JPH10208664A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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Publication number
JPH10208664A
JPH10208664A JP1165797A JP1165797A JPH10208664A JP H10208664 A JPH10208664 A JP H10208664A JP 1165797 A JP1165797 A JP 1165797A JP 1165797 A JP1165797 A JP 1165797A JP H10208664 A JPH10208664 A JP H10208664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
insulating cover
deflection coil
deflection yoke
wound
Prior art date
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Pending
Application number
JP1165797A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Murata
明夫 村田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH10208664A publication Critical patent/JPH10208664A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏向コイルの巻線時における傷を確実且つ安価
に防止する 【解決手段】スロット14をもつコア12に例えば、高
分子材料でブロー成形または真空成形された絶縁カバー
20を配する。このため、コア12の内面側の偏向コイ
ルが巻き付けられる部分が絶縁カバー20で完全に覆わ
れ、バリ等を完全に除去できる。また、絶縁カバー20
の形成は、多層コーティングをする手間に比べて、時間
的に短く簡単に行える。なお、ブロー成形や真空成形に
より、絶縁カバー20を薄く成形でき、偏向コイルの巻
き溝を大きくとることができ、コア12と偏向コイルと
の結合が大きくとれるようになる。また、絶縁カバー2
0を、例えば、熱伝導率を高めるための成分が含まれる
材料で成形することにより、コア12が絶縁カバー20
で覆われても温度上昇を抑制できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テレビ受像機の
陰極線管装置に適用して好適な偏向ヨークに関する。詳
しくは、コア内面にスロットをもつ偏向ヨークにおい
て、コア内面側の少なくとも偏向コイルが巻き付けられ
る部分に対応して、成形された絶縁カバーを配すること
によって、偏向コイルの巻線時における傷を確実かつ安
価に防止しようとした偏向ヨークに係るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーテレビ受像機、コンピュー
タ・ディスプレイ等の省電力化が求められている。特に
コンピュータ・ディスプレイ等は、高周波走査による渦
電流損を削減するのに、リッツ線(断面積の小さい線材
を数本束ねてよった線)を使用して巻線したり、コアの
内面にスロットをもつコア、いわゆるスロットコアを使
用することが知られている。
【0003】図6は、従来の陰極線管装置を示してい
る。この陰極線管(CRT:Cathode-Ray Tube)50
は、ファンネル部50bとネック部50aとで構成さ
れ、ファンネル部50bには偏向ヨーク51が配設され
て構成されている。
【0004】偏向ヨーク51は、コアに垂直偏向コイル
および水平偏向コイルが巻き付けられて構成される。例
えば、各コイルは鞍型に巻装される。そして、周知のよ
うに、水平偏向コイルには水平偏向周期のノコギリ波電
流が、垂直偏向コイルには垂直偏向周期のノコギリ波電
流が流れるようにされ、ネック部50aに配されている
電子銃(図示せず)からのR(赤),G(緑),B
(青)の電子ビームが上下左右方向に偏向される。
【0005】図7は、従来の偏向ヨーク51の巻き付け
状態を示す断面図である。偏向ヨーク51は、中心軸方
向に伸びるスロット54が内周円周方向に連続的に形成
されたコア52と、このコア52に巻き付けられる垂直
偏向コイル55と、この垂直偏向コイル55の内面側に
配されたセパレータ56と、このセパレータ56の内面
側に巻き付けられる水平偏向コイル57と、絶縁カバー
58とから構成されている。
【0006】この場合、垂直偏向コイル55は、コア5
2のスロット54に沿って鞍型に巻き付けられている。
そして、垂直偏向コイル55の内側にセパレータ56が
配設され、このセパレータ56の内面側に水平偏向コイ
ル57が鞍型に巻き付けられる。また、コア52と垂直
偏向コイル55の間には、垂直偏向コイル55の保護お
よび絶縁のためにエポキシ等の高分子材料をスプレー方
式で塗装した絶縁カバー58が配される。
【0007】図8Aは、コア52を大口径側から見た場
合の形状を示す図であり、図8Bは図8Aにおけるb−
b’の断面を示している。コア52は全体として円錐台
形状に形成されている。コア52には、上述したように
中心軸方向に伸びるスロット54が内面円周方向に連続
的に形成されている。この場合、スロット54は、大口
径側から小口径側まで、連続したものとされている。
【0008】一般にコア52は、仮焼成されたフェライ
ト粉材が金型にてプレス成形された後に本焼成されて製
造される。フェライト粉材は数ミクロンの粒子のため金
型のモールドマッチの部分では粉材が入り焼成後バリと
なる。そのため、プレス成形後(焼成前)にバリとり工
程が必要となる。
【0009】上述したコア(スロットコア)52の製造
工程も同じであるが、コア成形金型は一般のコア成形金
型より複雑な形状をしている。外周にあるバリは、一般
のコアと同様に焼成前に処理することができるが、凸部
53の部分にあたるところのバリとりは容易ではない。
また、金型を開くときに金型と成形品がこすれ易くフェ
ライト粉材が凸部53の部分にバリとは違う形状で付着
し、焼成後に突起となって現れる。
【0010】一方、垂直偏向コイル55は、コア52に
巻線するにあたり、コア52の凸部53の部分をガイド
として巻線するため、少なからず、コア52に擦れなが
ら巻線される。このコア52にバリや突起があると巻線
時に線材にダメージを与え、故障の原因となる。特に線
材の僅かな傷が環境や時間とともに劣化する要因もある
ため安全性に配慮が必要である。このため、従来、コア
52の表面をエポキシ等でコーティングして使用するこ
とが知られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したエポキシ等の
高分子材料によるコーティングは、コア52の内面に凹
凸があることからスプレー方式で行うが、一度に厚塗り
することが困難で、塗装と乾燥とが数回繰り返えされ
る。そのため、コア52のコーティングの工程が増し、
高価なものとなっている。また、凸部53の部分は塗り
ムラができ易く、バリ等を完全に除去できない状態にあ
った。
【0012】そこで、この発明では、偏向コイルの巻線
時における傷を確実且つ安価に防止することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る偏向ヨー
クは、中心軸方向に伸びるスロットが内面円周方向に連
続的に形成されたコアを有し、このコアのスロットに垂
直偏向コイルが巻き付けられる偏向ヨークにおいて、こ
のコアの内面の少なくとも偏向コイルが巻き付けられる
部分に、成形された絶縁カバーを配するものである。
【0014】この発明においては、スロットをもつコア
に、例えば、高分子材料でブロー成形または真空成形さ
れた絶縁カバーが配される。エポキシ等の高分子材料を
スプレー方式で多層コーティングするものと比べて、コ
アの内面側の偏向コイルが巻き付けられる部分が絶縁カ
バーで完全に覆われ、バリ等を完全に覆うことができ
る。また、絶縁カバーの成形は、多層コーティングをす
る手間に比べて、時間的に短く簡単に行い得る。なお、
ブロー成形や真空成形により、絶縁カバーを薄く成形で
き、これにより、偏向コイルの巻き溝を大きくとること
が可能となり、コアと偏向コイルとの結合が大きくとれ
るようになる。また、絶縁カバーは、例えば、熱伝導率
を高めるための成分が含まれる絶縁材料で成形される。
これにより、コアが絶縁カバーで覆われても温度上昇を
抑制できるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、実施の形態としての陰極
線管装置を示している。陰極線管10は、ファンネル部
10bとネック部10aとで構成され、ファンネル部1
0bに偏向ヨーク11が配設されて構成されている。
【0016】偏向ヨーク11は、コアに垂直偏向コイル
および水平偏向コイルが巻き付けられて構成される。例
えば、各コイルは鞍型に巻装される。そして、周知のよ
うに、水平偏向コイルには水平偏向周期のノコギリ波電
流が、垂直偏向コイルには垂直偏向周期のノコギリ波電
流が流れるようにされ、ネック部10aに配されている
電子銃(図示せず)からのR(赤),G(緑),B
(青)の電子ビームが上下左右方向に偏向される。
【0017】図2は、本実施の形態における偏向ヨーク
11の巻き付け状態を示す断面図である。偏向ヨーク1
1は、中心軸方向に伸びるスロット14が内周円周方向
に連続的に形成されたコア12と、このコア12に巻き
付けられる垂直偏向コイル15と、この垂直偏向コイル
15の内面側に配されたセパレータ16と、このセパレ
ータ16の内面側に巻き付けられる水平偏向コイル17
とから構成されている。
【0018】この場合、垂直偏向コイル15は、コア1
2のスロット14に沿って鞍型に巻き付けられている。
そして、垂直偏向コイル15の内側にセパレータ16が
配設され、このセパレータ16の内面側に水平偏向コイ
ル17が鞍型に巻き付けられる。また、コア12の内面
側には、成形された絶縁カバー20が配されている。こ
れにより、コア12の内面のバリ等を完全に覆うことが
でき、垂直偏向コイル15の巻線時における傷が防止さ
れる。
【0019】図3Aは、コア12を大口径側から見た場
合の形状を示す図であり、図3Bは図3Aにおけるa−
a’の断面を示している。コア12は全体として円錐台
形状に形成されている。コア12には、上述したように
中心軸方向に伸びるスロット14が内面円周方向に連続
的に形成されている。この場合、スロット14は、大口
径側から小口径側まで、連続したものとされている。
【0020】次に、絶縁カバー20について説明する。
図4Aは、絶縁カバー20を、コア12の大口径側から
見た場合の形状を示す図であり、図4Bは、その平面図
を示している。絶縁カバー20は、コア12の内面側に
装着できるように、全体として円錐台形状で、その表面
はコア12の内面側形状に合うように、凸部22および
凹部23より形成されると共に、垂直偏向コイル15が
巻き付けられない位置にあたる箇所には、コア12の温
度上昇を抑制するように穴21が設けられている。
【0021】図5は、上述した絶縁カバー20を装着し
たコア12を示す図で、絶縁カバー20は、コア12の
内面にあたる凸部13およびスロット14の形状に合う
ように装着され、絶縁カバー20に垂直偏向コイル15
が巻き付けられる。
【0022】この絶縁カバー20は、エポキシ等の高分
子材料を使用し、コア12の内面側と同様の形状をもつ
金型を用いてブロー成形される。これにより、従来のス
プレー方式による塗装および乾燥を繰り返し行う工程が
必要なくなり、無塗装化を実現でき製造コストを削減す
ることができる。また、ブロー成形により絶縁カバー2
0を製造するため、例えば、0.5mm以下で均一の厚
さの絶縁カバー20を提供することができる。
【0023】また、ブロー成形や真空成形により、絶縁
カバー20を薄く成形できるため、偏向コイルの巻き溝
を大きくとることが可能となり、コア12と偏向コイル
との結合を大きくとることができる。
【0024】また、ブロー成形の金型として、略コア1
2の形状をもつ金型を使用したが、コア12をキャビテ
ィ(金型)として、そのままブロー成形時に絶縁カバー
20を装着するようにしても良い。
【0025】なお、上述の実施の形態においては、絶縁
カバーの成形方法として、ブロー成形を用いたが、ブロ
ー成形ではなく、真空成形を用いて、同様に成形するよ
うにしても良い。
【0026】さらに、上述の実施の形態においては、エ
ポキシ等の高分子材料からなる絶縁カバー20を使用し
たが、エポキシ等の高分子材料に酸化アルミニウム(Al
2O3)を含めて、絶縁カバー20の熱伝導を良くし、垂
直偏向コイル15から発生する熱の放熱効果を高めるよ
うにしても良い。
【0027】
【発明の効果】この発明によれば、スロットをもつコア
に例えば、高分子材料でブロー成形または真空成形され
た絶縁カバーを配するものである。これにより、コアの
内面側の偏向コイルが巻き付けられる部分を絶縁カバー
で完全に覆うことができ、バリ等を完全に覆うことがで
きる。また、絶縁カバーはブロー成形もしくは真空成形
で製造されるため、製造工程において時間短縮が可能と
なり、安価に製造できる。また、ブロー成形や真空成形
によって絶縁カバーを薄く成形できることから、偏向コ
イルの巻き溝を大きくとることができ、コアと偏向コイ
ルとの結合が大きくとれるようになる。さらに、絶縁カ
バーを熱伝導率を高めるための成分が含まれる絶縁材料
で成形することで、コアが絶縁カバーで覆われても温度
上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す陰極線管装置を示
す図である。
【図2】実施の形態における偏向ヨークの断面図であ
る。
【図3】コアの形状を示す図である。
【図4】絶縁カバーの形状を示す図である。
【図5】絶縁カバーを装着したコアを示す詳細図であ
る。
【図6】従来の陰極線管装置を示す図である。
【図7】従来の偏向ヨークの断面図である。
【図8】従来のコアの形状を示す図である。
【符号の説明】
10・・・陰極線管装置、10a・・・ネック部、10
b・・・ファンネル部、11・・・偏向ヨーク、12・
・・コア、13・・・凸部、14・・・スロット、15
・・・垂直偏向コイル、16・・・セパレータ、17・
・・水平偏向コイル、20・・・絶縁カバー、21・・
・穴、22・・・凸部、23・・・凹部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸方向に伸びるスロットが内面円周
    方向に連続的に形成されたコアを有し、このコアのスロ
    ットに垂直偏向コイルが巻き付けられる偏向ヨークにお
    いて、 上記コアの内面の少なくとも上記偏向コイルが巻き付け
    られる部分に、成形された絶縁カバーを配することを特
    徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 上記絶縁カバーは高分子材料でブロー成
    形されることを特徴とする請求項1に記載の偏向ヨー
    ク。
  3. 【請求項3】 上記ブロー成形の金型として上記コアま
    たは上記コアと同形の金型が使用されることを特徴とす
    る請求項2に記載の偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】 上記絶縁カバーは高分子材料で真空成形
    されることを特徴とする請求項1に記載の偏向ヨーク。
  5. 【請求項5】 上記真空成形の金型として上記コアまた
    は上記コアと同形の金型が使用されることを特徴とする
    請求項4に記載の偏向ヨーク。
  6. 【請求項6】 上記絶縁カバーの形状を上記コア内面の
    形状と略等しくすることを特徴とする請求項1に記載の
    偏向ヨーク。
  7. 【請求項7】 上記絶縁カバーは熱伝導率を高めるため
    の成分が含まれた絶縁材料を使用して成形されることを
    特徴とする請求項1に記載の偏向ヨーク。
JP1165797A 1997-01-24 1997-01-24 偏向ヨーク Pending JPH10208664A (ja)

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