JPH10221707A

JPH10221707A - 液晶表示装置

Info

Publication number: JPH10221707A
Application number: JP2230697A
Authority: JP
Inventors: Seiji Maeda; 誠二前田; Yoshitsugu Kawahigashi; 佳嗣川東; Nobuaki Takahashi; 伸明高橋; Akira Murakami; 晃村上
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1997-02-05
Filing date: 1997-02-05
Publication date: 1998-08-21

Abstract

(57)【要約】【課題】駆動用ＩＣを搭載するフレキシブル回路基板
の単層化を可能にし、かつプリント回路基板の実装面積
の縮小化を図り、液晶表示装置の周辺部分の狭額縁化を
実現する。【解決段】液晶表示装置は、走査側ガラス基板と信号
側ガラス基板を周辺シール領域で貼り合わせて液晶セル
が構成され、前記走査側ガラス基板と信号側ガラス基板
それぞれに表示駆動用端子が形成されている。前記信号
側ガラス基板の表示駆動用端子に駆動用ＩＣが接続され
ており、前記走査側ガラス基板と信号側ガラス基板間に
データ信号用配線及び／又は制御信号用配線の電極転移
部を形成する。ここでデータ信号及び／又は制御信号を
前記走査側ガラス基板の表示駆動用端子より入力して、
前記電極転移部を通して信号側ガラス基板の信号配線よ
り前記駆動用ＩＣに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＡＶ用電子機器の
表示装置、ＯＡ端末機の表示装置あるいは広告表示装置
などに使用される液晶表示装置に関し、特に液晶表示装
置の駆動信号を供給する回路基板の構成に特徴を有する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】液晶表示装置の周辺の枠部分、所謂額縁
部分を小さくして狭額縁化を図るため、また液晶表示装
置を駆動するためのＩＣ及び配線を搭載する回路基板の
低コスト化を図るため、次に説明するようにフレキシブ
ル回路基板の配線を工夫したり、プリント回路基板を必
要としない構造が提案されている。

【０００３】例えば、液晶表示装置周辺の狭額縁化及び
回路基板の低コスト化を図る構造が、特公平８−２８３
９５号公報に示されている。図１３はその構成を示し、
図１３（ａ）にはフレキシブル回路基板６に駆動用ＩＣ
８を搭載して、その出力端子１２をフレキシブル回路基
板６の上側の一辺に形成し、出力端子１２が形成された
一辺と交差する二辺に入力端子１１を形成する構造を示
している。そして、図１３（ｂ）に示すように、フレキ
シブル回路基板６の出力端子１２と液晶表示パネル１０
のデータ信号線より引き出された表示駆動用端子を異方
導電性接着剤により接続し、液晶表示装置にフレキシブ
ル基板６を複数カスケード接続している。また、フレキ
シブル回路基板６の下方にフレキシブル回路基板６の入
力端子１１と平行に信号配線１５を設けたデータ側プリ
ント回路基板７を配置して、上記フレキシブル回路基板
６の入力端子１１とデータ側プリント回路基板７の信号
配線１５とを、ハンダ付けして接続している。

【０００４】また、例えば、特開平４−２０９９３号公
報においては、駆動用ＩＣを搭載するフレキシブル回路
基板の配線及び構造を工夫することにより、データ側プ
リント回路基板を必要としない構造が提案され、実装面
積の縮小化を行っている。即ち、図１４（ａ）に示すよ
うに、駆動用ＩＣ８を搭載するフレキシブル回路基板６
の一辺に出力端子１２を設け、他の二辺に入力端子１１
を設け、一方の辺の入力端子１１から他方の辺の入力端
子１１にまで至る信号配線１５を形成し、信号配線１５
の途中にスルーホール１４を設けて駆動用ＩＣの入力端
子と接続している。この構成の場合、図１４（ｂ）に示
すように隣接するフレキシブル回路基板６の入力端子１
１が一部重なるように配置して、重なり合った接続部１
３で接続して信号を次のフレキシブル回路基板６に伝達
している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記図１３の構造の場
合、駆動用ＩＣ８の制御信号、データ信号及び電源配線
配線のすべてをデータ側プリント回路基板７に配線して
いるため、この構造ではデータ側プリント回路基板７は
多層化あるいは広幅化するか、又は実装面積を拡大する
必要がある。また、図１４の構造では、フレキシブル回
路基板６に駆動用ＩＣ８の入力端子１１と、フレキシブ
ル回路基板６上の制御信号、データ信号、電源の信号配
線１５とを接続する場合、他の配線との交差を避けるた
めに、スルーホール１４による上下導通をとる２層構造
にする必要があり、コスト高になり、また信号配線１５
の部分だけ広幅にする必要があった。

【０００６】本発明の目的は、フレキシブル回路基板の
単層化を可能にし、かつプリント回路基板の実装面積の
縮小化を図ることにより、液晶表示装置の周辺部分の狭
額縁化を可能にした液晶表示装置を提供することにあ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
した発明は、走査側ガラス基板と信号側ガラス基板を周
辺シール部で貼り合わせて液晶セルが構成され、前記走
査側ガラス基板と信号側ガラス基板それぞれに表示駆動
用端子が形成され、信号側ガラス基板の表示駆動用端子
に駆動用ＩＣが接続されてなる液晶表示装置において、
前記走査側ガラス基板と信号側ガラス基板間にデータ信
号用配線及び／又は制御信号用配線の電極転移部を形成
し、前記走査側ガラス基板の表示駆動用端子よりデータ
信号及び／又は制御信号を入力して、前記電極転移部を
通して信号側ガラス基板の信号配線より前記駆動用端子
ＩＣにデータ信号及び／又は制御信号を供給することを
特徴とする。この特徴により、データ信号及び／又は制
御信号は、走査側ガラス基板より入力され、電極転移部
を通して信号側ガラス基板に供給されるから、データ信
号及び／又は制御信号を走査側ガラス基板及び信号側ガ
ラス基板の空領域を利用して駆動用ＩＣに供給すること
ができ、液晶表示装置の周辺部分の狭額縁化を図ること
ができる。

【０００８】本発明の請求項２に記載した発明は、前記
請求項１記載の液晶表示装置において、走査側ガラス基
板の表示駆動用端子に、走査側プリント回路基板より前
記データ信号及び／又は制御信号を供給することを特徴
とする。この特徴により、データ信号及び／又は制御信
号を走査側プリント回路基板より供給することができ
る。

【０００９】また、請求項３に記載した発明は、電極転
移部は前記周辺シール領域に形成したことを特徴とす
る。この特徴により、電極転移部を非表示領域である周
辺シール領域に形成することができ、表示領域に邪魔に
ならないとともに、表示面積を小さくしない。

【００１０】また、本発明の請求項４に記載した発明
は、走査側ガラス基板と信号側ガラス基板を周辺シール
部で貼り合わせて液晶セルが構成され、前記走査側ガラ
ス基板と信号側ガラス基板それぞれに表示用駆動用端子
が形成された液晶表示装置において、前記信号側ガラス
基板の表示駆動用端子に、データ側の駆動用ＩＣを搭載
するフレキシブル回路基板を複数個接続し、前記信号側
ガラス基板に、隣接するフレキシブル回路基板間のデー
タ信号及び／又は制御信号を接続する信号配線を備えて
なることを特徴とする。この特徴により、フレキシブル
回路基板間のデータ信号及び／又は制御信号の接続を、
信号側ガラス基板の空領域を利用して行うことができ、
液晶表示装置の周辺部分の狭額縁化を図ることができ
る。

【００１１】また、本発明の請求項５に記載した発明
は、駆動用ＩＣが搭載されたフレキシブル回路基板に、
液晶表示パネルへの出力端子を一辺に形成し、該一辺と
交差する他の二辺にデータ信号及び／又は制御信号の入
出力端子を設け、かつ前記二辺に電源用入力端子を形成
し、前記出力端子を信号側ガラス基板のデータ信号線よ
り引き出された表示駆動用端子に接続し、前記データ信
号及び／又は制御信号の入出力端子を信号側ガラス基板
に設けた信号配線に接続し、前記電源用入力端子をフレ
キシブル回路基板に重なり合うように配置したデータ側
プリント回路基板の電源配線に接続したことを特徴とす
る。この特徴により、データ信号及び／又は制御信号
は、信号側ガラス基板の信号配線を利用して接続するこ
とができ、電源配線はデータ側プリント回路基板の電源
配線を利用して接続することができ、データ側プリント
回路基板の構造を簡単にし、狭幅にすることができる。

【００１２】本発明の請求項６に記載した発明は、請求
項５記載の液晶表示装置において、データ側プリント回
路基板の電源配線に、前記走査側プリント回路基板の電
源配線をＦＦＣケーブルを介して接続したことを特徴と
する。この特徴により、電源配線は走査側プリント回路
基板の電源配線よりデータ側プリント回路基板の電源配
線に直接的に接続することができる。

【００１３】本発明の請求項７に記載した発明は、駆動
用ＩＣが搭載されたフレキシブル回路基板に、液晶パネ
ルへの出力端子を一辺に形成し、該一辺と交差する二辺
にデータ信号及び／又は制御信号の入出力端子を設け、
かつ前記二辺に電源用入力端子を形成し、前記出力端子
を信号側ガラス基板のデータ側信号線より引き出された
表示駆動用端子に接続し、前記電源用入力端子を信号側
ガラス基板に設けた配線に接続し、前記データ信号及び
／又は制御信号の入出力端子をフレキシブル回路基板に
重なり合うように配置したデータ側プリント回路基板の
データ信号及び／又は制御信号配線に接続したことを特
徴とする。この特徴により、電源配線は、信号側ガラス
基板を利用して接続することができ、データ信号及び／
又は制御信号はデータ側プリント回路基板のデータ信号
及び／又は制御信号配線を利用して接続することがで
き、データ側プリント回路基板の構造を簡単にし、狭幅
にすることができる。

【００１４】本発明の請求項８に記載した発明は、走査
側ガラス基板と信号側ガラス基板を周辺シール領域で貼
り合わせて液晶セルが構成され、前記走査側ガラス基板
と信号側ガラス基板それぞれに表示駆動用端子が形成さ
れ、走査側ガラス基板の表示駆動用端子に駆動用ＩＣが
接続されてなる液晶表示装置において、前記走査側ガラ
ス基板と信号側ガラス基板間に走査信号用配線の電極転
移部を形成し、前記信号側ガラス基板の表示駆動用端子
より走査信号を入力して、前記電極転移部を通して走査
側ガラス基板の信号配線より前記駆動用ＩＣに走査信号
を供給することを特徴とする。この特徴により、走査信
号は、データ側ガラス基板より入力され、電極転移部を
通して走査側ガラス基板に供給されるから、走査信号を
走査側ガラス基板及び信号側ガラス基板の空領域を利用
して駆動用ＩＣに供給することができ、液晶表示装置の
周辺部分の狭額縁化を図ることができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】

（実施例１）本発明の液晶表示装置は図１の平面図に示
すように、走査側ガラス基板１と信号側ガラス基板２を
周辺のシール領域で貼り合わせて液晶セルを構成した液
晶表示パネル１０、データ側の駆動用ＩＣ８を搭載した
フレキシブル回路基板６、走査側の駆動用ＩＣ１８を搭
載したフレキシブル回路基板１７、走査側プリント回路
基板３、データ側プリント回路基板７からなる。

【００１６】図１において、走査側プリント回路基板３
と液晶表示パネル１０の走査側ガラス基板１はＦＰＣ４
を中継して電気的に接続されており、走査側プリント回
路基板３にデータ信号と制御信号の入力端子を備え、Ｆ
ＰＣ４に至る配線を形成している。従って、走査側プリ
ント回路基板３の入力端子より加えられたデータ信号と
制御信号はＦＰＣ４を介して走査側ガラス基板１に入力
され、走査側ガラス基板１から液晶表示パネル内部の非
表示領域、例えば液晶表示パネルの隅部に形成した電極
転移部を通して信号側ガラス基板２の信号配線に電気的
に接続され、データ信号と制御信号は、信号側ガラス基
板に形成した信号配線を通して各々のフレキシブル回路
基板６に順次入力されていく。図１の矢印はデータ信号
及び制御信号の流れを示し、また電源ラインの電源供給
方向を示す。

【００１７】具体的には、信号側ガラス基板２のデータ
信号線より引き出された表示駆動用端子に、データ側の
駆動用ＩＣ８を搭載したフレキシブル回路基板６の出力
端子を接続して、複数のフレキシブル回路基板６をカス
ケード接続し、各フレキシブル回路基板間を信号側ガラ
ス基板２に形成した信号配線により、順次隣接するフレ
キシブル回路基板６に信号を伝送するものである。一
方、電源配線はデータ側プリント回路基板７を各フレキ
シブル回路基板６の下方に配置して、データ側プリント
回路基板７に形成した電源配線と各フレキシブル回路基
板６の電源配線の入力端子を接続して電源を供給する。
ここで、データ側プリント回路基板７と走査側プリント
回路基板３はＦＦＣ５を介して接続され、走査側プリン
ト回路基板３の電源配線がＦＦＣ５を通してデータ側プ
リント回路基板７の電源配線に接続される。図１の場
合、データ側駆動用ＩＣは液晶表示パネル１０の上側と
下側に設けられ、走査側駆動用ＩＣは左側にのみ設けら
れる。

【００１８】図２は、本発明の実施例１に使用されるフ
レキシブル回路基板６の詳細を説明する平面図であり、
フレキシブル回路基板６のほぼ中央に、データ側の駆動
用ＩＣ８がワイヤーボンディングによってフレキシブル
回路基板６の配線に接続して、搭載される。このフレキ
シブル回路基板６の左辺上部及び右辺上部に８〜１２本
のデータ信号用配線及びＬＰ、ＸＣＫ、Ｍ、ＤＩＳＰ等
の４本の制御信号用配線の入出力端子ａとｂが配置され
る。また左辺下部及び右辺下部に電源用配線とその入力
端子ｃとｄが配置される。さらに、上辺には駆動用ＩＣ
８の数１０本程度の出力配線とその出力端子ｅが配置さ
れる。このフレキシブル回路基板６は、形状及び配線、
端子が左右対称に配置されているから、データ信号用配
線及び制御信号用配線とその入出力端子ａとｂの信号の
流れは、右辺から左辺へ、あるいは左辺から右辺へいず
れの方向でも可能である。すなわち、この実施例に示し
たフレキシブル回路基板６は、信号側ガラス基板２の下
側にも上側にも実装が逆になっても共通して使用するこ
とができる。

【００１９】次に図３は、本発明の実施例１に使用され
る信号側ガラス基板２とその近傍の走査側ガラス基板１
を示す平面図である。走査側ガラス基板１と信号側ガラ
ス基板２は周辺のシール領域２０で貼り合わせられ、液
晶セルを構成し、その内側に表示領域２１を形成してい
る。表示領域２１のデータ信号線（図示しない。）は引
き出し線１９により信号側ガラス基板２の端縁に設けた
幅が２ｍｍ程度の表示駆動用端子ｆに接続される。表示
領域２１では数１００〜数１０μｍ間隔で数１００〜数
１０本形成されたデータ信号線が、数１０μｍ間隔の表
示駆動用端子ｆに接続するよう引き出し線１９において
徐々にその間隔を狭めて接続される。

【００２０】信号側ガラス基板２において、表示駆動用
端子ｆが形成された領域間に、互いに隣接するフレキシ
ブル回路基板６のデータ信号用配線及び制御信号用配線
の入出力端子ａ、ｂを接続する信号配線ｇを形成してい
る。信号配線ｇは表示領域のデータ信号線、引き出し線
１９、表示駆動用端子ｆを形成する工程において同時に
同材料を用いて形成するのが望ましく、この実施例で
は、ＩＴＯのような導電材料により配線が行われる。

【００２１】以上のような構造において、表示用駆動端
子ｆとフレキシブル回路基板６の出力端子ｅ、及び信号
配線ｇと入出力端子ａ、ｂを位置合わせして異方導電性
シートあるいは異方導電性接着剤を用いて一括して同時
接続が行われる。ここで、図５に示すように、表示駆動
用端子ｆが並べられた方向（ｘ方向）の圧着精度を高め
るため、図２に示すように位置合わせマーク（トンボ）
９をフレキシブル回路基板６の上方左端部及び上方右端
部に設けるとともに、図３に示すように、信号側ガラス
基板２の対応する位置に位置合わせマーク（トンボ）９
設け、図５に示すように両者を位置合わせして位置ずれ
を極力避けている。

【００２２】本発明は、図４に詳細を説明するように、
データ信号及び制御信号は、走査側ガラス基板１より、
走査側ガラス基板１と信号側ガラス基板２間の電極転移
部を通して信号側ガラス基板２に供給されることを特徴
としている。図４において、走査側プリント回路基板３
に８〜１２本程度のデータ信号の入力端子３ａと４本程
度の制御信号の入力端子３ｂを備え、この入力端子３
ａ、３ｂからＦＰＣ（入力ケーブル）４との接続部まで
プリント配線３ｃが施されている。この接続部では、図
６に示す難燃性ビニールを基板とするＦＰＣ４の一方の
接続部と走査側プリント回路基板３が接続され、ＦＰＣ
４の配線を通してＦＰＣ４の他方の接続部で走査側ガラ
ス基板１のデータ信号用配線及び制御用配線の入力端子
ｈと接続される。入力端子ｈは表示領域の走査線、引き
出し線、表示駆動用端子を形成する工程において同時に
同材料を用いて形成するのが望ましく、この実施例で
は、ＩＴＯのような導電材料により配線が行われる。

【００２３】走査側ガラス基板１とＦＰＣ４、走査側プ
リント回路基板３とＦＰＣ４はそれぞれ圧着により接続
が行われる。走査側ガラス基板１のデータ信号用配線及
び制御用配線の入力端子ｈは、液晶表示パネルの非表示
領域、即ち液晶表示パネルのシール領域２０の隅部に形
成した電極転移部１６を通して信号側ガラス基板２の信
号配線に接続される。図７に示すように、電極転移部１
６は、走査側ガラス基板１に形成された透明導電膜より
なる走査電極１ａと、信号側ガラス基板２に形成された
カラーフィルター層２ａ、信号電極２ｂとの間に、液晶
層の厚さとほぼ同一の径を有する導電性粒子を介在させ
て、走査電極１ａと信号電極２ｂを接続する構造であ
る。導電性粒子は、プラスチック等の柔軟性のある非導
電性粒子１６ａに金等の導電性が高い金属層１６ｂをメ
ッキ等によりコーティングさせてなり、この導電性粒子
をシール樹脂１６ｃに分散させ、シール樹脂１６ｃの形
成と同時に電極転移部が形成される。これによりシール
領域２０で、走査側ガラス基板１のデータ信号用配線３
ａ及び制御用配線３ｂと、信号側ガラス基板２データ信
号用配線３ａ及び制御用配線３ｂが接続される。

【００２４】また、本発明は、駆動用ＩＣ８の電源配線
を走査側プリント回路基板３よりＦＦＣケーブル５を介
してデータ側プリント回路基板７に供給することを特徴
としている。図４に示すように、走査側プリント回路基
板３の電源配線は、電源入力端子３ｅからＦＦＣケーブ
ル５の接続部まで５本平行にプリント配線３ｆが施さ
れ、図８に示すＦＦＣ５ケーブルを介してデータ側プリ
ント回路基板７の電源配線ｊに接続される。ＦＦＣケー
ブル５は難燃性ビニールを基板に用い、プリント配線が
施されている。走査側プリント回路基板３及びＦＦＣ５
と、データ側プリント回路基板７及びＦＦＣ５ケーブル
はそれぞれ圧着により接続が行われる。

【００２５】以上の説明より明らかなように、実施例１
ではデータ信号及び／又は制御信号は走査側プリント回
路基板３に入力され、この走査側プリント回路基板３よ
り、ＦＰＣ４、信号側ガラス基板、電極転移部１６を通
して信号側ガラス基板に供給され、信号側ガラス基板の
信号配線ｇを介して駆動用ＩＣを搭載するフレキシブル
回路基板６に信号が供給される。一方、電源は走査側プ
リント回路基板３よりＦＦＣケーブル５を介してデータ
側プリント回路基板７に供給され、フレキシブル回路基
板６に供給される。

【００２６】（実施例２）実施例２の構成を図９、図１
０、図１１、図１２に示す。実施例１で図１に示した全
体構成、図６に示したＦＰＣ４、図７に示したＦＦＣケ
ーブル５の構成は実施例２でも同様であるので、省略し
た。また、実施例１と同一部分には同一符号を付して説
明を省略する。

【００２７】実施例２の特徴は、図９にフレキシブル回
路基板の平面図を示すように、フレキシブル回路基板６
の上辺中央部に駆動用ＩＣ８の数１０本の出力配線とそ
の出力端子ｅが配置され、その上辺左右端部に８〜１２
本のデータ信号用配線及びＬＰ、ＸＣＫ、Ｍ、ＤＩＳＰ
等の４本程度の制御信号用配線の入出力端子ａ'とｂ'が
配置される点にある。電源配線とその入出力端子ｃとｄ
は、実施例１と同様に左辺下部及び右辺下部に配置され
ている。この配置に対応して図１０に信号側ガラス基板
２とその近傍の走査側ガラス基板１の平面図を示すよう
に、信号側ガラス基板２に、表示駆動用端子ｆが形成さ
れた領域間に、互いに隣接するフレキシブル基板のデー
タ信号用配線及び制御信号用配線の入出力端子ａ'、ｂ'
を接続する信号配線ｇ'を形成している。信号配線ｇ'は
シール領域まで延長されてコ字形に配線が行われる。ま
た、電極転移部に接続される信号配線ｇ''もシール領域
に延長されて配線が行われる。電極転移部１６、その他
の部分は実施例１と同様に構成される。

【００２８】上記実施例１、２は、データ信号と制御信
号を走査側ガラス基板１より電極転移部１６を通して信
号側ガラス基板２に供給し、電源配線を走査側プリント
回路基板３よりデータ側プリント回路基板７に供給した
が、電源配線を走査側ガラス基板１より電極転移部１６
を通して信号側ガラス基板２に供給し、データ信号及び
制御信号を走査側プリント回路基板３よりデータ側プリ
ント回路基板７に供給してもよい。また、データ信号又
は制御信号の一方を走査側ガラス基板１より電極転移部
１６を通して信号側ガラス基板２に供給し、データ信号
又は制御信号の他方と電源配線を走査側プリント回路基
板３よりデータ側プリント回路基板７に供給してもよ
い。

【００２９】また、実施例１、２は走査側ガラス基板１
より電極転移部１６を通して信号側ガラス基板２にデー
タ信号又は制御信号を供給するものであるが、逆に信号
側ガラス基板２より電極転移部１６を通して走査側ガラ
ス基板１に走査信号を供給することも実施可能である。

【００３０】

【発明の効果】本発明は、走査側ガラス基板より電極転
移を通して信号側ガラス基板にデータ信号及び／又は制
御信号信号を供給するから、走査側ガラス基板及び信号
側ガラス基板を利用してデータ信号及び／又は制御信号
を伝送することができ、走査側ガラス基板及び信号側ガ
ラス基板の空領域を有効利用して、液晶表示装置の周辺
部分の狭額縁化を図ることができる。また、電源配線は
データ側プリント回路基板の電源配線を利用して供給す
るので、データ側プリント回路基板の構造を簡単にし、
狭幅にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の液晶表示装置の平面図を示す。

【図２】実施例１に使用されるフレキシブル回路基板の
平面図を示す。

【図３】実施例１に使用される信号側ガラス基板とその
近傍の走査側ガラス基板の平面図を示す。

【図４】実施例１の走査側プリント回路基板と走査側ガ
ラス基板及びデータ側プリント回路基板の接続を説明す
る平面図を示す。

【図５】実施例１の信号側ガラス基板とフレキシブル回
路基板とデータ側プリント回路基板との接続を説明する
平面図を示す。

【図６】実施例１、２に使用されるＦＰＣの平面図を示
す。

【図７】電極転移部の断面図を示す。

【図８】実施例１、２に使用されるＦＦＣの平面図を示
す。

【図９】実施例２に使用されるフレキシブル回路基板の
平面図を示す。

【図１０】実施例２に使用される信号側ガラス基板とそ
の近傍の走査側ガラス基板の平面図を示す。

【図１１】実施例２の走査側プリント回路基板と走査側
ガラス基板及びデータ側プリント回路基板との接続を説
明する平面図を示す。

【図１２】実施例２の信号側ガラス基板とフレキシブル
回路基板とデータ側プリント回路基板の接続を説明する
平面図を示す。

【図１３】従来例１を説明する図である。

【図１４】従来例２を説明する図である。

【符号の説明】

１走査側ガラス基板２信号側ガラス基板３走査側プリント回路基板３ａ入力端子３ｂ入力端子３ｃ配線４ＦＰＣ５ＦＦＣ６フレキシブル回路基板７データ側プリント回路基板８駆動用ＩＣ９位置合わせマーク（トンボ）１０液晶表示パネル１６電極転移部１７フレキシブル回路基板１８駆動用ＩＣ１９引き出し線２０シール領域２１表示領域

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者村上晃大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号シャープ株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】走査側ガラス基板と信号側ガラス基板を
周辺シール領域で貼り合わせて液晶セルが構成され、前
記走査側ガラス基板と信号側ガラス基板それぞれに表示
駆動用端子が形成され、信号側ガラス基板の表示駆動用
端子に駆動用ＩＣが接続されてなる液晶表示装置におい
て、前記走査側ガラス基板と信号側ガラス基板間にデー
タ信号用配線及び／又は制御信号用配線の電極転移部を
形成し、前記走査側ガラス基板の表示駆動用端子よりデ
ータ信号及び／又は制御信号を入力して、前記電極転移
部を通して信号側ガラス基板の信号配線より前記駆動用
ＩＣにデータ信号及び／又は制御信号を供給することを
特徴とする液晶表示装置。
【請求項２】前記走査側ガラス基板の表示駆動用端子
に、走査側プリント回路基板より前記データ信号及び／
又は制御信号を供給することを特徴とする前記請求項１
記載の液晶表示装置。
【請求項３】前記電極転移部は前記周辺シール領域に
形成したことを特徴とする前記請求項１記載の液晶表示
装置。
【請求項４】走査側ガラス基板と信号側ガラス基板を
周辺シール領域で貼り合わせて液晶セルが構成され、前
記走査側ガラス基板と信号側ガラス基板それぞれに表示
駆動用端子が形成された液晶表示装置において、前記信
号側ガラス基板の表示駆動用端子に、データ側の駆動用
ＩＣを搭載するフレキシブル回路基板を複数個接続し、
前記信号側ガラス基板に、隣接するフレキシブル回路基
板間のデータ信号及び／又は制御信号を接続する信号配
線を備えてなることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項５】駆動用ＩＣが搭載されたフレキシブル回
路基板に、液晶表示パネルへの出力端子を一辺に形成
し、該一辺と交差する他の二辺にデータ信号及び／又は
制御信号の入出力端子を設け、かつ前記二辺に電源用入
力端子を形成し、前記出力端子を信号側ガラス基板のデ
ータ信号線より引き出された表示駆動用端子に接続し、
前記データ信号及び／又は制御信号の入出力端子を信号
側ガラス基板に設けた信号配線に接続し、前記電源用入
力端子をフレキシブル回路基板に重なり合うように配置
したデータ側プリント回路基板の電源配線に接続したこ
とを特徴とする液晶表示装置。
【請求項６】前記データ側プリント回路基板の電源配
線に、前記走査側プリント回路基板の電源配線をＦＦＣ
ケーブルを介して接続したことを特徴とする請求項５記
載の液晶表示装置。
【請求項７】駆動用ＩＣが搭載されたフレキシブル回
路基板に、液晶パネルへの出力端子を一辺に形成し、該
一辺と交差する二辺にデータ信号及び／又は制御信号の
入出力端子を設け、かつ前記二辺に電源用入力端子を形
成し、前記出力端子を信号側ガラス基板のデータ側信号
線より引き出された表示駆動用端子に接続し、前記電源
用入力端子を信号側ガラス基板に設けた配線に接続し、
前記データ信号及び／又は制御信号の入出力端子をフレ
キシブル回路基板に重なり合うように配置したデータ側
プリント回路基板のデータ信号及び／又は制御信号配線
に接続したことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項８】走査側ガラス基板と信号側ガラス基板を
周辺シール領域で貼り合わせて液晶セルが構成され、前
記走査側ガラス基板と信号側ガラス基板それぞれに表示
駆動用端子が形成され、走査側ガラス基板の表示駆動用
端子に駆動用ＩＣが接続されてなる液晶表示装置におい
て、前記走査側ガラス基板と信号側ガラス基板間に走査
信号用配線の電極転移部を形成し、前記信号側ガラス基
板の表示駆動用端子より走査信号を入力して、前記電極
転移部を通して走査側ガラス基板の信号配線より前記駆
動用ＩＣに走査信号を供給することを特徴とする液晶表
示装置。