JPH10210530A - 無線パケットアクセス方法 - Google Patents

無線パケットアクセス方法

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JPH10210530A
JPH10210530A JP691497A JP691497A JPH10210530A JP H10210530 A JPH10210530 A JP H10210530A JP 691497 A JP691497 A JP 691497A JP 691497 A JP691497 A JP 691497A JP H10210530 A JPH10210530 A JP H10210530A
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JP
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base station
frame
transmission
mobile station
radio
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JP691497A
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English (en)
Inventor
Yasushi Matsutaka
靖 松▲高▼
Akira Okubo
晃 大久保
Keijiro Take
啓二郎 武
Koji Matsuyama
浩司 松山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラフィック量が多くなっても通信全体の
伝送効率の低下を防止する無線パケット通信のランダム
アクセス方法を提供する。 【解決手段】 無線基地局3は上り無線パケットチャネ
ルが他の移動機4によって使用されているとき、基地局
制御装置2より特定の移動機にフレームの再送や応答の
確認を要求された場合、下り無線パケットチャネルの衝
突制御ビットフィールドに、idle/busyの状態
の他に新たに設けられたlimit状態を設定すること
により、特定の移動機4に対して送信を許可する。これ
により、移動機4に接続されたデータ端末5は基地局制
御装置2へ送信することが可能となる。また、(PS−
ID)に優先的に送信を許可された移動機4を指定し
て、優先的に送信可能なフレームの種類を示すことによ
り、無線区間の上位層であるデータリンク(レイヤ2)
層での伝送効率の改善を図ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動体通信シス
テムを構成する複数の移動機が無線基地局との間で1つ
の無線チャネルを共有してマルチチャネルアクセス形式
の無線パケット通信を行う際に、当該無線区間で発生す
るエラーに対応して無線アクセス層の上位層で誤り制御
を行うためのARQ(Auto Repeat reQ
uest)を用いたデータリンク制御を行う場合のスル
ープットの向上を目的とした無線パケットアクセス方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無線パケット通信のランダムアクセス方
法に関する従来例としては、信学技報RCS91−30
「部分エコー付き空線制御移動通信ランダムアクセス方
式(ICMA−PE)」p7〜p9に示された方法があ
る。次に、上記「部分エコー付き空線制御移動通信ラン
ダムアクセス方式(ICMA−PE)」について説明す
る。
【0003】空線制御方法では、上りチャネルの「空き
/塞がり」を「空線/禁止」ビットを用いて表し、さら
に、衝突検出型のものは衝突検出表示ビットを用いて信
号衝突による非受信を表す。上り信号の伝送効率を高く
するために信号衝突時、キャプチャ効果によって生き残
った信号以外の移動機からの送信を停止させるには、移
動機自身が自ら発した送信信号が無線基地局に受信され
たか否かを判定し、その結果に応じて送信を続けるか停
止するかを決める必要がある。この場合、移動機自身に
よる判定のため、無線基地局が受信した上り信号のすべ
てをそのまま下り信号として折返し移動機へ送信する方
法等が考えられるが、これらの方法では本来の下り信号
の伝送が圧迫され伝送効率の低下を招く。
【0004】なお、ここで上りとは移動機から無線基地
局への方向を示し、下りとは無線基地局から移動機への
方向を示す。また、ICMA−PE(Idle Sig
nal Casting Multiple Acce
ssーPartial Echo)を用いた方法では、
無線基地局が上記の「空線/禁止」、「受信/非受信」
情報に加えて、移動機から受信した信号に一定の処理を
施したものを部分エコー(Partial Echo)
として当該移動機に折り返し送信し、当該移動機が先に
自身が送信した信号の伝送の成否を自律的に判断し送信
を制御することを最大の特徴とする。
【0005】この場合、無線基地局は部分エコーとし
て、できるだけ移動機からの送信信号の内容を反映し、
複数の移動機が互いに異なる短いビット列を使用するこ
とにより、下り信号の伝送容量を確保しつつ、上りの信
号衝突時においても、非受信となった信号を送信した移
動機の送信を停止させ、信号が受信された移動機だけに
送信を続けさせることができる。
【0006】図21にICMA−PEによる通信におけ
る下り信号のフォーマットを示す。スロット毎に「空線
/禁止」信号(以下I/Bという場合もある I:Id
le、B:Busy)、「受信/非受信」(以下R/N
という場合もある R:Receive、N:Not
receive)、部分エコー(以下PEという場合も
ある PE:Partial Echo)から構成され
る衝突制御ビットを設ける。部分エコーとしてCRC
(Cyclic Redundancy Check)
チェックビット等が使用できる。
【0007】また、図22にICMA−PEによる通信
における上り信号のフォーマットを示す。バースト毎に
メッセージ長に関する情報を示すW、すなわち次スロッ
ト以降に伝送すべきデータが何スロット分あるかを無線
基地局に通知する情報を付加している。無線基地局はこ
の情報Wを利用して次のスロットの衝突制御ビット部分
のI/Bを決定する。
【0008】TDMA(Time Division
Multiple Access)における適用では、
データが1スロット長単位に分割されており、1スロッ
ト長毎に情報信号に誤り検出チェックビットやCRCチ
ェックビットを付与すれば、「受信/非受信」及び部分
エコーの決定がスロットタイミング毎にできるので、レ
イヤ1に閉じた伝送制御ができ、階層化された伝送制御
に適する。
【0009】また、図23にICMA−PEによる通信
における無線基地局の動作を示すフローチャートを示
す。移動機からの信号が受信されない場合、無線基地局
はI/BにI、R/NにNを設定すると共に、PEにオ
ール0のビットパターンをセットして、次スロットにお
いて全ての移動機からの送信を許可する。移動機からの
信号が受信されると、無線基地局はR/NにRを設定す
るとともに、受信データに一定の処理を施した結果をP
Eに設定する。その際に、メッセージ構成情報Wに応じ
て、I/Bを設定する。即ち、受信データが最終フレー
ムであればIを、継続する場合にはBのビットパターン
を設定する。
【0010】このようにして、無線基地局はI/B、R
/N、PEをセットした後に衝突制御ビットとして下り
情報とあわせて送信する。移動機からの信号が非受信と
なった場合は、無線基地局はR/NにNを、I/BにI
を設定し移動機の送信を停止させ、次のスロットでの全
ての移動機の新たな送信を許可する。
【0011】また、図24はICMA−PEによる通信
における移動機の動作を示すフローチャートである。次
に、移動機の動作を図24を用いて説明する。送信タイ
ミングは受信信号に同期しスロット化されている。すな
わち送信データを発生した移動機は、I/BがI(送信
許可)を受信した直後の送信タイミングでデータの送信
を開始する。次の下りスロットの衝突制御ビットのR/
NがR(正常受信)で、PEが移動機の送信したデータ
に一定の処理を施したものと一致すれば、当該移動機は
データの1フレーム目の伝送が成功したものとみなし、
データが継続する場合は送信を継続し、データが1フレ
ームのみから成る場合は、送信を完了する。R/NがR
(正常受信)であってもPEが一致しない場合や、R/
NがN(非受信)の場合は、移動機はランダム遅延の後
に再送(リサイクルともいう)を行う。この再送の回数
が所定の値をオーバした場合には移動機は伝送失敗と判
定する。
【0012】また、図25に無線基地局と移動機間の信
号伝送タイムチャートの例を示す。説明を解り易くする
ために、ここでは無線基地局は受信信号の最初の1文字
を部分エコーとして送信するとして説明する。移動機1
が例えばデータ(1ABC)を発生したときに、移動機
2が同時にデータ(2hij)を発生した場合、無線基
地局から衝突制御ビットのI/B部がI(送信許可)を
表すビットパターンが送られてくるので、この信号を受
信すると、移動機1、2が同時に上記の信号を送信する
ので信号衝突が生じる。
【0013】移動機2から送信されたデータ(2hi
j)が無線基地局に受信され、移動機1から送信された
データ(1ABC)が無線基地局に非受信となった場
合、移動機2は無線基地局から衝突制御ビット(B、
R、2)(ここで、Bは禁止、Rは正常受信完了、2は
移動機2を示す。無線基地局は移動機2からのデータを
正常に受信中であり、この受信中の間は他の移動機から
の送信を禁止していることを意味する。)を受信するこ
とにより自局の送信データが受信されたことを知り、続
くデータ(klmn)を送信する。
【0014】一方、移動機1は無線基地局から衝突制御
ビット(B、R、2)を受信することにより、自局の送
信信号が非受信となったことを知り、送信を中止し再送
待ちになる。移動機2は次の衝突制御ビット(I、R、
k)を受信することにより、データ(klmn)が受信
されたことを知り伝送完了となる。一方、移動機1は移
動機2の伝送完了後に再送を行うことになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ディジタル通信では、
一般的にレイヤ1(物理層)、レイヤ2(リンク層)、
レイヤ3(プロトコル層)というように階層制御を行っ
ている。レイヤ2(HDLC(High level
Data Link Control)手順、例えばL
APD(Link Access Procedure
on theD−channel)、LAPB(Li
nk Access ProcedureーBalan
ced)等)では、送達確認やエラーフレームの再送制
御を行う。
【0016】上記従来例では、無線基地局は移動機から
の送信データのメッセージ長に関する情報Wに基づい
て、移動機からの送信スロットが最終スロットであると
判断すると、次のスロットからは全移動機に対して上り
のスロットを解放する。また、移動機からの送信データ
に関して無線基地局側のレイヤ2でエラーフレーム、あ
るいは、未送信フレームを検出すると、移動機に対して
再送要求を行う。
【0017】しかし、無線基地局から移動機への下りス
ロットと、移動機から無線基地局への上りスロットは、
それぞれ、独立して送受信されるため、無線基地局から
の再送要求の対象となっている移動機が上りスロットの
送信権を獲得できない事態が発生すると無線基地局側の
レイヤ2に関する再送待ちのタイマがやがてタイムアウ
トを生じ、今まで正常に受信していたフレームも廃棄し
てしまう。
【0018】また、無線基地局側から移動機へ送信した
下りのフレームに対する応答として移動機が送達確認を
送る際に、上りスロットの送信権を獲得できないため、
タイムアウト後に無線基地局側から当該移動機に同一の
フレームを再送することになる。
【0019】上述したように、従来の無線パケット通信
のランダムアクセス方法においては、レイヤ1での伝送
効率については対策が講じられているが、レイヤ2にお
ける送達確認、再送制御についての対策が講じられてい
ないため、トラフィック量が多くなると、レイヤ1での
送信エラーが発生していないにも拘らず、通信全体の伝
送効率が低下してしまうという問題点があった。
【0020】本発明はこのような問題点を解決するため
に為されたものであり、トラフィック量が多くなっても
通信全体の伝送効率の低下を防止する無線パケット通信
のランダムアクセス方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る無線パ
ケットアクセス方法は、無線通信ネットワークにおける
データ搬送制御及び経路選択機能を有する基地局制御装
置と、該基地局制御装置に制御され、上り無線パケット
チャネルの状態を制御する衝突制御ビットフィールドを
含む信号を下り無線チャネルで出力する複数の無線基地
局と、前記基地局制御装置および該無線基地局と無線通
信リンクを確立しマルチチャネルアクセス形式によるパ
ケット通信を行う複数の移動機と、該移動機に接続され
るデータ端末とを備えた移動体通信システムに用いら
れ、前記基地局制御装置が前記移動機のいずれかへデー
タフレームを送信した後、該データフレームの送達確認
を期待する場合に、前記無線基地局は前記衝突制御ビッ
トフィールドを制御して前記データフレームを送信した
移動機のみに対して送信を許可するものである。
【0022】また、第2の発明に係る無線パケットアク
セス方法は、無線通信ネットワークにおけるデータ搬送
制御及び経路選択機能を有する基地局制御装置と、該基
地局制御装置に制御され、上り無線パケットチャネルの
状態を制御する衝突制御ビットフィールドを含む信号を
下り無線チャネルで出力する複数の無線基地局と、前記
基地局制御装置および該無線基地局と無線通信リンクを
確立してマルチチャネルアクセス形式によるパケット通
信を行う複数の移動機と、該移動機に接続されるデータ
端末とを備えた移動体通信システムに用いられ、前記基
地局制御装置が前記移動機より送信されたデータフレー
ムのエラーを検出し、該フレームの再送を要求する場合
に、前記無線基地局は前記衝突制御ビットフィールドを
制御して再送を行う必要のある移動機のみに対して送信
を許可するものである。
【0023】また、第3の発明に係る無線パケットアク
セス方法は、無線基地局は特定の移動機に対する送達確
認要求、またはエラーを検出したフレームの再送要求が
基地局制御装置より通知された場合に、前記特定の移動
機に対して無線チャネルにより送達確認の送信、または
エラーを検出したフレームの再送を許可するとともに前
記特定の移動機から送信された送達確認または再送フレ
ームを受信し、前記基地局制御装置に中継するものであ
る。
【0024】また、第4の発明に係る無線パケットアク
セス方法は、移動機は送達確認要求、またはエラーを検
出したフレームの再送要求を無線基地局を経由して基地
局制御装置より通知された場合に、送達確認またはエラ
ーを検出したフレームの送信許可に従って送達確認フレ
ームまたは再送を要求されたフレームの送信を行うもの
である。
【0025】また、第5の発明に係る無線パケットアク
セス方法は、移動機がデータフレームの通信中にハンド
オーバを行い、基地局制御装置がハンドオーバを行った
前記移動機に対して送達確認を要求したり、受信したフ
レームにエラーを検出し、該フレームの再送を要求した
りする場合には、前記基地局制御装置はハンドオーバ先
の無線基地局より前記移動機に対して送達確認の送信あ
るいは前記フレームの再送を許可するものである。
【0026】また、第6の発明に係る無線パケットアク
セス方法は、下り無線パケットチャネルの衝突制御ビッ
トフィールドは移動機の識別子を備え、無線基地局は特
定の移動機に対する送達確認要求、またはフレーム再送
要求が必要となった場合に、前記移動機の識別子を指定
して特定の移動機1台のみに対して送信権を与えるもの
である。
【0027】また、第7の発明に係る無線パケットアク
セス方法は、基地局制御装置からのフレームの受信を完
了、または基地局制御装置へのフレームの送信を完了
し、間欠受信モードにある移動機に対して送達確認要
求、またはエラーを検出したフレームの再送要求が生じ
た場合に、無線基地局は前記移動機が間欠受信で動作中
となるタイミングに合わせ、前記移動機に送達確認要
求、または前記エラーを検出したフレームの再送要求を
通知し、前記タイミングに合わせて前記移動機に対して
前記送達確認の送信、または前記エラーを検出したフレ
ームの再送を許可するものである。
【0028】また、第8の発明に係る無線パケットアク
セス方法は、上り無線チャネルが他の移動機により使用
されている場合に、無線基地局は前記上り無線チャネル
を使用している他の移動機に対してチャネルの使用を中
断させ、送達確認要求、またはエラーを検出したフレー
ムの再送要求の対象となる移動機に対して送達確認、ま
たは前記エラーを検出したフレームの送信を許可し、当
該移動機からの送達確認の送信後またはエラーを検出し
たフレームの再送完了後に前記無線チャネルの使用を中
断させていた前記他の移動機に対して送信を許可するも
のである。
【0029】また、第9の発明に係る無線パケットアク
セス方法は、無線基地局が複数の無線パケットチャネル
を有しており、上り無線チャネルが他の移動機により使
用されている場合、前記無線基地局は、下り無線チャネ
ルで送達確認要求、またはエラーを検出したフレームの
再送要求の対象となる移動機に対して、他の未使用状態
の上り無線チャネルを通知し、該未使用状態の上り無線
チャネルを用いて前記移動機に対して送達確認の送信、
またはエラーを検出したフレームの再送を許可するもの
である。
【0030】また、第10の発明に係る無線パケットア
クセス方法は、基地局制御装置から送信された送達確認
要求、またはエラーを検出したフレームの再送要求を受
けた無線基地局は、上り無線チャネルが全て他の移動機
により使用中の場合には、前記基地局制御装置に対して
フレーム受信不可(輻輳状態)を示すフレームを返すも
のである。
【0031】また、第11の発明に係る無線パケットア
クセス方法は、無線基地局は、上り無線チャネルが他の
移動機により使用されている場合に、移動機に付加した
優先度に応じ無線チャネルを使用している前記他の移動
機の送信を中断させ、当該チャネルで送信を許可する
か、他の未使用状態の無線パケットチャネルで送信を許
可するか、または基地局制御装置にフレーム受信不可
(輻輳状態)を示すフレームを返すかを選択するもので
ある。
【0032】また、第12の発明に係る無線パケットア
クセス方法は、無線基地局は、基地局制御装置からの送
達確認要求、またはエラーを検出したフレームの再送要
求に対して、無線パケットチャネルがアイドル状態であ
れば移動機に対して送達確認のフレーム、または再送要
求フレームの送信を指示し、要求した以外のデータフレ
ームの送信を移動機及びデータ端末に対して許可し、無
線パケットチャネルが他の移動機によってビジー状態で
あれば現在送信権を与えている他の移動機からの送信が
完了した時点で、送達確認を送信しようとする移動機、
あるいは、基地局制御装置から送信エラーを通達されエ
ラーのあったフレームを再送しようとしている移動機に
対してのみ送信権を与える制約条件の付いた状態(以
下、リミット状態という)を指示すると共に前記リミッ
ト状態によって送信権を与えた移動機に対して送達確認
のフレーム、または再送要求フレームのみ送信を指示
し、データ端末から他のデータフレームの送信要求があ
っても送信を許可しないものである。
【0033】また、第13の発明に係る無線パケットア
クセス方法は、無線基地局は、基地局制御装置からの送
達確認要求、またはエラーを検出したフレームの再送要
求に対して、既に無線パケットチャネルの送信権を得て
いる移動機の優先度がより高いか同じ場合には送達確認
のフレーム、または再送要求フレームのみの送信を指示
し、無線パケットチャネルの送信権を得ている移動機の
優先度がより低い場合には送達確認のフレーム、または
再送要求フレームと要求した以外のデータフレームも併
せて送信可能とすることを移動機及びデータ端末に対し
て許可するものである。
【0034】また、第14の発明に係る無線パケットア
クセス方法は、移動機はデータ端末からのデータ送信要
求により上り無線パケットチャネルの送信権を獲得しよ
うとする場合に、上り無線パケットチャネルの状態、及
び上り無線パケットチャネルで送信されるフレームの種
類に準じた値を上限とするランダム遅延、または一定遅
延を行うものである。
【0035】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明に係る無線パケットアク
セス方法の一実施の形態を示すシステム構成図である。
図1において、1はLAN(Local Area N
etwork)、2は複数の無線基地局を制御するとと
もにLAN1と移動機との間のデータの送受信を制御す
る基地局制御装置、3は移動機と無線で接続され複数の
移動機の送信制御を行う無線基地局、4はデータ端末か
らのデータを無線で無線基地局3へ送信し無線基地局3
から送信されるデータをデータ端末へ送信する移動機、
5は移動機4に接続されるデータ端末、6はLAN1に
接続される既存のデータ端末である。
【0036】また、図2は図1に示す移動機4のMAC
(Media Access Control)と無線
基地局3のMACとが無線で送受信するフレーム(以下
MACフレームという)から、データ端末5のLLC
(Logical LinkControl)と基地局
制御装置2のLLCとが送受信するフレーム(以下LL
Cフレームという)への変換、あるいはその逆変換が無
線基地局3において行われる際のフォーマット変換の一
例を示す説明図である。
【0037】また、図3は図1に示す移動機4において
行われるMACフレームとLLCフレームのフォーマッ
ト変換の一例を示す説明図である。
【0038】また、図4は無線基地局3と移動機4との
間で送受信される上りのMACフレーム及び下りのMA
Cフレームの構造を示すMACフレーム構造図である。
【0039】また、図5は無線基地局3が複数の移動機
4へ上り無線パケットチャネルの状態を通知する際の図
4に示す衝突制御ビットフィールドの一例を示す構造図
である。図5において、USP(Up Slot In
formation)は上りチャネルをすべての移動機
4が送信可能であることを示すidle状態、上りチャ
ネルを1台の移動機が使用中であり、他の移動機は使用
禁止であることを示すbusy状態、上りチャネルを制
約条件の下で使用可能であることを示すlimit状態
がある。
【0040】また、Receive/Not rece
ive状態は無線基地局3が移動機4からのデータを正
常に受信したか否かを示す情報であり、Receive
は無線基地局3が移動機4からのデータを正常に受信し
たことを示し、Not receiveは無線基地局3
が移動機4からのデータを受信できなかったことを示
す。
【0041】また、図6は移動機4a、4b(端末5
a、5bを含む)と無線基地局3と基地局制御装置2と
の間の動作シーケンスを示すシーケンス図である。図6
において、移動機4(端末5)a、移動機4(端末5)
bのLLC、MAC間の信号、及び、無線基地局3のM
ACと基地局制御装置2のLLCとの間の信号はレイヤ
2のHDLC手順信号で用いられる信号である。また、
無線基地局3と移動機4との間の信号はPHS(Per
sonal Handy Phone System)
等の移動体通信での無線区間の通信に使用される信号で
ある。
【0042】図6において、移動機4aまたは4bは無
線基地局3からの図4に示す下りMACフレームの図5
に示す衝突制御ビットフィールドの状態を調べ、上り無
線パケットチャネルがアイドル(送信許可)状態である
ことを検出すると、データ端末5から送信要求が出てい
れば図4に示す上りMACフレーム(送信権要求)を無
線基地局3へ送信し、無線基地局3に送信権を要求する
(図中SABME)。
【0043】この時、両移動機4a、4bからのMAC
フレームの送信が衝突すると、無線基地局3は正常に当
該フレームが受信できないため、上り無線パケットチャ
ネルの状態をアイドル状態のままとする。この場合、両
移動機4a、4bはMACフレーム送信後上り無線パケ
ットチャネルの状態を調べ、所定時間経過しても上り無
線パケットチャネルの状態が変化しないため送信フレー
ムが衝突したと判断し、ランダム遅延を行った後に再度
送信権を要求する(図中Transmit Reque
st)。
【0044】無線基地局3は移動機4bからの送信権要
求を正常に受信すると、図4に示す下りMACフレーム
(送信許可)を用いて当該移動機4bに送信権を与える
(図中Transmit Reply)。以降、移動機
4bは図4に示す上りMACフレームを用いてデータを
無線基地局3へ送信する。無線基地局3は上り無線パケ
ットチャネルの状態をビジー状態(図中busy)とし
て、他の移動機4からの送信を禁止状態とする。
【0045】無線基地局3は移動機4bからのフレーム
を受信すると、図2に示すように上りMACフレームを
LLCフレームに変換し基地局制御装置2へ送信する。
基地局制御装置2は応答信号として送達確認を無線基地
局3を経由して移動機4bへ送信する。次に、基地局制
御装置2はLAN1を経由して通信相手である既存のデ
ータ端末6にデータを送信する。
【0046】また、既存データ端末6から移動機4(デ
ータ端末5)bに対してデータを送信する場合、基地局
制御装置2は既存データ端末6からのデータをLAN1
を経由して受信すると、当該データを無線基地局3へ送
信する。無線基地局3は図2に示すように基地局制御装
置2から受信したデータのLLCフレームをMACフレ
ームに変換してから移動機4bへ当該MACフレームを
送信する。基地局制御装置2は移動機4bへのデータの
送信を完了すると当該移動機4bからの送達確認を受け
る必要があることを無線基地局3に通知し、送達確認待
ちのためのタイマをスタートさせる。
【0047】上記の通知を受けた無線基地局3は上り無
線パケットチャネルの衝突制御ビットの状態を確認し、
現在アイドル状態である場合には次の送信タイミングよ
り、ビジー状態の場合には現在送信権を与えている他の
移動機4からの送信が完了した時点で、送達確認を送信
しようとする移動機4、あるいは、基地局制御装置2か
ら送信エラーを通達されエラーのあったフレームを再送
しようとしている移動機4に対してのみ送信権を与える
制約条件の付いた状態(以下、リミット状態という)を
図5に示す衝突制御ビットに設定して各移動機4に上り
無線パケットチャネルの状態(使用可能か否かの状態)
を通知する。
【0048】無線基地局3からのフレームを受信した移
動機4bは図2に示すように下りMACフレームをLL
Cフレームに変換した上で当該LLCフレームをデータ
端末5に送信する。データ端末5は、受信したLLCフ
レームに対する送達確認を基地局制御装置2に送信する
必要を検出すると、移動機4bに対して応答信号である
送達確認の送信を指示する。移動機4bは図4に示す下
りMACフレームの図5に示す衝突制御ビットフィール
ドを調べ、ビジーの場合にはランダム遅延を行う。
【0049】衝突制御ビットがアイドル状態、あるい
は、リミット状態である場合には、送信権獲得要求を送
信する。これにより、無線基地局3から送信権を与えら
れた移動機4bは送達確認を送信する。無線基地局3を
経由して送達確認を受信した基地局制御装置2は送達確
認を要求した際に開始したタイマを停止する。
【0050】このように、上り無線パケットチャネルの
状態を通知する下り無線パケットチャネルの衝突制御ビ
ットフィールドに、送達確認を送信しようとする移動機
4に優先的に送信権を与える状態を追加することによ
り、上記基地局制御装置2に設けられた送達確認用タイ
マがタイムアウトとなる前に、送達確認を受信・検出す
ることが可能となる。従って、この実施の形態によれ
ば、上記基地局制御装置2は送信したデータをデータ端
末5へ再送する必要がなくなり、結果として上記基地局
制御装置2と上記データ端末5との間のデータ伝送の効
率を向上させることが可能になるという効果を奏する。
【0051】実施の形態2.図1から図5については、
実施の形態1に示す通りである。図7はこの発明に係る
無線パケットアクセス方法の別の実施の形態を示すシー
ケンス図である。図7において、移動機4(端末5)
a、移動機4(端末5)bのLLC、MAC間の信号、
及び、無線基地局3のMACと基地局制御装置2のLL
C間の信号はレイヤ2のHDLC手順で用いられる信号
である。また、無線基地局3と移動機4との間の信号は
PHS等の移動体通信での無線区間の通信に使用される
信号である。
【0052】図7において、移動機4bからの送信権要
求(図中Transmit Request)を正常に
受信した無線基地局3は図4に示す下りMACフレーム
(送信許可)を用いて移動機4bに送信権(図7中のT
ransmit Reply)を与える。以降、移動機
4bは図4に示す上りMACフレームにて送信データ
(図4中のUser Data)を送信する。無線基地
局3は上り無線パケットチャネルの状態をビジー状態
(図中busy)として、他の移動機4からの送信を禁
止状態とする。
【0053】無線基地局3は移動機4bから上りMAC
フレームを受信すると図2に示すように上りMACフレ
ームをLLCフレームに変換し基地局制御装置2へ送信
する。上記LLCフレームを受信した基地局制御装置2
は移動機4bに接続されているデータ端末5から送信さ
れてくる複数のLLCフレームに対するシーケンス番号
のチェック、及び、各LLCフレームに送信エラーが有
るか否かのチェックを行う。
【0054】上記チェックの結果、基地局制御装置2
は、未送達のLLCフレームを検出、あるいは、エラー
のLLCフレームを検出すると、無線基地局3に対し
て、移動機4bからエラーを検出したフレーム(以下、
エラーフレームという)の再送を受ける必要がある旨を
通知し、エラーフレーム再送待ちのためのタイマをスタ
ートさせる。
【0055】上記の通知を受けた無線基地局3は下り無
線パケットチャネルの衝突制御ビットフィールドの状態
を調べ、この衝突制御ビットフィールドの状態が現在ア
イドル状態である場合には次の送信タイミングより、衝
突制御ビットフィールドの状態がビジー状態の場合には
現在送信権を与えている移動機4からの送信が完了した
時点で、送達確認を送信しようとする移動機4あるい
は、基地局制御装置2から送信エラーを通達されエラー
フレームを再送しようとする移動機4のみに送信権を与
えるリミット状態を図5に示す衝突制御ビットフィール
ドに設定して各移動機3に上り無線パケットチャネルの
状態を通知する(図中のUSPCH)。
【0056】また、無線基地局3は図4に示す下りMA
Cフレームに、再送の対象となるデータ端末と再送を要
求するLLCフレーム番号の情報を設定したLLCフレ
ームを変換して送信する。
【0057】無線基地局3からのフレームを受信した移
動機4bは図3に示すように下りMACフレームをLL
Cフレームに変換しデータ端末5に送信する。データ端
末5は、受信したLLCフレームより自身が送信したL
LCフレームがエラーとなっていることを検出し、移動
機4bに再送を指示するとともに、エラーとなったLL
Cフレームを送信する。移動機4bは、図4に示す下り
MACフレームの図5に示す衝突制御ビットで示される
状態を確認する。
【0058】衝突制御ビットフィールドがビジーの場合
には、ランダム遅延を行う。衝突制御ビットがアイドル
状態、あるいは、リミット状態の場合には、送信権獲得
要求を送信する。これにより、無線基地局3より送信権
を与えられた移動機4bは送信エラーとなったLLCフ
レームを上りMACフレームに変換して送信する。無線
基地局3を経由して再送されたLLCフレームを正常に
受信した基地局制御装置2は再送を要求した際に開始し
たタイマを停止する。
【0059】このように無線基地局3からの上り無線パ
ケットチャネルの状態を通知する下り無線パケットチャ
ネルの衝突制御ビットフィールドに送信エラーとなった
LLCフレームを再送しようとする移動機4に優先的に
送信権を与える状態を新たに設けることにより、上記基
地局制御装置2に設けられ、再送要求したエラーフレー
ムの未受信を検出する上記タイマがタイムアウトとなる
前に、再送されたエラーフレームを受信することが可能
となる。従って、この実施の形態によれば、移動機4か
ら送信され正常に受信したその他のフレームを上記基地
局制御装置2が廃棄するような事態を防ぐことが可能と
なり、結果として上記基地局制御装置2とデータ端末5
との間の伝送効率を向上させることが可能となるという
効果を奏する。
【0060】実施の形態3.図8はこの発明に係る無線
パケットアクセス方法の別の実施の形態を示すシーケン
ス図である。
【0061】図1から図5については、「実施の形態
1」に示す通りである。
【0062】図8において、移動機4(端末5)a、移
動機4(端末5)bのLLC、MAC間の信号、及び、
無線基地局3a、無線基地局3bのMACと基地局制御
装置2のLLC間の信号はレイヤ2に用いられるHDL
C手順が用いる信号である。また、無線基地局3と移動
機4間の信号はPHS等の移動体通信での無線区間の通
信に使用される信号である。
【0063】図8において、移動機4bからの送信権要
求を正常に受信した無線基地局3bは図4に示す下りM
ACフレーム(送信許可)で移動機4bに送信権を与え
る。以降、移動機4bは図4に示す上りMACフレーム
にて送信データを無線基地局3bに送信する。同時に、
無線基地局3bは上り無線パケットチャネルの状態をビ
ジー状態として、移動機4b以外の移動機4からの送信
を禁止状態とする。移動機4bは無線基地局3bとの間
の通信中に無線パケットチャネルの状態が劣化すると、
データ端末5からの複数のLLCフレーム送信要求に対
して、任意のLLCフレームの送信が完了した時点で、
他の無線基地局3aにハンドオーバする。
【0064】この時、移動先の無線基地局3aの上り無
線パケットチャネルがアイドル状態(送信許可状態)で
ある場合、移動機4bは、データ端末5からの残りのL
LCフレームの送信を行うために、無線基地局3aに対
して、送信権を要求する(図中Transmit Re
quest)。移動機4bからの送信権要求を正常に受
信した無線基地局3aは図4に示す下りMACフレーム
(送信許可)で移動機4bに送信権を与える(図中Tr
ansmit Request)。
【0065】以降、移動機4bは図4に示す上りMAC
フレームにて送信データを送信する(図中USPC
H)。同時に、無線基地局3aは上り無線パケットチャ
ネルの状態をビジー状態として、移動機4b以外の移動
機4からの送信を禁止状態とする(図中busy)。
【0066】また、無線基地局3aは移動機4bから送
信された上りMACフレームをLLCフレームに変換
し、基地局制御装置2へ送信する。こうして基地局制御
装置2は、移動先の無線基地局3aを経由して移動機4
bに接続されているデータ端末5より送信された後続の
LLCフレームを受信すると、移動機4bが無線基地局
3bから無線基地局3aにハンドオーバしたことを認識
し、無線基地局3bを経由して送信されてきたLLCフ
レームの送達確認についても、移動先の無線基地局3a
を経由して、移動機4bに接続されるデータ端末5に送
信する。
【0067】このように、移動機4bがフレームの送信
中にハンドオーバを行った場合に、このハンドオーバの
実施前に接続されていた無線基地局3bを経由して前記
移動機4bに接続されているデータ端末5から基地局制
御装置2に送信されてきたフレームに対する応答とし
て、前記基地局制御装置2が送達確認をハンドオーバ先
の無線基地局3aを経由し前記データ端末5に対して送
信することにより、ハンドオーバの実施以前に移動機4
bが基地局制御装置2へ送信したデータ端末5からのL
LCフレームに対する応答として基地局制御装置2から
前記データ端末5へ送信された送達確認を前記データ端
末5が受信可能となる。
【0068】従って、この実施の形態によれば、前記デ
ータ端末5は前記基地局制御装置2からの送達確認が未
受信となる事態を防ぐことができ、結果としてデータ端
末5から正常に基地局制御装置2へ送信されたフレーム
の再送を防ぐことが可能となるため、その分通信全体の
伝送効率を向上することが可能になるという効果を奏す
る。
【0069】実施の形態4.図9はこの発明に係る無線
パケットアクセス方法の別の実施の形態を示すデータ構
造図である。図9において、USP(Up Slot
Information)フィールドは上り無線パケッ
トチャネルの状態(アイドル、ビジー、リミット)を示
し、Recieve/Not Recieveフィール
ドは送信権を獲得した移動機4からの送信フレームの上
り無線パケットチャネルでのエラーの有無を示し、Re
send Req/Ack Req(要求種別)は再送
要求/送達確認を示し、PS−ID(Personne
l StationーIDentifier)は、優先
的に送信権を与えるデータ端末5に接続されている移動
機4の識別子を示す。
【0070】実施の形態1、実施の形態2では、基地局
制御装置2から移動機4に接続されるデータ端末5への
送達確認要求、あるいは、エラーを検出したLLCフレ
ームの再送要求について、送達確認要求と再送要求の区
別や要求する移動機4の区別をすることなく、上り無線
パケットチャネルの状態を、下り無線パケットチャネル
の衝突制御ビットフィールドにリミット状態として、各
移動機4に対して通知し、送達確認、及び、再送を行お
うとしている全ての移動機4に対して優先権を平等に与
えていた。
【0071】この実施の形態では、図5に示す衝突制御
ビットフィールドを図9に示すように拡張(Resen
d Req/Ack ReqフィールドとPS−IDフ
ィールドを追加)しており、基地局制御装置2が実施の
形態1、実施の形態2と同様の方法で、すなわち送信を
要求されるフレームの種類をResend Req/A
ck Reqフィールドで、及び、フレームの送信を要
求される移動機をPSーIDで特定することにより、起
動しているタイマのタイムアウトまでの時間が、最も厳
しい移動機4に接続されているデータ端末5のみに送信
権を優先的に与えることが可能となる。
【0072】従って、再送要求、及び、送達確認要求に
よる優先権獲得のための各移動機4からの送信権要求の
衝突を避けることができ、通信全体での伝送効率をさら
に向上させることが可能となるという効果を奏する。
【0073】実施の形態5.一般的に移動体通信システ
ムでは、ハンディ型の移動機4は電池によって動作す
る。従って、移動機4の使用時間を長くするために、移
動機4は未使用の状態の場合は一定期間毎に電源をオン
にしてそのタイミングで無線基地局3からの制御チャネ
ルを受信し、自局への着信があるかどうかを確認する。
ここで、移動機4が自局への着信を検出すると電源オン
のまま通信を開始し、自局への着信が検出されない場合
には、電源をオフにし、バッテリーセイビングを行う。
【0074】上記バッテリーセイビングは主に音声系の
際の動作であるが、無線パケット通信においても同様の
バッテリーセイビング機能が必要となる。基地局制御装
置2から送信したLLCフレームは移動機4を経由して
データ端末5へ送信された段階で、必然的にデータ端末
5が送達確認の送信を試みるため、移動機4は動作中に
なるが、データ端末5のLLC制御と移動機4のMAC
制御はそれぞれ独立に動作するため、移動機4はデータ
端末5から要求されたLLCフレームの送信を完了する
とその送達確認を待つことなく、間欠受信モードに入
る。
【0075】移動機4が間欠受信モードになっている間
に、基地局制御装置2がエラーを検出したLLCフレー
ムの再送要求を基地局制御装置2から無線基地局3を経
由して移動機4に送信しても、移動機4は動作しないの
で移動機4に接続されているデータ端末5には通知され
ない。従って、上り無線パケットチャネルをリミット状
態としている間の伝送効率が低下するだけでなく、基地
局制御装置2のタイマがタイムアウトとなることによ
り、それまでに基地局制御装置2が正常に受信していた
LLCフレームを廃棄することになるため、通信全体の
伝送効率が低下する。
【0076】この発明は上記の問題点を解決するために
為されたものであり、図10はこの発明に係る無線パケ
ットアクセス方法の別の実施の形態を示すデータ構造図
であり、無線基地局3が間欠受信中の移動機4に対して
再送要求を通知するためのフレームのスロット構成を示
す構成図である。図中の斜線で示したスロットは、間欠
受信中と思われる移動機4を動作中にするためのスロッ
トであり、図4に示す下りMACフレーム(送信許可)
を用い、その他のスロットは、動作中の移動機4に対し
て上りMACフレームの状態を通知したり、特定の移動
機4に対してフレームを送信するスロットであり、図4
に示す下りMACフレームを用いる。
【0077】間欠受信中の移動機4は上記斜線のスロッ
トの送信タイミングにあわせて、動作中となり、それ以
外の時は、バッテリーセイビングモードとなる。また、
動作中の移動機4が基地局制御装置2からのフレームを
受信している場合は、斜線のスロットのフレームを廃棄
し、その他のスロットのフレームを受信する。
【0078】無線基地局3は基地局制御装置2から特定
の移動機4に対する再送要求を通知されると、現在、自
局が受信している上り無線パケットチャネルの送信権を
獲得して送信している移動機4が、基地局制御装置2か
ら指定された移動機4であるか否かを確認する。同じ移
動機であれば、そのまま基地局制御装置2から送信され
たLLCフレームを下りMACフレームに変換して、当
該移動機4に対して送信する。
【0079】現在、送信権を獲得している移動機4が基
地局制御装置2から指定された移動機4とは異なる移動
機4であった場合には、上り無線パケットチャネルの状
態がアイドルの状態になるのを待ち、アイドル状態にな
った時に、図10に示す移動機起動スロットを用いて間
欠受信中の移動機4に対して起動をかけ、その後、下り
無線パケットチャネルの図9に示す衝突検出ビットフィ
ールドにリミット状態、再送要求、送信権を与える移動
機4のPS−IDを設定して、優先的に送信権を与え
る。
【0080】このように、無線基地局3の制御により、
再送要求の対象となる移動機4が間欠受信中であるか、
動作中であるかを判断でき、効率的に、対象となる移動
機4に送信権を与えることが可能となるという効果を奏
する。
【0081】なお、上記、間欠受信モードの移動機4の
起動は、音声通信のように、制御チャネルを用いてもよ
い。
【0082】実施の形態6.図11はこの発明に係る無
線パケットアクセス方式の一実施の形態を示すシーケン
ス図である。実施の形態1〜実施の形態5では、基地局
制御装置2が再送要求、あるいは、送達確認要求を無線
基地局3に通知した際に、上り無線パケットチャネルが
他の移動機4によって使用されておりビジー状態である
場合は、無線基地局3は現在、送信権を獲得している他
の移動機4の送信が完了し、上り無線パケットチャネル
がアイドル状態となった段階で、上り無線パケットチャ
ネルの状態をリミット状態に設定した上で、「再送要
求」、あるいは、「送達確認要求」の対象となる移動機
4に送信権を与えていた。
【0083】しかし、上記の手順では、現在送信権を獲
得している他の移動機4からの送信フレームが長い場合
には、「再送要求」、あるいは、「送達確認要求」の対
象となる移動機4に送信権を与える前に、基地局制御装
置2に設けられた、「再送」、あるいは、「送達確認未
受信」のタイマがタイムアウトとなることにより、デー
タ端末5より移動機4、無線基地局3を経由して基地局
制御装置2が正常に受信したLLCフレームを廃棄した
り、データ端末5に対して無線基地局3、移動機4を経
由して送信したLLCフレームを再送したりすることに
なる。
【0084】この発明はこのような問題点を解決するた
めに為されたものである。次に動作について図11を用
いて説明する。図11に示すように、移動機4(データ
端末5)bが無線基地局3への上り無線パケットチャネ
ルの送信権を獲得し、フレームの送信を開始する。フレ
ームの送信が完了すると無線基地局3は下り無線パケッ
トチャネルの衝突制御ビットフィールドの上り無線パケ
ットチャネルの状態をアイドル状態に設定して、各移動
機4に送信可能であることを通知するとともに、受信し
たフレームをLLCフレームに変換し基地局制御装置2
へ送信する。
【0085】これにより、他の移動機4(データ端末
5)aが送信権を獲得し、フレームの送信を開始する。
基地局制御装置2は上記移動機4(データ端末5)bか
ら受信したLLCフレームにエラーを検出すると、この
LLCフレームの「再送要求」を行ったり、または、移
動機4(データ端末5)bから受信したLLCフレーム
に対する応答のLLCフレームを送信すると、その送達
確認要求を無線基地局3に要求したりする。
【0086】上記の要求を受けた無線基地局3は、現在
上り無線パケットチャネルの送信権を獲得している他の
移動機4aに対して、フレームの送信の中断を指示す
る。さらに、無線基地局3は下り無線パケットチャネル
の図9に示す衝突制御ビットフィールドに「リミット状
態」、「再送要求/送達確認要求」、送信権を与える移
動機4bの「PS−ID」を設定して、各移動機4に上
り無線パケットチャネルの状態を報知する。
【0087】上記、上り無線パケットチャネルの状態を
報知された移動機4bは、自局に送信権が与えられたこ
とを認識し、指定された再送フレーム、あるいは、送達
確認を送信する。無線基地局3は、移動機4bからの
「再送フレーム」、あるいは、「送達確認」を受信する
と送信の中断を指示してある移動機4aに対して送信の
再開を許可し、下り無線パケットチャネルの衝突制御ビ
ットフィールドの上り無線パケットチャネルの状態をビ
ジー状態に設定して、他の移動機4の送信を禁止する。
【0088】このように、この実施の形態によれば、他
の移動機4が上り無線パケットチャネルを使用中の場合
でも、送達確認、あるいは、再送要求を優先的に送信で
きるようにしたので、基地局制御装置2の送達確認未受
信によるLLCフレームの再送、あるいは、再送要求フ
レーム未受信による正常に受信したその他のLLCフレ
ームの廃棄を防ぐことができ、通信全体の伝送効率を向
上することが可能となるという効果を奏する。
【0089】実施の形態7.実施の形態1〜実施の形態
6では、無線基地局3と移動機4との間の無線パケット
チャネル数が1チャネルの場合に通信全体の伝送効率の
向上を目的としていた。本実施の形態では、無線基地局
3と移動機4との間に複数の無線パケットチャネルがあ
る場合に通信全体の伝送効率を向上させることを目的と
するものである。
【0090】図12はこの発明に係る無線パケットアク
セス方法の別の実施の形態を示すシーケンス図であり、
図13はこの実施の形態で使用する下り無線パケットチ
ャネルの衝突制御ビットフィールドの構成を示す構造図
である。無線基地局3aは複数の移動機4との間に2つ
の無線パケットチャネルA、Bを有する。移動機4(デ
ータ端末5)bは、無線パケットチャネルAを受信して
おり、上り無線パケットチャネルAの状態がアイドル状
態であることを確認すると、無線基地局3aに対して、
無線パケットチャネルAの送信権を要求する。
【0091】移動機4(データ端末5)bからの「送信
権要求」を受信した無線基地局3aは、移動機4(デー
タ端末5)bに対して送信権を与えると共に、下り無線
パケットチャネルAの衝突制御ビットフィールドにビジ
ー状態を設定して他の移動機4からの送信を禁止する。
送信権を獲得した移動機4(データ端末5)bは残りの
フレームを送信する。当該フレームの送信が完了する
と、無線基地局3aは下り無線パケットチャネルAの衝
突制御ビットフィールドに上り無線パケットチャネルA
がアイドル状態である旨を示すアイドル状態を設定し
て、各移動機4に送信可能であることを通知するととも
に、受信したMACフレームをLLCフレームに変換し
て基地局制御装置2に送信する。
【0092】これにより、他の移動機4(データ端末
5)aが送信権を獲得してフレームの送信を開始する。
基地局制御装置2は、上記移動機4(データ端末5)b
からのLLCフレームを受信してエラーを検出すると、
このLLCフレームの再送を要求する、または、移動機
4(データ端末5)bから受信したLLCフレームに対
する応答のLLCフレームを送信しその送達確認要求を
無線基地局3aに要求する。上記の要求を基地局制御装
置2から受信した無線基地局3aは、「送達確認要
求」、あるいは「再送要求」の対象となる移動機4(デ
ータ端末5)bが通信の対象としている無線パケットチ
ャネルAが、すでに他の移動機4aにより使用されてい
ることを検出する。
【0093】そこで、無線基地局3aはもう1つの無線
パケットチャネルBの状態を調べ、この無線パケットチ
ャネルBがアイドル状態であることを検出する。無線パ
ケットチャネルBがアイドル状態であることを検出した
無線基地局3aは、下り無線パケットチャネルAの図1
3に示す衝突制御ビットフィールドに、無線パケットチ
ャネルAの状態、移動機4aへの上りMACフレームの
「送達確認/再送要求」、要求の対象となる移動機4b
の「送達確認要求/エラーフレーム及び再送要求」、
「PS−ID」、「再送あるいは送達確認を許可する無
線パケットチャネルB」を設定して送信すると共に、下
り無線パケットチャネルBの衝突制御ビットフィールド
に「リミット状態」、「再送要求」あるいは「送達確
認」、「対象となる移動機4bのPS−ID」を設定し
て、無線パケットチャネルBのサービスエリアにいる各
移動機4に通知する。
【0094】上記の下り無線パケットチャネルAを受信
した各移動機4(データ端末5)の内、移動機4(デー
タ端末5)bは自局に対して、「再送」、あるいは、
「送達確認」が要求されていることと、無線パケットチ
ャネルAが現在、移動機4(データ端末5)aによって
使用されており、無線パケットチャネルBを用いて送信
することを要求されていることを検出し、受信している
無線パケットチャネルをAからBに切り替える。この
後、切り替えた下り無線パケットチャネルBを受信し、
図13に示す衝突制御ビットを調べ、自局に送信権が優
先的に与えられていることを検出し、フレームの「再
送」を行う。
【0095】このように、この実施の形態によれば、フ
レーム送信中の移動機4(データ端末5)aの送信を中
断することなく、移動機4(データ端末5)bの「再
送」あるいは「送達確認」の送信が同時に可能となるた
め、通信全体の伝送効率が向上するという効果を奏す
る。
【0096】実施の形態8.実施の形態6を除いた他の
実施の形態において、無線パケットチャネルが1あるい
は、複数の場合で、或る移動機4に対する、「送達確
認」、あるいは、「再送要求」の必要が生じたときに、
全ての無線パケットチャネルが他の移動機4により使用
されていた場合、基地局制御装置2が起動した送達確認
未受信の検出、再送要求フレーム未受信の検出タイマが
タイムアウトとなる可能性があり、このタイムアウトの
場合、基地局制御装置2から無線基地局3、及び、移動
機4を経由してデータ端末5に正常に送信されたLLC
フレームの再送、あるいは、データ端末5から移動機
4、無線基地局3を経由して基地局制御装置2へ正常に
送信されたLLCフレームの廃棄が行われるという問題
が発生する。
【0097】この発明は、上記の問題を解決するために
為されたものである。図14はこの発明に係る無線パケ
ットアクセス方法の別の実施の形態を示すシーケンス図
であり、無線基地局3の動作フローを示している。以
下、この実施の形態の動作を図14を用いて示す。図1
4に示すように、無線基地局3aが持つ2つの無線パケ
ットチャネルA、Bのうち、無線パケットチャネルBは
他の移動機4によって使用されており、ビジー状態であ
るとする。移動機4(データ端末5)bは、下り無線パ
ケットチャネルAを受信しており、上り無線パケットチ
ャネルAの状態がアイドル状態であることを確認する
と、無線基地局3aに対して、上り無線パケットチャネ
ルAの送信権を要求する。
【0098】無線基地局3aは移動機4(データ端末
5)bからの送信権要求を受信すると、当該移動機4
(データ端末5)bに対して送信権を与えると共に、下
り無線パケットチャネルAの衝突制御ビットフィールド
にビジー状態を設定して他の移動機4からの送信を禁止
する。送信権を獲得した移動機4(データ端末5)bは
残りのフレームを送信する。フレームの送信が完了する
と無線基地局3aは下り無線パケットチャネルAの衝突
制御ビットフィールドに上り無線パケットチャネルAが
アイドル状態になった旨を示すアイドル状態を設定し
て、各移動機4に送信可能であることを通知するととも
に、受信したMACフレームをLLCフレームに変換し
基地局制御装置2へ送信する。
【0099】これにより、他の移動機4(データ端末
5)aが送信権を獲得し、フレームの送信を開始する。
基地局制御装置2は、上記移動機4(データ端末5)b
からのLLCフレームを受信してエラーを検出すると、
このLLCフレームの「再送要求」を行う、または、移
動機4(データ端末5)bから受信したLLCフレーム
に対する応答のLLCフレームを送信し、その送達確認
要求を無線基地局3aに要求する。上記再送要求または
送達確認要求を受けた無線基地局3aは、「送達確認要
求」、あるいは「再送要求」の対象となる移動機4(デ
ータ端末5)bが通信の対象としている上り無線パケッ
トチャネルAが、他の移動機4aにより使用されている
ことを検出する。
【0100】次に、無線基地局3aは自局が管理してい
る他方の上り無線パケットチャネルBの状態を調べ、上
り無線パケットチャネルBも他の移動機4により使用さ
れてビジー状態であり、「再送フレーム」、あるいは、
「送達確認」を送信可能な上り無線パケットチャネルが
無いことを認識すると、基地局制御装置2に対して、移
動機4(データ端末5)bの代わりにRNR(受信不可
能 ReceiveNot Ready)を示すフレー
ムを送信する。
【0101】基地局制御装置2は、無線基地局3aから
RNR(受信不可能)を受信すると、「送達確認」ある
いは、再送フレームを要求した移動機4(データ端末
5)bが上り無線パケットチャネルの送信権を獲得でき
ていないと判断し、「送達確認未受信」を検出、あるい
は、「再送フレーム未受信検出」のためのタイマを停止
し、一定遅延を行った後、再度、無線基地局3aに対し
て、「送達確認要求」、あるいは、「再送要求」を送信
する。この時、アイドル状態の上り無線パケットチャネ
ルが存在すれば、対象となる移動機4bに送信権を与え
る。
【0102】以上のように、この実施の形態によれば、
「送達確認要求」、あるいは、「再送要求」の対象とな
っている移動機4(データ端末5)bが上り無線パケッ
トチャネルの送信権を獲得することができない場合で
も、基地局制御装置2に設けられた「送達確認未受信の
検出」、あるいは、「再送フレーム未受信検出」のため
のタイマがタイムアウトになるのを防止するので、基地
局制御装置2から無線基地局3a、移動機4bを経由し
て、正常にデータ端末5に送信されたLLCフレームを
「再送」したり、データ端末5から移動機4b、無線基
地局3aを経由して基地局制御装置2に正常に送信され
たLLCフレームが廃棄されたりするのを防ぐことが可
能となり、通信全体の伝送効率を向上させることが可能
となる。
【0103】実施の形態9.図15はこの発明に係る無
線パケットアクセス方法の別の実施の形態を示すフロー
チャートであり、無線基地局3の動作フローを示してい
る。以下、無線基地局3の動作を本フローを用いて説明
する。
【0104】実施の形態6、実施の形態7、実施の形態
8で示したように、通信全体の伝送効率を向上させる手
段として、上り無線パケットチャネルを使用している他
の移動機4の送信を一時中断させ優先的に対象となる移
動機4の再送あるいは送達確認の送信を許可する方法、
無線基地局3が複数の無線パケットチャネルを有する場
合に、再送、あるいは、送達確認送信の対象となってい
る移動機4のサービスエリアの上り無線パケットチャネ
ルが他の移動機4により使用中であるときに、アイドル
状態の上り無線パケットチャネルを通知し、その上り無
線パケットチャネルにより再送、送達確認の送信可能と
する方法、全ての上り無線パケットチャネルが、他の移
動機4により使用され輻輳状態である場合に、無線基地
局3が基地局制御装置2にアイドル状態の上り無線パケ
ットチャネルの無いことを通知し、再送要求、あるい
は、送達確認要求を再送させる方法がある。
【0105】上記の3方式では、再送、あるいは、送達
確認の送信が、即座に可能な方式、他にアイドル状態の
上り無線パケットチャネルがあれば即座に可能な方式、
再送要求、あるいは、送達確認要求の存在するサービス
エリアを構成する上り無線パケットチャネルが他の移動
機4から解放されるまで待機させる方式に分かれる。そ
こで、各移動機4の「PS−ID」に優先度を含ませる
ことにより、その移動機4の優先度により、基地局制御
装置2から再送要求、あるいは、送達確認要求を受信し
た無線基地局3は上記3方式を選択し、処理を行う。
【0106】図15のフローチャートに示すように、再
送、あるいは、送達確認の対象となる移動機4のサービ
スエリアを構成する上り無線パケットチャネルが他の移
動機4により使用されている場合には、無線基地局3は
基地局制御装置2より、再送、あるいは、送達確認の対
象となる移動機4の「PS−ID」に基づいて、当該送
達確認の対象となる移動機4の優先度を判定する。優先
度が最も高い(優先度A)場合には、無線基地局3は他
の移動機4の送信を中断させ、対象となる移動機4に送
信権を与える。
【0107】優先度が中(優先度B)の場合には、無線
基地局3は他の上り無線パケットチャネルの使用状態を
調べ、アイドル状態の上り無線パケットチャネルがあれ
ば、その上り無線パケットチャネルで対象となる移動機
4に送信権を与え、アイドル状態の上り無線パケットチ
ャネルが存在しない場合には、後述の優先度が最も低い
場合の処理を行う。
【0108】優先度が最も低い(優先度C)場合には、
無線基地局3は基地局制御装置2に対して上り無線パケ
ットチャネルの輻輳を通知し、一定遅延後に再度、再送
要求、あるいは、送達確認要求を送信するように指示す
る。
【0109】このように、この実施の形態によれば、移
動機4に優先度を付加し無線基地局3が優先度に応じた
処理を行うことにより、優先度に応じて優先的に通信を
行うことが可能となるという効果を奏する。
【0110】実施の形態10.一般に、HDLC手順で
は通信相手からの送信フレームに対する応答として、
「送達確認」を通信相手へ送信するフレームに付随させ
ることが可能である。しかし、実施の形態6では、無線
基地局3は上り無線パケットチャネルの送信権を獲得し
てフレームの送信を行っている他の移動機4の送信を中
断させた後で、上り無線パケットチャネルの状態をリミ
ット状態に設定して、「再送要求」、あるいは、「送達
確認要求」の対象となる移動機4に対して送信権を与え
る。
【0111】この場合に、リミット状態で送信権を与え
られた移動機4に接続されているデータ端末5が、「送
達確認」、あるいは、「要求された再送データ」の他
に、「新たに発生した送信フレーム」も送信すると、送
信を中断された移動機4に対して、送信権を再度与える
までに時間がかかるという問題が生じる。この発明はこ
のような問題点を解決するために為されたものである。
【0112】図16はこの発明に係る無線パケットアク
セス方法の別の実施の形態を示すフローチャートであ
り、無線基地局3の動作フローを示している。また、図
17はこの実施の形態における移動機4、及び、データ
端末5の動作フローを示すフローチャートである。ま
た、図18はこの実施の形態における下り無線パケット
チャネルの衝突制御ビットフィールドの構造を示すデー
タ構造図である。
【0113】次に、この実施の形態の動作を図16〜図
18を用いて説明する。無線基地局3は基地局制御装置
2から特定の移動機4に対する「再送要求」、あるい
は、「送達確認要求」を受信すると、上り無線パケット
チャネルの状態に基づいて図16のフローに示すように
図18の衝突制御ビットフィールドを設定して、「再
送」、あるいは、「送達確認送信」の対象となる移動機
4へ通知する。
【0114】また、実施の形態1〜9の処理において、
無線基地局3は「再送要求」、あるいは「送達確認要
求」の対象となる移動機4に送信権を与える際に、上り
無線パケットチャネルがアイドル状態であったときにこ
の上り無線パケットチャネルをリミット状態に設定する
場合には、図18に示す下り無線パケットチャネルの衝
突制御ビットフィールドの「新規フレームの送信可/不
可」を送信可に設定して移動機4に通知する。
【0115】また、図17に示すように、「新規フレー
ムの送信可」の情報を受けた移動機4は自局に接続され
ているデータ端末5に「新規フレームの送信が可」であ
ることを通知する。データ端末5は新規に送信するフレ
ームが存在する場合には、「送達確認」、あるいは、
「再送フレーム」と併せて、「新規送信フレーム」を移
動機4、無線基地局3を経由して、基地局制御装置2へ
送信する。
【0116】また、無線基地局3が「再送要求」、ある
いは「送達確認要求」の対象となる移動機4に送信権を
与える場合に、上り無線パケットチャネルが他の移動機
4によって使用されていて、ビジー状態であれば、無線
基地局3はこの上り無線パケットチャネルを使用してい
る他の移動機4からの送信を中断させてリミット状態に
する。このために、図18に示す衝突制御ビットフィー
ルドの「新規フレームの送信可/不可」を不可に設定し
て「再送要求」、あるいは「送達確認要求」の対象とな
移動機4に通知する。
【0117】「再送要求」あるいは「送達確認要求」の
対象とな移動機4が無線基地局3から「新規フレームの
送信不可」の情報を受信すると、図17に示すように自
局に接続されているデータ端末5に「新規フレームの送
信が不可」であることを通知する。データ端末5は移動
機4からこの通知を受信すると、新規に送信するフレー
ムがある場合でもこの新規フレームの送信を行わず、要
求された「送達確認」あるいは、「再送フレーム」のみ
を移動機4、無線基地局3を経由して基地局制御装置2
へ送信する。
【0118】このように、この実施の形態によれば、上
り無線パケットチャネルがアイドル状態の場合には、移
動機が基地局制御装置から通知される再送要求や送達確
認のタイミングで新規のフレームの送信を行うため、上
記移動機がわざわざ送信権を要求することなく送信する
ことが可能であり、従って、移動機によるランダムアク
セスの回数を削減し、送信権獲得要求の衝突を防ぐこと
が可能となる。
【0119】また、上り無線パケットチャネルを使用し
ている他の移動機の送信を中断させ、再送要求、あるい
は、送達確認要求の対象となる移動機に送信権を与える
場合には、新規に送信するフレームが存在していても、
この新規フレームを送信せず、再送フレーム、あるい
は、送達確認のみ送信を許可するので、送信を中断され
た移動機のフレームの送信を速やかに再開することが可
能となる。
【0120】実施の形態11.図19はこの発明に係る
無線チャネルアクセス方法の別の実施の形態を示すフロ
ーチャートであり、無線基地局3の動作フローを示す。
実施の形態10では、上り無線パケットチャネルの送信
権を獲得して送信中の移動機4と基地局制御装置2から
の「再送要求」、あるいは、「送達確認要求」の対象と
なる移動機4の優先度は対等として処理を行っていた。
この実施の形態では図19の無線基地局3の動作フロー
に示すように、実施の形態9と同様にして移動機4の
「PS−ID」に含まれる優先度を用いる。
【0121】無線基地局3は、上り無線パケットチャネ
ルの送信権を獲得して送信中の移動機4と基地局制御装
置2からの「再送要求」、あるいは、「送達確認要求」
の対象となる移動機4の優先度を比較する。比較の結
果、送信権を獲得して送信中の移動機4の優先度が高い
か同等の場合、図18に示す衝突制御ビットフィールド
の「新規フレームの送信可/不可」を不可に設定し、逆
に優先度が低い場合には、「新規フレームの送信可/不
可」を可に設定して、「再送要求」、あるいは「送達確
認要求」の対象となる移動機4に通知する。
【0122】上記の「新規フレームの送信可/不可」の
情報の通知を受けた移動機4、データ端末5の動作は実
施の形態10で示した図17の動作と同様である。
【0123】このように、この実施の形態によれば、優
先度の高い移動機4からのフレームの送信を優先するこ
とが可能となる。
【0124】実施の形態12.図20はこの発明に係る
無線パケットアクセス方法の別の実施の形態を示すフロ
ーチャートであり、移動機4の動作フローを示してい
る。移動機4がデータ端末5からの送信要求により上り
無線パケットチャネルの送信権を獲得しようとする際
に、この上り無線パケットチャネルが他の移動機4によ
り使用されておりビジー状態である場合、当該移動機4
は1回の送信権獲得により送信権を保持できる最大時間
を上限としたランダム遅延を行い、再度、送信権獲得を
試みる。
【0125】しかし、上り無線パケットチャネルが、ま
だ他の移動機4に使用されていれば、ランダム遅延を行
った際の上り無線パケットチャネルの状態、他の移動機
4が送信を要求されているフレームの種別に基づいて他
の移動機4が送信権を保持できる最大時間の上限を選択
しその範囲でのランダム遅延、あるいは、一定遅延を行
う。これにより、上り無線パケットチャネルの状態がア
イドル状態になったにも拘わらず、ランダム遅延のため
に送信権がなかなか得られないという事態に陥る可能性
を防止する。
【0126】実施の形態1〜実施の形態12において、
ランダム遅延の上限値としては、送信権要求時に他の移
動機4と衝突した場合の上限値、送信権を要求しようと
した際に他の移動機4が送信権を確保していてビジー状
態の場合は送信権を保持できる最大時間の上限値、他の
移動機4に送達確認要求のために優先的に送信権を与え
ようとしているリミット状態での上限値がある。
【0127】図20に示すように、移動機4は他の移動
機4との送信権要求の衝突を検出した場合には衝突時の
上限値以下でランダム遅延を行い、上り無線パケットチ
ャネルのビジー状態を検出した場合には送信権を保持で
きる最大時間の上限値以下でランダム遅延を行い、リミ
ット状態を検出し優先的に送信権を与える移動機4への
要求が再送フレームである場合には送信権を保持できる
最大時間の上限値以下でランダム遅延を行い、リミット
状態を検出し優先的に送信権を与える移動機4への要求
が不明な場合、及び、送達確認要求の場合には送達確認
を送信するのに十分な上限値以下での一定遅延を行う。
【0128】このように、上り無線パケットチャネルの
状態、及び、優先的に送信権を与えられる移動機4に要
求される送信フレームの種別に応じて最適な値で遅延を
行うことにより、上り無線パケットチャネルの状態の変
化に合わせて即座に遅延を終了させることができるの
で、移動機4が効率的に上り無線パケットチャネルの送
信権を獲得することができるという効果を奏する。
【0129】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、無線
基地局からの上り無線パケットチャネルの状態を通知す
る下り無線パケットチャネルの衝突制御ビットに、基地
局制御装置から送信されたフレームに対する送達確認を
送信しようとする移動機に対して優先的に送信権を与え
る状態を新たに設けることにより、上記基地局制御装置
での送達確認未受信を検出するタイマのタイムアウトに
よる移動機へ送信したフレームの再送を防ぐことが可能
となり、基地局制御装置とデータ端末との間の伝送効率
を向上させることが可能となるという効果を奏する。
【0130】また、第2の発明によれば、基地局制御装
置2にフレームを送信し送信エラーとなったことを前記
基地局制御装置2より通知され、送信エラーとなったエ
ラーフレームを再送しようとする移動機に優先的に送信
権を与える状態を、無線基地局からの上り無線パケット
チャネルの状態を通知する下り無線パケットチャネルの
衝突制御ビットフィールドに追加することにより、上記
基地局制御装置2に設けられ、再送要求したエラーフレ
ームの未受信を検出するタイマがタイムアウトになる前
に当該エラーフレームの受信が可能となるため、基地局
制御装置2は移動機4から送信され正常に受信したその
他のフレームを上記基地局制御装置2が廃棄するような
事態を防ぐことが可能となり、結果として上記基地局制
御装置2とデータ端末5との間の伝送効率を向上させる
ことが可能となるという効果を奏する。
【0131】また、第3の発明によれば、基地局は、基
地局制御装置が最初に受信することを期待しているフレ
ームを優先的に送信するように移動機に指示し、送信可
能な他の移動機からの送信を制限するので無線区間での
衝突の削減が可能であり、しかも基地局制御装置が受信
を望んでいるフレームを優先的に中継することが可能に
なるという効果を奏する。
【0132】また、第4の発明によれば、移動機が基地
局から通知される送信可能なフレームの種類を識別する
ことにより、上記移動機が送信しようとしているフレー
ムの送信を実施するか、あるいは待機するかを上記移動
機自身が制御するので、移動機が送信可能なフレームの
種類を識別することなく無線区間にフレームを送信する
場合に比べ、無線区間での他の移動機からのフレームと
の衝突を削減でき、無線区間のスループットを向上させ
ることができるという効果を奏する。
【0133】また、第5の発明によれば、移動機がフレ
ームの送信中にハンドオーバを行った場合に、このハン
ドオーバの実施前に接続されていた無線基地局を経由し
て前記移動機に接続されているデータ端末から基地局制
御装置に送信されてきたフレームに対する応答として、
前記基地局制御装置は送達確認をハンドオーバ先の無線
基地局を経由して前記データ端末に送信するので、ハン
ドオーバの実施以前に前記移動機が基地局制御装置へ送
信したデータ端末からのフレームに対する応答として前
記基地局制御装置から前記データ端末へ送信された送達
確認を前記データ端末が受信可能となるので、前記デー
タ端末は前記基地局制御装置からの送達確認が未受信と
なる事態を防ぐことができ、結果として前記データ端末
から正常に基地局制御装置に送信されたフレームの再送
を防ぐことが可能となるため、通信全体の伝送効率を向
上させることが可能になるという効果を奏する。
【0134】また、第6の発明によれば、下り無線パケ
ットチャネルの衝突制御ビットフィールドを拡張し、送
信を要求されるフレームの種類をResend Req
/Ack Reqフィールドで、及び、フレームの送信
を要求される移動機をPSーIDで特定することによ
り、基地局制御装置にて、起動しているタイマのタイム
アウトまでの時間が、最も厳しい移動機に接続されてい
るデータ端末に送信権を優先的に与えることが可能とな
り、複数の移動機からの再送要求、及び、送達確認要求
による優先権獲得のための衝突を防ぐことができ、通信
全体での伝送効率をさらに向上させることが可能になる
という効果を奏する。
【0135】また、第7の発明によれば、無線基地局が
送信権を与えている移動機が、基地局制御装置からの再
送要求の対象となる移動機とは異なることを検出する
と、無線基地局が間欠受信中の移動機に対して起動をか
け、その後、下り無線パケットチャネルの衝突検出ビッ
トに「リミット状態」、「再送要求」、「送信権を与え
る移動機」を設定し、当該間欠受信中の移動機に優先的
に送信権を与えるので、再送要求の対象となる間欠受信
中の移動機に対して、効率的に送信権を与えることが可
能となるという効果を奏する。
【0136】また、第8の発明によれば、基地局制御装
置からの送達確認送信用要求、あるいは再送要求の対象
とは異なる他の移動機が上り無線パケットチャネルを使
用している場合でも、前記他の移動機からのフレームの
送信を中断させ、送達確認、あるいは、再送要求の対象
となる移動機に対して優先的に送信権を与えるので、基
地局制御装置が送達確認未受信に基づき前記移動機へフ
レームを再送したり、再送要求フレーム未受信により前
記移動機から正常に受信したフレームを廃棄したりする
ような事態を防ぐことができ、通信全体の伝送効率を向
上することが可能となるという効果を奏する。
【0137】また、第9の発明によれば、上り無線チャ
ネルが他の移動機により使用されている場合、前記無線
基地局は、下り無線チャネルで送達確認要求、またはエ
ラーを検出したフレームの再送要求の対象となる移動機
に対して、他の未使用状態の上り無線チャネルを通知
し、該未使用状態の上り無線チャネルを用いて前記移動
機に対して送達確認の送信、またはエラーを検出したフ
レームの再送を許可するので、フレーム送信中の移動機
の送信を中断することなく、移動機の再送あるいは送達
確認の送信が可能となるため、通信全体の伝送効率が向
上するという効果を奏する。
【0138】また、第10の発明によれば、基地局制御
装置からの再送要求、あるいは、送達確認要求を受信し
た無線基地局は、再送要求、あるいは、送達確認要求の
対象となる移動機に対して割り当てる上り無線パケット
チャネルが無いことを検出すると、基地局制御装置に対
して、移動機の代わりにRNR(受信不可能)を通知
し、無線基地局からのRNR(受信不可能)を受信した
基地局制御装置は、送達確認あるいは、再送を要求した
移動機が上り無線パケットチャネルの送信権を得られな
いと判断すると、送達確認未受信検出、あるいは、再送
フレームの未受信検出のためのタイマを停止し、一定遅
延を行い、再度、無線基地局に対して、送達確認要求、
あるいは、再送要求を送信するので、送達確認未受信検
出、あるいは、再送フレーム未受信検出のためのタイマ
のタイムアウトによる基地局制御装置から正常にデータ
端末に送信されたフレームの再送、及び、データ端末か
ら基地局制御装置に正常に送信されたフレームの廃棄を
防ぐことが可能となり、通信全体の伝送効率を向上させ
ることが可能となるという効果を奏する。
【0139】また、第11の発明によれば、移動機に優
先度を付加することにより、無線基地局が基地局制御装
置より通知された再送要求、あるいは、送達確認要求の
対象となる移動機と、無線基地局自体が管理する上り無
線パケットチャネルの状態と、上り無線パケットチャネ
ルを用いてフレームの送信を行っている移動機の優先度
により、上り無線パケットチャネルをどの移動機に優先
的に割り当てるかを制御することにより、移動機の優先
度に応じて優先的に通信を行うことが可能になるという
効果を奏する。
【0140】また、第12の発明によれば、上り無線パ
ケットチャネルがアイドル状態の場合には、移動機が基
地局制御装置から通知される再送要求や送達確認のタイ
ミングで新規のフレームの送信を行うため、上記移動機
がわざわざ送信権を要求することなく送信することが可
能であり、従って、移動機によるランダムアクセスの回
数を削減し、送信権獲得要求の衝突を防ぐことが可能と
なるという効果を奏する。また、上り無線パケットチャ
ネルを使用している他の移動機の送信を中断させ、再送
要求、あるいは、送達確認要求の対象となる移動機に送
信権を与える場合には、新規に送信するフレームが存在
していても、この新規フレームを送信せず、再送フレー
ム、あるいは、送達確認のみ送信を許可するので、送信
を中断された移動機のフレームの送信を速やかに再開す
ることが可能となるという効果を奏する。
【0141】また、第13の発明によれば、上り無線パ
ケットチャネルを使用している他の移動機の送信を中断
させ、再送要求、あるいは、送達確認要求の対象となる
移動機に送信権を与える場合には、基地局制御装置から
の再送要求、あるいは、送達確認要求の対象となる移動
機に接続されるデータ端末において、新規に送信するフ
レームが存在する場合には、送信を中断された移動機と
再送要求、あるいは、送達確認要求の対象となる移動機
の優先度により、新規に送信するフレームを再送フレー
ム、あるいは、送達確認と併せて送信を許可するか、再
送フレーム、あるいは、送達確認のみを送信させるかを
制御するので、移動機の優先度に応じて優先的に通信を
行うことが可能となるという効果を奏する。
【0142】また、第14の発明によれば、上り無線パ
ケットチャネルの状態、及び、他の移動機に優先的に送
信権が与えられる場合に許可されている送信フレームの
種別に応じて各状態毎の最適な上限値の範囲内でのラン
ダムあるいは一定遅延を行うことにより、上り無線パケ
ットチャネルの状態の変化に合わせて、送信権待ちの移
動機の遅延を終了させるようにすることができるので、
移動機が効率的に上り無線パケットチャネルの送信権を
獲得することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る無線パケットアクセス方法の
一実施の形態を示すシステム構成図である。
【図2】 図1に示す移動機4のMAC(Media
Access Control)と無線基地局3のMA
Cとが無線で送受信するフレーム(以下MACフレーム
という)から、データ端末5のLLC(Logical
LinkControl)と基地局制御装置2のLL
Cとが送受信するフレーム(以下LLCフレームとい
う)への変換、あるいはその逆変換が無線基地局3にお
いて行われる際のフォーマット変換の一例を示す説明図
である。
【図3】 図1に示す移動機4において行われるMAC
フレームとLLCフレームのフォーマット変換の一例を
示す説明図である。
【図4】 実施の形態1における無線パケットアクセス
方式における無線基地局3と移動機4との間で送受信さ
れる上りのMACフレーム及び下りのMACフレームの
構造を示すMACフレーム構造図である。
【図5】 実施の形態1における無線基地局3が複数の
移動機4へ上り無線パケットチャネルの状態を通知する
際の図4に示す衝突制御ビットフィールドの一例を示す
構造図である。
【図6】 実施形態1における移動機4a、4b(端末
5a、5bを含む)と無線基地局3と基地局制御装置2
との間の動作シーケンスを示すシーケンス図である。
【図7】 図7はこの発明に係る無線パケットアクセス
方法の別の実施の形態を示すシーケンス図である。
【図8】 この発明に係る無線パケットアクセス方法の
別の実施の形態を示すシーケンス図である。
【図9】 この発明に係る無線パケットアクセス方法の
別の実施の形態を示すデータ構造図である。
【図10】 この発明に係る無線パケットアクセス方法
の別の実施の形態を示すデータ構造図である。
【図11】 この発明に係る無線パケットアクセス方式
の一実施の形態を示すシーケンス図である。
【図12】 この発明に係る無線パケットアクセス方法
の別の実施の形態を示すシーケンス図である。
【図13】 図13はこの実施の形態で使用する下り無
線パケットチャネルの衝突制御ビットフィールドの構成
を示す構造図である。
【図14】 この発明に係る無線パケットアクセス方法
の別の実施の形態を示すシーケンス図である。
【図15】 この発明に係る無線パケットアクセス方法
の別の実施の形態を示すフローチャートである。
【図16】 この発明に係る無線パケットアクセス方法
の別の実施の形態を示すフローチャートである。
【図17】 実施の形態10における移動機4、及び、
データ端末5の動作フローを示すフローチャートであ
る。
【図18】 実施の形態10における下り無線パケット
チャネルの衝突制御ビットフィールドの構造を示すデー
タ構造図である。
【図19】 この発明に係る無線チャネルアクセス方法
の別の実施の形態を示すフローチャートである。
【図20】 この発明に係る無線パケットアクセス方法
の別の実施の形態を示すフローチャートである。
【図21】 従来例のICMA−PEによる通信におけ
る無線基地局から移動機方向の下り信号のフォーマット
である。
【図22】 従来例のICMA−PEによる通信におけ
る上り信号のフォーマットである。
【図23】 従来例のICMA−PEによる通信におけ
る無線基地局の動作を示すフローチャートである。
【図24】 従来例のICMA−PEによる通信におけ
る移動機の動作を示すフローチャートである。
【図25】 従来例における無線基地局と移動機間の信
号伝送タイムチャートである。
【符号の説明】
1 LAN 2 基地局制御装置 3 無線基地局 4 移動機 5 データ端末 6 既存端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 12/56 (72)発明者 松山 浩司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信ネットワークにおけるデータ搬
    送制御及び経路選択機能を有する基地局制御装置と、該
    基地局制御装置に制御され、上り無線パケットチャネル
    の状態を制御する衝突制御ビットフィールドを含む信号
    を下り無線チャネルで出力する複数の無線基地局と、前
    記基地局制御装置および該無線基地局と無線通信リンク
    を確立しマルチチャネルアクセス形式によるパケット通
    信を行う複数の移動機と、該移動機に接続されるデータ
    端末とを備えた移動体通信システムに用いられ、前記基
    地局制御装置が前記移動機のいずれかへデータフレーム
    を送信した後、該データフレームの送達確認を期待する
    場合に、前記無線基地局は前記衝突制御ビットフィール
    ドを制御して前記データフレームを送信した移動機のみ
    に対して送信を許可することを特徴とする無線パケット
    アクセス方法。
  2. 【請求項2】 無線通信ネットワークにおけるデータ搬
    送制御及び経路選択機能を有する基地局制御装置と、該
    基地局制御装置に制御され、上り無線パケットチャネル
    の状態を制御する衝突制御ビットフィールドをを含む信
    号を下り無線チャネルで出力する複数の無線基地局と、
    前記基地局制御装置および該無線基地局と無線通信リン
    クを確立してマルチチャネルアクセス形式によるパケッ
    ト通信を行う複数の移動機と、該移動機に接続されるデ
    ータ端末とを備えた移動体通信システムに用いられ、前
    記基地局制御装置が前記移動機より送信されたデータフ
    レームのエラーを検出し、該フレームの再送を要求する
    場合に、前記無線基地局は前記衝突制御ビットフィール
    ドを制御して再送を行う必要のある移動機のみに対して
    送信を許可することを特徴とする無線パケットアクセス
    方法。
  3. 【請求項3】 無線基地局は特定の移動機に対する送達
    確認要求、またはエラーを検出したフレームの再送要求
    が基地局制御装置より通知された場合に、前記特定の移
    動機に対して無線チャネルにより送達確認の送信、また
    はエラーを検出したフレームの再送を許可するとともに
    前記特定の移動機から送信された送達確認または再送フ
    レームを受信し、前記基地局制御装置に中継することを
    特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の
    無線パケットアクセス方法。
  4. 【請求項4】 移動機は送達確認要求、またはエラーを
    検出したフレームの再送要求を無線基地局を経由して基
    地局制御装置より通知された場合に、送達確認またはエ
    ラーを検出したフレームの送信許可に従って送達確認フ
    レームまたは再送を要求されたフレームの送信を行うこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の無線パケットアクセス方法。
  5. 【請求項5】 移動機がデータフレームの通信中にハン
    ドオーバを行い、基地局制御装置がハンドオーバを行っ
    た前記移動機に対して送達確認を要求したり、受信した
    フレームにエラーを検出し、該フレームの再送を要求し
    たりする場合には、前記基地局制御装置はハンドオーバ
    先の無線基地局より前記移動機に対して送達確認の送信
    あるいは前記フレームの再送を許可することを特徴とす
    る請求項1または請求項2のいずれかに記載の無線パケ
    ットアクセス方法。
  6. 【請求項6】 下り無線パケットチャネルの衝突制御ビ
    ットフィールドは移動機の識別子を備え、無線基地局は
    特定の移動機に対する送達確認要求、またはフレーム再
    送要求が必要となった場合に、前記移動機の識別子を指
    定して特定の移動機1台のみに対して送信権を与えるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の無線パケットアクセス方法。
  7. 【請求項7】 基地局制御装置からのフレームの受信を
    完了、または基地局制御装置へのフレームの送信を完了
    し、間欠受信モードにある移動機に対して送達確認要
    求、またはエラーを検出したフレームの再送要求が生じ
    た場合に、無線基地局は前記移動機が間欠受信で動作中
    となるタイミングに合わせ、前記移動機に送達確認要
    求、または前記エラーを検出したフレームの再送要求を
    通知し、前記タイミングに合わせて前記移動機に対して
    前記送達確認の送信、または前記エラーを検出したフレ
    ームの再送を許可することを特徴とする請求項6記載の
    無線パケットアクセス方法。
  8. 【請求項8】 上り無線チャネルが他の移動機により使
    用されている場合に、無線基地局は前記上り無線チャネ
    ルを使用している他の移動機に対してチャネルの使用を
    中断させ、送達確認要求、またはエラーを検出したフレ
    ームの再送要求の対象となる移動機に対して送達確認、
    または前記エラーを検出したフレームの送信を許可し、
    当該移動機からの送達確認の送信後またはエラーを検出
    したフレームの再送完了後に前記無線チャネルの使用を
    中断させていた前記他の移動機に対して送信を許可する
    ことを特徴とする請求項6記載の無線パケットアクセス
    方法。
  9. 【請求項9】 無線基地局が複数の無線パケットチャネ
    ルを有しており、上り無線チャネルが他の移動機により
    使用されている場合、前記無線基地局は、下り無線チャ
    ネルで送達確認要求、またはエラーを検出したフレーム
    の再送要求の対象となる移動機に対して、他の未使用状
    態の上り無線チャネルを通知し、該未使用状態の上り無
    線チャネルを用いて前記移動機に対して送達確認の送
    信、またはエラーを検出したフレームの再送を許可する
    ことを特徴とする請求項6記載の無線パケットアクセス
    方法。
  10. 【請求項10】 基地局制御装置から送信された送達確
    認要求、またはエラーを検出したフレームの再送要求を
    受けた無線基地局は、上り無線チャネルが全て他の移動
    機により使用中の場合には、前記基地局制御装置に対し
    てフレーム受信不可(輻輳状態)を示すフレームを返す
    ことを特徴とする請求項6記載の無線パケットアクセス
    方法。
  11. 【請求項11】 無線基地局は、上り無線チャネルが他
    の移動機により使用されている場合に、移動機に付加し
    た優先度に応じ無線チャネルを使用している前記他の移
    動機の送信を中断させ、当該チャネルで送信を許可する
    か、他の未使用状態の無線パケットチャネルで送信を許
    可するか、または基地局制御装置にフレーム受信不可
    (輻輳状態)を示すフレームを返すかを選択することを
    特徴とする請求項8、請求項9または請求項10のいず
    れかに記載の無線パケットアクセス方法。
  12. 【請求項12】 無線基地局は、基地局制御装置からの
    送達確認要求、またはエラーを検出したフレームの再送
    要求に対して、無線パケットチャネルがアイドル状態で
    あれば移動機に対して送達確認のフレーム、または再送
    要求フレームの送信を指示し、要求した以外のデータフ
    レームの送信を移動機及びデータ端末に対して許可し、
    無線パケットチャネルが他の移動機によってビジー状態
    であれば現在送信権を与えている他の移動機からの送信
    が完了した時点で、送達確認を送信しようとする移動
    機、あるいは、基地局制御装置から送信エラーを通達さ
    れエラーのあったフレームを再送しようとしている移動
    機に対してのみ送信権を与える制約条件の付いた状態
    (以下、リミット状態という)を指示すると共に前記リ
    ミット状態によって送信権を与えた移動機に対して送達
    確認のフレーム、または再送要求フレームのみ送信を指
    示し、データ端末から他のデータフレームの送信要求が
    あっても送信を許可しないことを特徴とする請求項8、
    請求項9または請求項10項のいずれかに記載の無線パ
    ケットアクセス方法。
  13. 【請求項13】 無線基地局は、基地局制御装置からの
    送達確認要求、またはエラーを検出したフレームの再送
    要求に対して、既に無線パケットチャネルの送信権を得
    ている移動機の優先度がより高いか同じ場合には送達確
    認のフレーム、または再送要求フレームのみの送信を指
    示し、無線パケットチャネルの送信権を得ている移動機
    の優先度がより低い場合には送達確認のフレーム、また
    は再送要求フレームと要求した以外のデータフレームも
    併せて送信可能とすることを移動機及びデータ端末に対
    して許可することを特徴とする請求項8、請求項9、請
    求項10または請求項12項のいずれかに記載の無線パ
    ケットアクセス方法。
  14. 【請求項14】 移動機はデータ端末からのデータ送信
    要求により上り無線パケットチャネルの送信権を獲得し
    ようとする場合に、上り無線パケットチャネルの状態、
    及び上り無線パケットチャネルで送信されるフレームの
    種類に準じた値を上限とするランダム遅延、または一定
    遅延を行うことを特徴とする請求項13記載の無線パケ
    ットアクセス方法。
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