JPH1021691A - ダイナミック連想アクセスメモリー - Google Patents

ダイナミック連想アクセスメモリー

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JPH1021691A
JPH1021691A JP8171440A JP17144096A JPH1021691A JP H1021691 A JPH1021691 A JP H1021691A JP 8171440 A JP8171440 A JP 8171440A JP 17144096 A JP17144096 A JP 17144096A JP H1021691 A JPH1021691 A JP H1021691A
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signal
word cell
cell
cells
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JP8171440A
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Yutaka Takahashi
豊 高橋
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ALPS LSI TECHNOL KK
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    • G11INFORMATION STORAGE
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    • GPHYSICS
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    • G11C15/04Digital stores in which information comprising one or more characteristic parts is written into the store and in which information is read-out by searching for one or more of these characteristic parts, i.e. associative or content-addressed stores using semiconductor elements

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  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数のワードセルの中からアクセスの対象と
なるワードセルを高速に選択するとともに、ワードセル
の故障にも影響を受けにくいダイナミック連想アクセス
メモリーを簡易に構成する。 【解決手段】 ダイナミック連想アクセスメモリーは、
8個の予備ワードセルを含む1032個のワードセルか
ら成る。これらワードセルが出すアクセス要求は、ノー
ドN0を頂点とする5段のノード群から成る優先木が調
停し、ワードセルを唯一選択する。各ワードセル内にも
この優先制御のための回路が設けられる。また、多数の
ワードセルに亙るシフトや加算が実行可能であり、隣接
するワードセル間で各種の制御信号や演算結果が授受さ
れる。何れかのワードセルが故障すると、当該ワードセ
ルからアクセス要求が出ないようすると共に、ワードセ
ル間の制御信号や演算結果は故障ワードセルをバイパス
して授受される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演算回路を有する
ワードセルをDRAM(Dynamic Random AccessMemor
y)やSRAM(Static Random Access Memory)といっ
た各種のメモリーに構成して連想メモリーを実現したダ
イナミック連想アクセスメモリーに関するものであり、
とりわけ、ワードセル間の優先順位付け制御にツリー構
造を採用したダイナミック連想アクセスメモリーに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるSIMD(Single Instruction
stream Multiple Data Stream)プロセッサは、内部に
固有のメモリーと演算回路を有すると共にそれぞれが同
一に構成された処理エレメント(本発明で言えば後述す
るワードセル)が多数設けられて構成されており、これ
ら多数の処理エレメントに対して同時に所定の単一演算
を行わせるアーキテクチャのマシンである。
【0003】こうした従来から存在するプロセッサにお
いては、多数の処理エレメントのうちの特定の処理エレ
メントからデータを取り出す必要が生じた場合のことを
考えて、これら多数の処理エレメントを順番に繋げた構
成とし、特定の処理エレメントから取り出したデータを
処理エレメントのチェインを介して順次伝搬させるよう
にしている。実際に処理エレメント内のメモリー上のデ
ータにアクセスする手法としては、例えば、アクセスの
ためのポインタを装置内に設け、このポインタに従って
最初の処理エレメントから,2番目の処理エレメントか
ら,...という具合にして、処理エレメントが接続さ
れている物理的な順番でデータを取り出すようにしてい
るものが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うなポインタを用いたデータアクセス手法によると、最
初の処理エレメントのデータに対するアクセスに引き続
いて最後の処理エレメントのデータへアクセスするとい
ったように、ランダムな順序でデータをアクセスするこ
とは不可能であり、上記のような方法を取らざると得な
いことから、非常に不便な上に、処理速度の観点からし
ても問題であった。
【0005】これに加え、従来のような構成であると、
ある処理エレメント内のメモリーセルが故障した場合
に、たった一箇所のメモリーセルが不良となったために
全ての処理エレメントのデータがアクセスできない事態
に陥いることとなり、信頼性の面からしても大いに問題
があった。本発明は上記の点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、多数のワードセルの中からアクセスの
対象となるワードセルを高速に選択するとともに、ワー
ドセルの故障にも影響を受けにくいダイナミック連想ア
クセスメモリーを簡易に構成することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、メモリーアレイを有する
ワードセルが複数設けられてなるダイナミック連想アク
セスメモリーであって、前記複数のワードセルの各々に
優先順位が付与され、これら各ワードセルから出される
アクセス要求間の優先順位制御を行う優先順位制御手段
を有するとともに、前記各ワードセルは、前記メモリー
アレイの故障の有無を保持する記憶手段と、前記記憶手
段の内容が前記メモリーアレイの故障を示しているとき
に、該ワードセルから出される前記アクセス要求を抑止
するアクセス制御手段とを具備することを特徴としてい
る。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記優先順位制御手段は、n個のア
クセス要求元の中から最高優先順位のアクセス要求元を
選択すると共に、該n個のアクセス要求元のうち選択さ
れたアクセス要求元よりも低優先順位のアクセス要求元
に対してアクセス拒絶を送出して、該n個のアクセス要
求元の間の優先順位制御を行うノードが複数設けられた
n進木を有するとともに、前記n進木を構成するノード
のうち、アクセス要求元としてn個のワードセルが接続
されたノードの各々が、該n個のワードセルの内部に分
割して設けられたことを特徴としている。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の発明において、前記各ワードセルは、前記記
憶手段の内容が前記メモリーアレイの故障を示している
ときに、該故障ワードセルよりも優先順位が一つだけ高
いワードセルとの間で授受する情報と、該故障ワードセ
ルよりも優先順位が一つだけ低いワードセルとの間で授
受する情報とを、該故障ワードセルをバイパスしてこれ
らワードセル間で受け渡す第1のバイパス手段を有する
ことを特徴としている。
【0009】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至3の何れかの項記載の発明において、前記複数のワー
ドセルを跨いで実行される加算処理において各ワードセ
ルで生成される加算結果をこれらワードセル間で授受す
るための第1のリンクを有するとともに、前記各ワード
セルは、前記加算処理のためのデータを蓄える加算デー
タ保持手段と、前段のワードセルから前記第1のリンク
を介して送られた加算結果に前記加算データ保持手段の
データを加算した結果を前記第1のリンクを介して後段
のワードセルへ出力する加算手段と、該ワードセルの故
障時に、前段のワードセルから送られた加算結果をその
まま後段のワードセルへバイパスする第2のバイパス手
段とを有することを特徴としている。
【0010】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至4の何れかの項記載の発明において、前記複数のワー
ドセルを跨いで実行されるシフト処理において各ワード
セルで生成されるシフト結果をこれらワードセル間で授
受するための第2のリンクを有するとともに、前記各ワ
ードセルは、前記シフト処理のためのデータを蓄えるシ
フトデータ保持手段と、前記シフトデータ保持手段のデ
ータを前記第2のリンクを介して後段のワードセルへ出
力した後、前段のワードセルから前記第2のリンクを介
して送られたシフト結果を前記シフトデータ保持手段へ
格納するシフト手段と、該ワードセルの故障時に、前段
のワードセルから送られたシフト結果をそのまま後段の
ワードセルへバイパスする第3のバイパス手段とを有す
ることを特徴としている。また、請求項6記載の発明
は、請求項1乃至5の何れかの項記載の発明において、
前記複数のワードセルには予備のワードセルが含まれる
ことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態について説明するが、まずは、本発明に係るダ
イナミック連想アクセスメモリー(Dynamic Associativ
e Access Memory; 以下、DAAMと略称する)につい
て説明しておく。良く知られているように、DRAMは
定期的なリフレッシュ動作を必要とする大容量メモリー
であり、近年は、こうしたDRAM内部にリフレッシュ
を管理するリフレッシュ制御回路を組み込んだものなど
も存在する。
【0012】一方、このようなDRAMを発展させたも
のとして、リフレッシュ制御回路に加えて論理演算を行
うためのロジックをDRAM内部に組み込み、リフレッ
シュを行いながらDRAMを構成する各ワードセルに対
して種々の演算を行うSIMDプロセッサに類似したD
RAMの研究がなされている。このようなDRAMをD
AAMと呼んでおり、例えば米国特許4,989,18
0号や米国特許5,184,325号などが挙げられ
る。本実施形態に係るDAAMもこうした特徴を有する
メモリーデバイスである。もっとも、DAAMはDRA
Mばかりでなく、SRAM等の各種メモリーと組み合わ
せることも当然可能である。そして、以下の説明ではD
AAMを上記米国特許と同様にDRAMへ組み込んだも
のとして説明するが、SRAM等のその他のメモリーと
組み合わせても何ら問題ない。
【0013】図2は本実施形態によるDAAMの構成を
示すブロック図である。この図に示すように、DAAM
は、その外部に設けられたホストコンピュータ1から送
出される命令に従って動作するもので、ホストコンピュ
ータ1から見た場合、DAAMはコプロセッサとして機
能する。そして、ホストコンピュータ1とDAAMの組
み合わせによって一種のSIMDプロセッサの如く動作
するようになっている。なお、DAAMはホストコンピ
ュータ1側から送られてくるクロックmclkを基準と
したマイクロサイクルと呼ばれる周期で動作する。
【0014】上記の命令に加えて、ホストコンピュータ
1からは、当該命令に関連したアドレスやデータが与え
られる。これら命令,アドレス,データは、何れもホス
トコンピュータ1とDAAMとの間を接続するインター
フェイスバスを介して送られる。このインターフェイス
バスのバス幅は例えば16ビットからなり、命令,アド
レス,データがインターフェイスバスを介して順次送出
される。一方、DAAM側に設けられた制御回路2は、
インターフェイスバスに載せられた情報が命令,アドレ
ス,データの何れかであるかを識別して、後段の各部へ
の振り分けを行う。すなわち、命令であれば命令デコー
ダ3へ送出し、アドレスであれば当該アドレスをadr
sバスへ載せ、データであれば当該データをdata,
dataxバスへ載せるようにする。また、制御回路2
は、ワードセルブロック20から送出される図示省略し
た各種信号(後述するORマッチなど)をホストコンピ
ュータ1側へ送出する。ここで、通常、dataxバス
にはdataバスの内容を反転した値が乗せられるが、
実際には、命令或いは演算の種類に応じてdataバス
とdataxバスに乗せられる内容は様々である。な
お、この場合のように、ある信号名の後ろに”x”が付
与された信号名は、元の信号の反転信号を意味してお
り、以後の説明でも同様の記法を用いることとする。
【0015】命令デコーダ3はいわゆるステートマシン
で構成されており、制御回路2から与えられる命令を解
読して、後述するアドレス制御部4以下の各部を制御す
る。例えば、命令デコーダ3は、後述するメモリー制御
部7に対して、 ワード線をアクティブにするための信号w_wdln DRAMのセンスアンプに電源を供給する指示を行う
信号w_saon DRAMのビット線をプリチャージする指示を行う信
号w_pcg を出力する。
【0016】アドレス制御部4は、制御回路2からのa
drsバス上のアドレスを使用し、命令デコーダ3の制
御の下に、ワードセルブロック20に対するアドレスと
してアドレスw_addr[9:0]を供給する。ワー
ドセルブロック20および該ワードセルブロック20を
構成する各ワードセルの詳細は後述するが、アドレスw
_addr[9:0]のうち、アドレスw_addr
[8]及びアドレスw_addr[9]はワードセルの
バイト中の低位側および高位側のニブルを選択する。一
方、これらのビットを除くアドレスw_addr[7:
0]が、ワードセル内のメモリーアレイに対するロウア
ドレス(行アドレス)となる。
【0017】データ制御部5は、制御回路2から与えら
れるdataバス,dataxバス上のデータを用い
て、命令デコーダ3の制御の下に、ワードセルブロック
20との間でデータw_data[0:7]及びデータ
w_datax[0:7]を授受する。これらデータに
おいては、ビット0がMSB(Most Significant Bi
t),ビット7がLSB(Least Signigicant Bit) で
ある。ここで、上述したdataバスとdataxバス
の関係と同様に、通常、データw_data[0:
7],データw_datax[0:7]には互いに反転
した信号が乗せられる。
【0018】制御信号生成部6は、制御回路2から与え
られるadrsバスの内容と命令デコーダ3から送られ
る制御信号に基づいて、制御信号w_gcnt[33:
0]を生成し、ワードセルブロック20の動作を制御す
る。本発明に関して言えば、これら全ての制御信号につ
いて説明する必要性はないため、以下では必要に応じて
制御信号の説明を個別に行うこととする。
【0019】なお、実際には、これら制御信号w_gc
nt[33:0]はさらに64個のワードセル毎にエン
コードされて、当該64ワードセルブロック内の制御信
号cnt[48:0]が生成される。しかしながら、以
下では説明を簡単にするために上記の制御信号w_gc
ntに統一して説明を行う。メモリー制御部7は、通常
のDRAMに用いられるメモリー制御回路と同等の回路
によって構成されており、命令デコーダ3から与えられ
る上記3本の信号をもとに、DAAMを構成するDRA
M部分のアクセス制御を行う。
【0020】ワードセルブロック20は、1024個の
ワードセルと8個の予備のワードセルから構成された冗
長構成のメモリーブロックであり、各ワードセルは、1
ビットのALU( Arithmetic Logic Unit)に似たロジ
ック回路と8ビット分のビットセルから構成されてい
る。すなわち、本実施形態においては1ワードが8ビッ
トに相当する。なお、予備のワードセルは、1024個
のワードセルの何れかが故障した場合のことを考慮して
設けられたものであって、ワードセルブロック20に含
まれるワードセルは合計1032個となっている。
【0021】次に、図3に1ワード分のワードセルのレ
イアウトを示す。各ワードセルは、左右に256バイト
ずつ、合計512バイト(=4キロビット)のメモリー
アレイ(図示省略)を有する。したがって、予備のワー
ドセルを除くと、1024個のワードセルを擁するDA
AM全体ではそのメモリー容量は4メガビットになる。
また、この図の両側に配されたセンスアンプ31−0H
〜31−7H,31−0L〜31−7Lと、これらセン
スアンプに接続されているビット線は、いずれもDRA
Mと同一のものを流用することができる。
【0022】次に、ワードセルの全体構成について簡単
に説明しておく。ワードセルには、図中「s/a」で表
記されるセンスアンプ31−0H〜31−7H,31−
0L〜31−7Lが左右両側にそれぞれ8個づつ設けら
れており、何れも物理DRAMのメモリーアレイ(DR
AMのカラム)に接続されている。ここで、同図に示す
ように、各ビットに対応して2個のセンスアンプが設け
られている。
【0023】これは、メモリーアレイが2つのバンクに
分かれているからであり、512バイトからなるメモリ
ーアレイは、アドレスが0〜255(10進数)の低位
バンクと、アドレスが256〜511(10進数)の高
位バンクから構成される。そして各ビットにおいては、
上側が高位バンクのためのセンスアンプ,下側が低位バ
ンクのためのセンスアンプである。
【0024】なお、図示を省略したが、周知のように、
センスアンプにはビット線(以下、bit線と言う)と
このビット線の反転信号が載ったビット線(以下、bi
tx線と言う)が接続されており、センスアンプはこれ
ら2つのビット線の差分をセンスするようになってい
る。したがって、図中のセンスアンプに設けられた上側
の端子はbit線に対応するものであり、下側の端子は
bitx線に対応している。これは、後述する内部セン
スアンプについても同様である。
【0025】一方、これらセンスアンプのビット線(b
it,bitx)の選択を行うセレクタ32−0H〜3
2−7H,32−0L〜32−7Lが設けられ、さらに
その内側には、内部センスアンプ33−0H〜33−7
H,33−0L〜33−7Lが各センスアンプに1対1
に対応して設けられている。各センスアンプは、後述す
るワードロジック40から送られる信号QselHH,
QselHL,QselLH,QselLLに基づいて
上記のセレクタが選択する。なお、これらの信号におい
て、最初のH/Lは各バイト中の高位ニブル/低位ニブ
ルを表わし、2番目のH/Lは高位バンク/低位バンク
を表わす。
【0026】なお、図では、煩雑化を避けるために全て
の内部センスアンプに符号を付していない。内部センス
アンプ33−1H〜33−2Lの間には、上から順に、
内部センスアンプ33−1L,33−3H,33−3
L,33−0H,33−0L,33−2Hが配置されて
おり、内部センスアンプ33−7H〜33−4Lの間に
は、上から順に、内部センスアンプ33−7L,33−
5H,33−5L,33−6H,33−6L,33−4
Hが配置されている。
【0027】これら内部センスアンプは、メモリーアレ
イからデータを読み出す際は、読み出されたデータをラ
ッチする中間的な読み出しアンプとして機能する。これ
に対し、ワードロジック40からメモリーアレイへデー
タを書き込む際は、書き込みデータをラッチする素子と
して機能する。そして、ワードロジック40が実行する
演算等はすべてこれら内部センスアンプのデータを使用
してなされるとともに、ワードロジック40で演算を実
行中は、次のメモリーアクセスのためにビット線をチャ
ージすることができる。なお、制御信号生成部6から与
えられる信号saEnxxは内部センスアンプをイネー
ブル或いはディセーブルするための信号で、記号部分の
「xx」には「HL,LL,HL,LL」が入る。最初
のH/Lは高位ニブル/低位ニブルを表わし、2番目の
H/Lは高位バンク/低位バンクを表わしている。
【0028】セレクタ34−0H〜34−7H,34−
0L〜34−7Lは、それぞれ内部センスアンプ33−
0H〜33−7H,33−0L〜33−7Lに対応して
おり、これら内部センスアンプのうちの何れを選択する
かに用いられる。これらセレクタは、制御信号w_gc
ntから作られる8本の制御線によって独立にオンオフ
される。これら制御線は信号名「yyy」で呼ばれ、
「yyy]の部分にはHLO,LLO,HLE,LL
E,HHO,LHO,HHE,LHEが入り、最初のH
/Lは高位バンク/低位バンクを表わし,2番目のH/
Lは高位ニブル/低位ニブルを表わし,3番目のO/E
は奇数ビット/偶数ビットを表わしている。
【0029】なお、図では煩雑化を避けるために全ての
セレクタに符号を付していないが、セレクタ34−1L
の下には、上から順にセレクタ34−3H,34−3
L,34−0H,34−0L,34−2H,34−2L
が配置されており、セレクタ34−7Lの下には、上か
ら順にセレクタ34−5H,34−5L,34−6H,
34−6L,34−4H,34−4Lが配置されている
が、これは図示したセルのビット位置から明らかであろ
う。
【0030】図中「comp」で表記されるコンパレー
タ35−0〜35−7はビット対応に設けられており、
主として比較器として機能する。しかしながら、これら
コンパレータは比較のほかにもマスキングを行ったり、
マルチプレクサとして機能することができる。まず、こ
れらコンパレータが比較器として機能する場合、内部セ
ンスアンプ33−0H〜33−7H或いは内部センスア
ンプ33−0L〜33−7Lにラッチされたbit線,
bitx線と、データw_data[7:0],データ
w_datax[7:0]の内容をそれぞれビット毎に
比較する。比較の結果、両ビットが不一致であれば、コ
ンパレータのm端子に接続された線が放電され、一致し
ていればm端子に接続された線は後述するワードロジッ
ク40内部でプルアップされる。
【0031】なお、偶数ビットに対応する4個のコンパ
レータのm端子はワイヤードオアで接続されており、こ
れを信号mEと呼ぶ。また、奇数ビットに対応する4個
のコンパレータのm端子も同様にワイヤードオアで接続
されており、これを信号mOと呼ぶ。次に、各コンパレ
ータのr端子には、内部センスアンプの読み出しイネー
ブルに相当する信号oEnが、ワードロジック40から
全コンパレータに共通に接続されており、セレクタ34
−0H〜34−7H,34−0L〜34−7Lにより選
択された内部センスアンプの内容をデータw_data
[0:7],データw_datax[0:7]として読
み出すことができる。
【0032】また、各コンパレータのw端子には内部セ
ンスアンプに対する書き込みイネーブルに相当する信号
ienOddと信号ienEvnが、それぞれ奇数ビッ
トのニブルと偶数ビットのニブルにそれぞれ対応して接
続される。すなわち、内部センスアンプへの書き込みが
奇数のニブルと偶数のニブルで別々に制御可能となって
いる。ちなみに、ワードセルからの読み出し時とは異な
り、ワードセルへの書き込みは全てのワードセルに対し
て同時に行うことが可能であって、これを特に「マルチ
ライト」と呼んでいる。
【0033】一方、前述したように、これらコンパレー
タはマルチプレクサとしての機能を果たすことができ、
ワードロジック40内部に設けられた1ビットの演算器
を使用するために、該演算器へ与えるビットを奇数ビッ
ト,偶数ビットそれぞれについて選択することができ
る。これには、所望のビットに対応するデータw_da
ta,w_dataxをそれぞれ「1」,「0」にドラ
イブし、これ以外のビットのデータw_data,w_
dataxを何れも「0」にドライブする。これによ
り、所望のビットに対応するコンパレータだけから該ビ
ットの内容が出力されてマルチプレクサとして機能する
ように構成されている。
【0034】つまり、データw_dataとデータw_
dataxを双方とも「0」にドライブすることで、b
it線,bitx線が共にマスクされる。ここで、上述
したように、コンパレータのm端子は、奇数ビット同士
あるいは偶数ビット同士がそれぞれワイヤードオアされ
ていることから、ワードセル内の全ての奇数ビット或い
は全ての偶数ビットがマスクされると、ワードロジック
40内部のプルアップによってmE端子或いはmO端子
は「1」となる。また、データw_dataとデータw
_dataxを双方ともに「1」にドライブすると、m
E端子或いはmO端子は常に「0」となる。したがっ
て、mE端子或いはmO端子に所望の固定値を載せるこ
とができる。以上が、ワードロジック40を除くワード
セル内の各構成要素である。
【0035】ところで、1032個存在するワードセル
の間は、複数のワードセルからのアクセス要求が競合し
た場合のために優先順位付けがなされている。そして、
この優先順位付けを実現するための回路の一部がワード
セル(より詳細にはワードロジック40)の内部に設け
られている。ちなみに、このワードセル間の競合が生じ
る典型例としては、ワードセルから情報を読み出す場合
にバスを共有することに起因するものが挙げられる。し
たがって、前述したマルチライトのような処理であれ
ば、こうした優先順位付けは必要とされない。
【0036】次に、ワードセル間の優先順位付けについ
て説明することとする。まず、ワードセルは「グルー
プ」と呼ばれる単位に分割されており、4つのワードセ
ルがまとめられて1個のグループ(以下、ワードセルグ
ループと呼ぶ)を形成している。つまり、ワードセルブ
ロック20全体では256個のグループが存在すること
になる。もっとも、8個の予備ワードセルが存在するの
で、実際は、これらのうちの8個のグループは5つのワ
ードセルから構成されている。
【0037】ワードセル間の優先順位は図1に示すよう
な木構造を成す優先木(プライオリティーツリー)によ
って制御される。この優先木において、木の枝に相当す
る部分は「ノード」と呼ばれ、各ノードは何れもその配
下に4個のノードを有する4進木である。さらに詳しく
説明すると、最上位に位置する頂点のノードN0は木の
根に相当するノードであって、このノードN0の一段下
側には4個のノードN1−0〜N1−3が設けられる。
以下同様に、優先木を下るにつれて、16個のノードN
2−0〜N2−15,64個のノードN3−0〜N3−
63が順に設けられる。
【0038】これらノードN3−0〜N3−63の配下
に設けられ、最下段に位置するノードが木の葉に相当す
るノード(以下、リーフノードと称する)である。これ
らノードLN−0〜LN−255は、ワードセルグルー
プを構成する4つのワードセルの間の優先順位付けを制
御する。後述するように、これらノードLN−0〜LN
−255を実現するための回路は、各ノードの配下のワ
ードセルに分割して設けられており、これ以外のノード
はワードセルブロック20の外部に設けられる。また、
上述したように、実際には8個分の予備のワードセルが
存在することから、ノードLN−248〜LN−255
は5つのワードセルに対応するように構成される。
【0039】そして、これら各リーフノードの配下に設
けられているのが上述した1032個のワードセルwc
−0〜wc−1031である。これらワードセルのう
ち、右側に位置するワードセルほど優先度が高く、左側
に位置するワードセルほど優先度が低くなっている。つ
まり、ワードセルwc−0が最高優先順位,ワードセル
wc−1031が最低優先順位である。
【0040】本実施形態におけるワードセル間の優先順
位付けは、要求(rqu; request)信号と拒絶(dn
y;deny)信号という2種類の信号が優先木内を伝搬す
ることで制御される。要求信号はあるワードセル及びそ
れより低い優先順位のワードセルが出すアクセス要求の
OR(論理和)を意味する信号であり、一方、拒絶信号
は当該ワードセルより優先順位の低いワードセルに対し
てアクセス要求を否認させるための信号である。したが
って、図中、ノードとノードの間,ノードとワードセル
wcの間は、何れもこれら要求信号,拒絶信号が授受さ
れるようになっているが、煩雑になるのを避けるため、
図では簡略化して描いている。
【0041】優先木によってこれら要求信号と拒絶信号
が如何に伝搬されるかを、もう少し詳しく説明すると、
各ノードは、当該ノードよりも一段下にある4個のノー
ドから出される要求信号のうち優先順位が最も高いもの
を選択すると共に、要求を出しているノードよりも低い
優先順位のノードに拒絶信号を送出し、さらに何れかの
ノードから要求が出ていれば、当該ノードの一段上のノ
ードへ要求信号を伝える。また各ノードは、当該ノード
の一段上のノードから送られてくる拒絶信号を当該ノー
ドの一段下にある全てのノードへ伝達する。
【0042】次に、リーフノードを除く各ノードの回路
構成の詳細を図4に示す。同図において、符号51〜5
2はNANDゲート,符号53〜56はNORゲート,
符号57〜58はインバータである。信号rqu0は図
示したノードよりも一段上のノードへ送られる要求信号
であり、一方、信号rqu1〜rqu4は何れも当該ノ
ードより一段下のノードから送られてくる要求信号であ
る。これら信号間では、信号rqu1の優先順位が最も
高く、信号rqu4の優先順位が最も低い。同図から明
らかなように、NANDゲート51とNORゲート53
〜54の働きにより、信号rqu1〜rqu4のORが
求められて信号rqu0が生成される。
【0043】一方、信号dny0xは当該ノードよりも
一段上のノードから送られてくる拒絶信号であり、信号
dny1x〜dny4xは一段下のノードへ送られる拒
絶信号である。NANDゲート52及びNORゲート5
4〜56の働きにより、信号dny0xがアサートされ
ると、信号dny1x〜dny4xが全てアサートされ
る。また、ある要求信号rqu[i](i=1〜3)が
アサートされると当該ノードよりも優先度が低いノード
への拒絶信号dny[j]x(j=〈i+1〉〜4)が
全てアサートされる。ところで、ノードN0における信
号rqu0と信号dny0xはDAAMが封入されてい
るパッケージのピンに接続されており、信号rqu0は
制御回路2を介してホストコンピュータ1に送られ、ノ
ードN0の信号dny0xは常にネゲートされている。
【0044】以上の説明からわかるように、あるワード
セルが出した要求信号は、当該ワードセルが属するリー
フノードを起点として、優先木内のノードを1段ずつ昇
ってゆき、最終的にノードN0まで到達して制御回路2
を介してホストコンピュータ1へ送られる。これは何れ
のワードセルについても同じであり、したがって、ノー
ドN0の信号rqu0は全ワードセルの要求信号のOR
となる。ここで、要求信号は各ワードセルにおける比較
動作のマッチを表わす信号として用いられる場合がある
ことから、ノードN0の信号rqu0を特に「ORマッ
チ」と呼ぶ。
【0045】一方、ノードN0に向かって要求信号が優
先木を上昇してゆくのに伴い、各ノードでは、当該ノー
ドよりも一段下にある4個のノードのうち、アサートさ
れた要求信号が送られてきたノードよりも低い優先順位
が付与された全てのノードに送られる拒絶信号がアサー
トされる。そして、アサートされたこれらの拒絶信号
は、各ノードから優先木を順次下ってゆき、リーフノー
ドを介して最終的にワードセルまで拒絶信号を伝搬させ
てゆく。
【0046】こうしたメカニズムによって、アクセス要
求を出した複数のワードセルのうち最高優先順位のワー
ドセルが選択されて、このワードセルよりも優先順位が
低い全てのワードセルに対して拒絶信号が送られること
になる。なお、あるワードセルに送られる拒絶信号がア
サートされていなければ、当該ワードセルよりも優先度
が高い何れのワードセルにおいても要求信号が出されて
いないことを意味している。したがって、優先順位が最
も低いワードセルwc−1031に送られる拒絶信号
は、上述したORマッチと等価になる。
【0047】次に、リーフノードにおける優先制御,即
ち、各ワードセルグループ内の4個のワードセル間での
優先順位付けについて、ワードロジック40の構成とも
絡めて説明する。そこで以下、この点につき図5〜図7
を参照して説明する。図5はワードセルグループ内の優
先順位決定回路の概念図であって、各リーフノードに相
当する。また、図6はワードセルグループ内の各ワード
セル中に各々設けられた優先順位決定回路の詳細な回路
図であって、これが図1のノードLN−0〜LN−25
5のそれぞれを構成している。さらに、図7はワードロ
ジック40の詳細な回路図である。
【0048】図5において、各ワードセルからのアクセ
ス要求信号が信号Mqual0x〜Mqual3xであ
り、信号Mqual0xの優先順位が最も高い。各ワー
ドセルでは、当該ワードセルより優先度が高いワードセ
ル(縦続接続されたワードセルのうちの前段のワードセ
ル)から送られてくる拒絶信号deny[i]x(i=
0〜3)と当該ワードセルからの要求信号Mqual
[i]xとの論理和がANDゲート61〜64で取ら
れ、当該ワードセルの次段のワードセルに対する拒絶信
号deny[i+1]xが生成される。また、NAND
ゲート65により全ての要求信号のORが取られてワー
ドセルグループ全体の拒絶信号となる。なお、信号de
ny0xは当該ワードセルグループに対応するリーフノ
ードよりも一段上のノードから送られてくる拒絶信号で
ある。
【0049】ここで、図5に示す回路は、実際は図6に
示される回路がワードセルグループを構成する各ワード
セル内に組み込まれることによって実現されている。図
6において、信号gdnn1,信号gdnn2,信号d
nyx,信号dnynxt,信号Mqualxは何れも
ワードセル毎に存在する。これに対し、信号gdnpは
ワードセルグループ中の全ワードセルに共通なグループ
の拒絶信号である。
【0050】当該ワードセルグループ内の4つのワード
セル全ての信号gdnpが互いに接続されている。一
方、信号gdnn1と信号gdnn2はワードセルグル
ープ中のワードセル間でカスケードに接続されており、
前者が各ワードセルからの出力信号,後者が各ワードセ
ルへの入力信号である。また、信号dnyxは、各ワー
ドセルにおいて、当該ワードセルよりも優先度が一つだ
け高い前段のワードセルから送られてくる拒絶信号であ
り、信号dnynxtxは当該ワードセルよりも優先度
が一つだけ低い次段のワードセルへ送られる拒絶信号で
ある。
【0051】ここで、nチャネルのトランジスタ71
は、各ワードセル内で信号gdnn2→信号gdnn1
の経路を形成しており、ワードセルグループ中、最も優
先順位が低い最終段のワードセルでは、信号gdnn1
と信号gdnpが接続されるとともに、ワードセルグル
ープ中で最も優先度が高い初段のワードセルでは信号g
dnn2が接地されている。さらに、図5において、符
号72はpチャネルのトランジスタであって、その出力
である信号gdnpが上述したように互いに接続され
る。また、符号73はANDゲートであって図5に示す
ANDゲート61〜64に相当する。そして、4対のト
ランジスタ71〜72によって図5に示した4入力のN
ANDゲート65が実現される。
【0052】すなわち、何れかのワードセルで信号Mq
ualxがアサートされると、トランジスタ71がカッ
トオフするとともに、当該ワードセルのトランジスタ7
2がオンとなり、信号gdnpがプルアップされること
によりアサートとなる。これとは逆に、全てのワードセ
ルの信号Mqualxがネゲートされると、全てのトラ
ンジスタ71がオンとなって、最終段のワードセルにお
ける信号gdnn1は初段の信号gdnn2によってネ
ゲートされ、したがって信号gdnpがネゲートされ
る。このようにして、ワードセルグループ内の全てのワ
ードセルの信号MqualxのORが取られて信号gd
npとして出力される。
【0053】以上説明したように、本実施形態では、優
先順位付けがワードセルグループ内のワードセル間と、
ワードセルグループ間の2段階からなることがわかる。
なお、上述したように、ノードLN−248〜LN−2
55は5つのワードセルに対応しているので、これらノ
ードではANDゲートが5段接続された構成になってお
り、信号gdnn2→信号gdnn1の縦続接続も5段
に構成されている。
【0054】次に、図7を参照してワードロジック40
の回路構成を詳しく説明する。まず、ワードロジック4
0への入力信号である信号mE,mOは各々マッチアン
プ101E,101Oへ入力される。前述したように、
これら信号mE,mOはそれぞれマッチアンプ101
E,101Oによってプルアップされるとともに、マッ
チアンプ101E,101Oからは信号mE,mOの反
転信号である信号mEx,mOxが各々出力される。キ
ャリーフリップフロップ102(以後、「フリップフロ
ップ」を「FF」と略称する)はワードセル内で加算,
減算などを実施する過程で使用されるものであって、こ
れら演算におけるキャリーやボローを格納する。
【0055】さらに詳しく言うと、例えば、バイトの加
算はLSBからMSBに向かってビット単位に処理され
るが、あるビットについて加算を行った場合、この加算
におけるキャリーの有無が当該ビットの加算結果の算出
と同時にキャリーFF・102へ格納される。そして、
次に実行される後続のビットの加算処理において、キャ
リーFF・102の内容が直前に加算処理したビットか
らのキャリーとして使用される。そのために、算術演算
が行われる場合、キャリーを保存するためのタイミング
信号としてクロックcclkが出る。キャリーFF・1
02は、信号mEx,mOxをもとに、信号mE,mO
をそれぞれ2進数と見たてた場合の加算のキャリーを算
出して保存する。
【0056】一方、 ENOR(Exclusive NOR)ゲート
103は、信号mEx,mOxをそれぞれ2進数に見立
て、キャリーFF・102の出力を直前に処理したビッ
トのキャリーと見なして加算を行い、得られた結果の反
転信号を信号sumxとして出力する。したがって、キ
ャリーFF・102とENORゲート103によって1
ビットの全加算器が構成されることになる。
【0057】なお、加算/減算を開始するにあたって
は、事前にキャリーFF・102をそれぞれクリア/セ
ットしておく必要があるが、これは、これら演算に先だ
ってメモリーアレイから内部センスアンプへデータを読
み出す際、データバス上(データw_data,w_d
atax)に所定値を設定することで実現される。すな
わち、加算を実行する場合は、例えば図3に示したデー
タw_data[0:7],データw_datax
[0:7]に何れもxFF(ここで、数字の直前に付さ
れた「x」は16進数を意味する。以後も同様。)を設
定する。これにより信号mO,mEがいずれも「0」と
なって、これらの加算により生じるキャリーとして、キ
ャリーFF・102の内容が「0」に設定される。
【0058】一方、減算を実行する場合には、例えば、
データw_data[0:7],データw_datax
[0:7]に何れもx00を設定する。これにより信号
mO,mEがいずれもマッチアンプ101E,101O
によりプルアップされて「1」となり、これらの加算に
より生じるキャリーとして、キャリーFF・102の内
容が「1」に設定される。
【0059】次に、プリデコーダ104は一種のマルチ
プレクサではあって、制御信号w_gcnt[14,1
7:18]と後述するQFF・107から出力される信
号qoutとインバータ121によって反転された信号
qoutxによって、信号sumx、あるいは、プリデ
コーダ104内部で生成される信号mExと信号mOx
のORされた結果の何れかを選択して出力する。
【0060】プリデコーダ104の機能をより詳細に述
べると次のようになる。すなわち、制御信号w_gcn
t[14]がアサートされると出力は信号qoutに依
存し、信号qoutがアサートされると信号sumxが
選択され、信号qoutxがネゲートされると信号mE
x,mOxのORされた結果が選択される。また、制御
信号w_gcnt[14]がネゲートされると、常に信
号mEx,mOxのORされた結果が選択される。な
お、信号mExと信号mOxのORされた結果を選択す
る際には、制御信号w_gcnt[17],w_gcn
t[18]がそれぞれ信号mOx,mExのイネーブル
信号になる。
【0061】マルチプレクサ105は、制御信号w_g
cnt[14:16]をデコードして以下の信号の何れ
かを選択し、選択した信号を反転して出力する。 信号dnyx 信号Mqualx(詳細は後述) 信号Mqualx(i+1) 信号Mqualx(i−1) プリデコーダ104の出力 ここで、添字「i」は当該ワードセルを意味しており、
信号Mqualx(i+1)及び信号Mqualx(i
−1)はそれぞれ当該ワードセルの後段(優先順位が低
いもの)及び前段(優先順位が高いもの)のワードセル
における信号Mqualxである。
【0062】マスターFF・106はプログラマブルな
FFであって、制御信号w_gcnt[10:13]の
組み合わせによって制御される。すなわち、制御信号w
_gcnt[10],w_gcnt[11]が各々アサ
ートされると、マスターFF・106への入力がそれぞ
れ「1」,「0」であれば、何れもマスターFF・10
6をリセットする。また、制御信号w_gcnt[1
2],w_gcnt[13]が各々アサートされると、
入力がそれぞれ「0」,「1」であれば何れもマスター
FF・106をセットする。
【0063】また、制御信号w_gcnt[11]とw
_gcnt[13]が共にアサートされると、マスター
FF・106の入力を出力側へコピーし、制御信号w_
gcnt[10],w_gcnt[12]が共にアサー
トされると、マスターFF・106の入力を反転して出
力する。そして、以上のようなセット/リセット制御を
組み合わせることで、例えばビット単位の論理和演算や
論理積演算を実行することができる。
【0064】さらに、制御信号w_gcnt[10],
w_gcnt[11]が共にアサートされると、入力に
よらずマスターFF・106をリセットし、制御信号w
_gcnt[12],w_gcnt[13]が共にアサ
ートされると、入力によらずマスターFF・106をセ
ットする。なお、xrst端子はマスターFF・106
をリセットするための端子であり、ワードセルが故障し
た場合の動作に関係するため、その詳細については後述
する。
【0065】マスターFF・106の出力は4つのFF
へ選択的に入れられる。これら4つのFFはQFF・1
07,MFF・108,RFF・109,フォールトF
F・110であり、何れのFFも独立したクロックQc
lk,Mclk,Rclk,Fclkに従って、各FF
に対する入力が制御される。
【0066】フォールトFF・110を除く3つのFF
は、それぞれ制御信号igQ,igM,igRでその出
力が制御され、これら信号をアサートすることで対応す
るFFの出力が「1」に強制される。換言すれば、これ
ら3本の制御信号のうち選択したいFFに対応するもの
だけをネゲートし、その他を全てアサートすることで、
所望のFFの出力だけを選択することができる。
【0067】QFF・107は資格レジスタであって、
ワードセルの資格化(;Qualification)に使用され、メ
モリーの読み出し/書き込みはこのFFがセットされて
いるか否かに依存して行われる。すなわち、資格化され
ているワードセルだけがメモリーアレイにアクセスする
ことを許される。なお、信号qoutは他の2つのFF
の出力と同様に信号igQによって上述した制御を受け
るのに対し、信号Q,Qxは信号igQに依存しない出
力である。ここで、算術演算を実行する場合は、信号i
gQをアサートすることにより信号qoutがアサート
されて、プリデコーダ104が信号mE,mOの加算結
果である信号sumxを選択する。
【0068】MFF・108はマッチレジスタであっ
て、レコードの探索結果を格納するなどの目的で使用す
るほか、論理演算や算術演算を行う場合にあっては、演
算の結果が格納される。RFF・109は、DMA(Di
rect Memory Access)転送を行う際の資格化レジスタで
あるが、DMA転送は本発明とは直接は関係しないた
め、その詳細については省略する。
【0069】フォールトFF・110は、当該ワードセ
ルが故障しているか否かの情報を記憶するためのFFで
あり、負論理のデータ入力端子Dから入力されたデータ
をラッチして、信号fault,信号faultxを出
力する。なお、このフォールトFF・110は、信号r
esetがアサートされることでクリアされ、信号fa
ult,faultxがネゲートされる。NANDゲー
ト111は、フォールトFF・110を除く3つのFF
の出力を合わせて、得られた信号を反転して信号Mqu
alxとして出力する。優先制御回路120は図6に前
掲した回路であって、ここではその説明を省略する。
【0070】インバータ121,NANDゲート122
〜123から構成される回路は、上述した要求信号,拒
絶信号による優先順位付けを有効にするか否かを制御す
るためのものである。すなわち、NANDゲート122
の働きで、信号igPxをアサートすることによって、
信号dnyが無視されて信号Mqualxが選択される
ようになり、ワードセル間の優先制御が無効化される。
【0071】一方、信号igPxをネゲートすること
で、信号dnyがアサートされてワードセル間の優先順
位付けの制御がなされるようになる。なお、信号igP
xは、ワードセルに対してマルチライトを行う際などに
アサートされて優先順位付けに依存しないアクセスが可
能となる。これに対して、ワードセルから読み出しを行
う場合は、優先木を使用した優先順位制御が必要となる
ために、制御信号igPxがアサートされることはな
い。
【0072】インバータ124〜125はFFを構成し
ており、インバータ121,NANDゲート123を介
して伝達される信号Mqualxを保持して、信号ie
nOdd等のメモリーアクセス制御信号の有効化/無効
化を制御する。すなわち、メモリーアレイに対してアク
セスを行っている間、これら信号のレベルを保証するた
めに、上記のFFの内容を保持するようになっている。
トランジスタ126は、信号enPにより制御されるス
イッチとして機能し、所定のタイミングで信号enPを
アサートして上記のFFを更新する。
【0073】NORゲート130〜132とANDゲー
ト133〜136は、それぞれ信号ienOdd,ie
nEvn,oEnと信号QselLH,QselLL,
QselHH,QselHLを生成するための論理ゲー
トである。ここで、制御信号w_gcnt[0],w_
gcnt[1]はそれぞれ奇数ビット,偶数ビットの各
ニブルに対応する内部センスアンプへの書き込みタイミ
ング信号であり、制御信号w_gcnt[2]は各ワー
ドセル内の内部センスアンプに共通な読み出しタイミン
グパルスである。これら制御信号w_gcnt[0:
2]は何れも負論理の信号であり、各々が上記のFFの
出力でゲートされる。
【0074】一方、制御信号w_gcnt[26],w
_gcnt[27]はそれぞれ高位バンク,低位バンク
に対するアクセスを許可するためのタイミング信号であ
って、上述したアドレスw_addr[8:9]と組み
合わされて、当該ワードセルが資格化されている場合
(すなわち信号qoutがアサートされている場合)に
だけ信号QselLH,QselLL,QselHH,
QselHLをそれぞれデコードする。ところで、ワー
ドセルが故障した場合には、上述したように信号fau
ltをアサートして、当該ワードセル上の動作が無効化
されるようにした上で、ワードセル間で授受される信号
に関しては全て故障したワードセルをバイパスさせる必
要が生じてくる。そこで以下、これら動作に関連する回
路について説明する。
【0075】スイッチ141〜142は何れもnチャネ
ルトランジスタとpチャネルトランジスタの対で構成さ
れており、ワードセルが故障して信号faultがアサ
ートされていれば、マルチプレクサ106の出力である
信号muxoutxが選択されて、信号Mqualx
(i)として送出される。つまり、故障したワードセル
の信号Mqualxは無視されることになる。これに対
して、ワードセルが正常であって信号faultがネゲ
ートされていれば、信号Mqualxがそのまま信号M
qualx(i)として送出される。
【0076】したがって、マルチプレクサ105が信号
Mqualx(i−1)を選択する場合は、当該ワード
セルの信号Mqualx(i)が前段のワードセルの信
号Mqualxそのものになる。これに対し、マルチプ
レクサ105が信号Mqual(i+1)を選択してい
る場合は、後段のワードセルの信号Mqualxが当該
ワードセルの信号Mqualxとなる。
【0077】ワードセル間で授受されるその他の信号と
して、信号LinkIn及び信号LinkOutがあ
る。これらの信号は全ワードセルに亙ってカスケードに
接続されており、信号LinkInは前段の(優先順位
が高い)ワードセルから送られてくる信号,信号Lin
kOutは後段の(優先順位が低い)ワードセルへ送ら
れる信号である。これらの信号は、複数のワードセルに
亙って加算動作を行う際に必要となる「リンク」を形成
するものであって、このような演算動作をプロパゲート
・サム(Propagate SUM )と呼んでいる。ワードセル内
では、トランジスタ143〜146及びNORゲート1
47がこの処理を担っている。
【0078】そして、信号LinkEnはプロパゲート
・サムの実行時にアサートされる信号であって、トラン
ジスタ143〜144をオンさせる。また、トランジス
タ145は、当該ワードセルにて生成される信号Mqu
alxを反転させて信号mOにロードし、トランジスタ
146は、前段のワードセルから送られてくる信号Li
nkInを反転させて信号mEにロードする。そして、
これらの信号が、前述したキャリーFF・102及びE
NORゲート103からなる加算器への入力となる。な
お、プロパゲート・サムの実行にあたっては、ワードセ
ルwc−0に入力される信号LinkInとして常に
「1」が設定される。
【0079】さらに、NORゲート147は、QFF・
107がクリアされている(すなわち、Q=0)という
条件付きで、マルチプレクサ105が出力する信号mu
xoutを信号LinkOutとして次段のワードセル
へ送出する。これに対し、QFF・107がセットされ
ていると、NORゲート147により信号LinkOu
tが常に「0」となって、次段のワードセルへのリンク
が切断される。
【0080】次に、上記構成によるダイナミック連想ア
クセスメモリーの動作を説明する。まず、システムのリ
セットシーケンス中に信号resetがアサートされ
て、フォールトFF・110がクリアされる。次いで、
各ワードセルの故障の有無を調べるために故障テストシ
ーケンスが開始される。そのために、DAAMチップに
設けられた図示しないテストピンに接続された信号がア
サートされると共に、信号resetがネゲートされて
故障診断のモードに入る。
【0081】故障診断モードでは、各ワードセル内の全
てのメモリー領域に対して上述したマルチライトが実行
され、その後に書き込まれたメモリーの内容が順次読み
出されて期待値と比較される。比較の結果、全ての内容
が一致していればそのワードセルは正常であるから、制
御信号w_gcnt[10:13]の設定によってマス
ターFF・106がセットされる。次いで、クロックF
clkが入り、マスターFF・106の内容がフォール
トFF・110にセットされ、信号faultは引き続
きネゲートされた状態となる。したがって、これ以後、
当該ワードセル上の各種のオペレーションが有効化され
る。なお、この際、フォールトFF・110以外のQF
F・107,MFF・108,RFF・109もクリア
される。
【0082】一方、比較の結果に不一致があればそのワ
ードセルは故障していることになる。そこで、制御信号
w_gcnt[10:13]によりマスターFF・10
6をリセットし、クロックFclkを入れてマスターF
F・106の出力をフォールトFF・110に伝搬さ
せ、信号faultをアサートする。これにより、マス
ターFF・106のxrst端子がアサートされて、マ
スターFF・106がリセットされる。
【0083】以上のようにして故障テストシーケンスが
終了すると、これ以後、DAAMチップに電源が入って
いる間はクロックFclkがアサートされることはな
く、フォールトFF・110の内容が保持されることに
なる。したがって、故障したワードセルでは、以後もマ
スターFF・106がリセットされ続けて、結局の所、
MFF・108がセットされることはなくなって、当該
ワードセルが切り離されたことになる。
【0084】次に、故障ワードセルが存在しないとした
場合に、優先木内で要求信号,拒絶信号が如何にして伝
達されるかについて説明するが、最初に、何れのワード
セルにおいてもアクセス要求が出ておらず、信号Mqu
alxが何れのワードセルでもアサートされていない場
合での優先木の状態を説明する。まず、図4からわかる
ように、各ノードでは信号dny0xがそのまま信号d
ny1xとして出力される。したがって、ノードN0に
おける信号dny0xは優先木上のノードN1−0→N
2−0→N3−0のように優先木を下り、これら各ノー
ドにおける信号dny0x及び信号dny1xとなっ
て、最終的にワードセルwc−0に対応するノードLN
−0の初段の信号dnyx(図6参照)に接続される。
【0085】ところで、前述したように、ノードN0に
おける信号dny0xは常にネゲートされているから、
ワードセルwc−0に入力される信号dnyxも常にネ
ゲートされることになる。したがって、ワードセルwc
−0に関して信号dnyx,信号Mqualxの何れも
がネゲートされることになって、図6に示す信号dny
nxtxもネゲートされる。このことは、ノードLN−
0に含まれる全てのワードセルについて言えるから、各
ワードセルでは、トランジスタ71がオンとなり、トラ
ンジスタ72がカットオフして、ノードLN−0の信号
gdnpがネゲートされる。
【0086】一方、ノードN3−0では、前述したよう
に信号dny0x(図4参照)がネゲートされる。これ
に加え、ノードLN−0の信号gdnpがネゲートされ
ていることから、信号rqu1がネゲートされ、その結
果として信号dny2xもネゲートされる。以下同様
に、信号rqu2〜rqu4の何れもがネゲートされる
から、信号dny3x,dnyx4及び信号rqu0の
何れもがネゲートされることになる。したがって、ノー
ドN3−0の配下にあるノードLN−1〜LN−3につ
いても、全ての要求信号,拒絶信号がネゲートされる。
【0087】このようにして、ノードN3−0の一段上
のノードN2−0についても信号rqu0〜rqu4,
信号dny0x〜dny4xの全てがネゲートされ、ノ
ードN2−0の配下のノードN3−1〜N3−3と、こ
れら各ノードの配下にあるノードLN−4〜LN−15
についても全ての要求信号,拒絶信号がネゲートされ
る。以上から明らかなように、何れのワードセルも信号
Mqualxをアサートしていない状態では、優先木の
全ノードにおいて要求信号,拒絶信号がすべてネゲート
されている。
【0088】次に、図1において、ワードセルwc−5
とワードセルwc−1024の2つのワードセルが信号
Mqualxをアサートしていることを想定する。ここ
で、信号Mqualxがアサートされる要因の一例とし
ては、各ワードセルのメモリーアレイの中に特定のレコ
ードがあるかどうかを検索する処理が考えられる。この
処理では全ワードセルを対象に、レコードの検索が同時
に実行されて、その検索結果がMFF・108に格納さ
れる。したがって、信号igQ,igRを全てアサート
し、信号igMをネゲートすれば、この検索結果が信号
Mqualxとして抽出できることになり、各ワードセ
ルでレコードが検索されれば信号Mqualxがアサー
トされることになる。
【0089】なお、この検索処理の詳細は省略するが、
要するに、メモリーアレイからオペランドを内部センス
アンプに読み出すと共に、検索したいデータをデータw
_data[0:7],w_datax[0:7]に載
せ、コンパレータ35−0〜35−7により比較を行
い、その結果である信号mO,mEから一致,不一致の
情報を得て、これをプリデコーダ104,マルチプレク
サ105,マスターFF・106等を介してMFF・1
08に設定する処理が基本になる。
【0090】さて、まずワードセルwc−5の信号Mq
ualxがアサートされることによる動作を説明する。
ノードLN−1では、信号Mqualxがアサートされ
ていることから、ワードセルwc−5の優先制御回路1
20に設けられたANDゲート73(図6参照)によっ
て、信号dnynxtxがアサートされる。この信号
は、ワードセルwc−6の信号dnyxとなる。ここ
で、優先木を用いた優先順位付けがなされているから、
当然信号igPxはネゲートされている。したがって、
ワードセルwc−6では、NANDゲート122〜12
3の働きでNANDゲート123の出力がハイレベルと
なって、信号Mqualxが無視される。そのために、
メモリーアレイに対するアクセスにあたって信号enP
がアサートされた後に、制御信号w_gcnt[0:
2]がアサートされても、信号ienOdd,ienE
vn,oEnはネゲートされたままとなり、ワードセル
wc−6におけるメモリーアレイへのアクセスは拒絶さ
れる。
【0091】一方、ワードセルwc−6に対する信号d
nyxがアサートされることで、ANDゲート73によ
ってワードセルwc−7に送られる信号dnynxtx
がアサートされ、ワードセルwc−6と同様にワードセ
ルwc−7におけるアクセスが拒絶される。このように
して、ノードLN−1ではワードセルwc−5より優先
順位の低い全ワードセルに拒絶信号が送られる。また、
ノードLN−1では、ワードセルwc−5の信号Mqu
alxがアサートされることで、当該ワードセルに対応
するトランジスタ71がオフとなって、信号gdnn2
→信号gdnn1の経路が切断されるとともに、トラン
ジスタ72がオンとなってノードLN−1から出力され
る信号gdnpがアサートされる。
【0092】他方、ノードLN−1より一段上に位置す
るノードN3−0では、ノードLN−1の信号gdnp
によって信号rqu2がアサートされた状態になる。こ
れにより、信号dny3x,dny4xと信号rqu0
が全てアサートされる。信号dny3xがアサートされ
ると、その送り先であるノードLN−2では、初段の信
号dnyxがアサートされ、以後の各段のANDゲート
73によって全ての信号dnynxtxがアサートされ
て、ノードLN−2の配下にあるワードセルwc−8〜
wc−11に対して拒絶信号が送られる。同様にして、
ノードLN−3の配下にある全てのワードセルについて
も拒絶信号が送られる。
【0093】そして、ノードN3−0で信号rqu0が
アサートされると、ノードN2−0では信号rqu1が
アサートされて、その結果、信号dny2x〜dny4
xがアサートされる。したがって、ノードN2−0に接
続されたノードN3−1〜ノードN3−3の配下にある
全てのワードセルに対しても拒絶信号が送られる。これ
以後も全く同様であって、ノードN1−0→ノードN0
と要求信号が伝搬してゆくことで、ノードN0の信号r
qu0にORマッチの結果が得られ、ホストコンピュー
タ1は制御回路2を介して信号Mqualxをアサート
しているワードセルの存在を認識できる。
【0094】また、各ノードでは、配下のノードのう
ち、要求信号が送られてきた一段下のノードを除く全て
のノードに対して拒絶信号を送出し、これが配下の全ワ
ードセルに伝達される。さらに、要求信号がノードN0
に達すると、その配下のノードN1−1〜N1−3に拒
絶信号が送られる。これらのノードでは、何れも信号d
ny0xがアサートされ、その配下にある全てのノード
に対する信号dny1x〜dny4xがアサートされ、
これら拒絶信号が優先木を下り、対応する全てのワード
セルへ拒絶信号が送出される。
【0095】以上のようにして、ワードセルwc−5よ
りも優先順位が低い全ワードセルに対して拒絶信号が送
出され、優先順位が最も高いワードセルwc−5が選ば
れて、制御回路2を介し、ホストコンピュータ1との間
で必要な通信がなされる。その後、ワードセルwc−5
に対する処理が終われば、マスターFF・106を操作
してMFF・108をクリアすることで、ワードセルw
c−5の信号Mqualxがネゲートされる。そうする
と、信号Mqualxがネゲートされたことにより、こ
れら優先木を伝搬して優先木内の状態が初期の状態へと
戻り、ワードセルwc−6〜wc−1023に対する拒
絶信号が再びネゲートされた状態となる。
【0096】ところが、ワードセルwc−1024の信
号Mqualxはアサートされたままであるから、ワー
ドセルwc−5の場合と同様の動作が生じる。すなわ
ち、ノードLN−254はワードセルwc−1025〜
wc−1026に対して拒絶信号を送出すると共に、ノ
ードN3−63に対して要求信号を出力する。この要求
信号はノードN2−15→N1−3→N0という経路を
通って、ORマッチとして制御回路2経由でホストコン
ピュータ1へ報告される。
【0097】一方、ノードN3−63からノードLN−
255に対して拒絶信号が送出されて、その配下にある
ワードセル1027〜1031の各ワードセルに拒絶信
号が送出される。このようにして、ワードセルwc−5
よりも次に優先順位が高いワードセルwc−1024が
選択されると共に、ワードセルwc−1024よりも優
先順位が低い全てのワードセルに対して拒絶信号が送出
される。したがって、付与された優先度の順に、ホスト
コンピュータ1との間の通信がなされることになる。
【0098】なお、上記では信号Mqualxをアサー
トしているワードセルが2個だけであったが、任意個数
のワードセルが信号Mqualxをアサートしている場
合であってもその動作は同じである。つまり、最高優先
順位のワードセルよりも低優先順位の全ワードセルには
拒絶信号が送られ、当該最高優先順位のワードセルの要
求が取り下げられた後は、次に高い優先順位のワードセ
ルが選ばれる。
【0099】次に、ワードセルが故障した場合、当該故
障ワードセルをバイパスする動作について説明する。D
AAMが実行可能な命令の一つに、ワードセル間でMF
F・108の内容(以下、Mビットと呼ぶ)をシフトす
る命令(シフトアップ命令或いはシフトダウン命令と呼
ばれている)がある。そして、優先順位の高いワードセ
ルから優先順位の低いワードセルへMビットをシフトさ
せる場合,すなわち,図1で言えば左方向へシフトする
場合と、優先順位の低いワードセルから優先順位の高い
ワードセルへMビットをシフトさせる場合,すなわち,
図1で言えば右方向へシフトする場合とがある。
【0100】ワードセルが故障していない場合、左方向
へシフトするのであれば、当該ワードセルでは、マルチ
プレクサ105が信号Mqualx(i−1)を選択す
るように制御信号w_gcnt[14:16]が設定さ
れ、信号Mqualx(i−1)がマスターFF・10
6を介しMFF・108へセットされる。一方、次段の
ワードセルにおいても同様の処理がなされる。そのため
に、信号igQ,igRがアサートされると共に信号i
gMがネゲートされ、当該ワードセルのMビットがNA
NDゲート111から信号Mqualxとして出力され
て、スイッチ142を介して信号Mqualx(i)と
して次段のワードセルへ送られる。この信号Mqual
x(i)は、次段のワードセルのマルチプレクサ105
で信号Mqualx(i−1)として選択され、MFF
・108へセットされる。
【0101】このようにして、シフト動作が実現され
る。なお、右方向へシフトするのであれば、マルチプレ
クサ195が信号Mqualx(i+1)を選択するこ
とを除けば上記と同様である。これに対し、ワードセル
が故障している場合であると、故障テストシーケンスに
おいて当該ワードセルのフォールトFF・110がセッ
トされている。そして、左方向のシフト動作であれば、
信号Mqualx(i−1)がマルチプレクサ105及
びスイッチ141を介し、信号Mqualx(i)とし
て出力される。したがって、当該ワードセルの右隣のワ
ードセルにおける信号Mqualx(i)が、左隣のワ
ードセルにおいて信号Mqualx(i−1)として得
られることになり、当該ワードセルの信号Mqualx
が無視されて、結果的に当該ワードセルがバイパスされ
ることになる。
【0102】一方、右方向のシフト動作であれば、各ワ
ードセルでは、マルチプレクサ105が信号Mqual
x(i+1)を選択するように制御信号w_gcnt
[14:16]が設定され、この信号Mqualx(i
+1)が上記と同様にして信号Mqualx(i)とし
て出力される。したがって、今度は、当該ワードセルの
左隣のワードセルにおける信号Mqualx(i)が、
左隣のワードセルにおいて信号Mqualx(i+1)
として得られることになり、やはり、当該ワードセルが
バイパスされることになる。
【0103】以上のようにして、あたかも故障ワードセ
ルの両隣で信号Mqualxが授受されたように動作さ
せることによって、故障ワードセルをバイパスするよう
に制御される。また、故障ワードセルでは信号Mqua
lxがネゲートされたままになるため、優先制御回路1
20は前段のワードセルから送られた拒絶信号を次段の
ワードセルへそのまま送出することになり、要求信号及
び拒絶信号に関しても故障ワードセルをバイパスするよ
うに制御されることになる。
【0104】次に、前述したように、DAAMでは多数
のワードセルに亙って、各ワードセル内に設けられたM
ビットの加算を行うプロパゲート・サムと呼ぶオペレー
ションが存在するが、ワードセルの故障によって、この
オペレーションも影響を受けることになる。そのため
に、本発明に係るDAAMではこの故障による影響を回
避するための措置を講じている。
【0105】そこでまず、正常時におけるプロパゲート
・サムのオペレーションについて図8を参照して説明す
る。なお同図において、「オペランド」は各ワードセル
のメモリーアレイ内に格納された4ビットのデータであ
り、「加算結果」はあるワードセルとその前段のワード
セルのビットを加算した結果を示している。また、記号
「C*」はそのワードセルの各ビットの加算に際してキ
ャリーが生じたことを意味している。
【0106】プロパゲート・サムは、QFF・107の
内容(以下、Qビットと呼ぶ)が「0」に設定されたワ
ードセルを対象として加算を行うオペレーションであ
る。そのため、オペレーションの対象となるワードセル
は全て連続している(図1で言えば隣接している)必要
がある。そこで以下では、1032個のワードセルのう
ち、ワードセルwc−0〜wc−3の4つのワードセル
でQビットが「0」に設定されているものとし、これら
4つのワードについて各4ビットの加算を行うものとす
る。すなわち、図8に示すように、「0001」,「0
011」,「0000」,「0101」(何れも2進
数)の4つのオペランドの加算を行うことを想定し、こ
れらオペランドがそれぞれワードセルwc−0〜wc−
3のメモリーアレイ上に格納されているものとする。な
お、各ワードセルにおいてQビットを設定する方法は幾
つか考えられ、たとえば上述したシフトアップ,シフト
ダウン命令において所定のモードを指定することで、所
定範囲のワードセルのQビットをクリアできる。
【0107】プロパゲート・サムを実施するには、オペ
ランドの内容をメモリーアレイから内部センスアンプ上
へ読み出しておく必要がある。そこで以下この読み出し
動作について説明する。まず、メモリーアレイからの読
み出しにあたってアドレスw_addr[9:0]を有
効にする。ここで、説明を簡単にするために何れのオペ
ランドもメモリーアレイの低位バンクに存在しなお且つ
低位ニブルに格納されているものとする。そのためにア
ドレスw_addr[8]が「1」に設定されると共
に、アドレスw_addr[7:0]がこれから読み出
すオペランドのアドレスを指すように設定される。
【0108】実際の読み出しサイクルは、信号w_wd
lnがアサートされてワード線がアクディブになること
で開始される。そして、信号w_saonがアサートさ
れることで、センスアンプが作動してメモリーアレイ上
にあるオペランドの内容がセンスアンプに取り込まれ
る。次いで、信号w_gcnt[27]がメモリーアレ
イの下位バンクの選択のためにアサートされると共に、
信号igQがアサートされて信号qoutがアサートさ
れる。前述したように、この時点でアドレスw_add
r[8]は「1」にされているから、ANDゲート13
4により信号QselLLがアサートされ、また同時に
信号saEnLLもアサートされる。その結果、セレク
タ32−4L〜32−7Lによって、センスアンプ31
−4L〜31−7Lの内容が各々内部センスアンプ33
−4L〜33−7Lへ転送される。
【0109】その後に信号w_wdln,w_saon
が何れもネゲートされ、信号w_pcgがアサートさ
れ、次のメモリーアクセスのためにプリチャージが開始
される。以上のようにして、オペランドのビット4〜7
の内容が内部センスアンプに取り込まれる。一方、この
読み出し処理と並行して、データw_data[0:
7],データw_datax[0:7]に何れもxFF
が設定される。これにより、前述した如く信号mO,m
Eがいずれも「0」となり、これら2つの信号の加算か
ら得られるキャリーの値「0」がキャリーFF・102
へ設定される。
【0110】次に、低位ニブルの各ビットにつき以下の
処理がLSBからMSBに向かってビット毎になされ
る。まずは、内部センスアンプのビット7の内容がMF
F・108へ転送される。すなわち、信号LLOがアサ
ートされて、内部センスアンプ33−5L,33−7L
のbit線,bitx線が、セレクタ34−5L,34
−7Lを介して、コンパレータ35−5,35−7のb
端子,bx端子に接続される。次に、データw_dat
a[0:7],w_datax[0:7]にそれぞれx
01,x00が与えられて、コンパレータ35−5が内
部センスアンプからのビット線をマスクする一方、コン
パレータ35−7が信号mOへオペランドのビット7を
出力する。
【0111】次いでワードロジック40では、信号mO
がマッチアンプ101Oに与えられる一方、信号mEが
マッチアンプ101Eによりプルアップされてアサート
される。そして、制御信号w_gcnt[14:18]
の設定により、信号mEx及び信号mOxのORされた
結果がプリデコーダ104から出力され、この出力を反
転した結果がマルチプレクサ105から出力される。そ
して、制御信号w_gcnt[10:13]によってマ
スターFF・106が入力をそのまま出力し、続いてク
ロックMclkが出ると、信号mOの内容がMFF・1
08へセットされる。
【0112】以上説明した準備の後、各ワードセルに設
定されたMビットをもとにしてワードセル間での加算が
行われる。まず、各ワードセルでは信号LinkEnが
アサートされてトランジスタ143〜144がオンとな
る。そして、信号igQ,igRがアサートされてMF
F・108の出力だけが有効になる。そのため、MFF
・108の出力である信号Mqualxと前段のワード
セルから送られた信号LinkInとが、それぞれトラ
ンジスタ145,146で反転されて信号mO,mEが
設定される。
【0113】いま、ワードセルwc−0のオペランドの
ビット7は「1」,当該ワードセルの信号LinkIn
は常に「1」であり、キャリーFF・102はクリアさ
れているから、これらの加算結果である信号sumxと
して「0」(即ち加算結果は「1」)が得られる。ま
た、この加算でキャリーは発生しないからキャリーFF
・102の入力が「0」に再設定される。さらに、制御
信号w_gcnt[14:18]の設定により、プリデ
コーダ104が信号sumxを選択すると共に、マルチ
プレクサ105がプリデコーダ104の出力を選択して
その反転信号を出力することで、信号muxoutには
信号sumが得られる。ここで、ワードセルwc−0で
は信号Qが「0」であるから、NORゲート147によ
り信号LinkOutには信号sumxの値である
「0」が得られ、この値が次段のワードセルwc−1の
信号LinkInとなる。
【0114】さらに、ワードセルwc−0では加算結果
である信号muxoutが、マスターFF・106を介
してMFF・108にセットされて、ビット6以降の加
算処理のために保存される。次に、ワードセルwc−1
においては信号LinkIn,信号Mqualxが何れ
も「0」であるから、信号mE,mOには共に「1」が
得られる。したがって、加算結果としては「0」が得ら
れると共にキャリーFF・102の入力には「1」が設
定される。図8の「加算結果」の「wc−1」のビット
7の欄の「C*0」がこの加算の結果を意味している。
【0115】以下同様に、ワードセルwc−2〜wc−
3でビット7に関して順次加算が行われる。つまり、ワ
ードセルwc−2ではワードセルwc−1の加算結果
「0」と自身のワードセルのMビットである「0」に基
づき、加算結果として「0」が得られると共にキャリー
FF・102の入力は「0」となる。また、ワードセル
wc−3では加算結果として「1」が得られると共にキ
ャリーFF・102の入力は「0」となる。また、これ
らの加算結果が各ワードセル内のMFF・108に保存
される。そして最後に、各ワードセルにおいてクロック
cclkが出て、キャリーFF・102の入力に与えら
れているデータの各々が各キャリーFF・102へ設定
される。
【0116】以上の処理は、引き続きワードセルwc−
4についてなされるが、当該ワードセルではQFF・1
07がセットされていることから、このワードセルの信
号Mqualxの内容如何によらず、信号LinkOu
tは「0」になる。これ以降のワードセルwc−5〜w
cー1031についても同様である。つまり、したがっ
て、ワードセルwc−3の加算結果「1」が対象となる
ワードセル群全体の加算結果のビット7になる。
【0117】次に、ビット7に対してなされたのと同様
の処理がビット6,ビット5,ビット4の順序でなされ
る。例えば、ビット6の処理では、信号LLEがアサー
トされると共に、データw_data[0:7],w_
datax[0:7]にそれぞれx02,x00が与え
られて、内部センスアンプ33−6Lの内容がセレクタ
34−6L及びコンパレータ35−6を介して信号mE
に出力される。そして、ワードロジック40では、信号
mEがマッチアンプ101Eに与えられる一方、信号m
Oがマッチアンプ101Oによってプルアップされてア
サートされる。したがって、信号mEの内容がENOR
ゲート103,プリデコーダ104,マルチプレクサ1
05,マスターFF・106を介してMFF・108へ
セットされる。
【0118】ビット6に関するワードセルwc−0の加
算では、加算結果として「0」が得られ、キャリーFF
・102の入力は「0」となる。一方、これに続くワー
ドセルwc−1の加算処理では、ワードセルwc−0で
の加算結果「0」,ワードセルwc−1のMビットの値
「1」,ビット7の加算処理でセットされたキャリーF
F・102の値「1」が使用されて、加算結果として
「0」が得られるとともに、キャリーFF・102の入
力が再び「1」となる。以下、ワードセルwc−2,w
c−3について同様の処理がなされ、加算結果として何
れも「0」が得られると共にキャリーFF・102の入
力は何れも「0」になる。そして、加算処理が終わった
後に、各ワードセルのキャリーFF・102が設定され
る。このように、ビット6以降の処理では、直前のビッ
トの加算処理で得られたキャリーの内容が各ビットの加
算処理において使用されることになる。
【0119】そして、ビット5,ビット4に関する処理
が上記の動作に従ってなされて、結果的に、ビット5の
処理では、ワードセルwc−0〜wc−3のそれぞれの
加算結果として「0,1,1,0」が得られ、ワードセ
ルwc−3の加算処理ではキャリーFF・102が
「1」になる。また、ビット4の処理では、ワードセル
wc−0〜wc−3のそれぞれの加算結果として「0,
0,0,1」が得られる。したがって、最終的にワード
セルwc−3から得られる結果は、ビット4から順に
「1,0,0,1」となって、ワードセルwc−0〜w
c−3の各ワードセルのオペランドの加算結果に一致す
る。
【0120】以上がプロパゲート・サムの動作であっ
て、上記では説明を簡略化するために、ワードセルwc
−0〜wc−3を対象に説明したが、対象となるワード
セル群はどこに位置していても良い。つまり、対象ワー
ドセル群よりも優先順位が高いワードセルでは、信号L
inkIn→信号LinkOutの経路を「1」が伝搬
し、対象となるワードセル群中で最も優先順位が高いワ
ードセルに信号LinkInとして入力される。そし
て、対象ワードセル群中で最後に処理されたワードセル
(即ち、対象ワードセル群中で最低優先順位のワードセ
ル)の信号LinkOutに、加算結果が得られる。
【0121】一方、対象とするワードセル群中に故障ワ
ードセルが存在する場合には、故障したワードセルがバ
イパスされるように制御される。前述したように、故障
ワードセルでは信号faultがアサートされるととも
に、信号Mqualxがネゲートされたままとなるか
ら、常にトランジスタ145がオンとなり、信号Lin
kEnがアサートされていれば、信号mOは「0」に強
制される。また、キャリーFF・102は予めクリアさ
れていることから、信号sumxには信号mEx(=信
号LinkIn)がそのまま出力される。なお、信号m
Oは常に「0」であることから、キャリーFF・102
がセットされることもない。
【0122】この信号sumxは、プリデコーダ10
4,マルチプレクサ105を介してNORゲート147
へ送られる。ここで、故障ワードセルではリセットシー
ケンス中にリセットされて以後はQFF・107もセッ
トされないから、結局、NORゲート147からは信号
sumxがそのまま出力される。つまり、信号Link
Outには前段のワードセルからの信号LinkInが
そのまま得られることになり、プロパゲート・サムのオ
ペレーションに関して故障ワードセルがバイパスされて
処理が正常になされることになる。
【0123】以上説明してきたように、本発明に係るD
AAMでは、ワードセル間の優先制御を司るためにツリ
ー構造の優先順位制御回路を導入するとともに、ワード
セルの故障を考慮して予備のワードセルを設けるように
している。さらに、ワードセルが故障した場合には、当
該ワードセルから要求信号が出力されないように制御さ
れると共に、ワードセル間で授受される種々の信号が故
障ワードセルをバイパスするように制御され、シフト動
作やプロパゲート・サム等のオペレーションについても
故障ワードセルをバイパスして正常に処理がなされる。
しかも、本発明に係るDAAMではこれら各種の制御の
ためのロジックをワードセル内部に組み入れるようにし
ているため、故障ワードセルを1ワードセル単位に切り
離し可能としつつ、優先木を簡易に構成可能として伝搬
遅延時間の増大を抑えている。
【0124】ちなみに、故障ワードセルのための上記と
同様のロジックを優先木のノードに付随させて設けるこ
とも可能ではあるが、そうした場合は、ノード単位でワ
ードセルを切り離すことになる。したがって、たとえ当
該ノードの配下にある故障ワードセルが1個であったと
しても、切り離すべきノードの配下にある全ワードセル
を切り離すことになってしまう。そこでこうした問題を
避けてワードセルを1つずつ切り離せるように、各ノー
ドのファンアウトが2となるように構成することも考え
られる。しかしながら、こうした構成では、例えば10
24個のワードセルが存在すると優先木が10段となっ
てしまう。そのため、優先木が大きくなってチップ面積
が大きくなりコスト増となる上、優先木の伝搬遅延が大
きくなってシステム全体のスループットが低下してしま
う。一方、本発明に係るDAAMではこうした問題を生
ぜず、上記のような利点を有する。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ワードセルが故障した場合に、ワードセルを1個単位に
切り離すことができるという効果が得られる。また、請
求項2記載の発明によれば、n進木の段数を増やさずに
済むために、構成が簡単になると共にn進木の伝搬時間
を小さくでき、したがってスループットを向上させるこ
とができるという効果が得られる。また、請求項3記載
の発明によれば、ワードセルが故障しても、ワードセル
間で授受される情報がバイパスされて正しい動作を保証
できるという効果が得られる。
【0126】また、請求項4記載の発明によれば、ワー
ドセルが故障しても、ワードセルを跨いで実行される加
算処理を支障なく処理できるという効果が得られる。ま
た、請求項5記載の発明によれば、ワードセルが故障し
ても、ワードセルを跨いで実行されるシフト処理を支障
なく処理できるという効果が得られる。また、請求項6
記載の発明によれば、冗長のワードセルを有するのでフ
ォールトトレランスな構成とすることができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるDAAMにおい
て、ワードセル間の優先順位を決定するための優先木の
構成を示す図である。
【図2】 同実施形態によるDAAM及び該DAAMの
制御回路の構成を示すブロック図である。
【図3】 同実施形態によるDAAMの1ワード分のワ
ードセルの構成を示す図である。
【図4】 同実施形態によるDAAMの優先木の1ノー
ド分の回路図である。
【図5】 同実施形態によるDAAMにおいて、ワード
セルグループ内の優先順位制御を説明するための概念図
である。
【図6】 同実施形態においてワードセルグループ内の
優先順位を制御するために各ワードセル内部に設けられ
た回路の回路図である。
【図7】 同ワードセル内のワードロジック40の回路
図である。
【図8】 同実施形態において、ワードセル間でなされ
るプロパゲート・サムの動作を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
N0,N1−0〜N1−3,N2−0〜N2−15,N
3−0〜N3−63,LN−0〜LN−255…ノー
ド、WC…ワードセル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリーアレイを有するワードセルが複
    数設けられてなるダイナミック連想アクセスメモリーで
    あって、 前記複数のワードセルの各々に優先順位が付与され、こ
    れら各ワードセルから出されるアクセス要求間の優先順
    位制御を行う優先順位制御手段を有するとともに、 前記各ワードセルは、 前記メモリーアレイの故障の有無を保持する記憶手段
    と、 前記記憶手段の内容が前記メモリーアレイの故障を示し
    ているときに、該ワードセルから出される前記アクセス
    要求を抑止するアクセス制御手段とを具備することを特
    徴とするダイナミック連想アクセスメモリー。
  2. 【請求項2】 前記優先順位制御手段は、n個のアクセ
    ス要求元の中から最高優先順位のアクセス要求元を選択
    すると共に、該n個のアクセス要求元のうち選択された
    アクセス要求元よりも低優先順位のアクセス要求元に対
    してアクセス拒絶を送出して、該n個のアクセス要求元
    の間の優先順位制御を行うノードが複数設けられたn進
    木を有するとともに、 前記n進木を構成するノードのうち、アクセス要求元と
    してn個のワードセルが接続されたノードの各々が、該
    n個のワードセルの内部に分割して設けられたことを特
    徴とする請求項1記載のダイナミック連想アクセスメモ
    リー。
  3. 【請求項3】 前記各ワードセルは、 前記記憶手段の内容が前記メモリーアレイの故障を示し
    ているときに、該故障ワードセルよりも優先順位が一つ
    だけ高いワードセルとの間で授受する情報と、該故障ワ
    ードセルよりも優先順位が一つだけ低いワードセルとの
    間で授受する情報とを、該故障ワードセルをバイパスし
    てこれらワードセル間で受け渡す第1のバイパス手段を
    有することを特徴とする請求項1又は2記載のダイナミ
    ック連想アクセスメモリー。
  4. 【請求項4】 前記複数のワードセルを跨いで実行され
    る加算処理において各ワードセルで生成される加算結果
    をこれらワードセル間で授受するための第1のリンクを
    有するとともに、 前記各ワードセルは、 前記加算処理のためのデータを蓄える加算データ保持手
    段と、 前段のワードセルから前記第1のリンクを介して送られ
    た加算結果に前記加算データ保持手段のデータを加算し
    た結果を前記第1のリンクを介して後段のワードセルへ
    出力する加算手段と、 該ワードセルの故障時に、前段のワードセルから送られ
    た加算結果をそのまま後段のワードセルへバイパスする
    第2のバイパス手段とを有することを特徴とする請求項
    1乃至3の何れかの項記載のダイナミック連想アクセス
    メモリー。
  5. 【請求項5】 前記複数のワードセルを跨いで実行され
    るシフト処理において各ワードセルで生成されるシフト
    結果をこれらワードセル間で授受するための第2のリン
    クを有するとともに、 前記各ワードセルは、 前記シフト処理のためのデータを蓄えるシフトデータ保
    持手段と、 前記シフトデータ保持手段のデータを前記第2のリンク
    を介して後段のワードセルへ出力した後、前段のワード
    セルから前記第2のリンクを介して送られたシフト結果
    を前記シフトデータ保持手段へ格納するシフト手段と、 該ワードセルの故障時に、前段のワードセルから送られ
    たシフト結果をそのまま後段のワードセルへバイパスす
    る第3のバイパス手段とを有することを特徴とする請求
    項1乃至4の何れかの項記載のダイナミック連想アクセ
    スメモリー。
  6. 【請求項6】 前記複数のワードセルには予備のワード
    セルが含まれることを特徴とする請求項1乃至5の何れ
    かの項記載のダイナミック連想アクセスメモリー。
JP8171440A 1996-07-01 1996-07-01 ダイナミック連想アクセスメモリー Withdrawn JPH1021691A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021009635A (ja) * 2019-07-03 2021-01-28 Necプラットフォームズ株式会社 読取装置

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JP2021009635A (ja) * 2019-07-03 2021-01-28 Necプラットフォームズ株式会社 読取装置

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