JPH10221482A - 原子力発電プラントの点検補修装置および方法 - Google Patents

原子力発電プラントの点検補修装置および方法

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JPH10221482A
JPH10221482A JP3300897A JP3300897A JPH10221482A JP H10221482 A JPH10221482 A JP H10221482A JP 3300897 A JP3300897 A JP 3300897A JP 3300897 A JP3300897 A JP 3300897A JP H10221482 A JPH10221482 A JP H10221482A
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JP
Japan
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inspection
power plant
nuclear power
repair
video wall
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JP3300897A
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Arata Ito
新 伊藤
Etsuro Igarashi
越郎 五十嵐
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】原子炉炉内機器の点検や補修などの作業を遠隔
操作によって容易且つ確実に行うとともに、能率よく行
うこと。 【解決手段】隔壁部清掃ロボット23と、シュラウド外
面補修ロボット26と、水中遊泳式補修ロボット30
と、シュラウド内面補修ロボット42と、これら各ロボ
ット23,26,30,42に搭載されたテレビカメラ
と、各ロボットを遠隔操作する遠隔制御室37内に設置
され各ロボットの映像を複数画面に映写する背面投影式
のビデオウォールビジョン40と、遠隔操作卓39に設
置されビデオウォールビジョン40の画面構成の選択を
行うアイコンを表示した表示装置47とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既に発電を開始し
ている原子力発電プラントの点検補修装置および方法に
係り、特にプラントの長期安全性をより確実にするため
に原子炉炉内構造物の総点検,補修および予防保全を効
率よく行う原子力発電プラントの点検補修装置および方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントは、寿命30年また
は40年で設計されている。しかし、プラントの全ての
機器が同じ寿命ではなく、機器の種別により寿命が異な
っている。そのため、原子炉炉内構造物の総点検,補修
および予防保全作業を行う必要がある。これらの作業を
行う時、作業者の被曝線量を減少するため水が張られた
原子炉圧力容器の上を走行台車を走行させ、その走行台
車上に作業員が搭乗して治工具を用いて遠隔操作で作業
を行っている。その時、水中カメラを作業対象機器周辺
に吊り下ろし、モニターテレビに映写された映像を操作
員が見ながら作業を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、原子炉炉内
構造物の総点検,補修および予防保全作業の効率を高め
ることで、作業を行うための原子力発電プラントの運転
を停止する期間を短くすると同時に、作業員の被曝線量
を減少させる。そのため、遠隔自動補修装置を使用し、
遠隔操作性を確保するためにテレビモニターを複数台並
べてそれぞれに異なる画像を映写することは行われてい
るものの、複数台のテレビモニターを組み合せて大画面
構成として映像を拡大し、総点検,補修および予防保全
作業の現場を映写して遠隔作業の支援を行っていない。
また、従来のようにテレビモニターを単純に並べたので
は、画像の欠落部分が大きく、適格な画像が得られない
という問題点がある。これを解決するために、投影式の
大スクリーン方式があるが、画面が暗く、視取しにくい
という問題点がある。
【0004】したがって、上記のような複数台の大画面
で構成される映像を作業の進行に従って最適な画面構成
に容易に、しかも速やかに設定することは、操作員の臨
場感を高めることになり、作業効率の向上を図ることが
できるようになる。
【0005】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
てもので、作業の進行に従って適格且つ鮮明な画像が得
られ、原子炉炉内機器の点検や補修などの作業を遠隔操
作によって容易且つ確実に行うとともに、能率よく行え
る原子力発電プラントの点検補修装置および方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、燃料を取り出した後の原
子炉圧力容器内においてシュラウド内面の溶接線の補修
用に炉心支持板上に設置されたシュラウド内面補修ロボ
ットと、前記シュラウドと原子炉圧力容器との間のアニ
ュラス部に導入されたシュラウド外面補修ロボットと、
原子炉ウエル内水面に吊り下ろして炉底部に導入された
水中遊泳式補修ロボットと、前記アニュラス部下部の隔
壁上に設置された隔壁部清掃ロボットと、これら各ロボ
ットに搭載されたテレビカメラと、これらのテレビカメ
ラと電気的に接続されオペレーションフロアに設置され
た信号・動力中継盤と、この信号・動力中継盤と制御ケ
ーブルにより接続され前記各ロボットを遠隔操作する遠
隔制御室と、この遠隔制御室内に設置され各ロボットの
映像を複数画面に映写する背面投影式のビデオウォール
ビジョンと、前記遠隔制御室内の遠隔操作卓に設置され
前記ビデオウォールビジョンの画面構成の選択を行うア
イコンを表示した表示装置とを備えたことを特徴とす
る。
【0007】請求項2の原子力発電プラントの点検補修
方法は、原子炉圧力容器内に装荷された燃料を取り出し
た後、シュラウド内面の溶接線の補修用に炉心支持板上
にシュラウド内面補修ロボットを設置し、前記シュラウ
ドと原子炉圧力容器との間のアニュラス部にシュラウド
外面補修ロボットを導入し、原子炉ウエル内水面に吊り
下ろして炉底部に水中遊泳式補修ロボットを導入し、前
記アニュラス部下部の隔壁上に隔壁部清掃ロボットを設
置し、これら各ロボットに搭載されたテレビカメラとオ
ペレーションフロアに設置された信号・動力中継盤を電
気的に接続し、この信号・動力中継盤を介して前記各ロ
ボットを遠隔制御室から遠隔操作し、この遠隔制御室内
に設置された背面投影式のビデオウォールビジョンの複
数画面に前記各ロボットの映像を映写するとともに、前
記遠隔制御室内の遠隔操作卓に設置された表示装置に前
記ビデオウォールビジョンの画面構成の選択を行うアイ
コンを表示し、このアイコンを選択することにより前記
ビデオウォールビジョンの画面表示を変えることを特徴
とする。
【0008】請求項3は、請求項1記載の原子力発電プ
ラントの点検補修装置において、テレビカメラがCMO
Sカメラであって、その撮像素子部は、半導体基板上に
フォトダイオードを含む単位セルを行列2次元状に配列
してなる撮像領域と、この撮像領域の読み出し行を選択
する垂直選択手段と、この選択された行に相当するフォ
トダイオードの検出信号を読み出す列方向に配置された
複数の垂直信号線と、これらの垂直信号線から行方向に
配置された水平信号線に検出信号を順次読み出す水平ト
ランジスタとを有し、前記垂直信号線と前記水平選択ト
ランジスタとの間に、該垂直信号線に現れる電圧を電荷
に変換し、且つ電荷領域で引き算をすることにより雑音
を抑圧する雑音除去回路を設けてなることを特徴とす
る。
【0009】請求項4は、請求項1記載の原子力発電プ
ラントの点検補修装置において、表示装置に表示された
アイコンは、マウス,音声認識装置,タッチスクリーン
および目線の動きのいずれかにより選択されることを特
徴とする。
【0010】請求項5は、請求項1記載の原子力発電プ
ラントの点検補修装置において、ビデオウォールビジョ
ンがビデオウォールビジョンユニットを横方向に2台並
べ、高さ方向に2台並べて構成される一方、表示装置の
画面上に2×2の小画面で構成されるアイコンが表示さ
れ、これらのアイコンは前記ビデオウォールビジョンユ
ニットの4画面が全て異なる映像を示す場合,4画面全
体に1つの拡大映像を示す場合,4画面全体に1つの拡
大映像を示し、その中の1画面に別の映像を同時に示す
場合,4画面に1つの拡大映像を示し、その中の1画面
に別の映像を示す位置を変えられることを示す場合であ
って、そのうちの1つを選択可能としたことを特徴とす
る。
【0011】請求項6は、請求項1記載の原子力発電プ
ラントの点検補修装置において、表示装置の画面上に、
ビデオウォールビジョンの画面構成を示すアイコンと、
選択可能なテレビカメラを示すアイコンとを同時に表示
し、前記ビデオウォールビジョンの画面構成と同じ配置
の小画面で構成されるアイコンの映像を、前記選択可能
なテレビカメラを示すアイコンから選んで交換可能にし
たことを特徴とする。
【0012】請求項7は、請求項1または6記載の原子
力発電プラントの点検補修装置において、表示装置の画
面上におけるビデオウォールビジョンの画面構成を示す
アイコンの並び順を、以前の作業で選択された頻度の高
い順に表示するようにしたことを特徴とする。
【0013】請求項8は、請求項6記載の原子力発電プ
ラントの点検補修装置において、ビデオウォールビジョ
ンの画面構成を示すアイコンを表示した表示装置は、レ
ジューム機能を有することを特徴とする。
【0014】請求項9は、請求項1または6記載の原子
力発電プラントの点検補修装置において、表示装置の画
面上のアイコンでテレビカメラ映像とコンピュータ出力
をデジタル制御して合成し、これをビデオウォールビジ
ョンに映写することを特徴とする。
【0015】請求項10は、オペレーションフロアを走
行する走行台車上を横行する横行台車に搭載された伸縮
式マストで炉心から原子炉ウエルを介して燃料貯蔵プー
ルの燃料貯蔵ラックに燃料を移動する作業を行う時にそ
の作業状態を点検する原子力発電プラントの点検補修装
置であって、前記オペレーションフロア,前記走行台
車,前記横行台車,前記伸縮式マストの先端、前記原子
炉ウエル内、前記原子炉圧力容器内、前記燃料貯蔵プー
ル内、および前記原子炉圧力容器の上部室上方に移動可
能に取り付けられたテレビカメラと、これらのテレビカ
メラで撮影された映像が導かれる遠隔制御室と、この遠
隔制御室内に設置され各テレビカメラの映像を複数画面
に映写する背面投影式のビデオウォールビジョンと、前
記遠隔制御室内の遠隔操作卓に設置され前記ビデオウォ
ールビジョンの画面構成の選択を行うアイコンを表示し
た表示装置とを備えたことを特徴とする。
【0016】請求項11は、請求項10記載の原子力発
電プラントの点検補修装置において、ビデオウォールビ
ジョンは、燃料を装荷あるいは取り出す先の映像を拡大
して映写するとともに、四角形の燃料の各辺の方向から
撮影した映像を左右,上下方向を一対にして映写するこ
とを特徴とする。
【0017】請求項12は、請求項1または10記載の
原子力発電プラントの点検補修装置において、テレビカ
メラはレンズおよびCMOSセンサを有し、このCMO
Sセンサは1個の撮像部と、横方向に複数台並べ、高さ
方向に複数段重ねた出力部とで構成され、これら各出力
部にカメラ制御部が1対1に対応し、これらカメラ制御
部に対応して複数台のビデオウォールビジョンユニット
のそれぞれに、撮影した映像が拡大して映写されること
を特徴とする。
【0018】請求項13は、請求項12記載の原子力発
電プラントの点検補修装置において、CMOSセンサの
出力部は、縦方向に2段積み重ね、横方向に2個並べて
構成されたことを特徴とする。
【0019】請求項14は、請求項12記載の原子力発
電プラントの点検補修装置において、テレビカメラのレ
ンズを視野角の大きい非球面レンズとしたことを特徴と
する。
【0020】請求項15は、請求項12記載の原子力発
電プラントの点検補修装置において、テレビカメラのレ
ンズを魚眼レンズとするとともに、デジタル処理手法を
用いて前記魚眼レンズによる像の歪みを補正する手段を
カメラ制御部に設けたこと特徴とする。
【0021】請求項16は、請求項12記載の原子力発
電プラントの点検補修装置において、複数の出力部に対
応するカメラ制御部に、映像が変化した部分を抽出して
この部分を強調した映像にする映像変化部分強調処理装
置を設けたことを特徴とする。
【0022】請求項17は、請求項12または16記載
の原子力発電プラントの点検補修装置において、CMO
Sセンサの出力部を縦方向に4段積み重ね、横方向に4
個並べて構成し、中央の縦方向に2段積み重ね、横方向
に2個並べた出力部の周りの出力部に対応するカメラ制
御部に、映像が変化した部分を抽出してこの部分を強調
した映像にする映像変化部分強調処理装置を設けたこと
を特徴とする。
【0023】請求項18は、請求項12記載の原子力発
電プラントの点検補修装置において、テレビカメラから
ビデオウォールビジョンユニットに伝送する映像信号を
光情報に変換し、この光情報を光ファイバーで伝送する
ことを特徴とする。
【0024】請求項19は、請求項12記載の原子力発
電プラントの点検補修装置において、テレビカメラは、
複数を1つにまとめたCMOSセンサを有し、これらC
MOSセンサに対応してカメラ制御部を配列し、各カメ
ラ制御部とビデオウォールビジョンユニットが対応して
映写されることを特徴とする。
【0025】請求項20は、請求項19記載の原子力発
電プラントの点検補修装置において、CMOSセンサは
縦方向に2段積み重ね、横方向に2個並べて構成され、
これらCMOSセンサに対応してカメラ制御部を4台用
いて撮影することを特徴とする。
【0026】請求項21は、請求項1または10記載の
原子力発電プラントの点検補修装置において、ビデオウ
ォールビジョンの周辺にテレビカメラが設置され、この
テレビカメラは、遠隔制御室の遠隔操作卓の所定の範囲
に操作員が着くと、その操作員の顔を認識し、目線の動
きに対応してビデオウォールビジョンへの映写パターン
を変えることを特徴とする。
【0027】請求項22は、請求項21記載の原子力発
電プラントの点検補修装置において、テレビカメラに赤
外線センサーを取り付け、この赤外線センサーで操作員
が所定の範囲に入ったことを検知することを特徴とす
る。
【0028】請求項23は、請求項21記載の原子力発
電プラントの点検補修装置において、テレビカメラで撮
影した操作員の映像を画像処理する画像処理手段と、こ
の画像処理手段にて画像処理された映像から予め登録さ
れた操作員か否かを判定する判定手段を設けたことを特
徴とする。
【0029】請求項24は、請求項21記載の原子力発
電プラントの点検補修装置において、テレビカメラは、
操作員の顔の両目、鼻を特徴点として抽出し、特徴点の
配置が一定形状内にある時にのみ操作員の目線による指
示として認識してビデオウォールビジョンの画面操作を
行うことを特徴とする。
【0030】請求項25は、請求項1または10記載の
原子力発電プラントの点検補修装置において、テレビカ
メラを立体視映写が可能な2台1組として構成したこと
を特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0032】[第1実施形態]図1は本発明に係る原子
力発電プラントの点検補修装置の第1実施形態を示す構
成図である。
【0033】(第1実施形態の構成)図1に示すよう
に、原子力発電プラントのオペレーションフロア1に
は、作業台車2が走行する2本の軌道3が敷設され、こ
れら2本の軌道3間には、原子炉ウエル4および原子炉
圧力容器5が配置されている。作業台車2の上方には、
図示しない天井クレーンが走行している。
【0034】この作業台車2および天井クレーンには、
それぞれ横行台車が装備され、これらの横行台車には原
子炉圧力容器5を監視するCMOSカメラ,CCDカメ
ラなどの図示しないテレビカメラが取り付けられてい
る。また、オペレーションフロア1室の壁面には、作業
台車2および天井クレーンを監視する図示しないCMO
Sカメラ,CCDカメラなどのテレビカメラが取り付け
られている一方、原子炉ウエル4周辺のオペレーション
フロア1にCMOSカメラ,CCDカメラからなる複数
台のテレビカメラ6が設置されている。そして、水面7
にはケーブル操作ブイ8が複数浮かべられ、この操作ブ
イ8からケーブル9、10によりCMOSカメラ、CC
Dカメラからなる水中カメラ11,水中照明灯12がそ
れぞれ原子炉圧力容器5の上部室13に吊り下げられて
いる。
【0035】さらに、他のケーブル操作ブイ8にはケー
ブル14が結合され、このケーブル14に原子炉圧力容
器5の上部室13内を遊泳する水中遊泳式点検ロボット
15が接続されている。この点検ロボット15は、図2
に示すように略球形状で一部が透明な耐圧ケーシング1
6に、前後方向推進機構17、上下方向推進機構18、
姿勢制御手段であるバランスウェイト19、目視観察用
の可動式テレビカメラ20および照明装置21などを装
着して構成されている。
【0036】また、他のケーブル操作ブイ8にはケーブ
ル・ホース22が結合され、このケーブル・ホース22
に隔壁部清掃ロボット23が接続され、このロボット2
3が隔壁24上に設置されている。そして、別のケーブ
ル操作ブイ8にはケーブル・ホース25が結合され、こ
のケーブル・ホース25にはシュラウド外面補修ロボッ
ト26が接続され、このロボット26がシュラウド27
の上端からジェットポンプ28とシュラウド27との間
に吊り下げられている。さらに、別のケーブル操作ブイ
8にはケーブル・光ファイバー29が結合され、この光
ファイバー29に水中遊泳式補修ロボット30が炉底部
室31内を遊泳するように接続されている。
【0037】複数のケーブル操作ブイ8は、案内具3
2,33を介してケーブル9,10,14、ケーブル・
ホース22,25、ケーブル・光ファイバー29で信号
・動力中継盤34,35と接続されている。これら信号
・動力中継盤34,35は信号・動力伝送系36を通し
て遠隔制御室37内に設置された制御盤38と電気的に
接続されている。この制御盤は、図示しない信号ケーブ
ルを通して遠隔操作卓39およびビデオウォールビジョ
ン40に接続されている。このビデオウォールビジョン
40は、背面投影式のユニット投影装置である複数のビ
デオウォールビジョンユニット43で構成されている。
【0038】一方、炉心支持板41にはシュラウド内面
補修ロボット42が配備され、このロボット42は図示
しないケーブル・ホースを通して信号・動力中継盤44
と結合されている。この信号・動力中継盤44は上記と
同様に遠隔制御室37内の制御盤38と信号・動力伝送
系36により電気的に接続されている。信号・動力中継
盤34,35,44は、それぞれ高圧水発生装置,ブラ
スト搬送・吸引装置,レーザ発振装置(図示せず)が別
途ケーブルやホースで接続されている。
【0039】上記のように本実施形態では、原子炉圧力
容器5内に装荷された燃料を取り出した後、図示しない
天井クレーンあるいは作業台車2に取り付けた吊り装置
45などを用いてシュラウド27内面の溶接線を補修す
るために、シュラウド内面補修ロボット42を炉心支持
板41上に設置したり、ケーブル操作ブイ8に吊り下げ
られたシュラウド外面補修ロボット26をシュラウド2
7と原子炉圧力容器5壁との間のアニュラス部に導入し
たり、原子炉ウエル4内に吊り下げられた水中遊泳式補
修ロボット30を炉底部室31に導入したり、またケー
ブル操作ブイ8に吊り下げられた隔壁部清掃ロボット2
3をアニュラス部下部の隔壁24上に設置したりする。
【0040】ケーブル操作ブイ8に吊り下げられた水中
カメラ11,水中遊泳式点検ロボット15に搭載した可
動式テレビカメラ20,オペレーションフロア1に設置
したテレビカメラ6,あるいはケーブル操作ブイ8に吊
り下げられた水中照明灯12などと遠隔制御室37間
は、オペレーションフロア1に設置された信号・動力中
継盤34,35,44を経由した信号ケーブルで接続さ
れ、上記ロボットの据付やロボットの誘導を支援するた
めの作業を遠隔制御室37に設置され複数画面で構成さ
れた背面投影式のビデオウォールビジョン40にロボッ
トが作業している場所の全景を示す映像からロボットを
設置する場所の詳細な映像までを順次映写する。
【0041】また、シュラウド内面補修ロボット42お
よびシュラウド外面補修ロボット26には、ショットブ
ラストピーニングまたはウォータジェットピーニングで
表面改質を行うためのショットの供給および回収を行う
ホース、あるいは高圧水を供給するホースなどの収納・
繰出し・案内などの操作機能を有するブイを別途取り付
けるようにしてもよい。
【0042】さらに、シュラウド内面補修ロボット4
2、シュラウド外面補修ロボット26、および水中遊泳
式補修ロボット30には、可視光パルスレーザを照射し
て水中直接表面改質,水中直接切断,水中直接酸化物除
去または水中直接溶接などの作業を行うためのレーザ光
を伝送するための光ファイバーを収納・繰出し・案内な
どの操作機能を有するブイを別途取り付けるようにして
もよい。
【0043】そして、隔壁部清掃ロボット23には、清
掃作業を行った時に発生する飛散物を回収して搬送する
ためのホースを収納・繰出し・案内などの操作機能を有
するブイを別途取り付けるようにしてもよい。
【0044】図3は遠隔制御室37に設置される遠隔操
作卓39の上に設置される表示装置としてのCRT47
の画面上にビデオウォールビジョン40の画面構成を現
すアイコン48を表示したものである。アイコン49
は、4台のビデオウォールビジョンユニット43のそれ
ぞれに異なる映像の映写を選択した場合のものである。
アイコン50は、4台のビデオウォールビジョンユニッ
ト43に1つの拡大した映像の映写を選択した場合のも
のである。アイコン51は、4台のビデオウォールビジ
ョンユニット43に1つの拡大した映像を映写し、その
中の1台のビデオウォールビジョンユニット43に別の
映像を重ねて映写するのを選択した場合のものである。
また、このアイコン51は2つの映像を交換して映写す
る機能を有するものである。アイコン52は、アイコン
51と同じ映写機能に追加して1台のビデオウォールビ
ジョンユニット43に別の映像を映写し、そのビデオウ
ォールビジョンユニット43の位置を移動させて映写す
る機能を有するものである。
【0045】なお、アイコン48上のアルファベット
は、映像が異なることを示す。アルファベット間の矢印
は、映写位置が変わることを示し、2重線の矢印は映像
が入れ代わって映写されることを示す。また、表示され
るアイコン48の数は、例示以上の表示があってもよ
い。
【0046】図4は遠隔制御室37のビデオウォールビ
ジョン40が、横方向にビデオウォールビジョンユニッ
ト43を2台並べるとともに、高さ方向に2段重ねた構
成としたもので、それぞれのビデオウォールビジョンユ
ニット43に個別に映像を映写する場合を示す。図4は
図3のアイコン49を選択するとビデオウォールビジョ
ン40に映写される画像の構成を示す。ビデオウォール
ビジョンユニット43の中のアルファベットは映像を示
す。映写対象の映像が4個以上の場合は、別の組合せで
映写される。
【0047】図5は遠隔制御室37のビデオウォールビ
ジョンユニット43が2×2のビデオウォールビジョン
40に1つの拡大した映像を映写し、ビデオウォールビ
ジョンユニット43の1台に別の映像を映写する場合を
示す。操作員が必要に応じて両者の映像を入れ替えるこ
とができる機能を有する。そして、図5は図3のアイコ
ン51を選択するとビデオウォールビジョン40に映写
される画像の構成を示す。ビデオウォールビジョンユニ
ット43の中のアルファベットは映像を示す。
【0048】図6は遠隔制御室37のビデオウォールビ
ジョンユニット43が2×2のビデオウォールビジョン
40に1つの映像を拡大して映写し、ビデオウォールビ
ジョンユニット43の1台に別の映像を映写し、この拡
大した映像の注目範囲の変化に対応して別のビデオウォ
ールビジョンユニット43に切り替えて映写する場合を
示す。また、拡大して映写されたものと、1台のビデオ
ウォールビジョンユニット43に映写した映像とを入れ
替えることができる機能を有する。図6は図3のアイコ
ン52を選択するとビデオウォールビジョン40に映写
される画像の構成を示す。ビデオウォールビジョンユニ
ット43の中のアルファベットは映像を示す。
【0049】図7はCMOSカメラ53が固定部材54
により構造物55に固定されている状態を示す断面図で
ある。CMOSカメラ53は、テレビカメラ6や水中カ
メラ11のように本実施形態のカメラに適用され、図7
に示すように集光レンズ56と、CMOS撮像部57
と、制御部58とから構成される。
【0050】CMOS撮像部57は、受光素子部,垂直
走査回路部,水平読み出し回路部および雑音抑制部から
構成されるCMOSセンサ、タイミング発生器、アナロ
グ信号からデジタル信号へ変換する信号変換器および信
号処理LSIなどが1チップ上に配置されたものであ
る。また、制御部58では、CMOS撮像部57でデジ
タル信号へ変換された映像データを電波で発信する処理
を行う。また、これらに必要な電源(電池)も内蔵され
る。デジタル信号電波の送受信のアンテナは図示を省略
している。
【0051】図8は、フォトダイオード61(61−1
−1,61−1−2,〜,61−3−3)の検出信号を
増幅する増幅トランジスタ62(62−1−1,62−
1−2,〜,62−3−3)、信号を読み出すラインを
選択する垂直選択手段としての垂直選択トランジスタ6
3(63−1−1,63−1−2,〜,63−3−
3)、信号電荷をリセットするリセットトランジスタ6
4(64−1−1,64−1−2,〜,64−3−3)
からなる単位セルが行列2次元状に配列されている。な
お、図では3×3個のセルが配列されているが、実際に
はこれより多くの単位セルが配列されている。
【0052】垂直シフトレジスタ65から水平方向に配
線されている水平アドレス線66(66−1,66−
2,66−3)は垂直選択トランジスタ63のゲートに
接続され、信号を読み出すラインを決めている。同様
に、垂直シフトレジスタ65から水平方向に配線されて
いるリセット線67(67−1,67−2,67−3)
は、リセットトランジスタ64のゲートに接続されてい
る。増幅トランジスタ62のソースは列方向に配置され
た垂直信号線68(68−1,68−2,68−3)に
接続され、その一端には負荷トランジスタ69(69−
1,69−2,69−3)が設けられている。
【0053】また、垂直信号線68(68−1,68−
2,68−3)は、スライストランジスタ78(78−
1,78−2,78−3)のゲートにそれぞれ接続され
ている。スライストランジスタ78のソースにはスライ
ス容量79(79−1,79−2,79−3)が接続さ
れており、それらの他端はスライスパルス供給端子80
に接続されている。スライストランジスタ78のソース
電圧をリセットするために、スライストランジスタ78
のソースとスライス電源端子81との間にはスライスリ
セットトランジスタ82(82−1,82−2,82−
3)が設けられ、このトランジスタ82のゲートにスラ
イスリセット端子83が接続されている。
【0054】スライストランジスタ78のドレインに
は、スライス電荷転送容量84(84−1,84−2,
84−3)が接続されている。また、スライストランジ
スタ78のドレイン電荷をリセットするために、スライ
ストランジスタ78のドレインと蓄積ドレイン電源端子
85との間にドレインリセットトランジスタ86(86
−1,86−2,86−3)が設けられ、このトランジ
スタ86のゲートにドレインリセット端子87が接続さ
れている。さらに、スライストランジスタ78のドレイ
ンは、水平シフトレジスタ74から供給される選択パル
スにより駆動される水平選択トランジスタ90(90−
1,90−2,90−3)を介して水平信号線75に接
続されている。
【0055】このように構成されたCMOS撮像部57
では、垂直信号線68に現れる電圧を電荷に変換し、電
荷領域で引き算をすることにより雑音を抑圧することと
なる。
【0056】図9はCMOS撮像部57の動作を示すタ
イミングチャートである。水平アドレス線66−1をハ
イレベルにするアドレスパルス91を印加すると、この
ラインの垂直選択トランジスタ63のみがONし、この
ラインの増幅トランジスタ62と負荷トランジスタ69
でソースホロワ回路が構成される。そして、増幅トラン
ジスタ62のゲート電圧、すなわちフォトダイオード6
1の電圧とほぼ同等の電圧が垂直信号線68およびスラ
イストランジスタ78のゲートに現れる。
【0057】次いで、スライスリセット端子83にスラ
イスリセットパルス92を印加し、スライスリセットト
ランジスタ82をONし、スライス容量79の電荷を初
期化する。さらに、スライスリセットトランジスタ82
をOFFし、スライスパルス供給端子80に第1のスラ
イスパルス93を印加する。これにより、信号電圧がか
かっているスライストランジスタ78のゲート下のチャ
ンネル電位Vsch を越えて、第1のスライス電荷がドレ
インに転送される。この時、ドレインリセット端子87
にはドレインリセットパルス94が印加され、ドレイン
リセットトランジスタ86はONしているので、ドレイ
ン電位は蓄積ドレイン電源端子85の電圧Vsdd に固定
されている。したがって、第1のスライス電荷はドレイ
ンリセットトランジスタ86を通って排出される。
【0058】次いで、ドレインリセットトランジスタ8
6をOFFした後にリセット線67−1をハイレベルに
するリセットパルス95を印加し、このラインのリセッ
トトランジスタ64をONし信号電荷をリセットする。
すると、垂直信号線68およびスライストランジスタ7
8のゲートに信号電荷がないときの電圧が現れる。次い
で、スライスパルス供給端子80に第2のスライスパル
ス96を印加する。これにより、信号電荷がないときの
電圧がかかっているスラストトランジスタ78のゲート
下のチャンネル電位Voch を越えて、第2のスライス電
荷がドレインに転送される。このとき、ドレインリセッ
トトランジスタ86はOFFしているので、第2のスラ
イス電荷はドレインに接続されているスライス電荷転送
容量84に転送される。
【0059】次いで、水平シフトレジスタ74から水平
選択パルス97(97−1、97−2、97−3)を水
平選択トランジスタ90(90−1,90−2,90−
3)に順次印加し、水平信号線75から1ライン分の信
号を順次取り出す。この動作を、次のライン、その次の
ラインと順次続けることにより、2次元状の全ての信号
を読み出すことができる。
【0060】このデバイスでは、スライス容量79の値
をCslとすると、最終的に水平信号線75に読み出され
る電荷(第2のスライス電荷)は、
【数1】Csl×(Vsch −Voch ) となり、信号があるときと、リセットされ信号がないと
きとの差に比例する電荷が現れるため、増幅トランジス
タ62のしきい値のばらつきによる雑音が抑制される。
【0061】図10はスライストランジスタ78のポテ
ンシャル図を示している。
【0062】以上のように本実施形態では、原子炉圧力
容器5内の点検・補修作業を各種遠隔操作機器で行うに
際し、遠隔制御室37に設置されるビデオウォールビジ
ョンユニット43を横方向に2台並べ、高さ方向に2台
重ねたビデオウオールビジョン40に作業対象の近傍お
よび全体の映像を映写する構成とし、遠隔制御室37内
の遠隔操作卓39に設置されたCRT47の画面上のア
イコン48の1つを操作員が作業の進行に従って順次選
択することにより変え、この映像を見ながら作業の監視
や遠隔操作作業を行うようにしたものである。
【0063】(第1実施形態の作用)次に、本実施形態
の作用を説明する。
【0064】原子炉圧力容器5内に装荷された燃料を取
り出した後、作業員が原子炉ウエル4周辺のオペレーシ
ョンフロア1,オペレーションフロア1の壁面,作業台
車2および天井クレーンの横行台車にCMOSカメラ、
CCDカメラからなるテレビカメラ6を設置したり、ケ
ーブルを信号・動力中継盤34に結合する。そして、遠
隔制御室37のビデオウォールビジョン40にテレビカ
メラ6で撮影した原子炉ウエル4の水面7および作業台
車2の映像や、オペレーションフロア1の壁面のテレビ
カメラで撮影した作業台車2および天井クレーンの映像
を映写する。
【0065】次いで、オペレーションフロア1におい
て、作業員は、水中照明灯12を下端に把持したケーブ
ル操作ブイ8を作業台車2の吊り装置45に把持させ
る。一方、遠隔制御室37に詰めている操作員は、オペ
レーションフロア1の壁面のテレビカメラで撮影し、ビ
デオウォールビジョン40に映写された映像を見ながら
遠隔操作で作業台車2を軌道3上に走行させ、原子炉圧
力容器5の上方に位置させると、遠隔制御室37のビデ
オウォールビジョン40の画面を見ながら遠隔操作卓3
9を操作してテレビカメラ6を作業台車2の吊り装置4
5を監視する状態とし、遠隔操作卓39を操作して吊り
装置45を作動させ水中照明灯12を下端に把持したケ
ーブル操作ブイ8を原子炉ウエル4の水面7に遠隔操作
で降ろす。
【0066】そして、着水すると、吊り装置45の把持
状態を解除し、把持部を引き上げる。作業台車2を遠隔
操作により次の吊り作業対象物が置かれているオペレー
ションフロア1の位置に移動させる。作業員は、原子炉
ウエル3壁面に案内具32を固定し、この案内具32を
経由してケーブル操作ブイ8と信号・動力中継盤34を
ケーブル10で結合する。
【0067】さらに、遠隔制御室37に詰めている操作
員は、遠隔操作卓39を操作してテレビカメラ6で水中
照明灯12が監視できるようにし、遠隔操作卓39を操
作してケーブル操作ブイ8のケーブル巻取状態を解き、
水中照明灯12を原子炉圧力容器5の上部室13の所定
の位置まで降下させる。
【0068】また、遠隔制御室37に詰めている操作員
は、水中カメラ11を下端に把持したケーブル操作ブイ
8を原子炉ウエル4の水面7に遠隔操作で降ろす操作を
上記水中照明灯12の場合と同様にして行う。一方、作
業員は、原子炉ウエル4壁面に案内具32を固定し、こ
れを経由してケーブル操作ブイ8と信号・動力中継盤3
4をケーブル9で結合する。
【0069】さらに、遠隔制御室37に詰めている操作
員は、遠隔操作卓39を操作してテレビカメラ6で映写
した原子炉ウエル4の水面7に着水した水中カメラ11
の映像をビデオウォールビジョン40に映写し、遠隔操
作卓39を操作してケーブル操作ブイ8のケーブル巻取
状態を解き、水中カメラ11を原子炉圧力容器5の上部
室13の所定の位置まで遠隔操作で降下させる。
【0070】同様に、水中カメラ11で撮影した映像を
遠隔制御室37のビデオウォールビジョン40の1画面
に映写する。この水中カメラ11で撮影した映像は、テ
レビカメラ6が撮影する映像でカバーできない範囲を写
せるように遠隔制御室37の操作員は、遠隔操作卓39
を操作してケーブル操作ブイ8の巻取状態を変えて、高
さ方向位置を変えたり、推進機を作動させて平面内の位
置を変える。
【0071】遠隔制御室37に詰めている操作員は、水
中遊泳式点検ロボット15を下端に把持したケーブル操
作ブイ8を原子炉ウエル4の水面7に遠隔操作で降ろす
操作を前記の水中照明灯12の場合と同様にして行う。
作業員が原子炉ウエル4の壁面に案内具32を固定し、
この案内具32を経由してケーブル操作ブイ8と信号・
動力中継盤34をケーブル14で結合する。
【0072】また、遠隔制御室37に詰めている操作員
は、遠隔操作卓39を操作してテレビカメラ6の視野内
に水中遊泳式点検ロボット15が入るようにする。そし
て、水中遊泳式点検ロボット15に搭載した可動式テレ
ビカメラ20で撮影した映像を遠隔制御室37のビデオ
ウォールビジョン40の1画面に映写し、遠隔操作卓3
9を操作してケーブル操作ブイ8のケーブル巻取状態を
解きながら、水中遊泳式点検ロボット15を原子炉圧力
容器5の上部室13の所定位置まで遠隔操作で遊泳させ
て降下させる。
【0073】オペレーションフロア1に居る作業員は、
シュラウド内面補修ロボット42を天井クレーンの吊り
装置で把持させる一方、遠隔制御室37に詰めている操
作員は、ビデオウォールビジョン40に映写されたテレ
ビカメラで撮影した映像を見ながら上記天井クレーンを
遠隔で走行させ、原子炉圧力容器5の上方に位置する
と、遠隔制御室37のビデオウォールビジョン40の画
面を見ながら遠隔操作卓39を操作してテレビカメラ6
により上記天井クレーンの吊り装置を監視する状態と
し、遠隔操作卓39を操作して吊り装置を作動させシュ
ラウド内面補修ロボット42を原子炉ウエル4の水面7
に遠隔操作で降ろす。一方、作業員は、原子炉ウエル4
の壁面に案内具32を固定し、これを経由してケーブル
操作ブイ8と信号・動力中継盤44をケーブル・ホース
22で結合する。
【0074】遠隔制御室37の操作員は、遠隔操作卓3
9を操作してテレビカメラ6および水中遊泳式点検ロボ
ット15の可動式テレビカメラ20で撮影したシュラウ
ド内面補修ロボット42の外観映像をビデオウォールビ
ジョン40に映写状態とする。映像で監視可能な状態と
して、シュラウド内面補修ロボット42を原子炉圧力容
器5内において遠隔操作により下降させ続ける。
【0075】このシュラウド内面補修ロボット42の下
端部が上部格子板46に接近すると、水中遊泳式点検ロ
ボット15をシュラウド内面補修ロボット42の下端部
の状況が観察可能な位置に移動させ、水中遊泳式点検ロ
ボット15の可動式テレビカメラ20の視野内に上部格
子板46の所定の開口部およびシュラウド内面補修ロボ
ット42の下端部を取り込み、遠隔制御室37のビデオ
ウォールビジョン40のビデオウォールビジョンユニッ
ト43の複数台で構成したものに映像を拡大して映写
し、操作員はこの映像を見ながら天井クレーンを遠隔で
操作し、上部格子板46の所定の開口部とシュラウド内
面補修ロボット42との位置合せを行うとともに、平面
内で凸凹の向きの合せを行う。
【0076】これら位置合せおよび平面内の凸凹の向き
の合せが終了すると、シュラウド内面補修ロボット42
の降下を遠隔操作で再び開始する。このシュラウド内面
補修ロボット42が通過している上部格子板46の所定
の開口部とは別の開口部を通過してシュラウド内室に、
水中遊泳式点検ロボット15の可動式テレビカメラ20
および水中カメラ11によりそれぞれ撮影した映像をビ
デオウォールビジョン40に映写したものを見ながら水
中遊泳式点検ロボット15および水中カメラ11を遠隔
操作で降下させる。
【0077】水中遊泳式点検ロボット15の可動式テレ
ビカメラ20の視野内にシュラウド内面補修ロボット4
2の下端部の状況が監視できる位置にロボット42を移
動させ、続いて水中遊泳式点検ロボット15のテレビカ
メラ20の視野内に炉心支持板47の所定の開口部とシ
ュラウド内面補修ロボット42の下端部を取り込み、遠
隔制御室37のビデオウォールビジョン40のビデオウ
ォールビジョンユニット43の複数台で構成したものに
映像を拡大して映写し、操作員はこの映像を見ながら天
井クレーンを遠隔で操作し、炉心支持板41の所定の開
口部とシュラウド内面補修ロボット42の位置合せを行
う。
【0078】この位置合せが終了すると、シュラウド内
面補修ロボット42の降下を引き続き遠隔操作で行い、
シュラウド内面補修ロボット42の炉心支持板41への
設置が終了する。シュラウド内面補修ロボット42の設
置作業が終了すると、天井クレーンの吊り装置での把持
状態を解除し、この吊り装置を引き上げ、天井クレーン
を次の吊り対象物が設置されているオペレーションフロ
ア1の位置に遠隔操作で移動させる。
【0079】遠隔制御室37の操作員は、シュラウド外
面補修ロボット26を原子炉ウエル4の水面7に遠隔操
作で降ろす操作を前記の水中照明灯12の場合と同様に
して行う。作業員は、原子炉ウエル4の壁面に案内具3
2を固定し、この案内具32を経由してケーブル操作ブ
イ8と信号・動力中継盤44をケーブル・ホース43に
より結合する。
【0080】また、遠隔制御室37の操作員は、遠隔操
作卓39を操作してテレビカメラ6および水中遊泳式点
検ロボット15の可動式テレビカメラ20で撮影したシ
ュラウド外面補修ロボット26の映像をビデオウォール
ビジョン40に映写する状態とし、映像を見ながら監視
可能な状態とし、シュラウド外面補修ロボット26の原
子炉圧力容器5内での降下を遠隔操作で続ける。
【0081】そして、シュラウド外面補修ロボット26
の横方向からの状況が観察可能な位置に水中遊泳式点検
ロボット15を移動させ、水中遊泳式点検ロボット15
の可動式テレビカメラ20の視野にシュラウド27の上
端と原子炉圧力容器5との間の状況と、シュラウド外面
補修ロボット26の下端部の映像とを取り込み、遠隔制
御室37のビデオウォールビジョン40のビデオウォー
ルビジョンユニット43の複数台で構成したものに映像
を拡大して映写する。
【0082】また、ケーブル操作ブイ8に吊り下げられ
た水中カメラ11をシュラウド27上端と原子炉圧力容
器5との間の状況を上から監視可能な位置に移動させ、
シュラウド27上端と原子炉圧力容器5との間の状況
と、シュラウド外面補修ロボット26の上方からの状況
を同一視野内に取り込み、遠隔制御室37のビデオウォ
ールビジョン40の1画面に映写する。
【0083】操作員はこれらの映像を見ながら作業台車
2を遠隔で操作し、シュラウド外面補修ロボット26の
下端がシュラウド27とジェットポンプ28の上端の間
に位置するように横方向および上からの映像をビデオウ
ォールビジョン40に映写したのを見ながら平面内で移
動させる。平面内移動が終了すると、シュラウド外面補
修ロボット26の降下を遠隔操作で行う。
【0084】所定の下降作業が終了すると、水中遊泳式
点検ロボット15の可動式テレビカメラ20と水中カメ
ラ11により撮影した映像をビデオウォールビジョン4
0に映写したものを操作員が見ながらシュラウド外面補
修ロボット26を平面内で移動してシュラウド27の上
端に設定する。このようにして、シュラウド外面補修ロ
ボット26の設置作業が終了すると、吊り装置45の把
持状態を解除し、この吊り装置45を引上げ、作業台車
2を遠隔操作して次の吊り作業対象物が設置されている
オペレーションフロア1位置に移動させる。
【0085】また、遠隔制御室37の操作員は、隔壁部
清掃ロボット23を原子炉ウエル4の水面7に遠隔操作
で降ろす操作を前記の水中照明灯12の場合と同様にし
て行う。作業員は原子炉ウエル4の壁面に案内具32を
固定し、これを経由してケーブル操作ブイ8と信号・動
力中継盤35をケーブル・ホース22で結合する。
【0086】遠隔制御室37の操作員は、遠隔操作卓3
9を操作してテレビカメラ6および水中遊泳式点検ロボ
ット15の可動式テレビカメラ20で撮影した隔壁部清
掃ロボット23の映像をビデオウォールビジョン40に
映写する状態とするとともに、この映像を見ながら監視
可能な状態とし、隔壁部清掃ロボット23を遠隔操作に
より原子炉圧力容器5内での降下するのを続ける。
【0087】そして、隔壁部清掃ロボット23の横方向
からの状況が監視可能な位置に水中遊泳式点検ロボット
15を移動させ、この水中遊泳式点検ロボット15の可
動式テレビカメラ20の視野にシュラウド27上端と原
子炉圧力容器5との間の状況と、隔壁部清掃ロボット2
3の状況を取り込み、遠隔制御室37のビデオウォール
ビジョン40のビデオウォールビジョンユニット43の
複数台で構成したものに映像を拡大して映写する。
【0088】また、ケーブル操作ブイ8に吊り下げられ
た水中カメラ11をシュラウド27の上端と原子炉圧力
容器5の間の状況を上から監視可能な位置に移動させ、
シュラウド27の上端と原子炉圧力容器5との間の状況
と、隔壁部清掃ロボット23の上方からの状況とを同一
視野内に取り込み、遠隔制御室37のビデオウォールビ
ジョン40の1画面に映写する。
【0089】操作員は、これらの映像を見ながら作業台
車2を遠隔で操作し、隔壁部清掃ロボット23がシュラ
ウド27とジェットポンプ28の上端の間に位置するよ
うに横方向および上からの映像をビデオウォールビジョ
ン40に映写したのを見ながら平面内で移動させる。こ
の平面内移動作業が終了すると、隔壁部清掃ロボット2
3の降下を行い、隔壁24に設置する。このようにして
隔壁部清掃ロボット23の設置作業が終了すると、吊り
装置45の把持状態を解除し、この吊り装置45を引き
上げる。そして、作業台車2を遠隔操作で次の吊り作業
対象物が設置されているオペレーションフロア1位置に
移動させる。
【0090】さらに、遠隔制御室37の操作員は、水中
遊泳式補修ロボット30を下端に把持したケーブル操作
ブイ8を原子炉ウエル4の水面7に遠隔操作で降ろす操
作を前記の水中照明灯12の場合と同様にして行う。作
業員は、原子炉ウエル4壁面に案内具32を固定し、こ
れを経由してケーブル操作ブイ8と信号・動力中継盤3
4をケーブル・光ファイバー29で結合する。
【0091】遠隔制御室37の操作員は、遠隔操作卓3
9を操作してテレビカメラ6,水中カメラ11および水
中遊泳式点検ロボット15のテレビカメラ20で撮影し
た水中遊泳式補修ロボット30の映像をビデオウォール
ビジョン40に映写する状態とし、この映像を見ながら
監視可能な状態とし、水中遊泳式補修ロボット30を遠
隔操作して原子炉圧力容器5内で降下させ続ける。
【0092】そして、水中遊泳式補修ロボット30のテ
レビカメラで撮影した上部格子板46の所定の開口部の
映像をビデオウォールビジョン40の1画面に映写した
ものと、テレビカメラ6などで撮影した水中遊泳式補修
ロボット30の外観をビデオウォールビジョン40に映
写したものを操作員が見ながら遠隔操作で、水中遊泳式
補修ロボット30を上部格子板46の所定の開口部を通
過させる。
【0093】水中遊泳式点検ロボット15および水中カ
メラ11によりそれぞれ撮影した映像およびテレビカメ
ラ6で撮影した映像をビデオウォールビジョン40に映
写したものを操作員が見ながら、水中遊泳式補修ロボッ
ト30が通過した上部格子板46の所定の開口部とは別
の開口部を通過してシュラウド内室に水中遊泳式点検ロ
ボット15および水中カメラ11を遠隔操作で降下させ
る。
【0094】水中遊泳式点検ロボット15の可動式テレ
ビカメラ20の視野内に水中遊泳式補修ロボット30の
状況が監視可能な位置に水中遊泳式点検ロボット15を
移動させ、水中遊泳式補修ロボット30のテレビカメラ
で撮影した炉心支持板41の所定の開口部の映像をビデ
オウォールビジョン40の1画面に映写し、水中遊泳式
点検ロボット15の可動式テレビカメラ20で撮影した
水中遊泳式補修ロボット30と炉心支持板41の所定の
開口部を視野に入れた映像をビデオウォールビジョン4
0に映写したものを操作員が見ながら、遠隔操作で水中
遊泳式補修ロボット30を炉心支持板47の所定の開口
部を通過させ、炉底部室31の所定の位置に移動させ
る。
【0095】以上のようにして水中遊泳式補修ロボット
30,隔壁部清掃ロボット23,シュラウド外面補修ロ
ボット26,シュラウド内面補修ロボット42などによ
る補修作業が終了した場合、あるいは故障が発生した場
合の回収作業は、上記の据付手順と逆の手順で行う。補
修ロボット26、30および42の回収が終了すると、
水中遊泳式点検ロボット15,水中カメラ11,水中照
明灯12およびテレビカメラ6などの回収作業を上記で
行った据付手順と逆の手順で行う。
【0096】上記の点検補修作業を行うために各種ロボ
ットを据え付けたり、点検補修作業を行ったり、各種ロ
ボットを回収したりするのを遠隔制御室37のビデオウ
ォールビジョン40を用いて遠隔操作で行う。この時、
遠隔制御室37のビデオウォールビジョン40の構成
が、横方向にビデオウォールビジョンユニット43を2
台並べるとともに、高さ方向に2段積み重ねたものを用
いる。
【0097】このビデオウォールビジョン40に映像を
映写する画面構成としては、4台のビデオウォールビジ
ョンユニット43にそれぞれ異なる映像を映写する場
合、4台のビデオウォールビジョンユニット43に1つ
の拡大した映像を映写する場合、この拡大して映写した
映像の中の1台のビデオウォールビジョンユニット43
の部分に別の映像を重ねて映写する場合、またこの重ね
て映写する1台のビデオウォールビジョンユニット43
を変えて拡大した映像の中での注目場所に対して邪魔に
ならないようにする場合などがある。
【0098】これらの映写する画面構成の選択を補修作
業の進行に従い速やかに行うため、遠隔制御室37の遠
隔操作卓39に設置したCRT47の画面上のアイコン
48群より1つのアイコン48を遠隔操作卓39に設置
したキーボードを操作して選択し、選択したアイコン4
8に対応した映像構成でビデオウォールビジョン40に
映写する。アイコン48は、ビデオウォールビジョン4
0に映写される画面構成を示す縮小パターンが表示され
ている。操作員は、このビデオウォールビジョン40に
映写された映像を見ながら各種ロボットの遠隔操作を行
う。
【0099】また、4台のビデオウォールビジョンユニ
ット43にそれぞれ別の映像を映写する場合、作業の進
行に従って4台以上のテレビカメラの映像を利用するこ
とが生じる。このような場合には、映写をすると便利な
各種映像の組合せの複数のアイコン49を予めCRT4
7の画面に表示しておく。作業に応じて選択するアイコ
ン49を変えるとビデオウォールビジョンユニット43
へ映写される映像が切り替わる。CRT47に表示する
アイコン48の数を減らすため、図3に示すアイコン4
9は、アイコン49群の画面を呼び出すためのものにな
ってもよい。操作員は、このビデオウォールビジョン4
0に映写された映像を見ながら各種ロボットの遠隔操作
を行う。
【0100】さらに、4台のビデオウォールビジョンユ
ニット43に1つの拡大した映像を映写する場合も上記
と同様なアイコン50群の選択をキーボード操作によっ
て行う。
【0101】4台のビデオウォールビジョンユニット4
3に1つの拡大した映像を映写し、その映像の中の1台
のビデオウォールビジョンユニット43に別の映像を重
ねて映写する場合、作業に応じて2台以上のテレビカメ
ラの映像を利用することが生じた時には最も注目する映
像と次に注目する映像の組み合せた複数のアイコン15
1群を予めCRT47の画面に示しておく。作業に応じ
て選択するアイコン51を変えると、ビデオウォールビ
ジョン40へ映写される映像が切り替わる。図3に示す
アイコン51が、アイコン51群を呼び出すものになっ
ていてもよい。拡大した方に現在注目する映像を映写
し、次に注目する映像を1台のビデオウォールビジョン
ユニット43に同時に重ねて映写する。
【0102】作業の都合で最も注目する映像が逆転する
と、拡大して映写する映像をキーボード操作によって交
換する。この時アイコン51の表示も同じように交換さ
れる。作業の進行に従って次に注目するテレビカメラの
映像が変化する場合は、アイコン51群より最適なアイ
コン51をキーボード操作によって選択する。あるい
は、キーボード操作によってビデオウォールビジョンユ
ニット43の映像を次に注目するテレビカメラの映像と
予め入れ替えておく。
【0103】このような機能を利用することにより、遠
隔操作作業において速やかに最も注目する映像を拡大し
てビデオウォールビジョン40に映写する。操作員は、
このビデオウォールビジョン40に映写された映像を見
ながら各種ロボットの遠隔操作を行う。最も注目する映
像だけを拡大して映写するパターンに変える時にはアイ
コン50を選択する。
【0104】4台のビデオウォールビジョンユニット4
3に1つの拡大した映像を映写し、その映像の中の1台
のビデオウォールビジョンユニット43に別の映像を重
ねて映写する時に、拡大した映像の中での注目場所に邪
魔にならないように映写するビデオウォールビジョンユ
ニット43の位置を変えて映写する場合、考えられる4
種類の位置に映写する組合せを示すアイコン52群を予
めCRT47の画面に表示しておく。作業に応じて選択
するアイコン52を変えると、ビデオウォールビジョン
40へ映写される映像が切り替わる。操作員は、このビ
デオウォールビジョン40に映写された映像を見ながら
各種ロボットの遠隔操作を行う。
【0105】(第1実施形態の効果)このように本実施
形態によれば、原子炉ウエル4周辺のオペレーションフ
ロア1に取り付けられCMOSカメラまたはCCDカメ
ラからなるテレビカメラ6、オペレーションフロア1の
壁面に取り付けられたテレビカメラ、作業台車2および
天井クレーンの横行台車に取り付けられたテレビカメ
ラ、水中カメラ11、水中遊泳式点検ロボット15の可
動式テレビカメラ20でそれぞれ撮影した映像を遠隔制
御室37に設置され複数画面で構成したビデオウォール
ビジョン40に必要に応じて拡大して映写する。したが
って、遠隔制御室37に詰めている操作員が進行中の作
業に最適なテレビカメラで撮影した映像を見ながら、水
中照明灯12,水中カメラ11および水中遊泳式点検ロ
ボット15などを最適な位置に速やかに遠隔で移動させ
設置することができる。
【0106】また、水中カメラ11および水中遊泳式点
検ロボット15の可動式テレビカメラ20で撮影した映
像を必要に応じてビデオウォールビジョン40に拡大し
て映写した映像を遠隔制御室37の操作員が見ながら、
シュラウド内面補修ロボット42の炉心支持板41への
据付、シュラウド外面補修ロボット26のシュラウド2
7上端への据付、隔壁清掃ロボット23の隔壁24上へ
の据付、水中遊泳式補修ロボット30の炉底部31への
導入を容易に行うことができ、その結果、原子炉圧力容
器5内の構造物の総点検,補修作業,予防保全作業を行
うための準備期間を短縮することができ、これらの作業
を行う作業者数を削減することができるとともに、作業
者の被曝を低減することができる。
【0107】[第1変形例] (第1変形例の構成)第1変形例は、前記第1実施形態
において遠隔制御室37の遠隔操作卓39に設置される
CRT47の画面上のアイコン48の選択をマウスを用
いて行うものである。
【0108】(第1変形例の作用)遠隔制御室37に詰
めている操作員は、作業の進行に従って遠隔操作卓39
に設置されるCRT47の画面上のアイコン48の選択
をマウスを用いて行い、ビデオウォールビジョン40に
作業の進行に従いその時点で最適な映像パターンを映写
し、これを見ながら遠隔操作で各種ロボットの監視およ
び制御をして作業を実施する。
【0109】(第1変形例の効果)このように第1変形
例によれば、CRT47の画面上のアイコン48の選択
をマウスを用いて行うことにより、操作員の作業性を向
上させることができる。
【0110】[第2変形例] (第2変形例の構成)第2変形例は、前記第1実施形態
において遠隔制御室37の遠隔操作卓39に音声認識装
置を設けておき、遠隔操作卓39に設置されるCRT4
7の画面上のアイコン48の選択を操作員の音声を用い
て行うものである。
【0111】(第2変形例の作用)遠隔制御室37に詰
めている操作員は、作業の進行に従って遠隔操作卓39
に設置されるCRT47の画面上のアイコン16の選択
を操作員の音声を用いて行い、ビデオウォールビジョン
40に作業の進行に従ってその時点で最適な映像パター
ンを映写し、これを見ながら遠隔操作で各種ロボットの
監視および制御をして作業を実施する。
【0112】(第2変形例の効果)このように第2変形
例によれば、遠隔操作卓39に音声認識装置を設け、C
RT47の画面上のアイコン48の選択を操作員の音声
を用いて行うことにより、操作員の作業性を向上させる
ことができる。
【0113】[第3変形例] (第3変形例の構成)第3変形例は、前記第1実施形態
において遠隔制御室37の遠隔操作卓39に設置される
CRT47の画面上のアイコン48の選択を、タッチス
クリーンを備えたCRT47の画面を操作員がタッチし
て行うものである。
【0114】(第3変形例の作用)遠隔制御室37に詰
めている操作員は、作業の進行に従い遠隔操作卓39に
設置されるCRT47の画面上のアイコン48の選択
を、タッチスクリーンを備えたCRT47の画面を操作
員がタッチして行い、ビデオウォールビジョン40に作
業の進行に従いその時点で最適な映像パターンを映写
し、これを見ながら遠隔操作で各種ロボットの監視およ
び制御をして作業を実施する。
【0115】(第3変形例の効果)このように第3変形
例によれば、CRT47の画面上のアイコン48の選択
を、タッチスクリーンを備えたCRT47の画面を操作
員がタッチして行うことにより、操作員の作業性を向上
させることができる。
【0116】[第4変形例] (第4変形例の構成)第4変形例は、前記第1実施形態
において遠隔制御室37の遠隔操作卓39に設置される
CRT47の画面上のアイコン48の選択を、操作員の
目線(瞳孔)の動きをテレビカメラにより検出して行う
ものである。
【0117】(第4変形例の作用)遠隔制御室37に詰
めている操作員は、作業の進行に従い遠隔操作卓39に
設置されるCRT47の画面上のアイコン48の選択
を、操作員の目線(瞳孔)の動きをテレビカメラにより
検出してCRT47の画面のアイコン48を指定して行
い、ビデオウォールビジョン40に作業の進行に従いそ
の時点で最適な映像パターンを映写し、これを見ながら
遠隔操作で各種ロボットの監視および制御をして作業を
実施する。
【0118】(第4変形例の効果)このように第4変形
例によれば、CRT47の画面上のアイコン48の選択
を、操作員の目線(瞳孔)の動きをテレビカメラにより
検出して行うことにより、操作員の作業性を向上させる
ことができる。
【0119】[第2実施形態]図11は本発明に係る原
子力発電プラントの点検補修装置の第2実施形態におけ
るCRT画面を示す説明図である。なお、前記第1実施
形態と同一または対応する部分には同一の符号を用いて
説明する。以下の各実施形態および各変形例も同様に相
互に対応する部分には同一の符号を付してある。
【0120】(第2実施形態の構成)図11に示すよう
に、遠隔操作卓39の上に設置されるCRT47の画面
上には、ビデオウォールビジョン40の画面構成を現わ
すアイコン48と、ビデオウォールビジョン40に映写
可能なCMOSカメラ、CCDカメラからなるテレビカ
メラを現すアイコン101が表示されている。
【0121】アイコン48は、ビデオウォールビジョン
ユニット43を横方向に2台並べ、高さ方向に2台積み
重ねてビデオウォールビジョン40を構成する場合の映
写パターンを選択する場合のアイコン49,50,5
1,102と、別の映写パターンを追加する場合のアイ
コン103とで構成される。
【0122】アイコン48で選択される映写内容は、操
作員がキーボードを操作してアイコン101から選択し
て変更する。変更したいアイコン48の実線で囲まれた
小画面の範囲をキーボード操作で変更操作待機状態と
し、変更したいテレビカメラが登録されているアイコン
101をキーボード操作で映写状態にすることによりア
イコン48の小画面の表示が変わると同時に、対応する
ビデオウォールビジョンユニット43の映像が変わる機
能になっている。アイコン101の内容の変更は、キー
ボード操作で内容を変更したいものを変更操作待機状態
とし、変更内容をキーボードで入力することにより行え
る構成となっている。
【0123】このように第2実施形態では、遠隔制御室
37の遠隔操作卓39上のCRT47画面上にビデオウ
ォールビジョン40の画像構成を示すアイコン48と、
選択できるテレビカメラを示すアイコン101を同時に
表示し、ビデオウォールビジョン40の画面構成と同じ
配置の小画面で構成されるアイコンの小画面に表示され
る映像も選択可能なテレビカメラを交換すると変わるよ
うになっている。
【0124】(第2実施形態の作用)実線で囲まれた変
更したいアイコン48をキーボード操作で変更操作待機
状態とし、変更候補のアイコン101をキーボード操作
で選択し、アイコン101の映像を変更操作待機状態と
したアイコン48の小画面に複写を行う。このような複
写が行われたアイコン48を選択すると、ビデオウォー
ルビジョン40の映像パターンも新しい変更後の映像パ
ターンになって映写される。
【0125】この変更後のアイコン48のパターンは、
電源を切られた後も記憶されており、再立ち上げを行っ
た場合、作業の終了した時のアイコン48の状態から立
ち上げが行われる。
【0126】(第2実施形態の効果)このように第2実
施形態によれば、作業の途中でも最適な画像構成が容易
に設定できるため、作業経験を積むに従い作業効率を向
上することが可能なシステムの構築が可能となる。
【0127】[第1変形例] (第1変形例の構成)第1変形例では、第2実施形態に
おいて遠隔制御室37の遠隔操作卓39上のCRT47
画面上にビデオウォールビジョン40の映写パターンを
選択するアイコン48の並び順を以前の作業で選択され
た頻度の高い順に表示するようにしている。
【0128】(第1変形例の作用)第1変形例は、ビデ
オウォールビジョン40の映写パターンを選択するため
のCRT47画面上のアイコン48の表示順番が左上か
ら右方向に、上から下方向に順次選択頻度が大きい順に
表示されている。画面の左端より右端までの表示がされ
ると、一段下がって再び左側から表示を繰り返す。ま
た、同じ映写パターンのアイコン48群で、映像が異な
る組合せを表示するCRT画面においても同様に選択頻
度の高い順に左から右に、上から下方向へアイコン48
群を並べて表示する。
【0129】(第1変形例の効果)このように第1変形
例によれば、ビデオウォールビジョン40の映写パター
ンを選択するアイコン48の並び順を以前の作業で選択
された頻度の高い順に表示することにより、作業の進行
に従って作業に最適なビデオウォールビジョン40の映
写パターンを短時間で選択することが可能となり、遠隔
補修作業を効率よく行うことが可能となる。
【0130】[第2変形例] (第2変形例の構成)第2変形例は、遠隔制御室37の
遠隔操作卓39上のCRT47画面上にビデオウォール
ビジョン40を選択するアイコン48の表示内容を記憶
させる記憶部を設け、作業終了後再起動した時に作業終
了前のアイコン48の表示内容で再起動できるレジュー
ム機能を備えたものである。
【0131】(第2変形例の作用)第2変形例は、遠隔
制御室37の遠隔操作卓39上のCRT47画面上のビ
デオウォールビジョン40の映写パターンを選択するア
イコン48の表示内容を作業終了時などに記憶部に記憶
させ、再起動したい時には作業終了前のアイコン48の
表示内容が記憶部より呼び出され、CRT47画面上に
再表示される。
【0132】(第2変形例の効果)このように第2変形
例によれば、作業終了などの電源断が発生して繰返して
遠隔補修作業の再開を行った場合、初期設定が自動的に
行われるため、準備作業時間を短縮することが可能とな
る。
【0133】[第3実施形態] (第3実施形態の構成)第3実施形態は、前記第1実施
形態および第2実施形態において、遠隔制御室37の遠
隔操作卓39上のCRT47画面上のアイコン48でテ
レビカメラ映像とコンピュータ出力をデジタル画像制御
して合成したものをビデオウォールビジョン40に映写
するようにしている。
【0134】すなわち、第3実施形態は、前記第1実施
形態および第2実施形態において、遠隔制御室37内に
設置するビデオウォールビジョン40のビデオウォール
ビジョンユニット43をデジタル制御方式とし、シュラ
ウド内面補修ロボット42,シュラウド外面補修ロボッ
ト26,水中遊泳式補修ロボット30,隔壁部清掃ロボ
ット23,CMOSカメラまたはCCDカメラからなる
水中カメラ11,水中遊泳式点検ロボット15に搭載さ
れCMOSカメラまたはCCDカメラからなる可動式テ
レビカメラ20,オペレーションフロア1に設置されC
MOSカメラまたはCCDカメラからなるテレビカメラ
6などで撮影される映像をビデオウォールビジョン40
に映写する他に、コンピュータ出力をデジタル画像制御
して合成したものをビデオウォールビジョン40に映写
するようにしている。
【0135】したがって、第3実施形態は、コンピュー
タを用いて計算した原子炉圧力容器5内でのロボットの
位置の表示、ロボットを目標位置へ遠隔操作で移動させ
る時にロボットに搭乗して運転する操縦者が体験すると
予想される視野内の構造物の情景を計算で求めた結果の
表示、および画像処理法などにより得られた構造物補修
表面の温度分布あるいは構造物表面にレーザ照射をして
得られるレーザ超音波より求めた応力分布などの表示も
行い、これを見ながら遠隔操作卓39に設置されたCR
T47の画面上のビデオウォールビジョン40の画面構
成を示すアイコン48と、選択可能なテレビカメラを示
すアイコンからビデオウォールビジョン40に表示した
い構成を表わすものとの選択操作を操作員が行うことに
より、ビデオウォールビジョン40の表示が変わるよう
にしている。
【0136】(第3実施形態の作用)第3実施形態は、
遠隔制御室37の遠隔操作卓39上のCRT47画面上
のアイコン48でデジタル制御したテレビカメラ映像の
コンピュータ出力を選択してビデオウォールビジョン4
0に表示するようにしている。
【0137】(第3実施形態の効果)このように第3変
形例によれば、第2実施形態の効果に加え、映像をデジ
タル制御方式としているため、映像の説明をコンピュー
タを用いて作成し、同時に合成して表示することができ
る結果、操作員が映像を見て判断する動作が速く且つ正
確になり、作業効率を向上させることができる。
【0138】[第4実施形態]図12(A),(B)は
本発明に係る原子力発電プラントの点検補修装置の第4
実施形態を適用した燃料取扱い装置を示す斜視図,平面
図、図13は第4実施形態を適用した別の燃料取扱い装
置の燃料交換時の状態を示す構成図、図14は図13の
燃料取扱い装置においてテレビカメラの他の設置形態を
示す構成図、図15は図13および図14において炉心
部の構成を示す概略平面図である。
【0139】(第4実施形態の構成)図12(A),
(B)に示すように、燃料交換台車110は、オペレー
ションフロア1の軌道3上に走行可能に設けられた走行
台車111と、この走行台車111に搭載され走行台車
111の走行方向と直交する横行方向に走行可能な横行
台車112と、この横行台車112の側面に取り付けら
れ下方に伸縮可能な多段伸縮マスト113と、この多段
伸縮マスト113の下端に設けられ燃料114を把持す
る図13に示す燃料把持機構115とを備え、これらの
相対動作によって燃料114を、原子炉圧力容器5の炉
心116と燃料貯蔵プール117の燃料貯蔵ラック11
8(図13に示す)との間で原子炉ウエル4,カナル1
19を介して移動させる。
【0140】そして、多段伸縮マスト113の先端に
は、燃料把持機構115の他にCMOSカメラまたはC
CDカメラからなるテレビカメラ装置(図示せず)が取
り付けられている。
【0141】また、図13に示すように、燃料貯蔵プー
ル117の壁面、原子炉圧力容器5の上端およびシュラ
ウド27の上端面には、CMOSカメラまたはCCDカ
メラからなり首振り機能付きのテレビカメラ装置120
がそれぞれ設置されている。これらのテレビカメラ装置
120は、燃料交換台車110を走行または横行させる
とともに、多段伸縮マスト113を伸縮させて炉心11
6および燃料貯蔵ラック118に燃料114を装荷した
り、取り出したりする様子を追尾して映像を撮り、その
映像信号を遠隔制御室37に無線伝送する。この伝送さ
れた映像信号をビデオウォールビジョン40に映写する
映像パターンをCRT47の画面上にアイコン48から
選択して遠隔操作を支援するのに最適なものに変える。
操作員はビデオウォールビジョン40の映像を見ながら
燃料114の移送作業の監視および遠隔操作するのを支
援する。
【0142】さらに、図14に示すように、テレビカメ
ラ装置120は、シュラウド27の上端面に設置された
複数本のポール121にガイドされて移動し、燃料11
4を装荷したり、取り出したりする様子を追尾して撮影
し、その映像信号を遠隔制御室37に無線伝送する。こ
の伝送された映像信号をビデオウォールビジョン40に
映写する映像パターンをCRT47の画面上のアイコン
48から選択して遠隔操作を支援するのに最適なものに
変える。操作員はビデオウォールビジョン40の映像を
見ながら燃料114の移送作業の監視および遠隔操作す
る。そして、図15に示すように炉心116には、燃料
114および制御棒122が装荷されている。
【0143】このように第4実施形態は、原子力発電プ
ラントの燃料取扱い作業の高速化を行うシステムに適用
したものであって、多段伸縮マスト145の先端に取り
付けられたテレビカメラ装置120、原子炉ウエル4,
燃料貯蔵プール117,原子炉圧力容器5に取り付けら
れたテレビカメラ装置120、あるいはシュラウド27
の上端面あるいは原子炉圧力容器5の上端面に設置した
ポール121に移動可能に取り付けられたテレビカメラ
装置120などで撮影した映像を遠隔操作室37に導
き、この遠隔操作室37に設置した複数画面で構成され
るビデオウォールビジョン40に映写する映像パターン
をCRT47の画面上のアイコン48から選択して遠隔
操作を支援するのに最適なものに変える。そして、操作
員はビデオウォールビジョン40の映像を見ながら燃料
114の移送作業の監視および遠隔操作を行う。
【0144】(第4実施形態の作用)次に、本実施形態
の作用を説明する。
【0145】燃料交換などに際しては、多段伸縮マスト
113で燃料114を取扱う作業の前に、作業員がオペ
レーションフロア1から原子炉ウエル4の水面7下にテ
レビカメラ装置120を複数台導入し、次に、例えばオ
ペレーションフロア1を走行する燃料交換台車110に
作業員が搭乗し、原子炉圧力容器5およびシュラウド2
7の上端面にテレビカメラ装置120を吊り紐などを用
いて設置する。
【0146】このようにして設置した首振り機能付きの
テレビカメラ装置120により、多段伸縮マスト113
で取り扱っている燃料114を追尾し、その撮影した映
像を画像処理して燃料114の原子炉ウエル4内の位置
を求め、走行台車111の走行,横行台車112の横
行,多段伸縮マスト113の伸縮を行うために運転制御
用にフィードバックをする。
【0147】燃料114を追尾して撮影した映像信号を
遠隔制御室37に伝送する。この伝送された映像信号を
ビデオウォールビジョン40に映写する映像パターンを
CRT47の画面上のアイコン48から選択して遠隔操
作を支援するのに最適なものに変える。操作員はビデオ
ウォールビジョン40の映像を見ながら燃料114の移
送作業を監視する。
【0148】(第4実施形態の効果)このように第4実
施形態によれば、燃料114の取扱い作業の進行状況に
従い3次元的な最適な状態の映像情報をビデオウォール
ビジョン40で見ることができるため、操作員は人工現
実感の状態で監視あるいは遠隔操作することができる。
そのため、作業員の判断能力を拡張することができ、燃
料の高速取扱いに対して十分な監視ができるようにな
り、信頼性の高い作業を行うことができる。
【0149】[第5実施形態]図16は本発明に係る原
子力発電プラントの点検補修装置の第5実施形態のビデ
オウォールビジョンを示す説明図、図17は本発明に係
る原子力発電プラントの点検補修装置の第5実施形態の
他のビデオウォールビジョンを示す説明図である。
【0150】(第5実施形態の構成)図16は遠隔制御
室37のビデオウォールビジョン40が、横方向にビデ
オウォールビジョンユニット43を4台並べ、高さ方向
に2段重ねて構成したものであり、2×2のビデオウォ
ールビジョンユニット43に燃料114の装荷先の拡大
した映像を映写し、その横に配置されるビデオウォール
ビジョンユニット43に、上下方向,左右方向から撮影
した映像をそれぞれ対にして映写するパターンを示して
いる。
【0151】また、図17は遠隔制御室37のビデオウ
ォールビジョン40が、横方向にビデオウォールビジョ
ンユニット43を4台並べ、高さ方向に2段重ねて構成
したものであり、2×2のビデオウォールビジョンユニ
ット43に燃料114の装荷先の拡大した映像を映写
し、その左右に配置されるビデオウォールビジョンユニ
ット43に、上下方向,左右方向より撮影した映像をそ
れぞれ対にして映写するパターンを示している。
【0152】したがって、第5実施形態では、第4実施
形態の遠隔制御室37に設置した複数画面で構成される
ビデオウォールビジョン40に燃料114を装荷あるい
は取り出す先の映像を拡大して映写したものと、四角形
の燃料114の4辺の方向から撮影した映像を左右,上
下方向を一対にして映写し、遠隔制御室37の操作員は
このビデオウォールビジョン40の映像を見ることによ
り、炉心116へ燃料114を挿入する時の隙間の監視
が容易になり、操作員の判断力の向上を支援すること
で、炉心116へ燃料114を挿入する時間を短縮す
る。
【0153】(第5実施形態の作用)多段伸縮マスト1
13あるいは横行台車12に取り付けたテレビカメラ装
置120で撮影した取扱い対象の燃料114の映像を2
×2のビデオウォールビジョンユニット43に拡大して
映写し、その拡大した映像を中心として燃料114の横
断面内の4方向から見た映像を4台のビデオウォールビ
ジョンユニット43に映写し、注目している部分拡大し
た移動物体の到達目標位置の映像と、その周囲の構造物
との相対的な位置関係を裏側の状態と直接比較して映写
されたものを操作員が監視して作業が正常に進行してい
るか否かの判断を行う。
【0154】作業の進行に従い、注目部分を拡大して映
写する移動物体の目標位置の映像、および周囲の構造物
の映像を最適な映像に変更する方法は、第4実施形態と
同様に行う。
【0155】(第5実施形態の効果)このように第5実
施形態によれば、対象となる燃料114の移動目標と、
その周囲の構造物の相対的な位置関係の映像と、移動中
の燃料114の裏側より見た映像とを対比させてビデオ
ウォールビジョン40に映写した映像を操作員が見なが
ら燃料交換作業を監視できるため、操作員の判断が容易
になり、燃料交換装置の高速化を図っても安全に操作す
ることができる。
【0156】[第6実施形態]図18は本発明に係る原
子力発電プラントの点検補修装置の第6実施形態を示す
システム構成図である。
【0157】(第6実施形態の構成)図18に示すよう
に、遠隔制御室37のビデオウォールビジョン40は、
ビデオウォールビジョンユニット43を横方向に2台並
べ、高さ方向に2段重ねて構成され、ビデオウォールビ
ジョン40には、1台の撮像部130および4個の出力
部131とから構成されるCMOSセンサ(またはCC
Dセンサ)132と、各出力部131に対応したカメラ
制御部(CCU)133とで撮影した映像が映写され
る。
【0158】テレビカメラ134(CMOSカメラ、C
CDカメラ)は、レンズ135と、光電変換部および垂
直転送部からなる単位画素が2次元的に配列されている
1個の撮像部(ハイビジョン用のCMOSセンサまたは
CCDセンサ相当以上の画素数である)130と、水平
転送部も含む4個の出力部131とから構成される。各
出力部131にはカメラ制御部(CCU)133および
ビデオウォールビジョンユニット43の投影器136が
1対1に対応する。
【0159】また、撮影対象137の映像は、レンズ1
35で撮像部130に投影され、この投影された映像を
4分割して4個の出力部131に出力され、引き続き4
個のカメラ制御部(CCU)133を経由して信号伝送
ケーブル138でビデオウォールビジョンユニット43
の投影器136に伝送されて映写される。
【0160】第6実施形態は、各種ロボットあるいは点
検・補修装置に搭載されたり、機器室に設置されるテレ
ビカメラ134が、1台の撮像部130および4個の出
力部131を横方向に2台並べ、高さ方向に2段重ねて
構成したCMOSセンサ132と、レンズ135とから
構成され、各出力部131に対応してカメラ制御部(C
CU)133が設けられ、各カメラ制御部133にビデ
オウォールビジョンユニット43が対応し、信号伝送ケ
ーブル138,ビデオウォールビジョンユニット43の
投影器136を介してビデオウォールビジョン40に拡
大した映像を映写し、この映像を操作員が見ながら遠隔
補修作業、遠隔定期点検作業を行うようにしたものであ
る。
【0161】(第6実施形態の作用)遠隔制御室37の
ビデオウォールビジョン40への拡大映像を映写する場
合には、テレビカメラ134で4台分の画素の撮像部1
30に映像を撮影し、この撮影した映像を4分割して4
台のカメラ制御部(CCU)133を用いて4台のビデ
オウォールビジョンユニット43に映像信号を伝送して
ビデオウォールビジョン40に拡大映像を映写する。な
お、1台のテレビカメラ134で撮影した映像を1台の
ビデオウォールビジョンユニット43に映写する場合に
は、4台のカメラ制御部(CCU)133の映像出力の
画素数を減らすのと同時に合成処理を行う。
【0162】(第6実施形態の効果)このように第6実
施形態によれば、遠隔制御室37のビデオウォールビジ
ョン40に拡大映像を映写しても像が不鮮明にならず、
適格且つ鮮明な映像が得られ、細かな作業を遠隔操作で
行う時の支援性に優れ、作業の向上が期待できる。
【0163】[第1変形例] (第1変形例の構成)第1変形例は、第6実施形態にお
いて各種ロボットあるいは点検・補修装置に搭載された
り、機器室に設置されるテレビカメラ134のレンズ1
35に視野角の大きい非球面レンズを用い、第6実施形
態と同様のCMOSセンサ132を用いて撮影した映像
をビデオウォールビジョン40に拡大して映写し、この
映像を操作員が見ながら遠隔補修作業、遠隔定期点検作
業を行うようにしたものである。
【0164】(第1変形例の作用および効果)このよう
に第1変形例によれば、第6実施形態の効果に加え、視
野角の大きなレンズを使用して撮影した映像を拡大して
映写できるため、操作員は臨場感の大きな映像が得ら
れ、作業現場全体を把握して作業することが可能とな
り、作業効率を向上させることができる。
【0165】[第2変形例] (第2変形例の構成)第2変形例は、第6実施形態にお
いて各種ロボットあるいは点検・補修装置に搭載された
り、機器室に設置されるテレビカメラ134のレンズ1
35に視野角の大きい非球面レンズとして魚眼レンズを
用い、第6実施形態と同様のCMOSセンサ132を用
いて撮影した映像をビデオウォールビジョン40に拡大
して映写し、この映像を操作員が見ながら遠隔補修作
業、遠隔定期点検作業を行うようにしたものである。な
お、上記魚眼レンズによる像の歪みは、デジタル処理手
法を用いて投影器136で映写する前に処理を行う。
【0166】(第2変形例の作用および効果)このよう
に第2変形例によれば、第1変形例と同様の効果が得ら
れる。
【0167】[第3変形例]図19および図20は本発
明に係る原子力発電プラントの点検補修装置の第6実施
形態の第3変形例を示すシステム構成図である。
【0168】(第3変形例の構成)図19および図20
に示すように、遠隔制御室37のビデオウォールビジョ
ン40は、ビデオウォールビジョンユニット43を横方
向に4台並べ、高さ方向に4段重ねて構成され、ビデオ
ウォールビジョン40には、1台の撮像部130および
16個の出力部131とから構成されるCMOSセンサ
(またはCCDセンサ)132と、各出力部162に対
応したカメラ制御部(CCU)133とで撮影した映像
が映写される。中央の2×2のビデオウォールビジョン
ユニット43の周辺のビデオウォールビジョンユニット
43には、その投影器136の前段に映像変化部分強調
処理装置139を設置して映写される。
【0169】映像変化部分強調処理装置139は、1フ
レーム前の映像との比較を行い、映像に変化が見られる
部分を抽出し、その抽出部分の映像を強調して現時点の
映像と合成して表示処理を行う装置である。
【0170】第3変形例は、各種ロボットあるいは点検
・補修装置に搭載されたり、機器室に設置されるテレビ
カメラ134が1台の撮像部130および16個の出力
部131を横方向に4台並べ、高さ方向に4段重ねて構
成したCMOSセンサ132と、レンズ135とから構
成され、各出力部132に対応してカメラ制御部(CC
U)133が設けられ、各カメラ制御部133にビデオ
ウォールビジョンユニット43が対応してビデオウォー
ルビジョン40に拡大した映像が映写される。
【0171】また、第3変形例は、ビデオウォールユニ
ット43を中央の横方向に2台並べ、高さ方向に2段重
ねた部分の周辺のビデオウォールユニット43の投影器
136の前段に、1フレーム前の映像との比較を行い、
映像に変化が見られる部分を抽出し、この抽出部分の映
像を強調して表示する処理を行い、これと現時点の映像
とを合成する映像変化部分強調処理装置139を設置
し、ビデオウォールビジョン40に拡大した映像の周辺
部に異変の表示が出現するまでは中心部の関心の高い部
分を操作員が見ながら遠隔補修作業、遠隔定期点検作業
を行うようにし、操作員の注意力を集中できるようにし
ている。
【0172】(第3変形例の作用)周辺のビデオウォー
ルビジョンユニット43で映像に変化があり、映像に強
調された部分が出現すると、操作員は映像内容を確認し
て中心部の注目している映像部分への影響の有無を判断
するとともに、周辺部の映像の方が重要度が高いと判断
すると、周辺部の映像の変化を生じた部分が中央部分に
位置するようにテレビカメラ134の首振り操作を行
う。
【0173】(第3変形例の効果)このように第3変形
例によれば、操作員は中央の関心度の高い部分に監視の
注意を集中することができ、周辺に映像の変化が生じた
のを検知されて初めて周辺部まで注意を及ぼすようにす
ることで、操作員の作業現場全体の把握を効率よく行う
ことができ、作業の信頼性の向上および作業効率の向上
が図れる。
【0174】[第4変形例] (第4変形例の構成)第4変形例は、各種ロボットある
いは点検・補修装置に搭載されたり、機器室に設置され
るテレビカメラ134から遠隔制御室37のビデオウォ
ールビジョン40に伝送する映像信号を光電変換し、光
ファイバーケーブルで伝送し、ビデオウォールビジョン
40に拡大した映像を映写し、この映像を操作員が見な
がら遠隔補修作業、遠隔定期点検作業を行うようにした
ものである。
【0175】すなわち、第4変形例は、第6実施形態の
信号伝送ケーブル138を光ファイバーケーブルに代
え、その前後に光電変換装置が配置したものである。
【0176】(第4変形例の作用および効果)作用は前
記第6実施形態と同様であるものの、第4変形例によれ
ば、光ファイバーケーブルを用いたことにより、配線数
が少なくて済み、ケーブルの保守および敷設作業が容易
になる。
【0177】[第7実施形態]図21(A),(B),
(C)は本発明に係る原子力発電プラントの点検補修装
置の第7実施形態のテレビカメラを示す構成図である。
【0178】(第7実施形態の構成)第7実施形態の遠
隔制御室37のビデオウォールビジョン40は、ビデオ
ウォールビジョンユニット43を横方向に2台並べ、高
さ方向に2段重ねて構成し、図21(A)に示すよう
に、1台のテレビカメラ140の4個のCMOSセンサ
素子(またはCCDセンサ素子)、すなわち第1CMO
Sセンサ素子141,第2CMOSセンサ素子142,
第3CMOSセンサ素子143,第4CMOSセンサ素
子144に対応したカメラ制御部(CCU)で撮影した
映像をビデオウォールユニット43に映写して拡大した
映像をビデオウォールビジョン40に映写するようにし
ている。
【0179】テレビカメラ140は、第1CMOSセン
サ素子141,第2CMOSセンサ素子142,第3C
MOSセンサ素子143,第4CMOSセンサ素子14
4の他にレンズ145と、3つのビームスプリッター1
46と、2つのミラー147とから構成されている。
【0180】第1CMOSセンサ素子141〜第4CM
OSセンサ素子144は、図21(B),(C)に示す
ように配列され、各CMOSセンサ素子間にはX,Yの
オーバラップ部分がある。ビデオウォールビジョン40
の各ビデオウォールビジョンユニット43に映像を映写
する時には、その前段でこのオーバラップ部分を除去す
る処理を行う。
【0181】したがって、第7実施形態は、各種ロボッ
トあるいは点検・補修装置に搭載されたり、機器室に設
置されるテレビカメラ140が第1CMOSセンサ素子
141〜第4CMOSセンサ素子144を横方向に2台
並べ、高さ方向に2段重ねたもので構成し、各CMOS
センサに対応してカメラ制御部(CCU)、ビデオウォ
ールユニット43が1対1に対応してビデオウォールビ
ジョン40に拡大した映像が映写され、この映像を操作
員が見ながら遠隔補修作業、遠隔定期点検作業を行うよ
うにしたものである。
【0182】(第7実施形態の作用および効果)第6実
施形態の作用に加え、ビデオウォールビジョン40の各
ビデオウォールビジョンユニット43に映像を映写する
時には、前段で4個の第1CMOSセンサ素子141〜
第4CMOSセンサ素子144で撮影した映像のオーバ
ラップ部分を除去する処理が行われる。このように第7
実施形態によれば、第6実施形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0183】[第8実施形態]図22は本発明に係る原
子力発電プラントの点検補修装置の第8実施形態を示す
説明図である。
【0184】(第8実施形態の構成)図22に示すよう
に、遠隔制御室37のビデオウォールビジョン40の上
方には、CMOSカメラまたはCCDカメラからなるテ
レビカメラ150が設置され、このテレビカメラ150
は操作員151の眼(瞳孔)152を追尾してビデオウ
ォールビジョン40の映写パターンを変化させる。
【0185】すなわち、テレビカメラ150は、操作椅
子153の方向を向いて設置され、操作員151が操作
椅子153に着席したり、または操作椅子153の周辺
の一定範囲に入ると、テレビカメラ150が作動して操
作椅子153に着席した操作員151の画像を処理して
顔を抽出し、眼(瞳孔)152を認識し、眼(瞳孔)1
52を追尾点として認識する処理を行う。そして、テレ
ビカメラ150は、視線(瞳孔)の方向を検出してビデ
オウォールビジョン40の映像の移動、交換を行う待機
状態にする処理を行う。また、テレビカメラ150によ
る操作員151の画像は、モニターテレビ154に映写
される。
【0186】操作員151が視線(瞳孔)の方向により
ビデオウォールビジョン40の映像の移動、交換を行う
作業の開始は、操作員151がキー154を操作するこ
とにより行われ、終了の場合も同様である。
【0187】したがって、第8実施形態は、遠隔制御室
37の遠隔操作卓39の所定の位置に操作員151が着
くと、ビデオウォールビジョン40の周辺に設置された
テレビカメラ150が操作員151の顔を認識し、追尾
しながら撮影し、視線(瞳孔)の動きに対応してビデオ
ウォールビジョン40への映写パターンを変えるように
したことで、作業の進行に従い最適な映写を得て、この
映像を操作員151が見ながら遠隔補修作業、遠隔定期
点検作業を行うようにしたものである。
【0188】(第8実施形態の作用)操作員151が操
作椅子153に着席すると、テレビカメラ150が作動
して着席した操作員151の画像を処理して顔を抽出
し、眼(瞳孔)152を認識して眼(瞳孔)152を追
尾点として認識する処理を行う。操作員151がキー1
54を操作してテレビカメラ150で操作員151の視
線(瞳孔)の方向を検出してビデオウォールビジョン4
0の映像の移動、交換を行う。
【0189】そして、各種ロボットあるいは点検・補修
装置に搭載されたり、機器室に設置されるテレビカメラ
(図示せず)で撮影された映像をビデオウォールビジョ
ン40に映写し、この映像を操作員151が視線で操作
しながら遠隔補修作業、遠隔定期点検作業を行う。
【0190】(第8実施形態の効果)このように第8実
施形態によれば、操作員151の視線(瞳孔)の動きに
対応してビデオウォールビジョン40への映写パターン
を変えるようにしたので、操作員151の操作が容易に
なり、作業効率を高めることができる。
【0191】[第1変形例] (第1変形例の構成)第1変形例は、テレビカメラ15
0に赤外線センサーを取り付け、この赤外線センサーに
より操作員151が遠隔制御室37の遠隔操作卓39の
所定の範囲に入ったことを検知し、テレビカメラ150
による操作員151の顔、眼(瞳孔)を認識し、眼(瞳
孔)を追尾して撮影し、操作員151の視線(瞳孔)の
向きに対応してビデオウォールビジョン40への映写パ
ターンを変え、作業の進行に従い最適な映写を得、この
映像を操作員151が見ながら遠隔補修作業、遠隔定期
点検作業を行うようにしたものである。
【0192】(第1変形例の作用)テレビカメラ150
に取り付けた赤外線センサーで、遠隔制御室37の遠隔
操作卓39の所定の範囲に操作員151が入ったことを
検出した時に、テレビカメラ150による操作員151
の認識と、眼(瞳孔)152の追尾を行い、以下第8実
施形態と同様な作用を行う。
【0193】(第1変形例の効果)このように第1変形
例によれば、第8実施形態の効果に加え、遠隔操作卓3
9の所定の範囲に人以外の物が侵入した時に誤動作でシ
ステムが起動することを防止することができる。
【0194】[第2変形例] (第2変形例の構成)第2変形例は、テレビカメラ15
0で遠隔制御室37の遠隔操作卓39の所定の範囲に入
った人の映像を画像処理する画像処理手段と、予め登録
された操作員151であるか否かを判定する判定手段と
を備え、登録されていることが確認されると、テレビカ
メラ150による操作員151の顔、眼(瞳孔)を認識
し、眼を追尾して撮影を行い、遠隔操作を行ってよいか
否かの判定を行う。
【0195】そして、操作員151の視線(瞳孔)の向
きに対応してビデオウォールビジョン40への映写パタ
ーンを変え、作業の進行に従い最適な映写を得、この映
像を操作員151が見ながら遠隔補修作業、遠隔定期点
検作業を行うようにしている。
【0196】(第2変形例の作用)テレビカメラ150
で、遠隔制御室37の遠隔操作卓39の所定の範囲に入
った人が登録された操作員151であるか否かを画像処
理をして判定し、判定後には第8実施形態と同様な作用
を行う。
【0197】(第2変形例の効果)このように第2変形
例によれば、遠隔操作卓39の所定の範囲に登録した操
作員151以外の人が着いても遠隔操作をすることがで
きないようにし、システムを手順書どおりに運用でき、
信頼性を高めることができる。
【0198】[第3変形例] (第3変形例の構成)第3変形例は、テレビカメラ15
0で遠隔制御室37の遠隔操作卓39の所定の範囲に入
った操作員151の顔を認識した後で両目、鼻を特徴点
として抽出し、その特徴点の配置が一定形状内にある時
にのみ操作員151の視線に対応してビデオウォールビ
ジョン40への映写パターンを変える指示と認識し、作
業の進行に従い最適な映写を得、この映像を操作員15
1が見ながら遠隔補修作業、遠隔定期点検作業を行うよ
うにしたものである。
【0199】(第3変形例の作用)遠隔制御室37の遠
隔操作卓39の所定の範囲にいる操作員151が、ビデ
オウォールビジョン40から目線(瞳孔)を外した場合
には、映写パターンをそのままの状態で保持し、操作員
151が再度ビデオウォールビジョン40に目線(瞳
孔)の向きを移した場合、容易に操作が再開できる。以
下第8実施形態と同様な作用を行う。
【0200】(第3変形例の効果)このように第3変形
例によれば、遠隔操作卓39の所定の範囲の操作員15
1の目線(瞳孔)がビデオウォールビジョン40外に移
っても映写パターンが変わらないようにすることで、誤
信号による映写パターンの変化がなくなり、映写パター
ンの操作の信頼性を高めることができる。
【0201】[第9実施形態] (第9実施形態の構成)第9実施形態は、各種ロボット
あるいは点検・補修装置に搭載されたり、機器室に設置
されるCMOSカメラまたはCCDカメラからなるテレ
ビカメラを立体視映写が可能なように2台1組とし、ビ
デオウォールビジョン40に映像を映写し、この映像を
操作員が見ながら遠隔補修作業、遠隔定期点検作業を行
うようにしたものである。
【0202】(第9実施形態の作用)立体視で見る場合
には、立体視用の液晶シャッター眼鏡を着用してビデオ
ウォールビジョン40に映像を見る一方、立体視で見な
い場合には、遠隔操作卓39のキー155を操作して通
常の映像に変えて立体視用の液晶シャッター眼鏡の着用
を不要にして遠隔操作作業を行う。
【0203】(第9実施形態の効果)このように本実施
形態によれば、操作員151がビデオウォールビジョン
40映写された映像を立体視で見られるため、遠隔操作
でロボットなどを操作して構造物に接近させたり、遠隔
操作で据付作業を行ったりするのが容易になり、作業性
を高めることができる。
【0204】[第1変形例] (第1変形例の構成)第1変形例は、各種ロボットに搭
載するテレビカメラを立体視撮影ができる2台1組と
し、ビデオウォールビジョン40の中央の2×2のビデ
オウォールビジョンユニット43を立体視映像が映写で
きるものとし、周辺のビデオウォールビジョンユニット
43は通常の映像とし、映像に変化のある部分を映像変
化部分強調処理装置により強調した映像として映写し、
この映像を操作員が見ながら遠隔補修作業、遠隔定期点
検作業を行うようにしたものである。
【0205】(第1変形例の作用および効果)立体視で
見る場合には、立体視用の液晶シャッター眼鏡を着用し
てビデオウォールビジョン40に映像を見る一方、立体
視で見ない場合には、遠隔操作卓39のキー155を操
作して通常の映像に変えて立体視用の液晶シャッター眼
鏡を着用せずに遠隔操作作業を行う。このように第1変
形例でも、第9実施形態と同様の効果が得られる。
【0206】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、シュラウド内面補修ロボットと、シュラウド
外面補修ロボットと、水中遊泳式補修ロボットと、隔壁
部清掃ロボットと、これら各ロボットに搭載されたテレ
ビカメラと、これらのテレビカメラと電気的に接続され
オペレーションフロアに設置された信号・動力中継盤
と、この信号・動力中継盤と制御ケーブルにより接続さ
れ各ロボットを遠隔操作する遠隔制御室と、この遠隔制
御室内に設置され各ロボットの映像を複数画面に映写す
る背面投影式のビデオウォールビジョンと、遠隔制御室
内の遠隔操作卓に設置されビデオウォールビジョンの画
面構成の選択を行うアイコンを表示した表示装置とを備
えたことにより、各ロボットを最適な位置に速やかに遠
隔で移動させ、設置することができるとともに、各ロボ
ットの据付、導入を容易に行うことができる。その結
果、原子炉圧力容器内の構造物の総点検,補修作業,予
防保全作業を行うための準備期間を短縮することがで
き、これらの作業を行う作業者数を削減することができ
るとともに、作業者の被曝を低減することができる。
【0207】請求項2の原子力発電プラントの点検補修
方法によれば、シュラウド内面補修ロボット,シュラウ
ド外面補修ロボット,水中遊泳式補修ロボット,隔壁部
清掃ロボットを有し、これら各ロボットに搭載されたテ
レビカメラとオペレーションフロアに設置された信号・
動力中継盤を電気的に接続し、この信号・動力中継盤を
介して各ロボットを遠隔制御室から遠隔操作し、この遠
隔制御室内に設置された背面投影式のビデオウォールビ
ジョンの複数画面に各ロボットの映像を映写するととも
に、遠隔制御室内の遠隔操作卓に設置された表示装置に
ビデオウォールビジョンの画面構成の選択を行うアイコ
ンを表示し、このアイコンを選択することによりビデオ
ウォールビジョンの画面表示を変えることにより、請求
項1と同様の効果が得られる。
【0208】請求項3によれば、請求項1記載の原子力
発電プラントの点検補修装置において、テレビカメラが
CMOSカメラであって、その撮像素子部は、半導体基
板上にフォトダイオードを含む単位セルを行列2次元状
に配列してなる撮像領域と、この撮像領域の読み出し行
を選択する垂直選択手段と、この選択された行に相当す
るフォトダイオードの検出信号を読み出す列方向に配置
された複数の垂直信号線と、これらの垂直信号線から行
方向に配置された水平信号線に検出信号を順次読み出す
水平トランジスタとを有し、垂直信号線と水平選択トラ
ンジスタとの間に、該垂直信号線に現れる電圧を電荷に
変換し、且つ電荷領域で引き算をすることにより雑音を
抑圧する雑音除去回路を設けたことにより、テレビカメ
ラの必要電力が蓄電池で済み、テレビカメラの構造が小
型で軽量となり、製作が容易になる。
【0209】請求項4によれば、請求項1記載の原子力
発電プラントの点検補修装置において、表示装置に表示
されたアイコンは、マウス,音声認識装置,タッチスク
リーンおよび目線の動きのいずれかにより選択されるこ
とにより、操作員の作業性を向上させることができる。
【0210】請求項5によれば、請求項1記載の原子力
発電プラントの点検補修装置において、ビデオウォール
ビジョンがビデオウォールビジョンユニットを横方向に
2台並べ、高さ方向に2台並べて構成される一方、表示
装置の画面上に2×2の小画面で構成されるアイコンが
表示され、これらのアイコンはビデオウォールビジョン
ユニットの4画面が全て異なる映像を示す場合,4画面
全体に1つの拡大映像を示す場合,4画面全体に1つの
拡大映像を示し、その中の1画面に別の映像を同時に示
す場合,4画面に1つの拡大映像を示し、その中の1画
面に別の映像を示す位置を変えられることを示す場合で
あって、そのうちの1つを選択可能としたことにより、
各ロボットによる点検補修作業を容易に行うことができ
る。
【0211】請求項6によれば、請求項1記載の原子力
発電プラントの点検補修装置において、表示装置の画面
上に、ビデオウォールビジョンの画面構成を示すアイコ
ンと、選択可能なテレビカメラを示すアイコンとを同時
に表示し、ビデオウォールビジョンの画面構成と同じ配
置の小画面で構成されるアイコンの映像を、選択可能な
テレビカメラを示すアイコンから選んで交換可能にした
ことにより、作業の途中でも最適な画像構成が容易に設
定できるため、作業経験を積むに従い作業効率を向上さ
せることが可能となる。
【0212】請求項7によれば、請求項1または6記載
の原子力発電プラントの点検補修装置において、表示装
置の画面上におけるビデオウォールビジョンの画面構成
を示すアイコンの並び順を、以前の作業で選択された頻
度の高い順に表示するようにしたことにより、作業の進
行に従って作業に最適なビデオウォールビジョンの映写
パターンを短時間で選択することが可能となり、遠隔補
修作業を効率よく行うことが可能となる。
【0213】請求項8によれば、請求項6記載の原子力
発電プラントの点検補修装置において、ビデオウォール
ビジョンの画面構成を示すアイコンを表示した表示装置
は、レジューム機能を有することにより、作業終了など
の電源断が発生して繰返して遠隔補修作業の再開を行っ
た場合、初期設定が自動的に行われるため準備作業時間
を短縮することが可能となる。
【0214】請求項9によれば、請求項1または6記載
の原子力発電プラントの点検補修装置において、表示装
置の画面上のアイコンでテレビカメラ映像とコンピュー
タ出力をデジタル制御して合成し、これをビデオウォー
ルビジョンに映写することにより、映像をデジタル制御
方式としているため、映像の説明をコンピュータを用い
て作成し、同時に合成して表示することができる結果、
操作員が映像を見て判断する動作が速く且つ正確にな
り、作業効率を向上させることができる。
【0215】請求項10によれば、オペレーションフロ
ア,走行台車,横行台車,伸縮式マストの先端、原子炉
ウエル内、原子炉圧力容器内、燃料貯蔵プール内、およ
び原子炉圧力容器の上部室上方に移動可能に取り付けら
れたテレビカメラと、これらのテレビカメラで撮影され
た映像が導かれる遠隔制御室と、この遠隔制御室内に設
置され各テレビカメラの映像を複数画面に映写する背面
投影式のビデオウォールビジョンと、遠隔制御室内の遠
隔操作卓に設置されビデオウォールビジョンの画面構成
の選択を行うアイコンを表示した表示装置とを備えたこ
とにより、燃料の取扱い作業の進行状況に従い3次元的
な最適な状態の映像情報をビデオウォールビジョンで見
ることができるため、操作員は人工現実感の状態で監視
あるいは遠隔操作することができる。そのため、作業員
の判断能力を拡張することができ、燃料の高速取扱いに
対して十分な監視ができるようになり、信頼性の高い作
業を行うことができる。
【0216】請求項11によれば、請求項10記載の原
子力発電プラントの点検補修装置において、ビデオウォ
ールビジョンは、燃料を装荷あるいは取り出す先の映像
を拡大して映写するとともに、四角形の燃料の各辺の方
向から撮影した映像を左右,上下方向を一対にして映写
することにより、操作員が見ながら燃料交換作業を監視
できるため、操作員の判断が容易になり、燃料交換装置
の高速化を図っても安全に操作することができる。
【0217】請求項12によれば、請求項1または10
記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、テ
レビカメラはレンズおよびCMOSセンサを有し、この
CMOSセンサは1個の撮像部と、横方向に複数台並
べ、高さ方向に複数段重ねた出力部とで構成され、これ
ら各出力部にカメラ制御部が1対1に対応し、これらカ
メラ制御部に対応して複数台のビデオウォールビジョン
ユニットのそれぞれに、撮影した映像が拡大して映写さ
れることにより、遠隔制御室のビデオウォールビジョン
に拡大映像を映写しても像が不鮮明にならず、適格且つ
鮮明な映像が得られ、細かな作業を遠隔操作で行う時の
支援性に優れ、作業の向上が期待できる。
【0218】請求項13によれば、請求項12記載の原
子力発電プラントの点検補修装置において、CMOSセ
ンサの出力部は、縦方向に2段積み重ね、横方向に2個
並べて構成されたことにより、請求項12と同様の効果
が得られる。
【0219】請求項14によれば、請求項12記載の原
子力発電プラントの点検補修装置において、テレビカメ
ラのレンズを視野角の大きい非球面レンズとしたことに
より、撮影した映像を拡大して映写できるため、操作員
は臨場感の大きな映像が得られ、作業現場全体を把握し
て作業することが可能となり、作業効率を向上させるこ
とができる。
【0220】請求項15によれば、請求項12記載の原
子力発電プラントの点検補修装置において、テレビカメ
ラのレンズを魚眼レンズとするとともに、デジタル処理
手法を用いて魚眼レンズによる像の歪みを補正する手段
をカメラ制御部に設けたことにより、請求項14と同様
の効果が得られる。
【0221】請求項16によれば、請求項12記載の原
子力発電プラントの点検補修装置において、複数の出力
部に対応するカメラ制御部に、映像が変化した部分を抽
出してこの部分を強調した映像にする映像変化部分強調
処理装置を設けたことにより、操作員は中央の関心度の
高い部分に監視の注意を集中することができ、周辺に映
像の変化が生じたのを検知されて初めて周辺部まで注意
を及ぼすようにすることで、操作員の作業現場全体の把
握を効率よく行うことができ、作業の信頼性の向上およ
び作業効率の向上が図れる。
【0222】請求項17によれば、請求項12または1
6記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、
CMOSセンサの出力部を縦方向に4段積み重ね、横方
向に4個並べて構成し、中央の縦方向に2段積み重ね、
横方向に2個並べた出力部の周りの出力部に対応するカ
メラ制御部に、映像が変化した部分を抽出してこの部分
を強調した映像にする映像変化部分強調処理装置を設け
たことにより、請求項16と同様の効果が得られる。
【0223】請求項18によれば、請求項12記載の原
子力発電プラントの点検補修装置において、テレビカメ
ラからビデオウォールビジョンユニットに伝送する映像
信号を光情報に変換し、この光情報を光ファイバーで伝
送することにより、配線数が少なくて済み、ケーブルの
保守および敷設作業が容易になる。
【0224】請求項19によれば、請求項12記載の原
子力発電プラントの点検補修装置において、テレビカメ
ラは、複数を1つにまとめたCMOSセンサを有し、こ
れらCMOSセンサに対応してカメラ制御部を配列し、
各カメラ制御部とビデオウォールビジョンユニットが対
応して映写されることにより、請求項12と同様の効果
が得られる。
【0225】請求項20によれば、請求項19記載の原
子力発電プラントの点検補修装置において、CMOSセ
ンサは縦方向に2段積み重ね、横方向に2個並べて構成
され、これらCMOSセンサに対応してカメラ制御部を
4台用いて撮影することにより、請求項12と同様の効
果が得られる。
【0226】請求項21によれば、請求項1または10
記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、ビ
デオウォールビジョンの周辺にテレビカメラが設置さ
れ、このテレビカメラは、遠隔制御室の遠隔操作卓の所
定の範囲に操作員が着くと、その操作員の顔を認識し、
目線の動きに対応してビデオウォールビジョンへの映写
パターンを変えることにより、操作員の操作が容易にな
り、作業効率を高めることができる。
【0227】請求項22によれば、請求項21記載の原
子力発電プラントの点検補修装置において、テレビカメ
ラに赤外線センサーを取り付け、この赤外線センサーで
操作員が所定の範囲に入ったことを検知することによ
り、遠隔操作卓の所定の範囲に人以外の物が侵入した
時、誤動作でシステムが起動することを防止することが
でき、信頼性を一段と高めることができる。
【0228】請求項23によれば、請求項21記載の原
子力発電プラントの点検補修装置において、テレビカメ
ラで撮影した操作員の映像を画像処理する画像処理手段
と、この画像処理手段にて画像処理された映像から予め
登録された操作員か否かを判定する判定手段を設けたこ
とにより、遠隔操作卓の所定の範囲に登録した操作員以
外の人が着いても遠隔操作をすることができないように
なり、システムを手順書通りに運用でき、信頼性を高め
ることができる。
【0229】請求項24によれば、請求項21記載の原
子力発電プラントの点検補修装置において、テレビカメ
ラは、操作員の顔の両目、鼻を特徴点として抽出し、特
徴点の配置が一定形状内にある時にのみ操作員の目線に
よる指示として認識してビデオウォールビジョンの画面
操作を行うことにより、遠隔操作卓の所定の範囲の操作
員の目線(瞳孔)がビデオウォールビジョン外に移って
も映写パターンが変わらないようにすることで、誤信号
による映写パターンの変化がなくなり、映写パターンの
操作の信頼性を高めることができる。
【0230】請求項25によれば、請求項1または10
記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、テ
レビカメラを立体視映写が可能な2台1組として構成し
たことにより、遠隔操作でロボットなどを操作して構造
物に接近させたり、遠隔操作で据付作業を行ったりする
のが容易になり、作業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修装
置の第1実施形態を示す構成図。
【図2】図1における水中遊泳式点検ロボットを示す拡
大斜視図。
【図3】第1実施形態においてCRTの画面上に表示さ
れたアイコンを示す説明図。
【図4】第1実施形態においてビデオウォールビジョン
ユニットのそれぞれに異なる映像を映写した場合を示す
説明図。
【図5】第1実施形態において2×2のビデオウォール
ビジョンユニットに1つの拡大した映像を映写し、その
中の1台のビデオウォールビジョンユニットに別の映像
を重ねて映写した場合を示す説明図。
【図6】第1実施形態において2×2のビデオウォール
ビジョンユニットに1つの拡大した映像を映写し、その
中の1台のビデオウォールビジョンユニットに別の映像
を重ねて映写する位置を任意に変える場合を示す説明
図。
【図7】第1実施形態におけるCMOSカメラの固定状
態を示す断面図。
【図8】第1実施形態におけるCMOS撮像部を示す回
路図。
【図9】第1実施形態におけるCMOS撮像部の動作を
示すタイミングチャート。
【図10】第1実施形態におけるスライストランジスタ
のポテンシャル図。
【図11】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第2実施形態におけるCRT画面を示す説明図。
【図12】(A),(B)は本発明に係る原子力発電プ
ラントの点検補修装置の第4実施形態を適用した燃料取
扱い装置を示す斜視図,平面図。
【図13】第4実施形態を適用した別の燃料取扱い装置
の燃料交換時の状態を示す構成図。
【図14】図13の燃料取扱い装置においてテレビカメ
ラの他の設置形態を示す構成図。
【図15】図13および図14における炉心部の構成を
示す概略平面図。
【図16】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第5実施形態のビデオウォールビジョンを示す説
明図。
【図17】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第5実施形態の他のビデオウォールビジョンを示
す説明図。
【図18】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第6実施形態を示すシステム構成図。
【図19】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第6実施形態の第3変形例を示すシステム構成
図。
【図20】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第6実施形態の第3変形例を示すシステム構成
図。
【図21】(A),(B),(C)は本発明に係る原子
力発電プラントの点検補修装置の第7実施形態のテレビ
カメラを示す構成図。
【図22】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第8実施形態を示す説明図。
【符号の説明】
1 オペレーションフロア 2 作業台車 3 軌道 4 原子炉ウェル 5 原子炉圧力容器 6 テレビカメラ 7 水面 8 ケーブル操作ブイ 9 ケーブル 10 ケーブル 11 水中カメラ 12 水中照明灯 13 上部室 14 ケーブル 15 水中遊泳式点検ロボット 16 耐圧ケーシング 17 前後方向推進機構 18 上下方向推進機構 19 バランスウエイト 20 可動式テレビカメラ 21 照明装置 22 ケーブル・ホース 23 隔壁部清掃ロボット 24 隔壁 25 ケーブル・ホース 26 シュラウド外面補修ロボット 27 シュラウド 28 ジェットポンプ 29 ケーブル・光ファイバー 30 水中遊泳式補修ロボット 31 炉底部室 32 案内具 33 案内具 34 信号・動力中継盤 35 信号・動力中継盤 36 信号・動力伝送系 37 遠隔制御室 38 制御盤 39 遠隔操作卓 40 ビデオウォールビジョン 41 炉心支持板 42 シュラウド内面補修ロボット 43 ビデオウォールビジョンユニット 44 信号・動力中継盤 45 吊り装置 46 上部格子板 47 CRT(表示装置) 48 アイコン 49 アイコン 50 アイコン 51 アイコン 52 アイコン 53 CMOSカメラ 54 固定部材 55 構造物 56 集光レンズ 57 CMOS撮像部 58 制御部 61 フォトダイオード 62 増幅トランジスタ 63 垂直選択トランジスタ(垂直選択手段) 64 リセットトランジスタ 65 垂直シフトレジスタ 66 水平アドレス線 67 リセット線 68 垂直信号線 69 負荷トランジスタ 74 水平シフトレジスタ 75 水平信号線 78 スライストランジスタ 79 スライス容量 80 スライスパルス供給端子 81 スライス電源端子 82 スライスリセットトランジスタ 83 スライスリセット端子 84 スライス電荷転送容量 85 蓄積ドレイン電源端子 86 ドレインリセットトランジスタ 87 ドレインリセット端子 90 水平選択トランジスタ 91 アドレスパルス 92 スライスリセットパルス 93 第1のスライスパルス 94 ドレインリセットパルス 95 リセットパルス 96 第2のスライスパルス 97 水平選択パルス 101 アイコン 102 アイコン 103 アイコン 110 燃料交換台車 111 走行台車 112 横行台車 113 多段伸縮マスト 114 燃料 115 燃料把持機構 116 炉心 117 燃料貯蔵プール 118 燃料貯蔵ラック 119 カナル 120 テレビカメラ装置 121 ポール 130 撮像部 131 出力部 132 CMOSセンサ 133 カメラ制御部(CCU) 134 テレビカメラ 135 レンズ 136 投影器 137 撮影対象 138 信号伝送ケーブル 139 映像変化部分強調処理装置 140 テレビカメラ 141 第1CMOSセンサ素子 142 第2CMOSセンサ素子 143 第3CMOSセンサ素子 144 第4CMOSセンサ素子 145 レンズ 146 ビームスプリッター 147 ミラー 150 テレビカメラ 151 操作員 152 眼 153 操作椅子 154 モニターテレビ 155 キー

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を取り出した後の原子炉圧力容器内
    においてシュラウド内面の溶接線の補修用に炉心支持板
    上に設置されたシュラウド内面補修ロボットと、前記シ
    ュラウドと原子炉圧力容器との間のアニュラス部に導入
    されたシュラウド外面補修ロボットと、原子炉ウエル内
    水面に吊り下ろして炉底部に導入された水中遊泳式補修
    ロボットと、前記アニュラス部下部の隔壁上に設置され
    た隔壁部清掃ロボットと、これら各ロボットに搭載され
    たテレビカメラと、これらのテレビカメラと電気的に接
    続されオペレーションフロアに設置された信号・動力中
    継盤と、この信号・動力中継盤と制御ケーブルにより接
    続され前記各ロボットを遠隔操作する遠隔制御室と、こ
    の遠隔制御室内に設置され各ロボットの映像を複数画面
    に映写する背面投影式のビデオウォールビジョンと、前
    記遠隔制御室内の遠隔操作卓に設置され前記ビデオウォ
    ールビジョンの画面構成の選択を行うアイコンを表示し
    た表示装置とを備えたことを特徴とする原子力発電プラ
    ントの点検補修装置。
  2. 【請求項2】 原子炉圧力容器内に装荷された燃料を取
    り出した後、シュラウド内面の溶接線の補修用に炉心支
    持板上にシュラウド内面補修ロボットを設置し、前記シ
    ュラウドと原子炉圧力容器との間のアニュラス部にシュ
    ラウド外面補修ロボットを導入し、原子炉ウエル内水面
    に吊り下ろして炉底部に水中遊泳式補修ロボットを導入
    し、前記アニュラス部下部の隔壁上に隔壁部清掃ロボッ
    トを設置し、これら各ロボットに搭載されたテレビカメ
    ラとオペレーションフロアに設置された信号・動力中継
    盤を電気的に接続し、この信号・動力中継盤を介して前
    記各ロボットを遠隔制御室から遠隔操作し、この遠隔制
    御室内に設置された背面投影式のビデオウォールビジョ
    ンの複数画面に前記各ロボットの映像を映写するととも
    に、前記遠隔制御室内の遠隔操作卓に設置された表示装
    置に前記ビデオウォールビジョンの画面構成の選択を行
    うアイコンを表示し、このアイコンを選択することによ
    り前記ビデオウォールビジョンの画面表示を変えること
    を特徴とする原子力発電プラントの点検補修方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の原子力発電プラントの点
    検補修装置において、テレビカメラがCMOSカメラで
    あって、その撮像素子部は、半導体基板上にフォトダイ
    オードを含む単位セルを行列2次元状に配列してなる撮
    像領域と、この撮像領域の読み出し行を選択する垂直選
    択手段と、この選択された行に相当するフォトダイオー
    ドの検出信号を読み出す列方向に配置された複数の垂直
    信号線と、これらの垂直信号線から行方向に配置された
    水平信号線に検出信号を順次読み出す水平トランジスタ
    とを有し、前記垂直信号線と前記水平選択トランジスタ
    との間に、該垂直信号線に現れる電圧を電荷に変換し、
    且つ電荷領域で引き算をすることにより雑音を抑圧する
    雑音除去回路を設けてなることを特徴とする原子力発電
    プラントの点検補修装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の原子力発電プラントの点
    検補修装置において、表示装置に表示されたアイコン
    は、マウス,音声認識装置,タッチスクリーンおよび目
    線の動きのいずれかにより選択されることを特徴とする
    原子力発電プラントの点検補修装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の原子力発電プラントの点
    検補修装置において、ビデオウォールビジョンがビデオ
    ウォールビジョンユニットを横方向に2台並べ、高さ方
    向に2台並べて構成される一方、表示装置の画面上に2
    ×2の小画面で構成されるアイコンが表示され、これら
    のアイコンは前記ビデオウォールビジョンユニットの4
    画面が全て異なる映像を示す場合,4画面全体に1つの
    拡大映像を示す場合,4画面全体に1つの拡大映像を示
    し、その中の1画面に別の映像を同時に示す場合,4画
    面に1つの拡大映像を示し、その中の1画面に別の映像
    を示す位置を変えられることを示す場合であって、その
    うちの1つを選択可能としたことを特徴とする原子力発
    電プラントの点検補修装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の原子力発電プラントの点
    検補修装置において、表示装置の画面上に、ビデオウォ
    ールビジョンの画面構成を示すアイコンと、選択可能な
    テレビカメラを示すアイコンとを同時に表示し、前記ビ
    デオウォールビジョンの画面構成と同じ配置の小画面で
    構成されるアイコンの映像を、前記選択可能なテレビカ
    メラを示すアイコンから選んで交換可能にしたことを特
    徴とする原子力発電プラントの点検補修装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または6記載の原子力発電プラ
    ントの点検補修装置において、表示装置の画面上におけ
    るビデオウォールビジョンの画面構成を示すアイコンの
    並び順を、以前の作業で選択された頻度の高い順に表示
    するようにしたことを特徴とする原子力発電プラントの
    点検補修装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の原子力発電プラントの点
    検補修装置において、ビデオウォールビジョンの画面構
    成を示すアイコンを表示した表示装置は、レジューム機
    能を有することを特徴とする原子力発電プラントの点検
    補修装置。
  9. 【請求項9】 請求項1または6記載の原子力発電プラ
    ントの点検補修装置において、表示装置の画面上のアイ
    コンでテレビカメラ映像とコンピュータ出力をデジタル
    制御して合成し、これをビデオウォールビジョンに映写
    することを特徴とする原子力発電プラントの点検補修装
    置。
  10. 【請求項10】 オペレーションフロアを走行する走行
    台車上を横行する横行台車に搭載された伸縮式マストで
    炉心から原子炉ウエルを介して燃料貯蔵プールの燃料貯
    蔵ラックに燃料を移動する作業を行う時にその作業状態
    を点検する原子力発電プラントの点検補修装置であっ
    て、前記オペレーションフロア,前記走行台車,前記横
    行台車,前記伸縮式マストの先端、前記原子炉ウエル
    内、前記原子炉圧力容器内、前記燃料貯蔵プール内、お
    よび前記原子炉圧力容器の上部室上方に移動可能に取り
    付けられたテレビカメラと、これらのテレビカメラで撮
    影された映像が導かれる遠隔制御室と、この遠隔制御室
    内に設置され各テレビカメラの映像を複数画面に映写す
    る背面投影式のビデオウォールビジョンと、前記遠隔制
    御室内の遠隔操作卓に設置され前記ビデオウォールビジ
    ョンの画面構成の選択を行うアイコンを表示した表示装
    置とを備えたことを特徴とする原子力発電プラントの点
    検補修装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の原子力発電プラント
    の点検補修装置において、ビデオウォールビジョンは、
    燃料を装荷あるいは取り出す先の映像を拡大して映写す
    るとともに、四角形の燃料の各辺の方向から撮影した映
    像を左右,上下方向を一対にして映写することを特徴と
    する原子力発電プラントの点検補修装置。
  12. 【請求項12】 請求項1または10記載の原子力発電
    プラントの点検補修装置において、テレビカメラはレン
    ズおよびCMOSセンサを有し、このCMOSセンサは
    1個の撮像部と、横方向に複数台並べ、高さ方向に複数
    段重ねた出力部とで構成され、これら各出力部にカメラ
    制御部が1対1に対応し、これらカメラ制御部に対応し
    て複数台のビデオウォールビジョンユニットのそれぞれ
    に、撮影した映像が拡大して映写されることを特徴とす
    る原子力発電プラントの点検補修装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の原子力発電プラント
    の点検補修装置において、CMOSセンサの出力部は、
    縦方向に2段積み重ね、横方向に2個並べて構成された
    ことを特徴とする原子力発電プラントの点検補修装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の原子力発電プラント
    の点検補修装置において、テレビカメラのレンズを視野
    角の大きい非球面レンズとしたことを特徴とする原子力
    発電プラントの点検補修装置。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の原子力発電プラント
    の点検補修装置において、テレビカメラのレンズを魚眼
    レンズとするとともに、デジタル処理手法を用いて前記
    魚眼レンズによる像の歪みを補正する手段をカメラ制御
    部に設けたこと特徴とする原子力発電プラントの点検補
    修装置。
  16. 【請求項16】 請求項12記載の原子力発電プラント
    の点検補修装置において、複数の出力部に対応するカメ
    ラ制御部に、映像が変化した部分を抽出してこの部分を
    強調した映像にする映像変化部分強調処理装置を設けた
    ことを特徴とする原子力発電プラントの点検補修装置。
  17. 【請求項17】 請求項12または16記載の原子力発
    電プラントの点検補修装置において、CMOSセンサの
    出力部を縦方向に4段積み重ね、横方向に4個並べて構
    成し、中央の縦方向に2段積み重ね、横方向に2個並べ
    た出力部の周りの出力部に対応するカメラ制御部に、映
    像が変化した部分を抽出してこの部分を強調した映像に
    する映像変化部分強調処理装置を設けたことを特徴とす
    る原子力発電プラントの点検補修装置。
  18. 【請求項18】 請求項12記載の原子力発電プラント
    の点検補修装置において、テレビカメラからビデオウォ
    ールビジョンユニットに伝送する映像信号を光情報に変
    換し、この光情報を光ファイバーで伝送することを特徴
    とする原子力発電プラントの点検補修装置。
  19. 【請求項19】 請求項12記載の原子力発電プラント
    の点検補修装置において、テレビカメラは、複数を1つ
    にまとめたCMOSセンサを有し、これらCMOSセン
    サに対応してカメラ制御部を配列し、各カメラ制御部と
    ビデオウォールビジョンユニットが対応して映写される
    ことを特徴とする原子力発電プラントの点検補修装置。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の原子力発電プラント
    の点検補修装置において、CMOSセンサは縦方向に2
    段積み重ね、横方向に2個並べて構成され、これらCM
    OSセンサに対応してカメラ制御部を4台用いて撮影す
    ることを特徴とする原子力発電プラントの点検補修装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項1または10記載の原子力発電
    プラントの点検補修装置において、ビデオウォールビジ
    ョンの周辺にテレビカメラが設置され、このテレビカメ
    ラは、遠隔制御室の遠隔操作卓の所定の範囲に操作員が
    着くと、その操作員の顔を認識し、目線の動きに対応し
    てビデオウォールビジョンへの映写パターンを変えるこ
    とを特徴とする原子力発電プラントの点検補修装置。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の原子力発電プラント
    の点検補修装置において、テレビカメラに赤外線センサ
    ーを取り付け、この赤外線センサーで操作員が所定の範
    囲に入ったことを検知することを特徴とする原子力発電
    プラントの点検補修装置。
  23. 【請求項23】 請求項21記載の原子力発電プラント
    の点検補修装置において、テレビカメラで撮影した操作
    員の映像を画像処理する画像処理手段と、この画像処理
    手段にて画像処理された映像から予め登録された操作員
    か否かを判定する判定手段を設けたことを特徴とする原
    子力発電プラントの点検補修装置。
  24. 【請求項24】 請求項21記載の原子力発電プラント
    の点検補修装置において、テレビカメラは、操作員の顔
    の両目、鼻を特徴点として抽出し、特徴点の配置が一定
    形状内にある時にのみ操作員の目線による指示として認
    識してビデオウォールビジョンの画面操作を行うことを
    特徴とする原子力発電プラントの点検補修装置。
  25. 【請求項25】 請求項1または10記載の原子力発電
    プラントの点検補修装置において、テレビカメラを立体
    視映写が可能な2台1組として構成したことを特徴とす
    る原子力発電プラントの点検補修装置。
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