JPH10193436A - 低臭ポリオレフィンの製造方法及びその用途 - Google Patents
低臭ポリオレフィンの製造方法及びその用途Info
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- JPH10193436A JPH10193436A JP9002988A JP298897A JPH10193436A JP H10193436 A JPH10193436 A JP H10193436A JP 9002988 A JP9002988 A JP 9002988A JP 298897 A JP298897 A JP 298897A JP H10193436 A JPH10193436 A JP H10193436A
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Abstract
オレフィンの製造方法及び該ポリオレフィンを成形加工
した、医薬品及び食品用包装材料。 【解決手段】 ポリオレフィンの有臭成分の低減化操作
にあたり、ポリオレフィンを単軸または2軸の押出機入
り口へ連続的に供給するとともに、水をポリオレフィン
の供給量に対して0.15重量%以上の比率で押出機へ
供給し、混練部においてポリオレフィンの融点以上の温
度で混練後、圧力が700mmHgA以下に調節された
押出機減圧ベント口へ送り、その後、溶融樹脂を押出し
する操作において、減圧ベント口が取り付けられた押出
機シリンダーゾーンの直前のシリンダーゾーンに取り付
けた樹脂温度計の指示(Tv−1)と、減圧ベント口の
直後のシリンダーゾーンに取り付けた樹脂温度計の指示
(Tv+1)との関係が下式(1)を満足する低臭ポリ
オレフィンの製造方法。 (Tv−1)−(Tv+1)≧2 (1)
Description
の有臭成分を大幅に低減化する低臭ポリオレフィンの製
造方法に関するものである。詳しくは、ポリオレフィン
中に残存する低分子量の炭化水素化合物及び微量の含酸
素化合物を効率的に低減化することにより、ポリオレフ
ィンペレットのみならず、成形後の各種包装製品中の有
臭成分の低減化が可能なポリオレフィンの製造方法に関
するものである。
有臭成分は、ポリオレフィンの生産時に混入する未反応
のモノマーやコモノマー、十分な重合度が得られていな
い低分子量ポリマー、生産設備の潤滑剤として使用され
ているオイル、重合過程での溶媒、触媒の溶剤等が起因
しているものであり、更に、触媒や触媒の溶剤中に含ま
れる酸素によって誘因される微量の含酸素化合物もま
た、ポリオレフィンの臭気を強くするものであることは
良く知られている。
そのものの臭気に影響を与えるのみならず、各種成形品
の臭気にも影響を与え、特に、医薬品や食品用途に使用
される種々の包装製品において、内容物への臭気の移行
問題等が発生することがある。ポリオレフィンの成形加
工法には、射出成形法、中空成形法、フィルム成形法、
ラミネート成形法等種々のものがあるが、いずれの成形
法においても、成形機の中で樹脂の融点以上に加熱混練
し、溶融状態で各種成形法に適したノズルやダイスから
空気中あるいは金型内に押出す方法が取られる。一般に
は、成形時の押出機内での溶融混練では、樹脂の供給部
に、窒素等の不活性ガスを流通させることにより、樹脂
の熱劣化や酸化劣化を抑制するよう努めるが、上記のノ
ズルやダイスから出た後の溶融樹脂については、完全に
空気との接触を絶つことは難しく、空気中の酸素によっ
て溶融樹脂が酸化され、アルコール類やケトン類、アル
デヒド類、カルボン酸類等の、いわゆる含酸素化合物が
生成する。これらの含酸素化合物の内、特に低分子量の
ものは、沸点も低く、加工成形品の表面から蒸発するこ
とで、不快な臭気を呈したり、医薬品や食品等の内容物
に移行することで多くの問題を起こす場合がある。
酸化劣化による有臭成分の発生を抑制するために、ダイ
ス等から押出された樹脂表面に窒素等の不活性ガスを噴
霧する方法も取られているが、ポリオレフィンのペレッ
トそのものに極性、無極性を問わず有臭の低分子量成分
が含まれている場合、これらの成分は、成形時の加熱に
よっても完全には蒸発せず、また、これらの低分子量成
分が更に酸化して発生する含酸素化合物は依然、製品中
に残留する。
成分を低減化することで、成形後の臭気の低減化も達成
されるため、低臭ポリオレフィンの製造においては、ペ
レットの製造時の有臭成分を可能な限り低減化すること
が非常に有効な方法となる。
法が行われてきた。
オレフィンを高温の空気または窒素といった、ガス流と
長時間接触させることで、ポリオレフィンペレット中の
有臭成分を低減化する方法である。この方法において
は、ポリオレフィンペレットの融着を防ぐために、ポリ
オレフィンの軟化点以上にガス温度を上げることができ
ないことや、ポリオレフィンの個体中での有臭成分の拡
散速度が非常に遅いことから、有臭成分の低減化につい
て、十分な効果を上げることができない。更に、ポリオ
レフィンを長時間高温に曝すことにより、樹脂の熱劣化
や酸化劣化によって、逆に有臭成分が増加したり、接触
させるガスそのものの臭気や汚れがポリオレフィンペレ
ットに付着するという問題が起こる場合もある。
ベント式押出機に供給し、減圧ベントする方法があり、
この方法においては、押出機ベント口でのポリオレフィ
ン溶融物の表面から有臭成分が有効に蒸発除去される
が、押出機スクリューによる溶融物の表面積更新効率に
限界があるため、十分な効果を上げることはできず、医
薬品や食品包装等の、特に包装材の臭気を嫌う分野に適
用可能なポリオレフィンの低臭性は必ずしも満足できる
ものではなかった。
記載した如く、ポリオレフィンからの有臭成分の低減化
において、従来からの方法に比較して、その効率を大幅
に改良し、各種成形製品の低臭化をも達成する、低臭ポ
リオレフィンの製造方法を提供することにある。
フィンの有臭成分の低減化操作にあたり、一般の生産設
備で製造されたポリオレフィン溶融物あるいはポリオレ
フィン粉体、ポリオレフィンペレット等を、押出機にて
ペレット化、再ペレット化あるいは直接フィルム成形や
ラミネート成形をする際に、水をポリオレフィンの供給
量に対して一定の割合で混合同時混練し、押出機に設け
られた減圧ベント部において有臭成分とともに気化、低
減化する操作において、減圧ベント部の前後の樹脂温度
がある一定の関係を満足する場合、ペレットそのもの及
び直接成形された製品の低臭化が達成され、更には、こ
のようにして一旦ペレット化された低臭ポリオレフィン
を使用して各種の成形を行った後の製品においても低臭
化が達成されていることを見出し、この知見に基づいて
本発明をなすに至った。
分の低減化操作にあたり、ポリオレフィンを単軸または
2軸の押出機入り口へ連続的に供給するとともに、水を
ポリオレフィンの供給量に対して0.15重量%以上の
比率で押出機へ供給し、混練部においてポリオレフィン
の融点以上の温度で混練後、押出機減圧ベント口へ送
り、その後、溶融樹脂を押出しする操作において、減圧
ベント口が取り付けられた押出機シリンダーゾーンの直
前のシリンダーゾーンの中央部に取り付けた樹脂温度計
の指示(Tv−1)と、減圧ベント口の直後のシリンダ
ーゾーンの中央部に取り付けた樹脂温度計の指示(Tv
+1)との関係が下式(1)を満足する低臭ポリオレフ
ィンの製造方法及び該低臭ポリオレフィンを使用して成
形加工した、医薬品及び食品包装用のフィルム製品、ラ
ミネート製品に関するものである。
しては、エチレンやプロピレン等のα−オレフィン系モ
ノマーあるいは、ブタジエン等のα,ω−ジエン系モノ
マーのホモポリマーであっても、また、種々のコモノマ
ー、例えば、エチレン、炭素数が3以上12以下のα−
オレフィン、カルボン酸ビニル化合物、アクリル酸エス
テル化合物、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン
酸等との共重合体であってもよく、その製造方法は、ポ
リオレフィンの一般的な製造設備として使用されている
全ての方法によって生産されたものに適用が可能であ
る。たとえば、高密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン等においては、溶液法、高圧
法、スラリー法、気相法等のいずれの製造方法によって
生産されたものでも使用可能であり、重合時に使用され
る触媒についても、何ら影響を受けることなく十分な効
果を発揮する。また、一般に、高温、高圧下でのラジカ
ル重合によって製造される低密度ポリエチレンやエチレ
ン酢酸ビニル共重合体等においても、チューブラー法や
オートクレーブ法といった製造方法の影響を受けること
なく使用が可能である。このように、本発明に適するポ
リオレフィンは、その種類を選ぶことなく使用が可能で
あるが、比較的融点の低い、高密度ポリエチレンや低密
度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン
酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレンあるいはこれらポ
リオレフィンの任意に選ばれた2種以上の混合物が本発
明の目的を一層顕著に示すことが判明した。
メルトフローインデックス(以下MIと表記する。)や
密度といった物性によって本発明の効果が損なわれるこ
とはない。特に密度については、何ら制限されるもので
はない。MIについては、押出機での溶融押出しを行う
目的から、0.01g/10分以上100g/10分以
下とすることが好ましい。
本発明の効果を損なわない範囲で各種の添加剤を混合す
ることが可能であり、例えば、紫外線吸収剤、熱安定
剤、酸化防止剤、核剤、帯電防止剤、スリップ剤、アン
チブロッキング剤等の添加剤を混合することは差し支え
ない。これらの添加剤は、本発明に共する押出機内へ直
接添加してポリオレフィンと溶融混合するか、あるい
は、いわゆるマスターバッチの方式で押出機内へ供給す
ることも可能である。また、本発明に基づいて製造され
た低臭ポリオレフィンを成形加工する際に、マスターバ
ッチ方式で添加することも可能である。ただし、成形加
工時にマスターバッチ方式で添加剤を添加する場合に
は、マスターバッチのベースポリマーとして、成形を行
う低臭ポリオレフィンと同じポリオレフィンを使用した
マスターバッチを使用することが好ましいが、該マスタ
ーバッチの添加量が低臭ポリオレフィンの10重量%以
下であれば、必ずしもマスターバッチのベースポリマー
について制限を受けるものではない。
る液体としては、無味無臭であり、かつ熱的に安定で、
沸点がポリオレフィン中に含まれる低分子量の有臭成分
と近いものが好ましく、具体的な沸点としては、70℃
以上150℃程度のものが最適である。沸点が70℃以
下である場合、押出機内でポリオレフィン中に分散する
前に気化し、分散効率が低下する。また、沸点が150
℃以上の高温液体では、押出機減圧ベント口でポリオレ
フィンから完全に分離されず、ペレット中に該液体が残
存し、成形時に発泡現象等の加工不良を起こす原因とな
る場合がある。このような性状をもつ液体は水が代表的
なものである。ここで用いられる水は、通常の上水で使
用可能であるが、含まれる不純物の影響を可能な限り少
なくするためには、純水を使用することが好ましい。
リオレフィンの0.15重量%以上であることが必要で
あり、更に好ましい条件としては、0.2重量%以上1
0重量%以下である。水の供給量が、押出機内に供給さ
れるポリオレフィンの0.15重量%未満である場合、
ポリオレフィン中の有臭成分の低減化において十分な効
果が得られないことがある。
置と減圧ベント口との間であれば任意の場所に設置する
ことが可能であり、この方法により、連続的に押出機内
に水を供給することができる。また、水を個別に供給す
るのではなく、予めポリオレフィンと水とを混合してお
き、ポリオレフィンの供給口から同時に押出機へ供給す
ることも可能である。
ーまたは2軸スクリューのいずれのタイプでも使用可能
であり、その構成としては、水の供給部以降に混練部を
配置し、その更に下流側に1カ所以上の減圧ベント口を
設ける必要がある。また、押出機のスクリュー長さとス
クリュー径との比(L/D)は任意の設定でかまわない
が、十分な混練を行うために、L/Dは20以上とする
ことが好ましい。
が溶融し、該溶融樹脂内部に水が十分に分散するため
に、ポリオレフィンの融点以上に保つことが必要であ
る。水の分散効率は、溶融樹脂の粘度が低い程良好にな
るため、この分散効率を上げるためには、混練部の温度
は、該ポリオレフィンの融点よりも20℃以上高い温度
に設定することが好ましい。温度の調整にあたっては、
スクリューの回転数、樹脂の押出量、シリンダージャケ
ット熱媒温度の調整、ヒーター等の強制加熱設備、混練
部と減圧ベント口との間に絞り機構を設けての調整等、
いずれの方法であっても良い。
臭成分および水、それらの共沸化合物等を除去する減圧
ベント口の圧力は、700mmHgA(絶対圧力)以下
にする必要があり、好ましくは450mmHgA以下、
更に好ましくは300mmHgA以下である。減圧ベン
ト口での圧力が700mmHgAを越える場合、ポリオ
レフィン中の有臭成分の低減化が十分ではなくなるばか
りでなく、添加した水の完全な除去が困難になる。
温度がその樹脂の融点以上に達しており、水との混合が
なされた場所よりも下流側で、かつ、押出機シリンダー
の最先端部よりも上流側であれば任意の場所に設置が可
能であり、その数は1つに限らず、複数であっても良
い。
方法において、押出機内部での樹脂温度の変化について
は、減圧ベント口が取り付けられた押出機シリンダーゾ
ーンの直前のシリンダーゾーンに取り付けた樹脂温度計
の指示(Tv−1)と、減圧ベント口の直後のシリンダ
ーゾーンに取り付けた樹脂温度計の指示(Tv+1)が
下式(1)の関係を満足する必要があり、好ましくは上
記2つの温度計の指示の差が3℃以上40℃以下であ
る。
去される際、その蒸発潜熱により樹脂温度は低下する
が、その低下の割合が(1)式を満足しない範囲にある
場合、有臭成分の十分な除去効果が得られない。
薬品及び食品包装材の製造法は、一般に行われる全ての
フィルム製膜法、ラミネート成形法に適用が可能であ
り、例えば、フィルム製品では、インフレーション法に
よるチューブ状フィルムやキャスト法によるフラット状
フィルムによって包装材料が製造される。また、ラミネ
ート成形法では、本発明の低臭ポリオレフィンをTダイ
より溶融押出し、医薬品や食品包装に必要な各種基材に
貼り合わせる押出ラミネート成形法や、予め本発明の低
臭ポリオレフィンを使用してフィルム成形法によって製
造したフィルムを各種の基材と貼り併せるドライラミネ
ート成形法、ウェットラミネート成形法、ホットメルト
成形法、無溶剤ドライラミネート成形法、サーマルラミ
ネート成形法等が挙げられる。また、このような製品の
製造は、本発明の方法によって予めペレット化された低
臭ポリオレフィンを再度溶融後、成形しても、あるい
は、本発明に規定する有臭成分の低減化操作を行う際、
ペレット化せずに本発明にある方法で減圧ベント口を通
った溶融樹脂を直接環状ダイやTダイに導き、フィルム
やラミネート製品を製造しても良い。
般に行われるフィルム成形やラミネート成形で使用され
るもので良く、フィルム成形の場合には130℃以上2
50℃以下、ラミネート成形の場合には200℃以上3
50℃以下である。
生量は、加工温度によって大きく異なり、低温での加工
では、加工時の熱分解や溶融樹脂の空気との接触による
酸化劣化の度合いが小さいために製品の臭気が問題には
なりにくい。従って、低臭ポリオレフィンの効果をより
顕著に発揮させるためには、成形時の樹脂温度は150
℃以上とすることが好ましい。
本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を
越えない限りこれらの実施例に限定されるものではな
い。
リンダーが5つのゾーンに区分され(以下、上流側より
C1、C2、・・・、C5と表記する。)、それぞれの
ゾーンが単独にバンドヒーターによって温度制御可能で
あり、ポリオレフィンの供給部をC1、水の供給部をC
2、減圧ベント口をC4に設置した単軸スクリューの押
出機を用いて、メルトフローインデックス(以下、MI
と記載する。)が9g/10分、融点が108℃の市販
の低密度ポリエチレン(A)を、C1への樹脂の供給量
が30kg/時間、スクリュー回転数100rpm、各
ゾーンのシリンダーの温度条件をC1が120℃、C2
を180℃、C3からC5を210℃に設定する条件
で、C2からの水の供給量をC1から供給される低密度
ポリエチレンの供給量に対して1.0重量%となるよう
にフィードポンプを使用して単独で供給し、C4の減圧
ベント口の圧力が10mmHgAとなるよう調節してペ
レット化を実施した。この時のC3中央部での樹脂の温
度(Tv−1)は205℃、C5中央部での樹脂温度
(Tv+1)は198℃であった。
タイズしたポリオレフィンの総称を処理ポリオレフィン
と記載する。) 得られたポリエチレンの低臭性の評価としては、後述の
ような方法で、ペレットそのもの及び該ペレットを押出
ラミネート成形した製品の2種類で行い、低臭性の比較
サンプルとしては、本発明の低臭ポリオレフィンを製造
する処理を行わない未処理の同一ポリエチレン樹脂
(A)を用いた。その押出条件は、上記に記載の低臭ポ
リオレフィンの製造条件において、C2からの水の供給
を行わず、またC4の減圧ベント口を設置しないで行っ
た他は、C1への樹脂の供給量、スクリュー回転数、各
ゾーンの温度設定等、全て同じ条件とした。(以下、本
発明の処理方法を使用していない、即ち、各実施例及び
比較例で行った低臭ポリオレフィンの製造条件におい
て、水の供給を行わず、減圧ベント口を設けない構造の
設備で行った他は、全て同じ条件で製造したポリオレフ
ィンの総称を未処理ポリオレフィンと記載する。)ここ
で、押出ラミネート成形の方法及びサンプルの製造方法
としては、以下の方法によって行った。
機に接続されたTダイから、320℃の樹脂温度で製膜
された溶融樹脂を、加工速度80m/分、製膜厚み20
ミクロンで、表面にアンカーコート剤等の処理を施して
いない未処理のアルミ箔を基材としたラミネート製品を
作成した。なお、未処理ポリオレフィンについても同一
の条件下でラミネート製品を作成した。
ト製品のそれぞれについて、処理ポリエチレンと未処理
ポリエチレンとの2点比較により、評価を行った。
ガラス瓶にペレットは100g、ラミネートサンプルは
0.4m2を入れ、密閉後、60℃のオーブン中で30
分間加熱エージングし、更に30分間、23℃の恒温室
で冷却したサンプルを、耳鼻咽喉科学会が推薦している
T&Tオルファクトメトリー(嗅覚測定用基準臭)によ
って正常な嗅覚を有していると判断されたパネラー10
人に対して、臭気の少ないと感じられるサンプルを選択
する官能検査により行った。
施していない未処理サンプルに対して、処理サンプルの
ほうがより低臭であると判断した人数が、◎:10人中
10人、○:10人中7人以上9人以下、△:10人中
5人以上6人以下、×:10人中5人未満の4段階を採
用した。
量については、ペレット中の含酸素有臭成分の量が微量
であるため、炭素数が6及び8、10、12の脂肪族飽
和炭化水素の合計量を代表値として行った。定量方法
は、密閉が可能な250ccのステンレス製容器に50
gのペレットと100ccのクロロホルムを入れ、容器
を密閉後、80℃の温浴バスにて1時間振盪抽出を行
い、室温まで冷却後、ガスクロマトグラフ(以下、GC
と表記する。)により分析を行った。GCによる分析
は、島津製作所製のGC−9Aを使用し、OV−17を
充填剤とした3mのカラムにより、180℃一定の条件
下、射出部温度を250℃、キャリアーガスには窒素を
使用し、その流量は40ミリリットル/分、検出器はF
IDを用いて行った。また、各成分の定性及び定量につ
いては、ヘキサン(炭素数6)及びオクタン(炭素数
8)、デカン(炭素数10)、ドデカン(炭素数12)
の標準資料を用いて同一条件下で分析を行い、その相対
保持時間により定性を、予め作成した濃度既知の標準資
料のGCピーク面積との比例計算から定量を行った。
行っていない未処理ポリオレフィンペレット中の上記飽
和炭化水素の合計量を100%とした場合の、処理ポリ
オレフィンペレット中の上記飽和炭化水素の合計量が、
◎:50%未満、○:50%以上70%未満、△:70
%以上90%未満、×:90%以上の4段階で設定し
た。
ッドスペースガスクロマトグラフ法(以下、HS−GC
と表記する。)により、炭素数5以下の脂肪族飽和アル
デヒドの合計量で行った。ヘッドスペースサンプラー
(以下、HSと表記する。)にパーキンエルマー社製の
HS−40、ガスクロマトグラフに島津製作所製のGC
−7Aを使用し、HSのサンプル温度を130℃、サイ
クルタイムを60分、ニードル温度を180℃、GCの
カラムにTC−WAXを充填剤とした内径0.25m
m、長さ60mのキャピラリーカラムを使用し、カラム
温度は45℃一定、射出部温度を220℃、キャリアー
ガスに30ミリリットル/分の流量に調整したヘリウム
ガス、検出器にFIDを使用して行った。
ル瓶の中に、前述のラミネートサンプル200cm2を
円筒状に巻き上げたものを入れて調整した。各成分の定
量は、予め、ノルマルヘプタンを標準物質とした、1点
検量線法によって各炭素数のアルデヒド成分のGC補正
係数を求め、それぞれの成分のGCピーク面積に前記補
正係数を掛け合わせた数値を各成分の相対含有量とし
て、その合計値で含酸素有臭成分の代表値とした。
行っていない未処理ポリオレフィンペレットを使用して
成形した製品中の上記脂肪族飽和アルデヒドの合計量を
100%とした場合の、処理ポリオレフィンペレットを
使用して成形した製品の上記脂肪族飽和アルデヒドの合
計量が、◎:60%未満、○:60%以上75%未満、
△:75%以上90%未満、×:90%以上の4段階で
設定した。
の製造条件の代わりに、それぞれ表2に記載した製造条
件で低臭ポリオレフィンを製造した他は、ペレットの低
臭性評価及び、ラミネート加工法、加工後の製品の低臭
性の評価方法のいずれも実施例1と同じ方法によって評
価を行った。
リンダーが7つのゾーンに区分され(以下、上流側より
C1、C2、・・・、C7と表記する。)、それぞれの
ゾーンが単独にバンドヒーターによって温度制御可能で
あり、ポリオレフィンの供給部をC1、水の供給部をC
2、減圧ベント口をC5に設置した2軸スクリューの押
出機を用いて、低密度ポリエチレン(A)を、C1への
樹脂の供給量が50kg/時間、スクリュー回転数12
0rpm、各ゾーンのシリンダーの温度条件をC1が1
00℃、C2が150℃、C3が200℃、C4からC
7を230℃に設定する条件で、C2からの水の供給量
をC1から供給される低密度ポリエチレンの量に対して
1.5重量%となるようにフィードポンプを使用して単
独で供給し、C5の減圧ベント口の圧力が7mmHgA
と成るよう調節してペレット化を実施した。この時のC
4中央部での樹脂の温度(Tv−1)は230℃、C6
中央部での樹脂温度(Tv+1)は216℃であった。
レンを、実施例1に記載の方法で評価を行った。評価結
果を表3に示した。
(A)の代わりに、表1に示した低密度ポリエチレン
(B)を用い、表2に記載の製造条件で低臭ポリオレフ
ィンを製造した以外は、実施例1と同じ評価方法によ
り、処理ポリオレフィンの評価を行った。評価結果を表
3に示した。
(A)の代わりに、表1に示した高密度ポリエチレン
(C)を用い、表2に記載の製造条件で低臭ポリオレフ
ィンを製造した。
ては、ペレットについては実施例1と同一の方法で行
い、成形品の評価は後述のような方法で、インフレーシ
ョンフィルム成形した製品で行い、低臭性の比較サンプ
ルとしては、本発明の低臭ポリオレフィンを製造する処
理を行わない未処理の同一ポリエチレン樹脂(C)を用
いた。
mm押出機に接続された上向きの環状ダイから、210
℃の樹脂温度で押出された溶融樹脂を、引取速度30m
/分、成膜厚み20ミクロン、ブロー比2.0でフィル
ム製品を作成した。なお、バブルを膨らませる期待には
空気を使用した。未処理ポリオレフィンについても同一
の条件下でフィルム製品を作成した。
ミネート製品の代わりに上記で得たフィルム製品を使用
した以外は同じ方法で行った。
(A)の代わりに、表1に示した直鎖状低密度ポリエチ
レン(D)を用い、表2に記載の製造条件で低臭ポリオ
レフィンを製造し、実施例7に記載のフィルム成形法に
おいて、成形温度を190℃とした以外はフィルムの製
造方法及びペレット、成形品の低臭性の評価は実施例7
と同じ評価方法により行った。評価結果を表3に示し
た。
法を用いて製造されたポリオレフィンは、本発明に規定
する処理を行わない未処理のポリオレフィンに比較し
て、ペレット及び該ペレットを使用して加工された成形
品の何れにおいても優れた低臭性を示すことが理解され
る。
た低密度ポリエチレン(A)を用いて、表4に記載の製
造条件によってポリオレフィンペレットを製造した以外
は、実施例1と同じ評価方法によって未処理ポリオレフ
ィンとの2点比較を行った。
備しない場合、得られたポリオレフィンはペレット及び
該ペレットを使用して成形した成形品の低臭性評価で、
全てに良好な結果は得られない。例えば、押出機内へ入
れる水の量が、供給するポリオレフィンの供給量に対し
て0.15重量%未満である場合(比較例1及び2)、
ペレット中の脂肪族飽和炭化水素の除去が十分ではな
く、成形加工時に発生する脂肪族飽和アルデヒドの含量
も、未処理のポリオレフィンに比較して大きな改良効果
は確認されない。
係が(1)式を満足しない場合(比較例1及び3)、や
はり十分な有臭成分の除去効果は得られない。
gAを越える場合(比較例3)、十分な有臭成分の除去
が行われなくなるため、ペレット、成形品の何れにおい
ても低臭性は得られなかった。
ペレット中及び成形加工後の製品中の有臭成分を低減化
するものであり、特に臭気が好まれない医薬品や食品包
装の分野で低臭性の包装材料を製造できる低臭ポリオレ
フィンが提供できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリオレフィンの有臭成分の低減化操作
にあたり、ポリオレフィンを単軸または2軸の押出機入
り口へ連続的に供給するとともに、水をポリオレフィン
の供給量に対して0.15重量%以上の比率で押出機へ
供給し、混練部においてポリオレフィンの融点以上の温
度で混練後、圧力が700mmHgA以下に調節された
押出機減圧ベント口へ送り、その後、溶融樹脂を連続的
に押出しする操作において、減圧ベント口が取り付けら
れた押出機シリンダーゾーンの直前のシリンダーゾーン
の中央部に取り付けた樹脂温度計の指示(Tv−1)
と、減圧ベント口の直後のシリンダーゾーンの中央部に
取り付けた樹脂温度計の指示(Tv+1)との関係が下
式(1)を満足する低臭ポリオレフィンの製造方法。 (Tv−1)−(Tv+1)≧2 (1) - 【請求項2】 有臭成分の低減化を行うポリオレフィン
が、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポ
リプロピレンあるいはこれらの任意に選ばれた2種以上
の混合物である請求項1に記載の低臭ポリオレフィンの
製造方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の方法により製造した低
臭ポリオレフィンを成形加工した、医薬品及び食品包装
用のフィルム製品及びラミネート製品。
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