JPH10221830A - ハロゲン化銀写真感光材料自動現像機 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料自動現像機

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JPH10221830A
JPH10221830A JP2262097A JP2262097A JPH10221830A JP H10221830 A JPH10221830 A JP H10221830A JP 2262097 A JP2262097 A JP 2262097A JP 2262097 A JP2262097 A JP 2262097A JP H10221830 A JPH10221830 A JP H10221830A
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JP
Japan
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tablets
water
storage container
automatic
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JP2262097A
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English (en)
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Mina Takahashi
美奈 高橋
Hiroyuki Hashimoto
浩幸 橋本
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する自
動現像機に於いて、水洗槽内の水洗水を長期間滞留させ
ると細菌や、黴等が発生して繁殖し、水垢も発生する。
その際水洗槽内の水洗水をメンテナンスにより交換すれ
ばよいが、タイミングよくメンテナンスを行うのは困難
であり、水垢の発生を防止出来なかった。 【解決手段】 水洗槽を有し、該水洗槽内の水及び水洗
槽に供給される水から選ばれる少なくとも一方に活性ハ
ロゲン成分を放出する化合物を含有する錠剤を自動投入
する錠剤自動投入手段を設けたことを特徴とするハロゲ
ン化銀写真感光材料自動現像機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
感光材料の自動現像機に関し、特に自動現像機の水洗槽
に、水垢が発生するのを防止する手段に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀黒白写真感光材料は、露光
後、現像−定着−水洗という工程で処理されるが、この
ような処理に関しては近年環境保全の問題や、水資源を
利用する上で問題が生じている。従って、特に水洗によ
り大量に(例えば感光材料1m2当たり3〜20リット
ル)使用される水洗水を減少する方法が提案されてい
る。このうち、水洗水を入れる水洗槽を多槽構成にして
向流水洗する技術が知られている。
【0003】又、X−レイ感光材料の自動現像機では、
省エネルギー型として、処理する時間だけ補充する新鮮
水(水洗水に使用される前で他の水源より補充される水
を言う)の弁が開いて新鮮水を供給して、少しでも節水
しようとする装置上の工夫が一般化されつつある。
【0004】しかるに、X−レイ感光材料や、印刷用感
光材料のようなシート状感光材料を処理する自動現像機
で、多槽向流水洗法を適用すると、水洗槽の数に応じた
ローラ、ラックを装着しなければならず、又、大判のフ
ィルムが処理されるため、装置の大型化が必要となり、
そのため、自動現像機のイニシャルコストの負荷が大き
くなり、又、装置の大型化を伴い、現実的には実用化さ
れていない。そこで、これらのシート状の黒白感光材料
をローラ搬送して処理する自動現像機では、一槽式か、
これに予備水洗槽をつけたものか、或いは高々2槽式の
水洗槽として、感光材料1m2当たり3リットルより多
い新鮮水補充量とする大量水洗方式を採らざるを得な
い。このように比較的多量の新鮮水を使って処理してい
るにもかかわらず、自動現像機のラック、ローラ構造が
複雑なために局部的に滞留する部分があり、水洗槽内
や、水洗ラックに水垢が発生するという問題がある。
【0005】更に、待機状態で水洗槽内に水洗水が滞留
すると、水垢がより多く発生し、2、3週間もすると、
水が腐敗して悪臭を生じたりすることがある。又、水洗
槽内に水洗水を満たしたまま自動現像機を停止し、数日
間放置すると浮遊物が発生し、ついには感光材料に付着
し、例えばX−レイ感光材料に於いて判読への影響や、
印刷用感光材料では、仕上がりの品質に影響が生じるこ
とがある。このため、現状は、数日から数週間の単位で
定期的にこれら浮遊物を除去するために水洗槽を洗浄し
なければならない。特にローラ搬送系では、水垢が一旦
発生すると、搬送機構部品が多いため、ローラ、ラック
の洗浄は極めて大変な作業となる。
【0006】以上ような欠点を改善するための手段とし
て、特開昭57−8542号、同58−105145
号、同57−157244号、同62−220951号
に各種防ばい剤を添加する方法が開示されている。
【0007】又、特開昭61−131632号ではイオ
ン交換樹脂を用いて純水にする方法が、特開昭60−2
63939号では紫外線を照射する方法が、特開昭60
−263940号では磁場又は超音波を与える方法がそ
れぞれ提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】例えば、X−レイ感光
材料用の自動現像機に於いて、日中にフィルムの現像処
理を行い、夜間には自動現像機は休止しているケースが
多いが、通常、夜間の自動現像機の休止時には、自動現
像機に設けたコックや、電磁弁等によって水洗水を水洗
槽内より排出する方法をとる場合が多い。このとき、水
洗水を水洗槽内に滞留させる場合と比較して水垢の発生
もある程度防止出来る効果があるが、それでも、水洗槽
内の底部や、壁面、ラックに水洗水が一部残留し、その
部分で細菌や、黴等の菌類が繁殖し易い状態となり、あ
る期間が経つと水垢が発生する場合がある。このため
に、水洗するフィルムへの転写や、自動現像機に用いて
いる樹脂製の歯車に、ひび割れ等の問題が発生し、自動
現像機の使用に支障をきたすことがある。
【0009】又、医療用のX−レイ感光材料(以下単に
フィルムと言う)の処理では、救急医療等、夜間も現像
処理が行なわれていることがあり、この場合、水洗槽内
の水洗水の排水を行っても、水垢が発生し易い状態とな
る。これらの水垢の発生により、フィルムの故障や、搬
送不良等を防止するため、現状では、一定期間毎に水洗
槽内の洗浄等のメンテナンスを行っているが、このよう
なメンテナンスには多くの手間がかかる。又、あまりメ
ンテナンスを行う間隔を長くすると、特に水洗槽内の水
に水垢が発生し、同様の問題が発生する。従って、水洗
槽内に水洗水が滞留する場合に於いても、水垢が発生し
ない間にメンテナンスを行なわなければならない。
【0010】しかるに、全国に多数設置された自動現像
機に対し、水垢が発生しないようにタイミングよくメン
テナンス作業を行うことはかなり困難な作業である。
【0011】本発明は、前記の問題を解決するため特に
考えられたものである。
【0012】即ち、現像処理装置に於いて、長期間メン
テナンスを行わないときでも、水洗槽内に水垢の発生を
防止することにより、水垢の発生により、水垢がフィル
ムに転写する等のフィルム故障や、フィルムのスリップ
等による搬送不良、歯車が割れる等の搬送機構の故障を
防止し、現像処理後の水洗処理を長期間安定して行うこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的のた
め、請求項1に於いて、水洗槽を有し、該水洗槽内の水
洗水及び水洗槽に供給される水から選ばれる少なくとも
一方に活性ハロゲン成分を放出する化合物を含有する錠
剤を自動投入する錠剤自動投入手段を設けたこと。
【0014】請求項2に於いて、水洗槽を有し、該水洗
槽の水洗水及び水洗槽に供給される水から選ばれる少な
くとも一方に徐放性殺菌剤を自動投入するための自動投
入手段を設けたこと。
【0015】請求項3に於いて、前記徐放性殺菌剤が錠
剤であること。
【0016】請求項4に於いて、前記水洗槽に於ける水
洗水滞留時間を測定する滞留時間測定手段と、前記水洗
槽への水洗水供給量を測定する供給量測定手段とを設
け、前記各測定手段の測定結果より、前記錠剤の投入時
間を計算し、該計算結果により錠剤を自動投入する錠剤
自動投入手段を設けたこと。
【0017】請求項5に於いて、前記水洗槽に水洗水の
温度を測定する温度測定手段を設け、該温度測定手段の
測定結果より、前記錠剤の投入時間を計算し、該計算結
果により、錠剤を自動投入する錠剤自動投入手段を設け
たこと。
【0018】請求項6に於いて、前記水洗槽に水洗水中
の活性ハロゲン成分濃度を検出する濃度検出手段を有
し、活性ハロゲン成分の濃度が規定値以上となった場合
に、自動的に一部又は全部の水洗槽中の水が交換される
ように新鮮水が補充されること。
【0019】請求項7に於いて、前記錠剤投入手段は、
錠剤を保持し得る開口保持部を有する収納容器からな
り、該収納容器に複数の錠剤が点接触、又は、線接触で
接触するように整列されて収納されており、該複数の一
部の錠剤を水と接触せしめること。
【0020】請求項8に於いて、水洗槽内の水洗水に、
錠剤を自動投入する自動錠剤投入手段と、該錠剤自動投
入手段は自動現像機の水洗槽内に備えられ、複数の錠剤
を収納する収納容器からなり、該収納容器に収納された
一部の錠剤と水が接液し、且つ、前記収納容器内に錠剤
を保持できる大きさの開口保持部と、水洗水液面近傍部
分より下方の錠剤収納容器のサイズを、錠剤の鉛直方向
に投影した際の錠剤サイズの1.1〜1.5倍の大きさ
とすること。
【0021】請求項9に於いて、前記水洗槽内の水洗水
に、錠剤を自動投入する自動錠剤投入手段と、該錠剤自
動投入手段は自動現像機の水洗槽内に備えられ、複数の
錠剤を収納する収納容器からなり、前記収納容器に収納
された一部の錠剤と水が接液し、且つ、前記収納容器内
に錠剤を保持できる大きさで設けられた開口保持部と、
収納容器内に錠剤を収納し、該収納容器内で錠剤が接触
する内面の鉛直方向にリブが設けられていること。
【0022】請求項10に於いて、前記水洗槽内の水洗
水に、錠剤を自動投入する錠剤自動投入手段と、該錠剤
自動投入手段は複数の錠剤を収納する収納容器と、該収
納容器に収納された徐放性錠剤からなり、前記収納容器
に収納された一部の錠剤と水が接液し、且つ、前記収納
容器内に錠剤を保持できる大きさの開口保持部を有し、
前記複数の錠剤の間に下式を満たすスペーサーを設けた
こと。
【0023】請求項11に於いて、水洗槽を有し、該水
洗槽内に活性ハロゲン成分を放出する化合物を含有する
錠剤を収納するための収納容器と、該収納容器には、水
洗槽内の水洗水に活性ハロゲン成分を溶出させるための
液連絡手段を設け、前記収納容器に於ける前記錠剤は、
徐放溶解性殺菌剤であること。
【0024】請求項12に於いて、前記錠剤は、溶解時
に濃度平衡を有しながら溶解する錠剤であること。
【0025】請求項13に於いて、前記液連絡手段が隔
膜で形成されていること。
【0026】請求項14に於いて、前記錠剤が複数個収
納容器内に収納され、該収納容器内で活性ハロゲン成分
の溶解濃度に濃淡を形成するため、前記収納容器内に収
納された錠剤間に隔膜を形成したことにより達成する。
【0027】
【発明の実施の形態】
実施の形態例1 図1(a),(b)は、ハロゲン化銀写真感光材料自動
現像機100(以下自現機100と言う)の全体構成
と、錠剤自動投入手段を示す構成図である。
【0028】図1(a)は自現機100の全体装置で、
処理機構を内蔵する枠体16の外側にフィルムFを供給
するフィルム供給台1を設け、該フィルム供給台1より
供給されたフィルムFは、枠体16内に設けられた現像
槽5、定着槽7、水洗槽1B、乾燥装置11の順にフィ
ルムFが通過して現像、定着、水洗処理を行う。
【0029】先ず、供給されたフィルムFは、前記現像
槽5に設けたフィルムFを搬送する挟持搬送ローラ3に
挟持されながら、現像槽5内に送られ、現像槽内部4に
設けた複数の搬送用ローラRにより、順次搬送されなが
ら現像処理を行う。現像処理されたフィルムFは、連絡
搬送部10の搬送用ローラRで次の定着槽7に搬送さ
れ、定着槽7の定着槽内部6に設けた搬送用ローラR
で、順次搬送されながら定着処理を行う。
【0030】定着処理されたフィルムFは、連絡搬送部
10の搬送用ローラRで、次の水洗槽1Bに搬送され、
水洗槽1Bの水洗槽内部8に設けた搬送用ローラを設け
た処理ラック1Cで、順次搬送されながら水洗槽1B内
の水洗水で水洗処理され、次の乾燥装置11に送られ
る。該乾燥装置11は一対の搬送用ローラRが多数フィ
ルムFの搬送経路に沿って設けられ、搬送用ローラR間
をフィルムFが通過する両側に乾燥用熱源13と、下部
に乾燥用送風機14が設けられており、乾燥用熱源13
間をフィルムFが通過し、更に、送風機14の風で急速
にフィルムFが乾燥され、フィルム出口に設けた受皿1
5にフィルムFが排出され、現像、定着、水洗と乾燥処
理を完了する。
【0031】図1(b)は、前記水洗槽1Bに活性ハロ
ゲン成分を放出する化合物を含有する錠剤Jを自動投入
するための錠剤自動投入手段35の構成を示す。
【0032】水洗槽1Bの上部には、錠剤Jを複数収納
する収納容器である錠剤収納容器33を、自現機100
の上部より挿入する挿入部30が設けられ、挿入した錠
剤収納容器33を固定する収納容器装填手段34が設け
られている。該収納容器装填手段34の先端部に、錠剤
自動投入手段35が設けられており、該錠剤自動投入手
段35は、錠剤Jを一個保持した後、案内部29を介し
て水洗槽1B内に投下するように構成されている。
【0033】Cは制御装置で、該制御装置Cで水洗槽1
Bの水洗水に対して、錠剤投入タイミングを決定してモ
ータMを作動し、錠剤自動投入手段35を作動手段36
で作動し、錠剤Jを水洗水Aに投下する。
【0034】以上のように、自現機100の水洗槽1B
中の水に活性ハロゲン成分を放出する化合物を含有する
錠剤Jを自動投入する錠剤自動投入手段35を設けるこ
とで、ユーザが錠剤Jを手で投入する場合に生じる投入
忘れもなくなり、又、水洗槽1Bに活性ハロゲン成分が
溶解している状態を確実に長期間維持することが出来
る。
【0035】自現機100の使用者は、通常、X−レイ
フィルムに於いては、X線技師や医者等、印刷フィルム
に於いては、印刷業者等の人々であるため、自現機10
0のメンテナンス等は、より少なく、自現機100を確
実に動かすことが要求される。
【0036】このように、錠剤Jを水洗槽1Bに自動投
入することにより、水洗槽1Bの壁面や、底面、又は、
処理ラック1Cに生じる水垢の発生を防止し、現像処理
されたフィルムFへの水垢の付着や、水洗槽1B内でフ
ィルムFが異常搬送されるといったトラブルが解消出来
る。更に、錠剤Jを手による投入作業の煩わしさが無く
なり、メンテナンス性が大幅に向上する。
【0037】又、活性ハロゲン成分を有する液体や粉体
自体を使用する場合と比較し、錠剤Jを使用することで
薬剤の取扱性(輸送性や飛散、撥ねが生じ難い等)が向
上する。
【0038】更に、活性ハロゲン成分に対する比表面積
が小さくなので、薬剤の保存性と、保存スペースを減少
させることが出来る。
【0039】本発明に於いて、活性ハロゲン成分を放出
する化合物は、水中で次亜塩素酸、次亜臭素酸、又は、
次亜ヨウ素酸を発生する化合物である。具体的には、次
亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム等の次亜塩
素酸塩:次亜臭素酸ナトリウム等で代表される次亜臭素
酸塩:トリクロロイソシアヌール酸、ジクロロイソシア
ヌール酸のナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、
ジクロロジメチルヒダントイン等の水中で次亜塩素酸を
発生する有機化合物:ジブロモイソシアヌール酸のナト
リウム、カリウム等のアルカリ金属塩、ジブロモジメチ
ルヒダントイン等の水中で次亜臭素酸を発生する有機化
合物、及び、クロロブロモジメチルヒダントインの如き
次亜塩素酸と、次亜臭素酸を同時に発生する化合物であ
る。
【0040】特に、塩素系薬剤と臭素系薬剤を併用して
使用する場合が効果的であり、例えば、ジクロロジメチ
ルヒダントインと、ジブロモジメチルヒダントインの混
合物を使用する場合が好ましく、その好ましい例とし
て、Robert T.Kreiman Bacter
ial Slime in Photographic
Wash Tanks Journal of Ima
ging Technology,vol.10,N
o.6,242頁(Dec.1984)に記載された化
合物がある。例えば、1−ブロモ−3−クロロ−5,5
−ジメチルヒダントインは、市販のハロブロムタブレッ
ト〔ローム・アンド・ハース・ジャパン(株)〕、クリ
ーンサイドLG〔ケイ・アイ化成(株)〕、ブロミサイ
ド〔神東塗料(株)〕、XP−K1〔バックマン・ラボ
ラトリーズ(株)〕より入手することが出来る。又、イ
ソシアヌール酸系化合物としては、ハイライト〔日産化
学(株)〕として入手することが出来る。
【0041】本発明に使用される錠剤は、打錠成形さ
れ、固形となした錠剤Jは、薬剤効果が長期にわたり持
続する利点がある。
【0042】前記錠剤自動投入手段35は、活性ハロゲ
ン成分を放出する化合物を含有する錠剤Jを、自動的に
水洗槽1B中の水及び/又は水洗槽1Bに供給する水に
投入するにあたり、前記錠剤収納容器33に収納した複
数の錠剤Jの内の一個を水洗槽1B内に投入する。
【0043】図2(a),(b)は、水洗槽1Bの実施
例を示す側面図である。図2(a)は、水洗槽1B内に
は外部の水である新鮮水Bの供給管11Bが配置され、
新鮮水Bの供給を可能にしている。又、水洗槽1B内に
は前記処理ラック1Cが設けられ、該処理ラック1Cを
挟むようにして、底部を開放し、新鮮水Bを水洗槽1B
内に送る仕切整流板12Bと、水洗水Aを水洗槽1B内
に一定量貯留するための仕切板13Bが各々設けられて
いる。
【0044】又、水洗槽1B内には、水洗槽1Bの水洗
水Aに新鮮水Bの供給量を測定する供給量測定手段20
5(例えば流量計)と、前記水洗水Aが水洗槽1B内に
滞留する滞留時間を測定する滞留時間測定手段200
と、水洗水Aの温度を測定する温度測定手段21Aで各
々測定し、投入条件を制御装置Cで計算し、計算結果に
より決定された錠剤Jの投入を行う値となった時に、前
記錠剤自動投入手段35より錠剤Jを水洗槽1B内に投
入する。尚、錠剤Jの投入部は、仕切整流板12Bに対
し、図のように処理ラック1C側に設けてもよく、又、
反対側に設けてもよい。前記滞留時間測定手段200
と、温度測定手段21Aは、水洗槽1B内の底部で仕切
整流板12Bの内側近傍に設けられている。
【0045】又、この他、錠剤Jが水洗槽1B内に投入
されてからの経時の時間を測定する経時測定手段と、フ
ィルムFの処理量を測定する処理量測定手段を設けてフ
ィールドバックすることも可能であるし、滞留時間測定
手段として、水洗槽1Bのタンク容量と水洗水供給量よ
り、水洗槽1B内の水洗水Aの滞留時間を計算する手段
を設定することも出来る。
【0046】以上のように構成して、水洗槽1B内での
水洗水Aの滞留時間、水洗槽1Bへの水洗水Aの通水
量、水洗水Aの温度を測定し、錠剤Jの溶解状態をモニ
ターすることにより、測定結果を制御装置Cで計算し、
計算結果により決定された値により、上部に設けた前記
錠剤自動投入手段35を使用して、より確実な自動投入
が可能になる。この場合の好ましい態様の一つとして
は、錠剤Jが徐放性を有しながら溶解し、常に活性ハロ
ゲン成分を水洗水中に維持するタイプであり、メンテナ
ンス性を大きく向上させながら長期間安定した自現機処
理が可能となる。
【0047】前記、徐放性を示しながら溶解する錠剤J
としては、有効成分をある一定期間以上の間、少しづつ
(徐徐に)放出し、有効成分の放出の持続性を示すもの
である。
【0048】前記持続性の具体的期間は、数週間から数
カ月以上の間、成分放出を持続させることであり、好ま
しくは、1ヵ月以上である。
【0049】又、水洗槽1Bに、水洗水A中の活性ハロ
ゲン成分濃度を測定する濃度測定手段203を設け、該
濃度測定手段203で、活性ハロゲン成分の濃度が規定
値以上となった場合は制御装置により自動的に一部又は
全部の水洗水Aが交換されるように電磁弁Pを開き、ポ
ンプ201を作動させて新鮮水Bを供給管11Bよりフ
イルタ204を介して水洗槽1Bに一部補充するか、水
洗水Aを新鮮水Bと交換する。その際、仕切板13Bよ
り水洗水Aがオーバーフローし外部に放出させる。尚、
水洗槽1Bを使用しないときは、手動弁P1、又は、電
磁弁Pを開放し水洗槽1B内の水洗水Aを外部に放出す
る。又、前記濃度測定手段203も水洗槽1B内の底部
で仕切整流板12Bの内側近傍に設けられている。
【0050】又、活性ハロゲン成分の濃度が規定値以上
となって、水洗水Aを水洗槽1Bより流す場合、後段の
廃水処理施設等に生物処理槽を使用していれば悪影響を
及ぼす可能性がある。従って、水垢防止のためには殺菌
に十分な濃度と、後段の廃水処理施設に影響を及ぼさな
い程度の濃度を維持する必要がある。活性ハロゲン成分
の濃度測定手段203としては、イオン電極等の電極電
位を検出する方法、発色試薬を添加し吸光度や、透過率
を測定する方法等が好ましく使用出来る。
【0051】又、他の好ましい例としては、水洗水Aへ
の溶解性の高い1〜数錠の錠剤Jを、水洗槽1B中の水
及び/又は水洗槽1Bに供給する水に、ショック的に添
加投入することが効果が高い。「ショック的に添加」と
は、常に活性ハロゲン成分を高濃度で水洗水A中に維持
する方式と異なり、一定期間毎の短期間に殺菌剤等の有
効成分濃度を上昇させるようにして、水洗水中に添加す
る方式で、殺菌後は活性ハロゲン成分が無くなるか、低
下する期間を生じさせるものである。
【0052】この方式は、連続的に有効成分濃度を維持
し続ける方式に対して、耐性菌の発生が生じ難くなる傾
向があり、活性ハロゲン成分の添加時の殺菌効果も高
く、好ましいが、錠剤投入頻度が増加してしまうので、
前記のように錠剤Jの錠剤自動投入手段35を設けるこ
とで、錠剤Jの投入忘れを生ずることがなく、又、複数
の錠剤Jをセットすることで長期間の間、確実に水垢の
発生を防止する効果がある。
【0053】又、活性ハロゲン成分を錠剤に含有せしめ
るのに代わって、錠剤状にした除放性殺菌剤を自動投入
する錠剤自動投入手段35を設けることで、水垢の発生
によるフィルムFの汚れや、水垢がフィルムFに転写す
ることによるフィルム搬送故障、スリップ等の搬送不
良、樹脂製の歯車が割れる等の自現機100のフィルム
搬送部材への影響を長期にわたり防止することが出来る
効果がある。
【0054】前記徐放性殺菌剤とは、殺菌成分等の有効
成分を、ある一定期間の間、少しづつ(徐徐に)放出し
続け、有効成分の放出持続性を示すものであり、具体的
に、前記有効成分の放出期間が数週間から数カ月以上の
間、好ましくは1ヵ月以上のものを言う。
【0055】徐放性殺菌剤の有効成分の含有量自身を単
に大きくして、溶解時間を長くしたものでは、徐放性殺
菌剤の投入後は、水洗水A中の有効成分が極度に高くな
るため、経時に従って溶出濃度が極端に低下してしまう
現象が生ずる。特に、有機殺菌剤や、無機殺菌剤、酸化
剤等の性質を持つ殺菌剤、或いは有効成分濃度が高いも
のを、自現機100に使用していると、部品材料への影
響が生じる場合や、感材性能への影響が生じ易くなる場
合が多い。
【0056】そこで、殺菌剤の有効成分と共に、流動化
剤や、結合剤、滑沢剤、離形剤等の添加剤を用いて錠剤
に成形することで、徐放性能を示す剤を作り、長期間、
安定した殺菌効果を得ることが出来る。又、徐放性の殺
菌剤の成形方法としては、難溶、不溶性の添加剤を用い
て成形したり、高圧、高密度に成形する方法もある。
【0057】前記徐放性殺菌剤の具体的な例として、ジ
クロロジメチルヒダントインと、ジブロモジメチルヒダ
ントインとの混合物による錠剤があり、例えば1−ブロ
モ−3−クロロ−5,5−ジメチルヒダントインは、錠
剤状に形成されたものが市販で入手することが出来る。
【0058】又、ハロブロムタブレット〔ローム・アン
ド・ハース・ジャパン(株)〕、クリーンサイドLG
〔ケイ・アイ化成(株)〕、ブロミサイド〔神東塗料
(株)〕、XP−K1〔バックマン・ラボラトリーズ
(株)〕が有る。その他の例としては、イソシアヌール
酸系化合物が有り、ハイライト〔日産化学(株)〕とし
て入手出来る。
【0059】又、徐放性を形成する他の方式としては、
殺菌剤等の有効成分をマイクロカプセルに封入し、溶解
速度が異なる複数のカプセルを処方することにより、有
効成分放出速度をコントロールする方法、及び、包接化
合物体に有効成分を担持させ、溶出速度をコントロール
する方法等がある。
【0060】具体例としては、5−クロロ−2−メチル
−4−イソチアゾロン−3−オンを有効成分として、
1,1,2,2−ラトラキス(ヒドロキシフュニル)エ
タンに包接担持させたものがあり、トップビット〔日本
曹達(株)〕より入手可能である。
【0061】前記トップビットは、粒状か、顆粒状であ
り、包接化合物体の粒径よりも細かい細孔を有する網
や、不織布の袋等に入れて用いることが出来る。
【0062】以上説明した徐放性殺菌剤が示す性質とし
て、溶解時に殺菌剤の有効成分濃度が濃度平衡を示すも
のが好ましい。これは、図3に示すように平衡濃度を有
すると、長期間安定して一定の溶解濃度が得られるもの
であり、常に安定した徐放性効果を得ることが出来る。
従って、徐放性殺菌剤の有効成分の溶解が進み、水洗水
Aの濃度が極度に上昇し、自現機100内の部品を腐食
させる等の影響や、フィルムFの感光材料に対する影響
を防止出来る。
【0063】このようにして、徐放性を有する殺菌剤を
錠剤J1として水洗槽1Bに投入することで、数週間か
ら数カ月間、水洗槽1B内の水垢を防止する効果を生ず
るものであり、自現機100の水洗槽1Bに対するメン
テナンス期間の間隔を長くすることが可能となった。
【0064】このようにして、徐放性を有する殺菌剤錠
剤J1を用いることでメンテナンス性を大きく向上しな
がら長期間安定した自現機100による写真フィルムF
の処理が可能となる。
【0065】図2(b)は、前記水洗槽1Bの他の実施
例で、前記滞留時間測定手段200と、温度測定手段2
1A、及び濃度測定手段203を、水洗槽1B内の側壁
に設けたもので、水洗槽1B内の側壁と、新鮮水Bを供
給する供給管11B間の縦方向に順次設けられている。
そして、各々水洗水Aの滞留時間測定と、供給される新
鮮水Bの温度と、水洗水Aの濃度を測定するものであ
る。
【0066】実施の形態例2 実施の形態例2は、前記錠剤自動投入手段35に代え
て、単数又は複数の錠剤Jを錠剤収納容器301に収納
し、水洗槽1B中の水洗水Aの水面近傍の上方に設置
し、錠剤Jの下方の一部を水洗水Aに浸漬又は接触させ
て活性ハロゲン成分を放出させ、錠剤Jが溶解すると、
上方にセットした錠剤Jの重さにより水洗水と非接触で
あった錠剤Jが落下し、連続的に錠剤Jを溶解して錠剤
成分を放出する装置である。
【0067】図4(a),(b)は、錠剤Jを収納した
錠剤収納容器301,304を設けて水洗水Aに接触さ
せた状態を示す水洗槽1Bの側面図である。
【0068】図4(a)は、水洗槽1B内に処理ラック
1Cが設けられている。更に、図2同様、水洗槽1B内
に仕切板13Bと、新鮮水Bを補給する供給管11Bが
設けられ、水洗水Aを水洗槽1B内に一定量貯留する。
一方、水洗槽1Bの上部にガイド部材400が設けら
れ、該ガイド部材400に各々錠剤Jを線接触で縦方向
に収納し、下部に通水孔を形成した錠剤収納容器301
が設けられ、該錠剤収納容器301内に錠剤Jが収納さ
れている。更に、水洗槽1Bに設けた芯軸410に昇降
部材303を設け、該昇降部材303と錠剤収納容器3
01を連動するように設ける。そして前記芯軸410端
に駆動歯車Gが設けられており、該駆動歯車Gをモータ
M3で駆動するように構成する。CはモータM3を制御
する制御装置である。
【0069】図4(b)も、水洗槽1B内に処理ラック
1Cが設けられており、更に、図4(a)同様、水洗槽
1B内に仕切整流板12Bと、仕切板13Bが設けられ
ている。該仕切整流板12B側には水洗槽1B内に新鮮
水Bを補給する供給管11Bが設けられており、新鮮水
Bは仕切整流板12Bの下部より水洗槽1B内に新鮮水
Bが供給され、仕切板13Bで水洗水Aが一定量貯留す
るようにしている。一方、水洗槽1Bの上部に芯軸41
1が設けられ、該芯軸411には、下部に通水孔を形成
した錠剤収納容器304が設けられ、該錠剤収納容器3
04内に錠剤J1が収納されている。更に、水洗槽1B
に設けた芯軸411に昇降部材306を設け、該昇降部
材306と錠剤収納容器304を連動するように設け
る。そして前記芯軸411端に駆動歯車G1を設け、該
駆動歯車GをモータM4で駆動するように構成する。C
はモータM4を制御する制御装置である。
【0070】図5は、前記図4(a),(b)に示す錠
剤収納容器と水洗槽1Bの正面図である。
【0071】水洗槽1Bには、水洗水A内に設けられた
多数の一対ローラよりなる処理ラック1Cが設けられ、
処理用のフィルムFは処理ラック1C内を矢印方向に進
みながら水洗水Aで水洗される。
【0072】以上のように構成された水洗槽1Bは、図
4(a)に於いては錠剤収納容器301内に縦方向に複
数の錠剤Jが設けられ、最下部の錠剤Jの一錠のみが水
洗水A内に浸漬又は接触した状態で保持されている。図
4(b)は、横方向に複数の錠剤J1が設けられ、最下
部の錠剤Jの一錠のみが水洗水A内に浸漬又は接触した
状態で保持されている。
【0073】この状態で水洗水Aに錠剤J,J1が溶解
する。そして錠剤J,J1が溶解すると、上部に位置す
る錠剤J,J1が自重で水洗水A内に浸漬又は接触し、
溶解を開始する。このようにして錠剤収納容器301,
304内の錠剤J,J1が順次溶解する。
【0074】この場合の錠剤J,J1は、徐放性溶解タ
イプが好ましく、錠剤J,J1の補充頻度が少なくなり
メンテナンスを大きく向上しながら長期間安定した自現
機100による処理が可能となり、また、簡易な装置構
造と少ない設置スペースで自動投入が可能となる。
【0075】前記のように、一錠の錠剤J,J1が水洗
水A内に保持されているが、例えば、自現機100の稼
働状態等の条件か、図2に示す前記水洗水Aの滞留時間
を測定する滞留時間測定手段200と、水洗水Aの温度
を測定する温度測定手段21Aと、更に水洗水Aの活性
ハロゲン成分濃度を測定する活性ハロゲン成分の濃度測
定手段203の条件を制御装置Cで検出し、水洗水Aに
活性ハロゲン成分が減少した時は、図4に示すモータM
3を始動して駆動歯車Gを回転し、錠剤収納容器301
が下方に下がり、2錠の錠剤Jを水洗水Aに浸漬又は接
触させ、活性ハロゲン成分濃度を上昇させ、常に一定の
濃度を保持するようにする。 又、図2の前記制御装置
Cで電磁弁Pを開閉し、新鮮水Bの補充を行う。尚、自
現機100の水洗槽1Bの処理ラック1Cとして、図5
に示す対向ローラ方式の他に、千鳥足跡状に配置したロ
ーラを利用してもよい。
【0076】図6(a),(b),(c)は、前記錠剤
収納容器301,304の具体的な構成を示す斜視図で
ある。本実施の形態例に於いては、錠剤収納容器301
を代表例として説明する。
【0077】図6(a)は、錠剤収納容器301内に形
成した錠剤収納部311内に、複数の錠剤Jが互いに線
接触により錠剤Jを縦方向に積み重ね、蓋310で外部
の影響を受けないようにして収納している。前記錠剤収
納容器301で、最下部に位置した錠剤Jが保持されて
いる底部312部に複数の通水孔313を形成する。前
記水洗水Aは、該通水孔313より錠剤収納部311内
に進入し、浸漬又は接触している錠剤Jを溶解する。
【0078】図6(b)は、前記同様錠剤収納容器30
1内に形成した錠剤収納部311内に、複数の錠剤Jが
互いに線接触により縦方向に積み重ねられ、蓋310で
外部の影響を受けないようにして収納されている。前記
錠剤収納容器301で、最下部に位置した錠剤Jが保持
されている底部312部と、外周部に複数の通水孔31
4を形成することによりし、水洗水Aは、該通水孔31
4より錠剤収納部311内に容易に進入するようにし、
浸漬又は接触している錠剤Jを溶解を確実にしている。
【0079】図6(c)は、前記同様錠剤収納容器30
1内に形成した錠剤収納部311内に、複数の錠剤Jが
互いに線接触により錠剤Jが縦方向に積み重ね、蓋31
0で外部の影響を受けないようにして収納している。前
記錠剤収納容器301で、最下部に位置した錠剤Jが保
持されるための複数の係止部316を設け、該係止部3
16で一部に錠剤Jが保持させると共に、複数の縦溝通
水孔315を外周部に形成することにより、水洗水A
は、前記縦溝通水孔315より錠剤収納部311内に容
易に進入するようにし、浸漬又は接触している錠剤Jを
溶解を確実にしている。
【0080】図7(a),(b),(c)は、前記図6
(a),(b),(c)に示す錠剤収納容器301内の
錠剤Jが水洗水Aに浸漬又は接触している状態を示す正
面図である。
【0081】図7(a)は、蓋310を設けた錠剤収納
容器301の錠剤収納部311内に複数の錠剤Jが底部
312で支持されており、互いに線接触により縦方向に
積み重ねられ、最下位の錠剤Jが底部312の通水孔3
13より進入した水洗水Aに浸漬又は接触している状態
を示す。
【0082】図7(b)は、蓋310を設けた錠剤収納
容器301の錠剤収納部311内に複数の錠剤Jが底部
312で支持されており、互いに線接触により縦方向に
積み重ねられ、最下位の錠剤Jが底部312と、錠剤収
納容器301の外週部に形成した通水孔314より進入
した水洗水Aに浸漬又は接触している状態を示す。
【0083】図7(c)は、蓋310を設けた錠剤収納
容器301の錠剤収納部311内に前記複数の錠剤Jが
底部312で支持されており、互いに線接触により縦方
向に積み重ねられ、最下位の錠剤Jが底部312で係止
され、錠剤収納容器301の形成した縦溝通水孔315
より進入した水洗水Aに錠剤Jが浸漬又は接触している
状態を示す。
【0084】図8(a),(b),(c),(d),
(e),(f)は、錠剤Jを縦方向に重ねるか、横方向
に重ねた場合に錠剤Jが互いに点接触となる場合、及
び、錠剤Jの他の形状を示す構成図である。
【0085】図8(a)は、球形の錠剤J2を示す、該
球形の錠剤J2を積み重ねた場合に、接触部JPは点接
触で積み重ねられる。
【0086】図8(b)は、横方向に積み重ねたときの
錠剤J3を示す。該錠剤J3を横向にして積み重ねたと
き、錠剤J3が互いに点接触となるように、前記錠剤J
3の両面を半球状に形成する。このように形成すること
で、接触部JPは点接触で積み重ねられる。
【0087】図8(c)は、縦方向に積み重ねたときの
錠剤J4を示す。該錠剤J4の周面部を円弧状に形成
し、互いに点接触となるように形成する、該錠剤J4を
縦向にして積み重ねたとき、接触部JPは点接触で積み
重ねられる。
【0088】図8(d)は、縦方向に積み重ねた状態の
錠剤J5を示す。該錠剤J5の周面部を円弧状に、両面
を半球状に形成する。前記錠剤J5を縦向又は横向きに
積み重ねたとき、互いに点接触となるように形成する、
図の錠剤J5を縦方向に積み重ねたとき、接触部JPは
点接触で積み重ねられる。
【0089】図8(e)は、4角状に形成した錠剤J6
を示す。該錠剤J6は、両面を角錐状に形成すると共に
外周部も円弧状に形成する。前記錠剤J6を縦向又は横
向きに積み重ねたとき、互いに点接触となる。
【0090】図8(f)は、前記錠剤Jの中心部に空隙
を形成した錠剤J7を示す。該錠剤J7を縦方向に重
ね、錠剤収納容器301の錠剤収納部311内で錠剤J
7が水洗水Aに浸漬又は接触したとき、中心部の空隙部
に水洗水Aが進入し、溶解効率を高める。
【0091】以上のように構成することにより、自現機
100の水洗槽1B内の水に活性ハロゲン成分を放出す
る化合物を含有する錠剤Jを投入する手段である前記錠
剤収納容器301,304を設け、複数の錠剤Jを該錠
剤収納容器301,304中の一部(最下部)の固形の
錠剤Jと水洗槽1Bの水洗水洗Aが浸漬又は接触し、且
つ、前記錠剤収納容器301,304内に錠剤Jを保持
できる大きさで通水孔313,314と、縦溝通水孔3
15等が設けられ、又、前記錠剤収納容器301,30
4内の複数の固定錠剤Jが点接触・線接触で、接触する
様に整列されて収納されている。
【0092】このように、水洗槽1Bの水洗水Aに浸漬
又は接触している複数の錠剤Jの中の一部の錠剤J(規
定個数)より上方にセットされた錠剤Jが、下方の接液
している錠剤Jからの吸水や毛細管現象により水洗水A
の伝達を受けることにより、本来は吸水するべきではな
い錠剤Jの一部で溶解を生じ、前記錠剤収納容器30
1,304内の壁面と錠剤J間で張り付きを生じ易くな
ることがあるが、錠剤J間の接触部分を前記のように点
接触又は線接触するようにして収納し、錠剤J間の接触
面積を小さくすることで、余分な水洗水Aの伝達を受け
難くなり、下方の接液している錠剤Jが溶解した後に、
落下すべき上方の錠剤Jが確実に前記錠剤収納容器30
1,304の最下部位置に確実に移動出来る。
【0093】従って、前記錠剤収納容器に複数の錠剤J
を収納することで、長期間安定して水洗槽1B内に活性
ハロゲン成分を供給出来る様になり、長期間に渡って水
洗槽1B内の水洗水Aの水垢発生を防止し、自現機10
0のメンテナンス期間を大幅に延長することが出来る。
【0094】図9は、前記錠剤収納容器303と、錠剤
Jが収納されている位置と、錠剤Jの面積比を示す平面
図である。
【0095】前記自現機100で、水洗槽1B内の水洗
水Aに、活性ハロゲン成分を放出する化合物を含有する
錠剤Jを投入する前記錠剤収納容器303が水洗槽1B
内に備えられ、複数の錠剤Jは徐放性錠剤からなり、複
数の錠剤J中の最下部の錠剤J(又は最下部より規定個
数の錠剤)と水洗水Aが接液し、且つ、前記のように複
数の錠剤Jを保持できる大きさの開口保持部が設けら
れ、水洗水Aの液面近傍部分より下方の錠剤収納容器3
03の大きさは錠剤Jの鉛直方向に投影した際、前記錠
剤収納容器303内の収納高さを1.1y〜1.5y、
複数個の錠剤J高さをy、錠剤Jの径をz、錠剤収納容
器303,304内の径を1.1z〜1.5zとしたと
き、錠剤収納容器303内の容積は、錠剤Jの大きさの
1.1〜1.5倍とする。
【0096】前記のように構成することにより、錠剤収
納容器303内の下方の錠剤Jが溶解した後に、落下す
べき上方の錠剤Jが確実に最下部位置に移動する。
【0097】又、水洗水Aの液面近傍部分より下方の錠
剤収納容器303内の大きさが錠剤Jの大きさと同等
(又はやや大きい場合、<1.1倍)では、水洗槽1B
内の水洗水Aの補充やラック1Cの駆動による水洗水面
位置の変動等により、錠剤収納容器303の壁面に水洗
水Aが付着したり、撥ねたりすることで、錠剤Jが錠剤
収納容器303の内面と張り付きを生じ易くなるが、該
錠剤収納容器303内の大きさを錠剤Jの大きさの1.
1倍より大きくすることで、錠剤Jが確実に錠剤収納容
器303の下部に移動する。
【0098】又、水洗水Aの液面近傍部分より、下方の
錠剤収納容器303内の大きさを錠剤Jの鉛直方向に投
影した際の錠剤Jのサイズの1.1倍以上大きくするこ
とで、水洗水Aに浸漬又は接触する最下部の錠剤J(又
は最下部より規定個数の錠剤)が水洗水Aに溶解する
際、水洗槽1B内への拡散が効果的に行われる様にな
る。これは水洗水に浸漬又は接触する最下部の錠剤J
(又は最下部より規定個数の錠剤)に確実に水洗水Aが
接触し、又、水洗水Aの対流(自然対流の他に水洗水補
充やラック駆動時に生ずるものも含む)によって水洗槽
1B内に効果的に拡散出来るためと思われる。
【0099】又、水洗水Aの液面近傍部分より下方の錠
剤収納容器303の大きさを錠剤サイズの1.5倍以上
大きくすると、前記錠剤収納容器の移動時や水洗槽1B
へのセット時に錠剤Jが錠剤収納容器303内で移動・
衝突し、錠剤Jに割れや、欠けが生じ易くなったり、壊
れて粉状になり易くなる。
【0100】尚、水洗水Aの液面近傍部分とは、水洗槽
1B内で水洗水Aが最も上昇した時の液面となったとき
の液面高さに、鉛直方向の錠剤Jの厚さ(高さ)を加え
た高さのことであり、錠剤Jの吸水性や表面状態によ
り、水洗槽1B内で水洗水Aが最も上昇した時の液面と
なったときの液面高さに、錠剤Jの厚さ(高さ)を複数
個分の高さ部分とすることもできる。
【0101】従って、錠剤収納容器303に複数の錠剤
Jを収納し、規定個数の錠剤Jを確実に落下させ水洗槽
1B内の水洗水Aに接触させることで、長期間安定して
水洗槽1B内の水洗水Aに活性ハロゲン成分を供給出来
る様になり、長期間に渡って水洗槽1B内の水垢発生が
防止され、自現機100のメンテナンス期間が大幅に延
長される。
【0102】図10(a),(b),(c)は、前記図
6(b)に示す錠剤J3を錠剤収納容器500内に横方
向に収納した状態で他の実施例を示す正面図である。
【0103】図10(a)は、錠剤J3の収納容器であ
る錠剤収納容器500内に形成した錠剤収納部501内
に、横向にして積み重ねたとき、点接触JPとなるよう
に両面を半球状に形成した錠剤J3を収納し、蓋502
で外気より遮断する。そして前記底部503に位置する
錠剤J3部分のみ拡大形成した錠剤収納室504が設け
られている。錠剤J3が錠剤収納容器500の底部50
3で支持された状態で、互いに点接触JPにより横方向
に積み重ねられ、拡大形成した錠剤収納室504に収納
された最下位の錠剤J3のみ、錠剤収納室504に形成
した通水孔505より進入する水洗水Aに浸漬又は接触
させ、溶解効率が良くなる。
【0104】図10(b)は、錠剤収納容器500内に
形成した錠剤収納部501内に、横向にして積み重ねた
とき、点接触JPとなるように両面を半球状に形成した
錠剤J3を収納し、蓋502で外気より遮断する。そし
て前記底部503に位置する錠剤J3部分のみ下方に向
かって円錐状に拡大形成した錠剤収納室506が設けら
れている。錠剤J3が錠剤収納容器500の底部503
で支持された状態で、互いに点接触JPにより錠剤J3
を横方向に積み重ね、円錐状に拡大形成した錠剤収納室
506に収納された最下位の錠剤J3のみ、錠剤収納室
506に形成した通水孔507より進入する水洗水Aに
浸漬させ、溶解効率が良くなる。
【0105】図10(c)は、錠剤収納容器500内に
形成した錠剤収納部501内に、横向にして積み重ねた
とき、点接触JPとなるように両面を半球状に形成した
錠剤J3を収納し、通気孔5021を形成した蓋502
を設ける。そして錠剤収納容器500内に錠剤J3を挿
入する上部510と、前記底部503に位置する錠剤J
3部分のみ外方に向かって円錐状に拡大形成した錠剤収
納室508が設けられている。錠剤J3が錠剤収納容器
500の底部503で阻止された状態で、互いに点接触
JPにより錠剤J3を横方向に積み重ね、錠剤収納室5
08に収納された最下位の錠剤J3のみ、錠剤収納室5
08に形成した通水孔509より進入する水洗水Aに浸
漬又は接触させることで溶解効率が促進する。
【0106】以上のように錠剤収納容器500を構成す
ることにより錠剤J3の浸漬状態が良好となり、水洗水
Aに活性ハロゲン成分を供給するのも早くなる。
【0107】図11(a),(b),(c),(d)
は、錠剤J3を錠剤収納容器600内に横方向に収納し
た状態で、他の実施例を示す斜視図と平面図である。
【0108】図11(a),(b)は、錠剤J3の収納
容器である錠剤収納容器600の構成を示す。上下に配
置したリング状枠体603,604内に断面が錐状に形
成され、先端に鋭利な錠剤保持部602を設けた複数の
リブ状錠剤収納部材601を、図示のように鉛直方向に
固定することにより、通水用開口部606が形成された
錠剤収納室605を設ける。
【0109】前記複数の先鋭となした先端部分で、錠剤
Jを保持するように形成した錠剤保持部602で囲むよ
うに設け、該錠剤収納室605内に錠剤Jを収納する。
錠剤保持部602と錠剤Jは若干間隙が形成され、錠剤
収納室605内を落下するように構成し、且つ、錠剤保
持部602の間は自由に水洗水Aが通過出来るように構
成する。
【0110】前記自現機100の水洗槽1B内の水洗水
Aに、活性ハロゲン成分を放出する化合物を含有する錠
剤Jを投入するため、前記錠剤収納容器600を水洗槽
1B内の水洗水Aに設け、錠剤投入手段である前記錠剤
収納容器600内に収納された錠剤Jは、徐放性錠剤か
らなり、錠剤収納容器600は、下部の複数の中の一部
の錠剤Jと水洗水Aと前記通水用開口部606より接液
し、且つ、錠剤収納容器600内に錠剤を保持できる大
きさで錠剤収納室605が設けられており、該錠剤収納
室605の錠剤Jが接触する複数の錠剤保持部602面
は、鉛直方向に設けられているため、錠剤Jと、複数の
錠剤保持部602との接触面積が小さくなり、錠剤収納
室605と錠剤Jの張り付きや吸着によるつまりを防止
出来ると共に、簡易な構造で安定して確実に長期間に渡
り水洗水Aの殺菌性を維持し、水洗槽1Bのメンテナン
ス性が大幅に向上する。
【0111】図11(c),(d)は、錠剤収納容器6
00の変形例を示すもので固定錠剤Jを保持し得る最低
限の複数のリブ状錠剤収納部材601を設けた実施例を
示す斜視図と平面図である。
【0112】上下に配置したリング状枠体603,60
4内に断面が略三角状に形成され、先端で錠剤保持部6
02を3個のリブ状錠剤収納部材601を図示のように
鉛直方向に固定することにより、通水用開口部606が
形成された錠剤収納室605を設ける。
【0113】本実施例は、通水用開口部606が広くな
ると共に、錠剤Jと、複数の錠剤保持部602との接触
面積が更に小さくなり、錠剤収納室605と錠剤Jの張
り付きや吸着によるつまりを防止出来ると共に、簡易な
構造で安定して確実に長期間に渡り水洗水Aの殺菌性を
維持し、水洗槽1Bのメンテナンス性が大幅に向上す
る。
【0114】前記錠剤保持部602は、断面が錐状に形
成されたリブ状錠剤収納部材601に設けられ、錠剤J
との接触面積が極めて小さく、且つ鉛直方向に形成され
ているため、錠剤Jを安定して保持すると共に、錠剤J
の鉛直方向の移動を円滑に行うことが出来る。
【0115】図12(a),(b)は、錠剤収納容器内
の錠剤が水洗水に浸漬又は接触している状態を示す他の
実施例を示す正面図である。
【0116】図12(a)は、蓋701を設けた錠剤J
の収納容器である錠剤収納容器700の錠剤収納部70
2内に、前記複数の錠剤Jが底部704で支持された状
態で、互いに面接触により錠剤Jを横方向に積み重ね、
最下位の錠剤Jが底部704の通水孔705より進入す
る水洗水Aに浸漬又は接触している。本実施例は、複数
の錠剤J間にスペーサー703が各々挟持されている。
【0117】前記自現機100で、水洗槽1B内の水洗
水Aに、活性ハロゲン成分を放出する化合物を含有する
錠剤Jを錠剤収納容器700で投入する。前記錠剤Jと
スペーサー703との関係は、スペーサーの高さがz≧
(n−1)y、z≦xである。
【0118】(x:収納縦方向の錠剤長さ、y:収納縦
方向のスペーサー長さ、z:錠剤収納容器の縦方向に於
ける液面高さ、n:錠剤数) 又、前記スペーサー703の材質は非吸水性又は難吸水
性のものがよく、吸収性を示す物質でも、スペーサー7
03の下部に位置する錠剤Jが溶解する時間より長いか
又は等しくなるような形状を成し、スペーサー703よ
り上部の錠剤Jを保持するものであればよい。
【0119】図12(b)は、錠剤収納容器800内の
錠剤収納部802内に、前記図8(b)に示す複数の錠
剤J3が底部804で支持された状態で、互い横方向に
積み重ね、最下位の錠剤J3のみが底部804の通水孔
805より進入する水洗水Aに浸漬又は接触している。
本実施例も、複数の錠剤J間にスペーサー803が各々
挟持されている。特に本実施例のスペーサー803の面
積を、錠剤J3の面積よりも小さくすることにより、ス
ペーサーより下部に位置する錠剤J3が溶解終了後に、
次に位置する錠剤J3へ水洗水Aが流通し易くなる。
【0120】又、錠剤J3が錠剤収納部802の内壁に
張り付いたり、吸着する事によりつまった状態におい
て、錠剤J3の最上方にバネ又は重りを設ける事によ
り、確実に一列の状態で落とす又は移動することができ
る。
【0121】このように、図12の錠剤収納部702,
802に於いて、錠剤収納容器の下部開口部以外の部分
を密閉状態にする。このことにより、水洗槽1Bの水洗
水Aの液面が変動しても錠剤収納容器700,800内
に空気が満たされる為、収納された複数の錠剤J,J3
が水洗水Aと接触することがスペーサー803により防
止され、最下部又は複数の錠剤J,J3の中の一部の錠
剤J,J3が常に水洗水Aと接触する状態を保つ事がで
き、長期間安定して薬剤を投入することができる。
【0122】図13(a),(b)は、錠剤Jと、錠剤
JBとスペーサーを示す斜視図である。
【0123】図13(a)は、図に示すように、スペー
サー703内を空洞となし、且つ、錠剤Jには、スペー
サー703と接触する部分に切り溝JAを形成すること
で錠剤Jとスペーサー703との分離を良くすることが
出来る。
【0124】図13(b)は、錠剤JBに井桁状の溝J
B1を形成し、スペーサー806も井桁状に形成する。
このように構成することで、錠剤JBに形成した井桁状
の溝JB1と、井桁状のスペーサー706が組み合わさ
れたとき、錠剤JBと、スペーサー706が互いに係合
して正確に積み重ねることが出来る。
【0125】従って、錠剤J,J3間にスペーサー70
3、又はスペーサー803を設けることにより、錠剤
J,J3が錠剤収納容器700,800内に収納された
とき、下方の接液している錠剤J,J3の吸水や毛細管
現象による水の伝達が防止できるため、錠剤収納容器7
00,800面と錠剤J,J3の張り付きや吸着による
詰りがなくなり、確実に一列の状態で落とす又は移動す
ることが可能となるため、長期間安定して薬剤を供給す
ることが可能であり、水洗槽1B内の汚れや水垢発生が
防止され、自現機100の水洗槽1Bのメンテナンスの
簡易化と安定した処理を行うことができる。
【0126】図14は、前記錠剤収納容器に収納した錠
剤Jを、水洗槽1Bに供給する実施例を示す構成図であ
る。
【0127】本実施例は、前記図6,7に示す錠剤収納
容器301と、図9に示す錠剤収納容器303と、図1
0に示す錠剤収納容器500と、図11に示す錠剤収納
容器600と、図12に示す錠剤収納容器700,80
0の何れかの錠剤収納容器よりなる錠剤自動投入手段3
5Aにより錠剤Jを水洗槽1Bに供給するものである。
【0128】前記図2(a),(b)に示す水洗槽1B
と同様に、水洗槽1B内には外部の水である新鮮水Bの
供給管11Bが配置され、新鮮水Bを水洗槽1B内に供
給されるようにしている。又、水洗槽1B内には処理ラ
ック1Cが設けられ、該処理ラック1Cの両側に挟むよ
うにして、底部を開放し、新鮮水Bを水洗槽1Bの底部
より送る仕切整流板12Bと、水洗水Aを水洗槽1B内
に一定量貯留するための仕切板13Bが設けられてい
る。
【0129】図14のように前記錠剤自動投入手段35
Aは仕切整流板12Bの上部位置で、処理ラック1C側
に設けられており、錠剤収納容器よりなる錠剤自動投入
手段35A内に複数の錠剤Jが収納されている。複数の
錠剤Jは、縦方向か、横方向に点接触で収納されてお
り、最下部位置に収納された錠剤Jのみが水洗水A内に
供給され、溶解される。そして、最下部位置の錠剤Jが
溶解すると、上部の錠剤Jが最下部位置の水洗水A内に
供給され、長期間、錠剤Jにより徐放性を有しながらハ
ロゲン成分を水洗水A内に維持させるものである。又、
前記錠剤自動投入手段35Aは、仕切整流板12Bの新
鮮水Bを供給する供給管11B側に設けてもよい。
【0130】実施の形態例3 図15(a),(b),(c)は水洗槽1B内に設けら
れた錠剤Jを内蔵した錠剤収納容器の実施例を示す構成
図である。
【0131】図15(a)に於いて、自現機100に設
けた、水洗槽1B内の水洗水A内に錠剤収納容器900
を設けたものである。
【0132】活性ハロゲン成分を放出する化合物を含有
する単数又は複数の錠剤Jを収納した錠剤収納容器90
0を水洗槽1B内の水洗水A内に設け、該錠剤Jを収納
した錠剤収納容器900には水洗水Aと、錠剤収納容器
900内の錠剤収納室902と、錠剤Jによる活性ハロ
ゲン成分の溶解水が連絡するようにピンホール状の複数
の小孔よりなる液連絡通路901を形成する。
【0133】活性ハロゲン成分を放出する化合物を含有
する単数又は複数の固形状の錠剤Jの単体で徐放溶解性
(活性ハロゲン成分を放出する期間が数日〜数カ月)を
有する又、錠剤収納容器900は、水洗槽1B内の底
部,壁部、水洗水Aの供給部分付近に設置され、自現機
100の稼働時には水洗水A中に浸漬している状態であ
る。自現機100が停止している時は、水洗槽1B内の
水洗水Aは排水される場合もあるが、少なくとも自現機
100の稼働時には水洗水A中に浸漬される位置に錠剤
収納容器900が設置される。
【0134】図15(b)は、前記液連絡通路901に
代わって通水性セラミック903を設け、錠剤収納容器
900の錠剤収納室904内に設けた錠剤Jによる活性
ハロゲン成分の溶解水が水洗槽1B内の水洗水Aに連絡
する。。
【0135】図15(c)は、前記液連絡通路901に
代わって隔膜905(半透膜、イオン交換膜等)を設
け、錠剤収納容器900の錠剤収納室904内に設けた
錠剤Jによる活性ハロゲン成分の溶解水が水洗槽1B内
の水洗水Aに連絡する。
【0136】図16は、水洗槽1B内に設けられた錠剤
Jを内蔵した隔膜916,917,918を用いた錠剤
収納容器の他の実施例を示す構成図である。
【0137】錠剤収納容器910の液連絡通路側に隔膜
916を、錠剤収納容器910内に各々隔膜917,9
18を一定間隔に設け、錠剤Jを収納する錠剤収納室9
19,920,921を形成する。水洗水Aが錠剤収納
容器910の一端に設けた隔膜916より流入し、順次
隔膜917,918を通過する毎に前記錠剤収納室91
9,920,921に各々収納した複数の錠剤Jで活性
ハロゲン成分を溶解するが、隔膜によって溶解された活
性ハロゲン成分の拡散を一部規制することで、錠剤収納
容器910内の複数の隔膜917,918で隔てられた
錠剤収納室919,920,921間で活性ハロゲン成
分の濃淡を生じさせる。
【0138】水洗水Aが混入し易い液連絡通路側では活
性ハロゲン成分の濃度がより希薄となり、又、錠剤収納
容器910の液連絡通路側より奥側では順次活性ハロゲ
ン成分の濃度がより濃厚となる。
【0139】従って、液連絡通路側に配置した錠剤Jか
ら前記隔膜916,917,918によりコントロール
された活性ハロゲン成分が水洗水Aに放出するため、水
洗水Aの溶出濃度が極端に高くなることなく、長期間に
わたって安定した活性ハロゲン成分が水洗水Aに放出さ
れる効果がある。
【0140】又、活性ハロゲン成分の溶出時に、前記図
3に示すような濃度平衡を有する錠剤Jでは、錠剤収納
容器910内で最も濃厚となる錠剤収納室内で於いて平
衡濃度となったところで錠剤Jの溶解が低下するため、
錠剤溶出速度がコントロールが容易となり、長期間にわ
たって安定した活性ハロゲン成分が水洗水Aに放出され
る効果がある。
【0141】以上のように、錠剤収納容器900,91
0に水洗水を導入し、錠剤収納容器内の活性ハロゲン成
分の溶解水が連絡する液連絡手段を設けることで、長期
間安定して水洗槽1B内に活性ハロゲン成分を供給でき
る様になり、長期間に渡って水洗槽内の水垢発生が防止
され、自動現像機のメンテナンス性が大幅に向上する。
【0142】又、水洗水A中に徐放性で、濃度平衡に近
くなると溶解速度が低下する錠剤を投入すると、通常は
数日〜数週間をかけて水洗水中に溶解するが、長期間水
垢防止効果を維持するためには単数の錠剤Jの場合、錠
剤Jを大きくするなど錠剤量を多くする必要が生じ、複
数の錠剤Jを使用する場合でも、1度に多量の投入が必
要となる。
【0143】この際、錠剤の投入直後は水洗水中のハロ
ゲン成分濃度が上昇しやすい(過剰投入による腐蝕発生
等を生ずる可能性がある)が、次第に錠剤の大きさが減
少し、水洗水A中のハロゲン成分濃度が錠剤Jの投入直
後と比較し上昇しにくい状態となり(水垢防止効果が小
さくなる)、ハロゲン成分の放出状態をコントロールす
ることが難しい。
【0144】これに対し、本実施例の構成内容の方式を
採ることで上記の多量投入と比較しハロゲン成分の放出
状態のコントロール(長期間均一にハロゲン成分を放出
し続ける)が可能となり長期間水垢防止が可能になる。
【0145】前記錠剤収納容器900,910には水洗
水Aと該錠剤収納容器900内の活性ハロゲン成分の溶
解水が連絡する液連絡手段を設ているが、液連絡手段と
して前記のように細孔を有する開孔部を設けるか、ガラ
スウール等を使用出来る。
【0146】前記隔膜については、織布、素焼板、粒子
焼プラスチック、セラミック板、多孔板、イオン交換膜
等が用いられる。
【0147】又、液連絡手段を設けることで、錠剤収納
容器900,910の液連絡手段側と近傍では連絡され
た水洗水Aが流入し、錠剤Jより溶解したハロゲン成分
の濃度が希釈されるため、液連絡手段に近い位置にセッ
トされた錠剤Jは溶解が進行し易いが、液連絡手段の反
対側で錠剤収納容器900,910の奥側に位置する錠
剤Jに対して順次ハロゲン成分の濃度が高くなり、溶解
速度が低下する。
【0148】従って、錠剤収納容器900,910内に
単数、又は複数の錠剤Jをセットした場合、水洗水中に
直接投入した場合と比べて長期間均一にハロゲン成分を
放出し続けることが出来る様になり、また液連絡手段の
水交換率を変えることで容易に錠剤Jの溶解速度がコン
トロール可能となり、長期間安定して水洗槽に活性ハロ
ゲン成分を供給できる様になり、長期間に渡って水洗槽
内の水垢発生が防止され、自現機のメンテナンス性が大
幅に向上する。
【0149】
【発明の効果】請求項1に於いて、水洗槽を有し、該水
洗槽内の水洗水及び水洗槽に供給される水から選ばれる
少なくとも一方に活性ハロゲン成分を放出する化合物を
含有する錠剤を自動投入する錠剤自動投入手段を設けた
ことにより、ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する
自動現像機で、該自動現像機が水洗槽を有し、水洗槽中
の水及び/又は水洗槽に使用する水に活性ハロゲン成分
を放出する化合物を含有する錠剤を投入する方法は実際
に市場で行われているが、錠剤の投入は人の手によって
行われている。投入された錠剤は数週間程度で無くな
り、現在は錠剤の投入は、1回/数週間で行われてい
る。この錠剤の投入を自動投入手段により自動投入する
ことにより、水洗槽に使用する水に、長期間安定して活
性ハロゲン成分を放出する化合物を含有した錠剤の薬剤
を供給することができるため、長期間安定して水洗槽を
使用することが可能となり、水洗水の水垢が防止されメ
ンテナンスが楽になった。
【0150】請求項2に於いて、水洗槽を有し、該水洗
槽の水洗水及び水洗槽に供給される水から選ばれる少な
くとも一方に徐放性殺菌剤を自動投入するための自動投
入手段を設けたことにより、ハロゲン化銀写真感光材料
を現像処理する自動現像機で、該自動現像機が水洗槽を
有し、水洗槽中の水及び/又は水洗槽に使用する水に徐
放性殺菌剤を自動投入手段により自動投入することによ
り、水洗槽に使用する水に、常に安定して徐放性殺菌剤
が溶解され、長期間、水洗槽を安定して使用することが
可能となり、水洗水の水垢が防止されメンテナンスが楽
になった。
【0151】請求項3に於いて、前記徐放性殺菌剤が錠
剤であるため、特に錠剤自動投入手段で、確実に自動投
入することが出来るので、水洗槽に使用する水に、常に
安定して徐放性殺菌剤が溶解されて水洗水の水垢が防止
され、長期間、水洗槽を安定して使用することが可能と
なった。
【0152】請求項4に於いて、前記水洗槽に於ける水
洗水滞留時間を測定する滞留時間測定手段と、前記水洗
槽への水洗水供給量を測定する供給量測定手段とを設
け、前記各測定手段の測定結果より、前記錠剤の投入時
間を計算し、該計算結果により錠剤を自動投入する錠剤
自動投入手段を設けたから、水洗槽の水洗水に対する水
洗水滞留時間を測定した結果水洗水を供給し、更に水洗
水供給量を測定し、該測定結果により錠剤自動投入手段
を用いて錠剤を水洗水に投入するようにしたので、水洗
水は常に正確な活性ハロゲン成分となり、又、適量の徐
放性殺菌剤が溶解され、長期間、水洗槽を安定して使用
することが可能となり、水洗水の水垢が防止され、メン
テナンスが楽になった。
【0153】請求項5に於いて、前記水洗槽に水洗水の
温度を測定する温度測定手段を設け、該温度測定手段の
測定結果より、前記錠剤の投入時間を計算し、該計算結
果により、錠剤を自動投入する錠剤自動投入手段を設け
たから、水洗槽の水洗水の温度を測定し、該水洗水の温
度の測定結果により自動投入手段を用いて錠剤を水洗水
に投入するようにしたので、水洗水の温度に適合した正
確な活性ハロゲン成分となり、又、適量の徐放性殺菌剤
が溶解され、長期間、水洗槽を安定して使用することが
可能となり、水洗水の水垢が防止され、メンテナンスが
楽になった。
【0154】請求項6に於いて、前記水洗槽に水洗水中
の活性ハロゲン成分濃度を検出する濃度検出手段を有
し、活性ハロゲン成分の濃度が規定値以上となった場合
に、自動的に一部又は全部の水洗槽中の水が交換される
ように新鮮水が補充されるので水洗槽の水洗水内の活性
ハロゲン成分濃度が高くなると新鮮水が補充され、水洗
水の活性ハロゲン成分濃度が異常に高くなることがな
く、水洗水中の活性ハロゲン成分濃度を常に所定の値に
保持することが出来るため、水洗水を外部に放出しても
排水処理施設等に悪影響を与えない。
【0155】請求項7に於いて、前記錠剤投入手段は、
錠剤を保持し得る開口保持部を有する収納容器からな
り、該収納容器に複数の錠剤が点接触、又は、線接触で
接触するように整列されて収納され、該複数の一部の錠
剤を水と接触させることにより、水洗槽の水に接触して
いる錠剤と上方に位置する錠剤との接触面積を小さし、
水の伝達を受け難くすることにより、下方の接液してい
る錠剤から錠剤の吸水や毛細管現象で水の伝達を受ける
ことがなく、容器壁面と錠剤との張り付等を防止するこ
とにより、錠剤収納容器の下部に円滑に落下し、、長期
間安定して薬剤を供給でき、水洗水の水垢が防止されメ
ンテナンスも楽になる。
【0156】請求項8に於いて、水洗槽内の水洗水に、
錠剤を自動投入する自動錠剤投入手段と、該錠剤自動投
入手段は自動現像機の水洗槽内に備えられ、複数の錠剤
を収納する収納容器からなり、該収納容器に収納された
一部の錠剤と水洗水が接液し、且つ、前記収納容器内に
錠剤を保持できる大きさの開口保持部と、水洗水液面近
傍部分より下方の錠剤収納容器のサイズを、錠剤の鉛直
方向に投影した際の錠剤サイズの1.1〜1.5倍の大
きさとすることにより、錠剤収納容器の容器壁面と錠剤
との張り付等を防止することにより、錠剤が水に溶解し
たあとは、次の錠剤が錠剤収納容器の下部に円滑に落下
し、長期間安定して薬剤を水洗水に供給できるため、水
洗水の水垢が防止されメンテナンスも楽になる。
【0157】請求項9に於いて、前記水洗槽内の水洗水
に、錠剤を自動投入する自動錠剤投入手段と、該錠剤自
動投入手段は自動現像機の水洗槽内に備えられ、複数の
錠剤を収納する収納容器からなり、前記収納容器に収納
された一部の錠剤と水が接液し、且つ、前記収納容器内
に錠剤を保持できる大きさで設けられた開口保持部と、
収納容器内に錠剤を収納し、該収納容器内で錠剤が接触
する錠剤案内面の鉛直方向にリブを設けられていること
により、最下の錠剤が溶解したあとは、次の錠剤が錠剤
収納容器の下部に円滑に落下し、長期間安定して薬剤を
水洗水に供給できるため、水洗水の水垢が防止されメン
テナンスも楽になる。
【0158】請求項10に於いて、前記水洗槽内の水洗
水に、錠剤を自動投入する錠剤自動投入手段と、該錠剤
自動投入手段は複数の錠剤を収納する収納容器と、該収
納容器に収納された徐放性錠剤からなり、前記収納容器
に収納された一部の錠剤と水が接液し、且つ、前記収納
容器内に錠剤を保持できる大きさの開口保持部を有し、
前記複数の錠剤の間に下式を満たすスペーサーを設けた
ことにより、特に固形錠剤が収納容器内で下方の接液し
ている錠剤と接触している上部の錠剤に吸水や、毛細管
現象による水の伝達が防止出来る。又、収納容器壁面と
張り付きや吸着も防止され、最下の錠剤が溶解したあと
は、次の錠剤が錠剤収納容器の下部に円滑に落下し、長
期間安定して薬剤を水洗水に供給できるため、水洗水の
水垢が防止されメンテナンスも楽になる。
【0159】請求項11に於いて、水洗槽を有し、該水
洗槽内にハロゲン成分を放出する化合物を含有する錠剤
を収納するための収納容器と、該収納容器には、水洗槽
内の水洗水に活性ハロゲン成分を溶出させるための液連
絡手段を設けたことにより、水洗水に活性ハロゲン成分
を徐徐に長期間溶出させ、長期間安定して薬剤を水洗水
に供給できるため、水洗水の水垢が防止されメンテナン
スも楽になる。
【0160】請求項12に於いて、前記錠剤は、溶解時
に濃度平衡を有しながら溶解する錠剤であることによ
り、一定濃度以上に水洗水に活性ハロゲン成分を溶解せ
ず、水洗水を外部に放出しても排水処理施設等に悪影響
を与えない。
【0161】請求項13に於いて、前記液連絡手段が隔
膜で形成されていることにより、水洗水に活性ハロゲン
成分を徐徐に長期間溶出させ、長期間安定して薬剤を水
洗水に供給できるため、水洗水の水垢が防止されメンテ
ナンスも楽になる。
【0162】請求項14に於いて、前記錠剤が複数個収
納容器内に収納され、該収納容器内で活性ハロゲン成分
の溶解濃度に濃淡を形成するため、前記収納容器内に収
納された錠剤間に隔膜を形成したことにより、水洗水に
活性ハロゲン成分を徐徐に長期間溶出させ、更に長期間
安定して薬剤を水洗水に供給できるため、水洗水の水垢
が防止されメンテナンスも楽になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、水洗槽を有する自動現像機の全体構
成図と、錠剤自動投入手段を示す構成図。
【図2】本発明の、水洗槽と錠剤自動投入手段を示す側
面図。
【図3】本発明の、錠剤の平衡濃度を示す特性線図。
【図4】本発明の、水洗槽と錠剤収納容器を示す側面
図。
【図5】本発明の、図4に示す錠剤収納容器と水洗槽を
示す正面図。
【図6】本発明の、錠剤を収納した錠剤収納容器を示す
斜視図。
【図7】本発明の、錠剤を収納した錠剤収納容器の正面
図。
【図8】本発明の、錠剤の形状と接触状態をす構成図。
【図9】本発明の、錠剤を収納した他の錠剤収納容器を
示す平面図。
【図10】本発明の、錠剤を収納した他の錠剤収納容器
を示す正面図。
【図11】本発明の、錠剤を収納した他の錠剤収納容器
を示す斜視図と平面図。
【図12】本発明の、錠剤の配置と他の錠剤収納容器を
正面図。
【図13】本発明の、錠剤とスペーサを示す斜視図。
【図14】本発明の、水洗槽と他の錠剤自動投入手段を
示す構成図。
【図15】本発明の、水洗槽内に設けた錠剤を収納した
錠剤収納容器を示す他の構成図。
【図16】本発明の、水洗槽内に設けた錠剤を収納した
錠剤収納容器を示す他の構成図。
【符号の説明】
100 自動現像機 1B 水洗槽 1C 処理ラック C 制御装置 F フィルム A 水洗水 B 新鮮水 35,35A 錠剤自動投入手段 200 滞留時間測定手段 205 供給量測定手段 203 濃度測定手段 21A 温度測定手段 J,J1,J2,J3,J4,J5,J6,J7 錠剤 33,301,303,304,500,600 錠剤
収納容器 700,800,900,910 錠剤収納容器

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水洗槽を有し、該水洗槽内の水洗水及び
    水洗槽に供給される水から選ばれる少なくとも一方に活
    性ハロゲン成分を放出する化合物を含有する錠剤を自動
    投入する錠剤自動投入手段を設けたことを特徴とするハ
    ロゲン化銀写真感光材料自動現像機。
  2. 【請求項2】 水洗槽を有し、該水洗槽の水洗水及び水
    洗槽に供給される水から選ばれる少なくとも一方に徐放
    性殺菌剤を自動投入するための錠剤自動投入手段を設け
    たことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料自動現像
    機。
  3. 【請求項3】 前記徐放性殺菌剤が錠剤であることを特
    徴とする請求項2記載のハロゲン化銀写真感光材料自動
    現像機。
  4. 【請求項4】 前記水洗槽に於ける水洗水滞留時間を測
    定する滞留時間測定手段と、前記水洗槽への水洗水供給
    量を測定する供給量測定手段とを設け、前記各測定手段
    の測定結果より、前記錠剤の投入時間を計算し、該計算
    結果により錠剤を自動投入する錠剤自動投入手段を設け
    たことを特徴とする請求項1又は請求項3記載のハロゲ
    ン化銀写真感光材料自動現像機。
  5. 【請求項5】 前記水洗槽に水洗水の温度を測定する温
    度測定手段を設け、該温度測定手段の測定結果より、前
    記錠剤の投入時間を計算し、該計算結果により、錠剤を
    自動投入する錠剤自動投入手段を設けたことを特徴とす
    る請求項4記載のハロゲン化銀写真感光材料自動現像
    機。
  6. 【請求項6】 前記水洗槽に水洗水中の活性ハロゲン成
    分濃度を検出する濃度検出手段を有し、活性ハロゲン成
    分の濃度が規定値以上となった場合に、自動的に一部又
    は全部の水洗槽中の水が交換されるように新鮮水が補充
    されることを特徴とする請求項1、4又は5記載のハロ
    ゲン化銀写真感光材料自動現像機。
  7. 【請求項7】 前記錠剤投入手段は、錠剤を保持し得る
    開口保持部を有する収納容器からなり、該収納容器に複
    数の錠剤が点接触、又は、線接触で接触するように整列
    されて収納されており、該複数の一部の錠剤を水と接触
    せしめることを特徴とする請求項1、3、4、5又は6
    記載のハロゲン化銀写真感光材料自動現像機。
  8. 【請求項8】 水洗槽内の水洗水に、錠剤を自動投入す
    る自動錠剤投入手段と、該錠剤自動投入手段は自動現像
    機の水洗槽内に備えられ、複数の錠剤を収納する収納容
    器からなり、該収納容器に収納された一部の錠剤と水が
    接液し、且つ、前記収納容器内に錠剤を保持できる大き
    さの開口保持部と、水洗水液面近傍部分より下方の錠剤
    収納容器のサイズを、錠剤の鉛直方向に投影した際の錠
    剤サイズの1.1〜1.5倍の大きさとすることを特徴
    とする請求項1、3、4、5、6又は7記載のハロゲン
    化銀写真感光材料自動現像機。
  9. 【請求項9】 前記水洗槽内の水洗水に、錠剤を自動投
    入する自動錠剤投入手段と、該錠剤自動投入手段は自動
    現像機の水洗槽内に備えられ、複数の錠剤を収納する収
    納容器からなり、前記収納容器に収納された一部の錠剤
    と水が接液し、且つ、前記収納容器内に錠剤を保持でき
    る大きさで設けられた開口保持部と、収納容器内に錠剤
    を収納し、該収納容器内で錠剤が接触する内面の鉛直方
    向にリブが設けられていることを特徴とする請求項1、
    3、4、5、6、又は7記載のハロゲン化銀写真感光材
    料自動現像機。
  10. 【請求項10】 前記水洗槽内の水洗水に、錠剤を自動
    投入する錠剤自動投入手段と、該錠剤自動投入手段は複
    数の錠剤を収納する収納容器と、該収納容器に収納され
    た徐放性錠剤からなり、前記収納容器に収納された一部
    の錠剤と水が接液し、且つ、前記収納容器内に錠剤を保
    持できる大きさの開口保持部を有し、前記複数の錠剤の
    間に下式を満たすスペーサーを設けたことを特徴とする
    請求項1、3、4、5又は6記載のハロゲン化銀写真感
    光材料自動現像機。 z≧(n−1)y、x≧y (x:収納縦方向の錠剤長さ、y:収納縦方向のスペー
    サー長さ、z:収納容器縦方向の容器内液面高さ、n:
    錠剤数)
  11. 【請求項11】 水洗槽を有し、該水洗槽内に活性ハロ
    ゲン成分を放出する化合物を含有する錠剤を収納するた
    めの収納容器と、該収納容器には、水洗槽内の水洗水に
    活性ハロゲン成分を溶出させるための液連絡手段を設
    け、前記収納容器に於ける前記錠剤は、徐放溶解性殺菌
    剤であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料自
    動現像機。
  12. 【請求項12】 前記錠剤は、溶解時に濃度平衡を有し
    ながら溶解する錠剤であることを特徴とする請求項11
    記載のハロゲン化銀写真感光材料自動現像機。
  13. 【請求項13】 前記液連絡手段が隔膜で形成されてい
    ることを特徴とする請求項11又は請求項12記載のハ
    ロゲン化銀写真感光材料自動現像機。
  14. 【請求項14】 前記錠剤が複数個収納容器内に収納さ
    れ、該収納容器内で活性ハロゲン成分の溶解濃度に濃淡
    を形成するため、前記収納容器内に収納された錠剤間に
    隔膜を形成したことを特徴とする請求項11、12又は
    13記載のハロゲン化銀写真感光材料自動現像機。
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