JPH102057A - スチールハウス部材 - Google Patents

スチールハウス部材

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JPH102057A
JPH102057A JP15774396A JP15774396A JPH102057A JP H102057 A JPH102057 A JP H102057A JP 15774396 A JP15774396 A JP 15774396A JP 15774396 A JP15774396 A JP 15774396A JP H102057 A JPH102057 A JP H102057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
resistance
coating
property
synthetic resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP15774396A
Other languages
English (en)
Inventor
Harumitsu Nakazawa
晴光 中澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IG Technical Research Inc
Original Assignee
IG Technical Research Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by IG Technical Research Inc filed Critical IG Technical Research Inc
Priority to JP15774396A priority Critical patent/JPH102057A/ja
Publication of JPH102057A publication Critical patent/JPH102057A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はスチールハウスに使用する部材の防
錆、音の伝播、振動を大幅に低減して住みよい居住環境
のスチールハウスを安価なコストで形成できるスチール
ハウス部材に関するものである。 【構成】 金属製の骨格材1の少なくとも一面に50ミ
クロン以上の厚さの被覆層5を一体に設けたスチールハ
ウス部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、特に住宅用の躯体
を薄鉄板(軽量鉄骨)で構成すると共に、防錆、防震、
防音、軽量化、コストダウン、等を図り、しかも資源の
有効活用とリサイクルを可能としたスチールハウス部材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に住宅用の躯体としては木質からな
る柱、間柱、梁、母屋、根太、胴縁、束、棟木、土台、
桁、垂木、筋交え、等の木造と、軽量鉄骨(リップ溝形
鋼、厚さ2.3mm以上位)等の鋼材を用いた鉄骨造、
所謂プレハブと、重量鉄骨造、コンクリート造の4種位
に大別できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、住宅に
おいて、特に木質系の住宅においては資源の枯渇、
施工期間の短縮化、熟練技術者不足、コストダウ
ン、無尽蔵に近い鉄の利用、耐火性の向上、等が急
務となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような欠
点を除去するため、スチールハウス部材において、骨格
材となるスチール単体の弱点をカバーするためスチール
単体の両面、もしくは全露出面を約50ミクロン以上の
厚さの塗膜、合成樹脂フィルム等の1種以上で被覆し、
スチール自体の利点を十分に活用でき、しかも弱点であ
る錆、震動、熱伝導、音の伝播を抑制、もしくは遮断し
て加工容易で、コストダウンも図れ、耐久性に優れたス
チールハウス部材を提案するものである。
【0005】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明に係るスチール
ハウス部材の一実施例について詳細に説明する。図1〜
図3は上記スチールハウス部材の一例を示すものであ
り、例えば柱、間柱、桁、根太、束、棟、垂木等の一部
分、あるいは全体の形状の1つである骨格材1と、この
骨格材1の表面2、裏面3、あるいは全露出面(端部4
も含む)を覆う被覆層5とから構成したものである。
【0006】さらに説明すると、骨格材1は溶融亜鉛メ
ッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、カラー鋼板、トタン、
ステンレス、チタン、アルミニウム板、アルミニウム合
金板、溶融亜鉛−5〜55%アルミニウム合金メッキ鋼
板(一般にガルファン、ガルバリウム鋼板という)、ク
ラッド鋼板の1種以上からなり、その板厚は0.6〜
3.2mm位であり、特にアルミ合金等については厚さ
が5〜8mm位に厚くすることもある。
【0007】骨格材1の形状は単板、エンボス加工材、
接着剤による多層材の構造で、平板、L型、T字型、Y
字型、X字型、コ型、C形、Z型、ハット型、三角形
型、多角形型、丸型等、(具体的にはH形鋼、I形鋼、
ミゾ形鋼、軽量ミゾ形鋼、リップ溝形鋼、等辺山形鋼、
不等辺山形鋼、等)の断面に形成したものであり、その
厚さT、長さL、幅Wは目的、強度に応じて任意に設定
するものである。
【0008】被覆層5は骨格材1の表面2、裏面3およ
び必要により端部4、加工孔6が外気に曝される露出面
を外気(湿気、水分、雨水、酸性雨、煤煙、塩分、塵、
埃、アルカリ成分、酸成分、その他の有害物質、等)か
ら骨格材1を保護するものである。すなわち、骨格材1
の金属は熱伝導がよく、温度差による結露も発生しやす
く、音の伝播、振動も容易に伝達するため、これらの各
特性を低減し、居住環境、耐久性の向上を図るのに役立
つものである。
【0009】さらに説明すると、被覆層5は塗膜(発泡
塗膜2〜10倍位も含む)、結露防止塗料による塗膜、
合成樹脂フィルム、多孔ポリエチレンシート(商品名、
例えばタイベック)、紙、布(ガラス繊維、炭素繊維か
らなるシートも含む)等に合成樹脂、デンプン等の防水
剤を含浸、もしくはコーティングしたシート、発泡層等
の1種以上を積層したものであり、その厚さは50ミク
ロンから10mm以下位にしたものである。なお、被覆
層5には印刷、着色を施したものも含むものである。
【0010】被覆層5の具体例の1つを説明すると、塗
膜の塗料としてはポリエステル系塗料、ポリウレタン系
塗料、シリコン系塗料、アクリル系塗料、メラミン系樹
脂、フッソ系塗料、ポリカーボネート系塗料、ABS樹
脂系塗料、AS樹脂系塗料、酢ビ系塗料、ナイロン系塗
料、ポリエチレン樹脂系塗料、フェノール樹脂系塗料、
ポリプロピレン樹脂系塗料、塩化ビニリデン樹脂系塗
料、ポリスチロール樹脂系塗料、エポキシ樹脂系塗料、
EVA樹脂系塗料、EPDM系塗料、アクリルウレタン
系樹脂系塗料、その他周知の樹脂系の塗料を用いるもの
である。なお、塗料の硬化法は常温硬化型、UV硬化
型、加温硬化型、等任意に選択するものである。
【0011】塗膜の性質としては結露防止、防水、耐汚
染、耐震(クッション性)、耐擦傷性、耐摩耗性、断熱
性、耐熱性、防食性、防錆性、耐候性、接着性、耐久
性、耐溶剤性、等の1種以上を具備するものである。勿
論、一層の塗膜でなく複数層を重ねて上記特性を付加す
ることもできる。
【0012】また、被覆層5のその他の被覆層5として
の合成樹脂フィルムの一例としては上記樹脂の1種以上
からなるシート等であり、発泡シートあるいはスキン層
付の発泡シート、シートを複数枚重ねた多重シート、等
を用いて骨格材1の表面2、裏面3、端部4等を単に被
覆、あるいは接着剤を介して被覆するものである。勿
論、表面2と裏面3が同質材、または異質材、他材料を
サンドイッチしたシート材等を用いてもよいものであ
る。
【0013】加工孔6は図4に拡大して示すように躯体
を組み立てるのに役立つもので、工場等にて事前に穿設
するものであり、骨格材1の穿孔面6bを必要により塗
料等の塗膜6aで被覆し、防錆を図ることもできるもの
である。
【0014】(実施例1)スチール(200ミクロンの
塩化ビニルを溶融亜鉛メッキ鋼板) (実施例2)カラー鋼板(溶融亜鉛メッキ鋼板に50ミ
クロンの塗膜厚) (実施例3)カラー鋼板(フッソ塗膜10ミクロン+他
塗膜40ミクロン) (実施例4)ガルバリウム鋼板(55%アルミニウム合
金メッキ鋼板に70ミクロンの塗膜) (比較例1)スチール(溶融亜鉛メッキ鋼板に20ミク
ロンの塗膜) (比較例2)スチール(溶融亜鉛メッキ鋼板に40ミク
ロンの塗膜) なお、試験体の厚さは0.8mmの骨格材1に塗膜を形
成した素材(平板)とする。 (試験項目) (試験条件) (a)耐水性 水道水浸漬×30日 (b)耐湿性 98%RH×50℃×1000hr (c)耐塩水噴霧性 JIS−Z−2371(塩水噴霧試験方法) 1000hr(赤錆発生の面積) (d)遮音性 dB/500Hz (e)温冷サイクル JIS−A−6910号 (f)耐衝撃性 シャルピー式による(kg・cm/cm2) (g)制振性 振動が停止するまでの時間(秒)
【0015】なお、試験結果は図6に示す。また、図6
においては比較例1を基準値としたときの相対比較で
あり、は振動を与えた後の振動が停止するまでの時間
(秒)である。勿論、エンボス加工、折り曲げ加工を形
成したものであれば、試験項目(d)、試験項目(g)
の数値は良い方向へアップする。
【0016】以上説明したのは本発明に係るスチールハ
ウス部材の一実施例にすぎず、スチールハウス部材にエ
ンボス加工(0.5mm以上)を施すことにより補強し
たり、補強のためのリブ付け、端部折り曲げ加工、溝
形、箱形、リップ溝形、L形、その他の断面形状に形成
することができる。
【0017】また、図5に示すように骨格材1、合成樹
脂フィルム5bの上に塗膜(発泡塗膜も含む)5aを被
着することもできる。
【0018】
【発明の効果】上述したように本発明に係るスチールハ
ウス部材によれば、骨格材が塗膜の全くない部材に比
べ、耐久性が大幅に向上する。音の伝播が大幅に減衰
され居住環境が改善される。耐振性が大幅に改善で
き、建物全体に対する振動を低減できる。耐湿、耐塩
水性が向上する。防錆が大幅にアップできる。施工
の際の肌ざわりがよい。コストの割に振動、音の伝播
を大きく抑制できる、等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスチールハウス部材の一例を示す
斜視図である。
【図2】本発明に係るスチールハウス部材の一例を示す
断面図である。
【図3】本発明に係るスチールハウス部材の一例を示す
断面図である。
【図4】上記部材の一部に穿設した加工孔の内壁の処理
例を示す説明図である。
【図5】本発明に係るスチールハウス部材のその他の実
施例を示す説明図である。
【図6】本発明に係るスチールハウス部材の試験結果を
示す表である。
【符号の説明】
1 骨格材 2 表面 3 裏面 4 端部 5 被覆層 5a 塗膜 5b 合成樹脂フィルム 6 加工孔 6a 塗膜 6b 穿孔面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチールハウス部材において、骨格材と
    なるスチールの少なくとも表、裏面を50ミクロン以上
    の塗膜、合成樹脂フィルム等の1種以上からなる被覆層
    で被覆したことを特徴とするスチールハウス部材。
  2. 【請求項2】 スチールの露出する全端面を50ミクロ
    ン以上の塗膜、合成樹脂フィルム等の1種以上からなる
    被覆層で覆った請求項1記載のスチールハウス部材。
JP15774396A 1996-06-19 1996-06-19 スチールハウス部材 Pending JPH102057A (ja)

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JP15774396A JPH102057A (ja) 1996-06-19 1996-06-19 スチールハウス部材

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JP15774396A JPH102057A (ja) 1996-06-19 1996-06-19 スチールハウス部材

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JP15774396A Pending JPH102057A (ja) 1996-06-19 1996-06-19 スチールハウス部材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2456423A (en) * 2008-01-16 2009-07-22 Kingspan Res & Dev Ltd Purlin with pre-formed coating film

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2456423A (en) * 2008-01-16 2009-07-22 Kingspan Res & Dev Ltd Purlin with pre-formed coating film
GB2456423B (en) * 2008-01-16 2012-06-06 Kingspan Res & Dev Ltd A purlin

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