JP2948559B2 - バックル - Google Patents

バックル

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JP2948559B2
JP2948559B2 JP10055856A JP5585698A JP2948559B2 JP 2948559 B2 JP2948559 B2 JP 2948559B2 JP 10055856 A JP10055856 A JP 10055856A JP 5585698 A JP5585698 A JP 5585698A JP 2948559 B2 JP2948559 B2 JP 2948559B2
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宜子 徳田
雅子 荒木
敬治 美濃羽
寛久 柴田
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    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B11/00Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts
    • A44B11/25Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts
    • A44B11/26Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts with push-button fastenings
    • A44B11/263Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts with push-button fastenings with a push-button acting perpendicularly to the main plane of the buckle

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  • Buckles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロック付き樹脂製
のバックルに関し、詳しくは、部品数が少なく、薄型で
あるが、ロックが外れにくく且つ再ロックが容易なロッ
ク装置を備えた、ベルト等の連結に用いられるバックル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ベルト連結用のバックルにおい
て、雄部材と雌部材が連結状態のとき、不測の外力が加
てバックルが分離する事態を防止するため、その連
結状態をロックするロック機構を備えたバックルが提案
されている。
【0003】このようなバックルの例として、実開平7
−28427号公報、特開平4−221502号公報に
開示されたものがあげられる。これらのバックルにおい
ては、雄部材は、係合爪を有する一対の可撓アームを備
え、雌部材は、係合爪と係合可能な係合部を有する筒状
部を備え、筒状部には、雄部材と雌部材の連結をロック
するロック機構を備えて構成されている。
【0004】このロック機構は、連結時における一対の
可撓アームの内方への撓みを阻止可能な一対の脚片を有
するロック部材を有し、一対の脚片が、可撓アームの内
方への撓みを阻止するロック位置と、可撓アームの内方
への撓みを可能にするロック解除位置との間をスライド
可能に形成されている。そして、ロック部材をロック位
置へ手動操作して、雄部材と雌部材との連結状態をロッ
クし、またロック部材をロック解除位置へ手動操作し
て、雄部材の分離操作を行うように構成されていた。
【0005】また他方において、例えば、実公平5−2
092号公報に提案されているような雄部材と雌部材と
の連結と同時に、その連結状態を自動的にロックする自
動ロック方式のバックルがある。
【0006】このバックルは、図30に示すように、雄
部材60と雌部材65とから構成されている。この雄部
材60は、板状の挿入部61に挿入軸Xに直交して開口
する透孔62を有し、透孔62には挿入軸X方向に移動
可能なブロック63が配設されている。また雌部材65
は、先端に爪67を有する弾性変形可能なフック66
と、雄部材60の挿入部61の挿入量を制限するととも
に、さらに深く挿入されることで、挿入方向へ撓んで弾
発する可撓片68,68とを備えて構成されている。
【0007】このバックルによれば、雄部材60と雌部
材65とを連結するとき、雄部材60の挿入部61の先
端部が雌部材65の爪67に当接し、フック66を外方
へ弾性変形させながら進入する。このとき、先端部が爪
67を通過すると、爪67がブロック63を反挿入方向
へ押しやり、爪67は透孔62内に入り込む。そして、
先端部と爪67とが係合して雄部材60と雌部材65と
は連結し、その状態が保持されロック状態となる。
【0008】連結された雄部材60,雌部材65を分離
するには、雄部材60を、雌部材65内へさらに深く挿
入する。この深挿入により、可撓片68,68が挿入部
61の先端部に押されて撓み、反挿入方向への弾発力を
生ずる。また、挿入部61の進入につれてブロック63
が爪67下部に進入し、ブロック63がフック66の弾
性により雌部材65側に挟持された状態となる。
【0009】ここで雄部材60を逆方向へ抜き出すと、
ブロック63は雌部材65に挟持されたままで透孔62
内を先端部側へ相対移動する。さらなる抜き出しによ
り、爪67はブロック63上から先端部上へ移行し、挿
入部61が雌部材65から抜脱分離される。
【0010】しかし、このような従来構成のバックルに
おいては、ロック機構の形成のために、雄部材,雌部材
とは別のロック部材、またはブロック等の別体部品が必
要である。従って、バックルを構成する部品点数が少な
くとも3点以上になり、材料代が増加するとともに、組
立ての手間が必要になるという問題があった。また、構
成部品成形用の金型費も増え、製品価格が高価になると
いう問題があった。
【0011】さらに、前2者のバックルにおいては、連
結操作が煩雑で、時にはロック忘れを生ずるおそれがあ
る。また、後者のバックルにおいては、強い力で雄部材
60を雌部材65へ挿入し過ぎると、一気にブロック
が爪67下部に進入して分離可能状態となり、バック
ルが連結されずに分離するという問題があった。また分
離操作途中で分離を思いとどまった場合、一度分離を完
了してから再挿入しないと、連結も、ロックもできない
という問題があった。
【0012】そこで、本発明者は、上記問題を解決する
ため、特願平9-16237号において、格別のロック
用機構部品が不要で2点で構成できるため生産コストを
安くでき、かつ連結と同時に自動的にロックすることが
でき、更に一度ロックを解除しても再ロックが可能な自
動ロック機構付のバックルを提案した。
【0013】その構成は、図31及び図32に示すよう
に、連結可能な雄部材70と雌部材90とからなり、雄
部材70は、係合体74および係合部77ならびに当接
部80を有する一対の連結アーム73と、係止端83
および当接部80に相対可能なロック片85ならびに係
段部88を有するロック解除ボタン87を有し、ロッ
ク片85がロック位置とロック解除位置とをとり得るロ
ックアーム82とを備えている。
【0014】雌部材90は、挿入された一対の連結アー
ム73の係合体74が露出可能な一対の窓状開口部10
および係合部77と係合可能な一対の係合受部101
を有する筒状部93と、係止端83と係合可能な保持
部111を有し挿入されたロックアーム82をロック位
置またはロック解除位置に保持可能な弾発部110と、
挿入されたロックアーム82のロック解除ボタン87が
露出しかつ係段部88と係合可能な開口部114と、
筒状部93内面に形成されロック片85と当接部80
を非相対状態に保持可能な押上突条115とを備えてな
ることを特徴とするバックルである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の発明においては、図31及び図32に示すように、
前記筒状部93内面に形成されるロック片85と当接部
80を非相対状態に保持するための押上突条115を必
須の構成要件として備え、また押上突条115に合わせ
てロック解除のための弾性突部を押下するための係合開
口周辺の凹部113を伴っているため、雌部材90はこ
れらの部分のために所定の厚みを必要とし、そのことが
バックルの厚みを所定の厚みより薄くすることの妨げに
なっているという問題があった。
【0016】更に、ロック状態を維持するための機構が
複雑で、構造が簡素化できないという問題もあった。
【0017】この発明は上記課題を解決するものであ
り、別体のロック用機構部品が不要で2点で構成でき、
かつ連結と同時に自動的にロックすることができ、一度
ロックを解除しても再ロックが可能な自動ロック機構付
のバックルでありながら、前記先行する発明と比較して
厚みを従来の2/3から1/2程度に極めて薄くできる
ため使用する用途が拡がり、また構造も簡単にできるた
め更に生産コストが低くできるバックルを提供すること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載のバックルでは、雄部材と雌部材か
らなる相互に連結可能なバックルであって、前記雌部材
は、係合受部を有する筒状部を備え、前記雄部材は、同
一平面上に配置された一対の可撓性を有する連結アーム
を備え、前記一対の連結アームの先端近傍には、前記雌
部材に挿入されて前記係合受部と係合可能な係合部が夫
々配設され、前記一対の連結アームは、前記筒状部に挿
入され側壁により相互に近接させる方向に弾性変形され
て前記係合受部と前記係合部が係合し、かつ前記一対の
連結アームは、相互に近接させる方向に弾性変形されて
係合を解除できるように形成され、前記雄部材は、前記
一対の連結アームの間に配置され、前記一対の連結アー
ムが配置された平面上から所定距離離されて配置された
ロック解除ボタンを備えた可撓性を有するロックアーム
を備え、前記ロックアーム先端近傍には、ロック片が配
設され、前記ロックアームは、前記一対の連結アームを
相互に近接させる方向に弾性変形させて連結を解除する
ことを、前記ロック片を当接させることにより阻止して
バックルの連結解除を不能にする位置であるロック位置
から、前記ロックアームの基部を撓ませて前記連結アー
ムと前記ロック片を当接させないようにしてバックルの
連結解除を可能とする位置であるロック解除位置に、前
記ロック片が移動可能に形成され、前記雄部材は、前記
雌部前記筒状部内に挿入されることで、前記ロック
アームのロック解除ボタンが前記筒状部の内壁の一面に
当接し、かつ前記一対の連結アームが前記筒状部の対向
する他の一面に当接して押圧され、前記ロックアームが
弾性変形することにより、前記ロック片が前記解除位置
に移動され、前記係合部が前記係合受部に係合されたと
きに、前記ロックアームの前記ロック解除ボタンが外部
に向かって開口するように前記筒状部に設けられた開口
部に進入して、前記雌部の前記内壁からの押圧を解除
されて前記ロックアーム自身の弾性力により前記ロック
片が前記ロック位置に移動されることを特徴とする。
【0019】この構成に係るバックルでは、雄部材と雌
部材の2点の部品だけで、雄部材を雌部材に挿入するだ
けで、何らの操作なしにワンタッチで連結がされるとと
もに自動的にロック状態となる。連結を解除する場合
は、ロック解除ボタンを押すだけでロックが解除され
る。
【0020】また、機構が単純でかつ無駄がなく、バッ
クルの厚みは極めて薄いものとなっている。
【0021】また、請求項2に記載のバックルでは、請
求項1に記載のバックルの構成に加え、前記雌部材の
筒状部の内側底部に、前記雄部材との連結時に雄部材
の先端と当接して前記雄部材を挿入方向と反対方向に付
勢可能な弾発部が配設されたことを特徴とする。
【0022】この構成に係るバックルでは、連結時に弾
発部により雄部材が挿入方向と反対の排出方向に付勢可
能に構成されているので、連結時のがたつきが生じな
い。
【0023】請求項3に記載のバックルでは、請求項2
記載のバックルの構成に加え、前記ロックアームの先端
には、前記ロック片を前記ロック位置に係止するための
係止端部が配設され、前記弾発部には前記係止端部と係
合可能な保持部が配設され、前記保持部は、連結時に前
記弾発部の弾性力で前記係止端を前記ロック位置に保
持可能であり、前記係合部が前記係合受部に係合された
ときに、前記ロックアームの前記ロック解除ボタンが外
部に向かって開口した前記筒状部に設けられた開口部に
進入して、前記雌部の前記内壁からの押圧を解除され
ロックアーム自身の弾性力により前記ロック片が前記ロ
ック位置に移動され、前記係止端部が前記保持部に保持
されて前記ロック位置を保持し、かつ、前記ロックアー
ムの前記ロック解除ボタンを押下することにより前記係
止端部と前記保持部との前記ロック位置での係合が解除
できることを特徴とする。
【0024】この構成に係るバックルでは、請求項
載の構造により自動ロックされた状態が、係止端部を弾
発部の保持部で係止することによりロック状態を確実に
保持することができるものである。
【0025】また、この構造であっても、部品点数は、
2点から増えることがない。
【0026】更に、このようにロック状態を保持する一
方で、ロック解除ボタンを押すだけで極めて迅速容易に
ロックを解除することも可能となる。
【0027】請求項4に記載のバックルでは、請求項2
又は請求項3に記載のバックルにおいて、前記係合部が
前記係合受部に係合されたときに、前記ロックアームの
前記ロック解除ボタンが外部に向かって開口した前記開
口部に進入して、前記雌部の前記内壁からの押圧を解
除されて前記ロックアーム自身の弾性力により前記ロッ
ク片が前記ロック位置に移動され、前記ロック解除ボタ
ン挿入口側端部に設けられた係止段部が、前記開口部
前記挿入口側の周縁に設けられたロック解除ボタン係止
部に係合することにより前記ロック位置に保持され、か
つ、前記ロックアームの前記ロック解除ボタンを押下す
ることにより前記係止段部と前記ロック解除ボタン係止
部との前記ロック位置での係合が解除できることを特徴
とする。
【0028】この構成に係るバックルでは、請求項2又
は請求項3に記載のバックルと同様に、雄部材を雌部材
に挿入するだけで、自動的にロック状態が維持されるも
ので、やはり、何ら別の部品を使用することもない。
【0029】その上、請求項3に記載の保持部同時に
備えることが出来るため、さらに確実にロック状態を維
持でき、ロック状態の不測の解除をすることがない。
【0030】さらに、確実にロック状態を維持できるだ
けでなく、ロック解除ボタンを押すだけでワンタッチで
ロック状態を解除することも出来る。これは請求項3に
記載の保持部を備えていても同様にロック解除ボタンを
押すだけでいずれも解除できるものである。
【0031】請求項5に記載のバックルでは、請求項2
乃至請求項4のいずれかに記載のバックルの構成に加
え、前記雌部材の前記ロック解除ボタン係止部と前記筒
状部表面とがなす角度が鋭角に形成され、前記雄部材
の前記係止段部と前記ロック解除ボタンの外表面とがな
す角度が、前記雌部材の前記ロック解除ボタン係止部と
前記筒状部表面とがなす角度とに対応した鋭角であっ
て、前記雄部材が前記弾発部に付勢されることにより、
前記係止段部と前記ロック解除ボタン係止部が対面して
掛止され、前記ロック位置を保持することを特徴とす
る。
【0032】この構成に係るバックルでは、弾発片の付
勢力を利用して、開口部と係止段部が係合され、簡易な
構造でロックが維持される。
【0033】請求項6に記載のバックルでは、請求項3
乃至請求項5のいずれかに記載のバックルの構成に加
え、前記弾発部は、前記筒状部の挿入軸方向の直交面で
あって前記筒部の長手方向の両端部をそれぞれ基部と
して、内方へ向けて片持ち梁状に対向して延出された一
対の弾性部材であって、前記保持部は該弾発部の長手方
向に略平行して伸びる条溝状に形成されたことを特徴と
する。
【0034】この構成に係るバックルでは、バックル自
体の素材の弾性を利用するため、別途付勢力を生じるた
めの金属ばね等を必要としないで、雄部材に対して付勢
力を与えることができる。
【0035】請求項7に記載のバックルでは、請求項3
乃至請求項5のいずれかに記載のバックルの構成に加
え、前記弾発部は、前記筒状部の挿入軸方向の直交面で
あって前記筒状部の長手方向に、それぞれの前記側壁を
連結するようにベルト状に張架され、前記保持部は該弾
発部の長手方向に略平行して伸びる条溝状に形成された
ことを特徴とする。
【0036】この構成に係るバックルでは、バックル自
体の素材の弾性を利用するため、別途付勢力を生じるた
めの金属ばね等を必要としないで、雄部材に対して付勢
力を与えることができるだけでなく、連結することで強
度を著しく高めることができる。
【0037】請求項8に記載のバックルでは、請求項1
乃至請求項7のいずれかに記載のバックルの構成に加
え、前記ロックアームのロック解除ボタンの背面側先端
又は前記筒状部背面壁のロックアーム側に、前記係止端
が前記弾発部に当接するように突部からなるスぺーサ
を設けたことを特徴とする。
【0038】この構成に係るバックルでは、弾発部の近
傍に係止端部が不用意に挿入されてしまうような事故を
防ぐことができるものである。
【0039】請求項9に記載のバックルでは、請求項1
乃至請求項8のいずれかに記載のバックルの構成に加
え、前記ロックアームは、挿入軸方向より前記開口部
に傾斜され、前記ロック解除ボタンが平坦に形成された
前記筒状部内壁を摺動し、前記係止段部が、前記開口部
に進入するように前記ロックアームの弾性力により付勢
されることを特徴とする。
【0040】この構成に係るバックルでは、筒状部の内
壁を平坦にできるため、バックルの厚みを極めて薄くす
ることができ、構造も極めてシンプルにすることができ
る。また、その一方でロックアームのロック解除ボタン
を確実に開口部に進入させることができる。
【0041】請求項10に記載のバックルでは、請求項
1乃至請求項9のいずれかに記載のバックルの構成に加
え、前記雌部材の前記挿入口の周縁の一部が、前記ロッ
クアームの挿入が容易になるように筒部を肉薄にして
開口部が拡張されていることを特徴とする。
【0042】この構成に係るバックルでは、雄部材を雌
部材に挿入する場合に、連結アームと同一平面上にない
ロック解除ボタンを筒状内に容易に挿入することがで
きる。
【0043】請求項11に記載のバックルでは、請求項
2乃至請求項10のいずれかに記載されたバックルの構
成に加え、前記ロック解除ボタンが、前記ロック位置か
ら前記ロック解除位置に押下されたとき、前記ロック解
除ボタンが前記弾発部に押圧されて前記挿入口側に移動
され、前記ロック解除ボタンが前記開口部への復帰が不
能となるように前記雄部材が前記挿入方向と反対方向に
移動可能に形成されたことを特徴とする。
【0044】この構成に係るバックルでは、ロックを一
旦解除すればロック解除位置に保持でき、さらにロック
を解除しても連結状態が解除されてなければ再度掴み戻
して再ロックが簡単に出来る。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の態様を図
面に基づいて説明する。
【0046】図1〜図19は本発明の実施の態様を示
し、このバックルは、図1に示すように、雄部材10と
雌部材30とからなり、雄部材10は、可撓軸部14、
係合体16、係合部17、当接部20を有する一対の連
結アーム13と、可撓軸部24,ロック片25,ロック
解除ボタン27、係止端部23、係止段部28を有する
一対のロックアーム22と、これらを支持する基台部1
1とを備え、雌部材30は、斜面部55有する挿入口
34,係合受部41を有する一対の窓状開口部40、ロ
ック解除ボタン係止部54を有する開口部53を備えた
筒状部33と、保持部51を有する一対の弾発部50
と、基台部31とから構成されている。
【0047】なお、便宜上本説明においては、図1にお
ける手前側を前面、向こう側を背面という。また、図1
に示すように雄部材10の挿入方向をX、これと直交
する、連結アーム13,13の可撓方向をYとする。そ
して、図2の示すように、X方向、Y方向と直交するロ
ックアーム22の可撓方向をZ方向とする。
【0048】本実施の形態のバックルの素材はナイロン
樹脂である。素材は、ナイロン樹脂以外にも、用途に合
わせて各種材料が用いられ得るが、材料自体がばね弾性
を有する高強度の合成樹脂材、例えば、ポリカーボネー
ト、ポリアセタール等の所謂エンジニアリングプラスチ
ックなどが好適である。なお、樹脂に限らず、金属材料
等であっても本実施の形態のバックルは実施できる。ま
た、複数の素材を組み合わせたものであっても実施可能
である。
【0049】図1に示すように、雄部材10は、ベルト
装着部12を有する基台部11の両側から、ほぼ平行し
相対向して挿入軸X方向へ延びる同一平面上に左右対称
に形成された一対の連結アーム13,13と、両連結ア
ーム13,13間の基台部11中央部から挿入軸X方向
へ延びるロックアーム22とを備えて形成されている。
【0050】連結アーム13,13は、夫々先端部に外
方へ突出するとともに、外側面が内方へ向けて先窄まり
状の勾配を有する係合体16を備え、係合体16の外側
の可撓軸部14側端部には段状の係合部17が形成され
ている。また係合体16の先端部内側には、当接部20
が設けられている。
【0051】当接部20は、本実施の形態では、図1、
図2、図4に示すように、係合体16の先端より延びる
とともに内側へ突出するように設けられ、横断面が内側
方向へ先窄まり状のほぼV字形に形成されている。また
係合体16の先端部においては、当接部20の外側面が
係合体16の外側面と連続した湾曲状に形成されてい
る。そして、連結アーム13は、連結時には筒状部33
の側壁35により、分離時には指により挟持されて係合
体16のY方向への押圧により弾性変形し、相互に接近
するように図1におけるY軸に沿って内側方向へ撓み、
押圧解除により図1,4に示す元の形状に弾性的に復元
するように形成されている。
【0052】図1、図3、図4に示すように、ロックア
ーム22は、その先端部に、挿入軸方向であるX方向へ
突出した係止端部23と、挿入軸Xに直交し側方向へ翼
状に突出した、全体が概ね三角形状の前述の当接部2
0,20にそれぞれ所定間隔をおいて相対するロック片
25,25と、所定側(図において下側)に設けられ
たロック解除ボタン27とを有し、連結アーム13,1
3の弾性変形方向に対しほぼ直角方向(図2の矢印Z方
向)へ弾性変形可能に可撓軸部24が形成されている。
【0053】また、ロック解除ボタン27の背面側から
係止端部23に連なるような斜面が形成され、そのため
係止端部23は、雄部材10の最も先端に突出するよう
に形成されている。
【0054】そして、ロック解除ボタン27は、ロック
アーム22の可撓軸部24の一面や、ロック片25,2
5の一面よりも段付で突出して形成され、ロック解除ボ
タン27の挿入方向と反対側の、基台部11と対向する
面には、係段部28が、ロック解除ボタン27の押圧
面と略45°の鋭角の角度をもって形成されている。
【0055】雌部材30は、一端の基台部31側にベル
ト連結部32を有し、他端に挿入口34を有する筒状部
33を備え、筒状部33の基台部31側には左右対称に
両開戸の様に可撓性を有する弾発部50,50を備え、
また筒状部33の前面壁36には開口部53が形成さ
れ、挿入口34の周縁の前面壁36の内側には斜面部5
5が形成されている。
【0056】筒状部33は、内側面が挿入口34へ向か
って末広がり状の傾斜面で相対する側壁35,35と、
前後にほぼ平行して対向する前面壁36,背面壁37と
により偏平角筒状に形成されている。
【0057】側壁35,35の基台部31側には、図1
におけるY軸方向へ貫通した窓状開口部40,40が対
向して設けられており、側壁35,35の窓状開口部4
0,40寄り端縁は、挿入される雄部材10の係合部1
7,17と係合可能な係合部41,41を形成してい
る。なお、窓状開口部40,40は、一部が前面壁3
6,背面壁37側へ湾入状に形成されている。
【0058】弾発部50,50は、本例では、図1,
6,7に示すように、それぞれ基台部31の両側から図
1のY方向に向けて片持ち梁状に延出されて対向し、各
自由端部には、ベルト連結部32の延長方向にほぼ平行
して延び、図6に示すような条溝状に刻設され、ロック
アーム22の係止端部23と係合可能な保持部51が設
けられている。そして、弾発部50の自由端部は、挿入
軸X方向に弾性変形可能に形成されている。
【0059】開口部53は、前面壁36の基台部31寄
りに、基台部31側が開放されたU字状に開口して形成
されている。
【0060】斜面部55は、筒状部33の挿入口34の
周縁の前面壁36側の内側に設けられ、前面壁36の一
部を挿入口34に向かって先薄状になるように削成し
て、挿入口34を拡大するように形成されており、雄部
材10を筒状部33に挿入する際に、ロック解除ボタン
27部分の挿入の妨げにならない形状となっている。こ
の斜面部55は、図11に示すように正面視矩形で、図
6に示すように側面視三角形状に前面壁36を削成して
形成されている。
【0061】次に、このように構成されたバックルの作
用を説明する。
【0062】まず、雄部材10と雌部材30との連結に
ついて説明する。雄部材10と雌部材30は、分離状態
においては、連結アーム13,13、ロックアーム2
2、弾発片50,50がそれぞれ上述本実施の形態の構
成で説明したように図1〜図7に示す常態位置にある。
【0063】そして、図8・9、図17(A),(B)図
18(A),(B)に示すように、雄部材10の連結アー
ム13,13、ロックアーム22を、雌部材30の挿入
口34に対向させ、挿入軸X方向に筒状部33内へ挿入
する。
【0064】なお、以下では、左右対称的に同時に作用
する部分については、一方側のみについて記述し、他方
側の説明を省略する。
【0065】連結アーム13、ロックアーム22が挿入
口34より挿入されると、連結アーム13の係合体16
の外側面が側壁35内面に当接し、ロックアーム22の
ロッ ク解除ボタン27が斜面部55上に当接する。この
場合、X方向に沿って進入させるとバックルの厚みによ
っては、ロックアーム22が進入した後、連結アーム1
3の背側が、挿入口34の背面側の端部に引っ掛かる場
合があるが、その場合には、背面側を凹にやや雄部材1
0と雌部材30を屈曲させながら挿入すれば、引っ掛か
らずに挿入が可能である。なお、ロック解除ボタン27
の押圧面と連結アーム13,13を含む平面との距離が
大きいほど同じ材料であればロックアーム22の弾発力
を大きくできるが、この距離を大きく採れば筒状部33
に挿入が困難になる。そこで、本実施の形態では斜面部
55を前面壁36側のみに設けているが、図33に示す
ように背面壁37側に斜面部56を設けてもよく、さら
にロック解除ボタン27の挿入側の部分をなくし、斜面
部57を設ければさらに雄部材10雌部材30に挿入
しやすくなるため、より薄型のバックルとすることがで
きる。
【0066】もし、この挿入時に、雄部材10の中心軸
が雌部材30の中心軸に対して斜めに挿入されても、係
合体16から係合部17にかけての外側面(当接部20
の外側面を含む)の先窄まり状勾配と側壁35,35の
末広がり状傾斜面とが相俟って挿入につれて雄部材10
の傾きが修正され、適正な挿入姿勢となって進入する。
【0067】図10、図17(C)、図18(C)に示すよう
に、雄部材10の挿入が進むと、側壁35,35内面が
連結アーム13,13の係合体16,16を徐々に内方
へ押圧して、連結アーム13,13を弾性変形させ、両
連結アーム13,13間、すなわち、当接部20,20
間が接近する。またロックアーム22のロック解除ボタ
ン27は斜面部55上をスライドし、斜面部55の勾配
によりロックアーム22は徐々に矢印Z方向(図2参
照)へ弾性変形し、ロック片25が背面壁37側に接近
する。そして、連結アーム13の矢印Y方向(図1参
照)への撓みと、ロックアーム22の矢印方向への撓
みとにより、図11、図17(D)、図18(D)に示すよう
当接部20とロック片25とがすれ違い状に重なり合
って雄部材10の挿入が進行する。
【0068】図12〜16、図17(E)〜(I)、図19
(E)〜(I)に示すように、挿入の進行により、まず係止端
部23が弾発部50に到達し、これを押圧する(図19
(E))。
【0069】次に、係合部17が係合受部41に到達
し、係合体16が窓状開口部40に進入して連結アーム
13,13がそれ自身の弾発力で図12の矢印方向外側
に勢いよく開き、クリック音とともに係合体16,16
が窓状開口部40,40外部に露出(図12、図1
7(E)、図19(E))連結状態に入る。従って、目視で確
認しなくとも連結が完了した事が了知される。なお、こ
の段階では、係合体16,16の係合部17,17と、
係合受部41,41との間には間隙があり、未だ完全に
は掛止されてない。
【0070】さらに、雄部材10の挿入は進み、次の段
階では係止段部28が開口部53に到達して、ロックア
ーム22は前面壁36による押圧力から解放され、矢印
Zの逆方向へ弾発する(図13〜14、図17(F)〜
(G)、図19(F)〜(G))。ロック解除ボタン27が開口
部53より露出する。
【0071】更に次の段階では、係止端部23が弾発部
50の保持部51の条溝状の斜面を滑るようにその最深
部へ移動して、固定される(図19(G))。
【0072】そして、次の段階では、弾発部50の弾発
力により、雄部材10は、挿入方向と反対方向に押し返
され、係段部28がロック解除ボタン係止部54に当
接され対面して掛止される。また、窓状開口部40,4
0の係合受部41,41と連結アーム13,13の係合
部17,17とが密着して係合され、大きな負荷にも耐
え得る状態となり、さらに既にロック片25は当接部2
0に相対するロック位置(図4に相当)に位置してロッ
ク状態となっており、雄部材10と雌部材30との連結
が完了する。このとき、弾発部50、50は、その自由
端部がロックアーム22の係止端部23を保持部51,
51保持した状態でほとんど弾性変形から復元し、ロ
ックアーム22の係止端部23を押圧するかしないかと
いう状態でロック位置を安定して保持している(図19
(I))。
【0073】即ち、これら一連の動作により、実際には
ワンタッチで雄部材10と雌部材30は、連結と同時に
自動的に連結ロック状態となる。
【0074】この状態において、雄部材10を雌部材3
0から分離しようとして、係合体16を内方へ押圧操作
すると、連結アーム13が内方へ撓み、これに伴って当
接部20が内方へ移動し、当接部20内側端部がロック
片25の外側端部に当接する。これにより連結アーム1
3の内方への撓みが阻止され、係合部17と係合部4
1とは係合状態から解除不能な状態にある。従って係合
解除が防止され、雄部材10と雌部材30との連結がロ
ックされた状態にある。
【0075】また、雄部材10と雌部材30とは、係合
部17と係合部41との係合、および係段部28と
開口部53との係合の計3箇所で係合して、両部材1
0,30間に高い引張強度を保持している。なお、ロッ
クアーム22先端部の係段部28とロック解除ボタン
係止部54とは、挿入軸X線上で係合するので、雄部材
10と雌部材30との間に捻り運動を生ずるような外力
が作用しても、連結状態を安定して保持できる。
【0076】連結状態から雄部材10と雌部材30とを
分離するには、まず、雌部材30の開口部53に露出し
た雄部材10のロック解除ボタン27を、指先にて内側
(矢印Z方向(図2参照))へ押圧する(図17(F)、図
19(F))。これにより、係止段部28がロック解除ボタ
ン係止部54をZ方向に押圧するため、係止段部28
ち雄部材10全体がロック解除ボタン係止部54の斜面
に沿って挿入方向Xに進。そのため、ロックアーム2
2は弾性変形して撓み、保持部51の斜面を係止端部2
3がZ方向に押圧することにより弾発部50をさらに挿
入方向へ弾性変形させながら背面方向へ摺動し、ロック
アーム22は、係段部28がロック解除ボタン係止部
54より外れて両者の係合が解除され、雄部材10は、
次には移動方向を略反転させて、挿入方向Xの反対方向
に弾発部50の弾発力により押し戻される。そのため、
係止段部28がロックアーム22の弾発力で前面方向
移動しようとしても、ロック解除ボタン係止部54とは
既にかみ合わない位置まで押し戻されてるため、ロック
解除ボタン27は、もう開口部53には進入が不能な状
態になっている。ロックアーム22がこの状態になって
いれば、ロック片25が前面壁36側に接近して、当接
部20と非相対状態のロック解除位置となる。
【0077】この状態において、雄部材0と雌部材3
0とは、まだ係合部17と係合部41とが係合した連
結状態にあり、分離操作の途中で分離を思いとどまった
場合には、この状態で雄部材10を雌部材30内へ押入
操作を行う。押入操作により、雄部材10が僅かに挿入
軸X方向に移動し、ロックアーム22の係止端部23
が、弾発部50をその方向へ押圧する。この押圧により
弾発部50が弾性変形し、それにより係止端部23と
部51との係合が外れて、ロックアーム22がZ軸に
沿って前面方向へ弾性復帰する。このとき、ロックアー
ム22はクリック音を伴ってロック位置へ復帰し、弾発
部50の保持部51が係止端部23をロック状態に弾性
的に押圧し、保持する図16、図17(I)、図19(I)に
示す連結ロック状態に復帰する。即ち、掴み戻せば容易
に再ロックできるものである。
【0078】連結を解除するには、前述のロックが解除
した状態から、さらにロックアーム22がロック解除位
置の状態において、係合体16,16を相互に接近させ
る方向へ押圧すると連結アーム13,13が内方へ撓
み、当接部20,20が内方へ移動する。このとき、当
接部20,20はロック片25,25と非相対状態にあ
り、係合体16,16の押圧の進行により、当接部2
0,20とロック片25,25とがすれ違い状に重なり
合い、ついには、係合部17,17と係合受部41,4
1との係合が解除される(図11、図17(F))。
【0079】そして、弾発部50の弾性復帰力、係合体
16外側面の先窄まり状の勾配と連結アーム13の弾性
復帰力、側壁35内面の傾斜面、ロックアーム22の弾
性復帰力、斜面部55突出高の漸増勾配等が協働して
弾発し、雄部材10は抜脱方向へ付勢され雌部材30か
ら分離される。この分離途中において、ロック片25は
斜面部55により矢印Z方向位置が制御され、ロック
アーム22および連結アーム13が原形に弾性復帰し、
弾発部50も原形に弾性復帰する。
【0080】また、バックル使用時に、雌部材30の
面壁36が装着者の身体側に位置するように装着されれ
ば、装着者の運動等によりロック解除操作用のロック解
除ボタン27に不測の外力が加わるのが防止され、雄部
材10と雌部材30との連結ロック状態が安定して保持
される。また、ロック解除用の操作釦となるロック解除
ボタン27を身体側になるように装着すれば、外見から
は連結ロック状態を窺い知ることができず、防犯上有利
である。
【0081】さらに、バックルを分離するに際しては、
片手の三指のみを用いれば容易に分離できる。即ち、人
差し指でロック解除ボタン27を押圧し、それと同時
に、親指と中指とで連結アーム13,13を押圧操作す
ることができ、バックルのロック解除と分離操作を、片
手で迅速に行うことができる。
【0082】以上、一の実施の形態に基づき本発明を説
明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の
改良変更が可能であることは容易に推察できるものであ
る。
【0083】例えば図20に示す第2の実施の形態の
うに、連結のための係止部17及び係受部41は、係
合受部41が、雌部材30に穿設された一対の窓状開口
部40と、雌部材30の筒状部外側の挿入口側より雄部
材10の挿入軸方向Xと略平行に、かつ窓状開口部40
を覆うように延設された可撓性の押圧アーム45とを有
し、押圧アーム45先端部には窓状開口部40に進入
可能に突設された押圧部47を備え、押圧部47は窓状
開口部40の周縁に弾性的に係止された係止突起を有
し、係合部17は、連結アーム13先端に配置された
窓状開口部40に係止可能な鉤状部分であり、押圧アー
ム45が押圧されることにより押圧部47は、係合部1
7を押圧して連結が解除されるようなものであれば本発
明の実施に好ましいものである。
【0084】また、図21に示す第3の実施の形態の
うに、係合受部が、雌部材30に穿設された一対の窓状
開口部40と、雌部材30の筒状部33の外側の挿入口
側と雌部基台部を連結するように雄部材の挿入軸方向X
と略平行に連結され、かつ窓状開口部40を覆うように
形成された可撓性の押圧帯46であって、押圧帯46に
は窓状開口部40に進入可能に突設された押圧部47
備え、連結アーム13先端に配置された係合部17
が、窓状開口部40に係止可能な鉤状であり、かつ、押
圧帯46を押圧することにより押圧部47は、係合部1
7を押圧して連結を解除することを特徴とするものであ
ってもよい。
【0085】ロックアーム22は、本実施形態において
は雄部材の挿入軸に対して前面側に約2°傾斜している
が、これらの角度は、筒状部33やロック解除ボタン2
7の形状や位置関係で変化するものであり、ロックアー
ム22が挿入軸X方向と平行なものであってももちろん
よく、要は、ロックアーム22と連結アーム13,13
が筒状部33に挿入可能であり、筒状部33内でロック
片25がロック解除位置となり、連結時にロック位置に
なるように配置されていれば如何なる態様のものであっ
てもよい。
【0086】弾発部50及び係止段部28、ロック解除
ボタン係止部54は、必ずしも必要ではなく、図29に
示すように、いずれの係止手段をも有さないものであっ
ても、ロック解除ボタン27が開口部53に進入し、ロ
ック片25がロック位置に移動さえすれば、ロックアー
ム22自身の弾発力によりロック解除ボタン27を押さ
ない限りはロック状態を保ち、連結は解除不能となる。
【0087】また弾発部50だけを設けても、連結時の
がたつきが防止出来るという効果があるため、弾発部5
0をロックアーム22の係止用として設けてなくても、
設ける意味がある。
【0088】もちろん係止端部23と保持部51とによ
るロック位置の保持と、係止段部28とロック解除ボタ
ン係止部54とによるロック位置の保持のいずれか一方
をロック位置として備えたものでも本発明の効果を生じ
ることは言うまでもない。
【0089】例えば、図27に示すように、係止段部2
8及びロック解除ボタン係止部54を有さず係止端部2
3と保持部51だけによりロック状態の保持をしてもよ
いし、また、図28に示すように、係止端部23及び保
持部51を有さず、係止段部28及びロック解除ボタン
係止部54だけによりロック状態の保持をしてもよい。
【0090】なお、本実施の形態のように両方の構造を
備えロック状態の保持をすればよりその保持が確実なも
のになることはもちろんである。
【0091】また、係止段部28とロック解除ボタン係
止部54の双方または一方に摩擦力を高める鋸歯状の凹
凸や、ここを粗面とすることで摩擦力を高め、その摩擦
力で係止するものであってもよい。
【0092】同様に、弾発部50の保持部51も、弾発
部50に条溝状の保持部51を設ける他、弾発部50に
突起部を設けて保持部51としてもよい。
【0093】図1、図25のロックアーム22の先端部
近傍の図に示すように、ロック解除ボタン27の押下位
置に、平行な突部を設け滑り止め29を備えることもで
きる。本実施の形態においては、ロック解除のために
は、ロック解除ボタン27を弾発部50の付勢力に抗し
て雌部材30の基台部方向に移動させながら押下するた
め、このような滑り止め29を設けることにより操作性
が向上する。
【0094】弾発部50は、本実施の形態のように、一
対の両開き扉のような片持ち梁状のものの他、図22に
示す第1の弾発部のように、これらを連続した帯状のも
のとしてもよく、また図示しないが前面壁36又は背面
壁37から突設されたものであってもよい。要は、バッ
クル連結時に雄部材先端に対して、有効に付勢力を与え
られれば如何なる形状であってもよい。
【0095】もし、弾発部50の形状により、雄部材1
0のロックアーム22の先端部が弾発部50の当接を外
れ不所望の位置に固定されてしまうようであれば、図2
6に示すようなロックアーム22の背面側に適当なスぺ
ーサ26を設けることもできる。このスぺーサ26は、
本実施の形態のようにロックアーム先端の背面壁側に設
けてもよいし、背面壁37の方に設けてもよく、ロック
アームのガイドさえ出来ればその形状は問わない。
【0096】弾発部50を図7に示すような本実施の形
態の如く一対の片持ち梁状にした場合は中央部にスペー
スが出来るため、ここを利用して、図23、図24に示
第2の弾発部のような前面壁36と背面壁37を連絡
するように柱状の補強材52を設けることが望ましい。
この補強材52により、筒状部33の強度を高めること
が可能になる。
【0097】斜面部55は、本実施の形態では、平面的
に形成されているが、ロック片25及び当接部20、筒
状部33全体の形状により、本発明の機能を発揮するよ
うに適宜変形されることはもちろんである。
【0098】その他本発明を構成する連結アーム13、
ロックアーム25、筒状部33等すべての部分は、本発
明の要旨を逸脱しない限り、本発明をより適切な実施が
できるように、その形状、素材、大きさ等を変更して実
施できることはいうまでもない。
【0099】
【発明の効果】 請求項1記載のバックルによれば、雄
部材を雌部材に挿入するだけで自動的にロックされるた
め、面倒な操作なしに初めての使用者でも簡単にロック
でき、かつロックのし忘れがなくなるという効果があ
る。そして一旦ロックがかかれば、ロック状態が維持さ
れ不用意にロックが解除されることもないという効果も
ある。さらにロックを外す場合は、ロック解除ボタンを
押下するだけでワンタッチでロックを解除できるという
効果もある。そして、このような効果がありながら、さ
らにバックルの部品数は雄部材と雌部材の2点だけ構成
され、部品点数を極めて少なくでき、かつ構造も簡単に
できるため、生産コストを低く抑えることが出来る。そ
して、少ない部品数と無駄のない内部スペース効率か
ら、以上のような機能を持ちながら極めて薄型のバック
ルとすることができるという効果を奏する。そのため、
ズボンのベルトなどにロック解除ボタンを身体側にして
装着すれば、外部からはロック機構が見えず、平坦な背
面壁が見えるだけで他人からロックされたことが察知さ
れることがない。さらに、ロック解除ボタンを不用意に
操作する事もない。
【0100】また、請求項2に記載のバックルによれ
ば、請求項1に記載のバックルの効果に加え、弾発部を
備えるため、連結時にがたつきがなくなるという効果を
生じる。
【0101】請求項3に記載のバックルによれば、請求
項2記載のバックルの効果に加え、係止端部と保持部に
よりロック状態を保持し、不所望のロック解除を防止す
ることができるという効果があり、その一方でロックを
解除する場合はロック解除ボタンを押すだけでワンタッ
チで解除することができるという効果もある。
【0102】請求項4に記載のバックルによれば、請求
項2又は請求項3記載のバックルの効果に加え、係止段
部とロック解除ボタン係止部を備えるため、ロック状態
を保持することができるという効果がある。さらに請求
項3に記載の係止端部と保持部も一緒に備えることがで
きるため、さらにロックの保持を確実にすることができ
る。また、この場合であっても、ロック解除は、やはり
ロック解除ボタンを押下するだけであり、極めて簡単な
操作でロック状態を解除できる。
【0103】請求項5に記載のバックルによれば、請求
2乃至請求項4のいずれかに記載のバックルの効果に
加え、弾発部の付勢力を利用して簡単かつ確実なロック
機構とすることが出来るという効果がある。
【0104】請求項6に記載のバックルによれば、請求
項3乃至請求項5のいずれかに記載のバックルの効果に
加え、弾発部が雌部材の一部として形成できるので別途
部品を必要とせず、雄部材に付勢力を与えることができ
るという効果がある。また、条溝状の保持部で係止端部
を確実に保持することができるという効果がある。
【0105】請求項7に記載のバックルによれば、請求
項3乃至請求項5のいずれかに記載のバックルの効果に
加え、弾発部がベルト状に形成されているため、片持ち
梁状のものより強度的に有利で耐久性があるという効果
がある。
【0106】請求項8に記載のバックルによれば、請求
項1乃至請求項7のいずれかに記載のバックルの効果に
加え、弾発部の近傍で係止端部が不所望に引っ掛からな
いようできるという効果がある。
【0107】請求項9に記載のバックルによれば、請求
項1乃至請求項8のいずれかに記載のバックルの効果に
加え、ロックアームのロック解除ボタンを確実に開口部
に進入させることができるという効果がある。
【0108】請求項10に記載のバックルによれば、請
求項1乃至請求項9のいずれかに記載のバックルの効果
に加え、雄部材を雌部材に挿入する場合に、連結アーム
と同一平面上にないロック解除ボタンを筒状内に容易に
挿入することができるという効果がある。
【0109】請求項11に記載のバックルによれば、請
求項2乃至請求項10のいずれかに記載のバックルの効
果に加えて、一旦ロックを解除しても、ロック解除状態
でまだ連結状態を維持できるため、また雄部材を雌部材
に押し付けるだけで再ロックが可能になるという効果も
生じる。そのため、一度ロックを外しても、連結を外す
ことなく再ロックが可能となり、例えばパラシュート用
のハーネスの如く使用中は如何なる場合でも分離できな
い場合に、何らかの理由でロックを解除した場合であっ
てもバックルを分離しないで再ロックすることが可能に
なっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の態様のバックルの分離状
態における正面図。
【図2】図1の雄部材の側面図。
【図3】図1の雄部材のロックアームの縦断面図。
【図4】図1の雄部材を先端側から見た正面図。
【図5】図1の雌部材の側面図。
【図6】図1の雌部材の縦断面図。
【図7】図1の雌部材を挿入口側から見た図。
【図8】第1実施態様のバックルの連結過程を示す正面
図1。
【図9】第1実施態様のバックルの連結過程を示す正面
図2。
【図10】第1実施態様のバックルの連結過程を示す正
面図3。
【図11】第1実施態様のバックルの連結過程を示す正
面図4。
【図12】第1実施態様のバックルの連結過程を示す正
面図5。
【図13】第1実施態様のバックルの連結過程を示す正
面図6。
【図14】第1実施態様のバックルの連結過程を示す正
面図7。
【図15】第1実施態様のバックルの連結過程を示す正
面図8。
【図16】第1実施態様のバックルの連結過程を示す正
面図9。
【図17】(A)〜(I) 図8から図16におけるの連結アームとロックアームの
変化を、雄部材の先端から見た図。
【図18】(A)〜(D) 図8〜図11におけるの連結アームとロックアームの変
化を、側面から見た図。
【図19】(E)〜(I) 図12〜図16におけるの連結アームとロックアームの
変化を、側面から見た図。
【図20】第2の実施の形態のバックルの係合部を示す
正面図
【図21】第3の実施の態様のバックルの係合部を示す
ー部破断正面図。
【図22】第1の弾発部を示す挿入口方向から見た雌部
材。
【図23】第2の弾発部を示す挿入口方向から見た雌部
材。
【図24】第の弾発部及び係止端部を示すバックルの
正面図。
【図25】本実施の形態の係止端部、ロック解除ボタ
ン、係止段部等を示すロックアーム先端部付近の部分断
面図。
【図26】スぺーサの作用を示すをロックアーム先端部
付近の部分断面図1。
【図27】ロックアーム先端部の変形例を示す部分断面
図2。
【図28】ロックアーム先端部の変形例を示す部分断面
図3。
【図29】ロックアーム先端部の変形例を示す部分断面
図4。
【図30】従来のオートロックのバックルを示す参考図
1。
【図31】従来のオートロックのバックルを示す参考図
2。
【図32】従来のオートロックのバックルを示す参考図
3。
【図33】挿入口34及びロックアーム22の変形例を
示す図。
【符号の説明】
10 雄部材 11 基台部 12 ベルト装着部 13 連結アーム 14 可撓軸部 16 係合体 17 係合部 20 当接部 22 ロックアーム 23 係止端部 24 可撓軸部 25 ロック片 27 ロック解除ボタン 28 係段部 30 雌部材 31 基台部 33 筒状部 34 挿入口 35 側壁 36 前面壁 37 背面壁 40 窓状開口部 41 係合受部 50 弾発部 51 保持部 53 開口部 54 ロック解除ボタン係止部 55 斜面部
フロントページの続き (73)特許権者 597013582 柴田 寛久 愛知県知立市逢妻町丸坪34番2 (72)発明者 徳田 美生 岐阜県関市関ノ上一丁目2番18号 (72)発明者 徳田 宜子 岐阜県関市関ノ上一丁目2番18号 (72)発明者 荒木 雅子 名古屋市緑区尾崎山一丁目415 シャト レ緑ヶ丘103号室 (72)発明者 美濃羽 敬治 岐阜県武儀郡武儀町中之保4455 (72)発明者 柴田 寛久 愛知県知立市逢妻町丸坪34番2 (56)参考文献 特公 平7−121242(JP,B2) 特公 平4−31685(JP,B2) 特公 昭63−29523(JP,B2) 特公 昭62−55401(JP,B2) 実公 昭57−13303(JP,Y2) 実公 昭57−13304(JP,Y2) 実公 昭62−44649(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A44B 11/26

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄部材と雌部材からなる相互に連結可能
    なバックルであって、 前記雌部材は、係合受部を有する筒状部を備え、 前記雄部材は、同一平面上に配置された一対の可撓性を
    有する連結アームを備え、 前記一対の連結アームの先端近傍には、前記雌部材に挿
    入されて前記係合受部と係合可能な係合部が夫々配設さ
    れ、前記一対の連結アームは、前記筒状部に挿入され側
    壁により相互に近接させる方向に弾性変形されて前記係
    合受部と前記係合部が係合し、かつ前記一対の連結アー
    ムは、相互に近接させる方向に弾性変形されて係合を解
    除できるように形成され、 前記雄部材は、前記一対の連結アームの間に配置され、
    前記一対の連結アームが配置された平面上から所定距離
    離されて配置されたロック解除ボタンを備えた可撓性を
    有するロックアームを備え、 前記ロックアーム先端近傍には、ロック片が配設され、
    前記ロックアームは、前記一対の連結アームを相互に近
    接させる方向に弾性変形させて連結を解除することを、
    前記ロック片を当接させることにより阻止してバックル
    の連結解除を不能にする位置であるロック位置から、前
    記ロックアームの基部を撓ませて前記連結アームと前記
    ロック片を当接させないようにしてバックルの連結解除
    を可能とする位置であるロック解除位置に、前記ロック
    片が移動可能に形成され、 前記雄部材は、前記雌部前記筒状部内に挿入される
    ことで、前記ロックアームのロック解除ボタンが前記筒
    状部の内壁の一面に当接し、かつ前記一対の連結アーム
    が前記筒状部の対向する他の一面に当接して押圧され、
    前記ロックアームが弾性変形することにより、前記ロッ
    ク片が前記ロック解除位置に移動され、 前記係合部が前記係合受部に係合されたときに、前記ロ
    ックアームの前記ロック解除ボタンが外部に向かって開
    口するように前記筒状部に設けられた開口部に進入し
    て、前記雌部の前記内壁からの押圧を解除されて前記
    ロックアーム自身の弾性力により前記ロック片が前記ロ
    ック位置に移動されることを特徴とするバックル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバックルにおいて、 前記雌部材の前記筒状部の内側底部に、前記雄部材との
    連結時に雄部材の先端と当接して前記雄部材を挿入方向
    と反対方向に付勢可能な弾発部が配設されたことを特徴
    とするバックル。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のバックルにおいて、 前記ロックアームの先端には、前記ロック片を前記ロッ
    ク位置に係止するための係止端部が配設され、 前記弾発部には前記係止端部と係合可能な保持部が配設
    され、 前記保持部は、連結時に前記弾発部の弾性力で前記係止
    を前記ロック位置に保持可能であり、 前記係合部が前記係合受部に係合されたときに、前記ロ
    ックアームの前記ロック解除ボタンが外部に向かって開
    口した前記筒状部に設けられた開口部に進入して、前記
    雌部の前記内壁からの押圧を解除されロックアーム自
    身の弾性力により前記ロック片が前記ロック位置に移動
    され、前記係止端部が前記保持部に保持されて前記ロッ
    ク位置を保持し、 かつ、前記ロックアームの前記ロック解除ボタンを押下
    することにより前記係止端部と前記保持部との前記ロッ
    ク位置での係合が解除できることを特徴とするバック
    ル。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載のバックル
    において 前記係合部が前記係合受部に係合されたときに、前記ロ
    ックアームの前記ロック解除ボタンが外部に向かって開
    口した前記開口部に進入して、前記雌部の前記内壁か
    らの押圧を解除されて前記ロックアーム自身の弾性力に
    より前記ロック片が前記ロック位置に移動され、前記ロ
    ック解除ボタンの挿入口側端部に設けられた係止段部
    が、前記開口部の前記挿入口側の周縁に設けられたロッ
    ク解除ボタン係止部に係合することにより前記ロック位
    置に保持され、 かつ、前記ロックアームの前記ロック解除ボタンを押下
    することにより前記係止段部と前記ロック解除ボタン係
    止部との前記ロック位置での係合が解除できることを特
    徴とするバックル。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載
    のバックルにおいて、 前記雌部材の前記ロック解除ボタン係止部と前記筒状部
    表面とがなす角度が鋭角に形成され、 前記雄部材の前記係止段部と前記ロック解除ボタンの外
    表面とがなす角度が、前記雌部材の前記ロック解除ボタ
    ン係止部と前記筒状部表面とがなす角度とに対応した
    鋭角であって、前記雄部材が前記弾発部に付勢されるこ
    とにより、前記係止段部と前記ロック解除ボタン係止部
    が対面して掛止され、前記ロック位置を保持することを
    特徴とするバックル。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至請求項5のいずれかに記載
    のバックルにおいて、 前記弾発部は、前記筒状部の挿入軸方向の直交面であっ
    て前記筒状部の長手方向の両端部をそれぞれ基部とし
    て、内方へ向けて片持ち梁状に対向して延出された一対
    の弾性部材であって、 前記保持部は、前記弾発部の長手方向に略平行して伸び
    る条溝状に形成されたことを特徴とするバックル。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至請求項5のいずれかに記載
    のバックルにおいて、 前記弾発部は、前記筒状部の挿入軸方向の直交面であっ
    て前記筒状部の長手方向に、それぞれの前記側壁を連結
    するようにベルト状に張架され、 前記保持部は、前記弾発部の長手方向に略平行して伸び
    る条溝状に形成されたことを特徴とするバックル。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    のバックルにおいて、 前記ロックアームの前記ロック解除ボタンの背面側先端
    又は前記筒状部背面壁のロックアーム側に、前記係止端
    が前記弾発部に当接するように突部からなるスぺーサ
    を設けたことを特徴とするバックル。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
    のバックルにおいて、 前記ロックアームは、挿入軸方向より前記開口部側に傾
    斜され、前記ロック解除ボタンが平坦に形成された前記
    筒状部内壁を摺動し、前記係止段部が、前記開口部
    進入するように前記ロックアームの弾性力により付勢さ
    れることを特徴とするバックル
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載のバックルにおいて、 前記雌部材の前記挿入口の周縁の一部が、前記ロックア
    ームの挿入が容易になるように筒部を肉薄にして前記
    開口部が拡張されていることを特徴とするバックル。
  11. 【請求項11】 請求項2乃至請求項10のいずれかに
    記載されたバックルにおいて、 前記ロック解除ボタンが、前記ロック位置から前記ロッ
    ク解除位置に押下されたとき、前記ロック解除ボタンが
    前記弾発部に押圧されて前記挿入口側に移動され、前記
    ロック解除ボタンが前記開口部への復帰が不能となるよ
    うに前記雄部材が前記挿入方向と反対方向に移動可能に
    形成されたことを特徴とするバックル。
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