JPH10214166A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH10214166A
JPH10214166A JP9029613A JP2961397A JPH10214166A JP H10214166 A JPH10214166 A JP H10214166A JP 9029613 A JP9029613 A JP 9029613A JP 2961397 A JP2961397 A JP 2961397A JP H10214166 A JPH10214166 A JP H10214166A
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JP
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JP9029613A
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English (en)
Inventor
Hidetaka Gomi
英隆 五味
Katsumi Kimura
克巳 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード絵柄などの共通情報と、会員番号など
の固有情報とを混在させた印刷を効率化する。 【解決手段】 絵柄などの共通情報を共通データ入力手
段により、会員番号などの固有情報を固有データ入力手
段により入力する。レイアウト定義手段30により、レ
イアウトLを定義し、共通媒体ファイル生成手段40に
より、共通情報のみを有する1媒体分の画像データFc
(PS)を、固有媒体ファイル生成手段50により、固
有情報のみを有する複数媒体分の画像データFs1(P
S),…を、それぞれポストスクリプト形式で用意す
る。データ変換手段60により、各ポストスクリプトデ
ータをビットマップデータに変換し、画像合成手段70
において、ビットマップデータの状態で共通情報と固有
情報との合成を行い、印刷用ビットマップデータFcs
1(BM),…を生成し、印刷手段80で印刷を行う。
必要なら面付処理を行った印刷を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷装置に関し、特
に、複数の媒体について共通して用いられる共通情報
と、個々の媒体ごとに異なる固有情報との双方の情報を
媒体上に印刷するための印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】元来、印刷技術は、同一の情報を多数の
媒体上に表現するための方法として確立された技術であ
るが、近年では、個々の媒体ごとにそれぞれ異なる情報
を印刷したいという市場の要求が少なくない。たとえ
ば、個人宛てにカードを発行する場合、氏名や会員番号
など、各個人ごとに異なる情報をカード上に表示する必
要があるため、個々のカードごとにそれぞれ別々の情報
を印刷する必要がある。この種のカードでは、カードの
絵柄やデザインとしては、共通のものを利用するのが一
般的であるため、カード上には、全カードについて共通
して用いられる共通情報(絵柄や発行会社名など)と、
個々のカードごとに異なる固有情報(カード所有者の氏
名や会員番号など)とが混在することになる。
【0003】このように、共通情報と固有情報とを混在
させた印刷を行う場合、通常は、共通情報の印刷処理を
行った媒体上に、更に重ねて固有情報の印刷処理を行う
のが一般的である。たとえば、所定の絵柄をもった会員
証を、各個人に発行する場合、まず、共通情報となる絵
柄を、通常の印刷機で印刷し、絵柄のみからなるカード
を多数用意する。続いて、固有情報となる個人の氏名や
会員番号を、この絵柄が印刷されたカード上に、プリン
タやエンボス加工機などを用いて重ねて印刷する。この
ように、共通情報と固有情報とを別個の印刷工程で重ね
て印刷するようにすれば、両者を混在させた印刷が可能
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
は、共通情報を印刷した媒体の上に、固有情報を重ねて
印刷する手法が一般的に行われているが、2回の印刷工
程を別個に行うことは、コストの面からも時間の面から
も好ましくない。特に、個人向けのカードのように、需
要が急速に伸びている分野では、より低コストで、しか
も大量のカードを短時間に印刷できるシステムが望まれ
ている。
【0005】もっとも、共通情報および固有情報が単な
るテキスト情報である場合には、いわゆる「差し込み印
刷」と呼ばれている方法により、1回の印刷工程で両者
を印刷する手法が取り入れられており、個人宛てのダイ
レクトメールの文面印刷などで利用されている。しかし
ながら、この「差し込み印刷」の手法は、共通情報とし
て用いられる文面中の特定の箇所に、固有情報となる文
字列を挿入しながら印刷を行う方法であり、単に、文字
コード列中に別な文字コード列を挿入する処理を行って
いるにすぎない。このため、この「差し込み印刷」の手
法を、一般の画像を含んだ印刷にそのまま転用すること
はできない。
【0006】そこで本発明は、一般的な共通情報および
固有情報を混在させた印刷を効率的に行うことができる
印刷装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の第1の態様は、複数の媒体について共通
して用いられる共通情報と、個々の媒体ごとに異なる固
有情報との双方の情報を媒体上に印刷するための装置に
おいて、共通情報を示す共通データを入力するための共
通データ入力手段と、固有情報を示す複数の固有データ
を、個々の媒体用の固有データごとに所定の順序で入力
するための固有データ入力手段と、媒体の印刷対象面上
に、共通情報を印刷すべき共通領域と固有情報を印刷す
べき固有領域とを有するレイアウトを定義するレイアウ
ト定義手段と、共通データ入力手段が入力した共通デー
タをレイアウト上の共通領域に割り付け、共通情報のみ
を有する1媒体分の画像を、所定のページ記述言語に基
づくフォーマットで表現した共通媒体ファイルを生成す
る共通媒体ファイル生成手段と、固有データ入力手段が
入力した固有データをレイアウト上の固有領域に割り付
け、固有情報のみを有する1媒体分の画像を、所定のペ
ージ記述言語に基づくフォーマットで表現した固有媒体
ファイルを生成する固有媒体ファイル生成手段と、所定
のページ記述言語に基づくフォーマットで表現された画
像ファイルを、ビットマップデータに変換する機能を有
し、共通媒体ファイルを共通ビットマップデータに変換
し、固有媒体ファイルを固有ビットマップデータに変換
する処理を行うデータ変換手段と、共通ビットマップデ
ータと固有ビットマップデータとを合成し、印刷用ビッ
トマップデータを生成する画像合成手段と、印刷用ビッ
トマップデータに基づいて、1媒体分の印刷を行う印刷
手段と、を設けたものである。
【0008】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
の態様に係る印刷装置において、所定のシート平面上
に、n枚の媒体を所定の順序で配列する態様を示す面付
パターンを定義する面付パターン定義手段と、共通媒体
ファイル生成手段によって生成された共通媒体ファイル
に基づいて表現される画像をn枚分用意し、面付パター
ンによって示されるシート平面上の位置に、用意したn
枚分の同じ画像を割り付け、共通情報のみを有するn媒
体分の画像を、所定のページ記述言語に基づくフォーマ
ットで表現した共通シートファイルを生成する共通シー
トファイル生成手段と、固有媒体ファイル生成手段によ
って生成された固有媒体ファイルを、nファイル分取り
込み、このn個のファイルによって表現されるn媒体分
の画像を、面付パターンによって示される位置および順
番に基づいて、シート平面上に割り付け、固有情報のみ
を有するn媒体分の画像を、所定のページ記述言語に基
づくフォーマットで表現した固有シートファイルを生成
する固有シートファイル生成手段と、を更に設け、デー
タ変換手段によって、共通シートファイルをn媒体分の
共通ビットマップデータに変換し、固有シートファイル
をn媒体分の固有ビットマップデータに変換する処理を
行うようにし、画像合成手段によって、n媒体分の共通
ビットマップデータとn媒体分の固有ビットマップデー
タとを合成し、印刷用ビットマップデータを生成するよ
うにし、印刷手段が、印刷用ビットマップデータに基づ
いて、1シート平面上にn媒体分の印刷を行うようにし
たものである。
【0009】(3) 本発明の第3の態様は、上述の第2
の態様に係る印刷装置において、面付パターン定義手段
が、奇数枚目のシート平面に適用するための第1の面付
パターンと、偶数枚目のシート平面に適用するための第
2の面付パターンと、の2とおりの面付パターンを定義
するようにしたものである。
【0010】(4) 本発明の第4の態様は、上述の第1
〜第3の態様に係る印刷装置において、ビットマップデ
ータに基づいて感光性ドラム上に光学的に電荷分布によ
る潜像を形成し、この潜像に基づくトナーパターンを媒
体上に転写する機能をもった電子写真式印刷機を印刷手
段として用いるようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて説明する。
【0012】§1. 共通情報と固有情報との双方が混
在印刷されたカード ここでは、図1に示すようなプリペイドカードを印刷す
る場合を例にとって説明を行う。図1(a) に示すプリペ
イドカード1は、ユーザ(購入者)に何らかのサービス
利用権を与えるためのカードであり、ユーザはこのカー
ドを購入することによって、カードの代金に相当するサ
ービスを利用することができるようになる。具体的に
は、たとえば、国際電話の通話サービス、インターネッ
トへの接続サービス、パソコン通信を介してのデータ提
供サービスなどのサービス提供業者が、このようなプリ
ペイドカードをユーザに販売することになる。
【0013】図1(a) に示すように、プリペイドカード
1には、4種類の情報I1〜I4が印刷されている。情
報I1は、このカードのタイトルを示すロゴ文字からな
る画像であり、情報I2は、何らかの絵柄の画像であ
る。また、情報I3は、このカードの管理番号を示す文
字列であり、情報I4は、このカードに付随する暗証番
号を示す文字列である。一方、図1(b) に示すプリペイ
ドカード2にも、同じく4種類の情報I1,I2,I
5,I6が印刷されている。ここで、情報I1,I2
は、図1(a) に示すプリペイドカード1と全く同じであ
り、情報I5は、このカードの管理番号を示す文字列で
あり、情報I6は、このカードに付随する暗証番号を示
す文字列である。
【0014】ここには、2枚のプリペイドカード1およ
び2のみを示してあるが、実際には、同じサービス提供
業者によって、多数のプリペイドカードが発行されるこ
とになる。しかも、いずれのカードに対しても、タイト
ルを示すロゴ文字(情報I1)と絵柄の画像(情報I
2)については全く同一の情報が印刷され、カードの管
理番号(情報I3,I5,…)と暗証番号(情報I4,
I6,…)については個々のカードごとに異なる情報が
印刷されることになる。別言すれば、タイトルを示すロ
ゴ文字と絵柄の画像は、複数のプリペイドカードについ
て共通して用いられる共通情報であり、カードの管理番
号と暗証番号は、個々のプリペイドカードごとに異なる
固有情報である。
【0015】タイトルを示すロゴ文字(情報I1)と絵
柄の画像(情報I2)が、このプリペイドカードについ
ての装飾的な役割を果たすのに対し、カードの管理番号
(情報I3,I5,…)と暗証番号(情報I4,I6,
…)は、このプリペイドカードの機能的な役割を果た
す。すなわち、管理番号は、このプリペイドカードを発
行するサービス提供業者が、個々のカードを識別して管
理するための識別票としての機能を果たすことになり、
暗証番号は、このカードを購入したユーザがサービスを
利用するときに、正当な権限を有するユーザであること
を示すパスワードとしての機能を果たすことになる。要
するに、機能的な観点からは、このプリペイドカードの
販売行為は、実質的に、暗証番号の販売行為と等価にな
る。ユーザは、形式的には、物理的に実体のあるプリペ
イドカードを購入したことになるが、実質的には、物理
的実体のない暗証番号を購入したことになる。なお、実
際には、プリペイドカードに印刷された暗証番号が、流
通過程において、購入者以外の者によって知られること
がないように、暗証番号が印刷された部分には、隠蔽用
のシールを貼るとか、スクラッチ層を形成するといった
工夫を行うか、あるいは、暗証番号が印刷された部分が
外部から見えないようなパッケージに収容して販売する
などの配慮が必要である。
【0016】いま、図1に示すプリペイドカード1が、
インターネットへの接続サービスを行うサービス業者に
よって発行されたものであるとしよう。この場合、この
カード1を購入したユーザが、インターネットへの接続
サービスを受けるには、まず、このプリペイドカードの
発行業者へ電話回線を用いてアクセスし、続いて、プリ
ペイドカード1に記載されている暗証番号(情報I4)
を入力すればよい。発行業者のコンピュータに、発行し
た個々のプリペイドカードの管理番号(情報I3)と暗
証番号(情報I4)とを登録しておけば、ユーザの入力
した暗証番号が正しいものであるか否かを認識すること
ができる。暗証番号が正しいものであった場合には、プ
リペイドカードの価格に相当する時間だけ、インターネ
ットへの接続サービスが提供されることになる。
【0017】暗証番号の販売方法として、このようなプ
リペイドカードを利用する方法は、非常に手軽であり、
販売店を通じて一般ユーザへの拡販が可能であるため、
今後、広く普及してゆくものと予想される。このような
用途に用いるプリペイドカードでは、必然的に、個々の
カードごとに異なる暗証番号を印刷しなければならず、
また、サービス提供業者側でカード管理を行う上では、
個々のカードごとに異なる管理番号(シリアル番号)を
印刷しなければならない。一方、物理的な実体をもつカ
ードの商品価値を高めるためには、カードのタイトルを
示すロゴ文字や絵柄を印刷する必要があり、更に、カー
ドの機能性を高めるためには、サービス提供業者名や電
話番号、その他の説明文なども印刷する必要がある。
【0018】このような事情から、図1に示すプリペイ
ドカードには、複数のカードについて共通して用いられ
る共通情報と、個々のカードごとに異なる固有情報との
双方の情報を印刷する必要がある。具体的には、図2に
示すように、カードの印刷対象面上に、共通情報を印刷
すべき共通領域C1,C2と固有情報を印刷すべき固有
領域S1,S2とを有するレイアウトLを定義し(本明
細書では、共通情報に関する事項には、「Common」の意
味でCなる文字を用い、固有情報に関する事項には、
「Specific」の意味でSなる文字を用いることにす
る)、共通領域C1には共通情報としての共通の絵柄を
印刷し、共通領域C2には共通情報としての共通のロゴ
文字を印刷し、固有領域S1には固有情報として、その
カード固有の管理番号を印刷し、固有領域S2には固有
情報として、そのカード固有の暗証番号を印刷しなけれ
ばならない。既に述べたように、共通情報の印刷工程
と、固有情報の印刷工程とを別個に行い、合計2回の印
刷工程を行うようにするのであれば、従来から用いられ
ている一般的な印刷装置を用いてこのようなプリペイド
カードを印刷することが可能である。しかしながら、こ
のような従来の印刷方法は、効率的な方法とは言えず、
大量のプリペイドカードを印刷するには不適当である。
【0019】§2. 本発明の基本的な実施形態に係る
印刷装置 図3は、本発明の基本的な実施形態に係る印刷装置の構
成を示すブロック図である。ここで、共通データ入力手
段10は、複数の媒体について共通して用いられる共通
情報を示す共通データを入力するための構成要素であ
る。たとえば、図1に示すようなプリペイドカードを印
刷する場合、共通情報として、図4に示すように、情報
I1(ロゴ文字の画像データ)と情報I2(絵柄の画像
データ)とが、共通データ入力手段10によって入力さ
れることになる。なお、情報I1は、文字コードとして
入力することも可能であり、共通データ入力手段10が
入力するデータはどのような形態であってもかまわな
い。画像データを入力するのであれば、スキャナ装置や
デジタルカメラなどの一般的な画像入力機器を共通デー
タ入力手段10として用いることができ、文字コードを
入力するのであれば、パーソナルコンピュータやワード
プロセッサなどの一般的な文字入力機器を共通データ入
力手段10として用いることができる。あるいは、別な
システムで作成された画像や文字のデータを種々の記憶
媒体や通信手段を介して入力することも可能であり、こ
の場合には、磁気ディスクなどのドライブ装置や通信装
置を共通データ入力手段10として用いることができ
る。
【0020】一方、固有データ入力手段20は、個々の
媒体ごとに異なる固有情報を示す複数の固有データを、
個々の媒体用の固有データごとに所定の順序で入力する
ための構成要素である。たとえば、図1に示すようなプ
リペイドカードを印刷する場合、固有情報として、図5
に示すように、管理番号と暗証番号との対を1組とした
複数組の文字コードデータが固有データ入力手段20に
よって入力されることになる。通常、プリペイドカード
を発行するサービス提供業者と、このプリペイドカード
を印刷する印刷業者とは、別な事業体であるのが一般的
である。したがって、実用上は、この図5に示すような
固有情報を、サービス提供業者側のコンピュータで用意
しておき、これをフロッピディスクなどの記録媒体に収
容して印刷業者へ納入するようにすればよい。本発明に
係る印刷装置が設置された印刷業者側では、フロッピデ
ィスクなどの形態で与えられた固有情報を、固有データ
入力手段20(たとえば、フロッピディスクドライブ装
置)によって取り込むことになる。もちろん、通信回線
を介して、固有情報の入力を行うようにしてもかまわな
い。
【0021】図5に示す固有情報は、管理番号001〜
750に至るまでの750組のデータから、構成され、
この固有情報に基づいて、750枚のプリペイドカード
が印刷されることになる。なお、ここで述べる実施形態
では、固有情報はいずれもテキスト情報(文字列)のみ
から構成されているが、一般的な画像を固有情報として
取り扱うことも可能である。たとえば、プリペイドカー
ドではなく、社員証や会員証の印刷を行う際に、個々の
社員や個々の会員の顔写真の情報を固有情報として印刷
することも可能である。
【0022】さて、図3に示す印刷装置におけるレイア
ウト定義手段30は、媒体の印刷対象面上に、共通情報
を印刷すべき共通領域と、固有情報を印刷すべき固有領
域とを有するレイアウトを定義する機能を有する。たと
えば、図1に示すプリペイドカードを印刷する場合に
は、図2に示すようなレイアウトLを定義すればよい。
既に述べたように、このレイアウトLは、共通情報を印
刷すべき共通領域C1,C2と、固有情報を印刷すべき
固有領域S1,S2とを有し、レイアウト定義手段30
によって、印刷対象面上に、このような個々の領域が定
義されることになる。レイアウト定義手段30として
は、このような領域定義を行うことができる装置であれ
ば、どのような装置を用いてもかまわないが、オペレー
タの作業能率を高める上では、ディスプレイ画面上で対
話形式に領域定義を行うことができる装置を用いるのが
好ましい。
【0023】このレイアウト定義手段30で定義された
レイアウトLは、共通媒体ファイル生成手段40と固有
媒体ファイル生成手段50において利用される。共通媒
体ファイル生成手段40は、共通データ入力手段10が
入力した共通データをレイアウトL上の共通領域に割り
付け、共通情報のみを有する1媒体分の画像を、所定の
ページ記述言語に基づくフォーマットで表現した共通媒
体ファイルを生成する機能を有する。上述の具体例の場
合、図2に示すレイアウトLにおける共通領域C1,C
2内に、図4に示す情報I1,I2が割り付けられ、そ
の結果として、図6に示すように、共通情報のみを有す
る1媒体分の画像を示す共通媒体ファイルFc(PS)
が生成されることになる。なお、この共通媒体ファイル
Fc(PS)は、所定のページ記述言語に基づくフォー
マットで表現されており、具体的には、この実施形態で
はポストスクリプト言語に基づくフォーマットで表現さ
れている(符号「PS」は、ポストスクリプトの形式の
フォーマットデータであることを示している)。
【0024】一方、固有媒体ファイル生成手段50は、
固有データ入力手段20が入力した固有データをレイア
ウトL上の固有領域に割り付け、固有情報のみを有する
1媒体分の画像を、所定のページ記述言語に基づくフォ
ーマットで表現した固有媒体ファイルを生成する機能を
有する。上述の具体例の場合、図2に示すレイアウトL
における固有領域S1,S2内に、図5に示す1組のデ
ータ(図5に1行に示されている管理番号と暗証番号)
が割り付けられ、その結果として、固有情報のみを有す
る1媒体分の画像を示す固有媒体ファイルが全750組
分だけ生成されることになる。すなわち、合計で750
組の固有媒体ファイルFs1(PS),Fs2(P
S),…,Fs750(PS)が生成される。図7(a)
は、第1番目の固有媒体ファイルFs1(PS)によっ
て表現される画像を示し、図7(b) は、第2番目の固有
媒体ファイルFs2(PS)によって表現される画像を
示している。やはりこれらの固有媒体ファイルも、所定
のページ記述言語に基づくフォーマットで表現されてお
り、具体的には、この実施形態ではポストスクリプト言
語に基づくフォーマットで表現されている。
【0025】コンピュータを利用した集版処理では、ポ
ストスクリプトなどのページ記述言語に基づくデータフ
ォーマットで作業を進めると便利である。図3の実施形
態における共通媒体ファイル生成手段40および固有媒
体ファイル生成手段50は、いずれもポストスクリプト
形式のデータフォーマットで処理を行う機能を有してお
り、既存の集版処理ソフトウエアとの整合性を確保する
ことが可能である。また、この実施形態におけるレイア
ウト定義手段30、共通媒体ファイル生成手段40、固
有媒体ファイル生成手段50は、既存のDTP(Desk T
op Publishing)用の集版用ソフトウエアを利用して構
築することが可能である。
【0026】データ変換手段60は、所定のページ記述
言語に基づくフォーマットで表現された画像ファイル
を、ビットマップデータに変換する機能を有する。この
実施形態の場合は、ポストスクリプト形式のデータをビ
ットマップデータに変換する処理を実行する機能を有
し、具体的には、RIP(Raster Image Processor)を
含んだ装置によって構成されている。このデータ変換手
段60により、共通媒体ファイルFc(PS)は、共通
ビットマップデータFc(BM)に変換され、750組
の固有媒体ファイルFs1(PS),Fs2(PS),
…,Fs750(PS)は、固有ビットマップデータF
s1(BM),Fs2(BM),…,Fs750(B
M)に変換されることになる。
【0027】画像合成手段70は、共通ビットマップデ
ータFc(BM)と、固有ビットマップデータFs1
(BM),Fs2(BM),…,Fs750(BM)と
を逐次合成し、印刷用ビットマップデータFcs1(B
M),Fcs2(BM),…,Fcs750(BM)を
生成する機能を有する。たとえば、共通ビットマップデ
ータFc(BM)と固有ビットマップデータFs1(B
M)との合成により、印刷用ビットマップデータをFc
s1(BM)が生成され、同様に、共通ビットマップデ
ータFc(BM)と固有ビットマップデータFs2(B
M)との合成により、印刷用ビットマップデータをFc
s2(BM)が生成される。図8(a) ,(b) は、このよ
うにして生成された印刷用ビットマップデータFcs1
(BM),Fcs2(BM)に対応する画像を示す図で
ある。このようなビットマップデータ間の合成処理は、
非常に単純な演算処理で行うことができる。すなわち、
同じ位置に存在する画素の画素値を合成する処理(たと
えば、両画素値の和を新たな画素値とする処理)を、全
画素について行えばよい。
【0028】このように、共通情報を含む画像と固有情
報を含む画像との合成処理を、最終的にビットマップデ
ータに変換した段階で行う点が、本発明のひとつの特徴
である。ポストスクリプト形式のデータのままでの画像
合成処理は、ポストスクリプト言語の解釈をともなう演
算処理が必要なため、演算負担がかなり大きなものにな
る。それに対して、ビットマップデータの状態での画像
合成処理は、非常に単純な演算処理になるため、演算負
担は比較的軽いものになる。
【0029】印刷手段80は、こうして得られた印刷用
ビットマップデータに基づいて、1媒体分の印刷を行う
印刷機である。具体的には、印刷用ビットマップデータ
Fcs1(BM)に基づく印刷により、図1(a) に示す
プリペイドカード1が印刷され、印刷用ビットマップデ
ータFcs2(BM)に基づく印刷により、図1(b)に
示すプリペイドカード2が印刷されることになる。
【0030】§3. 本発明の実用的な実施形態に係る
印刷装置 プリペイドカードのように比較的面積の小さな媒体に印
刷を行う場合、通常は、媒体1枚ごとに印刷を行うので
はなく、複数枚の媒体を1枚のシート上に面付けして、
シート単位で印刷を行い、最後に、個々の媒体ごとに切
断するという手法が採られることが多い。たとえば、図
9には、媒体を3行5列に配置した面付パターンPを用
い、15枚の媒体を1シートとして印刷する例が示され
ている。
【0031】図10は、このような面付処理を伴う印刷
を行うことができる本発明の実用的な実施形態に係る印
刷装置の構成を示すブロック図である。この印刷装置に
おいて、共通データ入力手段10,固有データ入力手段
20,レイアウト定義手段30,共通媒体ファイル生成
手段40,固有媒体ファイル生成手段50は、図3に示
す印刷装置における構成要素と全く同じである。図10
に示す印刷装置の特徴は、図3に示す印刷装置に、更
に、面付パターン定義手段100、共通シートファイル
生成手段110、固有シートファイル生成手段120、
切断手段130を付加した点にある。
【0032】面付パターン定義手段100は、所定のシ
ート平面上に、n枚の媒体を所定の順序で配列する態様
を示す面付パターンを定義する機能を有する。ここで
は、図9に示すように、3行5列からなる面付パターン
Pを定義し、15枚の媒体を1シートとして印刷する例
を述べることにする。
【0033】共通シートファイル生成手段110は、共
通媒体ファイル生成手段40によって生成された共通媒
体ファイルFc(PS)に基づいて表現される画像をn
枚分用意し、面付パターンPによって示されるシート平
面上の位置に、用意したn枚分の同じ画像を割り付け、
共通情報のみを有するn媒体分の画像を、所定のページ
記述言語(この例では、ポストスクリプト言語)に基づ
くフォーマットで表現した共通シートファイルSFc
(PS)を生成する機能を有する。この例の場合、具体
的には、図11にその一部分を示すように、3行5列に
同じ画像を配列した状態を示す共通シートファイルSF
c(PS)が生成されることになる。ここで、共通シー
トファイルSFc(PS)は、1頁分のデータとして表
現されている。
【0034】一方、固有シートファイル生成手段120
は、固有媒体ファイル生成手段50によって生成された
固有媒体ファイルFs1(PS),Fs2(PS),…
を、nファイル分取り込み、このn個のファイルによっ
て表現されるn媒体分の画像を、面付パターンPによっ
て示される位置および順番に基づいて、シート平面上に
割り付け、固有情報のみを有するn媒体分の画像を、所
定のページ記述言語(この例では、ポストスクリプト言
語)に基づくフォーマットで表現した固有シートファイ
ルSFs1(PS),SFs2(PS),…を生成する
機能を有する。この例の場合、具体的には、まず15フ
ァイル分の固有媒体ファイルFs1(PS),Fs2
(PS),…,Fs15(PS)が取り込まれ、図12
にその一部分を示すように、3行5列に個々の媒体ごと
の画像を配列した状態を示す第1番目の固有シートファ
イルSFs1(PS)が生成され、続いて、次の15フ
ァイル分の固有媒体ファイルFs16(PS),Fs1
7(PS),…,Fs30(PS)が取り込まれ、第2
番目の固有シートファイルSFs2(PS)が生成さ
れ、以下同様に、15ファイル分ずつ処理が行われ、最
後に、固有媒体ファイルFs736(PS),Fs73
7(PS),…,Fs750(PS)が取り込まれ、第
50番目の固有シートファイルSFs50(PS)が生
成されることになる。ここで、各固有シートファイルS
Fs1(PS),SFs2(PS),…,SFs50
(PS)は、それぞれが1頁分のデータとして表現され
ている。
【0035】データ変換手段65は、図3に示す印刷装
置におけるデータ変換手段60と同様に、所定のページ
記述言語(この例では、ポストスクリプト言語)に基づ
くフォーマットで表現された画像ファイルを、ビットマ
ップデータに変換する機能を有するが、1媒体分のデー
タではなく、1シート分(この例では、15媒体分)の
データをそっくり変換する機能を有する。このデータ変
換手段65により、共通シートファイルSFc(PS)
は、共通ビットマップデータSFc(BM)に変換さ
れ、50組の固有シートファイルSFs1(PS),S
Fs2(PS),…,SFs50(PS)は、固有ビッ
トマップデータSFs1(BM),SFs2(BM),
…,SFs50(BM)に変換されることになる。
【0036】また、画像合成手段75は、図3に示す印
刷装置における画像合成手段70と同様に、ビットマッ
プデータの合成を行う機能を有するが、1媒体分のデー
タではなく、1シート分のデータをそっくり合成する機
能を有する。この画像合成手段75により、共通ビット
マップデータSFc(BM)と、固有ビットマップデー
タSFs1(BM),SFs2(BM),…,SFs5
0(BM)とが逐次合成され、印刷用ビットマップデー
タSFcs1(BM),SFcs2(BM),…,SF
cs50(BM)が生成されることになる。たとえば、
図13には、共通ビットマップデータSFc(BM)と
固有ビットマップデータSFs1(BM)との合成によ
り生成された印刷用ビットマップデータSFcs1(B
M)によって表現される画像が示されている。
【0037】印刷手段85は、図3に示す印刷装置にお
ける印刷手段80と同様に、印刷用ビットマップデータ
に基づいて印刷を行う印刷機である。ただし、一度に1
媒体分の印刷を行う代わりに、1シート分の印刷を行う
機能を有し、1シート平面上にn媒体分の印刷が行われ
ることになる。
【0038】切断手段130は、1シート上に印刷され
たn枚の媒体を1枚ずつの媒体に切り分ける切断処理
(打ち抜き処理)を行う。たとえば、図14に示すよう
に、15枚の媒体が印刷されたシート101に対して、
切断刃200(図ではハッチングを施して示した)を縦
横に移動させ、媒体を1枚ずつ切り抜く処理を行う装置
を切断手段130として用意すればよい。
【0039】なお、面付パターン定義手段100で定義
する面付パターンPは、個々の媒体の位置の情報だけで
はなく、その順序の情報も含んでいる。したがって、固
有シートファイル生成手段120が、面付パターンPに
基づく割り付けを行う際には、この順序に応じて、取り
込んだ各固有媒体ファイルを各位置へと割り付けてゆく
ことになる。このような順序の情報を含んだシート平面
上への面付パターンには、いくつかの態様が考えられ
る。図15〜図20に、このいくつかの態様の例を示す
(上段もしくは左段には、番号による順序を示し、下段
もしくは右段には、矢印による順序を示す)。ここで
は、1シート上に、2行4列となるように合計8枚の媒
体を面付けした場合の例を示してある。
【0040】図15に示す態様は、水平方向に左から右
へと繰り返し配置するものであり、図16に示す態様
は、垂直方向に上下へと繰り返し配置するものである。
また、図17に示す態様は、いわゆる「一筆書き」とな
るような順序に配置したものである。更に、図18およ
び図19に示す態様は、2枚のシートを通して、水平方
向あるいは垂直方向に順序づけを行ったものである。ま
た、図20に示す態様は、2枚のシートを上下に重ねて
配置し、シート間に交互に順序づけを行ったものであ
る。
【0041】面付パターンにおける各媒体の順序づけを
どのように定義するかは、切断手段130における切断
順序を考慮して定めるのが好ましい。具体的には、切断
手段130における切断順序と同じ順序になるように、
面付パターンの順序づけを行うようにしておけば、切断
手段130による切断順は、固有データ入力手段20に
与えられた複数の固有データの順に応じたものになる。
したがって、たとえば、切断手段130において、2枚
のシートを重ねた状態にして、切断刃200によって一
度に2枚の媒体を切り離すような処理を行う場合には、
図20に示すような面付パターンを定義しておくと、切
断後の媒体の順番が、固有情報の順番に応じたものにな
る。
【0042】なお、前述の実施形態では、1シート上に
3行5列に媒体を配置しているが、このような配置の場
合には、図21に示すように、奇数枚目のシート平面に
適用するための第1の面付パターンと、偶数枚目のシー
ト平面に適用するための第2の面付パターンと、の2と
おりの面付パターンを、面付パターン定義手段100に
おいて定義できるようにしておくとよい。このような定
義を行っておけば、図22に示すように、切断手段13
0へと導入された第1枚目のシート101について、切
断刃200を矢印のように移動させながら最後の15枚
目の媒体の切断を行った後、図23に示すように、切断
手段130へと新たに導入された第2枚目のシート10
2についての切断を開始する際に、切断刃200を無駄
に移動させる必要がなくなる。すなわち、図23に示す
位置のままで、切断刃200は16枚目の媒体の切断を
行うことができ、以下、図の矢印のように移動させなが
ら、最後の30枚目の媒体の切断を行うことができる。
【0043】最後に、本発明に係る印刷装置において、
印刷手段80,85として用いるのに適した電子写真式
印刷機の一例を図24に示す。この電子写真式印刷機
は、ビットマップデータに基づいて感光性ドラム上に電
荷分布による潜像を形成し、この潜像に基づくトナーパ
ターンを媒体上に転写する機能をもった印刷機であり、
一般の複写機やレーザプリンタのエンジンとして広く利
用されている。この図24に示す例では、印刷対象とな
る媒体は、巻物状の原反300として用意される。巻物
状の原反300としては、たとえば、発泡ポリエステル
樹脂のシートなどを用いることができる。
【0044】巻物状の原反300から引き出された長尺
シート310は、ローラ320を経て、感光性ドラム3
30へと送られる。この感光性ドラム330の右方に
は、発光ダイオードアレイ331が設けられている。発
光ダイオードアレイ331には、図の紙面に垂直な方向
に多数の発光ダイオード素子が一次元に配列されてお
り、個々の発光ダイオード素子が1画素分の潜像形成を
行うことになる。すなわち、感光性ドラム330上に
は、発光ダイオードアレイ331の位置において、個々
の発光ダイオード素子の発光強度に応じた一次元電荷分
布が形成される。したがって、感光性ドラム330を図
の矢印方向に回転させれば、感光性ドラム330の周面
上に二次元電荷分布としての潜像が形成されることにな
る。一方、トナー収容器332内に蓄えられたトナー粒
子Tは、ローラ333によって感光性ドラム330の周
面へ接触させられる。ここで、感光性ドラム330の周
面の帯電部分に接触したトナー粒子Tはそのまま付着す
るが、他のトナー粒子Tはトナー収容器332内に回収
される。
【0045】感光性ドラム330の周面と長尺シート3
10との接触位置の左方には、電圧印加部334が設け
られており、ここで印加される電圧に基づいて感光性ド
ラム330上の帯電状態が解消される。これにより、感
光性ドラム330の周面に付着していたトナー粒子Tが
長尺シート310側へと転写されることになる。かくし
て、感光性ドラム330上の潜像が長尺シート310側
にトナー粒子により再現され、印刷シート315が得ら
れる。この後、印刷シート315上のトナー粒子が、加
熱により定着され、更に、この長尺状の印刷シート31
5は所定の長さごとに切断される。なお、感光性ドラム
330の上部には、クリーナ335が設けられており、
残存しているトナー粒子Tが除去される。
【0046】このような電子写真式印刷機を用いれば、
発光ダイオードアレイ331に与えるビットマップデー
タ信号を制御することにより、長尺シート310上への
印刷内容を自由に設定することができるため、個々の媒
体ごとに異なる画像を印刷することが可能になる。ま
た、各色成分ごとに異なるトナー粒子および感光性ドラ
ムを用意し、これらのトナー粒子により各色成分ごとの
画像を重ねて転写するようにすれば、カラー画像の印刷
も可能であり、電子写真式印刷機は、本発明における印
刷手段80,85として用いるのに非常に適した印刷機
と言える。
【0047】以上、本発明を図示する実施形態に基づい
て説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるもの
ではなく、この他にも種々の形態で実施可能である。特
に、図3あるいは図10に示すブロック図では、この印
刷装置の機能に着目して、個々の構成要素を機能ブロッ
クに分けて示したが、実際には、これらの各機能ブロッ
クはコンピュータのハードウエアおよびソフトウエアを
利用して実現される構成要素であり、個々の機能ブロッ
クに示された処理が実行可能であれば、どのようなハー
ドウエア構成を用いてもよく、どのようなソフトウエア
で実現してもかまわない。
【0048】また、上述の実施形態では、絵柄の画像情
報I2などの共通情報はすべてのカードについて共通の
ものとしているが、たとえば、女性用のカードと男性用
のカードとで、それぞれ異なる画像情報I2を用意して
おき、女性用のカードについての共通情報と男性用のカ
ードについての共通情報とを区別して用いることも可能
である。
【0049】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係る印刷装置に
よれば、文字や画像を含んだ一般的な共通情報および固
有情報を、1回の印刷工程で混在させた印刷が可能にな
り、効率的な印刷が可能になる。また、複数の媒体を1
シート上に面付けして印刷を行う場合であっても、面付
処理は所定のページ記述言語に基づくフォーマットの状
態で行うことができ、最終的に共通情報と固有情報とを
混在させる合成処理は、ビットマップデータへの変換後
に行われるため、画像処理に必要な演算も非常に効率的
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷装置により印刷されるプリペ
イドカードの一例を示す図である。
【図2】図1に示すプリペイドカードを印刷するため
に、カードの印刷対象面上に、共通情報を印刷すべき共
通領域C1,C2と固有情報を印刷すべき固有領域S
1,S2とを有するレイアウトLを定義した例を示す図
である。
【図3】本発明の基本的な実施形態に係る印刷装置の構
成を示すブロック図である。
【図4】図1に示すようなプリペイドカードを印刷する
場合に入力すべき共通情報を示す図である。
【図5】図1に示すようなプリペイドカードを印刷する
場合に入力すべき固有情報を示す図である。
【図6】図3に示す印刷装置の共通媒体ファイル生成手
段40において生成される共通媒体ファイルFc(P
S)によって表現される画像を示す図である。
【図7】図3に示す印刷装置の固有媒体ファイル生成手
段50において生成される固有媒体ファイルFs1(P
S),Fs2(PS)によって表現される画像を示す図
である。
【図8】図3に示す印刷装置の画像合成手段70におい
て生成される印刷用ビットマップデータFcs1(B
M),Fcs2(BM)に対応する画像を示す図であ
る。
【図9】媒体を3行5列に配置した面付パターンPを用
い、15枚の媒体を1シートとして印刷する例を示す図
である。
【図10】面付処理を伴う印刷を行うことができる本発
明の実用的な実施形態に係る印刷装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図11】図10に示す印刷装置の共通シートファイル
生成手段110において生成される共通シートファイル
SFc(PS)によって表現される画像の一部を示す図
である。
【図12】図10に示す印刷装置の固有シートファイル
生成手段120において生成される固有シートファイル
SFs1(PS)によって表現される画像の一部を示す
図である。
【図13】図10に示す印刷装置の画像合成手段75に
おいて生成される印刷用ビットマップデータSFcs1
(BM)に対応する画像を示す図である。
【図14】15枚の媒体が印刷されたシート101に対
して、切断刃200を縦横に移動させ、媒体を1枚ずつ
切り抜く処理を示す図である。
【図15】順序の情報を含んだシート平面上への面付パ
ターンの第1の態様を示す図である。
【図16】順序の情報を含んだシート平面上への面付パ
ターンの第2の態様を示す図である。
【図17】順序の情報を含んだシート平面上への面付パ
ターンの第3の態様を示す図である。
【図18】順序の情報を含んだシート平面上への面付パ
ターンの第4の態様を示す図である。
【図19】順序の情報を含んだシート平面上への面付パ
ターンの第5の態様を示す図である。
【図20】順序の情報を含んだシート平面上への面付パ
ターンの第6の態様を示す図である。
【図21】奇数枚目のシート平面に適用するための第1
の面付パターンと、偶数枚目のシート平面に適用するた
めの第2の面付パターンと、の2とおりの面付パターン
を定義した態様を示す図である。
【図22】図21に示す第1の面付パターンについての
切断処理過程を示す図である。
【図23】図21に示す第2の面付パターンについての
切断処理過程を示す図である。
【図24】本発明に係る印刷装置において、印刷手段8
0,85として用いるのに適した電子写真式印刷機を示
す構成図である。
【符号の説明】
1,2…プリペイドカード 10…共通データ入力手段 20…固有データ入力手段 30…レイアウト定義手段 40…共通媒体ファイル生成手段 50…固有媒体ファイル生成手段 60,65…データ変換手段 70,75…画像合成手段 80,85…印刷手段 100…面付パターン定義手段 101,102…シート 110…共通シートファイル生成手段 120…固有シートファイル生成手段 200…切断刃 300…巻物状の原反 310…長尺シート 315…印刷シート 320…ローラ 330…感光性ドラム 331…発光ダイオードアレイ 332…トナー収容器 333…ローラ 334…電圧印加部 335…クリーナ C1,C2…共通領域 Fc(PS)…共通媒体ファイル(ポストスクリプト形
式) Fc(BM)…共通ビットマップデータ Fs1(PS),Fs2(PS)…固有媒体ファイル
(ポストスクリプト形式) Fs1(BM),Fs2(BM)…固有ビットマップデ
ータ Fcs1(BM),Fcs2(BM)…印刷用ビットマ
ップデータ I1,I2…共通情報 I3〜I6…固有情報 L…レイアウト P…面付パターン S1,S2…固有領域 SFc(PS)…共通シートファイル(ポストスクリプ
ト形式) SFc(BM)…共通ビットマップデータ SFs1(PS),SFs2(PS)…固有シートファ
イル(ポストスクリプト形式) SFs1(BM),SFs2(BM)…固有ビットマッ
プデータ SFcs1(BM),SFcs2(BM)…印刷用ビッ
トマップデータ T…トナー粒子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の媒体について共通して用いられる
    共通情報と、個々の媒体ごとに異なる固有情報との双方
    の情報を媒体上に印刷するための装置であって、 共通情報を示す共通データを入力するための共通データ
    入力手段と、 固有情報を示す複数の固有データを、個々の媒体用の固
    有データごとに所定の順序で入力するための固有データ
    入力手段と、 媒体の印刷対象面上に、共通情報を印刷すべき共通領域
    と固有情報を印刷すべき固有領域とを有するレイアウト
    を定義するレイアウト定義手段と、 前記共通データ入力手段が入力した共通データを前記レ
    イアウト上の前記共通領域に割り付け、共通情報のみを
    有する1媒体分の画像を、所定のページ記述言語に基づ
    くフォーマットで表現した共通媒体ファイルを生成する
    共通媒体ファイル生成手段と、 前記固有データ入力手段が入力した固有データを前記レ
    イアウト上の前記固有領域に割り付け、固有情報のみを
    有する1媒体分の画像を、所定のページ記述言語に基づ
    くフォーマットで表現した固有媒体ファイルを生成する
    固有媒体ファイル生成手段と、 所定のページ記述言語に基づくフォーマットで表現され
    た画像ファイルを、ビットマップデータに変換する機能
    を有し、前記共通媒体ファイルを共通ビットマップデー
    タに変換し、前記固有媒体ファイルを固有ビットマップ
    データに変換する処理を行うデータ変換手段と、 前記共通ビットマップデータと前記固有ビットマップデ
    ータとを合成し、印刷用ビットマップデータを生成する
    画像合成手段と、 前記印刷用ビットマップデータに基づいて、1媒体分の
    印刷を行う印刷手段と、 を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷装置において、 所定のシート平面上に、n枚の媒体を所定の順序で配列
    する態様を示す面付パターンを定義する面付パターン定
    義手段と、 共通媒体ファイル生成手段によって生成された共通媒体
    ファイルに基づいて表現される画像をn枚分用意し、前
    記面付パターンによって示されるシート平面上の位置
    に、用意したn枚分の同じ画像を割り付け、共通情報の
    みを有するn媒体分の画像を、所定のページ記述言語に
    基づくフォーマットで表現した共通シートファイルを生
    成する共通シートファイル生成手段と、 固有媒体ファイル生成手段によって生成された固有媒体
    ファイルを、nファイル分取り込み、このn個のファイ
    ルによって表現されるn媒体分の画像を、前記面付パタ
    ーンによって示される位置および順番に基づいて、シー
    ト平面上に割り付け、固有情報のみを有するn媒体分の
    画像を、所定のページ記述言語に基づくフォーマットで
    表現した固有シートファイルを生成する固有シートファ
    イル生成手段と、 を更に設け、 データ変換手段によって、前記共通シートファイルをn
    媒体分の共通ビットマップデータに変換し、前記固有シ
    ートファイルをn媒体分の固有ビットマップデータに変
    換する処理を行うようにし、 画像合成手段によって、前記n媒体分の共通ビットマッ
    プデータと前記n媒体分の固有ビットマップデータとを
    合成し、印刷用ビットマップデータを生成するように
    し、 印刷手段が、前記印刷用ビットマップデータに基づい
    て、1シート平面上にn媒体分の印刷を行うようにした
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の印刷装置において、 面付パターン定義手段が、奇数枚目のシート平面に適用
    するための第1の面付パターンと、偶数枚目のシート平
    面に適用するための第2の面付パターンと、の2とおり
    の面付パターンを定義する機能を有することを特徴とす
    る印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装
    置において、 ビットマップデータに基づいて感光性ドラム上に光学的
    に電荷分布による潜像を形成し、この潜像に基づくトナ
    ーパターンを媒体上に転写する機能をもった電子写真式
    印刷機を印刷手段として用いたことを特徴とする印刷装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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