JPH10221423A - 光到来方向検出装置 - Google Patents

光到来方向検出装置

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Publication number
JPH10221423A
JPH10221423A JP9034394A JP3439497A JPH10221423A JP H10221423 A JPH10221423 A JP H10221423A JP 9034394 A JP9034394 A JP 9034394A JP 3439497 A JP3439497 A JP 3439497A JP H10221423 A JPH10221423 A JP H10221423A
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JP
Japan
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light
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Application number
JP9034394A
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Inventor
Fumiaki Ono
文明 大野
Masahiko Okabe
雅彦 岡部
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速に光到来方向を求め、光軸合わせの時間
を短縮することができる光到来方向検出装置を提供す
る。 【解決手段】 光信号2の到来方向を検出する光到来方
向検出装置において、素子保持基台6と、水平方向及び
仰角方向へそれぞれ略90度の開き角度で空間を臨むこ
とができるように、各光検出素子5A〜5Dを遮光面1
2,13,14で区画して前記素子保持基台6に設けら
れた4つの光検出素子5A〜5Dとを有するように構成
する。これにより、自動的に、且つ迅速に光到来方向を
検出して光軸合わせを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローカルエリアネ
ットワーク(LAN)等の伝送信号を空間内において光
信号として伝える時に、その光信号の到来方向を検出す
る光到来方向検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インテリジェンスビル内のよう
にある程度の限られた空間内で情報の送受信を円滑に行
なうために、光LAN(Local Area Net
work)が採用される傾向にある。この光LANにお
いては、赤外光などの光を用いて情報の伝達が行なわ
れ、例えば天井に設けた送受信部に対して、各自の机な
どにおいたノードとしての送受信部との間で光信号の送
受信を行ない、天井に設けた送受信部は、他の送受信部
との間でリンクされている。
【0003】このように、空間の2点間で光による通信
を行なう場合には、まず、2点間の発光素子と受光素子
の光軸を合わせる必要がある。特に、赤外線等の不可視
光を通信に使う場合には、光軸調整は数10度以内の比
較的狭い許容範囲に限られるが、10度以下の光軸調整
を必要とする場合には、光到来方向を知るための検出器
を搭載した光到来方向検出装置による自動調整に頼らざ
るを得ない。従来の光軸合わせの一例として図19及び
図20に示す方法が知られている。
【0004】1は天井部に設けた発光素子を内蔵する送
受信部であり、これより空間の全ての方向、すなわち天
井部より下方にむけて光信号2を出射し、この光信号2
を例えば机上等に置いた光到来方向検出装置3で検出す
る。そして、この検出装置3で得られた光到来方向に対
して、この検出装置3に併設された図示しない送受信機
の光送受信部を方向付けするようになっている。また、
この検出装置自体に光送受信部を備えるものもある。
【0005】上記検出装置3は、レンズ、または反射鏡
で光信号2を絞り、これをフォトトランジスタやフォト
ダイオード等の光検出器により検出するようになってい
るが、この場合、検出装置3の光軸に光信号2が合った
時のみ光信号を検出して出力することができる。従っ
て、一回の走査で検出できる範囲が非常に狭く、開き角
度で10度以下である。そのため、図20に示すように
検出装置3を水平方向に360度回転しつつ、回転する
毎に仰角方向に光軸の角度を図19に示すように変化さ
せ、これを数回繰り返すことにより、検出ピーク点を求
めて天井部の送受信部1との間で互いの光軸合わせを行
なうようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、光到来方
向を検出するために検出装置3を回転する毎に仰角方向
へ数回往復させざるを得ない理由は、次の通りである。
すなわち、検出装置3は一つのレンズ、または反射鏡の
焦点付近に情報検出と光到来方向検出のための受光素子
を置いており、情報検出のための受光範囲は、外乱光を
減少させるのに狭い方がよいが、光到来方向を検出する
には広い方がよい。一個のレンズ、または反射鏡で両方
の要求を満たすことは一般的にはできないため、ここで
は情報検出の精度を高める方を優先し検出範囲を狭くし
ている。そして、空間に対する走査回数を多くすること
で、光到来方向を検出する目的を達成している。しかし
ながら、この場合には上述のように空間に対する走査回
数が多くなるので、その分サーチ時間が長くなってしま
うという問題があった。
【0007】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、その目的は、迅速に光到来方向を求め、
光軸合わせの時間を短縮することができる光到来方向検
出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、光信号の到来方向を検出する光到来方
向検出装置において、水平方向及び仰角方向へそれぞれ
略90度の開き角度で空間を臨むことができるように、
各光検出素子を遮光面で区画する素子保持基台を有する
ように構成したものである。
【0009】このように、光信号を検出する4つの光検
出素子と、それを中心として半球状の全ての仰角の位置
で水平方向の開き角度を略90度とし、その角度より外
側からの光はそれぞれの遮光面で遮断されるので、半球
状のどの位置にある信号光源も検出することができる。
この光検出素子を保持する素子保持基台を特定の1点に
向ける方法は、4個の光検出素子を水平方向に90度ず
つずらし、その全ての出力が等しくなる位置を探すこと
である。全ての出力が等しくなるのは全ての光検出素子
が臨む方向に信号光源が存在することである。
【0010】このような移動を可能とするために、水平
面内において互いに直角する水平旋回軸に関して独立し
て素子保持基台を回転動作する回転駆動機構を用い、制
御手段は上記4つの光検出素子の出力に基づいて回転駆
動機構を制御する。この場合、基台の中心に対して対向
するようにして配置された2対の光検出素子の出力がそ
れぞれ同じになるように素子保持基台を動かせば、その
方向が光到来方向となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る光到来方向
検出装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図
1は本発明の光到来方向検出装置を示す概略構成図、図
2は図1に示す光到来方向検出装置を示す構成図、図3
は素子保持基台を示す斜視図、図4は光検出素子の取り
付け状態を示す図、図5は光到来方向検出装置の制御手
段を示すブロック構成図である。図1に示すようにこの
光到来方向検出装置4は、天井部に設けた送受信部(光
源)1からの光信号2を受光する4つの光検出素子5A
〜5Dと(図1においては2つの光検出素子5A、5B
のみ記す)、これらの素子5A〜5Dを保持する素子保
持基台6を有している。この素子保持基台6は、これを
水平面内において直交する2つの水平旋回軸18、21
を用いて独立的に回転可能とする回転駆動機構7により
支持されている。
【0012】この回転駆動機構7は、例えばマイクロコ
ンピュータ等を含む制御手段8によりその駆動が制御さ
れ、上記4つの光検出素子5A〜5Dの出力に基づいて
実際の制御動作が行なわれる。尚、この素子保持基台6
には、光信号を受光してそのデータをパーソナルコンピ
ュータ等のデータ作成処理装置Dに送出するデータ用光
受光器9及びデータ作成処理装置Dからのデータを光信
号として天井の送受信部1に対して送信する光信号送信
器10が一体的に設けられている。そして、上記天井部
の送受信部1は、他の図示しない同様な送受信部との間
で接続されて、他のパーソナルコンピュータ等との間で
データの伝送ができるようになされており、全体として
光LANを構成している。
【0013】図2及び図3に示すように、上記素子保持
基台6は一辺が略30mm程度の四角形状のブロック体
よりなり、その4つの角部を略90度の角度でもって内
側中心方向に削り取ったような形状に成形されている。
そして、このブロック形状の基台6の4隅の各底部に、
上記4つの光検出素子5A〜5Dを配置している。そし
て、この基台6は底板11上に固定されている。
【0014】図4は4つの光検出素子5A〜5Dの内の
1つ、ここでは素子5Aの部分を拡大して示している
が、他の3つの素子5B〜5Dも同様に構成されてい
る。略90度の角度で削り取られたような基台6の両側
面及び底板11がそれぞれ光を遮断する遮光面12、1
3、14として構成される。そして、この3つの遮光面
12、13、14が交わる頂点15を背にして、且つ底
部の遮光面14に対して略45度の角度を形成するよう
に光検出素子5Aが設けられる。従って、この光検出素
子5Aからは、水平方向に対しては略90度、また上下
方向すなわち仰角方向に対しても略90度の開き角で空
間を臨むことができ、この開き角内に存在する光源1か
らの光信号2を受光できるようになっている。尚、実際
には、開き角90度の境界から僅かな角度だけ外れた位
置の光源からもこれがこの開き角内に存在する光源1の
照射エリアとオーバーラップした照射エリアを有してい
ることから、この光源1からの光を受光することがで
き、一方、この開き角の境界を外れた位置の光源からの
受光量が少ない時には、特に側面側の遮光面12、13
の開き角を、90度よりも僅かに、例えば数度程度大き
く設定してその光を受光できるようにしてもよい。
【0015】従って、このような光検出素子5A〜5D
は、基台6の中心Oに対して、水平面内において90度
ずつ位置ズレさせて設けているので、4つの光検出素子
5A〜5Dで、光源1を含む半球面全体をカバーできる
ことになる。図2に戻って、回転駆動機構7について説
明すると、この機構7は、両端を上方へ直角に折り曲げ
てなる支持板17を備えたベース本体16を有してお
り、この支持板17の上端には、図示しないベアリング
を有する一方のX方向水平旋回軸18を介して四角形の
枠状になされた回転フレーム19が矢印20の方向へ回
転乃至旋回可能に設けられている。また、この回転フレ
ーム19の上記X方向と直交するY方向の辺には、同じ
く図示しないベアリングを有する他方のY方向水平旋回
軸21を介して、前記素子保持基台6を保持する底板1
1がその中心部にて矢印22の方向に回転乃至旋回可能
に設けられている。
【0016】また、上記回転フレーム19の一方の側辺
19Aには、上記支持板17と平行になる方向に、すな
わちX方向水平旋回転18を介してY方向に沿うように
半円状のY方向用歯車23がその歯面を下向きにして固
定されており、このY方向用歯車23にはベース本体1
6に固定した例えばステップモータの如きY方向用モー
タ24の回転軸に設けた小歯車25が歯合されており、
このモータ24を正逆回転させることにより、回転フレ
ーム19を、X方向水平旋回軸18を中心軸として矢印
20の方向へ旋回し得るようになっている。また、上記
底板11の他方の面19Bには、取付具50を介して上
記Y方向水平旋回軸21と直交する方向に、すなわちX
方向に沿って半円状のX方向用歯車26がその歯面を下
向きにして固定されており、このX方向用歯車26には
ベース本体16に固定した例えばステップモータの如き
X方向用モータ27の回転軸に設けた小歯車28が歯合
されており、このモータ27を正逆回転させることによ
り、素子保持基台6を保持する底板11を、Y方向水平
旋回軸21を中心軸として矢印22の方向へ旋回し得る
ようになっている。
【0017】従って、光検出素子5A〜5Dを保持する
素子保持基台6は、上記両モータ24、27の駆動を制
御することにより、その回転量が制御されて、その上面
中心Oを略半球面内の任意の方向に向けることが可能と
なる。ここで上面中心Oを通る中心軸に対して背中合わ
せで対向配置される一方の対の光検出素子5A、5C
は、Y方向水平旋回軸21の方向に沿って配置されてお
り、他方の光検出素子5B、5Dは、X方向水平旋回軸
18に沿って配置されている。
【0018】図5は前記制御手段8の具体的構成の一例
を示しており、この大部分は例えばマイクロコンピュー
タにより構成される。この制御手段8は、切換信号発生
器29からの信号により、順次同期してサイクリックに
切り換え可能になされた4つの入力端子を有する2つの
切換スイッチ30、31を有している。一方の切換スイ
ッチ30の4つの入力端子には、上記4つの光検出素子
5A〜5Dの各入力がそれぞれ接続されており、この出
力端子には、光信号の波長を通すバンドパスフィルタ3
2が接続される。このバンドパスフィルタ32の出力に
は、整流器33及びローパスフィルタ34を順次接続し
て光検出素子5A〜5Dからの入力信号のエンベロープ
を検波できるようになっており、この出力を他方の切換
スイッチ31へ入力している。この切換スイッチ31の
4つの出力端子には、それぞれの信号を一時的に記憶す
るメモリ35A〜35Dが接続されている。そして、こ
れらのメモリの内、メモリ35Aと35Cの出力を一方
の差動アンプ36にて比較することにより、光検出素子
5A、5Cの出力差を求め、これを一方のモータ駆動ア
ンプ37に導入してY方向用モータ24の駆動を制御す
るようになっている。
【0019】同様にして、他方のメモリ35Bと35D
の出力を他方の差動アンプ38にて比較することによ
り、他方の光検出素子5B、5Dの出力差を求め、これ
を他方のモータ駆動アンプ39に導入してX方向用モー
タ27の駆動を制御するようになっている。従って、そ
れぞれの対になっている光検出素子の出力差がゼロにな
るように各モータ24、27は制御されるように構成さ
れており、これにより、後述するように素子保持基台6
の上面中心Oは自動的に光到来方向に向くことになる。
【0020】次に、以上のように構成された装置の動作
について説明する。まず、具体的動作を説明する前に、
上述のように配置した4つの光検出素子5A〜5Dを用
いて光到来方向を検出することができる原理について説
明する。図6は4つの光検出素子の内の1つ、例えば5
Aを取り出して示しており、図7は図6に示す素子の上
面図を示している。図示するように光検出素子5Aは、
互いに90度方向に異なった方向に配置された遮光面1
2、13、14により仕切られて、それ以外の方向から
入来する光を遮断するようになっている。
【0021】この遮光面12、13、14の頂点15を
通る垂線方向にある天頂40よりも仰角方向にずれた位
置に光源1が存在するものと仮定する。この光源1を天
頂40を中心にして360度、すなわち1回転した時の
光検出素子5Aの出力を図8に示している。光検出素子
5Aが臨んでいる中心方向は90度の水平方向であり、
この方向を中心として出力がフラット状に高く、両側の
遮光面12、13の境界部分に近づくに従って出力が次
第に低下しており、また、境界部分を僅かに越えた部分
においても、光源1が一定の面積を有することや赤外光
の回折現象等に起因して出力が見られ、それ以上境界部
分よりも離れると出力はゼロになる。
【0022】図9は、上記光検出素子5Aが臨む中心方
向に沿って、光源1を水平方向から仰角方向に移動さ
せ、天頂40を通って更に反対側に移動させた状態を示
しており、図10はその時の光検出素子5Aの出力を示
している。図示するように、仰角が略45度の時の出力
が一番大きく、両側に行く程その出力は次第に低下して
おり、遮光面の境界部分を僅かに越えた部分においても
ある程度の出力が存在する。この理由は前述した通りで
ある。
【0023】さて、図11に示すようにこのような特性
を有する4つの光検出素子5A〜5Dを本発明のように
水平面内において90度ずつ位置ズレさせて配置し、天
頂40からずれた位置に光源1を設け、この光源1を天
頂40を中心として1回転させる。図12はこの時の状
態を示す上面図であり、図13はこの時の各光検出素子
5A〜5Dの出力を示すグラフである。図13に示すよ
うに光源1が90度回転する毎に、各光検出素子5A〜
5Dの出力が順々に表われており、隣設された素子間に
おいては、その境界部分の近傍においては、増減方向は
異なるが重なって出力が表われている。すなわち、隣設
された両素子の出力が同じになった時には、その両素子
の中央点を含む垂直面内に光源1が位置することにな
る。
【0024】図14は、上記4つの光検出素子5A〜5
Dの内、一方の対の素子、例えば光検出素子5Bと5D
を通る方向に沿って光源1を光検出素子5Dの方向から
上方に移動させ、天頂40を通過させた後に更に反対側
に移動させた時の状態を示しており、図15はその時の
2つの光検出素子5Bと5Dの出力を示すグラフであ
る。これによれば、移動当初は光検出素子5Dより大き
な出力が見られ、天頂40の通過後は他方の光検出素子
5Bからの出力が見られる。そして、上述と同様に境界
部分(90°)の近傍においては、増減方向は異なるが
重なって出力が表われている。すなわち、両素子5B、
5Dの出力が同じになった時には、両素子5B、5Dの
中間点を通って両素子5B、5Dを結ぶ線分に直交する
垂直面内に光源1が位置することになる。
【0025】従って、素子保持基台6の中心Oに対して
対向して配置された4つの光検出素子5A〜5Dの内、
一方の対の素子5Aと5Cとの出力が同じになり、且つ
他方の対の素子5Bと5Dとの出力が同じになるという
ことは、その時の天頂方向に光源1が存在することを意
味し、換言すれば、上記各素子の出力が同じになるよう
に素子保持基台6が旋回すれば、その時の天頂方向に光
源1が存在することになる。
【0026】以上のような検出原理に基づいて本発明装
置によれば、光到来方向が検出されることになる。すな
わち、図5に示すように各光検出素子5A〜5Dからの
出力は、切換スイッチ30により順次取り込まれ、バン
ドパスフィルタ32を経て整流器33、ローパスフィル
タ34を通ってそのエンベロープが検波され、更に切換
スイッチ31を経て対応するメモリ35A〜35Dに一
時的に記憶される。そして、一対の光検出素子5Aと5
Cの出力が差動アンプ36にて比較されて、その差分が
モータ駆動アンプ33を経てY方向用パルスモータ24
を駆動する。また、他方の対の光検出素子5Bと5Dの
出力は差動アンプ38にて比較されて、その差分がモー
タ駆動アンプ39を経てX方向用パルスモータ27を駆
動する。
【0027】図2において、Y方向用パルスモータ24
が駆動すると回転フレーム19がX方向水平旋回軸18
を中心として回動し、両素子5A、5Cの出力が同じに
なった位置で回動が停止する。また、X方向パルスモー
タ27が駆動すると素子保持基台6がY方向水平旋回軸
21を中心として回動し、両素子5Bと5Dの出力が同
じになった位置で回動が停止する。従って、この時、素
子保持基台6の上面中心Oは、正確に光到来方向を向い
ていることになる。このような回動調整操作は、光通信
が行われている間、継続して行われることになる。
【0028】このようにして、光到来方向を自動的に、
且つ迅速に行なって、その光軸合わせを行なうことがで
きる。ここで、各モータ24、27に例えばエンコーダ
等の回転位置検出器を設けておき、光到来方向を決定し
て光軸合わせを一旦行なったならば、その時のエンコー
ダの値を図示しないメモリに記憶させておくようにして
もよい。これによれば、その後、何らかの理由に光信号
が遮断された場合にあってもそのメモリのデータに基づ
いて光軸合わせをすれば光軸の一致を継続的に維持させ
ることができる。
【0029】尚、上記実施例における4つの光検出素子
5A〜5Dは、四角形状のブロック体よりなる素子保持
基台6の4隅に設けたがこれに限定されず、例えば図1
6に示すようにブロック体形状の素子保持基台6Aの4
つの各側面の中央部に角度が略90度の切り込み41を
入れ、その各底部に光検出素子5A〜5D(図中、5
B、5Dは背後に位置している)を配置するようにして
もよい。また、素子保持基台6としては四角形状のブロ
ック体に限定されず、例えば図17に示すように半球状
のブロック体よりなる素子保持基台6Bでもよく、いず
れにしても90度ずつ位置ズレさせて4つの光検出素子
5A〜5Dを所定の配置にできるならば、その形状は問
わない。
【0030】また、図5に示す制御手段の回路構成も単
に一例を示したに過ぎず、これに限定されないのは勿論
である。更には、各光検出素子5A(5B〜5D)の取
り付け部も、図4に示すような3面構造に限定されず、
図18に示すように遮光面12と13の接合部分の角部
を切り落とすようにして第4の遮光面42とし、4面構
成とするようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光到来方
向検出装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮
することができる。素子保持基台に90度ずつ位置ズレ
させて配置した4つの光検出素子を用いて、これらの対
向する素子間の出力が同じになるように素子保持基台を
回動させることにより、これを自動的に且つ迅速に光到
来方向に向けて光軸を合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光到来方向検出装置を示す概略構成図
である。
【図2】図1に示す光到来方向検出装置を示す構成図で
ある。
【図3】素子保持基台を示す斜視図である。
【図4】光検出素子の取り付け状態を示す図である。
【図5】光到来方向検出装置の制御手段を示すブロック
構成図である。
【図6】1つの光検出素子を示す斜視図である。
【図7】図6に示す素子の上面図である。
【図8】図6に示す光検出素子に対して光源を1回転さ
せた時の出力を示す図である。
【図9】1つの光検出素子が臨む方向に沿って光源を動
かす状態を示す図である。
【図10】図9に示すように光源を動かした時の光検出
素子の出力を示す図である。
【図11】4つの光検出素子を90度ずつ位置ズレさせ
て配置させた状態で、光源を1回転させる状態を示す図
である。
【図12】図11に示す光源の動きに対応して各光検出
素子から出力される出力レベルを示す図である。
【図13】図12に示すように光源を回転させた時の各
光検出素子の出力を示す図である。
【図14】4つの光検出素子の内の一対の光検出素子の
配列方向に沿って光源を動かす時の状態を示す図であ
る。
【図15】図14に示す光源を動かした時の、2つの光
検出素子の出力を示す図である。
【図16】素子保持基台の変形例を示す図である。
【図17】素子保持基台の他の変形例を示す図である。
【図18】光検出素子の取り付け状態の変形例を示す図
である。
【図19】送受信部(光源)と光到来方向検出装置との
一般的な関係を示す図である。
【図20】図19に示す検出装置の走査方法を示す図で
ある。
【符号の説明】
4…光到来方向検出装置、5A〜5D…光検出素子、6
…素子保持基台、7…回転駆動機構、8…制御手段、1
2,13,14…遮光面、18,19…水平旋回軸、2
4…Y方向用モータ、27…X方向用モータ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光信号の到来方向を検出する光到来方向
    検出装置において、水平方向及び仰角方向へそれぞれ略
    90度の開き角度で空間を臨むことができるように、各
    光検出素子を遮光面で区画する素子保持基台を有するこ
    とを特徴とする光到来方向検出装置。
  2. 【請求項2】 水平方向に延びて互いに直交する2本の
    水平旋回軸に対してそれぞれ回転することにより、前記
    素子保持基台の位置を変更する回転駆動機構と、前記4
    つの光検出素子の出力に基づいて前記回転駆動機構のそ
    れぞれの回転量を制御する制御手段とを備えたことを特
    徴とする請求項1記載の光到来方向検出装置。
  3. 【請求項3】 前記4つの光検出素子の内、前記素子保
    持基台の中心に対して対向する位置に配置された2対の
    光検出素子は、それぞれ前記2本の水平旋回軸に沿って
    配置されることを特徴とする請求項1または2記載の光
    到来方向検出装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記4つの光検出素子
    の内、前記素子保持基台の中心に対して対抗して配置さ
    れた光検出素子の出力が同じになるように前記回転駆動
    機構を制御することを特徴とする請求項3記載の光到来
    方向検出装置。
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