JPH10213942A - 電子写真プリント作成方法および装置 - Google Patents

電子写真プリント作成方法および装置

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JPH10213942A
JPH10213942A JP9018571A JP1857197A JPH10213942A JP H10213942 A JPH10213942 A JP H10213942A JP 9018571 A JP9018571 A JP 9018571A JP 1857197 A JP1857197 A JP 1857197A JP H10213942 A JPH10213942 A JP H10213942A
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JP
Japan
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toner image
transparent
transparent toner
toner
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Withdrawn
Application number
JP9018571A
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English (en)
Inventor
Nobuo Matsumoto
伸雄 松本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー像を中間転写媒体への転写を介して最
終的な受像シートに転写するようにした電子写真プリン
ト作成方法において、表面の平滑性が優れたプリントを
作成可能にする。 【解決手段】 一様帯電させた電子写真感光体30を、画
像信号に基づいて変調した光で露光して静電潜像を形成
してから透明トナー現像器33Tで現像して、該電子写真
感光体30上に、画像信号から規定される有色トナー厚と
の和がほぼ一定となるように画素毎に透明トナー厚が制
御された透明トナー像を形成する。この透明トナー像を
中間転写媒体19に転写し、この中間転写媒体19の透明ト
ナー像の上に有色トナー像を、同一画素が互いに重なる
状態にして転写し、次いでこれらの有色トナー像および
透明トナー像を受像シート10Sに転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真法によって
連続調画像のプリントを作成する方法に関し、特に詳細
には、トナー像を中間転写媒体への転写を介して最終的
な受像シートに転写するようにした電子写真プリント作
成方法に関するものである。
【0002】また本発明は、上記のような電子写真プリ
ント作成方法を実施するための装置に関するものであ
る。
【0003】
【従来の技術】従来より、例えば特表平5−50027
8号に示されているように、一様帯電させた電子写真感
光体を、連続調画像を示す画像信号に基づいて変調した
光で露光して静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー
現像してトナー像を得、次いでこのトナー像を受像シー
トに転写して電子写真プリントを作成する方法が知られ
ている。この種の電子写真プリント作成方法において
は、3色あるいは4色のトナー像を受像シート上に重ね
て、カラープリントを作成することも提案されている。
【0004】また、電子写真法によって銀塩写真級の画
質のプリントを得ようとする試みも種々なされており、
例えば特開平5−281863号には、中間転写媒体に
無色透明材料を転写してからその上にトナー像を転写
し、次いでこれらのトナー像および無色透明材料を該中
間転写媒体から最終的な受像シートに転写する方法が開
示されている。この方法によれば、色トナーの転写率を
高めて色再現の忠実性を改善でき、さらには、受像シー
トにおいてトナー像の上に転写された無色透明材料によ
って光沢のある仕上がりのプリントを得ることができ
る、と期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
無色透明材料を受像シートに転写させた場合でも、得ら
れたプリントにおいてはその表面に細かい凹凸が形成さ
れ、そのため、プリント表面の平滑性が劣るという問題
が認められる。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、トナー像を中間転写媒体への転写を介して最終
的な受像シートに転写するようにした電子写真プリント
作成方法において、表面の平滑性が優れたプリントを作
成可能とすることを目的とする。
【0007】また本発明は、そのように表面の平滑性が
優れたプリントを作成することができる電子写真プリン
ト作成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による電子写真プ
リント作成方法は、前述したように一様帯電させた電子
写真感光体を、画像を示す画像信号に基づいて変調した
光で露光して静電潜像を形成し、この静電潜像を有色ト
ナー(黒トナーも含むものとする)により現像して有色
トナー像を得、この有色トナー像を受像シートに転写し
て電子写真プリントを作成する方法において、一様帯電
させた電子写真感光体を、上記画像信号に基づいて変調
した光で露光して静電潜像を形成してから透明トナーに
よる現像を行なって、該電子写真感光体上に、上記画像
信号から規定される有色トナー厚との和がほぼ一定とな
るように画素毎に透明トナー厚が制御された透明トナー
像を形成し、この透明トナー像を中間転写媒体に転写
し、この中間転写媒体の透明トナー像の上に上記有色ト
ナー像を、上記画像中の同一画素が互いに重なる状態に
して転写し、次いでこれらの有色トナー像および透明ト
ナー像を、受像シートに転写することを特徴とするもの
である。
【0009】なおこの方法において、上記透明トナー像
と有色トナー像は、同一の電子写真感光体上に形成する
のが望ましい。またその場合、透明トナー像を形成する
ための露光と有色トナー像を形成するための露光は、同
一の露光手段を用いて行なうのが望ましい。
【0010】一方、画像信号から規定される有色トナー
厚と透明トナー厚の和がほぼ一定となるように透明トナ
ー像を形成するには、各画素毎の透明トナー像、有色ト
ナー像のトナー厚をそれぞれTt、Tnとし、またTを
所定厚さとしたとき、例えば、ほぼTt=T−Tnに設
定すればよい。さらには、a、bおよびkを任意の定
数、αを0<α≦1なる係数として、Tt=log(T
−Tn)+aとしたり、Tt=(T−Tn)1/k +bと
したり、Tt=α(T−Tn)としてもよい。
【0011】そして、以上のように規定する透明トナー
像のトナー厚Ttは、透明トナー像形成のための露光量
を、予め求めておいた露光量対トナー厚との関係に基づ
いて制御することにより、正確に設定することができ
る。
【0012】また本発明の電子写真プリント作成方法に
おいては、上記受像シートとして表面に熱軟化層を有す
る受像シートを用い、この受像シートに有色トナー像お
よび透明トナー像を転写する際に、該受像シートを加熱
しながら加圧するのが望ましい。
【0013】その場合、前述したように画像信号から規
定される有色トナー厚と透明トナー厚の和がほぼ一定と
なるように透明トナー像を形成するには、各画素毎の透
明トナー像のトナー厚、加熱および加圧後の有色トナー
像のトナー厚をそれぞれTt、Tfとし、またTを所定
厚さ、αを0<α≦1なる係数として、例えば、ほぼT
t=α(T−Tf)に設定すればよい。なおこのときの
トナー厚Tfは、予め求めておいた加熱および加圧の
前、後の各トナー厚Tn、Tfとの関係に基づいて、ト
ナー厚Tnから求めることができる。
【0014】さらには、c、dおよびkを任意の定数と
して、Tt=log(T−Tf)+cとしたり、Tt=
(T−Tf)1/k +dとしてもよい。
【0015】そしてこれらの場合も、透明トナー像のト
ナー厚Ttは、透明トナー像形成のための露光量を、予
め求めておいた露光量対トナー厚との関係に基づいて制
御することにより、正確に設定することができる。
【0016】さらに本発明の電子写真プリント作成方法
においては、上記透明トナーとして、酸素遮断剤が添加
されたものや、紫外線吸収剤が添加されたものを用いる
のが望ましい。
【0017】一方、本発明による電子写真プリント作成
装置は、一様帯電させた電子写真感光体を、画像を示す
画像信号に基づいて変調した光で露光して静電潜像を形
成する露光手段と、この静電潜像を有色トナーにより現
像して有色トナー像を得る現像手段と、この有色トナー
像を受像シートに転写する転写手段とを有する電子写真
プリント作成装置において、一様帯電させた電子写真感
光体を、上記画像信号に基づいて変調した光で露光して
静電潜像を形成してから透明トナーによる現像を行なっ
て、該電子写真感光体上に、上記画像信号から規定され
る有色トナー厚との和がほぼ一定となるように画素毎に
透明トナー厚が制御された透明トナー像を形成する手段
と、中間転写媒体上に上記透明トナー像および上記有色
トナー像をこの順序で、かつ上記画像中の同一画素が互
いに重なる状態にして転写する手段と、この中間転写媒
体上の有色トナー像および透明トナー像を、上記受像シ
ートに転写する手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0018】なお上記構成の電子写真プリント作成装置
において、透明トナー像を形成する電子写真感光体と、
有色トナー像を形成する電子写真感光体とは同一のもの
とすることが望ましい。またその場合、透明トナー像を
形成するための露光手段も、有色トナー像を形成するた
めの露光手段と共用するのが望ましい。
【0019】
【発明の効果】本発明の電子写真プリント作成方法にお
いては、電子写真感光体上に画像信号から規定される有
色トナー厚との和がほぼ一定となるように画素毎に透明
トナー厚が制御された透明トナー像を形成し、この上に
有色トナー像を、画像中の同一画素が互いに重なる状態
にして転写し、次いでこれらの有色トナー像および透明
トナー像を受像シートに転写するようにしたから、受像
シートの表面(プリント表面)が透明トナー像によって
被覆されて光沢のある仕上がり状態となり、しかも、有
色トナー像と透明トナー像とを合わせたトナー厚はプリ
ント全域に亘って均一化されるので、プリント表面の平
滑性も良好となって、高品位のプリントが得られるよう
になる。
【0020】またこの方法において、特に受像シートと
して表面に熱軟化層を有する受像シートを用い、この受
像シートに有色トナー像および透明トナー像を転写する
際に、該受像シートを加熱しながら加圧すると、トナー
が熱軟化層にめり込むようになるので、トナー厚の差に
よる受像シート総厚のバラツキを小さくして、透明トナ
ー使用量を減らすことができる。
【0021】さらに上記透明トナーとして、酸素遮断剤
が添加されたものを用いると、トナー像の酸化を防いで
保存性に優れたプリントを得ることができる。また紫外
線吸収剤が添加された透明トナーを用いる場合は、紫外
線によるトナー像や受像シートの退色を防止することが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一つの実
施形態による電子写真プリント作成装置を示すものであ
る。図示の通りこの装置は、長尺の受像紙10を巻回保持
する受像紙供給軸11と、この受像紙供給軸11から繰り出
された受像紙10を挟持して図中左方に送るニップローラ
対12、13、14と、ニップローラ対12および13の間に配設
されて受像紙10をその送り方向と直角な方向に切断する
カッタ15とを有している。受像紙10は例えば特開平8−
194394号に示される熱軟化層を表面に有するもの
であり、その先端部はカッタ15により切断されて1枚の
受像シート10Sとなる。
【0023】また、エンドレスの樹脂ベルト19が、3個
の張架ローラ16、17、18に巻き架けて配設されている。
中間転写媒体としてのこの樹脂ベルト19は、張架ローラ
16および17の間に張架された部分が、受像シート10Sの
送り方向に沿って延びる状態に配されている。
【0024】上記張架ローラ16の上方には、樹脂ベルト
19および補助ベルト27を介してこの張架ローラ16に圧接
する位置(破線表示位置)と、樹脂ベルト19から離れた
位置(実線表示位置)とを選択的に取り得る加熱ローラ
20が配されている。一方張架ローラ17の上方には、樹脂
ベルト19および補助ベルト27を介してこの張架ローラ17
に圧接する位置(破線表示位置)と、樹脂ベルト19から
離れた位置(実線表示位置)とを選択的に取り得る排紙
ローラ21が配されている。
【0025】また張架ローラ17および排紙ローラ21の図
中左方には、受像シート10Sをその送り方向に裁断する
スリッタ22と、受像シート10Sを挟持して図中左方に送
るニップローラ対23、24がこの順に配設されている。そ
してニップローラ対23と24との間には、受像シート10S
をその送り方向と直角な方向に切断するカッタ25が設け
られている。さらにニップローラ対24の左方には、作成
されたカラープリント10Pを受けるトレイ26が複数設置
されている。
【0026】一方、上記張架ローラ16および18の間に張
架された樹脂ベルト19に近接する状態にして、電子写真
感光体ドラム30が配されている。この感光体ドラム30は
図示しない駆動手段により、その中心軸回りに図中時計
方向に定速回転する。そしてこの感光体ドラム30の周面
に沿って、帯電器31、レーザ書込み系32、現像器ターレ
ット33、転写器34およびクリーナ35が配設されている。
【0027】上記のレーザ書込み系32は、後述のように
して強度変調されたレーザビーム36を、感光体ドラム30
の周面上においてその中心軸と平行な方向に走査(主走
査)させる。また感光体ドラム30が上記のように回転す
ることにより、レーザビーム36の副走査がなされる。
【0028】一方現像器ターレット33は、黒のトナーを
用いる黒現像器33Kと、イエロートナーを用いるイエロ
ー現像器33Yと、マゼンタトナーを用いるマゼンタ現像
器33Mと、シアントナーを用いるシアン現像器33Cと、
透明トナーを用いる透明現像器33Tとを保持しており、
図示しない駆動手段により回転して、これらの現像器の
うちの1つを選択的に感光体ドラム30に近接させる。
【0029】以下、上記レーザ書込み系32を制御するた
めの構成を示す図2も参照して、この電子写真プリント
作成装置の作動について説明する。
【0030】感光体ドラム30はまず帯電器31によって一
様帯電され、その後レーザ書込み系32が発するレーザビ
ーム36により主、副走査されて感光する。このレーザビ
ーム36は、次のようにして強度変調される。
【0031】図2に示される通り、まずカラー原稿を読
み取る光走査読取装置等の画像読取り系40から、プリン
トすべきカラーの連続調画像を示すアナログ画像信号
B、GおよびRが出力される。ここで画像信号B、Gお
よびRはそれぞれ、画素毎の青色、緑色および赤色の濃
度を示すものである。また上記カラー原稿は一例とし
て、カラーのポジフィルムである。
【0032】画像信号B、GおよびRは、画像信号処理
系41に入力される。この画像信号処理系41内において、
画像信号B、GおよびRはまずA/D変換部42によりデ
ジタル化され、次にシェーディング補正部43において上
記画像読取り系40のシェーディングによる信号値変動を
補正する処理を受ける。
【0033】次に画像信号B、GおよびRは補色変換部
44により、イエロー成分を示す画像信号y、マゼンタ成
分を示す画像信号mおよびシアン成分を示す画像信号c
に変換される。画像信号y、mおよびcは黒成分抽出部
45に入力され、該黒成分抽出部45においてこれらの画像
信号から黒成分が抽出される。抽出された黒成分を示す
画像信号kは、透明成分演算部47に入力される。また画
像信号y、mおよびcも、マスキング部46において所定
のマスキング処理を受けてから、透明成分演算部47に入
力される。
【0034】透明成分演算部47は、上記画像信号y、
m、cおよびkに基づいて、透明現像器33Tによる現像
トナー厚Ttを決定する画像信号tを求める。なおトナ
ー厚Ttについては後に詳述する。この画像信号tは、
上記画像信号y、m、cおよびkとともにメモリ部48に
送られ、そこで一時的に記憶される。
【0035】画像露光に際しては、読出し部49によって
メモリ部48からまず画像信号tが読み出され、この画像
信号tが変調回路50に入力される。変調回路50はレーザ
書込み系32が発するレーザビーム36を、上記画像信号t
に基づいて強度変調する。このレーザビーム36は、レー
ザ書込み系32を構成するポリゴンミラー等の光偏向器
(図示せず)に入射し、走査制御信号Ssに基づいて駆
動制御されるこの光偏向器によって一方向に偏向する。
偏向したレーザビーム36は、感光体ドラム30の周面上を
前述のように主走査する。そして感光体ドラム30が回転
することにより、レーザビーム36の副走査がなされる。
【0036】感光体ドラム30は帯電器31により一様帯電
されており、上述のようにレーザビーム36の主、副走査
を受けることによって該感光体ドラム30上に、画像信号
tが担持する画像の静電潜像が形成される。静電潜像が
形成された感光体ドラム30の部分は、現像器ターレット
33と向かい合う位置に進み、そこで現像処理を受ける。
このとき現像器ターレット33は透明現像器33Tを感光体
ドラム30に近接させる状態に設定されており、そこで上
記静電潜像はこの透明現像器33Tにより、透明トナーを
用いて現像される。
【0037】以上のように感光体ドラム30が回転すると
き、樹脂ベルト19も該ドラム30と等速で回転する。そし
て感光体ドラム30に形成された透明トナー像は、転写器
34の静電作用により、該ドラム30に近接した樹脂ベルト
19の部分に転写する。このとき加熱ローラ20および排紙
ローラ21は樹脂ベルト19から離れた位置に設定されてお
り、樹脂ベルト19は透明トナー像を静電的に保持したま
ま一回転する。
【0038】感光体ドラム30は透明トナー像の転写後、
クリーナ35によってクリ―ニングされ、次に帯電器31に
よって一様帯電される。また現像器ターレット33は所定
角度回転して、黒現像器33Kを感光体ドラム30に近接さ
せる状態となる。
【0039】そして図2に示した読出し部49は、メモリ
部48から次に画像信号kを読み出し、この画像信号kを
所定のタイミングで変調回路50に入力させる。そこで上
記の場合と同様に、画像信号kに基づいて強度変調され
たレーザビーム36が感光体ドラム30の周面上を主、副走
査して、該感光体ドラム30上に画像信号kが担持する画
像の静電潜像が形成される。そしてこの静電潜像は黒現
像器33Kにより、黒トナーを用いて現像される。
【0040】こうして現像された黒トナー像は、転写器
34の静電作用により、感光体ドラム30に近接した樹脂ベ
ルト19の部分に転写する。この際、樹脂ベルト19と感光
体ドラム30とが同期回転していることにより、黒トナー
像は透明トナー像の上に位置対応を取って、つまり画像
中の同一画素が重なる状態にして転写される。
【0041】以下同様にして、黒トナー像の上に、イエ
ロートナー像、マゼンタトナー像およびシアントナー像
が順次位置対応を取って重ねられる。すなわち樹脂ベル
ト19上には透明トナー像を介して、黒、イエロー、マゼ
ンタおよびシアンのトナーからなる連続調のカラートナ
ー像が形成される。
【0042】一方、上記シアントナー像が樹脂ベルト19
に転写されるまでの間に、長尺の受像紙10の先端部がカ
ッタ15によって切断されて、所定長さの1枚の受像シー
ト10Sが形成される。このようにして受像シート10Sが
形成されたときニップローラ対14は停止しており、した
がって受像シート10Sはこのニップローラ対14とニップ
ローラ対13との間において、撓んだ状態(図1の破線表
示状態)で保持されている。
【0043】加熱ローラ20は、上記カラートナー像が該
加熱ローラ20と張架ローラ16との間を通過する少し前
に、補助ベルト27および樹脂ベルト19を介して張架ロー
ラ16に圧接する状態に設定される。またそれとほぼ同時
にニップローラ対14が駆動されて、受像シート10Sが補
助ベルト27と樹脂ベルト19との間に送り出される。そこ
で、受像シート10Sが樹脂ベルト19に押圧されるととも
に加熱され、該樹脂ベルト19に担持されていたカラート
ナー像が受像シート10Sに転写される。またその際、透
明トナー像も受像シート10Sに転写されて、受像シート
10S上のカラートナー像は透明トナーによって被覆され
た状態となる。
【0044】なおこのとき、受像シート10Sの表面に形
成されていた熱軟化層が軟化して、トナーが熱軟化層に
めり込むようになるので、トナー厚の差による受像シー
ト総厚のバラツキを小さくして、透明トナー使用量を減
らすことができる。
【0045】カラートナー像が転写された受像シート10
Sは、樹脂ベルト19の上に載った状態で排紙ローラ21側
に搬送しながら、冷却される。この排紙ローラ21は受像
シート10Sがそこに到達する前に、樹脂ベルト19を介し
て張架ローラ17に圧接する位置に設定される。そこで、
この排紙ローラ21と張架ローラ17との間に送られた受像
シート10Sは、排紙ローラ21の回転力を受けて樹脂ベル
ト19から離され、スリッタ22側に送り出される。
【0046】受像シート10Sはこのスリッタ22によって
その送り方向に裁断され、2列以上に分離した状態でニ
ップローラ対23に到達し、そのまま該ニップローラ対23
によって送られる。そして受像シート10Sはカッタ25に
より、その送り方向と直角な方向に適宜切断され、複数
のカラープリント10Pが作成される。これらのカラープ
リント10Pは、図1中上下方向に移動される複数のトレ
イ26のいずれかに、例えば同一サイズ毎にまとめて収容
される。このカラープリント10Pの表面は、前述した通
り透明トナーにより被覆されているので、光沢のある仕
上がり状態となる。
【0047】なお以上の説明から明らかなように、図2
の画像読取り系が読み取る画像は、それぞれが個別にカ
ラープリント10Pにプリントされる複数の画像が並べら
れた形のものである。
【0048】次に、前述した透明現像器33Tによる現像
トナー厚(透明トナー厚)Ttについて詳しく説明す
る。図2に示される透明成分演算部47は、画像信号y、
m、cおよびkから規定される画素毎の各色トナー厚T
y、Tm、TcおよびTkを演算により求める。この演
算は、予め求めておいた画像信号対トナー厚の関係を用
いてなされる。また透明成分演算部47は、各色トナー厚
の合計Tn=(Ty+Tm+Tc+Tk)から、加熱ロ
ーラ20による加熱押圧後の画素毎の合計トナー厚Tfを
求める。この合計トナー厚Tfも、予め求めておいた加
熱押圧前後のトナー厚の関係から求めることができる。
【0049】そして透明成分演算部47は、Tを所定厚
さ、αを所定の係数として、Tt=α(T−Tf)なる
画素毎の透明トナー厚Ttを求め、上記画像信号対トナ
ー厚の関係から、この透明トナー厚Ttが得られる画像
信号tを求める。なお透明成分演算部47の動作は、制御
信号Scに基づいて制御される。
【0050】レーザ書込み系32が発するレーザビーム36
をこのような画像信号tに基づいて強度変調して、透明
トナー像形成のための露光量を制御すれば、加熱押圧後
のトナー厚Tfと透明トナー厚との和はどの画素でもほ
ぼTとなる。それにより、有色トナー像と透明トナー像
との合計トナー厚はカラープリント10Pの全域に亘って
均一化されるので、プリント表面の平滑性が良好となっ
て、高品位のカラープリント10Pが得られるようにな
る。
【0051】なおこの実施形態では、画素毎の透明トナ
ー厚TtをTt=α(T−Tf)と規定しているが、そ
の他に、c、dおよびkを任意の定数として、Tt=l
og(T−Tf)+cとしたり、Tt=(T−Tf)
1/k +dとしてもよい。
【0052】さらに、熱軟化層は備えない受像シートを
用いる場合は、画素毎の有色トナー像のトナー厚をTn
とし、またTを所定厚さとしたとき、例えばTt=T−
Tnとすればよい。またその他、a、bおよびkを任意
の定数として、Tt=log(T−Tn)+aとした
り、Tt=(T−Tn)1/k +bとしてもよい。
【0053】一方上記の実施形態では、透明トナー像と
4種の有色トナー像を同一の感光体ドラム30上に形成す
るようにしているが、透明トナー像と有色トナー像をそ
れぞれ専用の電子写真感光体上に形成しても構わない。
さらには、複数の有色トナー像を、互いに別の電子写真
感光体上に形成しても構わない。しかし、透明トナー像
と全ての有色トナー像を同一の電子写真感光体上に形成
すれば、装置構成が簡素化されるのでより好ましい。
【0054】また、透明トナー像を形成するための露光
と有色トナー像を形成するための露光を、それぞれ専用
の露光手段を用いて行なうことも可能である。しかしそ
れらの露光を同一の露光手段を用いて行なえば、この場
合も装置構成が簡素化されるのでより好ましい。
【0055】さらに上記実施形態では、感光体ドラム30
に形成された透明トナー像および有色トナー像を樹脂ベ
ルト19に静電的に転写させているが、この樹脂ベルト19
に代えて表面に粘着層を有する中間転写媒体を用い、透
明トナー像および有色トナー像を該中間転写媒体に粘着
転写させるようにしてもよい。
【0056】また本発明においては、透明トナーとして
酸素遮断剤が添加されたものを用いるのが望ましい。そ
のような酸素遮断剤としては、例えば特開平4−116
659号において、感光材料の生保存性を向上させるた
めに該感光材料中に含有させる化合物として挙げられて
いるものが全て利用可能である。
【0057】さらに本発明においては、透明トナーとし
て紫外線吸収剤が添加されたものを用いるのが望まし
い。そのような紫外線吸収剤としては、例えばアルコー
ル基で置換されたベンゾトリアゾール化合物(例えば米
国特許第3,533,794号明細書に記載のもの)、
4−チアゾリドン化合物(例えば米国特許第3,31
4,794号、同第3,352,681号明細書に記載
のもの)、ベンゾフェノン化合物(例えば特開昭46−
2784号に記載のもの)、ケイヒ酸エステル化合物
(例えば米国特許第3,705,805号、同第3,7
07,375号明細書に記載のもの)、ブタジエン化合
物(例えば米国特許第4,045,229号明細書に記
載のもの)、あるいはベンゾオキサゾール化合物(例え
ば米国特許第3,700,455号明細書に記載のも
の)を用いることができる。さらには、米国特許第3,
499,762号明細書や特開昭54−48535号に
記載のものも用いることができる。また、紫外線吸収性
のポリマー等を用いてもよい。
【0058】以上のような酸素遮断剤や紫外線吸収剤
は、透明トナーのバインダーに加えておくのが望まし
い。
【0059】さらに電子写真感光体への像形成は、強度
変調された光ビームを照射する方式の他、パルス幅変調
やパルス数変調された光ビームを照射して、面積変調さ
れた静電潜像を形成する方式によって行なうようにして
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電子写真プリント作
成装置を示す側面図
【図2】図1の装置の電気的構成を示すブロック図
【符号の説明】
10 長尺の受像紙 10S 受像シート 10P プリント 11 受像紙供給軸 12、13、14、23、24 ニップローラ対 15、25 カッタ 16、17、18 張架ローラ 19 樹脂ベルト(中間転写媒体) 20 加熱ローラ 21 排紙ローラ 22 スリッタ 26 トレイ 27 補助ベルト 30 感光体ドラム 31 帯電器 32 レーザ書込み系 33 現像器ターレット 33K 黒現像器 33Y イエロー現像器 33M マゼンタ現像器 33C シアン現像器 33T 透明現像器 34 転写器 35 クリーナ 36 レーザビーム 40 画像読取り系 41 画像信号処理系 42 A/D変換部 43 シェーディング補正部 44 補色変換部 45 黒成分抽出部 46 マスキング部 47 透明成分演算部 48 メモリ部 49 読出し部 50 変調回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一様帯電させた電子写真感光体を、画像
    を示す画像信号に基づいて変調した光で露光して静電潜
    像を形成し、 この静電潜像を有色トナーにより現像して有色トナー像
    を得、 この有色トナー像を受像シートに転写して電子写真プリ
    ントを作成する方法において、 一様帯電させた電子写真感光体を、前記画像信号に基づ
    いて変調した光で露光して静電潜像を形成してから透明
    トナーによる現像を行なって、該電子写真感光体上に、
    前記画像信号から規定される有色トナー厚との和がほぼ
    一定となるように画素毎に透明トナー厚が制御された透
    明トナー像を形成し、 この透明トナー像を中間転写媒体に転写し、 この中間転写媒体の透明トナー像の上に前記有色トナー
    像を、前記画像中の同一画素が互いに重なる状態にして
    転写し、 次いでこれらの有色トナー像および透明トナー像を、前
    記受像シートに転写することを特徴とする電子写真プリ
    ント作成方法。
  2. 【請求項2】 前記透明トナー像と有色トナー像を、同
    一の電子写真感光体上に形成することを特徴とする請求
    項1記載の電子写真プリント作成方法。
  3. 【請求項3】 前記透明トナー像を形成するための露光
    と前記有色トナー像を形成するための露光を、同一の露
    光手段を用いて行なうことを特徴とする請求項2記載の
    電子写真プリント作成方法。
  4. 【請求項4】 各画素毎の前記透明トナー像、有色トナ
    ー像のトナー厚をそれぞれTt、Tnとし、αを所定の
    係数、Tを所定厚さとしたとき、ほぼTt=α(T−T
    n)となるように透明トナー像形成のための露光量を制
    御することを特徴とする請求項1から3いずれか1項記
    載の電子写真プリント作成方法。
  5. 【請求項5】 前記受像シートとして表面に熱軟化層を
    有する受像シートを用い、 この受像シートに前記有色トナー像および透明トナー像
    を転写する際に、該受像シートを加熱しつつ加圧するこ
    とを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の電子
    写真プリント作成方法。
  6. 【請求項6】 各画素毎の前記透明トナー像のトナー
    厚、前記加熱および加圧後の有色トナー像のトナー厚を
    それぞれTt、Tfとし、Tを所定厚さ、αを所定の係
    数として、ほぼTt=α(T−Tf)となるように透明
    トナー像形成のための露光量を制御することを特徴とす
    る請求項5記載の電子写真プリント作成方法。
  7. 【請求項7】 前記透明トナーとして、酸素遮断剤が添
    加されたものを用いることを特徴とする請求項1から6
    いずれか1項記載の電子写真プリント作成方法。
  8. 【請求項8】 前記透明トナーとして、紫外線吸収剤が
    添加されたものを用いることを特徴とする請求項1から
    7いずれか1項記載の電子写真プリント作成方法。
  9. 【請求項9】 前記電子写真感光体を露光する光を、前
    記画像信号と、形成すべきトナー像のトナー厚とに基づ
    いて変調することを特徴とする請求項1から8いずれか
    1項記載の電子写真プリント作成方法。
  10. 【請求項10】 一様帯電させた電子写真感光体を、画
    像を示す画像信号に基づいて変調した光で露光して静電
    潜像を形成する露光手段と、 この静電潜像を有色トナーにより現像して有色トナー像
    を得る現像手段と、 この有色トナー像を受像シートに転写する転写手段とを
    有する電子写真プリント作成装置において、 一様帯電させた電子写真感光体を、前記画像信号に基づ
    いて変調した光で露光して静電潜像を形成してから透明
    トナーによる現像を行なって、該電子写真感光体上に、
    前記画像信号から規定される有色トナー厚との和がほぼ
    一定となるように画素毎に透明トナー厚が制御された透
    明トナー像を形成する手段と、 中間転写媒体上に前記透明トナー像および前記有色トナ
    ー像をこの順序で、かつ前記画像中の同一画素が互いに
    重なる状態にして転写する手段と、 この中間転写媒体上の有色トナー像および透明トナー像
    を、前記受像シートに転写する手段とを備えたことを特
    徴とする電子写真プリント作成装置。
  11. 【請求項11】 前記透明トナー像を形成する電子写真
    感光体と、前記有色トナー像を形成する電子写真感光体
    とが同一のものであることを特徴とする請求項10記載
    の電子写真プリント作成装置。
  12. 【請求項12】 前記透明トナー像を形成するための露
    光手段が、前記有色トナー像を形成するための露光手段
    と共用されていることを特徴とする請求項11記載の電
    子写真プリント作成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007072326A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Canon Inc 画像形成装置
JP2011175099A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Canon Inc 画像形成装置及びその制御方法

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JP2007072326A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Canon Inc 画像形成装置
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