JPH10220264A - ガス燃料内燃機関の制御装置 - Google Patents

ガス燃料内燃機関の制御装置

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JPH10220264A
JPH10220264A JP9025426A JP2542697A JPH10220264A JP H10220264 A JPH10220264 A JP H10220264A JP 9025426 A JP9025426 A JP 9025426A JP 2542697 A JP2542697 A JP 2542697A JP H10220264 A JPH10220264 A JP H10220264A
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gas composition
cng
rate
engine
throttle opening
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Akio Yasuda
彰男 安田
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス燃料のガス組成に関わらず良好なドライ
バビリティを確保する。 【解決手段】 アクチュエータ15aにより駆動される
スロットル弁15a機関吸気通路内に配置する。ガス燃
料のガス組成に応じて定まる発熱量を代表する機関出力
トルクを求める。機関出力トルクとアクセルペダル30
の踏み込み量とに基づいてスロットル開度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス燃料内燃機関の
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば実開平6−80825号公報に示
されるようなガス燃料内燃機関では通常、アクセルペダ
ルの踏込み量に応じてスロットル開度が定められ、スロ
ットル開度に応じて定まる吸入空気量に対し最適な量の
ガス燃料が機関に供給されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガス燃料は
その産地や産出時期、季節などによってガス組成にバラ
ツキがあることが知られている。しかしながら、ガス組
成にバラツキがあるとガス燃料単位体積当りの発熱量に
バラツキが生ずることになり、したがってたとえ吸入空
気量に対し最適な量のガス燃料量を供給したとしても機
関の出力にバラツキが生ずることになるという問題点が
ある。言い換えると、機関出力に過不足が生ずることに
なり、したがって良好なドライバビリティを確保するこ
とができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明によれば、吸入空気量を制御可能なガス内燃機
関において、ガス燃料のガス組成に応じて定まる発熱量
を代表する代表値を求めてこの代表値とアクセルペダル
の踏込み量とに応じ吸入空気量を制御するようにしてい
る。すなわち、ガス燃料のガス組成に応じて吸入空気量
が制御されるのでガス燃料のガス組成にバラツキがあっ
たとしても機関出力に過不足が生ずるのが阻止され、し
たがって良好なドライバビリティが確保される。
【0005】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、1はシリンダ
ブロック、2はピストン、3はシリンダヘッド、4は燃
焼室、5は吸気弁、6は排気弁、7は吸気ポート、8は
排気ポート、9は燃焼室4内に配置された点火栓をそれ
ぞれ示す。各吸気ポート7はそれぞれ対応する吸気枝管
10を介して共通のサージタンク11に接続され、サー
ジタンク11は吸気ダクト12を介してエアクリーナ1
3に接続される。各吸気枝管10内には対応する吸気枝
管10内に、ガス燃料としての圧縮天然ガス(以下CN
Gと称する)を噴射する燃料噴射弁14が配置される。
また、吸気ダクト12内には例えばステップモータから
なるアクチュエータ15aにより駆動されるスロットル
弁15が配置される。一方、排気ポート8は共通の排気
マニホルド16を介して三元触媒17を収容した触媒コ
ンバータ18に接続され、触媒コンバータ18は排気管
19に接続される。
【0006】電子制御ユニット20はデジタルコンピュ
ータからなり、双方向性バス21を介して相互に接続さ
れたROM(リードオンリメモリ)22、RAM(ラン
ダムアクセスメモリ)23、CPU(マイクロプロセッ
サ)24、入力ポート25、および出力ポート26を具
備する。各吸気枝管10には吸気圧に比例した出力電圧
を発生する吸気圧センサ27が取り付けられる。シリン
ダヘッド3には筒内圧に比例した出力電圧を発生する筒
内圧センサ28が取り付けられ、排気マニホルド16の
集合部には空燃比を検出するための空燃比センサ29が
取り付けられる。また、アクセルペダル30にはその踏
み込み量に比例した出力電圧を発生する踏み込み量セン
サ31が接続される。これら吸気圧センサ27、筒内圧
センサ28、空燃比センサ29、および踏み込み量セン
サ31の出力電圧はそれぞれ対応するAD変換器32を
介して入力ポート25に入力される。さらに入力ポート
25にはクランクシャフトが例えば30度回転する毎に
出力パルスを発生するクランク角センサ33が接続され
る。CPU24では吸気圧センサ27の出力信号に基づ
いて吸入空気量が算出され、クランク角センサ33の出
力パルスに基づいて機関回転数が算出される。一方、出
力ポート26はそれぞれ対応する駆動回路34を介して
各点火栓9、各燃料噴射弁14、およびアクチュエータ
15aに接続される。
【0007】ところで、図1の内燃機関では次式に基づ
いてスロットル弁15の開度、すなわちスロットル開度
TAが算出される。 TA=TABS・KTA ここでTABSは基準ガス組成基本スロットル開度を、
KTAはガス組成補正係数をそれぞれ示している。
【0008】基準ガス組成基本スロットル開度TABS
はCNGのガス組成が後述する基準ガス組成のときに機
関の出力トルクを、アクセルペダル30の踏み込み量D
EPに応じて定まる要求トルクに一致させるのに必要な
スロットル開度であって、予め実験により求められてい
る。このTABSは図2に示されるようにアクセルペダ
ル30の踏み込み量DEPが大きくなるにつれて大きく
なる。このTABSはDEPの関数として図2に示すマ
ップの形で予めROM22内に記憶されている。
【0009】ガス組成補正係数KTAはCNGのガス組
成に応じて基準ガス組成基本スロットル開度TABSを
補正するためのものである。補正する必要がないとき、
すなわちCNGのガス組成が基準ガス組成のときにはK
TA=1となる。一方、図1の内燃機関では次式に基づ
いて燃料噴射時間TAUが算出される。 TAU=TBS・FAF・KK ここでTBSは基準ガス組成基本燃料噴射時間を、FA
Fはフィードバック補正係数を、KKは補正係数をそれ
ぞれ示している。
【0010】基準ガス組成基本燃料噴射時間TBSはC
NGのガス組成が基準ガス組成のときに空燃比を目標空
燃比、例えば理論空燃比に一致させるのに必要な噴射時
間であって予め実験により求められている。このTBS
は機関負荷Q/N(吸入空気量Q/機関回転数N)と機
関回転数Nとの関数として図3に示されるマップの形で
予めROM22内に記憶されている。
【0011】フィードバック補正係数FAFは空燃比セ
ンサ29の出力信号に基づいて空燃比を理論空燃比に一
致させるためのものである。なお、フィードバック補正
係数FAFは1.0を中心として変動する。補正係数K
Kは暖機時増量補正係数や、加速時増量補正係数などを
一まとめにして表したもので、補正する必要がないとき
には1.0とされる。
【0012】このようにアクセルペダル30の踏み込み
量DEPに応じてスロットル開度TAを制御し、このス
ロットル開度TAに応じて定まる吸入空気量Qに応じて
燃料噴射時間TAUを算出しているのでCNGのガス組
成が基準ガス組成である限り、機関の出力トルクを要求
トルクに一致させることができる。すなわち、実際の出
力トルクに過不足が生ずることがなく、したがって良好
なドライバビリティが確保される。
【0013】ところで、冒頭で述べたようにCNGのガ
ス組成にはバラツキがある。ところがこのようにCNG
のガス組成にバラツキがあるとCNGの発熱量にバラツ
キが生ずることになる。すなわち、図1の内燃機関のC
NGは概ねメタン、エタン、プロパン、およびブタンの
四成分からなるが、図4に示されるように各成分毎に単
位混合気体積当たりの発熱量が異なっている。したがっ
て、CNGのガス組成にバラツキがあると単位CNG体
積当たりの発熱量にバラツキが生ずることになる。一
方、機関出力トルクは燃焼室4内に供給されたガス燃料
の総発熱量に比例する。したがって、CNGの発熱量に
バラツキがあると燃料噴射時間TAUが同一であっても
機関出力トルクにバラツキが生ずることになる。言い換
えると、アクセルペダル30の踏み込み量DEPが同一
であっても出力トルクにバラツキが生じ、すなわち実際
の出力トルクがアクセルペダル30の踏み込み量DEP
に応じて定まる要求トルクに対し過不足を生ずることに
なる。この場合、例えば加速時に出力トルクが不足する
と良好な車両加速フィーリングを得ることができず、斯
くして良好なドライバビリティを確保することができな
い。
【0014】一方、スロットル開度TAを制御すること
により機関出力トルクを制御することができる。そこ
で、本発明による実施態様では、CNGの発熱量を代表
する代表値を求めてこの代表値に応じガス組成補正係数
KTAを算出し、このKTAでもって基準ガス組成基本
スロットル開度TABSを補正するようにしている。そ
の結果、CNGのガス組成に関わらず実際の出力トルク
を要求トルクに一致させることができ、したがって良好
なドライバビリティを確保することができる。
【0015】次に、ガス組成補正係数KTAの算出方法
について説明する。内燃機関の正味熱効率がCNGのガ
ス組成に依らずほぼ一定であることを考えると同一の機
関回転数N、同一の燃料噴射時間TAUに対して次式が
成立する。 a・N・TRQ/QEX=a・N・TRQS/QEXS ここで、aは仕事の熱当量などを一まとめにして表した
定数を、TRQは或るガス組成における出力トルクを、
QEXは或るガス組成における機関に供給されたCNG
の総発熱量を、TRQSは基準ガス組成における出力ト
ルク(以下では基準ガス組成出力トルクという)を、Q
EXSは基準ガス組成における機関に供給されたCNG
の総発熱量をそれぞれ表している。したがって次の関係
が得られる。
【0016】QEX=TRQ・QEXS/TRQS すなわち、CNGの発熱量は機関出力トルクTRQによ
り表される。そこで、本発明による実施態様では機関出
力トルクTRQを検出し、検出された出力トルクTRQ
に基づいてガス組成補正係数KTAを算出するようにし
ている。図5はガス組成補正係数KTAを示している。
図5に示されるように検出された出力トルクTRQが基
準ガス組成出力トルクTRQSよりも小さいとき、すな
わちTRQ/TRQS<1のときにはガス組成補正係数
KTAは1よりも大きく、TRQ/TRQSが小さくな
るにつれて大きくなる。したがって、TRQ/TRQS
<1のときにはスロットル開度TAは増大補正され、斯
くして出力トルクが増大せしめられる。一方、TRQ/
TRQS>1のときにはガス組成補正係数KTAは1よ
りも小さく、TRQ/TRQSが大きくなるにつれて小
さくなる。したがってTRQ/TRQS>1のときには
スロットル開度TAは減少補正され、斯くして出力トル
クが減少せしめられる。
【0017】このようにするとCNGのガス組成に関わ
らず実際の出力トルクを要求トルクに一致させることが
でき、したがって出力トルクに過不足が生ずるのを阻止
することができる。その結果、CNGのガス組成に関わ
らず良好なドライバビリティを確保することができる。
CNGの基準ガス組成にはどのようなものを用いてもよ
いが、本実施態様では都市ガス13Aのガス組成を基準
ガス組成としている。この基準ガス組成は概ね以下の通
りである。 メタン:87.5% エタン:7.6% プロパン:2.3% ブタン:2.6% また、出力トルクTRQをどのように求めてもよいが、
本実施態様では特公平7−89090号公報に記載され
ているように筒内圧センサ28により検出される筒内圧
に基づいて出力トルクTRQを算出するようにしてい
る。しかしながら、クランクシャフトにトルクセンサを
取り付けてもよく、或いは例えば特公平7−33809
号公報に記載されているようにクランクシャフトの角速
度に基づいて出力トルクを求めるようにすることもでき
る。
【0018】図6はスロットル開度を制御するためのル
ーチンを示している。このルーチンは例えば繰返し実行
されるメインルーチン内で実行される。図6を参照する
と、まず初めにステップ40では図2のマップを用いて
基準ガス組成基本スロットル開度TABSが算出され
る。続くステップ41では筒内圧センサ28の出力信号
に基づいて出力トルクTRQが検出される。続くステッ
プ42では基準ガス組成出力トルクTRQSが算出され
る。基準ガス組成出力トルクTRQSは予め実験により
求められており、図7に示すように機関負荷Q/Nおよ
び機関回転数Nの関数として図7に示すマップの形で予
めROM22内に記憶されている。続くステップ43で
はTRQ/TRQSと図5のマップを用いてガス組成補
正係数TKAが算出される。続くステップ44では基準
ガス組成基本スロットル開度TABSとガス組成補正係
数KTAの積としてスロットル開度TAが算出される。
続くステップ45では実際のスロットル開度がTAとな
るようにアクチュエータ15aが駆動せしめられる。
【0019】図8は燃料噴射時間TAUの算出ルーチン
を示している。このルーチンは例えば繰返し実行される
メインルーチン内で実行される。図8を参照すると、ま
ず初めにステップ50では基準ガス組成基本燃料噴射時
間TBSが図3のマップを用いて算出される。続くステ
ップ51では空燃比センサ29の出力信号に基づいてフ
ィードバック補正係数FAFが算出される。続くステッ
プ52では補正係数KKが算出される。続くステップ5
3では次式に基づいて燃料噴射時間TAUが算出され
る。
【0020】TAU=TBS・FAF・KK 燃料噴射弁14からはTAUだけCNGが噴射される。
なお、ガス燃料には、CNGの他、例えば液化石油ガス
(LPG)などのように一次燃料である天然ガスおよび
石油ガスや二次燃料である石炭転換ガスおよび石油転換
ガスを用いることができる。また、液体燃料ではなるが
その組成にバラツキがあり得るメタノールなどを燃料と
する内燃機関にも本発明を適用することができる。
【0021】
【発明の効果】ガス燃料のガス組成に関わらず機関出力
に過不足が生ずるのを阻止することができるので良好な
ドライバビリティを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】基準ガス組成基本スロットル開度を示す線図で
ある。
【図3】基準ガス組成基本燃料噴射時間を示す線図であ
る。
【図4】CNGの各成分の単位体積当たりの発熱量を示
す線図である。
【図5】ガス組成補正係数を示す線図である。
【図6】スロットル開度を制御するためのフローチャー
トである。
【図7】基準ガス組成出力トルクを示す線図である。
【図8】燃料噴射時間を算出するためのフローチャート
である。
【符号の説明】
4…燃焼室 7…吸気ポート 14…燃料噴射弁 15…スロットル弁 15a…アクチュエータ 28…筒内圧センサ 30…アクセルペダル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入空気量を制御可能なガス内燃機関に
    おいて、ガス燃料のガス組成に応じて定まる発熱量を代
    表する代表値を求めて該代表値とアクセルペダルの踏込
    み量とに応じ吸入空気量を制御するようにした制御装
    置。
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