JPH10210471A - 画像符号化装置及び画像復号化装置 - Google Patents

画像符号化装置及び画像復号化装置

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JPH10210471A
JPH10210471A JP657797A JP657797A JPH10210471A JP H10210471 A JPH10210471 A JP H10210471A JP 657797 A JP657797 A JP 657797A JP 657797 A JP657797 A JP 657797A JP H10210471 A JPH10210471 A JP H10210471A
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filter
quantization step
image
coefficient
quantization
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JP657797A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hasegawa
弘 長谷川
Hiroshi Ito
浩 伊藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不快な量子化歪みを一定レベルに抑圧し、変
換係数の打ち切りによる折り返妨害を軽減し得る符号化
および復号化技術を提供する。 【解決手段】 バッファ充足量Dに比例する量子化パラ
メータQ、量子化パラメータQの2乗に反比例する係数
打ち切りパラメータLが符号量制御回路109で求めら
れる。前置フィルタ101の低域透過処理の特性は、係
数打ち切りパラメータLに基づいて打ち切られた後の変
換係数yn に対応する周波数成分のゲインが0になるよ
うに変化させる。この故に、圧縮効率の悪化を回避しつ
つ、折り返し妨害を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像についての映
像信号を符号化、復号化する映像信号符号化技術及び復
号化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図23は従来の映像信号符号化装置を示
すブロック図である。例えば8画素×8ラインのマクロ
ブロックに区分された画像を示す信号である画像入力信
号は、動き補償器102に入力する。動き補償器102
は、予測画像構成器112において生成される予測画像
信号と、入力された画像入力信号との予測差分に基づ
き、動き補償を施した予測差分画像信号を出力する。D
CT変換器103は予測差分画像信号をDCT変換して
変換係数を得て、これは量子化器104において量子化
され、係数走査回路105においてジグザグスキャンさ
れて1次元の信号系列へ変換され、さらに可変長符号化
器107においてランレングス符号を用いた符号化が行
われる。このようにして得られた符号データは、一旦符
号バッファ108を介して出力される。
【0003】ここで圧縮効率の悪化を回避する目的で、
量子化が細かくなりすぎないように、量子化パラメータ
Qを用いて量子化器104が制御される。ここで量子化
パラメータQは符号バッファ108において蓄積された
データの数(バッファ充足量D)に比例して設定され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の符号化装置は以
上のように構成されていたので、バッファ充足量Dが増
加した場合に量子化を粗くして符号の量を抑制すれば、
DCT変換された補償画像入力信号のうち空間周波数の
高い成分は零となってしまう。これは実質的に変換係数
をある空間周波数に対応する位置から打ち切ったのと等
価となり、折返し妨害に起因する画質妨害を招来すると
いう問題点があった。
【0005】この発明は以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、変換係数の打ち切りによる折り
返妨害を軽減できる符号化および復号化技術を提供する
ことを目的とする。
【0006】また、視覚的に不快な量子化歪みを一定レ
ベルに抑圧し得る符号化および復号化技術を提供する事
をも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは、画像信号に対し、所定の空間周波数成
分のみを通過させるフィルタと、前記フィルタの出力を
前記空間周波数の成分毎に分解して変換係数を出力する
変換器と、前記変換係数を量子化する量子化器と、前記
量子化器の出力を前記空間周波数成分の順に並びかえる
走査回路と、前記走査回路の出力を前記量子化のステッ
プに基づいて所定の範囲で打ち切る係数打ち切り器とを
備える画像符号化装置であって、前記所定の範囲に基づ
いて前記フィルタの特性が選択される。
【0008】この発明のうち請求項2にかかるものは、
請求項1記載の画像符号化装置であって、前記係数打ち
切り器の出力を符号化して符号データを出力する可変長
符号化器を更に備える。そして、前記フィルタは低域透
過特性を有し、前記変換係数は前記空間周波数成分の低
い方から高い方へと順次並べられ、前記係数打ち切り器
は所定の位置以降の前記走査回路の出力を打ち切り、前
記所定の位置は、前記量子化ステップと負の相関にあ
り、前記量子化ステップは前記符号データの長さと正の
相関にある。
【0009】この発明のうち請求項3にかかるものは、
請求項2記載の画像符号化装置であって、前記所定の位
置と、前記量子化ステップの2乗とは、反比例の関係を
有する。
【0010】この発明のうち請求項4にかかるものは、
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の画像符号
化装置であって、前記フィルタの特性は、一定期間毎に
更新され、前記一定期間の開始において得られる前記量
子化ステップに基づいて制御される。
【0011】この発明のうち請求項5にかかるものは、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像符号化装
置であって、前記フィルタの特性の一つは、前記フィル
タの他の特性が担当する前記量子化ステップの範囲の端
の値よりも小さい前記量子化ステップ乃至大きい前記量
子化ステップを担当する。
【0012】この発明のうち請求項6にかかるものは、
画像信号を空間周波数の成分毎に分解して求められた変
換係数を、更に所定の量子化ステップで量子化して求め
られたデータを入力し、前記変換係数を復元する逆量子
化器と、前記逆量子化器の出力を時間領域の信号に変換
する逆変換器と、前記逆変換器の出力のうち、所定の空
間周波数成分のみを通過させるフィルタとを備える画像
復号化装置であって、前記量子化ステップに基づいて前
記フィルタの特性が選択される。
【0013】この発明のうち請求項7にかかるものは、
請求項6に記載の画像復号化装置であって、前記フィル
タの特性は、一定期間毎に更新され、前記一定期間の開
始において得られる前記量子化ステップに基づいて制御
される。
【0014】この発明のうち請求項8にかかるものは、
請求項6または請求項7に記載の画像復号化装置であっ
て、前記フィルタの特性の一つは、前記フィルタの他の
特性が担当する前記量子化ステップの範囲の端の値より
も小さい前記量子化ステップ乃至大きい前記量子化ステ
ップを担当する。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本実施の形態にかかる映像信号符
号化装置を示すブロック図である。画像入力信号は、前
置フィルタ101において後述する複数の低域透過処理
が施された後に、動き補償器102に入力される。動き
補償器102は予測画像についての画像信号である予測
画像信号と、現在の画像に対する画像信号である画像入
力信号との予測差分に基づき、動き補償を施した予測差
分画像信号を出力する。予測画像信号は、画像入力信号
に対応する(つまり現在の)画像とは異なる画像につい
ての制限変換係数(後述する)を逆量子化器110、逆
DCT変換器111によって復号して得られた信号に基
づいて、予測画像構成器112において生成される。た
とえばMPEG規格においては、画像入力信号はIピク
チャーに、予測画像信号はPピクチャーに、予測差分画
像信号はBピクチャーに、それぞれ対応する場合があ
る。
【0016】予測差分画像信号は、DCT変換器103
において8画素×8ラインのブロック毎に2次元のDC
T変換が行なわれる。DCT変換器103で変換された
2次元の変換係数xijは、量子化器104において量子
化テーブルwij(0≦i,j≦7:i,jは整数)と符
号量制御回路109によって指定される量子化パラメー
タQの値によってXij=xij/(wij×Q)のように量
子化される。8画素×8ラインのブロックのまま量子化
された変換係数Xijは、係数走査回路105においてジ
グザグスキャンによって1次元の信号系列の変換係数y
n(1≦n≦64:nは整数)に展開される。
【0017】図2はジグザグスキャンの様子を示す模式
図である。量子化された変換係数Xijは、そのi,jの
値が大きいほど、予測差分画像信号の空間周波数の高い
成分に対応する。図2において付された番号はジグザグ
スキャンの順序を示しており、1次元に展開された変換
係数ynはその先頭から末尾に向かうほど、これに対応
する予測差分画像信号の空間周波数の成分がほぼ高くな
る傾向にある。
【0018】よって、係数打ち切り器106において係
数打ち切りパラメータL(1≦L≦64:Lは整数)に
基づいて変換係数ynを途中から打ち切ることによっ
て、高周波側の成分が破棄されることになる。具体的に
はn>Lなるynの成分をすべて0に置き換えて制限変
換係数Ynが求められる。
【0019】制限変換係数Ynは可変長符号化器107
においてランレングス符号を用いた符号化が施される一
方、逆量子化器110にも与えられ、予測画像信号の生
成に寄与する。
【0020】可変長符号化器107において得られた符
号データは、一旦符号バッファ108を介して出力され
る。このとき、符号バッファ108において蓄積された
データの数を示すバッファ充足量Dが大きいほど、符号
化量が多い事になる。符号化量が多いと圧縮効率が悪く
なるので、符号バッファ108はバッファ充足量Dに比
例した量子化パラメータQを生成し、これを以て量子化
器104における量子化の粗細が制御される。
【0021】図3はバッファ充足量Dと量子化パラメー
タQの関係を例示するグラフである。例えばQ=D×3
1/r(r:定数)という計算をおこなって、量子化パ
ラメータQが求められる。量子化パラメータQに比例し
た値(例えば2倍)が量子化ステップ幅Δとして採用さ
れ、バッファ充足量Dが大きいほど量子化ステップ幅Δ
が増大して量子化が粗くなり、バッファ充足量Dを抑制
する方向に制御される。
【0022】バッファ充足量Dに基づいて、係数打ち切
りパラメータL及び量子化パラメータQは符号量制御回
路109において求められる。図4は係数打ち切りパラ
メータLと量子化パラメータQの関係を例示するグラフ
である。ここではL=K/Q2の関係がある。ただしK
は目標とする量子化歪みから定まる定数である。
【0023】かかる関係は以下の理由により望ましい。
DCT変換器103において得られた変換係数xijが、
量子化器104における量子化が細かくても対処できる
値であれば、量子化歪dはL/(8×8)・Δ2/12
として求められ、L×Q2に比例する。よって容認しう
る量子化歪の値を越えないように量子化、及び係数の打
ち切りをそれぞれ量子化器104,係数打ち切り器10
6に行わせるためには、L=K/Q2の関係を維持す
る。
【0024】例えばK=1024に設定すると、量子化
パラメータQが1≦Q≦32(Qは整数)を満足すれ
ば、 (a)1≦Q≦4:L=64 (b)5≦Q≦32:L=1024/Q2(Q=32の
ときL=1) となってLが1≦L≦64の範囲内(つまりnの取り得
る範囲内)におさまる。
【0025】さて、このように係数を打ち切る事によっ
て量子化歪を抑制しつつ、かつ符号量の増大を抑制する
事ができるが、本発明においては更に前置フィルタ10
1を動き補償器102に前置することによって、以下の
ように折り返し妨害を抑制する事ができる。
【0026】前置フィルタ101は係数打ち切りパラメ
ータLの値に基づいて、低域透過処理の特性を、係数打
ち切りパラメータLの値に応じて、打ち切った後の変換
係数ynに対応する周波数成分のゲインが0になるよう
に変化させる。
【0027】図5乃至図19は水平周波数hと、垂直周
波数vとで展開される空間周波数の内、前置フィルタを
透過するものを角周波数について表す模式図であり、斜
線部分は前置フィルタ101を通過する周波数成分を示
し、それ以外の成分は零となる。ナイキストの定理から
空間周波数の最大値をfmaxとすれば、サンプリング周
波数が2fmaxのときに折り返し妨害が生じず、その場
合の角周波数ωはπとなる。従って、図5乃至図19に
おいて、8画素×8ラインに展開された画素入力信号に
対して透過を許す範囲の最大値としてπが示されてい
る。
【0028】制限変換係数Ynの非零成分(即ちY1〜Y
L)に対応する画素入力信号のみを透過させれば折り返
し妨害は生じない。そしてジグザグスキャンの態様を示
す図2と対応して、具体的には以下のように低域透過特
性を変化させればよい。
【0029】 (1)L=1のとき、図5に示す特性 (2)2≦L≦3のとき、図6に示す特性 (3)4≦L≦6のとき、図7に示す特性 (4)7≦L≦10のとき、図8に示す特性 (5)11≦L≦15のとき、図9に示す特性 (6)16≦L≦21のとき、図10に示す特性 (7)22≦L≦28のとき、図11に示す特性 (8)29≦L≦36のとき、図12に示す特性 (9)37≦L≦43のとき、図13に示す特性 (10)44≦L≦49のとき、図14に示す特性 (11)50≦L≦54のとき、図15に示す特性 (12)55≦L≦58のとき、図16に示す特性 (13)59≦L≦61のとき、図17に示す特性 (14)62≦L≦63のとき、図18に示す特性 (15)L=64のとき、図19に示す特性。
【0030】以上のように、本実施の形態においては、
量子化パラメータQを以て量子化の粗細を制御するので
圧縮効率の悪化を回避しつつ、量子化パラメータQと所
定の関係を有する係数打ち切りパラメータLを以て変換
係数を打ち切りつつ画像信号入力のフィルタリングを行
うので折り返し妨害を回避できる。
【0031】実施の形態2.実施の形態1においては、
係数打ち切りパラメータLは量子化パラメータQに1対
1に対応して計算し、これに対応して前置フィルタ10
1の特性を変化させていた。図20は量子化パラメータ
Qと前置フィルタ101の特性(用いられるLPFの番
号)との対応を示す模式図であり、ある範囲の量子化パ
ラメータQが値Qi-1〜Qiの値にある場合にはi番目の
特性(LPFの番号)が用いられていた。しかし、これ
では量子化パラメータQの細かい変化に対して係数打ち
切りパラメータLが振動して変化し、よって前置フィル
タ101の特性も振動して変化して、画質上好ましくな
い。
【0032】例えば、現在の量子化パラメータQの値が
i-1とQiの間にあるとき、選択されるLPFの番号
(低域透過特性の種類)はiである。ここで、量子化パ
ラメータQが増加して、値Qiを超えたとき、LPFの
番号は(i−1)に切り替わる。しかし、その後再び量
子化パラメータQの値が減少してQi以下になるとLP
Fの番号はiに戻る。
【0033】ここで、量子化パラメータQが値Qi付近
を中心に細かく変動するとき、LPFの番号はiとi−
1の間で振動し、再生画像にフリッカ状の妨害を与える
ことになる。
【0034】そこで、本実施の形態では、かかる振動す
る現象を避けるため、係数打ち切りパラメータLと量子
化パラメータQとの関係にヒステリシス特性をもたせ
る。具体的には前置フィルタ101の特性の一つがカバ
ーする量子化パラメータQの端の値に対して、前置フィ
ルタ101の他の特性が当該端の値をカバーする(当該
端の値よりも小さい値から大きい値にわたって担当す
る)ように設定される。
【0035】図21は本実施の形態における量子化パラ
メータQと前置フィルタ101の特性(用いられるLP
Fの番号)との対応を示す模式図である。例えば、番号
iのフィルタ特性が選択されており、量子化パラメータ
Qが値Qmax(i)に達したとき、フィルタの番号はi−1
に切り替わる。ここで、再び量子化パラメータQが減少
してもすぐにはフィルタ特性は番号iには切り替わらな
い。そして量子化パラメータQが値Qmin(i-1)になるま
で、番号(i−1)のフィルタの特性が保持される。し
たがって、値Qmax(i)付近で量子化パラメータQが変動
しても、前置フィルタ101のフィルタ特性が振動する
ことはなく、画質の劣化は回避される。
【0036】実施の形態3.図22は本発明の実施の形
態3にかかる映像信号復号化装置を示すブロック図であ
る。画像信号が符号化された符号データは可変長復号化
器200に与えられ、可変長復号化器200からは変換
係数Xij、量子化パラメータQが得られる。変換係数X
ijは逆量子化器201に、量子化パラメータQはフィル
タ制御回路206に、それぞれ与えられる。
【0037】逆量子化器201では量子化テーブルwij
を用いて、x’ij=Xij×Q×wijという逆量子化が行
なわれる。逆量子化された変換係数x’ijは逆DCT変
換器202によって逆DCT変換が行なわれ、予測差分
画像に変換される。変換された予測差分画像は加算器2
03に入力され、フレームメモリ205で保持されてい
た1フレーム前の画像信号と加算され復号画像信号を得
る。加算器203からの復号画像信号はフレームメモリ
205に入力され、フレームメモリ205において1フ
レーム期間だけ信号が保持される。
【0038】一方、フィルタ制御回路206は、これに
入力された量子化パラメータQに基づいて係数打ち切り
パラメータLの値をL=K/Q2として求める。この係
数打ち切りパラメータLは後置フィルタ204に入力さ
れる。
【0039】後置フィルタ204は加算器203からの
復号画像信号に対して、複数の低域透過処理を施す。符
号データは、制限変換係数Ynの非零成分(即ちY1〜Y
L)に対応する画素入力信号に基づいているのであるか
ら、ジグザグスキャンの態様を示す図2と対応して、具
体的には以下のように低域透過特性を変化させればよ
い。
【0040】 (1)L=1のとき、図5に示す特性 (2)2≦L≦3のとき、図6に示す特性 (3)4≦L≦6のとき、図7に示す特性 (4)7≦L≦10のとき、図8に示す特性 (5)11≦L≦15のとき、図9に示す特性 (6)16≦L≦21のとき、図10に示す特性 (7)22≦L≦28のとき、図11に示す特性 (8)29≦L≦36のとき、図12に示す特性 (9)37≦L≦43のとき、図13に示す特性 (10)44≦L≦49のとき、図14に示す特性 (11)50≦L≦54のとき、図15に示す特性 (12)55≦L≦58のとき、図16に示す特性 (13)59≦L≦61のとき、図17に示す特性 (14)62≦L≦63のとき、図18に示す特性 (15)L=64のとき、図19に示す特性。
【0041】よって、本実施の形態によれば、後置フィ
ルタ204でフィルタリングされた信号を出力画像信号
として採用する事により、逆DCT変換器202におけ
る逆DCT変換において高周波成分のノイズが生じたと
しても、これを除去する事ができる。
【0042】なお、実施の形態2と同様にして後置フィ
ルタ204の特性にヒステリシス特性を与える事によ
り、一層画質を向上させる事ができる。
【0043】実施の形態4.上記実施の形態1乃至3に
おいては、係数打ち切りパラメータLはその時の量子化
パラメータQと連動して変化するようにしたが、係数打
ち切りパラメータLの値は一定期間(例えば、1フレー
ム期間、1GOP(Group of picture
s)期間など)において一定とするように制御してもよ
い。この時、新しい係数打ち切りパラメータLの値は最
新の量子化パラメータQの値を用いて計算すればよい。
【0044】これを実施の形態1に即して具体的に説明
すると、符号量制御回路109は当該期間の先頭におい
てバッファ充足量Dから量子化パラメータQを求め、こ
の量子化パラメータQからLINIT=K/Q2として係数
打ち切りパラメータLの値を定める。そして当該期間の
間、常に前置フィルタ101、係数打ち切り器106に
対してこの値を出力し続け、次の期間の先頭において新
たな量子化パラメータQの値に基づいて値LINITを更新
する。
【0045】このように変換係数ynの長さを一定期間
固定とする事により、再生画像の解像度が頻繁に変化し
て画質を損ねるという妨害を抑圧することができる。
【0046】その他の変形.上記実施の形態1乃至4に
おいては、画像信号の変換方法としてDCT変換を用い
たが、画像信号を周波数成分に分解する変換であればよ
く、他の直交変換やウェーブレット変換などでもよい。
【0047】
【発明の効果】量子化器における量子化のステップの粗
細に応じて、必要となる走査回路の出力は所定の範囲に
ある。この発明のうち請求項1にかかる画像符号化装置
によれば、この所定の範囲に基づいて、量子化される以
前に不要な空間周波数成分がフィルタで除去されるの
で、折り返し妨害を抑制する事ができる。
【0048】この発明のうち請求項2にかかる画像符号
化装置によれば、符号データの長さが大きい場合には、
圧縮効率の低下を回避するため、符号データの長さが小
さくなるように量子化ステップの大きさを大きくする。
これに応じて係数打ち切り器は空間周波数成分の高い領
域に相当する走査回路の出力を除去する。よって、請求
項1にかかる発明の効果を得つつも、視覚的に不快な量
子化歪を抑圧する事ができるという効果がある。
【0049】量子化歪は所定の位置と、量子化ステップ
の2乗との積に比例する。従ってこの発明のうち請求項
3にかかる画像符号化装置によれば、量子化歪を一定レ
ベル以下に抑制する事ができる。
【0050】この発明のうち請求項4にかかる画像符号
化装置によれば、走査回路の出力の長さを一定期間固定
とする事により、再生画像の解像度が頻繁に変化して画
質を損ねるという妨害を抑圧することができる。
【0051】この発明のうち請求項5にかかる画像符号
化装置によれば、量子化ステップが、あるフィルタ特性
が担当する量子化ステップの範囲の端を規定する値の近
傍で細かく変動しても、フィルタ特性は切り替わらない
ので、再生画像の解像度が不連続に信号せずフリッカ状
の妨害が与えられることを抑制する。
【0052】この発明のうち請求項6にかかる画像復号
化装置によれば、量子化ステップに基づいて逆変換器の
出力が制限されるので、時間領域の信号が逆変換に起因
する高周波成分のノイズを含んでいても、これを除去す
る事ができる。
【0053】この発明のうち請求項7にかかる画像復号
化装置によれば、走査回路の出力の長さを一定期間固定
とする事により、再生画像の解像度が頻繁に変化して画
質を損ねるという妨害を抑圧することができる。
【0054】この発明のうち請求項8にかかる画像復号
化装置によれば、量子化ステップが、あるフィルタ特性
が担当する量子化ステップの範囲の端を規定する値の近
傍で細かく変動しても、フィルタ特性は切り替わらない
ので、再生画像の解像度が不連続に信号せずフリッカ状
の妨害が与えられることを抑制する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかる映像信号符号化装置を
示すブロック図である。
【図2】 ジグザグスキャンの様子を示す模式図であ
る。
【図3】 バッファ充足量Dと量子化パラメータQの関
係を例示するグラフである。
【図4】 係数打ち切りパラメータLと量子化パラメー
タQの関係を例示するグラフである。
【図5】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開され
る空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周波
数について表す模式図である。
【図6】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開され
る空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周波
数について表す模式図である。
【図7】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開され
る空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周波
数について表す模式図である。
【図8】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開され
る空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周波
数について表す模式図である。
【図9】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開され
る空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周波
数について表す模式図である。
【図10】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開さ
れる空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周
波数について表す模式図である。
【図11】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開さ
れる空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周
波数について表す模式図である。
【図12】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開さ
れる空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周
波数について表す模式図である。
【図13】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開さ
れる空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周
波数について表す模式図である。
【図14】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開さ
れる空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周
波数について表す模式図である。
【図15】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開さ
れる空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周
波数について表す模式図である。
【図16】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開さ
れる空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周
波数について表す模式図である。
【図17】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開さ
れる空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周
波数について表す模式図である。
【図18】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開さ
れる空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周
波数について表す模式図である。
【図19】 水平周波数hと、垂直周波数vとで展開さ
れる空間周波数のうち、フィルタを透過するものを角周
波数について表す模式図である。
【図20】 実施の形態1における量子化パラメータQ
と前置フィルタ101の特性との対応を示す模式図であ
る。
【図21】 実施の形態2における量子化パラメータQ
と前置フィルタ101の特性との対応を示す模式図であ
る。
【図22】 本発明の実施の形態3にかかる映像信号復
号化装置を示すブロック図である。
【図23】 従来の映像信号符号化装置を示すブロック
図である。
【符号の説明】
101 前置フィルタ、103 DCT変換器、104
量子化器、105係数走査回路、106 係数打ち切
り器、201 逆量子化器、202 逆DCT変換器、
204 後置フィルタ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に対し、所定の空間周波数成分
    のみを通過させるフィルタと、 前記フィルタの出力を前記空間周波数の成分毎に分解し
    て変換係数を出力する変換器と、 前記変換係数を量子化する量子化器と、 前記量子化器の出力を前記空間周波数成分の順に並びか
    える走査回路と、 前記走査回路の出力を前記量子化のステップに基づいて
    所定の範囲で打ち切る係数打ち切り器とを備え、 前記所定の範囲に基づいて前記フィルタの特性が選択さ
    れる画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記係数打ち切り器の出力を符号化して
    符号データを出力する可変長符号化器を更に備え、 前記フィルタは低域透過特性を有し、 前記変換係数は前記空間周波数成分の低い方から高い方
    へと順次並べられ、 前記係数打ち切り器は所定の位置以降の前記走査回路の
    出力を打ち切り、 前記所定の位置は、前記量子化ステップと負の相関にあ
    り、 前記量子化ステップは前記符号データの長さと正の相関
    にある、請求項1記載の画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の位置と、前記量子化ステップ
    の2乗とは、反比例の関係を有する、請求項2記載の画
    像符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタの特性は、一定期間毎に更
    新され、前記一定期間の開始において得られる前記量子
    化ステップに基づいて制御される、請求項1乃至請求項
    3のいずれか一つに記載の画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタの特性の一つは、前記フィ
    ルタの他の特性が担当する前記量子化ステップの範囲の
    端の値よりも小さい前記量子化ステップ乃至大きい前記
    量子化ステップを担当する、請求項1乃至請求項3のい
    ずれかに記載の画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 画像信号を空間周波数の成分毎に分解し
    て求められた変換係数を、更に所定の量子化ステップで
    量子化して求められたデータを入力し、前記変換係数を
    復元する逆量子化器と、 前記逆量子化器の出力を時間領域の信号に変換する逆変
    換器と、 前記逆変換器の出力のうち、所定の空間周波数成分のみ
    を通過させるフィルタとを備え、 前記量子化ステップに基づいて前記フィルタの特性が選
    択される画像復号化装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタの特性は、一定期間毎に更
    新され、前記一定期間の開始において得られる前記量子
    化ステップに基づいて制御される、請求項6に記載の画
    像復号化装置。
  8. 【請求項8】 前記フィルタの特性の一つは、前記フィ
    ルタの他の特性が担当する前記量子化ステップの範囲の
    端の値よりも小さい前記量子化ステップ乃至大きい前記
    量子化ステップを担当する、請求項6または請求項7に
    記載の画像復号化装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017118490A (ja) * 2015-11-20 2017-06-29 タレス 設定した圧縮品質を得ることを可能にする画像圧縮方法
WO2018079444A1 (ja) * 2016-10-24 2018-05-03 日本電気株式会社 符号化装置、符号化方法およびプログラム記録媒体

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