JPH10211005A - バックル - Google Patents

バックル

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JPH10211005A
JPH10211005A JP1623797A JP1623797A JPH10211005A JP H10211005 A JPH10211005 A JP H10211005A JP 1623797 A JP1623797 A JP 1623797A JP 1623797 A JP1623797 A JP 1623797A JP H10211005 A JPH10211005 A JP H10211005A
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Yoshio Tokuda
美生 徳田
Yoshiko Tokuda
宜子 徳田
Masako Araki
雅子 荒木
Takaharu Minowa
敬治 美濃羽
Hirohisa Shibata
寛久 柴田
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    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B11/00Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts
    • A44B11/25Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts
    • A44B11/26Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts with push-button fastenings
    • A44B11/263Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts with push-button fastenings with a push-button acting perpendicularly to the main plane of the buckle

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  • Buckles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 格別のロック用部品をなくし連結、即時、自
動ロック可能で、ロック解除、再ロックの使い分けを片
手で選別できるバックルを提供すること。 【解決手段】 雄部材10は、係合体14,係合爪1
7,ロック部20を有する一対の可撓アーム13と、係
止端23,ロック片25,係合段部28を有する弾性突
部27を有しロック片25がロック位置とロック解除位
置とをとり得るロックアーム22と、を備え、雌部材3
0は、一対の窓部40と係合部41を有する筒状部33
と、ロックアーム22の係止端23と係合可能な係止部
51を有し挿入されたロックアーム22をロック位置ま
たはロック解除位置に保持可能な可撓部50と、ロック
アーム22の弾性突部27が露出し係合段部28と係合
可能な係合開口54と、筒状部33内面に形成されロッ
ク片25とロック部20とを非相対状態に保持可能な押
上突条55と、を備えてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト等の連結に
用いられ、雄部材と雌部材の連結状態において不測の分
離を防止できるロック機構を備えたバックルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベルト連結用のバックルにおい
て、雄部材と雌部材が連結状態のとき、不測の外力が加
わってバックルが分離する事態を防止するため、その連
結状態をロックするロック機構を備えたバックルが提案
されている。
【0003】このようなバックルの例として、実開平7
−28427号公報、特開平4−221502号公報に
開示されたものがあげられる。これらのバックルにおい
ては、雄部材は、係合爪を有する一対の可撓アームを備
え、雌部材は、係合爪と係合可能な係合部を有する筒状
部を備え、筒状部には、雄部材と雌部材の連結をロック
するロック機構を備えて構成されている。
【0004】このロック機構は、連結時における一対の
可撓アームの内方への撓みを阻止可能な一対の脚片を有
するロック部材を有し、一対の脚片が、可撓アームの内
方への撓みを阻止するロック位置と、可撓アームの内方
への撓みを可能にするロツク解除位置との間をスライド
可能に形成されている。そして、ロック部材をロック位
置へ手動操作して、雄部材と雌部材との連結状態をロッ
クし、またロック部材をロック解除位置へ手動操作し
て、雄部材の分離操作を行うように構成されていた。
【0005】また他方において、雄部材と雌部材との連
結と同時に、その連結状態を自動的にロックする自動ロ
ック方式のバックルが提案されている(例えば、実公平
5−2092号公報参照)。
【0006】このバックルは、図42に示すように、雄
部材60と雌部材65とから構成されている。この雄部
材60は、板状の挿入部61に挿入軸Xに直交して開口
する透孔62を有し、透孔62には挿入軸X方向に移動
可能なブロック63が配設されている。また雌部材65
は、先端に爪67を有する弾性変形可能なフック66
と、雄部材60の挿入部61の挿入量を制限するととも
に、さらに深く挿入されることで、挿入方向へ撓んで弾
発する可撓片68,68とを備えて構成されている。
【0007】このバックルによれば、雄部材60と雌部
材65とを連結するとき、雄部材60の挿入部61の先
端部61aが雌部材65の爪67に当接し、フック66
を外方へ弾性変形させながら進入する。このとき、先端
部61aが爪67を通過すると、爪67がブロック63
を反挿入方向へ押しやり、爪67は透孔62内に入り込
む。そして、先端部61aと爪67とが係合して雄部材
60と雌部材65とは連結し、その状態が保持されロッ
ク状態となる。
【0008】連結された雄部材60,雌部材65を分離
するには、雄部材60を、雌部材65内へさらに深く挿
入する。この深挿入により、可撓片68,68が挿入部
61の先端部61aに押されて撓み、反挿入方向への弾
発力を生ずる。また、挿入部61の進入につれてブロッ
ク63が爪67下部に進入し、ブロック63がフック6
6の弾性により雌部材65側に挟持された状態となる。
【0009】ここで雄部材60を逆方向へ抜き出すと、
ブロック63は雌部材65に挟持されたままで透孔62
内を先端部61a側へ相対移動する。さらなる抜き出し
により、爪67はブロック63上から先端部61a上へ
移行し、挿入部61が雌部材65から抜脱分離される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来構成のバックルにおいては、ロツク機構の形成のため
に、雄部材,雌部材とは別のロック部材、またはブロッ
ク等の別体部品が必要である。従って、バックルを構成
する部品点数が少なくとも3個になり、材料代が増加す
るとともに、組立ての手間が必要になるという問題があ
った。また、構成部品成形用の金型費も増え、製品価格
が高価になるという問題があった。
【0011】さらに、前2者のバックルにおいては、連
結操作が煩雑で、時にはロック忘れを生ずるおそれがあ
る。また、後者のバックルにおいては、強い力で雄部材
を雌部材へ挿入し過ぎると、一気にブロックが爪下部に
進入して分離可能状態となり、バックルが連結されずに
分離するという問題があった。また分離操作途中で分離
を思いとどまった場合、一度分離を完了してから再挿入
しないと、連結も、ロツクもできないという問題があっ
た。
【0012】この発明は上記にかんがみてなされたもの
であり、その目的とするところは、格別のロック用機構
部品が不要でかつ連結と同時に自動的にロックすること
ができるとともに外部に対して連結ロック状態を隠蔽す
ることのできる自動ロック機構付のバックルを提供しよ
うとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するためになされたものであり、第1の発明のバック
ルは、連結可能な雄部材と雌部材とからなるバックルで
あって、前記雄部材は、係合体および係合爪ならびにロ
ック部を有する一対の可撓アームと、係止端および前記
ロック部に相対可能なロック片ならびに係合段部を有す
る弾性突部を有し、前記ロック片がロック位置とロック
解除位置とをとり得るロックアームと、を備え、前記雌
部材は、挿入された一対の前記可撓アームの係合体が露
出可能な一対の窓部および前記係合爪と係合可能な一対
の係合部を有する筒状部と、前記係止端と係合可能な係
止部を有し挿入された前記ロックアームを前記ロック位
置またはロック解除位置に保持可能な可撓部と、挿入さ
れた前記ロックアームの弾性突部が露出しかつ前記係合
段部と係合可能な係合開口と、前記筒状部内面に形成さ
れ前記ロック片と前記ロック部とを非相対状態に保持可
能な押上突条と、を備えてなる、ことを特徴とするバッ
クルである。
【0014】第2の発明のバックルは、連結可能な雄部
材と雌部材とからなるバックルであって、前記雄部材
は、基部の両側からほぼ平行し相対向して突設され、先
端部に設けられた係合体および係合爪ならびに前記係合
体の内側に形成されたロック部を有し内側方向へ弾性変
形可能な一対の可撓アームと、前記基部の中央部から前
記可撓アームにほぼ平行して突設されるとともに前記可
撓アームの弾性変形方向に対しほぼ直角方向に弾性変形
可能に形成され、その先端部に、挿入軸方向に突設され
た係止端および外側方向へ突設され前記ロック部に相対
可能なロック片ならびに前記可撓アームの弾性変形方向
に対しほぼ直角方向に突設された係合段部を有する弾性
突部を備え、前記ロック片が前記ロック部に相対して前
記可撓アームの弾性変形による内側への撓みを阻止する
ロック位置と前記ロック片が前記ロック部に非相対状態
で前記可撓アームの弾性変形による内側への撓みを可能
にするロック解除位置とをとり得るロックアームと、を
備え、前記雌部材は、一端の基部側にベルト連結部を有
し、他端に挿入口を有して前記一対の可撓アームを収容
可能に形成され、挿入された一対の前記可撓アームの係
合体の少なくとも一部がそれぞれ露出可能な一対の窓部
および前記係合爪と係合可能な一対の係合部を有する筒
状部と、前記筒状部の基部に設けられて前記ロックアー
ムの係止端と係合可能な係止部を有するとともに、挿入
軸方向へ弾性変形可能に形成されて挿入された前記ロッ
クアームを前記ロック位置または前記係止端と係止部と
の係合により前記ロックアームを前記ロック解除位置に
保持可能な可撓部と、前記筒状部の一面壁に設けられ、
挿入された前記ロックアームの弾性突部が露出しかつ前
記係合段部と係合可能な係合開口と、前記筒状部の一面
壁の内面に突条状に形成され前記挿入口と係合開口との
間に挿入軸方向に延びて設けられて前記ロック片と前記
ロック部とを非相対状態に保持可能な押上突条と、を備
え、前記係合爪と係合部との係合および前記係合段部と
係合開口との係合による前記雄部材と雌部材との連結完
了と同時に前記ロックアームをロック位置に保持し、前
記弾性突部の押圧操作により前記ロックアームの弾性変
形による撓みによって当該ロックアームをロック解除位
置に保持可能に形成されてなる、ことを特徴とするバッ
クルである。
【0015】第3の発明では、請求項2記載のバックル
であって、前記雌部材は、前記基部側より窓部方向へ突
設された掛止片と、前記筒状部の挿入口側より前記窓部
外方へそれぞれ延びて設けられるとともにその先端部に
前記窓部に向けて突設された押圧部と前記掛止片の内側
に弾性的に掛止する掛止突起とを有し内側方向へ弾性変
形可能な一対の押圧アームと、を備え、常には前記掛止
突起が前記掛止片の内側に弾性的に掛止され、挿入され
た前記可撓アームの係合体が前記押圧アームの押圧部に
当接可能に形成されてなる、ことを特徴とするバックル
である。
【0016】第4の発明では、請求項2記載のバックル
であって、前記雌部材は、前記筒状部の挿入口側と基部
側との間を前記窓部の外方を経由して連結形成されると
ともに前記窓部に向けて突設された押圧部を有して内側
方向および外側方向へ弾性変形可能な一対の押圧帯を備
え、挿入された前記可撓アームの係合体が前記押圧帯の
押圧部に当接可能に形成されてなる、ことを特徴とする
バックルである。
【0017】第5の発明では、請求項2記載のバックル
であって、前記雄部材は、前記可撓アームの係合体の両
側面に挿入軸方向に延びるとともに先端部側が内方へ湾
曲して刻設されたガイド溝および前記ガイド溝の基部側
に設けられた一対の内係合爪を備え、前記雌部材は、前
記ガイド溝に嵌入可能に形成されるとともに一対の前記
内係合爪とそれぞれ係合可能な一対の内係合部を備え、
挿入された前記可撓アームの係合爪および内係合爪が前
記筒状部の係合部および内係合部にそれぞれ係合可能に
形成されてなる、ことを特徴とするバックルである。
【0018】第6の発明では、請求項2記載のバックル
であって、前記雄部材は、前記可撓アームの係合体の内
側に設けられて先係合爪を有する先係合体を備え、前記
雌部材は、前記筒状部の窓部のほぼ中央部に前面壁と背
面壁との間を連結して設けられ前記先係合爪と係合可能
な先係合部を備え、挿入された前記可撓アームの係合爪
および先係合爪が前記筒状部の係合部および先係合部に
それぞれ係合可能に形成されてなることを特徴とするバ
ックルである。
【0019】第7の発明では、請求項2乃至6記載のバ
ックルであって、前記雌部材は、前記筒状部の基部の両
側部からそれぞれ挿入軸方向にほぼ直交し相対状に延び
て設けられた2個の可撓部を備えてなる、ことを特徴と
するバックルである。
【0020】第8の発明では、請求項2乃至6記載のバ
ックルであって、前記雌部材は、前記筒状部の基部の両
側部からそれぞれ挿入軸方向にほぼ直交し相対状に延び
て設けられた2個の可撓部を備えるとともに、2個の前
記可撓部近傍において前記筒状部の前面壁と背面壁との
間を連結する連結部を備えてなる、ことを特徴とするバ
ックルである。
【0021】第9の発明では、請求項2乃至6記載のバ
ックルであって、前記雌部材は、前記筒状部の基部の両
側部の間を連結するとともに、その中央部が挿入軸方向
へ弾性変形可能に形成された帯状の可撓部を備えてな
る、ことを特徴とするバックルである。
【0022】第10の発明では、請求項2乃至9記載の
バックルであって、前記雌部材の押上突条は、前記筒状
部の内側への突出高さが、前記挿入口より漸増する勾配
を有して形成されてなる、ことを特徴とするバックルで
ある。
【0023】第11の発明では、請求項2乃至10記載
のバックルであって、前記雌部材は、前記係合開口およ
び押上突条が前記筒状部の背面壁に設けられてなる、こ
とを特徴とするバックルである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施態様を図面
に基づいて説明する。
【0025】図1〜18は本発明の第1実施態様を示
し、このバックルは、雄部材10と雌部材30とからな
り、雄部材10は、係合体13,係合爪17,ロック部
20を有する一対の可撓アーム13と、係止端23,一
対のロック片25,弾性突部27を有するロックアーム
22とを備え、雌部材31は、挿入口34,一対の窓部
40,一対の係合部41を有する筒状部33と、係止部
51を有する一対の可撓部50と、筒状部33に設けら
れた係合開口54と、筒状部33内側に設けられた押上
突条55とを備えて構成されている。
【0026】雄部材10は、材料自体がばね弾性を有す
る合成樹脂材、例えば、ナイロン樹脂からなり、ベルト
連結部12を有する基部11の両側から、平行し相対向
して挿入軸X方向へ延びる左右対称的な一対の可撓アー
ム13と、両可撓アーム13,13間の基部11中央部
から挿入軸X方向へ延びるロックアーム22とを備えて
形成されている。
【0027】可撓アーム13は先端部に、外方へ突出す
るとともに、外側面が内方へ向けて先窄まり状の勾配を
有する係合体14を備え、係合体14の基部12側は段
状の係合爪17が形成されている。また係合体14の先
端部内側には、ロック部20が設けられている。
【0028】ロック部20は、本例では、図2,4に示
すように、係合体14の先端より延びるとともに内側へ
突出するように設けられ、横断面が内側方向へ先窄まり
状のほぼV字形に形成されている。また係合体14の先
端部においては、ロック部20の外側面が係合体14の
外側面と連続した湾曲状に形成されている。そして、可
撓アーム13は、係合体14の内方への押圧により弾性
変形して内側方向(図1の矢印Y方向)へ撓み、押圧解
除により図1,4に示す元の形状に弾性的に復元するよ
うに形成されている。
【0029】ロックアーム22は、その先端部に、挿入
軸X方向へ突出した係止端23と、挿入軸Xに直交し外
側方向へ突出して前述のロック部20,20にそれぞれ
所定間隔をおいて相対するロック片25,25と、所定
側(図3において下側)に設けられた弾性突部27とを
有し、可撓アーム13,13の弾性変形方向に対しほぼ
直角方向(図3の矢印Z方向)へ弾性変形可能に形成さ
れている。
【0030】また、弾性突部27の反対面側には係止端
23に連なる斜面24が形成され、弾性突部27は、ロ
ックアーム22の一面、およびロック片25,25の一
面よりも段付で突出して形成され、弾性突部27の基部
11に相対する側に係合段部28が形成されている。
【0031】雌部材30は、雄部材10と同様なナイロ
ン樹脂からなり、一端の基部31側にベルト連結部32
を有し、他端に挿入口34を有する筒状部33を備え、
基部31側には左右対称状の可撓部50,50を備え、
また筒状部33の背面壁37には係合開口54が形成さ
れ、背面壁37の内側には押上突条55が形成されてい
る。
【0032】筒状部33は、内側面が挿入口34へ向か
って末広がり状の傾斜面で相対する側壁35,35と、
前後にほぼ平行して対向する前面壁36,背面壁37と
により扁平角筒状に形成されている。
【0033】側壁35,35の基部31側には、外方
(挿入軸Xに直交する方向の外側)へ貫通した窓部4
0,40が対向して設けられており、側壁35の窓部4
0寄り端縁は、挿入される雄部材10の係合爪17と係
合可能な係合部41を形成している。なお、窓部40
は、一部が前面壁36,背面壁37側へ湾入状に形成さ
れている。
【0034】可撓部50,50は、本例では、図1,
6,7に示すように、それぞれ基部31の両側から内方
へ向けて片持ちアーム状に延出されて対向し、各自由端
部には、ベルト連結部32の延長方向にほぼ平行して延
びる条溝状に形成され、ロックアーム22の係止端23
と係合可能な係止部51が設けられている。そして、可
撓部50の自由端部は、挿入軸X方向に弾性変形可能に
形成されている。
【0035】係合開口54は、背面壁37の基部31寄
りに、基部31側が開放されたU字状に開口して形成さ
れている。この係合開口54の周囲には、ロック解除操
作時の指先を受入れる凹部53が形成されている。
【0036】押上突条55は、背面壁37の内面に突条
状に形成され、挿入口34と係合開口54との間に挿入
軸X方向へ延びて設けられている。この押上突条55
は、挿入口34側からその長さ方向の中程までの間は、
突出高さが漸増する上り勾配状に形成され、中程から係
合開口54までの間は前面壁36に平行し、その内側終
端部は係合開口54に段差無しで達している。なお、押
上突条55の内側終端部に係合用の段部を形成してもよ
い。また、図中の符号57はベルトである。
【0037】次に、このように構成されたバックルの作
用を説明する。
【0038】まず、雄部材10と雌部材30との連結に
ついて説明する。雄部材10と雌部材30は、分離状態
においては、可撓アーム13,13、ロックアーム2
2、可撓片50,50がそれぞれ図1〜7に示す常態位
置にある。そして、図1に示すように、雄部材10の可
撓アーム13,13、ロックアーム22を、雌部材30
の挿入口34に対向させ、挿入軸X方向に筒状部33内
へ挿入する。なお、以下では、左右対称的に同時に作用
する部分については、一方側のみについて記述し、他方
側の説明を省略する。
【0039】可撓アーム13、ロックアーム22が挿入
口34より挿入されると、可撓アーム13の係合体14
外側面が側壁35内面に当接し、ロックアーム22の弾
性突部27が押上突条55上に当接する。この挿入時
に、雄部材10中心軸が雌部材の中心軸に斜めに挿入さ
れると、係合体14,14外側面(ロック部20の外側
面を含む)の先窄まり状勾配と側壁35,35の末広が
り状傾斜面とが相俟って、挿入につれて雄部材10の傾
きが修正され、図8に示す適正な挿入姿勢となって進入
する。
【0040】雄部材10の挿入が進むと、側壁35内面
が可撓アーム13を徐々に内方へ弾性変形させ、両可撓
アーム13間、すなわち、ロック部20,20間が接近
する。またロックアーム22の弾性突部27は押上突条
55上をスライドし、押上突条55の勾配によりロック
アーム22は徐々に矢印Z方向へ弾性変形し、ロック片
25が前面壁36側に接近する。そして、可撓アーム1
3の矢印Y方向への撓みと、ロックアーム22の矢印Z
方向への撓みとにより、ロック部20とロック片25と
がすれ違い状に重なり合って雄部材10の挿入が進行す
る(図8〜10参照)。
【0041】挿入の進行により係合爪17が係合部41
に到達し、同時に係合段部28が係止開口54に到達し
て、可撓アーム13は側壁35による押圧力から解放さ
れ外方へ弾発し、ロックアーム22は押上突条55によ
る押上げ力から解放され、矢印Zの逆方向へ弾発する。
そして、係合体14が窓部40より露出して係合爪17
が係合部41に係合し、弾性突部27が係合開口54よ
り露出して嵌合し、係合段部28が係合開口54に対面
係合する。またロック片25がロック部20に相対する
ロック位置(図4に相当)に位置して雄部材10と雌部
材30との連結が完了する。
【0042】このとき、可撓部50は、その自由端部が
ロックアーム22の斜面24に押されて弾性変形し、ロ
ツクアーム22先端部を挿入軸X方向、矢印Z方向へ弾
性的に押圧して、ロツクアーム22のロック位置を安定
して保持している。即ち、雄部材10と雌部材30と
が、連結完了と同時に自動的に連結ロック状態となる。
【0043】この状態において、雄部材10を雌部材3
0から分離しようとして、係合体14を内方(図13の
矢印Y方向)へ押圧操作すると、可撓アーム13が内方
へ撓み、これに伴ってロック部20が内方へ移動し、ロ
ック部20内側端部がロック片25の外側端部に当接す
る(図14参照)。これにより可撓アーム13の内方へ
の撓みが阻止され、係合爪17と係合部41とは係合状
態にある。従って係合解除が防止され、雄部材10と雌
部材30との連結がロックされた状態にある。
【0044】また、雄部材10と雌部材30とは、係合
爪17と係合部41との係合、および係合段部28と係
合開口54との係合の計3箇所で係合して、両部材1
0,30間に高い引張強度を保持している(図11,1
2参照)。なお、ロックアーム22先端部の係合段部2
8と係合開口54とは、挿入軸X線上で係合するので、
雄部材10と雌部材30との間に捻り運動を生ずるよう
な外力が作用しても、連結状態を安定して保持できる。
【0045】連結状態から雄部材10と雌部材30とを
分離するには、まず、雌部材30の係合開口54に露出
した雄部材10の弾性突部27を、指先にて内側(矢印
Z方向)へ押圧する。これにより、ロックアーム22は
弾性変形して撓み、斜面24が可撓部50をさらに外方
へ弾性変形さながらせて矢印Z方向へ移動し、ロックア
ーム22の係止端23と可撓部50の係止部51が係合
する。このとき、ロックアーム22は、係合段部28が
係合開口54より外れて両者の係合が解除され、ロック
片25が前面壁36側に接近して、ロック部20と非相
対状態のロック解除位置となる(図15〜17参照)。
【0046】この状態において、雄部材10と雌部材3
0とは、まだ係合爪17と係合部41とが係合した連結
状態にあり、分離操作の途中で分離を思いとどまった場
合には、この状態で雄部材10を雌部材30内へ押入操
作を行う。押入操作により、雄部材10が僅かに挿入軸
X方向に移動し、ロックアーム22の係止端23が、可
撓部50をその方向へ押圧する。この押圧により可撓部
50が弾性変形し、それにより係止端23と係止部51
との係合が外れて、ロックアーム22が矢印Zの逆方向
へ弾性復帰する。このとき、ロックアーム22はクリッ
ク音を伴ってロック位置へ復帰し、可撓部50が斜面2
4を弾性的に押圧する図11,12の連結ロック状態に
復帰する。
【0047】ロックアーム22がロック解除位置の状態
において、係合体14を内方(図18の矢印Y方向)へ
押圧すると可撓アーム13が内方へ撓み、ロック部20
が内方へ移動する。このとき、ロック部20はロック片
25と非相対状態にあり、係合体14の押圧の進行によ
り、ロック部20とロック片25とがすれ違い状に重な
り合い、ついには、係合爪17と係合部41との係合が
解除される。
【0048】そして、可撓部50の弾性復帰力、係合体
14外側面の先窄まり状の勾配と可撓アーム13の弾性
復帰力、側壁35内面の傾斜面、ロックアーム22の弾
性復帰力、押上突条55突出高の漸増勾配等が協働して
弾発し、雄部材10は抜脱方向へ付勢され雌部材30か
ら分離される。この分離途中において、ロック片25は
押上突条55により矢印Z方向位置が制御され、ロック
アーム22および可撓アーム13が原形に弾性復帰し、
可撓部50も原形に弾性復帰する。
【0049】また、バックル使用時に、雌部材30の背
面壁37が装着者の身体側に位置するように装着され
る。従って、装着者の運動等によりロック解除操作用の
弾性突部27に不測の外力が加わるのが防止され、雄部
材10と雌部材30との連結ロック状態が安定して保持
される。また、ロック解除用の操作釦となる弾性突部2
7が、バックルの背面壁37にあるので外見からは連結
ロック状態を窺い知ることができず、防犯上有利であ
る。さらに、バックルを分離するに際して、一方の手の
一指、例えば、人差し指で弾性突部27を押圧し、それ
と同時に、他の二指、例えば親指と中指とで可撓アーム
13,13を押圧操作することができ、バックルのロッ
ク解除と分離操作を、片手で迅速に行うことができる。
【0050】図19〜23は、この発明の第2の実施態
様を示し、雌部材に押圧アームおよび連結部を備えた構
造に特徴を有する。なお、以下の説明では上述の実施態
様と同一または同等な構成要素は同一符号を付して説明
を省略する。
【0051】この第2実施態様のバックルの雄部材10
は、第1実施態様の雄部材10とほぼ同様であり、可撓
アーム13の係合体14自体の横断面が内側方向へ先窄
まり状のほぼV字形に形成され、その内側部にロック部
20が形成されている。またロックアーム22先端部の
係止端23の中央部には、後述する連結部52より広幅
の切欠部23aが設けられている点が特徴的である。
【0052】また、雌部材30においては、第1実施態
様の雌部材30の構成に加えて、一対の掛止片44と、
一対の押圧アーム45と、連結部52とを備えて形成さ
れている。この掛止片44は、可撓部50の基部31側
から挿入軸X方向に平行して延び、その先端が窓部40
へ突出して設けられている。
【0053】押圧アーム45は、ばね弾性を有して片持
ちア−ム状に形成され、挿入口34の側壁35側より側
壁35の外方を経て自由端部が窓部40外方へ延びて設
けられている。押圧アーム45の自由端部内側には、内
方へ向けて突設された押圧部47が形成され、押圧部4
7の先端部には基部31方向へ突出した掛止突起48が
設けられている。そして、掛止突起48が、押圧アーム
45自体の弾性により掛止片44内側へ弾性的に掛止さ
れて、押圧アーム45の常態位置を規定している。
【0054】連結部52は、図20に示すように、可撓
部50,50先端の間において前面壁36と背面壁37
とを連結する逆T字状に形成されている。
【0055】この第2実施態様のバックルにおいては、
雄部材10と雌部材30との連結途中におけるロック部
20とロック片25との相対状態は、第1実施態様の図
10の状態と同様である。
【0056】そして、連結完了状態では、雄部材10の
係合爪17が雌部材30の係合部41に係合するととも
に係合体14外側面が押圧部47に弾接する。またロッ
クアーム22は、切欠部23aが連結部52を挟むよう
な形になり、二分状の斜面24が可撓部50,50に弾
接し、係合段部28が係合開口54に係合してロック状
態となる(図21参照)。この連結ロック状態において
押圧アーム45を押圧操作すると、ロック部20とロッ
ク片25とは図14と同様な状態となる。
【0057】図22は、弾性突部27の矢印Z方向への
押圧によるロック解除状態を示し、二股状の係止端23
は、分かれた先端部がそれぞれ可撓部50の係止部51
に係合している。このロック解除状態でのロック部20
とロック片25との相対状態は、図17と同様である。
【0058】ロック解除状態で押圧アーム45を内方
(図23の矢印Y方向)へ押圧すると、掛止突起48が
掛止片44より離れ押圧部47が係合体14を押圧す
る。そして、ロック部20がロック片25とすれ違い状
に重なり、係合爪17と係合部14との係合が解除さ
れ、雄部材10が分離抜脱される。なお、分離操作終了
後、押圧アーム45は図19に示す原形に弾性復帰す
る。
【0059】この第2実施態様のバックルによれば、第
1実施態様のバックルと同様に、連結と同時に自動的に
連結ロック状態とすることができる。また、分離操作も
同様に簡単に操作ができ、加えて、分離時に押圧部47
と係合体14外側面とが滑動し易く、雄部材10を軽快
に弾出することができる。
【0060】また、連結部52により前面壁36と背面
壁37とを連結したことにより、筒状部33の強度を大
にすることができる。また、掛止片44と掛止突起48
との弾性的な掛止による窓部40外方の閉塞によって、
バックル使用時における釣糸等のくい込みを防止するこ
とができる。
【0061】なお、掛止片44と掛止突起48との弾性
的な掛止は、本例では、以下のようにして行われる。雌
部材30は、押圧アーム45の掛止突起48を掛止片4
4より外方へ離隔した位置(例えば、押圧アーム45の
自由端部が図19の図示位置より外方へ約15度開いた
位置)で成形される。成形後、押圧アーム45の自由端
部を掛止片44方向へ押圧し、掛止突起48が掛止片4
4を乗り越えてその内方へ移動させる。そして押圧を解
除すると、押圧アーム45の弾発力により掛止突起48
が掛止片44内側に弾性的に掛止し、窓部40外方を閉
塞する。
【0062】図24〜28は、この発明の第3の実施態
様を示し、雌部材に押圧帯を備えた点および可撓部の形
状に特徴を有する。
【0063】この第3実施態様のバックルの雄部材10
は、第1実施態様のバックルの雄部材10と同じであ
る。また、雌部材30においては、第1実施態様のバッ
クルの雌部材30の構成に加えて押圧帯46を備え、片
持ちアーム状の2個の可撓部50に変えて帯状の可撓部
50を備えて構成されている。
【0064】押圧帯46は、内側および外側の両方向へ
弾性変形可能な薄い肉厚に形成され、挿入口34の側壁
35側から側壁35および窓部40の外方を経て、基部
31のベルト連結部32側に至る帯状に形成されてい
る、また押圧帯46内側の所定位置には、窓部40へ向
けて突出した押圧部47が設けられている。
【0065】本態様の可撓部50は、図24,25に示
す如く、基部31の一方の側から他方の側へ帯状に延び
て形成され、両端部および中央部に、挿入軸X方向への
弾性変形を柔軟にする薄肉部50aが設けられている。
そして、中央部には係止部51,51が形成されてい
る。
【0066】この第3実施態様のバックルにおいては、
連結途中におけるロック部20とロック片25との相対
状態は、第1実施態様の図10と同様である。連結完了
状態では、雄部材10の係合体14外側面が、雌部材3
0の押圧部47に弾接するとともに、押圧帯46をその
弾性力に勝って外方へ弓形にそらし、係合爪17が係合
部41に係合する。また、ロックアーム22は可撓部5
0と弾接してロック状態となる(図26参照)。この連
結ロック状態において、押圧帯46を矢印Y方向へ押圧
操作すると、ロック部20とロック片25とは図14と
同様な状態となる。
【0067】図27は、弾性突部27の矢印Z方向への
押圧によるロック解除状態を示し、帯状の可撓部50は
薄肉部50aによってしなやかに弾性変形し、係止部5
1が係止端23に係合している。このロック解除状態で
のロック部20とロック片25との相対状態は、図17
と同様である。
【0068】ロック解除状態で押圧帯46を内方(図2
8の矢印Y方向)へ押圧すると、押圧部47が係合体1
4を押圧し、ロック部20がロック片25とすれ違い状
に重なり、係合爪17と係合部41との係合が解除さ
れ、雄部材10が分離される。なお、分離操作終了後、
押圧帯46は図24に示す原形に弾性復帰する。
【0069】この第3実施態様のバックルによれば、第
1実施態様のバックルと同様に、連結と同時に自動的に
連結ロック状態とすることができる。また、分離操作も
同様に簡単に操作でき、加えて、バックル連結時および
使用時における布片,釣糸等のくい込み防止、引掛りを
防止できる。また、可撓片50は耐久性を増大させるこ
とができる。さらに分離時には、押圧部47と係合体1
4外側面との滑動により、雄部材10を軽快に弾出する
ことができる。
【0070】図29〜35は、この発明の第4の実施態
様を示し、ガイド溝および多数箇所係合による連結構成
に特徴を有する。
【0071】この第4実施態様のバックルは、第1実施
態様のバックルの構成に対して、雄部材10がガイド溝
15および係合爪17ならびに内係合爪18,18を備
えた点、雌部材30は、係合部41および内係合部4
2,42を備えた点が特徴的である。
【0072】雄部材10の可撓アーム13は、図29〜
31に示すように、係合体14の両側面、すなわち、前
面側および背面側(図31の上面側および下面側)の幅
方向ほぼ中央部に、挿入軸X方向にほぼ平行して延びる
ガイド溝15,15が刻設されている。ガイド溝15
は、係合体14の先端側において内方へ湾曲して開口形
成され、基部11側では、係合爪17の内側近傍におい
て、内方へ鉤形に屈曲した内係合爪18,18が形成さ
れている。そして、係合体14の最も内側部分には、横
断面がほぼV字形のロック部20が形成されている。
【0073】雌部材30の内係合部42,42は、図2
9,32に示すように、窓部40の係合部41近傍内側
において、前面壁36内側および背面壁37内側にそれ
ぞれ突起状に相対して形成されている。そして、各内係
合部42は、挿入された係合体14のガイド溝15を通
って、内係合爪18とそれぞれ係合可能に構成されてい
る。
【0074】この第4実施態様のバックルは、連結途次
に係合体14外面が側壁35内面に当接し、ガイド溝1
5と内係合部42とが相対しながら進入する(図33参
照)。この挿入時に、雄部材10が雌部材30に斜めに
挿入されると、第1実施態様の雄部材10と同様に、係
合体14先端の先窄まり状勾配と側壁35の末広がり状
傾斜面とによる雄部材10の傾き修正作用に加え、ガイ
ド溝15の溝壁が内係合部42に摺接し、挿入の進行に
つれて雄部材10の傾きが適正に修正される。
【0075】この連結途次の間、ロックアーム22は押
上突条55上をスライドし、ロック部20とロック片2
5とは第1実施態様の図10と同様の相対状態となる。
そして、係合体14が窓部40より露出すると、可撓ア
ーム13の弾性復帰力により係合爪17が係合部41に
係合し、内係合爪18,18が内係合部42,42にそ
れぞれ係合する。またロックアーム22の係合段部28
が係合開口54に係合し、合計7箇所において雄部材1
0と雌部材30とが係合して連結ロック状態となる(図
34参照)。この状態において係合体14を押圧操作す
ると、ロック部20とロック片25とは図14と同様な
状態となる。
【0076】図35は、弾性突部27の押圧によるロッ
ク解除状態で、係合体14を矢印Y方向へ押圧した状態
を示し、ロック部20がロック片25とすれ違い状に重
なり、係合爪17と係合部41との係合、内係合爪1
8,18と内係合部42,42との係合、合計6箇所の
係合が同時に解除され(係合段部27と係合開口54と
の係合はロック解除時に解除されている)、雄部材10
が分離抜脱される。なお、雄部材10が適正な挿入,抜
脱姿勢においては、ガイド溝15と内係合部42とは非
摺接状態にあり、雄部材10の抜脱時弾出力により雄部
材10が円滑に分離される。
【0077】この第4実施態様のバックルによれば、第
1実施態様のバックルと同様に、連結と同時に自動的に
連結ロック状態とすることができる。また分離操作も同
様に簡単に操作でき、加えて、7箇所の係合による連結
によって、連結時の引張強度を大にすることができる。
さらに、雄部材10の斜め挿入角度を適正に修正して、
急いで連結するとき等においても、円滑かつ適正に連結
ロックすることができる。
【0078】図36〜41は、この発明の第5の実施態
様を示し、可撓アームの形状に特徴を有する。
【0079】第5実施態様のバックルは、第1実施態様
のバックルの構成に対して、雄部材10の可撓アーム1
3が、係合爪17、先係合爪19を備えた点、雌部材3
0は、係合部41、先係合部43および帯状の可撓部5
0を備えた点が特徴的である。
【0080】雄部材10の可撓アーム13は、図36に
示すように、先端部が二股状に形成され、外側を挿入軸
X方向に延びた係合体14と、その内側に間隔をおいて
挿入軸X方向に延設された先係合体16とを備えて形成
されている。係合体14の基部11寄りには係合爪17
が形成され、先係合体16の所定位置には先係合爪19
が形成され、先係合体16の内側には、横断面がほぼV
字形のロック部20が形成されている。
【0081】雌部材30の先係合部43は、図36,3
8に示すように、窓部40の長手方向のほぼ中央部で前
面壁36と背面壁37との間を連結する壁状に形成さ
れ、その基部31寄り端縁が、挿入される雄部材10の
先係合爪19と係合可能な先係合部43を形成してい
る。なお、帯状の可撓部50は、第3実施態様の可撓部
50と同じである。
【0082】この第5実施態様のバックルは、連結途中
におけるロック部20とロック片25との相対状態は、
第1実施態様の図10と同様である。この挿入時に、係
合体14外面が側壁35内面に当接して可撓アーム13
が内側へ撓み、係合体14先端部は先係合部43の外方
を経由し、先係合体16は先係合部43の内方を経由し
て進入する(図39参照)。
【0083】そして、係合爪17が係合部41に到達
し、係合体14が窓部40より露出すると、係合爪17
が係合部41に係合し、先係合爪19が先係合部43に
係合する。またロックアーム22の係合段部28が係合
開口54に係合し、合計5箇所において雄部材10と雌
部材30とが係合して連結ロック状態となる(図40参
照)。この状態において係合体14を押圧操作すると、
ロック部20とロック片25とは図14と同様な状態と
なる。
【0084】図41は、弾性突部27の押圧によるロッ
ク解除状態で、係合体14を矢印Y方向へ押圧した状態
を示し、ロック部20がロック片25とすれ違い状に重
なり、係合爪17と係合部41との係合、先係合爪19
と先係合部43との係合、合計4箇所の係合が同時に解
除され(係合段部27と係合開口54との係合はロック
解除時に解除されている)、雄部材10が分離抜脱され
る。なお、雄部材10の適正な挿入,抜脱姿勢において
は、先係合体16と先係合部43とは非摺接状態にあ
り、雄部材10の抜脱時の弾出力により雄部材10が円
滑に分離される。この第5実施態様のバックルによれ
ば、第1実施態様のバックルと同様に、連結と同時に自
動的に連結ロック状態とすることができる。また、分離
操作も同様に簡単に操作でき、加えて、5箇所の係合に
よる連結によって、連結時の引張強度を大にすることが
できる。
【0085】さらに、先係合部43,43によって前面
壁36と背面壁37とを連結した構成により、筒状部3
3の強度を大にすることができる。また、可撓アーム1
3の先端部と中央部とで係合する構成により、雄部材1
0と雌部材30との連結時に、バックルに捻り外力が加
わっても連結状態を安定して保持することができる。ま
た、先係合部43により多点係合の筒状部33を薄形に
形成することができる。
【0086】なお、この発明は上述の説明および図例に
限定されることなく、この発明の技術的思想から逸脱し
ない範囲において、その実施態様を変更することができ
る。例えば、凹部53,係合開口54,押上突条55は
前面壁36側に設けてもよい。
【0087】また、上述のバックルにおいて、各可撓部
50および連結部52とは、随意に組合せることが可能
である。さらに、ロック部20、ロック片25両者の形
状は、ロック位置において可撓アーム13の内側への撓
みを阻止し、またロック解除位置において内側への撓み
を可能する形状であれば、図示の形状に限定されるもの
ではない。
【0088】また、ロックアーム22の係止端23を溝
状に形成し、可撓部50の係止部51を突条状に形成し
て係合するようにしてもよい。また弾性突部27の形状
は、円形,角形その他自由に設定することができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
以下に記載する効果を奏する。
【0090】請求項1,2のバックルによれば、 1)雄部材と雌部材の2点の部品で、自動ロック機構付
のバックルを構成できる。そのため、ロック機構用の別
体部品を必要とせず、成形用金型費、材料費を軽減でき
るとともに、ロック機構の組立ての手間を省略して自動
ロック機構付バックルを安価に提供することができる。
【0091】2)雄部材と雌部材とが、係合連結と同時
に自動的に連結ロック状態となり、ロック忘れを防止す
るとともに、過挿入による分離可能状態を回避して確実
に連結ロックを行うことができる。また分離途中の再連
結操作でも、簡単に再連絡ロックを行うことができる。
【0092】3)ロック解除を弾性突部の押圧操作によ
り行えるので、連結ロック状態からの分離操作時に、可
撓アームの係合体を操作する側の手の一指を用いてロッ
ク解除操作を同時的に行うことができ、自動ロック機構
付バックルを片手で迅速にロック解除,分離操作するこ
とができる。
【0093】4)一対の可撓アームと筒状部との係合に
加えて、ロックアームの係合段部が挿入軸上において筒
状部と係合する構成なので、連結時に雄部材と雌部材と
の間の捻り運動に対して、安定して連結状態を保持する
ことができる。また合計3箇所で係合するので、バック
ルの分離方向への大きな引張強度に耐えることができ
る。
【0094】5)従来例のように、筒状部の前面壁また
は後面壁をスライドするロック部材がないので、筒状部
の前面壁,後面壁の全面を表示や装飾用に使用すること
ができる。また、筒状部の前面壁,背面壁の幅を狭くす
ることができ、細幅ベルトに対応する狭幅のバックルを
容易に形成することができる。
【0095】請求項3のバックルによれば、請求項1,
2の効果に加えて、雄部材と雌部材の分離時に、押圧ア
ームの押圧部と可撓アームの係合体外側面とが滑動し易
く、雄部材を軽快に弾出することができる。また、押圧
アームの掛止突起が掛止片に弾性的に掛止して窓部を閉
塞しているので、バックル使用時に押圧アーム内側への
釣糸等のくい込みを阻止し、それに起因する押圧アーム
の外方への引張られ折損等を防止することができる。
【0096】請求項4のバックルによれば、請求項1,
2の効果に加えて、雄部材と雌部材の分離時に、押圧帯
の押圧部と可撓アームの係合体外側面とが滑動し易く、
雄部材を軽快に弾出することができる。また、押圧帯が
窓部の外部を閉塞しているのでバックル連結時および使
用時における布片、釣糸等のくい込み、および引掛かり
を防止することができる。
【0097】請求項5のバックルによれば、請求項1,
2の効果に加えて、連結時に、雄部材と雌部材とが、一
対の係合爪と一対の係合部、および左右一対ずつの内係
合爪と左右一対ずつの内係合部、ならびに係合段部と係
合開口との合計7箇所で係合して連結され、バックルの
分離方向への耐引張強度を極めて大きくすることができ
る。
【0098】また、可撓アームのガイド溝と筒状部の内
係合部の案内作用により、雄部材が雌部材へ斜めに挿入
されても、挿入の進行につれて雄部材の傾きが適正に修
正されて、挿入連結を行うことができる。従って、急い
で連結するとき等においても、円滑かつ適正に連結し、
連結と同時に自動的にロックすることができる。
【0099】請求項6のバックルによれば、請求項1,
2の効果に加えて、連結時に、雄部材と雌部材とが、一
対の係合爪と一対の係合部、および一対の先係合爪と一
対の先係合部、ならびに係合段部と係合開口との合計5
箇所で係合して連結され、バックルの分離方向への大き
な引張強度に耐えることができる。
【0100】また、挿入軸上でのロックアームの係合に
加えて、可撓アーム先端部での係合によって、バックル
連結時の雄部材,雌部材間に作用する捻り外力に対し
て、安定した連結状態を保持することができる。また筒
状部の窓部ほぼ中央において、前面壁と背面壁とを先係
合部で連結した構成により、筒状部の強度を大にするこ
とができる。
【0101】さらに、雌部材の筒状部に連結部を備えた
バックルは、筒状部の前面壁と背面壁との間が基部側で
連結されて補強され、外力に対する筒状部の強度を大に
することができる。
【0102】また、雌部材に帯状の可撓部を備えたバッ
クルは、しなやかに弾性変形して、その耐久性を向上す
ることができる。
【0103】また、係合開口および押上突条を筒状部の
背面壁に備えたバックルは、使用時にロック機構を隠蔽
でき、外見からは連結ロック状態を窺い知ることができ
ず、防犯上有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様のバックルの分離状態に
おける背面図。
【図2】図1の雄部材の側面図。
【図3】図1の雄部材のロックアームの縦断面図。
【図4】図1の雄部材を先端側から見た正面図。
【図5】図1の雌部材の側面図。
【図6】図1の雌部材の縦断面図。
【図7】図1の雌部材を挿入口側から見た正面図。
【図8】第1実施態様のバックルの連結過程を示す一部
破断背面図。
【図9】図8の縦断面図。
【図10】図8のA−A線矢視断面図。
【図11】第1実施態様のバックルの連結ロック状態を
示す一部破断背面図。
【図12】図11の縦断面図。
【図13】第1実施態様のバックルの連結ロック時に可
撓アームを押圧操作した状態を示す一部破断背面図。
【図14】図13のB−B線矢視断面図。
【図15】第1実施態様のバックルの連結時にロック解
除した状態を示す一部破断背面図。
【図16】図15の縦断面図。
【図17】図15のC−C線矢視断面図。
【図18】第1実施態様のバックルの連結時ロック解除
状態において可撓アームを押圧操作した状態を示す一部
破断背面図。
【図19】第2実施態様のバックルの分離状態における
背面図。
【図20】図19の雌部材のD−D線矢視断面図。
【図21】第2実施態様のバックルの連結ロック状態を
示す一部破断背面図。
【図22】第2実施態様のバックルの連結時にロック解
除した状態を示す縦断面図。
【図23】第2実施態様のバックルの連結時ロック解除
状態において押圧アームを押圧操作した状態を示す一部
破断背面図。
【図24】第3実施態様のバックルの分離状態における
背面図。
【図25】図24の雌部材のE−E線矢視断面図。
【図26】第3実施態様のバックルの連結ロック状態を
示す一部破断背面図。
【図27】第3実施態様のバックルの連結時にロック解
除した状態を示す縦断面図。
【図28】第3実施態様のバックルの連結時ロック解除
状態において押圧帯を押圧操作した状態を示す一部破断
背面図。
【図29】第4実施態様のバックルの分離状態における
背面図。
【図30】図29の雄部材の先端側から見た正面図。
【図31】図29の雄部材のF−F線矢視断面図。
【図32】図29の雌部材の側面図。
【図33】第4実施態様のバックルの連結過程を示す一
部破断背面図。
【図34】第4実施態様のバックルの連結ロック状態を
示す一部破断背面図。
【図35】第4実施態様のバックルの連結時ロック解除
状態において可撓アームを押圧操作した状態を示す一部
破断背面図。
【図36】第5実施態様のバックルの分離状態における
背面図。
【図37】図36の雄部材の先端側から見た正面図。
【図38】図36の雌部材の側面図。
【図39】第5実施態様のバックルの連結過程を示す一
部破断背面図。
【図40】第5実施態様のバックルの連結ロック状態を
示す一部破断背面図。
【図41】第5実施態様のバックルの連結時ロック解除
状態において可撓アームを押圧操作した状態を示す一部
破断背面図。
【図42】従来の自動ロック機構を備えたバックルの一
例を示す斜視図。
【符号の説明】
10 雄部材 11 基部 13 可撓アーム 14 係合体 17 係合爪 18 内係合爪 19 先係合爪 20 ロック部 22 ロックアーム 23 係止端 25 ロック片 27 弾性突部 28 係合段部 30 雌部材 31 基部 33 筒状部 34 挿入口 37 背面壁 40 窓部 41 係合部 42 内係合部 43 先係合部 44 掛止片 45 押圧アーム 46 押圧帯 47 押圧部 48 掛止突起 50 可撓部 51 係止部 52 連結部 54 係合開口 55 押上突条
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】連結状態から雄部材10と雌部材30とを
分離するには、まず、雌部材30の係合開口54に露出
した雄部材10の弾性突部27を、指先にて内側(矢印
Z方向)へ押圧する。これにより、ロックアーム22は
弾性変形して撓み、斜面24が可撓部50をさらに外方
へ弾性変形させながら矢印Z方向へ移動し、ロックアー
ム22の係止端23と可撓部50の係止部51が係合す
る。このとき、ロックアーム22は、係合段部28が係
合開口54より外れて両者の係合が解除され、ロック片
25が前面壁36側に接近して、ロック部20と非相対
状態のロック解除位置となる(図15〜17参照)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 594181712 美濃羽 敬治 岐阜県武儀郡武儀町中之保4455 (71)出願人 597013582 柴田 寛久 愛知県知立市逢妻町丸坪34番2 (72)発明者 徳田 美生 岐阜県関市関ノ上一丁目2番18号 (72)発明者 徳田 宜子 岐阜県関市関ノ上一丁目2番18号 (72)発明者 荒木 雅子 愛知県名古屋市緑区尾崎山1丁目415 シ ャトレ緑ヶ丘103号室 (72)発明者 美濃羽 敬治 岐阜県武儀郡武儀町中之保4455 (72)発明者 柴田 寛久 愛知県知立市逢妻町丸坪34番2

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結可能な雄部材と雌部材とからなるバ
    ックルであって、 前記雄部材は、 係合体および係合爪ならびにロック部を有する一対の可
    撓アームと、 係止端および前記ロック部に相対可能なロック片ならび
    に係合段部を有する弾性突部を有し、前記ロック片がロ
    ック位置とロック解除位置とをとり得るロックアーム
    と、を備え、 前記雌部材は、 挿入された一対の前記可撓アームの係合体が露出可能な
    一対の窓部および前記係合爪と係合可能な一対の係合部
    を有する筒状部と、 前記係止端と係合可能な係止部を有し挿入された前記ロ
    ックアームを前記ロック位置またはロック解除位置に保
    持可能な可撓部と、 挿入された前記ロックアームの弾性突部が露出しかつ前
    記係合段部と係合可能な係合開口と、 前記筒状部内面に形成され前記ロック片と前記ロック部
    とを非相対状態に保持可能な押上突条と、を備えてな
    る、 ことを特徴とするバックル。
  2. 【請求項2】 連結可能な雄部材と雌部材とからなるバ
    ックルであって、 前記雄部材は、 基部の両側からほぼ平行し相対向して突設され、先端部
    に設けられた係合体および係合爪ならびに前記係合体の
    内側に形成されたロック部を有し内側方向へ弾性変形可
    能な一対の可撓アームと、 前記基部の中央部から前記可撓アームにほぼ平行して突
    設されるとともに前記可撓アームの弾性変形方向に対し
    ほぼ直角方向に弾性変形可能に形成され、その先端部
    に、挿入軸方向に突設された係止端および外側方向へ突
    設され前記ロック部に相対可能なロック片ならびに前記
    可撓アームの弾性変形方向に対しほぼ直角方向に突設さ
    れた係合段部を有する弾性突部を備え、前記ロック片が
    前記ロック部に相対して前記可撓アームの弾性変形によ
    る内側への撓みを阻止するロック位置と前記ロック片が
    前記ロック部に非相対状態で前記可撓アームの弾性変形
    による内側への撓みを可能にするロック解除位置とをと
    り得るロックアームと、を備え、 前記雌部材は、 一端の基部側にベルト連結部を有し、他端に挿入口を有
    して前記一対の可撓アームを収容可能に形成され、挿入
    された一対の前記可撓アームの係合体の少なくとも一部
    がそれぞれ露出可能な一対の窓部および前記係合爪と係
    合可能な一対の係合部を有する筒状部と、 前記筒状部の基部に設けられて前記ロックアームの係止
    端と係合可能な係止部を有するとともに、挿入軸方向へ
    弾性変形可能に形成されて挿入された前記ロックアーム
    を前記ロック位置または前記係止端と係止部との係合に
    より前記ロックアームを前記ロック解除位置に保持可能
    な可撓部と、 前記筒状部の一面壁に設けられ、挿入された前記ロック
    アームの弾性突部が露出しかつ前記係合段部と係合可能
    な係合開口と、 前記筒状部の一面壁の内面に突条状に形成され前記挿入
    口と係合開口との間に挿入軸方向に延びて設けられて前
    記ロック片と前記ロック部とを非相対状態に保持可能な
    押上突条と、を備え、 前記係合爪と係合部との係合および前記係合段部と係合
    開口との係合による前記雄部材と雌部材との連結完了と
    同時に前記ロックアームをロック位置に保持し、前記弾
    性突部の押圧操作により前記ロックアームの弾性変形に
    よる撓みによって当該ロックアームをロック解除位置に
    保持し、前記ロックアームをロック解除位置において前
    記雄部材の雌部材への押入により前記雄部材と雌部材と
    が再連結可能に形成されてなる、 ことを特徴とするバックル。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のバックルであって、 前記雌部材は、前記基部側より窓部方向へ突設された掛
    止片と、 前記筒状部の挿入口側より前記窓部外方へそれぞれ延び
    て設けられるとともにその先端部に前記窓部に向けて突
    設された押圧部と前記掛止片の内側に弾性的に掛止する
    掛止突起とを有し内側方向へ弾性変形可能な一対の押圧
    アームと、を備え、 常には前記掛止突起が前記掛止片の内側に弾性的に掛止
    され、挿入された前記可撓アームの係合体が前記押圧ア
    ームの押圧部に当接可能に形成されてなる、ことを特徴
    とするバックル。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のバックルであって、 前記雌部材は、前記筒状部の挿入口側と基部側との間を
    前記窓部の外方を経由して連結形成されるとともに前記
    窓部に向けて突設された押圧部を有して内側方向および
    外側方向へ弾性変形可能な一対の押圧帯を備え、 挿入された前記可撓アームの係合体が前記押圧帯の押圧
    部に当接可能に形成されてなる、ことを特徴とするバッ
    クル。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のバックルであって、 前記雄部材は、前記可撓アームの係合体の両側面に挿入
    軸方向に延びるとともに先端部側が内方へ湾曲して刻設
    されたガイド溝および前記ガイド溝の基部側に設けられ
    た一対の内係合爪を備え、 前記雌部材は、前記ガイド溝に嵌入可能に形成されると
    ともに一対の前記内係合爪とそれぞれ係合可能な一対の
    内係合部を備え、 挿入された前記可撓アームの係合爪および内係合爪が前
    記筒状部の係合部および内係合部にそれぞれ係合可能に
    形成されてなる、 ことを特徴とするバックル。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のバックルであって、 前記雄部材は、前記可撓アームの係合体の内側に設けら
    れて先係合爪を有する先係合体を備え、 前記雌部材は、前記筒状部の窓部のほぼ中央部に前面壁
    と背面壁との間を連結して設けられ前記先係合爪と係合
    可能な先係合部を備え、 挿入された前記可撓アームの係合爪および先係合爪が前
    記筒状部の係合部および先係合部にそれぞれ係合可能に
    形成されてなる、 ことを特徴とするバックル。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至6記載のバックルであっ
    て、 前記雌部材は、前記筒状部の基部の両側部からそれぞれ
    挿入軸方向にほぼ直交し相対状に延びて設けられた2個
    の可撓部を備えてなる、 ことを特徴とするバックル。
  8. 【請求項8】 請求項2乃至6記載のバックルであっ
    て、 前記雌部材は、前記筒状部の基部の両側部からそれぞれ
    挿入軸方向にほぼ直交し相対状に延びて設けられた2個
    の可撓部を備えるとともに、 2個の前記可撓部近傍において前記筒状部の前面壁と背
    面壁との間を連結する連結部を備えてなる、 ことを特徴とするバックル。
  9. 【請求項9】 請求項2乃至6記載のバックルであっ
    て、 前記雌部材は、前記筒状部の基部の両側部の間を連結す
    るとともに、その中央部が挿入軸方向へ弾性変形可能に
    形成された帯状の可撓部を備えてなる、 ことを特徴とするバックル。
  10. 【請求項10】 請求項2乃至9記載のバックルであっ
    て、 前記雌部材の押上突条は、前記筒状部の内側への突出高
    さが、前記挿入口より漸増する勾配を有して形成されて
    なる、 ことを特徴とするバックル。
  11. 【請求項11】 請求項2乃至10記載のバックルであ
    って、 前記雌部材は、前記係合開口および押上突条が前記筒状
    部の背面壁に設けられてなる、 ことを特徴とするバックル。
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