JPH10220231A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸気制御装置

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JPH10220231A
JPH10220231A JP9022639A JP2263997A JPH10220231A JP H10220231 A JPH10220231 A JP H10220231A JP 9022639 A JP9022639 A JP 9022639A JP 2263997 A JP2263997 A JP 2263997A JP H10220231 A JPH10220231 A JP H10220231A
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JP
Japan
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valve
intake
internal combustion
combustion engine
partition
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Application number
JP9022639A
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Inventor
Sadaaki Muramatsu
完昭 村松
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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Abstract

(57)【要約】 【課題】開閉弁の取付作業を容易にすることのできる内
燃機関の吸気制御装置を提供する。 【解決手段】エンジン11のサージタンク33内には、
同タンク33内を二つの吸気室33a,33bに区画す
るための隔壁52a,52bが設けられる。隔壁52
a,52b間には連通部53が設けられ、サージタンク
33の外壁54には連通部53に対応してスリット55
が設けられる。一方、開閉弁51は、サージタンク33
の外壁54に固定される弁取付部材61と、連通部53
を開閉するための弁体62とを備える。又、外壁54に
は爪部57が設けられ、弁取付部材61には突起69が
設けられる。そして、弁体62を連通部53内に挿入し
た状態で弁取付部材61を回動させると、爪部57に突
起69が係合され、弁取付部材61が外壁54に固定さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の有効吸
気管長を変更することにより燃焼室への空気の吸入効率
を高める内燃機関の吸気制御装置に係り、詳しくは複数
の吸気通路間を連通・遮断するために設けられる開閉弁
の取付構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車載用エンジン等の内燃機関
は、複数のピストンが往復移動可能に設けられたシリン
ダブロックと、シリンダブロックの上端に取り付けられ
たシリンダヘッドとを備えている。又、各ピストンの上
端とシリンダヘッドとの間にはそれぞれ燃焼室が設けら
れ、その燃焼室には吸気通路及び排気通路が接続されて
いる。シリンダヘッドには吸気バルブ及び排気バルブが
設けられている。この吸気バルブを開閉駆動することに
より吸気通路と燃焼室とが連通・遮断され、排気バルブ
を開閉駆動することにより排気通路と燃焼室とが連通・
遮断されるようになっている。
【0003】そして、内燃機関の吸気行程においては吸
気バルブが開き、吸気通路内の空気が脈動しながら燃焼
室内へ吸入される。又、吸気通路には、吸気バルブが開
いたときに燃焼室内へ向かって燃料を噴射する燃料噴射
弁が設けられている。従って、内燃機関の吸気行程中に
は、吸気通路から燃焼室内へ吸入される空気と、燃料噴
射弁から燃焼室内へ噴射される燃料とが混じり合って混
合ガスが形成され、その混合ガスが燃焼室へ吸入される
ようになる。
【0004】ところで、内燃機関の出力向上を図るため
には燃焼室への空気の吸入効率を向上させ、燃焼室内に
多量の混合ガスを充填することが望ましい。そのため近
年は、吸気通路を流れる空気の脈動を利用して、燃焼室
への空気の吸入効率を向上させる方法なども講じられて
いる。即ち、空気の脈動流には圧力が高い部分と低い部
分とが交互に生じるため、その圧力の高い部分が燃焼室
の近傍に位置したときに吸気バルブを開けば、吸気通路
から燃焼室へ効率よく空気が吸入されることになる。そ
して一般に、この吸気通路を流れる空気の脈動流は、そ
の周期が内燃機関の回転数や吸入空気量に伴って変化す
る。そこで従来は、こうした吸気の脈動特性の考慮のも
とに、内燃機関の全運転域において燃焼室への空気の吸
入効率を向上させるべく、内燃機関の有効吸気管長を同
機関の回転数や吸入空気量に合わせて変更する、いわゆ
る可変吸気システムが提案され、実用されている。
【0005】こうした可変吸気システムの一例として、
実開昭62−88832号公報に記載された内燃機関の
吸気制御装置が知られている。この吸気制御装置では、
図9に示すように、エアクリーナ80に接続された一つ
の吸気通路81aは、サージタンク82内に繋がって二
つの吸気通路81bに分岐され、それら吸気通路81b
は同タンク82内に設けられた二つの室82a,82b
と連通している。このサージタンク82には開閉弁83
が設けられている。そして、サージタンク82内は、開
閉弁83が閉じると二つの室82a,82b間が遮断さ
れ、同開閉弁83が開くと二つの室82a,82bが連
通するようになっている。又、上記二つに分岐された吸
気通路81bはサージタンク82の下流で更に六つの吸
気通路81cに分岐され、上記二つの室82a,82b
はこれら六つの吸気通路81cの内の三つとそれぞれ繋
がっている。そして、六つの吸気通路81cは、それぞ
れ六つの燃焼室84に連通している。
【0006】この吸気制御装置にあっては、開閉弁83
が閉じると、内燃機関の有効吸気管長は燃焼室84から
二つの吸気通路81bが合流する位置までの長さとな
る。又、開閉弁83が開くと、二つの室82a,82b
間の圧力差がなくなるため、有効吸気管長は燃焼室84
からサージタンク82の手前までの長さとなる。そし
て、例えば吸入空気量が一定であるとする条件のもとで
は、内燃機関の低回転時に開閉弁83を閉じることで、
同機関の低回転時に周期が長くなる吸気通路81a〜8
1c内の脈動流に対応して有効吸気管長が長くなり、燃
焼室84への空気の吸入効率が向上する。又、内燃機関
の高回転時に開閉弁83を開くことで、同機関の高回転
時に周期が短くなる吸気通路81a〜81c内の脈動流
に対応して有効吸気管長が短くなり、この場合も燃焼室
84への空気の吸入効率が向上する。
【0007】一方、上記公報に記載の吸気制御装置で
は、図10及び図11に示すように、開閉弁83がボル
ト85によってサージタンク82に取付固定される構造
となっている。そのサージタンク82は、二つの室82
a,82bを区画形成するための隔壁86を備え、隔壁
86には二つの室82a,82bを連通する連通部86
aが、同サージタンク82に設けられた開孔87側から
切欠形成されている。
【0008】又、開閉弁83は、ボルト85によってサ
ージタンク82に取り付けられる板状の弁取付部材88
を備え、弁取付部材88からは板状の弁ホルダ89が突
出している。この弁ホルダ89には連通孔90が形成さ
れ、連通孔90内には弁軸91を備えた円板状の弁体9
2が設けられている。そして、弁軸91は連通孔90内
に回転可能に支持され、弁体92は弁軸91を中心に回
動することにより開閉動作を行なうようになっている。
【0009】このように構成された開閉弁83のサージ
タンク82への取り付けは、弁体92が同タンク82の
開孔87を介して連通部86a内に挿入された状態で、
弁取付部材88をボルト85でサージタンク82に固定
することによって行われる。開閉弁83がサージタンク
82に取り付けられると、弁ホルダ89が連通部86a
内に嵌まり込み、二つ吸気通路81bは弁ホルダ89の
連通孔90によって連通するようになる。そして、連通
孔90は弁体92の開閉動作により開閉されることとな
り、その連通孔90の開閉により二つの吸気通路81b
が連通・遮断される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記開閉弁
83の取付構造にあっては、ボルト85によって同開閉
弁83がサージタンク82に取り付けられるため、その
ボルト85の締め付けに手間がかかり、開閉弁83の取
付作業が煩雑になって時間がかかるという問題があっ
た。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、開閉弁の取付作業を容
易にすることのできる内燃機関の吸気制御装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、隔壁により分割された吸
気通路間に挿入固定される開閉弁を開閉制御してそれら
吸気通路同士を連通又は遮断することにより内燃機関の
有効吸気管長を変更する内燃機関の吸気制御装置におい
て、前記開閉弁が前記隔壁により分割された吸気通路間
の所定の位置に挿入されることに基づき該開閉弁を係合
せしめる係合手段を備え、同開閉弁はこの係合手段によ
って前記隔壁により分割された吸気通路間に固定される
ものとした。
【0013】同構成によれば、開閉弁が隔壁により分割
された吸気通路間の所定位置に挿入されると、その位置
に開閉弁が係合手段によって固定されるため、その開閉
弁の取付作業は容易とされる。
【0014】請求項2記載の発明では、前記吸気通路は
その外壁に前記開閉弁の弁体が挿入されるスリットを有
し、前記開閉弁はその弁体を略直角に支持して且つ吸気
通路外壁との対向面が前記スリットを覆う弁取付部材を
有し、前記係合手段は前記吸気通路外壁と前記弁取付部
材とを係合するものとした。
【0015】同構成にあっては、開閉弁の弁体を、吸気
通路の側方からスリットを介して、隔壁により分割され
た吸気通路間に挿入すると、係合手段により開閉弁の弁
取付部材が前記外壁に固定され、その弁取付部材により
スリットが覆われる。従って、同構成によれば、吸気通
路の側方から開閉弁の取り付けが行なわれることとな
り、その開閉弁の取付作業性が向上する。
【0016】請求項3記載の発明では、前記係合手段
は、前記開閉弁の前記隔壁により分割された吸気通路間
への挿入をガイドするガイド手段を併せ備えるものとし
た。同構成によれば、隔壁により分割された吸気通路間
への開閉弁の挿入は、係合手段に備えられたガイド手段
によってガイドされるため、開閉弁の取り付けが容易且
つ的確に行われる。
【0017】請求項4記載の発明では、前記吸気通路外
壁と前記弁取付部材との間には前記スリットの周囲を覆
うようシール部材が挟み込まれるものとした。同構成に
よれば、吸気通路外壁と弁取付部材との間に挟み込まれ
たシール部材により、吸気通路内からスリットを介して
空気が漏れるのを防止することができるようになる。
【0018】請求項5記載の発明では、前記開閉弁の弁
体は、これが閉弁制御されるとき前記隔壁に当接する大
きさに形成されるものであり、それら弁体と隔壁との当
接面の少なくとも一方にはガスケットが施されるものと
した。
【0019】同構成によれば、開閉弁の閉弁時には、上
記ガスケットにより弁体と隔壁との間での空気の移動が
規制され、吸気通路間の気密が保持されるようになる。
また、隔壁側のみにガスケットが施される場合には、開
閉弁の弁体を薄く且つ軽量にすることができるようにな
る。
【0020】請求項6記載の発明では、前記隔壁はそれ
自体がシール性を有する材料によって構成されるものと
した。同構成によれば、例えば隔壁にガスケットを設け
る場合に比べ、同ガスケットを取り付けるための溝等を
隔壁に設けなくてもよい分、開閉弁の開弁時における吸
気通路間の空気流通面積を大きくとることができるよう
になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を直列6気筒の自動
車用エンジンに適用した一実施形態を図1〜図4に従っ
て説明する。
【0022】図1に示すように、エンジン11のシリン
ダブロック11aには六つのピストン12(図1には一
つのみ図示)が往復移動可能に設けられ、ピストン12
はコンロッド13を介してエンジンの出力軸であるクラ
ンクシャフト14に連結されている。ピストン12の往
復移動は、このコンロッド13によりクランクシャフト
14の回転へと変換されるようになっている。又、シリ
ンダブロック11aの上端にはシリンダヘッド15が設
けられ、シリンダヘッド15とピストン12との間には
燃焼室16が設けられている。シリンダヘッド15には
燃焼室16と連通する吸気ポート17及び排気ポート1
8が設けられ、それら吸気ポート17及び排気ポート1
8には、それぞれ吸気バルブ19及び排気バルブ20が
設けられている。
【0023】シリンダヘッド15には、吸気バルブ19
及び排気バルブ20を開閉駆動するための吸気カムシャ
フト21及び排気カムシャフト22が回転可能に支持さ
れている。これら吸気及び排気カムシャフト21,22
はタイミングベルトを介してクランクシャフト14に連
結され、同ベルトによりクランクシャフト14の回転が
吸気及び排気カムシャフト21,22へ伝達されるよう
になっている。そして、吸気カムシャフト21が回転す
ると、吸気バルブ19が開閉駆動されて、吸気ポート1
7と燃焼室16とが連通・遮断されるようになる。又、
排気カムシャフト22が回転すると、排気バルブ20が
開閉駆動されて、排気ポート18と燃焼室16とが連通
・遮断されるようになる。
【0024】吸気ポート17及び排気ポート18には、
それぞれインテークマニホールド30及びエキゾースト
マニホールド31が接続されている。このインテークマ
ニホールド30内及び吸気ポート17内は吸気通路32
aとなっており、エキゾーストマニホールド31内及び
排気ポート18内は排気通路33となっている。インテ
ークマニホールド30の上流端はサージタンク33に接
続され、同タンク33の上流側には吸気管34が接続さ
れている。この吸気管34の内部は吸気通路32bとな
っており、同吸気通路32bにはスロットルバルブ35
が設けられている。そして、スロットルバルブ35の開
度は自動車のアクセル操作に基づき調節され、このスロ
ットルバルブ35の開度調節により燃焼室16内へ吸入
される空気の量が調節されるようになっている。
【0025】又、インテークマニホールド30における
燃焼室16側の端部(下流端)には、燃焼室16内へ向
かって燃料を噴射するための燃料噴射弁38が設けられ
ている。この燃料噴射弁38は、空気が吸気通路32
a,32bを通って燃焼室16へ吸入されるとき、燃焼
室16へ向けて燃料を噴射し、燃料及び空気からなる混
合ガスを形成する。一方、シリンダヘッド15には、点
火プラグ39aが設けられている。そして、その点火プ
ラグ39aにより燃焼室16内に充填された混合ガスに
対して点火が行われると、混合ガスが燃料してエンジン
11の動力が得られるとともに、燃焼後の混合ガスは排
気ガスとして上記排気通路33へ送り出されるようにな
る。
【0026】次に、エンジン11の燃焼室16へ空気を
吸入させるための吸気構造について、図2を参照して詳
しく説明する。同図に示されるように、スロットルバル
ブ35が設けられた吸気通路32bは、二つに分岐した
後にそれぞれサージタンク33に繋がっている。サージ
タンク33には開閉弁51が取り付けられ、サージタン
ク33内はその開閉弁51により二つの吸気室33a,
33bに仕切られるようになっている。その吸気室33
a,33bには、それぞれ二つに分岐した吸気通路32
bが連通するとともに、インテークマニホールド30が
三つずつ接続されている。従って、二つの吸気通路32
bは、サージタンク33内にて六つの吸気通路32aへ
と分岐する。そして、それら吸気通路32aは、エンジ
ン11に設けられた六つの燃焼室16にそれぞれ連通し
ている。
【0027】サージタンク33内に設けられた上記二つ
の吸気室33a,33bは、開閉弁51の開閉動作によ
って連通・遮断されるようになっている。そして、開閉
弁51の閉動作により吸気室33a,33b間が遮断さ
れると、エンジン11の有効吸気管長は燃焼室16から
二つの吸気通路32bが合流する位置までの長さとな
る。又、開閉弁51の開動作により吸気室33a,33
b間が連通すると、サージタンク33内の圧力差がなく
なるため、エンジン11の有効吸気管長は燃焼室16か
らサージタンク33までの長さとなる。
【0028】このような有効吸管長の変更は、エンジン
11の運転状態変化に合わせて行われる。即ち、スロッ
トルバルブ35の開度を一定とした条件においては、エ
ンジン11の低回転時に有効吸気管長が長くされ、エン
ジン11の高回転時には有効吸気管長が短くされる。こ
れは、エンジン11の低回転時に周期が長くなる吸気通
路32a,32b内の脈動流に対応して有効吸気管長を
長くし、エンジン11の高回転時に周期が短くなる吸気
通路32a,32b内の脈動流に対応して有効吸気管長
を短くするためである。こうして脈動流の周期変化に対
応して有効吸気管長を好適に変更することにより、エン
ジン11の全運転領域においてその吸気効率を向上させ
ることができるようになる。
【0029】次に、サージタンク33に対する上記開閉
弁51の取付構造について、図3及び図4を参照して詳
しく説明する。図3に示すように、サージタンク33内
の上部及び下部には、それぞれ隔壁52a,52bが設
けられている。この隔壁52a,52bはサージタンク
33の長手方向中央に位置し、隔壁52a,52b間は
吸気室33a,33b間を連通するための連通部53と
なっている。この連通部53は略円形をなし、同連通部
53を介して吸気室33a,33b間を空気が行き来す
るようになっている。
【0030】一方、サージタンク33の外壁54には、
スリット55が連通部53に対応して設けられている。
そして、スリット55は、その上半分よりも図中右側に
上記隔壁52aが位置するとともに、その下半分よりも
図中左側に上記隔壁52bが位置するように、鉛直方向
に対して斜めに設けられている。又、スリット55の長
手方向中央部には、軸受部56が円弧状に設けられてい
る。
【0031】また、同じくサージタンク33の外壁54
には、上記軸受部56を挟むように配置された一対の爪
部57が突出形成されている。これら爪部57の先端に
は各々対向するように突出する突部57b(図3には一
つのみ図示)が設けられ、突部57bには外壁54の外
側面と対向する傾斜面が57aが設けられている。この
傾斜面57aは、図3の矢印A方向へ向かうほど、外壁
54との間の距離が短くなるように傾斜している。そし
て、同傾斜面57aにおいて、矢印A方向の端部には凹
部58が設けられている。この凹部58の底面は、傾斜
面57aにおいて外壁54から最も離れた部分よりも外
壁54寄りに位置している。
【0032】また、開閉弁51は、円板状に形成された
弁取付部材61及び弁体62を備えて構成されている。
弁体62の径方向断面における断面積は、前記連通部5
3を通過する空気の流通面積よりも大きい値となってい
る。その弁体62は弁取付部材61と直交する方向へ延
びる弁軸63を備え、弁軸63は弁取付部材61の中心
部を貫通して回転可能に支持されている。また、この弁
軸63には、弁体62を挟むように設けられた一対のパ
ッキン64a,64bが装着されている。そして、それ
らパッキン64a,64bには紐状をなすガスケット6
5,66が繋がっている。これらガスケット65,66
のうち、一方のガスケット65は、弁体62の図中右側
に配置され、その弁体62における上半分右側面の外縁
部に沿って半円弧状に延びる溝65a内に嵌め込まれて
いる。又、他方のガスケット66は、弁体62の図中左
側に配置され、その弁体62における下半分左側面の外
縁部に沿って半円弧状に延びる溝66a内に嵌め込まれ
ている。
【0033】サージタンク33並びに開閉弁51のこの
ような構成により、弁体62をサージタンク33の上記
スリット55を介して連通部53内に挿入した際には、
同弁体62の上記ガスケット65,66が施された上半
分及び下半部が、それぞれ同タンク33内において隔壁
52aの左側及び隔壁52bの右側に位置するようにな
る。このとき、弁軸63に取り付けられたパッキン64
bは、スリット55における軸受部56に嵌め込まれ
る。この状態で、弁軸63がその軸線Lを中心に図3の
矢印A方向へ回動されると、弁体62はガスケット6
5,66をそれぞれ隔壁52a及び隔壁52bに押し付
けた状態で連通部53を閉鎖するようになる。その結
果、サージタンク33の吸気室33a,33b間は、高
い気密が保たれた状態で遮断されるようになる。又、弁
軸63がその軸線Lを中心に矢印Aと逆方向へ約90°
回動された場合には、弁体62によって連通部53が開
かれ、サージタンク33の吸気室33a,33b間は連
通する。
【0034】また、開閉弁51を構成する上記弁取付部
材61において、サージタンク33の外壁54と対向す
る面には、溝67が弁軸63の軸線Lを中心にして円環
状に延びるように設けられている。そして、その溝67
には、同じく円環状に形成されたOリング68が嵌め込
まれている。
【0035】さらに、弁取付部材61においてその外周
面には一対の突起69が設けられ、突起69は弁取付部
材61からサージタンク33と反対側へ向かって突出し
ている。この突起69の突出方向先端には傾斜面69a
が設けられ、同傾斜面69aは前記爪部57の傾斜面5
7aと同方向に傾斜している。
【0036】ここで、これら爪部57と突起69との係
合に基づくサージタンク33に対する開閉弁51の取付
構造について説明する。上記のように構成された開閉弁
51をサージタンク33に取り付けるには、弁体62を
サージタンク33の連通部53内に挿入した状態で、弁
取付部材61をサージタンク33における一対の爪部5
7間に嵌め込む。その後、弁取付部材61を弁軸63が
中心となるように図3の矢印A方向へ回動させると、図
4に示すように、弁取付部材61における突起69の傾
斜面69aがサージタンク33における爪部57の傾斜
面57aに接近して接触する。こうして傾斜面69a,
57aが互いに接触した状態で、更に弁取付部材61を
矢印A方向に回動させると、同弁取付部材61の回動に
伴って爪部57の傾斜面57aが、突起69の傾斜面6
9aを介して弁取付部材61をサージタンク33へ向け
て徐々に押し付けるようになる。そして、突起69が爪
部57の凹部58に対応する位置まで回動されると、そ
の凹部58に突起69が係合されて弁取付部材61がサ
ージタンク33に固定される。
【0037】また、このとき弁取付部材61によってサ
ージタンク33の外壁54に押し付けられているOリン
グ68は、弁取付部材61と外壁54との間において、
前記スリット55を囲った状態となっている。そのた
め、サージタンク33内から外部に空気が漏れるのを確
実に防止することができるようになる。
【0038】なお、開閉弁51がサージタンク33に取
り付けられた状態では、弁軸63に図示しないアクチュ
ータが接続され、そのアクチュエータにより弁軸63の
回動が行われる。
【0039】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、下記に示す効果が得られるようになる。・サージタ
ンク33の側方から弁体62をスリット55へ挿入する
とともに、弁取付部材61を上記一対の爪部57の間に
嵌め込んだ状態で回動させるだけの操作で、開閉弁51
をサージタンク33に取り付けることができる。従っ
て、ボルトを用いて開閉弁をサージタンクに取り付けて
いた従来のものと異なり、サージタンク33に対する開
閉弁51の取付作業を極めて容易に行なうことができ
る。
【0040】・弁取付部材61を上記のように回動させ
る際、弁取付部材61の突起69に設けた傾斜面69a
と、サージタンク33の爪部57に設けた傾斜面57a
とが互いに摺接されるようにした。従って、弁取付部材
61の回動は傾斜面69a,57aによって好適にガイ
ドされるため、爪部57の凹部58に対する突起69の
引掛操作を容易且つ的確に行なうことができる。
【0041】・開閉弁51をサージタンク33に取り付
けたとき、弁取付部材61に設けられたOリング68が
サージタンク33の外壁54との間に挟み込まれるた
め、タンク33内の空気が外部に漏れるのを確実に防止
することができる。
【0042】・爪部57の凹部58は、その底面が傾斜
面57aにおいて外壁54から最も離れた部分よりも外
壁54寄りに位置するよう形成されている。従って、開
閉弁51がサージタンク33に取り付けられた際、上記
Oリング68を弁取付部材61と外壁54との間に確実
に挟み込まれた状態とすることができる。
【0043】・弁体62がサージタンク33の連通部5
3を閉じると、弁体62に取り付けられたガスケット6
5,66が同タンク33の隔壁52a,52bに押し付
けられて吸気室33a,33b間での空気の行き来が規
制される。このため、開閉弁51の閉弁によるエンジン
11の有効吸気管長変更を的確に行なうことができる。
【0044】尚、本実施形態は、例えば以下のように変
更することもできる。・本実施形態では、弁取付部材6
1を回動させることにより、サージタンク33の爪部5
7(正確には凹部58)に弁取付部材61の突起69を
引っ掛けるようにしたが、本発明はこれに限定されな
い。例えば、図5に示すように、サージタンク33の外
壁54に弾性を有する一対の爪部71を突出形成し、そ
れら爪部71には外壁54と対向する弁取付部材固定面
71aと弁取付部材ガイド面71bとをそれぞれ設け
る。
【0045】この構造にあっては、サージタンク33へ
の開閉弁51の取り付けの際、弁取付部材61をガイド
面71bに当接させた状態で外壁54側へ押し付ける
と、爪部71が互いに離間する方向に弾性変形する。そ
して、弁取付部材61がOリング68を外壁54との間
に確実に挟み込む所定の位置に達すると、それら一対の
爪部71が元の位置に戻ってその固定面71aが弁取付
部材61の後面(図5の右側面)に引っ掛かり、開閉弁
51がサージタンク33に固定される。
【0046】爪部71を上記の構造とすることにより、
弁取付部材61に先の実施形態のような突起69を特に
設けなくても、開閉弁51をサージタンク33に係合さ
せることが可能になる。そのため、突起69の分だけ開
閉弁51の構造を簡略化でき、ひいては同開閉弁51の
製造を容易にすることができる。
【0047】・上記の場合において、弁取付部材61を
円板状にするのではなく、サージタンク33に設けたス
リット55より若干大きい長方形板状に形成してもよ
い。このように構成しても、サージタンク33からスリ
ット55を介して空気が漏れるのを防止することができ
る。更に、弁取付部材61を上記の形状とするとによ
り、開閉弁51の小型化をも併せ図ることができる。
【0048】・図6に示すように、ガスケット65,6
6を弁体62に設ける代わりに、ガスケット65につい
てはこれを隔壁52aの図中左側面に形成された溝65
aに嵌め込み、且つガスケット66についてはこれを隔
壁52bの図中右側面に形成された溝66aに嵌め込む
ようにする。そして、弁体62がサージタンク33の連
通部53を閉じたとき、ガスケット65,66が弁体6
2の外縁部に接触するようにし、連通部53から弁体6
2と隔壁52a,52bとの間を介して空気が漏れるの
を規制する。この構成によれば、弁体62に溝65a,
66aが形成されていないため、その弁体62を先の実
施形態よりも薄く且つ軽量にし、弁体62が開閉動作を
素早く行なうようにすることができる。
【0049】・図7に示すように、隔壁52a,52b
をゴム等のシール性を有する材料によって形成して、サ
ージタンク33の内面に埋込固定するようにしてもよ
い。この場合、上記の場合と異なり、隔壁52a,52
bにガスケット65,66を嵌め込む必要がなくなるた
め、溝65a,66aの分だけ連通部53の空気流通面
積を大きくとることができる。
【0050】・図8に示すように、弁取付部材61から
突出する四角板状の弁ホルダ72を開閉弁51に設け
る。そして、弁ホルダ72に連通孔73を設け、その連
通孔73内に弁体62を回動可能に支持する。更に、弁
ホルダ72にガスケット65,66を取り付けるように
してもよい。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、開閉弁が
隔壁により分割された吸気通路間の所定位置に挿入され
ると、その位置に開閉弁が係合手段によって固定される
ため、その開閉弁の取付作業を容易に行なうことができ
る。
【0052】請求項2記載の発明によれば、吸気通路の
側方から開閉弁の取り付けが行なわれるため、その開閉
弁の取付作業性が向上する。請求項3記載の発明によれ
ば、隔壁により分割された吸気通路間への開閉弁の挿入
は、係合手段に備えられたガイド手段によってガイドさ
れるため、開閉弁の取り付けを容易且つ的確に行なうこ
とができる。
【0053】請求項4記載の発明によれば、吸気通路外
壁と弁取付部材との間に挟み込まれたシール部材によ
り、吸気通路内からスリットを介して空気が漏れるのを
防止することができる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、開閉弁の閉
弁時には、弁体と隔壁との少なくとも一方に設けられた
ガスケットにより、弁体と隔壁との間での空気の移動が
規制されるため、吸気通路間の気密を保持することがで
きる。また、隔壁側のみにガスケットが施される場合に
は、開閉弁の弁体を薄く且つ軽量にすることができる。
【0055】請求項6記載の発明によれば、ガスケット
を取り付けるための溝等を隔壁に設けなくてもよい分、
例えば隔壁に上記ガスケットを設ける場合に比べ、開閉
弁の開弁時における吸気通路間の空気流通面積を大きく
とることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたエンジンの概略構成を示す
断面図。
【図2】同エンジンの吸気構造を示す断面図。
【図3】サージタンクに対する開閉弁の取付構造を示す
破断斜視図。
【図4】爪部と突起との関係を示す拡大図。
【図5】サージタンクに対する開閉弁の取付構造の他の
例を示す断面図。
【図6】ガスケットの他の配設例を示す断面図。
【図7】隔壁の他の構成例を示す断面図。
【図8】開閉弁の他の例を示す断面図。
【図9】従来におけるエンジンの吸気制御装置を示す概
略図。
【図10】従来のサージタンクを示す斜視図。
【図11】従来の開閉弁を示す斜視図。
【符号の説明】
11…エンジン、16…燃焼室、32a,32b…吸気
通路、33…サージタンク、51…開閉弁、52a,5
2b…隔壁、53…連通部、55…スリット、57…爪
部、57a…傾斜面、58…凹部、61…弁取付部材、
62…弁体、63…弁軸、65,66…ガスケット、6
8…Oリング、69…突起、69a…傾斜面、71…爪
部、71a…固定面、71b…ガイド面。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隔壁により分割された吸気通路間に挿入固
    定される開閉弁を開閉制御してそれら吸気通路同士を連
    通又は遮断することにより内燃機関の有効吸気管長を変
    更する内燃機関の吸気制御装置において、 前記開閉弁が前記隔壁により分割された吸気通路間の所
    定の位置に挿入されることに基づき該開閉弁を係合せし
    める係合手段を備え、同開閉弁はこの係合手段によって
    前記隔壁により分割された吸気通路間に固定されること
    を特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  2. 【請求項2】前記吸気通路はその外壁に前記開閉弁の弁
    体が挿入されるスリットを有し、 前記開閉弁はその弁体を略直角に支持して且つ吸気通路
    外壁との対向面が前記スリットを覆う弁取付部材を有
    し、 前記係合手段は前記吸気通路外壁と前記弁取付部材とを
    係合する請求項1記載の内燃機関の吸気制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の内燃機関の吸気制御装置に
    おいて、 前記係合手段は、前記開閉弁の前記隔壁により分割され
    た吸気通路間への挿入をガイドするガイド手段を併せ備
    えることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は3記載の内燃機関の吸気制御
    装置において、 前記吸気通路外壁と前記弁取付部材との間には前記スリ
    ットの周囲を覆うようシール部材が挟み込まれることを
    特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関
    の吸気制御装置において、 前記開閉弁の弁体は、これが閉弁制御されるとき前記隔
    壁に当接する大きさに形成されるものであり、 それら弁体と隔壁との当接面の少なくとも一方にはガス
    ケットが施されることを特徴とする内燃機関の吸気制御
    装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関
    の吸気制御装置において、 前記隔壁はそれ自体がシール性を有する材料によって構
    成されることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100580687B1 (ko) 2004-06-28 2006-05-15 현대자동차주식회사 가변흡기 시스템의 밸브 작동구조
JP2010261359A (ja) * 2009-05-07 2010-11-18 Denso Corp 可変吸気装置

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