JPH10192429A - 呼吸器 - Google Patents

呼吸器

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JPH10192429A
JPH10192429A JP228597A JP228597A JPH10192429A JP H10192429 A JPH10192429 A JP H10192429A JP 228597 A JP228597 A JP 228597A JP 228597 A JP228597 A JP 228597A JP H10192429 A JPH10192429 A JP H10192429A
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breathing gas
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Fumio Kimura
文雄 木村
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KAWAJU BOSAI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無駄に消費する酸素量を少なくして、高圧酸
素が減少したことを使用者に知らせることができる呼吸
器を提供すること。 【解決手段】 高圧酸素が収容される高圧容器と、高圧
容器からの高圧酸素を減圧する減圧弁6と、減圧弁6か
らの酸素が供給される面体と、高圧容器中の酸素量が少
なくなったことを知らせるための警報手段と、を具備す
る呼吸器。警報手段は警報音を発する警報器38とこの
警報器38に中圧酸素を選択的に送給する作動弁40を
有する。作動弁40は、第1の弁手段および第2の作動
弁を有し、高圧容器2の高圧酸素の圧力が第1の所定値
より小さくかつ第2の所定値より大きいときに第1の弁
手段および第2の弁手段が開状態となり、減圧弁6から
の中圧酸素が警報器38に送給され、これによって警報
器38は所定期間警告音を発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素を供給する呼
吸器に関する。
【0002】
【従来の技術】呼吸器として、たとえば実公昭62−1
1630号公報に開示されたものが知られている。かか
る呼吸器は、高圧空気が収容された高圧容器と、高圧容
器からの高圧空気を減圧する減圧弁と、減圧弁からの中
圧空気を低圧に減圧して面体に供給するためのデマンド
弁と、を備えている。また、高圧容器の高圧空気が少な
くなったことを知らせるための警報器(たとえば笛部材
でよい)が設けられている。高圧容器からの高圧部には
作動弁が配設されている。この作動弁は、高圧部の空気
の圧力が所定値以上のときには非作動状態となってこの
高圧部と警報器の連通を遮断するが、その圧力が上記所
定値より小さくなると作動状態となって高圧部と警報器
とを連通する。したがって、高圧部からの空気の圧力が
低下する、換言すると高圧容器の高圧空気の量が少なく
なると、高圧空気の一部が作動弁を介して警報器に送給
され、かかる空気によって警報手段が警告音を発し、使
用者に高圧空気の残りが少ないこと、すなわち高圧容器
の交換時期が近づいたことを知らせる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た呼吸器においては、高圧部の空気の圧力が低下すると
弁体が変位して作動状態に保持され、高圧容器からの高
圧空気の一部が警報器に供給され続ける。それ故に、本
来使用者に送給すべき空気の一部が警報器にて発せられ
る警告音のために使用され、高圧空気を消費してしまう
まで空気を無駄に消費するという問題が存在する。
【0004】本発明の目的は、呼吸用気体の無駄な消費
を抑えながら高圧酸素が減少したことを使用者に知らせ
ることができる呼吸器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、高圧呼吸用気
体が収容される高圧容器と、該高圧容器からの該高圧呼
吸用気体を中圧に減圧するための減圧弁と、該減圧弁か
ら減圧された呼吸用気体が送給される面体と、該高圧容
器中の呼吸用気体の量が少なくなったことを知らせるた
めの警報手段と、を具備し、該警報手段は警報音を発す
る警報器と該警報器に該中圧呼吸用気体を選択的に送給
する作動弁を備えた呼吸器において、該作動弁は、弁ハ
ウジングと、第1の位置と第2の位置の間を移動自在に
該弁ハウジング内に配設された弁体を有し、該弁ハウジ
ングおよび該弁体は、該高圧呼吸用気体が作用する第1
の室と、該中圧呼吸用気体が作用する第2の室と、該警
報器に連通された第3の室を規定し、該弁体には該第2
の室と該第3の室を連通するための連通孔が形成され、
該弁体を該第2の位置に向けて偏倚するばね手段が設け
られ、該弁体の一端部および該第2の室に関連して第1
の弁手段が設けられ、該弁体の他端部および該第3の室
に関連して第2の弁手段が設けられており、該高圧呼吸
用気体の圧力が第1の所定値以上のときには、該第1の
室に作用する該高圧呼吸用気体によって該弁体が第1の
位置に位置付けられ、これによって該第1の弁手段は該
第2の室と該弁体の該連通孔との連通を遮断する閉状態
に保持され、該高圧呼吸用気体の圧力が該第1の所定値
より小さい第2の所定値以下のときには、該第2の室に
作用する中圧呼吸用気体および該ばね手段の作用によっ
て該弁体が該第2の位置に位置付けられ、これによって
該第2の弁手段は該第3の室と該弁体の該連通孔との連
通を遮断する閉状態に保持され、また該高圧呼吸用気体
の圧力が該第1の所定値より小さくかつ該第2の所定値
より大きいときには、該第1の室に作用する該高圧呼吸
用気体と該第2の室に作用する中圧呼吸用気体および該
ばね手段の作用によって該弁体が該第1の位置と該第2
の位置の間に位置し、これによって該第1の弁手段およ
び該第2の弁手段が開状態となり、該減圧弁からの中圧
呼吸用気体は該第2の室、該弁体の連通孔および該第3
の室を通して該警報手段に送給されることを特徴とする
呼吸器である。本発明に従えば、高圧容器の呼吸用気体
の圧力が第1の所定値より大きいときには第1の弁手段
が閉状態になり、またその圧力が第2の所定値より小さ
くなると第2の弁手段が閉状態になり、これらのときに
は中圧呼吸用気体が警報手段に送給されることはない。
これに対して、高圧容器の呼吸用気体の圧力が上記第1
の所定値より小さくかつ第2の所定値より大きいときに
は第1の弁手段および第2の弁手段が開状態になって中
圧呼吸用気体が警報手段に送給される。したがって、高
圧容器の呼吸用気体が減少すると警報手段が警報音を発
して使用者に知らせるとともに、その警報時間も呼吸用
気体を全て使用するまで継続するのではなく、警告音は
呼吸用気体の圧力が所定範囲減少する間継続するのみで
あり、警報手段のために多くの呼吸用気体を無駄に消費
することがない。
【0006】また本発明は、該弁ハウジングは、その一
端部にばね室を、その他端部に内径が小さい第1の空間
を、またばね室と第1の空間との間に、内径が該第1の
空間より大きい第2の空間を規定し、該弁体はその一端
部にばね受け部を、その他端部に外径が小さい第1のピ
ストン部を、またその中間部に外径が該第1のピストン
部より大きい第2のピストン部を有し、該弁体の該第1
のピストン部が該第1の空間に、該第2のピストン部が
該第2の空間に移動自在に配置され、該弁ハウジングの
該第2の空間を規定する部位と該弁体によって該第1の
室が規定され、さらに該ばね室に該弁体の該ばね受け部
に作用して該第2の位置に向けて偏倚する該ばね手段が
配設されていることを特徴とする。本発明に従えば、弁
ハウジングに第1および第2の空間が規定され、これら
空間に対応して弁体の第1および第2ピストン部がそれ
ぞれ設けられ、弁ハウジングの第2の空間を規定する部
位と弁体によって高圧呼吸用気体が作用する第1の室が
規定されるので、作動弁の構造を比較的簡単かつ小型化
することができる。
【0007】また本発明は、第1の弁手段は弁体の一端
部に設けられた第1の弁部と弁ハウジングの第2の室に
連通する第1の弁座から構成され、弁体が第1の位置に
あるときには第1の弁部と第1の弁座が圧接して閉状態
になり、弁体が第1の位置から第2の位置に向けて移動
すると第1の弁部が第1の弁座から離れて開状態にな
り、また第2の弁手段は弁体の他端部に設けられかつ連
通孔に連通する第2の弁座と弁ハウジングの他端部に設
けられた第2の弁部から構成され、弁体が第2の位置に
あるときには第2の弁部と第2の弁座が圧接して閉状態
になり、弁体が第2の位置から第1の位置に向けて移動
すると第2の弁座が第2の弁体から離れて開状態になる
ことを特徴とする。本発明に従えば、第1の弁手段が弁
ハウジングの第1の弁座と弁体の第1の弁部から構成さ
れ、第2の弁手段が弁ハウジングの第2の弁部と弁体の
第2の弁座から構成されているので、弁体が第1の位置
にあるときには第1の弁手段が確実に閉状態になり、ま
た弁体が第2の位置にあるときには第2の弁手段が確実
に閉状態になり、中圧呼吸用気体が警報手段に送給され
ることはない。
【0008】また本発明は、弁体の一端部には凹部が設
けられ、凹部に弾性を有する第1の弁部が配設され、弁
体が第1の位置に位置付けられると、第1の弁部が第1
の弁座に圧接されるとともに、弁体の一端面が弁ハウジ
ングの第1の弁座を規定する部位に当接されることを特
徴とする。本発明に従えば、第1の弁手段の閉状態にお
いては、弾性を有する第1の弁部が第1の弁座に圧接さ
れるとともに、弁体の端面が弁ハウジングの一部に当接
するので、弁体の第1の位置を越える移動が弁ハウジン
グの一部によって確実に阻止され、閉状態における第1
の弁部の変形が防止される。
【0009】さらに本発明は、弁ハウジングの他端部に
は凹部が設けられ、凹部に弾性を有する第2の弁部が配
設され、弁体が第2の位置に位置付けられると、弁体の
第2の弁座が第2の弁体に圧接されるとともに、弁体の
他端面が弁ハウジングの一部に当接されることを特徴と
する。本発明に従えば、第2の弁手段の閉状態において
は、第2の弁座が弾性を有する第2の弁部に圧接される
とともに、弁体の他端面が弁ハウジングの一部に当接す
るので、弁体の第2の位置を越える移動が弁ハウジング
の他の一部によって確実に阻止され、閉状態における第
2の弁部の変形が防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の呼吸器の一実施形
態を簡略的に示す系統図であり、図2は図1の呼吸器の
警報手段およびそれに関連する構成を示す断面図であ
る。
【0011】主として図1を参照して、図示の呼吸器は
循環式のものであり、高圧容器2、そく止弁4、減圧弁
6、呼吸袋8および面体10を備えている。高圧容器2
には、たとえば180〜200kgf/cm2程度の圧
力の、呼吸用気体としての高圧酸素が充填されており、
かかる高圧酸素が減圧されて後述する如くして面体10
に送給される。そく止弁4は、手動操作される弁であっ
て、呼吸器を使用する際に開状態に保持される。そく止
弁4を開放すると、高圧容器2内の高圧酸素は減圧弁6
に送給される。高圧容器2には圧力指示計12が付設さ
れており、この圧力指示計は高圧容器2の高圧酸素の圧
力を表示する。
【0012】減圧弁6は高圧容器2からの高圧酸素を中
程度の圧力、たとえば4kgf/cm2程度に減圧する
ものであり、かく減圧された酸素が定量補給ノズル14
を介して、面体10を含む酸素循環系16に送給され
る。定量補給ノズル14は使用者が通常使用すると想定
される一定量の酸素、たとえば約2l/分程度を常時送
給し、このとき中圧酸素の圧力は酸素循環系16の酸素
圧力、たとえば大気圧より幾分高い圧力に減圧される。
この減圧弁6をバイパスして手動開閉弁18が配設され
る。手動開閉弁18は減圧弁6が故障等したときに手動
操作によって開放され、そく止弁4からの高圧酸素を低
圧に減圧して酸素循環系16に送給する。
【0013】酸素循環系16は、呼吸袋8に収容された
酸素を面体10に送給する吸気経路に、吸気冷却装置2
0、吸気回路開閉装置22、吸気管24および吸気弁2
6が配設され、面体10からの酸素(一部使用者が排出
した二酸化炭素を含んでいる)を呼吸袋8に戻す戻り経
路に、呼気弁28、呼気管30および清浄缶32が配設
されている。呼吸袋8は再生呼吸を行うための袋であっ
て、酸素循環系16の酸素が一時的に蓄えられる。吸気
冷却装置20は、酸素循環系16の酸素を冷却してその
温度が上昇するのを防止する。定量補給ノズル14およ
び手動開閉弁18からの酸素は、呼吸袋8に送給され
る。吸気回路開閉装置22は、高圧容器2内に高圧酸素
が存在していない、またはそく止弁4を開放していない
場合に吸気経路を密閉して吸気できないことを使用者に
知らせる機能を有する。吸気管24は酸素を面体10に
送給する管であり、かかる管を通して酸素が供給され
る。吸気管24と面体10との間には吸気弁26が配設
されている。使用者が息を吸うと吸気弁26が開放さ
れ、吸気管24からの酸素が吸気弁26を介して面体1
0に送給される。面体10は、使用者が顔に装着するも
のであり、かかる面体10を介して酸素循環系16の酸
素が使用者に供給され、また使用者からの二酸化炭素を
含む呼気が面体10に排出される。
【0014】呼気管30は、面体10に排出された呼気
を清浄缶32に導くものであり、この呼気管30と面体
10との間には呼気弁28が配設されている。呼気弁2
8は使用者が息を吐くと開放され、面体10に排出され
た呼気は呼気弁28を介して呼気管30に送給され、呼
気管30を通して清浄缶32に送られる。清浄缶32に
は、二酸化炭素吸着剤が充填され、呼気に含まれている
二酸化炭素を吸収し、清浄化されたものが呼吸袋8に戻
される。さらに、呼吸袋8に関連してデマンド弁34が
設けられている。デマンド弁34は、定量補給ノズル1
4からの酸素の供給では充分でない場合に開状態となっ
て減圧弁6からの中圧酸素を呼吸袋8に送給し、この送
給の際に中圧酸素は低圧に減圧される。そして、かくの
とおりの低圧酸素の循環が繰り返し遂行される。なお、
図1において、太い実線矢印で示すラインは高圧酸素が
送給されるラインであり、細い実線矢印で示すラインは
中圧酸素が送給されるラインであり、また破線矢印およ
び二重実線矢印で示すラインは低圧酸素が送給されるラ
インである。
【0015】高圧容器2に関連して、さらに、警報手段
36が配設されている。図1とともに図2を参照して、
図示の警報手段36は、警告音を発する警報器38とこ
の警報器38への中圧酸素の送給を切換える作動弁40
から構成されている。作動弁40は弁ハウジング42を
有し、この弁ハウジング42は細長い筒状の第1の部材
44と、第1の部材44に装着された第2の部材46を
備えている。第1の部材44の一端部の内周面には雌ね
じが設けられ、また第2の部材46の中間部の外周面に
は雄ねじが設けられ、これら雌ねじおよび雄ねじを螺合
することによって両者が装着されている。この第1の部
材44と第2の部材46との間には、両者間をシールす
るためのリング状のシール部材48が介在されている。
第1の部材44の一端部にはばね室50が規定され、そ
の他端部には内径が小さい第1の空間52が規定され、
ばね室50と第1の空間52との間には内径が第1の空
間より大きい第2の空間54が規定されている。
【0016】第2の部材46の一端部の外周面には雄ね
じが設けられ、この雄ねじに袋ナット56が螺合されて
いる。袋ナット56の内側には接続部材58が配設さ
れ、接続部材58のフランジ部58aが第2の部材46
と袋ナット56にとって挟持されている。第2の部材4
6の一端部には比較的大きい内径の空間59が設けら
れ、かかる空間59内に接続部材58の先端部が挿入さ
れており、第2の部材46と接続部材58との間には両
者をシールするためのリング状シール部材60が介在さ
れている。接続部材58には管部材62が連結されてお
り、この管部材62の他端部は減圧弁6の下流側、すな
わち中圧空気が存在する部位に接続され、減圧弁6によ
って中圧に減圧された中圧酸素が上記空間59に作用す
るように構成されている。
【0017】第2の部材46には、空間59に連通する
貫通孔64が形成されている。この貫通孔64には、短
スリーブ66によってフィルタ部材67が充填されてお
り、フィルタ部材67は、そこを流れる酸素中に含まれ
ているゴミを除去する。第2の部材46の他端部は外径
が幾分小さくなっており、この他端部が第1の部材44
の一端部に規定されたばね室50内に突出している。本
実施形態では、第2の部材46に形成された空間59が
中圧酸素が作用する第2の室を構成する。
【0018】第1の部材44内には、弁体68が図2に
示す第1の位置と図5に示す第2の位置の間を移動自在
に配設されている。弁体68の一端部にはばね受け部7
0が設けられ、その他端部には外径が小さい第1のピス
トン部72が設けられ、ばね受け部70と第1のピスト
ン部72との間には、外径が第1のピストン部72より
も大きい第2のピストン部74が設けられている。弁体
68のばね受け部70は第1の部材44のばね室50内
に配置され、その第1のピストン部72は第1の部材4
4の第1の空間52に配置され、その第2のピストン部
74は第1の部材44の第2の空間54に配置される。
本実施の形態では、第1の部材44のばね室50と第1
の空間52は弁体68に形成された連通孔76を介して
連通され、連通孔76は第1のピストン部72および第
2のピストン部74を軸線方向に延びる部分76aと第
2のピストン部74において半径方向に延びる部分76
bから構成されている。また、第2の空間54、詳細に
は第1の部材44の第2の空間54を規定する部位と弁
体68によって規定される空間(第1の室を構成する)
がそく止弁4の下流側、すなわち高圧酸素が存在する部
位に接続されている。すなわち、第1の部材44の外面
には、たとえば固定ねじ(図示せず)によって接続部材
80が固定され、この接続部材80に形成された孔82
が第1の部材44に形成された孔84を介して上記第2
の空間54に接続されている。接続部材80には管部材
(図示せず)の一端部が連結され、この他端部はそく止
弁4の下流側に接続され、そく止弁4からの高圧酸素が
上記第2の空間54に作用する。なお、高圧酸素の漏れ
を防止するために、接続部材80と第1の部材44との
間にリング状のシール部材86が介在され、弁体68の
第1のピストン部72および第2のピストン部74と第
1の部材44との間にリング状のシール部材88,90
がそれぞれ設けられている。
【0019】実施の形態では、第2の部材46と弁体6
8との間には、コイルばね92が介在されている。第2
の部材46の他端部は外径が幾分小さくなっており、こ
の他端部を規定する肩部と弁体68のばね受け部70に
設けられたフランジ94との間に、第2の部材46の他
端部を被嵌してコイルばね92(ばね手段を構成する)
が配設されている。このコイルばね92は、弁体68を
弁ハウジング42の他端部に向けて、すなわち図2にお
いて右方に向けて弾性的に偏倚する。なお、上記記載か
ら容易に理解される如く、弁ハウジング42一端部に存
在する第2の室には中圧酸素が作用するので、この中圧
酸素は弁体68を弁ハウジング42の他端部(図1にお
いて右方)に向けて偏倚し、一方弁ハウジング42の中
間部に存在する第1の室には高圧酸素が作用するので、
この高圧酸素は弁体68を弁ハウジング42の一端部
(図1において左方)に向けて偏倚する。
【0020】第1の部材44の他端部の外周面には雄ね
じが設けられ、この雄ねじに袋ナット96が螺合されて
いる。袋ナット96の内側には接続部材98が配設さ
れ、接続部材98のフランジ部98aが第1の部材44
と袋ナット96によって挟持されている。第1の部材4
4の他端部は、その内径が第1の空間52よりも幾分大
きくなっており、かかる他端部内に接続部材98の先端
部が挿入されている。第1の部材44と接続部材98と
の間には両者をシールするためのリング状シール部材1
00が介在されている。接続部材98には管部材102
が連結されており、この管部材102の他端部は後述す
る警報器38に接続され、作動弁40からの中圧酸素が
警報器38に送給されるように構成されている。
【0021】第1の部材44の他端部の、接続部材98
の配設部位より内側には、短円筒状部材104が螺着さ
れている。この短円筒部材104には、その内側の空間
(第1の部材44の第1の空間52)とその外側の空間
(弁ハウジング42の他端部に規定された空間であっ
て、短円筒状部材104と接続部材98との間に存在
し、第3の室を構成する)を連通する連通孔106が形
成されている。
【0022】かかる作動弁36においては、第2の部材
46の他端部と弁体68の一端部に第1の弁手段が設け
られている。実施の形態では、弁体68の一端面には凹
部が設けられ、この凹部に弾性を有する第1の弁部11
0が設けられている。一方、第2の部材46の他端面に
は貫通孔64が開口しており、かかる貫通孔64の開口
を規定する部位が第1の弁座112として機能する。第
1の弁手段は、第1の弁部110と第1の弁座112か
ら構成され、弁体68が図2に示す第1の位置にあると
きには、第1の弁部110が第1の弁座112に弾性的
に圧接され、第1の弁手段が閉状態となって第2の部材
46の空間59(第2の室)と第1の部材44のばね室
50との連通を遮断する。一方、弁体68が上記第1の
位置から図5に示す第2の位置に向けて図2において右
方に移動すると、第1の弁部110が第1の弁座112
から離れて第1の弁手段が開状態となり、上記空間59
と上記ばね室50とが貫通孔64を介して連通される。
【0023】また、第1の部材44の他端部、実施形態
では短円筒状部材104と弁体68の他端部に第2の弁
手段が設けられている。円筒状部材104の内面には凹
部が設けられ、この凹部に弾性を有する第2の弁部11
4が設けられている。一方、弁体68の他端面には連通
孔76が開口しており、かかる連通孔76の開口を規定
する部位が第2の弁座116として機能する。第2の弁
手段は、第2の弁部114と第2の弁座116から構成
され、弁体68が図5に示す第2の位置にあるときに
は、第2の弁座116が第2の弁部114に弾性的に圧
接され、第2の弁手段が閉状態となって第1の部材44
のばね室50と第1の空間52との連通を遮断する。一
方、弁体68が上記第2の位置から上記第1の位置に向
けて図5において左方に移動すると、第2の弁座116
が第2の弁部114から離れて第2の弁手段が開状態と
なり、上記ばね室50と上記第1の空間52が連通孔7
6を介して連通状態となる。
【0024】第2の弁手段に関連して、図3に示すとお
りに構成するのが望ましい。第2の弁部114をゴム材
料等の弾性材料から形成し、短円筒状部材104および
弁体68を鉄等の金属材料から形成する。そして、弁体
68の端面において、連通孔76の開口を規定する内周
縁部116aが幾分外方に突出し、かかる内周縁部11
6aが第2の弁部114に食い込むようにするのが望ま
しく、かく構成することによって第2の弁座116と第
2の弁部114を確実に圧接させて閉状態に保持するこ
とができる。さらに、弁体68の端面全体が第2の弁部
114に圧接されるのではなく、弁体68の端面の一部
(たとえば内周部)が第2の弁部114に圧接され、そ
の端面の他の一部(たとえば外周部)が円筒状部材10
4の端面に当接するようにするのが望ましい。かく構成
することによって、弁体68に作用する偏倚力は弁体6
8と円筒状部材104の金属接触部分を介して第1の部
材44に伝達され、第2の弁部114に大きな応力が作
用することが防止される。
【0025】第1の弁手段に関連して、上述と同様に構
成するのが望ましい。第1の弁部110をゴム材料等の
弾性材料から形成し、弁体68とともに第2の部材46
を鉄等の金属材料から形成する。そして、第2の部材4
6の端面において、貫通孔64の開口を規定する内周縁
部が第1の弁部110に向けて幾分突出し、かかる内周
縁部が閉状態において第1の弁部110に食い込むよう
にするのが望ましく、かく構成することによって第1の
弁座112と第1の弁部110を確実に圧接させて閉状
態に保持することができる。さらに、第2の部材46の
端面全体が第1の弁部114に圧接されるのではなく、
第2の部材46の端面の一部(たとえば内周部)が第1
の弁部110に圧接され、その端面の他の一部(たとえ
ば外周部)が弁体68の第1の部分70の端面に当接す
るようにするのが望ましい。かく構成することによっ
て、弁体68に作用する偏倚力は弁体68と第2の部材
46の金属接触部分を介して伝達され、第1の弁部11
0に大きな応力が作用することが防止される。
【0026】再び図2を参照して、警報器38はハウジ
ング130を備えている。ハウジング130の一端部の
外周面には雄ねじが形成されており、この雄ねじに袋ナ
ット132が螺着されている。袋ナット132の内側に
は接続部材134が配設され、接続部材134のフラン
ジ部134aがハウジング130と袋ナット132によ
って挟持されている。ハウジング130の一端部には、
軸線方向に延びる空間が規定されており、かかる空間内
に接続部材134の先端部が挿入されており、ハウジン
グ130と接続部材134との間には両者をシールする
ためのリング状シール部材136が介在されている。接
続部材134には管部材102が連結されており、管部
材102の他端部は作動弁36の第1の空間52(第3
の室)に連通されている。
【0027】ハウジング130の空間には絞り部材13
8が配設されている。この絞り部材138には貫通孔1
40が形成され、その先端部の径が小さく絞られてお
り、この絞り孔140aによって外部に排出される酸素
の量が規制される。絞り部材138とハウジング130
との間には、両者間をシールするためのリング状シール
部材146が介在されている。
【0028】このハウジング130の他端部の外周面に
は雄ねじが設けられ、この雄ねじに中空状のカバー14
8が螺着されている。カバー148には、通気孔150
が形成されている。カバー148の内側には、笛部材1
52が配設され、笛部材152の一端部がハウジング1
30の他端部から外方に突出する小径突部154に取付
られている。笛部材152には切欠き156が形成され
ており、かかる切欠き156に酸素を吹付けることによ
って警告音が発せられる。笛部材152の切欠き156
に対応して、小径突部154の外面にも切欠き158が
形成され、これによって小径突部154と笛部材152
との間に小さい間隙が生成されている。また、小径突部
154にはハウジング130の空間からその中間部まで
延びる孔160が形成され、かかる孔160と上記間隙
とが小孔162を介して連通されている。
【0029】かく構成されているので、作動弁40から
送給された酸素は、接続部材134、絞り部材138の
貫通孔140並びに小径突部154の孔160および小
孔162を通って小径突部154と笛部材152の間の
間隙に排出され、笛部材152の切欠き156に向けて
吹付けられ、これによって警告音が発生する。
【0030】次いで、上述した警報手段およびそれに関
連する要素の作用効果について説明する。主として図
1、図2、図4および図5を参照して、高圧容器2内の
高圧酸素の圧力が充分に高い、すなわち高圧酸素の圧力
が第1の所定値(たとえば40kgf/cm2)以上の
ときには、作動弁40の第1の室(第2の空間54)に
作用する高圧酸素による偏倚力(図2において左方に偏
倚させる力)が、作動弁40の第2の室(空間59)に
作用する中圧酸素による偏倚力とコイルばね92による
偏倚力の合成力(図2において右方に偏倚させる力)よ
りも大きくなり、弁体68は図2に示す第1の位置に保
持される。かかる状態においては、弁体68の第1の弁
部110が第2の部材46第1の弁座112に圧接さ
れ、第1の弁手段が閉状態になる。したがって、上記第
2の室と弁体68の連通孔76との連通が遮断され、減
圧弁6の下流側からの中圧酸素が警報器38に送給され
ることはない(警報音は生じない)。
【0031】呼吸器の使用によって高圧容器2内の高圧
酸素が減少する、すなわち高圧酸素の圧力が上記第1の
所定値より小さくなると、上記第1の室に作用する高圧
酸素による偏倚力と、上記第2の室に作用する中圧酸素
による偏倚力とコイルばね92による偏倚力の合成力と
がほぼ釣合うようになり、上記合成力の作用によって弁
体68が図2において右方に幾分移動される。かくする
と、図4に示すとおり、弁体68の第1の弁部110が
第2の部材46の第1の弁座112から離れ、第1の弁
手段が開状態となり、上記第2の室と弁体68の連通孔
76とが第1の弁手段を介して連通される。このとき、
弁体68は図5に示す第2の位置まで移動しておらず、
弁体68は第1の位置と第2の位置との間の位置に保持
される。したがって弁体68の第2の弁座116と短円
筒状部材104の第2の弁部114とは離隔状態に維持
され、弁体68の連通孔76と短円筒状部材104の外
側に規定される第3の室とは、第2の弁手段および短円
筒状部材104の連通孔106を介して連通されてい
る。したがって、減圧弁6の下流側からの中圧酸素は、
上記第2の室、第1の弁手段、弁体68の連通孔76、
第2の弁手段およ上記第3の室を通して警報器38に送
給される。そして、かく作動弁40から送給された酸素
は、警報器38の絞り部材138の貫通孔140並びに
小径突部154の孔160および小孔162を通り、さ
らに笛部材152と小径突部154の切欠き158との
間隙を通って笛部材152の切欠き156に向けて吹付
けられ、これによって警告音が発生する。高圧容器2の
高圧酸素が減少すると、上述したとおりにして警報器3
8から警告音が発せられるので、使用者は酸素が少なく
なったことを知ることができる。
【0032】呼吸器の使用によってさらに酸素容器2内
の高圧酸素が減少する、すなわち高圧酸素の圧力が上記
第1の所定値より小さい第2の所定値(たとえば37k
gf/cm2)以下になると、上記第2の室に作用する
中圧酸素による偏倚力とコイルばね92による偏倚力の
合成力が上記第1の室に作用する高圧酸素の偏倚力より
大きくなり、弁体68は図5に示す第2の位置に位置付
けられる。かかる状態においては、弁体68の第2の弁
座116が短円筒状部材104の第2の弁部114に圧
接され、第2の弁手段が閉状態に保持され、弁体68の
連通孔76と上記第3の室との連通が遮断される。それ
故に、減圧弁6の下流側からの中圧酸素の警報器38へ
の送給が停止し、警告音の発生が終了する。かくのとお
りであるので、警告音は所定期間(たとえば1分程度で
よい)生じ、使用者に知らせたのち終了するので、警告
手段36としての機能が達成されるとともに、貴重な酸
素が無駄に消費されることも防止できる。
【0033】なお、警報器38が警告音を発する時期お
よび警告音の発生を終了する時期については、高圧酸素
の上記第1の所定値および上記第2の所定値を変更する
ことによって適宜設定することができる。また、警報器
38が警告音を発する期間についても、上記第1の所定
値と上記第2の所定値の差を変更することによって適宜
設定することができる(警告音が生じる期間は、この差
を大きくすると長くなり、この差を小さくすると短くな
る)。
【0034】なお、そく止弁4が閉状態にある(呼吸器
を使用していない)ときには、高圧容器2からの高圧酸
素の送給が行われず、高圧酸素および中圧酸素が作動弁
40に作用することはない。したがって、弁体68はコ
イルばね92の作用によって上記第2の位置に保持され
る。
【0035】上述した実施形態では、本発明を循環式呼
吸器に適用して説明したが、これに限定されず、空気呼
吸器にも同様に適用することができる。
【0036】図6は、空気呼吸器を簡略化して示す系統
図である。図6において、高圧容器202からの、呼吸
用気体としての高圧空気はそく止弁204に送給され
る。そく止弁204が開放されると、高圧空気は減圧弁
206に送給され、減圧弁206にて中圧に減圧され
る。減圧された空気はデマンド弁208に送給され、デ
マンド弁208が開放されることによって中圧空気は減
圧されて吸気管210に送給され、吸気管210を通し
て面体212に送給され、この面体212から使用者に
供給される。そして、使用者の呼気は呼気弁214を通
して大気中に排出される。減圧弁206およびデマンド
弁208をバイパスして手動開閉弁216が設けられ、
減圧弁206および/またはデマンド弁208が故障等
したとき、この手動開閉弁216を開放することによっ
て高圧容器202からの空気を吸気管210に送給する
ことができる。
【0037】この種の空気呼吸器においても上述したと
同様の構成の警報手段218を設けることができる。か
かる場合においても、減圧弁206の上流側の高圧空気
を警報手段218の作動弁の第1の室に作用させ、また
減圧弁206の下流側の中圧空気を上記作動弁の第2の
室に作用させればよい。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、高圧容器の呼吸用気体
の圧力が第1の所定値より大きいときには第1の弁手段
が閉状態になり、またその圧力が第2の所定値より小さ
くなると第2の弁手段が閉状態になり、これらのときに
は中圧呼吸用気体が警報手段に送給されることはない。
これに対して、高圧容器の呼吸用気体の圧力が上記第1
の所定値より小さくかつ第2の所定値より大きいときに
は第1の弁手段および第2の弁手段が開状態になって中
圧呼吸用気体が警報手段に送給される。したがって、高
圧容器の呼吸用気体が減少すると警報手段が警報音を発
して使用者に知らせるとともに、その警報時間も呼吸用
気体を全て使用するまで継続するのではなく、警告音は
呼吸用気体の圧力が所定範囲減少する間継続するのみで
あり、警報手段のために多くの呼吸用気体を無駄に消費
することがない。
【0039】また本発明によれば、弁ハウジングに第1
および第2の空間が規定され、これら空間に対応して弁
体の第1および第2ピストン部がそれぞれ設けられ、弁
ハウジングの第2の空間を規定する部位と弁体によって
高圧呼吸用気体が作用する第1の室が規定されるので、
作動弁の構造を比較的簡単かつ小型化することができ
る。
【0040】また本発明によれば、第1の弁手段が弁ハ
ウジングの第1の弁座と弁体の第1の弁部から構成さ
れ、第2の弁手段が弁ハウジングの第2の弁部と弁体の
第2の弁座から構成されているので、弁体が第1の位置
にあるときには第1の弁手段が確実に閉状態になり、ま
た弁体が第2の位置にあるときには第2の弁手段が確実
に閉状態になり、中圧呼吸用気体が警報手段に送給され
ることはない。
【0041】また本発明によれば、第1の弁手段の閉状
態においては、弾性を有する第1の弁部が第1の弁座に
圧接されるとともに、弁体の端面が弁ハウジングの一部
に当接するので、弁体の第1の位置を越える移動が弁ハ
ウジングの一部によって確実に阻止され、閉状態におけ
る第1の弁部の変形が防止される。
【0042】また本発明によれば、第2の弁手段の閉状
態においては、第2の弁座が弾性を有する第2の弁部に
圧接されるとともに、弁体の他端面が弁ハウジングの一
部に当接するので、弁体の第2の位置を越える移動が弁
ハウジングの他の一部によって確実に阻止され、閉状態
における第2の弁部の変形が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を循環式呼吸器に適用した一実施形態を
簡略化して示す系統図である。
【図2】図1の呼吸器の警報手段を示す断面図である。
【図3】図2の警報手段の作動弁の一部を拡大して示す
拡大断面図である。
【図4】図2の警報手段において、作動弁の第1および
第2の弁手段が開放されているときの状態を示す断面図
である。
【図5】作動弁の第2の弁手段が閉塞されている状態を
示す断面図である。
【図6】本発明を開放式呼吸器に適用した他の実施形態
を簡略化して示す系統図である。
【符号の説明】
2,202 高圧容器 4,204 そく止弁 6,206 減圧弁 10,212 面体 24,210 吸気管 36,218 警報手段 38 警報器 40 作動弁 42 弁ハウジング 44 第1の部材 46 第2の部材 68 弁体 76 連通孔 110 第1の弁部 112 第1の弁座 114 第2の弁部 116 第2の弁座 130 ハウジング 152 笛部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧呼吸用気体が収容される高圧容器
    と、該高圧容器からの該高圧呼吸用気体を中圧に減圧す
    るための減圧弁と、該減圧弁から減圧された呼吸用気体
    が送給される面体と、該高圧容器中の呼吸用気体の量が
    少なくなったことを知らせるための警報手段と、を具備
    し、該警報手段は警報音を発する警報器と該警報器に該
    中圧呼吸用気体を選択的に送給する作動弁を備えた呼吸
    器において、 該作動弁は、弁ハウジングと、第1の位置と第2の位置
    の間を移動自在に該弁ハウジング内に配設された弁体を
    有し、該弁ハウジングおよび該弁体は、該高圧呼吸用気
    体が作用する第1の室と、該中圧呼吸用気体が作用する
    第2の室と、該警報器に連通された第3の室を規定し、
    該弁体には該第2の室と該第3の室を連通するための連
    通孔が形成され、該弁体を該第2の位置に向けて偏倚す
    るばね手段が設けられ、 該弁体の一端部および該第2の室に関連して第1の弁手
    段が設けられ、該弁体の他端部および該第3の室に関連
    して第2の弁手段が設けられており、 該高圧呼吸用気体の圧力が第1の所定値以上のときに
    は、該第1の室に作用する該高圧呼吸用気体によって該
    弁体が第1の位置に位置付けられ、これによって該第1
    の弁手段は該第2の室と該弁体の該連通孔との連通を遮
    断する閉状態に保持され、該高圧呼吸用気体の圧力が該
    第1の所定値より小さい第2の所定値以下のときには、
    該第2の室に作用する中圧呼吸用気体および該ばね手段
    の作用によって該弁体が該第2の位置に位置付けられ、
    これによって該第2の弁手段は該第3の室と該弁体の該
    連通孔との連通を遮断する閉状態に保持され、また該高
    圧呼吸用気体の圧力が該第1の所定値より小さくかつ該
    第2の所定値より大きいときには、該第1の室に作用す
    る該高圧呼吸用気体と該第2の室に作用する中圧呼吸用
    気体および該ばね手段の作用によって該弁体が該第1の
    位置と該第2の位置の間に位置し、これによって該第1
    の弁手段および該第2の弁手段が開状態となり、該減圧
    弁からの中圧呼吸用気体は該第2の室、該弁体の連通孔
    および該第3の室を通して該警報手段に送給されること
    を特徴とする呼吸器。
  2. 【請求項2】 該弁ハウジングは、その一端部にばね室
    を、その他端部に内径が小さい第1の空間を、またばね
    室と第1の空間との間に、内径が該第1の空間より大き
    い第2の空間を規定し、該弁体はその一端部にばね受け
    部を、その他端部に外径が小さい第1のピストン部を、
    またその中間部に外径が該第1のピストン部より大きい
    第2のピストン部を有し、該弁体の該第1のピストン部
    が該第1の空間に、該第2のピストン部が該第2の空間
    に移動自在に配置され、該弁ハウジングの該第2の空間
    を規定する部位と該弁体によって該第1の室が規定さ
    れ、さらに該ばね室に該弁体の該ばね受け部に作用して
    該第2の位置に向けて偏倚する該ばね手段が配設されて
    いることを特徴とする請求項1記載の呼吸器。
  3. 【請求項3】 該第1の弁手段は該弁体の該一端部に設
    けられた第1の弁部と該弁ハウジングの該第2の室に連
    通する第1の弁座から構成され、該弁体が該第1の位置
    にあるときには該第1の弁部と該第1の弁座が圧接して
    閉状態になり、該弁体が該第1の位置から該第2の位置
    に向けて移動すると該第1の弁部が該第1の弁座から離
    れて開状態になり、また該第2の弁手段は該弁体の該他
    端部に設けられかつ該連通孔に連通する第2の弁座と該
    弁ハウジングの該他端部に設けられた第2の弁部から構
    成され、該弁体が該第2の位置にあるときには該第2の
    弁部と該第2の弁座が圧接して閉状態になり、該弁体が
    該第2の位置から該第1の位置に向けて移動すると該第
    2の弁座が該第2の弁体から離れて開状態になることを
    特徴とする請求項2記載の呼吸器。
  4. 【請求項4】 該弁体の該一端部には凹部が設けられ、
    該凹部に弾性を有する該第1の弁部が配設され、該弁体
    が該第1の位置に位置付けられると、該第1の弁部が該
    第1の弁座に圧接されるとともに、該弁体の一端面が該
    弁ハウジングの該第1の弁座を規定する部位に当接され
    ることを特徴とする請求項3記載の呼吸器。
  5. 【請求項5】 該弁ハウジングの他端部には凹部が設け
    られ、該凹部に弾性を有する該第2の弁部が配設され、
    該弁体が該第2の位置に位置付けられると、該弁体の該
    第2の弁座が該第2の弁部に圧接されるとともに、該弁
    体の他端面が該弁ハウジングの一部に当接されることを
    特徴とする請求項3または4記載の呼吸器。
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WO1999055423A1 (en) * 1998-04-27 1999-11-04 O-Two Systems International Inc. Low input pressure alarm for gas supply
WO2006046793A1 (en) * 2004-10-29 2006-05-04 Sancheong Co., Ltd. Regulator
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CN110465013A (zh) * 2019-08-15 2019-11-19 深圳市荣盛智能装备有限公司 空气呼吸器的剩余使用时间的检测方法、装置及存储介质

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