JPH10199465A - 電子ビーム装置の調整方法 - Google Patents

電子ビーム装置の調整方法

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JPH10199465A
JPH10199465A JP9003558A JP355897A JPH10199465A JP H10199465 A JPH10199465 A JP H10199465A JP 9003558 A JP9003558 A JP 9003558A JP 355897 A JP355897 A JP 355897A JP H10199465 A JPH10199465 A JP H10199465A
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magnetic pole
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Yoichi Yamamoto
陽一 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料の表面電位が変化しても、最適な検出効
率で2次電子の検出を行うことができる電子ビーム装置
の調整方法を実現する。 【解決手段】 試料14の表面電位が変化すると、2次
電子の軌道が変化して検出効率が落ちていく。試料14
の表面電位が変化した場合に、減速電極23と加速電極
24に印加される電圧を最適なものとし、常に最適な検
出効率で2次電子の検出を行うようにする。すなわち、
減速電極23と加速電極24に印加する電圧をステップ
状に変化させ、各変化ごとに2次電子検出器22の検出
信号をモニタし、最大の検出信号が得られたときの電圧
を各電極に印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料に電子ビーム
を照射し、試料から発生した2次電子を検出するように
した走査電子顕微鏡などの電子ビーム装置の調整方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】走査電子顕微鏡において、内側の磁極と
外側の磁極の下端面より下方に単一のレンズ磁場を形成
する対物レンズが用いられている。この場合、試料はこ
のレンズ磁場の中に置くことにより、高分解能の2次電
子像の観察が可能となる。このような走査電子顕微鏡に
おいて、2次電子を検出する方式として2種類考えられ
ている。図1は第1の方式を示したもので、1は対物レ
ンズであり、内側磁極2、外側磁極3、コイル4より構
成されている。この対物レンズ1により磁極2,3の下
端面より下方にレンズ磁場が形成され、このレンズ磁場
の中に試料5が配置される。
【0003】試料5には図示していない電子銃からの電
子ビームが対物レンズ1により細く集束され、照射され
る。試料5への電子ビームの照射によって発生した2次
電子は、対物レンズ1の上部に設けられた2次電子検出
器6、対物レンズ1の下部に設けられた一対の2次電子
検出器7,8によって検出される。2次電子検出器6は
試料5が対物レンズ1に接近して配置された場合に主と
して用いられるもので、試料5から発生した2次電子
は、対物レンズ1の磁場によって拘束され、対物レンズ
1の上部に取り出されて2次電子検出器6によって検出
される。
【0004】なお、2次電子検出器6,7,8は、それ
ぞれシンチレータと光電子増倍管を組み合わせた構造を
有しており、また、シンチレータの前面のリング状の電
極に正の電圧が印加され、2次電子を引き寄せる電界が
その前面に形成されている。一対の検出器7,8は試料
5が対物レンズ1から離れて配置されたときに主として
用いられるもので、試料5から発生した2次電子は、検
出器7,8の前面に形成された電界により検出器に引き
寄せられ検出される。
【0005】図2は第2の方式を示しており、図1と同
一部分には同一番号を付してある。この方式では、対物
レンズ1の内側磁極2に2次電子検出器9が取り付けら
れており、試料5から発生した2次電子は、対物レンズ
のレンズ磁場によって拘束されて上方に向かい、2次電
子検出器9の前面に形成された電界により検出器9に引
き寄せられて検出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図1に示した第1の方
式では、高分解能観察時には試料1と対物レンズ2(磁
極下端面)との間の距離すなわちワーキングディスタン
スを短くし、試料5を対物レンズ1の磁場の中に配置す
る。この場合、試料5から発生した2次電子の軌道は、
2次電子のエネルギーが小さい(数eV程度)ため、対
物レンズの磁力線に沿って動く。
【0007】この場合、試料から発生した2次電子は、
磁力線に沿って磁極下端面付近までは光軸に沿って上に
動くため、試料より下方の検出器7,8には僅かな2次
電子しか入射せず、この検出器よって検出された信号を
陰極線管に供給しても、良い画質の像を表示することは
できない。
【0008】一方、対物レンズ1の上方に配置された2
次電子検出器6の電界は、磁極下端面付近では非常に弱
いため、磁極下端面より上では、2次電子の一部は磁力
線に沿って対物レンズの内側磁極3方向に動き、最終的
には2次電子の一部は内側磁極3に衝突してしまうた
め、対物レンズ1の上方の検出器6によって検出された
信号に基づいて2次電子像を表示しても、十分なる画質
の像を得ることはできない。
【0009】図2に示した第2の方式では、光軸付近に
おける検出器の電界強度が強いため、低加速電圧では一
次電子ビームがこの電界によって曲げられ、対物レンズ
1の光軸外を通るため、レンズの軸外収差で高分解能の
2次電子像を得ることができなくなる。
【0010】上記のような問題点に鑑み、特願平6−1
4378号に開示された発明では、内側磁極と外側磁極
を有し、磁極の下端面より下方に単一のレンズ磁場を形
成する対物レンズを備え、この対物レンズによって電子
ビームを集束して試料に照射すると共に、試料から発生
した2次電子を検出するようにした電子ビーム装置にお
いて、内側磁極の下端面より上の位置で該内側磁極に2
次電子を通過させる開口を設け、内側磁極の外側に該開
口を通過した2次電子を検出する検出器を設けるように
構成した電子ビーム装置が開示されている。
【0011】この先願の発明では、試料からの2次電子
を数多く検出器に導くことができると共に、2次電子検
出器からの電界による一次電子ビームの不正な偏向を極
めて小さくすることができる。従って、高分解能で高画
質の走査電子顕微鏡像を観察することができる。
【0012】しかしながら、先願の発明において、試料
として絶縁物や半導体が用いた場合、試料の帯電によ
り、試料の表面電位が変化し、試料から発生した2次電
子の軌道が変化して、2次電子の検出効率が低下するこ
とが判明した。
【0013】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、試料の表面電位が変化しても、最
適な検出効率で2次電子の検出を行うことができる電子
ビーム装置の調整方法を実現するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に基づく電子ビー
ム装置の調整方法は、磁極を有し、磁極の下端面より下
方に単一のレンズ磁場を形成する対物レンズを備え、こ
の対物レンズによって電子ビームを集束して試料に照射
すると共に、磁極の下端面より上の位置で該磁極に2次
電子を通過させる開口を設け、磁極の外側に該開口を通
過した2次電子を検出する検出器を設け、磁極の内側で
あって、磁極に設けられた開口の上方に、負の電圧が印
加される減速電極を設け、磁極に設けられた開口の下方
に、正の電圧が印加される加速電極を設け電子ビーム装
置において、減速電極と加速電極に異なった電圧を段階
的に印加し、各電圧印加時の検出器の出力信号を監視
し、最大の出力信号が得られた時の電圧を各電極に印加
するようにしたことを特徴としている。
【0015】本発明では、減速電極と加速電極によって
2次電子を2次電子検出器に導くに際、減速電極と加速
電極に異なった電圧を段階的に印加し、各電圧印加時の
検出器の出力信号を監視し、最大の出力信号が得られた
時の電圧を各電極に印加する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。図3は本発明を実施するための
走査電子顕微鏡の一例を示しており、11は電子銃であ
る。電子銃11から発生した電子ビームEBは、集束レ
ンズ12と対物レンズ13によって試料14上に細く集
束される。また、電子ビームEBは、偏向コイル15,
16によって偏向され、試料14上の電子ビームの照射
位置は走査される。なお、図示していないが、偏向コイ
ル15,16には走査信号発生回路から2次元走査信号
が供給される。
【0017】対物レンズ13は、ヨーク17、内側磁極
18、外側磁極19、コイル20より構成されており、
内側磁極18の下端面に近い位置に開口21が穿たれて
いる。内側磁極18の開口21部分の外側に、外側磁極
19に2次電子検出器22が取り付けられている。2次
電子検出器22はシンチレータと光電子増倍管とを組み
合わせた構造を有しており、円形状のシンチレータの周
囲部分にはリング状の電極が設けられ、その電極には2
次電子を引き寄せる正の電圧が印加される。この電圧値
は数kVから数10kVの範囲から選択される。
【0018】内側磁極18の内側の開口21の上部に
は、ドーナツ状の減速電極23が配置されている。この
減速電極23には、例えば、数Vから数10Vの負の電
圧が印加されており、開口21の上部で内側磁極18に
衝突していた2次電子は、この減速電極23の働きによ
り、開口21を通って検出器22に入射する。
【0019】また、開口21の下方には、ドーナツ状の
加速電極24が配置されている。加速電極26には数1
0Vの正の電圧が印加される。このように構成すること
により、2次電子はほとんど内側磁極18に衝突するこ
となく開口21を通過して検出器22に入射する。な
お、この実施の形態で、加速電極24、減速電極23共
にドーナツ状に限定されるものではなく、円筒状に形成
しても良い。ただし、いずれの場合でも、軸対称の構成
であることが好ましい。
【0020】図4は図3の走査電子顕微鏡における主要
な電気回路部分を示している。2次電子検出器22の検
出信号は、増幅器25によって増幅された後、電子ビー
ムEBの走査と同期した陰極線管26に供給される。ま
た、2次電子検出器22の検出信号は、増幅器25によ
って増幅された後、AD変換器27によってディジタル
信号に変換された後、コンピュータのごとき制御回路2
8に供給される。制御回路28は減速電極23の電源2
9と加速電極24の電源30を制御する。このような構
成の動作は次の通りである。
【0021】上記した構成で、2次電子像を観察する場
合、図示していない走査信号発生回路から所定の走査信
号が偏向コイル15,16に供給され、試料14上の任
意の2次元領域が電子ビームEBによってラスター走査
される。ここで、対物レンズ13は内側磁極18と外側
磁極19の下端面より下方に単一のレンズ磁場が形成さ
れるように構成されており、このレンズ磁場の中に試料
14が配置されている。試料14への電子ビームの照射
によって発生した2次電子は、レンズ磁場により拘束さ
れて上方に向かう。
【0022】ここで、内側磁極18の開口21付近に
は、検出器22の前面に印加された電圧に基づく電界が
形成されている。この電界により試料14から発生し対
物レンズ13内を上方に向かってきた2次電子は、検出
器22方向に曲げられ、そして、2次電子検出器22に
入射して検出される。その検出信号は、増幅器25を介
して偏向コイル15への走査信号と同期した陰極線管2
6に供給され、陰極線管26には試料の任意の領域の2
次電子像が表示される。
【0023】さて、2次電子が通過する開口21と2次
電子検出器22の位置が対物レンズ13の下方にあるた
め、検出器が対物レンズ上方にある場合(例えば図1の
検出器6の配置)に比べ、内側磁極18の下端面付近の
検出器22による電界は強いため、2次電子は検出器2
2方向に効率良く曲げられ、より多くの2次電子が開口
を通って検出器22によって捕獲でき、結果として高画
質の2次電子像を得ることができる。
【0024】また、内側磁極18に穿たれた開口21付
近には磁界が形成され、この磁界は2次電子に対して集
束作用を有することになる。そのため、開口21を通っ
て2次電子検出器22に向かう2次電子は集束され、よ
り効率良く検出器に捕獲されることになる。なお、この
開口21により形成される磁場により集束される2次電
子の軌道を計算すると、開口21を通過して検出器に向
かう2次電子は曲線を辿り、開口21部分で最も高い位
置を通る。その結果、検出器22の中心位置を開口21
の中心位置より下方に配置することにより、開口21を
通過した2次電子を全て検出器22に入射させることが
できる。
【0025】なお、2次電子検出器22を光軸から遠ざ
けること、更に、内側磁極18の開口21により、2次
電子検出器22からの電界を光軸付近で弱めることがで
きる。そのため、試料14に照射される一次電子ビーム
EBが検出器22からの電界で曲げられる角度が小さく
なり、一次電子ビームEBが対物レンズ13の中心付近
を通ることができる。従って、対物レンズ13の軸外収
差が小さくなり、電子ビームの加速電圧を低くしても高
分解能の2次電子像を得ることが可能となる。
【0026】上記したように、試料14からの2次電子
は、対物レンズ13のレンズ磁場によって拘束され、対
物レンズ13の内部を上方に向かう。そして、内側磁極
18の下端面に近い位置に穿たれた開口21による磁界
により集束され、更に、2次電子検出器22の前面に形
成された電界により開口21を通過して2次電子検出器
22に入射する。
【0027】しかしながらこの際、2次電子は、開口2
1部分を上限とする曲線状の軌道を辿るが、2次電子の
一部は開口21の上部の内側磁極18に衝突することが
確認された。このため、内側磁極18の内側の開口21
の上部に減速電極23を配置し、この減速電極23に電
源29から負の電圧を印加している。この結果、開口2
1の上部で内側磁極18に衝突していた2次電子は、こ
の減速電極23の働きにより、開口21を通って検出器
22に入射する。
【0028】また、検出器22からの電界の一次電子ビ
ームEBに対する影響を小さくするためには、開口21
の径を小さくすることが好ましい。しかしながら、開口
21の径を小さくすると、2次電子の一部が開口21の
下部の内側磁極18に衝突する。このため、開口21の
下方に加速電極24を配置し、この加速電極24に電源
30から正の電圧を印加している。
【0029】上記した構成で、試料14の表面電位が変
化すると、2次電子の軌道が変化して検出効率が落ちて
いく。本発明では、試料14の表面電位が変化した場合
に、減速電極23と加速電極24に印加される電圧を最
適なものとし、常に最適な検出効率で2次電子の検出を
行うようにする。
【0030】すなわち、減速電極23と加速電極24に
印加する電圧をステップ状に変化させ、各変化ごとに2
次電子検出器22の検出信号をモニタし、最大の検出信
号が得られたときの電圧を各電極に印加する。このよう
な電極電圧の調整方法を図5のフロー図を参考に説明す
る。
【0031】調整をスタートさせると、まず、加速電極
24に電源30から加速電圧Vaを設定する(ステップ
1)。次に、減速電極23に減速電圧Vrを設定する
(ステップ2)。この状態で検出器22の出力を制御回
路28でモニタする(ステップ3)。次のステップ4で
は、減速電圧Vrの値を1ステップ(ΔVr)づづ変化
させる。
【0032】この結果、減速電極23には、Vr+ΔV
r,Vr+2ΔVr,……,Vr+iΔVr,…,Vr
+nΔVrが順々に設定される。このときの検出器22
の検出出力DR1 ,DR2 ,……,DR1 ,…,DRn
は、制御回路28によってモニタされる。
【0033】ステップ5では、常に得られた検出器22
の出力DR1 と、その一つ前の検出器出力DRi-1 とが
比較される。DRi >DRi-1 である場合には、ステッ
プ4で減速電極23の電圧が1ステップ変化させられる
が、DRi ≦DRi-1 である場合には、検出出力DR
i-1 が得られたの時の、減速電極23に印加された電圧
Vr+(i−1)ΔVrが最大の検出出力が得られたと
きの電圧であるため、この電圧が減速電極23の設定電
圧Vroとされる(ステップ6)。
【0034】次に、電源30から加速電極24に印加さ
れる加速電圧Vaを1ステップ(ΔVa)づづ変化させ
る(ステップ8)。この結果、加速電極24には、Va
+ΔVa,Va+2ΔVa,……,Va+iΔVa,
…,Va+nΔVaが順々に設定される。このときの検
出器22の検出出力DA1 ,DA2 ,……,DAi
…,DAn は、制御回路28によってモニタされる(ス
テップ7)。
【0035】ステップ9では、常に得られた検出器22
の出力DAi と、その一つ前の検出器出力DAi-1 とが
比較される。DAi >DAi-1 である場合には、ステッ
プ7で加速電極24の電圧が1ステップ変化させられる
が、DAi ≦DAi-1 である場合には、検出出力DA
i-1 が得られたの時の、加速電極24に印加された電圧
Va+(i−1)ΔVaが最大の検出出力が得られたと
きの電圧であるため、この電圧が加速電極24の設定電
圧Vaoとされる(ステップ10)。
【0036】このようにして、最適な減速電極23への
設定電圧Vro、すなわち、Vr+(i−1)ΔVr
と、最適な加速電極24への設定電圧Vao、すなわ
ち、Va+(i−1)ΔVaとが制御回路28内のメモ
リに記憶される(ステップ11)。制御回路28は電源
29,30を制御して、記憶された各電圧を各電極に印
加する。
【0037】このような調整を行うことにより、試料1
4の表面電位が変化しても、最大の検出効率で2次電子
の検出を行うことができる。したがって、通常の走査像
観察モードでの電子ビームの走査を行い、検出器22の
検出出力信号を陰極線管26に供給すれば、陰極線管2
6上に像質の優れた走査2次電子像が表示されることに
なる。
【0038】以上本発明の実施の形態を説明したが、本
発明は上記した形態に限定されない。例えば、最初に減
速電極電圧の調整を行い、その後加速電極電圧の調整を
行ったが、その順序は逆であってもよい。また、単磁極
の対物レンズであっても本発明を適用することができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に基づく電
子ビーム装置の調整方法においては、減速電極と加速電
極によって2次電子を2次電子検出器に導くに際、減速
電極と加速電極に異なった電圧を段階的に印加し、各電
圧印加時の検出器の出力信号を監視し、最大の出力信号
が得られた時の電圧を各電極に印加するようにしたの
で、試料の表面電位が変化しても、効率良く2次電子を
検出することができ、高分解能で高画質の走査電子顕微
鏡像を観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の走査電子顕微鏡における対物レンズ部分
と2次電子検出器とを示す図である。
【図2】従来の走査電子顕微鏡における対物レンズ部分
と2次電子検出器とを示す図である。
【図3】本発明が適用される走査電子顕微鏡の構成を示
す図である。
【図4】図3の走査電子顕微鏡における電気回路の構成
を示す図である。
【図5】本発明に基づく方法の一例を説明するためのフ
ロー図である。
【符号の説明】
11 電子銃 12 集束レンズ 13 対物レンズ 14 試料 15,16 偏向コイル 17 ヨーク 18 内側磁極 19 外側磁極 20 コイル 21 開口 22 2次電子検出器 23 減速電極 24 加速電極 25 増幅器 26 陰極線管 27 AD変換器 28 制御回路 29,30 電源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁極を有し、磁極の下端面より下方に単
    一のレンズ磁場を形成する対物レンズを備え、この対物
    レンズによって電子ビームを集束して試料に照射すると
    共に、磁極の下端面より上の位置で該磁極に2次電子を
    通過させる開口を設け、磁極の外側に該開口を通過した
    2次電子を検出する検出器を設け、磁極の内側であっ
    て、磁極に設けられた開口の上方に、負の電圧が印加さ
    れる減速電極を設け、磁極に設けられた開口の下方に、
    正の電圧が印加される加速電極を設けた電子ビーム装置
    において、減速電極と加速電極に異なった電圧を段階的
    に印加し、各電圧印加時の検出器の出力信号を監視し、
    最大の出力信号が得られた時の電圧を各電極に印加する
    ようにした電子ビーム装置の調整方法。
JP9003558A 1997-01-13 1997-01-13 電子ビーム装置の調整方法 Pending JPH10199465A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1022766A1 (en) * 1998-11-30 2000-07-26 Advantest Corporation Particle beam apparatus
JP2007250222A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Hitachi High-Technologies Corp 走査電子顕微鏡

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