JPH1022191A - ウエハの薬液処理装置およびその方法 - Google Patents

ウエハの薬液処理装置およびその方法

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JPH1022191A
JPH1022191A JP16910496A JP16910496A JPH1022191A JP H1022191 A JPH1022191 A JP H1022191A JP 16910496 A JP16910496 A JP 16910496A JP 16910496 A JP16910496 A JP 16910496A JP H1022191 A JPH1022191 A JP H1022191A
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JP
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wafer
chemical
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processing
rotating
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JP16910496A
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Yoichi To
洋一 塘
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大口径ウエハであっても、ウエハ面内均一性
良く薬液処理できる。 【解決手段】 薬液処理装置としての現像装置1は、薬
液として現像液11aが満たされた第1処理槽11と、
薬液としてリンス液12aが満たされた第2処理槽12
と、第1処理槽11内部の現像液11a、第2処理槽1
2内部のリンス液12a中に浸漬させるウエハ2を保持
するための保持部13と、保持部13を支持し、かつ保
持部13に保持されたウエハ2の表面が現像液11a、
リンス液12aの液面に臨むように保持部13を回動さ
せる回動部14と、回動部14を支持しかつこの回動部
14を現像液11a、リンス液12aの液面に対して昇
降させる昇降部15と、回動部14による回動と昇降部
15による昇降とを制御する制御部17とを備えて構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路か
らなる半導体装置の製造に用いられるウエハの薬液処理
装置およびウエハの薬液処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウエハの薬液処理装置としては、ウエハ
上に塗布され、パターン露光されたレジストを現像する
ためのレジストの現像装置が知られている。この現像装
置には、一度に複数枚のウエハを処理するバッチ式のも
のと、ウエハを1枚ずつ処理する枚葉式のものとがあ
る。前者のバッチ式のものとしては、複数枚のウエハを
ウエハカセットに収め、これらウエハをウエハカセット
ごと現像液中に浸漬させることにより現像を行うディッ
プ方式の装置があり、また後者の枚葉式のものとして
は、例えばウエハ上に現像液を盛り、そのウエハを静止
させた状態で現像を行うパドル方式の装置が知られてい
る。
【0003】ところで、ウエハに形成される半導体集積
回路のパターンの最小加工寸法は、年々縮小化されてお
り、今や0.25μmに達している。よって、半導体集
積回路のパターン加工を担うリソグラフィプロセスで
も、ウエハ面内にて均一性良く上記寸法を達成すること
が必要になっている。また半導体集積回路の製造では、
ウエハ1枚あたりから得られるチップ数が多い方が、生
産性などの点で有利であるため、ウエハを、現在主流に
なっている8インチから12インチへと大口径化するこ
とが予定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した現
像装置では、ディップ方式の場合、ウエハが大口径化さ
れると、ウエハ1枚を露光処理する時間も長くなるた
め、複数枚のウエハをウエハカセットに収めるまでに長
時間を要する。この結果、タクトタイムが非常に長くな
り、かえって生産性が悪いものになる。また、複数枚の
ウエハをウエハカセットに収めるまでに長時間を要する
と、ウエハ上に形成されているレジスト膜が化学増幅型
のレジストである場合には、ウエハカセットに最初の方
で収めたウエハと最後の方で収めたウエハとで反応に差
が生じて、ウエハ間でパターン寸法が不均一になるおそ
れがある。
【0005】一方、パドル方式の現像装置では、枚葉処
理のため、上記問題が発生せず、生産性などの点で有利
である。しかしながら、ウエハが大口径になると1度に
現像処理する面積が大きくなるため、現像液がウエハ上
に供給されてからその現像液がウエハ全面に行き渡るま
でに時間差が生じる。この結果、現像の開始時間がウエ
ハ面内にてばらつく。例えばウエハの中心部でパターン
寸法が細くなったり太くなったりという現象が生じて、
ウエハ面内を均一性良く現像することが困難になる。
【0006】また従来のパドル方式の装置では、ウエハ
上に十分な量の現像液が盛られていないことがある。そ
のため、ウエハ上のレジスト膜が現像のローディング効
果を強く受けるタイプのレジスト、例えば化学増幅型レ
ジストである場合には、パターンの疎密差によって、設
計寸法が同一のパターンであっても寸法の均一性が良好
でなくなることがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るウエハの薬
液処理装置は、薬液が満たされた処理槽と、処理槽内の
薬液中に浸漬させるウエハを保持するための保持部と、
この保持部を支持するとともに、保持部に保持されたウ
エハの表面が処理槽内の薬液面に臨むように保持部を回
動させる回動部と、回動部を支持しかつこれを処理槽内
の薬液面に対して昇降させる昇降部と、回動部による回
動と昇降部による昇降とを制御する制御部とを備えてい
ることを特徴とする。
【0008】本発明に係るウエハの薬液処理方法は、ま
ず処理槽の上方に、表面を処理槽内に満たされた薬液面
に臨ませるようにしてウエハを位置させ、次いで、ウエ
ハを薬液面に向けて下降させてウエハを薬液中に浸漬さ
せ、ウエハの表面を処理することを特徴とする。
【0009】本発明に係る薬液処理装置では、回動部に
より保持部を回動させ、保持部に保持されたウエハの表
面を処理槽内の薬液面に臨ませ、この状態で昇降部によ
り回動部を薬液に向けて下降させる。その結果、回動部
とともに保持部が下降し、これにしたがって保持部に保
持されたウエハが薬液方向に下降して、ウエハの表面全
体が瞬時に薬液中に浸漬される。また制御部を備えてい
るため、このような動作が自動的に行われる。さらにウ
エハが薬液中に浸漬されて薬液処理されるため、ウエハ
の表面全体に十分な薬液が行き渡る。
【0010】本発明に係る薬液処理方法では、ウエハの
表面を薬液面に臨ませた後、ウエハを薬液面に対して下
降させてウエハを薬液中に浸漬させるので、ウエハの表
面全体が瞬時に薬液中に漬かる。またウエハを薬液中に
浸漬させるため、ウエハの表面全体が十分な薬液で処理
される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るウエハの薬液
処理装置およびウエハの薬液処理方法の実施の形態を図
を基に説明する。なお、本実施形態では、レジストの現
像装置および現像方法に本発明を適用した例について述
べる。図1は第1実施形態に係る現像装置を示す図であ
り、現像処理するウエハを保持した状態を示してある。
この現像装置1は、第1処理槽11、第2処理槽12、
第3処理槽(図示略)、ウエハ2用の保持部13、保持
部13を回動させる回動部14、回動部14を昇降させ
る昇降部15、昇降部15を水平移動させる水平移動部
16およびこれら保持部13、回動部14、昇降部1
5、水平移動部16を制御する制御部17を備えて構成
されている。
【0012】第1処理槽11は例えば平面視略円形の現
像カップからなるもので、薬液である現像液11aを第
1処理槽11内部に供給する供給部(図示略)が接続さ
れているとともに、第1処理槽11内部の現像液11a
を排出する排出部(図示略)が設けられている。また第
2処理槽12は、例えば平面視略円形のリンスカップか
らなるもので、第1処理槽11と同様、薬液であるリン
ス液12aの供給部(図示略)が接続されているととも
に、リンス液12aの排出部(図示略)が設けられてい
る。
【0013】そして供給部によって、第1処理槽11に
は現像液11aが、第2処理槽12にはリンス液12a
がそれぞれ満たされた状態となっている。また第1処理
槽11の内部の現像液11aは、現像処理が行われた
後、次の現像処理が行われる間に、供給部および排出部
によって全部または一部が交換されるようになってお
り、第2処理槽12aの内部のリンス液12aは、リン
ス処理中またはリンス処理が行われた後、次の現像処理
が行われる間に、全部または一部が交換されるようにな
っている。
【0014】また通常、現像液11aはアルカリ性であ
り、空気中の炭酸ガスなどの酸性のガスによって濃度変
化を起こす場合がある。よって、第1処理槽11は、そ
の内部の現像液11aの濃度変化を防止するために、現
像処理が行われない時に第1処理槽11の上部に蓋をす
る開閉機構(図示略)と、蓋をした状態で第1処理槽1
1の内部を酸性ガスを含有しない気体で置換するパージ
機構(図示略)とを備えている。第3処理槽は、平面視
略円形のスピンカップからなるもので、リンス処理後の
ウエハ2をスピン乾燥させるためのスピン部が設けられ
ている。これら第1処理槽11、第2処理槽12、第3
処理槽は、略直線状に並んで設けられている。
【0015】保持部13は、現像処理するウエハ2を保
持するためのもので、アーム13a、ハンド13bおよ
び駆動源(図示略)とから構成される。アーム13aは
例えばL字状をなし、その先端にハンド13bが設けら
れている。ハンド13bは、ウエハ2の周縁を両側から
挟み込む状態で保持するもので、駆動源の駆動によって
ウエハ2を保持し、またこの保持を解消するようになっ
ている。この保持部13は、現像液11aやリンス液1
2aなどに対して耐薬品性を有し、しかもウエハ2との
接触によりパーティクルなどが発生しにくい材料、例え
ばフッ素系の材料で形成されている。
【0016】回動部14は、上記保持部13を支持する
ものであるとともに、保持部13に保持されたウエハ2
の表面が、第1処理槽11内の現像液11aの液面や、
第2処理槽12内のリンス液12aの液面に臨むように
保持部13を回動させるものである。例えば回動部14
は回転モータからなり、この回転軸に上記アーム13a
の後端を連結した状態で保持部13を支持している。そ
して、回転軸の回転により、アーム13aの長さ方向を
軸にして保持部13を回動させることによって、保持部
13に保持されたウエハ2を反転させるようになってい
る。なお、例えば回転モータの回転軸自身でアーム13
aを構成することも可能である。
【0017】昇降部15は、上記回動部14を支持する
とともに、回動部14を第1処理槽11内の現像液11
aの液面や、第2処理槽12内のリンス液12aの液面
に対して昇降させるものである。例えば昇降部15は、
水平方向に対して略垂直に立設されかつ回動部14を固
定したシリンダ15aと、シリンダ15aを昇降させる
駆動源(図示略)とから構成されている。また例えば上
記シリンダ15aの長さ方向に沿ってラックアンドピニ
オン機構のラック(図示略)を設けて、このラックに回
転部14を固定し、ラックと噛み合うピニオンおよびこ
れを回動させる駆動源(いずれも図示略)を設けること
により、昇降部15を構成することも可能である。
【0018】水平移動部16は、上記した昇降部15を
支持しかつ水平方向に移動させるもので、例えば第1処
理槽11、第2処理槽12、第3処理槽の配列方向に沿
って設けられたレール16aと、レール16a上を走行
する車輪および車輪を駆動する駆動源を備えた本体16
bとからなっている。なお、ここでは例えばレール16
aは、現像処理の前の工程、すなわちレジストのパター
ン露光後の熱処理(post-exposure bake; PEB)工程
が行われる位置から、現像処理の次の熱処理工程が行わ
れる位置まで設けられている。
【0019】制御部17は、保持部13の駆動源、回動
部14の回転モータ、昇降部15の駆動源、水平移動部
16の駆動源に接続されてそれぞれを制御するものであ
る。この制御部17による制御によって、ハンド13b
によるウエハ2の保持、保持部14の回動、回動部14
の昇降、昇降部15の水平移動が自動的に行われるよう
になっている。
【0020】次に、上記現像装置1を用いたレジストの
現像方法に基づき、本発明の薬液処理方法の第1実施形
態を図2を用いて説明する。まず図2のステップ1(以
下、ステップをSTと記す)に示すように、表面にレジ
ストが塗布され、パターン露光、熱処理が行われたウエ
ハ2を現像処理するにあたり、昇降部15を熱処理工程
位置まで移動させて、現像処理するウエハ2を保持部1
3に保持させる。通常、この状態では、ウエハ2の表面
が第1処理槽11内部の現像液11aの液面と反対の
側、つまり上方向に向いている。
【0021】次いで、第1処理槽11の位置まで昇降部
15を移動させて、保持部13に保持されたウエハ2を
第1処理槽11の上方に位置させる。そして、保持部1
3の回転によってウエハ2を反転させて、ウエハ2の表
面を現像液11aの液面に臨ませる。またはウエハ2を
反転させつつ、ウエハ2を第1処理槽11の上方に位置
させる。このとき、次の工程でウエハ2の表面が現像液
11aに完全に漬かるように、現像液11aの液面に対
してウエハ2の表面を少し傾ける(ST2)。
【0022】続いて、回動部14とともに保持部13を
下降させることにより、ウエハ2を現像液11aの液面
に向けて下降させ、表面を傾けた状態でウエハ2を瞬時
に現像液11aに浸漬させてウエハ2の表面を処理する
(ST3)。現像液11aによる処理を行った後は、回
動部14の上昇によりウエハ2を上昇させる。そして、
第2処理槽12の位置まで昇降部15を移動させて、第
2処理槽12の上方にウエハ2を位置させるとともに、
ウエハ2の表面を第2処理槽12内部のリンス液12a
の液面に臨ませる(ST4)。このとき、ウエハ2の表
面はリンス液12aの液面に対して傾いた状態に保持さ
れる。
【0023】次いで、ST3と同様にしてウエハ2をリ
ンス液12aの液面に向けて下降させ、表面を傾けた状
態でウエハ2を瞬時にリンス液12a中に浸漬させて現
像を停止させ、ウエハ2の表面をリンスする(ST
5)。このリンス処理では、大量のリンス液12aでウ
エハ2をリンスした方が、ウエハ2に付着している現像
液11aを確実に除去できるため、リンス液12aを高
速で交換することが望ましい。
【0024】リンス処理を行った後は、回動部14の上
昇によってウエハ2を上昇させ、第3処理槽の位置まで
昇降部15を移動させるとともに保持部13の回転によ
ってウエハ2を反転させて表面を上方向に向け、スピン
部上にウエハ2を載置する。そして、スピン乾燥により
ウエハ2に付着しているリンス液を除去し、乾燥させる
(ST6)。以上の工程によって、ウエハ2表面のレジ
ストの現像処理を終了する。
【0025】このように第1実施形態の現像方法によれ
ば、ウエハ2の表面を現像液11a、リンス液12aの
液面に臨ませ、そのままの状態で瞬時に現像液11a、
リンス液12aに漬けるので、ウエハ2が大口径のもの
であっても、ウエハ2の面内にて均一に現像を開始さ
せ、停止させることができる。よって、現像のウエハ2
面内均一性に優れたリソグラフィプロセスを実現するこ
とができる。またウエハ2の表面を現像液11a、リン
ス液12aの液面に対して傾けた状態で、現像液11
a、リンス液12a中に浸漬させるため、その際にウエ
ハ2の表面と現像液11a、リンス液12aとの間に空
気が入って、ウエハ2の表面がこれらの液に漬からない
といったことが起きない。
【0026】さらに現像液11a中にウエハ2を浸漬さ
せて現像することから、ウエハ2の表面全体に十分な量
の薬液が行き渡る。よって、現像処理するレジストが、
現像のローディング効果を受けやすいタイプのものであ
っても、パターンの疎密差の影響を受けることなく、設
計寸法が同一のパターンをウエハ2の面内にて均一な寸
法に現像することができる。
【0027】また第1実施形態の現像装置1にあって
は、回動部14と昇降部15とを備えていることから、
ウエハ2の表面を現像液11a、リンス液12aの液面
に対して傾けた状態でその表面をこれらの液面に臨ま
せ、この状態でウエハ2を現像液11a、リンス液12
aに瞬時に浸漬させることができるので、上記した現像
方法を実現することができる。よって、この現像装置1
によれば、上記した現像方法と同様の効果を得ることが
できる。
【0028】さらに現像装置1は、水平移動部16を備
えていることから、現像、リンス、乾燥の一連の現像処
理を連続して行うことができ、しかも制御部を備えてい
るため、自動化された現像処理を実施することができ
る。また現像装置1はデッィプ方式の装置であることか
ら、現像液11a、リンス液12aの攪拌、温度調節、
超音波発生装置などの取り付けもパドル方式のものに比
べて簡単に実現することができる。またデッィプ方式の
装置であることから、現像中は常にレジストと現像液1
1aとの反応により溶出した溶出物が第1処理槽11内
に残っているので、現像を効率良く進めることができ
る。
【0029】図3は、実施形態に係る現像装置1および
現像方法を用いて現像処理を行った場合と、従来のパド
ル方式の現像装置を用いて現像処理を行った場合とのそ
れぞれについて、ウエハ面内均一性を調べた結果を示し
た図である。ここでは、12インチのウエハ上に約0.
7μmの厚みのレジスト膜、例えば化学増幅型レジスト
膜を形成した後、12インチのウエハに対応するよう改
造した縮小投影露光装置(開口数NA=0.55、レチ
クル照明系のNAと投影系のNAとの比σ=0.55)
を利用して露光を行った。
【0030】またパターン露光には、ロジック試作用の
TEGマスクを用い、ゲートアレイ部(以下、ゲートア
レイをG/Aと記す)と単体トランジスタ部(0.25
μm)(以下、トランジスタをTrと記す)との寸法
を、測長SEM(走査型電子顕微鏡)(加速電圧1K
V)を用いて測定した。ただし、SEMにおいては12
インチのウエハに対応するように改造できなかったた
め、ウエハを劈開して測定を行った。なお、25枚のウ
エハを同様に処理し、各ウエハの面内9ヵ所を測定した
が、図3においてはNo.3のウエハの面内均一性と、
25枚のウエハをトータルした面内均一性とを示す。
【0031】図3から、実施形態に係る現像装置1およ
び現像方法を用いて現像処理を行った場合には、従来の
パドル方式による現像に比較して、ウエハ面内均一性良
く現像を行うことができることが明らかである。また実
施形態の現像処理では、従来のパドル方式による現像に
比較して、パターンの疎密差の影響を受けていないこと
が確認される。したがって、この結果からも明らかなよ
うに、上記実施形態に係る現像装置1および現像方法よ
れば、ウエハが大口径であっても、ウエハ面内にて均一
性良く現像を行うことができる。
【0032】なお、上記実施形態の現像方法において、
第1処理槽11の内部の現像液11a、第2処理槽12
の内部のリンス液12aの交換の際には、現像液11
a、リンス液12aをオーバーフローさせることによっ
て、その一部を交換することも可能である。また、上記
実施形態の現像方法では、ウエハ2の表面を現像液11
a、リンス液12aの液面に対して傾けた状態でその表
面を現像液11a、リンス液12aに臨ませ、その後、
ウエハ2を現像液11a、リンス液12a中に瞬時に浸
漬させたが、ウエハ2の表面全体を完全に現像液11
a、リンス液12a中に浸漬できれば、上記のごとくウ
エハ2の表面を傾けずにウエハ2を浸漬させてもよい。
【0033】また保持部13に保持されたウエハ2の表
面を単に現像液11a、リンス液12aに臨ませ、その
後、現像液11a、リンス液12aの液面に対するウエ
ハ2の表面の傾き角度を回動部14によって変化させつ
つ、昇降部15による回動部14の下降によって、ウエ
ハ2を現像液11a、リンス液12aに向けて下降さ
せ、これらに浸漬させることもできる。
【0034】またウエハ2を下降させつつ、現像液11
a、リンス液12aの液面に対するウエハ2の表面の傾
き角度を回動部14によって変化させるとともに、ウエ
ハ2を水平移動部16によって水平方向に移動させ、ウ
エハ2を現像液11a、リンス液12a中に浸漬させる
こともできる。これらの方法によれば、上記実施形態の
方法よりも、ウエハ2の表面と現像液11a、リンス液
12aとの間に空気が入ることが確実に防止されるの
で、さらにウエハ2面内にて均一性の良い現像を実現す
ることができる。
【0035】また上記した現像装置1では、現像を行う
第1処理槽11と、リンスを行う第2処理槽12とを1
つずつ設けているが、複数の第1処理槽11、複数の第
2処理槽12を直線状に並べて設けることも可能であ
る。この場合には、直前の処理に用いた処理槽以外の処
理槽で次の処理を行うようにすることができるので、現
像、リンスの処理と、現像液、リンス液の交換とを効率
良く行うことができる。
【0036】次に、第2実施形態に係る現像装置を図4
を用いて説明する。この現像装置3において、上記した
現像装置1と相違するのは、回動部14が、その昇降方
向を軸にして回動可能になっている点、現像装置1の水
平移動部16を備えていない点、および第1処理槽1
1、第2処理槽12が昇降部15を挟んで対向配置され
ている点である。
【0037】すなわち、回動部14には、回動部14
を、その昇降方向を軸にして回動させる第1回動機構3
1が設けられている。第1回動機構31は、例えばシリ
ンダ15aに固定された円盤状の本体31aと、本体3
1aの外周に沿って設けられたリング部31bと、リン
グ部12bを回動させる駆動源(図示略)とからなって
おり、リング部31bに回動部14が固定されている。
そして駆動源の駆動により、リング部31bが回動する
ことによって、回動部14および保持部13が回動部1
4の昇降方向を軸にして回動するようになっている。ま
た上記駆動源は制御部17に接続されて、自動的に制御
されるようになっている。
【0038】一方、第1処理槽11、第2処理槽12
は、回動部14の回動によって保持部13のハンド13
bが描く軌跡の下方に配置されている。ここでは、例え
ば昇降部15のシリンダ15aを挟んで第1処理槽11
と第2処理槽12とが対向して配置されている。
【0039】このような現像装置3では、現像処理1を
用いた現像方法と同様にしてウエハ2を現像、リンスす
ることができるとともに、この現像処理を自動的に実施
することができる。また回動部14が回動するように構
成されているので、昇降部15を水平移動しなくても、
回動部14を回動させるだけで、ウエハ2を第1処理槽
11から第2処理槽12へと移動させることができる。
したがって、より効率良く現像処理を実施することが可
能になる。
【0040】なお、この実施形態では、回動部14に第
1回動機構31を設けた場合について述べたが、昇降部
15に第2回動機構を設けて、この機構により、回動部
14の昇降方向を軸にして昇降部15を回動させるよう
に構成することもできる。この場合にも、上記実施形態
と同様の効果を得ることができる。
【0041】また上記実施形態では、昇降部15のシリ
ンダ15aを挟んで第1処理槽11と第2処理槽12と
を対向して配置したが、第1処理槽11、第2処理槽1
2が、保持部13のハンド13bが描く軌跡上に配置さ
れていればよく、この例に限定されない。例えば第1処
理槽11、第2処理槽12を近接して配置することも可
能である。さらに複数の第1処理槽11、複数の第2処
理槽12を保持部13のハンド13bが描く軌跡の下方
に複数並べて設けることも可能である。
【0042】また本実施形態では、本発明を現像装置お
よび現像方法に適用した例を述べたが、本発明はこの
他、洗浄処理装置および洗浄処理方法、ウエットエッチ
ング装置およびウエットエッチング方法など、様々な薬
液処理装置および薬液処理方法に適用できるのはもちろ
んである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る薬液処
理装置によれば、回動部と昇降部とによって、ウエハの
表面を処理槽内の薬液面に臨ませた状態でウエハの表面
全体を瞬時に薬液中に浸漬させることができるので、大
口径ウエハであっても、ウエハ面内にて均一に薬液処理
を開始させ、停止させることができる。したがって、ウ
エハ面内にて均一性良く薬液処理を行うことができる。
また制御部を備えているため、このような薬液処理を自
動的に行わせることができる。さらに、ウエハを十分な
薬液量で処理できるので、このことによってもウエハの
表面をムラなく薬液処理することができることになる。
【0044】本発明に係る薬液処理方法によれば、ウエ
ハの表面全体を瞬時に薬液中に浸漬させることができる
ので、上記発明と同様、大口径ウエハであっても、ウエ
ハ面内にて均一性良く薬液処理を行うことができるとい
う効果が得られる。またウエハを十分な薬液量で処理で
きるので、このことによってもウエハの表面をムラなく
薬液処理することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薬液処理装置の第1実施形態の概
略構成を説明する図である。
【図2】本発明に係る薬液処理方法の第1実施形態の工
程図である。
【図3】実施形態の処理と従来処理とによるウエハ面内
均一性を調べた結果を示す図である。
【図4】本発明に係る薬液処理装置の第2実施形態の概
略構成を説明する図である。
【符号の説明】
1、3 現像装置 2 ウエハ 11 第1処理槽
11a現像液 12 第2処理槽 12a リンス液 13 保持
部 14 回動部 15 昇降部 16 水平移動部 17 制御部
31 第1回動機構

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液が満たされた処理槽と、 該処理槽内の薬液に浸漬させるウエハを保持するための
    保持部と、 該保持部を支持し、かつ該保持部に保持されたウエハの
    表面が前記処理槽内の薬液面に臨むように前記保持部を
    回動させる回動部と、 該回動部を支持しかつこの回動部を前記処理槽内の薬液
    面に対して昇降させる昇降部と、 前記回動部による回動と前記昇降部による昇降とを制御
    する制御部とを備えていることを特徴とするウエハの薬
    液処理装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降部を支持しかつ該昇降部を水平
    方向に移動させる水平移動部を備えていることを特徴と
    する請求項1記載のウエハの薬液処理装置。
  3. 【請求項3】 前記回動部には、該回動部の昇降方向を
    軸にしてこの回動部を回動させる第1回動機構が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載のウエハの薬液
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記昇降部には、該回動部の昇降方向を
    軸にして昇降部を回動させる第2回動機構が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載のウエハの薬液処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記処理槽を複数備えていることを特徴
    とする請求項2記載のウエハの薬液処理装置。
  6. 【請求項6】 前記処理槽を複数備えていることを特徴
    とする請求項3記載のウエハの薬液処理装置。
  7. 【請求項7】 前記処理槽を複数備えていることを特徴
    とする請求項4記載のウエハの薬液処理装置。
  8. 【請求項8】 処理槽内に満たされた薬液にウエハを浸
    漬させて該ウエハの表面を処理する方法であって、 前記処理槽の上方に、表面を前記薬液面に臨ませるよう
    にしてウエハを位置させる第1工程と、 ウエハを前記薬液面に向けて下降させてウエハを薬液中
    に浸漬させる第2工程とを有していることを特徴とする
    ウエハの薬液処理方法。
  9. 【請求項9】 前記第1工程では、前記薬液面に対して
    前記ウエハの表面を傾けた状態で該表面を前記薬液面に
    臨ませ、 前記第2工程では、表面を傾けた状態でウエハを下降さ
    せてウエハを薬液中に浸漬させることを特徴とする請求
    項8記載のウエハの薬液処理方法。
  10. 【請求項10】 前記第2工程では、前記薬液面に対す
    る前記ウエハの表面の傾き角度を変化させつつ、前記ウ
    エハを下降させてウエハを薬液中に浸漬させることを特
    徴とする請求項8記載のウエハの薬液処理方法。
  11. 【請求項11】 前記第2工程では、前記薬液面に対す
    る前記ウエハの表面の傾き角度を変化させつつ、かつ、
    該ウエハを水平方向に移動させつつ、ウエハを下降させ
    てウエハを薬液中に浸漬させることを特徴とする請求項
    8記載のウエハの薬液処理方法。
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