JPH10206398A - 超音波探傷方法における検出精度の確認・補正方法 - Google Patents
超音波探傷方法における検出精度の確認・補正方法Info
- Publication number
- JPH10206398A JPH10206398A JP9010482A JP1048297A JPH10206398A JP H10206398 A JPH10206398 A JP H10206398A JP 9010482 A JP9010482 A JP 9010482A JP 1048297 A JP1048297 A JP 1048297A JP H10206398 A JPH10206398 A JP H10206398A
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-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2291/00—Indexing codes associated with group G01N29/00
- G01N2291/04—Wave modes and trajectories
- G01N2291/044—Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧延用ロールなど円柱体の表層部に存在する
クラックなどの欠陥を検出する超音波探傷方法におい
て、より簡便な検出精度の確認、補正方法を提供する。 【解決手段】 円柱体の表層部に存在するクラックなど
の欠陥を検出する超音波探傷方法において、被検体であ
る円柱体の表面に、超音波反射源材をセットし、超音波
探傷した超音波反射源材からの反射エコーのデータと、
予め探傷条件を同一にして、超音波探傷しておいた超音
波反射源材からの反射エコーのデータとを、比較するこ
とにより検出精度を確認し、補正することを特徴とす
る。
クラックなどの欠陥を検出する超音波探傷方法におい
て、より簡便な検出精度の確認、補正方法を提供する。 【解決手段】 円柱体の表層部に存在するクラックなど
の欠陥を検出する超音波探傷方法において、被検体であ
る円柱体の表面に、超音波反射源材をセットし、超音波
探傷した超音波反射源材からの反射エコーのデータと、
予め探傷条件を同一にして、超音波探傷しておいた超音
波反射源材からの反射エコーのデータとを、比較するこ
とにより検出精度を確認し、補正することを特徴とす
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延用ロール、ロ
ーラなどの金属の円柱体の表面または表面直下付近（以
下まとめて「表層部」という）に存在するクラックや傷
などの欠陥を超音波により自動的に探傷する表面波探傷
方法の改良に関し、詳しくは探傷前にその検出精度を確
認、補正する方法に関する。
ーラなどの金属の円柱体の表面または表面直下付近（以
下まとめて「表層部」という）に存在するクラックや傷
などの欠陥を超音波により自動的に探傷する表面波探傷
方法の改良に関し、詳しくは探傷前にその検出精度を確
認、補正する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】圧延
用ロールなど円柱体の表層部に存在するクラックなどの
欠陥を検出する方法として、本発明者は既に特開平４−
２７６５４７号公報に超音波による表面波探傷方法を提
案した。すなわち、この超音波探傷方法は当該公報に記
載されているように、回転する円柱体の表面に、水など
の接触媒質の膜を介して表面波の表面波探触子を円柱体
の回転軸方向に線状もしくはこれに近い帯状に接触さ
せ、表面波探触子から円柱体回転軸方向の逆方向に向か
って超音波を伝播させるとともに、表面波伝播領域にお
ける円柱体表面に接触媒質の膜が形成されないようにし
て、円柱体表層部に存在する欠陥を検出する方法であ
る。
用ロールなど円柱体の表層部に存在するクラックなどの
欠陥を検出する方法として、本発明者は既に特開平４−
２７６５４７号公報に超音波による表面波探傷方法を提
案した。すなわち、この超音波探傷方法は当該公報に記
載されているように、回転する円柱体の表面に、水など
の接触媒質の膜を介して表面波の表面波探触子を円柱体
の回転軸方向に線状もしくはこれに近い帯状に接触さ
せ、表面波探触子から円柱体回転軸方向の逆方向に向か
って超音波を伝播させるとともに、表面波伝播領域にお
ける円柱体表面に接触媒質の膜が形成されないようにし
て、円柱体表層部に存在する欠陥を検出する方法であ
る。
【０００３】この方法を用いて圧延用ロールの表層部の
欠陥を検出する場合、検出装置の検出精度を維持するた
めに、探傷前に検出精度を確認し、異常ならば検出パラ
メータなど装置機能を補正する必要があった。従来、こ
の検出精度の確認、補正作業は、あらかじめ超音波探傷
されて探傷結果の判明している表面傷を有する圧延用ロ
ール（マスターロール）を、再度超音波探傷して比較す
ることにより行っていた。
欠陥を検出する場合、検出装置の検出精度を維持するた
めに、探傷前に検出精度を確認し、異常ならば検出パラ
メータなど装置機能を補正する必要があった。従来、こ
の検出精度の確認、補正作業は、あらかじめ超音波探傷
されて探傷結果の判明している表面傷を有する圧延用ロ
ール（マスターロール）を、再度超音波探傷して比較す
ることにより行っていた。
【０００４】しかしながら、こういう確認、補正作業に
おいては、寸法、重量の大きいマスターロールを圧延現
場などに常に保管しておく必要があったため、その分、
保管スペースが大幅にとられるという問題があった。ま
た、マスターロールのセットなど付加作業が多く煩雑で
あるという問題があった。
おいては、寸法、重量の大きいマスターロールを圧延現
場などに常に保管しておく必要があったため、その分、
保管スペースが大幅にとられるという問題があった。ま
た、マスターロールのセットなど付加作業が多く煩雑で
あるという問題があった。
【０００５】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、円柱体の表層部に存在するクラックなど
の欠陥を検出する超音波探傷方法において、より簡便な
検出精度の確認、補正方法を提供することを目的とす
る。
たものであり、円柱体の表層部に存在するクラックなど
の欠陥を検出する超音波探傷方法において、より簡便な
検出精度の確認、補正方法を提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、円
柱体の表層部に存在するクラックなどの欠陥を検出する
超音波探傷方法において、被検体である円柱体の表面
に、超音波反射源材をセットし、超音波探傷した超音波
反射源材からの反射エコーのデータと、予め探傷条件を
同一にして、超音波探傷しておいた超音波反射源材から
の反射エコーのデータとを、比較することにより検出精
度を確認し、補正することを特徴とする。
柱体の表層部に存在するクラックなどの欠陥を検出する
超音波探傷方法において、被検体である円柱体の表面
に、超音波反射源材をセットし、超音波探傷した超音波
反射源材からの反射エコーのデータと、予め探傷条件を
同一にして、超音波探傷しておいた超音波反射源材から
の反射エコーのデータとを、比較することにより検出精
度を確認し、補正することを特徴とする。
【０００７】本発明において、前記超音波反射源材は金
属製が好ましく、より好ましくは反射エコーの高い純ア
ルミニウム製もしくはアルミニウム合金製などのアルミ
ニウム製が好ましい。また、前記超音波反射源材は比較
的薄いテープ体が望ましい。また、本発明は寸法、重量
の大きい圧延用ロールに適用することにより大きい効果
が得られる。
属製が好ましく、より好ましくは反射エコーの高い純ア
ルミニウム製もしくはアルミニウム合金製などのアルミ
ニウム製が好ましい。また、前記超音波反射源材は比較
的薄いテープ体が望ましい。また、本発明は寸法、重量
の大きい圧延用ロールに適用することにより大きい効果
が得られる。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の超音波探傷方法
における検出精度の確認・補正方法を説明する図であ
る。図１において、１はグラインダーで研磨されたロー
ルである。ロール１の胴部表面に残った研削液、油など
を除去した後、ロール１の胴部表面に超音波の反射源材
として金属製のテープ２を接着剤により貼り付ける。テ
ープ２としては反射エコーの高いアルミニウム製テープ
（アルミテープ）が好ましい。アルミテープは厚さが
０．１ｍｍ程度の比較的薄いもので、裏面に設けたシー
ルを剥がすことにより接着できるシールタイプのものが
携帯性がよく便利である。金属製のテープを接着剤によ
り貼り付ける例を示したが、要するに反射源材をロール
の胴部表面に固定セットできればよい。
における検出精度の確認・補正方法を説明する図であ
る。図１において、１はグラインダーで研磨されたロー
ルである。ロール１の胴部表面に残った研削液、油など
を除去した後、ロール１の胴部表面に超音波の反射源材
として金属製のテープ２を接着剤により貼り付ける。テ
ープ２としては反射エコーの高いアルミニウム製テープ
（アルミテープ）が好ましい。アルミテープは厚さが
０．１ｍｍ程度の比較的薄いもので、裏面に設けたシー
ルを剥がすことにより接着できるシールタイプのものが
携帯性がよく便利である。金属製のテープを接着剤によ
り貼り付ける例を示したが、要するに反射源材をロール
の胴部表面に固定セットできればよい。
【０００９】次に、テープ２を貼り付けた位置から所定
の距離はなれたロール胴部表面に超音波探傷用の探触子
３を設置する。探触子３の構造は特開平４−２７６５４
７号公報に記載のとおりであり、探傷時には探触子３を
水、油、研削液などの接触媒質の膜を介してロール１の
表面に当接させる。
の距離はなれたロール胴部表面に超音波探傷用の探触子
３を設置する。探触子３の構造は特開平４−２７６５４
７号公報に記載のとおりであり、探傷時には探触子３を
水、油、研削液などの接触媒質の膜を介してロール１の
表面に当接させる。
【００１０】探傷時、探触子３内の振動子から超音波ビ
ームを発信すると、表面波はロール１上のテープ２を欠
陥（人工的欠陥）として捕らえて反射する。反射波は探
触子３の受信子により受信され、高周波ケーブル４によ
り超音波探傷器５に送られる。反射波の信号は、超音波
探傷器５により可視化され、ＣＲＴ６上に欠陥エコーが
表示されると共に、プリンターにより探傷結果チャート
グラフがプリントアウトされる。
ームを発信すると、表面波はロール１上のテープ２を欠
陥（人工的欠陥）として捕らえて反射する。反射波は探
触子３の受信子により受信され、高周波ケーブル４によ
り超音波探傷器５に送られる。反射波の信号は、超音波
探傷器５により可視化され、ＣＲＴ６上に欠陥エコーが
表示されると共に、プリンターにより探傷結果チャート
グラフがプリントアウトされる。
【００１１】図２は、上記構成により得られた超音波探
傷結果のチャートグラフ例を示す。このグラフの横軸は
ロール１の一胴端から他胴端までの領域を示し、縦軸は
反射エコーの大きさを示す。図２において、右側のエコ
ーの大きい部分Ａは金属製のテープ２から反射されたエ
コーである。テープ２を人工的な欠陥として良好に捕ら
えていることを示す。また、それ以外のエコーの小さい
部分はクラックなどの欠陥の無い健全な状態を示す。
傷結果のチャートグラフ例を示す。このグラフの横軸は
ロール１の一胴端から他胴端までの領域を示し、縦軸は
反射エコーの大きさを示す。図２において、右側のエコ
ーの大きい部分Ａは金属製のテープ２から反射されたエ
コーである。テープ２を人工的な欠陥として良好に捕ら
えていることを示す。また、それ以外のエコーの小さい
部分はクラックなどの欠陥の無い健全な状態を示す。
【００１２】このようにして得られたテープ２からのエ
コー大きさのデータと、テープ２と探触子３の相対的な
配置関係や、ロール組成などの探傷条件を同じにして、
予め検出し、蓄積していたテープ２からのエコー大きさ
のデータとを、比較することにより検出精度を確認し、
補正する。つまり、両者のエコー大きさが異なれば検出
パラメータ、感度など装置機能を補正する。検出精度を
確認、維持したうえで超音波探傷結果の良好なロールは
圧延に供することができる。
コー大きさのデータと、テープ２と探触子３の相対的な
配置関係や、ロール組成などの探傷条件を同じにして、
予め検出し、蓄積していたテープ２からのエコー大きさ
のデータとを、比較することにより検出精度を確認し、
補正する。つまり、両者のエコー大きさが異なれば検出
パラメータ、感度など装置機能を補正する。検出精度を
確認、維持したうえで超音波探傷結果の良好なロールは
圧延に供することができる。
【００１３】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の超音波
探傷方法における検出精度の確認・補正方法は、従来の
ようにマスターロールを使用しなくても簡便にでき、探
傷精度が維持できる。マスターロールの保管スペースが
大幅にとられる、あるいは煩雑な付加作業を伴うといっ
た従来の問題は解決できる。
探傷方法における検出精度の確認・補正方法は、従来の
ようにマスターロールを使用しなくても簡便にでき、探
傷精度が維持できる。マスターロールの保管スペースが
大幅にとられる、あるいは煩雑な付加作業を伴うといっ
た従来の問題は解決できる。
【図１】本発明の超音波探傷方法における検出精度の確
認・補正方法を説明する図である。
認・補正方法を説明する図である。
【図２】本発明の超音波探傷結果のチャートグラフ例を
示す図である。
示す図である。
１ ロール、 ２ テープ、 ３ 探触子
Claims (5)
- 【請求項１】 円柱体の表層部に存在するクラックなど
の欠陥を検出する超音波探傷方法において、被検体であ
る円柱体の表面に、超音波反射源材をセットし、超音波
探傷した超音波反射源材からの反射エコーのデータと、
予め探傷条件を同一にして、超音波探傷しておいた超音
波反射源材からの反射エコーのデータとを、比較するこ
とにより検出精度を確認し、補正することを特徴とする
超音波探傷方法における検出精度の確認・補正方法。 - 【請求項２】 前記超音波反射源材が金属製であること
を特徴とする請求項１に記載の超音波探傷方法における
検出精度の確認・補正方法。 - 【請求項３】 前記超音波反射源材がアルミニウム製で
あることを特徴とする請求項１に記載の超音波探傷方法
における検出精度の確認・補正方法。 - 【請求項４】 前記超音波反射源材がテープ体であるこ
とを特徴とする請求項１〜３のいづれか一に記載の超音
波探傷方法における検出精度の確認・補正方法。 - 【請求項５】 前記被検体が圧延用ロールであることを
特徴とする請求項１に記載の超音波探傷方法における検
出精度の確認・補正方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9010482A JPH10206398A (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 超音波探傷方法における検出精度の確認・補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9010482A JPH10206398A (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 超音波探傷方法における検出精度の確認・補正方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10206398A true JPH10206398A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=11751393
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9010482A Pending JPH10206398A (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 超音波探傷方法における検出精度の確認・補正方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10206398A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014115720A1 (ja) * | 2013-01-22 | 2014-07-31 | 新日鐵住金株式会社 | 欠陥位置補正方法 |
-
1997
- 1997-01-23 JP JP9010482A patent/JPH10206398A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014115720A1 (ja) * | 2013-01-22 | 2014-07-31 | 新日鐵住金株式会社 | 欠陥位置補正方法 |
| JP5692475B2 (ja) * | 2013-01-22 | 2015-04-01 | 新日鐵住金株式会社 | 欠陥位置補正方法 |
| CN104903719A (zh) * | 2013-01-22 | 2015-09-09 | 新日铁住金株式会社 | 缺陷位置修正方法 |
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