JPH10214582A - X線管装置用筒体およびその製造方法 - Google Patents

X線管装置用筒体およびその製造方法

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JPH10214582A
JPH10214582A JP1687297A JP1687297A JPH10214582A JP H10214582 A JPH10214582 A JP H10214582A JP 1687297 A JP1687297 A JP 1687297A JP 1687297 A JP1687297 A JP 1687297A JP H10214582 A JPH10214582 A JP H10214582A
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JP
Japan
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cylinder
ray
tube
insulating
ray shielding
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JP1687297A
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English (en)
Inventor
Masaya Shimada
正哉 島田
Hatsumi Nagayama
初美 永山
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線の遮蔽および絶縁を行うX線管装置用筒
体を容易に製造する。 【解決手段】 X線を放射するX線管2の外囲器7をX
線管装置用筒体3で覆う。X線管装置用筒体3は、鉛製
のX線遮蔽筒8を金型に装着し、樹脂を射出して、X線
遮蔽筒8に一体的に密着した絶縁筒9を形成する。X線
遮蔽筒8と絶縁筒9との間に異物が侵入することを防止
でき、耐電圧特性を向上できる。X線遮蔽筒8と絶縁筒
9との位置合わせが正確になり、X線を放射する放射口
の面積を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線の遮蔽および
絶縁に用いられるX線管装置用筒体およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、医学その他の目的でX線
を発生させるX線管装置が用いられている。このX線管
装置は、真空外囲器の内側に、電子ビーム放出用の陰極
と、この陰極から放出される電子ビームの衝突によりX
線を発生する陽極とを収納するとともに、この真空外囲
器の外側に、X線の遮蔽および絶縁を行う筒体を組み合
わせて構成されている。
【0003】また、この筒体は、絶縁性を有する樹脂製
の筒体と、X線を遮蔽する鉛製の筒体とからなり、例え
ば、熱硬化性のアクメライト、フェノール、ポリブチル
テレフタレート(PBT)などの樹脂製の筒体の外周に
鉛板を巻き付けこの鉛板の突き合わせ部分を半田付けも
しくは溶接して接合し、また、樹脂製の筒体の外周に鉛
板を巻き付けるとともに接着剤で接合し、あるいは、樹
脂製の筒体の外周に鉛製の筒体を嵌合するとともに接着
剤で接合などして製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、絶縁性を有する樹脂製の筒体と、X線を
遮蔽する鉛製の筒体との接合面の密着性を向上すること
が困難であり、仮に、この接合面の密着性が低いと、接
合面へごみが侵入し、あるいは、X線管装置の使用時に
油浸する際に気泡が残留するなどして、耐電圧特性が低
下する問題を有している。また、筒体には、X線を取り
出すための円形の放射口が開口されるが、製造時に樹脂
製の筒体に設けた円孔と鉛製の筒体に設けた円孔とを正
確に位置合わせする必要があり、仮に、これら円孔同士
の位置がずれると、必要なX線を取り出すことが困難に
なる問題を有している。さらに、接着剤を用いて樹脂性
の筒体と鉛製の筒体とを接着すると、この接着剤に異物
が付着しやすくなる問題などを有している。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、製造が容易なX線管装置用筒体およびその製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のX線管装置用筒
体は、陽極および陰極を収納する外囲器を収納し、X線
遮蔽性を有するX線遮蔽筒と絶縁性を有する絶縁筒とが
一体的に形成されたものである。
【0007】また、本発明のX線管装置用筒体の製造方
法は、陽極および陰極を収納する外囲器を収納するX線
管装置用筒体の製造方法であって、X線遮蔽性を有する
X線遮蔽筒を筒状に形成し、このX線遮蔽筒に絶縁性を
有する絶縁筒を一体的に密着させるものである。
【0008】そして、これらの構成では、X線遮蔽筒と
絶縁筒とを一体的に設けることにより、別体で形成した
部材を接着などして組み合わせる構成に比べて、これら
X線遮蔽筒と絶縁筒とが互いに正確に位置あわせされ、
かつ、密着された状態とすることが容易になり、製造が
容易になるとともに、これらX線遮蔽筒と絶縁筒との間
に異物が侵入することを防止して、耐電圧特性などの性
能の向上が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のX線管装置用筒体
およびその製造方法の一実施の形態を図面を参照して説
明する。
【0010】図1において、1はX線管装置で、このX
線管装置1は、例えば歯科のX線写真に用いられるもの
で、略円柱状をなすX線管2と、このX線管2の外周部
に嵌合および接着などして接合された略円筒状をなすX
線管装置用筒体3とを備えている。
【0011】そして、X線管2は、電子ビーム放出用の
陰極5と、高融点金属の焼結体からなる陽極6とが縦列
配置されるとともに、これら陰極5と陽極6とを取り囲
むようにして真空外囲器7に収納し、固定陽極X線管が
構成されている。そして、この陰極5から電子ビームを
放出して陽極6に衝突させることにより、X線を発生さ
せるようになっている。
【0012】また、X線管装置用筒体3は、X線遮蔽絶
縁円筒あるいはX線管絶縁筒などとも呼ばれるもので、
X線を遮蔽可能なX線遮蔽材料である鉛製の円筒状の鉛
製X線遮蔽筒8と、絶縁性を有する絶縁性材料である樹
脂製の円筒状の絶縁筒9とにより構成され、真空外囲器
7の外周を取り囲むようになっている。また、このX線
管装置用筒体3には、外周面の略中央部に、X線遮蔽筒
8と絶縁筒9とを貫通して、陽極6から放出されたX線
を通過させる図示しない放射口が形成されているととも
に、他の部分では、X線を遮蔽し、人体に有害なX線の
漏洩を防止し、さらに、X線管2を外部から絶縁した状
態で保持するようになっている。
【0013】また、このX線管装置用筒体3は、X線遮
蔽筒8の一部を絶縁筒9に埋め込むようにして一体的に
形成されている。すなわち、X線管装置用筒体3を製造
する際は、まず、例えば鉛板の両端部同士を突き合わせ
て半田付けなどして、円筒状で所定位置に放射口を形成
したX線遮蔽筒8を形成する。続いて、このX線遮蔽筒
8を、所定の金型内に装着し、さらに、この金型を閉じ
て、金型面とX線遮蔽筒8との間に溶融した熱可塑性の
樹脂を射出などして注入する。そして、樹脂が固化した
状態で、金型を開くと、X線遮蔽筒8の少なくとも一
部、例えば内周面を覆い、かつ、X線遮蔽筒8に隙間な
く密着、接合した状態で、略円筒状をなす絶縁筒9が形
成され、X線管装置用筒体3が形成されるようになって
いる。
【0014】なお、このX線管装置用筒体3には、X線
管2と外側の部材との電気的接続のための端子部が、少
なくとも一部が絶縁筒9の外部に取り出されるようにし
て設けられている。
【0015】このように、本実施の形態によれば、X線
遮蔽材料である鉛製のX線遮蔽筒8を、絶縁性材料であ
る樹脂製の絶縁筒9でモールドし、これらX線遮蔽筒8
と絶縁筒9とが互いに密着した状態でX線管装置用筒体
3を形成している。そこで、例えば、それぞれ別個に形
成されたX線遮蔽筒と絶縁筒とを接着などして接合する
構成に比べて、接合部分の密着性を高め、隙間に湿気や
微小な異物、ごみなどが侵入することを抑制し、また、
X線管2の使用時に油浸する際に気泡が残留することな
どを抑制して、耐電圧特性を安定させることができる。
また、振動などによる接合部の剥がれや不良を防止し
て、X線遮蔽筒8により、X線を安定して遮蔽でき、信
頼性を向上することができるとともに、絶縁筒9によ
り、X線管2とX線遮蔽筒8との安定的な電気的絶縁を
確保することも可能となる。
【0016】また、X線遮蔽筒8を金型の適切な位置に
配置して樹脂を射出し、絶縁筒9を一体的に密着して形
成することにより、X線遮蔽筒8と絶縁筒9とを正確に
位置合わせした状態で形成することができる。そこで、
X線遮蔽筒8を貫通する円孔と絶縁筒9を貫通する円孔
とを正確に位置合わせしてX線の放射口を形成でき、必
要な開口形状および面積を確保して、必要なX線を取り
出すことができる。
【0017】さらに、X線管装置用筒体3は、樹脂を用
いた型成形により製造できるため、絶縁筒に鉛板を巻き
付けて接着する構成に比べて、製造装置あるいは製造作
業をを簡略化でき、製造コストを低減できる。
【0018】次に、図2を参照して、X線管装置用筒体
の第2の実施の形態を説明する。
【0019】このX線管装置用筒体11は、図1に示すX
線管装置用筒体3と同様に、X線遮蔽材料である鉛製の
円筒状のX線遮蔽筒12と、絶縁性材料である樹脂製の円
筒状の絶縁筒14とにより構成されているとともに、X線
遮蔽筒12と絶縁筒14とを貫通して、放出されたX線を通
過させる円孔状の放射口15が形成されている。
【0020】また、このX線管装置用筒体11では、絶縁
筒14に、位置ずれ防止機構として、保持部17,18,19が
一体に突設されている。そして、絶縁筒14の両端部近傍
に形成された保持部17,18は、それぞれ環状をなし、X
線遮蔽筒12の両端部を係止して、主としてX線遮蔽筒12
の軸方向への移動を阻止するとともに、放射口15の周縁
部から突設された保持部19は、X線遮蔽筒12の放射口15
の内周部に係合して、X線遮蔽筒12の周方向および軸方
向への移動を阻止するようになっている。
【0021】そして、この第2の実施の形態によれば、
X線遮蔽筒12と絶縁筒14との密着による耐電圧特性の向
上などの第1の実施の形態の効果に加え、絶縁筒14に位
置ずれ防止機構となる保持部17,18,19を形成したた
め、成形時のみならず取扱時においても、X線遮蔽筒12
が絶縁筒14に対して移動して位置がずれることを抑制
し、放射口15の形状および面積を確保して、X線を安定
して取り出すことができる。
【0022】また、所定形状の金型を用いた射出成形に
より、すなわち、あらかじめ円筒状に形成したX線遮蔽
筒12を金型に装着し、このX線遮蔽筒12と金型との間隙
に樹脂を注入することにより、各保持部17,18,19を絶
縁筒14と一体に容易に形成でき、製造コストの上昇を抑
制することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、X線遮蔽筒と絶縁筒と
を一体的に設けたため、別体で形成した部材を接着など
して組み合わせる構成に比べて、これらX線遮蔽筒と絶
縁筒とを互いに正確に位置あわせし、かつ、密着した状
態とすることが容易になり、製造を容易にできるととも
に、これらX線遮蔽筒と絶縁筒との間に異物が侵入する
ことを防止し、耐電圧特性などの性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線管装置用筒体を備えたX線管装置
の一実施の形態を示す構造図である。
【図2】本発明のX線管装置用筒体の他の実施の形態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 X線管装置 3,11 X線管装置用筒体 5 陰極 6 陽極 7 外囲器 8,12 X線遮蔽筒 9,14 絶縁筒

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極および陰極を収納する外囲器を収納
    し、 X線遮蔽性を有するX線遮蔽筒と絶縁性を有する絶縁筒
    とが一体的に形成されたことを特徴とするX線管装置用
    筒体。
  2. 【請求項2】 陽極および陰極を収納する外囲器を収納
    するX線管装置用筒体の製造方法であって、 X線遮蔽性を有するX線遮蔽筒を筒状に形成し、 このX線遮蔽筒に絶縁性を有する絶縁筒を一体的に密着
    させることを特徴とするX線管装置用筒体の製造方法。
JP1687297A 1997-01-30 1997-01-30 X線管装置用筒体およびその製造方法 Pending JPH10214582A (ja)

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