JPH10203630A - スリット式タイヤローラ - Google Patents

スリット式タイヤローラ

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Publication number
JPH10203630A
JPH10203630A JP1073197A JP1073197A JPH10203630A JP H10203630 A JPH10203630 A JP H10203630A JP 1073197 A JP1073197 A JP 1073197A JP 1073197 A JP1073197 A JP 1073197A JP H10203630 A JPH10203630 A JP H10203630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slit
tire
disk
peripheral surface
tire disk
Prior art date
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Pending
Application number
JP1073197A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Morie
茂樹 森栄
Toshibumi Toyotomi
俊文 豊富
Teruo Hamazuka
輝雄 濱塚
Masamichi Hino
正道 日野
Akira Shinozaki
▲あきら▼ 篠崎
Yasuhiko Horibe
康彦 堀部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Publication of JPH10203630A publication Critical patent/JPH10203630A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形状や構造において熱応力を軽減することが
でき、低コストにタイヤディスクおよびタイヤローラを
製作することができる。 【解決手段】 タイヤディスク13は内周面から外周面
に至るスリット17において破断する一つ割の環状体形
状をなし、スリット17における相対向する破断面17
a,17bの間の距離は使用温度下でのタイヤディスク
13の周方向における熱膨張量に相応する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、均熱炉内などの高
温雰囲気においてスラブ等の高温物体を搬送するスリッ
ト式タイヤローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4〜図6に示すように、鋼鈑の
製造ライン等に配置する高温(例えば1200℃)の均
熱炉においては、スラブ1を搬送する手段として複数の
タイヤローラ2を使用している。このタイヤローラ2
は、芯金3に複数のタイヤディスク4を配置し、芯金3
の外周面を覆って断熱材5を設けている。芯金3は炭素
鋼からなり、内部に冷却媒体の通水路6を有するもの
で、冷却媒体から受ける冷却作用によって外表面温度を
250℃位に維持している。タイヤディスク4はタイヤ
ローラ2の大きな内外温度差(900℃位)による熱応
力に耐えるために、高級耐熱鋼を使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成に
おいて、タイヤローラ2に生ずる熱膨張による伸張量
は、その内外温度差に起因して芯金3に近い内周側の部
位における値がスラブ1に当接する外周側の部位の値に
較べて小さくなる。その結果、タイヤディスク4に生起
する熱応力が、内周側では引張応力として作用し、外周
側では圧縮応力として作用し、応力の大きな内周側にク
ラック7が生じてタイヤディスク4が損壊する問題があ
った。
【0004】このために、従来においては、タイヤディ
スク4を構成する高級耐熱鋼の改良に関する研究が行わ
れており、内外温度差(900℃位)による熱応力に耐
える強度をもった高級耐熱鋼の開発を目指していた。し
かし、組成的な改良によって高級耐熱鋼の強度を高める
ことは困難であり、開発される高級耐熱鋼は当然に高コ
ストとなる。ところで、タイヤローラ2は高温雰囲気中
で可動する機械部品であるために、その耐久性を高めた
としてもメンテナンス等において交換を要する消耗品と
しての位置付けに変わりはなく、高コストな高級耐熱鋼
を使用したタイヤディスク4をタイヤローラ2に装備す
ることは、ランニングコストの上昇を招くことになる。
【0005】本発明は上記した問題を解決するものであ
り、形状や構造において熱応力を軽減することができ、
低コストにタイヤディスクおよびタイヤローラを製作す
ることができる分割形タイヤローラを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のスリット式タイヤローラは、内部に冷却
媒体の流路を有する芯金に、高温の搬送物に当接するタ
イヤディスクを装着したもので、タイヤディスクは内周
面から外周面に至るスリットにおいて破断する一つ割の
環状体形状をなし、スリットにおける相対向する破断面
間の距離は使用温度下でのタイヤディスクの周方向にお
ける熱膨張量に相応するものである。
【0007】この構成により、高温雰囲気下での使用状
態において、タイヤディスクはスリットの存在によって
周方向に自由に膨張し、その熱膨張量は内周面側におい
て小さく外周面側において大きくなる。したがって、使
用温度下においてタイヤディスクに生起する周方向の熱
膨張量に相応するように、スリットの相対向する破断面
間の距離を設定することによって、使用時に生起するタ
イヤディスクの熱膨張量をスリットで吸収して熱応力の
発生をほとんど抑制することができ、スリットの相対向
する破断面が当接してスリットが無くなることにより、
搬送物に当接するタイヤディスクの外周面を滑らかな連
続面とすることができる。
【0008】また、タイヤディスクのスリットは、タイ
ヤディスクの外周面における開口が芯金の軸心に対して
所定角度に傾斜する形状をなすものである。この構成に
より、使用温度域に一定の幅が存在し、使用状態におい
てスリットの相対向する破断面の間に間隙が存在する場
合にあっても、タイヤディスクの外周面は、スリットを
介して厚み方向に存在する部位において搬送物に常に当
接し、搬送物に対するタイヤディスクの外周面の連続性
を確保するので、スリットの存在が搬送物の接触面を傷
つけることがない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜図4において、スリット式タ
イヤローラ11は均熱炉等の高温雰囲気中において使用
するものであり、芯金12に複数のタイヤディスク13
を装着し、芯金12の外周面を断熱材14で覆ったもの
である。芯金12は中空形状をなして内部に冷却水等の
冷却媒体が流通する流路15を有しており、タイヤディ
スク13は高温のスラブ等の搬送物16に当接するもの
である。
【0010】タイヤディスク13は、内周面から外周面
に至るスリット17を有し、スリット17において破断
する一つ割の環状体形状である。このスリット17にお
ける相対向する破断面17a,17bの間の距離Lは、
スリット式タイヤローラ11の使用温度下でのタイヤデ
ィスク13の周方向における熱膨張量に相応するもので
ある。つまり、高温雰囲気下でのスリット式タイヤロー
ラ11の使用状態において、タイヤディスク13の熱膨
張量は内周面側において小さく外周面側において大きく
なる。したがって、使用温度においてタイヤディスク1
3に生起する周方向の熱膨張量を径方向の各部位におい
て予め計算によって算出し、算出した膨張量に相応する
ように、スリット17の相対向する破断面17a,17
bの間の距離を設定する。結果としてスリット17は、
内周面側において小さく開口し、外周面側において大き
く開口している。
【0011】スリット17は、タイヤディスク13の外
周面13aにおける開口が芯金12の軸心に対して所定
角度αで傾斜する形状を有している。以下に、上記した
構成における作用を説明する。高温雰囲気下での使用状
態において、タイヤディスク13はスリット17の存在
によって周方向に自由に膨張する。このとき、使用温度
下においてタイヤディスク13に生起する周方向の熱膨
張量に相応して、スリット17の相対向する破断面17
a,17bの間の距離Lを設定しているので、タイヤデ
ィスク13の熱膨張量をスリット17で吸収して熱応力
の発生をほとんど抑制することができる。しかも、スリ
ット17の相対向する破断面17a,17bが当接して
スリット17が無くなることにより、搬送物16に当接
するタイヤディスク13の外周面を滑らかな連続面とす
ることができる。
【0012】ところで、使用温度域は必ずしも一定では
なく、温度に一定の幅が存在する場合がある。このと
き、使用状態においてスリット17の相対向する破断面
17a,17bの間の距離Lが完全に無くならず、間隙
が存在する。しかし、スリット17は、タイヤディスク
13の外周面13aにおける開口形状が芯金12の軸心
に対して所定角度αで傾斜する形態を有しているので、
タイヤディスク13の外周面13aは、スリットを介し
て厚み方向に存在する部位において搬送物に常に当接す
る。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、使用
温度下においてタイヤディスクに生起する周方向の熱膨
張量をスリットで吸収して熱応力の発生をほとんど抑制
することができる。使用時にスリットの相対向する破断
面が当接してスリットが無くなることにより、搬送物に
当接するタイヤディスクの外周面を滑らかな連続面とす
ることができる。スリットが芯金の軸心に対して傾斜す
ることにより、使用時にスリットに間隙が残る状態にあ
っても、タイヤディスクの外周面は厚み方向において常
に搬送物に当接する部位が存在し、スラブに対するタイ
ヤディスクの外周面の連続性を確保するので、スリット
の存在がスラブの接触面を傷つけることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるスリット式タイヤロ
ーラを示す斜視図である。
【図2】同 スリット式タイヤローラの平面図である。
【図3】同 スリット式タイヤローラの平面図である。
【図4】従来のタイヤローラの配置を示す模式図であ
る。
【図5】同 タイヤローラの正面図である。
【図6】従来のタイヤディスクの正面図である。
【符号の説明】
11 スリット式タイヤローラ 12 芯金 13 タイヤディスク 17 スリット 17a,17b 破断面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日野 正道 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会社 クボタ解析技術センター内 (72)発明者 篠崎 ▲あきら▼ 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会社 クボタ解析技術センター内 (72)発明者 堀部 康彦 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会社 クボタ解析技術センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に冷却媒体の流路を有する芯金に、
    高温の搬送物に当接するタイヤディスクを装着したもの
    で、タイヤディスクは内周面から外周面に至るスリット
    において破断する一つ割の環状体形状をなし、スリット
    における相対向する破断面間の距離は使用温度下でのタ
    イヤディスクの周方向における熱膨張量に相応すること
    を特徴とするスリット式タイヤローラ。
  2. 【請求項2】 タイヤディスクのスリットは、タイヤデ
    ィスクの外周面における開口が芯金の軸心に対して所定
    角度に傾斜する形状をなすことを特徴とする請求項1記
    載のスリット式タイヤローラ。
JP1073197A 1997-01-24 1997-01-24 スリット式タイヤローラ Pending JPH10203630A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1073197A JPH10203630A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 スリット式タイヤローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1073197A JPH10203630A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 スリット式タイヤローラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10203630A true JPH10203630A (ja) 1998-08-04

Family

ID=11758448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1073197A Pending JPH10203630A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 スリット式タイヤローラ

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JP (1) JPH10203630A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003095341A1 (fr) * 2002-05-14 2003-11-20 Japan Storage Battery Co., Ltd. Installation de transport

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003095341A1 (fr) * 2002-05-14 2003-11-20 Japan Storage Battery Co., Ltd. Installation de transport
CN100420615C (zh) * 2002-05-14 2008-09-24 株式会社杰士汤浅 搬送装置

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