JPH10202671A - 環状切断面を有する合成樹脂製品並びに該切断面の形成方法及び形成装置 - Google Patents

環状切断面を有する合成樹脂製品並びに該切断面の形成方法及び形成装置

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JPH10202671A
JPH10202671A JP9008171A JP817197A JPH10202671A JP H10202671 A JPH10202671 A JP H10202671A JP 9008171 A JP9008171 A JP 9008171A JP 817197 A JP817197 A JP 817197A JP H10202671 A JPH10202671 A JP H10202671A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外側壁又は内側壁の一方を容器に係止された
他方から容易に離脱できるようにすること。 【解決手段】 合成樹脂製品100は、環状内側壁10
6と環状外側壁108とを有する環状体110を備えて
いる。内側壁106と外側壁108とは、周方向に間隔
を置いて配設された複数個の橋絡部118を介して相互
に連結され、橋絡部118を除く内側壁106と外側壁
108との間には環状の切断面120が存在する。切断
面120は、環状体110の軸線の上方から下方に向か
うに従って軸線に近付くように傾斜している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体等の内容物が
収容された容器に適用される合成樹脂製キャップあるい
は噴出容器に適用される合成樹脂製カバー部材、等の合
成樹脂製品のうち、環状内側壁と環状内側壁の周囲を囲
む環状外側壁とを有し、内側壁の外周面と外側壁の内周
面との間に環状の切断面が存在する形態の、合成樹脂製
品並びに該切断面の形成方法及び形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体等の内容物が収容された容器は、そ
の内容物が漏洩しないよう、例えば合成樹脂製キャップ
により、その開口部が密封される。キャップによる密封
は充分な信頼性をもって遂行されなければならない。ま
た、キャップにはTE(タンパー・エビデント)機能、
すなわち不正使用防止機能を備えていることが要求され
る。そして更に、内容物を消費した後に容器を廃品とし
て投棄する際には、資源再利用等の見地からできる限り
材料別に分離して投棄することが望まれる。すなわち合
成樹脂製キャップには、TE特性を有すると共に、容器
に対して充分確実な密封状態を維持しながら係止される
にもかかわらず、廃品として投棄する際には、ナイフ等
の特別な器具を使用することなく、充分容易に分離可能
であることが要求される。
【0003】上記要求を満足するための合成樹脂製キャ
ップは、例えば、特願平7−120108号、特願平8
−30929号及び特願平8−66536号として、既
に本出願人によって出願されている。これらの出願にお
ける明細書に開示された合成樹脂製キャップは、いずれ
も、環状内側壁と環状内側壁の周囲を囲む環状外側壁と
を有する環状体を備えている。内側壁の内周面には容器
の開口部の外周面に備えられた被係止手段に直接係止さ
せられる係止手段が形成され、内側壁にはその下端から
上方に向かって延びる複数個のスリットが周方向に間隔
をおいて形成されている。内側壁と外側壁とは、少なく
とも、周方向に間隔をおいて配設された複数個の破断可
能な橋絡部を介して相互に連結されると共に、少なくと
も橋絡部を除く内側壁の外周面と外側壁の内周面との間
には、環状の切断面が存在するよう形成されている。こ
の環状の切断面は、相互に半径方向に完全に切断されて
はいるが、相互に実質上密着した状態にある。上記複数
個の橋絡部はキャップの開口端側に配置される場合と、
キャップの開口端側に対し軸方向の反対側、すなわち天
面壁側に配置される場合とがある。
【0004】他方、噴出容器に適用される合成樹脂製カ
バー部材も、容器に対して充分確実に係止されるにもか
かわらず、廃品として投棄する際には、ナイフ等の特別
な器具を使用することなく、充分容易に分離可能である
ことが要求される。この要求を満足するためのカバー部
材は、例えば、特願平8−118563号、特願平8−
186148号として、既に本出願人によって出願され
ている。この形態のカバー部材は、上記キャップと略同
様な二重壁構造を有しているが、容器に形成された被係
止手段に直接係止させられる係止手段が、内側壁の内周
面に形成されたもの(容器の外周面に形成された被係止
手段に係止させられる)と、外側壁の外周面に形成され
たもの(容器の内周面に形成された被係止手段に係止さ
せられる)と、の2種類が存在する。
【0005】上記したような形態のキャップあるいはカ
バー部材等の合成樹脂製品における内側壁の外周面と外
側壁の内周面との間に存在する環状の切断面は、内側壁
及び外側壁、すなわち二重壁を形成するために、該製品
を射出成形あるいは圧縮成形により一体成形した後、少
なくとも橋絡部の各々を残して、環状体を半径方向中間
部において環状に切断することによって形成される。そ
して環状の切断面は、環状体の軸線(合成樹脂製品の軸
線でもある)に対し平行となるように形成されている。
換言すれば、上記環状の切断面の直径は、軸線の一方か
ら他方に向かって一定に形成され、相互に実質上密着し
た状態にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記形態の合成樹脂製
品は、容器に装着された状態(閉栓状態)において、そ
の係止手段が容器の被係止手段に直接係止されることに
より、半径方向の力を受ける。この力は、係止手段が内
側壁の内周面に形成されて、容器の外周面に形成された
被係止手段に直接係止させられる形態の合成樹脂製品の
場合には、合成樹脂製品を半径方向に拡大させるように
作用し、また、係止手段が外側壁の外周面に形成され
て、容器の内周面に形成された被係止手段に直接係止さ
せられる形態の合成樹脂製品の場合には、合成樹脂製品
を半径方向に縮小させるように作用する。いずれにして
も、環状の切断面は、合成樹脂製品が単体で存在する状
態に較べて相当大きな摩擦力が作用した状態で密着(圧
接)させられる。そして容器に直接係止されていない外
側壁又は内側壁の一方を軸線方向に所定の力で強制移動
させると、橋絡部が切断して、外側壁又は内側壁の該一
方は、容器に直接係止された内側壁又は外側壁の他方
(以下単に「他方」と略称することがある)から軸線方
向に完全に離脱させられる(開封状態となる)。
【0007】もちろん、外側壁と内側壁とが、切断され
る橋絡部の他に、切断されない連結部を介して接続され
るよう形成されている場合には、該連結部を残して切断
されることになる(この場合には、外側壁又は内側壁の
一方は、容器に直接係止された他方から上記連結部を残
して軸線方向に離脱させられる(開封状態となる)。こ
の明細書において、「外側壁又は内側壁の一方が、容器
に直接係止された他方から軸線方向に離脱させられる」
とは、上記のいずれをも含むものである。
【0008】ところで上述のとおり、環状の切断面は、
環状体の軸線に対し平行となるように形成されているの
で、上記軸線方向の強制力に対する切断面の上記圧接力
に起因する摩擦抵抗は相当大きくなる。その結果、外側
壁又は内側壁の一方を、容器に直接係止された他方から
軸線方向に離脱させるための軸線方向の強制力が相当大
きくなり、したがって切断しにくくなる、との問題が存
在する。上記強制力が、軸線方向の一方から他方、他方
から一方のいずれに向かう方向であっても、上記摩擦抵
抗は同等に作用するものである。また上記切断面の摩擦
抵抗は、切断面の面積及び/又は上記半径方向の力が大
きくなるほど増大し、離脱しにくい(切断しにくい)傾
向は増大する。一般的には、合成樹脂製カバー部材の方
が、合成樹脂製キャップよりも切断面の面積が大きくか
つ上記半径方向の力も大きいので、上記傾向は強くな
る。
【0009】本発明は上記事実に基づいてなされたもの
であり、その主目的は、容器に直接係止されていない外
側壁又は内側壁の一方を容器に直接係止された他方から
比較的容易に離脱させることを可能とする、環状切断面
を有する合成樹脂製品並びに該切断面の形成方法及び形
成装置を提供することである。
【0010】本発明の他の目的は、TE機能を向上させ
ることができる、環状切断面を有する合成樹脂製品並び
に該切断面の形成方法及び形成装置を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、環状内側壁と該環状内側壁の周囲
を囲む環状外側壁とを有する環状体を備え、該内側壁又
は外側壁の一方には容器に備えられた被係止手段に係止
される係止手段が形成され、該内側壁と該外側壁とは、
該環状体の半径方向中間部において、少なくとも周方向
に間隔を置いて配設された複数個の破断可能な橋絡部を
介して相互に連結されると共に少なくとも該橋絡部を残
して存在する環状の切断面により形成されている、合成
樹脂製品において、該切断面は、該環状体の軸線の一方
から他方に向かうに従って、該軸線に近付くように又は
該軸線から離れるように傾斜している、ことを特徴とす
る合成樹脂製品、が提供される。
【0012】上記本発明において、環状の切断面は、環
状体の軸線の一方から他方に向かうに従って、軸線に近
付くように又は軸線から離れるように傾斜している。換
言すれば、上記切断面の直径は、軸線方向の一方から他
方に向かうに従って小さくなるように又は大きくなるよ
うに変化している、といえる。更に換言すれば、上記環
状の切断面は、上記軸線を中心とする円錐台における周
面の如き形状をなしている、といえる。したがって、こ
の合成樹脂製品を容器に装着した状態で、容器に直接係
止されていない外側壁又は内側壁の一方を、容器に直接
係止されている他方に対し、軸線方向の一方から他方
に、又は他方から一方に向かう強制力を作用させた場
合、相互に圧接されている環状の切断面には、相互に離
れようとする力又は相互に一層密着(圧接)しようとす
る力が作用する。
【0013】容器に直接係止されていない外側壁又は内
側壁の一方を、環状の切断面に相互に離れようとする力
が作用するよう強制させた場合には、容器に直接係止さ
れている他方に対し、比較的容易に離脱させることが可
能となる。
【0014】他方、容器に直接係止されていない外側壁
又は内側壁の一方を、環状の切断面に相互に一層密着し
ようとする力が作用するよう強制させた場合には、摩擦
抵抗は従来以上に大きくなって、離脱しづらくなる。し
かしながら外側壁又は内側壁の一方を他方に対し離脱さ
せた後に、離脱した外側壁又は内側壁の一方を他方に対
し嵌合させようとしても、嵌合させようとする外側壁又
は内側壁の一方の端部とこれに対応する他方の端部との
間に径の差が存在するので、嵌合させることは著しく困
難となる。すなわち、一旦離脱させた外側壁又は内側壁
の一方を見かけ上の元の状態に戻すことは著しく困難と
なり、TE機能は更に向上する。
【0015】本発明によれば、更に、環状内側壁と該環
状内側壁の周囲を囲む環状外側壁とを有する環状体を備
え、該内側壁又は外側壁の一方には容器に備えられた被
係止手段に係止される係止手段が形成され、該内側壁と
該外側壁とは、該環状体の半径方向中間部において、少
なくとも周方向に間隔を置いて配設された複数個の破断
可能な橋絡部を介して相互に連結されると共に少なくと
も該橋絡部を残して存在する環状の切断面により形成さ
れ、該切断面は、該環状体の軸線の一方から他方に向か
うに従って、該軸線に近付くように又は該軸線から離れ
るように傾斜している合成樹脂製品、における該切断面
を形成する方法であって、該合成樹脂製品を、該環状体
の該中間部の径が該軸線の一方から他方に向かうに従っ
て大きくなるように又は小さくなるように弾性変形せし
めた状態で切断加工位置に位置付け、該軸線と共通の軸
線上に配置した環状のカッタを、弾性変形せしめられた
該中間部に作用させ、該中間部を少なくとも該橋絡部を
残して環状に切断する、ことを特徴とする合成樹脂製品
に環状切断面を形成する方法、が提供される。
【0016】この発明においては、合成樹脂製品を、環
状体の中間部の径が軸線の一方から他方に向かうに従っ
て大きくなるように又は小さくなるように弾性変形せし
めた状態で切断加工位置に位置付け、該軸線と共通の軸
線上に配置した環状のカッタを、弾性変形せしめられた
中間部に作用させ、中間部を少なくとも橋絡部を残して
環状に切断するよう構成されている。環状体の中間部の
径が軸線の一方から他方に向かうに従って大きくなるよ
うに弾性変形せしめた状態で切断加工を遂行した場合に
は、切断加工後、上記弾性変形を解除して環状体の中間
部の径が元の径に復帰した状態において、上記切断面
は、環状体の軸線の一方から他方に向かうに従って軸線
に近付くように傾斜した切断面に変形する。また環状体
の中間部の径が軸線の一方から他方に向かうに従って小
さくなるように弾性変形せしめた状態で切断加工を遂行
した場合には、切断加工後、上記弾性変形を解除して環
状体の中間部の径が元の径に復帰した状態において、上
記切断面は、環状体の軸線の一方から他方に向かうに従
って軸線から離れるように傾斜した切断面となる。した
がって、この発明によれば、合成樹脂製品に対し、上記
の如き環状の切断面をきわめて容易にしかも確実に形成
することが可能となる。また格別なカッタを使用するこ
となく、構成の簡単な環状のカッタを使用することがで
きるので、比較的低コストで実用化できる。
【0017】本発明によれば、更に、該内側壁に備えら
れた係止手段又は該内側壁の内径より大きな外径を有す
る位置決め部材を該係止手段又は該内側壁に強制嵌合さ
せて該内側壁を半径方向に拡大することにより、該環状
体の該中間部の径が該軸線の一方から他方に向かうに従
って大きくなるように弾性変形せしめた状態で該切断加
工位置に位置付ける、前記合成樹脂製品に環状切断面を
形成する方法、が提供される。この方法によれば、環状
切断面を加工するに際して上記の如き位置決め部材を用
意するのみで環状体の中間部の径を弾性変形せしめるこ
とができ、上記の如き環状の切断面をきわめて容易にし
かも確実に形成することが可能となる。
【0018】本発明によれば、更に、該外側壁又は該外
側壁に備えられた該係止手段の外径より小さな半径方向
寸法を有する縮径用嵌合フランジ部を該外側壁の外周部
又は該係止手段に強制嵌合させて該外側壁を半径方向に
縮小することにより、該環状体の該中間部の径が該軸線
の一方から他方に向かうに従って小さくなるように弾性
変形せしめた状態で該切断加工位置に位置付ける、前記
合成樹脂製品に環状切断面を形成する方法、が提供され
る。この方法によれば、環状切断面を加工するに際して
上記の如き位置決め部材を用意するのみで環状体の中間
部の径を弾性変形せしめることができ、上記の如き環状
の切断面をきわめて容易にしかも確実に形成することが
可能となる。
【0019】本発明によれば、更に、天面壁と、該天面
壁の周縁から垂下するスカート壁とを含み、該スカート
壁の開口端側には、環状内側壁と該環状内側壁の周囲を
囲む環状外側壁とを有する環状体が備えられ、該内側壁
には容器開口部の外周面に備えられた被係止手段に係止
される係止手段が形成され、該内側壁と該外側壁とは、
該環状体の半径方向中間部において、少なくとも周方向
に間隔を置いて配設された複数個の破断可能な橋絡部を
介して相互に連結されると共に、少なくとも該橋絡部を
残して存在する環状の切断面により形成され、該切断面
は、該環状体の軸線の一方から他方に向かうに従って、
該軸線に近付くように又は該軸線から離れるように傾斜
している合成樹脂製品、における該切断面を形成する装
置であって、回転アンビルと、該回転アンビル上に固定
されかつ該製品の外周の一部を受け入れて搬送する複数
個の切欠きを周縁に有する回転ターレット板と、該切欠
きの各々に対応して該回転アンビルに配設された該製品
の位置決め部材と、該回転アンビルと一体的に回転され
るよう該切欠きの各々に対応して上方に配設されかつス
トリッパと環状のカッタとを備えたカッタ保持手段と、
該カッタ保持手段を下降させて、該ストリッパが該天面
壁の上面に当接する第一の作用位置と、該ストリッパが
該天面壁の上面を押圧すると共に該カッタが該中間部を
環状に切断する第二の作用位置と、該カッタ保持手段を
該第二及び第一の作用位置から上昇させて、該カッタ及
び該ストリッパが該製品から上方に離れる非作用位置と
に位置付けるための第一の昇降動手段と、該位置決め部
材を上昇させて、該内側壁の該係止手段に係合させると
共に該位置決め部材の上端を該天面壁の内面に当接させ
ることにより該第一の作用位置にある該ストリッパと協
動して該製品を切断加工位置に位置付ける作用位置と、
該位置決め部材を該作用位置から下降させて該係合を解
除する非作用位置とに位置付けるための第二の昇降動手
段とを備え、該位置決め部材の、該係止手段に係合され
る部分の外径は該係止手段の内径より大きく形成されて
いる、ことを特徴とする合成樹脂製品に環状切断面を形
成する装置、が提供される。
【0020】この発明においては、第一の昇降動手段に
よってカッタ保持手段を下降させて第一の作用位置に位
置付け、また第二の昇降動手段によって位置決め部材を
上昇させて作用位置に位置付けることにより、製品が切
断加工位置に位置付けられる。製品が切断加工位置に位
置付けられた状態で、位置決め部材は内側壁の係止手段
に係合させられる。そして位置決め部材の、係止手段に
係合される部分の外径は係止手段の内径より大きく形成
されているので、切断加工前の製品は、環状体の中間部
の径が軸線の上方から下方に向かうに従って大きくなる
ように弾性変形せしめられた状態で切断加工位置に位置
付けられることになる。次いで、第一の昇降動手段によ
ってカッタ保持手段を更に下降させて第二の作用位置に
位置付けることにより、環状のカッタが上記の如く弾性
変形せしめられた環状体の中間部に作用させられ、中間
部は少なくとも橋絡部を残して環状に切断される。第一
の昇降動手段によってカッタ保持手段を第二及び第一の
作用位置から上昇させて非作用位置に位置付け、第二の
昇降動手段によって位置決め部材を作用位置から下降さ
せて非作用位置に位置付けることによって、切断加工が
完了する。製品の上記弾性変形は解除され、環状体の中
間部の径は元の状態に復帰する。その結果、上記切断面
は、環状体の軸線の一方から他方に向かうに従って軸線
に近付くように傾斜した切断面に変形する。第一の昇降
動手段及び第二の昇降動手段を適宜のタイミングで作動
させることは容易である。したがって、製品が回転ター
レット板の切欠きに受け入れられて搬送される間に、製
品に環状の切断加工が次々に遂行され、環状二重壁の境
界面を規定する環状の切断面は高速かつ正確に形成され
る。したがって、本発明によれば、高効率で生産性の高
い、合成樹脂製品に環状切断面を形成する装置が得られ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
環状切断面を有する合成樹脂製品並びに該切断面の形成
方法及び形成装置の好適実施形態を、添付図面を参照し
て更に詳細に説明する。先ず、図7〜図9を参照して、
本発明に係る装置によって環状切断面が形成された合成
樹脂製品である合成樹脂製キャップの一実施形態につい
て説明する。
【0022】全体を番号100で示す合成樹脂製のキャ
ップは、天面壁102と、天面壁102の周縁から垂下
するスカート壁104とを備えている。スカート壁10
4の開口端側は、環状内側壁106と、環状内側壁10
6の周囲を囲む環状外側壁108とを有する環状体11
0により構成されている。外側壁108の下端は内側壁
106の下端よりも更に下方に延びた位置にある。内側
壁106の内周面には、図8に2点鎖線で示す容器11
2の開口部(口部)の外周部に備えられた環状の凹部1
14(被係止手段)に係止させられる環状の凸部116
(係止手段)が形成されている。内側壁106にはその
下端から上方に向けて延びる複数個のスリット117が
周方向に間隔をおいて形成されている。天面壁102の
内側には下方に垂下するインナーリング103が形成さ
れている。インナーリング103は容器112の口部の
内周部に係合して密封性を向上させるためのものであ
る。
【0023】内側壁106と外側壁108との境界領域
下端部には、周方向に延びる複数個の弧状溝115が形
成されている。内側壁106と外側壁108とは、周方
向に間隔をおいて配設された複数個の破断可能な橋絡部
118を介して相互に連結されている。内側壁106と
外側壁108とは、橋絡部118の各々を除き、環状の
切断面120によって分離されている。これにより環状
体110は二重壁を構成する。環状の切断面120は、
環状体110の軸線(図示せず)の天面壁側から開口端
側に向かうに従って、該軸線に近付くように傾斜してい
る。橋絡部118の各々は、内側壁106の外周面の略
下端部と外側壁108の対応する内周面との間の上記弧
状溝115内に形成されている。外側壁108には、半
径方向外方に突出した開栓用のタブ122が、その周方
向の一部にわたって形成されている。
【0024】以上のように構成されたキャップ100が
図8に示すように容器112の開口部に係止(装着)さ
れた状態において、内側壁106は切断面120の部分
でその周囲を外側壁108に密接して包囲されているの
で、スリット117の存在にもかかわらず、内側壁10
6が半径方向外方に広げられることは充分確実に防止さ
れる。したがって内側壁106の内周面に形成されてい
る凸部116は充分強固に容器112の開口部に形成さ
れた凹部114に係止される。
【0025】上記の如き切断面120が形成されたキャ
ップ100において、外側壁108を下方に強制させた
場合には、切断面120が、環状体110の軸線の上方
(天面壁側)から下方(開口端側)に向かうに従って、
該軸線に近付くように傾斜しているので、外側壁108
の切断面120は、内側壁106の切断面120から離
れようとする力が作用する。したがって上記橋絡部11
8の各々に相当の応力が生成され、容易に破断される。
内側壁106は容器112に係止されているので、外側
壁108のみがキャップ100から分離される。次い
で、内側壁106を指で上方に強制することにより、容
易に容器112から分離させることができる(内側壁1
06に形成されたスリット117の存在に起因)。な
お、外側壁108と内側壁106とが橋絡部118の他
に切断されない連結部を介して接続される形態のキャッ
プの場合には、該連結部を残して橋絡部118が破断さ
れた後、キャップ全体を容器から容易に分離させること
ができる。
【0026】上記タブ122に指を掛けて外側壁108
を上方に強制させた場合には、切断面120の上記傾斜
に起因して、外側壁108は、容器112の凹部114
に係止された内側壁106に対してその内径が拡大され
る方向に移動せしめられるため、切断面120には相互
に一層密着しようとする力が作用する。したがって、外
側壁108を内側壁106から離脱しづらくなる。
【0027】しかしながら一旦、外側壁108を内側壁
106に対し上方に離脱させた後に、離脱した外側壁1
08を内側壁106に対し上方から嵌合させようとして
も、嵌合させようとする外側壁108の下端における切
断面120の内径と、これに対応する内側壁106の上
端における切断面120の外径との間に径の差が存在す
るので、嵌合させることは著しく困難となる。
【0028】以上の説明から容易に理解されるように、
上記の如き切断面120が形成されたキャップ100に
おいては、外側壁108を内側壁106に対して上方に
離脱させることは著しく困難であるが、一旦離脱させた
外側壁108を内側壁106に対して見かけ上の元の状
態に戻すことは更に困難となり、TE機能は更に向上す
る。なお、外側壁108と内側壁106とが橋絡部11
8の他に切断されない連結部を介して接続される形態の
キャップの場合にも上記と同様の機能が得られる。
【0029】次に、合成樹脂製キャップ100に、環状
体110の軸線の一方(天面壁側)から他方(開口端
側)に向かうに従って該軸線に近付くように傾斜してい
る切断面120を形成するための新規な方法の実施形態
について説明する。本発明に係る切断面の形成方法にお
いては、キャップ100を、環状体110における半径
方向中間部の径が該軸線の一方から他方に向かうに従っ
て大きくなるように弾性変形せしめた状態で切断加工位
置に位置付けることが重要である。そして、該軸線と共
通の軸線上に配置した環状のカッタを、弾性変形せしめ
られた中間部に作用させ、中間部を少なくとも橋絡部1
18を残して環状に切断する。切断加工後、キャップ1
00を上記弾性変形を解除して環状体110の中間部の
径が元の径に復帰した状態において、加工直後の切断面
は、環状体110の軸線の一方から他方に向かうに従っ
て軸線に近付くように傾斜した切断面120に変形す
る。
【0030】キャップ100を、環状体110における
半径方向中間部の径が該軸線の一方から他方に向かうに
従って大きくなるように弾性変形せしめた状態で切断加
工位置に位置付けるためには、該内側壁に備えられた係
止手段の内径より大きな外径を有する位置決め部材を該
係止手段に強制嵌合させて該内側壁を半径方向に拡大す
ることが好適である。上記した切断面120の形成方法
は、後述する切断面120の形成装置2に適用されてい
る。
【0031】次に、合成樹脂製キャップ100に、環状
体110の軸線の一方から他方に向かうに従って該軸線
から離れるように傾斜している切断面120を形成する
ための新規な方法の実施形態について説明する。本発明
に係る切断面の形成方法においては、キャップ100
を、環状体110における半径方向中間部の径が該軸線
の一方から他方に向かうに従って小さくなるように弾性
変形せしめた状態で切断加工位置に位置付けることが重
要である。そして、該軸線と共通の軸線上に配置した環
状のカッタを、弾性変形せしめられた中間部に作用さ
せ、中間部を少なくとも橋絡部118を残して環状に切
断する。切断加工後、キャップ100を上記弾性変形を
解除して環状体110の中間部の径が元の径に復帰した
状態において、加工直後の切断面は、環状体110の軸
線の一方から他方に向かうに従って軸線から離れるよう
に傾斜した切断面120に変形する。
【0032】キャップ100を、環状体110における
半径方向中間部の径が該軸線の一方から他方に向かうに
従って小さくなるように弾性変形せしめた状態で切断加
工位置に位置付けるためには、該外側壁の外周部の半径
方向寸法より小さな半径方向寸法を有する縮径用嵌合フ
ランジ部を該外側壁の外周部に強制嵌合させて該外側壁
を半径方向に縮小することが好適である。
【0033】上記した本発明に係る切断面の形成方法に
よれば、キャップ100等の合成樹脂製品に対し、上記
の如き環状の切断面120をきわめて容易にしかも確実
に形成することが可能となる。また格別なカッタを使用
することなく、環状のカッタを使用することができるの
で、比較的低コストで実用化できる。
【0034】次に上記したような合成樹脂製キャップ1
00の環状体110に環状の切断面120を形成するた
めの新規な装置の実施形態について説明する。この切断
面120は、キャップ100を射出成形又は圧縮成形し
た後の切断加工工程において形成される。
【0035】図1を参照して、番号2は本発明に従って
構成された、キャップ100に環状切断面120を形成
する装置であって、搬送装置4の下流側に配置されてい
る。6はキャップ100を連続的に供給するための搬送
シュートであって、搬送装置4の上流側に配置されてい
る。切断面120が形成されていないキャップ100
は、搬送シュート6により、その開口部を下にしてかつ
タブ122を上流側に向けた状態で順次搬送される。搬
送シュート6の排出端から排出されたキャップ100
は、搬送装置4の回転ターレット板8に受け渡される。
【0036】回転ターレット板8に受け渡されたキャッ
プ100は、回転ターレット板8の時計方向の回転に従
って搬送され、受渡域Rにおいて、本発明装置2の回転
ターレット板10に受け渡される。回転ターレット板1
0は回転アンビル12上に固定され、回転アンビル12
と一体に回転させられる。回転アンビル12の上面にお
いて回転ターレット板10に受け渡されたキャップ10
0は、回転ターレット板10の反時計方向の回転に従っ
て移送され、排出域Eにおいて排出シュート13に向け
て排出される。キャップ100が、装置2において、受
渡域Rから排出域Eに回転移送される間に、後に詳述す
るようにして、キャップ100の環状体110に切断面
120が形成される。
【0037】搬送シュート6、搬送装置4及び本発明装
置2におけるキャップ100の搬送機構それ自体は周知
のものでよいので、詳細な説明は省略する。なお、図1
において、14は、搬送装置4に配設された円弧状の静
止基板であって、キャップ100はその上面を移送され
る。16は回転ターレット板8の半径方向外方に沿って
円弧状に延びるよう配置された静止ガイドで、その下流
端は装置2の受渡域Rにまで延びている。18は、装置
2の回転ターレット板10の半径方向外方に沿って円弧
状に延びるよう配置された静止ガイドであって、受渡域
Rから排出域Eにわたって延在している。静止ガイド1
8は、排出域Eにおいて排出シュート13の一方のガイ
ド13aに連続するよう位置付けられている。排出シュ
ート13の他方のガイド13bは装置2の排出域Eにま
で延びている。
【0038】次に本発明に係る装置2について更に詳細
に説明する。主として図2を参照して、図示しないフロ
ア上に固定されている静止基板20には、円筒部を有す
る支持体22が固定されている。支持体22の円筒部内
には軸24が直立して固定されている。したがって軸2
4は固定軸をなす。26は円筒状の被駆動軸であって、
固定軸24の外周面を隙間をおいて覆うよう配置されて
いる。被駆動軸26の下端部は軸受28を介して支持体
22に回転自在に支持され、被駆動軸26の上端部には
環状をなすホルダ30がキーを介して一体回転できるよ
う連結され、ホルダ30は軸受32を介して固定軸24
に回転自在に支持されている。被駆動軸26の下端部付
近には被駆動ギヤ34がキーを介して一体回転できるよ
う連結されている。被駆動ギヤ34は他のギヤを介して
駆動源である駆動モータに駆動結合されている(いずれ
も図示せず)。
【0039】被駆動軸26の鉛直軸線方向の略中央部に
は、環状の上記回転アンビル12が一体的に回転できる
よう連結されている。回転アンビル12上には上記回転
ターレット板10が固定されている。回転ターレット板
10の周縁には、キャップ100の外周の一部を受け入
れて搬送するための9個の円弧状の切欠き36が形成さ
れている。なお図1に示されているように、搬送装置4
の回転ターレット板8の周縁にも、同様な切欠き38が
9個形成されている。搬送装置4の切欠き38の各々と
装置2の切欠き36の各々は、上記受渡域Rにおいて互
いに整合するよう相互の位置関係が規定されている。
【0040】図2及び図3を参照して、回転アンビル1
2には、回転ターレット板10の切欠き36の各々に対
応して、位置決め部材40が配設されている。位置決め
部材40の各々はプランジャ形状をなし、これらに対応
して回転アンビル12に形成された大径孔42内に、鉛
直軸線方向に移動自在に挿入されている。回転アンビル
12の大径孔42の各々の下方には小径孔44が形成さ
れ、小径孔44の各々内にはスピンドル46が鉛直軸線
方向移動自在に、かつ回転できないよう挿入されてい
る。位置決め部材40の各々の下端と対応するスピンド
ル46の上端とは離脱自在に結合されている。
【0041】スピンドル46の各々の下端にはヨーク4
7が形成され、ヨーク47の各々にはローラフォロワ
(カムフォロワ)48が回転自在に装着されている。ヨ
ーク47の各々と回転アンビル12の下面との間にはコ
イルばね49が介在され、これによって、ローラフォロ
ワ48の各々は、それらの下方に、後述するとおりに配
設された環状のカム部材50のカム面52に押圧され
る。したがってスピンドル46の各々(すなわち位置決
め部材40の各々)の鉛直方向の移動はカム面52によ
って制御される。なお位置決め部材40の各々の下方へ
の移動は、大径孔42の各々と対応する小径孔44との
間に形成されている環状の段部により規制されるよう構
成されている。
【0042】図4を参照して、上記位置決め部材40の
各々の上端部には小径部40aが形成され、小径部40
aとその下方の大径部40bとの間には環状の段部40
cが形成されている。小径部40aの上端は軸線に直交
する平坦面に形成され、この平坦面には環状の凹部40
dが形成されている。環状の凹部40dは、その上端が
キャップ100の天面壁102の内面に当接した状態
で、インナーリング103を受け入れることができる大
きさに形成されている。小径部40aの外周部は、その
上端から軸方向に下方に向かって径が大きくなる第一の
傾斜面40e及び第二の傾斜面40f、並びに径の変わ
らない同径面40gから構成されている。第一の傾斜面
40e及び第二の傾斜面40fはそれぞれ環状をなし、
第一の傾斜面40eの、軸線に対する傾斜角度は、第二
の環状の傾斜面40fの、軸線に対する傾斜角度よりも
大きく形成されている。同径面40gの直径は、キャッ
プ100の内側壁106に備えられた環状の凸部116
の内径よりも若干大きく形成されている。第一の傾斜面
40eの上端の直径は環状の凸部116の内径よりも小
さく形成されている。
【0043】図1〜図3を参照して、後の記載から容易
に理解されるように、回転ターレット板10の一つの切
欠き36が上記受渡域Rから排出域Eまで回転移動する
間に、当該切欠き36に対応するローラフォロワ48が
カム部材50のカム面52に沿って回転移動させられる
ことにより、対応する位置決め部材40は、コイルばね
49の付勢力に抗して所定の高さ上昇させられた作用位
置と、作用位置から下降した非作用位置とに所定のタイ
ミングで位置付けられる。位置決め部材40は、上記作
用位置において、その小径部40aがキャップ100に
係合され、後述するストリッパ80と協同してキャップ
100を切断加工位置に正確に位置付ける。また位置決
め部材40は、上記非作用位置において、その小径部4
0aがキャップ100から下方に抜け出てキャップ10
0との係合を解除される。位置決め部材40が非作用位
置にあるとき、その上面は回転アンビル12の上面と一
致させられる。なお、上記カム部材50、カム面52、
ローラフォロワ48、スピンドル46及びコイルばね4
9等は、位置決め部材40を上記作用位置と非作用位置
とに所定のタイミングで位置付けるための第二の昇降動
手段を構成する(第一の昇降動手段については後述す
る。
【0044】上記静止基板20上には環状の支持部材5
4の下端が固定され、支持部材54の上端には環状の支
持板56が固定されている。支持板56上の半径方向内
側寄りに、上記カム部材50が固定されている。支持板
56上の半径方向外側寄りには環状の支持板58が固定
されている。支持板58上には円弧状の支持部材59が
固定され、支持部材59上には上記静止ガイド18が固
定されている。静止ガイド18は回転アンビル12の上
面に対し間隔をおいて位置付けられている。
【0045】被駆動軸26に一体回転できるよう連結さ
れた上記ホルダ30の周縁部の、上記切欠き36の各々
に対応した位置には、スピンドル60がブッシュ62を
介して鉛直軸線方向に移動自在に装着されている。スピ
ンドル60の各々の下端にはアダプタ64が離脱自在に
装着され、アダプタ64の各々にはカッタ保持手段66
が離脱自在に装着されている。カッタ保持手段66の各
々は、対応するアダプタ64に離脱自在に装着されたカ
ッタホルダ68と、カッタホルダ68の下端に環状のカ
ッタ70を離脱自在に装着するための一対のクランプ部
材72、72とを含んでいる。
【0046】カッタホルダ68の各々は、全体が大径部
と小径部とを有する環状体をなし、軸心部に貫通孔76
が形成され、下端部にある小径部にはカッタ支持用の外
周面(円周面)78が形成されている。貫通孔76は上
部側に延在するよう形成された大径孔と下部側に延在す
るよう形成された小径孔とからなり、両孔の間には段部
が形成されている。大径孔内の上方にはリテイナ79が
装着され、小径孔内にはストリッパ80が鉛直軸線方向
に移動自在に嵌合されている。ストリッパ80には、そ
の上端に半径方向外方に延びる環状フランジが形成さ
れ、また上端に開口する下端閉塞孔が形成されている。
ストリッパ80の環状フランジは大径孔内に、その軸線
方向に移動自在に嵌合されている。リテイナ79とスト
リッパ80の下端閉塞孔との間にはコイルばね82が介
在され、ストリッパ80は下方に付勢される。これによ
りストリッパ80の環状フランジは貫通孔76の段部に
押圧され、ストリッパ80の下端面はカッタホルダ68
の下端より下方に突出した状態に保持される。
【0047】上記一対のクランプ部材72、72は、そ
れぞれ、環状体を軸線に沿って切断し、2分割したよう
な形状をなし、軸線方向からみて同じ半円形状をなして
いる。環状のカッタ70は、その内周面が対応するカッ
タ保持手段66におけるカッタホルダ68の外周面78
に嵌合され、その外周面がクランプ部材72、72の内
周面によって挟持される。そしてクランプ部材72、7
2は、各々の図示しない端面がそれぞれ相互に対向する
ようにして、図示しないボルトにより離脱自在に締結さ
れる。以上のようにして、環状のカッタ70は、カッタ
ホルダ68の外周面78に離脱自在にしっかりと装着さ
れる。図3に示されたカッタ70の装着状態において、
カッタ70の下端は、ストリッパ80の下端より上方に
位置付けられる。
【0048】上記スピンドル60の各々の上端には、そ
れぞれローラフォロワ(カムフォロワ)84が回転自在
に装着されている。他方、上記固定軸24の上端部に
は、環状のカム部材86が固定されている。カム部材8
6の外周面にはその全周にわたってチャンネル状のカム
溝88が形成されている。カム溝88内には、上記ロー
ラフォロワ84の各々が移動自在に嵌合・支持されてい
る。したがって、スピンドル60の各々(すなわちカッ
タ保持手段66の各々)の鉛直方向の移動は、カム溝8
8によって制御される。
【0049】後の記載から容易に理解されるように、回
転ターレット板10の一つの切欠き36が上記受渡域R
から排出域Eまで回転移動する間に、当該切欠き36に
対応するローラフォロワ84がカム部材86のカム溝8
8に沿って回転移動させられることにより、対応するカ
ッタ保持手段66は、非作用位置から下降させられた第
一の作用位置と、第一の作用位置から更に下降させられ
た第二の作用位置と、第二及び第一の作用位置から上昇
させられた上記非作用位置とに所定のタイミングで位置
付けられる。カッタ保持手段66が第一の作用位置に位
置付けられたとき、ストリッパ80の下面はキャップ1
00の天面壁102の上面に当接する。カッタ保持手段
66が第二の作用位置に位置付けられたとき、ストリッ
パ80の下面はコイルばね82を介してキャップ100
の天面壁102を押圧し、カッタ70はキャップ100
の環状体110の上記中間部を橋絡部118を残して環
状に切断する(なお、外側壁108と内側壁106とが
橋絡部118の他に切断されない連結部を介して接続さ
れる形態のキャップの場合には、該連結部も切断されな
いで残される)。またカッタ保持手段66が上記非作用
位置に位置付けられたとき、カッタ70及びストリッパ
80はキャップ100から上方に離隔させられる。なお
上記カム部材86、カム溝88、ローラフォロワ84、
スピンドル60等は、カッタ保持手段66を上記第一及
び第二の作用位置と非作用位置とに所定のタイミングで
位置付けるための第一の昇降動手段を構成する。
【0050】次に本発明装置2の作用について説明す
る。主として図1、図2、図4〜図6を参照して、図示
しない駆動モータによる駆動力が図示しないギヤを介し
て被駆動ギヤ34に伝達されると、被駆動軸26を介し
て回転アンビル12、回転ターレット板10、カッタ保
持手段66の各々が一体的に回転駆動される。搬送装置
4の回転ターレット板8も回転ターレット板10と同期
して同じ周速で回転させられる。受渡域Rにおいて、搬
送装置4の回転ターレット板8の一つの切欠き38か
ら、装置2の回転ターレット板10の一つの切欠き36
に受け渡されたキャップ100は、回転アンビル12上
に載置された状態で図1の反時計方向に移送される。キ
ャップ100(の軸心)が受渡域Rから位置P1に移送
される間は、当該カッタ保持手段66及び当該位置決め
部材40は共に非作用位置(図3及び図4に示す状態)
に保持される(そのようにカム面52及びカム溝88の
形状が規定されているということで、以下の記載におい
ては、この旨の補足説明は省略する)。
【0051】キャップ100が位置P1から下流方向に
移送される間に、カッタ保持手段66は、全ストローク
のうちの一部のストロークだけ下降させられて、図5に
示す第一の作用位置に位置付けられる。ストリッパ80
の下面はキャップ100の天面壁102の上面に当接さ
せられる。このとき、カッタ70はキャップ100の上
方に離れた位置にある。カッタ保持手段66が上記の如
く第一の作用位置に位置付けられた後、位置決め部材4
0は所定の全ストロークだけ上昇させられて、作用位置
に位置付けられる(図6参照)。位置決め部材40の小
径部40aの上端は、回転アンビル12の上面から所定
の高さ突出して、キャップ100の天面壁102の下面
に当接させられ、同径面40gはキャップ100の内側
壁106の環状の凸部116の内周面に嵌合させられ
る。位置決め部材40の同径面40gの外径は凸部11
6の内径よりも若干大きく形成されているので、キャッ
プ100の環状体110は、天面壁102側を支点とし
てその径が拡大される。その結果、キャップ100は、
環状体110の中間部の径が軸線の上方から下方に向か
うに従って大きくなるように弾性変形せしめられる。キ
ャップ100は、弾性変形せしめられた状態で、ストリ
ッパ80と位置決め部材40とにより、天面壁102が
上下から挟持されると共に位置決め部材40によって、
キャップ100の軸線とカッタ保持手段66、すなわち
カッタ70の軸線とが一致させられ、所望の切断加工位
置に正確に位置付けられる。
【0052】カッタ保持手段66が第一の作用位置に位
置付けられ、位置決め部材40が作用位置に位置付けら
れることにより、キャップ100が切断加工位置に位置
付けられた後、カッタ保持手段66が第一の作用位置か
ら更に下降させられて第二の作用位置に位置付けられる
(図6参照)。この下降によりキャップ100の天面壁
102の上面に当接されているストリッパ80は、コイ
ルばね82の付勢力に抗して相対的に上昇し、したがっ
てそのばね力によりキャップ100は一層強く回転アン
ビル12の上面に押し付けられる。同時に環状のカッタ
70が上記の如く弾性変形せしめられた環状体110の
中間部に作用させられ、中間部は少なくとも橋絡部11
8を残して環状に切断される(図6参照)。
【0053】次いでカッタ保持手段66は第二の作用位
置から第一の作用位置へ上昇させられ、該第一の作用位
置に位置付けられる(図5参照)。カッタ保持手段66
が上記のようにして第一の作用位置に位置付けられた
後、位置決め部材40が作用位置から下降させられて非
作用位置に位置付けられる(図5参照)。位置決め部材
40が上記のようにして非作用位置に位置付けられた
後、カッタ保持手段66は第一の作用位置から更に上昇
させられて非作用位置に位置付けられる(図4参照)。
以上のようにして、切断加工が完了する。キャップ10
0の上記弾性変形は解除され、環状体110の中間部の
径は元の状態に復帰する。その結果、上記切断面120
は、環状体110の軸線の天面壁側から開口端側に向か
うに従って該軸線に近付くように傾斜した切断面に変形
する(図8及び図9参照)。切断面120が形成された
キャップ100は、排出域Eにおいて排出シュート13
に向けて排出される。以上の作用は、回転ターレット板
10の切欠き36の各々に受け入れられたキャップ10
0の全てについて、順次、自動的に遂行される。
【0054】次に、図10〜図12を参照して、本発明
に従って構成された、キャップ200に上記した如き切
断面120を形成する装置の他の実施形態について説明
する。図10及び図11にその要部を示す他の装置にお
いて、キャップ200は、上記タブ122が存在しない
こと、本装置によって形成される切断面120の傾斜の
方向が環状体の軸線の天面壁側から開口端側に向かうに
従って該軸線から離れるように傾斜していること、以外
は、図7及び図8に示すキャップ100と実質上同一の
構成を有するので、同一部分には同一符号を付し、説明
は省略する。
【0055】他の装置は、図1と同様な搬送装置4の下
流側に配置されている。そしてキャップ200の搬送形
態は、一部を除き図1に示す搬送形態と略同じであるの
で、図1をも参照しながら、他の装置について説明す
る。図1と相違する部分については、以下の説明の中で
述べることとする。切断面120が形成されていないキ
ャップ200は、搬送シュート6により、その開口部を
下にして順次搬送される。受渡域Rにおいて、搬送装置
4の静止基板14の一部は静止ガイド16と共に、上記
装置2に相当する他の装置の回転アンビル300上にオ
ーバハングするように延在している。他の装置側には図
1に示す回転ターレット10及び静止ガイド18は設け
られていないが、上記第一の昇降動手段及び第二の昇降
動手段と同様な機構を有する昇降動手段が設けられてい
る。したがってこれら第一の昇降動手段及び第二の昇降
動手段についての説明は省略する。
【0056】カッタ保持手段66のストリッパ80の各
々には、ストリッパ80と同じ軸線を有する吸引貫通孔
302が形成されている。吸引貫通孔302の一端はス
トリッパ80の下面に開口し、他端はエア流路手段を介
して吸引ポンプ等の吸引源に連結されている(いずれも
図示せず)。エア流路手段には図示しない開閉弁が配設
され、この開閉弁は所定のタイミングで開閉制御される
よう構成されている。
【0057】回転アンビル300の周縁部には、カッタ
保持手段66の各々に対応して環状の縮径用嵌合フラン
ジ部(凹部)304が形成され、嵌合フランジ部304
の各々の同軸位置には、位置決め部材306が配設され
ている。嵌合フランジ部304の各々の内周面は、軸線
の下方に向かって直径が徐々に小さくなるような環状の
傾斜面に形成されている。そして傾斜面の軸線方向の下
部は、キャップ200の外側壁108の外周部の半径方
向寸法より小さな半径方向寸法を有している。嵌合フラ
ンジ部304の底面は環状の平坦面に形成されている。
【0058】上記位置決め部材306の各々の上端部に
は小径部308が形成され、小径部308とその下方の
大径部310との間には環状の段部312が形成されて
いる。小径部308の上端は軸線に直交する平坦面に形
成され、この平坦面には環状の凹部314が形成されて
いる。環状の凹部314は、その上端がキャップ200
の天面壁102の内面に当接した状態で、インナーリン
グ103を受け入れることができる大きさに形成されて
いる。小径部308の外周部は、その上端から軸方向に
下方に向かって径が大きくなる第一の傾斜面316及び
第二の傾斜面318、並びに径の変わらない同径面32
0から構成されている。第一の傾斜面316及び第二の
傾斜面318はそれぞれ環状をなし、第一の傾斜面31
6の、軸線に対する傾斜角度は、第二の環状の傾斜面3
18の、軸線に対する傾斜角度よりも大きく形成されて
いる。第二の環状の傾斜面318の下端の直径は、キャ
ップ200の環状の凸部116の内径よりも若干大きく
形成されている。同径面320の直径は、第二の環状の
傾斜面318の下端の直径より若干小さく、且つキャッ
プ200の環状の凸部116の内径よりも若干小さく形
成されている。なお、同径面320の直径は、第二の環
状の傾斜面318の下端の直径と同一であってもよい。
以上のように構成された位置決め部材306は上記大径
孔42内に移動自在に嵌合され、上記第二の昇降動手段
によって昇降動させられる。
【0059】搬送装置4の回転ターレット板8の一つの
切欠き38によって、キャップ200が受渡域Rまで搬
送されると、ストリッパ80の下面がキャップ200の
天面壁102の上面に近接乃至当接するまでカッタ保持
手段66が所定のタイミングで下降させられる。このと
き上記開閉弁は開とされており、吸引貫通孔302は上
記吸引源に連通される。上記吸引源の吸引作用によって
キャップ200の天面壁102の上面がストリッパ80
の下面に吸着されて保持される。キャップ200がスト
リッパ80に保持された状態で受渡域Rから位置P1に
移送されると、位置決め部材306は所定の全ストロー
クだけ上昇させられて、作用位置に位置付けられる(図
11参照)。位置決め部材306の小径部308の上端
は、回転アンビル12の上面(嵌合フランジ部304の
底面)から所定の高さ突出して、図10の位置にあるキ
ャップ200内に挿入される。この状態では、位置決め
部材306の小径部308の上半分は、キャップ200
内に位置付けられるが、内周部のいずれにも当接はされ
ていない。
【0060】次いで、キャップ200の外側壁108の
下端が嵌合フランジ部304の底面に当接するまで、カ
ッタ保持手段66が下降させられる。この下降により、
位置決め部材306の小径部308の上端は、キャップ
200の天面壁102の下面に当接させられ、位置決め
部材306の第二の環状の傾斜面318の下端はキャッ
プ200の環状の凸部116を通過した位置に位置付け
られ、同径面320はキャップ200の環状の凸部11
6の内周面の内側に所定の隙間をもって位置付けられ
る。そしてキャップ200の外側壁108の外周部は、
嵌合フランジ部304の傾斜した内周面に強制的に嵌合
させられるので、外側壁108は、その突部116の内
周面が位置決め部材306の同径面320に当接するま
で半径方向に縮小される。その結果、環状体110の中
間部の径は軸線の上方から下方に向かうに従って小さく
なるように弾性変形せしめられる。
【0061】このようにしてキャップ200は切断加工
位置に位置付けられる。キャップ200が切断加工位置
に位置付けられた後、カッタ保持手段66は全ストロー
ク位置まで下降させられる。この下降によりキャップ2
00の天面壁102の上面に当接されているストリッパ
80は、上記コイルばね82(図3参照)の付勢力に抗
して相対的に上昇し、したがってそのばね力によりキャ
ップ200は一層強く位置決め部材306の上面に押し
付けられる。同時に環状のカッタ70が上記の如く弾性
変形せしめられた環状体110の中間部に作用させら
れ、中間部は少なくとも橋絡部118を残して環状に切
断される(図11参照)。
【0062】次いでカッタ保持手段66は全ストローク
上昇させられ、次いで位置決め部材306が全ストロー
ク下降させられる(図10参照)。キャップ200はス
トリッパ80に吸着保持された状態で回転アンビル30
0の上方に位置付けられる。以上のようにして、切断加
工が完了する。キャップ200の上記弾性変形は解除さ
れ、環状体110の中間部の径は元の状態に復帰する。
その結果、上記切断面120は、環状体110の軸線の
天面壁側から開口端側に向かうに従って該軸線から離れ
るように傾斜した切断面に変形する(図12参照)。切
断面120が形成されたキャップ200が、排出域Eで
ある位置P2まで搬送されると、上記開閉弁が閉とな
り、ストリッパ80による吸着保持作用が解除され、自
然落下する。排出域Eにおいては、排出シュート13の
一部が回転アンビル300上にオーバハングするよう構
成されているので、自然落下させられたキャップ200
は排出シュート13に向けて排出される。以上の作用
は、カッタ保持手段66のストリッパ80の各々によっ
て吸着保持されたキャップ200の全てについて、順
次、自動的に遂行される。
【0063】図13には、本発明に係る方法によって環
状切断面120が形成された合成樹脂製ヒンジキャップ
400が示されている。合成樹脂により一体成形された
ヒンジキャップ400は、下方が開口された本体402
と、本体402に対しヒンジ404を介して開閉自在に
連結され且つ下方が開口された上蓋406とから構成さ
れている。本体402は、天壁部408と、その外周部
から垂下しているスカート部410とを備えている。天
壁部408には下方に延びるインナーリング412が形
成され、天壁部408の、インナーリング412の内側
部には開封予定部414が形成されている。開封予定部
414には上方に突出する開封タブ416が形成されて
いる。天壁部408の外周部には上方に突出する環状の
排出口418が形成されている。上蓋406の下面には
環状突起420が形成されている。環状突起420は、
上蓋406を閉じたとき、その外周面が環状の排出口4
18の内周面に離脱自在に密着するよう配置されてい
る。
【0064】本体402のスカート部410は、環状内
側壁422と環状内側壁422の周囲を囲む環状外側壁
424とを有する環状体426を備えている。内側壁4
22の内周面には図示しない容器の開口部の外周面に備
えられた被係止凹部に係止される係止凸部427が形成
されている。内側壁422には、上記キャップ100及
び200と同様に、その下端から上半部まで鉛直上方に
延びるスリットが周方向に間隔を置いて形成されてい
る。内側壁422と外側壁424とは、環状体426の
半径方向中間部において、少なくとも周方向に間隔を置
いて配設された複数個の破断可能な橋絡部428を介し
て相互に連結されると共に少なくとも橋絡部428を残
して存在する環状の切断面120により形成されてい
る。なお、内側壁422と外側壁424とが橋絡部42
8の他に切断されない連結部を介して接続される形態の
キャップの場合には、該連結部も切断されないで残され
る。橋絡部428は、環状体426の、開口端と反対側
に形成されている。切断面120は、環状体426の軸
線の上方から下方に向かうに従って、該軸線から離れる
ように傾斜している。この切断面120は、上記した本
発明に係る方法によって形成されることは容易に理解で
きるであろう。なお上記したような構成(切断面120
の形状を除く)を有するヒンジキャップ400は、本出
願人によって出願された特願平8−66536号明細書
に記載されているので、詳細は同明細書の記載を参照さ
れたい。
【0065】ヒンジキャップ400が、図示しない容器
開口部に装着された状態において、内側壁422の内周
面の係止凸部427は、容器開口部の外周面に備えられ
た被係止凹部に係止され、容器開口部は内側壁422の
内周面とインナーリング412の外周面との間に密着さ
せられ、また容器開口部の上端は頂部408の下面に密
着させられる。上蓋406を開き、開封タブ416によ
り開封予定部414を破断して離脱することにより、容
器内の液体を排出口418から排出することができる。
上蓋406を開いた状態で本体410の外側壁424を
上方に強制することにより、上記切断面120の傾斜に
起因して橋絡部118が容易に破断される。これにより
外側壁424が内側壁422から上方に分離されるの
で、ヒンジキャップ400は、外側壁424及び上蓋4
06、内側壁422を含むその他の部分の順に、容器か
ら容易に取り外すことができる。
【0066】図14には、本発明に係る方法によって環
状切断面120が形成された合成樹脂製カバー部材50
0が示されている。番号502は噴出容器であって、そ
の上端部には被巻き締めカール504が形成されてい
る。マウンテンカップ部材506の上端外周部には巻き
締めカール508が形成されており、巻き締めカール5
08が被巻き締めカール504に巻き締めされることに
より、マウンテンカップ部材506は噴出容器502に
固定されている。マウンテンカップ部材506の中央部
には噴出弁部材509が上下方向に移動自在に装着され
ている。この噴出弁部材509は図示しないばねにより
図14に示す最上位置に付勢され、その上部はマウンテ
ンカップ部材506から上方に突出せしめられている。
噴出弁部材509の上半部には押圧部材510が装着さ
れている。押圧部材510内には噴出路512が形成さ
れている。押圧部材510を押圧して噴出弁部材509
を下降させると、噴出容器502の内部が噴出弁部材5
09及び押圧部材510内の噴出路512を介して外部
に連通され、噴出容器502内の内容物が噴出路512
を通して外部に噴出される。
【0067】噴出容器502の上端部にはカバー部材5
00が装着されている。カバー部材500は、環状内側
壁514と、環状内側壁514の周囲を囲む環状外側壁
516とを有する環状体518と、環状体518の外周
部を隙間を置いて囲むよう形成された環状外側垂下壁5
19とを備えている。内側壁514の内周面にはマウン
テンカップ部材506の巻き締めカール508の外周部
に係止される係止凸部520が形成されている。また内
側壁514には、上記キャップ100及び200と同様
に、その下端から上半部まで鉛直上方に延びるスリット
が周方向に間隔を置いて形成されている。内側壁514
と外側壁516とは、環状体518の半径方向中間部に
おいて、少なくとも周方向に間隔を置いて配設された複
数個の破断可能な橋絡部522を介して相互に連結され
ると共に少なくとも橋絡部522を残して存在する環状
の切断面120により形成されている。切断面120
は、環状体518の軸線の上方から下方に向かうに従っ
て、該軸線から離れるように傾斜している。この切断面
120は、上記した本発明に係る方法によって形成され
ることは容易に理解されよう。なお上記したような構成
を有する噴出容器502、カバー部材500(切断面1
20の形状を除く)等は、本出願人によって出願された
特願平8−118563号明細書に記載されているの
で、詳細は同明細書の記載を参照されたい。
【0068】カバー部材500が、噴出容器502に装
着された状態において、内側壁514の内周面の係止凸
部520は、マウンテンカップ部材506の巻き締めカ
ール508の外周部に係止される。噴出容器502内の
内容物を消費した後に噴出容器502を廃品として投棄
する際には、押圧部材510を上方に強制することによ
り、噴出弁部材509から離脱させる。次いでカバー部
材500の環状外側垂下壁519を利用して外側壁51
6を上方に強制することにより、または内側壁514を
下方に強制することにより、上記切断面120の傾斜に
起因して橋絡部522が容易に破断される。これにより
カバー部材500は、外側壁516が内側壁514から
分離され、外側壁516を含む環状外側垂下壁519を
噴出容器502から容易に取り外すことができる。次い
で内側壁514を含む内側の部分を噴出容器502から
簡単に取り外すことができる。
【0069】図15には、本発明に係る方法によって環
状切断面120が形成された合成樹脂製カバー部材60
0が示されている。カバー部材600が上記カバー部材
500と本質的に相違するところは、係止凸部520が
外側壁516の外周面に形成され、係止凸部520がマ
ウンテンカップ部材506の巻き締めカール508の内
周部に係止されていること、であって噴出容器502を
含めその他の構成は図14に示す構成と実質上同一であ
るので、同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。
カバー部材600における上記切断面120は、環状体
518の軸線の上方から下方に向かうに従って、該軸線
から離れるように傾斜している。そしてこの切断面12
0は上記した本発明に係る方法によって形成される。具
体的には、外側壁516に備えられた係止凸部520の
外径より小さな半径方向寸法を有する縮径用嵌合フラン
ジ部を外側壁516の係止凸部520に強制嵌合させて
外側壁516を半径方向に縮小することにより、環状体
518の中間部の径が軸線の上方から下方に向かうに従
って小さくなるように弾性変形せしめた状態で切断加工
位置に位置付け、該軸線と共通の軸線上に配置した環状
のカッタを、弾性変形せしめられた中間部に作用させ、
該中間部を少なくとも橋絡部522を残して環状に切断
する方法により形成することができる。
【0070】合成樹脂製カバー部材600において、上
記切断面120が、環状体518の軸線の上方から下方
に向かうに従って該軸線に近付くように傾斜している構
成ももちろんありうるが、このような切断面120も上
記した本発明に係る方法によって形成される。具体的に
は、内側壁514の内径より大きな外径を有する位置決
め部材を内側壁514に強制嵌合させて内側壁514を
半径方向に拡大することにより、環状体518の中間部
の径が軸線の一方から他方に向かうに従って大きくなる
ように弾性変形せしめた状態で切断加工位置に位置付
け、該軸線と共通の軸線上に配置した環状のカッタを、
弾性変形せしめられた中間部に作用させ、該中間部を少
なくとも橋絡部522を残して環状に切断する方法によ
り遂行される。なお上記したような構成を有する噴出容
器502、カバー部材600(切断面120の形状を除
く)等は、本出願人によって出願された特願平8−18
6148号明細書に記載されているので、詳細は同明細
書の記載を参照されたい。
【0071】噴出容器502内の内容物を消費した後に
噴出容器502を廃品として投棄する際には、押圧部材
510を上方に強制することにより、噴出弁部材509
から離脱させる。次いでカバー部材600の内側壁51
4の頂部514aを下方に強制することにより、上記切
断面120の傾斜に起因して橋絡部522が容易に破断
される。これによりカバー部材500は、内側壁514
が外側壁516から分離され、外側壁516を含む外側
の部分、内側壁514の順に、噴出容器502から容易
に取り外すことができる。
【0072】以上、添付図面を参照して、本発明に従っ
て構成された合成樹脂製品に環状切断面を形成する装置
の好適実施形態について説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく種々の変形乃至修正が可能である。例えば、
本発明装置が適用可能な更に他の形態の合成樹脂製品と
しては、図7及び図8に示すキャップ100の、半径方
向におけるタブ122と反対側に破断不能な連結部が形
成されているものを挙げることができる。この連結部は
軸方向長さが他の環状体部分より長く形成されている
(具体的には、連結部には上記キャップ100における
弧状溝115が形成されていない)ので、上記のような
環状切断面が形成されているにもかかわらず、軸方向の
一部は切断されずに連結されている。したがって他の環
状体部分が橋絡部において破断されても、上記連結部は
破断されずに連結状態が保持される。この形態の合成樹
脂製品は例えば特願平8−30929号出願明細書に開
示されている。
【0073】なお、上記破断不能な連結部は、周方向の
一部が切り欠かれた環状のカッタを使用することによっ
ても形成される。このようなカッタによって切断された
切断面は、完全な環状をなしておらず、カッタの切り欠
かれた部分に対応する部分(連結部)には切断面は全く
形成されない。この形態の場合、「環状のカッタ」、
「環状に切断する」、「環状の切断面」、「環状切断
面」、「環状内側壁」、「環状外側壁」等における「環
状」は、完全に全周にわたって連続したものではなく、
連結部において不連続をなす。したがって、本明細書に
おける上記の「環状」とは、完全に全周にわたって連続
したもの、及び一部が不連続であるもの、の何れをも含
むものである。
【0074】
【発明の効果】本発明に係る合成樹脂製品は、容器に直
接係止されていない外側壁又は内側壁の一方を容器に直
接係止された他方から比較的容易に離脱させることがで
きる。また、本発明に係る合成樹脂製品はTE機能が優
れている。更に本発明に係る合成樹脂製品の切断面の形
成方法によれば、合成樹脂製品に対し、環状の切断面を
きわめて容易にしかも確実に形成することが可能とな
る。また格別なカッタを使用することなく、構成の簡単
な環状のカッタを使用することができるので、比較的低
コストで実用化できる。更に本発明によれば、高効率で
生産性の高い、合成樹脂製品に上記環状切断面を形成す
る装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を含む、合成樹脂製キャップの搬送
システムの一部を示す平面概略図。
【図2】本発明に従って構成された装置の好適実施形態
を示す断面図。
【図3】図2に示す装置の一つの作動態様を示す要部断
面図。
【図4】図3に示す装置の要部を拡大して示す断面概略
図。
【図5】図4に示す装置の他の作動態様を示す断面概略
図。
【図6】図4に示す装置の更に他の作動態様を示す断面
概略図。
【図7】図2に示す装置によって環状切断面が形成され
た合成樹脂製キャップを開口側から見た図。
【図8】図7のA−A矢視断面図。
【図9】図8の一部を拡大して示す断面図。
【図10】本発明に従って構成された装置の他の実施形
態を示す要部断面概略図。
【図11】図10に示す装置の他の作動態様を示す断面
概略図。
【図12】図10に示す装置によって環状切断面が形成
された合成樹脂製キャップの一部を拡大して示す断面
図。
【図13】本発明に係る方法によって環状切断面が形成
された合成樹脂製ヒンジキャップの実施形態を示す断面
図。
【図14】本発明に係る方法によって環状切断面が形成
された合成樹脂製カバー部材の実施形態を示す断面図で
あって、容器に装着した状態を示す図。
【図15】本発明に係る方法によって環状切断面が形成
された合成樹脂製カバー部材の他の実施形態を示す部分
断面図であって、容器に装着した状態を示す図。
【符号の説明】
2 本発明装置 10 回転ターレット板 12、300 回転アンビル 26 被駆動軸 36 切欠き 40、306 位置決め部材 50 カム部材 52 カム面 66 カッタ保持手段 70 カッタ 80 ストリッパ 88 カム溝 100、200 合成樹脂製キャップ 106 環状内側壁 108 環状外側壁 110 環状体 118 橋絡部 120 切断面 306 環状フランジ部 400 合成樹脂製ヒンジキャップ 500、600 合成樹脂製カバー部材 R 受渡域 E 排出域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状内側壁と該環状内側壁の周囲を囲む
    環状外側壁とを有する環状体を備え、該内側壁又は外側
    壁の一方には容器に備えられた被係止手段に係止される
    係止手段が形成され、該内側壁と該外側壁とは、該環状
    体の半径方向中間部において、少なくとも周方向に間隔
    を置いて配設された複数個の破断可能な橋絡部を介して
    相互に連結されると共に少なくとも該橋絡部を残して存
    在する環状の切断面により形成されている、合成樹脂製
    品において、 該切断面は、該環状体の軸線の一方から他方に向かうに
    従って、該軸線に近付くように又は該軸線から離れるよ
    うに傾斜している、ことを特徴とする合成樹脂製品。
  2. 【請求項2】 環状内側壁と該環状内側壁の周囲を囲む
    環状外側壁とを有する環状体を備え、該内側壁又は外側
    壁の一方には容器に備えられた被係止手段に係止される
    係止手段が形成され、該内側壁と該外側壁とは、該環状
    体の半径方向中間部において、少なくとも周方向に間隔
    を置いて配設された複数個の破断可能な橋絡部を介して
    相互に連結されると共に少なくとも該橋絡部を残して存
    在する環状の切断面により形成され、該切断面は、該環
    状体の軸線の一方から他方に向かうに従って、該軸線に
    近付くように又は該軸線から離れるように傾斜している
    合成樹脂製品、における該切断面を形成する方法であっ
    て、 該合成樹脂製品を、該環状体の該中間部の径が該軸線の
    一方から他方に向かうに従って大きくなるように又は小
    さくなるように弾性変形せしめた状態で切断加工位置に
    位置付け、該軸線と共通の軸線上に配置した環状のカッ
    タを、弾性変形せしめられた該中間部に作用させ、該中
    間部を少なくとも該橋絡部を残して環状に切断する、こ
    とを特徴とする合成樹脂製品に環状切断面を形成する方
    法。
  3. 【請求項3】該内側壁に備えられた係止手段又は該内側
    壁の内径より大きな外径を有する位置決め部材を該係止
    手段又は該内側壁に強制嵌合させて該内側壁を半径方向
    に拡大することにより、該環状体の該中間部の径が該軸
    線の一方から他方に向かうに従って大きくなるように弾
    性変形せしめた状態で該切断加工位置に位置付ける、請
    求項2記載の合成樹脂製品に環状切断面を形成する方
    法。
  4. 【請求項4】該外側壁又は該外側壁に備えられた該係止
    手段の外径より小さな半径方向寸法を有する縮径用嵌合
    フランジ部を該外側壁の外周部又は該係止手段に強制嵌
    合させて該外側壁を半径方向に縮小することにより、該
    環状体の該中間部の径が該軸線の一方から他方に向かう
    に従って小さくなるように弾性変形せしめた状態で該切
    断加工位置に位置付ける、請求項2記載の合成樹脂製品
    に環状切断面を形成する方法。
  5. 【請求項5】 天面壁と、該天面壁の周縁から垂下する
    スカート壁とを含み、該スカート壁の開口端側には、環
    状内側壁と該環状内側壁の周囲を囲む環状外側壁とを有
    する環状体が備えられ、該内側壁には容器開口部の外周
    面に備えられた被係止手段に係止される係止手段が形成
    され、該内側壁と該外側壁とは、該環状体の半径方向中
    間部において、少なくとも周方向に間隔を置いて配設さ
    れた複数個の破断可能な橋絡部を介して相互に連結され
    ると共に、少なくとも該橋絡部を残して存在する環状の
    切断面により形成され、該切断面は、該環状体の軸線の
    一方から他方に向かうに従って、該軸線に近付くように
    又は該軸線から離れるように傾斜している合成樹脂製
    品、における該切断面を形成する装置であって、 回転アンビルと、該回転アンビル上に固定されかつ該製
    品の外周の一部を受け入れて搬送する複数個の切欠きを
    周縁に有する回転ターレット板と、該切欠きの各々に対
    応して該回転アンビルに配設された該製品の位置決め部
    材と、該回転アンビルと一体的に回転されるよう該切欠
    きの各々に対応して上方に配設されかつストリッパと環
    状のカッタとを備えたカッタ保持手段と、 該カッタ保持手段を下降させて、該ストリッパが該天面
    壁の上面に当接する第一の作用位置と、該ストリッパが
    該天面壁の上面を押圧すると共に該カッタが該中間部を
    環状に切断する第二の作用位置と、該カッタ保持手段を
    該第二及び第一の作用位置から上昇させて、該カッタ及
    び該ストリッパが該製品から上方に離れる非作用位置と
    に位置付けるための第一の昇降動手段と、 該位置決め部材を上昇させて、該内側壁の該係止手段に
    係合させると共に該位置決め部材の上端を該天面壁の内
    面に当接させることにより該第一の作用位置にある該ス
    トリッパと協動して該製品を切断加工位置に位置付ける
    作用位置と、該位置決め部材を該作用位置から下降させ
    て該係合を解除する非作用位置とに位置付けるための第
    二の昇降動手段とを備え、 該位置決め部材の、該係止手段に係合される部分の外径
    は該係止手段の内径より大きく形成されている、ことを
    特徴とする合成樹脂製品に環状切断面を形成する装置。
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JP2014061583A (ja) * 2012-09-24 2014-04-10 Hitachi Automotive Systems Ltd ディスクブレーキキャリパの加工方法

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