JPH10212129A - ガラスビーズの製造方法 - Google Patents

ガラスビーズの製造方法

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JPH10212129A
JPH10212129A JP2426397A JP2426397A JPH10212129A JP H10212129 A JPH10212129 A JP H10212129A JP 2426397 A JP2426397 A JP 2426397A JP 2426397 A JP2426397 A JP 2426397A JP H10212129 A JPH10212129 A JP H10212129A
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JP
Japan
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fine powder
glass
glass fine
glass beads
zone
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JP2426397A
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Satoru Hagiwara
哲 萩原
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AGC Techno Glass Co Ltd
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Toshiba Glass Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/10Forming beads
    • C03B19/1005Forming solid beads
    • C03B19/102Forming solid beads by blowing a gas onto a stream of molten glass or onto particulate materials, e.g. pulverising
    • C03B19/1025Bead furnaces or burners
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B19/10Forming beads
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】成形したガラスビーズに含まれていた成形不良
を無くすこと、及び所望粒径以下に粉砕したガラス微粉
末全てをガラスビーズ化することを目的とする。 【解決手段】ガラス微粉末を空気とともに加熱成形ゾー
ンに吹き込むことにより前記ガラス微粉末を球状化する
ガラスビーズ製造方法において、前記ガラス微粉末を予
備加熱後加熱成形ゾーンに吹き込むようにした。また、
ガラス微粉末を空気とともに加熱成形ゾーンに吹き込む
ことにより前記ガラス微粉末を球状化するガラスビーズ
製造方法において、前記ガラス微粉末をスラリー状とし
所望とする大きさに造粒し、加熱成形ゾーンに吹き込む
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再帰反射シート
用、ロードマーキング用、ブラスト加工用及び分散媒体
用などに使用されるガラスビーズの製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、ガラスビーズは、再帰反射特性を利
用して道路標識や路面表示などの反射材として、あるい
は金属その他の表面を研磨加工するブラストマシンの研
磨材として、さらにサンドミルなどの分散機の媒体など
として広く使用されている。
【0003】そして、これらのガラスビーズは、その用
途により要求される特性や粒径は異なるが、一般的な製
造方法としてはガラス原料を溶融炉で溶融したあとに、
冷却しガラス粉末とする。このガラス粉末を分級機能を
合わせ持つ粉砕機により粉砕・篩分し、所望粒径のガラ
ス微粉末をガスバーナのフレーム中などの加熱成形ゾー
ンに空気とともに吹き込むことにより、粉砕された不定
形の粒子が空中で溶融し、表面張力により球状となり冷
却してガラスビーズを成形していた。
【0004】しかし、このような製造方法では、加熱成
形ゾーンに吹き込むガラス微粉末が真球と異なる形状
(以下、異形状とする)のものや失透したものが混入し
ていた。このように異形状のものは、反射材として用い
た場合には焦点が異なりレンズとしての機能を低下さ
せ、研磨材や分散機の媒体として用いた場合には強度・
流動性なども低下させる原因となっていた。また、失透
したものは、反射材として用いた場合には光の透過や屈
折などの光学的特性を著しく低下させ、研磨材や分散機
の媒体として用いた場合には強度が低下しガラスビーズ
が砕けてしまう原因となっていた。そして、異形状のも
のや失透したものが良品に混入しないために、加熱成形
ゾーンの温度を高くしてガラスビーズ化率の向上を図っ
ていた。
【0005】また、前記粉砕機により篩分された所望粒
径よりも小さいガラス微粉末は、ガラス溶融の際のカレ
ットとして使用されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに加熱成形ゾーンの雰囲気温度を高くしても異形状の
ものや失透したものの混入を防ぐことができず、加熱成
形ゾーンの雰囲気温度を高くしたことにより、成形した
ガラスビーズに新たな不良品が含まれるようになってし
まった。この不良品は、ガラスビーズ表面からのガラス
成分の揮発により、組成が変化したり揮発成分がガラス
ビーズ表面に付着したりしてガラスビーズ表面が悪化し
たものやガラスビーズ内に気泡を生じていたもの、及び
加熱成形ゾーンでガラスビーズ同士が溶着するものであ
った。
【0007】また、所望粒径よりも小さいガラス微粉末
は、カレットとして使用されていた。しかし、このよう
にカレットとして用いるとガラスの溶融からガラスビー
ズの成形までを再度行うため、エネルギーのロス及び製
造工程内から含有してしまう鉄分などの不純物濃度が上
昇する恐れが生じていた。
【0008】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、成形したガラスビーズに含まれていた成形不良を
無くすこと、及び所望粒径以下に粉砕したガラス微粉末
全てをガラスビーズ化することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を解決
するために、請求項1に対応する発明は、ガラス微粉末
を空気とともに加熱成形ゾーンに吹き込むことによりガ
ラス微粉末を球状化するガラスビーズ製造方法におい
て、ガラス微粉末を予備加熱後加熱成形ゾーンに吹き込
むようにした。これにより、加熱成形ゾーン内でのガラ
ス微粉末の加熱開始温度が上昇し、容易に加熱成形ゾー
ン内でガラス微粉末を溶融する温度まで加熱することが
できる。
【0010】請求項2に対応する発明は、請求項1に対
応する発明のガラスビーズの製造方法において、ガラス
微粉末を加熱成形ゾーンに吹き込む空気を加熱すること
で予備加熱を行うようにした。これにより、ガラス微粉
末を加熱成形ゾーンへ吹き込む過程で簡単にガラス微粉
末を予備加熱することができる。
【0011】請求項3に対応する発明は、請求項1に対
応する発明のガラスビーズの製造方法において、ガラス
微粉末を加熱成形ゾーンへ吹き込む際に加熱された雰囲
気を通過させることで予備加熱を行うようにした。これ
により、ガラス微粉末を加熱成形ゾーンへ吹き込む過程
で簡単にガラス微粉末を予備加熱することができる。
【0012】請求項4に対応する発明は、ガラス微粉末
を空気とともに加熱成形ゾーンに吹き込むことによりガ
ラス微粉末を球状化するガラスビーズ製造方法におい
て、ガラス微粉末をスラリー状とし所望とする大きさに
造粒し、加熱成形ゾーンに吹き込むようにした。これに
より、所望粒径でないガラス微粉末でも所望とする粒径
が得られるガラスビーズの原料とすることができる。
【0013】請求項5に対応する発明は、請求項4に対
応する発明のガラスビーズの製造方法において、ガラス
微粉末をイオン交換水、純水のいずれか一方でスラリー
状とするようにした。このようにイオン交換水や純水を
用いてガラス微粉末をスラリー状とすることにより、造
粒物中にガラス成分以外の不純物の混入を防ぐことがで
きる。
【0014】請求項6に対応する発明は、ガラス微粉末
を空気とともに加熱成形ゾーンに吹き込むことによりガ
ラス微粉末を球状化するガラスビーズ製造方法におい
て、前記ガラス微粉末をスラリー状とし所望とする大き
さに造粒し、この造粒物を予備加熱後加熱成形ゾーンに
吹き込むようにした。これにより、加熱成形ゾーン内で
の造粒した造粒物の加熱開始温度が上昇し、容易に加熱
成形ゾーン内で造粒物を溶融する温度まで加熱すること
ができる。また、所望粒径でないガラス微粉末でも所望
とする粒径が得られるガラスビーズの原料とすることが
できる。
【0015】請求項7に対応する発明は、請求項6に対
応する発明のガラスビーズの製造方法において、ガラス
微粉末を加熱成形ゾーン内までに蒸発する蒸発性を有す
るバインダ及び溶剤を用いてスラリー状とするようにし
た。このようにガラス微粉末のスラリー化に上記バイン
ダ及び溶剤を用いることにより、予備加熱を行っても造
粒物がくずれることなく加熱成形ゾーンへ吹き込まれ
る。また、上記したバインダ及び溶剤が、加熱成形ゾー
ン内までで蒸発するので成形されるガラスビーズの組成
中に不純物の混入を防ぐことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】 (実施の形態1)この実施の形態は反射材として用いる
ガラスビーズ4の場合で、所望粒径範囲のガラス微粉末
2を予備加熱してガラスビーズ4とする製造方法につい
て、図1を参照して以下に説明する。この図1は、本実
施の形態1のガラスビーズの製造方法を用いたガラスビ
ーズ製造装置である。
【0017】まず、反射材として用いられるガラスを溶
融し、この溶融したガラスを水中に流し込み粗大なガラ
ス粉末とし、このガラス粉末を水中から取り出し乾燥さ
せた。その後、図1に示した分級機能を有する粉砕機1
に乾燥ガラス粉末を投入し、75μm未満の粒径のガラ
ス微粉末2とした。このガラス微粉末2の内の38μm
以上75μm未満の所望粒径のものだけをノズル6に投
入する。この篩分されノズル6に投入された所望粒径の
ガラス微粉末2は、電気抵抗式ヒータで加熱した空気で
所望粒径のガラス微粉末2を加熱成形ゾーン3に搬送さ
れることにより予備加熱が行われている。そして、予備
加熱された所望粒径のガラス微粉末2は、バーナ5によ
り空気−LPGの混合ガスを燃焼し雰囲気温度を140
0℃〜1500℃に加熱されている加熱成形ゾーン3へ
吹き込まれ、空中で球状となりガラスビーズ4となる。
【0018】(実施の形態2)この実施の形態2は上記
実施の形態1と同様に反射材として用いるガラスビーズ
4の場合で、所望粒径範囲より小さいガラス微粉末2を
所望粒径程度に造粒し、この造粒物をガラスビーズ4と
する製造方法である。
【0019】この実施の形態2で使用するガラス微粉末
2は上記実施の形態1の粉砕工程で発生した所望粒径未
満すなわち38μm未満のものである。そして、このガ
ラス微粉末2とイオン交換水とを混合・撹拌しガラスス
ラリーとし、スプレードライヤーを用いて、ガラススラ
リーを霧状に吹き飛ばし55μmの粒径を目標に造粒す
る。そして、この造粒したものを一定量ずつバーナ5に
より空気−LPGの混合ガスを燃焼している加熱成形ゾ
ーン3へ吹き込ませ、空中で球状としガラスビーズ4と
なる。
【0020】(実施の形態3)この実施の形態3は、実
施の形態2と同じ所望粒径範囲より小さいガラス微粉末
2を所望粒径程度に造粒して、この造粒物を予備加熱し
ガラスビーズ4とする製造方法である。
【0021】この実施の形態3では、38μm未満のガ
ラス微粉末2とバインダと溶剤を混合しガラススラリー
とし、このガラススラリーを上記実施の形態2と同様に
スプレードライヤーを用いて55μmの粒径を目標に造
粒する。なお、この造粒過程で使用されたバインダはニ
トロセルロースとし、溶剤は酢酸ブチルとした。そし
て、造粒物の予備加熱は、上記実施の形態1と同様に電
気抵抗式ヒータで加熱した空気で、造粒物を加熱成形ゾ
ーン3に吹き込むことによって行われ、予備加熱された
造粒物は、バーナ5により空気−LPGの混合ガスを燃
焼している加熱成形ゾーン3へ吹き込まれ、空中で球状
となりガラスビーズ4となる。
【0022】
【実施例】
(実施例1)この実施例1は上記した実施の形態1の実
施例である。
【0023】この実施例1で用いたガラス組成は、質量
%で54%のTiO2 、36%のBaO、5%のCa
O、3%のZnO、2%のSiO2 を用いた。そして、
この組成となるように、酸化チタン、炭酸バリウム、炭
酸カルシウム、亜鉛華、シリカをそれぞれ秤量し135
0℃で溶融しガラス化した。そして、上記実施の形態と
同じ成形方法で作成した38μm以上75μm未満のガ
ラス微粉末2を用いて、予備加熱の温度を変化させた製
造方法と予備加熱を行わない製造方法で製造したガラス
ビーズ4を1000個取り出し、その中の失透不良、異
形状不良及び気泡不良の含有数を表1に示した。なお、
表中の比較例1は従来の方法で、ガラス組成、ガラス微
粉末2の成形方法及び使用するガラス微粉末2の篩分範
囲の同じものを用いて、ガラスビーズ4を成形したとき
の結果を表したものである。比較例2は、加熱成形ゾー
ン3のバーナ5を酸素−LPGとして加熱成形ゾーン3
内の雰囲気温度を150℃〜250℃程度高くした場合
の例である。
【0024】
【表1】
【0025】この表1から、比較例1のガラスビーズ4
では、失透不良が161個、異形状不良が17個となっ
ていた。この失透不良の結果は、所望粒径のガラス微粉
末2を25℃の常温の空気で加熱成形ゾーン3に吹き込
んでいるために、所望粒径のガラス微粉末2が加熱成形
ゾーン3内で完全に溶融する温度まで上昇できず、ガラ
ス微粉末2に結晶が析出し失透ビーズが発生したからで
ある。また、異形状不良の結果は、ガラス微粉末2が完
全に溶融しても表面張力で球状になるまでの流動性を得
ることができないものが発生したからである。比較例2
のガラスビーズ4では、比較例1に比べガラス微粉末2
が十分溶融し失透不良が低下しているが、加熱成形ゾー
ン3の雰囲気が高い温度で保持されているので、複数の
ガラス微粉末2が溶着したものが発生し、異形状不良は
増加している。また、加熱成形ゾーン3の雰囲気が高い
温度で保持されているため、ガラス微粉末2の内部の温
度が上昇し、ガラス微粉末2内部で揮発した成分が発泡
し、そのまま冷却され泡として残留し気泡不良となって
いた。
【0026】一方、本発明の実施例では、予備加熱空気
温度が100℃〜1000℃までの実施例が、従来の方
法で成形した比較例1よりも失透不良数及び異形状不良
数が少なく予備加熱することの効果を確認することがで
きた。しかし、予備加熱空気温度を1200℃まで高温
にしてしまうと、所望粒径のガラス微粉末2が加熱成形
ゾーン3に吹き込まれる前に溶融してしまうものが発生
するので、加熱成形ゾーン3にガラス微粉末2を吹き込
むノズル6中にガラス微粉末2が付着してしまい、ガラ
スビーズ4の成形を行うことができなかった。したがっ
て、ガラス微粉末2の粒径が38μm以上75μm未満
のものは、予備加熱のための空気温度は100℃〜10
00℃が好ましい。より好ましくは、400℃〜100
0℃である。
【0027】(実施例2)この実施例2は上記した実施
の形態2の実施例である。
【0028】この実施例では、上記実施の形態と同じ組
成でかつ同じ成形方法で作成した38μm未満の粒径の
ガラス微粉末2を造粒しガラスビーズ4化したものと上
記実施例1で用いた比較例1とを比較した。そして、表
2には成形したガラスビーズ4の失透不良数及び異形状
不良数を示した。なお、実施例2−1は38μm未満の
粒径のガラス微粉末2とイオン交換水とをボールミルで
スラリー状としスプレードライヤーを用いて、55μm
を目標として造粒したものであり、実施例2−2は38
μm未満の粒径のガラス微粉末2とイオン交換水とを超
音波洗浄器を用いてスラリー状とし、スプレードライヤ
ーを用いて、55μmを目標として造粒したものであ
る。ここで、粉砕時にイオン交換水を用いたのは、水道
水に比べ不純物が少なくガラス組成への影響を少なくす
るためである。また、この実施例2では造粒目標を55
μmとしたが、これは成形するガラスビーズ4の粒径範
囲を38μm以上75μm未満としたためであるので、
成形するガラスビーズ4の粒径範囲によって、造粒する
大きさは変動させることができる。
【0029】なお、ビーズ化率とは、投入したガラス微
粉末2がどれくらい38μm以上75μm未満の粒径範
囲内のガラスビーズ4に成形されたかを表したものであ
る。
【0030】
【表2】
【0031】この表2から、実施例2−1及び2−2の
ガラスビーズ4は、比較例1で成形したガラスビーズ4
の失透不良数や異形状不良数とほぼ同等のものを得るこ
とができた。また、ビーズ化率についても比較例1では
63.5%でり、実施例2−1及び2−2では65.7
%及び63.2%となっており従来とほぼ同等のものを
得ることができた。
【0032】なお、この実施例2ではガラス微粉末2と
イオン交換水とを混合しスラリー状としたが、不純物を
含まない純水やガラス成分の溶出が少ないアルコールを
用いてスラリー状としてもよい。
【0033】(実施例3)この実施例3は上記した実施
の形態3の実施例である。
【0034】この実施例では、上記実施の形態と同じ組
成でかつ同じ成形方法で作成した38μm未満の粒径の
ガラス微粉末2とニトロセルロースと酢酸ブチルを混合
し、スプレードライヤーを用いて55μmを目標として
造粒し、実施例1と同様に予備加熱空気温度を変えてガ
ラスビーズ4を成形したものである。そして、表3には
予備加熱空気温度ごとでかつ、成形したガラスビーズ4
の粒径別に失透不良数、異形状不良数及びガラスビーズ
4中のバインダ有無を示した。なお、サンプル数は粒径
別ごとに500個である。
【0035】この実施例では比較例を掲載していない
が、上記実施例1の比較例1が、予備加熱を行わずガラ
スビーズ4を成形しているので、この比較例1が本実施
例3の比較例となる。また、バインダの有無とは製造さ
れたガラスビーズ4を分析した結果、バインダ成分が含
まれているか否かで判断した。
【0036】
【表3】
【0037】この表3から予備加熱空気温度が100℃
では成形したガラスビーズ4の63μm以上75μm未
満の粒径のものにバインダの成分が混入していたが、予
備加熱空気温度が200℃以上ではバインダ成分が混入
しなくなった。しかし、予備加熱空気温度が600℃で
は63μm〜75μmの粒径範囲のガラスビーズ4を成
形することはできなかった。これは、造粒したガラス微
粉末2を加熱成形ゾーン3に吹き出すまでに、造粒に関
与していたバインダの一部が蒸発してしまい造粒した粒
が小さくなってしまうからである。したがって、ニトロ
セルロースと酢酸ブチルとの混合物を用いてガラス微粉
末2を造粒した場合は、予備加熱温度を200℃〜60
0℃とすることが望ましい。
【0038】また、表4にはこの実施例で用いたもの以
外のバインダと溶剤の組み合わせを用いたときの予備加
熱空気温度の範囲を示す。なお、表4には一つのバイン
ダに対し複数の溶剤が示されているが、この溶剤は個々
にバインダと混合しガラス微粉末2の造粒に用いるもの
である。
【0039】
【表4】 以上の実施例では、ガラス微粉末2の予備加熱に電気抵
抗式ヒータで加熱した空気を用いていたが、ガラス微粉
末2の予備加熱の手段はこれに限定されることなく以下
に示す予備加熱手段を用いることもできる。この予備加
熱手段は、ガラス微粉末2を加熱成形ゾーン3へ吹き込
むためのノズル6を加熱することによって、ガラス微粉
末2の予備加熱を行うものである。このノズル6の加熱
は、その外周に設置した電気抵抗式ヒータによって行わ
れる。
【0041】また、実施例1、2又は実施例1、3をガ
ラスビーズ4の成形に併用した場合、ビーズ化率は70
%〜80%となり、実施例2で示した比較例3のビーズ
化率63.5%よりも優れたビーズ化率が得られた。
【0042】
【発明の効果】請求項1に対応する発明は、ガラス微粉
末を予備加熱するようにし、かつ加熱成形ゾーン内で溶
融する温度まで加熱することができるので、成形された
ガラスビーズ中に失透したものや、異形状のものの含有
率を低減することができる。また、加熱成形ゾーン内の
雰囲気温度を必要以上に上昇させなくてもよくなるの
で、成形されたガラスビーズ中に気泡の発生を防ぐこと
ができる。
【0043】請求項2に対応する発明は、ガラス微粉末
を加熱成形ゾーンに吹き込む空気を加熱することで予備
加熱を行うことにより、ガラス微粉末を加熱成形ゾーン
へ吹き込む過程で簡単にガラス微粉末を予備加熱するこ
とができる。
【0044】請求項3に対応する発明は、ガラス微粉末
を加熱成形ゾーンへ吹き込む際に加熱された雰囲気を通
過させることで予備加熱を行うことにより、ガラス微粉
末を加熱成形ゾーンへ吹き込む過程で簡単にガラス微粉
末を予備加熱することができる。
【0045】請求項4に対応する発明は、ガラス微粉末
を造粒してガラスビーズを成形していることにより、所
望粒径よりも細かく粉砕されたガラス微粉末をガラスビ
ーズ成形用に使用することができるので、ビーズ化率を
向上させることができる。
【0046】請求項5に対応する発明は、イオン交換水
や純水を用いてガラス微粉末をスラリー状とすることに
より、造粒物中にガラス成分以外の不純物の混入を防ぐ
ことができるので、造粒しないものと替わらない機能を
有するガラスビーズを成形することができる。
【0047】請求項6に対応する発明は、造粒物を予備
加熱するようにし加熱成形ゾーン内で溶融する温度まで
加熱することができるので、成形されたガラスビーズ中
に失透したものや、異形状のものの含有率を低減するこ
とができる。また、加熱成形ゾーン内の雰囲気温度を必
要以上に上昇させなくてもよくなるので、成形されたガ
ラスビーズ中に気泡の発生を防ぐことができる。さら
に、所望粒径以下のガラス微粉末をもガラスビーズ化す
ることができるので、ビーズ化率を向上させることがで
きる。請求項7に対応する発明は、蒸発性を有するバイ
ンダ及び溶剤が加熱成形ゾーン内までに蒸発することに
より、成形されるガラスビーズの組成中に不純物の混入
を防ぐことができるので、造粒しないものと替わらない
機能を有するガラスビーズを成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の製造方法を用いたガラスビ
ーズ製造装置の概念図である。
【符号の説明】
1…粉砕機 2…ガラス微粉末 3…加熱成形ゾーン
4…ガラスビーズ 5…バーナ 6…ノズル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス微粉末を空気とともに加熱成形ゾ
    ーンに吹き込むことにより前記ガラス微粉末を球状化す
    るガラスビーズ製造方法において、前記ガラス微粉末を
    予備加熱後加熱成形ゾーンに吹き込むことを特徴とする
    ガラスビーズの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ガラス微粉末を前記加熱成形ゾーン
    に吹き込む空気を加熱することで前記予備加熱を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載のガラスビーズ製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ガラス微粉末を前記加熱成形ゾーン
    へ吹き込む際に加熱された雰囲気を通過させることで前
    記予備加熱を行うことを特徴とする請求項1記載のガラ
    スビーズ製造方法。
  4. 【請求項4】 ガラス微粉末を空気とともに加熱成形ゾ
    ーンに吹き込むことにより前記ガラス微粉末を球状化す
    るガラスビーズ製造方法において、前記ガラス微粉末を
    スラリー状とし所望とする大きさに造粒し、加熱成形ゾ
    ーンに吹き込むことを特徴とするガラスビーズの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記ガラス微粉末をイオン交換水、純水
    のいずれか一方でスラリー状とすることを特徴とする請
    求項4記載のガラスビーズの製造方法。
  6. 【請求項6】 ガラス微粉末を空気とともに加熱成形ゾ
    ーンに吹き込むことにより前記ガラス微粉末を球状化す
    るガラスビーズ製造方法において、前記ガラス微粉末を
    スラリー状とし所望とする大きさに造粒し、この造粒物
    を予備加熱後加熱成形ゾーンに吹き込むことを特徴とす
    るガラスビーズの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ガラス微粉末を前記加熱成形ゾーン
    内までに蒸発する蒸発性を有するバインダ及び溶剤を用
    いてスラリー状とすることを特徴とする請求項6記載の
    ガラスビーズの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1203754A3 (en) * 2000-11-01 2003-06-04 L'air Liquide, S.A. à Directoire et Conseil de Surveillance pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Process and vertical furnace for producing glass beads
JP2007022832A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス粉末の製造方法
JP2015074580A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 鹿児島県 火山ガラスマイクロボールの製造方法

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