JPH10206890A - アクティブマトリックス型液晶表示装置 - Google Patents

アクティブマトリックス型液晶表示装置

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JPH10206890A
JPH10206890A JP1069297A JP1069297A JPH10206890A JP H10206890 A JPH10206890 A JP H10206890A JP 1069297 A JP1069297 A JP 1069297A JP 1069297 A JP1069297 A JP 1069297A JP H10206890 A JPH10206890 A JP H10206890A
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pixel
common
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electrode
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JP1069297A
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Hiroyuki Hebiguchi
広行 蛇口
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Frontec Inc
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FURONTETSUKU KK
Frontec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口率を大きく確保することができ、かつ、
消費電力を低く抑えることができる横電界駆動方式のア
クティブマトリックス型液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 各画素Pi,j毎に、ゲート電圧が供給
されることにより導通状態となるスイッチング素子T
i,jと、これを介して信号電圧が供給される画素電極
29と、共通電位が供給される共通電極35とが配列さ
れており、信号電圧の印加により画素電極および共通電
極間に横方向の電界を発生して液晶分子を駆動し、表示
を行う。各画素の信号電圧を保持するための保持容量
は、画素電極29および共通電極35による容量と、画
素電極29および隣接する画素Pi−1,jのゲート配
線Gi−1による容量とにより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アクティブマト
リックス型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、軽量化、小型化、薄型
化が可能な表示装置として広く知られており、中でも、
ツイストネマティックモード(TNモード)のアクティ
ブマトリックス型液晶表示装置は、消費電力が少ない上
に、コントラストが高く、高画質化が可能な表示装置と
して広く知られている。
【0003】この種の一般的なTNモードのアクティブ
マトリックス型液晶表示装置は、偏光板と透明な電極と
配向膜が積層形成された2枚のガラス基板を互いの配向
膜の配向方向が直交するように間隙をあけて対向させ、
その間隙にネマティック液晶を封入した構造となってい
る。
【0004】ところが、近年、この種のTNモードのア
クティブマトリックス型液晶表示装置において、その視
野角依存性が問題になっている。すなわち、画面を見る
方向によってコントラストが異なってくるのである。
【0005】そこで、本出願人は、先に、このような問
題を解決することができる横電界駆動方式の液晶表示素
子を特願平7−306276号において提案している。
図6はこの出願に係る液晶表示素子の構成を示す断面図
である。また、図7は駆動電圧の印加を行っていない場
合における液晶表示素子の状態を表しており、図8は駆
動電圧の印加を行っている場合における液晶表示素子の
状態を表している。なお、液晶分子の配向状態の理解を
容易にするため、図7(a)および図8(a)には斜上
方から液晶表示素子を見下ろした状態が示されており、
図7(b)および図8(b)には図7(a)および図8
(a)における液晶表示素子を矢印B方向から見た状態
が示されている。以下、これらの図を参照し、上記出願
に係る液晶表示素子について説明する。
【0006】まず、図6に示すように、この出願に係る
液晶表示素子は、上下2枚のガラス基板10および11
によって液晶を挟む構成を採るものであり、この点に関
しては一般的に知られた液晶表示素子と変わるところは
ない。しかし、一般的に知られた液晶表示素子が上下の
ガラス基板の双方に液晶駆動用の電極を有するのに対
し、この出願に係る液晶表示素子は、上下のガラス基板
の両方ではなく、一方のガラス基板11のみに液晶駆動
用の一対の線状電極12および13が形成されている。
【0007】この構成によれば、各線状電極12および
13間に駆動電圧を印加して各線状電極間に横方向(ガ
ラス基板と平行な方向)の電界を発生させることによ
り、図示のように各線状電極間を結ぶ弧を描くように液
晶分子36、36、…を配向させることができる。
【0008】上記出願に係る液晶表示素子は、このよう
に横方向の電界により液晶分子を駆動し液晶表示を行う
ものであるが、表示素子としての機能を得るためには、
表示の明るさを電気的に制御することができねばならな
い。そこで、この液晶表示素子では、次のような構成を
採用している。
【0009】まず、図7(a)に示すように、上側のガ
ラス基板10の液晶側の面に配向膜が形成されており、
この配向膜はβ方向に液晶分子を並ばせるよう配向処理
が施されている。また、下側のガラス基板11の液晶側
の面にも配向膜が形成されており、この配向膜はβ方向
と平行なγ方向に液晶分子を並ばせるよう配向処理が施
されている。このγ方向は、線状電極12および13の
各々の長手方向と一致している。
【0010】また、このような配向膜の他、上側のガラ
ス基板板10にはβ方向に偏光方向を有する偏光板が積
層されており、一方、下側のガラス基板11には上記γ
方向と直交するα方向に偏光方向を有する偏光板が積層
されている。
【0011】以上の構成において、線状電極12および
13間に電圧が印加されていない状態では、液晶分子3
6、36、…は、ガラス基板10および11の各配向膜
によって各々の配向方向が規制されるため、図7(a)
および(b)に示すように、一律にβ方向(γ方向)に
ホモジニアス配向する。
【0012】この状態において、下のガラス基板11の
下方からバックライトを照射すると、このバックライト
はガラス基板11の偏光板を通過する際にα方向に偏光
される。そして、α方向の偏向方向を有する偏光が液晶
分子36をそのまま透過し、上側のガラス基板10の偏
光板に到達する。しかし、この偏光板は、α方向と直交
するβ方向の偏光方向を有している。従って、液晶分子
36を透過した偏光は、この上のガラス基板11の偏光
板によって遮断され、液晶表示素子を透過しないことと
なるので、液晶表示素子は暗状態となる。
【0013】次に線状電極12および13間に駆動電圧
が印加されると、図8(a)に示すように、各線状電極
12および13間に横方向(矢印F方向)の電界が発生
する。そして、ガラス基板10および11間の液晶分子
のうち、下のガラス基板11の近くの液晶分子36ほ
ど、この横方向の電界の影響を強く受ける。このため、
下のガラス基板11の近傍の液晶分子36は、配向膜
(配向方向γ)の規制力よりも強い上記横方向(矢印F
方向)の電界の規制力を受けることとなり、この電界の
規制力によりγ方向と直交するα方向に配向方向がねじ
られることとなる。このような横方向の電界の規制力
は、下のガラス基板11から離れるに従って弱くなる。
このため、ガラス基板10および11間の液晶分子3
6、36、…は、下のガラス基板11の近傍のものはα
方向に配向されているが、ガラス基板11から離れてガ
ラス基板10に近づくに従って配向方向がα方向からβ
方向に向けてツイストした状態となる。
【0014】このように90°ツイスト配向された状態
において下のガラス基板11にバックライトを照射する
と、この照射によりガラス基板11の偏光板を通過した
α方向の偏光は、ツイストした液晶分子36、36、…
によって偏光方向がツイストされつつ進行し、β方向の
偏向方向を有する偏光となってガラス基板10に到達
し、β方向の偏光板によって遮断されることなく、ガラ
ス基板10を透過する。この結果、液晶表示素子は明状
態となるのである。
【0015】以上が特願平7−306276号によって
提案された液晶表示素子の概要であるが、このような液
晶表示素子を画素とするアクティブマトリックス型液晶
表示装置を構成することが可能である。図9〜図11は
そのようなアクティブマトリックス型液晶表示装置の構
成例を示すものであり、図9は同装置を上方(表示画面
側)から見下ろした平面図であり、図10は図9のIa
−Ia’線視断面図、図11は図9のIb−Ib’線視
断面図である。
【0016】図9に示すように、このアクティブマトリ
ックス型液晶表示装置は、信号電圧を供給するための信
号配線Dj(j=1〜M)と、信号電圧の各画素への印
加を行うためのゲート電圧を供給するゲート配線Gi
(i=1〜N)とを直交させてなるものである。各信号
配線Dj(j=1〜M)と各ゲート配線Gi(i=1〜
N)とによって区切られた矩形の各部分は、各々画素P
i,j(i=1〜N,j=1〜M)を構成している。ま
た、各信号配線Dj(j=1〜M)と各ゲート配線Gi
(i=1〜N)の各交差部には、当該ゲート配線を介し
てゲート電圧が与えられたときに当該信号配線に出力さ
れている信号電圧を画素に書き込むスイッチング素子T
i,j(i=1〜N,j=1〜M)が各々形成されてい
る。このアクティブマトリックス型液晶表示装置では、
これらのスイッチング素子として、TFT(Thin Film
Transistor;薄膜トランジスタ)が用いられている。
【0017】各スイッチング素子(TFT)Ti,j
は、図11に示すように、ガラス基板20(前掲図6に
おける下側のガラス基板11に相当)の表面に積層形成
されたゲート電極21と、絶縁膜24を挟んでゲート電
極21と対向するよう積層形成された半導体膜26と、
この半導体膜26を両側から挟むように相互に離間して
形成されたソース電極27およびドレイン電極28とに
より構成されている。そして、TFTの上部は絶縁膜4
0によって覆われている。ここで、TFTのソース電極
27は図9における信号配線Djに接続されており、ゲ
ート電極21は図9におけるゲート配線Giに接続され
ている。そして、TFTのドレイン電極28は、画素P
i,jの画素電極(後述)に接続されている。
【0018】次に図9および図10を参照し、画素P
i,jの構成について説明する。まず、ガラス基板20
の表面には、各画素Pi,jに共通電位を供給するため
の共通電極35が形成されている。各画素Pi,jに対
応した共通電極35は、当該画素の図中上部に位置し、
ゲート配線Giと平行して設けられた共通配線35Tに
接続されており、この共通配線35Tと、当該画素の下
部に位置する水平部35Bと、左右に位置する垂直部3
5Lおよび35Rによって構成された矩形状の電極パタ
ーンである。そして、共通のゲート配線Gi(i=1〜
N)間に挟まれた各画素の共通電極35、35、…は、
全体として、矩形状のパターンを横一列に接続したよう
な形状をなしている。
【0019】そして、共通電極35の左右の垂直部35
Lおよび35R間の中央の位置に、各垂直部35Lおよ
び35Rと平行な線状の画素電極29が形成されてい
る。上述したスイッチング素子Ti,j(TFT)のド
レイン電極28は、この画素電極29に接続されてい
る。
【0020】画素電極29は、共通電極35の上側の共
通配線35Tから下側の水平部35Bまで至っている。
そして、画素電極29は、その上端部および下端部に、
共通配線35Tおよび水平部35Rに各々重なるように
積層形成された水平部29Tおよび29Bを各々有して
いる。
【0021】図10に示すように、共通電極35がガラ
ス基板20の表面に積層形成されているのに対し、画素
電極29は、ガラス基板20上に積層された絶縁膜24
の上に積層形成されている。従って、画素電極29の上
下の水平部29Tおよび29Bは、絶縁膜24を挟ん
で、その下方にある共通配線35Tおよび共通電極35
の水平部35Bと対向しており、各々、信号電圧を保持
するための保持容量を形成している。これらの保持容量
は、画素電極29における信号電圧の保持力を高め、コ
ントラストを向上させるために形成されたものである。
【0022】以上説明した画素Pi,jの各要素は、ス
イッチング素子Ti,jと同様、絶縁膜40によって覆
われている。そして、この絶縁膜と図示しない上側(表
示画面側)のガラス基板(前掲図6のガラス基板10に
相当)との間に液晶が挟まれているのである(図示
略)。
【0023】以上の構成において、あるゲート配線Gi
にゲート電圧が出力されると、これによりスイッチング
素子Ti,j(j=1〜M)が導通する。そして、各信
号配線Dj(j=1〜M)を介して供給される信号電圧
が、スイッチング素子Ti,j(j=1〜M)を介する
ことにより、各画素Pi,j(j=1〜M)の画素電極
29に印加される。一方、各画素の共通電極35には共
通電位が供給される。この結果、図10に示すように、
各々線状をなす画素電極29と共通電極の垂直部35L
との間および画素電極29と共通電極の垂直部35Rと
の間に信号電圧に応じた横方向の電界(矢印F)が発生
し、この横方向の電界によって液晶分子の配向方向にね
じれが付与され、液晶表示が行われるのである。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前掲図9〜
図11に示すアクティブマトリックス型液晶表示装置
は、視野角が広いという長所を有するものの、開口率が
小さくなり易いという問題を有していた。
【0025】すなわち、上記アクティブマトリックス型
液晶表示装置において、所期のコントラストを得るため
には、上述した画素電極29の水平部29Tおよび29
Bと共通配線35Tおよび共通電極35の水平部35B
とにより形成する保持容量をある程度大きくする必要が
ある。そして、この保持容量を大きくするためには、上
記画素電極29の水平部29Tおよび29Bと共通配線
35Tおよび共通電極35の水平部35Bとの対向面積
を広くする必要があるのであるが、この対向面積を広く
すると、必然的に開口率を小さくすることとなってしま
うのである。この問題の対策として、液晶表示装置のバ
ックライトの明るさを調整して、開口率が小さくなるの
を補うという方法も考えられる。しかしながら、このよ
うな対策は、消費電力の増加を招くので、低消費電力化
の要請が強い液晶表示装置にとって好ましいものではな
い。
【0026】また、上記アクティブマトリックス型液晶
表示装置は、横方向の電界を発生することにより液晶分
子の駆動を行う構成となっているため、TNモードの液
晶表示装置に比べ、印加する駆動電圧を大きくする必要
がある。このため、消費電力が大きくなってしまうとい
う問題があった。
【0027】この発明は、以上の事情に鑑みてなされた
ものであり、開口率を大きく確保することができ、か
つ、消費電力を低く抑えることができる横電界駆動方式
のアクティブマトリックス型液晶表示装置を提供するこ
とを目的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、液晶層を保持する一対の透明基板の一方
の基板面にゲート配線及び信号配線をマトリックス状に
配設し、これらゲート配線及び信号配線により画成され
た多数の領域のそれぞれを画素と成し、各画素毎に設け
たスイッチング素子をゲート配線からのゲート電圧によ
って駆動させて信号配線からの信号電圧を上記画素に接
続する画素電極に付与するとともに、上記それぞれのゲ
ート配線と併設した共通配線のそれぞれから各画素電極
の配設方向に延びるよう設けた共通電極に共通電圧を付
与することによって各共通電極と各画素電極との協働に
より上記透明基板面とほぼ平行な電界を発生させて液晶
分子を駆動し、表示を行う横電界駆動方式のアクティブ
マトリックス型液晶表示装置であって、上記各画素に対
応する画素電極を隣接する画素に対応するゲート配線上
に延出させ、上記各画素に付与する信号電圧を保持する
ための容量を、上記画素電極と共通電極との交差領域部
分と、上記画素電極の延出部と上記隣接ゲート配線との
交差域部分とによって構成したことを特徴とする。また
本発明は、各画素における上記共通電極を複数併設し、
これら共通電極の自由端を連接して上記各画素に付与す
る信号電圧を保持するための容量の一部を、上記連設部
と上記画素電極との交差域部分から構成したことを特徴
とする。また本発明は、上記画素のスイッチング素子に
ゲート電圧を印加するタイミングに同期し、当該画素の
共通電極に与える共通電位を変化させるようにしたこと
を特徴とする。
【0029】かかる発明によれば、画素電極および隣接
する画素のゲート配線により保持容量の一部が形成され
るため、画素電極および共通電極の対向面積を小さくし
ても、必要な保持容量を得ることができる。従って、開
口率を高くすることができる。また、これまでの横電界
駆動方式のアクティブマトリックス型液晶表示装置は、
開口率が低いため、バックライトの明るさを増すことに
よりこれを補っていたが、本発明によれば、十分に高い
開口率が得られるため、そのようなバックライトの明る
さを増すための消費電力を削減することができる。ま
た、信号電圧の振幅をそれ程大きくしなくても、画素の
画素電極と共通電極との間に所期の電界を発生させるこ
とができる。従って、信号電圧を発生するソースドライ
バの消費電力を抑えることができ、また、ソースドライ
バとして耐圧の低いものを使用することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施の形態について説明する。 〔第1実施形態〕図1は、この発明の第1の実施形態で
あるアクティブマトリックス型液晶表示装置の構成を示
す平面図である。なお、この図において、上述した図9
と対応する部分には同一の符号が付されている。
【0031】前掲図9のアクティブマトリックス型液晶
表示装置は、画素電極29の水平部29Tおよび29B
と共通配線35Tおよび共通電極35の水平部35Bと
により保持容量を形成していた。これに対し、本実施形
態に係るアクティブマトリックス型液晶表示装置では、
これらの保持容量の他、画素電極29の水平部29Tと
隣接する画素のゲート配線との間にも保持容量を形成し
た構成となっている。すなわち、本実施形態では画素P
i,jの画素電極29の水平部29Tの一部の幅を広く
することにより、隣接する画素Pi−1,jのゲート配
線Gi−1の上部にまで至らしめ(この部分が延出部で
ある)、水平部29Tが共通配線35Tのみならず、ゲ
ート配線Gi−1とも重ね、この水平部29Tとゲート
配線Gi−1との対向部分に保持容量を形成しているの
である。
【0032】この構成によれば、画素Pi,j(j=1
〜M)の各画素電極29に印加される各信号電圧は、画
素電極29の水平部29Tと共通配線35Tとの間の保
持容量、画素電極29の水平部29Bと共通電極35の
水平部35Bとの間の保持容量、および画素電極29の
水平部29Tとゲート配線Giとの間の保持容量によっ
て保持されることとなる。
【0033】このようにゲート配線を利用して保持容量
を形成しているので、画素電極29の水平部29Tと共
通配線35Tとの対向面積および画素電極29の水平部
29Bと共通電極35の水平部35Bとの対向面積を小
さくしても必要な保持容量を得ることができる。従っ
て、従来よりも格段と開口率を高めることができるので
ある。具体的には、ある設計基準により前掲図9の構成
で設計した場合には27%の開口率しか得られなかった
が、同一設計基準により図1に示す構成のものを設計す
ると35%の開口率が得られた。このように開口率を高
めることができるため、同じバックライトを用いたとき
の明るさを35/27=約1.3倍にすることができ
る。従って、表示の明るさを変えないのであれば、バッ
クライトのための消費電力を約30%削減することがで
きる。
【0034】なお、本実施形態では、画素電極29の水
平部29Tと共通配線35Tとの間の保持容量および画
素電極29の水平部29Bと共通電極35の水平部35
Bとの間の保持容量の両方を形成しているが、必要な保
持容量が得られるのであれば一方を省略してもよい。ま
た、画素電極と共通電極との間の保持容量および画素電
極とゲート配線との間の保持容量の比率は特に限定され
ないが、開口率を高くするためには、画素電極とゲート
配線との間の保持容量を大きくした方が好ましい。
【0035】次に本実施形態に係るアクティブマトリッ
クス型液晶表示装置の駆動回路について説明する。本実
施形態に係るアクティブマトリックス型液晶表示装置
は、他の液晶表示装置と同様、反転駆動方式により駆動
する必要がある。
【0036】反転駆動方式の一例として、ドット反転駆
動方式が挙げられる。図2は、ドット反転駆動方式によ
り液晶駆動を行う場合の各部の信号波形を示すものであ
る。図2において、Vcomは各共通電極に印加される共
通電位、VG1〜VGNはゲート配線G1〜GNに印加される
ゲート電圧波形である。また、Vpic1〜VpicNは、各ゲ
ート電圧VG1〜VGNの印加によりスイッチングされる各
TFTを介して第1行から第N行の各画素の画素電極に
印加される信号電圧波形である。
【0037】このドット反転駆動方式においては、図示
のように、共通電位Vcomは一定レベルを維持した状態
で、信号電圧Vpic1〜VpicNをこの共通電位Vcomを中
心に正負各方向に変化させることにより各画素の駆動を
行う。また、1フィールド周期毎に各信号電圧の極性の
反転が行われ、図2に示すように、隣接する2本のゲー
ト配線に接続された各画素間では、相互に逆極性の信号
電圧が印加される。このドット反転駆動方式は、クロス
トークが少なく、フリッカも目立たず、表示品位が高い
という理由で、TNモードの液晶表示装置においてもよ
く用いられている。
【0038】図3は本実施形態においてドット反転駆動
方式による液晶駆動を行うための駆動回路のレイアウト
例を示すものである。この駆動回路は、VGA方式の表
示装置に対応したものであり、480本のゲート配線G
1〜G480と1920本の信号配線D1〜D1920を格子状
に配線したレイアウトとなっている。なお、ゲート配線
0はゲート電圧の供給に使用される線ではなく、第1
行目の各画素の画素電極との間に保持容量を形成するた
めに設けられたダミーのゲート配線である。また、各画
素の共通電極に共通電位を供給する共通電極用バスライ
ンBcom1〜Bco m480がゲート配線G0〜G480と平行に布
線されており、これらの共通電極用バスラインBcom1
com480は表示エリア100の外側において共通電位供
給用の端子COMに接続されている。
【0039】本実施形態において各共通電極の共通電位
を均一にするためには、図3に示すように1個の端子C
OMから共通電極用バスラインBcom1〜Bcom480に共通
電位を供給するよりも、複数の端子から供給した方が好
ましい場合もある。従って、そのような事情を考慮して
端子COMの個数を定める。
【0040】〔第2実施形態〕上記第1の実施形態では
共通電位Vcomは一定レベルを維持した状態で各画素の
駆動を行った。これに対し、本実施形態では、ゲート電
圧を印加して画素に信号電圧を書き込むタイミングと同
期して、共通電極の共通電位を切り換え、液晶に印加す
る電圧の極性を走査線毎に順次反転させる。本実施形態
による液晶駆動時の各部の信号波形を図4に示す。
【0041】上記第1の実施形態では共通電位Vcom
中心に信号電圧Vpic1〜VpicNを正負各方向に変化させ
ることにより各画素の駆動を行った。このため、各画素
の液晶に例えばVLCなる電圧を印加するためにはソース
ドライバから各信号配線に2VLCなる振幅の電圧を供給
する必要があり、ソースドライバの消費電力が高くな
り、かつ、ソースドライバとして高耐圧のものが必要と
なる。
【0042】これに対し、本実施形態では、図4に示す
ように、信号電圧が正方向に変化する場合には共通電位
comは負方向へ、信号電圧が負方向に変化する場合に
は共通電位Vcomは正方向へ、という具合に、各画素へ
与える信号電圧Vpic1〜Vpic Nの極性反転に同期して共
通電位Vcomのレベルを切り換えている。このため、各
画素の液晶にVLCなる電圧を印加するためには、ソース
ドライバから各信号配線にVLCなる振幅の電圧を供給す
れば足りるのである。従って、本実施形態においては、
ソースドライバの消費電力を抑えることができ、かつ、
ソースドライバとして耐圧の低いものを使用することが
できるという効果が得られる。特に本実施形態のように
横方向の電界を発生して液晶駆動を行う表示装置では、
TNモードの液晶表示装置に比して高い信号電圧を印加
する必要があるため、この効果は重要である。
【0043】また、本実施形態では、表示エリア内のT
FTのソース電極およびドレイン電極に印加される最大
電圧(すなわち、画素に書き込む信号電圧の最大振幅)
は図4に示すようにVLCであり、これも上述したドット
反転駆動方式の場合に比べ、半分の電圧で済む。従っ
て、TFTがOFF状態となって画素電極が信号電圧を
保持している間のリーク電流を大幅に減らすことができ
る。そして、このようにリーク電流を低減することがで
きるため、保持力を高めるべく画素電極に形成している
保持容量を減らすことが可能となる。従って、画素電極
と共通電極の対向面積を減らし、開口率を高くすること
ができる。
【0044】図5は本実施形態による液晶駆動を行うた
めの駆動回路の構成例を示すものである。前掲図3の構
成と同様、各画素の共通電極に共通電位を供給する共通
電極用バスラインBcom1〜Bcom480がゲート配線G1
480と平行に布線されている。しかし、これらの共通
電極用バスラインBcom1〜Bcom480には、共通電位Vco
mを保持するための容量C10、C10、…が各々接続
されている。また、共通電極用バスラインBcom1〜B
com480は、各々スイッチSW1〜SW480を介して、
表示エリア100の外側の共通電位供給用の端子COM
に接続されている。これらのスイッチSW1〜SW48
0は、ゲート配線G1〜G480に対する各ゲート電圧によ
って導通状態とされる。
【0045】この構成において、例えばゲート配線G1
にゲート電圧が印加され、表示エリア100内の当該ゲ
ート配線G1に接続された各TFTがON状態になる
と、これと同時にスイッチSW1もON状態となる。そ
して、信号配線D1〜D1920から供給される信号電圧が
第1行目の各画素に書き込まれるのに合わせて、端子C
OMから供給する共通電位Vcomの極性を反転する。こ
の結果、この極性の反転された共通電位Vcomがスイッ
チSW1を介して容量C10に充電され、信号電圧が第
1行目の各画素に書き込まれるのと同時に共通電極用バ
スラインBcom1の共通電位Vcomの極性が反転すること
となる。この場合、スイッチSW1以外の各スイッチは
OFF状態となっているため、端子COMにはスイッチ
SW1を介して1行分の容量負荷のみが接続されること
となる。従って、共通電位を供給する電源にとっては、
負荷が小さいため、消費電力を低減することができる。
図5に示すVGA方式の表示装置では、ゲート配線が4
80本あるため、共通電極全体について一斉に極性の反
転を行う場合に比べ、容量負荷が1/480程度にな
り、理想的には消費電力も1/480程度になる。
【0046】なお、共通電位Vcomを保持するための容
量C10、C10、…は必要最低限のものを設ければよ
く、共通電極用バスラインに元々接続されている保持容
量が大きい場合には別途設ける必要はない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画素電極の延出部と隣接ゲート配線との交差域部分によ
り保持容量の一部が形成されるため、画素電極および共
通電極の対向面積を小さくしても、必要な保持容量を得
ることができる。従って、開口率を高くすることがで
き、また、バックライトのための消費電力を節約するこ
とができるという効果がある。また、本発明によれば、
信号電圧の振幅をそれ程大きくしなくても、画素の画素
電極と共通電極との間に所期の電界を発生させることが
できるので、信号電圧を発生するソースドライバの消費
電力を抑えることができ、また、ソースドライバとして
耐圧の低いものを使用することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態であるアクティブ
マトリクス型液晶表示装置の構成を示す平面図である。
【図2】 同実施形態における液晶駆動時の各部の信号
波形を示す図である。
【図3】 同実施形態における液晶駆動回路のレイアウ
ト図である。
【図4】 この発明の第2の実施形態であるアクティブ
マトリクス型液晶表示装置における液晶駆動時の各部の
信号波形を示す図である。
【図5】 同実施形態における液晶駆動回路のレイアウ
ト図である。
【図6】 横電界駆動方式の液晶表示素子の構成を示す
断面図である。
【図7】 同液晶表示素子の動作を示す図である。
【図8】 同液晶表示素子の動作を示す図である。
【図9】 同液晶表示素子を用いたアクティブマトリク
ス型液晶表示装置の構成例を示す平面図である。
【図10】 同アクティブマトリクス型液晶表示装置の
画素の構成を示す断面図である。
【図11】 同アクティブマトリクス型液晶表示装置の
スイッチング素子の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
Pi,j 画素 Ti,j スイッチング素子 Gi ゲート配線 Dj 信号配線 29 画素電極 35 共通電極 35T 共通配線 35B 水平部(連設部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶層を保持する一対の透明基板の一方
    の基板面にゲート配線及び信号配線をマトリックス状に
    配設し、これらゲート配線及び信号配線により画成され
    た多数の領域のそれぞれを画素と成し、各画素毎に設け
    たスイッチング素子をゲート配線からのゲート電圧によ
    って駆動させて信号配線からの信号電圧を前記画素に接
    続する画素電極に付与するとともに、前記それぞれのゲ
    ート配線と併設した共通配線のそれぞれから各画素電極
    の配設方向に延びるよう設けた共通電極に共通電圧を付
    与することによって各共通電極と各画素電極との協働に
    より前記透明基板面とほぼ平行な電界を発生させて液晶
    分子を駆動し、表示を行う横電界駆動方式のアクティブ
    マトリックス型液晶表示装置であって、前記各画素に対
    応する画素電極を隣接する画素に対応するゲート配線上
    に延出させ、前記各画素に付与する信号電圧を保持する
    ための容量を、前記画素電極と共通電極との交差領域部
    分と、前記画素電極の延出部と前記隣接ゲート配線との
    交差域部分とによって構成したことを特徴とするアクテ
    ィブマトリックス型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 各画素における前記共通電極を複数併設
    し、これら共通電極の自由端を連接して前記各画素に付
    与する信号電圧を保持するための容量の一部を、前記連
    設部と前記画素電極との交差域部分から構成したことを
    特徴とする請求項1記載のアクティブマトリックス型液
    晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記画素のスイッチング素子にゲート電
    圧を印加するタイミングに同期し、当該画素の共通電極
    に与える共通電位を変化させるようにしたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のアクティブマトリック
    ス型液晶表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007249226A (ja) * 2007-05-08 2007-09-27 Seiko Epson Corp 反射型液晶装置および電子機器
KR100829786B1 (ko) * 2001-12-28 2008-05-16 엘지디스플레이 주식회사 횡전계 방식 액정표시장치용 어레이기판과 그 제조방법
JP2012137792A (ja) * 2006-08-11 2012-07-19 Nlt Technologies Ltd 液晶表示装置

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