JPH10217929A - 滑走制御装置 - Google Patents
滑走制御装置Info
- Publication number
- JPH10217929A JPH10217929A JP2520697A JP2520697A JPH10217929A JP H10217929 A JPH10217929 A JP H10217929A JP 2520697 A JP2520697 A JP 2520697A JP 2520697 A JP2520697 A JP 2520697A JP H10217929 A JPH10217929 A JP H10217929A
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- car
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両速度と車軸速度との速度差が所定のセッ
ト値を越えたとき再粘着のためのブレーキ力の制御を行
う滑走制御装置において、従来は、上記セット値を編成
内の各車両で同一の値に設定していたので、再粘着のた
めにブレーキ圧を大幅に減少させねばならず、制動距離
が増大するという問題があった。 【解決手段】 速度差のセット値を、車両進行方向の前
方の車両から後方の車両へいくに従い、順次小さく設定
するようにした。 【効果】 後方車両では、再粘着のためのブレーキ圧の
低減量が抑制される。
ト値を越えたとき再粘着のためのブレーキ力の制御を行
う滑走制御装置において、従来は、上記セット値を編成
内の各車両で同一の値に設定していたので、再粘着のた
めにブレーキ圧を大幅に減少させねばならず、制動距離
が増大するという問題があった。 【解決手段】 速度差のセット値を、車両進行方向の前
方の車両から後方の車両へいくに従い、順次小さく設定
するようにした。 【効果】 後方車両では、再粘着のためのブレーキ圧の
低減量が抑制される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両におい
て、ブレーキ作用中における車両の滑走を検出してブレ
ーキ力を制御することにより滑走車輪を再粘着させる鉄
道車両用の滑走制御装置に関する。
て、ブレーキ作用中における車両の滑走を検出してブレ
ーキ力を制御することにより滑走車輪を再粘着させる鉄
道車両用の滑走制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、例えば特開昭61−19940
1号公報に記載された従来の滑走制御装置を示す構成図
である。同図は1車両2台車分を示し、編成内では、こ
れが各車両毎に備えられている。図において、1、2、
3、4は各車軸の回転速度を検出する速度センサ、5は
速度センサ1〜4の出力に基づいて後述する要領で滑走
の発生および滑走軸を検出し、後述する滑走防止弁6、
7を制御して滑走車輪の再粘着を行う滑走制御装置であ
る。
1号公報に記載された従来の滑走制御装置を示す構成図
である。同図は1車両2台車分を示し、編成内では、こ
れが各車両毎に備えられている。図において、1、2、
3、4は各車軸の回転速度を検出する速度センサ、5は
速度センサ1〜4の出力に基づいて後述する要領で滑走
の発生および滑走軸を検出し、後述する滑走防止弁6、
7を制御して滑走車輪の再粘着を行う滑走制御装置であ
る。
【0003】滑走防止弁6、7はブレーキ圧制御弁であ
り、ブレーキシリンダへの圧縮空気の供給を停止させる
ブレーキ圧供給停止用電磁弁6a、7aと、ブレーキシ
リンダの圧縮空気を排気させるブレーキ圧排気用電磁弁
6b、7bとを備えており、両電磁弁6a、7a、6
b、7bの制御を組み合わせることにより、滑走後のブ
レーキ圧の制御を行う。
り、ブレーキシリンダへの圧縮空気の供給を停止させる
ブレーキ圧供給停止用電磁弁6a、7aと、ブレーキシ
リンダの圧縮空気を排気させるブレーキ圧排気用電磁弁
6b、7bとを備えており、両電磁弁6a、7a、6
b、7bの制御を組み合わせることにより、滑走後のブ
レーキ圧の制御を行う。
【0004】滑走制御装置5は、速度センサ1〜4から
の検出速度の最大値を求め、この最大値を基準にして各
軸の速度との偏差を車両速度と車軸速度との速度差ΔV
として検出する。そして、この速度差ΔVが所定のセッ
ト値を越えると滑走発生と判定する。
の検出速度の最大値を求め、この最大値を基準にして各
軸の速度との偏差を車両速度と車軸速度との速度差ΔV
として検出する。そして、この速度差ΔVが所定のセッ
ト値を越えると滑走発生と判定する。
【0005】図8は、この速度差ΔVのセット値の設定
例である。即ち、セット値は車両速度Vに対応して変化
させている。ここで、車両の高速域でセット値を大きく
設定するのは、高速域では速度が大であるので、滑走が
発展して車輪の回転が停止(ロック)するまでに余裕が
あり、また、滑走による空転を一定量増大させること
で、レール面上の雨水の排除等、レール面の粘着状況の
改善効果が期待できるためである。なお、低速域(15
Km/h程度以下)で、セット値を一定(3Km/h程
度)としているのは、主として検出誤差を考慮している
からである。
例である。即ち、セット値は車両速度Vに対応して変化
させている。ここで、車両の高速域でセット値を大きく
設定するのは、高速域では速度が大であるので、滑走が
発展して車輪の回転が停止(ロック)するまでに余裕が
あり、また、滑走による空転を一定量増大させること
で、レール面上の雨水の排除等、レール面の粘着状況の
改善効果が期待できるためである。なお、低速域(15
Km/h程度以下)で、セット値を一定(3Km/h程
度)としているのは、主として検出誤差を考慮している
からである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
滑走制御装置では、滑走検知のための速度差ΔVのセッ
ト値を、車両速度Vに応じて変化させているが、編成内
の各車両に対してはすべて同一の値を設定するようにし
ており、このため、以下のような問題点があった。即
ち、複数の車両を連続してなる編成車両の場合、進行方
向の先頭車両では一般にそのレール面の状態が悪く粘着
係数が低いため滑走が発生しやすく上記セット値は適当
であるが、後方の車両にいくに従い、先行車両の走行に
よりレール面の状態が改善され一般にその粘着係数が向
上する。従って、これら後方車両では、滑走は発生しに
くいが、上記セット値は先頭車両と同一値に設定されて
いるので、一旦、滑走が発生した場合、速度差ΔVが大
きくなるまで滑走制御がなされず、再粘着のためブレー
キ圧を大幅に減少させねばならず、所望の減速を得るた
めの制動距離が増大するという問題があった。
滑走制御装置では、滑走検知のための速度差ΔVのセッ
ト値を、車両速度Vに応じて変化させているが、編成内
の各車両に対してはすべて同一の値を設定するようにし
ており、このため、以下のような問題点があった。即
ち、複数の車両を連続してなる編成車両の場合、進行方
向の先頭車両では一般にそのレール面の状態が悪く粘着
係数が低いため滑走が発生しやすく上記セット値は適当
であるが、後方の車両にいくに従い、先行車両の走行に
よりレール面の状態が改善され一般にその粘着係数が向
上する。従って、これら後方車両では、滑走は発生しに
くいが、上記セット値は先頭車両と同一値に設定されて
いるので、一旦、滑走が発生した場合、速度差ΔVが大
きくなるまで滑走制御がなされず、再粘着のためブレー
キ圧を大幅に減少させねばならず、所望の減速を得るた
めの制動距離が増大するという問題があった。
【0007】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、前後の車両における粘着係数の
差異を加味した合理的で安全性の高い滑走制御装置を得
ることを目的とする。
ためになされたもので、前後の車両における粘着係数の
差異を加味した合理的で安全性の高い滑走制御装置を得
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る滑走制御
装置は、速度差のセット値を編成内の車両毎に設定可能
としたものである。
装置は、速度差のセット値を編成内の車両毎に設定可能
としたものである。
【0009】また、請求項2に係る滑走制御装置は、請
求項1において、速度差のセット値を、車両進行方向の
前方の車両から後方の車両へいくに従い、順次小さく設
定するようにしたものである。
求項1において、速度差のセット値を、車両進行方向の
前方の車両から後方の車両へいくに従い、順次小さく設
定するようにしたものである。
【0010】また、請求項3に係る滑走制御装置は、請
求項1または2において、その車軸毎に速度差を検出し
てブレーキ力の制御を行う場合、同一台車内の前方の車
軸に対して後方の車軸のセット値を大きく設定するよう
にしたものである。
求項1または2において、その車軸毎に速度差を検出し
てブレーキ力の制御を行う場合、同一台車内の前方の車
軸に対して後方の車軸のセット値を大きく設定するよう
にしたものである。
【0011】また、請求項4に係る滑走制御装置は、請
求項1ないし3のいずれかにおいて、その編成車両の前
進後進指令信号に基づき、車両の進行方向に応じて各車
両の速度差のセット値を自動的に切り換えるようにした
ものである。
求項1ないし3のいずれかにおいて、その編成車両の前
進後進指令信号に基づき、車両の進行方向に応じて各車
両の速度差のセット値を自動的に切り換えるようにした
ものである。
【0012】また、請求項5に係る滑走制御装置は、請
求項1ないし4のいずれかにおいて、その速度差のセッ
ト値を予め号車毎に記憶しておき、編成車両の号車判別
信号に基づき、上記セット値を車両毎に設定可能とした
ものである。
求項1ないし4のいずれかにおいて、その速度差のセッ
ト値を予め号車毎に記憶しておき、編成車両の号車判別
信号に基づき、上記セット値を車両毎に設定可能とした
ものである。
【0013】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1における
滑走制御装置について説明する。回路構成については、
従来の図7で説明したものと同様であるので、ここでは
図示および細部の説明は省略する。図1は、この実施の
形態1における滑走制御装置で設定する速度差ΔVのセ
ット値を示したものである。図から判る通り、車両速度
Vの上昇に応じてセット値を大きくしている点は、従来
と同様であるが、ここでは、各車両の編成内における前
後位置に応じてセット値を変化させている。
滑走制御装置について説明する。回路構成については、
従来の図7で説明したものと同様であるので、ここでは
図示および細部の説明は省略する。図1は、この実施の
形態1における滑走制御装置で設定する速度差ΔVのセ
ット値を示したものである。図から判る通り、車両速度
Vの上昇に応じてセット値を大きくしている点は、従来
と同様であるが、ここでは、各車両の編成内における前
後位置に応じてセット値を変化させている。
【0014】即ち、先頭車、2両目、……最後尾車と、
車両進行方向の前方の車両から後方の車両へいくに従
い、滑走によるブレーキ圧制御を開始する、速度差ΔV
のセット値を順次小さく設定している。これは、図2に
示すように、先行車両の走行により、レール面上の水分
等、車輪−レール間の粘着係数を減少させる要因となる
ものが定量的に低減されていき、この粘着係数が後方車
両にいくほど増大する傾向にあることを考慮したもので
ある。
車両進行方向の前方の車両から後方の車両へいくに従
い、滑走によるブレーキ圧制御を開始する、速度差ΔV
のセット値を順次小さく設定している。これは、図2に
示すように、先行車両の走行により、レール面上の水分
等、車輪−レール間の粘着係数を減少させる要因となる
ものが定量的に低減されていき、この粘着係数が後方車
両にいくほど増大する傾向にあることを考慮したもので
ある。
【0015】従って、後方車両ではその粘着係数の増大
に応じて速度差ΔVのセット値を小さく設定しているの
で、滑走が発生した場合、早めにブレーキ圧制御が開始
され、再粘着のためのブレーキ圧の減少量が低減し、制
動距離の増大が最小限に抑制される。なお、先頭車にお
けるセット値は、図1に示すように、従来の場合と同一
としているので、滑走による車輪の回転でレール面の状
態を改善する効果は従来通り期待できる訳である。
に応じて速度差ΔVのセット値を小さく設定しているの
で、滑走が発生した場合、早めにブレーキ圧制御が開始
され、再粘着のためのブレーキ圧の減少量が低減し、制
動距離の増大が最小限に抑制される。なお、先頭車にお
けるセット値は、図1に示すように、従来の場合と同一
としているので、滑走による車輪の回転でレール面の状
態を改善する効果は従来通り期待できる訳である。
【0016】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2における滑走制御装置を示す構成図である。上記
実施の形態1では、編成車両の進行方向が逆になると、
各車両の前後位置が逆転するので、その都度、各車両の
速度差ΔVのセット値をマニアルで設定変更する必要が
あり、作業が煩雑となる。それに対し、この実施の形態
2では、図3に示すように、両運転台にある主幹制御器
(マスコン)8a、8bからの前進後進指令信号9a、
9bを各車両の滑走制御装置5に入力し、その信号に基
づき各車両のセット値を切り換えるようにしている。こ
れにより、特定の設定作業を要することなく、編成車両
の進行方向に応じて各車両のセット値が常に最適な値に
自動的に設定される。
形態2における滑走制御装置を示す構成図である。上記
実施の形態1では、編成車両の進行方向が逆になると、
各車両の前後位置が逆転するので、その都度、各車両の
速度差ΔVのセット値をマニアルで設定変更する必要が
あり、作業が煩雑となる。それに対し、この実施の形態
2では、図3に示すように、両運転台にある主幹制御器
(マスコン)8a、8bからの前進後進指令信号9a、
9bを各車両の滑走制御装置5に入力し、その信号に基
づき各車両のセット値を切り換えるようにしている。こ
れにより、特定の設定作業を要することなく、編成車両
の進行方向に応じて各車両のセット値が常に最適な値に
自動的に設定される。
【0017】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3における滑走制御装置を説明するもので、ここで
は、先頭車からの車両位置順位に応じたセット値のきめ
細かな設定を可能としている。即ち、同図において、1
0は各車両に搭載されているモニタ装置で、列車の行先
や到着時刻などの車両情報の表示やその処理を行うもの
で、ここでは、このモニタ装置10からの号車判別信号
11に基づきセット値の自動切換を行う。
態3における滑走制御装置を説明するもので、ここで
は、先頭車からの車両位置順位に応じたセット値のきめ
細かな設定を可能としている。即ち、同図において、1
0は各車両に搭載されているモニタ装置で、列車の行先
や到着時刻などの車両情報の表示やその処理を行うもの
で、ここでは、このモニタ装置10からの号車判別信号
11に基づきセット値の自動切換を行う。
【0018】即ち、この号車判別信号11には号車情報
の他、進行方向情報も含まれており、滑走制御装置5で
は、予めROMに記憶された号車別のセット値情報と入
力した号車判別信号11とに基づき、常に正確な値を抽
出して当該車両のセット値として設定を行う。なお、進
行方向情報は図3で説明した前進後進指令信号9を利用
するようにしてもよい。
の他、進行方向情報も含まれており、滑走制御装置5で
は、予めROMに記憶された号車別のセット値情報と入
力した号車判別信号11とに基づき、常に正確な値を抽
出して当該車両のセット値として設定を行う。なお、進
行方向情報は図3で説明した前進後進指令信号9を利用
するようにしてもよい。
【0019】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4における滑走制御装置を説明するもので、同図
(1)はその構成図、同図(2)は軸毎のセット値を示
す図である。即ち、ここでは、各軸毎に速度センサ(図
示せず)を設けるだけでなく、滑走防止弁12、13、
14、15も各軸毎にブレーキ圧の制御を行う。そし
て、同図は1車両、2台車、4軸分を示すもので、いず
れも同一のセット値に設定されていた従来の場合に対
し、この形態4では、同図(2)に示すように最前方の
1軸から最後方の4軸へいくに従い、セット値を順次小
さく設定している。
態4における滑走制御装置を説明するもので、同図
(1)はその構成図、同図(2)は軸毎のセット値を示
す図である。即ち、ここでは、各軸毎に速度センサ(図
示せず)を設けるだけでなく、滑走防止弁12、13、
14、15も各軸毎にブレーキ圧の制御を行う。そし
て、同図は1車両、2台車、4軸分を示すもので、いず
れも同一のセット値に設定されていた従来の場合に対
し、この形態4では、同図(2)に示すように最前方の
1軸から最後方の4軸へいくに従い、セット値を順次小
さく設定している。
【0020】この実施の形態4では、以上の構成を採用
しているので、形態1で説明した、再粘着のためのブレ
ーキ圧の減少量を低減することができるという効果を、
各単一車両内においても、追求する形となり、全体とし
て当該効果がより一層確実に得られる訳である。
しているので、形態1で説明した、再粘着のためのブレ
ーキ圧の減少量を低減することができるという効果を、
各単一車両内においても、追求する形となり、全体とし
て当該効果がより一層確実に得られる訳である。
【0021】図6のセット値特性は、図5(2)で示し
たものの変形例で、前方台車と後方台車とのセット値の
大小関係は図5(2)の場合と同様であるが、同一台車
内での前方軸と後方軸とのセット値の大小関係が図5
(2)の場合と逆転している。これは、ブレーキ作用
時、台車内のいわゆる軸重移動により、前方軸に比較し
て後方軸の軸荷重が小さくなり、後方軸が滑走しやすく
なるため、セット値を逆に後方軸で大きく設定している
ためである。以上により、より現実の条件に合致した精
度の高い速度差ΔVのセット値の設定が可能となる。
たものの変形例で、前方台車と後方台車とのセット値の
大小関係は図5(2)の場合と同様であるが、同一台車
内での前方軸と後方軸とのセット値の大小関係が図5
(2)の場合と逆転している。これは、ブレーキ作用
時、台車内のいわゆる軸重移動により、前方軸に比較し
て後方軸の軸荷重が小さくなり、後方軸が滑走しやすく
なるため、セット値を逆に後方軸で大きく設定している
ためである。以上により、より現実の条件に合致した精
度の高い速度差ΔVのセット値の設定が可能となる。
【0022】なお、以上の各形態例では、滑走防止弁と
して圧縮空気によるブレーキ方式のものを採用している
が、この発明の適用上、この方式のものに限られる訳で
はなく、電気ブレーキ式等、他の方式のものであっても
よい。
して圧縮空気によるブレーキ方式のものを採用している
が、この発明の適用上、この方式のものに限られる訳で
はなく、電気ブレーキ式等、他の方式のものであっても
よい。
【0023】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る滑走制御
装置においては、速度差のセット値を編成内の車両毎に
設定可能としたので、車両毎の車輪−レール間の粘着係
数の差を加味した、合理的で安全性の高い滑走制御特性
を得ることができる。
装置においては、速度差のセット値を編成内の車両毎に
設定可能としたので、車両毎の車輪−レール間の粘着係
数の差を加味した、合理的で安全性の高い滑走制御特性
を得ることができる。
【0024】また、請求項2に係る滑走制御装置におい
ては、その速度差のセット値を、車両進行方向の前方の
車両から後方の車両へいくに従い、順次小さく設定する
ようにしたので、前方車両から後方車両へいくに従っ
て、粘着係数が増大していくという一般的な特性を有効
に活用して、制動距離の増大を抑制できる安全性の高い
滑走制御特性が得られる。
ては、その速度差のセット値を、車両進行方向の前方の
車両から後方の車両へいくに従い、順次小さく設定する
ようにしたので、前方車両から後方車両へいくに従っ
て、粘着係数が増大していくという一般的な特性を有効
に活用して、制動距離の増大を抑制できる安全性の高い
滑走制御特性が得られる。
【0025】また、請求項3に係る滑走制御装置におい
ては、車軸毎に速度差を検出してブレーキ力の制御を行
う場合、同一台車内の前方の車軸に対して後方の車軸の
セット値を大きく設定するようにしたので、いわゆる軸
重移動を考慮したより確実で安全性の高い滑走制御特性
が得られる。
ては、車軸毎に速度差を検出してブレーキ力の制御を行
う場合、同一台車内の前方の車軸に対して後方の車軸の
セット値を大きく設定するようにしたので、いわゆる軸
重移動を考慮したより確実で安全性の高い滑走制御特性
が得られる。
【0026】また、請求項4に係る滑走制御装置におい
ては、その編成車両の前進後進指令信号に基づき、車両
の進行方向に応じて各車両の速度差のセット値を自動的
に切り換えるようにしたので、車両の進行方向がいずれ
であっても、常に最適のセット値が各車両毎に設定され
る。
ては、その編成車両の前進後進指令信号に基づき、車両
の進行方向に応じて各車両の速度差のセット値を自動的
に切り換えるようにしたので、車両の進行方向がいずれ
であっても、常に最適のセット値が各車両毎に設定され
る。
【0027】また、請求項5に係る滑走制御装置におい
ては、その速度差のセット値を予め号車毎に記憶してお
き、編成車両の号車判別信号に基づき、上記セット値を
車両毎に設定可能としたので、先頭車からの車両位置順
位に応じたセット値のきめ細かな設定が確実になされ
る。
ては、その速度差のセット値を予め号車毎に記憶してお
き、編成車両の号車判別信号に基づき、上記セット値を
車両毎に設定可能としたので、先頭車からの車両位置順
位に応じたセット値のきめ細かな設定が確実になされ
る。
【図1】 この発明の実施の形態1の滑走制御装置にお
ける、速度差ΔVの各車両毎のセット値を示す図であ
る。
ける、速度差ΔVの各車両毎のセット値を示す図であ
る。
【図2】 車両前後位置に対する粘着係数の変化特性を
示す図である。
示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2の滑走制御装置を説
明する図である。
明する図である。
【図4】 この発明の実施の形態3の滑走制御装置を説
明する図である。
明する図である。
【図5】 この発明の実施の形態4の滑走制御装置を説
明する図である。
明する図である。
【図6】 実施の形態4のセット値特性の変形例を示す
図である。
図である。
【図7】 滑走制御装置の構成図である。
【図8】 従来の滑走制御装置における速度差のセット
値を示す図である。
値を示す図である。
1〜4 速度センサ、5 滑走制御装置、6,7,12
〜15 滑走防止弁、8a,8b 主幹制御器、9a,
9b 前進後進指令信号、10 モニタ装置、11 号
車判別信号。
〜15 滑走防止弁、8a,8b 主幹制御器、9a,
9b 前進後進指令信号、10 モニタ装置、11 号
車判別信号。
Claims (5)
- 【請求項1】 車両速度と車軸速度との速度差を検出
し、ブレーキ作用中、上記速度差が所定のセット値を越
えたとき、再粘着させるためブレーキ力の制御を行う滑
走制御装置において、 上記速度差のセット値を編成内の車両毎に設定可能とし
たことを特徴とする滑走制御装置。 - 【請求項2】 速度差のセット値を、車両進行方向の前
方の車両から後方の車両へいくに従い、順次小さく設定
するようにしたことを特徴とする請求項1記載の滑走制
御装置。 - 【請求項3】 車軸毎に速度差を検出してブレーキ力の
制御を行う場合、同一台車内の前方の車軸に対して後方
の車軸のセット値を大きく設定するようにしたことを特
徴とする請求項1または2記載の滑走制御装置。 - 【請求項4】 編成車両の前進後進指令信号に基づき、
車両の進行方向に応じて各車両の速度差のセット値を自
動的に切り換えるようにしたことを特徴とする請求項1
ないし3のいずれかに記載の滑走制御装置。 - 【請求項5】 速度差のセット値を予め号車毎に記憶し
ておき、編成車両の号車判別信号に基づき、上記セット
値を車両毎に設定可能としたことを特徴とする請求項1
ないし4のいずれかに記載の滑走制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2520697A JPH10217929A (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | 滑走制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2520697A JPH10217929A (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | 滑走制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10217929A true JPH10217929A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12159490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2520697A Pending JPH10217929A (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | 滑走制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10217929A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009518224A (ja) * | 2005-12-06 | 2009-05-07 | ロール インダストリー | 多車軸陸路車両用2段電気空圧制御式ブレーキシステム |
JP4794690B2 (ja) * | 2008-06-20 | 2011-10-19 | 三菱電機株式会社 | 列車滑走制御装置および列車滑走制御方法 |
JP2012034456A (ja) * | 2010-07-29 | 2012-02-16 | Railway Technical Research Institute | 電動機制御方法及び電動機制御装置 |
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