JPH10195916A - 多関節建設機械の制御装置 - Google Patents

多関節建設機械の制御装置

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JPH10195916A
JPH10195916A JP395597A JP395597A JPH10195916A JP H10195916 A JPH10195916 A JP H10195916A JP 395597 A JP395597 A JP 395597A JP 395597 A JP395597 A JP 395597A JP H10195916 A JPH10195916 A JP H10195916A
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JP
Japan
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boom
pilot pressure
signal
pressure
continuous operation
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Application number
JP395597A
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English (en)
Inventor
Yusuke Kajita
勇輔 梶田
Junichi Hosono
純一 細野
Kazuhiro Sunamura
和弘 砂村
Toichi Hirata
東一 平田
Ei Takahashi
詠 高橋
Mitsuo Sonoda
光夫 園田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2ブームの先端を高く上げる操作をすると
き、作業フロント先端の速度を大きく変化させることな
く、簡単な操作で第2ブームの先端を高く上げる。 【解決手段】 第1ブーム操作レバー装置16のみを操
作し、第1ブーム4が上げエンド近傍に達すると、コン
トローラ23で、第1ブーム4が上がるにしたがって低
下する第1ブーム4の補正目標パイロット圧Pa1u′が
求められ、電磁減圧弁24で、この大きさのパイロット
圧が得られるように第1ブーム上げパイロット圧Pbi1
が減圧されて第1ブーム流量制御弁13に導かれる。ま
た、コントローラ23で、第1ブーム上げパイロット圧
Pbi1から補正目標パイロット圧Pa1u′を減じて第2ブ
ーム5の連続動作目標パイロット圧Pa2u′が求めら
れ、電磁減圧弁25で、この大きさの第2ブーム5の連
続動作パイロット圧が生成され、これがシャトル弁20
で選択されて第2ブーム流量制御弁14に導かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2ピースブームを
含む多関節型の作業フロントを備えた多関節建設機械の
制御装置に係わり、特に第2ブームの操作を容易にする
多関節建設機械の制御装置に関する
【0002】
【従来の技術】従来の多関節建設機械の制御装置として
は、特開昭62−33937号公報に記載のものがあ
る。この制御装置が適用される多関節建設機械は、第1
ブーム、第2ブーム、アーム及びバケットからなる2ピ
ースブーム型作業機であり、この制御装置は、第1ブー
ムを操作する操作レバーに設けられたスイッチにより自
動モードが選択されると、上部旋回体を操作する操作レ
バーを操作するだけで、第1ブーム、アームを操作する
操作レバーや第2ブームを操作する操作ペダルを操作し
なくても、第2ブーム先端の軌跡が制御されて直線側溝
掘りを簡単かつ適確に行うことができる。また、スイッ
チにより自動モードが選択されないときは、第2ブーム
は、操作ペダルの操作に応じて上下方向に動き、第1ブ
ームやアームはこれらに係わる操作レバーの操作に応じ
てそれぞれ上下方向に動く。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。
【0004】第1ブーム、第2ブーム、アーム及びバケ
ットからなる2ピースブーム型作業機の特徴として、第
1ブームに対する第2ブームの角度を約90゜にするよ
うな姿勢とすることで、手元、すなわち車体近辺の作業
を容易に行うことが可能となる(図6参照)。ところ
が、この状態から第2ブームの姿勢を変えず第1ブーム
を上昇させると、アームをダンプしてもバケットの高さ
を確保することができなくなる(図7参照)。このた
め、バケットを充分な高さとするためには(図8参
照)、オペレータは第1ブーム上げのレバー操作に加
え、第2ブーム上げを行うペダル操作を別に行わなくて
はならず、操作上煩わしく、バケットの高さを確保する
ための操作を簡単に行うことができない。また、第1ブ
ームが上げエンドに達したときや、第2ブーム上げを開
始したときに、バケットの速度が変わりやすく、バケッ
トが揺れ、バケットの中の土砂等がこぼれてしまうなど
の問題がある。
【0005】また、フロント装置の旋回半径を最小にす
るいわゆる最小旋回姿勢にフロント装置を移行させる場
合でも(図9参照)、第1ブーム上げのレバー操作を行
ってから、第2ブーム上げのペダルを操作をしなければ
ならず、同じく操作上煩わしく、バケットの高さを確保
するための操作を簡単に行うことができない。また、こ
の場合もバケットが揺れ、バケットの中の土砂等がこぼ
れてしまうなどの問題がある。
【0006】本発明の目的は、第2ブームの先端を高く
上げる操作をするとき、作業フロント先端の速度を大き
く変化させることなく、簡単な操作で第2ブームの先端
を高く上げることができる多関節建設機械の制御装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、建設機械
本体と、建設機械本体に回動可能に取り付けられた第1
ブーム、この第1ブームに回動可能に取り付けられた第
2ブーム、この第2ブームに回動可能に取り付けられた
アームを含む作業フロントと、前記第1ブームを駆動す
る第1ブームシリンダ、前記第2ブームを駆動する第2
ブームシリンダ、前記アームを駆動するアームシリンダ
と、前記第1ブームシリンダの駆動を制御する第1ブー
ム流量制御弁と、前記第2ブームシリンダの駆動を制御
する第2ブーム流量制御弁と、前記第1ブームの速度を
指令する第1ブーム操作手段とを備えた多関節建設機械
の制御装置において、前記第1ブームの位置を検出する
第1ブーム検出手段と、前記第1ブーム検出手段からの
信号を入力し、前記第1ブームが所定の位置に達する
と、前記第1ブームの速度が減じるよう前記第1ブーム
操作手段の指令信号を補正し、この補正した指令信号を
前記第1ブーム流量制御弁への出力指令信号とすると共
に、前記第2ブームの連続動作指令信号を生成し、これ
を前記第2ブーム流量制御弁の出力指令信号とする信号
処理手段とを備える構成とする。
【0008】以上のように構成した本発明においては、
第1ブームが所定の位置に達すると、信号処理手段は第
2ブームの連続動作指令信号を生成し、これを第2ブー
ム流量制御弁の出力指令信号とするので、第1ブーム操
作手段の操作のみで第1ブームに連続して第2ブームも
上がることとなり、簡単な操作で第2ブームの先端を高
く上げることができる。また、信号処理手段は、第2ブ
ームの連続動作指令指令信号を生成するとき、第1ブー
ムの速度を減じるよう第1ブーム操作手段の指令信号を
補正するので、第1ブームに連続して第2ブームを上げ
るときの作業フロント先端の速度変化が低減し、作業フ
ロントをスムーズに動かすことができる。
【0009】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記信号処理手段は、前記第1ブームの速度が減じつつ
前記第2ブームの速度が増加するよう前記連続動作指令
信号を生成するものとする。
【0010】これにより、第1ブームの減速に合わせて
第2ブームが増速するので、作業フロント先端の速度変
化は更に低減し、よりスムーズに作業フロントを動かす
ことができる。
【0011】(3)また、上記(1)において、好まし
くは、前記信号処理手段は、前記第1ブームが上げエン
ド近傍に達すると前記第1ブーム操作手段の指令信号の
補正及び第2ブームの連続動作指令信号の生成を行うも
のとする。
【0012】これにより、第1ブーム上げに連続した第
2ブーム上げは第1ブームが上げエンド近傍に達すると
行われるので、第1ブーム上げから第2ブーム上げへの
移行がスムーズに行え、作業フロント先端の速度変化を
より小さくできる。
【0013】(4)更に、上記(1)において、好まし
くは、前記信号処理手段は、前記第1ブーム操作手段の
指令信号により前記第2ブームが動かされるよう前記連
続動作指令信号を生成するものとする。
【0014】これにより、第2ブームは第1ブームの速
度に応じた速度で動くので、作業フロント先端の速度変
化は更に低減し、よりスムーズに作業フロントを動かす
ことができる。
【0015】(5)また、上記(1)において、好まし
くは、前記第1ブーム操作手段は指令信号として操作パ
イロット圧を出力する油圧パイロット方式であり、前記
信号処理手段は、前記第1ブーム操作手段の操作パイロ
ット圧を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段と
第1ブーム検出手段からの信号を入力し、前記第1ブー
ムが所定の位置に達すると、前記第1ブームの速度が減
じるよう前記第1ブームの補正目標パイロット圧を演算
し第1電気信号を出力すると共に、前記第2ブームの連
続動作目標パイロット圧を演算し第2電気信号を出力す
るコントローラと、前記第1電気信号により駆動され、
前記第1ブーム操作手段の操作パイロット圧を減圧する
第1電磁減圧弁と、前記第2電気信号により駆動され、
前記第2ブームの連続動作指令信号として連続動作パイ
ロット圧を生成する第2電磁減圧弁とを有するものとす
る。
【0016】これにより、第1ブーム操作手段を油圧パ
イロット方式にしたものにおいて、上記(1)の作用が
得られる。
【0017】(6)更に、上記(1)において、前記第
1ブーム操作手段は指令信号として電気信号を出力する
電気レバー方式であり、前記信号処理手段は、前記第1
ブーム操作手段の電気信号と第1ブーム検出手段からの
信号を入力し、前記第1ブームが所定の位置に達する
と、前記第1ブームの速度が減じるよう前記第1ブーム
の補正目標パイロット圧を演算し第1電気信号を出力す
ると共に、前記第2ブームの連続動作目標パイロット圧
を演算し第2電気信号を出力するコントローラと、前記
第1電気信号により駆動され、前記第1ブーム流量制御
弁への出力指令信号としてパイロット圧を生成する第1
電磁減圧弁と、前記第2電気信号により駆動され、前記
第2ブームの連続動作指令信号として連続動作パイロッ
ト圧を生成する第2電磁減圧弁とを有していてもよい。
【0018】これにより、第1ブーム操作手段を電気レ
バー方式にしたものにおいて、上記(1)の作用が得ら
れる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0020】まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図
9により説明する。図1において、本実施形態における
多関節建設機械の制御装置は作業フロント2を備えた油
圧ショベル1に設けられており、作業フロント2は、油
圧ショベル1の本体の一部である上部旋回体3に上下方
向に回動可能に取り付けられた第1ブーム4と、この第
1ブーム4に上下方向に回動可能に取り付けられた第2
ブーム5と、この第2ブーム5に上下方向に回動可能に
取り付けられたアーム6と、このアーム6に上下方向に
回動可能に取り付けられた作業装置、例えばバケット7
とで構成されている。また、第1ブーム4は第1ブーム
シリンダ8で駆動され、第2ブーム5は第2ブームシリ
ンダ9で駆動され、アーム6はアームシリンダ10で駆
動され、バケット7はバケットシリンダ11で駆動され
る。更に、上部旋回体3は図示しない旋回モータにより
駆動される。
【0021】また、本実施形態における多関節建設機械
の制御装置は、油圧源12から第1ブームシリンダ8に
供給される圧油の流量と流れ方向を切り換え制御するこ
とによって第1ブームシリンダ8の駆動を制御する第1
ブーム流量制御弁13と、油圧源12から第2ブームシ
リンダ9に供給される圧油の流量と流れ方向を切り換え
制御よって第2ブームシリンダ9の駆動を制御するする
第2ブーム流量制御弁14と、操作レバー16aの操作
量に応じた操作パイロット圧を生成し、第1ブーム4の
速度及び方向を指令する第1ブーム操作レバー装置16
と、操作レバー17aの操作量に応じた操作パイロット
圧を生成し、第2ブーム5の速度及び方向を指令する第
2ブーム操作レバー装置17と、第1ブーム操作レバー
装置16で生成された操作パイロット圧のうち第1ブー
ム4を上げるよう指令する第1ブーム上げパイロット圧
Pbi1を検出する圧力センサ21と、第1ブーム4が地
面に対してなす第1ブーム角度θ(図1参照)を検出す
る角度センサ22と、圧力センサ21及び角度センサ2
2からの信号を入力し、第1ブーム5の補正目標パイロ
ット圧Pa1u′と第2ブーム5の連続動作目標パイロッ
ト圧Pa2u′とを演算しそれぞれ対応する電気信号を出
力するコントローラ23と、コントローラ23からの第
1ブーム5の補正目標パイロット圧Pa1u′に対応する
電気信号により駆動され、第1ブーム操作レバー装置1
6で生成された第1ブーム上げパイロット圧Pbi1を減
圧する電磁減圧弁24と、コントローラ23からの第2
ブーム5の連続動作目標パイロット圧Pa2u′に対応す
る電気信号により駆動され、第2ブーム5の連続動作パ
イロット圧を生成する電磁減圧弁25と、第2ブーム操
作レバー装置17で生成された操作パイロット圧のうち
第2ブーム5を上げるよう指令する第2ブーム上げパイ
ロット圧と電磁減圧弁25からの第2ブーム5の連続動
作パイロット圧のうち高圧側を選択し、第2ブーム流量
制御弁14に出力するシャトル弁20とを有している。
【0022】第1ブーム操作レバー装置16は、パイロ
ットライン60を介してパイロット油圧源15と接続し
ており、操作レバー16aを図示A方向に傾けると、第
1ブーム4を上げるように指令する第1ブーム上げパイ
ロット圧が生成され、操作レバー16aを図示B方向に
傾けると、第1ブーム4を下げるよう指令する第1ブー
ム下げパイロット圧が生成される。
【0023】第1ブーム操作レバー装置16で生成され
た第1ブーム上げパイロット圧は、電磁減圧弁24が設
けられたパイロットライン60aを介して第1ブーム流
量制御弁13のパイロット操作部13aに導かれる。こ
れにより第1ブーム流量制御弁13は第1ブームシリン
ダ8のボトム側に圧油を供給する位置に切り換わり、第
1ブーム4が上げ方向に回動する。一方、第1ブーム操
作レバー装置16で生成された第1ブーム下げパイロッ
ト圧は、パイロットライン60bを介して第1ブーム流
量制御弁13のパイロット操作部13bに導かれる。こ
れにより第1ブーム流量制御弁13は第1ブームシリン
ダ8のロッド側に圧油を供給する位置に切り換わり、第
1ブーム4が下げ方向に回動する。ここで、第1ブーム
流量制御弁13のパイロット操作部13a,13bに導
かれるパイロット圧が大きいほど、第1ブームシリンダ
8に供給される圧油の流量が増大し、第1ブーム4が速
く回動する。
【0024】第2ブーム操作レバー装置17は、パイロ
ットライン60,61を介してパイロット油圧源15と
接続しており、操作レバー17aを図示A方向に傾ける
と第2ブーム5を上げるよう指令する第2ブーム上げパ
イロット圧が生成され、操作レバー17aを図示B方向
に傾けると第2ブーム5を下げるよう指令する第2ブー
ム下げパイロット圧が生成される。
【0025】電磁減圧弁25は、パイロットライン60
から分岐し、シャトル弁20に接続するパイロットライ
ン62に設けられている。
【0026】第2ブーム操作レバー装置17で生成され
た第2ブーム上げパイロット圧は、電磁減圧弁25で生
成された第2ブーム5の連続動作パイロット圧と共に、
それぞれパイロットライン61a,62を介してシャト
ル弁20に導かれ、高圧側のパイロット圧が選択されて
パイロットライン63を介して第2ブーム流量制御弁1
4のパイロット操作部14aに導かれる。これにより第
2ブーム流量制御弁14は第2ブームシリンダ9のロッ
ド側に圧油を供給する位置に切り換わり、第2ブーム5
が上げ方向に回動する。一方、第2ブーム操作レバー装
置17で生成された第2ブーム下げパイロット圧は、パ
イロットライン61bを介して第2ブーム流量制御弁1
4のパイロット操作部14bに導かれる。これにより第
2ブーム流量制御弁14は第2ブームシリンダ9のボト
ム側に圧油を供給する位置に切り換わり、第2ブーム5
が下げ方向に回動する。ここで、第2ブーム流量制御弁
14のパイロット操作部14a,14bに導かれるパイ
ロット圧が大きいほど、第2ブームシリンダ9に供給さ
れる圧油の流量が増大し、第2ブーム5が速く回動す
る。
【0027】コントローラ23の処理機能を図2により
説明する。図2において、コントローラ23は、圧力セ
ンサ21で検出された第1ブーム上げパイロット圧Pbi
1の信号を入力するパイロット圧入力部200と、角度
センサ22で検出された第1ブーム角度θの信号を入力
する第1ブーム角度入力部201と、これら第1ブーム
上げパイロット圧Pbi1と第1ブーム角度θから、第1
ブーム4の補正目標パイロット圧Pa1u′と第2ブーム
5の連続動作目標パイロット圧Pa2u′を演算する目標
パイロット圧演算部202と、第1ブーム上げパイロッ
ト圧Pbi1を減圧し、目標パイロット圧演算部202で
求めた第1ブーム4の補正目標パイロット圧Pa1u′と
同じ大きさにするように電磁減圧弁24を駆動する電気
信号を求め、電磁減圧弁24のソレノイド部24aに出
力し、また目標パイロット圧演算部202で求めた第2
ブーム5の連続動作目標パイロット圧Pa2u′と同じ大
きさのパイロット圧が電磁減圧弁25で生成されるよう
に電磁減圧弁25を駆動する電気信号を求め、電磁減圧
弁25のソレノイド部25aに出力する出力部203と
を有している。
【0028】目標パイロット演算部202における第1
ブーム4の補正目標パイロット圧Pa1u′と第2ブーム
5の連続動作目標パイロット圧Pa2u′の演算について
図3及び図4を用いて以下に説明する。
【0029】図3において、まず、判定部202aで、
第1ブーム角度入力部201からの第1ブーム角度θに
より、第1ブーム4が上げエンド近傍(以下、減速領域
という)にあるかどうかが判定される。具体的には、第
1ブーム角度θが、第1ブームシリンダ8がシリンダエ
ンドに達したときの第1ブーム角度θである上げエンド
角θ1(例えば90度)からその近傍の所定の第1ブー
ム角度θ0(例えば、72度)までの範囲内にあるかど
うかで判定される。そして、第1ブーム4が減速領域に
なければ、演算部202bで第1ブーム4の補正目標パ
イロット圧Pa1u′を最大値Pbmaxとし、演算部202
cで第2ブーム5の連続動作目標パイロット圧Pa2u′
を0とする。
【0030】一方、第1ブーム4が減速領域にあれば、
補正係数演算部202dで、図4に示す関係を用いて角
度センサ22で検出された第1ブーム角度θから補正係
数Kを求め、乗算部202eで、パイロット圧入力部2
00からの第1ブーム上げパイロット圧Pbi1に補正係
数Kを乗じた値Pbe1を第1ブーム4の補正目標パイロ
ット圧Pa1u′とし、減算部202fで、第1ブーム上
げパイロット圧Pbi1から第1ブーム4の補正目標パイ
ロット圧Pa1u′を減じた値Pbe2を第2ブーム5の連続
動作目標パイロット圧Pa2u′とする。これにより、第
1ブーム4が上がるにしたがって、第1ブーム4の補正
目標パイロット圧Pa1u′は低下し、第2ブーム5の連
続動作目標パイロット圧Pa2u′は増加する。
【0031】次に、コントローラ23における処理内容
を図3に示すフローチャートにより説明する。
【0032】まず、パイロット圧入力部200に圧力セ
ンサ21から信号が入力され、第1ブーム角度入力部2
01に角度センサ22から信号が入力される(ステップ
100)。次に、目標パイロット圧演算部202で、第
1ブーム4が減速領域にあるかどうかが判定され(ステ
ップ101)、第1ブーム4が減速領域になければ、第
1ブーム4の補正目標パイロット圧Pa1u′は最大値Pb
maxとされ、第2ブーム5の連続動作目標パイロット圧
Pa2u′は0とされ(ステップ102)、第1ブーム4
が減速領域にあれば、第1ブーム4の補正目標パイロッ
ト圧Pa1u′はPbe1とされ、第2ブーム5の連続動作目
標パイロット圧Pa2u′はPbe2とされる(ステップ10
3)。次に、出力部203で、目標パイロット圧演算部
202で求めた第1ブーム4の補正目標パイロット圧P
a1u′と第2ブーム5の連続動作目標パイロット圧Pa2
u′に対応する電気信号をそれぞれ求め、電磁減圧弁2
4,25のソレノイド部24a,25aにそれぞれ出力
する(ステップ104)。
【0033】本実施形態の動作を図6〜図9を用いて以
下に説明する。
【0034】一般的に、第1ブーム、第2ブーム、アー
ム及びバケットからなる2ピースブーム型作業機におい
ては、手元、すなわち車体近辺の作業を容易に行うため
に、図6に示すような第1ブーム4に対する第2ブーム
5の角度を約90゜にするような姿勢がとられ、この状
態から第2ブーム5の姿勢を変えず第1ブーム4上昇さ
せると、図7に示すようにアーム6をダンプしてもバケ
ット7の高さを確保することができなくなるため、図8
に示すようにバケット7を充分な高さとするためには、
第1ブーム4及び第2ブーム5を上げる必要がある。ま
た、図9に示すようにフロント装置の旋回半径を最小に
するいわゆる最小旋回姿勢にフロント装置を移行させる
場合でも、同様に、第1ブーム4及び第2ブーム5を上
げる必要がある。
【0035】上記のようにバケット7の高さを確保した
り作業フロントを最小旋回姿勢に移行させる操作をする
とき、本実施形態においては、第2ブーム操作レバー装
置17を操作せず、第1ブーム操作レバー装置16の操
作レバー16aを図示A方向に操作して第1ブーム4を
上げるよう指令すると、第1ブーム上げパイロット圧P
bi1が生成され、第1ブーム4が減速領域に達していな
ければ、コントローラ23で第1ブーム4の補正目標パ
イロット圧Pa1u′は最大値Pbmaxとされ、第1ブーム
上げパイロット圧Pbi1は電磁減圧弁24で減圧され
ず、そのまま第1ブーム流量制御弁13のパイロット操
作部13aに導かれて第1ブーム流量制御弁13を切り
換え、第1ブーム4が上げ方向に回動する。また、この
ときコントローラ23で第2ブーム4の連続動作目標パ
イロット圧Pa2u′は0とされるので、第2ブーム4は
回動しない。
【0036】そして、第1ブーム4が上げエンド近傍の
減速領域に達すると、コントローラ23で、第1ブーム
4が上がるにしたがって低下する第1ブーム4の補正目
標パイロット圧Pa1u′が求められ、電磁減圧弁24
で、この大きさのパイロット圧が得られるように、第1
ブーム操作レバー装置16からの第1ブーム上げパイロ
ット圧Pbi1が減圧され、第1ブーム流量制御弁13の
パイロット操作部13aに導かれる。これにより、第1
ブーム4が上がるにしたがって第1ブーム4は減速す
る。また、このときコントローラ23で、第1ブーム上
げパイロット圧Pbi1から第1ブーム4の補正目標パイ
ロット圧Pa1u′を減じて第2ブーム5の連続動作目標
パイロット圧Pa2u′が求められ、電磁減圧弁25で、
この大きさの第2ブーム5の連続動作パイロット圧が生
成され、このパイロット圧がシャトル弁20で選択され
て第2ブーム流量制御弁14のパイロット操作部14a
に導かれる。これにより、第1ブーム4に連続して第2
ブーム5が上がり、第1ブーム4が上がるにしたがって
第2ブーム5は増速する。
【0037】以上のように本実施形態においては、第1
ブーム操作レバー装置16を操作するだけで、第1ブー
ム4に連続して第2ブーム5も上がることとなり、簡単
な操作で第2ブーム5の先端を高く上げることができ
る。
【0038】また、第1ブーム4が上げエンド近傍の減
速領域に達すると、第1ブーム4は減速すると共に、こ
の第1ブーム4の減速に合わせて第2ブーム5が増速
し、更に第1ブーム4に連続して第2ブーム5を上げる
ときの作業フロント2の先端の速度変化を低減し、作業
フロント2をスムーズに動かすことができる。
【0039】更に、第1ブーム上げに連続した第2ブー
ム上げを第1ブーム4が上げエンド近傍に達すると行な
うようにすると共に、第2ブーム5の連続動作目標パイ
ロット圧Pa2u′を第1ブーム上げパイロット圧Pbi1か
ら第1ブーム4の補正目標パイロット圧Pa1u′を減じ
て求め、第1ブーム4の速度に応じた速度で第2ブーム
5が動くようにしたので、第1ブーム上げから第2ブー
ム上げへの移行がスムーズに行えるようになり、これに
よっても作業フロント2の先端の速度変化は低減し、ス
ムーズに作業フロント2を動かすことができる。
【0040】以上により本実施形態によれば、第2ブー
ムの先端を高く上げる操作をするときには、簡単な操作
で第2ブームの先端を高く上げることができ、しかも作
業フロント先端の速度を大きく変化させることなく、ス
ムーズに作業フロントを動かすことができる。
【0041】本発明の第2の実施形態を図10〜図12
により説明する。図中、図1〜図3に示した部材、機能
と同等の部材、機能には同じ符号を付しており、説明を
省略する。
【0042】本実施形態は、第1の実施形態の制御装置
に対して、コントローラ23の処理機能を変えたもので
あり、具体的には、図10において、コントローラ23
Aには第1ブーム4が減速領域に達してからの時間を計
測するタイマ204が新たに設けられ、第1の実施形態
の目標パイロット圧演算部202を、圧力センサ21に
より検出された第1ブーム上げパイロット圧Pbi1、角
度センサ22で検出された第1ブーム角度θ及びタイマ
204で計測された時間から、第1ブーム4の連続目標
パイロット圧Pa1u′と第2ブーム5の連続動作目標パ
イロット圧Pa2u′を演算する目標パイロット圧演算部
202Aに代えたものである。回路構成等その他の構成
は、第1の実施形態と同様である。
【0043】目標パイロット演算部202Aにおける第
1ブーム4の連続目標パイロット圧Pa1u′と第2ブー
ム5の連続動作目標パイロット圧Pa2u′の演算につい
て図11及び図12を用いて以下に説明する。
【0044】図11において、まず、第1の実施形態と
同様に、判定部202aで、第1ブーム角度入力部20
1からの第1ブーム角度θにより第1ブーム角度θが減
速領域にあるかどうかが判定され、第1ブーム4が減速
領域になければ、演算部202bで第1ブーム4の補正
目標パイロット圧Pa1u′を最大値Pbmaxとし、演算部
202cで第2ブーム5の連続動作目標パイロット圧P
a2u′を0とする。
【0045】一方、第1ブーム4が減速領域にあれば、
補正係数演算部202gで、図12に示す関係を用いて
タイマ204で計測された時間に応じて補正係数Kを求
め、乗算部202eで、パイロット圧入力部200から
の第1ブーム上げパイロット圧Pbi1に補正係数Kを乗
じた値Pbe1を第1ブーム4の補正目標パイロット圧Pa
1u′とし、減算部202fで、第1ブーム上げパイロッ
ト圧Pbi1から第1ブーム4の補正目標パイロット圧Pa
1u′を減じた値Pbe2を第2ブーム5の連続動作目標パ
イロット圧Pa2u′とする。これにより、第1の実施形
態と同様に、第1ブーム4が上がるにしたがって、第1
ブーム4の補正目標パイロット圧Pa1u′は低下し、第
2ブーム5の連続動作目標パイロット圧Pa2u′は増加
する。
【0046】本実施形態においても、第1ブーム操作レ
バー装置16のみを操作すると、第1の実施形態と同様
にして、第1ブーム4が所定の減速領域に達すると、第
1ブーム4に連続して第2ブーム5も上がり、第1ブー
ム4が上がるにしたがって、第1ブーム4は減速し、第
2ブーム5は増速することとなるので、第1の実施形態
と同様の効果が得られる。
【0047】本発明の第3の実施形態を図13〜図15
により説明する。図中、図1に示した部材と同等の部材
には同じ符号を付しており、説明を省略する。
【0048】図13において、本実施形態における制御
装置は、第1の実施形態の制御装置における油圧パイロ
ット方式の第1ブーム操作レバー装置16及び第2ブー
ム操作レバー装置17に代えて、操作レバーの操作量に
応じて電気信号を発生する電気レバー方式の第1ブーム
電気レバー装置30及び第2ブーム電気レバー装置31
を設けたものである。これに伴い、第1の実施形態の制
御装置に設けられていた圧力センサ21、電磁減圧弁2
4,25、シャトル弁20及びコントローラ23の代わ
りに、第1ブーム電気レバー装置30からの電気信号、
第2ブーム電気レバー装置31からの電気信号及び角度
センサ22からの信号を入力し、目標パイロット圧を演
算し電気信号を出力するコントローラ23Bと、この電
気信号により駆動され、パイロット圧を生成する電磁減
圧弁32〜35とが設けられている。その他の構成は、
第1の実施形態と同様である。
【0049】電磁減圧弁32は、パイロット油圧源15
に接続するパイロットライン64から分岐し、第1ブー
ム流量制御弁13のパイロット駆動部13aに接続する
パイロットライン65aに設けられており、コントロー
ラ23Bからの電気信号により、第1ブーム4を上げる
よう指令する第1ブーム上げパイロット圧を生成する。
そして、電磁減圧弁32で生成された第1ブーム上げパ
イロット圧はパイロット駆動部13aに導かれ、第1の
実施形態と同様に第1ブーム4が上げ方向に回動する。
【0050】電磁減圧弁33は、パイロットライン64
から分岐し、第2ブーム流量制御弁14のパイロット駆
動部14aに接続するパイロットライン66aに設けら
れており、コントローラ23Bからの電気信号により、
第2ブーム5を上げるよう指令する第2ブーム上げパイ
ロット圧を生成する。そして、電磁減圧弁33で生成さ
れた第2ブーム上げパイロット圧はパイロット駆動部1
4aに導かれ、第1の実施形態と同様に第2ブーム5が
上げ方向に回動する。
【0051】電磁減圧弁34は、パイロットライン64
から分岐し、第1ブーム流量制御弁13のパイロット駆
動部13bに接続するパイロットライン65bに設けら
れており、コントローラ23Bからの電気信号により、
第1ブーム4を下げるよう指令する第1ブーム下げパイ
ロット圧を生成する。そして、電磁減圧弁34で生成さ
れた第1ブーム下げパイロット圧はパイロット駆動部1
3bに導かれ、第1の実施形態と同様に第1ブーム4が
下げ方向に回動する。
【0052】電磁減圧弁35は、パイロットライン64
から分岐し、第2ブーム流量制御弁14のパイロット駆
動部14bに接続するパイロットライン66bに設けら
れており、コントローラ23Bからの電気信号により、
第2ブーム5を下げるよう指令する第2ブーム下げパイ
ロット圧を生成する。そして、電磁減圧弁35で生成さ
れた第2ブーム下げパイロット圧はパイロット駆動部1
4bに導かれ、第1の実施形態と同様に第2ブーム5が
下げ方向に回動する。
【0053】コントローラ23Bの処理機能を図14に
より説明する。図14において、コントローラ23B
は、第1ブーム電気レバー装置30からの信号を入力す
る信号入力部210と、第2ブーム電気レバー装置31
からの信号を入力する信号入力部211と、角度センサ
22で検出された第1ブーム角度θの信号を入力する第
1ブーム角度入力部212と、第1ブーム電気レバー装
置30からの信号により、第1ブーム上げ目標パイロッ
ト圧Pa1uを求める演算部213aと、第1ブーム電気
レバー装置30からの信号により、第1ブーム下げ目標
パイロット圧Pa1dを求める演算部213bと、第2ブ
ーム電気レバー装置31からの信号により、第2ブーム
上げ目標パイロット圧Pa2uを求める演算部214a
と、第2ブーム電気レバー装置31からの信号により、
第2ブーム下げ目標パイロット圧Pa2dを求める演算部
214bと、演算部213aで求めた第1ブーム上げ目
標パイロット圧Pa1uと角度センサ22で検出された第
1ブーム角度θとから、第1ブーム4の補正目標パイロ
ット圧Pa1u′を演算する演算部215と、演算部21
5で求めた第1ブーム4の補正目標パイロット圧Pa1
u′から第2ブーム5の連続動作目標パイロット圧Pa2
u′を演算する演算部216と、演算部214aで求め
た第2ブーム上げ目標パイロット圧Pa2uと演算部21
6で求めた第2ブーム5の連続動作目標パイロット圧P
a2u′のうち高圧の方を選択し、第2ブーム上げ目標パ
イロット圧Pa2uとする最大値選択部217と、演算部
215で求めた第1ブーム4の補正目標パイロット圧P
a1u′と同じ大きさの第1ブーム上げパイロット圧が生
成されるように電磁減圧弁32を駆動する電気信号を求
め、電磁減圧弁32のソレノイド部32aに出力する出
力部218と、最大値選択部217で求めた第2ブーム
上げ目標パイロット圧Pa2uと同じ大きさの第2ブーム
上げパイロット圧が生成されるように電磁減圧弁33を
駆動する電気信号を求め、電磁減圧弁33のソレノイド
部33aに出力する出力部219と、演算部213bで
求めた第1ブーム下げ目標パイロット圧Pa1dと同じ大
きさの第1ブーム下げパイロット圧が生成されるように
電磁減圧弁34を駆動する電気信号を求め、電磁減圧弁
34のソレノイド部34aに出力する出力部220と、
演算部214bで求めた第2ブーム下げ目標パイロット
圧Pa2dと同じ大きさの第2ブーム下げパイロット圧が
生成されるように電磁減圧弁35を駆動する電気信号を
求め、電磁減圧弁35のソレノイド部35aに出力する
出力部221とを有している。
【0054】演算部215において、角度センサ22で
検出された第1ブーム角度θにより、第1の実施形態と
同様に、第1ブーム4が減速領域にあるかどうかが判定
され、第1ブーム4が減速領域になければ、第1ブーム
4の補正目標パイロット圧Pa1u′は、演算部213a
で求めた第1ブーム上げ目標パイロット圧Pa1uとさ
れ、第1ブーム4が減速領域にあれば、第1の実施形態
と同様に、図4の関係を用いて第1ブーム角度θから補
正係数Kが求められ、第1ブーム4の補正目標パイロッ
ト圧Pa1u′は、演算部213aで求めた第1ブーム上
げ目標パイロット圧Pa1uに補正係数Kを乗じた値Pbe1
とされる。
【0055】演算部216において、第2ブーム5の連
続動作目標パイロット圧Pa2u′は、演算部213aで
求めた第1ブーム上げ目標パイロット圧Pa1uから演算
部215で求めた第1ブーム4の補正目標パイロット圧
Pa1u′を減じた値Pbe2とされる。 この結果、第1の
実施形態と同様に、第1ブーム4が減速領域になけれ
ば、第2ブーム5の連続動作目標パイロット圧Pa2u′
は0となり、第1ブーム4が減速領域にあれば、第1ブ
ーム4が上がるにしたがって、第1ブーム4の補正目標
パイロット圧Pa1u′は低下し、第2ブーム5の連続動
作目標パイロット圧Pa2u′は増加する。
【0056】次に、コントローラ23Bにおける処理内
容を図15に示すフローチャートにより説明する。
【0057】まず、入力部210に第1ブーム電気レバ
ー装置30から信号が入力され、入力部211に第2ブ
ーム電気レバー装置31から信号が入力され、第1ブー
ム角度入力部212に角度センサ22から信号が入力さ
れ(ステップ110)、演算部213a〜214bで、
第1ブーム上げ目標パイロット圧Pa1u、第1ブーム下
げ目標パイロット圧Pa1d、第2ブーム上げ目標パイロ
ット圧Pa2u、第2ブーム下げ目標パイロット圧Pa2dが
求められる(ステップ111)。次に、演算部215
で、第1ブーム4が減速領域にあるかどうかが判定され
(ステップ112)、第1ブーム4が減速領域にあれ
ば、演算部215で、第1ブーム4の補正目標パイロッ
ト圧Pa1u′は演算部213aで求めた第1ブーム上げ
目標パイロット圧Pa1uと等しい値とされ、演算部21
6で、第2ブーム5の連続動作目標パイロット圧Pa2
u′は0とされる(ステップ113)。一方、第1ブー
ム4が減速領域にあれば、演算部215で第1ブーム4
の補正目標パイロット圧Pa1u′はPbe1とされ、演算部
216で、第2ブーム5の連続動作目標パイロット圧P
a2u′はPbe2とされる(ステップ114)。そして、最
大値選択部217で、演算部214aで求めた第2ブー
ム上げ目標パイロット圧Pa2uと演算部216で求めた
第2ブーム5の連続動作目標パイロット圧Pa2u′のう
ち高圧の方を第2ブーム上げ目標パイロット圧Pa2uと
する(ステップ115)。最後に、出力部218〜22
1で、これら目標パイロット圧Pa1u′,Pa1d,Pa2
u,Pa2dが得られるように電磁減圧弁32〜35を駆動
する電気信号を求め、出力する(ステップ116)。
【0058】本実施形態の動作を以下に説明する。
【0059】第1の実施形態で述べたようなバケット7
の高さを確保したり作業フロントを最小旋回姿勢に移行
させる操作をするとき、本実施形態においては、第2ブ
ーム電気レバー装置31を操作せず、第1ブーム電気レ
バー装置30を操作して第1ブーム4を上げるよう指令
すると、コントローラ23Bで、レバー操作量に応じた
第1ブーム上げ目標パイロット圧Pa1uが求められ、第
1ブーム4が減速領域に達していなければ、第1ブーム
上げ目標パイロット圧Pa1uがそのまま第1ブーム4の
補正目標パイロット圧Pa1u′とされ、電磁減圧弁32
で、第1ブーム上げ目標パイロット圧Pa1uと同じ大き
さの第1ブーム上げパイロット圧が生成され、第1ブー
ム流量制御弁13のパイロット操作部13aに導かれて
第1ブーム流量制御弁13を切り換え、第1ブーム4が
上げ方向に回動する。また、このときコントローラ23
Bで第2ブーム4の連続動作目標パイロット圧Pa2u′
は0とされるので、第1の実施形態と同様に、第2ブー
ム4は回動しない。
【0060】そして、第1ブーム4が減速領域に達する
と、コントローラ23Bで、第1ブーム4が上がるした
がって低下する第1ブーム4の補正目標パイロット圧P
a1u′が求められ、電磁減圧弁32で、この大きさの第
1ブーム上げパイロット圧が生成されて、第1ブーム流
量制御弁13のパイロット操作部13aに導かれる。こ
れにより、第1の実施形態と同様に、第1ブーム4が上
がるにしたがって第1ブーム4は減速する。また、この
ときコントローラ23Bで、第1ブーム上げ目標パイロ
ット圧Pa1uから第1ブーム4の補正目標パイロット圧
Pa1u′を減じて第2ブーム4の連続動作目標パイロッ
ト圧Pa2u′が求められ、電磁減圧弁33で、この大き
さの第2ブーム5の連続動作パイロット圧が生成されて
第2ブーム流量制御弁14のパイロット操作部14aに
導かれる。これにより、第1の実施形態と同様に、第1
ブーム4に連続して第2ブーム5が上がり、第1ブーム
4が上がるにしたがって第2ブーム5は増速する。
【0061】したがって本実施形態においても、第1の
実施形態と同様の効果が得られる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、第2ブームの先端を高
く上げる操作をするときには、簡単な操作で第2ブーム
の先端を高く上げることができ、しかも作業フロント先
端の速度を大きく変化させることなく、スムーズに作業
フロントを動かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における多関節建設機
械の制御装置を示す図である。
【図2】コントローラの制御機能を示す機能ブロック図
である。
【図3】目標パイロット圧演算部での演算内容を示す図
である。
【図4】第1ブーム角度と補正係数との関係を示す図で
ある。
【図5】コントローラの制御内容を示すフローチャート
である。
【図6】車体近辺の作業を容易に行うためのフロント装
置の姿勢を示す図である。
【図7】図6の状態から第2ブームの姿勢を変えず第1
ブームを上昇させたときのフロント装置の姿勢を示す図
である。
【図8】バケットが充分な高さとなったときのフロント
装置の姿勢を示す図である。
【図9】フロント装置の旋回半径を最小にする最小旋回
姿勢を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態におけるコントロー
ラの制御機能を示す機能ブロック図である。
【図11】目標パイロット圧演算部での演算内容を示す
図である。
【図12】時間と補正係数との関係を示す図である。
【図13】本発明の第3の実施形態における多関節建設
機械の制御装置を示す図である。
【図14】コントローラの制御機能を示す機能ブロック
図である。
【図15】コントローラの制御内容を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 油圧ショベル 2 作業フロント 3 上部旋回体 4 第1ブーム 5 第2ブーム 6 アーム 7 バケット 8 第1ブームシリンダ 9 第2ブームシリンダ 10 アームシリンダ 11 バケットシリンダ 12 油圧源 13 第1ブーム流量制御弁 14 第2ブーム流量制御弁 15 パイロット油圧源 16 第1ブーム操作レバー装置 17 第2ブーム操作レバー装置 20 シャトル弁 21 圧力センサ 22 角度センサ 23,23A,23B コントローラ 24,25 電磁減圧弁 30 第1ブーム電気レバー装置 31 第2ブーム電気レバー装置 32〜35 電磁減圧弁 60〜64 パイロットライン 60a〜66a パイロットライン 60b〜66b パイロットライン
フロントページの続き (72)発明者 平田 東一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 高橋 詠 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 園田 光夫 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建設機械本体と、建設機械本体に回動可能
    に取り付けられた第1ブーム、この第1ブームに回動可
    能に取り付けられた第2ブーム、この第2ブームに回動
    可能に取り付けられたアームを含む作業フロントと、前
    記第1ブームを駆動する第1ブームシリンダ、前記第2
    ブームを駆動する第2ブームシリンダ、前記アームを駆
    動するアームシリンダと、前記第1ブームシリンダの駆
    動を制御する第1ブーム流量制御弁と、前記第2ブーム
    シリンダの駆動を制御する第2ブーム流量制御弁と、前
    記第1ブームの速度を指令する第1ブーム操作手段とを
    備えた多関節建設機械の制御装置において、 前記第1ブームの位置を検出する第1ブーム検出手段
    と、 前記第1ブーム検出手段からの信号を入力し、前記第1
    ブームが所定の位置に達すると、前記第1ブームの速度
    が減じるよう前記第1ブーム操作手段の指令信号を補正
    し、この補正した指令信号を前記第1ブーム流量制御弁
    への出力指令信号とすると共に、前記第2ブームの連続
    動作指令信号を生成し、これを前記第2ブーム流量制御
    弁の出力指令信号とする信号処理手段とを備えることを
    特徴とする多関節建設機械の制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の多関節建設機械の制御装置
    において、前記信号処理手段は、前記第1ブームの速度
    が減じつつ前記第2ブームの速度が増加するよう前記連
    続動作指令信号を生成することを特徴とする多関節建設
    機械の制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の多関節建設機械の制御装置
    において、前記信号処理手段は、前記第1ブームが上げ
    エンド近傍に達すると前記第1ブーム操作手段の指令信
    号の補正及び第2ブームの連続動作指令信号の生成を行
    うことを特徴とする多関節建設機械の制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の多関節建設機械の制御装置
    において、前記信号処理手段は、前記第1ブーム操作手
    段の指令信号により前記第2ブームが動かされるよう前
    記連続動作指令信号を生成することを特徴とする多関節
    建設機械の制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の多関節建設機械の制御装置
    において、 前記第1ブーム操作手段は指令信号として操作パイロッ
    ト圧を出力する油圧パイロット方式であり、 前記信号処理手段は、前記第1ブーム操作手段の操作パ
    イロット圧を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手
    段と第1ブーム検出手段からの信号を入力し、前記第1
    ブームが所定の位置に達すると、前記第1ブームの速度
    が減じるよう前記第1ブームの補正目標パイロット圧を
    演算し第1電気信号を出力すると共に、前記第2ブーム
    の連続動作目標パイロット圧を演算し第2電気信号を出
    力するコントローラと、前記第1電気信号により駆動さ
    れ、前記第1ブーム操作手段の操作パイロット圧を減圧
    する第1電磁減圧弁と、前記第2電気信号により駆動さ
    れ、前記第2ブームの連続動作指令信号として連続動作
    パイロット圧を生成する第2電磁減圧弁とを有すること
    を特徴とする多関節建設機械の制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の多関節建設機械の制御装置
    において、 前記第1ブーム操作手段は指令信号として電気信号を出
    力する電気レバー方式であり、 前記信号処理手段は、前記第1ブーム操作手段の電気信
    号と第1ブーム検出手段からの信号を入力し、前記第1
    ブームが所定の位置に達すると、前記第1ブームの速度
    が減じるよう前記第1ブームの補正目標パイロット圧を
    演算し第1電気信号を出力すると共に、前記第2ブーム
    の連続動作目標パイロット圧を演算し第2電気信号を出
    力するコントローラと、前記第1電気信号により駆動さ
    れ、前記第1ブーム流量制御弁への出力指令信号として
    パイロット圧を生成する第1電磁減圧弁と、前記第2電
    気信号により駆動され、前記第2ブームの連続動作指令
    信号として連続動作パイロット圧を生成する第2電磁減
    圧弁とを有することを特徴とする多関節建設機械の制御
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6014260B2 (ja) * 2014-06-02 2016-10-25 株式会社小松製作所 建設機械の制御システム、及び建設機械の制御方法

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