JPH10213305A - 熱風対流防止構造 - Google Patents
熱風対流防止構造Info
- Publication number
- JPH10213305A JPH10213305A JP1540197A JP1540197A JPH10213305A JP H10213305 A JPH10213305 A JP H10213305A JP 1540197 A JP1540197 A JP 1540197A JP 1540197 A JP1540197 A JP 1540197A JP H10213305 A JPH10213305 A JP H10213305A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- space
- furnace wall
- hot blast
- furnace
- hot air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Housings, Intake/Discharge, And Installation Of Fluid Heaters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 炉壁と保温材との間に形成された空間内の空
気が加熱されて過度の温度の熱風となることを防止す
る。 【解決手段】 伝熱管4とフィン5で構成される炉壁2
と炉壁2の炉外に配設される保温材6との間に形成され
る空間7を上下方向に複数の比較的短い長さの空間に仕
切るよう、空間7の水平断面の形状に略合致する平面形
状の熱風対流防止板8をフィン5に予め溶接しておく。
気が加熱されて過度の温度の熱風となることを防止す
る。 【解決手段】 伝熱管4とフィン5で構成される炉壁2
と炉壁2の炉外に配設される保温材6との間に形成され
る空間7を上下方向に複数の比較的短い長さの空間に仕
切るよう、空間7の水平断面の形状に略合致する平面形
状の熱風対流防止板8をフィン5に予め溶接しておく。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱風対流防止構造
に関し、詳しくは、熱風対流防止板が脱落しないように
して熱風対流の防止を確実に行い得るようにした熱風対
流防止構造に関するものである。
に関し、詳しくは、熱風対流防止板が脱落しないように
して熱風対流の防止を確実に行い得るようにした熱風対
流防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ボイラは図3に示される如く、
火炉1を形成する炉壁2の下部前後面に複数のバーナ3
を配設し、各バーナ3から火炉1内へ燃料を噴出して燃
焼させるようになっている。
火炉1を形成する炉壁2の下部前後面に複数のバーナ3
を配設し、各バーナ3から火炉1内へ燃料を噴出して燃
焼させるようになっている。
【0003】炉壁2は、図4に示す如く平面的に見て一
列且つ略等間隔に並べられ、図5に示す如く上下方向へ
略垂直に延びる複数の伝熱管4と、伝熱管4に沿って上
下方向へ延びると共に隣り合う伝熱管4同士を溶接によ
り接続するフラットバー状のフィン5により形成されて
いる。
列且つ略等間隔に並べられ、図5に示す如く上下方向へ
略垂直に延びる複数の伝熱管4と、伝熱管4に沿って上
下方向へ延びると共に隣り合う伝熱管4同士を溶接によ
り接続するフラットバー状のフィン5により形成されて
いる。
【0004】更に炉壁2の炉外側には炉壁2を覆うよう
保温材6が配設されており、火炉1内で燃料の燃焼によ
り発生した熱を外部に逃さないようになっている。
保温材6が配設されており、火炉1内で燃料の燃焼によ
り発生した熱を外部に逃さないようになっている。
【0005】炉壁2を保温材6で覆うことにより、図4
に示す如く平面的に見て、隣り合う伝熱管4の炉外側の
円周の一部と、両伝熱管4同士を接続するフィン5の炉
壁2外側の面と、フィン5に対向する保温材6の炉壁2
側内面とによって、伝熱管4に沿い上下に延びる平面形
状が略台形状の空間7が形成されている。
に示す如く平面的に見て、隣り合う伝熱管4の炉外側の
円周の一部と、両伝熱管4同士を接続するフィン5の炉
壁2外側の面と、フィン5に対向する保温材6の炉壁2
側内面とによって、伝熱管4に沿い上下に延びる平面形
状が略台形状の空間7が形成されている。
【0006】火炉1内で燃料の燃焼により発生した熱
は、炉壁2を加熱し伝熱管4の内部を流れる水を加熱し
て水蒸気を生成する。
は、炉壁2を加熱し伝熱管4の内部を流れる水を加熱し
て水蒸気を生成する。
【0007】図4に示す如く炉壁2と保温材6の間に形
成された空間7は空気溜りとなっており、燃料の燃焼に
よる熱が火炉1から炉壁2を介して空間7に伝わると空
間7内の空気が加熱されて対流が起こり、空気は過度の
温度の熱風となって上昇するため、火炉1上部のケーシ
ング(図示せず)及び保温材6を焼損するという問題が
ある。
成された空間7は空気溜りとなっており、燃料の燃焼に
よる熱が火炉1から炉壁2を介して空間7に伝わると空
間7内の空気が加熱されて対流が起こり、空気は過度の
温度の熱風となって上昇するため、火炉1上部のケーシ
ング(図示せず)及び保温材6を焼損するという問題が
ある。
【0008】そこで、斯かる熱風の火炉1上部への上昇
を防止するために、従来は空間7に伝熱管4の外周側が
円弧状に加工された平面形状が略台形状で材質がロック
ウールの保温帯よりなる熱風対流防止ブロックを上下方
向3mから5mの間隔で配置して炉壁2に針金で結び付
けるか、若しくは空間7の平面的な大きさよりも若干大
きく製作した熱風対流防止ブロックを炉壁2と保温材6
とで挟んで圧縮することにより取付け、而して空間7を
上下方向に短く分割した空間に仕切って、対流による過
度の温度の熱風が上昇することを抑制し、火炉1上部の
ケーシング及び保温材の焼損を防止するようにしてい
る。
を防止するために、従来は空間7に伝熱管4の外周側が
円弧状に加工された平面形状が略台形状で材質がロック
ウールの保温帯よりなる熱風対流防止ブロックを上下方
向3mから5mの間隔で配置して炉壁2に針金で結び付
けるか、若しくは空間7の平面的な大きさよりも若干大
きく製作した熱風対流防止ブロックを炉壁2と保温材6
とで挟んで圧縮することにより取付け、而して空間7を
上下方向に短く分割した空間に仕切って、対流による過
度の温度の熱風が上昇することを抑制し、火炉1上部の
ケーシング及び保温材の焼損を防止するようにしてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱風対流防止ブロックは、熱や時間の経過により劣化し
て脱落することがあり、この場合には、空間7を所定の
ピッチで仕切ることができず、従って対流により過度の
温度の熱風が火炉上部へ上昇することを十分に防ぐこと
ができず、火炉1上部のケーシング及び保温材6の焼損
を確実に防止することができなかった。又、熱風対流防
止ブロックの取付けは、現場で行う必要があるため、工
期が長期間になるという問題もあった。
熱風対流防止ブロックは、熱や時間の経過により劣化し
て脱落することがあり、この場合には、空間7を所定の
ピッチで仕切ることができず、従って対流により過度の
温度の熱風が火炉上部へ上昇することを十分に防ぐこと
ができず、火炉1上部のケーシング及び保温材6の焼損
を確実に防止することができなかった。又、熱風対流防
止ブロックの取付けは、現場で行う必要があるため、工
期が長期間になるという問題もあった。
【0010】本発明は上述の実情に鑑み、空間を上下方
向へ複数に仕切って対流により過度の温度の熱風が上昇
することを十分に防止すると共に、熱風対流防止板を工
場で炉壁に固設し得るようにすることを目的としてなし
たものである。
向へ複数に仕切って対流により過度の温度の熱風が上昇
することを十分に防止すると共に、熱風対流防止板を工
場で炉壁に固設し得るようにすることを目的としてなし
たものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下方向に延
び隣り合う伝熱管同士をフィンにより接続して構成され
る炉壁と該炉壁の炉外側に配設される保温材との間に形
成される空間を上下方向へ複数に仕切るよう、平面形状
が前記空間の水平断面形状に略合致する金属性の複数の
熱風対流防止板を予め炉壁に溶接しておくことを特徴と
するものである。
び隣り合う伝熱管同士をフィンにより接続して構成され
る炉壁と該炉壁の炉外側に配設される保温材との間に形
成される空間を上下方向へ複数に仕切るよう、平面形状
が前記空間の水平断面形状に略合致する金属性の複数の
熱風対流防止板を予め炉壁に溶接しておくことを特徴と
するものである。
【0012】炉内での燃料の燃焼により炉壁が加熱され
保温材と炉壁の間の空間の空気が加熱されても、空間は
熱風対流防止板により上下方向に複数の短い長さの空間
に仕切られているので、空気の対流が各空間内で起こ
り、従って過度の温度の熱風が火炉の上部に達すること
がなく、火炉の上部のケーシング及び保温材の焼損を従
来例に比べ確実に防止することができる。
保温材と炉壁の間の空間の空気が加熱されても、空間は
熱風対流防止板により上下方向に複数の短い長さの空間
に仕切られているので、空気の対流が各空間内で起こ
り、従って過度の温度の熱風が火炉の上部に達すること
がなく、火炉の上部のケーシング及び保温材の焼損を従
来例に比べ確実に防止することができる。
【0013】又、熱風対流防止板は炉壁の外面に溶接さ
れるため、工場で炉壁製作時に取付けることができ、現
場での取付け作業が不要となって工期の短縮をはかるこ
とができる。
れるため、工場で炉壁製作時に取付けることができ、現
場での取付け作業が不要となって工期の短縮をはかるこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
例と共に説明する。
【0015】図1、2は、本発明を実施する形態の一例
であって、図中、図4、5と同一の符号を付した部分
は、同一物を表わしており、伝熱管4とフィン5で形成
される炉壁2と該炉壁2を覆う保温材6の基本的な構成
は、従来のものと同様であるが、本実施の形態の特徴と
するところは、図1に示す如く、炉壁2と保温材6の間
に形成される空間7に、金属性の熱風対流防止板8を溶
接9した点にある。
であって、図中、図4、5と同一の符号を付した部分
は、同一物を表わしており、伝熱管4とフィン5で形成
される炉壁2と該炉壁2を覆う保温材6の基本的な構成
は、従来のものと同様であるが、本実施の形態の特徴と
するところは、図1に示す如く、炉壁2と保温材6の間
に形成される空間7に、金属性の熱風対流防止板8を溶
接9した点にある。
【0016】熱風対流防止板8は、図1に示す如く、平
面的に見て隣り合う伝熱管4の炉外側の円周の一部と、
両伝熱管4を結ぶフィン5の炉壁2外面と、伝熱管4及
びフィン5に対向する保温材6の炉壁2側内面とによっ
て形成される空間7に合致するよう略台形状をしてお
り、厚さは略数mmである。
面的に見て隣り合う伝熱管4の炉外側の円周の一部と、
両伝熱管4を結ぶフィン5の炉壁2外面と、伝熱管4及
びフィン5に対向する保温材6の炉壁2側内面とによっ
て形成される空間7に合致するよう略台形状をしてお
り、厚さは略数mmである。
【0017】又、熱風対流防止板8は、図2に示す如く
伝熱管4に沿って形成される空間7に3mから5mの間
隔Lで配置されてフィン5に対し溶接され、空間7を上
下方向に比較的短い複数の空間に仕切っている。
伝熱管4に沿って形成される空間7に3mから5mの間
隔Lで配置されてフィン5に対し溶接され、空間7を上
下方向に比較的短い複数の空間に仕切っている。
【0018】火炉1内での燃料の燃焼により炉壁2が加
熱され、炉壁2からの伝熱により各空間の空気が加熱さ
れても、空間7は熱風対流防止板8によって上下方向に
一定間隔で比較的短い複数の空間に仕切られているた
め、空気の対流は各空間内で起こり、従って空気が過度
の温度の熱風となって火炉1の上部に達することはな
い。
熱され、炉壁2からの伝熱により各空間の空気が加熱さ
れても、空間7は熱風対流防止板8によって上下方向に
一定間隔で比較的短い複数の空間に仕切られているた
め、空気の対流は各空間内で起こり、従って空気が過度
の温度の熱風となって火炉1の上部に達することはな
い。
【0019】又、熱風対流防止板8は、溶接により炉壁
2に固設されているため、ボイラの運転中に劣化して脱
落することはない。
2に固設されているため、ボイラの運転中に劣化して脱
落することはない。
【0020】このため、ボイラ運転中に過度の温度の熱
風が火炉1の上部に達することはなく、火炉1上部のケ
ーシング及び保温材6の焼損を確実に防止することがで
きる。
風が火炉1の上部に達することはなく、火炉1上部のケ
ーシング及び保温材6の焼損を確実に防止することがで
きる。
【0021】更に、熱風対流防止板8をフィン5へ取付
ける作業を炉壁2の製作時に工場で行うことができるた
め、炉壁2設置後に現地で取付ける作業が不要となり、
工期の短縮を図ることができると共に長期間ボイラを運
転しても熱風対流防止板8が脱落することなく、信頼性
が向上する。
ける作業を炉壁2の製作時に工場で行うことができるた
め、炉壁2設置後に現地で取付ける作業が不要となり、
工期の短縮を図ることができると共に長期間ボイラを運
転しても熱風対流防止板8が脱落することなく、信頼性
が向上する。
【0022】なお、本発明の実施の形態は、上述の形態
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0023】
【発明の効果】本発明の熱風対流防止構造によれば、下
記の如き、種々の優れた効果を奏し得る。
記の如き、種々の優れた効果を奏し得る。
【0024】I)火炉と保温材の間に形成された空間内
には上下方向へ所定の間隔で熱風対流防止板が設けられ
ているため、空間内の空気が加熱されても、過度の温度
の熱風が火炉上部に達することがなく、従って火炉の上
部のケーシング及び保温材の焼損を確実に防止すること
ができる。
には上下方向へ所定の間隔で熱風対流防止板が設けられ
ているため、空間内の空気が加熱されても、過度の温度
の熱風が火炉上部に達することがなく、従って火炉の上
部のケーシング及び保温材の焼損を確実に防止すること
ができる。
【0025】II)熱風対流防止板は、炉壁に溶接する
ようにしているため、工場で炉壁製作時に取付けること
ができ、その結果、現場での取付け作業が不要となって
工期の短縮を図ることができる。
ようにしているため、工場で炉壁製作時に取付けること
ができ、その結果、現場での取付け作業が不要となって
工期の短縮を図ることができる。
【図1】本発明の熱風対流防止構造の実施の形態の一例
を示す水平断面図である。
を示す水平断面図である。
【図2】図1のII−II方向の矢視図である。
【図3】一般的なボイラの全体概要構成図である。
【図4】一般的な炉壁と保温材の一例を示す水平断面図
である。
である。
【図5】図4のV−V方向の矢視図である。
2 炉壁 4 伝熱管 5 フィン 6 保温材 7 空間 8 熱風対流防止板
Claims (1)
- 【請求項1】 上下方向に延び隣り合う伝熱管同士をフ
ィンにより接続して構成される炉壁と該炉壁の炉外側に
配設される保温材との間に形成される空間を上下方向へ
複数に仕切るよう、平面形状が前記空間の水平断面形状
に略合致する金属性の複数の熱風対流防止板を予め炉壁
に溶接しておくことを特徴とする熱風対流防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1540197A JPH10213305A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 熱風対流防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1540197A JPH10213305A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 熱風対流防止構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10213305A true JPH10213305A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11887716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1540197A Pending JPH10213305A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 熱風対流防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10213305A (ja) |
-
1997
- 1997-01-29 JP JP1540197A patent/JPH10213305A/ja active Pending
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