JPH10202808A - 生 地 - Google Patents
生 地Info
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- JPH10202808A JPH10202808A JP9020084A JP2008497A JPH10202808A JP H10202808 A JPH10202808 A JP H10202808A JP 9020084 A JP9020084 A JP 9020084A JP 2008497 A JP2008497 A JP 2008497A JP H10202808 A JPH10202808 A JP H10202808A
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Landscapes
- Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 被服類や装飾品類等の材料に使用したとき、
高い防水性、保温性および浮力を有し、且つ装着した者
の機動性を損なうことがないように柔軟性に富む、被服
類や装飾品類を作成することのできる、生地を得る。 【解決手段】 繊維を交錯させて形成した繊維性表面層
12と繊維性裏面層18との間に、各々が独立して形成
された微細な気泡を備えた高発泡ポリエチレンシート層
14と、断熱性緩衝体層16とを、少なくとも一層ずつ
備えたことを特徴とする、生地10である。あるいは、
繊維を交錯させて形成した繊維性表面層12に、各々が
独立して形成された微細な気泡を備えた高発泡ポリエチ
レンシート層14を、繊維性表面層12と高発泡ポリエ
チレンシート層14との両方に良好な接着性を有する合
成樹脂からなる接着層22によりラミネートしたことを
特徴とする、生地40である。
高い防水性、保温性および浮力を有し、且つ装着した者
の機動性を損なうことがないように柔軟性に富む、被服
類や装飾品類を作成することのできる、生地を得る。 【解決手段】 繊維を交錯させて形成した繊維性表面層
12と繊維性裏面層18との間に、各々が独立して形成
された微細な気泡を備えた高発泡ポリエチレンシート層
14と、断熱性緩衝体層16とを、少なくとも一層ずつ
備えたことを特徴とする、生地10である。あるいは、
繊維を交錯させて形成した繊維性表面層12に、各々が
独立して形成された微細な気泡を備えた高発泡ポリエチ
レンシート層14を、繊維性表面層12と高発泡ポリエ
チレンシート層14との両方に良好な接着性を有する合
成樹脂からなる接着層22によりラミネートしたことを
特徴とする、生地40である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生地に関し、特に
たとえば衣服、靴等の被服類や、鞄等の装飾品類の材料
に使用した場合においても、高い防水性、保温性および
浮力を有し、且つ装着した者の機動性を損なうことがな
いように柔軟性に富む被服類や装飾品類を作成すること
ができる、生地に関する。
たとえば衣服、靴等の被服類や、鞄等の装飾品類の材料
に使用した場合においても、高い防水性、保温性および
浮力を有し、且つ装着した者の機動性を損なうことがな
いように柔軟性に富む被服類や装飾品類を作成すること
ができる、生地に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高い保温性が必要とされる生地に
は、動物性皮革や各種材料からなる綿が使用されてい
た。また、高い浮力を必要とされる生地には、発泡ポリ
ウレタンやコルクから成る板材が用いられていた。
は、動物性皮革や各種材料からなる綿が使用されてい
た。また、高い浮力を必要とされる生地には、発泡ポリ
ウレタンやコルクから成る板材が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、動物性
皮革や各種の素材からなる綿などの材料は、高い保温性
を有しているが、防水性が低いために水を含み易い。そ
の結果、これらの材料は著しく保温性が低下し、また、
水を含んだときに材質が変化する場合があった。
皮革や各種の素材からなる綿などの材料は、高い保温性
を有しているが、防水性が低いために水を含み易い。そ
の結果、これらの材料は著しく保温性が低下し、また、
水を含んだときに材質が変化する場合があった。
【0004】また、発泡ポリウレタンやコルク等の板材
は、防水性、保温性、浮力が高い反面、柔軟性に欠け、
嵩張るために、これらの材料を用いて作られた被服類や
装飾品類は、装着した者の機動性を損なわさせることが
多かった。そして、収納する場合に、小さく折り畳むこ
とができないため、収納スペースを多く必要としてい
た。
は、防水性、保温性、浮力が高い反面、柔軟性に欠け、
嵩張るために、これらの材料を用いて作られた被服類や
装飾品類は、装着した者の機動性を損なわさせることが
多かった。そして、収納する場合に、小さく折り畳むこ
とができないため、収納スペースを多く必要としてい
た。
【0005】それゆえに、本発明の主たる目的は、被服
類や装飾品類等の材料に使用したとき、高い防水性、保
温性および浮力を有し、且つ装着した者の機動性を損な
うことがないように柔軟性に富む、被服類や装飾品類を
作成することができる、生地を提供することである。
類や装飾品類等の材料に使用したとき、高い防水性、保
温性および浮力を有し、且つ装着した者の機動性を損な
うことがないように柔軟性に富む、被服類や装飾品類を
作成することができる、生地を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる生地は、
繊維を交錯させて形成した繊維性表面層と繊維性裏面層
との間に、各々が独立して形成された微細な気泡を備え
た高発泡ポリエチレンシート層と、断熱性緩衝体層と
を、少なくとも一層ずつ交互に積層させたことを特徴と
する、生地である。
繊維を交錯させて形成した繊維性表面層と繊維性裏面層
との間に、各々が独立して形成された微細な気泡を備え
た高発泡ポリエチレンシート層と、断熱性緩衝体層と
を、少なくとも一層ずつ交互に積層させたことを特徴と
する、生地である。
【0007】本発明にかかる生地は、繊維を交錯させて
形成した繊維性表面層に、各々が独立して形成された微
細な気泡を備えた高発泡ポリエチレンシート層を、繊維
性表面層と高発泡ポリエチレンシート層との両方に良好
な接着性を有する合成樹脂からなる接着層によりラミネ
ートしたことを特徴とする、生地である。
形成した繊維性表面層に、各々が独立して形成された微
細な気泡を備えた高発泡ポリエチレンシート層を、繊維
性表面層と高発泡ポリエチレンシート層との両方に良好
な接着性を有する合成樹脂からなる接着層によりラミネ
ートしたことを特徴とする、生地である。
【0008】本発明の上述の目的、その他の目的、特徴
および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる生地の一
例を示す断面図解図である。この生地10は、繊維性表
面層12を含む。この繊維性表面層12は、たとえば、
アクリル合成繊維により形成された柔軟な網目状の布地
により形成されている。
例を示す断面図解図である。この生地10は、繊維性表
面層12を含む。この繊維性表面層12は、たとえば、
アクリル合成繊維により形成された柔軟な網目状の布地
により形成されている。
【0010】この繊維性表面層12は、後述する高発泡
ポリエチレンシート層14が、容易に裂けないように保
護するために、その表面側に形成されている。よって、
繊維性表面層12には、一方向に容易に裂けないよう
に、少なくとも二方向に繊維が交錯されて形成されてい
る繊維体、特に織布を用いることが望ましい。なお、こ
の一例において、繊維性表面層12は、アクリル合成繊
維からなる糸を織って形成された網目状の布地により形
成されているが、これに限らず、その他の合成繊維や、
麻,木綿等の天然繊維などからなる布地、または、各種
素材からなる不織布から形成されてもよい。
ポリエチレンシート層14が、容易に裂けないように保
護するために、その表面側に形成されている。よって、
繊維性表面層12には、一方向に容易に裂けないよう
に、少なくとも二方向に繊維が交錯されて形成されてい
る繊維体、特に織布を用いることが望ましい。なお、こ
の一例において、繊維性表面層12は、アクリル合成繊
維からなる糸を織って形成された網目状の布地により形
成されているが、これに限らず、その他の合成繊維や、
麻,木綿等の天然繊維などからなる布地、または、各種
素材からなる不織布から形成されてもよい。
【0011】また、生地10に高い防水性を所望する場
合においては、繊維性表面層12の織り目より水が侵入
しないように、繊維性表面層12に合成樹脂を塗布する
こと等により、コーティングすることが望ましい。
合においては、繊維性表面層12の織り目より水が侵入
しないように、繊維性表面層12に合成樹脂を塗布する
こと等により、コーティングすることが望ましい。
【0012】そして、繊維性表面層12の下層には、高
発泡ポリエチレンシート層14が形成されている。高発
泡ポリエチレンシート層14は、各々が独立して形成さ
れた微細な気泡を備えた、厚さ約1mmの高発泡ポリエ
チレンシート14aから形成されている。
発泡ポリエチレンシート層14が形成されている。高発
泡ポリエチレンシート層14は、各々が独立して形成さ
れた微細な気泡を備えた、厚さ約1mmの高発泡ポリエ
チレンシート14aから形成されている。
【0013】この高発泡ポリエチレンシート14aは、
ポリエチレンとブタン等の発泡剤を混合した素材を加熱
することにより、発泡させてシート状体に形成されたも
のである。このとき、高発泡ポリエチレンシート14a
には、気泡が連なって形成されることなく、各々が独立
して形成された微細な気泡が構成されている。
ポリエチレンとブタン等の発泡剤を混合した素材を加熱
することにより、発泡させてシート状体に形成されたも
のである。このとき、高発泡ポリエチレンシート14a
には、気泡が連なって形成されることなく、各々が独立
して形成された微細な気泡が構成されている。
【0014】このように、発泡させて形成された高発泡
ポリエチレンシート14aは、重量比で、ポリエチレン
が97パーセント以上、残留するブタンが3パーセント
以下となるように形成される。これにより、高発泡ポリ
エチレンシート14aは、見かけ密度が0.06〜0.
015g/cm3 と、非常に軽量で、且つ熱伝導率が
0.035〜0.040Kcal/m・hr・°Cと断
熱性が非常に高く形成されている。
ポリエチレンシート14aは、重量比で、ポリエチレン
が97パーセント以上、残留するブタンが3パーセント
以下となるように形成される。これにより、高発泡ポリ
エチレンシート14aは、見かけ密度が0.06〜0.
015g/cm3 と、非常に軽量で、且つ熱伝導率が
0.035〜0.040Kcal/m・hr・°Cと断
熱性が非常に高く形成されている。
【0015】そして、高発泡ポリエチレンシート層14
の下層には、断熱性緩衝体層16が形成されている。断
熱性緩衝体層16は、図1に示す例においては、ダウン
やフェザー等の羽毛から形成されている。
の下層には、断熱性緩衝体層16が形成されている。断
熱性緩衝体層16は、図1に示す例においては、ダウン
やフェザー等の羽毛から形成されている。
【0016】断熱性緩衝体層16は、生地10が外力を
受けたときに、変形することにより、外力を吸収するよ
うに形成されている。しかしながら、外力が加わったと
きに、塑性変形するような材料を使用した場合には、被
服類や装飾品類の製品の外観を崩すことになるため好ま
しくない。よって、断熱性緩衝体層16に使用される材
料は、外気を保持する微細空間を多数有し、且つ柔軟性
に富み、形状を容易に復元することのできる羽毛や各種
の素材からなる綿から形成されるのが好ましい。
受けたときに、変形することにより、外力を吸収するよ
うに形成されている。しかしながら、外力が加わったと
きに、塑性変形するような材料を使用した場合には、被
服類や装飾品類の製品の外観を崩すことになるため好ま
しくない。よって、断熱性緩衝体層16に使用される材
料は、外気を保持する微細空間を多数有し、且つ柔軟性
に富み、形状を容易に復元することのできる羽毛や各種
の素材からなる綿から形成されるのが好ましい。
【0017】断熱性緩衝体層16の下層には、上述した
高発泡ポリエチレンシート層14が積層されている。こ
れにより、さらに防水性、保温性および浮力の高い生地
10を形成することができる。
高発泡ポリエチレンシート層14が積層されている。こ
れにより、さらに防水性、保温性および浮力の高い生地
10を形成することができる。
【0018】さらに、高発泡ポリエチレンシート層14
の下層には、繊維を交錯して形成した繊維性裏面層18
が積層されている。
の下層には、繊維を交錯して形成した繊維性裏面層18
が積層されている。
【0019】この繊維性裏面層18は、上述した繊維性
表面層12と同様の性質を有する材料が使用されてい
る。これは、繊維性裏面層18の上層に積層された高発
泡ポリエチレンシート層14が容易に裂けないようにす
るためであり、繊維性表面層12と同様の目的のため形
成されている。
表面層12と同様の性質を有する材料が使用されてい
る。これは、繊維性裏面層18の上層に積層された高発
泡ポリエチレンシート層14が容易に裂けないようにす
るためであり、繊維性表面層12と同様の目的のため形
成されている。
【0020】なお、図1に示す生地10においては、繊
維性表面層12と繊維性裏面層18との間に、高発泡ポ
リエチレンシート層14を二層と、断熱性緩衝体層16
を一層積層することにより、生地10を形成したが、こ
れに限らず、所望する防水性、保温性および浮力に応じ
て、適宜高発泡ポリエチレンシート層14と、断熱性緩
衝体層16とを更に数層積層されてもよい。
維性表面層12と繊維性裏面層18との間に、高発泡ポ
リエチレンシート層14を二層と、断熱性緩衝体層16
を一層積層することにより、生地10を形成したが、こ
れに限らず、所望する防水性、保温性および浮力に応じ
て、適宜高発泡ポリエチレンシート層14と、断熱性緩
衝体層16とを更に数層積層されてもよい。
【0021】図2は、本考案にかかる生地10を使用し
て作成された救命胴衣50を示す斜視図であり、図3
は、図2の断面III−IIIにおける断面図解図であ
る。この救命胴衣50は、図1に示す生地10を使用し
て作成されているが、図3に示すように、適宜、生地1
0の厚み方向に、すなわち、繊維性表面層12から繊維
性裏面層18に向けて、生地10を構成する各層を溶着
することにより溶着部20を形成し、ブロック状に溶着
している。
て作成された救命胴衣50を示す斜視図であり、図3
は、図2の断面III−IIIにおける断面図解図であ
る。この救命胴衣50は、図1に示す生地10を使用し
て作成されているが、図3に示すように、適宜、生地1
0の厚み方向に、すなわち、繊維性表面層12から繊維
性裏面層18に向けて、生地10を構成する各層を溶着
することにより溶着部20を形成し、ブロック状に溶着
している。
【0022】これにより、繊維性表面層12と繊維性裏
面層18との間に積層された断熱性緩衝体層16が、溶
着部20により保持され、激しい運動や重力により移動
し、特定の部分に偏って位置されることを予防すること
ができる。その結果、製品の部分毎に保温性および緩衝
性のバラツキが存在することを予防することができる。
面層18との間に積層された断熱性緩衝体層16が、溶
着部20により保持され、激しい運動や重力により移動
し、特定の部分に偏って位置されることを予防すること
ができる。その結果、製品の部分毎に保温性および緩衝
性のバラツキが存在することを予防することができる。
【0023】この救命胴衣50は、生地10を使用して
作成されているので、非常に軽量に、且つ十分な浮力と
高い保温性を有している。このことより、装着者は、事
故等に備えて長時間、この救命胴衣50を装着した場合
においても、疲労することがなく、また、水中に転落し
た場合にも、体温の低下を予防することができる。
作成されているので、非常に軽量に、且つ十分な浮力と
高い保温性を有している。このことより、装着者は、事
故等に備えて長時間、この救命胴衣50を装着した場合
においても、疲労することがなく、また、水中に転落し
た場合にも、体温の低下を予防することができる。
【0024】図4は、本発明にかかる生地の他の例を示
す断面図解図である。この例の生地30は、図1に示す
例とは、繊維性表面層12と、繊維性裏面層18との間
に積層される、高発泡ポリエチレンシート層14と断熱
性緩衝体層16との順番が異なり、繊維性表面層12の
下層に断熱性緩衝体層16が積層されている。
す断面図解図である。この例の生地30は、図1に示す
例とは、繊維性表面層12と、繊維性裏面層18との間
に積層される、高発泡ポリエチレンシート層14と断熱
性緩衝体層16との順番が異なり、繊維性表面層12の
下層に断熱性緩衝体層16が積層されている。
【0025】図4の例のように積層させた場合には、繊
維性裏面層18を通して断熱性緩衝体層16により、生
地30の内部に発生した湿気や水等が吸湿される。これ
により、装着者が激しい運動等をして、大量の汗をかい
たときにおいても、容易に被服内に水滴等が付着するこ
とがなく、装着者に不快感を与えることがない。
維性裏面層18を通して断熱性緩衝体層16により、生
地30の内部に発生した湿気や水等が吸湿される。これ
により、装着者が激しい運動等をして、大量の汗をかい
たときにおいても、容易に被服内に水滴等が付着するこ
とがなく、装着者に不快感を与えることがない。
【0026】なお、この例においては、上層に位置する
断熱性緩衝体層16が生地30の表層近くに積層されて
いるため、断熱性緩衝体層16が水が含む可能性が高く
なる。そのため、生地30に高い防水性を所望する場合
には、繊維性表面層12が、防水性を具備する材料から
形成されることが望ましい。
断熱性緩衝体層16が生地30の表層近くに積層されて
いるため、断熱性緩衝体層16が水が含む可能性が高く
なる。そのため、生地30に高い防水性を所望する場合
には、繊維性表面層12が、防水性を具備する材料から
形成されることが望ましい。
【0027】なお、生地30を被服等の表生地として使
用するためには、繊維性表面層12に防水性を具備する
素材を用いるのが好ましいが、生地30を、被服等の詰
め物、すなわち、表生地と裏生地によって挟まれるよう
に使用する場合は、この限りではない。
用するためには、繊維性表面層12に防水性を具備する
素材を用いるのが好ましいが、生地30を、被服等の詰
め物、すなわち、表生地と裏生地によって挟まれるよう
に使用する場合は、この限りではない。
【0028】図5は、本発明のさらに他の例を示す断面
図解図である。図5に示す生地40においては、繊維性
表面層12の裏面に、粉末ポリエチレンを均一に散布し
て、この粉末ポリエチレンを加熱、溶解することによ
り、その上に重ねられた高発泡ポリエチレンシート14
aを溶着してラミネートしている。すなわち、この生地
40は、繊維表面層12と、粉末ポリエチレンを溶解す
ることにより形成した接着層22と、高発泡ポリエチレ
ンシート層14からなる生地である。
図解図である。図5に示す生地40においては、繊維性
表面層12の裏面に、粉末ポリエチレンを均一に散布し
て、この粉末ポリエチレンを加熱、溶解することによ
り、その上に重ねられた高発泡ポリエチレンシート14
aを溶着してラミネートしている。すなわち、この生地
40は、繊維表面層12と、粉末ポリエチレンを溶解す
ることにより形成した接着層22と、高発泡ポリエチレ
ンシート層14からなる生地である。
【0029】この生地40は、各層が全面にわたって溶
着されているので、加工が非常に容易にすることができ
る。また、高発泡ポリエチレンシート層14を用いてい
るので、高い保温性と防水性を有しているのは、上述し
た生地の例と同様である。
着されているので、加工が非常に容易にすることができ
る。また、高発泡ポリエチレンシート層14を用いてい
るので、高い保温性と防水性を有しているのは、上述し
た生地の例と同様である。
【0030】なお、この例においては、粉末ポリエチレ
ンを溶解させることにより接着層22を形成し、繊維性
表面層12と、高発泡ポリエチレンシート層14とを溶
着しラミネートしているが、繊維性表面層12と、高発
泡ポリエチレンシート層14とをラミネートする手段は
これに限られることはない。
ンを溶解させることにより接着層22を形成し、繊維性
表面層12と、高発泡ポリエチレンシート層14とを溶
着しラミネートしているが、繊維性表面層12と、高発
泡ポリエチレンシート層14とをラミネートする手段は
これに限られることはない。
【0031】例えば、接着層22を形成する材料はポリ
エチレンに限られることなく、繊維性表面層12と高発
泡ポリエチレンシート層14との両方に対して、良好な
溶着性を有する粉末合成樹脂を使用して、上述した方法
により維性表面層12と高発泡ポリエチレンシート層1
4とを溶着し、ラミネートされてもよい。
エチレンに限られることなく、繊維性表面層12と高発
泡ポリエチレンシート層14との両方に対して、良好な
溶着性を有する粉末合成樹脂を使用して、上述した方法
により維性表面層12と高発泡ポリエチレンシート層1
4とを溶着し、ラミネートされてもよい。
【0032】そして、接着層22を形成する材料は、粉
末状のものに限られることなく、繊維性表面層12と、
高発泡ポリエチレンシート層14との両方に対して、良
好な溶着性を有する合成樹脂のフィルムを繊維性表面層
12の裏面上に積層させ、このフィルムを加熱、溶解す
ることにより、その上に重ねられた高発泡ポリエチレン
シート層14を溶着してラミネートされてもよい。
末状のものに限られることなく、繊維性表面層12と、
高発泡ポリエチレンシート層14との両方に対して、良
好な溶着性を有する合成樹脂のフィルムを繊維性表面層
12の裏面上に積層させ、このフィルムを加熱、溶解す
ることにより、その上に重ねられた高発泡ポリエチレン
シート層14を溶着してラミネートされてもよい。
【0033】また、繊維性表面層12と、高発泡ポリエ
チレンシート層14との両方に対して、良好な溶着性を
有する合成樹脂を溶解したものを、繊維性表面層12の
裏面上にフィルム状に押出して積層させ、その表面状に
高発泡ポリエチレンシート層14を積層させ溶着させる
ことによりラミネートされてもよい。
チレンシート層14との両方に対して、良好な溶着性を
有する合成樹脂を溶解したものを、繊維性表面層12の
裏面上にフィルム状に押出して積層させ、その表面状に
高発泡ポリエチレンシート層14を積層させ溶着させる
ことによりラミネートされてもよい。
【0034】さらに、繊維性表面層12と、高発泡ポリ
エチレンシート層14との両方に対して、良好な接着性
を有する接着剤を用いて、繊維性表面層12と、高発泡
ポリエチレンシート層14とを単に接着することによ
り、ラミネートされてもよい。
エチレンシート層14との両方に対して、良好な接着性
を有する接着剤を用いて、繊維性表面層12と、高発泡
ポリエチレンシート層14とを単に接着することによ
り、ラミネートされてもよい。
【0035】次に、本発明にかかる生地10をもちい
て、作成された被服類および装飾品類について、図を用
いて説明する。
て、作成された被服類および装飾品類について、図を用
いて説明する。
【0036】図6は、本発明にかかる生地10を使用し
て作成されたドライスーツ60を示す斜視図である。ド
ライスーツは、防水性および保温性については高い性能
を有しているが、浮力を有しない製品が作成されるのが
大半である。しかしながら、本発明にかかる生地10を
使用して作成されたドライスーツ60は、高い防水性お
よび保温性を有するのと同時に、人体を浮かせるだけの
十分な浮力を有する。
て作成されたドライスーツ60を示す斜視図である。ド
ライスーツは、防水性および保温性については高い性能
を有しているが、浮力を有しない製品が作成されるのが
大半である。しかしながら、本発明にかかる生地10を
使用して作成されたドライスーツ60は、高い防水性お
よび保温性を有するのと同時に、人体を浮かせるだけの
十分な浮力を有する。
【0037】図7は、本発明にかかる生地10を使用し
て作成された防寒着70を示す斜視図である。防寒着
は、通常、高い保温性を得ようとすると、生地が厚手に
なりがちで、装着者の機動性を損なうことが多かった。
しかしながら、本発明にかかる生地10を使用して作成
された防寒着70は、装着者の機動性を損なうことがな
い生地の厚さで、且つ高い保温性および防水性を有する
防寒着である。
て作成された防寒着70を示す斜視図である。防寒着
は、通常、高い保温性を得ようとすると、生地が厚手に
なりがちで、装着者の機動性を損なうことが多かった。
しかしながら、本発明にかかる生地10を使用して作成
された防寒着70は、装着者の機動性を損なうことがな
い生地の厚さで、且つ高い保温性および防水性を有する
防寒着である。
【0038】図8は、本発明にかかる生地10を使用し
て作成されたリュックサック80を示す斜視図である。
このリュックサック80は、装着者の不注意や事故等に
より、誤って水中に転落した場合にも、リュックサック
80が本発明にかかる生地10により形成されているの
で、装着者が水中に没しない十分な浮力を有しており、
装着者が水中に沈むことを予防することができる。ま
た、リュックサック80の中にパソコン等の衝撃に弱い
製品を入れて運搬する場合においても、外部からの衝撃
を本発明にかかる生地が吸収するので、安全に運搬する
ことができる。
て作成されたリュックサック80を示す斜視図である。
このリュックサック80は、装着者の不注意や事故等に
より、誤って水中に転落した場合にも、リュックサック
80が本発明にかかる生地10により形成されているの
で、装着者が水中に没しない十分な浮力を有しており、
装着者が水中に沈むことを予防することができる。ま
た、リュックサック80の中にパソコン等の衝撃に弱い
製品を入れて運搬する場合においても、外部からの衝撃
を本発明にかかる生地が吸収するので、安全に運搬する
ことができる。
【0039】なお、図8に示す例では、装着者が背負う
ように使用するリュックサックの形状に形成したが、こ
れに限らず、手提げ鞄やショルダーバッグ等の形状に形
成されてもよい。
ように使用するリュックサックの形状に形成したが、こ
れに限らず、手提げ鞄やショルダーバッグ等の形状に形
成されてもよい。
【0040】図9は、本発明にかかる生地10を使用し
て作成された靴90を示す斜視図である。この靴90
は、厳寒地などの高い保温性、防水性が所望される地域
に利用された場合において、装着者の足部に直接水に接
するのを予防することができ、その結果、装着者の足部
の体温の低下を予防することができる。
て作成された靴90を示す斜視図である。この靴90
は、厳寒地などの高い保温性、防水性が所望される地域
に利用された場合において、装着者の足部に直接水に接
するのを予防することができ、その結果、装着者の足部
の体温の低下を予防することができる。
【0041】なお、上述した被服類および装飾品類は、
生地10を使用して作成しているが、これに限らず生地
30または生地40により作成した場合においても、上
述した効果と同様の効果を得ることができる。
生地10を使用して作成しているが、これに限らず生地
30または生地40により作成した場合においても、上
述した効果と同様の効果を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、被服
類や装飾品等の材料に使用した場合においても、高い防
水性、保温性および浮力を有し、且つ装着した者の機動
性を損なうことがないように柔軟性に富む被服類や装飾
品類を作成することができる、生地を提供することがで
きる。
類や装飾品等の材料に使用した場合においても、高い防
水性、保温性および浮力を有し、且つ装着した者の機動
性を損なうことがないように柔軟性に富む被服類や装飾
品類を作成することができる、生地を提供することがで
きる。
【図1】本発明にかかる生地の一例を示す断面図解図で
ある。
ある。
【図2】本発明にかかる生地を使用して作成された救命
胴衣を示す斜視図である。
胴衣を示す斜視図である。
【図3】図2の断面III−IIIにおける断面図解図
である。
である。
【図4】本発明にかかる生地の他の例を示す断面図解図
である。
である。
【図5】本発明のさらに他の例を示す断面図解図であ
る。
る。
【図6】本発明にかかる生地を使用して作成されたドラ
イスーツ示す斜視図である。
イスーツ示す斜視図である。
【図7】本発明にかかる生地を使用して作成された防寒
着を示す斜視図である。
着を示す斜視図である。
【図8】本発明にかかる生地を使用して作成されたデイ
パックを示す斜視図である。
パックを示す斜視図である。
【図9】本発明にかかる生地を使用して作成された靴を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
10,30,40 生地 12 繊維性表面層 14 高発泡ポリエチレンシート層 14a 高発泡ポリエチレンシート 16 断熱性緩衝体層 18 繊維性裏面層 20 溶着部 22 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 5/24 101 B32B 5/24 101 27/12 27/12
Claims (2)
- 【請求項1】 繊維を交錯させて形成した繊維性表面層
と繊維性裏面層との間に、 各々が独立して形成された微細な気泡を備えた高発泡ポ
リエチレンシート層と、 断熱性緩衝体層とを、 少なくとも一層ずつ交互に積層させたことを特徴とす
る、生地。 - 【請求項2】 繊維を交錯させて形成した繊維性表面層
に、 各々が独立して形成された微細な気泡を備えた高発泡ポ
リエチレンシート層を、 前記繊維性表面層と前記高発泡ポリエチレンシート層と
の両方に良好な接着性を有する合成樹脂からなる接着層
によりラミネートしたことを特徴とする、生地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9020084A JPH10202808A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 生 地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9020084A JPH10202808A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 生 地 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10202808A true JPH10202808A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=12017248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9020084A Pending JPH10202808A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 生 地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10202808A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6756326B2 (en) | 2000-12-27 | 2004-06-29 | Takahiro Ueda | Clothing material with foamed strand welded together therein |
JP2013022033A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Fujii Denko Co Ltd | 保冷機能と緩衝機能を有するパッドを備えたハーネス型安全帯、及びハーネス型安全帯用パッド |
JP2018103716A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 正治 市原 | 救命胴衣 |
CN110958846A (zh) * | 2017-07-13 | 2020-04-03 | 安德玛有限公司 | 具有刺绣带段的物品 |
-
1997
- 1997-01-17 JP JP9020084A patent/JPH10202808A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6756326B2 (en) | 2000-12-27 | 2004-06-29 | Takahiro Ueda | Clothing material with foamed strand welded together therein |
JP2013022033A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Fujii Denko Co Ltd | 保冷機能と緩衝機能を有するパッドを備えたハーネス型安全帯、及びハーネス型安全帯用パッド |
JP2018103716A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 正治 市原 | 救命胴衣 |
CN110958846A (zh) * | 2017-07-13 | 2020-04-03 | 安德玛有限公司 | 具有刺绣带段的物品 |
CN110958846B (zh) * | 2017-07-13 | 2021-10-08 | 安德玛有限公司 | 具有刺绣带段的物品 |
US11913154B2 (en) | 2017-07-13 | 2024-02-27 | Under Armour, Inc. | Method of tape embroidery |
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