JPH10215446A - ディジタルcatvシステム - Google Patents

ディジタルcatvシステム

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Publication number
JPH10215446A
JPH10215446A JP9015687A JP1568797A JPH10215446A JP H10215446 A JPH10215446 A JP H10215446A JP 9015687 A JP9015687 A JP 9015687A JP 1568797 A JP1568797 A JP 1568797A JP H10215446 A JPH10215446 A JP H10215446A
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JP
Japan
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signal
digital
center
video signal
qam
Prior art date
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Pending
Application number
JP9015687A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Tsuji
伸治 辻
Yuji Hamazaki
祐司 浜崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP9015687A priority Critical patent/JPH10215446A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CATVシステムにおけるディジタル情報配信
サービスを簡単な構成で、かつ安価に実現できるディジ
タルCATVシステムを提供する。 【解決手段】CATV網Nに情報を送出するセンタSに
は、マスタセンタMSが光伝送路CLを介して接続されてい
る。マスタセンタMSでは、衛星1から受信された多重デ
ィジタル映像信号などに対して64QAM変調が施さ
れ、QAM信号が作成される。作成されたQAM信号が
光伝送路CLを介して各センタSに供給される。センタS
は、QAM信号およびアナログ映像信号を周波数多重化
し、CATV網Nに送出する。 【効果】QAM変調器などの高価な機器はマスタセンタ
にのみ備えればよく、各センタにはQAM信号を周波数
多重信号に重畳させる比較的単純な機器さえ備えればよ
いから、全体として、構成を簡単にでき、コストを低く
抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センタから加入者
の端末に対して同軸ケーブルなどの通信ラインを介して
ディジタル放送やアナログ放送などの映像情報を提供す
るようにしたディジタルCATV(ケーブルテレビ)シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】CATVシステムは、比較的狭い地域を
サービスエリアとして構築されているもので、センタか
ら伝送路に接続された端末に対してアナログ地上放送や
アナログ衛星放送、自主製作番組を配信するようにした
ものである。このCATVシステムにおいては、センタ
において番組内容に対応する信号を各チャネルごとに周
波数多重化して多重信号を作成し、当該多重信号を端末
に送信するようになっている。この場合、多重信号の周
波数帯域としては、通常、70〜450(MHz)が用いられる。
【0003】一方、最近では、ディジタル衛星放送やイ
ンターネットなどのコンピュータネットワークを利用し
たカラオケ用のディジタル音声を配信するサービスが普
及しつつある。そこで、このようなディジタル情報をC
ATVシステムのセンタにて受信し、センタから各端末
にディジタル情報を配信するようにすることが提案さ
れ、現在、その実験が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CAT
Vシステムは元々アナログ信号の伝送を前提として構築
されてきたものであるから、センタに既設されている設
備はアナログ対応となっている。したがって、CATV
システムにおいてディジタル情報配信サービスを実現し
ようとすると、ディジタル信号を受信するためのディジ
タル受信装置や、当該ディジタル信号を多重信号に含ま
せるために、ディジタル信号に周波数帯域幅を制限する
ことが可能なQAM(Quadrature Amplitude Modulatio
n) 変調を施すためのQAM変調器などの高価なディジ
タル関連機器をセンタに新たに設置する必要がある。
【0005】そのため、たとえば日本全国の各地域ごと
に構築されているCATVシステムにおいて、それぞれ
のセンタにこのようなディジタル関連機器を備えるよう
にすれば、構成が複雑になるとともに、全体として非常
に多大なコストがかかることになり、CATVシステム
におけるディジタル情報配信サービスを行ううえで障害
となっている。
【0006】そこで、本発明の目的は、前述の技術的課
題を解決し、CATVシステムにおけるディジタル情報
配信サービスを簡単な構成で、かつ安価に実現できるデ
ィジタルCATVシステムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1記載の発明は、ディジタル映像信号を周波数
帯域幅を制限できる変調方式を用いて変調するための手
段、および変調された後のディジタル映像信号を所定の
伝送回線に送出するための手段を有するマスタセンタ
と、前記伝送回線に送出されたディジタル映像信号を受
信するための手段、アナログ映像信号および受信された
ディジタル映像信号を周波数多重化し、多重混合信号を
作成するための手段、ならびに作成された多重混合信号
をCATVラインに送出するための手段をそれぞれ有す
る複数のセンタと、CATVラインに接続され、当該C
ATVラインに送出された多重混合信号を受信し、当該
多重混合信号をディジタル映像信号とアナログ映像信号
とに分離するための手段、分離された後のアナログ映像
信号を処理するための手段、および分離された後のディ
ジタル映像信号に、上記マスタセンタにおいて行われる
変調処理の逆の処理である復調処理を施すための手段を
有する端末とを含むことを特徴とするディジタルCAT
Vシステムである。
【0008】本発明では、センタから端末に送信される
ディジタル映像信号は、個々のセンタにおいて独自に取
得されるものではなく、マスタセンタから提供される。
したがって、たとえばディジタル衛星放送を端末に配信
する場合に、ディジタル放送電波を受信しディジタル映
像信号を抽出するための機器や当該ディジタル映像信号
にQAM変調を施すための機器などの高価なディジタル
関連機器は、マスタセンタに配置しておけば足りる。一
方、各センタには、ディジタル映像信号を多重混合信号
に単に重畳させる機器のように比較的構成が簡単な機器
を備えれば足りる。そのため、すべてのセンタに高価な
ディジタル関連機器を配置する場合に比べて、全体とし
て、構成が簡単になるとともに、コストを低く抑えるこ
とができる。
【0009】また、伝送回線に送出される信号はディジ
タル信号であるから、無中継でもアナログ信号より長距
離伝送でき、また、たとえばセンタ同士が数百Kmも離れ
ていても、伝送回線の途中部に再生中継増幅器を備えて
おけば、伝送品質を低下させることなく、信号伝送を達
成できる。さらに、ディジタル映像信号は周波数帯域幅
が制限される変調方式で変調されているから、当該ディ
ジタル映像信号およびアナログ映像信号を容易に周波数
多重化できる。
【0010】なお、前記伝送回線としては、たとえば請
求項2記載の発明のように、光ファイバを用いた光回線
であってもよい。請求項3記載の発明は、前記伝送回線
は、二重ループ状になっていることを特徴とする請求項
1または請求項2記載のディジタルCATVシステムで
ある。この発明によれば、伝送回線は二重ループ状であ
るから、たとえば伝送回線として光ファイバを用いた回
線を採用する場合に、光ファイバが断線したときでも、
マスタセンタから複数のセンタに対してディジタル映像
信号を確実に伝送させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施形態のディジタルCATVシステムの構成を
示す図である。このディジタルCATVシステムは、1
つのマスタセンタMSから画像情報、文字情報および音
声情報(以下総称するときは「映像情報」という。)
を、複数のCATV網N1 ,N2 ,・・・,Nn (以下
総称するときは「CATV網N」という。)にそれぞれ
含まれる複数のセンタS1 ,S2 ,・・・,Sn (以下
総称するときは「センタS」という。)に供給し、当該
映像情報を各センタS 1 ,S2 ,・・・,Sn から端末
Tに提供できるようにしたものである。
【0012】より詳述すると、マスタセンタMSおよび
複数のセンタSは、光伝送路CLによって互いに接続さ
れている。光伝送路CLは、相互に逆方向に情報を伝送
する主ラインLM およびバックアップラインLB の2本
の光ファイバを有し、これら主ラインLM およびバック
アップラインLB によって二重ループ状になっているも
のである。
【0013】マスタセンタMSは、光伝送路CLに映像
情報に対応するディジタル信号を送出する。映像情報
は、放送衛星や通信衛星などの衛星1、地上局2、およ
びインターネットなどのコンピュータネットワーク3か
ら取得された情報、およびマスタセンタMSに予め蓄積
されている情報を含む。さらに具体的には、マスタセン
タMSから主ラインLM に送出されたディジタル信号
は、センタS1 ,S2 ,・・・,Sn の順に転送された
後、マスタセンタMSに戻るようになっている。一方、
マスタセンタMSからバックアップラインLB に送出さ
れたディジタル信号は、前述とは逆方向であるセンタS
n ,・・・,S2 ,S1 の順に転送された後、マスタセ
ンタMSに戻るようになっている。
【0014】この構成により、災害等の異常事態により
光伝送路CLが断線した場合でも、各センタS1
2 ,・・・,Sn に対してディジタル信号を確実に伝
送でき、信頼性の高いシステムとすることができる。た
とえば、マスタセンタMSとセンタS1 との間の光伝送
路CLが断線した場合であっても、マスタセンタMSか
らバックアップラインLB にディジタル信号を送出し、
センタS1 において受信したディジタル信号をバックア
ップラインL B に送出するようにすれば、二点鎖線4で
示すように、すべてのセンタSに対して信号を伝送でき
る。これに対して、たとえばマスタセンタを中心に複数
のセンタをスター状に接続した場合には、マスタセンタ
といずれかのセンタとの間の光伝送路が断線すれば、当
該センタには信号を伝送することができない。
【0015】CATV網N1 ,N2 ,・・・,Nn は、
比較的狭いサービスエリア(たとえば20(Km)四方)SE
1 ,SE2 ,・・・,SEn (以下総称するときは「サ
ービスエリアSE」という。)をサービス対象とするも
ので、センタSを起点にした枝状網となっている。さら
に具体的には、センタSには幹線TLが接続されてお
り、幹線TLからは幹線増幅器TAを介して分岐線BL
が分岐している。さらに、分岐線BLからは分岐増幅器
BAを介して分配線FLが分岐しており、この分配線B
LにタップオフTOを介して端末Tが接続されている。
【0016】センタSは、マスタセンタMSから伝送さ
れてきたディジタル信号、および各センタSが独自に取
得した映像情報に対応するアナログ信号を周波数多重し
て混合多重信号を作成し、当該混合多重信号を幹線TL
に送出する。その結果、混合多重信号は、幹線増幅器T
Aを介して分岐線BLに分岐され、さらに、分岐増幅器
BAを介して分配線FLに分岐された後、タップオフT
Oを介して端末Tに送られる。
【0017】図2は、マスタセンタMSの内部構成を示
すブロック図である。マスタセンタMSには、衛星1か
ら映像情報を取得するためのディジタル放送受信部1
0、地上局2から映像情報を取得するためのアナログ放
送受信部11、および映像情報を予め蓄積しておいたり
コンピュータネットワーク3から映像情報を取得したり
するためのサーバ部12が備えられている。
【0018】ディジタル放送受信部10には、アンテナ
13の出口側に設けられた分配器14を介して複数のデ
ィジタル放送受信装置15が備えられている。ディジタ
ル放送受信装置15が複数備えられているのは、衛星1
から発信される互いに周波数の異なる複数のディジタル
放送電波をそれぞれ受信するためである。すなわち、デ
ィジタル放送電波は、衛星1から提供可能なnチャネル
のうちm(≦n)チャネル分のディジタル映像信号が時
分割多重化された多重ディジタル映像信号を含むもの
で、変調方式としてたとえばQPSK(Quadrature Phas
e Shift Keying)が用いられている。ディジタル放送受
信装置15では、受信されたディジタル放送電波から多
重ディジタル映像信号が抽出され、出力される。
【0019】アナログ放送受信部11には、受信可能な
アナログ地上放送のチャネルにそれぞれ対応する数(こ
の実施形態では4つ)だけのアナログ放送受信装置16
が備えられている。アナログ放送受信装置16では、ア
ナログ放送電波からアナログ映像信号が抽出される。抽
出されたアナログ映像信号は、MPEG(Motion Pictur
e Experts Group)エンコーダ17に与えられ、MPEG
方式による圧縮符号化処理が施され、MPEG信号に変
換される。
【0020】サーバ部12には、映像情報に対応するデ
ィジタルサーバ映像信号が蓄積されている複数(この実
施形態では4つ)のサーバ送出装置18が備えられてい
る。サーバ送出装置18に蓄積されているディジタルサ
ーバ映像信号は、たとえば映画やカラオケなどに対応す
る映像情報や、コンピュータネットワーク3から取得さ
れたカラオケ用の映像情報などをディジタルで表現した
信号である。
【0021】マスタセンタMSでは、ディジタル放送受
信部10から出力される多重ディジタル映像信号、アナ
ログ放送受信部11で作成されたMPEG信号、および
サーバ部12に蓄積されているディジタルサーバ映像信
号に対して、64QAM変調が施される。64QAM変
調は、たとえば30(Mbps)の伝送速度の信号に対して施す
ことができる。衛星1から得られる多重ディジタル映像
信号の伝送速度は約30 (Mbps) であるから、多重ディジ
タル映像信号をそのまま変調しても、変調効率が悪くな
ることはない。しかし、各MPEGエンコーダ17から
出力されるMPEG信号、および各サーバ送出装置18
から出力されるディジタルサーバ映像信号の伝送速度
は、たとえば6(Mbps) である。したがって、MPEG信
号およびディジタルサーバ映像信号にそれぞれ単独で6
4QAM変調を施すようにすれば、変調効率が悪くな
る。
【0022】そこで、この実施形態では、4つのMPE
G信号および4つのディジタルサーバ映像信号をそれぞ
れ1つの時間多重装置19,20に入力して時間多重
し、伝送速度が約30(Mbps)とされた多重MPEG信号お
よび多重サーバ信号を作成することとしている。多重デ
ィジタル映像信号、多重MPEG信号および多重サーバ
信号は、それぞれ、第1ないし第3QAM変調器21,
22,23に与えられる。第1ないし第3QAM変調器
21,22,23では、それぞれ、多重ディジタル映像
信号、多重MPEG信号および多重サーバ信号に対して
64QAM変調が施される。その結果、第1ないし第3
QAM信号が得られる。
【0023】変調処理についてさらに詳述する。第1な
いし第3QAM変調器21,22,23では、第1ない
し第3QAM信号の各周波数帯域が互いに相違し、かつ
予め定める範囲に収まるように、変調処理が行われる。
予め定める範囲とは、センタSにて作成される混合多重
信号のうちディジタル用として割り当てられているディ
ジタル周波数帯域BD に相当する範囲である。ディジタ
ル周波数帯域BD は、後述するように、たとえば390 〜
450(MHz)に設定される。一方、第1ないし第3QAM変
調器21,22,23には、ロールオフフィルタ(図示
せず)が含まれており、このロールオフフィルタの作用
により第1ないし第3QAM信号の周波数帯域幅は、約
6(MHz) に制限される。したがって、第1ないし第3Q
AM変調器21,22,23では、第1ないし第3QA
M信号の周波数帯域が、たとえば390 〜396(MHz)、396
〜402(MHz)、402 〜408(MHz)となるように、変調処理が
行われる。
【0024】第1ないし第3QAM変調器21,22,
23にて作成された第1ないし第3QAM信号は、周波
数多重装置24に与えられる。周波数多重装置24で
は、第1ないし第3QAM信号が周波数多重される。そ
の結果、第1ないし第3QAM信号を含む多重QAM信
号が作成される。ここに、多重QAM信号の周波数帯域
は、ディジタル周波数帯域BD に収まる。多重QAM信
号は、2つの電気/光変換器(E/O)25,26によ
り光変調され、主ラインLM およびバックアップライン
B にそれぞれ送出される。
【0025】このように、マスタセンタMSから光伝送
路CLに送出される信号は、ディジタル信号である。し
たがって、光伝送路CLの途中に中継再生増幅器を配置
しておけば、品質を劣化させることなく、信号伝送を達
成できる。そのため、マスタセンタMSとセンタSとの
間、および互いに隣接するセンタS間がたとえば数百Km
のように非常に離れていても、高品質な信号伝送を達成
できる。
【0026】図3は、センタSの内部構成を示すブロッ
ク図である。センタSには、主ラインLM およびバック
アップラインLB にそれぞれ接続された光/電気変換器
(O/E)30,31が備えられている。マスタセンタ
MS(図1参照)から主ラインLM およびバックアップ
ラインLB に送出された多重QAM信号は、O/E3
0,31により電気信号に変換される。
【0027】変換後の多重QAM信号は、分岐器32,
33を介してE/O34,35に与えられ、このE/O
34,35により光変調された後、それぞれ、主ライン
MおよびバックアップラインLB に送出される。これ
により、隣接するセンタSに対して多重QAM信号が転
送される。また、変換後の多重QAM信号は、それぞ
れ、周波数特性補正装置36,37にも与えられる。周
波数特性補正装置36,37では、多重QAM信号の周
波数特性が補正される。すなわち、センタSに伝送され
てきた多重QAM信号は、図4(a) に示すように、光フ
ァイバやE/O固有の歪み、インピーダンスのマッチン
グの影響などにより、その強度が歪んでいる。なお、図
4(a) において、本来必要な信号はディジタル周波数帯
域BD の信号であり、周波数帯域BH1,BH2の各信号
は、いわゆる2次歪である。周波数特性補正装置36,
37では、多重QAM信号の強度歪が補正され、図4
(b) に示すように、強度がほぼ平滑化される。
【0028】図3に戻って、センタSには、また、選択
スイッチ38が備えられている。選択スイッチ38は、
周波数特性補正装置36,37において強度補正された
後の多重QAM信号が伝送される分岐ライン39,40
のうちいずれか一方のみをその先の共通ライン41に接
続させる。より具体的には、選択スイッチ38は、基本
的に、主ラインLM 側の分岐ライン39を共通ライン4
1に接続している。そして、分岐ライン39を伝送する
多重QAM信号の強度が低い場合にのみ、分岐ライン4
0を共通ライン41に接続させる。すなわち、分岐ライ
ン39を伝送する多重QAM信号の強度が監視装置42
により監視されており、当該強度が予め定めるしきい値
未満に低下したと監視装置42において判断された場合
に、選択スイッチ38は分岐ライン40を共通ライン4
1に接続する。
【0029】共通ライン41に伝送されてきた多重QA
M信号は、帯域通過フィルタ(BPF)43に与えられ
る。BPF43では、多重QAM信号に含まれる2次歪
が除去され、図4(c) に示すように、本来必要なディジ
タル周波数帯域BD の信号のみが抽出される。BPF4
3を通過した多重QAM信号は、レベル調整器44に与
えられ、そのレベルが予め定めるレベルに調整された
後、ヘッドエンド45に与えられる。
【0030】ヘッドエンド45には、地上局2から発信
されるアナログ放送電波を受信するためのアナログ放送
受信装置45aが備えられている。アナログ放送受信装
置45aでは、アナログ放送電波に含まれる変調済のア
ナログ映像信号(以下「アナログ放送変調信号」とい
う。)が抽出される。ヘッドエンド45には、また、自
主製作した映像や音声に対応するアナログ再生映像信号
が蓄積されている録画装置45bが備えられている。録
画装置45bは、たとえば複数のビデオテープ装置によ
り構成される。ヘッドエンド45では、録画装置45b
に蓄積されているアナログ再生映像信号に対してアナロ
グ変調が施され、アナログ再生変調信号が作成される。
【0031】ヘッドエンド45には、さらに、周波数多
重装置45cが備えられている。周波数多重装置45c
では、アナログ放送変調信号およびアナログ再生変調信
号(以下総称して「アナログ変調信号」という。)、な
らびに多重QAM信号が周波数多重化され、混合多重信
号が作成される。さらに具体的には、アナログ変調信号
はチャネルごとにアナログ周波数帯域BA に含まれるよ
うにされ、また多重QAM信号はディジタル周波数帯域
D に含まれるようにされる。
【0032】ここに、アナログ周波数帯域BA は相対的
に低く、たとえば70〜220(MHz)に設定され、ディジタル
周波数帯域BD は相対的に高く、たとえば390 〜450(MH
z)に設定される。すなわち、混合多重信号の周波数帯域
の分布は、たとえば図5に示すようになっている。ディ
ジタル周波数帯域BD を相対的に高く設定しているの
は、次の2つの理由による。第1は、センタSでは、従
来からアナログ映像信号を端末Tに送信する際の周波数
帯域として前述のような低い帯域を使用している場合が
多く、これを無理に変更せずに、従来からのセンタSの
構成を大きく変更しないようにするためである。第2
は、光ファイバで発生する2次歪と本来必要とする周波
数帯域との間の周波数を広くとることができ、その結果
センタSのBPF39において2次歪を除去しやすいこ
とである。
【0033】ヘッドエンド45において作成されたアナ
ログ変調信号および多重QAM信号を含む混合多重信号
は、CATV網N内の幹線TLに送出され、各端末T
(図1参照)に送信される。図6は、端末Tの内部構成
を示すブロック図である。前述のとおり、端末Tは、分
配線FLにタップオフTOを介して接続されている。端
末Tには保安器50が付設されており、落雷等から端末
Tを保守できるようになっている。端末Tには、混合多
重信号を周波数に基づいてアナログ変調信号および多重
QAM信号に分離するための分岐器51が備えられてい
る。
【0034】分岐器51により分離されたアナログ変調
信号および多重QAM信号は、それぞれ、ホームターミ
ナル52およびQAM受信装置53に与えられる。ホー
ムターミナル52では、アナログ変調信号が復調され、
元のアナログ映像信号が復元される。QAM受信装置5
3では、多重QAM信号が周波数分割されて第1ないし
第3QAM信号が復元され、さらに第1ないし第3QA
M信号に対してそれぞれQAM復調処理が施される。そ
の結果、多重ディジタル映像信号、多重MPEG信号お
よび多重サーバ信号が復元される。
【0035】ここに、多重ディジタル映像信号および多
重サーバ信号には、通常、MPEG方式の圧縮符号化処
理が施されている。そのため、QAM受信装置53で
は、多重MPEG信号とともに、多重ディジタル映像信
号および多重MPEG信号に対してMPEG方式の圧縮
復号化処理が施され、ディジタル化される前のアナログ
映像信号が復元される。
【0036】復元されたアナログ映像信号は、テレビ受
像機54に与えられる。テレビ受像機54では、加入者
により選択されているチャネルに対応する信号が選択さ
れ、当該信号に対応する画像が表示され、また必要に応
じて音声が出力される。これにより、加入者は、アナロ
グ地上放送および自主製作番組等をアナログ形式で視聴
することができるとともに、衛星1を利用したディジタ
ル放送やコンピュータネットワーク3を利用したカラオ
ケなどのディジタル番組を視聴することができる。
【0037】以上のようにこの実施形態によれば、高価
なディジタル関連機器を1つのマスタセンタMSに備
え、各センタSにはヘッドヘンド45以外の比較的簡単
な構成で、かつ廉価な機器を備えるだけで、端末Tに対
してディジタル情報配信サービスを提供できる。したが
って、各センタSごとにディジタル関連機器を備える場
合に比べて、構成が簡単になるとともに全体としてのコ
ストを大幅に抑えることができる。そのため、端末Tに
対して非常に安価にディジタル番組を提供できる。
【0038】さらに詳述すれば、ディジタル放送サービ
スで行われている数十チャネルのディジタル放送を受信
して端末Tに提供しようとすれば、数千万円に達する設
備費用が生じる。これをセンタSに備えるのであれば、
センタSが増えるたびに、数千万円のコストがかかり、
全体としてのコストが非常に高くなる。一方、この実施
形態のように、コストのかかるディジタル関連機器をマ
スタセンタMSだけに備え、各センタSに1チャネル当
たりのコストがディジタル関連機器の数分の1の機器を
備えるようにすれば、各センタSごとの設備費用は数分
の1で済む。したがって、センタSが増えても、マスタ
センタSに設置すべきディジタル関連機器の費用を各セ
ンタSごとに分担して負担すれば、全体としてのコスト
は低くなる。
【0039】また、マスタセンタMSからセンタSに供
給されるのはQAM変調された信号であるから、センタ
Sにおいてアナログ映像信号とともに周波数多重がしや
すいという利点がある。すなわち、従来からディジタル
変調として用いられる場合の多いPCM(Pulse Code Mo
dulation) によって変調された信号は、図7に示すよう
に、DC付近から数百(MHz) に至る非常に広い周波数帯
域を占有するから、周波数多重が非常にしにくい。これ
に対して、QAM信号は、前述のように、その周波数帯
域幅が6(MHz) に制限されるから、周波数多重がしやす
い。
【0040】なお、この点に鑑みれば、周波数帯域幅を
制限できる変調方式であればよいから、64QAMの代
わりに、たとえば16QAMや256QAMでもよく、
またQPSKやVSB(Vestigial Sideband)などを用い
るようにしてもよいことは明らかである。この発明の実
施の形態の説明は以上のとおりであるが、この発明は前
述の実施形態に限定されるものではない。たとえば前記
実施形態では、マスタセンタMSおよび複数のセンタS
を結ぶ伝送回線として光回線を用いているが、伝送回線
としては、たとえば無線回線を用いてもよい。この場
合、光ファイバを敷設する必要がないから、建設費が安
くて済む。
【0041】その他、本発明の範囲内において種々の設
計変更を施すことが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高価なデ
ィジタル関連機器はマスタセンタに配置しておけばよ
く、各センタにはディジタル映像信号を多重混合信号に
単に重畳させるための機器などの比較的単純な機器さえ
備えておけばよいから、全体の構成を簡単にすることが
できる。そのため、端末に対して非常に安価にディジタ
ル情報を提供できる。
【0043】しかも、伝送回線に送出される信号はディ
ジタル信号であるから、たとえセンタ同士が数百Kmも離
れていても、伝送回線の途中部に再生中継増幅器を備え
ておけば、伝送品質を低下させることなく、信号伝送を
達成できる。したがって、大規模なディジタルCATV
ネットワークを構築できる。さらに、ディジタル映像信
号は周波数帯域幅が制限されているから、当該ディジタ
ル映像信号およびアナログ映像信号を周波数多重しやす
いという利点がある。
【0044】また、請求項3記載の発明によれば、伝送
回線は二重ループ状であるから、たとえば伝送回線とし
て光ファイバを用いた光回線を採用する場合に、光ファ
イバが断線した場合でも、マスタセンタから複数のセン
タに対してディジタル映像信号を確実に伝送させること
ができる。したがって、信頼性の高いシステム構築を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のディジタルCATVシス
テムの全体構成を示す図である。
【図2】マスタセンタの内部構成を示すブロック図であ
る。
【図3】センタの内部構成を示すブロック図である。
【図4】センタ内部における多重QAM信号の周波数特
性を示す図である。
【図5】混合多重信号の周波数帯域の分布を示す図であ
る。
【図6】端末の内部構成を示す図である。
【図7】PCMにより変調された信号のスペクトルを示
す図である。
【符号の説明】
21,22,23 QAM変調器 24 周波数多重装置 25,26 E/O 30,31 O/E 45 ヘッドエンド 45c 周波数多重装置 51 分岐器 52 ホームターミナル 53 QAM受信装置 MS マスタセンタ S センタ T端末 CL 光伝送路 LM 主ライン LB バックアップライン TL 幹線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル映像信号を周波数帯域幅を制限
    できる変調方式を用いて変調するための手段、および変
    調された後のディジタル映像信号を所定の伝送回線に送
    出するための手段を有するマスタセンタと、 前記伝送回線に送出されたディジタル映像信号を受信す
    るための手段、アナログ映像信号および受信されたディ
    ジタル映像信号を周波数多重化し、多重混合信号を作成
    するための手段、ならびに作成された多重混合信号をC
    ATVラインに送出するための手段をそれぞれ有する複
    数のセンタと、 CATVラインに接続され、当該CATVラインに送出
    された多重混合信号を受信し、当該多重混合信号をディ
    ジタル映像信号とアナログ映像信号とに分離するための
    手段、分離後のアナログ映像信号を処理するための手
    段、および分離後のディジタル映像信号に、上記マスタ
    センタにおいて行われる変調処理の逆の処理である復調
    処理を施すための手段を有する端末とを含むことを特徴
    とするディジタルCATVシステム。
  2. 【請求項2】前記伝送回線は、光ファイバを用いた光回
    線であることを特徴とする請求項1記載のディジタルC
    ATVシステム。
  3. 【請求項3】前記伝送回線は、二重ループ状になってい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載のディ
    ジタルCATVシステム。
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