JPH10193958A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH10193958A
JPH10193958A JP123197A JP123197A JPH10193958A JP H10193958 A JPH10193958 A JP H10193958A JP 123197 A JP123197 A JP 123197A JP 123197 A JP123197 A JP 123197A JP H10193958 A JPH10193958 A JP H10193958A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員自身の暑さ寒さの感覚にマッチした空調
をより確実に行なうことができるとともに、乗員の蒸れ
感を解消することができるような車両用空気調和装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 シート13の内部の比較的表面側に熱流
量センサ14を組み込むとともに、シート13の内部に
ペルチェ素子より構成されたシートヒーター・クーラー
15を配設し、着座者Mからシート13方向またはシー
ト13から着座者M方向に流れる熱流量を測定して、こ
の測定量に応じて車両用空気調和装置を制御するように
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空気調和装
置に関するもので、特に着座者から車両用シート方向ま
たは車両用シートから着座者方向に流れる熱流量に基づ
いて空気調和装置の制御を行なう車両用空気調和装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空気調和装置は、図8に示
すように、制御装置1により、温度設定器2の設定目標
温度Tzと内気温センサ3の内気温度(雰囲気温度)T
iとを比較し、両者が等しくなるように、アクチュエー
タ4を介してミックスドア5を制御して、冷凍器のエバ
ポレータ(蒸発器)6より送られてくる冷風とヒータコ
ア7による暖風との混合割合を調整し上部吹出し口8ま
たは下部吹出し口9を介して空調空気を車室内に吹出す
ものである。なお、実際は、外気温センサ10の外気温
度Taと日射センサ11の日射温度Tsの大きさによ
り、ミックスドア5の制御や、上部吹出し口8または下
部吹出し口9の向きの調整等の補正が加えられるので、
雰囲気温度Tiだけでなく、外気温度Taと日射温度T
sの3つの測定温度に基づく制御がなされる。また、上
記上部吹出し口8,下部吹出し口9は制御装置1によっ
て、アクチュエータ12を介して、上部(顔部)吹出し
モードまたは下部(足元)吹出しモードに設定される。
このように、車両用空気調和装置においては、内気温セ
ンサ3等の入力温度に基づく通常制御がなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記通
常制御により、雰囲気温度Tiが定常状態に近づいて
も、乗員の体温は、図9の冷房時の場合の例に示すよう
に、定常状態になるまでには時間がかかる。その時間差
Tは、運動員の着衣の状態や活動状態だけでなく、車両
用座席(以下、シートという)の温度にも依存する。従
来の車両用空気調和装置では、例えば、乗員が運動直後
に着座するとか,比較的厚着で着座するとか,日射のあ
る状況で着座するとか,あるいは黒っぽい衣類を着用し
て着座する等の着座する乗員自身の暑さ寒さの状況や、
冬場にシートが冷えているとか,日射のためシートが暑
くなっている等のシートの状況に応じた空調ができない
という欠点があった。また、例えば、冬場に運動を活発
にした直後シートに着座して運転する場合、空調装置で
急速暖房が行なわれてしまい、乗員の暑さが助長されて
しまったり、あるいは、夏場に冷房した室内に長時間滞
在して体が冷えている時にシートに着座して運転する場
合、空調装置で急速冷房が行なわれてしまい、乗員の寒
さが助長されてしまう等、乗員自身の暑さ寒さの感覚に
必ずしもマッチしたものではなかった。更に、夏場でシ
ートが熱くなっているときや、気候のよい時期や冬場で
も,車室内が暖まって乗員とシートの接触面の温度が高
くなったときには、乗員の背中や臀部が汗ばみ不快な状
態、いわゆる「蒸れ状態」になることがあるが、従来の
車両用空気調和装置では、上記不快な状態を速やかに解
消するような制御を行なうことができなかった。
【0004】本発明は、従来の問題点に鑑みてなされた
もので、乗員自身の暑さ寒さの感覚にマッチした空調を
行なうとともに、乗員の蒸れ感を解消することができる
ような車両用空気調和装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の車両用空気調和装置は、熱流量センサにより、着座者
から車両用シート方向または車両用シートから着座者方
向に流れる熱流量を測定して、この測定量に応じて車両
用空気調和装置を制御するようにしたことを特徴とす
る。
【0006】本発明の請求項2に記載の車両用空気調和
装置は、熱流量センサを車両用シートの内部の比較的表
面側に組み込んだことを特徴とする。
【0007】また、本発明の請求項3に記載の車両用空
気調和装置は、車両用シートの内部にペルチェ素子より
構成されたシートヒーター・クーラーを配設し、上記熱
流量センサの出力に基づいて上記シートヒーター・クー
ラーを制御するようにしたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面に基づき説明する。なお、以下の説明中、従来
例と共通する部分については同一符号を用いて説明す
る。
【0009】図1は、本発明の実施の形態に係わる車両
用空気調和装置のブロック構成図で、この車両用空気調
和装置は、車両内の雰囲気温度を設定する温度設定器2
と、雰囲気温度を測定する内気温センサ3と、外気温を
測定する外気温センサ10と、日射温度を測定する日射
センサ11と、上記内気温センサ3等の温度データに基
づいて,アクチュエータ4を介して冷凍器のエバポレー
タ6より送られてくる冷風とヒータコア7による暖風と
の混合割合を調整するミックスドア5や,アクチュエー
タ12を介して上部吹出し口8,下部吹出し口9を制御
する制御装置1とを備えている。また、シート13の内
部の比較的表面側には、着座した乗員(着座者)とシー
ト13との間の熱の流れを測定するための熱流量センサ
14が配設され、シート13の内部には、ペルチェ素子
より構成されたシートヒーター・クーラー15が備えら
れている。また、車両用座席(シート)13の内部の他
の部分には伝熱性のよい素材でできたクッション材17
が充填されている。なお、シート13の乗員側と反対側
(シートの裏面側)にはシートヒーター・クーラー15
の運転時に発生する不用な熱や冷気を車室外に排出する
ための空冷式熱交換器18とファン19とが備えられて
いる。上記熱流量センサ14は、図2に示すように、熱
伝導率の小さな薄い基板20の表面20a,裏面20b
に、それぞれCA(クロメル−アルメル)熱電対21
a,21bを配設し、上記熱電対21aと熱電対21b
の出力電圧の差から基板20の表面20aの温度と裏面
20bの温度との温度差ΔTを算出し、基板20を流れ
る熱流量Qを求めるものである。なお、熱流量Qは、基
板20の熱伝導率をλ,基板厚みをdとすると、Q=
(λ/d)・ΔTにより求められる。なお、上記熱電対
は、上記CA熱電対に限るものではなく、常温付近で熱
起電力が大きなもの、例えば、CC(銅−コンスタンタ
ン)熱電対やFC(鉄−コンスタンタン)熱電対でもよ
い。
【0010】次に、上記構造の車両用空気調和装置の動
作について説明する。車両用空気調和装置における通常
制御は、制御装置1により、温度設定器2の設定目標温
度Tzと内気温センサ3の内気温度Tiとを比較し、両
者が等しくなるようにアクチュエータ4を介してミック
スドア5を制御して、冷凍器のエバポレータ6より送ら
れてくる冷風と、ヒータコア7による暖風との混合割合
を調整して、上部吹出し口8または下部吹出し口9を介
して空調空気を車室内に吹出すものである。更に、外気
温センサ10の外気温度Taと日射センサ11の日射温
度Tsの大きさや熱流量センサ14の熱流量Qの大きさ
や方向により、ミックスドア5の開閉度の調整や、シー
トヒーター・クーラー15の温度の制御や、上部吹出し
口8または下部吹出し口9の向きの調整等の補正制御が
加えられる。なお、上記シートヒーター・クーラー15
は、制御装置1の制御により、ペルチェ素子にかける電
圧の方向を切替ることにより、シート13の乗員側を上
記ペルチェ素子の放熱側としてシート13の暖房を行な
ったり、シート13の乗員側を上記ペルチェ素子の吸熱
部側として冷房を行なったりすることができるものであ
る。また、そのとき上記ペルチェ素子のシート13の裏
面側に発生する不用な冷気や熱は、空冷式熱交換器18
を通りファン19により車室外に排出される。
【0011】次に、熱流量センサ14の熱流量Qの大き
さや方向に基づいた制御装置1の制御方法の詳細につい
て説明する。まず、乗員自身の暑さ寒さの状況を把握す
るため、図3に示すように、シート13の内部の比較的
表面側に配設された熱流量センサ14により、着座者M
または着座者Mが接触しているシート面(同図[A])
と、シートまたはシート背面に接触している車室内の空
気(同図[B])との間の熱の流れ(熱流量)を測定す
る。そのとき、着座者Mからシート13方向(A→B)
またはシート13から着座者M方向(B→A)へ流れる
適正な熱流量は、着座者Mの着衣の量や着衣の色,材
質、着座者Mの活動量あるいは日射量により異なってい
る。例えば、着座者Mの着衣量が多い場合には、着座者
Mからの熱の放出が少ないので、図4(a)に示すよう
に、着座者Mからシート13方向へ流れる熱流量は小さ
くなり、着座者Mの運転状態での活動量が多い場合に
は、着座者Mの体温が高いので、図4(b)に示すよう
に、着座者Mからシート13方向へ流れる熱流量は大き
くなる。また、着座者Mに当っている日射量が多い時に
は、着座者Mの温度も上がるので、図5(a)に示すよ
うに、着座者Mからシート13方向へ流れる熱流量は大
きくなり、更に、日射量が一定でも、着座者Mの着衣が
黒っぽい色なら、日射による上記着衣の温度の上昇が大
きいので、図5(b)に示すように、着座者Mからシー
ト13方向へ流れる熱流量は大きくなる。同様に、着座
者Mの着衣が厚い場合にも、着座者Mからシート13方
向へ流れる熱流量は大きくなる。そこで、上記外気温セ
ンサ10で測定した外気温Taから着座者の平均着衣量
を推定し、車の運転は軽作業程度の活動量と考えて、雰
囲気温度がTiで,外気温Taに相当する着衣量で通常
活動状態にある着座者Mからシート13方向(A→B)
またはシート13から上記着座者M方向(B→A)へ流
れる適正な熱流量である基準熱流量Foを、以下に示す
ように、実験的に設定する。まず、外気温Taに対応す
る乗員の着衣量を決定する。次に、上記着衣量を着衣し
た乗員を熱流量センサ14を備えたシート13に着座さ
せて、雰囲気温度を段階的に変化させながら、着座者M
からシート13方向(A→B)またはシート13から着
座者M方向(B→A)へ流れる熱流量を測定する。そし
て、着座者Mの標準着衣状態及び標準運動状態における
標準熱流量Foを決定する。そして、後述するように、
着座者Mからシート13方向(A→B)またはシート1
3から着座者M方向(B→A)へ流れる熱流量Fの時間
的変化が少ない場合を定常状態とし、熱流量Fの時間的
変化が大きい場合には、目標設定温度Tzを変更した
り、更に、熱流量Fが標準熱流量Foを越えた場合に
は、シート13の乗員側の温度を適正にするようにシー
トヒーター・クーラー15の温度の制御を行なう。
【0012】また、乗員がシート13に着座していると
き、着座者Mとシート13との接触面の温度が高くなっ
て乗員が汗ばんで不快になる、いわゆる「蒸れ感」を感
じる状態が起こる。これは、例えば、主に夏場でシート
13の温度が高く、熱が車両用シートから着座者方向
(B→A)へ流れるので、図6(a)に示すように、着
座者Mは、着座当初、かなりの蒸れ感を感じ不快にな
る。この状態は、車内の冷房が進行し、シート13の温
度が低下しシート13から着座者M方向へ流れる熱流量
が減少するまで続く。本実施の形態においては、シート
13の温度及びシート13の材質や形状等により決定さ
れる蒸れ基準熱流量Fmを設定し、シート13の温度が
高い場合には、制御装置1により、シートヒーター・ク
ーラー15を冷房器として使用してシート13の温度を
低下させ、着座者Mの蒸れ感を速やかに解消するような
制御を行なう。また、シート13の温度が常温(25
℃)付近で、熱が着座者Mからシート13方向(A→
B)へ流れる場合には、図6(b)に示すように、着座
者Mとシート13との接触部(背中や臀部)の温度は時
間とともに上昇するので、着座者Mは蒸れ感を感じ不快
になる。したがって、この場合も、着座者Mからシート
13方向へ流れる熱流量Fが上記蒸れ基準熱流量Fmを
越えた時には、シートヒーター・クーラー15を冷房器
として使用してシート13の温度を低下させ、乗員の蒸
れ感を速やかに解消するような制御を行なう。また、主
に冬場でシート13の温度が低く、熱が着座者から車両
用シート方向(A→B)へ流れる場合には、図6(c)
に示すように、蒸れ基準熱流量Fmは高いので、通常乗
員が蒸れ感を感じることは少ない。
【0013】図7は、以上に述べた標準熱流量Fo及び
蒸れ基準熱流量Fmとを用い、熱流量センサ14の熱流
量Qの大きさや方向に基づき車両用空気調和装置を制御
する場合のフローチャートを示したものである。車両用
空気調和装置の制御装置1は、まず、温度設定器2の設
定目標温度Tzと内気温センサ3の雰囲気温度Tiを比
較する(ステップS71)。雰囲気温度Tiが設定目標
温度Tzに達していれば、熱流量センサ14の熱流量F
の時間変化ΔFと所定の基準熱流量kとを比較する(ス
テップS72)。ここで、ΔF>kであれば、暖房時な
ら、着座者Mはシート13に熱を奪われているので、制
御装置1はシートヒーター・クーラー15の暖房を強め
るとともに、設定目標温度Tzを上げて車室内の温度を
上げるように制御し、冷房時なら、暑くなっているシー
ト13から着座者Mへの熱の供給が大きいので、制御装
置1はシートヒーター・クーラー15の冷房を強めると
ともに、設定目標温度Tzを下げて車室内の温度を下げ
るように制御する(ステップS73;目標温度変更
1)。また、ΔF≦kであれば、着座者Mとシート13
間の熱の流れに関しては定常状態とみなし、このときの
熱流量Fを上記標準熱流量Foと比較する(ステップS
74)。ここで、F>Foで、かつF<Fmなら、着座
者Mからシート13方向(A→B)へ流れる熱流量の値
が大きく、着座者Mはシート13に熱を奪われている
が,着座者Mとシート13間の温度は高くないので、制
御装置1はシートヒーター・クーラー15の温度を上げ
て上記熱流量Fを増加させるように制御する。また、F
>Foで、かつF>Fmなら、シート13から着座者M
方向(B→A)へ流れる熱流量の値が大きく、着座者M
にはシート13から熱が供給されており,しかも着座者
Mとシート13間の温度は高く,着座者Mはかなりの蒸
れ感を感じ不快になるので、制御装置1はシート13の
温度を下げ、上記熱流量Fを減少させるような制御を行
なう(ステップS75;目標温度変更2)。また、F≦
Foであれば、車室内は定常状態に近づいているので、
上述した通常制御を続ける(ステップS76)。上記ス
テップS71において、雰囲気温度Tiが設定目標温度
Tzに達していなかった場合も、熱流量Fの時間変化Δ
Fと所定の基準熱流量kとを比較する(ステップS7
7)。そして、ΔF≦kであれば、着座者と車両用シー
ト間の熱の流れに関しては定常状態とみなし、熱流量F
と標準熱流量Foとを比較するステップS74に合流
し、ステップS75またはステップS76の制御を行な
う。また、ΔF>kであれば、車室内の温度そのものが
まだ定常状態でないため、着座者と車両用シート間の熱
の流れも安定していないと判断し、雰囲気温度Tiが設
定目標温度Tzに達するまで、通常制御を続ける(ステ
ップS76)。
【0014】このように、本実施の形態によれば、車両
用シートの内部の比較的表面側に組み込み、車両用シー
トと着座者方向との間に流れる熱の熱流量を測定し、こ
の測定量に応じて車両用空気調和装置を制御するように
するとともに、上記シートの内部にペルチェ素子により
構成されたシートヒーター・クーラーを配設し、上記測
定された熱流量と標準熱流量Fo及び蒸れ基準熱流量F
mとの差に基づいてシートヒーター・クーラーを制御す
るようにしたので、着座者と車両用シート間の熱の流れ
を把握でき、したがって、乗員自身の暑さ寒さの感覚に
マッチした空調を行なうことができるとともに、乗員の
蒸れ感を解消することができる。なお、図1に示したよ
うに、車両用シートと着座者方向との間に流れる熱の熱
流量は、シートの背もたれ部に設置した熱流量センサ1
4aと腰掛け部に設置した熱流量センサ14bの2ヶ所
で測定しており、また、シートヒーター・クーラー15
もシートの背もたれ部の内部と腰掛け部の内部にそれぞ
れ設置てあるので、熱流量センサ14a熱流量センサ1
4bのそれぞれの出力にしたがって、車室内の温度や空
調空気の吹出し方向やシートヒーター・クーラー15
a,シートヒーター・クーラー15bを制御することが
できることは言うまでもない。また、車両用空気調和装
置が、運転席,助手席,後部座席等の独立温調ができる
ものである場合には、それぞれのシートに配設された熱
流量センサにより、乗員別に最適空調を行なうことがで
きる。また、上記それぞれの座席にシートヒーター・ク
ーラーを設置すれば、更に快適な空調を行なうことがで
きる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
車両用空気調和装置によれば、熱流量センサにより、着
座者から車両用シート方向または車両用シートから着座
者方向に流れる熱流量を測定して、この測定量に応じて
車両用空気調和装置を制御するようにしたので、着座者
とシート間の熱の流れを把握することができ、したがっ
て、乗員自身の暑さ寒さの感覚にマッチした空調を行な
うことができる。また、請求項2に記載の車両用空気調
和装置によれば、熱流量センサを車両用シートの内部の
比較的表面側に組み込んだので、着座者と車両用シート
間の熱の流れを精確に把握することができことができ
る。
【0016】請求項3に記載の車両用空気調和装置によ
れば、車両用シートの内部にペルチェ素子より構成され
たシートヒーター・クーラーを配設し、上記熱流量セン
サの出力に基づいて上記シートヒーター・クーラーを制
御するようにしたので、車室内の温度制御とともに、シ
ートの温度調整も的確に行なうことができるので、乗員
自身の暑さ寒さの感覚にマッチした空調をより確実に行
なうことができるとともに、乗員の蒸れ感を解消するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる車両用空気調和装置
のブロック構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係わる熱流量センサを示す
図である。
【図3】本発明の実施形態に係わる熱の流れを説明する
ための図である。
【図4】本発明の実施形態に係わる冷房時の雰囲気温度
と体温の変化を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係わる着衣量と熱流量の関
係を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係わる日射と熱流量の関係
を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係わる蒸れ感と熱流量の関
係を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係わる車両用空気調和装置
の制御方法を説明するためのフローチャートある。
【図9】従来の車両用空気調和装置のブロック構成図で
ある。
【符号の説明】
1 制御装置 2 温度設定器 3 内気温センサ 4,12 アクチュエータ 5 ミックスドア 6 エバポレータ(蒸発器) 7 ヒータコア 8 上部吹出し口 9 下部吹出し口 10 外気温センサ 11 日射センサ 13 車両用座席(シート) 14 熱流量センサ 15 シートヒーター・クーラー 16 シートカバー 17 クッション材 18 空冷式熱交換器 19 ファン 20 基板 21 CA熱電対

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱流量センサにより、着座者から車両用
    シート方向または車両用シートから着座者方向に流れる
    熱流量を測定して、この測定量に応じて車両用空気調和
    装置を制御するようにしたことを特徴とする車両用空気
    調和装置。
  2. 【請求項2】 熱流量センサを車両用シートの内部の比
    較的表面側に組み込んだことを特徴とする請求項1記載
    の車両用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 車両用シートの内部にペルチェ素子によ
    り構成されたシートヒーター・クーラーを配設し、上記
    熱流量センサの出力に基づいて上記シートヒーター・ク
    ーラーを制御するようにしたことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の車両用空気調和装置。
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