JPH10192735A - 混合樹脂粉体の分離回収方法及び装置 - Google Patents

混合樹脂粉体の分離回収方法及び装置

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JPH10192735A
JPH10192735A JP35659296A JP35659296A JPH10192735A JP H10192735 A JPH10192735 A JP H10192735A JP 35659296 A JP35659296 A JP 35659296A JP 35659296 A JP35659296 A JP 35659296A JP H10192735 A JPH10192735 A JP H10192735A
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powder
mixed
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正造 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電極性の異なる2種類の合成樹脂粉体が混
在して正・負両極性に帯電した混合粉体を選別分離して
回収できる方法及び装置を提供する。 【解決手段】 ホッパ1内に収容されている正・負両極
性に帯電した混合粉体Mは、供給フィーダ2により搬送
されている途中で除電器4により除電され、搬送路終端
下方に配設された、電界を形成する一方の回転ドラム型
の回転接地電極5上に落下する。他方の回転ドラム型の
高電圧を印加されるコロナ放電電極6(マイナス荷電)
は、回転接地電極に対向して配置されている。回転接地
電極上の混合粉体は、上記電界中に入ると、一方の負に
帯電した合成樹脂(PVC)粒子Yは、回転接地電極に
吸着されたままドラムの回転と共に移動し、回収され
る。他方の正に帯電した合成樹脂(アクリル樹脂)粒子
Xは、回転接地電極との間で作用するクーロン力により
反発し、矢印のように飛散してコロナ放電電極に吸着さ
れ、回収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混合樹脂粉体の分
離回収方法及び装置に関し、さらに詳しくは、帯電極性
の異なる2種類の合成樹脂が混在もしくは一体化された
複合合成樹脂材料を各合成樹脂に選別分離して回収する
方法及びそれに用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、合成樹脂が様々な分野で利用され
ており、多様な利用分野の一つとして各種建材にも樹脂
が使用されている。例えば、寒冷地向けの窓には断熱性
に優れた樹脂サッシが広く使用されている。この樹脂サ
ッシには、ホワイト製品とカラー製品が有り、ホワイト
製品は100%PVC(ポリ塩化ビニル)から製造さ
れ、一方、カラー製品はPVC上に耐候性の良い着色さ
れたアクリル樹脂層が共押出により積層されている。
【0003】合成樹脂は低コストで製造できることに加
えて、加工性、耐候性等にも優れているため、前記のよ
うに広範な技術分野で使用されているが、廃棄物として
捨てられた場合、自然界で分解され難いため、自然環境
に悪影響を及ぼすという問題がある。そのため、自然保
護の立場から合成樹脂製品のリサイクルが望まれてい
る。合成樹脂製品をリサイクルする場合、例えば100
%PVCから作られている前記樹脂サッシのホワイト製
品のように、単一種類の合成樹脂から成る製品はリサイ
クル可能であるが、PVCにアクリル樹脂が積層されて
いる前記カラーサッシの場合のように、2種類の合成樹
脂が一体化された複合合成樹脂材料の場合、個々の合成
樹脂材料に分離して回収することは極めて困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、2種類の材料
を選別分離する方法としては、例えば粒子の比重差を利
用して分離する比重選別法や風力選別法、粒子の帯電特
性の相違を利用して分離する静電選別法等が周知であ
る。しかしながら、2種類の合成樹脂が一体化された複
合合成樹脂材料、例えば前記カラーサッシを粉砕して得
たPVCとアクリル樹脂の各粒子の混合粉体を各合成樹
脂粉体に選別分離する場合、PVCの比重(1.4)と
アクリル樹脂の比重(1.2)が近過ぎるため、比重選
別法で選別分離することはできず、また、それらの粒度
分布が近過ぎるため風力選別法でも選別分離することは
できない。
【0005】また、一般に電気抵抗の高い材料をボール
ミルなどで粉砕したり、2種類の粉体を攪拌混合機で混
合する場合、正・負に帯電した多量の粉体が発生し、こ
のような粉体は帯電粒子が互いにクーロン引力を及ぼし
合っているので集合体の状態(両極性内部帯電)となっ
ている。前記のような積層により一体化された複合合成
樹脂材料の場合、積層前の個々の合成樹脂は帯電特性が
異なり、固体状態ではPVCはマイナスに帯電し、アク
リル樹脂はプラスに帯電する性質を有するが、複合合成
樹脂材料を粉砕してそれらの樹脂が粉体となった時、上
記のようにPVC、アクリル樹脂共にそれぞれ正・負両
極性に帯電するため、静電選別法も適用できない。
【0006】上記のように、PVCとアクリル樹脂から
成る合成樹脂製品に限らず、一般に2種類の合成樹脂が
混在もしくは一体化された複合合成樹脂材料の場合、例
え個々の合成樹脂粒子の混合粉体とした場合でも、合成
樹脂の種類に関係無く正・負両極性に帯電した粉体とな
ってしまうため、静電選別法を適用して各合成樹脂粉体
に選別分離するのは難しい。従って、本発明の目的は、
帯電極性の異なる2種類の合成樹脂粉体が混在して正・
負両極性に帯電した混合粉体、例えば帯電極性の異なる
2種類の合成樹脂が混在もしくは一体化された複合合成
樹脂材料を粉砕して得られる凝集状態の混合粉体であっ
ても、容易に各合成樹脂に選別分離して回収できる方法
及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の基本的な態様によれば、帯電極性の異なる
2種類の合成樹脂粉体が混在して正・負両極性に帯電し
た混合粉体を各合成樹脂粉体に選別分離して回収する方
法であって、上記両極性に帯電した混合粉体に除電を行
い、各合成樹脂粉体を本来の帯電特性に戻す工程と、混
合粉体を電界中を通過せしめ、一方の合成樹脂粉体を接
地電極に吸着させ、他方の合成樹脂粉体をコロナ放電電
極に吸着させて各粉体に分離する工程と、上記各電極に
吸着して選別分離された各合成樹脂粉体を各電極より除
去し、個別に回収する工程とからなる混合樹脂粉体の分
離回収方法が提供される。帯電極性の異なる2種類の合
成樹脂が混在もしくは一体化された複合合成樹脂材料を
各合成樹脂に選別分離して回収する場合、上記除電工程
に先立って、上記複合合成樹脂材料を粉砕して各合成樹
脂粒子の混合粉体とし、粉砕によって正・負両極性に帯
電した混合粉体が凝集した集合体に除電を行い、各合成
樹脂粉体を本来の帯電特性に戻し、個々の粒子に分離さ
せた後、上記と同様に各合成樹脂粉体への選別分離工程
及び回収工程を行えばよい。
【0008】また、上記本発明に係る混合樹脂粉体の分
離方法を好適に行う装置として、帯電極性の異なる2種
類の合成樹脂粉体が混在して正・負両極性に帯電した混
合粉体を各合成樹脂粉体に選別分離して回収する装置で
あって、上記両極性に帯電した混合粉体を搬送する供給
フィーダと、該供給フィーダの搬送路近傍に配設され、
各合成樹脂粉体を本来の帯電特性に戻す除電器と、供給
フィーダの搬送路終端下方に配設され、供給フィーダ終
端より落下する混合粉体の一方の合成樹脂粉体を吸着
し、回転搬送する接地電極と、該接地電極から離間して
配設され、コロナ放電を行うことにより接地電極より飛
散する他方の合成樹脂粉体を吸着し、回転搬送するコロ
ナ放電電極とを備えてなる混合樹脂粉体の分離回収装置
も提供される。帯電極性の異なる2種類の合成樹脂が混
在もしくは一体化された複合合成樹脂材料を各合成樹脂
に選別分離して回収する装置の場合、上記各装置の他
に、上記複合合成樹脂材料を粉砕して各合成樹脂粒子の
混合粉体とすることができる従来公知の粉砕手段を設け
ればよい。
【0009】
【発明の実施の形態】一般に粉体においては、同種の粉
体同士、異種の粉体の混合物を問わず、それぞれ粉体の
なかで正・負に帯電する性質がある。従って、PVCと
アクリル樹脂から成る積層合成樹脂製品など、2種類の
合成樹脂が混在もしくは一体化された複合合成樹脂材料
をボールミル等で粉砕して各合成樹脂粒子の混合粉体と
した場合、樹脂の種類に関係無く正・負両極性に帯電し
た粉体となる。従って、このような混合粉体にそのまま
静電選別法を適用して選別分離することは困難である。
しかしながら、帯電極性の異なる2種類の合成樹脂から
成る複合合成樹脂材料の場合、粉砕によって正・負両極
性に帯電した混合粉体となっても、これを電界に入る前
に除電してやることより、電界の中で本来の帯電極性を
示し、従って、その帯電極性の相違によって各合成樹脂
粉体に選別分離することが可能となる。
【0010】すなわち、本発明の基本的な特徴は、適用
対象物が帯電極性の異なる2種類の合成樹脂粉体が混在
して正・負両極性に帯電した混合粉体であること、及び
分離回収工程において、静電選別法に先立って予め上記
両極性に帯電した混合粉体に除電を行い、各合成樹脂粉
体を本来の帯電特性に戻し、電界中で異なる帯電極性を
示すようにすることにある。従って、出発材料が帯電極
性の異なる2種類の合成樹脂が積層等により混在もしく
は一体化された複合合成樹脂材料であっても、粉砕によ
って各合成樹脂の個々の粒子のサイズになるまで微粒子
化できれば、粉砕によって正・負両極性に帯電し、凝集
した状態の混合粉体となっても、この粉体集合体の両極
性内部帯電は除電によって除去することが可能である。
その結果、混合粉体の凝集性を減じ、流動性を高めるこ
とができ、また、個々の合成樹脂粒子は電界中で本来の
異なる帯電極性を示すので、静電選別法によって各合成
樹脂粉体に選別分離することが可能となる。なお、粉砕
の程度は、上記のように各合成樹脂単独の個々の粒子の
サイズになるまで微細化することが必要であるが、電界
中で帯電した粒子の静電反発及び静電吸着による飛翔性
の点から50〜500ミクロン程度が好適である。
【0011】上記のように、本発明の方法は、帯電極性
の異なる2種類の合成樹脂粒子からなり、これらが混在
して正・負両極性に帯電した混合粉体であれば全て適用
可能である。このような帯電極性の異なる合成樹脂とし
ては、正に帯電する合成樹脂としてはポリメチルメタク
リレート等のアクリル樹脂もしくはメタクリル樹脂やナ
イロン、ポリカーボネートなどがあり、負に帯電する合
成樹脂としては塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート、テフロンなどがある。2種類の合成樹脂粉体の
組合せからなる混合粉体の静電選別の容易性は、帯電列
(異なった種類の物質同士を摩擦帯電させ、常に正に帯
電するものから順に、常に負に帯電するものまでを一列
に並べたもの)から容易に判断できる。
【0012】以下、本発明の方法について詳しく説明す
ると、まず、帯電極性の異なる2種類の合成樹脂が積層
等により一体化されている複合合成樹脂材料をボールミ
ル等で粉砕して各合成樹脂の個々の粒子サイズになるま
で微粒子化する。この粉砕によって、得られる混合粉体
は正・負両極性に帯電し、凝集した集合体となるので、
除電器によって除電を行う。除電器は、帯電した物体の
電荷の除去を目的としたイオン発生器である。細線ある
いは針状電極に高電圧を加えてコロナ放電を起こし、帯
電物体の帯電電荷と逆符号の空気イオンを発生させ、そ
の電荷を中和するものであり、一般に交流放電が利用さ
れている。コロナ放電で発生したイオンをファンで送り
出す型の除電器もあり、種々のタイプのものが市販され
ている。
【0013】除電によって本来の帯電特性に戻された混
合粉体は、次いで強電界中を通過せしめることにより、
各合成樹脂粒子の帯電極性に応じた極性を帯び、その極
性に従って一方の合成樹脂粉体は接地電極に吸着され、
他方の合成樹脂粉体はコロナ放電電極に吸着されるの
で、選別分離される。このように選別分離された各合成
樹脂粉体を各電極から除去し、個別に回収する。帯電特
性の相違を利用した静電選別法自体は公知であり、本発
明にも従来公知の種々の方法を採用できる。一般には、
回転ドラム形式の接地電極とコロナ放電電極が採用され
る。混合粉体が両電極間の電界に入る際、コロナ放電電
極が負荷電電極として作用する場合、2種類の合成樹脂
粉体のうち、マイナス帯電した合成樹脂粒子は接地電極
に吸着され、一方、プラス帯電した合成樹脂粒子はコロ
ナ放電電極側に引き付けられて吸着する。一方、コロナ
放電電極が正荷電電極として作用する場合には、マイナ
ス帯電した合成樹脂粒子がコロナ放電電極側に引き付け
られて吸着し、プラス帯電した合成樹脂粒子は接地電極
上に吸着する。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例を説明しつつ本
発明についてさらに具体的に説明する。図1は、本発明
の混合樹脂粉体の分離回収装置の概略構成を示してい
る。図中、符号1は異なる帯電極性を有する2種類の合
成樹脂粒子からなり正・負両極性に帯電した混合粉体M
を収容するホッパであり、該ホッパ1の下部開口部は振
動部3を備えた振動型の供給フィーダ2に接続されてい
る。供給フィーダ2の搬送路近傍(図示の装置では搬送
路途中の上部にあるが、側部でもよい)には除電器4が
配設され、また搬送路終端下方には、電界を形成する一
方の回転ドラム型の回転接地電極5が配置され、また、
該回転接地電極5に対向して他方の回転ドラム型の高電
圧を印加されるコロナ放電電極6(回転マイナス荷電電
極)が配置されている。なお、符号7、8はそれぞれ各
電極に吸着されたままの合成樹脂粉体をかき落とすため
のスクレーパである。
【0015】正に帯電する合成樹脂としてアクリル樹脂
粒子2及び負に帯電する合成樹脂としてPVC粒子から
なる混合粉体Mの分離工程を説明すると、ホッパ1内に
収容された混合粉体Mは、供給フィーダ2を通って回転
接地電極5上に供給される途中、除電器4によって除電
される。除電器4としては従来公知の種々のものが使用
可能であって、例えば高圧電源及び除電電極(針状電極
とその対向電極)並びにその両者を接続する高圧ケーブ
ルから構成され、除電電極から空気イオンが生成されて
帯電物体(本実施例においては混合粉体M)の電荷を中
和する。
【0016】除電器4により除電された混合粉体Mは、
次いで回転接地電極5上に落下する。回転接地電極5
は、電極径がφ210mmであって、矢印方向(該電極
5上の混合粉体Mがコロナ放電電極6に近付く方向)に
周速約10m/分の一定の速度で回転している。回転駆
動手段(図示せず)に関しては、ギャードモータにより
タイミングベルトを介して回転接地電極5に連動するタ
イミングプーリを駆動させている。一方、回転接地電極
5と同じ電極径φ210mmを有するコロナ放電電極6
は、回転接地電極5の側方に両電極5、6の表面間距離
dが50mm(中心間距離は260mm)となるように
配置されており、コロナ放電電極6には−60,000
Vの高電圧が印加され、対向配置されている回転接地電
極5に向けてコロナ放電し、それらの間に強い電界を形
成している。また、回転接地電極5と同一方向に周速3
〜4m/分で回転している。回転駆動手段(図示せず)
に関しては、回転接地電極5におけるギャードモータに
代えてオリエンタルモータを使用している以外、回転接
地電極の回転駆動手段と同様である。但し、タイミング
ベルトは非導電性のケブラーコード入りのものを使用
し、また、ドラムの軸とタイミングプーリの間には非導
電性のジュラコンを使用し、回転電極を電気的に絶縁さ
せている。
【0017】回転接地電極5上の混合粉体Mは、前記し
たような回転接地電極5とコロナ放電電極6によって形
成されている電界中に入ると、PVC粒子Yはマイナ
ス、アクリル樹脂粒子Xはプラスに帯電し、PVC粒子
Yは回転接地電極5に吸着されたままドラムの回転と共
に移動し、やがて最下位近傍に達して自重により下方に
配設された回収パン(図示せず)内に落下し、或いは吸
着したままのものはスクレーパ7により下方にかき落と
されて回収される。一方、プラスに帯電したアクリル樹
脂粒子Xは、回転接地電極5との間で作用するクーロン
力により反発し、矢印のように飛散してコロナ放電電極
6に引き付けられ、該電極6表面上に吸着され、ドラム
の回転と共に移動して自重により落下し、或いはスクレ
ーパ8によってコロナ放電電極6の下方に配設された回
収パン(図示せず)内に回収される。このように分離回
収されたPVC粉体及びアクリル樹脂粉体は、各々10
0%近い高純度を示し、再び原料として使用することが
可能である。
【0018】以上のようにPVC粒子Y及びアクリル樹
脂粒子Xからなる混合粉体Mを本発明の分離回収装置を
用いて、PVC粉体とアクリル樹脂粉体に分離回収する
実施例を示したが、装置のサイズ、設定条件等は前記実
施例に限定されるものではなく、例えば、両電極5、6
の大きさ、間隔d、コロナ放電電極6に印加される電圧
等は粉体材料等に応じて適宜変えることができる。ま
た、分離対象となる混合粉体もPVCとアクリル樹脂の
混合粉体に限定されず、帯電極性の異なる2種類の合成
樹脂粉体からなる粒度が50〜500μm程度の混合粉
体であれば好適に分離できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の混合樹脂
粉体の分離回収方法及び装置は、帯電極性の異なる2種
類の合成樹脂粉体の両極性に帯電した混合粉体を除電し
て各合成樹脂本来の帯電特性とした後で静電分離を行う
ものであるため、従来静電分離を適用できなかった混合
粉体を各合成樹脂粉体ごとに分離回収することができ
る。このように分離回収された合成樹脂粉体は非常に高
純度であるので再び原料として使用することができ、例
えば、2種類の合成樹脂層から成る積層品等をリサイク
ルする際、これを粉砕して粉体としたものを本発明の装
置で好適に分離回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混合樹脂粉体の分離回収装置の一実施
例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 ホッパ 2 供給フィーダ 3 振動部 4 除電器 5 回転接地電極 6 コロナ放電電極 7,8 スクレーパ M 混合粉体 X アクリル樹脂粒子 Y PVC粒子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電極性の異なる2種類の合成樹脂粉体
    が混在して正・負両極性に帯電した混合粉体を各合成樹
    脂粉体に選別分離して回収する方法であって、上記両極
    性に帯電した混合粉体に除電を行い、各合成樹脂粉体を
    本来の帯電特性に戻す工程と、混合粉体を電界中を通過
    せしめ、一方の合成樹脂粉体を接地電極に吸着させ、他
    方の合成樹脂粉体をコロナ放電電極に吸着させて各粉体
    に分離する工程と、上記各電極に吸着して選別分離され
    た各合成樹脂粉体を各電極より除去し、個別に回収する
    工程とからなる混合樹脂粉体の分離回収方法。
  2. 【請求項2】 帯電極性の異なる2種類の合成樹脂が混
    在もしくは一体化された複合合成樹脂材料を各合成樹脂
    に選別分離して回収する方法であって、上記複合合成樹
    脂材料を粉砕して各合成樹脂粒子の混合粉体とする工程
    と、粉砕によって正・負両極性に帯電した混合粉体が凝
    集した集合体に除電を行い、各合成樹脂粉体を本来の帯
    電特性に戻し、個々の粒子に分離させる工程と、混合粉
    体を電界中を通過せしめ、一方の合成樹脂粉体を接地電
    極に吸着させ、他方の合成樹脂粉体をコロナ放電電極に
    吸着させて各粉体に分離する工程と、上記各電極に吸着
    して選別分離された各合成樹脂粉体を各電極より除去
    し、個別に回収する工程とからなる複合合成樹脂材料の
    分離回収方法。
  3. 【請求項3】 帯電極性の異なる2種類の合成樹脂粉体
    (X,Y)が混在して正・負両極性に帯電した混合粉体
    (M)を各合成樹脂粉体に選別分離して回収する装置で
    あって、上記両極性に帯電した混合粉体を搬送する供給
    フィーダ(2)と、該供給フィーダの搬送路近傍に配設
    され、各合成樹脂粉体を本来の帯電特性に戻す除電器
    (4)と、供給フィーダの搬送路終端下方に配設され、
    供給フィーダ終端より落下する混合粉体の一方の合成樹
    脂粉体を吸着し、回転搬送する接地電極(5)と、該接
    地電極から離間して配設され、コロナ放電を行うことに
    より接地電極より飛散する他方の合成樹脂粉体を吸着
    し、回転搬送するコロナ放電電極(6)とを備えてなる
    混合樹脂粉体の分離回収装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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