JPH10204087A - 縮合ピリダジン誘導体、その製造法および剤 - Google Patents

縮合ピリダジン誘導体、その製造法および剤

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JPH10204087A
JPH10204087A JP31882997A JP31882997A JPH10204087A JP H10204087 A JPH10204087 A JP H10204087A JP 31882997 A JP31882997 A JP 31882997A JP 31882997 A JP31882997 A JP 31882997A JP H10204087 A JPH10204087 A JP H10204087A
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JP
Japan
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group
substituent
compound
compound according
atom
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Application number
JP31882997A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Kawano
泰彦 川野
Yasuko Ashida
康子 蘆田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】により、抗アレルギー作用、抗炎症作用、抗P
AF(血小板活性因子)、好酸球化学遊走抑制作用を高
めたピリダジン誘導体の提供。 【解決手段】下記一般式 〔式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
化水素基またはハロゲン原子を示し、R2は水素原子ま
たは置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、R3
は置換基を有していてもよい不飽和炭化水素基を示し、
AおよびBは一方が窒素原子で他方がCHまたは両方が
CHを示し、Xは結合手、酸素原子またはS(O)p
(pは0ないし2の整数を示す)を示し、Yは式 (式中、R4およびR5は水素原子または置換基を有して
いてもよい炭化水素基を示す。)で表される基などを示
し、R6およびR7は水素原子または置換基を有していて
もよい炭化水素基などを示し、mは0ないし4の整数、
nは0ないし4の整数を示す。〕で表されるピリダジン
誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な縮合ピリダジ
ン誘導体、その製造法および剤に関する。本発明の縮合
ピリダジン誘導体は、抗アレルギー作用、抗炎症作用、
抗PAF(血小板活性化因子)作用および好酸球化学遊
走抑制作用などを有し、気管支痙攣や気管支収縮を抑制
することにより抗喘息剤、抗アレルギー性鼻炎剤、抗ア
トピー性皮膚炎剤などとして有効に用いられる。
【0002】
【従来の技術】今日、多種類の疾病に対する有効な薬剤
として、多くのトリアゾロピリダジン化合物の合成が進
められている中、USP3,915,968には、式
【化7】 〔式中、RとR3はそれぞれ水素原子または低級アルキ
ル(RとR3の少なくとも一方は低級アルキル)を、R1
とR2は窒素原子と共にピロリジン、ピペリジン、ピペ
ラジンまたはモルホリンから選ばれる複素環基を示
す。〕で表わされる化合物またはその塩が、USP4,
136,182には、式
【化8】 〔式中、Rは水素原子、フェニルまたは低級アルキルカ
ルボニルアミノを、R1はモルホリノまたはピペリジノ
を、R2は水素原子または低級アルキルを示す。但し、
RとRの少なくとも一方は水素原子以外の基であっ
て、さらにRがフェニルの場合、R1はモルホリノでR2
が低級アルキルである。〕で表わされる化合物またはそ
の塩が、特開昭62-292,784には、式
【化9】 で表わされる化合物またはその塩が記載されており、こ
れらの化合物は気管支痙攣を軽減する気管支拡張剤とし
て有用であることが開示されている。また、特開平6−
279447には、式
【化10】 〔式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい低
級アルキル基またはハロゲン原子を示し、R2およびR3
はそれぞれ水素原子または置換基を有していてもよい低
級アルキル基を示し、R2とR3は隣接する−C=C−と
共に5ないし7員環を形成してもよく、Xは酸素原子ま
たはS(O)p(pは0ないし2の整数を示す)を示
し、Yは式
【化11】 (式中、R4およびR5はそれぞれ水素原子または置換基
を有していてもよい低級アルキル基を示す)で表わされ
る基または置換基を有していてもよい3ないし7員同素
環または複素環から誘導される2価の基を示し、R6
よびR7はそれぞれ水素原子、置換基を有していてもよ
い低級アルキル基、置換基を有していてもよいシクロア
ルキル基または置換基を有していてもよいアリール基を
示し、R6とR7は隣接する窒素原子と共に置換基を有し
ていてもよい含窒素複素環基を形成していてもよく、m
は0ないし4の整数を、nは0ないし4の整数を示
す。〕で表わされる化合物またはその塩が記載されてお
り、これらの化合物は抗喘息剤、抗PAF剤、抗アレル
ギー剤として有用であることが開示されている。さら
に、特開平8−198878には、式
【化12】 〔式中、R1は水素原子、ハロゲン原子または置換基を
有していてもよい低級アルキル基、R2は置換基を有し
ていてもよいポリカーボンアルキル基または置換基を有
していてもよいシクロアルキル基、Xは酸素原子または
S(O)p(pは0ないし2の整数を示す)、Yは(i)
【化13】 (R3およびR4はそれぞれ水素原子または置換基を有し
ていてもよい低級アルキル基を示す)または(ii)置換
基を有していてもよいシクロアルキレン基または置換基
を有していてもよいシクロアルキリデン基、R5および
6はそれぞれ水素原子、置換基を有していてもよい低
級アルキル基または置換基を有していてもよいシクロア
ルキル基、あるいはR5およびR6は隣接する窒素原子と
共に置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成し
ていてもよく、mおよびnはそれぞれ0ないし4の整数
を示す。〕で表される化合物またはその塩が記載されて
おり、これらの化合物は抗喘息剤、抗PAF剤、抗アレ
ルギー剤、抗アレルギー性鼻炎剤および抗アトピー性皮
膚炎剤として有用であることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のものとは化学構
造が相違し、効果的な抗アレルギー作用、抗炎症作用、
好酸球化学遊走抑制作用および抗PAF作用などを示
し、かつ持続性、安全性など抗喘息剤として優れた性質
を有する新規化合物の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
した結果、縮合ピリダジン骨格のピリダジン環に不飽和
炭化水素基が置換しており、上記既知化合物とは化学構
造的特徴が全く異なった新規な縮合ピリダジン化合物を
初めて製造し、この化合物がその化学構造の特徴的部分
に基づいて予想外にも優れた抗アレルギー作用、抗炎症
作用、抗PAF作用、好酸球化学遊走抑制作用などの薬
理作用および優れた持続性、安全性などの医薬品として
の特性を示すこと、さらに、これらの化合物が気管支痙
攣と気管支収縮を抑制することから有効な抗喘息剤など
の医薬として用いられることを見いだし、これらに基づ
いて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
(1)一般式
【化14】 〔式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
化水素基またはハロゲン原子を示し、R2は水素原子ま
たは置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、R3
は置換基を有していてもよい不飽和炭化水素基を示し、
AおよびBは一方が窒素原子で他方がCHまたは両方が
CHを示し、Xは結合手、酸素原子またはS(O)p
(pは0ないし2の整数を示す)を示し、Yは式
【化15】 (式中、R4およびR5はそれぞれ水素原子または置換基
を有していてもよい炭化水素基を示す。)で表される基
または置換基を有していてもよい3ないし7員同素環ま
たは複素環から誘導される2価の基を示し、R6および
7はそれぞれ水素原子または置換基を有していてもよ
い炭化水素基を示し、R6とR7は隣接する窒素原子と共
に置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成して
いてもよく、mは0ないし4の整数を、nは0ないし4
の整数を示す。〕で表される化合物またはその塩、
(2)R1が水素原子、C1-6アルキル基またはハロゲン
原子である前記(1)記載の化合物、(3)R2が水素
原子またはC1-6アルキル基である前記(1)記載の化
合物、(4)R1およびR2が共に水素原子である前記
(1)記載の化合物、(5)R3が置換基を有していて
もよい低級アルケニル基、置換基を有していてもよい低
級アルキニル基、置換基を有していてもよい低級シクロ
アルケニル基、置換基を有していてもよいアリール基ま
たは置換基を有していてもよいアラルキル基である前記
(1)記載の化合物、(6)R3が置換基を有していて
もよい低級アルケニル基である前記(1)記載の化合
物、(7)置換基を有していてもよい低級アルケニル基
が、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシル、ニトロ、モノ
−またはジ−C1-6アルキルアミノ、C1-6アルコキシ、
1-6アルキル−カルボニルオキシおよびハロゲン原子
から選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい
2-6アルケニル基である前記(6)記載の化合物、
(8)R3が分枝状のC2-4アルケニル基である前記
(1)記載の化合物、(9)R3がイソプロペニル基で
ある前記(1)記載の化合物、(10)AがCHであ
り、Bが窒素原子である前記(1)記載の化合物、(1
1)Xが酸素原子である前記(1)記載の化合物、(1
2)Yが式
【化16】 で表される基である前記(1)記載の化合物、(13)
6およびR7がそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル
基である前記(1)記載の化合物、(14)mおよびn
がそれぞれ1である前記(1)記載の化合物、(15)
1およびR2が共に水素原子、R3がC2-6アルケニル
基、AがCH、Bが窒素原子、Xが酸素原子、Yが式
【化17】 で表される基、R6およびR7がそれぞれ水素原子または
1-3アルキル基、およびmおよびnがそれぞれ1であ
る前記(1)記載の化合物、(16)6−(2,2−ジ
メチル−3−スルファモイル−1−プロポキシ)−7−
イソプロペニル〔1,2,4〕トリアゾロ〔1,5−
b〕ピリダジンまたはその塩である前記(1)記載の化
合物、(17)一般式
【化18】 〔式中、Z1は反応性基を、R1、R2、R3、AおよびB
は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表わされる化合
物またはその塩と一般式
【化19】 〔式中、Z2はZ1と反応して離脱する基を、X、Y、R
6、R7、mおよびnは前(1)記載と同意義を示す。〕
で表わされる化合物またはその塩とを反応させることを
特徴とする前記(1)記載の化合物の製造法、および
(18)前記(1)記載の化合物を含有することを特徴
とする医薬組成物に関する。さらに、化合物〔I〕また
はその塩が構造中に不斉炭素を含有する場合、光学活性
化合物およびラセミ体混合物も本発明の範囲に含まれ
る。また、化合物〔I〕またはその塩は水和物、あるい
は非水和物の何れであってもよく、溶媒和物であっても
よい。
【0005】本願明細書中で用いられる用語「炭化水素
基」とは、(1)アルキル基(例えば、メチル,エチ
ル,n−プロピル,i−プロピル,n−ブチル,i−ブ
チル,tert−ブチル,ペンチル,ヘキシル,ヘプチル,
オクチル,ノニル,デシル,ウンデシル,ドデシル,ト
リデシル,テトラデシル,ペンタデシルなどのC1-15
ルキル基など、なかでもメチル,エチル,n−プロピ
ル,i−プロピル,n−ブチル,i−ブチル,tert−ブ
チル,ペンチル,ヘキシルなどの低級(C1-6)アルキ
ル基など、)、(2)シクロアルキル基(例えば、シク
ロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘ
キシルなどの低級(C3-6)シクロアルキル基な
ど、)、(3)アルケニル基(例えば、ビニル,アリ
ル,2−メチルアリル,i−プロペニル,2−ブテニ
ル,3−ブテニル,3−オクテニルなどのC2-10アルケ
ニル基など、なかでもビニル,アリル,2−メチルアリ
ル,i−プロペニル,2−ブテニル,3−ブテニルなど
の低級(C2-6)アルケニル基など)、(4)アルキニ
ル基(例えば、エチニル,2−プロピニル,3−ヘキシ
ニルなどのC2-10アルキニル基など、なかでもエチニ
ル,2−プロピニル,3−ヘキシニルなどのC2-6アル
キニル基など)、(5)シクロアルケニル基(例えば、
シクロプロペニル,1−シクロブテニル,2−シクロブ
テニル,1−シクロペンテニル,2−シクロペンテニ
ル,3−シクロペンテニル,1−シクロヘキセニル,2
−シクロヘキセニル,3−シクロヘキセニル,3−シク
ロヘプテニルなどのC3-10シクロアルケニル基など、な
かでもシクロプロペニル,1−シクロブテニル,2−シ
クロブテニル,1−シクロペンテニル,2−シクロペン
テニル,3−シクロペンテニル,1−シクロヘキセニ
ル,2−シクロヘキセニル,3−シクロヘキセニル,3
−シクロヘプテニルなどのC3-8シクロアルケニル基な
ど)、(6)アリール基(例えば、フェニル,トリル,
キシリル,ビフェニル,1−ナフチル,2−ナフチル,
1−アントリル,2−アントリル,9−アントリル,1
−フェナントリル,2−フェナントリル,3−フェナン
トリル,4−フェナントリル,9−フェナントリル,1
−アズレニル,2−アズレニル,4−アズレニル,5−
アズレニル,6−アズレニルなどのC6-14アリール基な
ど)または(7)アラルキル基(例えば、ベンジル,フ
ェネチルなどのC7-16アラルキル基など)などの鎖状ま
たは環状の炭化水素基などを意味する。用語「不飽和炭
化水素基」とは、(1)アルケニル基(例えば、ビニ
ル,アリル,2−メチルアリル,i−プロペニル,2−
ブテニル,3−ブテニル,3−オクテニルなどのC2-10
アルケニル基など、なかでもビニル,アリル,2−メチ
ルアリル,i−プロペニル,2−ブテニル,3−ブテニ
ルなどの低級(C2-6)アルケニル基など)、(2)ア
ルキニル基(例えば、エチニル,2−プロピニル,3−
ヘキシニルなどのC2-10アルキニル基など、なかでもエ
チニル,2−プロピニル,3−ヘキシニルなどのC2-6
アルキニル基など)、(3)シクロアルケニル基(例え
ば、シクロプロペニル,1−シクロブテニル,2−シク
ロブテニル,1−シクロペンテニル,2−シクロペンテ
ニル,3−シクロペンテニル,1−シクロヘキセニル,
2−シクロヘキセニル,3−シクロヘキセニル,3−シ
クロヘプテニルなどのC3-10シクロアルケニル基など、
なかでもシクロプロペニル,1−シクロブテニル,2−
シクロブテニル,1−シクロペンテニル,2−シクロペ
ンテニル,3−シクロペンテニル,1−シクロヘキセニ
ル,2−シクロヘキセニル,3−シクロヘキセニル,3
−シクロヘプテニルなどのC3-8シクロアルケニル基な
ど)、(4)アリール基(例えば、フェニル,トリル,
キシリル,ビフェニル,1−ナフチル,2−ナフチル,
1−アントリル,2−アントリル,9−アントリル,1
−フェナントリル,2−フェナントリル,3−フェナン
トリル,4−フェナントリル,9−フェナントリル,1
−アズレニル,2−アズレニル,4−アズレニル,5−
アズレニル,6−アズレニルなどのC6-14アリール基な
ど)または(5)アラルキル基(例えば、ベンジル,フ
ェネチルなどのC7-16アラルキル基など)などの鎖状ま
たは環状の不飽和炭化水素基などを意味する。
【0006】用語「ハロゲン原子」とは、例えば、フッ
素、塩素、臭素またはヨウ素などを意味する。用語「低
級アルキル基」とは、例えば、直鎖状もしくは分枝状の
1-6アルキル基などを意味する。直鎖状もしくは分枝
状のC1-6アルキル基としては、例えば、メチル,エチ
ル,n−プロピル,i−プロピル,n−ブチル,i−ブ
チル,tert−ブチル,ペンチル,ヘキシルなどが用いら
れる。用語「低級アルケニル基」とは、例えば、直鎖状
もしくは分枝状のC2-6アルケニル基などを意味する。
直鎖状もしくは分枝状のC2-6アルケニル基としては、
例えば、ビニル,アリル,2−メチルアリル,i−プロ
ペニル,2−ブテニル,3−ブテニルなどが用いられ
る。用語「低級アルキニル基」とは、例えば、直鎖状も
しくは分枝状のC2-6アルキニル基などを意味する。直
鎖状もしくは分枝状のC2-6アルキニル基としては、例
えば、エチニル,2−プロピニル,3−ヘキシニルなど
を意味する。用語「低級シクロアルケニル基」とは、例
えば、シクロプロペニル,1−シクロブテニル,2−シ
クロブテニル,1−シクロペンテニル,2−シクロペン
テニル,3−シクロペンテニル,1−シクロヘキセニ
ル,2−シクロヘキセニル,3−シクロヘキセニル,3
−シクロヘプテニルなどのC3-8シクロアルケニル基な
どを意味する。用語「アリール基」とは、例えば、前述
のC6-14アリール基などを意味する。
【0007】該「炭化水素基」または「不飽和炭化水素
基」が有していてもよい置換基としては、例えば、置換
基を有していてもよい低級アルキル,置換基を有してい
てもよいアミノ,置換基を有していてもよい環状アミノ
(例えば、ピロリジノ,モルホリノ,チオモルホリノ,
ピペリジノ,ピペラジノなどの5ないし7員環状アミノ
など),アセトアミド,ヒドロキシ,カルボキシル,ニ
トロ,置換基を有していてもよい低級アルコキシ(例え
ば、メトキシ,エトキシ,プロポキシなどのC1-6アル
コキシなど),低級アルキル−カルボニルオキシ(例え
ば、アセトキシ,エチルカルボニルオキシなどのC1-6
アルキル−カルボニルオキシなど)およびハロゲン原子
(例えば、フッ素,塩素,臭素,ヨウ素など)などから
選ばれた1〜5個が用いられる。ここで、低級アルキル
(例えば、メチル、エチル、n−プロピルなどのC1-6
アルキル基)および低級アルコキシが有していてもよい
置換基としては、例えばヒドロキシ,アミノ,モノ−ま
たはジ−低級アルキルアミノ(例えば、メチルアミノ,
エチルアミノ,プロピルアミノ,ジメチルアミノ,ジエ
チルアミノなどのモノ−またはジ−C1-6アルキルアミ
ノなど),低級アルコキシ(例えば、メトキシ,エトキ
シ,プロポキシ,ヘキシルオキシなどのC1-6アルコキ
シなど)およびハロゲン原子(フッ素,塩素,臭素,
ヨウ素など)などから選ばれた1ないし4個が用いられ
る。アミノ基または環状アミノ基が有していてもよい置
換基としては、例えばC1-6アルキル(例えば、メチ
ル,エチル,プロピルなど)などから選ばれる1または
2個が用いられる。炭化水素基としての「アルキル基
(好ましくは、低級(C1-6)アルキル基)」、「アル
ケニル基(好ましくは、低級(C2-6)アルケニル
基)」、「アルキニル基(好ましくは、低級(C2-6
アルキニル基」、「シクロアルキル基(好ましくは、低
級(C3-8)シクロアルキル基」、「アリール基(好ま
しくは、C6 -14アリール基)」および「アラルキル基
(好ましくは、C7-16アラルキル基)」が有していても
よい置換基としては、上記の「炭化水素基」が有してい
てもよい置換基などがあげられるが、なかでも、例えば
ヒドロキシ,アミノ,カルボキシル,ニトロ,モノ−ま
たはジ−低級アルキルアミノ(例えば、メチルアミノ,
エチルアミノ,プロピルアミノ,ジメチルアミノ,ジエ
チルアミノなどのモノ−またはジ−C1-6アルキルアミ
ノ など),低級アルコキシ(例えば、メトキシ,エト
キシ,プロポキシ,ヘキシルオキシなどのC1-6アルコ
キシなど),低級アルキル−カルボニルオキシ(例え
ば、アセトキシ,エチルカルボニルオキシなどのC1-6
アルキル−カルボニルオキシなど)およびハロゲン原子
(フッ素,塩素,臭素,ヨウ素など)などから選ばれた
1ないし4個が好ましく用いられる。
【0008】用語「3ないし7員同素環」とは、例えば
炭素原子のみからなる3ないし7員環状炭化水素などを
意味する。具体的には、例えば、シクロプロパン,シク
ロブタン,シクロペンタン,シクロヘキサン,シクロヘ
プタンなどのC3-7シクロアルカン、 例えばシクロプロ
ペン,シクロブテン,シクロペンテン,シクロヘキセ
ン,シクロヘプテンなどのC3-7シクロアルケン,ベン
ゼンなどが繁用される。該「3ないし7員同素環」から
誘導される2価の基とは、例えば、前述した3ないし7
員環状炭化水素中の1個の炭素原子から2個の水素原子
を、または異なる2個の炭素原子からそれぞれ1個の水
素原子を取り除いた2価の基などを意味する。具体的に
は、例えば
【化20】 などが用いられ、好ましくは
【化21】 などが、より好ましくは
【化22】 などが繁用される。
【0009】用語「3ないし7員複素環」とは、例え
ば、炭素原子以外に、例えば窒素原子、酸素原子、硫黄
原子などから選ばれた1ないし4個のヘテロ原子を含む
3ないし7員の複素環などを意味する。具体的には、例
えば、オキセタン,テトラヒドロフラン,テトラヒドロ
ピラン,ピロール,アゼチジン,ピロリジン,ピペリジ
ン,ピペラジン,テトラヒドロチオフェン,ホモピペリ
ジン,モルホリンなどが用いられる。該「3ないし7員
複素環」から誘導される2価の基とは、前述した3ない
し7員複素環中の同一の炭素原子から2個の水素原子
を、または異なる2個の原子からそれぞれ1個の水素原
子を取り除いた2価の基を意味する。具体的には、例え
【化23】 などが用いられる。用語「含窒素複素環基」とは、例え
ば1個の窒素原子を含み、さらに例えば窒素原子、酸素
原子、硫黄原子などから選ばれた1ないし3個のヘテロ
原子を含んでいてもよい3ないし13員含窒素複素環な
どの環中の窒素原子から水素原子を1個取り除いた基を
意味する。具体的には、例えば、
【化24】 などの3ないし9員(好ましくは3ないし6員)の含窒
素複素環基などが繁用される。
【0010】該「3ないし7員同素環」、「3ないし7
員複素環」および「含窒素複素環基」が有していてもよ
い置換基としては、例えば、置換基を有していてもよい
低級アルキル,置換基を有していてもよいアミノ,置換
基を有していてもよい環状アミノ(例えばピロリジノ,
モルホリノ,ピペリジノ,ピペラジノなどの5ないし7
員環状アミノなど),ヒドロキシ,カルボキシル,ニト
ロ,置換基を有していてもよい低級アルコキシ(例え
ば、メトキシ,エトキシ,プロポキシなどのC1-6アル
コ キシなど)およびハロゲン原子(例えば、フッ素,
塩素,臭素,ヨウ素など)などから選ばれた1ないし5
個が用いられる。ここで、低級アルキル(例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピルなどのC1-6アルキル基)お
よび低級アルコキシが有していてもよい置換基として
は、例えば、ヒドロキシ,アミノ,モノ−またはジ−低
級アルキルアミノ(例えば、メチルアミノ,エチルアミ
ノ,プロピルアミノ,ジメチルアミノ,ジエチルアミノ
などのモノ−またはジ−C1-6アルキルアミノなど),
低級アルコキシ(例えば、メトキシ,エトキシ,プロポ
キシ,ヘキシルオキシなどのC1-6アルコキシなど),
低級アルキル−カルボニルオキシ(例えば、アセチルオ
キシ,エチルカルボニルオキシなどのC1-6アルキル−
カルボニルオキシなど)およびハロゲン原子(例えば、
フッ素,塩素,臭素,ヨウ素など)などから選ばれた1
ないし4個が用いられる。アミノ基または環状アミノ基
が有していてもよい置換基としては、例えば、C1-6
ルキル(例えば、メチル,エチル,プロピルなど),ア
シル(例えばホルミル,アセチル,プロピオニル,ブチ
リルなどのC1-6アシルなど)などから選ばれる1また
は2個が用いられる。
【0011】上記式において、R1は水素原子、置換基
を有していてもよい炭化水素基またはハロゲン原子を示
す。R1としては、例えば、水素原子、置換基を有して
いてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい
低級シクロアルキル基、置換基を有していてもよい低級
アルケニル基、置換基を有していてもよい低級アルキニ
ル基、置換基を有していてもよい低級シクロアルケニル
基、置換基を有していてもよいアリール基または置換基
を有していてもよいアラルキル基などが好ましい。該
「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水素
基」、「置換基を有していてもよい低級アルキル基」の
「低級アルキル基」、「置換基を有していてもよい低級
シクロアルキル基」の「低級シクロアルキル基」、「置
換基を有していてもよい低級アルケニル基」の「低級ア
ルケニル基」、「置換基を有していてもよい低級アルキ
ニル基」の「低級アルキニル基」、「置換基を有してい
てもよい低級シクロアルケニル基」の「低級シクロアル
ケニル基」、「置換基を有していてもよいアリール基」
の「アリール基」および「置換基を有していてもよいア
ラルキル基」の「アラルキル基」は前記と同意義を示
し、また、「置換基を有していてもよい炭化水素基」、
「置換基を有していてもよい低級アルキル基」、「置換
基を有していてもよい低級シクロアルキル基」、「置換
基を有していてもよい低級アルケニル基」、「置換基を
有していてもよい低級アルキニル基」、「置換基を有し
ていてもよい低級シクロアルケニル基」、「置換基を有
していてもよいアリール基」および「置換基を有してい
てもよいアラルキル基」の「置換基」は前記と同意義を
示す。R1としては、水素原子、C1-6アルキル基または
ハロゲン原子などが好ましく、水素原子またはC1-3
ルキル基(例えば、メチル,エチル,n-プロピルな
ど)などがより好ましく、特に水素原子が繁用される。
2は水素原子または置換基を有していてもよい炭化水
素基を示し、R2としては、例えば、水素原子、置換基
を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有してい
てもよい低級シクロアルキル基、置換基を有していても
よい低級アルケニル基、置換基を有していてもよい低級
アルキニル基、置換基を有していてもよい低級シクロア
ルケニル基、置換基を有していてもよいアリール基また
は置換基を有していてもよい低級アラルキル基などが好
ましい。該「置換基を有していてもよい炭化水素基」の
「炭化水素基」、「置換基を有していてもよい低級アル
キル基」の「低級アルキル基」、「置換基を有していて
もよい低級シクロアルキル基」の「低級シクロアルキル
基」、「置換基を有していてもよい低級アルケニル基」
の「低級アルケニル基」、「置換基を有していてもよい
低級アルキニル基」の「低級アルキニル基」、「置換基
を有していてもよい低級シクロアルケニル基」の「低級
シクロアルケニル基」、「置換基を有していてもよいア
リール基」の「アリール基」および「置換基を有してい
てもよいアラルキル基」の「アラルキル基」は前記と同
意義を示し、また、「置換基を有していてもよい炭化水
素基」、「置換基を有していてもよい低級アルキル
基」、「置換基を有していてもよい低級シクロアルキル
基」、「置換基を有していてもよい低級アルケニル
基」、「置換基を有していてもよい低級アルキニル
基」、「置換基を有していてもよい低級シクロアルケニ
ル基」、「置換基を有していてもよいアリール基」およ
び「置換基を有していてもよいアラルキル基」の「置換
基」は前記と同意義を示す。
【0012】R2としては、水素原子またはC1-6アルキ
ル基などが好ましく、水素原子またはC1-3アルキル基
(例えば、メチル,エチル,n-プロピルなど)などが
より好ましく、特に水素原子が繁用される。R3は置換
基を有していてもよい不飽和炭化水素基を示す。R3
しては、例えば、置換基を有していてもよい低級アルケ
ニル基、置換基を有していてもよい低級アルキニル基、
置換基を有していてもよい低級シクロアルケニル基、置
換基を有していてもよいアリール基または置換基を有し
ていてもよいアラルキル基などで表される置換基を有し
ていてもよい不飽和炭化水素基などが用いられ、なかで
も置換基を有していてもよい低級アルケニル基、特にヒ
ドロキシ,アミノ,カルボキシル,ニトロ,モノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノ,C1-6アルコキシ,C1-6
アルキル−カルボニルオキシおよびハロゲン原子から選
ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい低級ア
ルケニル基(例えば、ビニル,アリル,2−メチルアリ
ル,1−プロペニル,イソプロペニル,2−ブテニル,
3−ブテニルなどのC2-6アルケニル基など)が好まし
く、分枝状のC2-4アルケニル基(例えば2−メチルア
リル,イソプロペニル,1−プロペニルなど)がより好
ましく、イソプロペニル基が繁用される。また、R3
置換基を有していてもよい直鎖状または分枝状のアルキ
ル(好ましくは低級(C1-6)アルキル)であってもよ
く、該「置換基を有していてもよい直鎖状または分枝状
のアルキル」の「置換基」としては、前記の炭化水素基
としてのアルキル基の置換基と同様のものが用いられ
る。該「置換基を有していてもよい不飽和炭化水素基」
の「不飽和炭化水素基」、「置換基を有していてもよい
低級アルケニル基」の「低級アルケニル基」、「置換基
を有していてもよい低級アルキニル基」の「低級アルキ
ニル基」、「置換基を有していてもよい低級シクロアル
ケニル基」の「低級シクロアルケニル基」、「置換基を
有していてもよいアリール基」の「アリール基」および
「置換基を有していてもよいアラルキル基」の「アラル
キル基」は前記と同意義を示し、また、「置換基を有し
ていてもよい不飽和炭化水素基」、「置換基を有してい
てもよい低級アルケニル基」、「置換基を有していても
よい低級アルキニル基」、「置換基を有していてもよい
低級シクロアルケニル基」、「置換基を有していてもよ
いアリール基」および「置換基を有していてもよいアラ
ルキル基」の「置換基」は前記と同意義を示す。
【0013】AおよびBは一方が窒素原子で他方がCH
または両方がCHを示す。なかでも、AがCHでBが窒
素原子またはA,B共にCHである場合が好ましく、特
にAがCHでBが窒素原子である場合が好ましい。Xは
結合手、酸素原子またはS(O)p(pは0ないし2の
整数を示す)を示す。Xとしては、例えば、酸素原子ま
たはSなどが好ましく、特に酸素原子などが繁用され
る。Yは式
【化25】 〔式中、R4およびR5は前記と同意義を示す。〕で表わ
される基または置換基を有していてもよい3ないし7員
の同素環または複素環から誘導される2価の基を示す。
Yとしては、例えば、式
【化26】 1-3アルキル基(例えば、メチル,エチル,n-プロピ
ルなど)などが、特にC 1-3アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピルなど)などが繁用され、なか
でも共にメチル基が好ましい。また、Yが置換基を有し
ていてもよい3ないし7員の同素環または複素環から誘
導される2価の基の場合も好ましく、例えば
【化27】 など、より好ましくは
【化28】 などが繁用され、特に
【化29】 などが最も繁用される。
【0014】R6およびR7はそれぞれ水素原子または置
換基を有していてもよい炭化水素基を示し、R6とR7
隣接する窒素原子と共に置換基を有していてもよい含窒
素複素環基を形成してもよい。R6およびR7としては、
例えば、水素原子、置換基を有していてもよい低級アル
キル基、置換基を有していてもよい低級シクロアルキル
基または置換基を有していてもよいアリール基が好まし
く、水素原子またはC1-3アルキル(例えば、メチル,
エチル,n-プロピルなど)などがより好ましく、特に
水素原子などが繁用される。該「置換基を有していても
よい炭化水素基」の「炭化水素基」、「置換基を有して
いてもよい低級アルキル基」の「低級アルキル基」、
「置換基を有していてもよい低級シクロアルキル基」の
「低級シクロアルキル基」、「置換基を有していてもよ
いアリール基」の「アリール基」、および「置換基を有
していてもよい含窒素複素環基」の「含窒素複素環基」
は前記と同意義を示し、「置換基を有していてもよい炭
化水素基」、「置換基を有していてもよい低級アルキル
基」、「置換基を有していてもよい低級シクロアルキル
基」、「置換基を有していてもよいアリール基」および
「置換基を有していてもよい含窒素複素環基」の「置換
基」は前記と同意義を示す。mは0ないし4の整数を示
す。mとしては、1ないし4の整数が好ましく、更には
1ないし3の整数が、特に1などが繁用される。nは0
ないし4の整数を示し、nとしては、1ないし4の整数
が好ましく、特に1などが繁用される。なかでも、mと
nがともに1の場合が最も好ましい。
【0015】本発明の化合物〔I〕として好ましくは、
1およびR2が共に水素原子、R3がC2-6アルケニル
基、AがCH、Bが窒素原子、Xが酸素原子、Yが式
【化30】 で表される基、R6およびR7がそれぞれ水素原子または
1-3アルキル基、およびmおよびnがそれぞれ1で表
される化合物などがあげられ、好ましい化合物の具体例
としては、6−(2,2−ジメチル−3−スルファモイ
ル−1−プロポキシ)−7−イソプロペニル〔1,2,
4〕トリアゾロ〔1,5−b〕ピリダジンなどがあげら
れる。本発明の化合物〔I〕の塩としては、とりわけ生
理学的に許容される酸付加塩が好ましい。この様な塩と
しては、例えば無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水
素酸、硫酸)との塩、あるいは有機酸(例えば、酢酸、
ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク
酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メ
タンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸)との塩などが用
いられる。さらにこの発明の化合物〔I〕が置換基とし
て−COOHなどの酸性基を有している場合、化合物
〔I〕は、無機塩基(例えば、ナトリウム、カリウム、
カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属、アンモニアなど)または有機塩基(例
えばトリエチルアミンなどのトリ−C1-3アルキルアミ
ンなど)と塩を形成してもよい。
【0016】次に、この発明の化合物〔I〕またはその
塩の製造法を述べる。本発明の化合物〔I〕またはその
塩は、(A)一般式
【化31】 〔式中、Z1は反応性基を、R1,R2,R3,AおよびB
は前記と同意義を示す。〕で表わされる化合物またはそ
の塩と一般式
【化32】 〔式中、Z2はZ1と反応して離脱する基を、X,Y,R
6,R7,mおよびnは前記と同意義を示す。〕で表わさ
れる化合物またはその塩とを反応させることにより得る
ことができる。Z1で表わされる反応性基としては、例
えば、ハロゲン(例えば、塩素,臭素, ヨウ素な
ど),C6-10アリールスルホニルオキシ(例えば、ベン
ゼンスルホニルオキシ,p−トリルスルホニルオキシな
ど),C1-4アルキル−スルホニルオキシ(例えば、メ
タンスルホニルオキシなど)などが用いられる。Z2
表わされるZ1と反応して離脱する基としては、Xが酸
素原子または硫黄原子である場合は、例えば水素原子ま
たはアルキル金属(例えば、ナトリウム,カリウムな
ど)などが用いられ、Xが-SO-または-SO2-である
場合は、例えばアルキル金属(例えば、ナトリウム,カ
リウムなど)などが用いられる。またXが結合手である
場合は、ハロゲノメタルなどが用いられ、ハロゲン(例
えば、塩素、臭素、ヨウ素など)としては好ましくはヨ
ウ素が用いられる。さらに、メタルとしては、例えば亜
鉛、マグネシウムなどがあげられ、好ましくは亜鉛など
が用いられる。本反応において、化合物〔II〕または
その塩1モルに対して化合物〔III〕またはその塩
を、通常約1ないし約5モル、好ましくは約1ないし約
2モルを用いる。本反応は、通常塩基の存在下で縮合さ
せるのがよく、該塩基としては、例えば、水素化ナトリ
ウム,水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属、ナト
リウムメトキシド,ナトリウムエトキシドなどのアルカ
リ金属アルコキシド、水酸化ナトリウム,水酸化カリウ
ムなどの水酸化アルカリ金属、炭酸ナトリウム,炭酸カ
リウムなどの炭酸塩などが用いられる。さらに、本反応
はメタノール,エタノールのなどのアルコール類、ジオ
キサン,テトラヒドロフランなどのエーテル類、ベンゼ
ン,トルエン,キシレンなどの芳香族炭化水素類、アセ
トニトリルなどのニトリル類、N,N−ジメチルホルム
アミド,N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド
類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などの
不活性溶媒中で行なうこともできる。反応温度は、通常
約10ないし約200℃、好ましくは約50ないし約1
00℃である。反応時間は、通常約30分ないし約24
時間、好ましくは約1ないし約6時間である。
【0017】また、この発明の化合物〔I〕またはその
塩は、(B)一般式
【化33】 〔式中、Z2,R1,R2,R3,X,AおよびBは前記と
同意義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩と一
般式
【化34】 〔式中、Z1,Y,R6,R7,mおよびnは前記と同意
義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩とを反応
させることにより得ることができる。本反応において、
化合物〔IV〕またはその塩1モルに対して化合物
〔V〕またはその塩を、通常約1ないし約5モル、好ま
しくは約1ないし約2モルを用いる。本反応は、通常塩
基の存在下で縮合させるのがよく、該塩基としては、例
えば、水素化ナトリウム,水素化カリウムなどの水素化
アルカリ金属、ナトリウムメトキシド,ナトリウムエト
キシドなどのアルカリ金属アルコキシド、水酸化ナトリ
ウム,水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属、炭酸
ナトリウム,炭酸カリウムなどの炭酸塩などが用いられ
る。さらに、本反応はメタノール,エタノールのなどの
アルコール類、ジオキサン,テトラヒドロフランなどの
エーテル類、ベンゼン,トルエン,キシレンなどの芳香
族炭化水素類、アセトニトリルなどのニトリル類、N,
N−ジメチルホルムアミド,N,N−ジメチルアセトア
ミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシドなどのスル
ホキシド類などの不活性溶媒中で行なうこともできる。
反応温度は、通常約10ないし約200℃、好ましくは
約50ないし約150℃である。反応時間は、通常約3
0分ないし約24時間、好ましくは約1ないし約10時
間である。
【0018】さらに、化合物〔I〕またはその塩は、
(C)一般式
【化35】 〔式中、Wは脱離基を示し、R1,R2,R3,X,Y,
m,n,AおよびBは前記と同意義を示す。〕で 表わ
される化合物またはその塩と一般式
【化36】 〔式中、R6およびR7は前記と同意義を示す。〕で表わ
される化合物またはその塩とを反応させることにより得
ることができる。Wで表される脱離基としては、例え
ば、ハロゲン(例えば、塩素,臭素,ヨウ素など),C
6-10アリールスルホニルオキシ(例えば、ベンゼンスル
ホニルオキシ,p−トリルスルホニルオキシなど),C
1-4アルキル−スルホニルオキシ(例えば、メタンスル
ホニルオキシなど)などが用いられ、なかでもハロゲン
(例えば、塩素,臭素,ヨウ素など)などが好ましい。
本反応において、化合物〔VI〕またはその塩1モルに
対して化合物〔VII〕またはその塩を、通常約1ない
し約5モル、好ましくは約1ないし約2モルを用いる。
本反応は、通常メタノール,エタノールのなどのアルコ
ール類、ジオキサン,テトラヒドロフランなどのエーテ
ル類、ベンゼン,トルエン,キシレンなどの芳香族炭化
水素類、アセトニトリルなどのニトリル類、N,N−ジ
メチルホルムアミド,N,N−ジメチルアセトアミドな
どのアミド類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシ
ド類などの不活性溶媒中で行なうことができる。反応温
度は、通常約−20ないし約100℃、好ましくは約−
10ないし約50℃である。反応は、通常約30分ない
し約5時間、好ましくは約1ないし約3時間である。か
くして得られた化合物〔I〕は、遊離体の場合常法に従
って塩にすることができ、また塩を形成している場合は
常法に従って遊離体またはその他の塩にすることができ
る。かくして得られた化合物〔I〕またはその塩は、公
知の手段、例えば溶媒抽出、液性変換、転溶、塩析、晶
出、再結晶、クロマトグラフィーなどによって単離精製
することができる。化合物〔I〕またはその塩が光学活
性体である場合は、通常の光学分割手段により、d体,
l体に分離することができる。
【0019】次に、化合物〔I〕またはその塩の製造に
用いられる原料化合物〔II〕,〔III〕,〔IV〕,
〔V〕,〔VI〕および〔VII〕またはそれらの塩の製造
法を述べる。これらの化合物の塩としては、例えば、無
機酸(例、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸など)との
塩、あるいは有機酸(例、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、
フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、
リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸など)との塩などが用いられる。さらに、
これらの化合物が置換基として−COOHなどの酸性基
を有している場合、無機塩基(例、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ金属また
はアルカリ土類金属など、アンモニアなど)または有機
塩基(例、トリエチルアミンなどのトリ−C1-3アルキ
ルアミンなど)との塩を形成していてもよい。
【0020】原料化合物〔II〕またはその塩は、例え
ば、ジャーナル オブ オルガニックケミストリー(J.
Org. Chem.)39巻,2143頁(1974年)に記
載の方法またはそれに準じた方法などにより合成でき
る。原料化合物〔III〕またはその塩および化合物
〔V〕またはその塩は、例えば、ケミッシュ ベリヒテ
(Chem. Ber.)91巻,2130頁(1958年)、ジ
ャーナル オブ オルガニック ケミストリー(J. Or
g. Chem.)52巻,2162頁 (1987年)、特開
平3−223287などに記載の方法またはそれに準じ
た方法などにより合成できる。原料化合物〔IV〕または
その塩は、例えば、特開平3−223287などに記載
の方法またはそれに準じた方法などによって製造するこ
とができる。原料化合物〔VI〕またはその塩は、例え
ば、(1)化合物〔II〕またはその塩と式
【化37】 〔式中、X、Y、Z2,W、mおよびnは前記と同意義
を示す。〕で表わされる化合物とを反応させるか、また
は(2)化合物〔IV〕またはその塩と式
【化38】 〔式中、Y,Z1,W,mおよびnは前記と同意義を示
す。〕で表わされる化合物とを反応させるなどにより合
成することができる。上記(1)の反応において、化合
物〔II〕またはその塩1モルに対して化合物〔VIII〕
を、通常約1ないし約5モル、好ましくは約1ないし約
2モルを用いる。本反応は、前述した化合物〔II〕また
はその塩と化合物〔III〕またはその塩との反応と同様
にして行なうことができる。上記(2)の反応におい
て、化合物〔IV〕またはその塩1モルに対して化合物
〔IX〕を、通常約1ないし約5モル、好ましくは約1な
いし約2モルを用いる。本反応は、前述した化合物〔I
V〕またはその塩と化合物〔V〕またはその塩との反応
と同様にして行なうことができる。原料化合物〔VII〕
またはその塩、原料化合物〔VIII〕および原料化合物
〔IX〕は、それ自体公知またはそれに準じた方法によっ
て製造することができる。
【0021】かくして得られたこれらの原料化合物また
はその塩は、公知の手段、例えば溶媒抽出、液性変換、
転溶、塩析、晶出、再結晶、クロマトグラフィーなどに
よって単離精製することができるが、単離することなく
そのまま反応混合物のまま次の工程の原料として供され
てもよい。また、前記本発明の各反応および原料化合物
合成の各反応において、原料化合物が置換基としてアミ
ノ基,カルボキシル基,ヒドロキシル基を有する場合、
これらの基にペプチド化学などで一般的に用いられるよ
うな保護基が導入されたものであってもよく、反応後に
必要に応じて保護基を除去することにより目的化合物を
得ることができる。アミノ基の保護基としては、例え
ば、ホルミル、置換基を有していてもよいC1-6アルキ
ルカルボニル(例えば、アセチル、エチルカルボニルな
ど)、フェニルカルボニル、C1-6アルコキシカルボニ
ル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル
など)、フェノキシカルボニル、C7-10アラルキルカル
ボニル(例えば、ベンジルカルボニルなど)、トリチ
ル、フタロイル,N,N−ジメチルアミノメチレンなど
が用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子
(例えば、フッ素,塩素,臭素,ヨウ素など)、C1-6
アルキルカルボニル(例えば、アセチル、エチルカルボ
ニル、ブチルカルボニルなど)、ニトロ基などが用いら
れ、置換基の数は1ないし3個程度である。カルボキシ
ル基の保護基としては、例えば、置換基を有していても
よいC1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プ
ロピル、i−プロピル、n−ブチル、tert−ブチル、ペ
ンチル、ヘキシルなど)、フェニル、トリチル、シリル
などが用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン
原子(例えば、フッ素,塩素,臭素,ヨウ素など)、ホ
ルミル、C1-6アルキルカルボニル(例えば、アセチ
ル、エチルカルボニル、ブチルカルボニルなど)、ニト
ロ基などが用いられ、置換基の数は1ないし3個程度で
ある。
【0022】ヒドロキシル基の保護基としては、例え
ば、置換基を有していてもよいC1-6アルキル(例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n
−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど)、
フェニル、C7-10アラルキル(例えば、ベンジルな
ど)、ホルミル、C1-6アルキルカルボニル(例えば、
アセチル、エチルカルボニルなど)、フェノキシカルボ
ニル、ベンゾイル、C7-10アラルキルカルボニル(例え
ば、ベンジルカルボニルなど)、ピラニル、フラニル、
シリルなどが用いられる。これらの置換基としては、ハ
ロゲン原子(例えば、フッ素,塩素,臭素,ヨウ素な
ど)、C1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、n−
プロピル、i−プロピル、n−ブチル、tert−ブチル、
ペンチル、ヘキシルなど)、フェニル、C7-10アラルキ
ル(例えば、ベンジルなど)、ニトロ基などが用いら
れ、置換基の数は1ないし4個程度である。また、保護
基の除去方法としては、それ自体公知またはそれに準じ
た方法が用いられるが、例えば、酸、塩基、還元、紫外
光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチ
オカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウム
フルオリド、酢酸パラジウムなどで処理する方法が用い
られる。
【0023】本発明の化合物〔I〕またはその塩は、優
れた抗アレルギー作用、抗炎症作用、抗PAF(血小板
活性化因子)、好酸球化学遊走反応抑制作用などを有し
ており、かつ毒性が低い(急性毒性:LD50>2g/k
g)ので、哺乳動物(人,マウス,イヌ,ラット,ウシ
など)に対して安全な医薬組成物、とりわけ抗喘息剤な
どとして使用できる。さらに本発明の化合物〔I〕また
はその塩は、好酸球化学遊走を抑制し、アレルギー反応
および炎症反応の局所における好酸球の浸潤を抑制す
る。それ故、好酸球浸潤の関与する疾患の治療剤として
有用である。すなわち、前記哺乳動物における好酸球増
加を示す疾患、例えば、じんま疹、アトピー性皮膚炎、
アレルギー性鼻炎、過敏性肺臓炎などのアレルギー性疾
患、疱疹性皮膚炎、乾癬などの皮膚疾患、好酸球性肺炎
(PIE症候群)などの呼吸器疾患などの治療または予
防に用いることができる。上記の本発明の化合物〔I〕
またはその塩の優れた抗アレルギー作用、抗炎症作用、
抗PAF(血小板活性化因子)、好酸球化学遊走反応抑
制作用を確認する代表的な実験方法としては、例えば、
特開平8−198878に記載の実験例1および実験例
2で用いられている方法などがあげられる。この発明の
化合物〔I〕またはその塩は、原末のままでもよいが、
通常製剤用担体と共に調製された形で投与される。その
具体例としては、例えば、糖(例、ショ糖など)などで
コートされていてもよい錠剤,カプセル剤,顆粒剤,細
粒剤,散剤,シロップ剤,注射剤,吸入剤などが用いら
れる。これらの製剤は常法に従って調製される。製剤中
の化合物〔I〕またはその塩の含有量は、例えば錠剤の
場合、好ましくは0.01〜20%(重量比)、より好
ましくは0.1〜10%(重量比)である。経口用製剤
担体としては、例えば、デンプン,マンニット,結晶セ
ルロース,カルボキシメチルセルロースナトリウムなど
の経口用製剤分野において常用されている物質などが用
いられる。注射用担体としては、例えば蒸留水,生理食
塩水,グルコース溶液,輸液剤などが用いられる。その
他、医薬製剤一般に用いられる添加剤を適宜添加するこ
ともできる。これらの製剤の投与量は、年令,体重,症
状,投与経路,投与回数などにより異なるが、例えば、
成人の喘息患者に対して、1日当たり化合物〔I〕また
はその塩として通常0.1〜100mg/kg、好ましくは
1〜50mg/kg、より好ましくは1〜10mg/kgを1日
1または2回に分割して投与するのがよい。投与経路は
経口、非経口のいずれでもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、実施例および参考例に基
づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明は実施例
により限定されるものではなく、また本発明の範囲を逸
脱しない範囲で変化させてもよい。実施例および参考例
のカラムクロマトグラフィーにおける溶出は、特に言及
しない限り、TLC(Thin Layer Chromatography、薄
層クロマトグラフィー)による観察下に行われた。TL
C観察においては、TLCプレートとしてメルク(Merc
k)社製の60F254を用い、展開溶媒として、カラムク
ロマトグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒を用
いた。また、検出にはUV検出器を採用した。カラムク
ロマトグラフィー用のシリカゲルとしては、メルク社製
のシリカゲル60(70−230メシュ)を用いた。室
温とは通常約10℃ないし約35℃を意味する。
【0025】実施例、参考例における略号の意味は以下
の通りである。 NMR:核磁気共鳴スペクトル Hz:ヘルツ J:カップリング定数 m:マルチプレット d:ダブレット s:シングレット br:ブロード
【0026】
【実施例】
参考例1 7−(1−ブロモ−1−メチルエチル)−6−クロロ
〔1,2,4〕トリアゾロ〔1,5−b〕ピリダジンの
製造 6−クロロ−7−イソプロピル〔1,2,4〕トリアゾ
ロ〔1,5−b〕ピリダジン11.8gをクロロベンゼ
ン200mlに溶かし、N−ブロモこはく酸イミド2
1.4gと2,2'−アゾビス(イソブチロニトリル)
0.985gを加えて油浴中100−110℃で50分
間反応させた。冷後減圧下クロロベンゼンを留去して、
残留物を酢酸エチルに溶かして水、チオ硫酸ナトリウム
水溶液、食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した
後、硫酸マグネシウムを瀘去した。瀘液を減圧下濃縮し
て残留物をシリカゲルカラムクロマトに付し、ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:3で溶出した。目的のフラクショ
ンを集めて濃縮し、得られる結晶をヘキサン:酢酸エチ
ル=3:1で洗い、標記化合物16.2gを得た。 融点 111−112 ℃ 元素分析値: C8H8N4BrCl として 計算値 (%) : C,34.87 ; H,2.93 ; N,20.47 実測値 (%) : C,35.02 ; H,3.
00 ; N,20.35
【0027】参考例2 6−クロロ−7−イソプロペニル〔1,2,4〕トリア
ゾロ〔1,5−b〕ピリダジンの製造 参考例1で得られた7−(1−ブロモ−1−メチルエチ
ル)−6−クロロ〔1,2,4〕トリアゾロ〔1,5−
b〕ピリダジン16.53gをN,N−ジメチルホルム
アミド50mlに溶かし、酢酸ナトリウム5.42gを
加えて、油浴中80−90 ℃で1時間反応させた。冷
後氷水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水
で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した後、硫酸マグネシ
ウムを瀘去した。瀘液を減圧下濃縮して残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトに付し、ヘキサン:酢酸エチル=
1:1で溶出した。目的のフラクションを集めて濃縮
し、得られる結晶をヘキサンで洗い、標記化合物9.6
8gを得た。 融点 63−64 ℃ 元素分析値: C8H7N4Cl として 計算値 (%) : C,49.37 ; H,3.63 ; N,28.79 実測値 (%) : C,49.02 ; H,3.57 ; N,28.54
【0028】参考例3 3,6−ジクロロ−4−イソプロピルピリダジンの製造 水1.9Lに3,6−ジクロロピリダジン375g
(2.517mol)、硝酸銀112g(0.659m
ol),イソ酪酸267g(3.03mol)を加えた
懸だく液に、濃硫酸396g(4.04mol)を水
1.9Lでうすめた溶液を内温50℃にて、5分間で滴
下した。内温を70℃に上げて、1.9Lの水に過硫酸
アンモニウム806g(3.532mol)を溶かした
溶液を60分間で滴下し、その後同温度で30分間撹拌
しながら反応させた。氷冷下(20℃以下)でアンモニ
ア水を加えて pH8.0に調整した後、塩化ナトリウム
112gを加えた。反応液をジクロロメタン1.6Lで
抽出し、不溶物を濾去した。更に水層をジクロロメタン
1.5Lで抽出し、ジクロロメタン層を合わせて、抽出
液を0.5N水酸化ナトリウム溶液1.5Lで2回洗
浄、次いで0.2%チオ硫酸ナトリウムを含む飽和食塩
水1.5Lで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、
硫酸マグネシウムを瀘去した。瀘液を減圧下濃縮して、
蒸留(108−110℃,0.3mmHg)により標記
化合物390gを分取した。 沸点 108℃−110℃/0.3mmHg NMR(CDCl3)δ:1.31(6H,d,J=7Hz),3.1-3.4
(1H, m),7.38(1H, s)
【0029】参考例4 6−アミノ−3−クロロ−4−イソプロピルピリダジン
の製造 参考例3で得られた3,6−ジクロロ−4−イソプロピ
ルピリダジン150g、(0.789mol)、25%
アンモニア水450ml、エタノール89mlをオート
クレーブに投入し、封管後、155℃で14時間反応さ
せた。冷後、反応液を減圧下に約5分の1に濃縮して、
残留物にエタノール50ml、水250mlを加え、冷
却下析出する結晶を瀘取して、エチルエーテル150m
lで洗浄し、乾燥して標記化合物88.0gを得た。 融点 164−165℃ NMR(CDCl3)δ:1.26(6H,d,J=7Hz), 3.16(1H,
m), 4.89(2H,br.s), 6.65(1H,s)
【0030】参考例5 N−(3−クロロ−4−イソプロピルピリダジン−6−
イル)ホルムアミドオキシムの製造 参考例4で得られた6−アミノ−3−クロロ−4−イソ
プロピルピリダジン172.7g(1.006mol)
をトルエン1.2Lに懸だくしてN,N−ジメチルホル
ムアミドジメチルアセタール156g(1.31mo
l)を加え、70℃で2時間加熱した。減圧下濃縮乾固
して、乾固体として得られる粗N−(3−クロロ−4−
イソプロピルピリダジン−6−イル)−N′,N′−ジ
メチルホルムアミジンをメタノール1.3Lに溶解した
後、ヒドロキシルアミン塩酸塩74g(1.072mo
l)を加え、室温にて1時間激しく撹拌し反応させた。
更に、該反応液を氷冷下で1時間撹拌し、析出した結晶
を瀘取し、冷メタノール150mlで洗浄後、減圧下乾
燥して標記化合物191.4gを得た。母液を減圧下に
約200mlまで濃縮し、析出する結晶を瀘取し、冷メ
タノール150mlで洗浄後、減圧下乾燥して標記化合
物13.2gを得た。 融点 170−171℃ 元素分析値:C8114OCl として 計算値(%):C, 44.76; H, 5.17; N, 26.
10 実測値(%):C, 46.62; H, 5.02; N, 26.
01
【0031】参考例6 6−クロロ−7−イソプロピル〔1,2,4〕トリアゾロ
〔1,5−b〕ピリダジンの製造 ポリりん酸を約90℃に加熱して2.43kgを秤量
し、105℃に加熱後、参考例5で得られたN−(3−
クロロ−4−イソプロピルピリダジン−6−イル)ホル
ムアミドオキシム467.7g(2.165mol)を
110℃で少量ずつ、約1時間20分間かけて投入し、
1時間撹拌して反応させた。該反応液を90−110℃
に冷却後、氷水5.0kg、ジクロロメタン1.0Lの
混合液にあけ、反応容器に付着分は氷水1.0L、ジク
ロロメタン1.0Lの混合液で洗い込んだ。ジクロロメ
タン層を分取し、水層はジクロロメタン1.0L、0.
9Lで順次抽出した。抽出液を合わせて、飽和食塩水
2.0Lで洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、硫酸マ
グネシウムを瀘去した。瀘液を減圧下濃縮乾固し、残渣
を酢酸エチル65mlに溶解後、n−ヘキサン732m
lを加えて、室温で1時間撹拌した。析出した結晶を瀘
取し、n−ヘキサン163mlで洗浄して標記化合物2
88.8gを得た。母液,洗浄液を合わせて、減圧下に
濃縮乾固し、残渣を酢酸エチル7mlに溶解した後n−
ヘキサン70mlを加えて、氷冷下に30分撹拌した。
析出する結晶を濾取し、n−ヘキサン15mlで洗浄し
て、標記化合物30.45gを得た。 融点 53−54℃ 元素分析値:C89ClN4 として 計算値(%):C, 48.87; H, 4.61; N,
28.49 実測値(%):C, 48.85; H, 4.55;
N, 28.48
【0032】参考例7 6−(2,2−ジメチル−3−スルファモイル−1−プ
ロポキシ)−7−イソプロピル〔1,2,4〕トリアゾロ
〔1,5−b〕ピリダジンの製造 2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ−プロパン−1−ス
ルホンアミド176g(1.05mol)および参考例
6で得られた6−クロロ−7−イソプロピル〔1,2,
4〕トリアゾロ〔1,5−b〕ピリダジン197g
(1.0mol)をテトラヒドロフラン2.0Lに溶解
後、ナトリウム−t−ブトキシド202g(2.1mo
l)をテトラヒドロフラン1.0Lに溶かした溶液を加
え、80分間、60℃で加熱還流した。反応液に氷2.
0kgを投入し、濃塩酸107mlでpH4.0とし
て、減圧下テトラヒドロフランを留去した後、析出する
結晶を瀘取し、冷水1.0L,冷50%アセトン/水
1.0Lで洗浄して粗標記化合物291.6gを得た。
得られた粗標記化合物291.6gを66%エタノール
3.1Lに加熱溶解し、不溶物を瀘去し、母液を氷冷下
1.5時間撹拌した後、析出する結晶から再結晶して標
記化合物264.1gを得た。 融点 197−198℃ 元素分析値:C132153S として 計算値(%):C, 47.69; H, 6.46; N, 21.
39 実測値(%):C, 47.84; H, 6.60; N, 21.
33
【0033】実施例1 6−(2,2−ジメチル−3−スルファモイル−1−プ
ロポキシ)−7−イソプロペニル〔1,2,4〕トリア
ゾロ〔1,5−b〕ピリダジンの製造 ナトリウムt−ブトキシド10.5gを乾燥テトラヒド
ロフラン150mlに懸だくして2,2−ジメチル−3
−ヒドロキシプロパン−1−スルホンアミド9.20g
を加えて40分間加熱還流した。冷後参考例2で得られ
た6−クロロ−7−イソプロペニル〔1,2,4〕トリ
アゾロ〔1,5−b〕ピリダジン9.68gを乾燥テト
ラヒドロフラン50mlに溶かした後、上記の加熱還流
を施した溶液に加えて3時間加熱還流した。冷後氷水を
加え、さらに5N塩酸を加えてpH6とした後、テトラ
ヒドロフラン−酢酸エチル(2:1)で抽出し、抽出液
を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した後、
硫酸マグネシウムを瀘去した。瀘液を減圧下濃縮して、
得られる結晶をエチルエーテルで洗い、乾燥して標記化
合物12.1gを得た。 融点 193−196 ℃ 元素分析値: C13H19N5O3S として 計算値 (%) : C,47.99 ; H,5.89 ; N,21.52 実測値 (%) : C,48.01 ; H,5.83 ; N,21.56
【0034】製剤例1 (1)実施例1の化合物 10.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)コーンスターチ 35.0mg (4)ゼラチン 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 実施例1で得られた化合物10.0mgと乳糖60.0mgお
よびコーンスターチ35.0mgの混合物を10%ゼラチ
ン水溶液0.03ml(ゼラチンとして3.0mg)を用い、
1mmメッシュの篩を通して顆粒化した後、40℃で乾燥
し再び篩過した。かくして得られた顆粒をステアリン酸
マグネシウム2.0mgと混合し、圧縮した。得られた中
心錠を、蔗糖,二酸化チタン,タルクおよびアラビアゴ
ムの水懸液による糖衣でコーティングした。コーティン
グが施された錠剤をミツロウで艶出してコート錠を得
た。
【0035】製剤例2 (1)実施例1の化合物 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 実施例1で得られた化合物10.0mgとステアリン酸マ
グネシウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液0.07ml
(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆粒化した後、乾
燥し、乳糖70.0mgおよびコーンスターチ50.0mgと
混合した。混合物を圧縮して錠剤を得た。 製剤例3 (1)実施例1の化合物 5.0mg (2)食塩 20.0mg (3)蒸留水 全量2mlとする 実施例1で得られた化合物5.0mgおよび食塩20.0mg
を蒸留水に溶解させ、水を加えて全量2.0mlとした。
溶液をろ過し、無菌条件下に2mlのアンプルに充填し
た。アンプルを滅菌した後、密封し注射用溶液を得た。
【0036】参考例8 参考例7で得られた化合物125g、乳糖2440gお
よびコンスターチ1100gを流動造粒乾燥機(パウレ
ック社製)に入れ、予熱乾燥し、ヒドロキシプロピルセ
ルロース120gを溶解した水溶液2400gをスプレ
ーして、造粒末を得た。得られた造粒末3331gをカ
ッターミル(昭和化学機械工作所)を通し、整粒末とし
た。得られた整粒末3028gとクロスカルメロースナ
トリウム160gおよびステアリン酸マグネシウム12
gをタンブラー混合機(昭和化学機械工作所)を用いて
混合末とし、この混合末2880gを打錠機(菊水製作
所製)により打錠し、1錠あたり参考例7で得られた化
合物を5mg含有する下記組成の錠剤18000錠を得
た。 錠剤1錠当たりの組成: (1)参考例7の化合物 5.0mg (2)乳糖 97.6mg (3)コンスターチ 44.0mg (4)ヒドロキシプロピルセルロース 4.8mg (5)クロスカルメロースナトリウム 8.0mg (6)ステアリン酸マグネシウム 0.6mg
【0037】参考例9 参考例7で得られた化合物1250g、乳糖1315g
およびコンスターチ1100gを流動造粒乾燥機(パウ
レック社製)に入れ、予熱乾燥し、ヒドロキシプロピル
セルロース120gを溶解した水溶液2400gをスプ
レーして、造粒末を得た。得られた造粒末3331gを
カッターミル(昭和化学機械工作所)を通し、整粒末と
した。得られた整粒末3028gとクロスカルメロース
ナトリウム160gおよびステアリン酸マグネシウム1
2gをタンブラー混合機(昭和化学機械工作所)を用い
て混合末とし、この混合末2880gを打錠機(菊水製
作所製)により打錠し、1錠あたり参考例7で得られた
化合物を50mg含有する下記組成の錠剤18000錠
を得た。 錠剤1錠当たりの組成: (1)参考例7の化合物 50.0mg (2)乳糖 52.6mg (3)コンスターチ 44.0mg (4)ヒドロキシプロピルセルロース 4.8mg (5)クロスカルメロースナトリウム 8.0mg (6)ステアリン酸マグネシウム 0.6mg
【0038】
【発明の効果】本件化合物〔I〕またはその塩は、優れ
た抗PAF作用および好酸球化学遊走抑制作用を有し、
喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などの予防
・治療薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/50 ADA A61K 31/50 ADA AED AED

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
    化水素基またはハロゲン原子を示し、R2は水素原子ま
    たは置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、R3
    は置換基を有していてもよい不飽和炭化水素基を示し、
    AおよびBは一方が窒素原子で他方がCHまたは両方が
    CHを示し、Xは結合手、酸素原子またはS(O)p
    (pは0ないし2の整数を示す)を示し、Yは式 【化2】 (式中、R4およびR5はそれぞれ水素原子または置換基
    を有していてもよい炭化水素基を示す。)で表される基
    または置換基を有していてもよい3ないし7員同素環ま
    たは複素環から誘導される2価の基を示し、R6および
    7はそれぞれ水素原子または置換基を有していてもよ
    い炭化水素基を示し、R6とR7は隣接する窒素原子と共
    に置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成して
    いてもよく、mは0ないし4の整数を、nは0ないし4
    の整数を示す。〕で表される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】R1が水素原子、C1-6アルキル基またはハ
    ロゲン原子である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】R2が水素原子またはC1-6アルキル基であ
    る請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1およびR2が共に水素原子である請求項
    1記載の化合物。
  5. 【請求項5】R3が置換基を有していてもよい低級アル
    ケニル基、置換基を有していてもよい低級アルキニル
    基、置換基を有していてもよい低級シクロアルケニル
    基、置換基を有していてもよいアリール基または置換基
    を有していてもよいアラルキル基である請求項1記載の
    化合物。
  6. 【請求項6】R3が置換基を有していてもよい低級アル
    ケニル基である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】置換基を有していてもよい低級アルケニル
    基が、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシル、ニトロ、モ
    ノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、C1-6アルコキ
    シ、C1-6アルキル−カルボニルオキシおよびハロゲン
    原子から選ばれる1ないし4個の置換基を有していても
    よいC2-6アルケニル基である請求項6記載の化合物。
  8. 【請求項8】R3が分枝状のC2-4アルケニル基である請
    求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】R3がイソプロペニル基である請求項1記
    載の化合物。
  10. 【請求項10】AがCHであり、Bが窒素原子である請
    求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】Xが酸素原子である請求項1記載の化合
    物。
  12. 【請求項12】Yが式 【化3】 で表される基である請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】R6およびR7がそれぞれ水素原子または
    1-3アルキル基である請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】mおよびnがそれぞれ1である請求項1
    記載の化合物。
  15. 【請求項15】R1およびR2が共に水素原子、R3がC
    2-6アルケニル基、AがCH、Bが窒素原子、Xが酸素
    原子、Yが式 【化4】 で表される基、R6およびR7がそれぞれ水素原子または
    1-3アルキル基、およびmおよびnがそれぞれ1であ
    る請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】6−(2,2−ジメチル−3−スルファ
    モイル−1−プロポキシ)−7−イソプロペニル〔1,
    2,4〕トリアゾロ〔1,5−b〕ピリダジンまたはそ
    の塩である請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】一般式 【化5】 〔式中、Z1は反応性基を、R1、R2、R3、AおよびB
    は請求項1記載と同意義を示す。〕で表わされる化合物
    またはその塩と一般式 【化6】 〔式中、Z2はZ1と反応して離脱する基を、X、Y、R
    6、R7、mおよびnは請求項1記載と同意義を示す。〕
    で表わされる化合物またはその塩とを反応させることを
    特徴とする請求項1記載の化合物の製造法。
  18. 【請求項18】請求項1記載の化合物を含有することを
    特徴とする医薬組成物。
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