JPH10217778A - 燃料タンクキャップ - Google Patents

燃料タンクキャップ

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JPH10217778A
JPH10217778A JP9035718A JP3571897A JPH10217778A JP H10217778 A JPH10217778 A JP H10217778A JP 9035718 A JP9035718 A JP 9035718A JP 3571897 A JP3571897 A JP 3571897A JP H10217778 A JPH10217778 A JP H10217778A
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JP
Japan
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cap
peripheral surface
breather valve
projection
outer peripheral
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JP9035718A
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Takao Ito
隆夫 伊藤
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Mikasa Sangyo Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブリーザー弁を備えた燃料タンクキャップの
上端に通気孔を設けると、ブリーザー弁によりタンク内
燃料の逆流漏出を防ぐことはできるが、通気孔から雨水
や機体を洗浄する際の洗浄水がキャップ内に侵入するの
で、キャップの上端に雨水や洗浄水の侵入を確実に阻止
して空気だけを導入する通気孔を設ける必要がある。 【解決手段】 ブリーザー弁ホルダー6を内側に備えた
キャップ本体4の上部中央に、ドーム状上面の頂部に通
気孔8を開設した筒状の突出部7を設けて、この突出部
7の外周に前記通気孔8を被覆する補助キャップ9を嵌
合し、前記突出部7と補助キャップ9との重合面に補助
キャップ9の下面から突出部外周面を経て前記頂部通気
孔8にいたる通気路16を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料タンクキャ
ップ、詳細には、ランマー、プレートコンパクター、ハ
ンドガイドローラ等の各種建設用作業機における燃料タ
ンクキャップの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンを動力源とする車両および各種
作業機においては、燃料タンクのキャップに空気導入用
の通気孔が開設されているが、各種作業機のなかには、
作業の態様や運搬の過程で機体が大きく振動したり、横
向き或いは逆向きに倒したりすることがあり、そのため
タンク内の燃料が通気孔より漏れ出すことがあるので、
タンクキャップの通気孔の下方に、例えば実開昭62−
22号公報に示されるような、タンク内が負圧になるこ
とでタンク外から空気は導入するが、タンク内からの燃
料の逆流漏出は防止するゴム製のブリーザー弁を設ける
ことが知られている。
【0003】また、タンクキャップに設ける通気孔の構
成としては、上記のように、ブリーザー弁の上方のキャ
ップ上面に、通気孔を大気側と直接露呈するように開設
するのではなく、例えば実開平1−82160号公報に
示されるように、タンクの燃料注入口とキャップとの間
の螺着面、特にキャップ内側の雌螺子側に、キャップの
内側上端方向へ通ずるネジ溝と直交する縦向きの凹溝を
切欠いて、空気が燃料注入口とキャップとの間の隙間を
通ってタンク内へ導入されるようにしたものも知られて
いる。
【0004】
【発明が解決すべき課題】実開昭62−22号のよう
に、通気孔の下方にブリーザー弁を設ける構成では、ブ
リーザー弁によってタンク内への空気の導入は許して、
燃料がタンク外へ漏出することを防止することはできる
が、上方の通気孔がキャップ上面に大気側と直接露呈す
るように開設されていると、この通気孔を通して雨水や
機体を洗浄するときの水がブリーザー弁内へ侵入した
り、通気孔内にゴミが詰まって空気の導入を阻害すると
いう問題が発生する。
【0005】一方、実開平1−82160号のように、
タンクの燃料注入口とキャップとの間に設けた通路を通
して空気がタンク内へ導入されるようにした構成では、
キャップ上面に通気孔が開口していないので、雨水がブ
リーザー弁内へ直接侵入したり、通気孔に内にゴミが詰
まっ空気の導入を阻害するという問題を解消することが
できる。
【0006】この構成では、キャップの内側にパッキン
グや、ブリーザー弁を保持する円盤状のブリーザー弁ホ
ルダーの外周縁を嵌め込んで、キャップを閉じたとき
に、これらの部材を燃料注入口との間で締め付けて燃料
が漏れないように圧着するので、前記のように、キャッ
プ内側の雌螺子側に通気用凹溝を設けた場合には、これ
らのパッキングやブリーザー弁ホルダーの外周縁の一部
に、前記キャップ内側の通気用凹溝と連通する切欠き部
を予め設けて、この切欠き部の位置を常にキャップ内側
の通気用凹溝と連通する位置に合致させておかなけれ
ば、通気用凹溝から導入した空気をブリーザー弁ホルダ
ーの上方へ送ることができない。
【0007】一般的に、この種のキャップの内側に取り
付けるパッキングや、ブリーザー弁ホルダーというもの
は、キャップの内側上端に対して、キャップを注入口か
ら外したときでもキャップから離脱せず、しかもこれら
の部品が必要に応じて交換できるように、取り外しが可
能なように取り付けられていることが望まれる。
【0008】ところが、この構成のように、パッキング
やブリーザー弁ホルダーの外周縁に設けた切欠き部の位
置が、常にキャップ内側の雌螺子側に設けた通気用凹溝
と連通する位置とずれ動かないようにするためには、こ
れらのパッキングやブリーザー弁ホルダーを、キャップ
の上端内側にしっかりと固定しておくための特別な手段
が必要となる。しかし、パッキングやブリーザー弁ホル
ダーの外周縁をキャップの上端内側に固定する構造で
は、部品が破損して交換の必要が生じたときに、簡単に
交換できないという問題がある。
【0009】また、仮に、パッキングやブリーザー弁ホ
ルダーの外周縁をキャップの上端内側にしっかりと固定
したとしても、タンクのキャップは、燃料注入の都度、
注入口を閉じるべく注入口の開口端に対し回転しながら
押し付けられるので、パッキングやブリーザー弁ホルダ
ーが回転方向に対する強力な回転摩擦を受けてずれ動
き、パッキングまたはブリーザー弁ホルダーの外周縁に
設けた切欠き部の位置と、キャップ内側の通気用凹溝の
位置とが合わなくなる。もとより、前記切欠き部の位置
と通気用凹溝の位置とが僅かにずれ動いた場合には、通
気路が閉塞されてタンク内への空気の導入が遮断される
という欠陥が生ずる。
【0010】従って、キャップの内側面やパッキング、
ブリーザー弁ホルダーの外周縁に通気用凹溝を設けて、
これらの凹溝からキャップ内上方へ空気を導入する手段
は、パッキングやブリーザー弁ホルダーを、外周縁に設
けた切欠き部の位置とキャップ内側の通気用凹溝の位置
とがずれ動かないように、キャップの内側に対して確実
に固定することが難しく、安易な固定手段では、パッキ
ングやブリーザー弁ホルダーの切欠き部の位置と、キャ
ップ内側の通気用凹溝の位置とがずれ動いて通気路が閉
塞されてしまうという問題点を有している。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来における
上記のような問題点を解決するために、逆流を阻止する
ブリーザー弁を備えたキャップを燃料注入口に取り付け
る構造において、通気孔を燃料注入口とキャップとの螺
着部ではなく、キャップの上部に雨水や洗浄水の侵入を
的確に阻止できるように設けて、キャップ内に必要な空
気だけを導入できるようにした燃料タンクキャップの提
供を目的としたものである。
【0012】本発明は、そのための具体的手段として、
燃料タンク注入口に取付けられるキャップ本体の内側面
に、ブリーザー弁を保持したブリーザー弁ホルダーが嵌
合支持されており、キャップ本体の上部中央には上面が
ドーム状に膨出し、頂部に通気孔を開設した筒状の突出
部が設けられていて、前記突出部の外周に前記通気孔を
被覆する補助キャップが設けられており、前記突出部と
補助キャップとの重合面には、補助キャップの下面から
突出部外周面を経て前記頂部通気孔にいたる通気路が形
成されていることことを特徴とする。
【0013】筒状突出部の外周面に補助キャップを設け
る手段としては、筒状突出部の外周面と補助キャップの
下端内周面とに夫々雄雌形の係止フランジを突設し、補
助キャップの雌形係止フランジを突出部の雄形係止フラ
ンジの下面に圧入係合することで補助キャップが突出部
の外周面に嵌合係止されるような構成とすることが好ま
しい。
【0014】筒状突出部と補助キャップとの間に設けら
れる通気路としては、前記突出部外周面における雄形係
止フランジの一部に切欠き部を設けることと、該係止フ
ランジ上方における前記切欠き部と異なる向きの突出部
外周面の一部に、周面を部分的に削り取るように設けた
切削壁とから構成することが好ましい。
【0015】また、補助キャップの頂部内側面には、突
出部頂部の通気孔外周に向けて、一部に切欠き導入口を
もつた環状突起を突出させ、補助キャップの頂部内側面
と突出部頂部の通気孔上部外側とを、一部に前記切欠き
導入口を有する環状突起により取り囲むような構成とす
ることが好ましい。
【0016】更に、筒状突出部の内周面とブリーザー弁
ホルダーの上方筒部外周面とには、雄雌形の突条と凹溝
とを周設し、夫々の突条と凹溝とを互い係合すること
で、ブリーザー弁ホルダーがキャップ本体の内側面に、
必要に応じて引き離すことができるようにしっかりと固
定されるような構成とするが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
【実施例】本発明に係る燃料タンクキャップを図面に示
す実施例により説明すると、このキャップは、図1に示
すように、タンク1の燃料注入口2に螺子3を介して螺
着されるキャップ本体4と、このキャップ本体4の内側
上端に取り付けられたパッキング5および円盤状のブリ
ーザー弁ホルダー6と、前記キャップ本体4の上部中央
に設けられた通気孔8を備える筒状突出部7およびこの
突出部7の上に被せられる補助キャップ9とから基本的
に構成される。
【0018】キャップ本体4の内側上端に取り付けられ
る前記ブリーザー弁ホルダー6は、雌螺子3aを設けた
キャップ本体4の内側から該キャップ本体4の上端面に
遊嵌できるような外径をもったポリエチレン樹脂製の円
盤からなり、中央部に下端が嘴状に閉合されたブリーザ
ー弁10を上から挿入して保持する取付け孔11と、該
取付け孔11の下面外側に突設させた前記ブリーザー弁
10の外側を衝撃などから保護するための筒状ガード1
2と、前記取付け孔11の上面外側に突出させた前記ブ
リーザー弁10の上面固定キャップ13を挿入するため
の筒部14とからなっている。
【0019】また、前記ブリーザー弁ホルダー6の上面
における前記筒部14の上端外周面には凹溝31を設け
るとともに、前記筒状突出部7の内周面下端には突条3
0を設けて、ブリーザー弁ホルダー6をキャップ本体4
内周面に嵌合したときに、筒部14の凹溝31を筒状突
出部7の突条30と係合することで、ブリーザー弁ホル
ダー6がキャップ本体4内にしっかりと固定されるよう
になっている。なお、ブリーザー弁10の交換の必要が
生じたときには、下面に突設した筒状ガード12を下方
へ引っ張ることにより前記凹溝31が突条30から外れ
て、ブリーザー弁ホルダー6をキャップ本体4内から取
り外すことができる。
【0020】更に、パッキング5は、前記ブリーザー弁
ホルダー6と同じような円盤状で、中心部下面にブリー
ザー弁ホルダー6の筒状ガード12の外周に嵌合密着す
る筒部5aを有するとともに、外周縁にキャップ本体4
の内側の雌螺子3aに係合する突片15が複数個突設さ
れていて、パッキング5とブリーザー弁ホルダー6と
を、該パッキング5が下側となるように重ねた状態で、
前記のようにブリーザー弁ホルダー6の筒部14を筒状
突出部7の内周面下端に係合することで、ブリーザー弁
ホルダー6と一体でキャップ本体4の内側に取り付けら
れるようになっている。
【0021】キャップ本体4の上部中央には、前記ブリ
ーザー弁ホルダー6の上面筒部14の外径よりも大きい
内径を有し、上面をドーム状に膨出させた筒状の前記突
出部7が設けられている。また、この突出部7の上面に
おける頂部には通気孔8が開設されるが、この突出部7
の外周には前記通気孔8を上から被覆する傘形の前記補
助キャップ9が設けられるとともに、突出部7と補助キ
ャップ9との間には、補助キャップ9の下端から突出部
7の外周面を経て前記頂部通気孔8にいたる通気路16
が設けられている。
【0022】前記筒状突出部7の外周面に補助キャップ
9を設ける手段としては、筒状突出部7の外周面に雄形
の係止フランジ17を突設するとともに、補助キャップ
9の下端内周面にも前記雄形係止フランジ17の下面に
嵌合し得る内径をもった雌形の係止フランジ18と、こ
の雌形係止フランジ18の上方に突出部7の外周面上方
肩部7aと接触する突縁19を突設し、補助キャップ9
の雌形係止フランジ18を突出部7の雄形係止フランジ
17の下面に圧入係合することで、補助キャップ9が突
出部7の外周面に嵌合係止されるような構成とする。
【0023】また、筒状突出部7と補助キャップ9との
間に設けられる前記通気路16は、前記突出部7の外周
面における雄形係止フランジ17の一部もしくは対称位
置に切欠き部20を切り欠いて、補助キャップ雌形係止
フランジ18の内周縁との間に空気の流通する隙間を設
けるともに、該雄形係止フランジ17の上方における突
出部7の外周面の、前記切欠き部20とは90°異なる
方向の一部もしくは対称位置に、周面を部分的に削り取
ることで凹んだ切削壁21を設けることで構成される。
【0024】前記の通気路16において、図3に矢印で
示すように、雄形係止フランジ17の切欠き部20を通
して補助キャップ9の内側に空気が流入すると、その位
置では雌形係止フランジ18の上方の突縁19が突出部
7の外周面上方肩部7aと接触して上方が閉じられてい
るので、空気はいったん突出部7の外周面に沿って横方
向に流れてから切欠き部20とは異なる位置に設けられ
た突出部外周面の前記切削壁21の部分を通って、ドー
ム状に膨出した突出部7の上面を経由し、頂部の通気孔
8へ導かれる。
【0025】更に、前記補助キャップ9の頂部内側面に
は、突出部7の頂部に開設した通気孔8の外周に向け
て、一部に切欠き導入口23をもつた通気孔上部外側を
取り囲む内径の環状突起22が突設されており、前記の
ようにドーム状の突出部7上面に流入した空気が、環状
突起22の切欠き導入口23を通って通気孔8内へ導か
れるようなっている。
【0026】図1に示すように、前記補助キャップ9が
突出部7の外側に嵌合された状態において、該補助キャ
ップ9の雌形係止フランジ18は、突出部7の雄形係止
フランジ17の下面と係合されるだけで、該雌形係止フ
ランジ18の内周縁が突出部7の外周面とは密着せずに
分離しているので、突出部雄形係止フランジ17の一部
もしくは対称位置にだけ切欠き部20を設けることで、
空気は前記雌形係止フランジ18の内周縁と突出部7の
外周面との間の隙間から前記雄形係止フランジ17の切
欠き部20を通して該雄形係止フランジ17の上方へ流
入するが、空気の流通をより支障なく行えるために、雄
形係止フランジ17の切欠き部20が設けられる突出部
7の外周面に、内側へ若干凹設された窪み24を設ける
ようにすることが好ましい。
【0027】なお、図面に示す実施例では、前記筒状突
出部雄形係止フランジ17の下方部分に、キャップ本体
4の上面との間に隙間25が設けられるようにしてフラ
ンジ26を突設し、燃料注入口2の外周に一端を取り付
けたキャップ係留バンド27の他端を、前記フランジ2
6の下方の筒状突出部7の外周に連結させてある。
【0028】また、前記フランジ26の上面は、補助キ
ャップ9の下端雌形係止フランジ18との間に、隙間2
8が設けられるようになっているので、空気はこの隙間
28から雄形係止フランジ17の切欠き部19と突出部
外周面の窪み24を通って内部へ流入するが、前記フラ
ンジ26の上面の前記窪み24と対応する位置に、同様
な窪み29を連通するように設けて空気の流通が支障な
く行えるようになっている。
【0029】
【発明の効果】本発明の燃料キャップの構成では、キャ
ップ本体4の上面に、頂部に通気孔8を有する筒状突出
部7を突設して、この突出部7の外周に前記通気孔8を
被覆する傘状の補助キャップ9を、突出部7外周との間
に通気孔8に到る通気路16が設けられるようにして取
り付けたので、ブリーザー弁10の上方の通気孔8が補
助キャップ9により被覆保護されて、通気孔8から空気
の流通のみを許し、雨水やゴミの侵入を的確に防止する
ことができる。
【0030】また、キャップ本体4の通気孔8は、該キ
ャップ本体4の上端よりも高く突設した突出部7の上端
に設けられ、この突出部7の外側に傘状の補助キャップ
9が被覆されているので、雨水や機体を洗浄する際の洗
浄水が補助キャップ9の上面から下端付近に流れ落ちて
も、その殆どがキャップ本体4の上面方向へ流れ落ちる
こととなって、切欠き部20から通気路16内を伝わっ
て上方の通気孔8の位置まで上昇して流れ込むようなこ
とはない。
【0031】仮に、高圧洗浄水が吹き付けられるような
ことで、一部の水が切欠き部20の部分から内側へ侵入
したとしても、切欠き部20の上方は補助キャップ9内
の上方突縁19が突出部7の外周面上方肩部7aと接触
して閉じられているので、切欠き部20から侵入した水
は、切欠き部20の位置から直接上方のドーム状突出部
7上面方向へは流れず、雄形係止フランジ17上を突出
部7の外周面に沿って、切欠き部20とは異なる位置に
ある切削壁21の方向へ流れるように向きを変えられる
ので流速が減衰し、通気孔8への侵入を防ぐことができ
る。
【0032】通気路16内に侵入した一部の水が切削壁
21に沿って上昇し、通気孔8の周囲にまで達したとし
ても、実施例に示したように、突出部7の上端面をドー
ム状に膨出させることによって、通気孔8の周囲にまで
達した水をドーム状斜面に沿って流れ落とすことがで
き、水を通気孔8の周囲に滞留させることがないので、
通気孔8からの水の侵入防止作用を一層効果的とする。
【0033】更に、補助キャップ9の頂部内側面に、突
出部7の頂部通気孔8の外周に向けて、一部に切欠き導
入口23をもった通気孔8上部外側を取り囲む内径の環
状突起22を突出させた場合には、前記のようにして水
が通気孔8の周囲にまで達したとしても、切欠き導入口
23の部分以外の領域で遮断できることになり、これら
の手段を備えた複雑な迂回路を形成する通気路16によ
り、通気孔8からの水の侵入を殆ど不可能とすることが
できる。
【0034】また、本発明では、キャップ本体4の上面
に筒状突出部7を設けたので、この突出部7の内周面下
端にブリーザー弁ホルダー6の上面筒部14の外周面上
端を、突条30と凹溝31のような係合手段により固定
することができ、キャップを開閉する都度ブリーザー弁
ホルダー6がキャップ本体4から外れるという問題がな
く、パッキング5とともに燃料注入口2の上端を適切に
密閉して、ブリーザー弁10の逆流防止作用とによりタ
ンク内燃料が燃料注入口2より漏出することを確実に防
止するので、この種の防水手段を備えた燃料キャップと
してきわめて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料キャップの構成を示す縦断面
図。
【図2】キャップ本体の上端に設けられる突出部と補助
キャップとの嵌合前の構成を示す斜視図。
【図3】図2の突出部と補助キャップとが嵌合された状
態の一部切欠き斜視図。
【図4】図2の突出部の平面図。
【図5】嵌合された突出部と補助キャップとの図1とは
別の方向から見た縦断面図。
【図6】キャップ本体の内側に取り付けられるブリーザ
ー弁ホルダーの構成を示す一部切欠き斜視図。
【符号の説明】
1:タンク 2:燃料注入口 3:螺子 4:キャップ本体 5:パッキング 6:ブリーザー弁ホルダー 7:突出部 8:通気孔 9:補助キャップ 10:ブリーザー弁 11:取付け孔 12:筒状ガード 13:固定キャップ 14:筒部 15:突片 16:通気路 17:突出部雄形フランジ 18:補助キャップ雌形フランジ 19:突縁 20:切欠き部 21:切削壁 22:環状突起 23:切欠き導入口 24:窪み 25:隙間 26:フランジ 27:係留バンド 28:隙間 29:窪み 30:突条 31:凹溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク注入口に取付けられるキャッ
    プ本体の内側面に、ブリーザー弁を保持したブリーザー
    弁ホルダーが嵌合支持されており、キャップ本体の上部
    中央には上面がドーム状に膨出し、頂部に通気孔を開設
    した筒状の突出部が設けられていて、前記突出部の外周
    に前記通気孔を被覆する補助キャップが設けられてお
    り、前記突出部と補助キャップとの重合面には、補助キ
    ャップの下面から突出部外周面を経て前記頂部通気孔に
    いたる通気路が形成されていることを特徴とする燃料タ
    ンクキャップ。
  2. 【請求項2】 筒状突出部の外周面と補助キャップの下
    端内周面とに夫々雄雌形の係止フランジが突設され、補
    助キャップの雌形係止フランジを突出部の雄形係止フラ
    ンジの下面に圧入係合することで補助キャップが突出部
    の外周面に嵌合係止されている請求項1の燃料タンクキ
    ャップ。
  3. 【請求項3】 筒状突出部と補助キャップとの間に設け
    られる通気路が、前記突出部外周面における雄形係止フ
    ランジの一部に設けた切欠き部と、該係止フランジ上方
    における前記切欠き部と異なる向きの突出部外周面の一
    部に設けた切削壁とからなっている請求項1又は2の燃
    料タンクキャップ。
  4. 【請求項4】 補助キャップの頂部内側面に、突出部頂
    部の通気孔外周に向けて、一部に切欠き導入口をもつた
    通気孔上部外側を取り囲む内径の環状突起を突出させた
    請求項1乃至3のいずれかの燃料タンクキャップ。
  5. 【請求項5】 筒状突出部の内周面とブリーザー弁ホル
    ダーの上方筒部外周面とに雄雌形の突条と凹溝とを周設
    し、夫々の突条と凹溝とを互い係合して、ブリーザー弁
    ホルダーをキャップ本体の内側面に固定した請求項1乃
    至3のいずれかの燃料タンクキャップ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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