JPH10215421A - テレビジョン受信機 - Google Patents

テレビジョン受信機

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JPH10215421A
JPH10215421A JP1866197A JP1866197A JPH10215421A JP H10215421 A JPH10215421 A JP H10215421A JP 1866197 A JP1866197 A JP 1866197A JP 1866197 A JP1866197 A JP 1866197A JP H10215421 A JPH10215421 A JP H10215421A
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JP
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signal
clock
circuit
synchronization
television receiver
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JP1866197A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Urakawa
裕喜 浦川
Takashi Yamaguchi
隆 山口
Toshiaki Kitahara
敏明 北原
Toshiaki Tsuji
敏昭 辻
Hiroshi Nio
寛 仁尾
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラマブル演算回路を用いたテレビジョ
ン受信機において、複数の映像信号を1つの映像処理回
路で処理し、かつ、複数の方式の映像信号に対して安定
した映像処理を行い得るテレビジョン受信機を提供す
る。 【解決手段】 同期制御回路8により同期再生を行い、
同期信号によって入力映像信号の方式を判定し、これに
応じてシステムのクロックおよび同期信号を適応的切り
換え可能なように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受信
機に関し、複数の放送方式によるテレビジョン信号の処
理を行うテレビジョン受信機、さらにはプログラマブル
演算回路(デジタルシグナルプロセッサ:DSP)を用
いて複数の放送方式によるテレビジョン信号の処理を行
うテレビジョン受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】映像・音声をテレビジョン信号として放
送伝達する場合のテレビジョン方式としては、NTS
C、PAL、SECAMなどが一般的な方式として用い
られており、また高品位テレビの方式としては、ハイビ
ジョン、ATV、HD−MACなどの方式が開発から実
用化の段階にある。
【0003】現在、日本や米国における一般的なテレビ
方式としてはNTSC方式が用いられており、一方、高
品質テレビとして日本で実用化されているハイビジョン
テレビでは、伝送方式としてMUSE方式が採用されて
いる。これら、いわゆるノーマル、及びハイビジョンテ
レビについてはそれぞれ専用の受信機もあるが、利用者
にとっては同一のテレビジョン受信機を用いていずれの
放送をも受信できることが望ましい。以下に従来の技術
による、かかる複数の方式の信号に対応したテレビジョ
ン受信機について説明する。
【0004】図7は従来の技術によるテレビジョン受信
機の回路ブロックを示す図である。図において101は
映像信号入力端子であり、受信された映像信号が入力さ
れる。102、及び103はA/D変換器であり、アナ
ログ信号である入力映像信号をデジタル信号に変換す
る。104はA/D変換器102の出力端に接続された
MUSE信号処理回路であり、MUSE方式の映像信号
を再生する。105はA/D変換器103の出力端に接
続されたNTSC信号処理回路であり、NTSC方式の
映像信号を再生する。106はA/D変換器102の出
力端に接続されたMUSE同期分離再生回路であり、M
USEのフレームパルス検出を行い、同期信号を再生す
る。107はA/D変換器103の出力端に接続された
NTSC同期分離再生回路であり、水平・垂直同期信号
を検出し、同期信号を再生する。108はA/D変換器
102の出力端に接続されたMUSE同期判別回路であ
り、MUSEのフレームパルスを検出し入力信号がMU
SE信号かどうか判別し判別信号を出力する。
【0005】109は第1の選択回路であり、MUSE
信号同期判別回路108から出力される制御信号によ
り、MUSE同期分離再生回路106から出力される同
期信号と、NTSC同期分離再生回路107から出力さ
れる同期信号とのいずれかを選択する。110は後述す
る選択回路115の出力端に接続された偏向同期回路で
あり、選択回路115から出力された同期信号を、フィ
ードバック制御して出力する。111はD/A変換器で
あり、MUSE信号処理回路104から出力されたデジ
タルの映像信号をアナログ信号に変換する。112はD
/A変換器であり、NTSC信号処理回路105から出
力されたデジタルの映像信号をアナログ信号に変換す
る。113は第2の選択回路であり、MUSE信号同期
判別回路108から出力される制御信号により、D/A
変換器111から出力される映像信号と、D/A変換器
112から出力される映像信号とのいずれかを選択す
る。114はマイコンであり、電源ON時に予め設定さ
れた偏向同期信号を出力する。115は第3の選択回路
であり、MUSE信号同期判別回路108から出力され
る制御信号により、マイコン114から出力される同期
信号と、選択回路109から出力される同期信号とのい
ずれかを選択する。116、及び117は振幅増幅回路
であり、入力された信号について信号振幅の増幅を行
う。118はディスプレイであり、映像信号を表示す
る。
【0006】このように構成された従来のテレビジョン
受信機について、以下に映像信号処理についてのその動
作を説明する。
【0007】まず、映像信号は各A/D変換器102、
103に入力される。A/D変換器102の出力信号は
MUSE信号処理回路104に入力されて再生処理さ
れ、D/A変換器111で変換された後第2の選択回路
113に出力される。A/D変換器103の出力信号は
NTSC信号処理回路105に入力されて再生処理さ
れ、D/A変換器112で変換された後第2の選択回路
113に出力される。
【0008】一方、A/D変換器102の出力信号はM
USE同期分離回路106に入力され、再生された同期
信号は第1の選択回路109に出力される。A/D変換
器103の出力信号はNTSC信号同期分離回路107
に入力され、再生された同期信号は第1の選択回路10
9に出力される。
【0009】また、A/D変換器102の出力信号はM
USE同期判別回路108にも入力されて、MUSE同
期判別回路108はMUSE信号かどうかの判別をし
て、判別信号を出力する。その判別信号により第1の選
択回路109、第2の選択回路113はMUSE信号か
NTSC信号のどちらかを選択する。第3の選択回路1
14は第1の選択回路109で選択された同期信号か、
マイコン114で予め設定された同期信号かのいずれか
を選択して出力する。
【0010】このように、従来の技術によるテレビジョ
ン受信機では、MUSE方式の映像信号、NTSC方式
の映像信号はそれぞれ別々の回路で信号処理(104、
105)と、同期分離再生処理(106、107)とが
行われ、判別回路108によりシステム全体を切り換え
て、適切な信号を各選択回路(109、111、11
5)で選択することで、複数方式の映像信号に対応して
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
技術による複数の映像信号を処理できるテレビジョン受
信機では、各方式に対応した専用の映像信号処理回路が
必要であり、より多くの機能を実現するためにはそれだ
け多くの回路を必要とすることとなるので、コスト増大
につながってしまうという問題点を有していた。
【0012】一方DSP(デジタル・シグナル・プロセ
ッサ)は、デジタル信号をリアルタイムで処理できるよ
うに特別に設計されたプロセッサであり、信号をプログ
ラムに従って加工する機能を持つ。テレビジョン受信機
にDSPを用いれば、プログラムにより1つの回路で複
数の方式の信号に対応可能であり、上記のような方式ご
とに専用の回路を備える構成に比較して回路規模を小型
化し、コストダウンを図ることが可能となる。しかし、
DSPを用いた信号処理回路においては、複数の方式の
信号に対応する際の切り替わりによって、プログラム処
理に用いるクロック信号や映像表示に用いる同期信号
が、処理対象である映像信号の方式に不適合なものとな
ってしまい、映像信号処理の誤動作や同期の乱れを引き
起こして、誤った画像出力を行ってしまうという問題を
抱えており、低コストで安定した映像処理の可能なシス
テムが要求されている。
【0013】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、複数の方式による映像信号を、それぞれの方式
に対応した映像信号処理プログラムにより処理すること
で、回路規模を小型化してコストダウンを図るととも
に、上記プログラムによる信号処理に映像信号の方式に
適応したクロック等を用いることにより、不適当なクロ
ック等を用いることによる誤動作を防止して安定した処
理を行ない、乱れのない良好な映像表示を得られるテレ
ビジョン受信機を提供することを目的とする。
【0014】また、本発明は、上記プログラムによる信
号処理に際して映像信号の方式に対応したクロック等を
用いることに加え、あらかじめ設定されたクロック等を
用いた処理を行うことも可能とすることで、電源投入直
後や信号切り替え時、あるいは入力信号のとぎれによる
無信号時などにも、上記映像信号の方式に対応できない
ことによりシステムが不安定化することを防止して、良
好な映像表示をすることの可能なテレビジョン受信機を
提供することを目的とする。
【0015】また、本発明は、プログラムに従って複数
方式の映像信号の処理を行い、該処理に映像信号の方式
に適応したクロック等を用いて、安定した信号処理を行
うことに加え、表示の際に用いる偏向同期信号について
フィードバック制御を行うことにより、さらに映像表示
の安定化を図り得るテレビジョン受信機を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1にかかるテレビジョン受信機は、
複数の放送方式によるテレビジョン信号の処理を行うテ
レビジョン受信機において、プログラムによって制御さ
れて、入力映像信号に対して上記テレビジョン信号処理
を実行するプロセッサと、上記プロセッサに供給するク
ロックとして、上記入力映像信号の放送方式に対応した
クロックを選択するクロック選択手段とを備えたもので
ある。
【0017】また、請求項2にかかるテレビジョン受信
機は、請求項1に記載のテレビジョン受信機において、
入力映像信号を処理するマイクロプログラムが格納され
たメモリと、該入力映像信号に対して、上記マイクロプ
ログラムに従って処理を行うプログラマブル演算手段
と、上記プログラマブル演算手段に対する、上記メモリ
に格納されたマイクロプログラムの転送を制御するCP
Uと、上記入力映像信号に対して同期再生と映像信号判
別とを行い、上記映像信号判別の結果によって制御信号
を出力する同期制御手段と、1つ或いは複数の放送方式
の映像信号を処理するためのクロックを発生させるクロ
ック発生手段と、上記同期制御手段からの制御信号に応
じて、上記クロック発生手段の発生するクロックより、
上記プログラマブル演算手段に出力するクロックを選択
するクロック選択手段とを備えたものである。
【0018】また、請求項3にかかるテレビジョン受信
機は請求項2に記載のテレビジョン受信機において、入
力映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段を
さらに備え、上記プログラマブル演算手段は、上記A/
D変換手段から出力された映像信号に対して処理を行う
ものであり、上記クロック選択手段は、上記選択したク
ロックを、上記プログラマブル演算手段と上記A/D変
換手段とに出力するものである。
【0019】また、請求項4にかかるテレビジョン受信
機は、請求項2または3に記載のテレビジョン受信機に
おいて、上記同期制御手段は、1つ或いは複数の放送方
式に従って、入力映像信号に対して同期再生を行い、同
期信号を出力する同期再生回路と、上記同期再生回路の
出力する同期信号から放送方式を判別し、判別結果によ
り制御信号を出力する判別回路と、上記同期再生回路の
出力のうち1つを選択する同期信号選択手段とを備えた
ものである。
【0020】また、請求項5にかかるテレビジョン受信
機は、請求項1に記載のテレビジョン受信機において、
上記クロック選択手段の選択するクロックと、予め設定
されたクロックとのいずれかを選択する第2のクロック
選択手段をさらに備えたものである。
【0021】また、請求項6にかかるテレビジョン受信
機は、請求項2に記載のテレビジョン受信機において、
上記同期制御手段は、上記判別の結果によって、第1の
制御信号、及び第2の制御信号を出力するものであり、
上記クロック選択手段は、上記クロック発生手段の発生
するクロックより、上記第1の制御信号に応じたクロッ
クを選択して出力するものであり、上記第2の制御信号
に応じて、上記クロック選択手段の出力するクロック
と、予め設定されたクロックとのいずれかを選択して上
記プログラマブル演算手段に出力する第2のクロック選
択手段をさらに備えたものである。
【0022】また、請求項7にかかるテレビジョン受信
機は、請求項6に記載のテレビジョン受信機において、
上記同期制御手段は、1つ或いは複数の放送方式に従っ
て、入力映像信号に対して同期再生を行い、同期信号を
出力する同期再生回路と、上記同期再生回路の出力する
同期信号から放送方式を判別し、判別結果により第1の
制御信号、及び第2の制御信号を出力する判別回路と、
上記同期再生回路の出力のうち1つを選択する同期信号
選択手段とを備えたものである。
【0023】また、請求項8にかかるテレビジョン受信
機は、請求項1ないし7のいずれかに記載のテレビジョ
ン受信機において、上記選択された同期信号と、予め設
定された同期信号とのいずれかを選択する第2の同期信
号選択手段をさらに備えたものである。
【0024】また、請求項9にかかるテレビジョン受信
機は、請求項1ないし8のいずれかに記載のテレビジョ
ン受信機において、上記選択されたクロックに従い、上
記選択された同期信号の制御処理を行う偏向同期回路を
さらに備えたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明の実施の形態1によるテレビジョ
ン受信機は、入力映像信号の放送方式に応じたクロック
信号と同期信号とを選択するものである。
【0026】図1は、本実施の形態1によるテレビジョ
ン受信機の構成を示す回路ブロック図である。図におい
て、1は映像信号入力端子であり、受信された映像信号
が入力される。2はA/D変換器であり、上記映像信号
入力端子1から入力された映像信号をデジタル信号に変
換する。3はプログラマブル演算回路であり、A/D変
換器2から入力されたデジタル映像信号を信号処理する
DSPとして機能する。4はD/A変換器であり、プロ
グラマブル演算回路3から出力されたデジタル映像信号
を、アナログ映像信号に変換する。5、及び6はメモリ
であり、複数の映像デコード処理アルゴリズムを規定す
る複数のマイクロプログラムが格納されるものである。
7はCPU(中央演算処理装置)であり、上記メモリ
5、及び6に格納されるマイクロプログラムの、上記プ
ログラマブル演算手段3への転送を制御する。8は同期
制御回路であり、入力映像信号に対して同期検出を行
い、同期再生や映像信号判別を行う。9はn個のクロッ
ク発生回路であり、n種の(nは整数)放送方式の映像
信号を信号処理するためのクロック信号を、n個の端子
から出力する。クロック信号とは、処理のために装置の
各部分が同期を取ることが可能なように発せられる信号
である。11はクロック選択回路であり、上記同期制御
回路8からの制御信号により、上記クロック発生回路9
から出力されるクロック信号より、出力するものを選択
する。12はD/A変換器4から出力される映像信号を
出力する端子である。13は上記同期制御回路8から出
力される偏向同期信号の出力端子である。
【0027】60は信号バスであり、装置内部での命令
やデータ(信号)の伝達に用いられる。プログラマブル
演算回路3は入出力ポート(図示せず)を介して信号バ
ス60と接続しており、CPU7、ROM5、及びRA
M6とはこの信号バス60によって相互に接続されてい
る。また、プログラマブル演算回路3は、信号バス60
によって、同期制御回路8とも接続されている。プログ
ラマブル演算回路3は処理内容を変更することのできる
演算回路であって、その演算の手順はマイクロプログラ
ムとして、ROM5に書き込まれており、CPU7から
のロード命令に従ってプログラマブル演算回路3にロー
ドされる。
【0028】メモリ5、及び6については、5はROM
(Read Only Memory)であり、読み出し専用のメモリで
あって、プログラムの保存に用いられる。6はRAM
(Random Access Memory)であり、読み書き可能なメモ
リであり、主として作業用の一時記憶に用いられる。
【0029】同期制御回路8は、入力映像信号の同期再
生を行うとともに、該入力映像信号の方式を判別して、
その判別結果により制御信号を出力する。同期制御回路
8から出力される制御信号はCPU7およびクロック選
択回路11に送られる。CPU7ではその制御信号によ
り、プログラマブル演算回路3へのプログラムのロード
を制御する。また、クロック選択回路11は制御信号に
より、出力するクロック信号を選択する。
【0030】図2は同期制御回路8の構成を示すブロッ
ク図である。同期制御回路8については、図2を用いて
さらに説明を行う。
【0031】図2において、21は上記A/D変換器2
の出力の入力端子であり、デジタル映像信号が入力され
る。22は同期再生回路であり、複数の放送方式に従っ
て入力したデジタル映像信号の同期再生を行い、再生し
た同期信号を選択回路24と、判別回路23とに出力す
る。23は判別回路であり、複数のモードにおいて、そ
のモードに応じた方式で同期再生された同期信号を同期
再生回路22より入力し、入力映像信号の方式を判別し
て、その判別結果により制御信号を出力する。判別回路
23からの制御信号は、同期制御回路内部の選択回路2
4、出力端子26、及び信号バス60に出力され、さら
に出力端子26からは選択回路11に、信号バス60か
らはCPU7に出力される。24は同期信号選択回路で
あり、判別回路23からの制御信号に応じて、同期再生
回路22から出力される複数の同期信号から出力端子1
3に出力する同期信号を選択する。13は前述の偏向同
期信号の出力端子であり、映像再生の際に用いられる。
26は前述のクロック選択回路11への制御信号出力端
子である。
【0032】以上のように構成された本実施の形態1の
映像信号処理回路について、以下にその映像信号処理の
動作を説明する。
【0033】まず映像信号入力端子1に入力された映像
信号は、A/D変換器2に入力され、デジタル信号に変
換される。A/D変換器2から出力されたデジタル映像
信号は、プログラマブル演算回路3と同期制御回路8と
に入力される。
【0034】同期制御信号8に入力された映像信号は、
図2の同期再生回路22に入力されて同期信号が再生さ
れる。再生された同期信号が判別回路23に入力される
と、判別回路23は、その同期信号から映像信号の放送
方式を検出する。図3は、判別回路23による、方式検
出の動作を示すフローチャート図である。ここでは放送
方式としてMUSE信号とNTSC信号とを検出する場
合について、図3のフローに従って説明する。
【0035】まず電源ON直後の判定では、判別回路2
3のモードが「MUSE」になっていたものとする。図
3のステップ1において、判別回路23は、同期再生回
路22よりMUSE方式により再生した同期信号を入力
し、ステップ2において、正しいMUSE同期信号であ
るかどうかを調べることによって、入力映像信号がMU
SE信号であるかどうかを判定する。ステップ2の判定
で、入力映像信号がMUSE信号と判別した場合は、ス
テップ3が実行され、判別回路23は「MUSE」の制
御信号を出力して、判別回路23の処理は終了する。
【0036】次に、ステップ2で判別回路23が入力信
号をMUSE信号と判別しなかった場合は、ステップ4
が実行されて、判別回路23における検出モードを「N
TSC」に切り換える。MUSE信号検出の場合と同様
に、判別回路23は、同期再生回路22よりNTSC方
式で再生した同期信号を入力し、ステップ6において、
正しいNTSC同期信号であるかどうかを調べることに
よって、入力映像信号がNTSC信号であるかどうかを
判定する。ステップ2の判定で、入力映像信号がNTS
C信号と判別した場合は、ステップ7が実行され、判別
回路23は「NTSC」の制御信号を出力して、判別回
路23の処理は終了する。
【0037】ステップ6で入力信号がNTSC信号と判
別されないときは、ステップ8で時間間隔をあけてか
ら、モードをMUSEに切り換えてステップ1に戻るこ
とにより周期的に入力信号の同期検出を繰り返すこと
で、ステップ3、又はステップ7のいずれかが実行され
て判別回路23から制御信号が出力される。
【0038】また、まず電源ON直後に、判別回路23
のモードが「NTSC」になっていた場合にも、上記と
同様に処理がなされ、「NTSC」、または「MUS
E」のいずれかの制御信号が出力されることとなる。
【0039】図3のフローが、判別回路23から制御信
号が出力されて終了した後の動作については、以下に
「MUSE」制御信号が出力された場合と、「NTS
C」制御信号が出力された場合とに分けて説明する。
【0040】図3のステップ3が実行され、判別回路2
3が「MUSE」の制御信号を出力した場合、制御信号
は信号バス60を介してCPU7に出力され、CPU7
は、MUSE方式の映像信号をデコード可能なシステム
用のプログラムをROM5から読み出し、プログラマブ
ル演算回路3にロードするための制御信号を出力する。
これによりプログラマブル演算回路3には、MUSE方
式に対応したプログラムがロードされ、MUSE方式の
信号をデコード処理可能となる。図2における同期制御
回路8の内部では、制御信号が同期信号選択回路24に
出力され、端子13に出力される同期信号としては、M
USE方式のものが選択されることとなる。さらに、判
別回路23から出力された制御信号はクロック選択回路
11に入力される。クロック選択回路11では、クロッ
ク発生回路9が発生するn個のクロックのうちから、M
USE信号方式の信号処理に対応するクロックが選択さ
れ、プログラマブル演算回路3、A/D変換器2、及び
同期制御回路8に出力される。従って、MUSE信号対
応クロックにより、上記各回路が映像信号処理を行い、
また、プログラマブル演算回路3は、A/D変換器2よ
り入力したデジタル映像信号に対して、MUSE信号デ
コードシステムとしての処理を行う。
【0041】図3のステップ7が実行され、判別回路2
3が「NTSC」の制御信号を出力した場合、同様にし
て、NTSC信号対応クロックにより各回路が映像信号
処理を行い、また、プログラマブル演算回路3は、NT
SC信号デコードシステムとしての動作を行う。
【0042】いずれの場合にも、プログラマブル演算回
路3からの出力はD/A変換器4でアナログ信号に変換
され、ドライブ手段を介してCRTに画像表示される
(図示せず)。また、同期制御回路8より、同期信号選
択回路24(図2)で選択された、適切な同期信号が端
子13より出力され、この際に用いられる。
【0043】このように、本実施の形態1によるテレビ
ジョン受信機では、判別回路23を有する同期制御回路
8を備えて、入力映像信号の方式を判別した結果により
制御信号を出力し、出力された制御信号に応じて、プロ
グラマブル演算回路3は入力映像信号の方式に応じたプ
ログラムを実行して信号処理を行い、また、クロック選
択回路11からは入力映像信号の方式に応じたクロック
信号が選択されて各部分に出力され、各部分はこのクロ
ック信号に同期して動作する。さらに、同期制御回路8
からは、入力映像信号の方式に応じた同期信号が出力さ
れて、映像の再生に用いられる。従って、入力信号から
放送方式に対応したクロックを検出し、自動的にそのク
ロックに切り替えることが可能となり、安定した動作を
実現することができる。また、プログラマブル演算回路
3とA/D変換器2に供給するクロックが同じになるた
め、この両者の共用化が可能となり、回路規模を小型化
することによりコストの低減を図ることができる。
【0044】実施の形態2.本発明の実施の形態2によ
るテレビジョン受信機は、入力映像信号の放送方式に応
じたクロック信号と、あらかじめ設定されたクロック信
号とを選択して用いるものである。
【0045】図4は、本実施の形態1によるテレビジョ
ン受信機の構成を示す回路ブロック図である。図におい
て、30はプログラマブル演算回路であり、実施の形態
1と同様にA/D変換器2から入力された映像信号を放
送方式に応じて信号処理できるものであるが、本実施の
形態2の場合は、後述する第2のクロック選択回路33
で選択されたクロック信号に従って動作する点が実施の
形態1と異なる。同期制御回路8は実施の形態1と同様
に入力映像信号に対して同期再生や映像信号判別を行う
ものであるが、本実施の形態2では第1の制御信号につ
いて実施の形態1と同様に出力するとともに、第2の制
御信号を後述する第2のクロック選択回路33に出力す
る点が実施の形態1と異なる。32は偏向同期回路であ
り、同期制御回路8から出力された偏向同期信号が入力
され、偏向ループを構成する。33は第2のクロック選
択回路であり、同期制御回路8からの制御信号により、
クロック発生回路9で発生されるクロック信号のうち予
め設定されたクロック信号と、クロック選択回路11で
選択されたクロック信号とのうちいずれかを選択する。
34は映像信号の、35は偏向同期信号の振幅増幅回路
であり、それぞれの信号の振幅増幅を行う。36はディ
スプレイであり、プログラマブル演算回路30により処
理された映像信号を映像として表示する。他は図1と同
じであり、説明は実施の形態1と同様であるので、ここ
では省略する。
【0046】図5は本実施の形態2の同期制御回路8の
構成を示す回路ブロック図である。37は第2のクロッ
ク選択回路33への出力端子である。実施の形態1にお
いて判別回路23による判別がなされた際に制御信号が
出力されると同様に、第1の制御信号が出力され、さら
にこれに加えて、本実施の形態2においては、同時に第
2の制御信号が出力端子37を経て第2のクロック選択
回路に出力されるものである。
【0047】このように構成された本実施の形態2のテ
レビジョン受信機の映像信号処理の動作について、以下
に説明する。
【0048】第2のクロック選択回路33は、電源投入
直後にはクロック発生回路9で発生するクロック信号の
うち、予め設定されたクロック信号を選択する。これに
より、電源投入直後の各回路は予め設定されたクロック
により作動する。そして、装置に入力された映像信号
が、映像信号入力端子1よりA/D変換器2を経て同期
制御回路8に入力され、同期制御回路8内部の判別回路
23により入力された映像信号の放送方式が判別された
時には、上記同期制御回路8から第1の制御信号、及び
第2の制御信号が出力される。第1の制御信号による装
置の動作は実施の形態1と同様であり、クロック選択回
路11と、同期制御回路8内部の選択回路24(図5)
で入力映像信号の方式に応じた選択がなされる。
【0049】さらに、本実施の形態2では、第2のクロ
ック選択回路33が、第2の制御信号を入力されること
により、クロック選択回路11で選択されたクロックを
選択する。また、第2のクロック選択回路33からは、
プログラマブル演算回路30にも同じクロックが供給さ
れる。
【0050】従って、入力映像信号の方式が判別され
て、制御信号が発生された後は、実施の形態1と同様
に、判別された映像信号の方式に応じたクロック信号に
よって、各回路が動作することとなる。そして、プログ
ラマブル演算回路30からの出力はD/A変換器4でア
ナログ信号に変換され、振幅増幅回路34で増幅されて
CRT36に映像表示される。また、同期制御回路8よ
り、同期信号選択回路24(図5)で選択された、適切
な同期信号が端子13より後述する偏向同期回路32に
よる制御を受けた後、振幅増幅回路35で増幅されてC
RT36に出力され、映像表示の際に用いられる。
【0051】また、本実施の形態2では、同期制御回路
8の同期信号選択回路24から出力される同期信号は、
偏向同期回路32に入力され、偏向同期信号として増幅
回路35を経てディスプレイ36に入力されて映像の出
力に用いられるが、その後ディスプレイ36から偏向同
期回路32にフィードバックされることにより、偏向ル
ープが形成されることにより、偏向同期信号についての
フィードバック制御を行い、映像表示の安定化が得られ
るものである。
【0052】このように、本実施の形態2のテレビジョ
ン受信機では、第2のクロック選択回路33を備え、電
源投入直後は予め設定された方式に対応したクロック信
号が用いられるようにしたことで、電源投入直後に不安
定な状態となることを回避することが可能となり、ま
た、同期制御回路8で方式を判別した後は、実施の形態
1の場合と同様にCPU7、ROM5等により自動的に
システム全体として、入力映像信号の方式に対応したク
ロック信号により処理することができる。また、偏向同
期回路32を備え、偏向同期信号を制御するので、偏向
同期信号を安定化し、画面の乱れることを防ぎ、安定し
た画面表示が可能となる。
【0053】実施の形態3.本発明の実施の形態3によ
るテレビジョン受信機は、入力映像信号の放送方式に応
じたクロック信号、及び同期信号と、あらかじめ設定さ
れたクロック信号、及び同期信号とを選択して用いるも
のである。
【0054】本実施の形態3によるテレビジョン受信機
の全体の構成は、実施の形態2と同じであり、説明には
図4を用いる。本実施の形態3では、図4における同期
制御回路8の内部構成は、図5に示した実施の形態2の
ものと異なり、図6の構成としたものである。図6を用
いて、その説明を行う。
【0055】図6において、51は設定同期信号発生回
路であり、予め設定した同期信号を発生し、後述する第
2の同期信号選択回路52に出力する。52は第2の同
期信号選択回路であり、判別回路23からの制御信号に
より、同期信号選択回路24から出力される同期信号
と、設定同期信号発生回路51から出力される同期信号
とのいずれを同期制御回路8の出力する同期信号とする
かを選択する。他は図5と同じであり説明は実施の形態
1、及び2と同様であるので省略する。
【0056】このように構成された本実施の形態3のテ
レビジョン受信機の映像信号処理の動作については、同
期制御回路8の判別回路23によって、入力映像信号の
放送方式が判別され、この結果出力される第1の制御信
号により、プログラマブル演算回路30は適切なプログ
ラムに従って作動し、又クロック信号と同期信号とにつ
いて適切なものが選択されることについては実施の形態
1と同様の動作であり、第2のクロック選択回路によっ
て、クロック選択回路11の選択したクロック信号と、
予め選定されたクロック信号とのいずれかが選択される
点、また、偏向同期回路32により偏向同期信号の制御
がなされる点は実施の形態2と同様である。従って、以
下に本実施の形態3において、実施の形態1、及び2と
異なる点を説明する。
【0057】図6における第2の同期信号選択回路52
では電源投入直後には設定同期信号発生回路51から出
力される予め設定された同期信号を選択し、判別回路2
3において入力された映像信号を判別できた時には、判
別回路23の出力する制御信号によって、同期信号選択
回路24からの同期信号を選択する。
【0058】図4において、同期制御回路8から偏向同
期回路32に出力される偏向同期信号としては、上記第
2の同期信号選択回路52で選択された同期信号が用い
られることとなる。
【0059】このように本実施の形態3によるテレビジ
ョン受信機では、同期制御回路8内部に第2の同期信号
選択回路52を備え、設定同期信号発生回路51から出
力される同期信号と、同期再生回路22によって同期再
生され、同期信号選択回路24で選択される信号とのい
ずれを偏向同期回路32に出力するかを選択できるもの
とし、電源投入直後には設定同期信号発生回路51にお
いて発生される同期信号を偏向同期回路32が入力する
ので、電源投入直後に同期信号が出力されず画面の乱れ
につながるのを防止することが可能となる。
【0060】なお、本実施の形態3において、設定によ
り、第2の同期信号選択回路52について、入力される
映像信号の切り替え時、及び無信号時にも予め設定され
た同期信号を用いるようにすることが可能である。この
ことで、かかる場合にも電源投入直後と同様、システム
全体が不安定にならないようにすることが可能となり、
同期信号の途切れによる画面の乱れや、再生が中止して
同じ映像が続けて表示されることによるディスプレイの
焼き付きを防ぎ、安定した画面表示ができることとな
る。
【0061】また、実施の形態2、及び3において、第
2のクロック選択回路33についても、かかる設定をす
ることによって、入力される映像信号の切り替え時、及
び無信号時にも予め設定されたクロック信号を用いるよ
うにすることも可能であり、これらの場合にも安定した
画面表示を得られるようになる。
【0062】
【発明の効果】請求項1のテレビジョン受信機によれ
ば、複数の放送方式によるテレビジョン信号の処理を行
うテレビジョン受信機において、プログラムによって制
御されて、入力映像信号に対して上記テレビジョン信号
処理を実行するプロセッサと、上記プロセッサに供給す
るクロックを、入力映像信号の放送方式に対応したクロ
ックに自動的に切り替えるクロック選択手段とを備えた
ものとしたことで、同一のプロセッサが、複数の放送方
式による入力映像信号を、対応するプログラムにより処
理し、また、該処理に用いるクロックとして、入力映像
信号の放送方式に応じたものを供給するので、回路規模
の小型化によるコストダウンを図れるとともに、安定し
た信号処理により良好な画面表示を得ることが可能とな
る。
【0063】請求項2のテレビジョン受信機によれば、
請求項1のテレビジョン受信機において、入力映像信号
を処理するマイクロプログラムが格納されたメモリと、
該入力映像信号に対して、上記マイクロプログラムに従
って処理を行うプログラマブル演算手段と、上記プログ
ラマブル演算手段に対する、上記メモリに格納されたマ
イクロプログラムの転送を制御するCPUと、上記入力
映像信号に対して同期再生と映像信号判別とを行い、上
記映像信号判別の結果によって制御信号を出力する同期
制御手段と、1つ或いは複数の放送方式の映像信号を処
理するためのクロックを発生させるクロック発生手段
と、上記同期制御手段からの制御信号に応じて、上記ク
ロック発生手段の発生するクロックより、上記プログラ
マブル演算手段に出力するクロックを選択するクロック
選択手段とを備えたものとしたことで、同一のプログラ
マブル演算手段が、複数の放送方式による入力映像信号
を、対応するプログラムにより処理し、また、該処理に
用いるクロックとして、入力映像信号の放送方式に応じ
たものを供給するので、回路規模の小型化によるコスト
ダウンを図れるとともに、安定した信号処理により良好
な画面表示を得ることが可能となる。
【0064】請求項3のテレビジョン受信機によれば、
請求項2のテレビジョン受信機において、入力映像信号
をデジタル信号に変換するA/D変換手段をさらに備
え、上記プログラマブル演算手段を、上記A/D変換手
段から出力された映像信号に対して処理を行うものと
し、上記クロック選択手段を、上記選択したクロック
を、上記プログラマブル演算手段と上記A/D変換手段
とに出力するものとしたことで、複数方式の映像信号に
対するプログラムによる信号処理を安定して実行するこ
とに加えて、プログラマブル演算手段とA/D変換手段
とに供給するクロックが同じになるため、この両者につ
いて回路の共用化が可能となり、さらに回路規模を小型
化してコストを低減することが可能となる。
【0065】請求項4のテレビジョン受信機によれば、
請求項2または3のテレビジョン受信機において、上記
同期制御手段は、1つ或いは複数の放送方式に従って、
入力映像信号に対して同期再生を行い、同期信号を出力
する同期再生回路と、上記同期再生回路の出力する同期
信号から放送方式を判別し、判別結果により制御信号を
出力する判別回路と、上記同期再生回路の出力のうち1
つを選択する同期信号選択手段とを備えたものとしたこ
とで、複数方式の映像信号に対するプログラムによる信
号処理を安定して実行することを可能とする。
【0066】請求項5のテレビジョン受信機によれば、
請求項1のテレビジョン受信機において、上記クロック
選択手段の選択するクロックと、予め設定されたクロッ
クとのいずれかを選択する第2のクロック選択手段をさ
らに備えたものとしたことで、複数方式の映像信号に対
するプログラムによる信号処理を、適応したクロックの
供給により安定して実行することに加えて、電源投入直
後や信号切り替え時などに予め設定されたクロックを用
いるので、かかる状態においてもシステムが不安定化す
ることを防ぎ、より安定した信号処理を可能とする。
【0067】請求項6のテレビジョン受信機によれば、
請求項2のテレビジョン受信機において、上記同期制御
手段は、上記判別の結果によって、第1の制御信号、及
び第2の制御信号を出力するものであり、上記クロック
選択手段を、上記クロック発生手段の発生するクロック
より、上記第1の制御信号に応じたクロックを選択して
出力するものとし、上記第2の制御信号に応じて、上記
クロック選択手段の出力するクロックと、予め設定され
たクロックとのいずれかを選択して上記プログラマブル
演算手段に出力する第2のクロック選択手段をさらに備
えたものとしたことで、複数方式の映像信号に対するプ
ログラムによる信号処理を、適応したクロックの供給に
より安定して実行することに加えて、電源投入直後や信
号切り替え時などに予め設定されたクロックを用いるの
で、かかる状態においてもシステムが不安定化すること
を防ぎ、より安定した信号処理を可能とする。
【0068】請求項7のテレビジョン受信機によれば、
請求項6のテレビジョン受信機において、上記同期制御
手段を、1つ或いは複数の放送方式に従って、入力映像
信号に対して同期再生を行い、同期信号を出力する同期
再生回路と、上記同期再生回路の出力する同期信号から
放送方式を判別し、判別結果により第1の制御信号、及
び第2の制御信号を出力する判別回路と、上記同期再生
回路の出力のうち1つを選択する同期信号選択手段とを
備えたものとしたことで、複数方式の映像信号に対する
プログラムによる信号処理を、適応したクロックの供給
により安定して実行することを可能とする。
【0069】請求項8のテレビジョン受信機によれば、
請求項1ないし7のいずれかのテレビジョン受信機にお
いて、上記選択された同期信号と、予め設定された同期
信号とのいずれかを選択する第2の同期信号選択手段を
さらに備えたものとしたことで、複数方式の映像信号に
対するプログラムによる信号処理を安定して実行するこ
とに加え、電源投入後や信号切り替え時、あるいは無信
号状態などの場合に、予め設定された同期信号を用いる
ことにより、同期信号のとぎれや不適応による画面の乱
れやディスプレイの焼き付きを防止することが可能とな
る。
【0070】請求項9のテレビジョン受信機によれば、
請求項1ないし8のいずれかのテレビジョン受信機にお
いて、上記選択されたクロックに従い、上記選択された
同期信号の制御処理を行う偏向同期回路をさらに備えた
ものとしたことで、複数方式の映像信号に対するプログ
ラムによる信号処理を安定して実行することに加え、偏
向同期信号をフィードバック制御して、常に安定した画
面表示をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるテレビジョン受信
機の構成を示す回路ブロック図である。
【図2】同テレビジョン受信機の同期制御回路の構成を
示す回路ブロック図である。
【図3】同テレビジョン受信機の判別回路の動作アルゴ
リズムを示すフローチャート図である。
【図4】本発明の実施の形態2によるテレビジョン受信
機の構成を示す回路ブロック図である。
【図5】同テレビジョン受信機の同期制御回路の構成を
示す回路ブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態3によるテレビジョン受信
機の同期制御回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図7】従来のテレビジョン受信機の構成を示す回路ブ
ロック図である。
【符号の説明】
1,101 映像信号出力端子 2,102,103 A/D変換器 3,30 プログラマブル演算回路 4,111,112 D/A変換器 5 メモリ(ROM) 6 メモリ(RAM) 7 CPU 8 同期制御回路 9 クロック発生回路 10 n個のクロック出力端子 11 クロック選択回路 12 映像信号出力端子 13 同期信号出力端子 21 A/D変換器2より同期制御回路への入力端子 22 同期再生回路 23 判別回路 24 同期信号選択回路 26 クロック選択回路11への制御信号出力端 32,110 偏向同期回路 33 第2のクロック選択回路 34,35,116,117 振幅増幅回路 36,118 ディスプレイ 37 第2のクロック選択回路33への出力端子 51 設定同期信号発生回路 52 第2の同期信号選択回路 104 MUSE信号処理回路 105 NTSC信号処理回路 106 MUSE信号同期分離再生回路 107 NTSC信号同期分離再生回路 108 MUSE同期判別回路 109 第1の選択回路 113 第2の選択回路 114 マイコン 115 第3の選択回路
フロントページの続き (72)発明者 辻 敏昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 仁尾 寛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の放送方式によるテレビジョン信号
    の処理を行うテレビジョン受信機において、 プログラムによって制御されて、入力映像信号に対して
    上記テレビジョン信号処理を実行するプロセッサと、 上記プロセッサに供給するクロックとして、上記入力映
    像信号の放送方式に対応したクロックを選択するクロッ
    ク選択手段とを備えたことを特徴とするテレビジョン受
    信機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のテレビジョン受信機に
    おいて、 入力映像信号を処理するマイクロプログラムが格納され
    たメモリと、 該入力映像信号に対して、上記マイクロプログラムに従
    って処理を行うプログラマブル演算手段と、 上記プログラマブル演算手段に対する、上記メモリに格
    納されたマイクロプログラムの転送を制御するCPU
    と、 上記入力映像信号に対して同期再生と映像信号判別とを
    行い、上記映像信号判別の結果によって制御信号を出力
    する同期制御手段と、 1つ或いは複数の放送方式の映像信号を処理するための
    クロックを発生させるクロック発生手段と、 上記同期制御手段からの制御信号に応じて、上記クロッ
    ク発生手段の発生するクロックより、上記プログラマブ
    ル演算手段に出力するクロックを選択するクロック選択
    手段とを備えたことを特徴とするテレビジョン受信機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のテレビジョン受信機に
    おいて、 入力映像信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段
    をさらに備え、 上記プログラマブル演算手段は、上記A/D変換手段か
    ら出力された映像信号に対して処理を行うものであり、 上記クロック選択手段は、上記選択したクロックを、上
    記プログラマブル演算手段と上記A/D変換手段とに出
    力するものであることを特徴とするテレビジョン受信
    機。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載のテレビジョン
    受信機において、 上記同期制御手段は、 1つ或いは複数の放送方式に従って、入力映像信号に対
    して同期再生を行い、同期信号を出力する同期再生回路
    と、 上記同期再生回路の出力する同期信号から放送方式を判
    別し、判別結果により制御信号を出力する判別回路と、 上記同期再生回路の出力のうち1つを選択する同期信号
    選択手段とを備えたものであることを特徴とするテレビ
    ジョン受信機。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のテレビジョン受信機に
    おいて、 上記クロック選択手段の選択するクロックと、予め設定
    されたクロックとのいずれかを選択する第2のクロック
    選択手段をさらに備えたことを特徴とするテレビジョン
    受信機。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のテレビジョン受信機
    において、 上記同期制御手段は、 上記判別の結果によって、第1の制御信号、及び第2の
    制御信号を出力するものであり、 上記クロック選択手段は、 上記クロック発生手段の発生するクロックより、上記第
    1の制御信号に応じたクロックを選択して出力するもの
    であり、 上記第2の制御信号に応じて、上記クロック選択手段の
    出力するクロックと、予め設定されたクロックとのいず
    れかを選択して上記プログラマブル演算手段に出力する
    第2のクロック選択手段をさらに備えたことを特徴とす
    るテレビジョン受信機。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のテレビジョン受信機に
    おいて、 上記同期制御手段は、 1つ或いは複数の放送方式に従って、入力映像信号に対
    して同期再生を行い、同期信号を出力する同期再生回路
    と、 上記同期再生回路の出力する同期信号から放送方式を判
    別し、判別結果により第1の制御信号、及び第2の制御
    信号を出力する判別回路と、 上記同期再生回路の出力のうち1つを選択する同期信号
    選択手段とを備えたものであることを特徴とするテレビ
    ジョン受信機。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のテ
    レビジョン受信機において、 上記選択された同期信号と、予め設定された同期信号と
    のいずれかを選択する第2の同期信号選択手段をさらに
    備えたことを特徴とするテレビジョン受信機。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載のテ
    レビジョン受信機において、 上記選択されたクロックに従い、上記選択された同期信
    号の制御処理を行う偏向同期回路をさらに備えたことを
    特徴とするテレビジョン受信機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007023632A1 (ja) * 2005-08-23 2007-03-01 Pioneer Corporation 表示装置、表示方法および表示プログラム
US8462270B2 (en) 2005-03-22 2013-06-11 Mitsubishi Electric Corporation Digital image transmission apparatus for transmitting video signals having varied clock frequencies

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US8462270B2 (en) 2005-03-22 2013-06-11 Mitsubishi Electric Corporation Digital image transmission apparatus for transmitting video signals having varied clock frequencies
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