JPH10201567A - 椅子の座面とその支持構造 - Google Patents

椅子の座面とその支持構造

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JPH10201567A
JPH10201567A JP1093797A JP1093797A JPH10201567A JP H10201567 A JPH10201567 A JP H10201567A JP 1093797 A JP1093797 A JP 1093797A JP 1093797 A JP1093797 A JP 1093797A JP H10201567 A JPH10201567 A JP H10201567A
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JP
Japan
Prior art keywords
supporting
seat
support
chair
fore
Prior art date
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Pending
Application number
JP1093797A
Other languages
English (en)
Inventor
Franco Gasparini Jean
フランコ ガスパリーニ ジャン
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BIG DESIGN JAPAN KK
Original Assignee
BIG DESIGN JAPAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、・ソファ・長椅子等にお
いて座面の支持部の強度と弾性を併せて座り心地のより
椅子を製造することを目的とする。 【解決手段】 椅子・ソファ・長椅子等において、
座面は人体の臀部を支持するのに適した薄板状の支持要
素(21)で支持されて、該支持要素の前方は前記支持
構造(10)の前部に堅固に結合され、後方は張り出し
た自由端部を含む片持ち構造をしており、該支持要素
(21)は裏面から縦方向に延長する強化手段を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座席とくに椅子、
ソファ、長椅子その他の座面とその支持構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、座席とくに椅子、ソファ、長椅子
その他を製作するには、座席とその支持部の構造や寸法
に様々な設計上の工夫が必要であった。とくに、椅子の
座面をその支持部で支える場合に座面の裏全体を支持す
るかあるいは、座面の裏面の中央部を支持するかしてい
た。
【0003】
【発明が解決使用とする課題】しかし、座面の裏全体を
支持する構造を取るとただでさえ製作の部品点数が増加
するだけでなく、弾力性を調節する構造をもたせると一
層のコスト高になるという問題があった。一方、座面の
裏の中央部で支持する構造では強度が不足しないように
設計上の配慮が求められるために全体に弾力性に欠ける
構造の椅子しかできないために、ソファや長椅子には適
合しないという問題があった。
【0004】本発明は、以上のような問題を解決するた
めにコストが比較的低く同時にとくに快適な弾力性のあ
る座面(すなわち人体の臀部を受けて支持するのに適し
た部分)を有する解剖学的に正しい椅子の座面とその支
持構造を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、座席の弾力性の調整
を可能にすることにある。本発明のさらに他の発明は、
支持構造及び座面を合成樹脂で一体に製造できる椅子の
座面とその支持構造を製作することにある。
【0006】
【課題の解決するための手段】本発明は、前述の目的を
達成するための椅子であって、請求項1に記載の手段
は、人体の部を臀部を支持するに適した座面(20)と
該座面を支持する支持構造(10)を有する椅子・ソフ
ァ・長椅子等において、前記座面は人体の臀部を支持す
るのに適した少なくとも一つの実質的に薄板状の支持要
素(21)を含み、該支持要素は前記支持構造(10)
の前部に堅固に結合された前方端部(21´)と後方に
張り出した自由端部を含む片持ち構造をしており、該支
持要素(21)は裏面から縦方向に延長する強化手段を
有することを要旨としている。
【0007】そして、本発明は、請求項2に記載のよう
に、前記座面(20)は複数の支持要素を並列させて互
いの間に水平方向に間隔を有するように設け全体で人体
の臀部の支持するのに適した面を形成することが望まし
い。
【0008】そして、本発明は、請求項3に記載のよう
に、前記支持構造(10)は前記座面(20)の下方で
あって前記間隔の間に配置された幅狭の縦の要素(1
2)を含み、該縦の要素の上面は通常は前記支持要素
(21)の上面から離れているが前記支持要素(21)
が所定の値を越える負荷を受けると変形し前記縦の要素
の上面と略々同一水準に位置することが望ましい。
【0009】そして、本発明は、請求項4に記載のよう
に、前記支持構造(10)および前記支持要素(21)
は合成樹脂で一体に形成されることが望ましい。
【0010】そして、本発明は、請求項5に記載のよう
に、前記支持要素(21)の下方に負荷を受けた支持要
素(21)の下降を制限する手段(31、32)が前記
前方端部(21´)から隔離した位置に設けられるのが
望ましい。
【0011】そして、本発明は、請求項6に記載のよう
に、前記制限手段は支持構造(10)に支持要素(2
1)の下方に位置するように横木(31)を軸回転自在
に設け、該横木(31)は軸に直交する断面がカム形状
をしており、さまざまな角度姿勢をとることにより異な
る負荷条件下で異なる距離を横木(31)と前記支持要
素(21)の間でとることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を添付の
図面により詳細に説明する。図1ないし図3において図
示された座席は、背もたれ2及び両側面に設けられた一
対の肘掛け3のあるソファであるが、図4に示すように
一方の肘掛け(鎖線で示してするもの)は省略し、両肘
掛けのない中間部分の座席を適当数並べて、さらに図4
の座席とは反対の側にのみ肘掛けを有する座席を追加し
て長椅子を作るための構成部品としてもよい。
【0013】図2と図3に示すように、本発明の座席は
背もたれ2及び肘掛け3のある支持構造10をさらに含
むものである。一方、人体の臀部を支える座面は20で
示してある。典型的な形態としては、座面20も背もた
れ2も適切なクッション又は他の快適さを付与するため
の要素で被ってもよいが、それに限定されるものではな
い。
【0014】本発明の座席は、座面20には人体の臀部
を支えるのに適した実質的に薄板の形状をした支持要素
21を一個又は複数個設け、該支持要素は前記支持構造
10の前壁11に堅固に結合された固有の前方端部21
´があり、一方残部が後方に水平に延長する片持ちの構
造を呈している。さらに裏側には縦方向に延長する強化
肋材22があり、その縦方向の寸法は前端21´に向け
て暫増している。前記要素21は片持ちで突出している
部分は固有の長さに対して厚さが比較的薄くて座席に座
る人の体重を受けて弾力的に曲がるようになっている。
【0015】前記支持要素21の個数は特に定めはな
く、単一でもよく又は全体で人の臀部の支持面を規定す
るのに適した相互に分離して並列させたいくつかの要素
21とすることもできる。図示の例では、4個の要素2
1が設けてある。
【0016】支持構造10は、要素21下方に位置して
いる縦の要素12を包含し、それらは平面図で見ると隣
接の要素の対の間に規定される間隔内に設けてある。該
要素12は断面において開口を上に向けたU字形輪郭で
あり、それらの上部輪郭は通常(すなわち座席が空のと
き)要素21の上面から離れている。
【0017】しかし、支持要素21に予め定められた値
を越える負荷がかかる(すなわち人の体重が比較的重
い)と、これらが固有の上面を要素12の上部輪郭と略
々一線上に重なるまで曲がり、要素12の輪郭は要素2
1の下降停止を規定する。
【0018】要素12は後方に続いて、背もたれ2の内
面と結合された部分12´となり、この背もたれのため
の強化肋材を規定する。前記支持構造10と支持要素2
1は合成樹脂で一体に構成されているのが好ましい。要
素21の下方では前壁11に梁9(複数)が連結してあ
って長椅子を作るように並列のいくつかの座席を相互に
結合するのに役立つ。
【0019】そのほか座席には支持要素21の下方にこ
れらの前部21´から離れた位置に負荷を受けている要
素21の下降を制限する手段が設けられている。図示の
実施例によると該手段は、要素21の下方に位置し、そ
れ自身の軸線を中心に揺動可能に支持構造10に固定し
てある横木を含む。
【0020】とくに横木31は、図2(A)と(B)に
詳細に示されているように要素12の上部輪郭に設けて
ある適切な凹形の座13内に支えられている。横木31
は、断面がカム状の長形でありさまざまな角度姿勢をと
ることができ、それらの各々において横木31と要素2
1との距離は負荷条件によってさまざまに変わる。
【0021】とくに図2(A)および(B)においてそ
れぞれ二つの相異なる角度姿勢が示してある。第1の図
示の姿勢(実線で示してある)においては横木31の断
面は、それ自体の長軸を上に向けて配置され負荷を受け
ている要素21と接触する。第2の姿勢(鎖線で示して
ある)では横木31の断面は座13内に支えられていて
要素12の上部輪郭から突出していない。横木31を回
すためその一端に固定してあるレバー32が設けてあ
る。
【0022】横木31が該第2の姿勢にあるとき、要素
21は自由な張り出しとして横木31に支えられるまで
曲がることができる。この曲がりが、人の快適さのため
所望の弾力性を座面にもたらす。この弾力性は、膝関節
を中心にして体を動かして生じる。膝が位置している前
部21´は動くことはないので膝は固定の位置に留まる
が、要素21に支えられている上腿部およびその他の部
分の上部は揺動するので解剖学的に正しい。
【0023】横木31を該第一の姿勢に保つと、要素2
1が自由端で横木31に支えられ、変形に対して大きく
抵抗するので弾力性は低減する。
【0024】前記横木31を上記のものに対して中間の
姿勢に維持することもでき、この場合には、要素21が
負荷を受けると先ず自由端方向の張り出し部分が湾曲
し、次にある程度下降した後に横木31に支えられ、さ
らに横木31に支えられている状態でも曲がることがで
きる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、座面が人体の臀部を支持する
のに適した薄板状の支持要素を含み、該支持要素は座面
の下の支持構造の前部に堅固に結合されると共に、後方
に張り出した片持ち構造をしており、さらに前記支持要
素は裏面から縦方向に延長する強化手段を有するので部
品点数を減らしてコストを削減すると共に、座面に弾力
性をもたせる椅子を製作することができる。
【0026】また、前記座面は複数の支持要素を並列さ
せて互いの間に水平方向に間隔を有するように設け全体
で人体の臀部の支持するのに適した面を形成するので人
体の形状に併せた弾力性を提供することができ、使用者
の体型による差に関係なく使い勝手のよい椅子を製作す
ることができる。
【0027】前記支持要素は、前記座面の下方であって
前記間隔の間に配置された幅狭の縦の要素を含み、該縦
の要素の上面は通常は前記支持要素の上面から離れてい
るが前記支持要素が所定の値を越える負荷を受けると変
形し前記縦の要素の上面と略々同一水準に位置するので
負荷に応じた弾力を提供することができ、使用者の体重
による差に関係なく使い勝手のよい椅子を製作すること
ができる。
【0028】前記支持構造および前記支持要素は合成樹
脂で一体に成形されているので大量生産が短時間で容易
で組立の工数も低減させることができるので、なお一層
のコストダウンが可能である。
【0029】前記支持要素の下方に負荷を受けた支持要
素の下降を制限する手段が前記前方端部(21´)から
隔離した位置に設けられたので、使用者の体型、体重に
応じた座面の変形が可能なように弾力性に多様性をもた
せることが可能である。
【0030】前記制限手段は、支持構造に支持要素の下
方に位置するように横木を軸回転自在に設け、該横木は
軸に直交する断面がカム形状をしているので、さまざま
な角度姿勢をとることにより異なる負荷条件下で異なる
距離を横木と前記支持要素の間でとることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の座席の平面図である。
【図2】(A)は図1の線II−IIに沿った断面図、
(B)はその一部拡大図である。
【図3】図1の線III−IIIに沿った断面図であ
る。
【図4】図1の線IV−IVにそった断面図である。
【符号の説明】
10 支持構造 20 座面 21 支持要素 21´ 前方端部 31 横木

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の部を臀部を支持するに適した
    座面(20)と該座面を支持する支持構造(10)を有
    する椅子・ソファ・長椅子等において、前記座面は人体
    の臀部を支持するのに適した少なくとも一つの実質的に
    薄板状の支持要素(21)を含み、該支持要素は前記支
    持構造(10)の前部に堅固に結合された前方端部(2
    1´)と後方に張り出した自由端部を含む片持ち構造を
    しており、該支持要素(21)は裏面から縦方向に延長
    する強化手段を有することを特徴とする椅子の座面とそ
    の支持構造。
  2. 【請求項2】 前記座面(20)は複数の支持要素
    を並列させて互いの間に水平方向に間隔を有するように
    設け全体で人体の臀部の支持するのに適した面を形成す
    ることを特徴とする請求項1に記載の椅子の座面とその
    支持構造。
  3. 【請求項3】 前記支持構造(10)は前記座面
    (20)の下方であって前記間隔の間に配置された幅狭
    の縦の要素(12)を含み、該縦の要素の上面は通常は
    前記支持要素(21)の上面から離れているが前記支持
    要素(21)が所定の値を越える負荷を受けると変形し
    前記縦の要素の上面と略々同一水準に位置することを特
    徴とする請求項2に記載の椅子の座面とその支持構造。
  4. 【請求項4】 前記支持構造(10)および前記支
    持要素(21)は合成樹脂で一体に形成されたことを特
    徴とする請求項1ないし請求項3に記載の椅子の座面と
    その支持構造。
  5. 【請求項5】 前記支持要素(21)の下方に負荷
    を受けた支持要素(21)の下降を制限する手段(3
    1、32)が前記前方端部(21´)から隔離した位置
    に設けられたことを特徴とする請求項1および請求項2
    に記載の椅子の座面とその支持構造。
  6. 【請求項6】 前記制限手段は支持構造(10)に
    支持要素(21)の下方に位置するように横木(31)
    を軸回転自在に設け、該横木(31)は軸に直交する断
    面がカム形状をしており、さまざまな角度姿勢をとるこ
    とにより異なる負荷条件下で異なる距離を横木(31)
    と前記支持要素(21)の間でとることを特徴とする請
    求項5に記載の椅子の座面とその支持構造。
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