JPH10204559A - 低導電性Cu基合金 - Google Patents

低導電性Cu基合金

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JPH10204559A
JPH10204559A JP793697A JP793697A JPH10204559A JP H10204559 A JPH10204559 A JP H10204559A JP 793697 A JP793697 A JP 793697A JP 793697 A JP793697 A JP 793697A JP H10204559 A JPH10204559 A JP H10204559A
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JP
Japan
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weight
magnetic field
based alloy
water
electric conductivity
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Pending
Application number
JP793697A
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English (en)
Inventor
Kazuho Suzuki
寿穂 鈴木
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/072,032 priority patent/US6367682B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から交流磁界を印加したときに磁場の浸
透深さが深くなる低導電性Cu基合金を提供する。とく
に、連続鋳造法の水冷鋳型として好適な材料を提供す
る。 【解決手段】 この低導電性Cu基合金は、Si:0.2
5重量%以下、Mn:12.0〜14.0重量%、P:0.4
重量%以下、Ni:17.0〜19.0重量%、Zn:10.
0重量%以下、Fe:4.0重量%以下、Al:7.0〜9.
0重量%、Ti:0.03重量%以下、残部がCuおよび
不可避的不純物から成り、その電気伝導率はIACS表
示で5%以下の値を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低導電性Cu基合金
に関し、更に詳しくは、交流磁界を印加して溶湯を電磁
攪拌するための連続鋳造用水冷鋳型や、交流磁界を印加
して内容物を溶解させるための溶解用水冷るつぼの材料
として有用な低導電性Cu基合金に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば溶鋼の連続鋳造法においては、タ
ンデッシュから底のない水冷鋳型に溶鋼を注いで当該溶
鋼の外殻を固化したのち、それをピンチロールで下方に
引っ張りながら水冷凝固させる。したがって、水冷鋳型
の材料には、高い水冷効果を発揮させるために熱伝導率
が大きく、しかも溶鋼との濡れ性が悪い材料が採用され
ている。具体的には無酸素銅,リン青銅,ベリリウム銅
などが一般に用いられている。
【0003】上記した連続鋳造法の場合、水冷鋳型に注
いだ溶鋼に対してその外殻固化が始まる前に、当該水冷
鋳型の外部から所定周波数の交流磁界を印加することに
より溶鋼を電磁攪拌してより均質な鋳塊を得ることが行
われている。また、溶解用水冷るつぼの場合は、同じ外
部から所定周波数の外部磁界を印加することにより、電
磁誘導加熱により内容物を溶解する。
【0004】上記した連続鋳造法の水冷鋳型や溶解用水
冷るつぼは、いずれの場合も、外部から交流磁界を印加
し、その交流磁界を内容物に作用させて所定の目的を達
成している。したがって、印加した交流磁界は、水冷鋳
型や水冷るつぼを透過していく際にその印加時のパワー
を減衰させることなく内容物に到達できることが好まし
いことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ある材料の
外部から交流磁界を印加した場合、当該材料への磁場の
浸透深さは、次式:
【0006】
【数1】
【0007】出示されることが知られている。式中、δ
は磁場の浸透深さ、μは材料の透磁率、fは印加した交
流磁界の周波数、σは材料の電気伝導率、πは円周率を
それぞれ表す。上記した式から明らかなことは、電気伝
導率が大きい材料であるほど、また印加する交流磁界の
周波数が高ければ高いほど、その材料への磁場の浸透深
さは浅くなるということである。
【0008】ところで、従来から連続鋳造用の水冷鋳型
や溶解用の水冷るつぼに採用されているCu系材料は、
通常、その電気伝導率がIACS表示で20%以上の値
を示す。最も電気伝導率が小さいものでもIACS値が
5%程度のものである。そのため、例えば水冷鋳型の場
合、外部から交流磁界を印加しても磁場の浸透深さは浅
くなる。別言すれば、印加したパワーの多くは水冷鋳型
で浪費され、作用対象の溶鋼へ到達するパワーは減少す
る。その結果、水冷鋳型には渦電流が発生し、また溶鋼
の電磁攪拌は効果的に発現しなくなる。
【0009】本発明は水冷鋳型や溶解用るつぼの材料と
して使用されている銅または銅合金における上記した問
題を解決するためになされたものであって、熱伝導率は
従来の銅材料と同等であるが、その電気伝導率はIAC
S表示で5%以下であり、そのため磁場の浸透深さ
(δ)が純銅に比べて5倍以上の値を示す低導電性Cu
基合金の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、Si:0.25重量%以下、
Mn:12.0〜14.0重量%、P:0.4重量%以下、N
i:17.0〜19.0重量%、Zn:10.0重量%以下、
Fe:4.0重量%以下、Al:7.0〜9.0重量%、T
i:0.03重量%以下、残部がCuおよび不可避的不純
物からなることを特徴とする低導電性Cu基合金、とり
わけ、Si:0.15〜0.25重量%、Mn:12.0〜1
4.0重量%、P:0.2〜0.4重量%、Ni:17.0〜1
9.0重量%、Zn:5.0〜7.0重量%、Fe:2.0〜4.
0重量%、Ti:0.01〜0.03重量%、残部がCuお
よび不可避的不純物から成る低導電性Cu基合金が提供
される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のCu基合金におけるS
i,Mn,P,Ni,Fe,Tiはいずれも電気伝導率
を下げるために配合される成分である。その場合、それ
ぞれの成分の配合量における上限値は、各成分の固溶限
界を基本にして決められている。すなわち、各成分が上
に列記した上限値よりも多くなると、調製したCu基合
金においてそれら各成分が析出するようになってしま
い、水冷鋳型や溶解用るつぼの材料としては不適切にな
るからである。
【0012】また、Mn,Ni,Alなどが上記したそ
れぞれの下限値よりも少なくなると、得られたCu基合
金の電気伝導率はIACS表示で5%より高くなり、そ
のため、磁場の浸透深さも浅くなる傾向が強まってく
る。とくに、Siを0.15〜0.25重量%、Pを0.2〜
0.4重量%、Znを5.0〜7.0重量%、Feを2.0〜4.
0重量%、Tiを0.01〜0.03重量%に規制したCu
基合金は、その電気伝導率がIACA表示で2〜2.5%
と非常に小さくなり、磁場の浸透深さが深くなるので水
冷鋳型や溶解るつぼの材料として好適である。
【0013】本発明のCu基合金における不可避的不純
物としては、例えば、O,N,S,Cなどをあげること
ができる。これら不純物の混入量は少なければ少ないほ
ど好適であるが、O:0.005重量%以下、N:0.00
5重量%以下、S:0.005重量%以下、C:0.005
重量%以下であれば、何の不都合も生じない。なお、本
発明のCu基合金の調製に際しては特別な方法を採用す
る必要はなく、例えば大気誘導炉で上記した各成分の所
定量を溶解するだけで調製することができる。
【0014】
【実施例】大気誘導炉を用いて表1で示した組成の合金
を溶製し、そのインゴットを機械加工して、直径5mm、
長さ50mmの試料を製造した。各試料の電気伝導率と熱
伝導率を測定し、その結果を表1に示した。なお、従来
例としてリン青銅を選定し、その電気伝導率と熱伝導率
を測定し、その結果も表1に示した。
【0015】また、測定した電気伝導率を(1)式に導入
し、各材量の透磁率(μ)および印加する交流磁界の周
波数(f)は一定と仮定して各材料における磁場の浸透
深さ(δ)を算出し、従来例の結果に対する相対値を求
めた。その結果も表1に示した。
【0016】
【表1】
【0017】表1から明らかなように、本発明のCu基
合金(試料No.1〜4)の場合、その熱伝導率は従来例
のリン青銅とほとんど同じであるが、電気伝導率は4.2
〜2.2%と非常に小さい値になっている。そのため、磁
場の浸透深さはリン青銅の場合の1.9〜2.6倍程度の値
を示し磁場の浸透性に優れた材料になっている。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
Cu基合金は、優れた熱伝導性を有するとともにその電
気伝導率は小さい。したがって、本発明のCu基合金は
外部から交流磁界を印加したときに磁場の浸透性が優れ
た材料になっている。このようなことから、本発明のC
u基合金は、連続鋳造法において溶鋼の電磁攪拌を効果
的に行わせることができる水冷鋳型の材料として有用で
あり、また内容物を電磁誘導加熱して溶解させる溶解用
水冷るつぼの材料として有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si:0.25重量%以下、Mn:12.0
    〜14.0重量%、P:0.4重量%以下、Ni:17.0〜
    19.0重量%、Zn:10.0重量%以下、Fe:4.0重
    量%以下、Al:7.0〜9.0重量%、Ti:0.03重量
    %以下、残部がCuおよび不可避的不純物から成ること
    を特徴とする低導電性Cu基合金。
  2. 【請求項2】 Si:0.15〜0.25重量%、Mn:1
    2.0〜14.0重量%、P:0.2〜0.4重量%、Ni:1
    7.0〜19.0重量%、Zn:5.0〜7.0重量%、Fe:
    2.0〜4.0重量%、Ti:0.01〜0.03重量%、残部
    がCuおよび不可避的不純物から成る請求項1の低導電
    性Cu基合金。
JP793697A 1997-01-20 1997-01-20 低導電性Cu基合金 Pending JPH10204559A (ja)

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JP793697A JPH10204559A (ja) 1997-01-20 1997-01-20 低導電性Cu基合金
US09/072,032 US6367682B1 (en) 1997-01-20 1998-05-06 Airbag inflator and an airbag apparatus

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002062054A (ja) * 2000-08-18 2002-02-28 Shinko Electric Co Ltd 誘導加熱溶解炉
JP2009046339A (ja) * 2007-08-17 2009-03-05 Sumco Solar Corp シリコン鋳造装置

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