JPH10210A - 植毛用組織採取器具 - Google Patents

植毛用組織採取器具

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Publication number
JPH10210A
JPH10210A JP15374296A JP15374296A JPH10210A JP H10210 A JPH10210 A JP H10210A JP 15374296 A JP15374296 A JP 15374296A JP 15374296 A JP15374296 A JP 15374296A JP H10210 A JPH10210 A JP H10210A
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JP
Japan
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punch
hair
tissue
blade
driving means
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JP15374296A
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English (en)
Inventor
Yokichi Nakayama
與吉 中山
Toyoji Kojima
東洋児 小島
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ENATSUKU KK
IKEN KOGYO KK
Original Assignee
ENATSUKU KK
IKEN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】植毛用組織を短時間で容易に採取できる器具を
提供する。 【解決手段】中空の本体1と、先端に刃部2を備えるパ
ンチ3と、パンチ3を回転駆動する駆動手段4と、パン
チ3に進退自在に内挿された芯軸5と、芯軸5を押動す
る押動部材6とを備える。刃部2により皮膚組織21か
ら切り取られた植毛用組織27をパンチ3の中空部に収
容して採取する。刃部2は、内周側から外周側に傾斜す
る壁部14を備える。パンチ3の内径は先端部より後端
部の方が大径である。駆動手段4は、本体1に内挿さ
れ、駆動手段の回転軸8がパンチ3に連設されており、
芯軸5は回転軸8及びパンチ3に内挿されている。或い
は駆動手段4は、本体1の中心軸に垂直に取着され、回
転軸8がギヤ15を介してパンチ3に接続されている。
パンチ3は、その内部を減圧して、植毛用組織27を吸
引する減圧手段17に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪の薄い部分や
負傷等により毛髪が失われた部分等に毛髪を移植するた
めに、生体から剥離された皮膚組織から毛根を含む植毛
用組織を採取する器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、頭部や眉毛等の毛髪の薄い部分や
負傷等により毛髪が失われた部分等に、後頭部等のよう
な毛髪が密生している部分から毛髪を移植することが行
われており、このように毛髪を移植することは植毛と呼
ばれている。
【0003】前記植毛に用いる植毛用組織を採取する方
法として、後頭部等の皮膚組織を先端に刃部を備える直
径2〜5mm程度の中空円筒状のパンチを用いて、その
表面から内部に向けて円形に切り、皮膚組織の底部をメ
ス等により切り離す方法が知られている。前記の方法で
は、前記パンチにより円形に切り取られる皮膚組織の中
には10〜50本程度の毛髪が含まれるが、この内、実
際に毛根を備え植毛用組織として使用できる毛髪は、5
0〜70%に過ぎないとの問題がある。
【0004】前記問題について、本発明者の検討によれ
ば、まず、日本人の後頭部では、2本乃至3本の毛髪が
直線状に0.02〜0.25mmの間隔で生えており、
未成熟毛を伴う場合には、更に1本の毛髪を加えて毛髪
集団が形成されている。そして、個々の毛髪集団は0.
8〜1.8mmの間隔を有している。
【0005】ところで、前記毛髪集団の各毛髪は頭皮表
面では前記のように直線状に並んでいるが、その毛根は
直線状に並んでいるわけではなく、相互に一定の間隔で
分散している。従って、毛髪は頭皮表面で直線状に配列
されるために、それぞれの毛根から0〜50°、平均3
0°程度の角度で頭皮表面に伸びていることになる。
尚、毛根から0°の角度とは、毛根から垂直に伸びるこ
とを意味している。
【0006】そこで、前記中空円筒状のパンチを用い
て、皮膚組織を表面から内部に向けて切る植毛用組織を
採取する方法においては、頭皮表面では前記パンチの中
空部に収容されている毛髪であっても、該毛髪がその毛
根からある角度を有して伸びている結果、該パンチによ
り毛髪と毛根とが切り離されて該毛根が前記パンチの中
空部に収容されなかったり、該パンチにより毛根自体が
損傷を受けることがあることが判明した。
【0007】一方、前記中空円筒状のパンチを用いる植
毛用組織の採取方法に代えて、後頭部等の皮膚組織をメ
スを用いて幅1cm、長さ3cm、深さ7mm程度の紡
錘状に切り取り、この皮膚組織をさらに1〜4本程度の
毛根を含む肉片に切り分けることにより植毛用組織を調
製する方法が知られている。この方法により調製された
植毛用組織に含まれる毛根は損傷を受ける確率が低い。
【0008】しかしながら、切り取られた皮膚組織に含
まれる毛根は植毛したときに活着可能な生存時間が限ら
れるので、1000本の毛根を植毛用組織として調製す
るためには、4〜5人のスタッフで2〜3時間で処理し
なければならず、その作業には高度の熟練を要するとい
う不都合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、植毛用組織を短時間で容易に採取するこ
とができる植毛用組織採取器具を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】後頭部等の皮膚組織の構
成は、毛髪の生えている側から表皮、真皮、皮下組織の
順となっている。前記毛髪の毛根は真皮から皮下組織の
間にあるが、前記皮下組織は脂肪に富んでいるので半透
明であり、前記後頭部等からメスを用いて幅1cm、長
さ3cm、深さ7mm程度の紡錘状に剥離された皮膚組
織では、前記皮下組織側から前記毛根の存在を透かし見
ることができる。また、前記皮膚組織は、その側方から
数mm程度までは半透明なので、前記毛根から発生する
毛髪の伸長方向を透かし見ることができる。
【0011】そこで、前記後頭部等から剥離された皮膚
組織の前記皮下組織側及び側方から毛根及び毛髪の伸長
方向を確認しながら、前記皮下組織側に先端に刃部を備
える中空円筒状のパンチを当てて、前記毛根が該パンチ
の中空部に収容されるようにして、前記皮膚組織を切り
取れば、前記毛根を傷めずに植毛用組織を採取すること
ができると考えられる。ところが、前記皮下組織は、前
記のように脂肪に富んでいるために軟弱であり、前記パ
ンチを手動で回転させたのでは前記刃部が所望の方向に
直進しにくく、前記のように透かし見える毛根を前記パ
ンチの中空部に収容することが難しいとの問題がある。
【0012】本発明者らは、前記問題を解決するために
鋭意検討を重ねた結果、前記パンチを回転駆動する駆動
手段を設け、前記刃部を前記皮下組織に当接させたパン
チを前記駆動手段により所定の速度で回転させることに
より、前記のように軟弱な皮下組織に対して前記刃部を
所望の方向に直進させることができることを見出し、本
発明を完成させたものである。
【0013】すなわち、本発明の植毛用組織採取器具
は、生体から剥離された皮膚組織から毛根を含む植毛用
組織を採取する器具であって、中空の本体と、該本体に
内挿され先端に刃部を備える中空円筒状のパンチと、該
パンチを回転駆動する駆動手段と、該パンチに進退自在
に内挿された芯軸と、該芯軸の後端部に備えられ該芯軸
を押動して該パンチの先端から所定の長さだけ突出させ
る押動部材とを備え、該刃部により該皮膚組織から切り
取られた植毛用組織を該パンチの中空部に収容して採取
することを特徴とする。
【0014】本発明の植毛用組織採取器具は、前記パン
チを回転駆動する駆動手段を備えているので、前記のよ
うに生体から剥離された皮膚組織の皮下組織側に前記刃
部を当接し、該駆動手段を作動させることにより、前記
パンチが回転し、所望の方向に直進する。そこで、予め
前記皮膚組織をその下部の皮下組織側及び側方から透か
し見て、前記毛根の位置及び該毛根から発する毛髪の表
皮に対する角度を確認して、前記パンチを前進させる方
向を決定することにより、前記毛根を含む皮膚組織及び
毛髪が確実に前記パンチの中空部に収容される。そし
て、前記パンチの中空部に収容された前記毛根を含む皮
膚組織及び毛髪を、前記パンチに進退自在に内挿された
芯軸を、前記押動部材により押動して押し出すことによ
り、植毛用組織が得られる。
【0015】従って、本発明の植毛用組織採取器具によ
れば、前記のように生体から剥離された皮膚組織から、
短時間で容易に植毛用組織を採取することができる。
【0016】また、本発明の植毛用組織採取器具は、前
記刃部が、その内周側から外周側に傾斜する壁部を備え
ることを特徴とする。本発明の植毛用組織採取器具によ
れば、前記刃部が前記壁部を備えることにより、前記パ
ンチの中空部に収容された毛髪が該壁部に案内されて前
記刃部に平行に近い浅い角度で接触されるので、前記毛
髪が前記刃部により切断されることを防止することがで
き、毛髪を備える植毛用組織を得ることができる。
【0017】また、本発明の植毛用組織採取器具は、前
記パンチの内径が先端部より後端部の方が大径であるこ
とを特徴とする。このようにすることにより、前記刃部
により切り取られ前記パンチの中空部に収容された皮膚
組織と該パンチの内周壁との間に間隙ができる。従っ
て、前記皮膚組織が該パンチの内周壁に接触、損傷する
ことを防止することができる。
【0018】本発明の植毛用組織採取器具において、前
記駆動手段は、前記本体に内挿され、該駆動手段の回転
軸が前記パンチに連設されていると共に、前記芯軸が該
回転軸及びパンチに内挿されているか、或いは前記本体
の側方に取着され、該駆動手段の回転軸がギヤを介して
前記パンチに接続されている。
【0019】さらに、本発明の植毛用組織採取器具は、
前記パンチの内部を減圧して、該刃部により該皮膚組織
から切り取られた植毛用組織を該パンチの中空部に吸引
する減圧手段に接続されていることを特徴とする。本発
明の植毛用組織採取器具は、前記減圧手段により前記パ
ンチの内部を減圧することにより、該パンチの中空部に
収容された皮膚組織を吸引して、その採取を容易に行う
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1(a)は本発明の植毛用組織採取器具の第1の実施形
態の構成例を示す説明的断面図であり、図1(b)は図
1(a)のB部拡大図であり、図2及び図3は図1示の
植毛用組織採取器具の使用方法を示す説明的断面図であ
り、図4は本発明の植毛用組織採取器具の第2の実施形
態の構成例を示す説明的断面図であり、図5は本発明の
植毛用組織採取器具の第3の実施形態の構成例を示す説
明的断面図である。
【0021】次に、本発明の植毛用組織採取器具の第1
の実施形態について説明する。
【0022】本実施形態の植毛用組織採取器具は、図1
(a)示のように、中空の本体1と、本体1に内挿され
先端に刃部2を備える中空円筒状のパンチ3と、パンチ
3を回転駆動するモータ4と、パンチ3に進退自在に内
挿された芯軸5と、芯軸5の後端部に備えられ芯軸5を
押動してパンチ3の先端から所定の長さだけ突出させる
押動部材6とを備えている。
【0023】モータ4は、外部電源7から給電され、回
転軸8及び回転軸8に接続されたシャフト9を介して、
カートリッジ10に内挿されたパンチ3を回転駆動する
ようになっている。回転軸8は減速機構11を介してシ
ャフト9に接続されており、カートリッジ10はシャフ
ト9に着脱自在かつ同期回転可能に接続されている。ま
た、モータ4及び減速機構11は、本体1の中空部に嵌
合して支持されている。尚、前記減速機構11として
は、遊星歯車を用いるもの等それ自体公知のものを使用
することができる。
【0024】前記回転軸8及びシャフト9は中空であ
り、パンチ3に内挿された芯軸5は、該回転軸8及びシ
ャフト9の中空部を貫通して、本体1の後端部に備えら
れた押動部材6に固定されている。押動部材6はスプリ
ング12により本体1の後端側に付勢されており、押動
部材6の先端部は本体1の後端部に内嵌されたキャップ
13に係合されて抜け止めされている。
【0025】芯軸5の先端は、通常はパンチ3の中空部
内に収容されており、押動部材6により押動されること
により、パンチ3の先端部から所定長さだけ突出するよ
うになっている。
【0026】パンチ3の先端部は、図1(b)に拡大し
て示すように、刃部2の後端側に、内周側から外周側先
端部に向けて傾斜する壁部14を備えている。また、パ
ンチ3は刃部2が設けられている部分の内径r1 に対し
て、中空部の内径r2 の方が大径に形成されている。
【0027】次に、本実施形態の植毛用組織採取器具を
用いて、植毛用組織を採取する方法について説明する。
【0028】本実施形態の植毛用組織採取器具により植
毛用組織を採取するときには、まず、被植毛者自身の後
頭部等の毛髪が密生している部位の皮膚を幅1cm、長
さ3cm,深さ7mm程度の紡錘形状に切り取る。尚、
前記後頭部等の皮膚は、前記のように紡錘形状の皮膚を
切り取ったのち縫合されるが、このとき前記のように紡
錘形状に切っておくことにより縫合が容易になる。
【0029】前記のように切り取られた皮膚片21は、
図2示のように、毛根22及び毛根22から発する毛髪
23を含んでおり、その構成は毛髪23が生えている側
から順に、表皮24、真皮25、皮下組織26となって
いる。前記毛根22は真皮25から皮下組織26の間に
ある。
【0030】皮膚片21において、皮下組織26は脂肪
に富んでいるので半透明であり、また皮膚片21はその
側方から数mm程度までも半透明である。そこで、皮膚
片21をその皮下組織26側及び側方から透かし見て、
毛根及び毛髪の伸長方向を確認しながら、前記皮下組織
26側にパンチ3の先端の刃部2を当てて、モータ4に
よりパンチ3を回転駆動させる。皮下組織26は前記の
ように脂肪に富んでいるために軟弱であるが、パンチ3
はモータ4により回転駆動することにより、所望の方向
に直進する。尚、このとき、モータ4の回転は減速機構
11により調整され、パンチ3はこの調整された回転速
度で定速回転する。
【0031】パンチ3が、前記のようにして皮下組織2
6側から表皮24方向に前進するときに、刃部2により
切り取られた植毛用組織27において、皮下組織26側
の部分は既に切り離されているが、表皮24側の部分は
まだ皮膚片21に連なっている。このような状態で、植
毛用組織27の既に切り離された皮下組織26側の部分
がパンチ3の内周壁に接触すると、パンチ3は回転して
いるので、植毛用組織27の前記切り離されている部分
がパンチ3と共に回転し、皮膚片21に連なる部分が捻
転して損傷することがある。
【0032】そこで、パンチ3は図1(b)示のよう
に、中空部の内径r2 を先端部の内径r1 より大きくす
ることにより、植毛用組織27の既に切り離された皮下
組織26側の部分とパンチ3の内周壁との間にはクリア
ランスを設け、植毛用組織27の切り離された部分がパ
ンチ3の内周壁に接触しないようにしている。
【0033】また、前記毛髪23は、その先端部が刃部
2に対して直角に近い深い角度で接触すると、刃部2に
より切断され、毛髪23を備えていない植毛用組織27
が得られることがある。植毛用組織27は、毛根22を
備えてさえいれば毛髪23が再生するので毛髪23が前
記のように切断されても問題はないが、植毛後の外観を
整えるためには、植毛用組織27が毛根22と共に該毛
根22から発する毛髪23を備えていることが好まし
い。
【0034】そこで、パンチ3は図1(b)示のよう
に、壁部14を設けることにより、パンチ3の中空部に
収容された植毛用組織27から発する毛髪23を壁部1
4により案内して刃部2に対して平行に近い浅い角度で
接触させ、刃部2による切断を防止するようにしてい
る。
【0035】また、毛髪23は1本または2〜3本の毛
髪集団を形成しているので、パンチ3は採取する毛髪2
3の本数に応じて適宜内径rの異なるものを使用する。
パンチ3の内径rは、毛髪23の毛根22を傷めないよ
うに、毛髪23が1本の場合には0.6mm、2本の場
合には1.0mm、2本の場合には1.4mm程度とす
ることが適している。本実施形態の植毛用組織採取器具
では、パンチ3を着脱自在のカートリッジ10を介して
シャフト9と接続するようにしているので、パンチ3の
交換はカートリッジ10を替えることにより容易に行う
ことができる。
【0036】次いで、図3示のように、パンチ3をさら
に前進させ、皮膚片21の表皮24側まで貫通させるこ
とにより、毛根22及び毛髪23を含む植毛用組織27
がパンチ3の中空部内に収容される。そこで、パンチ3
を後退させて、皮膚片21の皮下組織26側から引き抜
くことにより、植毛用組織27の採取が完了する。
【0037】前記のように採取された植毛用組織27
は、次いで、押動部材6を押動すると、芯軸5によりパ
ンチ3の中空部内から押し出され、外部に取り出され
る。押動部材6はスプリング12により本体1の後端側
に付勢されているので、前記のようにして植毛用組織を
取り出した後、押動部材6を放すと図1(a)示の通常
の位置に復帰する。
【0038】皮膚片21では、前記のようにして、順次
植毛用組織を採取していくと、次第に透明度が低下し
て、側方からの前記毛根22及び毛髪23の観察が困難
になる。そこで、このようなときには、皮膚片21の植
毛用組織が採取された部分をメス等により削り取り、再
び前記毛根22及び毛髪23を透かし見ることができる
ようにして、前記植毛用組織の採取を行う。
【0039】次に、本発明の植毛用組織採取器具の第2
の実施形態について説明する。
【0040】本実施形態の植毛用組織採取器具は、図4
示のように、中空の本体1の側方に、本体1の中心軸と
垂直方向に分岐される中空のモータ支持部1aを備え、
モータ支持部1aの中空部にモータ4及び減速機構11
を嵌合支持すると共に、モータ4の回転軸8に接続され
るシャフト9aと、本体1の中空部に備えられパンチ3
が内挿されたカートリッジ10に接続されるシャフト9
bとがマイタギヤ15を介して接続されている点で図1
(a)示の第1の実施形態と異なっている。尚、本実施
形態の植毛用組織採取器具では、パンチ3に内挿された
芯軸5は、シャフト9bの中空部を貫通して、本体1の
後端部に備えられた押動部材6に固定されており、回転
軸8を貫通する構成となっていない。
【0041】本実施形態の植毛用組織採取器具によれ
ば、図1(a)示の第1の実施形態と同様にして、図2
示の皮膚片21から植毛用組織27を採取することがで
きるが、このとき、モータ支持部1aを把持することが
できるので、取扱いが容易になる。
【0042】次に、本発明の植毛用組織採取器具の第3
の実施形態について説明する。
【0043】本実施形態の植毛用組織採取器具は、図5
示のように、図1(a)示の第1の実施形態において、
本体1の後端部に吸引口16を設け、吸引口16に真空
ポンプ17を接続すると共に、本体1とシャフト9及び
押動部材6との摺接部にO−リング18を設けた構成と
なっている。
【0044】本実施形態の植毛用組織採取器具によれ
ば、図1(a)示の第1の実施形態と同様にして、図2
示の皮膚片21から植毛用組織27を採取することがで
きる。しかも、植毛用組織27を採取する際に、真空ポ
ンプ17を作動させると、O−リング18を境界とし
て、本体1の後端側が減圧される。このようにすると、
回転軸8及びシャフト9は前記のように中空であるの
で、シャフト9に接続されているパンチ3の内部が減圧
される。従って、パンチ3の中空部に植毛用組織27が
収容されたときに、該植毛用組織27が本体1の後端側
に吸引され、その採取が容易になる。
【0045】前記各実施例は、いずれも、後頭部等から
紡錘形状に切り取られた図2示の皮膚片21の皮下組織
26側から植毛用組織27を採取する方法に使用するも
のとして説明しているが、頭皮にパンチ3の刃部2を当
接し、該頭皮から直接植毛用組織27を採取する方法に
も使用することができる。
【0046】前記のように頭皮から直接植毛用組織27
を採取する方法においては、図5示の植毛用組織採取器
具は、刃部2が頭皮の表皮側24から下方に向けて前進
し、皮下組織26に達したときに、前記のように真空ポ
ンプ17を作動させ、パンチ3の内部を減圧して植毛用
組織27を吸引することにより、前記のように脂肪に富
んでいて軟弱である皮下組織26から植毛用組織27を
容易に剥離することができるので、特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植毛用組織採取器具の第1の実施形態
の構成例を示す説明的断面図。
【図2】図1示の植毛用組織採取器具の使用方法を示す
説明的断面図。
【図3】図1示の植毛用組織採取器具の使用方法を示す
説明的断面図。
【図4】本発明の植毛用組織採取器具の第2の実施形態
の構成例を示す説明的断面図。
【図5】本発明の植毛用組織採取器具の第3の実施形態
の構成例を示す説明的断面図。
【符号の説明】
1…本体、 2…刃部、 3…パンチ、 4…駆動手
段、 5…芯軸、 6…押動部材、 21…皮膚組織、
27…植毛用組織。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体から剥離された皮膚組織から毛根を含
    む植毛用組織を採取する器具であって、 中空の本体と、該本体に内挿され先端に刃部を備える中
    空円筒状のパンチと、該パンチを回転駆動する駆動手段
    と、該パンチに進退自在に内挿された芯軸と、該芯軸の
    後端部に備えられ該芯軸を押動して該パンチの先端から
    所定の長さだけ突出させる押動部材とを備え、該刃部に
    より該皮膚組織から切り取られた植毛用組織を該パンチ
    の中空部に収容して採取することを特徴とする植毛用組
    織採取器具。
  2. 【請求項2】前記刃部は、その内周側から外周側に傾斜
    する壁部を備えることを特徴とする請求項1記載の植毛
    用組織採取器具。
  3. 【請求項3】前記パンチは、その内径が先端部より後端
    部の方が大径であることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の植毛用組織採取器具。
  4. 【請求項4】前記駆動手段は、前記本体に内挿され、該
    駆動手段の回転軸が前記パンチに連設されていると共
    に、前記芯軸は該回転軸及びパンチに内挿されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記
    載の植毛用組織採取器具。
  5. 【請求項5】前記駆動手段は、前記本体の側方に取着さ
    れ、該駆動手段の回転軸がギヤを介して前記パンチに接
    続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれか1項記載の植毛用組織採取器具。
  6. 【請求項6】前記パンチは、その内部を減圧して、該刃
    部により該皮膚組織から切り取られた植毛用組織を該パ
    ンチの中空部に吸引する減圧手段に接続されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載
    の植毛用組織採取器具。
JP15374296A 1996-06-14 1996-06-14 植毛用組織採取器具 Pending JPH10210A (ja)

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JP15374296A JPH10210A (ja) 1996-06-14 1996-06-14 植毛用組織採取器具

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Cited By (12)

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