JPH1020893A - 符号器及び復号器 - Google Patents

符号器及び復号器

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JPH1020893A
JPH1020893A JP8170005A JP17000596A JPH1020893A JP H1020893 A JPH1020893 A JP H1020893A JP 8170005 A JP8170005 A JP 8170005A JP 17000596 A JP17000596 A JP 17000596A JP H1020893 A JPH1020893 A JP H1020893A
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JP
Japan
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predictor
block
prediction error
quantization step
signal
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JP8170005A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Tsuboka
英一 坪香
Junichi Nakabashi
順一 中橋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ信号のディジタル伝送を可能にする
従来の符号器では,装置が複雑になり,実用化の点で問
題があった。 【解決手段】 入力信号を一定の時間間隔で区切り,そ
れぞれのブロックを…,Ai-1,Ai,Ai+1,…とする
とき,各ブロック毎に予測係数を決める予測係数決定手
段と,該予測係数によって定まる予測器の出力と実際の
信号との予測誤差を算出する予測誤差算出手段と,該予
測誤差信号から量子化ステップ幅を前記各ブロック毎に
決定する量子化ステップ幅決定手段とからなるブロック
パラメータ決定手段と,前記ブロックの時間間隔に等し
い遅延時間を有し,前記入力信号を遅延する遅延手段
と,前記遅延される前のブロックAiについて前記ブロ
ックパラメータ決定手段で算出された予測係数と量子化
ステップ幅を用いて前記遅延手段で遅延されたブロック
iの信号を予測符号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,音声等のアナログ
信号を少ないビット数で忠実に符号化する符号器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】音声信号等のアナログ信号をディジタル
化して伝送する場合,伝送効率を上げるためにできるだ
け少ないビット数で伝送する方法が種々考案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな従来技術では、ある程度の効果が得られるものの,
多くの場合,装置が複雑になり,実用化の点で問題があ
った。
【0004】そこで、本発明は、このような課題を考慮
して、処理量の少ない方法で,ビット圧縮率が高く,高
品質なアナログ信号のディジタル伝送を可能にする符号
器及び復号器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の請求項1の本発明は,入力信号を一定の時間間隔で区
切って得られた複数のブロックについて,その各ブロッ
ク毎に予測係数を決める予測係数決定手段と,該予測係
数によって定まる予測器の出力と前記ブロックに含まれ
る信号との間の予測誤差を算出する予測誤差算出手段
と,該予測誤差信号から量子化ステップ幅を前記各ブロ
ック毎に決定する量子化ステップ幅決定手段とを有する
ブロックパラメータ決定手段と,前記ブロックの時間間
隔に等しい遅延時間を有し,前記入力信号を遅延する遅
延手段と,前記遅延される前のブロックについて前記ブ
ロックパラメータ決定手段で算出された予測係数と量子
化ステップ幅を用いて,前記遅延手段で遅延されたブロ
ックの信号を予測符号化する予測符号化手段とを備えた
ことを特徴とする符号器である。
【0006】また、請求項2に記載の本発明は、入力信
号を一定の時間間隔で区切って得られた複数のブロック
について,その各ブロック毎に予測係数を決める予測係
数決定手段と,該予測係数によって定まる予測器の出力
と前記ブロックに含まれる信号との間の予測誤差を算出
する予測誤差算出手段と,該予測誤差信号から量子化ス
テップ幅を前記各ブロック毎に決定する量子化ステップ
幅決定手段とを有するブロックパラメータ決定手段と,
前記ブロックの時間間隔に等しい遅延時間を有し,前記
入力信号を遅延する遅延手段と,前記遅延される前のブ
ロックについて前記ブロックパラメータ決定手段で算出
された予測係数と量子化ステップ幅を用いて,前記遅延
手段で遅延されたブロックの信号を予測符号化する予測
符号化手段と,アナログ信号をnビット/標本のディジ
タル信号に変換するA/D変換器とを備え,該予測符号
化手段は,前記ブロックパラメータ決定手段において決
定された予測係数を持つ予測器と,該予測器の出力たる
予測値と,前記A/D変換器の出力との差をとる減算器
と,前記ブロックパラメータ決定手段において決定され
た量子化ステップ情報に従って,該減算器の出力をmビ
ット/標本(m≦n)にビット圧縮する圧縮器と,該圧
縮器の出力をnビット/標本の信号に復元する伸張器
と,該伸張器の出力と前記予測器の出力との和を算出
し,その出力を前記予測器に入力する加算器とを有し,
前記圧縮器の出力符号を符号器の出力とすることを特徴
とする符号器である。
【0007】なお、前記ブロックパラメータ決定手段に
おける予測係数決定手段は,複数の予測器と,それぞれ
の予測器に対応する予測誤差を算出する予測誤差算出手
段と,前記各ブロック内における前記それぞれの予測器
に対応する各予測誤差の電力に関連した量を算出する電
力値算出手段と,該電力値算出手段の出力が最小の予測
器を選択する最適予測器選択手段とを有し,予測係数決
定手段は,該最適の予測器の予測係数を以て該ブロック
において決定された予測係数となし,量子化ステップ幅
決定手段は,該選択された予測器による予測誤差から該
ブロックの入力信号に対する量子化ステップ幅を決定す
るとしてもよい。
【0008】また、前記量子化ステップ幅決定手段は,
mビット/標本で符号化するとするとき,各ブロック内
における予測誤差のピーク値がmビット/標本で符号化
できる最小の量子化ステップ幅とするとしてもよい。
【0009】また、この最小の量子化ステップ幅の近似
的な値として、nビットで符号化するときの量子化ステ
ップ幅を△,20を1ビット目として,各ブロック内に
おける予測誤差のピーク値の1の立つ最高位のビット位
置をiとするとき,m−1≧iのときはそのブロック内
の予測誤差を符号化する量子化ステップ幅を△,m−1
<iのときはそのブロック内の予測誤差を符号化する量
子化ステップ幅を2i- m△とするとしてもよい。
【0010】また、前記電力値算出手段は,ブロック内
の予測誤差の各標本値の2乗和とするとしてもよい。
【0011】また、前記電力値算出手段は,ブロック内
の予測誤差の各標本値の絶対値の和とするとしてもよ
い。
【0012】請求項8に記載の本発明は、請求項1記載
の符号器で符号化された予測誤差信号と,予測器に関す
る情報と,量子化ステップ幅に関する情報とを受け取
り,該受信信号を符号化する前の信号に復元する復号器
であって,受信された予測誤差信号を,前記量子化ステ
ップ情報を用いて,該量子化ステップで符号化される前
の予測誤差信号に復元する伸張器と,前記予測器に関す
る情報を用いて得られる前記符号化で用いられた予測器
と同様の予測器と,前記伸張された予測誤差信号と前記
予測器の出力とを加算する加算器とを備え,該加算器の
出力を以て復号信号となすことを特徴とする復号器であ
る。
【0013】請求項9に記載の本発明は、請求項2記載
の符号器で符号化された予測誤差信号と,予測器に関す
る情報と,量子化ステップ幅に関する情報とを受け取
り,該受信信号を符号化する前の信号に復元する復号器
であって,受信された予測誤差信号を,前記量子化ステ
ップ情報を用いて,該量子化ステップで符号化される前
の予測誤差信号に復元する伸張器と,前記予測器に関す
る情報を用いて得られる前記符号化で用いられた予測器
と同様の予測器と,前記伸張された予測誤差信号と前記
予測器の出力とを加算する加算器とを備え,該加算器の
出力または前記予測器の出力を以て復号信号となすもの
であって,復号器における予測器は,前記符号器の備え
る予測器と同様な複数の予測器からなり,前記予測器に
関する情報は,前記符号器で何れの予測器が選ばれたか
という情報であるとし,該情報を用いて,復号器におけ
る予測器としてそれと同じ予測器が選択されるようにな
したことを特徴とする復号器である。
【0014】なお、請求項1記載の符号器では、前記ブ
ロックパラメータ決定手段は,複数の予測器と,それぞ
れの予測器に対応する予測誤差を算出する予測誤差算出
手段と,該各予測誤差算出手段の出力の,前記各ブロッ
ク内における前記各予測器に対応する予測誤差のピーク
値を検出するピーク値算出手段と,該ピーク値算出手段
の出力が最小の予測器を選択する最適予測器選択手段
と,該最適の予測器の予測係数を以て該ブロックにおい
て決定された予測係数となす予測係数決定手段と,mビ
ット/標本で符号化するとするとき,該ブロック内にお
ける該選択された予測器の予測誤差のピーク値がmビッ
ト/標本で符号化できる最小の量子化ステップ幅とする
量子化ステップ幅決定手段とを備えたとしてもよい。
【0015】また、請求項1記載の符号器では、前記ブ
ロックパラメータ決定手段は,複数の予測器と,それぞ
れの予測器に対応する予測誤差を算出する予測誤差算出
手段と,該各予測誤差算出手段の出力の,前記各ブロッ
ク内における前記各予測器に対応する予測誤差のピーク
値を検出するピーク値算出手段と,該ピーク値算出手段
の出力が最小の予測器を選択する最適予測器選択手段
と,該最適の予測器の予測係数を以て該ブロックにおい
て決定された予測係数となす予測係数決定手段と,mビ
ット/標本で符号化するとするとき,nビットで符号化
するときの量子化ステップ幅を△,20を1ビット目と
して,各ブロック内における予測誤差のピーク値の1の
立つ最高位のビット位置をiとするとき,m−1≧iの
ときはそのブロック内の予測誤差を符号化する量子化ス
テップ幅を△,m−1<iのときはそのブロック内の予
測誤差を符号化する量子化ステップ幅を2i-m△とする
量子化ステップ幅決定手段とを備えたとしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て,図面を参照しながら説明する。
【0017】本発明の符号器に係る一実施の形態につい
て,その構成図である図1を参照しながら説明する。本
実施の形態の符号器については,最適予測器の選定及び
量子化ステップの決定と,最適圧縮符号化に大別して説
明する。 (1)最適予測器の選定及び量子化ステップの決定 図1において,100はアナログ信号の入力端子,10
1は複数の予測器からなる予測器群,102〜104は
減算器,105〜107はピーク値検出部,108〜1
10は電力値計算部,111は最適予測器決定部,11
2はピーク値選択部,113は量子化ステップ情報発生
部である。
【0018】次に,各部の動作について説明する。
【0019】101〜113において,音声入力信号は
一定の長さの時間間隔(ブロック)に区切られ,そのブ
ロックを最適に符号化すべきパラメータがそのブロック
毎に計算される。いま,第i番のブロック(ブロック
i)が符号化されるものとして説明する。入力端子10
0に入ってくる音声入力信号は,A/D変換器でnビッ
ト/標本のディジタル信号に変換されているものとし,
mビット/標本に圧縮されるものとする。但し,m<n
とする。
【0020】1.予測誤差の計算 第i番のブロックのnビット/標本の信号は,予測器群
101の各予則器と,それぞれに連なるN個の減算器
(102,103,…,104)に供給され,予測誤差
が計算される。例えば,予測器2とそれに連なる減算器
103では,予測器2で予測された予測値と第i番のブ
ロックの信号との間の差分が予測誤差として計算され
る。
【0021】ここで,予測器k(1≦k≦N,kは整
数)で予測されるべきサンプルstの予測値skt *は,そ
のサンプルstの時間的前の数サンプルst-c(1), s
t-c(2),…, st-c(R)に基づいて計算され,その予測に
は線形予測が用いられ得る。ここに,stは時点tにお
けるサンプル値を意味し,c(r)は予め定められた定数
である。通常は,c(r)=rとする場合が多い。
【0022】この場合,線形予測は具体的には次のよう
にして行われる。即ち,予測値skt *は,次の(数1)
で与えられる。
【0023】
【数1】skt *=ak1t-c(1)+ak2t-c(2)+…+a
kRt-c(R) 但し,ak1, ak2, …, akRは予測器kの予測係数と
し,本実施の形態では,ak1, ak2, …, akRは予測器
k毎に予め設定されているものとする。
【0024】従って,ekt=st−skt *により算出され
るektが,予測器kとそれに連なる減算器を用いて算出
される予測誤差となる。
【0025】2.各予測誤差のピーク値の求め方 N個のピーク値検出部105〜107は,N個の予測器
とその各々に連なる減算器で求められたN個の予測誤差
信号の各々に対する絶対値のピーク値をそのブロック
(ブロックi)に対する処理が終了するまでホールドす
る。
【0026】ピーク値選択部112は,N個のピーク値
検出部105〜107でホールドされているピーク値の
中から最大のピーク値Piを検出する。
【0027】3.各予測誤差の平均電力の求め方 N個の電力値計算部108〜110は,ブロックiに対
して,N個の予測誤差信号の平均電力を計算する。即
ち,ブロックi内の最初のサンプル時刻をti1,最終の
サンプル時刻をti2とすれば,予測器kによる予測誤差
の平均電力は,次の(数2)又は(数3)とすることが
できる。
【0028】
【数2】
【0029】
【数3】
【0030】但し,ブロックサイズはiに関わらず一定
であるから,実際にはti2−ti1で割る必要はない。
【0031】4.最適予測器の選定 最適予測器決定部111は,次の(数4)によりki
算出するものである。
【0032】
【数4】
【0033】即ち,最適予測器決定部111は,各ブロ
ックに対して予測誤差の平均電力が最小になる予測器を
判別する。ブロック内の予測誤差の平均電力が最小にな
る予測器がそのブロックに対する最適な予測器となる。
【0034】5.量子化ステップの決定 量子化ステップ情報発生部113は,ピーク値選択部1
12により検出されたピーク値Piをmビット(m<
n)で符号化できるように量子化ステップ幅Δiを決定
するものである。ブロックi内のサンプルは,この量子
化ステップΔiによって符号化される。
【0035】以上のようにして,101〜113によっ
てブロックiの信号を符号化するための予測器の選択
と,量子化ステップの決定が行われる。 (2)最適圧縮符号化 図1において,114は1ブロック遅延部であって,第
i番のブロックがこの出力に出現するときには,上記の
ようにして,同ブロックi内の信号に対する量子化ステ
ップ幅Δiの決定と最適予測器kiの選定が終わっている
ことになる。
【0036】従って,最適予測器(予測器kiとす
る。)と量子化ステップ幅Δiを用いて,この遅延され
た信号を符号化すれば、最適な符号化が可能となる。
【0037】1.最適圧縮 減算器115は,遅延部114の出力信号から最適予測
器により出力された予測信号を差し引いて,それにより
得られた予測誤差を圧縮器116に出力する。
【0038】圧縮器116は,前記量子化ステップΔi
を用いて,nビット/標本の信号をmビット/標本の信
号に変換する(圧縮する)。但し,m<nとする。
【0039】2.最適符号化 伸張器117は,圧縮器116と逆の作用を前記ビット
低減された信号に及ぼし,nビット/標本の信号を復元
する。前記圧縮伸張操作を受けた結果,伸張器117の
出力信号は,量子化誤差を含んでいる。この復元された
信号は加算器118に入力される。
【0040】119は前記予測器群101と全く同様な
予測器からなり,加算器118の出力はそれらN個の予
測器に入力される。
【0041】スイッチ120は,ブロックiの信号に対
して,前記最適予測器決定部111で選ばれた予測器k
iの出力を選択し,その出力を前記減算器115と前記
加算器118に供給する。
【0042】即ち,スイッチ120の出力は,1ブロッ
ク遅延部114の出力の予測値である。減算器115で
は予測誤差が計算される。加算器118では,伸張器1
17の出力として得られる予測誤差にスイッチ120の
出力が加算され,予測誤差のない信号(勿論,量子化誤
差は含む)が得られることになる。
【0043】一方,圧縮器116から出力されたビット
低減された信号と,前記量子化ステップ情報と,最適予
測器情報とが多重部121で多重されて,符号化出力と
して送出される。
【0044】図3は,本実施の形態の符号器から伝送さ
れる符号化出力の一例を示す図である。(a)はA/D
変換器の出力(本符号器への入力),(b)は遅延回路
114の出力,(c)は圧縮器116の出力,(d)は
多重部121の出力である。音声入力信号は,T秒間隔
のN個のブロックに区切られており,その各ブロックは
iで表される。但し,iは1≦i≦Nであり,整数で
あるとする。
【0045】量子化ステップ情報発生部113は,
(a)における各ブロックAiについて最適量子化ステ
ップを決定する。圧縮器116は,その最適量子化ステ
ップを,その決定に必要なT秒間遅延された図3(b)
におけるAiに適用し,その結果を(c)におけるAi'
として出力する。しかる後,多重部121は,(c)で
示される各ブロックAi'の前に,そのブロックAi'に適
用された量子化ステップ情報Riを多重化して,(d)
に示されるような多重化された信号を出力する。
【0046】本発明の復号器に係る一実施の形態につい
て,その構成図である図2を参照しながら説明する。図
2の復号器は,図1の符号器に対応する。端子200は
受信データの入力端子である。入力されたデータは,受
信データ分離部201で,予測器選択情報,量子化ステ
ップ制御情報,音声情報に分けられる。分けられた音声
情報は伸張器202に入力される。伸張器202は前記
伸張器117と全く同様の動作を行うものであり,ビッ
ト低減された標本値を,量子化ステップ情報に基づいて
元のビット数に戻すものである。加算器203,予測器
群204,スイッチ205は前記符号器における加算器
118,予測器群119,スイッチ120と全く同様な
動作を行うものであって,スイッチ205が予測器群2
04における何れの予測器の出力を選ぶかは,データ分
離部201で分離された予測器選択情報に基づいて行わ
れる。結局,加算器203の出力には,符号器における
加算器118の出力と全く同じ信号が得られる。この信
号が複合音声信号として端子206に得られることにな
る。
【0047】次に,図1の符号器における量子化ステッ
プの制御の一実施の形態について説明する。A/D変換
器(図示せず)は12ビット/標本のA/D変換器と
し,これを8ビットに変換するものとする。12ビット
の符号の各ビットをMSBからb11, b10, …, b1,
0とし,本符号は折り返し2進符号とする。即ち,b
11は正負の区別を表す符号であり,b10, …, b1, b0
は絶対値を自然2進で表したものとする。
【0048】量子化ステップを決定する方法としては,
量子化誤差電力が最小になるようにするのが最も良い
が,ここでは,ブロックi内の最大値を符号化し得るほ
ぼ最小に近い量子化ステップでそのブロック内の信号を
量子化する方法を採用する。即ち,ピーク値選択部11
2は,ブロックAiにおける各標本値を監視し,その絶
対値の最大のものを抽出する。
【0049】そのとき,その標本値が符号ビット(MS
B)を除いて,1の立つ最大ビットがbj(10≧j≧
7)であって,Ai内の標本値に対して,bj-1, …, b
j-6のすべてが1のとき,b11, bj, bj-1, …, bj-6
をそのまま伝送し,またAi内の標本値に対して,
j-1, …, bj-6 の何れかが0の時,2jj+2j-1
j-1+…+2j-6j-6+2j-6j-7を計算し,その結
果,2jj+2j-1j-1+2j- 2j-2+…+2j-6j-6
が得られたとすれば,c11, cj, …, cj-6の8ビット
を伝送する。
【0050】また,その標本値が符号ビットを除いて,
1の立つ最大ビットがbj(6≧j)の時,b11, bj,
…, b0, 0, …, 0又はb11, 0, …, 0, bj, …,
0を伝送する。ここに,挿入される0の数は,6−j
であって,伝送ビット数が8になるように挿入される。
【0051】量子化ステップ情報Riは,前記伝送され
てきた8ビットの信号を元の12ビット/標本の符号に
戻す際,前記bj,cjが第何ビット目に相当するかと言
う情報である。
【0052】以上のことを図4を用いて具体的に説明す
る。図4(a)の符号は,図1の圧縮器116において
帯域圧縮する前の12ビット/標本の符号の一例であっ
て,ブロックAiに属し,ブロックAiにおいてはb10
9に1は現れなかったが,b8に1が現れたとする。この
ときブロックAi内の符号は一般に(a)のように表せ
る。この場合は11>j≧7であって,(b)は(a)
に対して8ビットの信号を得るためにb1を四捨五入
(2進符号であるから実際は0捨1入)して得られる符
号,(c)は実際に伝送される符号である。
【0053】従って,復号器では符号(c)から(b)
が得られる。(d)はAi内の符号でb8=b7=…=b2
=1となる場合であって,b1,b0は切り捨てられ,
(e)が伝送される符号となり,復号器では(f)が得
られることになる。
【0054】以上のビット圧縮の方法を一般に述べれ
ば,「nビットで符号化するときの量子化ステップ幅を
△,20を1ビット目として,各ブロック内における予
測誤差のピーク値の1の立つ最高位のビット位置をiと
するとき,m−1≧iのときはそのブロック内の予測誤
差を符号化する量子化ステップ幅を△,m−1<iのと
きはそのブロック内の予測誤差を符号化する量子化ステ
ップ幅を2i-m△とする」ということになる。
【0055】本実施の形態においては,信号レベルが小
さく,b7以上に1が生じないときは,量子化ステップ
は12ビット直線量子化の場合と同じで,信号電力S対
量子化誤差電力NQ,即ち,S/NQも12ビット直線量
子化の場合と同じになり,信号電力が増加し過負荷を生
ずる直前においては量子化ステップは12ビット直線量
子化の場合に比べて24倍の粗さとなる故S/NQは,1
2ビット直線量子化の場合の最大値より20log24=2
4dB低い値をとることになる。これは,通常用いられ
ている13セグメントA特性の瞬時圧伸方式では,S/
Qが,同様の入力信号電力において量子化ステップが
12ビット直線量子化の場合に比べて,26倍の粗さと
なり,従って20log26=36dBの低下を来すのに比
べ,本実施の形態では約10dBの改善となる。
【0056】なお,本実施の形態では,符号化の際の予
測器選択の基準として,予測誤差の電力値を用いた例を
示したが,もっと簡単には,予測誤差の絶対値のピーク
値を用いることもできる。即ち,それぞれの予測器に対
し予測誤差が最も少ない予測器を選択するものである。
この場合は,図1における電力値計算部108〜110
は不要であって,ピーク値検出部105〜107をその
代わりに用いることができる。図5はその場合の符号器
の構成を示すブロック図である。
【0057】また,本実施の形態では,簡単のために,
予測器や減算器等は複数備えていると説明したが,予測
や減算に関係する演算は時分割的に行い,その結果を記
憶するバッファメモリを複数備える構成とすることは容
易に相当するところである。更に,ソフトウエア的に実
現できることも勿論である。本願発明は,この何れの形
態をも包含するものである。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば,振幅の圧
縮伸張は単にシフトだけで済み,予測器は切り替えるだ
けで済むので,広いダイナミックレンジを有する符号器
を少ない計算量で実現できるという顕著な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による符号器を示すブロ
ック図
【図2】本発明の一実施の形態による複号器を示すブロ
ック図
【図3】本発明の原理を説明する第一の原理図
【図4】本発明の原理の具体例を示す第二の原理図
【図5】本発明の図1に示す符号器を簡略化した他の実
施の形態による符号器を示すブロック図
【符号の説明】
100 アナログ信号の入力端子, 101 複数の予測器からなる予測器群, 102〜104 減算器, 105〜107 ピーク値検出部, 108〜110 電力値計算部, 111 最適予測器決定部, 112 ピーク値選択部, 113 量子化ステップ情報発生部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を一定の時間間隔で区切って得
    られた複数のブロックについて,その各ブロック毎に予
    測係数を決める予測係数決定手段と,該予測係数によっ
    て定まる予測器の出力と前記ブロックに含まれる信号と
    の間の予測誤差を算出する予測誤差算出手段と,該予測
    誤差信号から量子化ステップ幅を前記各ブロック毎に決
    定する量子化ステップ幅決定手段とを有するブロックパ
    ラメータ決定手段と,前記ブロックの時間間隔に等しい
    遅延時間を有し,前記入力信号を遅延する遅延手段と,
    前記遅延される前のブロックについて前記ブロックパラ
    メータ決定手段で算出された予測係数と量子化ステップ
    幅を用いて,前記遅延手段で遅延されたブロックの信号
    を予測符号化する予測符号化手段とを備えたことを特徴
    とする符号器。
  2. 【請求項2】 入力信号を一定の時間間隔で区切って得
    られた複数のブロックについて,その各ブロック毎に予
    測係数を決める予測係数決定手段と,該予測係数によっ
    て定まる予測器の出力と前記ブロックに含まれる信号と
    の間の予測誤差を算出する予測誤差算出手段と,該予測
    誤差信号から量子化ステップ幅を前記各ブロック毎に決
    定する量子化ステップ幅決定手段とを有するブロックパ
    ラメータ決定手段と,前記ブロックの時間間隔に等しい
    遅延時間を有し,前記入力信号を遅延する遅延手段と,
    前記遅延される前のブロックについて前記ブロックパラ
    メータ決定手段で算出された予測係数と量子化ステップ
    幅を用いて,前記遅延手段で遅延されたブロックの信号
    を予測符号化する予測符号化手段と,アナログ信号をn
    ビット/標本のディジタル信号に変換するA/D変換器
    とを備え,該予測符号化手段は,前記ブロックパラメー
    タ決定手段において決定された予測係数を持つ予測器
    と,該予測器の出力たる予測値と,前記A/D変換器の
    出力との差をとる減算器と,前記ブロックパラメータ決
    定手段において決定された量子化ステップ情報に従っ
    て,該減算器の出力をmビット/標本(m≦n)にビッ
    ト圧縮する圧縮器と,該圧縮器の出力をnビット/標本
    の信号に復元する伸張器と,該伸張器の出力と前記予測
    器の出力との和を算出し,その出力を前記予測器に入力
    する加算器とを有し,前記圧縮器の出力符号を符号器の
    出力とすることを特徴とする符号器。
  3. 【請求項3】 前記ブロックパラメータ決定手段におけ
    る予測係数決定手段は,複数の予測器と,それぞれの予
    測器に対応する予測誤差を算出する予測誤差算出手段
    と,前記各ブロック内における前記それぞれの予測器に
    対応する各予測誤差の電力に関連した量を算出する電力
    値算出手段と,該電力値算出手段の出力が最小の予測器
    を選択する最適予測器選択手段とを有し,予測係数決定
    手段は,該最適の予測器の予測係数を以て該ブロックに
    おいて決定された予測係数となし,量子化ステップ幅決
    定手段は,該選択された予測器による予測誤差から該ブ
    ロックの入力信号に対する量子化ステップ幅を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の符号器。
  4. 【請求項4】 前記量子化ステップ幅決定手段は,mビ
    ット/標本で符号化するとするとき,各ブロック内にお
    ける予測誤差のピーク値がmビット/標本で符号化でき
    る最小の量子化ステップ幅とすることを特徴とする請求
    項2記載の符号器。
  5. 【請求項5】 前記量子化ステップ幅決定手段は,mビ
    ット/標本で符号化するとするとき、nビットで符号化
    するときの量子化ステップ幅を△,20を1ビット目と
    して,各ブロック内における予測誤差のピーク値の1の
    立つ最高位のビット位置をiとするとき,m−1≧iの
    ときはそのブロック内の予測誤差を△の量子化ステップ
    幅で符号化したものを伝送符号とし,m−1<iのとき
    は2i-m△の量子化ステップ幅で符号化したものを伝送
    符号とすることを特徴とする請求項2記載の符号器。
  6. 【請求項6】 前記電力値算出手段は,ブロック内の予
    測誤差の各標本値の2乗和とすることを特徴とする請求
    項3記載の符号器。
  7. 【請求項7】 前記電力値算出手段は,ブロック内の予
    測誤差の各標本値の絶対値の和とすることを特徴とする
    請求項3記載の符号器。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の符号器で符号化された予
    測誤差信号と,予測器に関する情報と,量子化ステップ
    幅に関する情報とを受け取り,該受信信号を符号化する
    前の信号に復元する復号器であって,受信された予測誤
    差信号を,前記量子化ステップ情報を用いて,該量子化
    ステップで符号化される前の予測誤差信号に復元する伸
    張器と,前記予測器に関する情報を用いて得られる前記
    符号化で用いられた予測器と同様の予測器と,前記伸張
    された予測誤差信号と前記予測器の出力とを加算する加
    算器とを備え,該加算器の出力を以て復号信号となすこ
    とを特徴とする復号器。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の符号器で符号化された予
    測誤差信号と,予測器に関する情報と,量子化ステップ
    幅に関する情報とを受け取り,該受信信号を符号化する
    前の信号に復元する復号器であって,受信された予測誤
    差信号を,前記量子化ステップ情報を用いて,該量子化
    ステップで符号化される前の予測誤差信号に復元する伸
    張器と,前記予測器に関する情報を用いて得られる前記
    符号化で用いられた予測器と同様の予測器と,前記伸張
    された予測誤差信号と前記予測器の出力とを加算する加
    算器とを備え,該加算器の出力または前記予測器の出力
    を以て復号信号となすものであって,復号器における予
    測器は,前記符号器の備える予測器と同様な複数の予測
    器からなり,前記予測器に関する情報は,前記符号器で
    何れの予測器が選ばれたかという情報であるとし,該情
    報を用いて,復号器における予測器としてそれと同じ予
    測器が選択されるようになしたことを特徴とする復号
    器。
  10. 【請求項10】 前記ブロックパラメータ決定手段は,
    複数の予測器と,それぞれの予測器に対応する予測誤差
    を算出する予測誤差算出手段と,該各予測誤差算出手段
    の出力の,前記各ブロック内における前記各予測器に対
    応する予測誤差のピーク値を検出するピーク値算出手段
    と,該ピーク値算出手段の出力が最小の予測器を選択す
    る最適予測器選択手段と,該最適の予測器の予測係数を
    以て該ブロックにおいて決定された予測係数となす予測
    係数決定手段と,mビット/標本で符号化するとすると
    き,該ブロック内における該選択された予測器の予測誤
    差のピーク値がmビット/標本で符号化できる最小の量
    子化ステップ幅とする量子化ステップ幅決定手段とを備
    えたことを特徴とする請求項1記載の符号器。
  11. 【請求項11】 前記ブロックパラメータ決定手段は,
    複数の予測器と,それぞれの予測器に対応する予測誤差
    を算出する予測誤差算出手段と,該各予測誤差算出手段
    の出力の,前記各ブロック内における前記各予測器に対
    応する予測誤差のピーク値を検出するピーク値算出手段
    と,該ピーク値算出手段の出力が最小の予測器を選択す
    る最適予測器選択手段と,該最適の予測器の予測係数を
    以て該ブロックにおいて決定された予測係数となす予測
    係数決定手段と,mビット/標本で符号化するとすると
    き,nビットで符号化するときの量子化ステップ幅を
    △,20を1ビット目として,各ブロック内における予
    測誤差のピーク値の1の立つ最高位のビット位置をiと
    するとき,m−1≧iのときはそのブロック内の予測誤
    差を符号化する量子化ステップ幅を△,m−1<iのと
    きはそのブロック内の予測誤差を符号化する量子化ステ
    ップ幅を2i-m△とする量子化ステップ幅決定手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の符号器。
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