JPH10216362A - テーブル式遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単調さを解消し、常に新鮮な感覚で飽きずに
ゲームを楽しめ、しかも落ち着いてゲームできるだけで
なく、長くゲームしても疲れにくく、二人以上に人数で
も場所を移動せずにゲームすることができる。 【解決手段】 機体の両側にそれぞれ操作部を備え、ま
た前記機体上部のテーブルの盤面にはスロットマシン
と、それを包囲する多数のシンボルが配置された電光走
行式ランスロットと、クレジット表示部および勝ち点表
示部とを備え、プレイヤーの投入したコインに対応する
持ち点が前記スロットマシンとランスロットの作動によ
り増減するテーブル式遊技機であって、操作位置決定ス
テップと、開始ステップと、停止ステップと、判定ステ
ップとを有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、テーブル式遊技
機に関し、特にはスロットマシンと電光走行式ランスロ
ットとを組み合わせたテーブル式遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、表面に所定数の異なるシンボルが
表示された回転リールを並列に３つ備え、それらの回転
リールを回転させて、回転停止時に前記シンボルが一致
するか否かによって、プレイヤーの持ち点が増減するス
ロットマシンが知られている。このスロットマシンにお
いては、前記持ち点の値はプレイヤーがスロットマシン
に投入したコインに対応し、また、一致したシンボルに
対するオッズ（倍率）があらかじめ設定されていて、シ
ンボル一致時には、プレイヤーがゲーム開始時に定めた
掛け点と前記倍率とを乗算した結果がプレイヤーの持ち
点に加算され、他方不一致の場合には前記掛け点分が持
ち点から減算される。

【０００３】しかし、前記スロットマシンでは、単に３
つの回転リールに表示されたシンボルの一致・不一致に
よるゲームであるため、単調な感があった。また回転リ
ールを増やしても、シンボルが一致しにくくなるだけ
で、単調さの解消にはならず、さらに遊技装置が大にな
る問題もあった。さらに、従来のスロットマシンにあっ
ては、アップライト（立て）型で一人用になっているた
め、二人以上でワイワイ言いながらプレイする楽しさを
味わえなかった。また、プレイヤーは立ってゲームをし
なければならないため、落ち着かず、しかもゲーム時間
が長くなると疲れる問題があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の点に
鑑みなされたもので、従来のスロットマシンが有する単
調さを解消し、常に新鮮な感覚で飽きずにゲームを楽し
め、しかも落ち着いてゲームできるだけでなく、長くゲ
ームしても疲れにくく、さらには二人以上でプレイする
場合でも場所を移動することなくゲームのできるテーブ
ル遊技機を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、機体の少な
くとも対向する両側にそれぞれ操作部を備え、また前記
機体上部のテーブルの盤面にはスロットマシンと、それ
を包囲する多数のシンボルが配置された電光走行式ラン
スロットと、持ち点を示すクレジット表示部および勝ち
点を示す勝ち点表示部とを備え、プレイヤーの投入した
コインに対応する持ち点が前記スロットマシンとランス
ロットの作動により増減するテーブル式遊技機であっ
て、前記テーブルのプレイヤー操作側を決め、該操作側
へ向けて前記クレジット表示部及び勝ち点表示部を正し
く表示させる操作位置決定ステップと、スタート信号に
より前記スロットマシンが回転すると共にランスロット
の電光が走行する開始ステップと、停止信号により前記
スロットマシンの回転が停止すると共にランスロットの
電光がいずれかのシンボル上で停止する停止ステップ
と、前記スロットマシンについて、その停止シンボルの
一致・不一致を判断して一致の場合にはその一致シンボ
ルに掛けられた掛け点とその一致シンボルに対してあら
かじめ設定されたオッズとを乗算し、また、前記ランス
ロットについては、その停止シンボルと前記スロットマ
シンの停止シンボルとの一致・不一致を判断して一致の
場合にはその一致シンボルに掛けられた掛け点とその一
致シンボルに対してあらかじめ設定されたオッズとを乗
算し、前記両乗算の結果を勝ち点としてプレイヤーの持
ち点に加算し、他方、前記不一致の場合には前記掛け点
分を持ち点から減算する判定ステップとを有することを
特徴とするテーブル式遊技機に係る。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図１はこの発明の遊技機の一実施例
を示す平面図、図２はその正面図、図３はこの発明の遊
技機の盤面の拡大図、図４はそのクレジット表示部の拡
大図、図５は本発明の作用を説明するフローチャートで
ある。

【０００７】図１および図２に示す遊技機１０はテーブ
ル式のもので、機体１１の対向する両側の側面に操作部
２０，２０とコイン投入口３０，３０を備えている。符
号１２は脚である。前記機体１１の上部は透明なテーブ
ル１３となっていて、図３に詳しく示すようなスロット
マシン４０とランスロット５０とからなる盤面１４を機
体１１の略中央内部に設け、上から透視できるようにな
っている。そして、この遊技機１０は、図５に示すよう
な、操作位置決定ステップと開始ステップと停止ステッ
プと判定ステップとを含むゲームプログラムを有してお
り、二人のプレイヤーが対面した状態でテーブル１３の
前に座り、どちらのプレイヤーからでも自由にゲームが
始められ、しかも席を替わることなく遊技を交代するこ
とができる。またこのテーブル式遊技機１０は、座って
遊技ができるだけでなく、使用しない時または使用中で
も飲食物などを置くテーブルとして使用することができ
るので、疲れにくく落ちついてゲームを楽しむことがで
きる。

【０００８】図３から理解されるように、前記盤面１４
には、スロットマシン４０とランスロット５０の他に、
クレジット表示部１５と掛け点表示部１６と勝ち点表示
部１７と停止シンボル表示窓１８を備えている。前記各
表示部１５，１６，１７について先に説明する。クレジ
ット表示部１５は、プレイヤーの持ち点が示される部分
であって、上下側に「ＣＲＥＤＩＴ」と点灯するセグメ
ント表示部１５Ａを備えている。ゲーム開始時には、コ
イン投入口３０から投入したコインの額に相当する持ち
点がクレジット表示部１５に示される。また、ゲーム中
では、ゲームに使用した掛け点を、スロットマシン４０
とランスロット５０のシンボル４２，５２の一致・不一
致により所定の倍率で乗じ持ち点に加算、または持ち点
から減算して示す。

【０００９】掛け点表示部１６は、スロットマシン４０
の回転リール４１毎の掛け点を表示する部分であって、
スロットマシン掛け点表示部１６Ａと３つのランスロッ
ト掛け点表示部１６Ｂとからなる。スロットマシン掛け
点表示部１６Ａは、３つの回転リール４１同士の停止シ
ンボル４２ａに対する掛け点を示す部分で、盤面１４に
ＢＥＴ４と表示されている。また、ランスロット掛け点
表示部１６Ｂは、各回転リール４１の停止シンボル表示
窓１８上部に設けられ、それぞれの回転リール４１の停
止シンボル４２ａとランスロット５０の停止シンボル５
２ｂに対する掛け点を示す部分で、ＢＥＴ１，ＢＥＴ
２，ＢＥＴ３と表示される。

【００１０】本実施例では、遊技機１０にコインを投入
することによって、前記掛け点表示部１６にあらかじめ
最低掛け点（たとえば、１）が表示されるようになって
いる。そして、その掛け点は、操作部２０の掛け点ボタ
ン２３により決定され、一ゲーム終了後シンボルの一致
・不一致により、後で説明するオッズリスト１９に従っ
て計算されて前記クレジット表示部１５の持ち点に加算
されるか、あるいは持ち点から減算される。

【００１１】勝ち点表示部１７は、一回の勝負で操作側
プレイヤーが得た勝ち点が表示される部分で、プレイヤ
ーが勝った場合には掛け点表示部１６に表示されていた
掛け点とあらかじめオッズリスト１９に定められたオッ
ズ（倍率）とを乗じた勝ち点が示され、プレイヤーが負
けた場合には０が示される。この勝ち点表示部１７の上
下側にも「ＷＩＮ」と点灯するセグメント表示部１７Ａ
を備えている。前記クレジット表示部１５と勝ち点表示
部１７および各セグメント表示部１５Ａ，１７Ａは、後
で述べる操作位置決定ボタン２１によってその表示方向
を正逆反転させて表示することができる。なお、図３で
は判りやすくするために、上下のセグメント表示部１５
Ａ，１７Ａを全て点灯させている状態を示した。

【００１２】図１に示すように、テーブル１３の盤面１
４外側には、停止シンボルの一致態様に対応する掛け点
の倍率を示すオッズリスト１９が表示されている。この
オッズリスト１９には、前記停止シンボル表示窓１８で
停止する３つの停止シンボル４２ａの一致態様に対応す
るメインオッズと、当該停止シンボル４２ａとランスロ
ット５０の停止シンボル５２ｂの一致態様に対応するサ
ブオッズが表示されている。

【００１３】たとえば、図３に示すように本例ではシン
ボル４２として、数字の７，ＢＡＲ，スイカ，ベル，メ
ロン，チェリー，オレンジが描かれており、一例として
メインオッズでは、各回転リール４１がすべてそのシン
ボル４２で停止した時のオッズを順に１００，５０，３
０，２０，１０，１０，１０と定めている。また、前記
停止シンボル４２ａとランスロット５０の停止シンボル
５２ｂとの組み合わせが一致した場合に適用されるサブ
オッズには、その一致シンボルが数字の７である時には
１０，ＢＡＲでは５，スイカでは３，ベルでは２，メロ
ン・チェリー・オレンジ各１と定める例を示す。

【００１４】図１に示すように、操作部２０は、操作位
置決定ボタン２１とスタートボタン２２と掛け点ボタン
２３とストップボタン２４と払出しボタン２５とからな
り、機体１１の両側に一つづつ設けられている。この操
作部２０は、プレイヤーが操作しやすいように各ボタン
の色や形などを変え、それぞれに文字などでも表示がな
されている。

【００１５】操作位置決定ボタン２１は、対面した状態
でテーブル１３の前に座ったプレイヤーのどちらがゲー
ムを行なうのかを決定するためのもので、ボタンを押す
毎に前記盤面１４のクレジット表示部１５および勝ち点
表示部１７の表示方向が逆転する。図４にその例を示
す。図の（Ａ）は、図１に示す手前側の操作部２０に着
席したプレイヤーがゲームを行なう場合のクレジット表
示部１５の表示例を示している。このクレジット表示部
１５は、数値の方向だけでなく上部にセグメント表示部
１５Ａが点灯して、盤面１４の方向を明らかにしてい
る。逆に、盤面１４の向こう側に座ったプレイヤーが操
作側となる場合には、前記操作位置決定ボタン２１を押
すことによって、図（Ｂ）に示すように、前記クレジッ
ト表示部１５の表示方向を反転させることができる。そ
の際には、表示部１５，１７の下側にあるセグメント表
示部１５Ａ，１７Ａが点灯し、これからゲームするプレ
イヤーに対して持ち点や掛け点が正しく表示され、盤面
１４が見やすくなってゲームがやりやすくなる。また、
たとえば、一のプレイヤーがゲームを終了した後、対面
して座っているプレイヤーにゲームを交代する際でも、
席を替わることなく速やかにゲームを続行することがで
きる。

【００１６】なお、この操作位置決定ボタン２１は、両
側の操作部２０にそれぞれ設けられているが、必ずしも
操作側のボタンを押す必要はなく、どちらかのボタンを
押すことにより表示を正逆反転させることができる。ま
た、操作側のプレイヤーから見て、前記クレジット表示
部１５および勝ち点表示部１７の表示方向が正しければ
押さなくてもよく、さらに、遊技機１０へのコインの投
入に係わらず作動可能としてもよい。

【００１７】スタートボタン２２は、前記操作位置決定
ボタン２１による操作側を決定するとともに、後で述べ
るスロットマシン４０に回転のスタート信号を送って、
回転リール４１の回転およびランスロット５０の電光走
行を開始させる。

【００１８】また、掛け点ボタン２３は、スロットマシ
ン４０の各回転リール４１の停止シンボルへ所定の掛け
点を決定するもので、ＢＥＴ１，ＢＥＴ２，ＢＥＴ３，
ＢＥＴ４と表示された盤面１４の各掛け点表示部１６に
掛け点を表示し決定する。この掛け点ボタン２３を押す
毎にＢＥＴ１からＢＥＴ４へ順に、表示された掛け点が
決定される。なお、さらに繰り返して押すことにより掛
け点を増やせるようにしてもよい。この掛け点は上限が
適当な数に決められている場合もある。前記掛け点ボタ
ン２３によって決定された掛け点は、クレジット表示部
１５に示されている持ち点から減算される。

【００１９】ストップボタン２４は、スタートボタン２
２によって開始された回転リール４１の回転を止めるも
ので、前記回転リール４１毎に設けられており、プレイ
ヤーが任意のリール４１の回転を止めることができるよ
うになっている。

【００２０】払出しボタン２５は、クレジット表示部１
５に表示された点数に相当するメダルや賞品を、機体１
１内に設けられている賞品収容部（図示せず）から払出
し口（図示せず）へ払い出す。なお、前記払出しボタン
２５を押すことにより、前記クレジット表示部１５に示
される持ち点は、払い出した賞品相当分だけ減算されて
再表示されることは言うまでもない。

【００２１】前記各ボタン類は、図２に示すコイン投入
口３０へ所定額のコインを投入することによって作動
し、所定の操作を行なえるようになっている。コイン投
入口３０は、一方の操作部２０の右側下方に設けられて
いる。符号３１はコイン戻しレバー、３２はコイン収容
部である。なお、対面するもう一方の操作部２０側にも
同様にコイン投入口が設けられていてもよい。その際に
は、一のコイン投入口３０へ投入されたコインでも他方
の側の操作部２０を作動させることができるようにする
のが好ましい。

【００２２】図３に示すように、スロットマシン４０は
横に並んだ複数（本例では３つ）の回転リール４１を備
えている。この回転リール４１は、異なったシンボル４
２が表示されて盤面１４内に内蔵されるとともに、スタ
ート信号により回転を始め停止信号により前記回転を停
止して、前記盤面１４の停止シンボル表示窓１８からそ
の内の一のシンボル４２ａを表示する。なお、前記シン
ボル４２は一の回転リール４１中で全て異なっていて
も、その内の幾つかは同じとしてもよい。

【００２３】また、ランスロット５０には、少なくとも
前記回転リール４１に表示されたシンボルを含む多数の
シンボル５２が、前記盤面１４の停止シンボル表示窓１
８を包囲して配置されている。このランスロット５０
は、盤面１４内に前記ランスロット５０のシンボル５２
の位置に合わせて配置された電球などの発光体（図示せ
ず）が、一定周期で点滅を繰り返すことにより走行状に
発光するように構成される。前記ランスロット５１の電
光走行は、前記回転リール４１のスタート信号により開
始し停止信号により停止するが、その回転の停止は前記
回転リール４１の停止と同時である必要はなく、逆に前
記回転リール４１よりも若干遅れて停止したり、走行速
度を変化させて停止することが好ましい。それにより、
前記回転リール４１同士の停止シンボル４２ａが不一致
または一致となってスロットマシン４０における勝負が
終わってしまった後でも、プレイヤーにスロットマシン
５０の停止シンボル５２ｂとスロットマシン４０のシン
ボル４２ａが一致するかどうかという勝負の楽しみや期
待感を持たせることができる。

【００２４】なお、本実施例のランスロット５０には、
回転リール４１には示されていない独自の特別シンボル
５２ａが表示されており、この特別シンボル５２ａで電
光が止まった時には、勝ち点に加えてボーナスクレジッ
トが加算されたり、さらにもう一度回転リールを回転さ
せてボーナスゲームを行なうことができるなどの適当な
特典が与えられるよう設定されている。その際には、前
記ランスロット５１が特異な電光走行を行なうようにす
れば、一層ゲームを盛り上げることができる。

【００２５】本発明のテーブル式遊技機１０は、操作位
置決定ステップと開始ステップと停止ステップと判定ス
テップとからなるゲームプログラムを有し、スロットマ
シン４０の停止シンボル４２ａ同士の一致・不一致だけ
でなく、スロットマシン４０の各停止シンボル４２ａと
ランスロット５０の停止シンボル５２ｂとの一致・不一
致が判定され持ち点が増減される。図５にそのフローチ
ャートを示す。

【００２６】〔操作位置決定ステップ〕まず、テーブル
１３の両側の操作部２０にプレイヤーが対面してあるい
は一人の場合は一側に着席し、プレイヤーがコイン投入
口３０へ所定額のコインを投入することによりゲームの
開始待ち状態となる。そして投入したコインの額に対応
する持ち点と掛け点がクレジット表示部１５および掛け
点表示部１６に表示される。これからゲームを行なう方
のプレイヤーから見て、前記クレジット表示部１５およ
び勝ち点表示部１７の表示方向が反転していれば、操作
部２０の操作位置決定ボタン２１を押して当該表示部１
５，１７を逆転させ操作側へ向けて正しく表示させる。

【００２７】〔開始ステップ〕次に、プレイヤーは、前
記クレジット表示部１５に示された持ち点を考慮して掛
け点ボタン２３を押し、前記盤面１４の掛け点表示部１
６に所定の掛け点を表示させ決定させる。クレジット表
示部１５には、決定した掛け点の合計を減算した残りの
値が表示される。しかる後、前記操作部２０のスタート
ボタン２２を押すことによって回転リール４１の回転ス
タート信号が発せられ、３つの回転リール４１が回転を
始める。それと同時に、回転リールの停止シンボル表示
窓１８を囲んで前記盤面１４に配置されているランスロ
ット５０が点滅し電光走行を開始する。

【００２８】〔停止ステップ〕プレイヤーは、適当な時
期で操作部２０のストップボタン２４を押す。前記した
ようにこのストップボタン２４は、回転リール４１毎に
対応して設けられているので、一のストップボタン２４
によって一の回転リール４１の回転を止めた後、次の回
転リール４１の停止シンボル４２ａが先の回転リール４
１の停止シンボル４２ａと一致するように、ボタンを押
すタイミングを変化させることができる。前記回転リー
ル４１の回転が止まり、停止シンボル表示窓１８にそれ
ぞれ一の停止シンボル４２ａが現れる。また、点滅走行
していたランスロット５０もそのいずれかのシンボル５
２上で停止する。

【００２９】〔判定ステップ〕 （回転リール同士の一致判定）前記スロットマシン４０
について、前記停止シンボル表示窓１８に現れた各停止
シンボル４２ａが一致しているか不一致であるかが判断
される。前記停止シンボル４２ａが、前記オッズリスト
１９のメインオッズに定められた一致の態様で停止した
場合には、スロットマシン掛け点表示部１６Ａに示され
た掛け点と前記メインオッズにあらかじめ設定されてい
るその態様での倍率とが乗算され、勝ち点表示部１７に
表示される。同時にセグメント表示部１７Ａが点滅する
場合もある。そして、得られた勝ち点はクレジット表示
部１５の持ち点に加算される。前記停止シンボル４２ａ
がオッズリスト１９に定められた一致態様で停止しなか
った場合には、回転リールの回転前になされたスロット
マシン掛け点表示部１６Ａの掛け点の、持ち点からの減
算が決定する。

【００３０】（回転リールとランスロットとの一致判
定）さらに、前記停止シンボル４２ａとランスロット５
０の停止シンボル５２ｂとの一致・不一致が判定され
る。前記３つの停止シンボル４２ａとランスロットの停
止シンボル５２ｂとを照合し、一致している場合には、
そのシンボルのランスロット掛け点表示部１６Ｂに表示
された掛け点とオッズリスト１９のサブオッズに設定さ
れている倍率とが乗算された勝ち点が、勝ち点表示部１
７に表示される。そして、さらにクレジット表示部１５
の持ち点に加算される。前記停止シンボル４２ａ，５２
ｂとが不一致であった場合には、クレジット表示部１５
の持ち点からランスロット掛け点表示部１６Ｂに掛けら
れていた掛け点の合計の減算が決定し、前記クレジット
表示部１５に再表示される。

【００３１】この回転リールとランスロットとの一致判
定は、前記回転リール同士の一致判定の一致・不一致に
係わらず行なわれるため、回転リールの停止シンボル同
士が不一致であっても、ランスロットの停止シンボルと
の一致があれば、持ち点を増加させることができるの
で、ゲームがすぐに終わってしまうこともなく勝敗の興
味も長続きさせることができる。

【００３２】次に、停止シンボルの不一致によって減算
されたクレジット表示部１５の持ち点が０より大である
かどうかが判定される。０より大である場合には、ゲー
ムプログラムは再び操作位置決定ステップへ戻り、プレ
イヤーはゲームを繰り返すことができる。掛け点表示部
１６には、再び所定の掛け点が表示され、プレイヤーに
よる掛け点の決定がなされる。逆に、持ち点が０になる
と、掛け点を決定することができなくなりゲームが終了
する。その際、図示は省略するが、前記盤面１４上の適
当な場所に「ＧＥＭＥ ＯＶＥＲ」と表示されるゲーム
終了表示部を設け、持ち点が０になった時に点灯するよ
うにして、プレイヤーにゲームの終了を知らせるように
してもよい。

【００３３】また、プレイヤーは、操作部２０の払出し
ボタン２５によって、クレジット表示部１５に示された
持ち点を当該持ち点相当のメダルや賞品に交換し払い出
すことにより、前記持ち点を減じることができ、前記持
ち点が０になれば同様にゲームは終了する。

【００３４】なお、本実施例では、前記スロットマシン
４０とランスロット５０とが設けられた盤面１４を一の
ＣＲＴユニットとしており、盤面および内部の回路パネ
ルなどの交換や調整をユニット毎で行なえるようにし
て、メンテナンスを簡略化および効率的にしているのみ
ならず、従来使用されている他のテーブル式遊技機の盤
面等を外して、前記ユニットを交換するだけで本発明の
遊技機が得られるようにしてあり、極めて経済的になっ
ている。さらに、操作部も交換できるようにしておい
て、一人用のアップライト式と二人用のテーブル式との
いずれにも対応できるようにしてもよい。

【００３５】加えて、図示は省略するが、操作部をテー
ブルの四方に設け、前記クレジット表示部および勝ち点
表示部の表示方向を四方に反転可能とすれば、四人が着
座したまで同じゲームを楽しむことができ、一層楽しさ
が増す。

【００３６】

【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
テーブル式遊技機によれば、スロットマシンのシンボル
同士の一致・不一致だけでなく、当該シンボルとランス
ロットのシンボルとの一致・不一致によっても得点が増
減するので、勝敗の興味が長続きし、プレイヤーをどき
どきさせ飽きさせることがない。しかも、遊技機がテー
ブル状であるので、座ったまま落ちついてゲームするこ
とができる上に飲食しながらの遊技も可能で疲れも少な
くてすむ。さらに、盤面の向きを容易に正逆反転させる
ことができるので、二人以上でプレイする場合でも対面
している人が席を替わらずにすぐにゲームすることがで
き、楽しみが途切れることなく賑やかに遊技することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の遊技機の一実施例を示す平面図であ
る。

【図２】その正面図である。

【図３】この発明の遊技機の盤面の拡大図である。

【図４】そのクレジット表示部の拡大図である。

【図５】本発明の作用を説明するフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１０ テーブル式遊技機 １１ 機体 １３ テーブル １４ 盤面 １５ クレジット表示部 １６ 掛け点表示部 １７ 勝ち点表示部 １９ オッズリスト ２０ 操作部 ２１ 操作位置決定ボタン ２２ スタートボタン ２３ 掛け点ボタン ２４ ストップボタン ２５ 払出しボタン ３０ コイン投入部 ４０ スロットマシン ４１ 回転リール ４２，５２ シンボル ４２ａ，５２ｂ 停止シンボル ５０ ランスロット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機体の少なくとも対向する両側にそれぞ
   れ操作部を備え、また前記機体上部のテーブルの盤面に
   はスロットマシンと、それを包囲する多数のシンボルが
   配置された電光走行式ランスロットと、持ち点を示すク
   レジット表示部および勝ち点を示す勝ち点表示部とを備
   え、プレイヤーの投入したコインに対応する持ち点が前
   記スロットマシンとランスロットの作動により増減する
   テーブル式遊技機であって、 前記テーブルのプレイヤー操作側を決め、該操作側へ向
   けて前記クレジット表示部及び勝ち点表示部を正しく表
   示させる操作位置決定ステップと、 スタート信号により前記スロットマシンが回転すると共
   にランスロットの電光が走行する開始ステップと、 停止信号により前記スロットマシンの回転が停止すると
   共にランスロットの電光がいずれかのシンボル上で停止
   する停止ステップと、 前記スロットマシンについて、その停止シンボルの一致
   ・不一致を判断して一致の場合にはその一致シンボルに
   掛けられた掛け点とその一致シンボルに対してあらかじ
   め設定されたオッズとを乗算し、また、前記ランスロッ
   トについては、その停止シンボルと前記スロットマシン
   の停止シンボルとの一致・不一致を判断して一致の場合
   にはその一致シンボルに掛けられた掛け点とその一致シ
   ンボルに対してあらかじめ設定されたオッズとを乗算
   し、前記両乗算の結果を勝ち点としてプレイヤーの持ち
   点に加算し、他方、前記不一致の場合には前記掛け点分
   を持ち点から減算する判定ステップとを有することを特
   徴とするテーブル式遊技機。