JPH10222640A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JPH10222640A
JPH10222640A JP9021192A JP2119297A JPH10222640A JP H10222640 A JPH10222640 A JP H10222640A JP 9021192 A JP9021192 A JP 9021192A JP 2119297 A JP2119297 A JP 2119297A JP H10222640 A JPH10222640 A JP H10222640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
circuit
density
variance
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9021192A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Shimada
浩和 嶋田
Naoto Kawasaki
直人 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9021192A priority Critical patent/JPH10222640A/ja
Publication of JPH10222640A publication Critical patent/JPH10222640A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 演算回路の小規模化、演算速度の高速化を図
ることのできる画像処理装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 入力画像の一定領域の濃度値に対してヒ
ストグラムを算出し、ヒストグラムの濃度値の平均値と
分散を算出するヒストグラム算出回路8と、平均値と分
散から正規分布関数を算出する正規分布算出回路9と、
正規分布関数から累積分布関数を算出し、累積分布関数
を等分割に分割して非線型量子化の再量子化閾値1算出
する分割回路10と、再量子化閾値と実際の画像濃度値
との参照テーブルを作成する参照テーブル作成回路11
と、参照テーブルと入力画像の濃度値とから再量子化後
の画像濃度値を算出する元データ濃度値変換回路12と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像濃度値の非線
型量子化を行う画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像処理装置において、演算速度
の高速化等の高性能化が図られている。
【0003】以下、従来の画像処理装置について説明す
る。図11は従来の画像処理装置を示すブロック図であ
る。図11において、1は入力画像の一定領域の濃度値
に対してヒストグラムを算出する第1のヒストグラム算
出回路、2はヒストグラム算出回路1で算出されたヒス
トグラムから画像濃度値が取り得る範囲を選択し、その
最大値、最小値を決定する有効領域算出回路、3は有効
領域算出回路2で決定された画像濃度値の最大値、最小
値を元に濃度値を変換する濃度変換回路、4は濃度変換
回路3で濃度値を変換された画像濃度値に対してヒスト
グラムの分布関数を算出する第2のヒストグラム算出回
路、5は第2のヒストグラム算出回路4によって算出さ
れたヒストグラムの分布関数から累積分布関数を算出
し、その累積分布関数を等分割に分割して非線型量子化
の閾値を算出する分割回路、6は分割回路5で算出され
た閾値を画像の濃度値に変換する参照テーブル作成回
路、7は上記算出された閾値を使って元の画像濃度値
(入力画像濃度値)を再量子化する元データ濃度値変換
回路である。
【0004】以上のように構成された従来の画像処理装
置について、その動作を図12〜図16を用いて説明す
る。図12は図11の画像処理装置の動作を示すフロー
チャート、図13は元の画像濃度値(入力画像濃度値)
のヒストグラムを示すグラフ図、図14は濃度値変化後
のヒストグラムを示すグラフ図、図15はヒストグラム
の分布関数を示すグラフ図、図16はヒストグラムの分
布関数の積分値である累積分布関数を示すグラフ図であ
る。
【0005】図12において、画像処理装置に画像デー
タが入力されると(S1)、第1のヒストグラム算出回
路1は入力画像の一定領域の画像濃度値に対してヒスト
グラムを算出する(S2)。算出した入力画像濃度値
(元画像濃度値)のヒストグラムを図13に示す。図1
3において、横軸は画像の濃度値を示し、縦軸は出現数
を示している。出現した画像濃度値の最小値は44、最
大値は57である。
【0006】次に、有効領域算出回路2は、図13の元
画像濃度値のヒストグラムに基づき、画像濃度値の最小
値、最大値を検出する(S3)。次に、濃度変換回路3
は、上記画像濃度値の最小値、最大値に基づいて濃度変
換処理を行う(S4)。濃度変換の結果である濃度変換
後のヒストグラムを図14に示す。図14において、横
軸は濃度変換後の濃度値を示し、縦軸は出現数を示す。
濃度変換により、濃度値の最小値、最大値が有効ビット
の下限、上限に設定されるため全ビットを有効に活用で
きる。
【0007】次に、第2のヒストグラム算出回路4は、
図14の濃度変換後のヒストグラムからヒストグラムの
分布関数を算出する(S5)。算出結果であるヒストグ
ラムの分布関数を図15に示す。図15において、横軸
は濃度変換後の濃度値を示し、縦軸は各濃度値に対して
の出現確率を示す。
【0008】次に、分割回路5、参照テーブル作成回路
6、元データ濃度値変換回路7から成る再量子化回路
は、図15のヒストグラムの分布関数から累積分布関数
を算出する。累積分布関数は上記分布関数を積分したも
のである。この累積分布関数を図16に示す。図16に
おいて、横軸は濃度変換後の濃度値を示し、縦軸は累積
出現確率である積分値を示す。次に、再量子化回路5、
6、7は、図16の縦軸を等分割に分割し、非線型再量
子化の閾値を算出する(S6)。次に、再量子化回路
5、6、7は、上記閾値を画像の濃度値に変換し、上記
閾値と実際の画像の濃度値との参照テーブルを作成する
(S7)。次に、再量子化回路5、6、7は、上記参照
テーブルと入力画像の濃度値とを参照して非線型再量子
化された濃度値を算出し(S8)、入力画像が終了する
と、非線型再量子化の処理を終了する(S9)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像処理装置では、濃度変換処理の際に有効な濃度
の範囲を選択しなければならず、また、ヒストグラムを
平滑化するためには濃度変換後のヒストグラムを算出し
直さなければならず、同じ画像に対して3つの処理すな
わち有効領域算出処理(S3)、濃度値変換処理(S
4)、ヒストグラム算出処理(S5)を施さなければな
らず、結果として演算回路の大規模化、演算速度の低速
化を引き起こすという問題点を有していた。
【0010】この画像処理装置では、演算回路の小規模
化、演算速度の高速化を図ることが可能なことが要求さ
れている。
【0011】本発明は、演算回路の小規模化、演算速度
の高速化を図ることのできる画像処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の画像処理装置は、入力画像の一定領域の濃度
値に対してヒストグラムを算出し、ヒストグラムの濃度
値の平均値と分散を算出するヒストグラム算出回路と、
平均値と分散から正規分布関数を算出する正規分布算出
回路と、正規分布関数から累積分布関数を算出し、累積
分布関数を等分割に分割して非線型量子化の再量子化閾
値を算出する分割回路と、再量子化閾値と実際の画像濃
度値との参照テーブルを作成する参照テーブル作成回路
と、参照テーブルと入力画像の濃度値とから再量子化後
の画像濃度値を算出する元データ濃度値変換回路とを有
する構成を備えている。
【0013】これにより、演算回路の小規模化、演算速
度の高速化を図ることのできる画像処理装置が得られ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、入力画像の一定領域の濃度値に対してヒストグラム
を算出し、ヒストグラムの濃度値の平均値と分散を算出
するヒストグラム算出回路と、平均値と分散から正規分
布関数を算出する正規分布算出回路と、正規分布関数か
ら累積分布関数を算出し、累積分布関数を等分割に分割
して非線型量子化の再量子化閾値を算出する分割回路
と、再量子化閾値と実際の画像濃度値との参照テーブル
を作成する参照テーブル作成回路と、参照テーブルと入
力画像の濃度値とから再量子化後の画像濃度値を算出す
る元データ濃度値変換回路とを有することとしたもので
あり、ヒストグラムの濃度値の平均値と分散から正規分
布を算出することにより、ヒストグラム平滑化と濃度変
換とが同時に処理されるという作用を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、入力画像の一定
領域の濃度値と再量子化後の画像濃度値の平均値および
分散のフィードバック値とを元に新たな平均値と分散を
算出する第1の平均値・分散算出回路と、新たな平均値
と分散から非線型量子化のモデルを算出するモデル算出
回路と、モデルから非線型量子化の再量子化閾値を算出
する分割回路と、再量子化閾値と実際の画像濃度値との
参照テーブルを作成する参照テーブル作成回路と、参照
テーブルと入力画像の濃度値とから再量子化後の画像濃
度値を算出する元データ濃度値変換回路と、再量子化後
の画像濃度値の平均値と分散を算出し、算出した平均値
と分散を第1の平均値・分散算出回路へフィードバック
する第2の平均値・分散算出回路とを有することとした
ものであり、濃度値の平均値と分散から算出された非線
型量子化のモデルから非線型量子化の再量子化閾値を算
出することにより、ヒストグラムを算出することなく非
線型量子化処理が実行されるという作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、入力画像の一定
領域の濃度値に対して非線型量子化処理を実行して濃度
値の再量子化を行う非線型量子化回路と、濃度値の再量
子化後に画像の各画素の濃度値に対して誤差成分を加算
するディザ演算回路とを有することとしたものであり、
ディザの誤差テーブルを入力画像の濃度値に対して適応
化する必要がないという作用を有する。
【0017】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図10を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1による
画像処理装置を示すブロック図である。
【0018】図1において、8は入力画像の一定領域の
濃度値に対してヒストグラムを算出し、そのヒストグラ
ムの濃度値の平均値と分散を算出するヒストグラム算出
回路、9はヒストグラム算出回路8で算出された平均値
と分散から正規分布関数を算出する正規分布算出回路、
10は正規分布算出回路9で算出された正規分布関数か
ら累積分布関数を算出し、その累積分布関数の累積分布
軸を等分割に分割して非線型量子化の再量子化閾値を算
出する分割回路、11は分割回路10で算出された再量
子化閾値と実際の画像濃度値との参照テーブルを作成す
る参照テーブル作成回路、12は上記参照テーブルと入
力画像の濃度値とから再量子化後の画像濃度値を算出す
る元データ濃度値変換回路である。
【0019】以上のように構成された画像処理装置につ
いて、その動作を図2〜図5を用いて説明する。図2は
図1の画像処理装置の動作を示すフローチャートであ
り、図3は元画像濃度値のヒストグラムを示すグラフ
図、図4は正規分布関数を示すグラフ図、図5は累積分
布関数を示すグラフ図である。
【0020】図1において、画像処理装置に画像が入力
されると(S11)、ヒストグラム算出回路8は画像の
一定領域の濃度値のヒストグラムを算出する(S1
2)。算出された元画像濃度値のヒストグラムの例を図
3に示す。図3において、横軸は入力画像の濃度値を示
し、縦軸は出現数を示す。ヒストグラム算出回路8は図
3のヒストグラムの濃度値の平均値μと分散σを算出す
る(S13)。図3においては、μ=50、σ=2であ
る。
【0021】次に、正規分布算出回路9は、上記平均値
μと分散σから正規分布関数を算出する(S14)。ス
テップ14における処理では画像のヒストグラムを正規
分布関数として近似することになるが、これは中央極限
定理による近似である。正規分布関数は、濃度値をxと
すると、次式(数1)で表される。
【0022】
【数1】
【0023】上述したμ=50、σ=2の条件での正規
分布関数f(x)のグラフは図4のようになる。図4に
おいて、横軸は画像の濃度値、縦軸は確率密度である。
【0024】次に、分割回路10は、上記正規分布関数
の積分値を算出する。正規分布関数を積分して得られた
関数は累積分布関数と呼ばれ、次式(数2)で表され
る。
【0025】
【数2】
【0026】上述したμ=50、σ=2の条件での累積
分布関数F(x)のグラフは図5のようになる。図5に
おいて、横軸は画像の濃度値、縦軸は画像濃度値の累積
分布密度である。次に、分割回路10は、累積分布関数
F(x)の縦軸成分の累積分布密度を等分割に分割して
非線型量子化の再量子化閾値(再量子化レベル)を算出
する(S15)。
【0027】上記再量子化閾値は累積分布の確率密度
(累積分布密度)から算出されているため実際の画像濃
度値に変換しなければならない。従って、再量子化閾値
と画像濃度値とを関連付けるために、参照テーブル作成
回路11は、再量子化閾値と実際の画像濃度値との参照
テーブルを作成する(S16)。
【0028】次に、元データ濃度値変換回路12は、上
記参照テーブルと入力画像濃度値とから再量子化後の画
像濃度値を算出し(S17)、画像入力が終了すれば、
再量子化処理を終了する(S18、S19)。画像入力
が終了していなければステップ12に戻る(S18)。
【0029】以上のように本実施の形態によれば、ヒス
トグラムの濃度値の平均値と分散から正規分布を算出す
るようにしたことにより、従来は別々の処理であったヒ
ストグラム平滑化と濃度変換、すなわち濃度値変換後の
ヒストグラム算出とヒストグラムの分布関数の算出と再
量子化された濃度値の算出とを同時に処理することがで
きるので、演算回路の小規模化、演算速度の高速化を図
ることができる。
【0030】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の
形態2による画像処理装置を示すブロック図である。
【0031】図6において、13は入力画像の一定領域
の濃度値と濃度値変換後の平均値と分散(後述の再量子
化後の画像濃度値の平均値と分散)のフィードバック値
とを元に新たな平均値と分散を算出する第1の平均値・
分散算出回路、14は第1の平均値・分散算出回路で算
出された新たな平均値と分散から非線型量子化のモデル
を算出するモデル算出回路、15はモデル算出回路14
で算出されたモデルから非線型量子化の再量子化閾値を
算出する分割回路、16は上記再量子化閾値と実際の画
像濃度値との参照テーブルを作成する参照テーブル作成
回路、17は上記参照テーブルと入力画像の濃度値とか
ら再量子化後の画像濃度値を算出する元データ濃度値変
換回路、18は上記再量子化後の画像濃度値の平均値と
分散を算出し、算出した再量子化後の画像濃度値の平均
値と分散を第1の平均値・分散算出回路13へフィード
バックする第2の平均値・分散算出回路である。
【0032】以上のように構成された画像処理装置につ
いて、その動作を図7、図8を用いて説明する。図7は
図6の画像処理装置の動作を示すフローチャートであ
り、図8は累積分布関数を示すグラフ図である。
【0033】図7において、画像処理装置に画像が入力
されると(S21)、第1の平均値・分散算出回路13
は、入力画像の一定領域の濃度値と、ヒストグラム平滑
化処理(ビット数を有効に使うための方法であって、濃
度値を変換して、濃度値のエントロピーを最大にする処
理)された濃度値の平均値と分散をフィードバックした
値とから、新たな平均値と分散を算出する(S22)。
新たな平均値μ=50、分散σ=2とする。
【0034】次に、モデル算出回路14は、上記平均値
μ=50、分散σ=2から非線型量子化のモデルを算出
する(S23)。モデルとして使用する関数は累積分布
関数である。累積分布関数は既に(数2)で記述した関
数F(x)である。(数2)から累積分布関数F(x)
は平均値μと分散σから一意的に求まることが分かる。
【0035】上記平均値μ=50、分散σ=2の条件で
の累積分布関数F(x)のグラフは図8のようになる。
図8において、横軸は画像の濃度値、縦軸は画像濃度値
の累積分布密度である。
【0036】次に、分割回路15は、累積分布関数F
(x)の縦軸成分の累積分布密度を等分割に分割して非
線型量子化の再量子化閾値を算出する。この再量子化閾
値は累積分布の確率密度から算出されているため実際の
画像濃度値に変換しなければならない。従って、再量子
化閾値と実際の画像濃度値とを関連付けるために参照テ
ーブル作成回路16は、再量子化閾値と実際の画像濃度
値との参照テーブルを作成する。次に、元データ濃度値
変換回路17は、上記参照テーブルと画像濃度値とから
再量子化後の画像濃度値を算出する(S24)。
【0037】次に、第2の平均値・分散算出回路18
は、元データ濃度値変換回路17で算出されたヒストグ
ラム平滑後の濃度値(再量子化後の画像濃度値)の平均
値と分散を算出し(S25)、その平均値と分散を第1
の平均値・分散算出回路13へフィードバックする(S
26)。画像入力が終了すれば、再量子化処理を終了す
る(S27)。画像入力が終了していなければステップ
22に戻る。
【0038】以上のように本実施の形態によれば、濃度
値の平均値と分散から算出された非線型量子化のモデル
から非線型量子化の再量子化閾値を算出し、再量子化閾
値と実際の画像濃度値との参照テーブルと入力画像の濃
度値とから算出された再量子化後の画像濃度値の平均値
と分散を第1の平均値・分散算出回路13にフィードバ
ックすることにより、ヒストグラムを算出することなく
非線型量子化処理を実行することができるので、演算回
路の小規模化、演算速度の高速化を図ることができる。
【0039】(実施の形態3)図9は、本発明の実施の
形態3による画像処理装置を示すブロック図である。
【0040】図9において、19は入力画像の一定領域
の濃度値に対して非線型量子化処理を実行して濃度値の
再量子化を行う非線型量子化回路、20は上記再量子化
後に派生的に発生する不自然な濃度値の階調を解消する
ために画像の各画素の濃度値に対して誤差成分を加算す
るディザ演算回路である。
【0041】以上のように構成された画像処理装置につ
いて、その動作を図10を用いて説明する。図10は図
9の画像処理装置の動作を示すフローチャートである。
まず、画像データが入力されると(S31)、非線型量
子化回路19は、入力画像の一定領域の濃度値に対して
非線型量子化処理を実行して濃度値の再量子化を行う
(S32)。次に、ディザ演算回路20は、非線型量子
化回路19で再量子化された濃度値に対して誤差成分を
加算して、再量子化後に派生的に発生する不自然な濃度
値の階調を解消する(S33)。この場合、非線型量子
化を行った後にディザ処理を行うため、ディザの誤差テ
ーブルを入力画像の濃度値に対して適応化する必要はな
い。画像入力が終了すると、処理を終了させる(S3
4、S35)。
【0042】画像入力が終了していなければステップ3
2に戻る(S34)。以上のように本実施の形態によれ
ば、非線型量子化回路19で再量子化された濃度値に対
して誤差成分を加算して、再量子化後に派生的に発生す
る不自然な濃度値の階調を解消することにより、ディザ
の誤差テーブルを入力画像の濃度値に対して適応化する
必要がないので、その適応化のための回路が不要とな
り、演算回路の小規模化、演算速度の高速化を図ること
ができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明の画像処理装置によ
れば、ヒストグラムの濃度値の平均値と分散から正規分
布を算出することにより、従来は別々の処理であったヒ
ストグラム平滑化と濃度変換、すなわち濃度値変換後の
ヒストグラム算出とヒストグラムの分布関数の算出と再
量子化された濃度値の算出とを同時に処理することがで
きるので、演算回路の小規模化、演算速度の高速化を図
ることができるという有利な効果が得られる。
【0044】また、入力画像の一定領域の濃度値と再量
子化後の画像濃度値の平均値および分散のフィードバッ
ク値とを元に新たな平均値と分散を算出する第1の平均
値・分散算出回路と、新たな平均値と分散から非線型量
子化のモデルを算出するモデル算出回路と、モデルから
非線型量子化の再量子化閾値を算出する分割回路と、再
量子化閾値と実際の画像濃度値との参照テーブルを作成
する参照テーブル作成回路と、参照テーブルと入力画像
の濃度値とから再量子化後の画像濃度値を算出する元デ
ータ濃度値変換回路と、再量子化後の画像濃度値の平均
値と分散を算出し、算出した平均値と分散を第1の平均
値・分散算出回路へフィードバックする第2の平均値・
分散算出回路とを有することにより、濃度値の平均値と
分散から算出された非線型量子化のモデルから非線型量
子化の再量子化閾値を算出し、再量子化閾値と実際の画
像濃度値との参照テーブルと入力画像の濃度値とから算
出された再量子化後の画像濃度値の平均値と分散を第1
の平均値・分散算出回路にフィードバックすることによ
り、ヒストグラムを算出することなく非線型量子化処理
を実行することができるので、演算回路の小規模化、演
算速度の高速化を図ることができるという有利な効果が
得られる。
【0045】さらに、入力画像の一定領域の濃度値に対
して非線型量子化処理を実行して濃度値の再量子化を行
う非線型量子化回路と、濃度値の再量子化後に画像の各
画素の濃度値に対して誤差成分を加算するディザ演算回
路とを有することにより、ディザの誤差テーブルを入力
画像の濃度値に対して適応化する必要がないので、その
適応化のための回路が不要となり、演算回路の小規模
化、演算速度の高速化を図ることができるという有利な
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像処理装置を示
すブロック図
【図2】図1の画像処理装置の動作を示すフローチャー
【図3】元画像濃度値のヒストグラムを示すグラフ
【図4】正規分布関数を示すグラフ
【図5】累積分布関数を示すグラフ
【図6】本発明の実施の形態2による画像処理装置を示
すブロック図
【図7】図6の画像処理装置の動作を示すフローチャー
【図8】累積分布関数を示すグラフ
【図9】本発明の実施の形態3による画像処理装置を示
すブロック図
【図10】図9の画像処理装置の動作を示すフローチャ
ート
【図11】従来の画像処理装置を示すブロック図
【図12】図11の画像処理装置の動作を示すフローチ
ャート
【図13】元の画像濃度値のヒストグラムを示すグラフ
【図14】濃度値変化後のヒストグラムを示すグラフ
【図15】ヒストグラムの分布関数を示すグラフ
【図16】ヒストグラムの分布関数の積分値である累積
分布関数を示すグラフ
【符号の説明】
8 ヒストグラム算出回路 9 正規分布算出回路 10、15 分割回路 11、16 参照テーブル作成回路 12、17 元データ濃度値変換回路 13 第1の平均値・分散算出回路 14 モデル算出回路 18 第2の平均値・分散算出回路 19 非線型量子化回路 20 ディザ演算回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像の一定領域の濃度値に対してヒス
    トグラムを算出し、前記ヒストグラムの濃度値の平均値
    と分散を算出するヒストグラム算出回路と、前記平均値
    と分散から正規分布関数を算出する正規分布算出回路
    と、前記正規分布関数から累積分布関数を算出し、前記
    累積分布関数を等分割に分割して非線型量子化の再量子
    化閾値を算出する分割回路と、前記再量子化閾値と実際
    の画像濃度値との参照テーブルを作成する参照テーブル
    作成回路と、前記参照テーブルと入力画像の濃度値とか
    ら再量子化後の画像濃度値を算出する元データ濃度値変
    換回路とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】入力画像の一定領域の濃度値と再量子化後
    の画像濃度値の平均値および分散のフィードバック値と
    を元に新たな平均値と分散を算出する第1の平均値・分
    散算出回路と、前記新たな平均値と分散から非線型量子
    化のモデルを算出するモデル算出回路と、前記モデルか
    ら非線型量子化の再量子化閾値を算出する分割回路と、
    前記再量子化閾値と実際の画像濃度値との参照テーブル
    を作成する参照テーブル作成回路と、前記参照テーブル
    と入力画像の濃度値とから前記再量子化後の画像濃度値
    を算出する元データ濃度値変換回路と、前記再量子化後
    の画像濃度値の平均値と分散を算出し、前記算出した平
    均値と分散を前記第1の平均値・分散算出回路へフィー
    ドバックする第2の平均値・分散算出回路とを有するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】入力画像の一定領域の濃度値に対して非線
    型量子化処理を実行して濃度値の再量子化を行う非線型
    量子化回路と、前記濃度値の再量子化後に画像の各画素
    の濃度値に対して誤差成分を加算するディザ演算回路と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
JP9021192A 1997-02-04 1997-02-04 画像処理装置 Withdrawn JPH10222640A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9021192A JPH10222640A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9021192A JPH10222640A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10222640A true JPH10222640A (ja) 1998-08-21

Family

ID=12048103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9021192A Withdrawn JPH10222640A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10222640A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004355566A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Casio Comput Co Ltd 画像処理装置、画像データ補正プログラム、指紋照合装置
JP2013140527A (ja) * 2012-01-06 2013-07-18 Advantest Corp 算出装置、測定装置、電子デバイス、プログラム、記憶媒体および算出方法
JP2014195204A (ja) * 2013-03-29 2014-10-09 Riso Kagaku Corp 画像処理装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004355566A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Casio Comput Co Ltd 画像処理装置、画像データ補正プログラム、指紋照合装置
JP2013140527A (ja) * 2012-01-06 2013-07-18 Advantest Corp 算出装置、測定装置、電子デバイス、プログラム、記憶媒体および算出方法
JP2014195204A (ja) * 2013-03-29 2014-10-09 Riso Kagaku Corp 画像処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4670793A (en) Sharpness emphasis signal processing
JPH05268462A (ja) 画像処理装置
US6697529B2 (en) Data compression method and recording medium with data compression program recorded therein
JPH11239275A (ja) 画像処理方法および装置
US6172776B1 (en) Method and apparatus for processing a color image
EP0817120A3 (de) Schaltung und Verfahren zum Bildhistogrammausgleich
EP0543386A2 (en) Method of and apparatus for processing image data
US5537496A (en) Method of any apparatus for converting gradient of image data
JPH10222640A (ja) 画像処理装置
US6356361B1 (en) Image processing apparatus and method for processing gradation image data using error diffusion
EP0515672B1 (en) Apparatus for dynamic step quantization
JP3080019B2 (ja) 映像信号処理装置
JPH0974488A (ja) 画像処理方法及び装置
JP2003308529A (ja) 画像処理装置
JPH0583596A (ja) 階調補正装置
KR100468683B1 (ko) 광대역히스토그램확장장치및방법
JP3125144B2 (ja) 画像データ変換方法
JPH0548902A (ja) 画像データ圧縮装置
JP3096080B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JPH10271336A (ja) カラー画像処理装置
JPS63139481A (ja) 自動画質制御装置
JP3432956B2 (ja) 画像データ処理装置
JPH0723409A (ja) ディジタル色信号処理回路
US20030147557A1 (en) Inverse halftoning for multi-level halftones
JPH09321986A (ja) 適応型階調処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040204

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040312

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050623

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061101