JPH10192271A - X線ct装置及び画像処理装置 - Google Patents

X線ct装置及び画像処理装置

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JPH10192271A
JPH10192271A JP9002981A JP298197A JPH10192271A JP H10192271 A JPH10192271 A JP H10192271A JP 9002981 A JP9002981 A JP 9002981A JP 298197 A JP298197 A JP 298197A JP H10192271 A JPH10192271 A JP H10192271A
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rays
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スキャナ本体をチルト角θで傾けてヘリカルス
キャンやマルチスキャンを行ったときにも、直接的に3
次元表示を作成することができる。 【解決手段】求めるレイ又は所望の位置・角度の断層画
像面に対して座標変換(1 )を行って、画像再構成ユニ
ット32により再構成された断層画像データのボクセル
を直交座標的に配列したものとして取り扱うもの。ま
た、チルト角θで傾いたボクセルから線形補間により直
交ボクセルを作成するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線を対象物に
照射するX線源及び対象物を透過したX線を検出するX
線検出器を備え、X線源とX線検出器とを対象物を挟ん
で対向させると共に対象物の周囲を回転させ、対象物を
一方向に移動させながらX線源とX線検出器との回転を
複数回行い、このときのX線検出器による透過X線の検
出に基づいて対象物の断層画像を解析するX線CT装置
及び外部の撮像装置により撮像された複数枚分の断層画
像データを画像処理するX線CT装置及び画像処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は一般的なX線CT装置の要部構
成を示す図である。X線CT装置は、被検体をX線でス
キャンするスキャナ本体( 架台、ガントリ)101と、
被検体をスキャナ本体101へ案内する寝台102と、
高電圧を生成してスキャナ本体101へ供給する高電圧
装置103と、寝台102を制御する寝台制御ユニット
104と、スキャナ本体101を制御すると共にスキャ
ナ本体101から得られたデータを処理するコンソール
105とから構成されている。
【0003】スキャナ本体101の略中央に円筒状の貫
通した空洞が形成されており、この空洞を被検体が挿入
又は通過するようになっている。スキャナ本体101
は、詳細は図示しないが、内部にその空洞の回りを回転
する回転部と、外観を形成し、回転部を回転自在に支持
している固定部とから構成されている。回転部には、X
線を被検体に照射するX線管及びこのX線管と空洞を挟
んで対向する位置に被検体を透過したX線を検出するX
線検出素子を複数個1列に並べて構成されたシングルX
線検出器が搭載されている。また、このシングルX線検
出器では、1回転のスキャンで1枚の断層画像しか撮影
できないが、同時に複数枚の断層画像を撮影できるよう
に、図15に示すように、シングルX線検出器を複数列
並べた2次元X線検出器106も知られている。
【0004】高電圧装置103からスキャナ本体101
に供給された高電圧は、まず、スキャナ本体101のX
線管へ供給される。X線検出器から出力される検出信号
は、コンソール105へ出力され、このコンソール10
5で再構成処理により断層画像が再構成され、メモリに
保存されると共に表示装置等により表示する。スキャナ
本体101は、通常、水平に移動する寝台102に対し
て垂直な状態となっている。すなわち、X線管からX線
検出器106へ放射されるX線が作る面が寝台102の
移動軸に対して垂直な状態になっている。しかし、この
スキャナ本体101は、断層画像を必要とする臓器の形
状や人体内での位置や回りの臓器との関係から目的・用
途によって、例えば図16に示すように( 図16ではX
線検出器として2次元X線検出器を搭載した例を示す
)、寝台102の移動軸に対して傾きチルト角θを持た
せることができる。すなわち、X線管からX線検出器へ
放射されるX線が作る面が寝台102の移動軸に対して
垂直ではなく、その垂直面からチルト角θで傾くことに
なる。一般的なX線CT装置では、チルト角θを±30
°程度まで設定することが可能となっている。
【0005】図17( a )は、ヘリカルスキャン等のマ
ルチスライスにおけるスキャナ本体101を傾けないと
き( チルト角θ=0° )に再構成される断層画像の状態
を示す図である。このような場合には、複数枚の断層画
像を構成する各画素は、直交座標上に規則的に配列して
いるので、これらの画素に基づいて直接3次元表示(M
IP( maximum intensity projection )、ボリュームレ
ンダリング、サーフェイスレンダリング )を作成する
と、その得られた3次元表示には歪みはなく現実の撮影
した構造体の形状と一致する正確な画像となる。なお、
3次元表示は、図18に示すように、撮影対象に対して
視点となる投影面を設定し、この投影面に垂直なレイ(
投影線 )を定義し、このレイ上の幾つかのポイント( 黒
○ )について、複数枚の断層画像の全ての画素から構成
されるボクセルの各画素値からそのポイントの画素値を
計算して、この各ポイントの画素値に基づいて投影面の
画素( 白○ )を作成するものである。通常、レイ上の幾
つかのポイントの間隔は単位ボクセルの一辺に相当する
長さとするのが一般的である。なお、図18は、3次元
的な構成を2次元的に( 側面図的に )表現したもので、
紙面に垂直な方向にボクセル、投影面、レイが存在して
いる。
【0006】MIPは、レイ上のポイントの画素値のう
ちの最大値の値をとって、投影面の画素値とするもので
ある。ボリュームレンダリングは、画素値等に応じて段
階的に透過度や色を定義し、目的とする部分を選択的に
抽出するものである。これにより、例えば内部が透けて
見えるような3次元像を作成することができる。レイ上
のポイントの各画素値に所定の係数をかけながら、順次
加算して、その加算結果を投影面の画素値とするもので
ある。その係数は、画素値に対する透過度、視線方向か
らの距離( 投影面からそのポイントまでの距離 )、陰影
条件等によって決定される。サーフェイスレンダリング
は、レイ上の各ポイントの画素値にしきい値( 境界)を
設定して、画素値を2値化して境界面を定義するもの
で、レイ上の投影面から最初の境界となるポイントを求
め、陰影等の効果を加えて投影面の画素値とする。
【0007】図17( b )は、スキャナ本体101を傾
けたとき( チルト角θは0°でない)に再構成される断
層画像の状態を示す図である。すなわち、図19に示す
ように、点線で示す被検体に対して傾いた断層画像が平
行移動的に再構成されることになる。このような場合に
は、複数枚の断層画像を構成する各画素は、直交座標上
に規則的には配列せず、チルト角θの傾きの軸( 例えば
y軸 )のみ傾いた非直交座標上に配列することになる。
そのため、図20( a )に示すように、実線で示す側面
から正方形に見える構造体が、チルト角θの傾きを考慮
せずに直接3次元表示を作成すると、図20( b )に示
すように、その画像はチルト角θの傾きとは逆の方向に
歪み、側面から菱形に見える構造体のようになり、現実
の撮影した構造体の形状と一致しない不正確な画像とな
ってしまう。上述した状況は、シングルスX線検出器の
場合であったが、2次元X線検出器106では、さら
に、図21に示すように、断層画像が傾いているだけで
はなく、1回のスキャンで同時に得られる断層画像の中
心位置がずれているので、直接3次元表示を作成するこ
とができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のX線CT装置では、スキャナ本体をチルト角θで傾け
てヘリカルスキャン等のマルチスキャンを行ったとき
に、再構成された断層画像のデータに基づいて直接3次
元表示( MIP、ボリュームレンダリング、サーフェイ
スレンダリング )を作成できないという問題があった。
そこでこの発明は、スキャナ本体をチルト角θで傾けて
ヘリカルスキャン等のマルチスキャンを行ったときに
も、直接的に3次元表示を作成することができるX線C
T装置及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
X線を対象物に照射するX線源及び対象物を透過したX
線を検出するX線検出器を備え、X線源とX線検出器と
を対象物を挟んで対向させると共に対象物の周囲を対象
物の位置を連続的又は非連続的に変えて複数回数回転さ
せ、X線検出器による透過X線の検出に基づいて対象物
の複数の近接した位置での複数枚の断層画像を解析する
X線CT装置において、相対的に対象物が移動する方向
に対してX線源及びX線検出器の回転軸が傾いていると
きに、回転軸が傾いた状態でX線検出器による透過X線
の検出に基づいて収集された各断層画像から画像を作成
するときに、回転軸が傾いていない状態と同じように画
像作成できるように補正する補正手段を設け、複数枚の
各断層画像を回転軸の傾きのない状態で収集されたもの
とみなして、この補正手段の補正により画像作成を行う
ものである。
【0010】請求項2対応の発明は、X線を対象物に照
射するX線源及び対象物を透過したX線を検出するX線
検出器を備え、X線源とX線検出器とを対象物を挟んで
対向させると共に対象物の周囲を対象物の位置を連続的
又は非連続的に変えて複数回数回転させ、X線検出器に
よる透過X線の検出に基づいて対象物の複数の近接した
位置での複数枚の断層画像を解析するX線CT装置にお
いて、相対的に対象物が移動する方向に対してX線源及
びX線検出器の回転軸が傾いているときに、直交座標系
をX線検出器による透過X線の検出に基づいて得られた
対象物の複数枚の各断層画像の非直交座標系に変換する
座標変換を、画像作成のための解析要素に対して行う座
標変換手段を設け、X線検出器から得られた複数枚の各
断層画像の非直交座標系を直交座標系とみなして、座標
変換手段により座標変換された解析要素を解析して画像
作成を行うものである。
【0011】請求項3対応の発明は、X線を対象物に照
射するX線源及び対象物を透過したX線を検出するX線
検出器を備え、X線源とX線検出器とを対象物を挟んで
対向させると共に対象物の周囲を対象物の位置を連続的
又は非連続的に変えて複数回数回転させ、X線検出器に
よる透過X線の検出に基づいて対象物の複数の近接した
位置での複数枚の断層画像を解析するX線CT装置にお
いて、相対的に対象物が移動する方向に対してX線源及
びX線検出器の回転軸が傾いているときに、直交座標系
をX線検出器による透過X線の検出に基づいて得られた
対象物の複数枚の各断層画像の非直交座標系に変換する
座標変換を、3次元表示画像の視点としての投影面に垂
直な投影路に対して行う投影路座標変換手段を設け、X
線検出器から得られた複数枚の各断層画像の非直交座標
系を直交座標系とみなして、投影路逆座標変換手段によ
り変換された投影路を解析して、投影面に投影される3
次元表示画像を作成するものである。
【0012】請求項4対応の発明は、X線を対象物に照
射するX線源及び対象物を透過したX線を検出するX線
検出器を備え、X線源とX線検出器とを対象物を挟んで
対向させると共に対象物の周囲を対象物の位置を連続的
又は非連続的に変えて複数回数回転させ、X線検出器に
よる透過X線の検出に基づいて対象物の複数の近接した
位置での複数枚の断層画像を解析するX線CT装置にお
いて、相対的に対象物が移動する方向に対してX線源及
びX線検出器の回転軸が傾いているときに、X線検出器
から得られた複数枚の断層画像から直交したボクセルを
作成する直交ボクセル作成手段を設け、この直交ボクセ
ル作成手段により作成された直交ボクセルに基づいて画
像作成を行うものである。請求項5対応の発明は、請求
項4対応の発明において、直交ボクセル作成手段により
作成された直交ボクセルに基づいて3次元表示画像を作
成するものである。
【0013】請求項6対応の発明は、請求項4対応の発
明において、直交ボクセル作成手段により作成された直
交ボクセルに基づいて、指定された位置・角度を持つ指
定断層画像の各画素の値を求めて指定断層画像を作成す
るものである。
【0014】請求項7対応の発明は、外部の撮像装置に
より撮像された複数枚分の断層画像データを画像処理す
る画像処理装置において、断層画像データからなる各断
層画像が直交座標空間において傾いているときに、直交
座標系を各断層画像の非直交座標系に変換する座標変換
を、3次元表示画像の視点としての投影面に垂直な投影
路に対して行う投影路座標変換手段を設け、各断層画像
の非直交座標系を直交座標系とみなして、投影路座標変
換手段により座標変換された投影路を解析して、投影面
に投影される3次元表示画像を作成するものである。
【0015】請求項8対応の発明は、外部の撮像装置に
より撮像された複数枚分の断層画像データを画像処理す
る画像処理装置において、断層画像データからなる各断
層画像が直交座標空間において傾いているときに、複数
枚分の断層画像データから直交したボクセルを作成する
直交ボクセル作成手段を設け、この直交ボクセル作成手
段により作成された直交ボクセルに基づいて画像作成を
行うものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態を図1乃至図5を参照して説明する。図1は、この発
明を適用した画像処理装置を組込んだX線CT(compute
d tomography )装置の概略の構成を示すブロック図であ
る。このX線CT装置は、架台1と、画像処理装置とし
てのコンソール2と、寝台3と、電源装置4とから構成
されている。基本的には従来の技術で図12で説明した
構成とほぼ同じである。なお、従来の技術で図12を参
照して説明した、スキャナ本体が架台1に対応し、寝台
及び寝台制御ユニットが寝台3に対応し、コンソールは
コンソール2に対応している。前記架台1は、回転部1
1とそれ以外の固定部とから構成され、前記回転部11
には、X線発生部12、高電圧発生器13、( シングル
)X線検出器14、DAS( データ収集装置 )15、デ
ータ圧縮部16、回転側データ伝送部17等が搭載され
ており、固定部には、固定側データ伝送部18、データ
復元部19及び架台コントローラ20等が設けられ、前
記回転部11と固定部との間にはスリップリング21が
設けられている。
【0017】前記電源装置4から供給された電力は、前
記架台1の固定部に入力され、この固定部から前記スリ
ップリング21を通して前記回転部11の前記高電圧発
生器13に入力される。この高電圧発生器13は、供給
された電力をX線発生に適した高電圧に昇圧して前記X
線発生部12に供給する。このX線発生部12と前記X
線検出器14とは、従来の技術で説明したように、この
架台1の略中央に形成された空洞を挟んで対向して配置
されており、互いの位置関係を保ちながら相対的に回転
するようになっている。
【0018】前記X線発生部12は、X線管やコリメー
タ等から構成され、供給された高電圧によりX線を発生
させ、このX線を制御して空洞に進入した又は空洞を通
過する被検体に照射する。前記X線検出器14は、複数
個のX線検出素子を1列に並べたシングルX線検出器で
あり、被検体を透過したX線を検出し、電気信号( 例え
ば蓄積電荷 )として取出すことができるようになってい
る。
【0019】前記DAS15は、前記X線検出器14か
ら電気信号を検出データ( デジタルデータ )として取出
し( 収集し )、この検出データを前記データ圧縮部16
へ出力する。検出データは、前記X線発生部12と前記
X線検出器14との回転角度( 位相 )によるビュー毎に
X線検出器14のX線検出素子毎に得られる。前記デー
タ圧縮部16は、前記X線検出器14のX線検出素子毎
に得られるデータから差分データ等を計算してデータ圧
縮する。例えば、1つのX線検出素子( 1つのチャンネ
ル )のデータについて、収集データ( 検出データ )が2
0ビットバイナリデータであったのを、精度( 分解能 )
を低下させずに10ビットバイナリデータに圧縮する。
【0020】このデータ圧縮部16で得られた圧縮デー
タは、前記回転側データ伝送部17へ出力され、この回
転側データ伝送部17は、例えばLED(light emittin
g diode)等から構成され、その圧縮データを光信号に変
換して送信する。
【0021】前記固定側データ伝送部18は、例えばフ
ォトダイオード等から構成され、前記回転部11の回転
側データ伝送部17から送信された光信号を受信する。
この固定側データ伝送部2で受信した光信号は、電気信
号( 圧縮データ )に変換され、前記データ復元部19へ
供給される。このデータ復元部19では、圧縮データを
元の収集データに復元する処理が行われ、復元された収
集データは、前記コンソール2へ出力される。
【0022】このコンソール2には、中央制御ユニット
31、画像再構成ユニット32、データ保存ユニット3
3及び画像表示ユニット34、さらに図示しないがネッ
トワークインターフェイス等が設けられている。前記中
央制御ユニット31は、CPU(central processing un
it )、ROM(read only memory )、RAM(random acc
ess memory)、各種インターフェイス等から構成されて
おり、システムバス35を介して前記画像構成ユニット
32、前記データ保存ユニット33、前記画像表示ユニ
ット34とそれぞれ接続されている。前記架台1のデー
タ復元部19から出力された復元された収集データは、
前記画像再構成ユニット32に入力されると共に前記デ
ータ保存ユニット33に保存される。前記画像再構成ユ
ニット32では、再構成処理により断層画像データが作
成され、この断層画像データは、前記画像表示ユニット
34により断層画像として表示される。
【0023】さらに、前記中央制御ユニット31は、前
記架台1の回転部11の高電圧発生器13を制御して、
前記X線発生部12により被検体へのX線照射を制御す
るようになっている。また、前記中央制御ユニット31
は、前記架台コントローラ20を制御して、前記回転部
11の回転制御及び前記架台1の傾き( チルト角 )の角
度制御を行うようになっている。前記寝台3は、被検体
を載置する後述する天板を移動させる天板移動部41
と、この天板移動部41等を制御する寝台コントローラ
42と等から構成され、前記中央制御ユニット31は、
前記寝台コントローラ42を制御して、天板を移動さ
せ、被検体の撮影部位を架台1の空洞内へ位置決めする
制御を行うようになっている。
【0024】図2は、前記コンソール2の画像表示ユニ
ット34の要部構成を示すブロック図である。この画像
表示ユニット34は、ディスプレイ51と、ディスプレ
イ制御部52と、ビデオRAM53と、画像処理ユニッ
ト54等から構成され、前記ディスプレイ制御部52、
前記ビデオRAM53、前記画像処理ユニット54は、
前記システムバス35を介して前記中央制御ユニット3
1と接続されている。なお、前記画像処理ユニット54
は、この画像表示ユニット34内に設けられている構成
となっているが、画像表示ユニット34の外に独立して
設けられていても良いものである。
【0025】前記ディスプレイ51は、前記ディスプレ
イ制御部52により、前記画像処理ユニット54により
画像処理されたデータに基づいて前記ビデオRAM53
に描画された画像を表示する。なお、前記画像処理ユニ
ット54は、前記中央制御ユニット31を介さずに画像
処理した画像を前記ビデオRAM53に転送することが
でき、また前記ディスプレイ制御部52は、前記中央制
御ユニット31を介さずに前記ビデオRAM53に描画
された画像を前記ディスプレイ51に表示出力すること
ができるようになっている。
【0026】前記画像処理ユニット54は、ヘリカルス
キャンや、スキャン中に寝台の移動を伴わないでスキャ
ンを寝台の位置を変えながら複数回行って連続した一連
の画像を得るマルチスキャンを行ったときに、前記画像
再構成ユニット32で再構成された複数枚の断層画像デ
ータに基づいて、任意の位置・角度の断層画像や3次元
表示( MIP、ボリュームレンダリング、サーフェイス
レンダリング )の画像を作成するものである。前記画像
処理ユニット54には、3次元表示の画像を作成するた
めに3次元表示部54-1が設けられ、この3次元表示部
54-1により、MIP( maximum intensity projection
)、ボリュームレンダリング、サーフェイスレンダリン
グの画像を作成する。さらに、この3次元表示部54-1
には、直接3次元表示を作成するために、投影面に対し
て垂直に定義されるレイ( 投影路 )の座標変換を行うレ
イ座標変換部54-2が設けられている。このレイ座標変
換部54-2は、図3に示すように、直交座標系( x,
y,z )をy軸のみをチルト角θ傾いた非直交座標系(
x´,y´,z´ )に変換する座標変換( 1 )をレイに
対して行う。すなわち、 x´=x、y´=( y/ cosθ )、z´=z−( y・ tanθ ) …( 1 ) この座標変換( 1 )により座標変換されたレイに対し
て、前記画像再構成ユニット32で再構成された複数枚
の断層画像データは、相対的に仮想的な直交座標系( x
´,y´,z´ )のデータと見なすことができる。
【0027】このような構成の第1の実施の形態におい
ては、寝台3の天板に載置された被検体に対して、架台
1はチルト角θで傾き、この架台1の空洞へ天板上の被
検体が進入する。この状態でX線発生部12から被検体
を透過したX線がX線検出器14により検出される。こ
のX線検出器14の検出データは、DAS15により収
集され、この収集された収集データは、データ圧縮部1
6で圧縮されたのち、回転側データ伝送部17及び固定
側データ伝送部18により光通信で伝送され、データ復
元部19により元の収集データに復元される。この復元
された収集データから、画像再構成ユニット32は被検
体の断層面について断層画像データを再構成する。
【0028】ヘリカルスキャンやマルチスキャンの場合
には、複数枚の断層画像データが再構成されることにな
る。例えば図4中において点線で示すように、チルト角
θで傾いた断層画像データが重なるようにして並んでお
り、その全体のボクセル( ピクセル )データは、直交座
標的に配列されていない。なお、図4は3次元的な構成
を2次元的に( 側面図的に )表現したもので、紙面に垂
直な方向にボクセル、投影面、レイが存在している。こ
こで、3次元表示( MIP、ボリュームレンダリング、
サーフェイスレンダリング )の操作すると、画像表示ユ
ニットの画像処理ユニット54の3次元表示部54-1に
より、例えば図4に示すように、投影面が設定され、こ
の投影面に対して垂直なレイが設定される。実際の形状
は( x,y,z )座標系において、正しく表現されてい
るので、この投影面も( x,y,z )座標上にて定義さ
れる。
【0029】次に、レイ座標変換部54-2により、投影
面及びレイに対して前述した座標変換( 1 )が行われ
る。変換後のx´軸、y´軸、z´軸が直交している物
として示した図が図5である。投影面上のピクセルは通
常x軸、y軸、z軸上で直交した正方ピクセルである
が、図5に示す( x´,y´,z´ )座標上において
は、各座標点( ポイント )は、座標変換( 1 )により変
換されるので、必ずしも直交した正方ピクセルとはなら
ない。また図16に示した通常のレンタリング処理にお
いては、ポイントは単位ボクセルの一辺に相当する長さ
とするが、変換後の( x´,y´,z´ )座標上におい
ては、座標変換に応じてポイント間の間隔も変わる。こ
のように、画像再構成ユニット32により再構成された
断層画像データのボクセルは、そのまま直交座標的に配
列したものとして取り扱うことができるかわりに、投影
面のピクセル位置、投影方向及びレイ上のポイントの間
隔が、チルト角θ=0の架台1が傾いていない場合とは
座標変換( 1 )の変換分だけ異なることになる。すなわ
ち、投影面のピクセル位置、投影方向及びレイ上のポイ
ントの間隔が異なるだけで、チルト角θ=0の場合と同
じレンダリングのアルゴリズムが使用できることにな
る。
【0030】ここで、3次元表示部54-1により、3次
元表示の画像が作成されてビデオRAM53に描画さ
れ、ディスプレイ制御部52の制御により、ディスプレ
イ51にその画像が表示される。
【0031】なお、所望の位置・角度の断層画像を作成
する場合も、全く同様にして、その所望の位置・角度の
断層画像面( ピクセル )を指定して、レイ座標変換部5
4-2によりその指定した断層画像面( ピクセル )に対し
て座標変換( 1 )を行えば、画像再構成ユニット32に
より再構成された断層画像データのボクセルは、直交座
標的に配列したものとして取り扱うことができ、チルト
角θ=0の架台1が傾いていない場合に得られた断層画
像データから指定された位置・角度の断層画像を作成す
るのと同じになる。
【0032】すなわち、図6( a )に示すように、画像
再構成ユニット32により再構成された断層画像データ
の実際のボクセル( チルト角θで傾いている )に対し
て、破線で示す断層画像Dの面を指定する。このとき、
断層画像Dは図6( b )に示すようにピクセルピッチが
縦方向・横方向( この断層画像におけるX方向・Y方
向)共に同じPSとなる正方ピクセルとなる。
【0033】この指定された断層画像Dに対して、レイ
座標変換部54-2により座標変換(1 )を行えば、その
座標変換( 1 )された断層画像D´は、図7( a )に示
すように、ボクセルの仮想的な直交座標系( ボクセルは
立方体的に配列される )において、図6( a )のボクセ
ルと断層画像Dとの位置関係と相対的に同じ位置関係を
保つことになる。しかし、このとき、断層画像D´は図
7( b )に示すようにピクセルピッチが縦方向と横方向
とで必ずしも同じPSとはならない。この理由は、座標
変換( 1 )に示すように、仮想的な直交座標系において
x´( x )方向の変換は位置も長さも変化しなし、z´
方向の変換は位置が変化するだけであるが、y´方向の
変換は長さが変化してしまうため、このy´方向の影響
を受けるピクセルピッチ( PS( y成分 ) )は次式のよ
うに変化する。 PS´( y´成分 )=PS( y成分 )/ cosθ である。
【0034】しかし、このようなピクセルピッチの変化
について、画像作成では考慮する必要はない。仮想的な
直交座標系において求められた断層画像D´の各ピクセ
ルの値は、ボクセルと断層画像との位置関係が保たれて
いるため、そのまま実際の直交座標系( x,y,z )の
断層画像Dのピクセルの値として採用することができる
からである。仮想的な直交座標系における断層画像D´
の各ピクセルの値の求める方法としては、求めるピクセ
ルの近傍の4個又は8個のボクセルの値を補間して求め
る方法もあるが、求めるピクセルに最も近いボクセルの
値をそのままニアレストネイバーとして採用しても良
い。
【0035】このように第1の実施の形態によれば、求
めるレイ又は所望の位置・角度の断層画像面に対して座
標変換( 1 )を行って、画像再構成ユニット32により
再構成された断層画像データのボクセルを直交座標的に
配列したものとして取り扱うことにより、架台( スキャ
ナ本体 )をチルト角θで傾けてマルチスキャンを行った
時にも、直接的に3次元表示及び所望の位置・角度の断
層画像データを簡単に作成することができる。
【0036】この発明の第2の実施の形態を図8乃至図
13を参照して説明する。なお、この第2の実施の形態
のX線CT装置も基本的には、前述の第1の実施の形態
( 図1参照 )とほとんど同一の構成となっており、同一
部材には同一符号を付してその説明は省略する。さらに
この第2の実施の形態では、X線検出器14として、シ
ングルX線検出器ではなく、X線検出素子を1列配列し
たシングルX線検出器を複数列配列した2次元X線検出
器( 図15参照 )について説明するが、このシングルX
線検出器を使用した場合に適用しても良いものである。
【0037】図8は、前記コンソール2の画像表示ユニ
ット34の要部構成を示すブロック図である。この画像
表示ユニット34は、前述の第1の実施の形態で説明し
たように、ディスプレイ51と、ディスプレイ制御部5
2と、ビデオRAM53と、画像処理ユニット54等か
ら構成されている。前記画像処理ユニット54には、前
記3次元表示部54-1( 前記レイ座標変換部54-2は設
けらていなくとも良い )及び直交ボクセル変換部54-3
が設けられている。この直交ボクセル変換部54-3は、
従来の技術の図21に示すようなチルト角θで傾き、さ
らに断層画像の中心位置がずれたボクセルから、図9に
示す直交ボクセルを作成するものである。
【0038】X軸( 図10紙面に垂直な軸 )については
傾きをもたないので、Y軸及びZ軸からなる所定の平面
について考察する。図10に示すように、前記画像再構
成ユニット32により再構成されたスライス位置mの断
層画像中の2つの画素( ピクセル、ボクセル )f(m,n)
、f(m,n+1) と次のスライス位置m+1の断層画像中
の2つの画素f(m+1,n) 、f(m+1,n+1) とから線形補間
式数1により、直交ボクセルの1つのボクセルの値g
(p,q) を計算して求めることができる。
【0039】
【数1】
【0040】このとき、前記画像再構成ユニット32に
より再構成された断層画像の傾いたボクセルと同じサイ
ズの( 同じボクセル数、同じボクセル間距離を有する )
直交ボクセルを作成すると、この直交ボクセルの各ボク
セルが線形補間により算出されているので補間誤差が含
まれており、この直交ボクセルから作成される3次元表
示の画像及び任意の位置・角度の断層画像の分解能は、
前記画像再構成ユニット32により再構成された断層画
像の分解能より低下している。
【0041】そこでこの直交ボクセルから作成される画
像の分解能の低下を抑えるために、図11に示すよう
に、直交ボクセルのサイズ( ボクセル間距離 )を小さく
( ボクセル密度を高く )する。従って、全体としてのボ
クセル数はサイズを小さくした程度に応じて大きくな
る。図11では、両方向( y方向及びz方向 )にボクセ
ルサイズを小さくしたが、片方のみ( y方向のみ又はz
方向のみ )であっても構わない。
【0042】この線形補間式数1は、X線検出器14と
して、2次元X線検出器を使用した場合( 図15及び図
21参照 )に適用できると共に、シングルX線検出器を
使用した場合( 図19参照 )にも適用できる汎用性の高
い補間式である。しかし、シングルX線検出器を使用し
た場合には、従来技術の図19に示すようなチルト角θ
で傾いたボクセルを図9に示す直交ボクセルに変換す
る。図12に示すように、前記画像再構成ユニットによ
り再構成されたスライス位置mの断層画像中の1つの画
素( ピクセル、ボクセル )f(m,n) と次のスライス位置
m+1の断層画像中の1つの画素f(m+1,n) とから線形
補間式数2により、直交ボクセルの1つのボクセルg
(p,n) を計算して求めることができる。
【0043】
【数2】
【0044】これは、前記画像再構成ユニット32によ
り再構成された複数枚の断層画像が完全にZ軸方向に平
行移動するように並んでいるため、画素の位置のずれが
なく、断層画像の傾きのみが問題となるからである。従
って、スライス位置mの断層画像中の1つの画素f(m,
n) と次のスライス位置m+1の断層画像中の1つの画
素f(m+1,n) とは同じスライド軸上に位置しており、こ
の2点により、同じスライド軸上の直交ボクセルの1つ
のボクセルg(p,n) を線形補間により計算して求めるこ
とができる。
【0045】しかし、この場合にも、数1の場合と同様
に、直交ボクセルの分解能の低下を抑える必要があり、
そのために、図13に示すように、直交ボクセルのスラ
イド方向のサイズ( ボクセル間距離 )を小さくする。従
って、全体としてのボクセル数はサイズを小さくした程
度に応じて大きくなる。
【0046】このような構成の第2の実施の形態におい
ては、画像再構成ユニット32に再構成された複数枚の
断層画像の各画素からなるチルト角θで傾いたボクセル
から、直交ボクセル変換部54-3の線形補間によりボク
セルのサイズ( ボクセル間距離 )が小さいボクセル密度
が高い直交ボクセルが作成される。この作成された直交
ボクセルから任意の位置・角度の断層画像を切出し、あ
るいは3次元表示部54-1で、MIP、ボリュームレン
ダリング、サーフェイスレンダリング等の3次元表示の
画像( 投影面画像 )を作成して、ビデオRAM53及び
ディスプレイ制御部52を通して、ディスプレイ51に
表示させる。
【0047】このように第2の実施の形態によれば、チ
ルト角θで傾いたボクセルから線形補間により直交ボク
セルを作成することにより、この直交ボクセルに基づい
て任意の位置・角度の断層画像及び3次元表示を作成す
ることができる。
【0048】なお、この第2の実施の形態においては、
X軸は考慮せずに2次元的な線形補間( 4点補間、2点
補間 )で直交ボクセルを作成したが、この発明はこれに
限定されるものではなく、X軸を考慮して、3次元的な
線形補間( 8点補間、4点補間 )で直交ボクセルを作成
しても良いものである。また、線形補間にも限定される
ものではなく、画像表示にかかる時間における補間計算
にかかる時間が占める割合が許容範囲ならば他の非線形
補間でも良いものである。また、補間のみに限定される
ものではなく、直交ボクセルに最も近い元のボクセルの
値をそのままとる( ニアレストネイバー )ようにしても
良い。
【0049】なお、この実施の形態ではX線CT装置に
適用したものについて説明したが、この発明はこれに限
定されるものではなく、例えばコンソール2の画像処理
に関係する部分のみを画像処理装置として独立させ、各
種断層診断装置( 例えば超音波診断装置 )から得られる
断層画像データを処理するものにも適用できるものであ
る。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
スキャナ本体をチルト角θで傾けてヘリカルスキャンや
マルチスキャンを行ったときにも、直接的に3次元表示
を作成することができるX線CT装置及び画像処理装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の画像処理装置を
組込んだX線CT装置の概略の構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態のX線CT装置のコンソールの画
像表示ユニットの要部構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態のX線CT装置のコンソールのレ
イ座標変換部が行う座標変換を説明するための図。
【図4】同実施の形態のX線CT装置のコンソールのレ
イ座標変換部が座標変換を行う前のボクセルとレイとの
関係を示す図。
【図5】同実施の形態のX線CT装置のコンソールのレ
イ座標変換部が座標変換を行った後のボクセルとレイと
の関係を示す図。
【図6】同実施の形態のX線CT装置のコンソールのレ
イ座標変換部が座標変換を行う前のボクセルと断層画像
との関係及び断層画像のピクセルを示す図。
【図7】同実施の形態のX線CT装置のコンソールのレ
イ座標変換部が座標変換を行った後のボクセルと断層画
像との関係及び断層画像のピクセルを示す図。
【図8】この発明の第2の実施の形態のX線CT装置の
コンソールの画像表示ユニットの要部構成を示すブロッ
ク図。
【図9】同実施の形態のX線CT装置の直交座標変換部
で作成された直交ボクセルを示す図。
【図10】同実施の形態のX線CT装置の直交座標変換
部における直交ボクセルの作成方法( 補間法 )を説明す
るための図。
【図11】同実施の形態のX線CT装置の直交座標変換
部で作成されたボクセル密度が高い直交ボクセルの例を
示す図。
【図12】同実施の形態のX線CT装置のシングルスラ
イスのヘリカルスキャン時に適用できる直交座標変換部
における直交ボクセルの作成方法( 補間法 )を説明する
ための図。
【図13】同実施の形態のX線CT装置のシングルスラ
イスのヘリカルスキャン時に直交座標変換部で作成され
たボクセル密度が高い直交ボクセルの例を示す図。
【図14】一般的なX線CT装置の要部構成を示す図。
【図15】X線CT装置の2次元X線検出器の例を示す
図。
【図16】X線CT装置のスキャナ本体をチルト角θで
傾けた状態を示す図。
【図17】X線CT装置でチルト角θで傾けない場合及
び傾けた場合のヘリカルスキャンを行ったときに再構成
された複数枚の断層画像の状態を示す図。
【図18】X線CT装置における3次元表示の投影面及
びレイとボクセルとの関係を示す図。
【図19】X線CT装置でチルト角θで傾けた場合のヘ
リカルスキャンを行ったときに再構成された複数枚の断
層画像と被検体との関係を示す図。
【図20】X線CT装置でチルト角θで傾けた場合のヘ
リカルスキャンを行ったときに再構成された複数枚の断
層画像における構造体の実際の形状及び直接3次元表示
を作成したときの構造体の形状を示す図。
【図21】2次元X線検出器を使用したX線CT装置で
チルト角θで傾けた場合のヘリカルスキャンを行ったと
きに再構成された複数枚の断層画像の状態を示す図。
【符号の説明】
14…X線検出器、 32…画像再構成ユニット、 34…画像表示ユニット、 54…画像処理ユニット、 54-1…3次元表示部、 54-2…レイ座標変換部、 54-3…直交ボクセル変換部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を対象物に照射するX線源及び前記
    対象物を透過したX線を検出するX線検出器を備え、前
    記X線源と前記X線検出器とを前記対象物を挟んで対向
    させると共に前記対象物の周囲を前記対象物の位置を連
    続的又は非連続的に変えて複数回数回転させ、前記X線
    検出器による透過X線の検出に基づいて前記対象物の複
    数の近接した位置での複数枚の断層画像を解析するX線
    CT装置において、 相対的に前記対象物が移動する方向に対して前記X線源
    及び前記X線検出器の回転軸が傾いているときに、 前記回転軸が傾いた状態で前記X線検出器による透過X
    線の検出に基づいて収集された前記各断層画像から画像
    を作成するときに、前記回転軸が傾いていない状態と同
    じように画像作成できるように補正する補正手段を設
    け、 前記複数枚の各断層画像を前記回転軸の傾きのない状態
    で収集されたものとみなして、この補正手段の補正によ
    り画像作成を行うことを特徴とするX線CT装置。
  2. 【請求項2】 X線を対象物に照射するX線源及び前記
    対象物を透過したX線を検出するX線検出器を備え、前
    記X線源と前記X線検出器とを前記対象物を挟んで対向
    させると共に前記対象物の周囲を前記対象物の位置を連
    続的又は非連続的に変えて複数回数回転させ、前記X線
    検出器による透過X線の検出に基づいて前記対象物の複
    数の近接した位置での複数枚の断層画像を解析するX線
    CT装置において、 相対的に前記対象物が移動する方向に対して前記X線源
    及び前記X線検出器の回転軸が傾いているときに、 直交座標系を前記X線検出器による透過X線の検出に基
    づいて得られた前記対象物の複数枚の各断層画像の非直
    交座標系に変換する座標変換を、画像作成のための解析
    要素に対して行う座標変換手段を設け、 前記X線検出器から得られた複数枚の各断層画像の非直
    交座標系を直交座標系とみなして、前記座標変換手段に
    より座標変換された解析要素を解析して画像作成を行う
    ことを特徴とするX線CT装置。
  3. 【請求項3】 X線を対象物に照射するX線源及び前記
    対象物を透過したX線を検出するX線検出器を備え、前
    記X線源と前記X線検出器とを前記対象物を挟んで対向
    させると共に前記対象物の周囲を前記対象物の位置を連
    続的又は非連続的に変えて複数回数回転させ、前記X線
    検出器による透過X線の検出に基づいて前記対象物の複
    数の近接した位置での複数枚の断層画像を解析するX線
    CT装置において、 相対的に前記対象物が移動する方向に対して前記X線源
    及び前記X線検出器の回転軸が傾いているときに、 直交座標系を前記X線検出器による透過X線の検出に基
    づいて得られた前記対象物の複数枚の各断層画像の非直
    交座標系に変換する座標変換を、3次元表示画像の視点
    としての投影面に垂直な投影路に対して行う投影路座標
    変換手段を設け、 前記X線検出器から得られた複数枚の各断層画像の非直
    交座標系を直交座標系とみなして、前記投影路逆座標変
    換手段により変換された投影路を解析して、前記投影面
    に投影される前記3次元表示画像を作成することを特徴
    とするX線CT装置。
  4. 【請求項4】 X線を対象物に照射するX線源及び前記
    対象物を透過したX線を検出するX線検出器を備え、前
    記X線源と前記X線検出器とを前記対象物を挟んで対向
    させると共に前記対象物の周囲を前記対象物の位置を連
    続的又は非連続的に変えて複数回数回転させ、前記X線
    検出器による透過X線の検出に基づいて前記対象物の複
    数の近接した位置での複数枚の断層画像を解析するX線
    CT装置において、 相対的に前記対象物が移動する方向に対して前記X線源
    及び前記X線検出器の回転軸が傾いているときに、 前記X線検出器から得られた複数枚の断層画像から直交
    したボクセルを作成する直交ボクセル作成手段を設け、 この直交ボクセル作成手段により作成された直交ボクセ
    ルに基づいて画像作成を行うことを特徴とするX線CT
    装置。
  5. 【請求項5】 前記直交ボクセル作成手段により作成さ
    れた直交ボクセルに基づいて3次元表示画像を作成する
    ことを特徴とする請求項4記載のX線CT装置。
  6. 【請求項6】 前記直交ボクセル作成手段により作成さ
    れた直交ボクセルに基づいて、指定された位置・角度を
    持つ指定断層画像の各画素の値を求めて前記指定断層画
    像を作成することを特徴とする請求項4記載のX線CT
    装置。
  7. 【請求項7】 外部の撮像装置により撮像された複数枚
    分の断層画像データを画像処理する画像処理装置におい
    て、 前記断層画像データからなる各断層画像が直交座標空間
    において傾いているときに、 直交座標系を前記各断層画像の非直交座標系に変換する
    座標変換を、3次元表示画像の視点としての投影面に垂
    直な投影路に対して行う投影路座標変換手段を設け、 前記各断層画像の非直交座標系を直交座標系とみなし
    て、前記投影路座標変換手段により座標変換された投影
    路を解析して、前記投影面に投影される前記3次元表示
    画像を作成することを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 外部の撮像装置により撮像された複数枚
    分の断層画像データを画像処理する画像処理装置におい
    て、 前記断層画像データからなる各断層画像が直交座標空間
    において傾いているときに、 複数枚分の前記断層画像データから直交したボクセルを
    作成する直交ボクセル作成手段を設け、 この直交ボクセル作成手段により作成された直交ボクセ
    ルに基づいて画像作成を行うことを特徴とする画像処理
    装置。
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