JPH1020994A - 手書きデータ編集装置 - Google Patents

手書きデータ編集装置

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JPH1020994A
JPH1020994A JP16903296A JP16903296A JPH1020994A JP H1020994 A JPH1020994 A JP H1020994A JP 16903296 A JP16903296 A JP 16903296A JP 16903296 A JP16903296 A JP 16903296A JP H1020994 A JPH1020994 A JP H1020994A
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Yasuhiro Sakurai
康浩 櫻井
Shinichi Matsui
真一 松居
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力された手書きデータが、文字を表す筆跡
データか、図形を表す筆跡データかを、より正確に識別
することが可能な手書きデータ編集装置、及び操作者が
編集モードを切り替えなくても、編集対象に応じて適切
な編集を行うことができる手書きデータ編集装置を提供
すること。 【解決手段】 筆跡データ入力部1、筆跡データ抽出部
2、筆跡データ振り分け部3、筆跡データ管理部4、表
示部5、筆跡データ保持部6、編集対象選択部7、筆跡
データ編集部8、文字図形分離部9、入力時グループ構
成部10、編集時グループ構成部11を備え、操作者か
ら手書きデータの編集指示がなされたときに、編集指示
の内容等に基づいて、編集時グループ構成部11が筆跡
データの文字グループ又は図形グループへの再グループ
化を行う。筆跡データ編集部8が、再グループ化の結果
に基づいて編集モードを切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペン、タブレット
装置等の入力デバイスを用いて入力された手書きデータ
を編集する手書きデータ編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理装置の小型化、携帯化に
伴い、ペン、タブレット装置等の入力デバイスを用いて
データを手書き入力する装置が広く使われるようになっ
てきている。手書き入力されたデータは、オンライン文
字図形認識技術などによりコード化されて利用されるこ
ともあれば、描画軌跡を表す点列データとして入力した
ままの形で利用されることもある。
【0003】以下、手書きデータを入力したままの形で
利用する手書きデータ編集装置について、従来の技術を
説明する。図16は、従来の手書きデータ編集装置の構
成を示すブロック図である。同図に示される手書きデー
タ編集装置は、筆跡データ入力部81、筆跡データ抽出
部82、筆跡データ振り分け部83、筆跡データ管理部
84、表示部85、筆跡データ保持部86、編集対象選
択部87、筆跡データ編集部88、文字図形分離部8
9、グループ構成部90、編集モード指示部91を備え
る。
【0004】筆跡データ入力部81としては、ペン、タ
ブレット等の入力デバイスが使用され、ペンダウンから
ペンアップまでの描画軌跡(以下「ストローク」と呼
ぶ)が、操作者により順次入力される。筆跡データ抽出
部82は、筆跡データ入力部81を通じて入力されたス
トロークから、ストロークを構成する点の座標の集合で
ある点列データを抽出する。点列データはストロークを
単位として抽出され、個々のストロークにおいて、ペン
とタブレットとの接触位置を表す座標を、一定の間隔ま
たは可変の間隔で抽出した一連の座標点列を含む。
【0005】筆跡データ振り分け部83は、筆跡データ
抽出部82にて抽出された点列データを、通常の入力デ
ータを表すストロークから抽出された点列データ(以下
「筆跡データ」と呼ぶ)と、編集指示を表すストローク
から抽出された点列データ(以下「編集指示データ」と
呼ぶ)とに振り分け、筆跡データを筆跡データ管理部8
4に送り、編集指示データを編集対象選択部87に送
る。
【0006】ここで、筆跡データ入力部81から、筆跡
データを入力するか、編集指示データを入力するかは、
操作者が、例えばペンに備えられているスイッチを用い
て切り替えることができる。筆跡データ管理部84は、
筆跡データ振り分け部83から送られた筆跡データの管
理を行う。筆跡データは、筆跡データ保持部86に保持
されると同時に表示部85に表示される。
【0007】筆跡データ保持部86は、筆跡データや、
筆跡データを文字、行、図形等にグループ分けした文字
グループ、図形グループに関する情報を保持する。編集
対象選択部87は、編集指示データの内容から、操作者
がどの筆跡データに対して、どのような編集指示を行っ
ているかを識別し、筆跡データ編集部88に通知する。
【0008】筆跡データ編集部88は、編集対象選択部
87の通知を受けて、筆跡データ管理部84に対し、筆
跡データ保持部86の内容の変更を指示する。文字図形
分離部89は、筆跡データ管理部84から、入力された
筆跡データを受け取り、各々の筆跡データが、文字を構
成するストロークの筆跡データか、図形を構成するスト
ロークの筆跡データかを判定し、両者を分離する。
【0009】グループ構成部90は、文字図形分離部8
9にて分離された、文字を構成するストロークの筆跡デ
ータについて、文字の切り出しや、行の切り出し等の技
術を用いて文字、行等の文字グループにグループ化す
る。文字の切り出しについては、電子情報通信学会論文
誌'90/10 Vol.J73-D-II No.10「運筆データからの字の
切り出し」に開示されており、行の切り出しについて
は、電子情報通信学会論文誌'90/7 Vol.J73-D-II No.7
「運筆データからの行の切り出し」に開示されている。
【0010】なお、グループ構成部90は、図形を構成
するストロークの筆跡データについては、グループ化を
行わずストロークごとに管理を行う。編集モード指示部
91は、操作者からの編集モードの切替えの入力を受け
付け、筆跡データ編集部88に通知する。ここで、編集
モードには、文字編集モードと図形編集モードの二種類
が存在する。文字編集モードと図形編集モードとの内容
については後述する。
【0011】以上のように構成された手書きデータ編集
装置を用いて、文字と図形が混在する手書きデータの編
集を行う場合の編集方法について、以下に説明する。図
17は、文字と図形が混在した手書きデータの一例を示
す。図17(a)のような手書きデータにおいて、例え
ば「300m」と記載されているところを「30m」に
訂正するため、同図中(A)に示すようなジェスチャ入
力を行ったとする。この場合、操作者が編集モード指示
部91を通じて文字編集モードの指定を行っていれば、
300mの「m」の文字が、恰もワードプロセッサを用
いて編集したときのように左に詰まって表示される(図
17(b))。しかし、図形編集モードを指定して編集
がされた場合には、編集すべく指定された文字以外の文
字又は図形については、何ら影響を与えないようにする
ため、前記「m」の文字は、左に詰まることなくそのま
まの位置に表示されることになる(図17(c))。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の手書きデータ編集装置では、操作者が編集
対象に応じて、文字編集モードと、図形編集モードとの
切替えを行わなければならないという問題点を有してい
た。なぜなら、手書きデータの入力直後の時点で、正確
に文字の筆跡データと図形の筆跡データとの分類を行う
ことは事実上不可能であり、適切な編集モードを自動的
に選択することができなかったためである。
【0013】本発明は上記の問題点に鑑み、手書きデー
タが文字を表す筆跡データか、図形を表す筆跡データで
あるかを、正確に識別することが可能な手書きデータ編
集装置を提供することを目的とする。また、本発明の第
二の目的は、操作者が編集モードを切り替えなくても、
編集対象に応じて適切な編集を行うことができる手書き
データ編集装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
目的で、本発明に係る手書きデータ編集装置は、手書き
入力された筆跡データを編集する手書きデータ編集装置
であって、筆跡データを手書き入力するストローク入力
手段と、筆跡データの編集を行う場合に、どの筆跡デー
タを編集の対象とするかの指示と、編集内容の指示とを
表す編集指示データを入力する編集指示入力手段と、筆
跡データが、文字を構成する筆跡データか、図形を構成
する筆跡データかを、所定の規則に従って判定する判定
手段と、文字を構成する筆跡データを文字グループにグ
ループ化し、図形を構成する筆跡データを図形グループ
にグループ化すると共に、各グループと筆跡データとの
対応関係を表す情報と、各グループを包含する領域に関
する情報とを生成するグループ情報生成手段と、筆跡デ
ータと、前記グループ情報生成手段により生成された情
報とを保持するデータ保持手段と、編集指示データと、
前記データ保持手段に保持される情報とに基づいて、編
集の対象とする一つ又は複数の筆跡データを選択する編
集対象選択手段と、編集指示データと、前記編集対象選
択手段による選択の結果と、前記データ保持手段に保持
される情報とに基づいて、筆跡データの再グループ化を
行う再グループ化手段とを有する。
【0015】また、前記編集対象選択手段は、編集指示
データから、編集の対象とする筆跡データが包含される
べき領域として指示された選択領域を決定する選択領域
決定部と、選択領域と、文字グループを包含する領域と
の重なり具合を算出し、重なり具合が所定の割合以上で
あれば、当該文字グループを編集対象として選択する文
字グループ選択部と、選択領域と、図形グループを包含
する領域との重なり具合を算出し、重なり具合が所定の
割合以上であれば、当該図形グループを編集対象として
選択する図形グループ選択部とを有することもできる。
【0016】また、前記図形グループ選択部は、前記文
字グループ選択部により選択された文字グループが存在
しない場合に、図形を構成する筆跡データのうち、選択
領域に含まれる部分を有する筆跡データが存在すれば、
当該筆跡データを編集対象として選択することもでき
る。また、前記グループ情報生成手段は、前記判定手段
により、図形を構成する筆跡データであると判定された
複数の筆跡データが、一つの文字グループとの間で、位
置関係に関する所定の条件を満たす場合に、当該複数の
筆跡データを図形グループにグループ化し、所定の情報
を生成することもできる。
【0017】また、前記再グループ化手段は、前記判定
手段により図形を構成する筆跡データと判定された筆跡
データについて、当該筆跡データを含む図形グループが
前記図形グループ選択部により選択されていない場合で
あって、当該筆跡データが選択領域に含まれる部分を有
する場合に当該筆跡データを保持する図形筆跡保持部
と、前記文字グループ選択部により文字グループが選択
され、かつ、前記図形筆跡保持部に保持されている筆跡
データが存在する場合に、当該筆跡データと、選択され
た文字グループとの位置関係が所定の条件を満たすか否
かを判定する筆跡判定部と、前記筆跡判定部により、所
定の条件を満たすと判定された場合に、当該筆跡データ
を文字を構成する筆跡データと判定し直して、当該文字
グループに編入するグループ再構成部とを有することも
できる。
【0018】また、前記再グループ化手段は、前記判定
手段により図形を構成する筆跡データと判定された筆跡
データについて、当該筆跡データを含む図形グループが
前記図形グループ選択部により選択されていない場合で
あって、当該筆跡データが選択領域に含まれる部分を有
する場合に当該筆跡データを保持する図形筆跡保持部
と、前記文字グループ選択部により文字グループが選択
されておらず、かつ、前記図形筆跡保持部に保持されて
いる筆跡データが存在する場合に、当該筆跡データとの
位置関係が、所定の条件を満たす文字グループが存在す
るか否かを判定する筆跡判定部と、前記筆跡判定部によ
り、存在すると判定された場合に、当該筆跡データを文
字を構成する筆跡データと判定し直して、当該文字グル
ープに編入するグループ再構成部とを有することもでき
る。
【0019】また、前記再グループ化手段は、前記判定
手段により文字を構成する筆跡データと判定された筆跡
データについて、当該筆跡データを含む文字グループが
前記文字グループ選択部により選択されていない場合で
あって、当該筆跡データが選択領域に含まれる部分を有
する場合に当該筆跡データを保持する文字筆跡保持部
と、前記図形グループ選択部により図形グループが選択
され、かつ、前記文字筆跡保持部に保持されている筆跡
データが存在する場合に、当該筆跡データと、選択され
た図形グループとの位置関係が所定の条件を満たすか否
かを判定する筆跡判定部と、前記筆跡判定部により、所
定の条件を満たすと判定された場合に、当該筆跡データ
を図形を構成する筆跡データと判定し直して、当該図形
グループに編入するグループ再構成部とを有することも
できる。
【0020】また、前記再グループ化手段は、前記判定
手段により文字を構成する筆跡データと判定された筆跡
データについて、当該筆跡データを含む文字グループが
前記文字グループ選択部により選択されていない場合で
あって、当該筆跡データが選択領域に含まれる部分を有
する場合に当該筆跡データを保持する文字筆跡保持部
と、前記図形グループ選択部により図形グループが選択
されておらず、かつ、前記文字筆跡保持部に保持されて
いる筆跡データが存在する場合に、当該筆跡データを図
形を構成する筆跡データと判定し直す筆跡再判定部とを
有することもできる。
【0021】また、前記再グループ化手段はさらに、前
記筆跡再判定部により図形を構成する筆跡データと判定
し直された筆跡データとの位置関係が、所定の条件を満
たす図形グループが存在するか否かを判定する筆跡判定
部と、前記筆跡判定部により、存在すると判定された場
合に、当該筆跡データを、当該図形グループに編入する
グループ再構成部とを有することもできる。
【0022】また、前記手書きデータ編集装置はさら
に、編集指示データが指示する編集内容に基づいて、デ
ータ保持手段に保持されている筆跡データを編集する筆
跡データ編集手段を有し、前記筆跡データ編集手段は、
編集の対象として文字グループが選択された場合と、図
形グループが選択された場合とで、編集方法を自動的に
切り替えることもできる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実
施の形態における手書きデータ編集装置の構成を示すブ
ロック図である。同図に示される手書きデータ編集装置
は、筆跡データ入力部1、筆跡データ抽出部2、筆跡デ
ータ振り分け部3、筆跡データ管理部4、表示部5、筆
跡データ保持部6、編集対象選択部7、筆跡データ編集
部8、文字図形分離部9、入力時グループ構成部10、
編集時グループ構成部11を備える。
【0024】筆跡データ入力部1としては、ペン、タブ
レット等の入力デバイスが使用できるが、ストロークを
検知することができるものであれば、他の入力デバイス
を用いてもよい。筆跡データ抽出部2は、筆跡データ入
力部1を通じて入力されたストロークから、ストローク
を構成する点列の点列データを抽出する。
【0025】筆跡データ振り分け部3は、筆跡データ抽
出部2にて抽出された点列データを、筆跡データと編集
指示データに振り分け、筆跡データを筆跡データ管理部
4に送り、編集指示データを編集対象選択部7に送る。
ここで、筆跡データ入力部1により、筆跡データを入力
するか、編集指示データを入力するかは、操作者が、例
えばペンに備えられているスイッチを用いて切り替える
ことができる。
【0026】筆跡データ管理部4は、筆跡データ振り分
け部3から送られた筆跡データの管理を行う。筆跡デー
タは、筆跡データ保持部6に保持されると同時に表示部
5に表示される。筆跡データ保持部6は、筆跡データ
や、筆跡データを文字、行、図形等にグループ分けした
文字グループ、図形グループに関する情報を保持する。
【0027】図2は、筆跡データ保持部6に保持される
文字グループのデータ構造を示す図である。同図に示さ
れるように、文字グループは、筆跡データの集合である
文字データ、文字データの集合である行データというよ
うに階層的に管理がなされている。以下、保持されてい
るデータの内容について説明する。行データには、複数
の文字から構成されている行(例えば行データ21)
と、一文字で構成されている行(例えば行データ22)
とが存在し得る。ここでは、例として行データ21を用
いて行データのデータ構造を説明する。
【0028】行データ21は、外接矩形情報211、文
字数212、文字データへのポインタ213、次行デー
タへのポインタ214、前行データへのポインタ215
を含む。外接矩形情報211は、行データ21に外接す
る矩形の座標を表す情報である。例えば図3に示すよう
な行データにおいて、当該行データに外接する矩形の四
隅の点の絶対座標がそれぞれ(X1,Y1)、(X1,Y2)、(X2,Y
1)、(X2,Y2)であるとすると、外接矩形情報は(X1,Y1)-
(X2,Y2)というように表される。なお、同図に示される
外接矩形において座標が(X1,Y1)である点、即ち、上辺
と左辺との交点を、以下の説明において、外接矩形の
「原点」と呼ぶことにする。
【0029】文字数212は、当該行を構成する文字数
を保持する。文字データへのポインタ213は、行を構
成する文字の一つについて、文字データの先頭のアドレ
スを保持する。文字データへのポインタ213に保持さ
れるアドレスを有する文字は、例えば、行を構成する文
字の中で行の原点に最も近い文字とすることが考えられ
る。
【0030】次行データへのポインタ214、前行デー
タへのポインタ215は、行データ同士を結び付けるた
めのポインタである。なお、図中点線の矢印は、接続す
る先の表示を省略していることを表す。次に文字データ
のデータ構造について、文字データ31を例として説明
する。文字データ31は、外接矩形情報311、ストロ
ーク数312、筆跡データへのポインタ313、次文字
データへのポインタ314、前文字データへのポインタ
315を含む。
【0031】外接矩形情報311は、文字データ31に
外接する矩形の座標を表す情報である。外接矩形情報3
11のデータ構造は、行データ21の外接矩形情報21
1と同一であるが、ここでの座標としては当該文字を含
む行の外接矩形の原点からの相対座標が保持される。ス
トローク数312は、文字を構成するストロークの数を
保持する。
【0032】筆跡データへのポインタ313は、当該文
字を構成するストロークの中で最初に抽出されたストロ
ークを表す筆跡データの先頭のアドレスを保持する。次
文字データへのポインタ314、前文字データへのポイ
ンタ315は、文字データ同士を繋げるために使用され
る。即ち、一つの行が複数の文字から構成されているよ
うな場合であれば、当該行を構成する文字同士を結び付
けるために使用される。なお、図中点線の矢印は、接続
する先の表示を省略していることを表す。
【0033】最後に筆跡データのデータ構造について説
明する。筆跡データは、図2に示されるように、文字デ
ータのそれぞれについて、当該文字を構成するストロー
クについての情報を保持する。筆跡データ41は、次筆
跡データへのポインタ411、座標点数412、座標デ
ータ413を含む。なお、本実施の形態では、筆跡デー
タについては外接矩形情報を保持していないが、用途、
目的等によっては、保持させることも可能である。
【0034】次筆跡へのポインタ411は、当該筆跡デ
ータの次に抽出された筆跡データの先頭のアドレスを保
持する。なお、図中点線の矢印は、接続する先の表示を
省略していることを表す。座標点数412は、当該スト
ロークから抽出された座標点の個数を保持する。従っ
て、座標点数412として保持される数は、座標データ
413に保持される座標の個数と一致する。
【0035】座標データ413は、当該ストロークから
抽出された座標点の座標データを保持する領域である。
ここでの座標としては、当該ストロークを含む文字の外
接矩形の原点からの相対座標が保持される。以上に説明
したように、本実施の形態の手書きデータ編集装置にお
いては、ストローク、文字、行等について、情報を重複
して保持することなく、ポインタを用いて結び付けるこ
とにより階層的に管理を行っている。
【0036】次に、図形グループのデータ構造について
説明する。図4は、図形グループのデータ構造を示す図
である。同図に示されるように、図形グループは、スト
ロークの集合である図形データ、図形データの集合であ
る図形グループというように階層的に管理されている。
図形グループは、複数の図形から構成される場合(5
1)と一つの図形から構成される場合(52)とがあ
る。以下、図形グループ51を例として、図形グループ
のデータ構造について説明する。
【0037】図形グループ51は、外接矩形情報51
1、図形数512、図形データへのポインタ513、次
図形グループへのポインタ514、前図形グループへの
ポインタ515を含む。外接矩形情報511について
は、行データ21の外接矩形情報211と同一であるの
で、詳細な説明は省略するが、行データ21の場合と同
様に外接矩形の絶対座標が保持される。
【0038】図形数512は、図形グループを構成する
図形数を保持する。図形データへのポインタ513は、
当該図形グループを構成する図形データの中の一つにつ
いて、図形データの先頭のアドレスを保持する。次図形
グループへのポインタ514、前図形グループへのポイ
ンタ515は、図形グループ同士を結び付けるために使
用される。なお、図中点線の矢印は、接続する先の表示
を省略していることを表す。
【0039】次に図形データのデータ構造について、図
形データ61を例として説明する。図形データ61は、
外接矩形情報611、ストローク数612、筆跡データ
へのポインタ613、次図形データへのポインタ61
4、前図形データへのポインタ615を含む。外接矩形
情報611は、図形データ61に外接する矩形の座標を
表す情報である。外接矩形情報のデータ構造は、行デー
タ21の外接矩形情報211と同一であるが、ここでの
座標としては、当該図形データを含む図形グループの外
接矩形の原点からの相対座標が用いられる。
【0040】ストローク数612は、図形を構成するス
トロークの数を保持する。筆跡データへのポインタ61
3は、当該図形を構成するストロークのうち、最初に抽
出されたストロークの筆跡データを保持する領域の先頭
のアドレスを保持する。次図形データへのポインタ61
4、前図形データへのポインタ615は、図形データ同
士を繋げるために使用される。なお、図中点線の矢印
は、接続する先の表示を省略していることを表す。
【0041】筆跡データ71のデータ構造は、文字デー
タを構成する筆跡データ41と同一であるので、ここで
の説明は省略する。編集対象選択部7は、編集指示デー
タの内容から、操作者がどの筆跡データに対して、どの
ような編集指示を行っているかを識別し、筆跡データ編
集部8及び編集時グループ構成部11に通知する。
【0042】筆跡データ編集部8は、編集対象選択部7
の通知を受けて、筆跡データ管理部4に対し、筆跡デー
タ保持部6の内容の変更を指示する。文字図形分離部9
は、筆跡データ管理部4から、入力された筆跡データを
受け取り、各々の筆跡データが、文字を構成するストロ
ークの筆跡データか、図形を構成するストロークの筆跡
データかを判定し、両者を分離する。具体的な判定方法
については後述する。
【0043】入力時グループ構成部10は、文字を構成
するストロークの筆跡データについて、文字の切り出し
や、行の切り出し等の技術を用いて文字、行等の文字グ
ループにグループ化すると共に、図形を構成するストロ
ークの筆跡データに対して、所定の処理を行うことによ
り図形グループにグループ化する。入力時グループ構成
部10の詳細な処理内容については後述する。
【0044】編集時グループ構成部11は、編集対象選
択部7から通知された編集指示データの内容等に基づい
て、文字グループ及び図形グループの再グループ化を行
う。図5は、本実施の形態の手書きデータ筆跡装置にお
いて、手書きデータが入力されたときの、最初の処理で
ある入力時グループ構成処理の詳細な処理内容を示すフ
ロ−チャ−トである。
【0045】この入力時グループ構成処理は、例えば筆
跡データ入力部1として備えられているペン等に備えら
れているスイッチの切替えによって、操作者が編集指示
データの入力を行う前のタイミングで行うことが可能で
あるが、処理を行うタイミングは、特に限定されるもの
ではなく、タイマを用いて定期的に行うことや、操作者
の指示入力を待って行うことも可能である。
【0046】入力時グループ構成処理においては、ま
ず、ループAの処理を筆跡データ保持部6に保持されて
いる全ての筆跡データについて行う(S101)。ルー
プAにおいては、まず文字図形分離部9が、筆跡データ
管理部4を通じて、筆跡データ保持部6から筆跡データ
を取り出し(S102)、取り出された筆跡データが、
文字を表すストロークのものであるか、図形を表すスト
ロークのものであるかを判別する(S103)。判別の
方法としては、例えば、特開昭60−136890号公
報に開示されている方法を使用することができる。
【0047】取り出された筆跡データが文字のストロー
クを表すものであれば(S104:Yes)、入力時グ
ループ構成部10が、文字の切り出し(S105)、行
の切り出し(S106)を行い、切り出し処理の結果を
筆跡データ管理部4に通知する。筆跡データ管理部4
は、当該通知に従って筆跡データ保持部6の内容を追加
又は変更する(S107)。前述の如く、文字の切り出
し及び行の切り出しは公知の技術であるので、ここでの
詳細な説明は省略する。
【0048】取り出された筆跡データが図形のストロー
クを表すものであれば(S104:No)、入力時グル
ープ構成部10が、図形ストロークの初期グループ化処
理を行う(S108)。図形ストロークの初期グループ
化処理においては、ストロークの交差判定や、ストロー
クの外接矩形の重なり具合などの判定により図形を表す
ストロークの筆跡データを図形グループとしてグループ
化する。ここで、グループ化されたストロークについて
は、複数の図形から構成される図形グループとして筆跡
データ保持部6に登録され、その他の図形については、
一つの図形から構成される図形グループとして筆跡デー
タ保持部6に登録されることになる。
【0049】以上の処理を全ての筆跡データについて行
うと(S109)、次に、ループBの処理を、筆跡デー
タ保持部6に登録されている全ての行データについて行
う(S110)。ループBにおいては、まず入力時グル
ープ構成部10が、筆跡データ管理部4を通じて筆跡デ
ータ保持部6から行データを一つ取り出す(S11
1)。そして、一つの図形グループとして連結すべき図
形グループを格納するバッファ領域(以下「連結図形バ
ッファ」と呼ぶ)を初期化する(S112)。連結図形
バッファは、図形グループを一つだけ格納できる領域と
して定義される。
【0050】連結図形バッファの初期化を終了すると、
入力時グループ構成部10は、筆跡データ保持部6に登
録されている全ての図形グループについて、ループCの
処理を行う(S113)。ループCの処理においては、
入力時グループ構成部10は、筆跡データ管理部4を通
じて筆跡データ保持部6に登録されている図形グループ
を一つ取り出す(S114)。そして、取り出された図
形グループの外接矩形と、先に取り出されている行デー
タの外接矩形情報を参照して、二つの外接矩形の重なり
具合を算出する(S115)。
【0051】具体的には、行の外接矩形と図形グループ
の外接矩形とが重なり合っている部分の面積をAとし、
Aを行の外接矩形の面積Bで除することにより、重なり
具合を算出する。ここで、図6に示されるように、二つ
の外接矩形の重なる部分の座標値(xs3,ys3)-(xe3,ye3)
は、行の外接矩形情報を(xs1,ys1)-(xe1,ye1)、図形グ
ループの外接矩形情報を(xs2,ys2)-(xe2,ye2)とする
と、以下の式(1)〜(4)に従って算出される。
【0052】xs3=max(xs1,xs2) (1) ys3=max(ys1,ys2) (2) xe3=min(xe1,xe2) (3) ye3=min(ye1,ye2) (4) ここで、max(a,b)は、aとbとから大きい方の値を取る関
数であり、min(a,b)は、aとbとから小さい方の値を取る
関数である。
【0053】従って、重なり具合は以下の式に従って算
出される。 重なり具合=A/B=(xe3-xs3)*(ye3-ys3)/(xe2-xs2)*(ye2-ys2) (5) (但し、xe3<xs3 または ye3<ys3 の場合はA/B=
0とする) 重なり具合が所定の比率(以下「図形グループ化比」と
呼ぶ)を超えている場合(S116:Yes)には、取
り出された図形グループを連結図形バッファに格納す
る。なお、図形グループ化比としては、本実施の形態で
は0.1程度の値に設定するが、この値は可変である。
ここで、それまでに連結図形バッファに図形グループが
格納されていない場合には、新たに図形グループの格納
を行えば良いが、既に図形グループが格納されている場
合は、図形グループの連結処理を行う(S117)。図
形グループの連結処理とは、それまで連結図形バッファ
に格納されていた図形グループと、取り出されている図
形グループとを、一つの図形グループとして扱うように
する処理である。即ち、前記二つの図形グループを一つ
の図形グループに連結した場合の外接矩形情報を算出
し、連結図形バッファに格納されている図形グループの
外接矩形情報を変更すると共に、当該図形グループを構
成する図形数の変更を行う。
【0054】連結後の外接矩形情報(xs6,ys6)-(xe6,ye
6)は、連結前に連結図形バッファに格納されている図形
グループの外接矩形情報が(xs4,ys4)-(xe4,ye4)であ
り、取り出されている図形グループの外接矩形情報が(x
s5,ys5)-(xe5,ye5)であるとすると、以下の式(6)〜
(9)に基づいて算出できる。 xs6=min(xs4,xs5) (6) ys6=min(ys4,ys5) (7) xe6=max(xe4,xe5) (8) ye6=max(ye4,ye5) (9) 入力時グループ構成部10は、連結図形バッファの内容
の変更処理を終了すると、筆跡データ管理部4を通じ
て、取り出されている図形グループの情報を筆跡データ
保持部6から削除する(S118)。
【0055】以上の処理を全ての図形グループについて
行うと(S119)、入力時グループ構成部10は、連
結図形バッファに図形グループが格納されているか否か
を判定し(S120)、格納されていれば、筆跡データ
管理部4を通じて、連結図形バッファに格納されている
図形グループに基づいて筆跡データ保持部6の内容を変
更する(S121)。具体的には、連結図形バッファの
図形グループを書き戻し、ポインタの内容の変更等を行
うことにより、連結された図形グループを保存する。
【0056】これまでの処理を全ての行グループについ
て行う(S122)ことにより、入力時グループ構成処
理を終了する。次に操作者から、手書きデータの編集指
示がなされた場合の手書きデータ編集装置の処理内容に
ついて説明する。図7は、操作者から編集指示がなされ
た場合の、手書きデータ編集装置の詳細な処理内容を示
すフロ−チャ−トである。
【0057】まず、編集対象選択部7が、編集指示デー
タから、どのような編集指示がなされているかを認識す
る(S201)。次に、編集対象選択部7は、編集指示
が編集対象を必要とする編集指示か否かを判定する(S
202)。具体的には、筆跡データの削除、拡大、縮
小、並びかえ等、編集の対象となる文字又は図形を必要
とする指示か、編集作業の取消指示等、編集対象を必要
としない指示かを判定する。
【0058】編集対象を必要とする編集指示であると判
定された場合のみ、編集対象選択処理(S203)及び
グループ再構成処理(S204)が実行される。図8及
び図9は、編集対象選択処理の詳細な処理内容を示すフ
ロ−チャ−トである。編集対象選択処理においては、編
集対象選択部7が、まず、編集対象選択処理及びグルー
プ再構成処理に使用されるバッファ領域の内容のクリア
処理を行う(S301)。ここでクリアされるバッファ
領域としては、編集対象として選択された図形グループ
を格納するバッファ(以下「選択図形バッファ」と呼
ぶ)、編集対象として選択された行グループを格納する
バッファ(以下「選択行バッファ」と呼ぶ)、編集対象
として選択された文字グループを格納するバッファ(以
下「選択文字バッファ」と呼ぶ)、編集指示データによ
り指示された範囲と重なってはいるものの、編集対象と
して選択されたとは判断されない図形グループにおい
て、当該指示された範囲と一部重なり合っているストロ
ークの筆跡データを格納するバッファ(以下「図形筆跡
バッファ」と呼ぶ)、編集指示データにより指示された
範囲と重なってはいるものの、編集対象として選択され
たとは判断されない文字グループにおいて、所定の割合
以上、当該指示された範囲と重なり合っているストロー
クの筆跡データを格納するバッファ(以下「文字筆跡バ
ッファ」と呼ぶ)の五種類がある。
【0059】上記五種のバッファ領域のクリアを終了す
ると、編集対象選択部7は、編集指示データから、編集
対象として選択された範囲の外接矩形情報を算出する
(S302)。具体的には、編集指示データのX座標と
Y座標との最大値と最小値とを抽出することにより、編
集対象選択のための領域の外接矩形情報を生成する。以
下、編集対象として選択された領域の外接矩形の範囲内
を「選択領域」と称することとする。ここで、編集指示
データとは、例えば図17(a)を用いて説明した例に
おいて、筆跡データの削除を指示する「×」印の如きス
トロークをいい、「×」の部分の外接矩形の範囲内が選
択領域ということになる。
【0060】なお、本実施の形態においては、選択領域
を、選択された領域の外接矩形の範囲内とするが、実施
に際しては、外接矩形ではなく、多角形の範囲内とした
り、閉曲線データの範囲内とすることも可能である。選
択領域が確定すると、筆跡データ保持部6に格納されて
いる全ての図形グループについてループDの処理が行わ
れる(S303)。ループDの処理において、編集対象
選択部7は、筆跡データ管理部4を通じて、筆跡データ
保持部6から図形グループを一つ取り出す。そして、取
り出された図形グループの外接矩形と選択領域との重な
り具合を算出する(S304)。ここでは、両者の重な
り具合は、図形グループの外接矩形と選択領域とが重な
り合っている範囲の面積を、図形グループの外接矩形の
面積で除することによって算出する。従って、矩形の重
なり具合の算出は、上記式(1)〜(5)に準じた方法
で行うことが可能である。
【0061】算出された重なり具合(以下「図形重複領
域比」と呼ぶ)が、所定の比率(以下「図形選択比」と
呼ぶ)を上回る場合(S305:Yes)には、編集対
象選択部7は、当該図形グループは操作者による編集の
対象として選択されたと判定し、当該図形グループを選
択図形バッファに格納する(S306)。図形選択比と
しては、本実施の形態では、0.8程度の値を用いる。
即ち、図形の外接矩形と選択領域とが八割程度重なり合
っている場合に編集対象として選択されたと判定する
が、図形選択比は可変であり0.8に限定されるもので
はない。
【0062】図形重複領域比が図形選択比以下である場
合には、次に、編集対象選択部7は、図形重複領域比が
0より大きいか否か大きいか否かを判定する(S30
7)。ここで、図形重複領域比が0より大きい場合に
は、取り出された図形グループは操作者からの編集対象
として選択されたわけではないが、選択領域と一部重な
っていることを意味する。この場合、編集対象選択部7
は、当該図形グループに属する各々のストロークについ
て、選択領域との重なり具合を調べるべく、当該図形グ
ループに属する全てのストロークについて、ループEの
処理を行う(S308)。
【0063】ループEの処理においては、編集対象選択
部7は、まず当該図形グループに属する筆跡データを一
つ取り出す。そして、取り出された筆跡データの各座標
点の間を補間した直線が選択領域を通過するか否かを判
定する(S309)。ここで、通過とは、必ずしも貫通
することを意味せず、筆跡データの各座標点の間を補間
した直線が、選択領域内に入っていれば通過しているも
のと判定する。なお、本実施の形態では、選択領域とし
て外接矩形を用いているため、通過の判定は容易である
が、例えば閉曲線データとした場合の前記通過の判定方
法については、「佐藤、村瀬、中川:”表示一体型タブ
レット上でのペンの囲みに対する筆跡パタンの包含判定
アルゴリズム”、情報処理学会第44回全国大会 2N-2,
2,pp339-340(1992)」に開示されている方法が使用でき
る。
【0064】選択領域を通過すると判定されたストロー
クの筆跡データは、図形筆跡バッファに格納される。図
形筆跡バッファに格納された筆跡データとは、当該筆跡
データが属する図形グループが操作者により編集対象と
して選択されたわけではないにもかかわらず、選択領域
に入っているストロークの筆跡データであることを意味
する。編集時グループ構成部11は、このようなストロ
ークの存在から、図形グループの再グループ化の必要性
を判断するのである。
【0065】上記のような処理を、取り出された図形グ
ループに属する全ての筆跡データについて行い(S31
1)、さらにステップS304からステップS311ま
での処理を全ての図形グループについて行った後(S3
12)、図9のフロ−チャ−トへと移行する。図9のフ
ロ−チャ−トにおいて、編集対象選択部7は、ループF
の処理を筆跡データ保持部6に格納されている全ての行
データについて行う(S313)。まず、編集対象選択
部7は、筆跡データ管理部4を通じて筆跡データ保持部
6から行を一つ取り出す。そして取り出された行の外接
矩形と、選択領域との重なり具合を算出する(S31
4)。ここでの重なり具合の算出は、行の外接矩形と選
択領域とが重なり合っている範囲の面積を、行の外接矩
形の面積で除することによって行う。従って、具体的な
算出は、式(1)〜(5)に準ずる方法によって行うこ
とが可能である。なお、算出された重なり具合を、以下
「行重複領域比」と称する。
【0066】次に編集対象選択部7は、行重複領域比が
所定の比率(以下「行選択比」と呼ぶ)を上回っている
か否かを判定する(S315)。行重複領域比が行選択
比を上回っていれば、取り出された行は、操作者の編集
指示の対象として選択されているものと判断され、当該
行の行データが選択行バッファに格納される(S31
6)。なお、行選択比としては、本実施の形態では、
0.8程度の値を設定するが、この値は可変である。
【0067】行重複領域比が行選択比以下である場合に
は、編集対象選択部7は、行重複領域比が0より大きい
か否かを判定する(S317)。ここで、行重複領域比
が0より大きいということは、取り出された行が編集対
象として選択されていないにもかかわらず、行の一部が
選択領域と重なり合っている事を意味する。編集対象選
択部7は、このような場合には、当該行に含まれている
各々の文字について、文字の外接矩形と選択領域との重
なり具合を調べる。即ち、ループGの処理を、当該行を
構成する全ての文字について行う(S318)。
【0068】編集対象選択部7は、まず、当該行を構成
する文字の文字データを筆跡データ保持部6から一つ取
り出す。そして、取り出された文字データの外接矩形と
選択領域との重なり具合(以下「文字重複領域比」と呼
ぶ)を算出する(S319)。ここでの重なり具合の算
出は、文字データの外接矩形と選択領域とが重なり合う
部分の面積を、文字データの外接矩形の面積で除するこ
とによって行う。従って、具体的な重なり具合の算出
は、上記式(1)〜(5)に準ずる方法により行うこと
が可能である。
【0069】次に、編集対象選択部7は、文字重複領域
比が所定の比率(以下「文字選択比」と呼ぶ)を上回っ
ているか否かを判定し(S320)、文字重複領域比が
文字選択比を上回っていれば、当該文字が操作者からの
編集の対象として選択されたものとみなして、当該文字
データを選択文字バッファに格納する(S321)。こ
こで、文字選択比としては、本実施の形態では0.8程
度の値を設定するが、この値は可変である。
【0070】一方、文字重複領域比が、文字選択比以下
であった場合には、文字重複領域比が0より大きいか否
かを判定する(S322)。ここで、文字重複領域比
が、0より大きいということは、取り出された文字が編
集対象として選択されているわけではないにもかかわら
ず、文字の外接矩形の一部が選択領域と重なり合ってい
ることを意味する。このような場合、編集対象選択部7
は、当該文字を構成する全ての筆跡データについてルー
プHの処理を行う(S323)。即ち、当該筆跡データ
の各座標点の間を補間した直線が選択領域を通過してい
るか否かを判定し(S324)、選択領域を通過してい
る筆跡データを文字筆跡バッファに格納する(S32
5)。
【0071】文字筆跡バッファに格納された筆跡データ
とは、当該筆跡データが属する文字グループが、操作者
から編集対象として選択されたわけではないにもかかわ
らず、選択領域と一部重なり合っているストロークの筆
跡データであることを意味する。編集時グループ構成部
11は、このようなストロークの存在から、文字グルー
プの再グループ化の必要性を判断するのである。
【0072】以上のような処理を、取り出された文字を
構成する全てのストロークについて行い(S326)、
さらに、取り出された行を構成する全ての文字について
行い(S327)、さらに全ての行について行う(S3
28)。全ての処理が終了すると、編集対象選択処理を
終了し、図7のフロ−チャ−トに戻って、グループ再構
成処理へと移行する(S204)。
【0073】図10〜図12は、グループ再構成処理の
詳細な処理内容を示すフロ−チャ−トである。グループ
再構成処理においては、編集時グループ構成部11は、
まず図形筆跡バッファが空であるか否かを判定する(S
401)。図形筆跡バッファが空である場合には、図1
2のフロ−チャ−トに移ってステップS420に進む
が、図形筆跡バッファに筆跡データが存在する場合に
は、図形筆跡バッファから、先頭の筆跡データを取り出
す(S402)。
【0074】編集時グループ構成部11は、次に、選択
文字バッファが空であるか否かを判定する(S40
3)。ここで、選択文字バッファの内容を参照するの
は、編集対象として選択されている文字が存在するとい
うことは、当該選択されている文字と、図形筆跡バッフ
ァに格納されている筆跡データとを連結できる可能性を
示唆するものであるからである。別の言い方をすれば、
本来、当該選択されている文字を構成するストロークと
判定されるべきものが、図形のストロークであると誤判
断されている可能性を示唆するものであるからである。
【0075】まず、選択文字バッファに文字が存在する
場合(S403:Yes)の処理について説明する。編
集時グループ構成部11は、まず選択文字バッファか
ら、先頭の文字データを取り出す(S404)。そして
図形筆跡バッファから取り出された筆跡データの外接矩
形と、選択文字バッファから取り出された文字データの
外接矩形とを連結して一つの外接矩形(以下「文字連結
矩形」と呼ぶ)とし、文字連結矩形と、当該文字データ
の外接矩形との面積の比(以下「文字連結矩形比」と呼
ぶ)を算出する(S405)。外接矩形の連結は、前記
式(6)〜(9)を用いて行うことができる。文字連結
矩形の面積を、当該文字データの外接矩形の面積で除す
ることにより文字連結矩形比を算出する。
【0076】次に文字連結矩形比が所定の比率(以下
「文字連結比」と呼ぶ)を下回るか否かを判定する(S
406)。ここで、文字連結矩形比が文字連結比を下回
るということは、筆跡データと文字データとを連結して
も、外接矩形の面積がそれほど大きく変化しないことを
意味する。このような場合、編集時グループ構成部11
は、当該筆跡データは、実は選択された文字を構成する
ストロークであったものであるという判定に基づき、当
該筆跡データを選択された文字データと連結する(S4
07)。具体的には筆跡データ保持部6に格納されてい
るデータのポインタの値を変更し、当該筆跡データを、
当該文字を構成する筆跡データとする。
【0077】その後、図11のフロ−チャ−トに移行し
て、編集時グループ構成部11は、図形筆跡バッファか
ら、連結された当該筆跡データを削除し(S408)、
ステップS401へと戻る。ステップS406におい
て、文字連結矩形比が文字連結比以上であった場合に
は、選択文字バッファに格納されている他の文字につい
て同様の判定を行うべく、ステップS409へと進む。
ステップS409においては、選択文字バッファに次の
文字グループが存在するか否かを判定し、次の文字グル
ープが存在すれば、次の文字データを取り出して(S4
10)、ステップS405へと戻る。
【0078】選択文字バッファに格納されている全ての
文字について、上記の判定を行い、何れの文字とも連結
できなかった場合(S409:No)、及びステップS
403において選択文字バッファに文字が存在しないと
判定された場合には、図11のフロ−チャ−トに移行し
て、ステップS411へと進み、図形筆跡バッファに存
在する筆跡データと、行との連結可能性について調査す
る。
【0079】編集時グループ構成部11は、まず、筆跡
データ管理部4を通じて、筆跡データ保持部6から行を
一つ取り出す(S411)。次に当該行を構成する文字
群について、その文字の外接矩形の高さの平均(以下
「文字矩形平均高さ」と呼ぶ)及び幅の平均(以下「文
字矩形平均幅」と呼ぶ)を算出する(S412)。さら
に、図形筆跡バッファから取り出された筆跡データの外
接矩形の高さと文字矩形平均高さとの比の値(以下「平
均高さ比」と呼ぶ)及び当該筆跡データの幅と文字矩形
平均幅との比の値(以下「平均幅比」と呼ぶ)を算出
し、平均高さ比が所定の比率(以下「連結高さ比」と呼
ぶ)より小さく、かつ、平均幅比が所定の比率(以下
「連結幅比」と呼ぶ)より小さいか否かを判定する(S
413)。これは、行に連結すべき文字を構成するスト
ロークであれば、当該ストロークの高さは、行の高さと
比較して一定の範囲内にあり、また、当該ストロークの
幅も、行を構成する文字の平均幅と比較して一定の範囲
内に納まるであろうという仮定に基づく。なお、連結高
さ比及び連結幅比としては、本実施の形態では、1.2
程度の値を設定するが、この値は可変である。
【0080】上記高さ及び幅に関する条件を満たした場
合(S413:Yes)には、当該ストロークの外接矩
形と、行の外接矩形とを連結して一つの外接矩形(以下
「行連結矩形」と呼ぶ)とし、行連結矩形の面積を、当
該行データの外接矩形の面積で除した値(以下「行連結
矩形比」と呼ぶ)を算出するとともに、行連結矩形の幅
を当該行の外接矩形の幅で除した値(以下「行連結矩形
幅比」と呼ぶ)及び行連結矩形の高さを当該行の外接矩
形の高さで除した値(以下「行連結矩形高さ比」と呼
ぶ)を算出する(S414)。
【0081】そして、行連結矩形比が所定の比率(以下
「行連結比」と呼ぶ)を下回り、行連結矩形幅比が所定
の比率(以下「行連結幅比」と呼ぶ)を下回り、かつ、
行連結矩形高さ比が所定の比率(以下「行連結高さ比」
と呼ぶ)を下回るか否かを判定する(S415)。な
お、行連結比としては、本実施の形態では1.6程度の
値を設定し、行連結幅比及び行連結高さ比としては、
1.5程度の値を設定するが、この値は可変である。
【0082】ここで、行連結矩形比が行連結比を下回る
ということは、筆跡データと行データとを連結しても、
外接矩形の面積がそれほど大きく変化しないことを意味
する。また、行連結矩形幅比が行連結幅比を下回るとい
うことは、筆跡データと行データとを連結しても、外接
矩形の幅がそれほど大きく変化しないことを意味し、さ
らに、行連結矩形高さ比が行連結高さ比を下回るという
ことは、筆跡データと行データとを連結しても、外接矩
形の高さがそれほど大きく変化しないことを意味する。
このような場合、編集時グループ構成部11は、当該筆
跡データは、実は行を構成する文字のストロークであっ
たものであるという判定を行い、当該筆跡データを新た
な文字データとするとともに、当該行データに編入する
(S416)。具体的には筆跡データ保持部6に格納さ
れているデータのポインタの値を変更し、当該筆跡デー
タを、文字データとし、当該行データに編入する。この
処理は、例えば、行の先頭又は末尾の文字が、数字等、
比較的形状の単純な文字であり、それが図形のストロー
クであると誤判断されたような場合に、文字のグループ
を正確なものにできるという実益がある。
【0083】一方、ステップS413の条件を満たさな
かった場合、及びステップS415の条件を満たさなか
った場合には、別の行について同様の判定処理を行うべ
く、ステップS417へと進む。ステップS417で
は、筆跡データ保持部6に次の行データが格納されてい
るか否かを判定し、次の行データが存在する場合には、
次の行データを取り出して(S418)、ステップS4
12へと戻る。
【0084】筆跡データ保持部6に格納されている全て
の行について判定を行い、連結可能な行が存在しなかっ
た場合(S417:No)には、図形筆跡バッファから
取り出された当該筆跡データを新たな図形グループと
し、筆跡データ保持部6に格納する(S419)。ここ
で、当該筆跡データを新たな図形グループとするのは、
当該筆跡データの選択のされ方から、操作者が、当該筆
跡データを図形の筆跡データと認識しているという判断
が可能なこと、及び当該筆跡データのみが操作者から編
集対象として選択されていることから、他の図形ストロ
ークとグループ化するのは適当でないということに基づ
く。
【0085】その後、当該筆跡データを図形筆跡バッフ
ァから削除して(S408)、ステップS401に戻
る。次にステップS401において図形筆跡バッファが
空である場合の処理内容について説明する。この場合に
は図12のフロ−チャ−トへと移行する。編集時グルー
プ構成部11は、文字筆跡バッファが空であるか否かを
判定する(S420)。文字筆跡バッファが空である場
合(S420:No)には、グループ再構成処理は終了
して図7のフロ−チャ−トに戻る。
【0086】文字筆跡バッファに筆跡データが格納され
ている場合には、編集時グループ構成部11は、文字筆
跡バッファから筆跡データを一つ取り出し(S42
1)、選択図形バッファが空であるか否かを判定する
(S422)。選択図形バッファに図形データが存在す
る場合(S422:Yes)は、編集時グループ構成部
11は、文字筆跡バッファから取り出された筆跡データ
と、選択されている図形との連結を試みるべく、選択図
形バッファから図形グループを一つ取り出す(S42
3)。そして、取り出された図形グループの外接矩形
と、文字筆跡バッファから取り出されている筆跡データ
の外接矩形とを連結して一つの外接矩形(以下「図形連
結矩形」と呼ぶ)とし、図形連結矩形の面積を、取り出
された図形グループの外接矩形の面積で除することによ
り、図形連結矩形比を算出する(S424)。外接矩形
の連結は、前記式(6)〜(9)を用いて行うことがで
きる。
【0087】図形連結矩形比が所定の比率(以下「図形
連結比」と呼ぶ)を下回る場合(S425:Yes)に
は、当該筆跡データを、選択図形バッファから取り出さ
れた図形グループと連結する(S426)。具体的に
は、筆跡データ保持部6のポインタの内容を変更するこ
とにより、当該筆跡データを、選択図形バッファから取
り出された図形グループを構成するものに変更する。な
お、図形連結比として、本実施の形態では1.5程度の
値を用いるがこの値は可変である。
【0088】さらに、文字筆跡バッファから、当該筆跡
データを削除して(S427)、ステップS420に戻
る。一方、ステップS425において、図形連結矩形比
が図形連結比以上である場合には、選択図形バッファに
次の図形グループが存在するか否かを判定し(S42
8)、次の図形グループが存在すれば、当該次の図形グ
ループとの連結を試みるべく、当該次の図形グループを
取り出し(S429)、ステップS424へと戻る。ス
テップS428にて、選択図形バッファに他の図形グル
ープが存在しない場合には、当該筆跡データを新たな文
字グループとして筆跡データ保持部6に登録し、さら
に、当該登録した文字グループを選択文字バッファに格
納する(S430)。ここで、当該筆跡データを新たな
文字グループとするのは、当該筆跡データの選択のされ
方から、操作者は、当該ストロークを文字のストローク
と認識していると判断できるからである。
【0089】その後、当該筆跡データを文字筆跡バッフ
ァから削除し(S427)、ステップS420に戻る。
一方、ステップS422において選択図形バッファが空
であった場合には(S422:No)、文字筆跡バッフ
ァから取り出された筆跡データの外接矩形と、選択領域
とが重なり合う部分の面積を、当該筆跡データの外接矩
形の面積で除することにより文字筆跡選択比を算出し
(S431)、算出された文字筆跡選択比と、前述の文
字選択比とを比較する(S432)。ここで、文字筆跡
選択比は、当該筆跡データの選択のされ方を表すものと
考えることができる。即ち、文字筆跡選択比が所定の値
以上であれば、操作者は、当該筆跡データの全体を選択
領域としているのであり、このような選択を行うのは、
操作者が当該筆跡データを文字のストロークと認識して
いる結果であると判断できる。逆に文字筆跡選択比が所
定の値より小さければ、ストロークの一部を選択してい
るような場合、即ち、例えばストロークの一部にマーク
付けをしているような選択を行っているのであり、その
ような選択を行うということは、操作者が当該筆跡デー
タを図形のストロークと識別している結果であるという
判断が可能なわけである。
【0090】以上のような判断に基づき、文字筆跡選択
比が文字選択比以上である場合(S432:No)に
は、ステップS430へと進み、当該筆跡データを新た
な文字グループとして筆跡データ保持部6に登録し、さ
らに、当該登録した文字グループを選択文字バッファに
格納する。これは、選択された図形が存在しない状態に
おいて、文字グループを構成するものとして認識されて
いる複数のストローク群のうち、一のストロークが意図
的に選択された状態であることから、当該ストロークを
それまでの文字グループから別の文字グループとして再
グループ化するのが適当であるという判断に基づくもの
である。
【0091】また、ステップS432において、文字筆
跡選択比が文字選択比を下回っていた場合には、編集時
グループ構成部11は、筆跡データ管理部4を通じて筆
跡データ保持部6に登録されている図形グループを一つ
取り出し(S433)、ステップS424へと進む。こ
れは、前述の如く、操作者が当該ストロークを図形のス
トロークとして編集指示したものと判断するため、ステ
ップS424において、他の図形グループとの連結可能
性について検討を行うからである。
【0092】なお、この場合には、ステップS425に
おいて、図形連結矩形比が図形連結比を下回る場合(S
425:Yes)には、当該筆跡データを、選択図形バ
ッファから取り出された図形グループと連結する(S4
26)が、図形連結矩形比が図形連結比以上である場合
(S425:No)には、ステップS428において、
筆跡データ保持部6に次の図形が存在するか否かを判定
し、筆跡データ保持部6に次の図形が存在する場合にス
テップS429へと進む。ステップS429では、筆跡
データ保持部6から次の図形が取り出されることにな
る。
【0093】ステップ421からステップS427に至
る処理を文字筆跡バッファが空になるまで行い、文字筆
跡バッファが空になると(S420:No)、グループ
再構成処理を終了する。グループ再構成処理を終了する
と、図7のフロ−チャ−トに戻って、選択図形バッファ
が空であるか否かを判定し(S205)、選択図形バッ
ファが空でなければ、選択された図形グループに対して
図形編集処理を行う(S206)。
【0094】また、図形編集処理を終了すると、選択行
バッファが空であるか否かを判定し(S207)、選択
行バッファが空でなければ選択された行グループに対し
て行編集処理を行う(S208)。さらに、行編集処理
を終了すると、選択文字バッファが空であるか否かを判
定し(S209)、選択文字バッファが空でなければ、
選択された文字に対して文字編集処理を行って(S21
0)、編集処理を終了する。なお、図形編集処理、行編
集処理、文字編集処理については、既に公知の技術であ
るので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0095】以上のように構成された手書きデータ編集
装置について、以下、その動作を具体例を用いて説明す
る。図13は、本発明に係る手書きデータ編集装置にお
いて、文字を構成するストロークが、初期グループ化の
時点で誤って図形のストロークであると分類された場合
の処理内容を示す図である。
【0096】同図(a)は、手書きデータ601が、初
期グループ化処理において、内部的に文字602、文字
603、行604及び図形グループ605にグループ化
されたことを示している。即ち初期グループ化処理の段
階では、「情」の字の立心偏の縦棒が図形グループの一
部であると誤判断されているわけである。このような状
態において、操作者が同図(b)に示されるように「情
報」の「情」の字を、ジェスチャ認識装置にて編集対象
として選択した場合の本実施の形態の手書きデータ編集
装置の処理内容を、先に説明したフロ−チャ−トに沿っ
て説明する。
【0097】まず、編集対象選択処理において編集指示
データ606の外接矩形を作成し、選択領域を決定する
(S302)。そしてループDの処理を筆跡データ保持
部6に登録されている全ての図形グループについて行う
が、この例では、図形グループ605のみが筆跡データ
保持部6に登録されているため、図形グループ605に
ついてのみループDの処理を行う。
【0098】ループDの処理において、編集対象選択部
7は、まず図形グループ605の外接矩形と選択領域と
の重なり具合を算出する(S304)。この例では、図
形グループ605の約半分が選択領域と重なっているの
で、重なり具合は約0.5と算出される。図形選択比は
0.8であるので、ステップS305での判定結果はN
o、ステップS307での判定結果はYesとなり、ス
テップS308へと進む。
【0099】ステップS308からのループEの処理
は、図形グループ605を構成する全ての筆跡データに
ついて行われる。この例では、図形グループ605を構
成する筆跡データとして筆跡データ607及び筆跡デー
タ608が存在する。まず、筆跡データ607について
ステップS309の判定を行う。図13(c)に示され
るように筆跡データ607は、選択領域を通過している
ため、筆跡データ607は図形筆跡バッファに格納され
ることになる(S310)。一方筆跡データ608は、
選択領域を通過していないため、筆跡データ608につ
いては図形筆跡バッファに格納されることなくループE
の処理が終了する。
【0100】図9のフロ−チャ−トに移って、筆跡デー
タ保持部6に登録されている全ての行データについてル
ープFの処理が行われる(S313)。この例では、行
データ604のみが登録されているため、行データ60
4のみについてループFの処理が行われる。ループFで
は、まず、行データ604の外接矩形と選択領域の重な
り具合が算出される(S314)。この例では、行デー
タ604の約半分が選択領域と重なっているので、重な
り具合は約0.5と算出される。行選択比は約0.8で
あるので、ステップS315での判定結果はNo、ステ
ップS317での判定結果はYesとなり、ステップS
318へと進む。
【0101】その後、行データ604を構成する全ての
文字についてループGの処理が行われる。この例では、
行データ604を構成する文字602及び文字603に
ついてループGの処理が行われる。まず、文字602の
外接矩形と選択領域との重なり具合が算出される(S3
19)。この例では、文字602の外接矩形と選択領域
とは、ほぼ一致しているため、文字602についてのス
テップS320の判定結果がYesとなり、文字602
の文字データが選択文字バッファに格納される(S32
1)。一方、文字603については、文字603の外接
矩形と選択領域とが全く重なっていないため、ステップ
S320及びステップS322の判定結果が何れもNo
となり、何ら処理が行われることなく、編集対象選択処
理が終了する。
【0102】以上の処理結果より、編集対象選択処理の
終了時点において、筆跡データ607が図形筆跡バッフ
ァに格納され、文字602の文字データが選択文字バッ
ファに格納されている。その後、編集時グループ構成部
11はグループ再構成処理を行う。グループ再構成処理
において、編集時グループ構成部11はまず図形筆跡バ
ッファが空でないか否かを判定する(S401)。この
例では、筆跡データ607が図形筆跡バッファに格納さ
れているため、ステップS402へと進み、編集時グル
ープ構成部11は、図形筆跡バッファから筆跡データ6
07を取り出す。
【0103】ついで、編集時グループ構成部11は、選
択文字バッファが空でないか否かを判定する(S40
3)。この例では、文字602が選択文字バッファに格
納されているため、ステップS404に進み、編集時グ
ループ構成部11は、選択文字バッファから文字602
の文字データを取り出す。編集時グループ構成部11
は、文字連結矩形の情報を算出し、文字連結矩形比を算
出する(S405)。この例において、文字602と、
筆跡データ607とを連結して、文字連結矩形を作成し
た場合、文字連結矩形の面積と、文字の外接矩形の面積
とはほとんど変化がない。即ち、文字連結矩形比は文字
連結比を下回ることになるため、筆跡データ607が文
字602と連結されることになる(S407)。
【0104】その後、編集時グループ構成部11は、筆
跡データ607を図形筆跡バッファから削除し(S40
8)、ステップS401へと戻るが、筆跡データ607
が削除された図形筆跡バッファは空になっており、さら
に、文字筆跡バッファも空であるため(S420:N
o)、グループ再構成処理は終了する。以上のような処
理により、情報の「情」の文字の一部のストロークが図
形グループを構成するストロークであると誤判断された
場合でも、操作者からの編集指示の内容に基づいて、文
字と図形との再グループ化処理を行うことにより、より
正確な文字と図形のグループ化を行うことが可能にな
る。
【0105】次に、文字のストロークが図形グループを
構成するストロークであると誤判断された場合の処理内
容の例について具体例を用いて説明する。図14におい
て、同図(a)に示す如く入力された手書きデータ70
1が、初期グループ化処理において、同図(b)に示さ
れるように、内部的に行グループ702と図形グループ
703とにグループ化されている。即ち、「1個か」の
「1」の文字が図形グループを構成するストロークであ
ると誤判断されている状態において、編集指示データ7
04により、文字「1」が選択された場合の処理内容に
ついて説明する。
【0106】図13の例と同様に、まず、編集対象選択
部7は編集対象選択処理を行う(S203)。編集対象
選択処理において編集対象選択部7は、バッファ領域の
クリア(S301)の後、編集指示データ704の外接
矩形を作成し、選択領域を決定する(S302)。その
後、編集対象選択部7は、筆跡データ保持部6に格納さ
れている全ての図形グループについてループDの処理を
行う(S303)。筆跡データ保持部6には図形グルー
プとして図形グループ703のみが登録されているの
で、図形グループ703のみについてループDの処理が
行われることになる。
【0107】ループDの処理において、編集対象選択部
7は、まず図形グループ703の外接矩形と選択領域と
の重なり具合を算出する(S304)。前述のとおり、
図形重複領域比とは、図形グループ703の外接矩形と
選択領域の重複範囲(この例においては選択領域と一致
する)の面積を図形グループ703の面積で除したもの
であるので、この例では図形重複領域比は0.5以下と
なる。しかし図形重複領域比は0よりは大きいので、ス
テップS305の判定結果はYes、ステップS307
の判定結果はNoとなり、ステップS308へと進む。
【0108】ステップS308からは、図形グループ7
03を構成する全ての筆跡データについてループEの処
理が行われることになるが、図形グループ703を構成
するストロークの中で、選択領域を通過するのは、文字
「1」を表すストロークのみであるので、文字「1」を
表すストロークの筆跡データが図形筆跡バッファに格納
されてループEの処理を終了する。
【0109】さらにループDの処理もそのまま終了し、
図9のフロ−チャ−トに移行して、筆跡データ保持部6
に格納されている全ての行データについてループFの処
理が行われる。この例では、筆跡データ保持部6には、
行702のみが格納されているので、行702について
ループFの処理が行われる。ループFにおいては、編集
時グループ構成部11は、まず行702の外接矩形と選
択領域との重なり具合を算出する(S314)。同図に
示されるように、行702の外接矩形は、選択領域とは
全く重なり合っていないため、ステップS315の判定
結果はNo、ステップS317の判定結果もNoとな
り、そのまま編集対象選択処理が終了する。
【0110】以上の処理内容から、編集対象選択処理の
終了時点で、文字「1」を表すストロークの筆跡データ
が図形筆跡バッファに格納されている。編集対象選択処
理を終了すると、編集時グループ構成部11は、グルー
プ再構成処理を行う。グループ再構成処理において、編
集時グループ構成部11は、まず図形筆跡バッファが空
でないか否かを判定する(S401)が、この例では筆
跡データ706が図形筆跡バッファに格納されているの
で、図形筆跡バッファから、筆跡データ706を取り出
してステップS403に進む。
【0111】この例では選択文字バッファは空であるの
で、図11のフロ−チャ−トに移行し、ステップS41
1へと進む。ステップS411では、編集時グループ構
成部11は、筆跡データ保持部6から先頭の行の行デー
タを取り出す。この例では、行データとしては行702
のみが登録されているので、行702について以下の処
理が行われる。ステップS412において、行702を
構成する文字について文字矩形平均高さと文字矩形平均
幅が算出される。
【0112】さらにステップS413において、平均高
さ比及び平均幅比を算出し、平均高さ比が連結高さ比よ
り小さく、かつ、平均幅比が連結幅比より小さいか否か
を判定する(S413)。前述の如く、平均高さ比と
は、筆跡データ706の外接矩形の高さと文字矩形平均
高さとの比の値であり、平均幅比とは、筆跡データ70
6の外接矩形の幅と文字矩形平均幅との比の値であるの
で、この例では、平均高さ比は約1.1〜1.2、平均
幅比は1より小さくなる。本実施の形態では連結高さ比
及び領域幅比はともに1.5程度の値に設定されている
ので、ステップS413の判定結果はYesとなる。
【0113】この例では、ステップS414で、行70
2と筆跡データ706とを連結した場合の行連結矩形比
は1.2〜1.3、行連結結果幅比は1.2〜1.3、
行連結結果高さ比は1.1程度となる。本実施の形態で
は、行連結比としては1.6程度の値を設定し、行連結
幅比及び行連結高さ比としては、1.5程度の値を設定
するので、ステップS415の判定結果もYesとな
り、ステップS416へと進む。従って、筆跡データ7
06は、新たな文字データとして登録され、さらに行7
02と連結されることになる。
【0114】その後、ステップS408で筆跡データ7
06が図形筆跡バッファから削除され、その結果図形筆
跡バッファが空となるため、図12のフロ−チャ−トに
移行して、ステップS420へと進むが、文字筆跡バッ
ファが空であるため、グループ再構成処理を終了する。
以上のような処理を行うことにより、図14に示される
ように、行を構成する文字のストロークが初期グループ
化処理において図形を構成するストロークであると誤判
断された場合でも、編集指示データの内容に基づいて、
より正確なグループ化を行うことが可能となる。
【0115】最後に、図形を構成するストロークが、文
字を構成するストロークであると誤判断された場合の処
理内容について、具体例を用いて説明する。図15にお
いて、同図(a)に示す如く入力された手書きデータ8
01が、初期グループ化処理において、内部的に行デー
タ810と図形グループ806とにグループ化されてい
る。同図において、図形の一部を構成しているストロー
クが文字の一部であると誤判断されている状態で、編集
指示データ807により、図形の左隅が選択された場合
の処理内容について説明する。
【0116】図13及び図14の例と同様に編集対象選
択部7は編集対象選択処理を行う(S203)。編集対
象選択処理において編集対象選択部7は、バッファ領域
のクリアの後、編集指示データ807の外接矩形を作成
し、選択領域を決定する(S302)。その後、編集対
象選択部7は、筆跡データ保持部6に格納されている全
ての図形グループについてループDの処理を行う(S3
03)。筆跡データ保持部6には図形グループとして図
形グループ806のみが登録されているので、図形グル
ープ806についてループDの処理が行われることにな
る。
【0117】ループDの処理において、編集対象選択部
7は、まず図形グループ806の外接矩形と選択領域と
の重なり具合を算出する(S304)。前述のとおり、
図形重複領域比とは、図形グループ806の外接矩形と
選択領域の重複範囲の面積を図形グループ806の外接
矩形の面積で除したものであるので、この例では図形重
複領域比は0.5以下となる。しかし、選択領域が少し
図形グループ806の外接矩形に重なっており、図形重
複領域比は0よりは大きいので、ステップS305の判
定結果はYes、ステップS307の判定結果はNoと
なり、ステップS308へと進む。
【0118】ステップS308からは、図形グループ8
06を構成する全ての筆跡データについてループEの処
理が行われることになるが、図形グループ806を構成
する筆跡データは筆跡データ811のみであるので、筆
跡データ811が図形筆跡バッファに格納されてループ
Eの処理を終了する。さらにループDの処理もそのまま
終了し、図9のフロ−チャ−トに移行して、筆跡データ
保持部6に格納されている全ての行データについてルー
プFの処理が行われる。この例では、筆跡データ保持部
6には、行810のみが格納されているので、行810
についてループFの処理が行われる。
【0119】ループFにおいては、編集対象選択部7
は、まず行810の外接矩形と選択領域との重なり具合
を算出する(S314)。同図に示されるように、行8
10の外接矩形は、選択領域と少しだけ重なり合ってい
るので、ステップS315の判定結果はNo、ステップ
S317の判定結果はYesとなり、ループGの処理が
行われる。
【0120】ループGの処理は、行810を構成する全
ての文字について行われる。ループGの処理において、
編集対象選択部7は、まず行810を構成する文字を一
つ取り出し文字の外接矩形と選択領域との重なり具合を
算出する(S319)。行810を構成する文字のなか
で、文字803、文字804、文字805については文
字の外接矩形と選択領域とが全く重なり合っていないた
め、ステップS322の判定結果がNoとなる。しか
し、文字802については、筆跡データ8021が文字
を構成するストロークであると誤判断された結果、その
外接矩形が選択領域と一部重なり合っているので、ステ
ップS320の判定結果はNoとなるが、ステップS3
22の判定結果がYesとなりループHの処理に入る。
【0121】ループHの処理は、文字802を構成する
全ての筆跡データについて行われる(S323)。編集
対象選択部7は、文字802を構成する筆跡データを筆
跡データ保持部6から一つ取り出し、取り出された筆跡
データの各座標点の間を補間した直線が選択領域を通過
するか否かを判定する(S324)。文字802を構成
する筆跡データとしては、筆跡データ8021、筆跡デ
ータ8022、筆跡データ8023、筆跡データ802
4が存在するが、その中で、筆跡データ8021のみが
選択領域を通過するため、筆跡データ8021のみが文
字筆跡バッファに格納され、ループHの処理を終了し、
編集対象選択処理を終了する。
【0122】以上の処理内容から、編集対象選択処理の
終了時点で、筆跡データ811が図形筆跡バッファに格
納され、筆跡データ8021が文字筆跡バッファに格納
されている。編集対象選択処理を終了すると、編集時グ
ループ構成部11は、グループ再構成処理を行う。グル
ープ再構成処理において、編集時グループ構成部11
は、まず図形筆跡バッファが空でないか否かを判定する
(S401)が、この例では筆跡データ811が図形筆
跡バッファに格納されているので、図形筆跡バッファか
ら、筆跡データ811を取り出してステップS403に
進む。
【0123】この例では選択文字バッファは空であるの
で、図11のフロ−チャ−トに移行し、ステップS41
1へと進む。ステップS411では、編集時グループ構
成部11は、筆跡データ保持部6から先頭の行の行デー
タを取り出す。この例では、行データとしては行810
のみが登録されているので、行810についてのみ以下
の処理が行われる。ステップS412において、行81
0を構成する文字について文字矩形平均高さと文字矩形
平均幅が算出される。
【0124】さらにステップS413において、平均高
さ比及び平均幅比を算出し、平均高さ比が連結高さ比よ
り小さく、かつ、平均幅比が連結幅比より小さいか否か
を判定する(S413)。前述の如く平均高さ比とは、
筆跡データ811の外接矩形の高さと文字矩形平均高さ
との比の値であり、平均幅比とは、筆跡データ811の
外接矩形の幅と文字矩形平均幅との比の値であるので、
この例では、平均高さ比は約1.1〜1.2であるが、
平均幅比はおよそ4程度と連結幅比を大きく上回ってし
まう。従って、ステップS413の判定結果はNoとな
る。即ち、筆跡データ811と行810の連結可能性は
否定される。
【0125】ステップS417において、筆跡データ保
持部6には次の行データが存在しないため、ステップS
419において筆跡データ811が選択図形バッファに
格納され、筆跡データ811が図形筆跡バッファから削
除されて(S408)、ステップS401に戻る。な
お、この場合、筆跡データ811は、もとから図形を構
成する筆跡データとして登録されているものであるた
め、ステップS419において、新たな図形データとす
る処理は行われない。
【0126】ステップS401では、図形筆跡バッファ
が空となっているため、図12のフロ−チャ−トに移行
して、ステップS420へと進む。この例では、筆跡デ
ータ8021が文字筆跡バッファに格納されているた
め、文字筆跡バッファから筆跡データ8021が取り出
される(S421)。前述の如く、ステップS419に
おいて、筆跡データ811が選択図形バッファに格納さ
れているため、ステップS422の判定結果はYesと
なり、選択図形バッファから筆跡データ811が取り出
される(S423)。ついで、筆跡データ811と、筆
跡データ8021とから図形連結矩形を作成し、図形連
結矩形比を算出する(S424)。この例では、図形グ
ループ806の外接矩形の面積と、図形連結矩形の面積
とがほぼ一致する。従ってステップS425の判定結果
はYesとなり、筆跡データ8021が図形グループ8
06と連結され(S426)、筆跡データ8021が文
字筆跡バッファから削除されて(S427)、ステップ
S420へと戻る。
【0127】このとき文字筆跡バッファは既に空となっ
ているので、グループ再構成処理は終了する。以上のよ
うな処理を行うことにより、図15に示されるように、
図形を構成するストロークが、初期グループ化処理にお
いて文字を構成するストロークであると誤判断された場
合でも、編集指示データの内容に基づいて、より正確な
グループ化を行うことが可能となる。
【0128】以上のように本発明の手書きデータ編集装
置により、文字データと図形データとの認識をより正確
に行うことが可能となるため、文字と図形が混在するよ
うなデータの編集作業において、文字編集モードと図形
編集モードを切り替える必要がなくなり、編集操作が簡
単に行えるようになる。具体的には、筆跡データ編集部
8に、編集対象が文字であるか、図形であるかを通知
し、当該通知に従って編集方法を切り替えることによ
り、編集モードの切り替えを行うことなく適切な編集方
法をとることが可能となる。
【0129】なお、本実施の形態においては、文字グル
ープを行と文字との2階層としたが、さらに複数の行の
集合として段落グループ等を追加して定義することも可
能である。また、複数の図形グループから構成される図
形ブロック等を追加して定義することも可能である。ま
た、本実施の形態では、筆跡データ振り分け部3を用い
て筆跡データと編集指示データとを振り分けることによ
り、筆跡データと編集指示データとを同一のペンから入
力するようにしたが、別途キーボード、マウス等による
入力手段を設け、編集指示データを、筆跡データと別の
手段により入力するようにすることも可能である。
【0130】また、本実施の形態の手書きデータ編集装
置は、携帯型端末装置等のCPUにおいて所定のプログ
ラムが実行されることにより実現されるものであり、必
要な情報の保持にはディスク装置、メモリ等の記憶装置
が用いられる。このプログラムを含むソフトウェアは、
フロッピーディスク、光ディスク等の記録媒体や、ネッ
トワーク等の伝送媒体を介してソフトウェア市場を流通
し、パッケージソフトウェアや、ダウンロード用プログ
ラムとして取り引きの客体となり得る。
【0131】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る手書きデータ編集装置は、手書き入力された筆跡
データを編集する手書きデータ編集装置であって、筆跡
データを手書き入力するストローク入力手段と、筆跡デ
ータの編集を行う場合に、どの筆跡データを編集の対象
とするかの指示と、編集内容の指示とを表す編集指示デ
ータを入力する編集指示入力手段と、筆跡データが、文
字を構成する筆跡データか、図形を構成する筆跡データ
かを、所定の規則に従って判定する判定手段と、文字を
構成する筆跡データを文字グループにグループ化し、図
形を構成する筆跡データを図形グループにグループ化す
ると共に、各グループと筆跡データとの対応関係を表す
情報と、各グループを包含する領域に関する情報とを生
成するグループ情報生成手段と、筆跡データと、前記グ
ループ情報生成手段により生成された情報とを保持する
データ保持手段と、編集指示データと、前記データ保持
手段に保持される情報とに基づいて、編集の対象とする
一つ又は複数の筆跡データを選択する編集対象選択手段
と、編集指示データと、前記編集対象選択手段による選
択の結果と、前記データ保持手段に保持される情報とに
基づいて、筆跡データの再グループ化を行う再グループ
化手段とを有する。
【0132】ストローク入力手段から手書き入力された
筆跡データは、入力直後に判定手段により文字を構成す
る筆跡データか、図形を構成する筆跡データかを判定さ
れ、さらにグループ情報生成手段によりグループ化され
ると共に、各グループに関する情報が生成される。生成
された情報は、筆跡データと共にデータ保持手段に保持
される。
【0133】編集指示入力手段から入力された編集指示
データと、データ保持手段に保持されている情報とに基
づいて、編集対象選択手段は、操作者から編集の対象と
して選択された筆跡データを選択し、再グループ化手段
が、編集指示データと、データ保持手段に保持されてい
る情報と、編集対象選択手段による選択の結果とに基づ
いて、筆跡データの再グループ化を行うため、操作者の
認識を取り入れて、手書きデータが文字を表すものであ
るか、図形を表すものであるかという判定を、より正確
に行うことが可能になるという効果がある。
【0134】また、前記編集対象選択手段は、編集指示
データから、編集の対象とする筆跡データが包含される
べき領域として指示された選択領域を決定する選択領域
決定部と、選択領域と、文字グループを包含する領域と
の重なり具合を算出し、重なり具合が所定の割合以上で
あれば、当該文字グループを編集対象として選択する文
字グループ選択部と、選択領域と、図形グループを包含
する領域との重なり具合を算出し、重なり具合が所定の
割合以上であれば、当該図形グループを編集対象として
選択する図形グループ選択部とを有することもできる。
【0135】選択領域決定部は、編集指示データから選
択領域を決定し、文字グループ選択部は、選択領域と、
文字グループを包含する領域との重なり具合を算出し、
重なり具合が所定の割合以上であれば、当該文字グルー
プを編集対象として選択し、図形グループ選択部は、選
択領域と、図形グループを包含する領域との重なり具合
を算出し、重なり具合が所定の割合以上であれば、当該
図形グループを編集対象として選択することにより、編
集指示データが、例えばジェスチャ認識装置により、編
集の対象とする筆跡データの範囲を指定するような形式
で入力された場合に、適切に編集対象を選択することが
できるという効果がある。
【0136】また、前記図形グループ選択部は、前記文
字グループ選択部により選択された文字グループが存在
しない場合に、図形を構成する筆跡データのうち、選択
領域に含まれる部分を有する筆跡データが存在すれば、
当該筆跡データを編集対象として選択することもでき
る。一般に、文字グループを編集対象として指定する場
合は、当該文字グループ全体を包含するような編集指示
データを入力するのが通常であるが、図形グループを指
定する場合であって、例えば図形の内部に存在する文字
を編集したくない場合など、図形グループ全体を包含す
るような編集指示データを入力することができない場合
がある。図形グループ選択部が上記の処理を行うことに
より、図形の一部をチェックするような入力が行われた
場合に、当該図形グループが編集対象として選択された
という判定を行うことが可能になる。
【0137】また、前記グループ情報生成手段は、前記
判定手段により、図形を構成する筆跡データであると判
定された複数の筆跡データが、一つの文字グループとの
間で、位置関係に関する所定の条件を満たす場合に、当
該複数の筆跡データを図形グループにグループ化し、所
定の情報を生成することもできる。以上のような処理を
行うことにより、図形を構成する筆跡データのグループ
化が、より適切に行えるという効果がある。
【0138】また、前記再グループ化手段は、前記判定
手段により図形を構成する筆跡データと判定された筆跡
データについて、当該筆跡データを含む図形グループが
前記図形グループ選択部により選択されていない場合で
あって、当該筆跡データが選択領域に含まれる部分を有
する場合に当該筆跡データを保持する図形筆跡保持部
と、前記文字グループ選択部により文字グループが選択
され、かつ、前記図形筆跡保持部に保持されている筆跡
データが存在する場合に、当該筆跡データと、選択され
た文字グループとの位置関係が所定の条件を満たすか否
かを判定する筆跡判定部と、前記筆跡判定部により、所
定の条件を満たすと判定された場合に、当該筆跡データ
を文字を構成する筆跡データと判定し直して、当該文字
グループに編入するグループ再構成部とを有することも
できる。
【0139】以上のような構成をとることにより、例え
ば筆跡データ入力直後の時点で、文字を構成する筆跡デ
ータの一部が、誤って図形を構成する筆跡データである
と誤判断されたような場合に、操作者の編集操作に基づ
いて、当該筆跡データを文字グループに組み入れること
が可能となるため、文字を構成する筆跡データと、図形
を構成する筆跡データとの識別を、より正確に行うこと
ができるという効果がある。
【0140】また、前記再グループ化手段は、前記判定
手段により図形を構成する筆跡データと判定された筆跡
データについて、当該筆跡データを含む図形グループが
前記図形グループ選択部により選択されていない場合で
あって、当該筆跡データが選択領域に含まれる部分を有
する場合に当該筆跡データを保持する図形筆跡保持部
と、前記文字グループ選択部により文字グループが選択
されておらず、かつ、前記図形筆跡保持部に保持されて
いる筆跡データが存在する場合に、当該筆跡データとの
位置関係が、所定の条件を満たす文字グループが存在す
るか否かを判定する筆跡判定部と、前記筆跡判定部によ
り、存在すると判定された場合に、当該筆跡データを文
字を構成する筆跡データと判定し直して、当該文字グル
ープに編入するグループ再構成部とを有することもでき
る。
【0141】以上のような構成をとることにより、例え
ば筆跡データ入力直後の時点で、行を構成する文字を表
す筆跡データが、誤って、図形を構成する筆跡データで
あると誤判断されたような場合に、操作者の編集操作に
基づいて、当該筆跡データを行グループに組み入れるこ
とが可能となるため、文字を構成する筆跡データと、図
形を構成する筆跡データとの識別を、より正確に行うこ
とができるという効果がある。
【0142】また、前記再グループ化手段は、前記判定
手段により文字を構成する筆跡データと判定された筆跡
データについて、当該筆跡データを含む文字グループが
前記文字グループ選択部により選択されていない場合で
あって、当該筆跡データが選択領域に含まれる部分を有
する場合に当該筆跡データを保持する文字筆跡保持部
と、前記図形グループ選択部により図形グループが選択
され、かつ、前記文字筆跡保持部に保持されている筆跡
データが存在する場合に、当該筆跡データと、選択され
た図形グループとの位置関係が所定の条件を満たすか否
かを判定する筆跡判定部と、前記筆跡判定部により、所
定の条件を満たすと判定された場合に、当該筆跡データ
を図形を構成する筆跡データと判定し直して、当該図形
グループに編入するグループ再構成部とを有することも
できる。
【0143】以上のような構成をとることにより、例え
ば筆跡データ入力直後の時点で、図形を構成する筆跡デ
ータが、誤って、文字を構成する筆跡データであると誤
判断されたような場合に、操作者の編集操作に基づい
て、当該筆跡データを図形グループに組み入れることが
可能となるため、文字を構成する筆跡データと、図形を
構成する筆跡データとの識別を、より正確に行うことが
できるという効果がある。
【0144】また、前記再グループ化手段は、前記判定
手段により文字を構成する筆跡データと判定された筆跡
データについて、当該筆跡データを含む文字グループが
前記文字グループ選択部により選択されていない場合で
あって、当該筆跡データが選択領域に含まれる部分を有
する場合に当該筆跡データを保持する文字筆跡保持部
と、前記図形グループ選択部により図形グループが選択
されておらず、かつ、前記文字筆跡保持部に保持されて
いる筆跡データが存在する場合に、当該筆跡データを図
形を構成する筆跡データと判定し直す筆跡再判定部とを
有することもできる。
【0145】以上のような構成をとることにより、操作
者の編集操作に基づいて、文字を構成する筆跡データ
と、図形を構成する筆跡データとの識別を、より正確に
行うことができるという効果がある。また、前記再グル
ープ化手段はさらに、前記筆跡再判定部により図形を構
成する筆跡データと判定し直された筆跡データとの位置
関係が、所定の条件を満たす図形グループが存在するか
否かを判定する筆跡判定部と、前記筆跡判定部により、
存在すると判定された場合に、当該筆跡データを、当該
図形グループに編入するグループ再構成部とを有するこ
ともできる。
【0146】以上のような構成をとることにより、文字
を構成する筆跡データと、図形を構成する筆跡データと
の識別を、より正確に行うことができるだけでなく、再
判断の結果に基づいて図形グループを再グループ化する
ことにより、その後の図形グループの編集を、より容易
に行うことができるという効果がある。また、前記手書
きデータ編集装置はさらに、編集指示データが指示する
編集内容に基づいて、データ保持手段に保持されている
筆跡データを編集する筆跡データ編集手段を有し、前記
筆跡データ編集手段は、編集の対象として文字グループ
が選択された場合と、図形グループが選択された場合と
で、編集方法を自動的に切り替えることもできる。
【0147】文字グループと図形グループとの再グルー
プ化の結果による、より正確な文字と図形との識別結果
に基づいて筆跡データの編集を行うため、操作者が個別
に編集モードを切り替えなくても適切な方法で筆跡デー
タの編集を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における手書きデータ編
集装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態の手書きデータ編集装置における
文字グループのデータ構造を示す図である。
【図3】本実施の形態の手書きデータ編集装置における
外接矩形情報について説明するための図である。
【図4】本実施の形態の手書きデータ編集装置における
図形グループのデータ構造を示す図である。
【図5】本実施の形態の手書きデータ編集装置における
初期グループ化処理の処理内容を示すフロ−チャ−トで
ある。
【図6】本実施の形態の手書きデータ編集装置において
矩形の重なり具合の算出方法を説明するための図であ
る。
【図7】本実施の形態の手書きデータ編集装置におい
て、編集指示がなされた場合の処理内容を示すフロ−チ
ャ−トである。
【図8】編集対象選択処理の詳細な処理内容を示すフロ
−チャ−トである。
【図9】編集対象選択処理の詳細な処理内容を示すフロ
−チャ−トである。
【図10】グループ再構成処理の詳細な処理内容を示す
フロ−チャ−トである。
【図11】グループ再構成処理の詳細な処理内容を示す
フロ−チャ−トである。
【図12】グループ再構成処理の詳細な処理内容を示す
フロ−チャ−トである。
【図13】本実施の形態の手書きデータ編集装置の動作
の具体例を説明するための図である。
【図14】本実施の形態の手書きデータ編集装置の動作
の具体例を説明するための図である。
【図15】本実施の形態の手書きデータ編集装置の動作
の具体例を説明するための図である。
【図16】従来の手書きデータ編集装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図17】従来の手書きデータ編集装置による編集につ
いて説明するための図である。
【符号の説明】
1 筆跡データ入力部 2 筆跡データ抽出部 3 筆跡データ振り分け部 4 筆跡データ管理部 5 表示部 6 筆跡データ保持部 7 編集対象選択部 8 筆跡データ編集部 9 文字図形分離部 10 入力時グループ構成部 11 編集時グループ構成部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手書き入力された筆跡データを編集する
    手書きデータ編集装置であって、 筆跡データを手書き入力するストローク入力手段と、 筆跡データの編集を行う場合に、どの筆跡データを編集
    の対象とするかの指示と、編集内容の指示とを表す編集
    指示データを入力する編集指示入力手段と、 筆跡データが、文字を構成する筆跡データか、図形を構
    成する筆跡データかを、所定の規則に従って判定する判
    定手段と、 文字を構成する筆跡データを文字グループにグループ化
    し、図形を構成する筆跡データを図形グループにグルー
    プ化すると共に、各グループと筆跡データとの対応関係
    を表す情報と、各グループを包含する領域に関する情報
    とを生成するグループ情報生成手段と、 筆跡データと、前記グループ情報生成手段により生成さ
    れた情報とを保持するデータ保持手段と、 編集指示データと、前記データ保持手段に保持される情
    報とに基づいて、編集の対象とする一つ又は複数の筆跡
    データを選択する編集対象選択手段と、 編集指示データと、前記編集対象選択手段による選択の
    結果と、前記データ保持手段に保持される情報とに基づ
    いて、筆跡データの再グループ化を行う再グループ化手
    段とを有することを特徴とする手書きデータ編集装置。
  2. 【請求項2】 前記編集対象選択手段は、 編集指示データから、編集の対象とする筆跡データが包
    含されるべき領域として指示された選択領域を決定する
    選択領域決定部と、 選択領域と、文字グループを包含する領域との重なり具
    合を算出し、重なり具合が所定の割合以上であれば、当
    該文字グループを編集対象として選択する文字グループ
    選択部と、 選択領域と、図形グループを包含する領域との重なり具
    合を算出し、重なり具合が所定の割合以上であれば、当
    該図形グループを編集対象として選択する図形グループ
    選択部とを有することを特徴とする請求項1記載の手書
    きデータ編集装置。
  3. 【請求項3】 前記図形グループ選択部は、 前記文字グループ選択部により選択された文字グループ
    が存在しない場合に、図形を構成する筆跡データのう
    ち、選択領域に含まれる部分を有する筆跡データが存在
    すれば、当該筆跡データを編集対象として選択すること
    を特徴とする請求項2記載の手書きデータ編集装置。
  4. 【請求項4】 前記グループ情報生成手段は、 前記判定手段により、図形を構成する筆跡データである
    と判定された複数の筆跡データが、一つの文字グループ
    との間で、位置関係に関する所定の条件を満たす場合
    に、当該複数の筆跡データを図形グループにグループ化
    し、所定の情報を生成することを特徴とする請求項1、
    2又は3記載の手書きデータ編集装置。
  5. 【請求項5】 前記再グループ化手段は、 前記判定手段により図形を構成する筆跡データと判定さ
    れた筆跡データについて、当該筆跡データを含む図形グ
    ループが前記図形グループ選択部により選択されていな
    い場合であって、当該筆跡データが選択領域に含まれる
    部分を有する場合に当該筆跡データを保持する図形筆跡
    保持部と、 前記文字グループ選択部により文字グループが選択さ
    れ、かつ、前記図形筆跡保持部に保持されている筆跡デ
    ータが存在する場合に、当該筆跡データと、選択された
    文字グループとの位置関係が所定の条件を満たすか否か
    を判定する筆跡判定部と、 前記筆跡判定部により、所定の条件を満たすと判定され
    た場合に、当該筆跡データを文字を構成する筆跡データ
    と判定し直して、当該文字グループに編入するグループ
    再構成部とを有することを特徴とする請求項2記載の手
    書きデータ編集装置。
  6. 【請求項6】 前記再グループ化手段は、 前記判定手段により図形を構成する筆跡データと判定さ
    れた筆跡データについて、当該筆跡データを含む図形グ
    ループが前記図形グループ選択部により選択されていな
    い場合であって、当該筆跡データが選択領域に含まれる
    部分を有する場合に当該筆跡データを保持する図形筆跡
    保持部と、 前記文字グループ選択部により文字グループが選択され
    ておらず、かつ、前記図形筆跡保持部に保持されている
    筆跡データが存在する場合に、当該筆跡データとの位置
    関係が、所定の条件を満たす文字グループが存在するか
    否かを判定する筆跡判定部と、 前記筆跡判定部により、存在すると判定された場合に、
    当該筆跡データを文字を構成する筆跡データと判定し直
    して、当該文字グループに編入するグループ再構成部と
    を有することを特徴とする請求項2記載の手書きデータ
    編集装置。
  7. 【請求項7】 前記再グループ化手段は、 前記判定手段により文字を構成する筆跡データと判定さ
    れた筆跡データについて、当該筆跡データを含む文字グ
    ループが前記文字グループ選択部により選択されていな
    い場合であって、当該筆跡データが選択領域に含まれる
    部分を有する場合に当該筆跡データを保持する文字筆跡
    保持部と、 前記図形グループ選択部により図形グループが選択さ
    れ、かつ、前記文字筆跡保持部に保持されている筆跡デ
    ータが存在する場合に、当該筆跡データと、選択された
    図形グループとの位置関係が所定の条件を満たすか否か
    を判定する筆跡判定部と、 前記筆跡判定部により、所定の条件を満たすと判定され
    た場合に、当該筆跡データを図形を構成する筆跡データ
    と判定し直して、当該図形グループに編入するグループ
    再構成部とを有することを特徴とする請求項2記載の手
    書きデータ編集装置。
  8. 【請求項8】 前記再グループ化手段は、 前記判定手段により文字を構成する筆跡データと判定さ
    れた筆跡データについて、当該筆跡データを含む文字グ
    ループが前記文字グループ選択部により選択されていな
    い場合であって、当該筆跡データが選択領域に含まれる
    部分を有する場合に当該筆跡データを保持する文字筆跡
    保持部と、 前記図形グループ選択部により図形グループが選択され
    ておらず、かつ、前記文字筆跡保持部に保持されている
    筆跡データが存在する場合に、当該筆跡データを図形を
    構成する筆跡データと判定し直す筆跡再判定部とを有す
    ることを特徴とする請求項2記載の手書きデータ編集装
    置。
  9. 【請求項9】 前記再グループ化手段はさらに、 前記筆跡再判定部により図形を構成する筆跡データと判
    定し直された筆跡データとの位置関係が、所定の条件を
    満たす図形グループが存在するか否かを判定する筆跡判
    定部と、 前記筆跡判定部により、存在すると判定された場合に、
    当該筆跡データを、当該図形グループに編入するグルー
    プ再構成部とを有することを特徴とする請求項8記載の
    手書きデータ編集装置。
  10. 【請求項10】 前記手書きデータ編集装置はさらに、 編集指示データが指示する編集内容に基づいて、データ
    保持手段に保持されている筆跡データを編集する筆跡デ
    ータ編集手段を有し、 前記筆跡データ編集手段は、 編集の対象として文字グループが選択された場合と、図
    形グループが選択された場合とで、編集方法を自動的に
    切り替えることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに
    記載の手書きデータ編集装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004227564A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Microsoft Corp インクディバイダおよび関連するアプリケーションプログラムインターフェース
JP2006072639A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Ricoh Co Ltd 手書き情報分割装置、手書き情報分割方法、手書き情報分割プログラム及び記録媒体

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KR100975504B1 (ko) 2003-01-21 2010-08-11 마이크로소프트 코포레이션 어플리케이션 프로그램에 이용가능한 정보를 만들기 위한 방법, 컴퓨터 판독가능 기록 매체, 및 컴퓨터 시스템
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