JPH10211293A - 上層階からの降下装置 - Google Patents
上層階からの降下装置Info
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- JPH10211293A JPH10211293A JP1800197A JP1800197A JPH10211293A JP H10211293 A JPH10211293 A JP H10211293A JP 1800197 A JP1800197 A JP 1800197A JP 1800197 A JP1800197 A JP 1800197A JP H10211293 A JPH10211293 A JP H10211293A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 建築物の災害時等に避難及び救難を安全、迅
速に行うことができ、高所より荷物等を下ろすのに活用
できる簡単、安価な降下装置を提供する。 【解決手段】 建築物の壁面Wに沿ってガイドレール2
を設置する。降下台4にガイドレール2に摺動自在に係
合する係合脚6を設ける。降下台4上に速度規制装置8
で回転速度を規制された回転軸10を設け、その先端に
回転部材12を設ける。回転部材12の周囲に数個の係
合子16を等分配置する。降下ガイド14は回転部材1
2の回転軸10に対し壁面Wの降下方向の略一定速度を
与えるガイド面14aを備える。係合子16が次のガイ
ド面14a上に係合する復帰行程において、他の降下ガ
イド14への接触を避ける退避手段を設ける。
速に行うことができ、高所より荷物等を下ろすのに活用
できる簡単、安価な降下装置を提供する。 【解決手段】 建築物の壁面Wに沿ってガイドレール2
を設置する。降下台4にガイドレール2に摺動自在に係
合する係合脚6を設ける。降下台4上に速度規制装置8
で回転速度を規制された回転軸10を設け、その先端に
回転部材12を設ける。回転部材12の周囲に数個の係
合子16を等分配置する。降下ガイド14は回転部材1
2の回転軸10に対し壁面Wの降下方向の略一定速度を
与えるガイド面14aを備える。係合子16が次のガイ
ド面14a上に係合する復帰行程において、他の降下ガ
イド14への接触を避ける退避手段を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の災害時等
において、上層階からの避難または救難等に有効な、ま
た、倉庫等において高所より荷物等を下ろしたりするの
に有効な実質的に無動力駆動の降下装置に関するもので
ある。
において、上層階からの避難または救難等に有効な、ま
た、倉庫等において高所より荷物等を下ろしたりするの
に有効な実質的に無動力駆動の降下装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物の高層化が急速に進行して
いるが、その災害時における避難や救難のための手段
は、非常階段や救助袋、あるいは救助幕等に依存してい
るのが現状である。しかしながら、これらの避難や救難
のための各手段は、以下に説明するような問題点があ
る。
いるが、その災害時における避難や救難のための手段
は、非常階段や救助袋、あるいは救助幕等に依存してい
るのが現状である。しかしながら、これらの避難や救難
のための各手段は、以下に説明するような問題点があ
る。
【0003】まず、非常階段は、上層階から避難する場
合に、地上に降りるまでにかなりの数の階段を下りなけ
ればならず、それゆえ降りるにしたがって疲労してしま
うので迅速な避難ができず、最悪の場合には逃げ遅れて
しまう場合も考えられる。また、救助袋及び救助幕は、
比較的低い階から降りる場合には有効であるが、上層階
に行けば行くほど降下時における怪我等の危険性が増加
するため、使用することができる階の高さがある程度限
定されてしまうという問題点がある。
合に、地上に降りるまでにかなりの数の階段を下りなけ
ればならず、それゆえ降りるにしたがって疲労してしま
うので迅速な避難ができず、最悪の場合には逃げ遅れて
しまう場合も考えられる。また、救助袋及び救助幕は、
比較的低い階から降りる場合には有効であるが、上層階
に行けば行くほど降下時における怪我等の危険性が増加
するため、使用することができる階の高さがある程度限
定されてしまうという問題点がある。
【0004】しかも、上記非常階段、救助袋及び救助幕
の何れも、怪我人や身障者の避難のためには適さないと
いう問題点もある。
の何れも、怪我人や身障者の避難のためには適さないと
いう問題点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、建築物の災害時等において、健常者は勿論、身障者
や怪我人の避難及び救難を安全、迅速に行うことがで
き、また、倉庫等において高所より荷物等を下ろすのに
活用することができるような簡単且つ安価な降下装置を
提供することにある。本発明の他の技術的課題は、降下
のための動力として自重を利用し、適当な速度で安定的
に降下できるようにした実質的に無動力駆動の降下装置
を提供することにある。
は、建築物の災害時等において、健常者は勿論、身障者
や怪我人の避難及び救難を安全、迅速に行うことがで
き、また、倉庫等において高所より荷物等を下ろすのに
活用することができるような簡単且つ安価な降下装置を
提供することにある。本発明の他の技術的課題は、降下
のための動力として自重を利用し、適当な速度で安定的
に降下できるようにした実質的に無動力駆動の降下装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の上層階からの降下装置は、建築物の壁面に
沿って、上下に2本の平行するガイドレールを設置し、
上記ガイドレールに沿って降下する降下台には、ガイド
レールに摺動自在に係合して降下台の姿勢を維持する係
合脚を設け、更に、上記降下台上には、速度規制装置に
より回転速度を規制された回転軸を設けて、その先端
に、上記壁面に対面して回転する回転部材を設け、その
回転部材の周囲に、上記壁面に配設された降下ガイドの
上面に係合してそれにガイドされる数個の係合子を等分
配置し、上記壁面に配設する降下ガイドは、上記回転部
材の係合子が上面に係合して回転するときにその回転部
材の回転軸に対して壁面の降下方向の略一定速度を与え
るガイド面を備えたものとし、各係合子が降下ガイドの
ガイド面上から外れて次の降下ガイドのガイド面上に係
合するまでの間の復帰行程において、他の降下ガイドに
接触するのを避けるための退避手段を設けたことを特徴
とするものである。
め、本発明の上層階からの降下装置は、建築物の壁面に
沿って、上下に2本の平行するガイドレールを設置し、
上記ガイドレールに沿って降下する降下台には、ガイド
レールに摺動自在に係合して降下台の姿勢を維持する係
合脚を設け、更に、上記降下台上には、速度規制装置に
より回転速度を規制された回転軸を設けて、その先端
に、上記壁面に対面して回転する回転部材を設け、その
回転部材の周囲に、上記壁面に配設された降下ガイドの
上面に係合してそれにガイドされる数個の係合子を等分
配置し、上記壁面に配設する降下ガイドは、上記回転部
材の係合子が上面に係合して回転するときにその回転部
材の回転軸に対して壁面の降下方向の略一定速度を与え
るガイド面を備えたものとし、各係合子が降下ガイドの
ガイド面上から外れて次の降下ガイドのガイド面上に係
合するまでの間の復帰行程において、他の降下ガイドに
接触するのを避けるための退避手段を設けたことを特徴
とするものである。
【0007】上記退避手段は、回転軸を建築物の壁面に
対して傾斜させ、係合子の復帰行程における回転経路を
上記壁面の降下ガイドから離間させることにより構成す
るのが適切である。
対して傾斜させ、係合子の復帰行程における回転経路を
上記壁面の降下ガイドから離間させることにより構成す
るのが適切である。
【0008】上記構成を有する降下装置は、未使用時に
は誤作動防止のためにロックされているが、降下台上に
乗り込むか重量物を載置してロックを解除すると、回転
部材の係合子が降下ガイドのガイド面上に係合してその
うえを摺動し、この摺動に伴って降下台が降下し、少な
くともその係合子が降下ガイドのガイド面上から外れる
前に、次の係合子が一つ下の降下ガイドのガイド面上に
係合する。そして、これらの動作の繰り返しにより降下
台をガイドレールに沿って降下させることができる。
は誤作動防止のためにロックされているが、降下台上に
乗り込むか重量物を載置してロックを解除すると、回転
部材の係合子が降下ガイドのガイド面上に係合してその
うえを摺動し、この摺動に伴って降下台が降下し、少な
くともその係合子が降下ガイドのガイド面上から外れる
前に、次の係合子が一つ下の降下ガイドのガイド面上に
係合する。そして、これらの動作の繰り返しにより降下
台をガイドレールに沿って降下させることができる。
【0009】このとき、上記回転軸の回転速度を速度規
制装置によって規制すると共に、降下ガイドにガイド面
を設けて、上記係合子が降下ガイドの上面に係合して回
転するときにその回転部材に降下方向の略一定速度を与
えるようにしているので、上記降下装置は、降下台の自
重を利用することにより適当な速度で階下まで無動力で
降下する。
制装置によって規制すると共に、降下ガイドにガイド面
を設けて、上記係合子が降下ガイドの上面に係合して回
転するときにその回転部材に降下方向の略一定速度を与
えるようにしているので、上記降下装置は、降下台の自
重を利用することにより適当な速度で階下まで無動力で
降下する。
【0010】回転部材の回転速度を規制する速度規制装
置としては、摩擦部材の摩擦力、回転体に対する液体の
抵抗力等を利用して、前記回転軸の回転速度を減速させ
る任意機構のものを採用することができ、また必要に応
じてその減速の程度を調節する手段を付設することもで
き、これによって降下台が危険な速度で降下しないよう
に減速させる。
置としては、摩擦部材の摩擦力、回転体に対する液体の
抵抗力等を利用して、前記回転軸の回転速度を減速させ
る任意機構のものを採用することができ、また必要に応
じてその減速の程度を調節する手段を付設することもで
き、これによって降下台が危険な速度で降下しないよう
に減速させる。
【0011】しかも、各係合子は、上記退避手段によ
り、降下ガイドのガイド面上から外れて次の降下ガイド
のガイド面上に係合するまでの間の復帰行程において、
他の降下ガイドと干渉することはない。
り、降下ガイドのガイド面上から外れて次の降下ガイド
のガイド面上に係合するまでの間の復帰行程において、
他の降下ガイドと干渉することはない。
【0012】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明にかかる
建築物の上層階からの降下装置の一実施例を示してい
る。この降下装置は、建築物の壁面Wに沿って、上下に
2本の平行するガイドレール2,2を設置し、それらの
ガイドレール2,2に沿って降下台4を降下させ、建築
物の災害時等において、上層階から、健常者は勿論、身
障者や怪我人の避難及び救難を安全且つ迅速に行うこと
ができるものである。
建築物の上層階からの降下装置の一実施例を示してい
る。この降下装置は、建築物の壁面Wに沿って、上下に
2本の平行するガイドレール2,2を設置し、それらの
ガイドレール2,2に沿って降下台4を降下させ、建築
物の災害時等において、上層階から、健常者は勿論、身
障者や怪我人の避難及び救難を安全且つ迅速に行うこと
ができるものである。
【0013】上記降下台4は、それぞれのガイドレール
2,2に摺動自在に係合してその降下台4の姿勢を維持
する係合脚6,6を備えている。これらの係合脚6,6
は、単にガイドレール2,2を把持した状態でそれらの
ガイドレール2,2に対して摺動し、上記降下台4をガ
イドレール2,2に沿って移動させるためのものである
が、上記係合脚6,6とガイドレール2,2との間に
は、必要に応じてブレーキ装置等を配設することもでき
る。
2,2に摺動自在に係合してその降下台4の姿勢を維持
する係合脚6,6を備えている。これらの係合脚6,6
は、単にガイドレール2,2を把持した状態でそれらの
ガイドレール2,2に対して摺動し、上記降下台4をガ
イドレール2,2に沿って移動させるためのものである
が、上記係合脚6,6とガイドレール2,2との間に
は、必要に応じてブレーキ装置等を配設することもでき
る。
【0014】また、その降下台4上には、速度規制装置
8により回転速度を規制された回転軸10が設けられて
おり、その回転軸10の先端には、上記壁面Wに対面し
て回転するアーム状の複数の回転部材12,12が放射
状に設けられている。これらの回転部材は一つの円板に
よって構成することもできる。そして、それぞれの回転
部材12の先端には、上記壁面Wに上下に並設された多
数の降下ガイド14の上面に順次係合してそれにガイド
される係合子16を設けている。これらの係合子16
は、回転自在のローラによって構成するのが望ましい。
また、上記速度規制装置8は、摩擦力によって回転軸1
0の回転速度を降下台4の降下に適する速度に減速させ
るものであるが、具体的には、任意機構を採用すること
ができる。
8により回転速度を規制された回転軸10が設けられて
おり、その回転軸10の先端には、上記壁面Wに対面し
て回転するアーム状の複数の回転部材12,12が放射
状に設けられている。これらの回転部材は一つの円板に
よって構成することもできる。そして、それぞれの回転
部材12の先端には、上記壁面Wに上下に並設された多
数の降下ガイド14の上面に順次係合してそれにガイド
される係合子16を設けている。これらの係合子16
は、回転自在のローラによって構成するのが望ましい。
また、上記速度規制装置8は、摩擦力によって回転軸1
0の回転速度を降下台4の降下に適する速度に減速させ
るものであるが、具体的には、任意機構を採用すること
ができる。
【0015】上記降下ガイド14,14は、上記回転部
材12の係合子16が上面に係合して定速回転するとき
にその回転部材12の回転軸10に対して壁面Wの降下
方向の略一定速度を与えるガイド面14a,14aを備
えている。即ち、いずれかの係合子16が降下ガイド1
4のガイド面14a上に係合し、その係合子16が降下
ガイド14のガイド面14a上を降下台4の自重の作用
によりすべり降りるが、そのガイド面14a上から外れ
る前に、次の係合子16が一つ下の降下ガイド14のガ
イド面14a上に係合し、結果的に、回転軸10を常に
建築物の壁面Wの降下方向に略一定速度で降下させるよ
うに上記ガイド面14aを形成している。なお、上記回
転軸10の回転速度を規制する手段としては、前述のよ
うな降下台4上の速度規制装置8だけでなく、降下台4
自体をワイヤーにより揚げ降ろし自在に吊下して、最上
階に回転軸10の回転速度を規制する速度規制装置を設
け、あるいはこれを降下台4上の速度規制装置8に対し
て付加的に配設することもできる。
材12の係合子16が上面に係合して定速回転するとき
にその回転部材12の回転軸10に対して壁面Wの降下
方向の略一定速度を与えるガイド面14a,14aを備
えている。即ち、いずれかの係合子16が降下ガイド1
4のガイド面14a上に係合し、その係合子16が降下
ガイド14のガイド面14a上を降下台4の自重の作用
によりすべり降りるが、そのガイド面14a上から外れ
る前に、次の係合子16が一つ下の降下ガイド14のガ
イド面14a上に係合し、結果的に、回転軸10を常に
建築物の壁面Wの降下方向に略一定速度で降下させるよ
うに上記ガイド面14aを形成している。なお、上記回
転軸10の回転速度を規制する手段としては、前述のよ
うな降下台4上の速度規制装置8だけでなく、降下台4
自体をワイヤーにより揚げ降ろし自在に吊下して、最上
階に回転軸10の回転速度を規制する速度規制装置を設
け、あるいはこれを降下台4上の速度規制装置8に対し
て付加的に配設することもできる。
【0016】さらに、この降下装置には、各係合子16
が降下ガイド14のガイド面14a上から外れて次の降
下ガイド14のガイド面14a上に係合するまでの間の
復帰行程において、他の降下ガイド14に接触するのを
避けるための退避手段が設けられている。この退避手段
は、回転軸10を建築物の壁面Wに対して傾斜させ、係
合子16の復帰行程における回転経路を上記壁面Wの降
下ガイド14から離間させることにより構成したもので
ある。なお、上記退避手段は、各回転部材12をその中
間部分で降下ガイド14から退避できる方向に回転自在
とし、降下台4側に設けたカムなどによりその回転部材
12の先端部の出没を制御するような構成とすることも
できる。
が降下ガイド14のガイド面14a上から外れて次の降
下ガイド14のガイド面14a上に係合するまでの間の
復帰行程において、他の降下ガイド14に接触するのを
避けるための退避手段が設けられている。この退避手段
は、回転軸10を建築物の壁面Wに対して傾斜させ、係
合子16の復帰行程における回転経路を上記壁面Wの降
下ガイド14から離間させることにより構成したもので
ある。なお、上記退避手段は、各回転部材12をその中
間部分で降下ガイド14から退避できる方向に回転自在
とし、降下台4側に設けたカムなどによりその回転部材
12の先端部の出没を制御するような構成とすることも
できる。
【0017】上記構成の上層階からの降下装置は、未使
用時には、上層階において誤作動防止のために係合脚
6,6とガイドレール2,2との間、あるいは速度規制
装置8に適宜配設された図示しないロック機構によりロ
ックしておくが、降下台4上に乗り込むか重量物を載置
してロック機構のロックを解除すると、降下ガイド14
のガイド面14a上に係合した係合子16が降下ガイド
14のガイド面14a上を摺動し、それがガイド面14
a上から外れる前に次の係合子16が一つ下の降下ガイ
ド14のガイド面14a上に係合する。そして、これら
の動作の繰り返しにより上記降下台4をガイドレール
2,2に沿って降下させることができる。
用時には、上層階において誤作動防止のために係合脚
6,6とガイドレール2,2との間、あるいは速度規制
装置8に適宜配設された図示しないロック機構によりロ
ックしておくが、降下台4上に乗り込むか重量物を載置
してロック機構のロックを解除すると、降下ガイド14
のガイド面14a上に係合した係合子16が降下ガイド
14のガイド面14a上を摺動し、それがガイド面14
a上から外れる前に次の係合子16が一つ下の降下ガイ
ド14のガイド面14a上に係合する。そして、これら
の動作の繰り返しにより上記降下台4をガイドレール
2,2に沿って降下させることができる。
【0018】このとき、上記回転軸10の回転速度を速
度規制装置8によって規制すると共に、降下ガイド14
のガイド面14aを、上記係合子16が降下ガイド14
の上面に係合して回転するときにその回転部材12に対
して壁面Wの降下方向の略一定速度を与えるように形成
しているので、降下台4の自重を利用することにより適
当な速度で階下まで降下させることができる。
度規制装置8によって規制すると共に、降下ガイド14
のガイド面14aを、上記係合子16が降下ガイド14
の上面に係合して回転するときにその回転部材12に対
して壁面Wの降下方向の略一定速度を与えるように形成
しているので、降下台4の自重を利用することにより適
当な速度で階下まで降下させることができる。
【0019】しかも、各係合子16は、上記退避手段に
より、降下ガイド14のガイド面14a上から外れて次
の降下ガイド14のガイド面14a上に係合するまでの
間の復帰行程において、他の降下ガイド14と干渉する
ことはない。
より、降下ガイド14のガイド面14a上から外れて次
の降下ガイド14のガイド面14a上に係合するまでの
間の復帰行程において、他の降下ガイド14と干渉する
ことはない。
【0020】なお、上記降下装置は、最上階に降下台の
複数を用意して、それらを順次降下させることもできる
が、別途設置した持ち上げ装置により降下の都度上層階
まで復帰上昇させることもできる。また、図3に示すよ
うに、建築物Bの壁面に上記降下装置の一対を並列して
設置して、それらの降下装置における降下台4を、それ
ぞれ最上階上のプーリーに巻き掛けたロープ18の両端
に取り付けて連結し、一方の降下台4上に避難者を乗せ
て降下する際の自重を利用して、他方の降下台4をロー
プ18で最上階まで引き上げて復帰させることもでき
る。
複数を用意して、それらを順次降下させることもできる
が、別途設置した持ち上げ装置により降下の都度上層階
まで復帰上昇させることもできる。また、図3に示すよ
うに、建築物Bの壁面に上記降下装置の一対を並列して
設置して、それらの降下装置における降下台4を、それ
ぞれ最上階上のプーリーに巻き掛けたロープ18の両端
に取り付けて連結し、一方の降下台4上に避難者を乗せ
て降下する際の自重を利用して、他方の降下台4をロー
プ18で最上階まで引き上げて復帰させることもでき
る。
【0021】而して、上記構成を有する上層階からの降
下装置によれば、降下台4に乗り込むだけで、無動力で
階下まで安全且つ迅速に降下することができるので、火
事等の災害時において、健常者だけでなく身障者や怪我
人の迅速な避難または救難に有効である。
下装置によれば、降下台4に乗り込むだけで、無動力で
階下まで安全且つ迅速に降下することができるので、火
事等の災害時において、健常者だけでなく身障者や怪我
人の迅速な避難または救難に有効である。
【0022】特に、上記降下装置は、エレベータのよう
に降下のために動力を必要とせず、したがって停電時に
も動作させることができ、構造も簡単で安価に製造する
ことができる。
に降下のために動力を必要とせず、したがって停電時に
も動作させることができ、構造も簡単で安価に製造する
ことができる。
【0023】さらに、倉庫等において、高所から荷物を
下ろすのに活用することもできる。
下ろすのに活用することもできる。
【0024】
【発明の効果】以上に詳述した本発明の上層階からの降
下装置によれば、建築物の災害時等において、健常者は
勿論、身障者や怪我人の避難及び救難を安全、迅速に行
うことができ、しかも動力を必要としないので、構造が
簡単で且つ安価に製造することができる。また、倉庫等
において高所より荷物等を下ろすのに活用することもで
きる。
下装置によれば、建築物の災害時等において、健常者は
勿論、身障者や怪我人の避難及び救難を安全、迅速に行
うことができ、しかも動力を必要としないので、構造が
簡単で且つ安価に製造することができる。また、倉庫等
において高所より荷物等を下ろすのに活用することもで
きる。
【図1】本発明の一実施例の側面図である。
【図2】同実施例の要部断面図である。
【図3】上記降下装置の利用態様を例示する斜視図であ
る。
る。
2 ガイドレール 4 降下台 6 係合脚 8 速度規制装置 10 回転軸 12 回転部材 14 降下ガイド 14a ガイド面 16 係合子
Claims (2)
- 【請求項1】建築物の壁面に沿って、上下に2本の平行
するガイドレールを設置し、 上記ガイドレールに沿って降下する降下台には、ガイド
レールに摺動自在に係合して降下台の姿勢を維持する係
合脚を設け、 さらに、上記降下台上には、速度規制装置により回転速
度を規制された回転軸を設けて、その先端に、上記壁面
に対面して回転する回転部材を設け、その回転部材の周
囲に、上記壁面に上下に並設された降下ガイドの上面に
係合してそれにガイドされる数個の係合子を等分配置
し、 上記壁面に配設する降下ガイドは、上記回転部材の係合
子が上面に係合して定速回転するときにその回転部材の
回転軸に対して壁面の降下方向の略一定速度を与えるガ
イド面を備えたものとし、 各係合子が降下ガイドのガイド面上から外れて次の降下
ガイドのガイド面上に係合するまでの間の復帰行程にお
いて、他の降下ガイドに接触するのを避けるための退避
手段を設けた、ことを特徴とする上層階からの降下装
置。 - 【請求項2】請求項1に記載の上層階からの降下装置に
おける退避手段として、回転軸を建築物の壁面に対して
傾斜させ、係合子の復帰行程における回転経路を上記壁
面の降下ガイドから離間させた、ことを特徴とする上層
階からの降下装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1800197A JP2952343B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 上層階からの降下装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1800197A JP2952343B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 上層階からの降下装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10211293A true JPH10211293A (ja) | 1998-08-11 |
JP2952343B2 JP2952343B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=11959475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1800197A Expired - Lifetime JP2952343B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 上層階からの降下装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2952343B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6750836B1 (en) | 1998-09-10 | 2004-06-15 | Seiko Epson Corporation | Liquid crystal panel and manufacturing method for the same |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI573608B (zh) * | 2016-03-04 | 2017-03-11 | 樹德科技大學 | 火災逃生緩降裝置 |
-
1997
- 1997-01-31 JP JP1800197A patent/JP2952343B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6750836B1 (en) | 1998-09-10 | 2004-06-15 | Seiko Epson Corporation | Liquid crystal panel and manufacturing method for the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2952343B2 (ja) | 1999-09-27 |
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