JPH10212077A - 電子機器の電線巻き取り装置 - Google Patents

電子機器の電線巻き取り装置

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JPH10212077A
JPH10212077A JP1353397A JP1353397A JPH10212077A JP H10212077 A JPH10212077 A JP H10212077A JP 1353397 A JP1353397 A JP 1353397A JP 1353397 A JP1353397 A JP 1353397A JP H10212077 A JPH10212077 A JP H10212077A
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rotary bobbin
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線の巻き取り軸方向をも含んで重ね巻きで
き、しかも、特に整巻ができる電子機器の電線巻き取り
装置を得ること。 【解決手段】 本発明の電線巻き取り装置1は、電線W
を巻き取る回転ボビン2と、この回転ボビンの回転に連
動して、その回転巻取り軸21方向に往復運動する電線
ガイド装置3とから構成されており、回転ボビンの回転
数Nbと電線ガイド装置の往復運動周期Nwとの比率N
b/Nwが2Nまたは2(N−1)、或いはその近傍の
値となるように設定されていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノートパソコン、
CD、MD、DVD、ラジオ、TVなどの各種電子機
器、或いはこれらの電子機器に使用される電源アダプ
タ、外付け電池ボックスなどの電源の入出力電線の巻き
取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、ノートパソコン、CD、MD、D
VD、ラジオ、TVなどの各種電子機器が大量生産され
ている。それらの多くの電子機器が、技術の進歩によっ
て、軽薄短小化、低消費電力化され、それに伴って前記
電子機器がポータブル化され、バッテリが電源として内
蔵されるようになっている。これらの電子機器を、例え
ば、屋内で使用する場合には、商用電源を利用するため
に電源アダプタが使用されている。或いはまた、比較的
安価な電源として乾電池を補助電源として使用され、そ
れを収納し、前記電子機器の電源として使用するために
外付け電池ボックスが用いられている。そして、前記の
ように軽薄短小化、低消費電力化されるにつれ、前記各
種電子機器のみならず、電源アダプタや外付け電池ボッ
クスの導入も飛躍的に多くなっている。
【0003】しかし、例えば、電源アダプタでは、1m
〜3mもある入力線、出力線が電源アダプタ本体から導
出された構造になっているものが多く、持ち運ぶ際に前
記長い入力、出力用電源コードが邪魔になり、運搬や携
帯に不便である。これは電源アダプタ、外付け電池ボッ
クスのような付属品のみならず、CD、MD、DVD、
ラジオ、TVなどの各種電子機器においても同様であ
る。なお、本明細書において、前記各種電子機器、電源
アダプタ、外付け電池ボックスなどを総称して、以下、
単に「電子機器」と略記する。
【0004】前記のように余分な電線は邪魔になるた
め、往々にして束ねて整理するが、束ねておくと、ハウ
スダストが溜まり、そしてカビが発生する原因になっ
て、衛生上の問題にもなる。
【0005】そこで、電気釜、電気掃除機のような家電
機器や、実開昭59−66318号に開示されている
「電源コード巻きリール」、実開昭63−33387号
に開示されている「整流変圧アダプター」のように電線
巻き取り装置を組み込んで余分な電線を巻き取っておく
ものがある。そして更に、余分な電線を単純に巻き取る
だけでなく、実開昭59−159670号や実開平3−
49267号に開示されているように、電線の巻き取り
に当たって電線を整然と巻き取る目的のための電線案内
機構を備えた構造の「コードリール」が提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記実開昭5
9−159670号に開示されている「コードリール」
の巻き取り機構は、平ギアとトラバース用送りネジとで
構成されているため、その構造が比較的複雑であり、し
かもガタ付き多く、そして巻き取られた電線の巻き取り
状態は「綾巻き」である。また、後者の前記実開平3−
49267号に開示されている「コード巻取装置」の巻
き取り機構は、その構造が比較的簡単ではあるが、その
図面に示されたような「整巻」とはならず、実際には
「綾巻き」となる。この「綾巻き」は比較的長い電線を
小容積でコンパクトに巻き取ることができないという課
題がある。
【0007】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするものであって、電線の巻き取り軸方向をも含んで
重ね巻きでき、しかも、特に整巻ができる電子機器の電
線巻き取り装置を得ることを課題とするものである。
【0008】なお、本明細書で用いられている用語「整
巻」とは巻き取られた相隣る電線が隙間無く接して巻き
取られる状態のものをいう。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の電子機器の電線巻き取り装置は、電線を、
回転巻取り軸の軸方向及び必要に応じてその直径方向に
巻き取る回転ボビンと、この回転ボビンの回転に連動し
て、前記回転ボビンの回転巻取り軸方向に往復運動する
電線ガイド装置とから構成されている電子機器の電線巻
き取り装置において、前記回転ボビンの回転数Nbと前
記電線ガイド装置の往復運動周期Nwとを、前記回転ボ
ビンの回転巻取り軸方向の1段当たりの電線巻き取り可
能数をNとしたとき、前記回転ボビンと前記電線ガイド
装置との動作周期比率Nb/Nwが2Nまたは2(N−
1)、或いはその近傍の値となるように設定することに
よって、前記課題を解決している。
【0010】従って、本発明の電子機器の電線巻き取り
装置(以下、単に「電線巻き取り装置」と略記する)
は、比較的長い電線であっても整巻することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電線巻き取り装置
の実施例を図を用いて説明する。図1は本発明の電線巻
き取り装置を組み込んだ電源アダプタの平面図であり、
図2は本発明の電線巻き取り装置を組み込んだ外付けの
電池ボックスの平面図であり、図3は本発明の電線巻き
取り装置を組み込んだ電子機器の平面図であり、図4は
本発明の実施例である電線巻き取り装置の側面図であ
り、図5は図4に示した電線巻き取り装置の下面図であ
り、図6は本発明の電線巻き取り装置に組み込まれてい
る電線ガイド装置を示していて、同図Aはその側面図、
同図Bはその平面図であり、図7は本発明の電線巻き取
り装置による整巻を説明するための図4に示した電線巻
き取り装置の下面図であり、図8は本発明の電線巻き取
り装置の回転ボビンに適用できる第2の構造を示す回転
巻取り軸の正面図であり、図9は本発明の電線巻き取り
装置の回転ボビンに適用できる第3の構造を示す回転巻
取り軸の正面図であり、図10は本発明の電線巻き取り
装置の回転ボビンに適用できる第4の構造を示す回転巻
取り軸の正面図であり、図11は本発明の電線巻き取り
装置の回転ボビンに適用できる第2の構造を示す制限板
を示していて、同図Aはその正面図、同図Bは同図Aの
B−B線上から矢印方向に見た制限板の内面の平面図で
あり、図12は本発明の電線巻き取り装置の回転ボビン
に適用できる第3の構造を示す制限板を示していて、同
図Aはその正面図、同図Bは同図AのB−B線上から矢
印方向に見た制限板の内面の平面図であり、そして図1
3は本発明の電線巻き取り装置の回転ボビンに適用でき
る第4の構造を示す制限板を示していて、同図Aはその
正面図、同図Bは同図AのB−B線上から矢印方向に見
た制限板の内面の平面図である。
【0012】先ず、図1に示した電源アダプタ110か
ら説明する。この電源アダプタ110の筐体111内に
は整流回路などの電源回路112の他に、本発明の電線
巻き取り装置1が組み込まれている。この電源アダプタ
110の電源入力プラグは筐体111の背面に設けられ
ており、この図には示されていない。そしてこの電源ア
ダプタ110は電線巻き取り装置1から筐体111の側
面を経て出力電線Woが導出されており、その先端部に
出力プラグ113が接続された構造で構成されている。
【0013】図2に示した電池ボックス120も、筐体
121内に電源回路122の他に本発明の電線巻き取り
装置1が組み込まれていて、この電線巻き取り装置1か
ら筐体121の側面を経て出力電線Woが導出されてお
り、その先端部に出力プラグ123が接続された構造で
構成されている。
【0014】図3に示した電子機器130には、筐体1
31の内部一隅に本発明の電線巻き取り装置1が内蔵さ
れており、筐体131の外表面132には、例えば、デ
ィスプレー133が、その一部分には各種の操作スイッ
チ134が配設されていて、前記電線巻き取り装置1に
は先端部に電源プラグ135が固定されている入力電線
Wiが筐体131を経て接続された構造で構成されてい
る。
【0015】これら電源アダプタ110、電池ボックス
120及び電子機器130の不使用時は、以下に説明す
る本発明の電線巻き取り装置1によって、それらの出力
電線Wo及び入力電線Wiは巻き取られ、収納される。
従って、従来技術の電源アダプタ、電池ボックス、電子
機器などでしばしば見受けられたように、それらの出力
電線Wo及び入力電線Wiを筐体外で折り畳むとか、筐
体の外周面に巻き付けた状態で保管する見苦しさはな
く、すっきりとした状態で保管することができる。
【0016】次に、本発明の電線巻き取り装置1を、図
4乃至図7を用いて説明する。図4乃至図6に示したよ
うに、本発明の電線巻き取り装置1は、大きく分けて電
線Wを巻き取る回転ボビン2と、この回転ボビン2に電
線Wを整巻するための電線ガイド装置3と、前記回転ボ
ビン2の回転を電線ガイド装置3に伝達する伝達機構4
とから構成されている。なお、これらの図では、この電
線巻き取り装置を収納する筐体を省略した状態で示しさ
れている。
【0017】前記回転ボビン2は、電線Wを巻き取るた
めの回転巻取り軸21と、この回転巻取り軸21の両端
部に、その軸線に対して垂直で互いに並行状態で固定さ
れた円盤状の制限板22とから構成された構造のもので
ある。なお、符号Caはこの回転ボビン2及び回転巻取
り軸21の回転中心を指す。前記電線ガイド装置3は、
図4及び図6に示したように、電線ガイド支持アーム3
1と電線ガイド36とから構成されている。その電線ガ
イド支持アーム31は基端部に形成された回動軸Cbを
中心に回動し、中央部に長孔の掛合孔32が形成されて
いる。この掛合孔32の幅は後記の連結ピン46の直径
よりも若干広い寸法の幅であり、その長さは連結ピン4
6が回転する直径の寸法の長さか、若干長い寸法の長さ
とする。この長さの寸法は最小値であって、電線ガイド
支持アーム31の強度に差し支えがない限り長くしても
よいが、前記の幅は広くすると巻き取り方向にガタが生
じるので、整巻をする場合には好ましくない。なお、こ
こでは電線ガイド支持アーム31の中央部に長孔の掛合
孔32を形成しているが、これとは別に電線ガイド支持
アーム31に長孔の掛合孔32を持つ別の部材を付加し
ても差し支えない。
【0018】そしてこの電線ガイド支持アーム31の先
端部には、電線ガイド36が、回転ボビン2の円周方向
(図6Aの矢印R)及び回転ボビン2の回転巻取り軸2
1方向(図6Bの矢印X)に回動できるように、軸33
と支持具34とで軸支された状態で取り付けられてい
る。電線ガイド36の矢印R方向への回動の自由度(ガ
タ)は比較的大きく採られているが、矢印X方向への回
動の自由度は電線Wを整巻するためにできるだけ小さく
する。この電線ガイド36は中心部に電線Wを通して案
内するガイド孔35が形成されている円筒状の構造のも
のである。そして、この電線ガイド装置3は、前記回転
ボビン2の回転力により前記伝達機構4を介して、回動
軸Cbを中心にして回転ボビン2の回転巻取り軸21方
向に往復回動するものである。
【0019】電線ガイド36の回転ボビン2の円周方向
(図6Aの矢印R)への回動の自由度を大きく採ったの
は、電線Wの縦方向の振れが大きくなっても、電線Wを
回転ボビン2上にきちんと揃えて巻き付けるためであ
る。また、電線ガイド36の回転ボビン2の回転巻取り
軸21方向(図6Bの矢印X)への回動の自由度を小さ
くするのは、電線Wの横ずれを少なくすることができ、
電線Wを回転ボビン2上にその端からきちんと揃えて巻
き付けることができる。
【0020】前記伝達機構4は、図4及び図5に示した
ように、タイミングベルト41と、第1プーリ42と、
第2プーリ43と、第1ベベルギア44と、第2ベベル
ギア45と、連結ピン46とから構成されている。前記
第1プーリ42は前記回転ボビン2の回転巻取り軸21
と同軸で、そして一体的に回転するように固定され、前
記第2プーリ43は第1ベベルギア44と一体化されて
筐体に回転軸Ccを中心に回転自在に軸支されており
(不図示)、これら両第1、第2プーリ42、43に前
記タイミングベルト41が装着されている。前記第2ベ
ベルギア45は前記回転ボビン2の外周部近傍において
前記第1ベベルギア44に対して直角に前記回転ボビン
2の回転巻取り軸21と並行状態で噛み合って前記筐体
に回転軸Cdを中心に回転自在に軸支されており(不図
示)、そしてこの第2ベベルギア45の前記回転ボビン
2側の面に前記連結ピン46が植設されていて、この連
結ピン46が前記電線ガイド支持アーム31の掛合孔3
2に遊嵌した状態で掛合し、伝達機構4が電線ガイド支
持アーム31に連結されている。
【0021】図示していないが、本発明の電線巻き取り
装置1は、この電線巻き取り装置1から電線Wを引出し
た電子機器の使用状態においては、引き出された所要の
長さの電線Wをロックするロック機構を備えており、ま
た、この使用状態から引き出されている電線Wを巻き取
る場合に回転ボビン2を回転させて、その電線Wを巻き
取るためには人力で回転ボビン2を回転させてもよい
が、通常は、回転巻取り軸21内などにバネモータ、電
動モータなどで構成した巻取り動力機構を内蔵させて、
この巻取り動力機構により回転ボビン2を回転させ、電
線Wを巻き取るように構成してもよい。しかし、これら
の機構及び前記ロック機構の解除ボタンなどは本発明の
主要素ではないため、それらの機構の図示及び説明は省
略する。
【0022】次に、前記本発明の電線巻き取り装置1の
動作を説明する。先ず、引き出された状態にある電線W
を巻き取る場合には、前記のような巻取り動力機構が作
動して回転ボビン2が回転し始める。回転ボビン2が回
転すると、その回転力が前記第1プーリ42、タイミン
グベルト41、第2プーリ43及び第1ベベルギア4
4、第2ベベルギア45、そして前記連結ピン46から
構成されている前記伝達機構4を介して前記電線ガイド
装置3の電線ガイド支持アーム31に伝わり、この電線
ガイド支持アーム31は回動軸Cbを中心にして回転ボ
ビン2の回転巻取り軸21方向に往復回動する。
【0023】整巻の条件としては、次の数式〔数1〕ま
たは数式〔数2〕を満足するように回転ボビン2の回転
数及び電線ガイド36の動作周期を動作させればよい。 ただし、Nb:回転ボビン2の動作周期(回転数) Nw:電線ガイド36の動作周期 N :回転ボビン2の回転巻取り軸21方向における1
段当たりの電線巻き取り可能数 とする。
【0024】
【数1】
【0025】
【数2】
【0026】かくして巻き取られた電線Wは整巻され
る。なお、〔数1〕の場合は、電線Wの太さにばらつき
がなく、そして巻き取ろうとする電線Wに捩じれが生じ
ない理想的な状態の場合の式であって、電線Wを比較的
多く巻き取れる。〔数2〕の場合は、実際には電線Wの
太さにばらつきがあるものであり、そして巻き取ろうと
する電線Wが回転ボビンに巻き取られる時には捩じれが
生じる場合があり、そのような実際的な状態を考慮した
場合の式である。
【0027】具体的な実施例を示す。〔数1〕の場合
は、N=5のとき、Nb=10Nwとなり、回転ボビン
2が10回転すると電線ガイド36が1周期して元の位
置に戻る。〔数2〕の場合は、N=5のとき、Nb=8
Nwとなり、回転ボビン2が8回転すると電線ガイド3
6が1周期して元の位置に戻る。
【0028】また、図7の符号Pgで示したように、電
線ガイド36の位置を、電線Wが回転ボビン2の回転巻
取り軸21に実際に巻き取られる位置よりも電線Wの太
さの0乃至1ピッチ遅延させて駆動させるようにする。
そうすると、電線ガイド36のガイド孔35に通した線
Wは、一方の制限板22側から既に回転ボビン2上に巻
き取られた電線Wに密着しながら他方の制限板22側ま
で巻き取られ、そして電線ガイド支持アーム31の反転
と同時に電線ガイド36も反転して前記一層目に巻き取
られている電線Wの上に重ねられて、そして前記のよう
に相隣る電線Wが密着しながら前記一方の制限板22ま
で巻き取られる。以上の動作が1サイクルの巻き取り動
作であるが、巻き取ろうとする電線Wの長さが回転ボビ
ン2に比較して長い場合は前記巻き取り動作が繰り返さ
れる。
【0029】従って、既に回転ボビン2に巻き取られて
いる電線と今まさに巻き取られようとしている電線との
隣接部の密着性が増大し、前記の電線ガイド装置3の併
用と相まって電線の整巻性が一層向上する。この構造は
電線の一部分に多少の曲がりがあっても、これを吸収し
てしまう効果がある。
【0030】同軸構造で構成されている前記第2プーリ
43と第1ベベルギア44とは一体的に回転するが、両
者間に減速機構を介在させて回転させるように構成して
もよい。
【0031】次に、図8乃至図13を用いて、回転ボビ
ンなどの変形例を説明する。先ず、図8乃至図10を用
いて、回転ボビンの回転巻取り軸の変形例について説明
する。図8に示した回転ボビン2Aを説明する。この回
転ボビン2Aは、その回転巻取り軸21Aの表面に、そ
の回転巻取り軸21A方向に、巻き取ろうとする電線W
の直径とほぼ同一のピッチで、断面が半円形の巻溝23
が螺旋状に密接して形成されている。このような螺旋状
巻溝23を設けることで、巻き取ろうとする電線Wは回
転ボビン2Aの端からきちんと揃えて螺旋状巻溝23に
嵌まり込みながら巻き取られ、電線ガイド装置3の動き
との相乗効果によって、電線Wの前記整巻を確実に行う
ことができる。
【0032】次に、図9に示した回転ボビン2Bを説明
する。この回転ボビン2Bは、その回転巻取り軸21B
の表面に、その回転巻取り軸21B方向に、巻き取ろう
とする電線Wの直径の1/8以下のピッチで、断面が半
円形或いはV字状の巻溝24が螺旋状に密接して形成さ
れている。
【0033】前記螺旋状巻溝24の代わりに、図10に
示したように、回転巻取り軸21Cの表面に、その回転
巻取り軸21C方向に、巻き取ろうとする電線Wの直径
の1/8以下のピッチで、複数本の断面が半円形或いは
V字状の円環状巻溝25を密接させて形成してもよい。
【0034】このような螺旋状巻溝24や円環状巻溝2
5を設けることで、巻き取ろうとする電線Wは、その一
部分が螺旋状巻溝24に嵌まり込みながら回転ボビン2
B、2Cの一方の制限板22側から他方の制限板22側
まできちんと巻き取ることができ、更に電線ガイド装置
3との相乗効果によって電線Wの前記整巻を確実に行う
ことができる。
【0035】次に、図11乃至図13を用いて、回転ボ
ビンの制限板の変形例について説明する。図11に示し
た回転ボビン2Dであるが、この回転ボビン2Dの両制
限板22Dの内面には、回転巻取り軸21側から等角間
隔で放射状に複数本の突起26が形成されている。これ
らの放射状突起26の代わりに、図12に示したよう
に、両制限板22Eの内面に、回転巻取り軸21側から
等角間隔で、電線回転巻取り方向とは逆方向に複数本の
渦巻状突起27を形成してもよい。
【0036】これらの放射状突起26や渦巻状突起27
を設けることで、制限板22D、22Eに接する電線W
の接触面積が少なくなり、摩擦が減少する。従って、電
線の引出しと巻き取りの操作が軽い力でスムーズに行う
ことができ、使い勝手が向上する。そして電線の磨耗を
も更に軽減することができる。
【0037】前記制限板22Eの各渦巻状突起27に接
しようとする電線Wの接触抵抗を更に軽減させるために
は、図13に示したように、制限板22Fの内面に形成
する渦巻状突起28を、前記渦巻状突起27と同様の方
向に形成することは無論のことであるが、それらの渦巻
状突起28が電線Wと接する部分ではどこでも、それら
両者の交差角度がほぼ直角になるように形成する。
【0038】このような構造の回転ボビン2Fは、電線
Wが各制限板22Fに接する接触面積が最小になるた
め、磨耗も最小になる。従って、電線の引出しと巻き取
りの操作が更に軽い力でスムーズに行うことができ、使
い勝手も一層向上する。そして電線の磨耗をも更に軽減
することができる。
【0039】本発明の電線巻き取り装置1には、図1に
示したような回転巻取り軸21及び制限板22を基本と
し、電線Wの種類、太さ、長さなどを勘案して、以上に
記したような変形例の回転巻取り軸21A、21B、2
1Cや制限板22D、22E、22Fを組み合わせて、
回転ボビンを構成するとよい。
【0040】以上の説明は、電線巻き取り装置1により
電線を巻き取り時の動作を説明したものであるが、この
電線巻き取り装置1に巻き取られて、収納されている状
態の電線を引き出す場合には、電気掃除機や電気炊飯器
のような家電製品の電線巻き取り装置と同様に、巻き取
られている電線を手で摘み、必要な長さだけ巻き取り方
向に逆らって引き出すだけでよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電線巻き
取り装置は、綾巻きや前記家電製品の電線巻き取り装置
で見受けられるスパイラル状の巻き取りと異なり、電線
を整巻できるため、比較的長い電線であっても小容積で
コンパクトに巻き取ることができる。
【0042】しかも、回転ボビンの回転巻取り軸に、螺
旋状巻溝や円環状巻溝を設けることで、巻き取ろうとす
る電線を回転ボビンの端からきちんと揃えて整巻するこ
とができ、また、両制限板の内面に放射状突起や渦巻状
突起を設けることで、制限板に接しようとする電線の接
触抵抗を軽減することができ、そして電線の磨耗を軽減
することができる。
【0043】そして、電子機器の入力電線、出力電線の
一方または双方の余分な長さの電線は、この電線巻き取
り装置に収納できるので、煩わしさがなく、そして手足
を引っかけることによって生じる事故も皆無にすること
ができる。このことは弱視者または視覚障害者に対して
更に有効である。
【0044】また、本発明の電線巻き取り装置は余分の
電線が電線巻き取り装置に収納できるため、ハウスダス
トが溜まったり、ダニが付着したり、カビが発生したり
することがなくなり、健康上、衛生上にも好ましい。そ
してまた、電子機器の使用時において、本発明の電線巻
き取り装置の前記の使用時のみならず、その使用を終え
て電線を収納する時は、従来のように束ねる必要はな
く、ボタンかレバーなどを押すだけで簡単に巻き取るこ
とができ、収納時の操作性が非常によい。更にまた、通
常使用しない時や移動時にも、電線の収納容積を従来よ
りも更に小さくすることができ、使い易さも向上する。
以上のように数々の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電線巻き取り装置を組み込んだ電源
アダプタの平面図である。
【図2】 本発明の電線巻き取り装置を組み込んだ外付
けの電池ボックスの平面図である。
【図3】 本発明の電線巻き取り装置を組み込んだ電子
機器の平面図である。
【図4】 本発明の実施例である電線巻き取り装置の側
面図である。
【図5】 図4に示した電線巻き取り装置の下面図であ
る。
【図6】 本発明の電線巻き取り装置に組み込まれてい
る電線ガイド装置を示していて、同図Aはその側面図、
同図Bはその平面図である。
【図7】 本発明の電線巻き取り装置による整巻を説明
するための図4に示した電線巻き取り装置の下面図であ
る。
【図8】 本発明の電線巻き取り装置の回転ボビンに適
用できる第2の構造を示す回転巻取り軸の正面図であ
る。
【図9】 本発明の電線巻き取り装置の回転ボビンに適
用できる第3の構造を示す回転巻取り軸の正面図であ
る。
【図10】 本発明の電線巻き取り装置の回転ボビンに
適用できる第4の構造を示す回転巻取り軸の正面図であ
る。
【図11】 本発明の電線巻き取り装置の回転ボビンに
適用できる第2の構造を示す制限板を示していて、同図
Aはその正面図、同図Bは同図AのB−B線上から矢印
方向に見た制限板の内面の平面図である。
【図12】 本発明の電線巻き取り装置の回転ボビンに
適用できる第3の構造を示す制限板を示していて、同図
Aはその正面図、同図Bは同図AのB−B線上から矢印
方向に見た制限板の内面の平面図である。
【図13】 本発明の電線巻き取り装置の回転ボビンに
適用できる第4の構造を示す制限板を示していて、同図
Aはその正面図、同図Bは同図AのB−B線上から矢印
方向に見た制限板の内面の平面図である。
【符号の説明】
1…本発明の電線巻き取り装置、2,2A,2B,2
C,2D,2E,2F…回転ボビン、21,21A,2
1B,21C…回転巻取り軸、22,22D,22E,
22F…制限板、23,24…螺旋状巻溝、25…円環
状巻溝、26…放射状突起、27,28…渦巻状突起、
3…電線ガイド装置、31…電線ガイド支持アーム、3
2…掛合孔、33…軸、34…支持具、35…ガイド
孔、36…電線ガイド、4…伝達機構、41…タイミン
グベルト、42…第1プーリ、43…第2プーリ、44
…第1ベベルギア、45…第2ベベルギア、46…連結
ピン、110…電源アダプタ、111…筐体、112…
電源回路、113…出力プラグ、120…電池ボック
ス、121…筐体、122…電源回路、123…出力プ
ラグ、130…電子機器、131…筐体、132…外表
面、133…ディスプレー、134…操作スイッチ、1
35…電源プラグ、Wo…出力電線、Wi…入力電線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を、回転巻取り軸の軸方向及び必要
    に応じてその直径方向に巻き取る回転ボビンと、この回
    転ボビンの回転に連動して、前記回転ボビンの回転巻取
    り軸方向に往復運動する電線ガイド装置とから構成され
    ている電子機器の電線巻き取り装置において、 前記回転ボビンの回転数Nbと前記電線ガイド装置の往
    復運動周期Nwとは、前記回転ボビンの回転巻取り軸方
    向の1段当たりの電線巻き取り可能数をNとしたとき、
    前記回転ボビンと前記電線ガイド装置との動作周期比率
    Nb/Nwを2Nまたは2(N−1)、或いはその近傍
    の値となるように設定されていることを特徴とする電子
    機器の電線巻き取り装置。
  2. 【請求項2】 電線を、回転巻取り軸の軸方向及び必要
    に応じてその直径方向に巻き取る回転ボビンと、この回
    転ボビンの回転を伝達機構を介して前記回転ボビンの回
    転巻取り軸方向に往復運動させられる電線ガイド装置と
    から構成されている電子機器の電線巻き取り装置におい
    て、 前記伝達機構は少なくともタイミングベルトと第1、第
    2プーリと第1、第2ベベルギアと連結ピンとから構成
    されていて、 前記第1プーリは前記回転ボビンの回転巻取り軸と一体
    的に回転するように固定され、前記第2プーリは第1ベ
    ベルギアと一体化されて筐体に回転自在に軸支されてお
    り、これら両第1、第2プーリに前記タイミングベルト
    が装着されており、 前記第2ベベルギアは前記回転ボビンの外周部において
    前記第1ベベルギアに対して直角に前記回転ボビンの回
    転巻取り軸と平行状態で噛み合って前記筐体に回転自在
    に軸支されており、そしてこの第2ベベルギアの前記回
    転ボビン側の面に前記連結ピンが植設されていて、この
    連結ピンが前記電線ガイド装置に連結されていることを
    特徴とする電子機器の電線巻き取り装置。
  3. 【請求項3】 前記回転ボビンの回転巻取り軸の外周面
    に、電線の巻き取り方向と同一の方向で電線の直径とほ
    ぼ同一ピッチの螺旋状の巻溝が形成されていることを特
    徴とする請求項1及び請求項2に記載の電子機器の電線
    巻き取り装置。
  4. 【請求項4】 前記回転ボビンの回転巻取り軸の外周面
    には、巻き取ろうとする電線の直径の1/8以下のピッ
    チの環状巻溝、或いは前記電線の巻き取り方向と同方向
    の螺旋状巻溝が形成されていることを特徴とする請求項
    1及び請求項2に記載の電子機器の電線巻き取り装置。
  5. 【請求項5】 前記回転ボビンの両制限板の内面には、
    前記回転ボビンの回転巻取り軸側から放射状の、或いは
    電線の巻き取り方向とは逆方向の渦巻状の突起が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載
    の電子機器の電線巻き取り装置。
  6. 【請求項6】 前記渦巻状の突起は巻き取る電線と接触
    する各部分において、その電線との交差角度がほぼ直角
    になるように形成されていることを特徴とする請求項5
    に記載の電子機器の電線巻き取り装置。
  7. 【請求項7】 前記電線ガイド装置の遊びは、前記回転
    ボビンの回転巻取り軸方向には小さく、前記回転ボビン
    の直径方向には比較的大きく形成されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項6に記載の電子機器の電線巻
    き取り装置。
  8. 【請求項8】 前記電線ガイド装置の位置を実際に電線
    が回転ボビン上に巻き取られる位置よりも電線太さの0
    乃至1ピッチ遅延して前記電線ガイド装置を往復運動さ
    せることを特徴とする請求項1乃至請求項7に記載の電
    子機器の電線巻き取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108529349A (zh) * 2018-05-04 2018-09-14 国网内蒙古东部电力有限公司电力科学研究院 一种长导线收放装置及断线式、不断线式长导线收集方法
CN110615324A (zh) * 2019-10-08 2019-12-27 岳洋 一种新结构的电缆收放转盘

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