JPH10198348A - 往復型アクチュエータの可動部材の検出装置およびこれを用いた自動演奏鍵盤楽器 - Google Patents

往復型アクチュエータの可動部材の検出装置およびこれを用いた自動演奏鍵盤楽器

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JPH10198348A
JPH10198348A JP9005003A JP500397A JPH10198348A JP H10198348 A JPH10198348 A JP H10198348A JP 9005003 A JP9005003 A JP 9005003A JP 500397 A JP500397 A JP 500397A JP H10198348 A JPH10198348 A JP H10198348A
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movable member
plunger
reciprocating
detection
solenoid
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JP9005003A
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Tadaharu Kato
忠晴 加藤
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】往復型アクチュエータの往復型アクチュエータ
を短小化することができ、かつ可動部材が傾いたりその
軸線を中心として回動したりしても、検出精度を良好に
維持する。 【解決手段】グランドピアノのペダル動作をシミュレー
トするソレノイドユニット22において、プランジャ2
4のソレノイド25から突き出した両方の部分に従動部
材45の腕部47,48を固定する。そして、腕部4
7,48の間の長尺部46にグレースケール50を取り
付け、ソレノイドユニット22のハウジング26に固定
したフォトインタラプタ52でグレースケール50を検
出する。グレースケール50は、プランジャ24の往復
軸線を中心とした仮想円柱Cの接平面にほぼ合致するよ
うに向けておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復型アクチュエ
ータの可動部材の変位または速度を検出する装置および
これを用いた自動演奏鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動演奏可能な鍵盤楽器におい
て、実際の演奏者のペダル操作に対応する動作を自動的
に往復型アクチュエータで実行する場合には、この往復
型アクチュエータの可動部材の変位または速度を検出す
る。そして、この検出結果に基づいて、可動部材(プラ
ンジャ)の動作が実際の演奏時のペダル操作と同様にな
るようにフィードバック制御する。
【0003】図1は、従来の自動演奏ピアノに用いられ
ているソレノイドユニットのプランジャの検出装置を示
す。同図に示すように、ソレノイドユニット1は、ボビ
ンにコアが巻回されてなるソレノイド2に、円柱状のプ
ランジャ3を上下に移動可能に挿入することにより構成
されている。ソレノイド2は、その磁路を兼ねたハウジ
ング4に収容されており、ハウジング4は固定部5に固
定されている。ソレノイド2のボビンの上下の外面に
は、プランジャ3の上下の往復移動を案内する軸受6,
7が取り付けられている。
【0004】ソレノイド2から突出したプランジャ3の
上部には、平板状のグレースケール8が取り付けられた
ホルダー9が固定されている。グレースケール8は、プ
ランジャ3の往復軸線を含む平面に合致するように向け
られている。グレースケール8は、透明材料からなり、
黒で着色され、その黒色の濃淡が上下方向に沿って階級
的に変化するようになされている。このグレースケール
8は、固定されたフォトインタラプタ10により検出さ
れるようになっている。
【0005】なお、ホルダー9には、往復軸線方向に沿
って延在する突条11が形成されている。固定部5に
は、凹溝が形成されたガイド12が固定されており、こ
の凹溝に突条11が摺動可能に嵌合されている。これに
より、プランジャ3は、その軸線を中心に回動するのが
規制されている。
【0006】この構成の下、ソレノイド2のコイルの通
電状態を変更すると、プランジャ3は上下方向に移動
し、プランジャ3に従動するグレースケール8の濃淡の
変化がフォトインタラプタ10により検出される。そし
て、フォトインタラプタ10の出力信号に基づいて、プ
ランジャ3の変位または速度がフィードバック制御され
る。
【0007】図2は、従来のプランジャの検出装置の他
の例を示す。同図においては、ハウジング4の下部の外
面に取り付けられた軸受7にリニアポテンショメータ1
3が固定されている。一方、ソレノイド2から突出した
プランジャ3の下部には、スライダ14が固定されてお
り、このリニアポテンショメータ13が、リニアポテン
ショメータ13の抵抗体15に接触させられている。そ
して、プランジャ3の上下動にスライダ14が従動する
ときの、抵抗体15の抵抗の変化が、プランジャ3の変
位として検出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図1および図
2に示す構造においては、ソレノイド2から突出したプ
ランジャ3の上部または下部において、プランジャ3の
検出を行うようにしているため、プランジャ3の長さを
その分大きくしなければならない。この長さは、少なく
ともプランジャ3のストローク分は必要である。また、
プランジャ3が傾く場合には、軸受6,7のいずれか、
または両者の間のどこかを中心とするが、検出の位置
が、プランジャ3の軸線方向においてソレノイド2から
離れているため、プランジャ3が傾くと、検出されるグ
レースケール8またはスライダ14が大きく変位し、検
出精度に直接悪影響を及ぼす。
【0009】しかも、図1の構造では、グレースケール
8は、プランジャ3の往復軸線を含む平面に合致するよ
うに向けられているため、もし、プランジャ3がその軸
線を中心にして回動すると、フォトインタラプタ10の
発光部とグレースケール8との距離が大幅に変化してし
まう。適切に設定されたこの距離が変動すると、光の回
折現象を引き起こすため、グレースケール8を挟んで発
光部の反対にあるフォトインタラプタ10の受光部によ
る検出精度の低下をもたらす。すなわち、グレースケー
ル8の本来の濃淡を検出することができなくなり、検出
結果にはきわめて大きな誤差があることになる。図1に
示すように突条11およびガイド12により、プランジ
ャ3の回動の規制は、一応行われているが、完全に回動
を規制するのは不可能であるし、突条11およびガイド
12の相互の摩擦などにより、長期間の使用により回動
するおそれが大きくなる。
【0010】さらに、図2の構造では、プランジャ3が
傾くと、リニアポテンショメータ13の抵抗体15とス
ライダ14の摩耗を増大させ、その耐久性を著しく低下
させる。これを防止しようとして、リニアポテンショメ
ータ13の内部でプランジャ3の傾きを矯正する措置を
施すことも考えられたが、現在のところ、このような措
置を施すと、検出精度の低下を招く結果に帰している。
【0011】以上の不利益は、例示したような自動演奏
鍵盤楽器のペダル操作に疑似した動作を行わせるソレノ
イドユニット1のプランジャ3では、特に防止するのが
要望されている。これは、プランジャ3の変位または速
度は、検出装置の検出結果に基づいてフィードバック制
御されるため、検出精度が低下すると、プランジャ3が
所望のように移動しなくなり、聴く者に違和感を与えか
ねないからである。
【0012】また、この用途に用いられるソレノイドユ
ニット1のプランジャ3では、特に以上の不利益も大き
い。これは、通常の自動演奏鍵盤楽器では、自動演奏時
に、あたかもペダルの動作に伴って、音の強弱や音の響
きの継続の調整が行われているように見せるため、プラ
ンジャ3の往復移動にペダルが連動するようになされて
いるからである。すなわち、プランジャ3が直進するの
に対して、ペダルは回動するから、両者を連動させるに
は、プランジャ3には、ねじれ力や軸線方向に傾斜した
張力または圧縮力が加わり、これらの力がプランジャ3
の回動や傾斜を引き起こすからである。
【0013】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
のであり、往復型アクチュエータを短小化することがで
き、かつ可動部材が傾いたり、その軸線を中心として回
動したりしても、検出精度を良好に維持することが可能
な往復型アクチュエータの可動部材の検出装置およびこ
れを用いた自動演奏鍵盤楽器を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る往復型アクチュエータの可動部材の検
出装置は、往復型アクチュエータの駆動手段で往復させ
られるとともに、上記駆動手段から往復方向の両端が突
出した可動部材と、上記可動部材の上記駆動手段から突
出した両方の部分にそれぞれ固定された二つの腕部と、
上記往復方向に沿って延在し上記二つの腕部に固定され
た長尺部とを有しており、上記可動部材の移動に伴い従
動する従動部材と、上記長尺部における上記腕部同士の
間の部分の変位または速度を検出する検出手段とを備え
ることを特徴とする。
【0015】本発明によれば、可動部材の駆動手段から
突出した両方の部分にそれぞれ固定された二つの腕部の
間の部分の変位または速度を検出手段で検出するように
した。従って、検出する部分は、可動部材の往復方向に
おいて、駆動手段の範囲に対応する位置にすることがで
きる。換言すれば、検出する部分のために往復型アクチ
ュエータを長くする必要がなく、往復型アクチュエータ
を短小化することが可能である。また、上記のように、
もし可動部材が傾斜する場合は、その支点は駆動手段の
範囲内にある。しかし、本発明の構成によれば、検出手
段により検出される部分は、可動部材の往復方向におい
て、駆動手段の範囲に対応した位置にすることが可能で
ある。可動部材が傾斜したときには、一方の腕部が変位
するが、他方の腕部も逆方向に変位し、両方の腕部の変
位の相殺により、両者の間にある検出部分の変位は、き
わめて少なくなる。従って、可動部材が傾斜しても、検
出精度を良好に維持することが可能である。
【0016】上記構成において、上記検出手段は、上記
可動部材の往復軸線を中心とした円柱の接平面にほぼ合
致する平面状の被検出部と、上記被検出部との相対移動
またはその速度を検出する検出部とを有しており、上記
長尺部における上記腕部同士の間の部分に、上記被検出
部および検出部のいずれか一方が固定され、上記従動部
材から離間した位置に、上記被検出部および検出部のい
ずれか他方が固定されていると好ましい。
【0017】この構成によれば、平面状の被検出部が、
可動部材の往復軸線を中心とした円柱の接平面にほぼ合
致している。従って、被検出部が上記長尺部における腕
部同士の間の部分に固定されていれば、可動部材がその
往復軸線を中心にして回動しても、光学式検出部と被検
出部との距離は、ほとんど変動することがなく、検出精
度を良好に維持することが可能である。なお、逆に検出
部が、上記長尺部における腕部同士の間の部分に固定さ
れている場合にも同様である。
【0018】また、本発明に係る検出装置は、往復型ア
クチュエータの駆動手段で往復させられる可動部材と、
上記可動部材に固定されて上記可動部材の移動に伴い従
動する従動部材と、上記従動部材の変位または速度を検
出する検出手段とを備え、上記検出手段は、上記可動部
材の往復軸線を中心とした円柱の接平面にほぼ合致する
平面状の被検出部と、上記被検出部との相対移動または
その速度を検出する検出部とを有しており、上記従動部
材に、上記被検出部および検出部のいずれか一方が固定
され、上記従動部材から離間した位置に、上記被検出部
および検出部のいずれか他方が固定されているものであ
ってもよい。
【0019】この構成によれば、平面状の被検出部が、
可動部材の往復軸線を中心とした円柱の接平面にほぼ合
致している。従って、被検出部が可動部材に固定された
従動部材固定されていれば、可動部材がその往復軸線を
中心にして回動しても、平面状の被検出部に対し光を照
射する検出部と被検出部との距離は、ほとんど変動する
ことがなく、検出精度を良好に維持することが可能であ
る。なお、逆に検出部が、可動部材に固定されている場
合にも同様である。
【0020】また、本発明に係る自動演奏鍵盤楽器は、
手動演奏時に演奏者に操作されるペダルと、上記ペダル
で作動される作動機構と、自動演奏時に上記作動機構を
作動させる可動部材を有する往復型アクチュエータと、
上記のいずれかに記載の可動部材の検出装置とを備える
ことを特徴とする。
【0021】この自動演奏鍵盤楽器では、可動部材の検
出精度を良好に維持することにより、可動部材の制御も
所望のように行うことが可能であり、聴く者に違和感を
与えるのを防止することが可能である。
【0022】さらに、上記往復型アクチュエータの上記
可動部材が、上記ペダルに連結されている場合には、特
に上記の効果を良好に達成することが可能である。上記
のように、可動部材が直進するのに対して、ペダルは回
動するから、両者が連結されている場合には、可動部材
に、ねじれ力や軸線方向に傾斜した張力または圧縮力が
加わり、これらの力が可動部材の回動や傾斜を引き起こ
すからである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 1.第1実施形態 (1) ソレノイドユニットなどの構成 図3および図4は、本発明の実施形態に係る往復型アク
チュエータの可動部材の検出装置を示す。この検出装置
は、自動演奏可能な鍵盤楽器、具体的にはグランドピア
ノのペダル操作に疑似した動作を行わせるソレノイドユ
ニット(往復型アクチュエータ)21,22のプランジ
ャ(可動部材)23,24の高さ方向の変位を検出する
ために用いられる。
【0024】ソレノイドユニット21,22は、それぞ
れ、グランドピアノのラウドペダルおよびシフトペダル
の操作に対応する動作を行うものであり、図4(B)に
示すようにボビンにコアが巻回されてなるソレノイド
(駆動手段)25と、ソレノイド25のボビンにほぼ上
下に移動可能に挿入された円柱状のプランジャ23,2
4により構成されている。
【0025】ソレノイドユニット21,22のソレノイ
ド25は、軟磁性体で形成された磁路を兼ねるハウジン
グ26に収容されており、ハウジング26は、固定板2
7に固定されている。固定板27は、グランドピアノの
ペダル柱28の背面に取り付けられている。
【0026】この固定板27の上部には、図3に示すよ
うに支持リング29が取り付けられている。そして、支
持リング29には、ソステヌートの突上げロッド31が
挿通させられている。
【0027】さて、固定板27の下方には、ペダルアセ
ンブリ32が配置されており、このペダルアセンブリ3
2には、図中の左方から右方に、ラウドペダル33、ソ
ステヌートペダル34、シフトペダル35が配設されて
いる。図3は、グランドピアノの背面側を示しており、
これらのペダル33〜35は、周知のように、グランド
ピアノの正面側において、演奏者に踏み下げられること
により、揺動するようになっている。
【0028】ラウドペダル33には、突上げロッド36
の下端が連結され、この突上げロッド36の上端は、自
在継手37を介して、ソレノイドユニット21のプラン
ジャ23の下端に連結されている。このプランジャ23
は、ソレノイド25を収容したハウジング26よりも上
下両方の方向に突出している。
【0029】このようにして、ラウドペダル33とプラ
ンジャ23が連結されていることにより、演奏者がラウ
ドペダル33を踏み下げると、突上げロッド36が突き
上げられ、プランジャ23も突き上げられるようになっ
ている。一方、自動演奏時には、ソレノイドユニット2
1のソレノイド25が励磁されることによりプランジャ
23が上昇すると、これに持ち上げられて、ラウドペダ
ル33が揺動する。プランジャ23の上端には、キャプ
スタンスクリュー38が取り付けられており、プランジ
ャ23が上昇すると、このキャプスタンスクリュー38
によりダンパアクション機構(作動機構)が駆動され、
全ての弦に対応するダンパが弦から離れ、演奏者が離鍵
した後でも打弦音が伸びるようになっているとともに、
いずれの鍵に対応する弦が打弦されても大きな音が発生
するようになっている。
【0030】また、ソステヌートペダル34には、突上
げロッド31が連結されており、手動演奏時に演奏者が
ソステヌートペダル34を踏み下げると、突上げロッド
31が突き上げられるようになっている。突上げロッド
31の上端にも、キャプスタンスクリュー39が取り付
けられており、突上げロッド31が突き上げられると、
キャプスタンスクリュー39により、ソステヌートのア
クション機構が駆動され、その駆動の直前に打弦した弦
に対応するダンパが弦から離れて、演奏者が離鍵した後
も、打弦音を伸ばすようになっている。このピアノで
は、ソステヌートのためにはソレノイドユニットが設け
られていないが、このためにもソレノイドユニットを設
けてもよく、そのソレノイドユニットのプランジャの動
作の制御のために後述する検出装置を用いることも可能
である。
【0031】シフトペダル35には、突上げロッド40
の下端が連結され、この突上げロッド40の上端は、自
在継手41を介して、ソレノイドユニット22のプラン
ジャ24の下端に連結されている。このプランジャ24
も、ソレノイド25を収容したハウジング26よりも上
下両方の方向に突出している。
【0032】このようにして、シフトペダル35とプラ
ンジャ24が連結されていることにより、手動演奏時に
演奏者がシフトペダル35を踏み下げると、突上げロッ
ド40が突き上げられ、プランジャ24も突き上げられ
るようになっている。一方、自動演奏時には、ソレノイ
ドユニット22のソレノイド25が励磁されることによ
りプランジャ23が上昇すると、これに持ち上げられ
て、シフトペダル35が揺動する。プランジャ24の上
端にも、キャプスタンスクリュー42が取り付けられて
おり、プランジャ24が上昇すると、このキャプスタン
スクリュー42により、シフト機構(作動機構)が駆動
されて、鍵盤機構が鍵の並び方向に移動し、打弦時に発
生する音が弱まるようになっている。
【0033】さて、上述したように、ソレノイドユニッ
ト21,22のプランジャ23,24は、ソレノイド2
5を収容したハウジング26から突出している。図4
(B)に示すように、ソレノイド25のボビンの上下の
外面には、それぞれ軸受43,44が固定されており、
これらの軸受43,44にプランジャ23,24が案内
されることによって、プランジャ23,24の傾きの発
生が可能な限り抑制されるようになっている。また、図
示は省略するが、プランジャ23,24がその軸線を中
心にして回動するのを可能な限り抑制するように、回り
止めガイドが設けられている。
【0034】(2) プランジャの検出装置の構成 以下、これらのプランジャ23,24の検出装置につい
て説明する。ここでは、説明の簡略のため、ソレノイド
ユニット22のプランジャ24の検出装置について述べ
るが、ソレノイドユニット21のプランジャ23の検出
装置も同様の構成である。
【0035】さて、プランジャ24には、プランジャ2
4の往復移動に伴って従動するように、ほぼコ字形の従
動部材45が取り付けられている。従動部材45は、プ
ランジャ24の往復軸線方向に沿って延在させられた長
尺部46と、長尺部46の上下の端部から垂直に延出し
た二つの腕部47,48とから一体に構成されている。
上記のように、ソレノイド25は軟磁性体からなるハウ
ジング26に収容されているため、ソレノイド25の発
生する磁束がハウジング26から漏れるのが最小限にな
っているが、磁束の影響を受けないように、従動部材4
5は、非磁性体から形成されていると好ましい。
【0036】この従動部材45の上方の腕部47は、ハ
ウジング26から突出したプランジャ24の上方の部分
に固定されており、下方の腕部48は、ハウジング26
から突出したプランジャ24の下方の部分に固定されて
いる。ここで、図4(A)に示すように、腕部47の長
尺部46から離れた端部は、側方に向けて曲折されてお
り、ここには、ほぼC字状の挟持部49が形成されてい
る。具体的には、挟持部49の内側には、ほぼ円形の孔
部が形成されており、挟持部49の側壁の一部が開口さ
せられていることにより、この開口を通じて、孔部には
プランジャ24が嵌入されるようになっている。そし
て、弾性により挟持部49は、プランジャ24を挟持す
るようになっている。また、この弾性を利用して、必要
なときには、挟持部49からプランジャ24を取り外す
ことも可能になっている。なお、下方の腕部48も、同
様に挟持部49によりプランジャ24に固定されてい
る。
【0037】ただし、腕部47,48をプランジャ24
に固定する方式は、上記には限らず、例えばネジで行っ
てもよいし、接着剤により行ってもよい。ソレノイドユ
ニット22などの分解修理のためには、ネジまたは図示
の方式のように、腕部47,48をプランジャ24から
着脱自在にするのが好ましい。また、組立の簡便さや従
動部材45の軽量化のためには、他の取付用の部品を用
いずに、図示のように挟持部49にプランジャ24を嵌
入する方式が最も好ましい。
【0038】図3および図4(B)に示す状態は、ソレ
ノイドユニット22のソレノイド25は励磁されておら
ず、プランジャ24は最も下方に位置しており、下方の
腕部48は、プランジャ24のストローク分よりも下方
の軸受44から離間した位置に取り付けられている。こ
れにより、プランジャ24の上昇時に、腕部48が軸受
44に当接して、その動きを阻害したり、腕部48また
は軸受44が破損したりするのが防止されている。
【0039】さて、このようにして、プランジャ24の
往復移動に従動するようになされた従動部材45の長尺
部46には、非検出部である矩形平板状のグレースケー
ル50が取り付けられている。グレースケール50は、
透明材料からなり、黒で着色され、その黒色の濃淡が上
下方向に沿って黒色から透明まで階級的に変化するよう
になされている。ここで、図4(A)に示すように、グ
レースケール50は、プランジャ24の往復軸線を中心
とした仮想的な円柱Cの側面の接平面に合致するように
向けられている。従って、従動部材45が往復軸線を中
心として回動しても、常に、グレースケール50は円柱
Cの側面上に位置することになる。
【0040】また、ソレノイド25を収容したハウジン
グ26の外側面には、台座51を介してフォトインタラ
プタ52が固定されている。フォトインタラプタ52
は、公知のように発光部と受光部を備え、両者の間に物
体が侵入したときの光のエネルギの変動を検出可能にな
っている。図4(A)に示すように、フォトインタラプ
タ52の溝の内部には、グレースケール50が配置され
ており、その両側に、上記発光部および受光部が配置さ
れている。グレースケール50は、波高部および受光部
を結ぶ線に対して直交するようになされている。
【0041】図4(B)において、線Lは発光部および
受光部の配置された高さを示す。この高さは、ソレノイ
ド25のほぼ中央の高さであって、上下の軸受43,4
4のほぼ中間の高さでもある。
【0042】フォトインタラプタ52の発光部は、平板
状のグレースケール50に対して光を照射し、受光部は
グレースケール50を透過した光を受光し、受光エネル
ギに応じた検出信号を出力するようになっている。従っ
て、受光信号はグレースケール50の濃淡、すなわち往
復移動するプランジャ24の高さ方向の変位を示すもの
となっている。
【0043】受光部で出力される信号は、アナログ信号
のまま、制御処理装置に供給され、この信号に基づいて
制御処理装置では、ソレノイド25に電力を供給する駆
動電力供給部を制御する。この実施形態では、制御処理
装置は、検出信号の変動の時間的変化(プランジャ24
の速度に対応する)に基づいて、プランジャ24の速度
をフィードバック制御するべく、ソレノイド25の電圧
を制御する。これらの制御処理装置および駆動電力供給
部の図示は省略する。
【0044】(3) 実施形態による効果 以上の実施形態では、自動演奏時に、シフト用のソレノ
イドユニット22のソレノイド25のコイルに通電する
と、プランジャ24が上昇して、キャプスタンスクリュ
ー42がシフト機構を駆動し、打弦時に発生する音が弱
まる。また、ラウド用のソレノイドユニット21のソレ
ノイド25のコイルに通電すると、プランジャ23が上
昇して、キャプスタンスクリュー38がダンパアクショ
ン機構を駆動し、打弦時に大きな音を発生させる。ソレ
ノイド25の非通電時には、プランジャ23,24は、
図示の初期位置に戻る。ここで、プランジャ23,24
の上昇速度は、ソレノイド25に供給する電圧により定
まる。
【0045】プランジャ23,24の上昇時には、上記
のように、グレースケール50の濃淡がフォトインタラ
プタ52により検出され、フォトインタラプタ52の検
出信号の変化に基づいて制御処理装置は、ソレノイド2
5の電圧をフィードバック制御し、これによりプランジ
ャ24の速度が制御される。
【0046】さて、図示のソレノイドユニット21,2
2においては、プランジャ23,24は、それぞれ上下
二つの軸受43,44によって案内されるようになって
おり、これによりプランジャ23,24が本来の向きか
ら傾斜するのが可能な限り規制されている。しかし、プ
ランジャ23,24の傾斜を完全に防止することは不可
能である上、長期間の使用により、摩擦や軸受43,4
4の固定のゆるみなどが発生して、傾斜するおそれはま
すます増加する。
【0047】しかも、図3に示すように、プランジャ2
3,24には、それぞれ自在継手37,41などを介し
て、ラウドペダル33またはシフトペダル35が連結さ
れている。これは、プランジャ23,24の移動にペダ
ル33,35を連動させることにより、あたかもペダル
の動作に伴って、音の強弱や音の響きの継続の調整が行
われているように見せるためであるが、プランジャ2
3,24が直進するのに対して、ペダル33,35は回
動するから、プランジャ23,24には、ねじれ力や軸
線方向に傾斜した張力または圧縮力が加わる。このう
ち、傾斜した張力や圧縮力は、プランジャ23,24の
傾斜を引き起こす要因となる。
【0048】図5は、プランジャ23,24が傾斜した
状態を誇張して示す。プランジャ23,24が傾斜する
場合には、その支点は、プランジャ23,24が挿通さ
れたソレノイド25の高さの範囲内にある。従って、プ
ランジャ23,24の往復方向、すなわちほぼ高さ方向
において、検出位置がソレノイド25の範囲からはずれ
ると、グレースケール50は、フォトインタラプタ52
の発光部と受光部との適正距離の位置からはずれてしま
い、光の回折現象を引き起こすため、グレースケール8
の本来の濃淡を検出できなくなり、受光部での検出精度
の低下を招く。
【0049】しかし、この実施形態では、線Lで示すよ
うに、検出位置は、高さ方向においてソレノイド25の
範囲内にし、特に、ソレノイド25の高さの中間位置に
した。このため、実線で示す本来の位置から仮想線で示
す位置にプランジャ24が傾斜しても、グレースケール
50は、フォトインタラプタ52の発光部と受光部との
適正距離の位置からはほとんどずれない。これは、傾斜
により、腕部47が変位しても、腕部48が逆方向に変
位するため、腕部47,48の間にあるグレースケール
50では、変位が相殺されるからである。従って、プラ
ンジャ23,24が傾斜した場合でも、フォトインタラ
プタ52の検出精度を良好に維持することが可能であ
り、これにより、プランジャ23,24の速度制御も適
切に行われ、聴く者に違和感を与えるのが防止される。
【0050】また、プランジャ23,24のソレノイド
25から突出した上下の部分にそれぞれ固定された腕部
47,48の間の部分を検出するようにしたことによ
り、検出する位置は、プランジャ23,24の往復方向
において、ソレノイド25の範囲にすることができてい
る。従って、検出位置を確保するために、プランジャ2
3,24を長くする必要がなく、ソレノイドユニット2
1,22を短小化することが可能である。
【0051】ところで、上記のように、プランジャ2
3,24には、ねじれ力も加わるため、これに起因して
プランジャ23,24は、軸線を中心にして回動するお
それがある。ソレノイドユニット21,22には、図示
しない回り止めガイドが設られており、プランジャ2
3,24がその軸線を中心にして回動するのが可能な限
り抑制されているが、完全に回動を防止するのは、やは
り不可能である。
【0052】しかし、この実施形態では、図4(A)に
示すように、グレースケール50は、プランジャ23,
24の往復軸線を中心とした仮想的な円柱Cの側面の接
平面に合致するように向けられている。従って、従動部
材45が往復軸線を中心として回動しても、常に、グレ
ースケール50は円柱Cの側面上に位置することにな
る。
【0053】図6は、プランジャ23,24が軸線を中
心に回動した状態を誇張して示す。上記の配置のため、
プランジャ23,24が回動してグレースケール50が
実線で示す本来の位置から仮想線で示す位置まで回動し
たとしても、グレースケール50は、フォトインタラプ
タ52の発光部および受光部との適正距離の位置にあ
る。グレースケール50と発光部または受光部との距離
は、グレースケール50がフォトインタラプタ52の発
光部と受光部を結ぶ線から完全にはずれて検出不可能に
ならない限り、大きく変動することがない。従って、プ
ランジャ23,24が回動した場合でも、フォトインタ
ラプタ52の検出精度を良好に維持することが可能であ
り、プランジャ23,24の速度制御も適切に行われ、
聴く者に違和感を与えるのが防止される。
【0054】なお、上述のように、プランジャ23,2
4が傾斜したり回動したりしても、被検出部が、検出部
から適正距離の位置に維持される効果は、フォトインタ
ラプタ52の発光部および受光部の配線に支障がなけれ
ば、上記とは逆に、フォトインタラプタ52を従動部材
45の長尺部46に取り付けて、グレースケール50を
ハウジング26またはその他の固定位置に取り付けた場
合にも達成される。また、この実施形態では、グレース
ケール50は透明材料からなるが、これに限らず、不透
明材料から形成し、反射型の光センサでグレースケール
50を検出するようにしてもよい。
【0055】また、光センサを用いる場合の被検出部と
しては、グレースケール50に限らず、平行なスリット
を多数形成した被検出板や、着色により平行線を多数設
けた被検出板などとし、被検出板においてスリットまた
は平行線をプランジャ23,24の往復方向に沿って平
行に並べて(後述する第2実施形態で使用する被検出板
と同様)、ディジタル処理によりスリットや平行線の検
出回数をカウントして、プランジャ23,24の速度制
御を行うようにしてもよい。さらに、図2に示したよう
なポテンショメータでも同様の効果を達成することが可
能である。
【0056】さらに、上述の実施形態では、検出装置で
検出されたプランジャ24の速度をフィードバック制御
に用いるようにしているが、上述したように、プランジ
ャ24はペダルに連結されているため、検出装置を演奏
者によるペダルの押し下げ速度を検出する装置として用
いてもよい。つまり、この検出装置を用いて。演奏者に
よる演奏時のペダルの押し下げ速度を自動演奏のための
データとして記録して、もよい。
【0057】2.第2実施形態 次に、図7および図8を参照して、本発明の第2実施形
態を説明する。これらの図において、第1の実施形態と
共通する構成要素には同一の符号を付けてその説明を省
略する。まず、この実施形態においては、第1の実施形
態と同様に従動部材45がソレノイドユニット21,2
2のプランジャ23,24にそれぞれ取り付けられてい
る。そして、各従動部材45の長尺部46には、被検出
部である矩形平板状の被検出板60が固定されている。
【0058】しかし、被検出板60は、プランジャ2
3,24の往復軸線を含む平面にほぼ合致するように向
けられている。また、被検出板60は、第1実施形態の
グレースケール50とは異なり、平行なスリットを等間
隔で多数形成した被検出板、または着色により平行線を
等間隔で多数設けた被検出板60である。スリットまた
は平行線は、被検出板60において、プランジャ23,
24の往復方向に沿って平行に並べられている。
【0059】そして、被検出板60を検出するフォトイ
ンタラプタ62が、ソレノイドユニット21,22から
離間した位置にある固定部61(図8参照)に固定され
ている。フォトインタラプタ62は、公知のように発光
部と受光部を備え、両者の間に物体が侵入したときの光
のエネルギの変動を検出可能になっている。図8(A)
に示すように、フォトインタラプタ62の溝の内部に
は、被検出板60が配置されており、その両側に、上記
発光部および受光部が配置されている。被検出板60
は、波高部および受光部を結ぶ線に対して直交するよう
になされている。図8(B)において、線Lは発光部お
よび受光部の配置された高さを示す。この高さは、ソレ
ノイド25のほぼ中央の高さであって、上下の軸受4
3,44のほぼ中間の高さでもある。
【0060】フォトインタラプタ62の発光部は、平板
状の被検出板60に対して光を照射し、受光部は被検出
板60を透過した光を受光し、受光エネルギに応じた検
出信号を出力するようになっている。従って、受光信号
は被検出板60のスリットもしくは平行線の有無を示す
ものとなっている。
【0061】受光部が出力した受光信号は、第1実施形
態と同様に、プランジャ23,24の速度制御のため
に、制御処理装置に供給される。ただし、制御処理装置
に供給される前に、受光信号は、アナログ信号からディ
ジタル信号に変換されるようになっており、制御処理装
置は、ディジタル変換された受光信号を用いて、フォト
インタラプタ62が受光状態もしくは遮光状態にある時
間、あるいは受光状態から遮光状態もしくは遮光状態か
ら受光状態になるタイミングなどを求めることにより、
プランジャ23,24の速度を得る。
【0062】さて、この実施形態では、被検出板60
は、プランジャ23,24の往復軸線を含む平面にほぼ
合致しているため、プランジャ23,24が回動する
と、被検出板60は、フォトインタラプタ62の発光部
および受光部との適正距離の位置からずれてしまう。し
かしながら、上記のように、被検出板60には、スリッ
トまたは線が設けられており、これらのスリットまたは
線を表す受光信号は、ディジタル変換されるようになっ
ているため、被検出板60の位置の変動による検出精度
への悪影響は少ない。
【0063】また、この実施形態では、線Lで示すよう
に、検出位置は、高さ方向においてソレノイド25の範
囲内にし、特にソレノイド25の高さの中間位置にした
ため、プランジャ23,24の傾斜に対しては、第1実
施形態と同様に、被検出板60の変位が抑制されるから
(図5参照)、フォトインタラプタ62の検出精度を良
好に維持することが可能であり、これによりプランジャ
23,24の速度制御も適切に行われ、聴く者に違和感
を与えるのが防止される。さらに、検出位置を確保する
ために、プランジャ23,24を長くする必要がなく、
ソレノイドユニット21,22を短小化することが可能
である。なお、ここで使用する検出手段は、フォトイン
タラプタ62に限定されず、反射型の光センサであって
もよい。
【0064】3.第3実施形態 上述の第1および第2実施形態では、線Lで示すよう
に、検出位置を高さ方向におけるソレノイド25の範囲
内、特にソレノイド25の高さの中間位置にしている
が、検出位置をソレノイド25の範囲よりも上方または
下方にし、かつ、図4(A)に示すように、被検出部
(上述のいずれの種類でもよい)が、プランジャ24の
往復軸線を中心とした仮想的な円柱Cの側面の接平面に
合致するように向けるようにすることも考えられる。
【0065】例えば、図1(B)に示すように、グレー
スケール50または被検出板をプランジャ24のソレノ
イドから上方に突出した部分に固定しながらも、被検出
板の向きは図1(B)に示すようなプランジャ24の軸
線を含む平面上にするのではなく、図4(A)に示すよ
うなプランジャ24の往復軸線を中心とした仮想的な円
柱Cの側面の接平面に合致するようにするのである。こ
の場合、プランジャに固定して被検出板を保持する従動
部材は、上述の実施形態での従動部材45のようなもの
に限られず、いかなる形状であってもよい。検出部(例
えばフォトインタラプタ)は、ソレノイド25から離れ
た位置に固定すればよい。
【0066】この実施形態では、プランジャ24の傾斜
に対して検出精度を良好に維持する効果およびプランジ
ャ24の短小化の効果は薄れるが、プランジャ24が往
復軸線を中心として回動しても、常に、グレースケール
50は円柱Cの側面上に位置することになるから、この
回動に対して検出精度を良好に維持する効果は達成され
る。
【0067】4.他の変更例 以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は
上記実施形態に限定されるのではなく、以下のように様
々な変更が可能である。 (1) 本発明は、上記のようにグランドピアノのペダ
ル動作をシミュレートする往復型アクチュエータに限ら
ず、アップライトピアノのペダル動作をシミュレートす
る往復型アクチュエータにも応用することができる。ま
た、チェンバロ、チェレスタ、オルガン等、あらゆる鍵
盤楽器のペダル動作をシミュレートする往復型アクチュ
エータにも適用することができる。
【0068】(2) 上記の実施形態では、ペダルと作
動機構との間にソレノイドユニット21,22のプラン
ジャ23,24が介在させられており、プランジャ2
3,24がペダルに連結されているが、これ以外の位置
に、プランジャ23,24を配置して、プランジャ2
3,24で作動機構を駆動するようにしてもよい。この
場合、プランジャ23,24は、ペダルに連結しなくて
もよい。また、プランジャ23,24の往復軸線が例え
ば水平になるように、ソレノイドユニット21,22を
配置してもよい。
【0069】(3) 本発明は、往復型アクチュエータ
の可動部材を検出するのであれば、ソレノイドユニット
のプランジャに限らず、油圧式または空気圧式のシリン
ダの検出にも応用することが可能である。ただし、制御
の追従性の観点からは、ソレノイドユニットのように、
電磁駆動するアクチュエータに用いるのが好適である。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
往復型アクチュエータを短小化することができる。ま
た、往復型アクチュエータの可動部材が傾いたりその軸
線を中心として回動したりしても、検出精度を良好に維
持することが可能である。従って、鍵盤楽器のペダル動
作をシミュレートする往復型アクチュエータの可動部材
の検出に適用することにより、可動部材の制御も良好に
行うことが可能であり、聴く者に違和感を与えるのを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の往復型アクチュエータの可動部材の検
出装置の一例を示す図であって、(A)はその平面図、
(B)は側面図である。
【図2】 従来の往復型アクチュエータの可動部材の検
出装置の他の例を示す側面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態に係る往復型アクチュ
エータの可動部材の検出装置を示す正面図である。
【図4】 第1実施形態に係る検出装置を示す図であっ
て、(A)はその平面図、(B)は側面図である。
【図5】 第1実施形態に係る往復型アクチュエータが
傾斜したときを誇張して示す側面図である。
【図6】 第1実施形態に係る往復型アクチュエータの
可動部材がその往復軸線を中心に回動したときを誇張し
て示す平面図である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る往復型アクチュ
エータの可動部材の検出装置を示す正面図である。
【図8】 第2実施形態に係る検出装置を示す図であっ
て、(A)はその平面図、(B)は側面図である。
【符号の説明】
21,22…ソレノイドユニット(往復型アクチュエー
タ)、23,24…プランジャ(可動部材)、25…ソ
レノイド(駆動手段)、26…ハウジング、27…固定
板、32…ペダルアセンブリ、33…ラウドペダル、3
4…ソステヌートペダル、35…シフトペダル、43,
44…軸受、45…従動部材、46…長尺部、47,4
8…腕部、49…挟持部、50…グレースケール(被検
出部)、52…フォトインタラプタ(検出部)、60…
被検出板(被検出部)、62…フォトインタラプタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復型アクチュエータの駆動手段で往復
    させられるとともに、上記駆動手段から往復方向の両端
    が突出した可動部材と、 上記可動部材の上記駆動手段から突出した両方の部分に
    それぞれ固定された二つの腕部と、上記往復方向に沿っ
    て延在し上記二つの腕部に固定された長尺部とを有して
    おり、上記可動部材の移動に伴い従動する従動部材と、 上記長尺部における上記腕部同士の間の部分の変位また
    は速度を検出する検出手段とを備えることを特徴とする
    往復型アクチュエータの可動部材の検出装置。
  2. 【請求項2】 上記検出手段は、上記可動部材の往復軸
    線を中心とした円柱の接平面にほぼ合致する平面状の被
    検出部と、 上記被検出部との相対移動またはその速度を検出する検
    出部とを有しており、上記長尺部における上記腕部同士
    の間の部分に、上記被検出部および検出部のいずれか一
    方が固定され、 上記従動部材から離間した位置に、上記被検出部および
    検出部のいずれか他方が固定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の往復型アクチュエータの可動部材の
    検出装置。
  3. 【請求項3】 往復型アクチュエータの駆動手段で往復
    させられる可動部材と、 上記可動部材に固定されて上記可動部材の移動に伴い従
    動する従動部材と、 上記従動部材の変位または速度を検出する検出手段とを
    備え、 上記検出手段は、上記可動部材の往復軸線を中心とした
    円柱の接平面にほぼ合致する平面状の被検出部と、上記
    被検出部との相対移動またはその速度を検出する検出部
    とを有しており、 上記従動部材に、上記被検出部および検出部のいずれか
    一方が固定され、 上記従動部材から離間した位置に、上記被検出部および
    検出部のいずれか他方が固定されていることを特徴とす
    る往復型アクチュエータの可動部材の検出装置。
  4. 【請求項4】 手動演奏時に演奏者に操作されるペダル
    と、 上記ペダルで作動される作動機構と、 自動演奏時に上記作動機構を作動させる可動部材を有す
    る往復型アクチュエータと、 請求項1ないし3のいずれかに記載の可動部材の検出装
    置とを備えることを特徴とする自動演奏鍵盤楽器。
  5. 【請求項5】 上記往復型アクチュエータの上記可動部
    材は、上記ペダルに連結されていることを特徴とする請
    求項4に記載の自動演奏鍵盤楽器。
JP9005003A 1997-01-14 1997-01-14 往復型アクチュエータの可動部材の検出装置およびこれを用いた自動演奏鍵盤楽器 Pending JPH10198348A (ja)

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JP9005003A JPH10198348A (ja) 1997-01-14 1997-01-14 往復型アクチュエータの可動部材の検出装置およびこれを用いた自動演奏鍵盤楽器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7786368B2 (en) 2003-12-26 2010-08-31 Yamaha Corporation Actuator unit for performance operator, keyboard musical instrument and actuator unit assembly
JP2011107287A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Yamaha Corp 演奏操作子の駆動装置

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