JPH10204513A - 流動層式還元方法および流動層式還元反応器並びに流動層式還元反応装置 - Google Patents

流動層式還元方法および流動層式還元反応器並びに流動層式還元反応装置

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JPH10204513A
JPH10204513A JP10008048A JP804898A JPH10204513A JP H10204513 A JPH10204513 A JP H10204513A JP 10008048 A JP10008048 A JP 10008048A JP 804898 A JP804898 A JP 804898A JP H10204513 A JPH10204513 A JP H10204513A
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JP
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fluidized bed
fluidized
chamber
reduction
bed
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JP10008048A
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English (en)
Inventor
Shintaro Ano
晋太郎 阿野
Ryoichi Hata
亮一 秦
Kenji Taikai
健司 大開
Takayuki Sugawara
孝幸 菅原
Yold Whiten Gilbert Jr
ヨルド ホワイトン,ジュニア ギルバート
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Kobe Steel Ltd
Midrex Corp
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Midrex Corp
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Publication date
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    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21BMANUFACTURE OF IRON OR STEEL
    • C21B13/00Making spongy iron or liquid steel, by direct processes
    • C21B13/0033In fluidised bed furnaces or apparatus containing a dispersion of the material

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Metallurgy (AREA)
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  • Manufacture Of Iron (AREA)
  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動層式還元方法において、比較的大きい粉
体が流動層チャンバー内へ滞留するのを防止して安定な
還元操業を実施すること、また粉状原料の還元効率を高
めることを目的とする。 【解決手段】 粉状原料を複数の流動層チャンバー間で
移動させつつ、還元性ガスにより流動層を形成して順次
還元を行っていく反応器である。粉状原料の流動層チャ
ンバー20a,20b,20c間の移動を比較的大きい
粉状原料から優先的に行わせる。更に各流動層チャンバ
ー20a,20b,20cに還元性ガスを夫々並列的に
導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉状鉱石または一
部予備還元された粉状鉱石を含む粉状原料を還元するに
あたって用いられる流動層式還元方法、および該流動層
式還元方法に使用し得る流動層式還元反応器並びに流動
層式還元反応装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉状鉱石または一部還元された粉状鉱石
を含む粉状原料を還元する方法として、従来から流動層
式還元方法が採用されており、多くの先行特許、文献が
存在する。例えば、U.S.Pat. No.5118479、U.S.
Pat. No.5382277、U.S.Pat. No.543171
1、U.S.Pat. No.5529291、日本国特許番号25
36339、日本国特許番号2536641、Fior de
Venezuela,S.A.社パンフレット(1987年発行)等で
ある この流動層式還元方法に用いられるシステムのうち、そ
の内部で粉状原料を流動層化して還元を進ませる反応器
についても種々のシステムが提案されている。
【0003】当初考えられた流動層式還元方法では、1
つのチャンバー内に形成される流動層を固定的にとら
え、その位置で還元を進める方式であったが、近年注目
されているのは、この流動層を還元率の向上に合わせて
順次移動させ、その移動に合わせて効率的な還元反応を
進めていこうとする方式である。
【0004】この様な方式として、例えば、U.S.Pat. N
o.5118479には、図4に示す様に1つのチャンバ
ー内での流動層の移動方向をジグザグ状に案内する為の
案内板を複数個配置した様式のものが示されている。尚
図4の(a) は流動層式還元反応器の縦断面概略図で、図
4の(b) は平面概略図である。
【0005】またFior de Venezuela,S.A.社パンフレッ
ト(1987年発行)には、複数の流動層チャンバーを
用いて、粉状原料を流動層チャンバー間で移動させなが
ら、各流動層チャンバー内で還元する様式のものが示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記図4に示した様式
の反応器では、粉状原料Aは、装入口2より流動層チャ
ンバー1内に装入され、還元性ガス導入口3から導入さ
れる還元性ガスにより流動層を形成しながら、案内板
4,5,6,7に沿ってジグザグ状に移動する。還元さ
れた粉体Bは排出口8より排出される。この種の方式を
実施する際に採用される流動層の温度は通常700℃以
上であり、このような高温状態では案内板4,5,6,
7が熱膨張により変形し、案内板4,5,6,7を直立
状態で安定に維持することが困難となる。この様な案内
板4,5,6,7の直立状態が維持されないと、流動層
の移動状態に悪影響を及ぼすことがある。
【0007】また還元能力の向上のためには、流動層チ
ャンバー1を大型化し、案内板の数を増加して、反応器
内で流動層の移動距離を十分に長くとる必要があるが、
このような場合、案内板の変形の問題の他、還元性ガス
の導入口3及びその支持部分も大型化し、熱膨張の影響
が一層大きくなって耐圧性、気密性等に問題が生じる恐
れがある。
【0008】図5は、複数の流動層チャンバーを用い
て、粉状原料を流動層チャンバー間で移動させながら、
各流動層チャンバー内で順次還元を進めていく反応器の
概略を示している。
【0009】粉状原料Aは装入口9より第1番目の流動
層チャンバー13aに装入され、各流動層チャンバー1
3a,13b,13cで流動層を形成しつつ、連通路1
6a,16bを通って移動する。還元された粉体Bは最
後の流動層チャンバー13cより、排出口17を通して
排出される。
【0010】一方還元性ガスは、まず還元性ガス導入口
14より最後の流動層チャンバー13cに導入され、そ
の後、流動層チャンバー13c内の流動層上部より排出
され、還元性ガスライン15aを通って、流動層の移動
方向に見て一つ前の流動層チャンバー13bに導入され
る。同様にして、流動層チャンバー13bで使用された
還元性ガスは、その後、還元性ガスライン15bを通っ
て、流動層チャンバー13aに導入される。第1番目の
流動層チャンバー13aで使用された後の還元性ガスは
ガス排出ライン10より排出される。
【0011】この様式のものでは、上記の様な変形の問
題は生じ難く、また、希望する還元能力の程度に応じ
て、流動層チャンバーの数を増加または減少して対応す
ることができるので、流動層チャンバー13a,13
b,13cの大型化に伴う耐圧性、気密性の問題も生じ
難い。更に、還元性ガスの流れという点で見れば、各流
動層チャンバー13a,13b,13cを直列に連結し
た構成となっているので、還元性ガスの使用効率が高
い。
【0012】しかし、粉状原料の移動に際しては、各流
動層チャンバーの流動層の表面から溢れ出た(オーバー
フローした)粉状原料が、次の流動層チャンバーへ移動
する構造のため、比較的細かい粉体は移動し易いもの
の、比較的大きい粉体は流動層下部へ沈み易く、結果的
に一つの流動層チャンバーに滞留し易い傾向になる。滞
留した比較的大きい粉体の還元が適当に進み、また、滞
留中に流動層内で細かくなって順次移動していくのであ
れば比較的問題は少ないが、滞留したものとスムースに
移動していくものとの間で、還元の進行に大きなばらつ
きが生じて還元反応の円滑さが失われたり、また時には
次々と滞留してきた大きい粉体が流動層下部に集まり、
流動層の動きを悪くしたり、還元性ガスの通りを悪くす
る等の影響を及ぼす場合がある。このような影響が起き
ると、他の流動層チャンバーに比べ、その流動層チャン
バーにかかる負荷だけが大きくなったり、また還元性ガ
スの経路が直列的であるため、全体の還元効率等にまで
悪影響を生じる恐れがある。
【0013】また、この様式のものでは、還元された粉
状原料は必ず最後の最下段流動層チャンバー13cの排
出口17から取り出される。これは、還元性ガスが対向
流形式で流され、該最後の流動層チャンバー13cで使
用される還元性ガスの還元力が最も高いことから、最後
の流動層チャンバー13cにて十分な還元を行って、高
い還元率の粉状原料を得るためにはやむを得ないことで
ある。しかし、最後の流動層チャンバー13cまで移動
する前に所定の還元率に達した粉体を取りだそうとして
も、その様な構成を取ることができないから必ず最後の
流動層チャンバー13cまで通す必要があり、時間的、
作業的に効率的でない。
【0014】そこで本発明の一つの目的は、上記の様な
流動層移動方式を実施するに際して、比較的大きい粉体
が流動層チャンバー内へ滞留する現象の発生を極力防止
して、安定な還元操業を実施することができる様な流動
層式還元方法、およびその方法に使用し得る流動層式還
元反応器を提供することである。
【0015】また本発明の他の目的は、粉状原料の還元
効率を高めることのできる流動層式還元方法、およびそ
の方法に使用し得る流動層式還元反応器を提供すること
である。
【0016】本発明の更に他の目的は、熱膨張に伴う還
元反応器の変形,耐圧性・気密性の低下の影響を少なく
することのできる流動層式還元方法、およびその方法に
使用し得る流動層式還元反応器を提供することである。
【0017】本発明の更に他の目的は、粉状原料が所定
の還元率に達した時に、還元された粉状原料を反応器内
から効率よく取り出すことが可能な流動層式還元方法、
およびその方法に使用し得る流動層式還元反応器を提供
することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る流動層式還
元方法は、粉状鉱石または一部予備還元された粉状鉱石
を含む粉状原料を複数の流動層チャンバー間で移動させ
つつ、還元性ガスにより流動層を形成して順次還元を行
っていく流動層式還元方法において、粉状原料の流動層
チャンバー間の移動を比較的大きい粉状原料から優先的
に行わせることによって、各流動層チャンバーにおける
流動層の安定を図ることを要旨とする。
【0019】また本発明に係る流動層式還元方法は、粉
状鉱石または一部予備還元された粉状鉱石を含む粉状原
料を複数の流動層チャンバー間で移動させつつ、還元性
ガスにより流動層を形成して順次還元を行っていく流動
層式還元方法において、粉状原料の流動層チャンバー間
の移動を、流動層の表面部より深い位置において行わせ
ることによって、各流動層チャンバーにおける流動層の
安定を図ることを要旨とする。更に、上記粉状原料の流
動層チャンバー間の移動を、流動層の深部位置において
行わせると一層効果的である。
【0020】この様にすることで各流動層がバランス良
く安定して形成されるので、各流動層共還元性ガスの通
過性が良くなり、そのことによって図5に示した様な対
向流方式による還元性ガスの供給も安定させることがで
きる。
【0021】更に各流動層チャンバーに対しては、還元
性ガスを夫々並列的に導入して行うことが望ましく、こ
れによって還元性ガスの通過性は一層改善されたものと
なる。そしてこの方法であれば、還元性ガスの流量を各
流動層チャンバー毎に制御して行うことができ、一層効
果的である。また、更に各流動層チャンバー内部におい
て、流動層上部に形成される空間の圧力を制御すること
も一層効果的である。
【0022】また、粉状原料を、水平面内に配置された
流動層チャンバー間で円周方向に移動させる様に設計す
ることも望ましい。更に、流動層チャンバー間を移動す
る粉状原料を所定の還元率に応じて任意の流動層チャン
バーから抜き出す様にして行うことが望ましい。
【0023】加えて、上記の流動層式還元方法によって
各流動層チャンバーの流動層上部から排出される還元性
ガスを予備還元炉に導入して粉状鉱石の予備還元を行
い、該予備還元された粉状鉱石を粉状原料として用いる
ことも好ましい態様である。
【0024】本発明に係る流動層式還元反応器は、上記
の様な流動層式還元方法に使用し得るものであり、複数
の筒状流動層チャンバーを、粉状鉱石または一部予備還
元された鉱石を含む粉状原料の移動方向に連通し、該移
動方向に見て第1番目の流動層チャンバーに粉状原料が
装入される装入口が設けられると共に、最終の流動層チ
ャンバーには還元された粉状鉱石を取り出す排出口が設
けられ、且つ、前記各流動層チャンバーの下部にはガス
分散板を介してガス導入口が設けられてなる流動層式還
元反応器において、前記連通路が流動層チャンバー内に
形成される流動層の表面部より深い位置の流動層チャン
バー壁面に設けられていることを要旨とする。更に前記
連通路が流動層の深部位置の流動層チャンバー壁面に設
けられていることが望ましい。
【0025】また、各流動層チャンバーへは夫々並列的
にガス導入ラインが設けられていることが望ましい。更
に、各ガス導入ラインには、還元性ガスの流量調節バル
ブが設けられていると効果的である。また更に、各流動
層チャンバーのガス排出ラインに、流動層上部に形成さ
れる空間の圧力を制御する手段が設けられていると一層
効果的である。
【0026】また、各流動層チャンバーの横断面が略円
形状あるいは略三角形状であると好ましい。更に、各流
動層チャンバーは、水平面内で円周方向に配置されてい
ることが一層好ましい。また更に、各流動層チャンバー
のガス分散板が球面形状であると、より一層好ましい。
【0027】また、流動層チャンバーの数が3以上であ
り、且つ、粉状原料の移動方向に見て、第1番目以外の
複数の流動層チャンバーに排出口が設けられていること
も好ましい態様である。
【0028】また、上記の様な流動層式還元反応器に予
備還元炉を付設し、各流動層チャンバーの上部の還元性
ガス放出部を該予備還元炉へのガス導入部に連接すると
共に、該予備還元炉から取り出された予備還元済み粉状
原料を上記流動層式還元反応器における最上流側の流動
層チャンバーに導入する粉状原料配管を設けることもで
きる。更に、予備還元炉は流動層式還元反応器の上部に
付設されることが望ましい。また更に、各チャンバーは
水平面内で円周方向に配置されていると共に、該円周方
向配置における円周中心部に1つの縦方向空間が設けら
れ、該縦方向空間の上部を還元性ガス放出部とし、該放
出部が予備還元炉のガス導入部に連接されていることも
望ましい態様である。
【0029】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1の目的である
比較的大きい粉体の流動層チャンバー内への滞留を極力
防止する点について、図1を参考にしつつ、説明する。
尚図1は本発明に係る流動層式還元反応器の一実施例を
示す概略図である。
【0030】図1において、粉状鉱石または一部還元さ
れた粉状鉱石を含む粉状原料Aは、装入口18から第1
の流動層チャンバー20a内へ送り込まれる。該粉状原
料Aは、流動層チャンバー20a下部のガス導入ライン
21aからガス分散板19aを介して導入された還元性
ガスの上向流によって流動層チャンバー20a内で流動
層24aを形成する。
【0031】ガスは流動層24a上方へ排出され、ガス
排出口28から流動層チャンバー外へ排出されるが、各
流動層チャンバー20a,20b,20cは連通路25
a,25bによって連通されているので、当該連通路2
5aに近い位置にある粉状原料Aの流動層24aは流動
状態を保ちつつ、この連通路を通って次の流動層チャン
バー20bへと移動する。流動層チャンバー20b内に
おいても同様にして、ガス導入ライン21bよりガス分
散板19bを介して導入された還元性ガスによって流動
層24bが形成され、更に、連通路25bを通って次の
流動層チャンバー20cへと移動し、ここでもガス導入
ライン21cよりガス分散板19cを介して導入された
還元性ガスにより流動層24cが形成される。その後、
還元された粉体Bは排出口26より排出される。
【0032】このとき、従来技術とは異なり、各流動層
チャンバー20a,20b,20cを結ぶ連通路25
a,25bは流動層24a,24b,24cの表面部よ
り深い位置に設けてあるため、流動層下部に滞留しやす
い比較的大きな粉体が、次の流動層チャンバーへ優先的
に移動される。従って、一つの流動層チャンバーに滞留
し続けるということがない。また、この様に移動するこ
とで、該比較的大きな粉体も流動層内で粉体同士接触す
る確率が高くなり、粉体のサイズも徐々に細かくなり得
る。移動することにより粉体のサイズが細かくなってく
ると、滞留の可能性はますます減少し、ある特定の流動
層チャンバー(特に滞留の可能性が最も高いと考えられ
る第1の流動層チャンバー20a)において、負荷が増
加したり、また、還元性ガスの流れが悪くなるというこ
とが生じ難くなる。連通路の位置は、流動層の表面から
深くなれば、より効果が上がり、流動層の最深部付近が
最適である。次に、本発明の他の目的である粉状原料の
還元効率の向上について説明する。
【0033】図1に示す様に、本発明では各流動層チャ
ンバー20a,20b,20cに、還元性ガスを夫々並
列的に導入することができるため、図5に示した様な直
列的なガス経路を持つ様式とは異なり、各流動層チャン
バー20a,20b,20c毎での還元性ガスの能力は
同じである。
【0034】従って、どの流動層チャンバーにおいても
還元能力は、図5の様式の最下段の流動層チャンバー1
3cと同じレベルとなり、仮に同数の流動層チャンバー
を使用するとして、本発明と図5に示した様式のものを
比較すると、本発明の方が還元能力が向上し得る。これ
を言い換えると、粉状原料を同じ還元率にまで還元する
ために必要な流動層チャンバー数は、本発明の方が少な
くてすむことになる。
【0035】還元性ガスの使用効率の面では、還元能力
を十分に保持したままチャンバー外に放出されるという
面で従来技術に比べて劣る可能性もあるが、本発明で使
用した還元性ガス、即ち、各流動層チャンバーの流動層
上部から排出される還元性ガスを別途設ける予備還元炉
に導入して、粉状鉱石の予備還元に用いれば、たとえ本
発明の流動層式還元反応器における還元性ガスの使用効
率が低くとも、流動層式還元システム全体としての使用
効率を上げることが可能であり、発明の実施に際して
は、そのように構成することが望ましいことである。
【0036】この様に予備還元炉を設ける場合、各流動
層チャンバーの上部の還元性ガス放出部を該予備還元炉
へのガス導入部に連接すること、および該予備還元炉に
て予備還元された粉状鉱石を本発明の流動層式還元反応
器における最上流側の流動層チャンバーに導入する粉状
原料配管を設置することが必要となるが、後記図3に示
す様に、予備還元炉は本発明の流動層式還元反応器の上
部に設けることが望ましい。この様にすることで、上記
ガス配管、粉状原料配管を極力短くすることが可能であ
り、また、システム全体としてもコンパクトにすること
ができる。
【0037】更に必要であれば、図1に示す様に、各流
動層チャンバー20a,20b,20cに導入される還
元性ガスの流量を制御するためのバルブ22a,22
b,22cおよびガス流量計23a,23b,23cを
設けて、還元性ガスの流量を各流動層チャンバー毎に独
立して調節可能とすることもできる。
【0038】この様にすることで、各流動層チャンバー
毎の還元能力の調整が可能となる。或はガス組成を独立
的にコントロールして還元能力を個別管理することもで
きる。これらの場合は、各流動層チャンバーから粉状原
料をサンプリングしてチェックする機構を設けることが
できる。尚還元性ガスの経路が直列的である図5の様式
のものでは、この様な調節は不可能である。但し、本発
明の実施に際しては、流動層チャンバーをいくつかの群
に分け、各群毎に図5の様な対向流方式で還元性ガスを
流す様に構成することも可能である。
【0039】また更に、これらの調節に加え、各流動層
チャンバー内部において、流動層上部に形成される空間
の圧力を調整することもできる。空間の圧力を適宜調整
することで、流動層の表面の高さを変えることが可能と
なる。流動層の表面の高さが変われば、流動層内での粉
体の分布状況等も変化し、流動層の還元能力も変わって
くる。従って、空間の圧力調整を、上記還元性ガスの流
量調節と同時に行うことで、各流動層チャンバー毎の還
元能力の調整が更に効果的に行えるようになる。
【0040】空間の圧力を調整する手段は、各流動層チ
ャンバー毎に圧力センサーと圧力弁を連動させる様な方
法であっても良いし、もし複数の流動層チャンバーの圧
力を一定にしたければ、該当する流動層チャンバーの空
間を連通するパイプのようなものを設ける様な形式でも
良い。図1では、各流動層チャンバー20a,20b,
20cで形成される流動層24a,24b,24cの上
部空間を連通するパイプ27a,27b設け、空間の圧
力の調整およびガス排出に利用している。または、後記
図2の様に、該当する流動層チャンバーの上部を開放
し、且つ、該当する流動層チャンバーを別の容器に内包
し、容器内の圧力を調節することでも複数の流動層チャ
ンバーの圧力を一定にすることができる。
【0041】次に、本発明の更に他の目的である熱膨張
に伴う還元反応器の変形,耐圧性・気密性の低下の影響
を少なくする点について説明する。
【0042】個々の流動層チャンバーを円筒形、球形に
する等により、上記の変形,耐圧性・気密性の影響を抑
えることは従来から行われている。円筒形,球形等にす
ることで、各流動層チャンバーにおいて半径方向におけ
る温度の均一性が確保され、金属部の局部的な熱膨張や
変形を防止することができる。本発明においても、各流
動層チャンバーは、できるだけ熱膨張の影響が表れにく
い形状を選ぶことが望ましいので、各流動層チャンバー
の横断面の形状を略円形状あるいは略三角形状にするこ
とが望ましい。
【0043】更に、図2に示す様に、各流動層チャンバ
ーを水平面内で、円周方向に配置することも推奨され
る。図2は本発明に係る流動層式還元反応器の別の一例
を示す概略図であり、(a) はその縦断面図で、(b) は横
断面図である。
【0044】図2において、装入口29より第1番目の
チャンバー内へ装入された粉状原料Aは、図1に示した
様式のものと同様に、各流動層チャンバー50内で、ガ
ス導入ライン32からガス分散板31を介して導入され
る還元性ガスの上向流によって流動層を形成しつつ、連
通路34を通って移動し、最後の流動層チャンバー50
に設けられている排出口35から排出される。各流動層
チャンバー50の上部は開放され、且つ、各流動層チャ
ンバー50は容器30により内包されている。各流動層
チャンバー50より排出されたガスは、ガス排出口33
より排出される。
【0045】この様に配置することにより、還元反応器
全体として半径方向における温度の均一性が確保され、
連通路等、局部的に熱膨張の影響を受けやすい部位にと
っても、変形,耐圧性・気密性低下の危険を低減でき
る。
【0046】円周上に各流動層チャンバーを配置する場
合には、流動層チャンバーの数を6程度にすることが反
応器の面積を有効に活用する上で、最適と考えられる。
【0047】また更に、図2に示す様に、各流動層チャ
ンバーのガス分散板31を球面形状とすることも耐圧性
・気密性の点からは好ましいことである。
【0048】次に、本発明の更に他の目的である粉状原
料が所定の還元率に達した時に、還元された粉状原料を
反応器内から効率よく取り出し可能とする点について説
明する。
【0049】上述の様に、本発明は個々の流動層チャン
バーにおける還元能力を向上し得るので、実際の操業条
件等によっては、準備された流動層チャンバーの全てを
粉状原料が経由しなくても、移動の途中で所定の還元率
に達する場合があり得る。この様な場合、所定の還元率
に達した粉体を、常に最後の流動層チャンバーまで移動
させることは、時間的・作業的に効率が悪い。そこで、
複数の流動層チャンバーに開閉自在の排出口を設け、還
元率に応じて適宜抜き出し可能とすることで、操業効率
を上げることができる。
【0050】ただし、現実の問題として、還元に際して
は、ある程度の総流動化時間が必要であること、そのた
めに複数の流動層チャンバーを移動させる構造を取って
いること等考えると、装入口の設けられた流動層チャン
バーにまで、排出口を設ける必要は少ない。
【0051】この様に、複数の排出口を設けることは、
何らかのトラブルにより装置が停止し、そのとき流動層
チャンバー内にある還元途中の粉状原料を機械的方法等
により排出する必要が生じた際にも有用である。
【0052】流動層チャンバーを円周方向に配置した場
合には、この様な排出口を円周外部の方向に向けて取り
付けても構わないが、図2に示す様に、各流動層チャン
バーを配置する円周中心部に1つの縦方向空間36を設
けておいて、この縦方向空間36に向けて開閉自在の排
出口38を設けても構わない。還元反応器全体をコンパ
クトにしたい際には、その様にした方が好ましい。
【0053】図3は本発明に係る流動層式還元反応装置
の一例を示す概略縦断面図であって、図2に示す流動層
式還元反応器に予備還元炉を付設した流動層式還元反応
装置を示す図であるが、上記の様な構成にしておけば、
図3に示す様な、予備還元炉39をその上部に設けた場
合において、その予備還元炉39から何らかの事情で粉
状鉱石が急激に落下する様なことがあっても、落下粉体
を上記縦方向空間36の排出部を通して排出できるの
で、本発明の流動層チャンバーを落下衝撃から守ること
ができる。
【0054】更に、この様に縦方向空間36を予備還元
炉39からの落下粉体の排出部として利用する場合、該
予備還元炉39におけるガス導入部43には、ガス分散
板を設置しないことも可能となる。予備還元炉39中に
おいても、上述の様に、比較的大きい粉状原料は流動層
下部へ沈み易い。特に、予備還元炉39で用いられる粉
状原料A中には比較的大きな粉体が混入している可能性
が高く、ガス分散板があると該ガス分散板上に滞留して
しまう場合があり、その結果、予備還元炉39における
還元性ガスの通りが悪くなる可能性もある。そこで、ガ
ス分散板をなくすことにより、予備還元炉39において
滞留してしまう様な比較的大きな粉体は、予備還元炉3
9中には止まらず、上記縦方向空間36へ落下すること
になり、予備還元炉39における還元効率を安定させる
ことができる。
【0055】更に加えるならば、予備還元炉39から予
備還元済み粉状原料を取り出すための排出口42は、予
備還元炉39中の流動層の深部に当たる位置に設けた方
が望ましい。該排出口42から排出される予備還元鉱石
は、図3中に一点鎖線で示す如く、流動層還元反応器の
粉状原料装入口29へ供給される。尚、図3において、
装入口41は粉状原料Aを予備還元炉39へ装入するた
めのものであり、ガス排出口40は予備還元炉で使用さ
れた後のガスを排出するためのものである。
【0056】<実験>図1に示す様な流動層式還元反応
器を作成し、流動化された粉鉱が滞留することなく流動
層チャンバー間を移動し、排出されるかどうかを検証す
る実験を行った。
【0057】内径100mm、高さ2000mmの円筒
形縦型の流動層チャンバー3個を横一列に配置した。流
動層チャンバー下部にはガス導入ラインを設けておき、
ガス導入ラインから空気を噴出させ、該噴出させた空気
をガス分散板を介して流動層チャンバー内に導入し、鉄
鉱石の粉鉱を流動化した。空気は、各反応器の分散板よ
り各流動層チャンバーに個別に導入され、流量も調整バ
ルブと流量計で各流動層チャンバー毎に調整した。鉄鉱
石の粉鉱は装入口より定量的に第1の流動層チャンバー
に送り込んだ。各流動層チャンバーの壁面の流動層の深
部には連通路(W×H×L:20mm×30mm×20
mm)を設けて流動化された粉鉱が順次、次の流動層チ
ャンバーへ移動できるようになっている。最後の流動層
チャンバーには、排出口が設けられ、流動化された粉鉱
を系外に抜き出す様にしている。各流動層チャンバーの
上部は、各流動層チャンバー内で流動層上部に形成され
る空間の圧力が一定になるように、パイプで接続して連
通されている。鉄鉱石の粉鉱は100〜300μmに粒
度調整されたものを使用し、空気吹き込みは流動化状態
を見ながら、流動層チャンバー内流速で0.25〜0.
5m/秒に調整した。
【0058】本試験で、3つの流動層チャンバー夫々に
同流量の空気を導入し流動化状態を形成した。その結
果、定量的に粉鉱を装入しても各流動層チャンバーの流
動層の表面の高さは変わらず、装入量と等価の排出量が
確認できた。各流動層チャンバー間の粉鉱の移動も良好
で、滞留もなかった。この結果、本発明のように各流動
層チャンバーの壁面の流動層の表面より深い位置に連通
路を設けたものは粉鉱の滞留もなく、各流動層チャンバ
ー間をスムースに移動させ得ることがわかった。また、
連通路の高さ(H)を15mmとしても同様の結果を得
られたので、粉鉱が逆方向(出側から入り側)に移動す
る逆混合の影響を小さくするために、連通路のサイズを
小さくとっても構わないことが確かめられた。
【0059】尚以上の様に本発明を、実施例を示す図面
を参照しつつ具体的に説明したが、本発明はもとより図
示例に限定される訳ではなく、前・後記の趣旨に適合し
得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であ
り、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含され
る。
【0060】
【発明の効果】上述の様に本発明に係る流動層式還元方
法及び該方法に使用し得る流動層式還元反応器並びに流
動層式還元反応装置は、比較的大きい粉体が流動層チャ
ンバー内へ滞留することによる影響が少ない。また本発
明は、粉状原料の還元効率が向上し得る。更に本発明
は、熱膨張に伴う還元反応器の変形,耐圧性・気密性の
低下の影響を少なくすることができる。加えて本発明
は、粉状原料が所定の還元率に達した時に、還元された
粉状原料を反応器内から効率よく取り出すことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流動層式還元反応器の一実施例を
示す概略図。
【図2】本発明に係る流動層式還元反応器の別の実施例
を示す概略断面図。
【図3】本発明に係る流動層式還元反応装置の一例を示
す概略断面図。
【図4】従来の、内部に案内板を有する流動層式還元反
応器の概略図。
【図5】従来の、複数の流動層チャンバーを用いて行う
流動層式還元反応器の概略図。
【符号の説明】
18,29,41 装入口 19a,19b,19c,31 ガス分散板 20a,20b,20c,50 流動層チャンバー 21a,21b,21c,32 ガス導入ライン 22a,22b,22c バルブ 23a,23b,23c ガス流量計 24a,24b,24c 流動層 25a,25b,34 連通路 26,35,38 排出口 27a,27b パイプ 28,33 ガス排出口 30 容器 36 縦方向空間 39 予備還元炉 40 ガス排出口 42 予備還元鉱石用排出口 43 ガス導入部 A 粉末原料 B 還元された粉体
フロントページの続き (72)発明者 秦 亮一 大阪市中央区備後町4丁目1番3号 株式 会社神戸製鋼所大阪支社内 (72)発明者 大開 健司 大阪市中央区備後町4丁目1番3号 株式 会社神戸製鋼所大阪支社内 (72)発明者 菅原 孝幸 神戸市灘区岩屋北町4丁目4番32号 神鋼 メックス株式会社内 (72)発明者 ギルバート ヨルド ホワイトン,ジュニ ア アメリカ合衆国 28244 ノースカロライ ナ州 シャルロッテ,シャルロッテ プラ ザ ミドレックス コーポレーション内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉状鉱石または一部予備還元された粉状
    鉱石を含む粉状原料を、複数の流動層チャンバー間で移
    動させつつ、還元性ガスにより流動層を形成して順次還
    元を行っていく流動層式還元方法において、 粉状原料の流動層チャンバー間の移動を比較的大きい粉
    状原料から優先的に行わせることによって、各流動層チ
    ャンバーにおける流動層の安定を図ることを特徴とする
    流動層式還元方法。
  2. 【請求項2】 粉状鉱石または一部予備還元された粉状
    鉱石を含む粉状原料を複数の流動層チャンバー間で移動
    させつつ、還元性ガスにより流動層を形成して順次還元
    を行っていく流動層式還元方法において、 粉状原料の流動層チャンバー間の移動を、流動層の表面
    部より深い位置において行わせることによって、各流動
    層チャンバーにおける流動層の安定を図ることを特徴と
    する流動層式還元方法。
  3. 【請求項3】 粉状原料の流動層チャンバー間の移動
    を、流動層の深部位置において行わせる請求項2に記載
    の流動層式還元方法。
  4. 【請求項4】 各流動層チャンバーには、還元性ガスを
    夫々並列的に導入して行う請求項1〜3のいずれかに記
    載の流動層式還元方法。
  5. 【請求項5】 還元性ガスの導入流量を各流動層チャン
    バー毎に制御して行う請求項4に記載の流動層式還元方
    法。
  6. 【請求項6】 各流動層チャンバー内の流動層上部空間
    の圧力を制御して行う請求項4または5記載の流動層式
    還元方法。
  7. 【請求項7】 粉状原料を、水平面内に配置された流動
    層チャンバー間で円周方向に移動させて行う請求項1〜
    6のいづれかに記載の流動層式還元方法。
  8. 【請求項8】 流動層チャンバー間を移動する途中の還
    元の進んだ粉状原料を所定の還元率に応じて任意の流動
    層チャンバーから抜き出す様にして行う請求項1〜7の
    いずれかに記載の流動層式還元方法。
  9. 【請求項9】 各流動層チャンバーの流動層上部から還
    元ガスを排出し、該還元性ガスを予備還元炉に導入して
    粉状鉱石の予備還元を行い、該予備還元された粉状鉱石
    を粉状原料として用いる請求項1〜8のいずれかに記載
    の流動層式還元方法。
  10. 【請求項10】 複数の筒状流動層チャンバーを、粉状
    鉱石または一部予備還元された鉱石を含む粉状原料の移
    動方向に連通し、該移動方向に見て第1番目の流動層チ
    ャンバーに粉状原料が装入される装入口が設けられると
    共に、最終の流動層チャンバーには粉状鉱石の還元物を
    取り出す排出口が設けられ、且つ、前記各流動層チャン
    バーの下部にはガス分散板を介してガス導入口が設けら
    れてなる流動層式還元反応器において、 前記連通路は流動層チャンバー内に形成される流動層の
    表面部より深い位置の流動層チャンバー壁面に設けられ
    ていることを特徴とする流動層式還元反応器。
  11. 【請求項11】 連通路が流動層の深部位置の流動層チ
    ャンバー壁面に設けられている請求項10に記載の流動
    層式還元反応器。
  12. 【請求項12】 各流動層チャンバーには、夫々並列的
    にガス導入ラインが設けられている請求項10または1
    1に記載の流動層式還元反応器。
  13. 【請求項13】 各ガス導入ラインには、還元性ガスの
    流量調節バルブが設けられている請求項12に記載の流
    動層式還元反応器。
  14. 【請求項14】 各流動層チャンバーのガス排出ライン
    には、各流動層上部空間の圧力を制御する手段が設けら
    れている請求項10〜13のいずれかに記載の流動層式
    還元反応器。
  15. 【請求項15】 各流動層チャンバーの横断面が略円形
    状あるいは略三角形状である請求項10〜14のいずれ
    かに記載の流動層式還元反応器。
  16. 【請求項16】 各流動層チャンバーは、水平面内で円
    周方向に配置されている請求項10〜15いずれかに記
    載の流動層式還元反応器。
  17. 【請求項17】 各流動層チャンバーのガス分散板が球
    面形状である請求項10〜16のいずれかに記載の流動
    層式還元反応器。
  18. 【請求項18】 流動層チャンバーが3以上であり、且
    つ、粉状原料の移動方向に見て、第1番目以外の複数の
    流動層チャンバーに排出口が設けられている請求項10
    〜17に記載の流動層式還元反応器。
  19. 【請求項19】 請求項10〜18のいずれかに記載の
    流動層式還元反応器に予備還元炉を付設し、各流動層チ
    ャンバーの上部の還元性ガス放出部を上記予備還元炉へ
    のガス導入部に連接すると共に、該予備還元炉から取り
    出された予備還元済み粉状原料を前記流動層式還元反応
    器における最上流側の流動層チャンバーに導入する粉状
    原料配管が設けられていることを特徴とする流動層式還
    元反応装置。
  20. 【請求項20】 予備還元炉は流動層式還元反応器の上
    部に付設される請求項19に記載の流動層式還元反応装
    置。
  21. 【請求項21】 各流動層チャンバーは水平面内で円周
    方向に配置されていると共に、該円周方向配置における
    円周中心部に1つの縦方向空間が設けられ、該縦方向空
    間の上部を還元性ガス放出部とし、該放出部が予備還元
    炉のガス導入部に連設されている請求項20または21
    に記載の流動層式還元反応装置。
JP10008048A 1997-01-17 1998-01-19 流動層式還元方法および流動層式還元反応器並びに流動層式還元反応装置 Withdrawn JPH10204513A (ja)

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US08/785693 1997-01-17
US08/785,693 US6187076B1 (en) 1997-01-17 1997-01-17 Fluidized bed reduction method, fluidized bed reduction reactor, and fluidized bed reduction system

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