JPH10221235A - 液槽式冷熱衝撃試験装置 - Google Patents
液槽式冷熱衝撃試験装置Info
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- JPH10221235A JPH10221235A JP3549897A JP3549897A JPH10221235A JP H10221235 A JPH10221235 A JP H10221235A JP 3549897 A JP3549897 A JP 3549897A JP 3549897 A JP3549897 A JP 3549897A JP H10221235 A JPH10221235 A JP H10221235A
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Abstract
試験条件にも対応可能にする。 【解決手段】 2つの高温槽H1 、H2 及び2つの低温
槽L1 、L2 を設け、これらのうちの2つを使用する2
槽モードと全てを使用する4槽モードとを切り換え使用
できるようにする。 【効果】 2槽モードでは、一組の高温槽及び低温槽の
みを稼動させることによって省エネを図ることができ
る。4槽モードでは、全ての槽を順次使用することによ
り、予熱又は予冷時間が2槽モードのときの3倍にな
り、極めて厳しい条件の試験を容易に行うことができ
る。
Description
とこれらに装着されたそれぞれ加熱手段及び冷却手段と
これらの間で被試験物を移動する移動手段とを備えこれ
らを用いて試験を行える液槽式冷熱衝撃試験装置に関す
る。
来、液浴式の高温槽及び低温槽をそれぞれ1基づつ備
え、これらの間又はこれらに常温空間を加えた3ゾーン
の間で試料を移動させて冷熱サイクル試験を行えるよう
にしたものが一般的であった(例えば特開昭60−26
3836号公報参照)。このような液槽式冷熱衝撃試験
装置は、最大熱容量を持つ試料を最短の時間で曝すとい
う最も厳しい試験条件で設計されるのが通常である。そ
のため、試験する試料や試験条件によっては、装置の能
力が過大になることが多かった。このような場合には、
過大能力を持つ装置を負荷の低い状態で使用することに
なるが、負荷の割りには消費電力が低下しない。
は、従来の装置では対応困難な場合があった。即ち、浴
液の加熱又は冷却速度を大きくするに当たって、ヒータ
や冷凍機を大型化することは容易であるが、熱伝達速度
が介在するため、局部的な過熱又は過冷却を防止しつつ
浴液全体の温度を早く昇降させるには限界があり、従来
の装置ではより厳しい試験条件への対応が困難であっ
た。
ける上記問題を解決し、厳しい試験条件に容易に対応で
きると共に低負荷時に省エネの図られた液槽式冷熱衝撃
試験装置を提供することを課題とする。
するために、液浴式の高温槽及び低温槽とこれらに装着
されたそれぞれ加熱手段及び冷却手段とこれらの間で被
試験物を移動する移動手段とを備えこれらを用いて試験
を行える液槽式冷熱衝撃試験装置において、前記高温槽
及び低温槽はそれぞれ2つの槽から成り、これらの中の
何れか1つの高温槽と何れか1つの低温槽との2槽の組
合せで前記試験を行える2槽モード及び前記2つの高温
槽と前記2つの低温槽との4槽の組合せで前記試験を行
える4槽モードのうちの何れかのモードを選択できる選
択手段と、前記2槽モードが選択されたときには前記2
槽の組合せで前記試験を行えるように前記加熱手段及び
冷却手段と前記移動手段とを制御し前記4槽モードが選
択されたときには前記4槽の組合せで前記試験を行える
ように前記加熱手段及び冷却手段と前記移動手段とを制
御する制御手段と、を有することを特徴とする。
熱衝撃試験装置の構成例を示す。なお、図では簡略化し
た基本構造のみを示している。実際の装置では図示のほ
か必要に応じて種々のものが設けられるが、それらにつ
いては、本発明と直接関係がないため、図示及び説明を
省略する。
式の2つの槽としての高温槽H1 、H2 及び低温槽
L1 、L2 を備えている。これらは、ケーシング1内の
下部において断熱層2に囲われて配置されている。高温
槽H1 、H2 及び低温槽L1 、L2 には、それぞれ、加
熱及冷却手段としてのヒータh1 、h2 及びクーラ
l1 、l2 が装着されている。クーラl1 、l2 は、そ
れぞれの冷凍回路R1 、R2 から冷媒を供給される蒸発
器から成る。なお、図1(b)では、断面方向の異なっ
た位置に配置されるそれぞれ2つの槽に設けられるヒー
タ、クーラ、冷凍回路を模擬的に1つのものとして示し
ている。高温槽H1 、H2 及び低温槽L1 、L2には、
それぞれ高温用及び低温用の浴液W、W´が入れられて
いる。
しての昇降機構3及び回転機構4が配設されている。昇
降機構3は、エアシリンダや電動ボールネジ等の直線駆
動機構で構成される。回転機構4は、電動歯車機構等で
構成される。回転機構4に代えて、昇降機構3をXY方
向に移動できる例えばラックとピニオンで構成される平
面移動機構を用いてもよい。昇降機構3には、被試験物
である試料Sを入れられる籠や枠等から成る試料支持体
5が取り付けられている。上部1aと下部との間の中間
部分1bは試料の移動スペースである。この部分を換気
等で適当に空調し、冷熱状態に常温状態を加えたサイク
ル試験を行えるようにしてもよい。
置の制御系統を示す。制御部分を構成する選択手段及び
制御手段は、制御装置10に一体的に組み込まれてい
る。選択手段としてのモード選択スイッチ11は、本例
では、2槽モードA、2槽モードB及び4槽モードで構
成されている。2槽モードA又はBは、高温槽H1 と低
温槽L1 、又は、高温槽H2 と低温槽L2 のように2槽
の組合せを使用して冷熱サイクル試験を行うモードであ
る。4槽モードは、全ての高温槽及び低温槽の4槽の組
合せを用いるモードである。
2槽モードCを追加してもよい。2槽モードCは、2槽
の組合せを使用するが、2槽モードAと2槽モードBと
の両方をサイクルの位相をずらせて試験するモードであ
る。このような2槽モードCを設ければ、4つの槽を有
効に活用することができる。
の選択により、上記の何れかのモードでサイクル試験を
行えるような制御を行う。そのため、ヒータh1 、
h2 、冷凍回路R1 、R2 、昇降機構3及び移動機構4
をそれぞれの試験モードに適合するように制御する。な
お、例えば高低温槽に通常設けられる自動開閉蓋の開閉
制御等、細かい制御部分については図示及び説明を省略
する。
のように運転制御される。例えばモード選択スイッチ1
1の2槽モードAが選択されたときには、制御装置10
は、通常の液槽式冷熱衝撃試験装置と同様に、ヒータh
1 及び冷凍回路R1 を作動させ、図1(a)の下の二点
鎖線で示す如く、昇降機構3及び回転機構4が試料支持
体5を高温槽H1 と低温槽L1 との間のみで往復移動さ
せ、高温槽H1 及び低温槽L1 のみを使用して試験を行
うように制御する。
条件、即ち、試料Sの熱容量や高温−低温の温度差が余
り大きくなく、又曝し時間が比較的長い場合等に選択さ
れる。このときには、高温槽H2 及び低温槽L2 は使用
されず、ヒータh2 、冷凍回路R2 は停止している。そ
の結果、装置能力が運転条件に適合したものとなり、電
力消費が少なくなり省エネが図られる。なお、2槽モー
ドBでは、高温槽H2及び低温槽L2 を使用し高温槽H
1 及び低温槽L1 は使用されない。又2槽モードCで
は、上記の2槽モードAと2槽モードBとをサイクルの
位相をずらせて行う。このときには、試料支持体5と昇
降機構3との間を切り離して交互に切り換える。
置10は、ヒータh1 、h2 及び冷凍回路R1 、R2 を
作動させ、図1(a)の実線で示す如く、昇降機構3及
び回転機構4が試料支持体5を順次高温槽H1 、低温槽
L1 、高温槽H2 、低温槽L2 、高温槽H1 の順に移動
させ、全ての高温槽及び低温槽を使用して試験を行うよ
うに制御する。この場合、各槽の温度をモニターして、
適宜槽を選択できるようにしてもよい。又、4槽モード
では、例えば試料SがL1 にあるときには、L1 に必要
な冷凍能力と予冷のためにL2 に必要な冷凍能力とは時
間的に変化するので、冷凍回路R1 、R2 とクーラ
l1 、l2 との間にクロスコネクションを設け、冷凍回
路R1 、R2 を総合的に必要十分な能力を持つようにし
たり、冷凍能力を切り換えられる1つの冷凍回路にする
等により、冷凍回路の最適化及び小型化を図るようにし
てもよい。
1 及びh2 の容量を大きくして、例えばH1 −L1 −H
1 −L2 −H1 のようなサイクルを設けるようにしても
よい。このようなサイクルを設ければ、高温槽H1 及び
H2 に相互間の予備ができることになる。
モードA及び4槽モードで冷熱衝撃試験を行うときのサ
イクル図を示す。この例では、曝し時間を全てtとし、
昇降及び移動時間を省略して示している。
試験装置と同様に高温槽H1 及び低温槽L1 の予熱及び
予冷時間はtである。これに対して、4槽モードでは、
全ての槽H1 、H2 、L1 、L2 の予熱及び予冷時間が
3tとなり、通常の装置の3倍になる。その結果、極め
て厳しい試験条件であっても、容易に対応できることに
なる。又、それぞれの槽の設計が容易になる。又、2槽
モードのうち何れか1組の高温槽及び低温槽を使用する
2槽モードA、Bの場合には、何れかの高温槽及び低温
槽が停止することによって装置の連続使用状態が緩和さ
れるため、装置の信頼性や耐久性が向上すると共に、相
互に予備の組合せが存在することになり、1組が故障し
ても他の組みを使用でき、装置全体として使用状態に余
裕ができる。一方、2槽モードCを設ければ、2槽モー
ドでも4槽の全ての使用が可能になり、装置の処理量や
稼動率を上げることができる。
低温槽をそれぞれ2つの槽にし、選択手段により、1つ
の高温槽と1つの低温槽との組合せで試験する2槽モー
ドと全ての高温槽及び低温槽の組合せで試験する4槽モ
ードのうちの何れかを選択可能にし、制御手段によっ
て、選択されたモードの試験ができるように加熱手段及
び冷却手段と移動手段とを制御するので、2槽モードを
選択したときには、不要な槽を停止させて省エネ運転を
することができ、一方、4槽モードを選択したときに
は、予熱及び予冷時間を長くして極めて厳しい条件の冷
熱衝撃試験を行うことができる。又、装置の設計が容易
化されると共に、苛酷な連続運転条件が緩和され、装置
の信頼性や耐久性を向上させることができる。
及び1つの低温槽の組合せから成る組みを2組共使用す
る2槽モードを設ける場合には、各槽の負荷率を上げて
省エネを図ると共に、4槽の全てを使用することによっ
て装置全体の処理量や稼動率を上げることができる。
略構造の一例を示す説明図で、(a)は平面状態を示し
(b)は断面状態を示す。
(a)は2槽モードで(b)は4槽モードを示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 液浴式の高温槽及び低温槽とこれらに装
着されたそれぞれ加熱手段及び冷却手段とこれらの間で
被試験物を移動する移動手段とを備えこれらを用いて試
験を行える液槽式冷熱衝撃試験装置において、 前記高温槽及び低温槽はそれぞれ2つの槽から成り、こ
れらの中の何れか1つの高温槽と何れか1つの低温槽と
の2槽の組合せで前記試験を行える2槽モード及び前記
2つの高温槽と前記2つの低温槽との4槽の組合せで前
記試験を行える4槽モードのうちの何れかのモードを選
択できる選択手段と、前記2槽モードが選択されたとき
には前記2槽の組合せで前記試験を行えるように前記加
熱手段及び冷却手段と前記移動手段とを制御し前記4槽
モードが選択されたときには前記4槽の組合せで前記試
験を行えるように前記加熱手段及び冷却手段と前記移動
手段とを制御する制御手段と、を有することを特徴とす
る液槽式冷熱衝撃試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03549897A JP3722943B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 液槽式冷熱衝撃試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03549897A JP3722943B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 液槽式冷熱衝撃試験装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10221235A true JPH10221235A (ja) | 1998-08-21 |
JP3722943B2 JP3722943B2 (ja) | 2005-11-30 |
Family
ID=12443425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03549897A Expired - Fee Related JP3722943B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 液槽式冷熱衝撃試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3722943B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105424588A (zh) * | 2015-12-17 | 2016-03-23 | 合保电气(芜湖)有限公司 | 绝缘子温度循环试验装置 |
CN106353088A (zh) * | 2016-11-08 | 2017-01-25 | 广西玉柴机器股份有限公司 | 发动机节温器冷热冲击试验平台 |
CN109738321A (zh) * | 2019-01-23 | 2019-05-10 | 重庆理工大学 | 机械往复式快速热疲劳实验装置及方法 |
-
1997
- 1997-02-03 JP JP03549897A patent/JP3722943B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105424588A (zh) * | 2015-12-17 | 2016-03-23 | 合保电气(芜湖)有限公司 | 绝缘子温度循环试验装置 |
CN106353088A (zh) * | 2016-11-08 | 2017-01-25 | 广西玉柴机器股份有限公司 | 发动机节温器冷热冲击试验平台 |
CN109738321A (zh) * | 2019-01-23 | 2019-05-10 | 重庆理工大学 | 机械往复式快速热疲劳实验装置及方法 |
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---|---|
JP3722943B2 (ja) | 2005-11-30 |
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