JPH10212212A - シート状ヒアルロン酸またはその塩からなる化粧料 - Google Patents

シート状ヒアルロン酸またはその塩からなる化粧料

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JPH10212212A
JPH10212212A JP7120098A JP7120098A JPH10212212A JP H10212212 A JPH10212212 A JP H10212212A JP 7120098 A JP7120098 A JP 7120098A JP 7120098 A JP7120098 A JP 7120098A JP H10212212 A JPH10212212 A JP H10212212A
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JP
Japan
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hyaluronic acid
salt
cosmetic material
sheet
lotion
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Pending
Application number
JP7120098A
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English (en)
Inventor
Eriko Suzuki
恵利子 鈴木
Jun Hiraki
純 平木
Masahiro Fujii
正弘 藤井
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水或いは化粧水に対して非常に溶解性の良い
シート状ヒアルロン酸(塩)を主剤とした美肌効果等の
皮膚老化防止効果等に優れたワンポイント化粧料を提供
する。 【解決手段】 ヒアルロン酸またはその塩を薄層状に真
空凍結乾燥して水易溶解性のシート状ヒアルロン酸また
はその塩を製造する方法により製造されたシート状ヒア
ルロン酸またはその塩からなる化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、水に対して溶解性
の良いシート状ヒアルロン酸またはその塩(以下、ヒア
ルロン酸(塩)と略記する)からなる化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、瞼、目尻、額、口許、首等の部分
に塗布し皮膚に適度の潤いと「張り」を付与するいわゆ
るワンポイント化粧料としては、コラーゲン加水分解物
をフイルム状に成型したものか、もしくは織布にコラー
ゲン加水分解物を含浸して乾燥したものが使用されてき
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ヒアルロン酸(塩)は
保湿剤として優れた性質を持っているので、皮膚細胞を
賦活化し、老化皮膚のターンオーバーを速め、荒肌改善
効果、角質改善効果に著効を呈すると共に、皮膚にしっ
とり感、なめらか感、張り及び艶を付与し、皮膚を美し
くする効果があるとされている。かかる効果を持つヒア
ルロン酸(塩)を瞼、目尻、額、口許、首等の小皺の出
やすい部分に塗布し皮膚に適度の潤いと「張り」を付与
するワンポイント化粧料として用いることが望まれてい
た。
【0004】しかしながら、ヒアルロン酸(塩)の乾燥
物は粉末であり、ヒアルロン酸(塩)の水溶液に単に乾
燥して得られたシート或いはフイルムは、水或いは化粧
水に対して溶解性が非常に悪く、これをワンポイント化
粧料として用いることはできなかった。
【0005】本発明は、上記の如き優れた効果を持つヒ
アルロン酸(塩)を水或いは化粧水に対して溶解性の良
いシート状或いはフィルム状に製造することにより、こ
れを用いて、荒肌改善効果、角質改善効果、角質層のタ
ーンオーバーを速くする効果、美肌効果等の皮膚老化防
止効果に優れたワンポイント化粧料を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヒアルロン酸
(塩)の水溶液を薄層状に凍らせて真空凍結乾燥して製
造した、水、特に化粧水に易溶解性のシート状ヒアルロ
ン酸(塩)からなる化粧料である。
【0007】本発明に用いるヒアルロン酸(塩)は関
節、硝子体、臍帯、軟骨、皮膚、鳥類のとさか等の結合
組織中にその構成成分として存在し、組織の柔軟性、構
造維持、細胞の代謝調節等に重要な機能を果たしてい
る。また、ヒアルロン酸(塩)は、高分子物質であり、
その溶液は強い粘弾性を持ち、保水作用を有するところ
から、化粧品原料として広く使用できるほか、眼科治療
薬、目薬、関節症治療薬としての用途がある。
【0008】ヒアルロン酸(塩)は工業的には、にわと
りのとさか、牛の目の硝子体、又は臍帯等から抽出する
抽出法か、あるいはヒアルロン酸(塩)を生産する能力
を持つ微生物を培地に培養して製造する方法(発酵法)
が行われている。本発明に用いられるヒアルロン酸
(塩)は抽出法或いは発酵法いずれの方法で製造された
ものでも良い。
【0009】現在、工業的に製造されているヒアルロン
酸(塩)の分子量は5万から300万前後のものまであ
るが、本発明に用いるヒアルロン酸(塩)の分子量は、
この範囲のものであればいずれのものも用いることがで
きる。
【0010】ヒアルロン酸(塩)の水溶液を薄層状に真
空凍結乾燥する方法は次のように行う。先ずヒアルロン
酸(塩)の0.05%〜2.0%水溶液を作る。ヒアル
ロン酸(塩)は水に溶け難く、いわゆるママコになりや
すいので水を良く攪拌しつつ徐々にヒアルロン酸(塩)
を添加して完全に溶解せしめる。このようにして得られ
たヒアルロン酸(塩)水溶液を底が平らで浅い容器に流
し込む。粘ちょうなヒアルロン酸(塩)水溶液が水平な
表面を形成したところで、冷却し予備凍結せしめる。こ
れを真空凍結乾燥機の中に入れ、高真空下で凍結乾燥す
る。乾燥物を容器から取り出すと、白色シート状(薄層
状)のヒアルロン酸(塩)が得られる。予備凍結は真空
凍結乾燥機の中で行うこともできる。この場合、予備凍
結から凍結乾燥までを真空凍結乾燥器の中で連続して操
作することができる。
【0011】最近、化粧品は安全面での配慮から製品の
中の雑菌の数を極力減らす方向にあるが、雑菌数の少な
いシート状ヒアルロン酸(塩)を製造する場合は、ヒア
ルロン酸(塩)の水溶液を0.5μm程度のフィルター
を用いて除菌ろ過する。除菌ろ過したろ過液を清潔な真
空凍結乾燥機の中で凍結乾燥すると、雑菌数の少ないシ
ート状ヒアルロン酸(塩)を得ることができる。
【0012】ヒアルロン酸(塩)の濃度が薄い水溶液か
ら作製した凍結乾燥品は、非常に嵩密度の小さなシート
状のものとなるので、物理的強度が非常に弱い。従っ
て、実用的な物理的強度を持つシート状ヒアルロン酸
(塩)を得るには0.1%程度以上のヒアルロン酸
(塩)の水溶液を凍結乾燥することが望ましい。ヒアル
ロン酸(塩)の濃度が濃い水溶液を凍結乾燥する時は、
−40℃程度の温度で予備凍結を行った方が好ましい結
果が得られるが、予備凍結は必ずしも必要な操作ではな
い。
【0013】得られるシート状ヒアルロン酸(塩)の厚
さはヒアルロン酸(塩)水溶液の液層の深さを調節する
ことにより、任意の厚みを持ったものを製造することが
できる。実用的には0.5〜2.5mm程度の厚みを持っ
たものが、化粧料として使いやすい。
【0014】ヒアルロン酸(塩)の水溶液を底が平らで
浅い容器に流し込む場合、シリコン樹脂で表面処理した
剥離紙を容器の底に敷くと、シート状に乾燥したヒアル
ロン酸(塩)を取り出す操作がスムーズに行われる。
【0015】凍結乾燥は、0.05torr程度の高真空下
で行う。本発明のシート状ヒアルロン酸(塩)は、水或
いは化粧水に対して非常に溶け易いという特徴を持つ。
予め、目尻等を化粧水で湿らせた部分に涙滴状、半月
状、楕円形等適当な形と大きさに切断した本発明のシー
ト状ヒアルロン酸(塩)を貼ると、シートは急速に溶解
して濃厚なヒアルロン酸(塩)の溶液となる。水或いは
化粧水が足りなくてシートが完全に溶解しない場合は、
シートの上から水或いは化粧水を適量加えてしみこませ
て完全に溶解させる。逆に涙滴状に切断した本発明のシ
ート状ヒアルロン酸(塩)を目尻等の部分に貼り、その
上を水或いは化粧水で湿ったシートを指先で軽く押さえ
ると、溶解は一層完全になる。一定時間経過後、水で洗
顔すると、容易にヒアルロン酸(塩)は水に溶け皮膚か
ら除くことができる。
【0016】得られたシート状ヒアルロン酸(塩)は、
目尻以外に瞼、額、口許、首等の小皺の出やすい部分に
化粧料として用いることができるが、これ以外の部分に
も勿論用いることができる。化粧料として用いた部分
は、ヒアルロン酸(塩)の持つ美容効果で皮膚に適度の
「潤い」と「張り」が付与される。
【0017】実施例1 本発明のシート状ヒアルロン酸ナトリウムからなら化粧
料の作用効果について、使用テストによって試験を行っ
た。使用テストは10名の女性パネルとした。テスト
は、毎日夜、洗顔後、表1に示す組成の化粧水を適量、
目尻の部分に塗布しその上にシート状ヒアルロン酸ナト
リウムを涙滴状に切断したものを貼りつけた。化粧水が
足りなくてシートが完全に溶解できないときはシートの
上から化粧水を適量浸み込ませ、指先で軽く押さえて溶
解させた。一夜、その状態に保ち、翌朝水で洗顔し、化
粧料を洗い落とした。テストは3週間にわたって行い、
評価は表2記載の3項目についてその有効性を判定し
た。結果は表2に示す通りである。表2の結果から明ら
かなように本発明のシート状ヒアルロン酸ナトリウムか
らなる化粧料は肌の潤い、肌の張りが認められた。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】本発明の化粧料は、水或いは化粧水に対
して非常に溶解性の良いシート状ヒアルロン酸(塩)を
主剤とした化粧料であり、荒肌改善効果、角質改善効
果、角質層のターンオーバーを速くする効果、美肌効果
等の皮膚老化防止効果等に優れたワンポイント化粧料と
して好適に使用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒアルロン酸またはその塩を薄層状に真空
    凍結乾燥して水易溶解性のシート状ヒアルロン酸または
    その塩を製造する方法により製造されたシート状ヒアル
    ロン酸またはその塩からなる化粧料。
JP7120098A 1998-03-06 1998-03-06 シート状ヒアルロン酸またはその塩からなる化粧料 Pending JPH10212212A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019077665A (ja) * 2017-10-27 2019-05-23 大日精化工業株式会社 化粧料用成形物及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019077665A (ja) * 2017-10-27 2019-05-23 大日精化工業株式会社 化粧料用成形物及びその製造方法

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