JPH10192261A - 血液採取器 - Google Patents

血液採取器

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Publication number
JPH10192261A
JPH10192261A JP9000278A JP27897A JPH10192261A JP H10192261 A JPH10192261 A JP H10192261A JP 9000278 A JP9000278 A JP 9000278A JP 27897 A JP27897 A JP 27897A JP H10192261 A JPH10192261 A JP H10192261A
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JP
Japan
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blood
filter member
blood collection
polymer material
water
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Pending
Application number
JP9000278A
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English (en)
Inventor
Masahito Kudo
雅人 工藤
Koichi Tachikawa
浩一 立川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
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Publication of JPH10192261A publication Critical patent/JPH10192261A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】抗血液凝固剤溶液により血液が希釈されること
なく、さらに血液中の遊離カルシウムイオン濃度を正確
に測定するための血液採取器を提供する。 【解決手段】採取血液接触部に連通気孔を有し、該連通
気孔に架橋型N−ビニルカルボン酸アミド樹脂、ポリエ
チレンオキシド系重合体、及びアルファー化デンプンか
らなる水膨潤性高分子材料を含有するフィルター部材を
設けた血液採取器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液ガス分析と称
される血液検査用に用いる血液採取器に関する。
【0002】
【従来の技術】人体の肺機能や酸・塩基平衡の状態を知
るために、動脈血中の酸素及び炭酸ガスの含有量を測定
したり、動脈血の酸素飽和度やpHを測定したり、血液
中のHCO3 -およびNa+、K+、Cl-等の電解質成分
を定量分析したりする血液ガス分析と称される血液検査
が行われる。このような血液ガス分析では空気が検査し
ようとする血液試料中に混入していると、測定結果に重
大な影響を与えるので、血液採取後に空気が残留しない
ようにすることが必要である。このため、血液採取にあ
たっては、採取容器シリンジ内に血液抗凝固剤としての
ヘパリン溶液を吸収し、あるいは予めヘパリン溶液を充
填した採取容器を使用(実公昭53−49268号公
報、実公昭52−42064号公報等)し、採取容器及
び採血針内に存在するデッドスペース内をヘパリン溶液
で満たし、血液を採取している。
【0003】この場合、用いるヘパリン溶液は概ね10
00単位/ml程度の濃度であり、その希釈溶媒として
は、水、生理食塩水を用いている。しかし、このヘパリ
ン溶液は採取血液と混合し、血液を希釈するものであ
り、ヘパリン溶液の血液希釈度合のばらつきにより血液
ガス分析の結果が異なり、正確な血液ガス測定に支障を
きたすことになる。このような事情から、抗凝固剤とし
てのヘパリンは乾燥状態で採取容器シリンジ内に添加
し、ヘパリン溶液による血液希釈の弊害を除去し、しか
も血液採取器自体に別途、採取容器内の空気の除去と採
取血液と空気の遮断を行う機構を設けることが要求され
ており、米国特許第4206768号明細書にその1例
が提案されている。
【0004】同明細書に提案されている血液採取器で
は、採取容器内を摺動し、容器後端開口を閉鎖する操作
体はプランジャーとガスケットから形成される。そし
て、この操作体には、プラスチック糸が取り付けら、更
にこのプラスチック糸は採取容器内壁とガスケット外壁
との間に挟まれて、採取容器内部後端の一部には外部に
連通する空隙が形成されている。このため、採血時に
は、採血針内部および採取容器に存在する空気は、採取
血液によって押し上げられ、この空気は上記空隙を通っ
て採取容器外に排出される。空気が全て排出され、しか
も採血が完了した後、採血針を血管から抜き、採血針先
端をゴム部材等でシールし、プランジャーを回転し、プ
ラスチック糸をプランジャーに巻き取ると、ガスケット
と採取容器内壁間は密着し、容器後端は閉鎖封止され、
採取血液は外気と遮断される。しかし、このような血液
採取器には以下のような欠点がある。
【0005】すなわち、採血針を血管から抜くタイミン
グが遅れると、プラスチック糸を伝わり血液が採取容器
外に漏れる。しかも採血針を血管から抜く際には、片手
は患者の穿刺部をおさえていなくてはならず、採取器の
引き抜きおよびプランジャーの回転を片手で行わなけれ
ばならず、採血手法に熱練を要する。更には、ガスケッ
トと採取容器との間にプラスチック糸をセットするには
手作業によらなければならず、生産に手間がかかり、大
量生産が難しい。しかし、これらの問題は特開昭61−
49975号に開示された血液採取器によって解決され
た。この血液採取器は、その後端開口を閉鎖体に閉鎖さ
れ、先端開口より血液を流入する血液採取器であって、
前記閉鎖体の採取血液接触部には水膨潤性高分子材料が
詰め込まれた通気孔を有し、採血開始時には前記水膨潤
性高分子材料が乾燥して通気性を有しており採取器内の
空気を排出させ、採血終了時には採血器内に満たされた
血液により前記水膨潤性高分子材料が膨潤して外気と遮
断されるものである。
【0006】ところが、最近の血液ガス分析において、
血液中の遊離カルシウムイオン濃度を正確に測定するこ
とは、臨床上、非常に重要視されている。カルシウムの
経口摂取による血中の遊離カルシウムイオン濃度が上昇
する高血圧患者では、その上昇が経口摂取によることを
明らかにするために、正確な測定が必要である。患者の
カルシウム状態によって内分泌障害の診断等が影響をう
ける。この場合、血中の遊離カルシウムイオン濃度は頻
繁に測定される。また、病気にかかった新生児ではカル
シウムを非常に失い易くかつ再吸収することが難しいの
で正確な測定が必要となる。そして、ヘパリン化合物
は、血中の遊離カルシウムをキレートすることが知られ
ている。これにより、遊離カルシウムイオンの測定値は
実際の濃度と比較して低値となる。通常、動脈血採血に
用いられてきたヘパリン濃度では、遊離カルシウムイオ
ンの測定値は著しく低値となる。この問題を解決するた
めには、種々の方法が考案された。エイゼンハルト等に
よる米国特許第4687000号には、血液をヘパリン
により抗凝固処理する際に、遊離カルシウムイオンはキ
レートされるが、これに対し、血液に補償量の陽イオン
を添加することによって、測定値の偏奇を防ぐ方法が開
示されている。
【0007】しかし、この方法は陽イオン種が結合され
る範囲の測定が必要であり、実験および理論的仮定を必
要とする。今日一般的に受け入れられているヘパリンに
よる遊離カルシウムイオンのキレート化問題を解決する
方法は、血液へ添加するヘパリンの濃度を低くして、遊
離イオンに対するキレートを最小限に抑制することであ
る。ヘニング等による「Critical Care Medicine、第1
6巻、No,1、67〜68頁、1988年、血漿イオン化
カルシウム測定用試料のヘパリン添加」には、血液1ml
に対しヘパリン濃度10IUを越える量を添加すると、ヘ
パリンとカルシウムイオンが錯体を形成することが記載
されている。つまり、血液中のイオン化カルシウム正確
に測定するには、ヘパリン添加濃度を全血1mlあたり1
0IUを上回らないことが必要であり、これ以上の濃度に
なると著しく低い測定値となることが主張されている。
【0008】この問題に加えて、上述した血液採取器な
どで使用されている水膨潤性高分子としては、例えばデ
ンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト共重合体、イソ
ブチレン−無水マレイン酸共重合体、変性アクリル系架
橋重合体などがあげられ、このような水膨潤性高分子材
料を用いた場合、封入したヘパリンを低濃度にしただけ
では血液中の遊離カルシウムを正確に測定することがで
きなかった。血液中にフィルターから離脱した水膨潤性
高分子材料が遊離し、カルシウムイオンと親和して遊離
イオンのキレート化を引き起こすため、実際値より低値
となり測定値を偏奇するからである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を鑑みて、採取容器や採血針内等に予め存在する空気
の採取血液への混入を防止でき、ヘパリン溶液を充填す
ることなく、ヘパリン溶液による血液希釈の弊害がな
く、特に血液ガス分析を正確に行なうことができ、採取
容器や採血針内等に予め存在する空気の除去と、空気除
去後の外気からの遮断が自動的に行われ、採血手技が容
易に行え、かつ、血液中の遊離カルシウムを正確に測定
することができる血液採取器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)管体からなる採取容器と、当該管体内で管体後端
開口を閉鎖する閉鎖体とからなり、当該管体先端から血
液が導入可能とされた血液採取器において、上記閉鎖体
の少なくとも採取血液接触部に連通気孔を有し、水膨潤
性高分子材料を含有するフィルター部材であって、水膨
潤性高分子材料の乾燥時には空気透過性を有し、水膨潤
性高分子材料の膨潤時には気密性を有するフィルター部
材を設け、該フィルター部材を介して上記採取容器内部
がその外部と連通する血液採取器であって、前記水膨潤
性高分子材料が、架橋型N−ビニルカルボン酸アミド樹
脂、ポリエチレンオキシド系重合体、及びアルファー化
デンプンの少なくとも一つからなることを特徴とする血
液採取器。
【0011】(2)管体が、採血針またはカテーテル後
端を装着できる先端部を有する上記(1)に記載の血液
採取器。 (3)管体先端に採血針を備えた上記(1)に記載の血
液採取器。 (4)管体を、採血針を備えたホルダーに装着可能に構
成し、しかも上記管体先端に、その先端開口部を密封
し、かつ上記管体のホルダーへの装着に際し、上記採血
針後端が穿通可能な弾性栓を設けた上記(1)に記載の
血液採取器。 (5)閉鎖体が、管体後端開口を閉鎖するとともに、管
体内周壁に沿って密着摺動する操作体である上記(1)
から(4)に記載の血液採取器。
【0012】(6)操作体が、プランジャーと、当該プ
ランジャーに連結され、採取容器管体内周壁に密着し、
当該内周壁に沿って摺動可能な弾性リング状体またはそ
の軸方向に連通孔を有する柱状ガスケットとからなり、
上記プランジャーの少なくとも先端部を、水膨潤性高分
子材料を含有するフィルター部材から形成するか、上記
プランジャー先端部に当該フィルター部材を装着した上
記(5)に記載の血液採取器。 (7)操作体が、プランジャーと、当該プランジャーに
連結され、採取容器管体内周壁に密着し、当該内周壁に
沿って摺動可能な柱状ガスケットとからなり、当該柱状
ガスケットはその軸方向に連通孔を有し、当該ガスケッ
トの連通孔内を水膨潤性高分子材料を含有するフィルタ
ー部材にて閉塞した上記(5)に記載の血液採取器。
【0013】(8)プランジャーの先端部が、ガスケッ
トの後部に嵌合され、しかも当該プランジャーまたはガ
スケットの嵌合面に凸部または凹部を設け、ガスケット
の連通孔を採取容器外部と連通せしめた上記(7)に記
載の血液採取器。 (9)操作体が、プランジャーと、当該プランジャーに
連結され、採取容器管体内周壁に沿って摺動可能な柱状
ガスケット弾性リング状体とからなり、当該ガスケット
または弾性リング状体を、水膨潤性高分子材料を含有す
るフィルター部材から形成した上記(5)に記載の血液
採取器。 (10)閉鎖体が、管体内に挿入固定された封栓からな
り、当該封栓を、水膨潤性高分子材料を含有するフィル
ター部材から形成するか、当該封栓に連通孔を設け、当
該連通孔内を水膨潤性高分子材料を含有するフィルター
部材にて閉塞した上記(1)から(4)のいずれかに記
載の血液採取器。
【0014】(11)ガスケットまたは封栓前部に、連
通孔に連通する凹所を設けた上記(6)、(7)、
(8)、(10)に記載の血液採取器。 (12)フィルター部が熱可塑性ポリマー性焼結フィル
ターから構成される上記(1)から(11)のいずれか
に記載の血液採取器。 (13)フィルター部材の気孔率が15〜60%であ
り、その平均孔径が1〜20μである上記(1)から
(12)のいずれかに記載の血液採取器。 (14)フィルター部材に対し、水膨潤性高分子材料を
10〜60重量%含有せしめた上記(1)から(13)
のいずれかに記載の血液採取器。 (15)水膨潤性高分子材料が、水により、10分以内
に自重の10〜1000倍に膨張する上記(1)から
(14)のいずれかに記載の血液採取器。 (16)採取容器管体内に、抗血液凝固剤が乾燥状態で
内蔵される上記(1)から(15)のいずれかに記載の
血液採取器。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的構成につい
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。本発明におい
て、血液採取器は管体からなる採取容器1を持つ。採取
容器1は、図1から図3に示されるように、各種合成樹
脂、ガラス等から形成され、その先端および後端を開口
した透明な管体からなる。そして、この採取容器1内に
は、閉鎖体が挿入される。この閉鎖体は、管体内に挿入
されて、管体後端開口を閉鎖するものであり、閉鎖体
は、以下の2つの態様で構成される。
【0016】第1の態様は、閉鎖体を、管体後開口を閉
鎖するとともに、管体内部をその内周壁に沿って密着摺
動可能な操作体2として構成する場合である。この場合
には、採血量を可変とすることができる。このような操
作体2としては、後述のように、操作体2先端面と採取
容器1管体内周壁とで構成される採取容器内部が、その
操作体側の外部と連通するように、後に詳述するフィル
ター部材を設けることができるものでありさえすればよ
く、操作体2の構造、形状としては公知のいずれのもの
であってもよい。ただ、通常は、操作体2をプランジャ
ーのみから構成し、これを管体内を摺動させるよりは、
図1や図2に示されるように、採取容器1管体内周壁に
密着し、この内周壁に沿って摺動可能な柱状の弾性体か
ら形成されるガスケット4と、プランジャー3とを、例
えばガスケット4の後部にプランジャーを嵌着して連結
したもの、あるいは図4に示されるように、例えばプラ
ンジャー3に弾性リング状体4´,4´(好ましくは2
個のO−リング)を装着して両者を連結して、4´,4
´が採取容器1管体内周壁に密着し、しかもこの内周壁
に沿って摺動できるようにしたもの等を用いることが好
ましい。
【0017】また、第2の様態としては、閉鎖体は、図
3に示されるように、採取容器1管体内の所定の位置に
封栓2´を挿入固定して構成することができる。この場
合、封栓2´は所定の採血量が得られる位置に固定され
るものであり、種々の材質から形成することができる
が、通常は、弾性体とされる。
【0018】他方、採取容器1管体は、その先端から血
液が導入可能される。このため、通常は、管体先端は、
採血針7または心臓カテーテルを装着可能な形状とされ
る。そして、採血に先立ち、採血針7のハブ75をこの
管体先端部に装着するか、あるいは心臓カテーテルの後
端を、例えば活栓を介し装着して使用する。このように
構成するには、例えば、管体に図3に示されるようない
わゆるルアーテーパーを持つルアーチップ形状の先端部
16を形成し、採血に先立ち、先端部16に採血針7の
ハブ75やカテーテル後端を嵌着してもよい。又、図1
に示されるように、管体先端部15をラウンドロック
(テルモ(株)登録商標)ルアーチップ等と称される形
状となし、ルアー部外側に更に外周部を設け採血針7の
ハブ75やカテーテル後端が、その外壁において外周部
に螺着し、その内壁においてルアー部に嵌着するような
構造としてもよい。なお、このような場合、使用前に
は、先端部15,16は図1に示されるような弾性体栓
19によって、滅菌状態を保持されていることが好まし
い。
【0019】この他、図3に示されるように、採取容器
1管体先端16に形成されたルアーチップや、前記した
ラウンドロック(登録商標)ルアーチップなどと称され
るルアーチップ等を介し、採血針7がハブ75を介し、
予め嵌着等されて装着されてもよい。
【0020】あるいは、図2に示されるように、採血針
7´が別途ホルダー5、例えばハブ77を介し螺着され
て装着され、ホルダー5への採取容器1管体の装着によ
り、採血針7´が密栓状態にある採取容器1管体先端に
刺通するように構成することもできる。この場合、図2
に示される例では採取容器1管体先端部には、採血針7
´の後端針先が刺通可能な弾性栓6、例えばゴム栓が挿
入され、封止部材65で封止密封されている。そして、
採取容器1管体をホルダー5に装着嵌合することによ
り、採血針7´は採取容器1管体内に刺通連結する。採
血終了後、採取容器1をホルダー5から外せば、それ自
体の弾性により、弾性栓6の刺通孔は完全にふさがれ
る。
【0021】なお、図2に示されるような構成をとる場
合、採血針7´にかえ、後端に刺通針を有する心臓カテ
ーテル用ルアーアダプターを、ホルダー5に螺着して採
取器を構成してもよい。
【0022】このような前提の下で、本発明において
は、閉鎖体の少なくとも採取血液接触部に、採取容器内
部がその外部と連通するように、フィルター部材を設
け、このフィルター部材に水膨潤性高分子材料を乾燥状
態で含有させて、採取血液からの空気の除去および遮断
機構とする。すなわち、本発明における空気の除去およ
び遮断機構では閉鎖体、すなわち操作体2または封栓2
´の少なくとも血液接触部に設けた水膨潤性高分子材料
を含有するフィルター部材により、採血前のフィルター
部材の血液との接触前には、採取容器1管体後端部の一
部または全部が外部に開放導通するように構成してい
る。
【0024】採取容器1の後端において、操作体2ある
いは封栓2´の一部または全部が外部と導通するように
フィルター部材を設けるには操作体2や封栓2´の構造
に応じ、種々の態様がある。
【0025】まず、閉鎖体を、前記した操作体2として
構成し、採血量を可変とすることのできる場合について
述べる。このような場合の代表的1例としては、上記の
ように、プランジャー3先端部近傍周囲に弾性リング状
体4´例えばO−リング(好ましくは2個)を装着して
操作体2を構成する場合、少なくともプランジャー3の
先端部であって、採取容器1管体内部、および外部と対
向する部分をフィルター部材から形成したり、あるいは
図4に示されるようにプランジャー3先端部に採取容器
に内外を連通する連通孔を設け、この連通孔内にフィル
ター部材9を嵌着したりする場合がある。
【0026】また操作体2をプランジャー3と柱状ガス
ケット4を連結して構成する別の代表例においては、こ
の柱状ガスケット4に、その軸方向に連通孔を設け、プ
ランジャーを、その先端部がガスケット連通孔と対向す
るように、ガスケットに嵌着等して装着されるよう構成
し、その上でプランジャーの少なくとも先端部をフィル
ター部材で構成するか、プランジャーの先端部にフィル
ター部材を装着したりすることもできる。
【0027】ただこれら構造がより簡易になる点では、
ガスケット内に、フィルター部材を挿入することが好ま
しい。この場合には、操作体2を構成する柱状ガスケッ
ト4に、その軸方向に連通孔を設け、この連通孔を閉塞
するように連通孔内にフィルター部材9を挿入する。こ
のように構成する例が図5から図7に示される
【0028】図5に示される例では、ガスケット4は、
円柱状をなし、その先端部と後端部の外周上には、採取
容器1管体の内径よりもやや大きい外径をなすよう、2
つの突起部411、413が一体に設けられ、ガスケッ
ト4と容器1内周面との気密性を保持し、またガスケッ
ト4と容器壁との界面抵抗を減少し、ガスケットの摺動
を可能としている。
【0029】一方、ガスケット4の中央部軸方向には、
透孔が穿たれ、連通孔43えお形成している。そして、
この連通孔43の前部には所定の形状のフィルター部材
9装着部45が形成され、この中に柱状のフィルター部
材9が嵌着挿入される。他方連通孔43の後部には、プ
ランジャー先端部と適合する嵌着部47が形成され、プ
ランジャー3が着脱自在に嵌合連結する。
【0030】この場合、プランジャー3の連結時におい
て、ガスケット4の連通孔43は、外部に開放されなけ
ればならない。このようにするには種々の構造が可能で
あるが、通常は、ガスケット4のプランジャー嵌合面、
すなわちプランジャー嵌合部47の内壁面に、プランジ
ャー嵌着に際し、連通孔43を採取容器1外部と連通さ
せるために、所定のごとく凸部あるいは凹部を設ける
か、あるいはプランジャー3の先端部のガスケット嵌合
面に、所定の如く凸部あるいは凹部を設けることが好ま
しい。
【0031】図8a,bには後者の場合の例が示され
る。図8a.bにおいて、プランジャー3の先端部35
は、ガスケット4後部と嵌合可能な形状とされ、その表
面には、凹部355が設けられている。なお、図8a,
bに示される例では、プランジャー3の先端部分は、ほ
ぼ円錐状の先端部35と、それに連結する顎部33と、
更にそれに連接する鍔部37とからなるが、このような
ときには、ガスケット後端と鍔部37との間には、図
1、図2に示されるように、ある程度のすき間ができる
よう、顎部33をある程度長くすることが好ましい。ま
た、鍔部37には、図8a,bに示されるように、1ヶ
所以上の切り込み375を設けることが好ましい。な
お、上記ではプランジャー3をガスケット4の後部に嵌
合する例について述べてきたが、場合によっては両者を
ねじ込み等により連結して構成することもできる。
【0032】一方、図6には、ガスケット4の別の例が
示される。図6において、図5に示される例と異なるの
は、ガスケット4前部を平面とし、他方フィルター部材
9を断面T字型形状の回転体形状となし、フィルター部
材後部をフィルター部材装着部45に嵌合するととも
に、フィルター部材をガスケット前面のほぼ全域を覆う
ようにしている点である。これにより、採血時におい
て、採取血液によって排除される採取器内の空気が、フ
ィルター部材と接触せず、容器内に残存する危険性が減
少する。
【0033】図7には、ガスケット4の更に別の例が示
される。この場合には、ガスケット4の前部をほぼ平面
的に形成した上で、前部中央部には、凹所49を儲け、
しかもこの凹所49は連通孔43と連通し、この凹所最
凹部に位置するよう、連通孔43内のフィルター部材装
着部45にフィルター部材9を挿入している。これによ
り、採取容器を傾けて採血した時にも、空気は凹所49
に集められ、空気が容器内に残存する危険性が解消す
る。
【0034】更に、以上とは異なり、ガスケット4全体
を水膨潤性高分子材料を含有するフィルター部材から形
成することもできる。この時にも、きわめて簡易な構造
が実現する。このような場合、ガスケット4の形状とし
ては、フィルター部材9を別途挿入するのではないの
で、上記したような連通孔43を設けない構造とする
が、その他は上記したところと同じである。このため、
図9に示されるように、水膨潤性高分子材料を含有する
フィルター部材9からなるガスケット4は、通常、2つ
の突起部411、413を具え、またその後部には、プ
ランジャーを装着できる構造、例えばプランジャー嵌着
部47が形成されている。そして、図示のように前部を
ほぼ平面的に形成した上で、前部中央部に凹所49を設
ければ、採取容器を傾けて採血するようなときにも、空
気が容器内に残存する危険性はより少なくなる。また、
このようなガスケット4と連結するプランジャー3とし
ては、上記したところに準じ、その顎部33を長くした
り、顎部33に連接する鍔部37に切り込み375を設
けると、とり好ましい結果を得る。なお、操作体2をプ
ランジャー3と弾性リング状体4´とから形成する場合
には、弾性リング状体4´を水膨潤性高分子材料を含有
するフィルター部材9から形成することもできる。
【0035】これに対し、上記のように、閉鎖体を封栓
2´から構成し、この封栓2´を管体内の所定位置に固
定し、所定の採血量が得られるようにすることもでき
る。このような場合、封栓2´は、図3に示されるよう
に、採取容器1管体後端に係止されて固定挿入される
か、あるいは管体内の所定位置に、例えば係止機構を用
いて、あるいは固着される等され」、固定挿入される。
この場合、封栓2´は、水膨潤性高分子材料を含有する
フィルター部材から形成することもできる。また、図3
に示されるように、封栓2´に、その軸方向に連通孔を
設け、連通孔内にフィルター部材9を挿入することもで
きる。そして、上記ガスケットが4内にフィルター部材
9を挿入する場合に準じ、フィルター部材9を断面T字
状の回転体形状としたり、あるいは、図3に示されるよ
うに封栓2´の前面に、連通孔を連通するように、凹所
を設け、この凹所最凹部にフィルター部材9を設けれ
ば、より好ましい結果を得る。
【0036】以上詳細してきたように配置されるフィル
ター部材9は、種々の材料からなるものであってよい。
ただ、成形加工が容易に行えるという点では、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリアクリルニトリル等の熱可
塑性ポリマーからなる焼結フィルターから構成されるこ
とが好ましい。
【0037】また、フィルター部材9は、連通気孔を有
し、空気が透過するものであればよい。そして、水膨潤
性高分子材料を乾燥状態で含有した状態で、一般に気孔
率は15〜60%、好ましくは20〜40%であること
が好ましい。また、その気孔サイズとしては、1〜20
μ、より好ましくは5〜10μ程度の平均孔径であるこ
とが好ましい。
【0038】更に、フィルター部材9の大きさについて
は、特に制限はないが、その長さは概ね、2〜10mm程
度とすればよい。また、フィルター部材9の径と、管体
内径との比は概ね0.1〜1.0程度とすればよい。この
場合、この比が1.0であるのは、ガスケットが4ない
し封栓2´全体をフィルター部材から形成する場合であ
る。
【0039】これに対し、フィルター部材9に含有され
る水膨潤性高分子材料の膨潤度としては、常温から体温
程度にて、水と接触して、10分以内に自重の10から
1000倍に膨潤するものであることが好ましい。
【0040】また、水膨潤性高分子材料はフィルターか
ら離脱し、血液中に遊離したとしても、その水膨潤性高
分子材料が遊離カルシウムイオンに親和性の無い、遊離
イオンのキレート化を引き起こさないものを使用する。
そのような水膨潤性高分子材料として、架橋型N−ビニ
ルカルボン酸アミド樹脂、ポリエチレンオキシド系重合
体、及びアルファー化デンプンなどが挙げられる。具体
的には、架橋型N−ビニルカルボン酸アミド樹脂として
はPNVA(昭和電工社製)、ポリエチレンオキシド系
重合体としてはアクアコーク(住友精化製)、及びアル
ファー化デンプンとしてはKZR−101(日澱化学社
製)などが挙げられる。
【0041】そして、このような水膨潤性高分子材料
は、乾燥状態で、通常粒状にてフィルター部材中に含有
される。この場合、水膨潤性高分子材料のフィルター部
材中の含有量は5〜60重量%、より好ましくは20〜
40重量%であることが好ましい。
【0042】水膨潤性高分子材料を含有させるには、通
常、焼結フィルター構成物質と混合してフィルターを成
形すれば良い。例えば、成形前においては、熱可塑性樹
脂に水膨潤性高分子材料を均一に分散混合し、これを成
形型に入れ加熱加圧等を施し、成形すればよい。
【0043】このようなフィルター部材9は、含有する
水膨潤性高分子材料が乾燥状態にあるときは、空気が連
通気孔を透過することが可能となり、空気透過性を有す
るものである。また、含有する水膨潤性高分子材料が膨
潤した状態にあるときは、連通気孔が膨潤した水膨潤性
高分子材料で完全に閉塞され、気密性を有するものであ
る。この時、膨潤とは、水分を吸収することによりフィ
ルター部材の体積が膨張することとは限らず、水膨潤性
高分子材料自体が水分により溶解され膨張し、連通気孔
を閉鎖する場合なども含まれる。
【0044】本発明の血液採取器は、以上のように構成
されるが、採取容器1内には、抗血液凝固剤8が乾燥状
態で内蔵されることが好ましい。抗血液凝固剤としては
ハパリンを用いることが好ましく、その内蔵量としては
採血量に対し、通常、概ね0.05から0.1重量%程度
とすればよい。この場合、ヘパリンを内蔵させるには、
図1、図3に示されるように、採取容器1の内壁にヘパ
リン8を乾燥状態でコートすればよい。あるいは、図2
に示されるように、ステレス等の球体からなる撹拌子9
表面やポリエステル樹脂等のフィルム表面(図示しな
い、円板状にカットした形状等)にヘパリン8をコート
することもできる。コートはヘパリン溶液、特に水溶液
を塗布乾燥すればよいが、特に、塗布後これを凍結し、
水分を昇華させて行う凍結乾燥を行うことが好ましい。
なお、撹拌子8は、採血後、採取器を振盪することによ
り、血液とヘパリンとの接触をより促進する効果をもつ
ものである。
【0045】本発明の血液採取器を用いて採血を行うに
は、通常以下のようにして行う。まず、必要に応じ、予
め採血針7やホルダー5等を装着する。次いで、閉鎖体
として、操作体2を用いるときには、所定量の採血量と
なるよう、操作体2を採取容器1の所定位置にセットす
る。次いで採血針を動脈に穿刺する。これにより血液が
採血針7を通り採取容器1内に流入する。血液流入と共
に、採血針7、7´および採取容器1内に存在していた
空気は、フィルター部材9の連続気孔を通り、採取容器
1外に排出される。血液がすべての空気を排除して、フ
ィルター部材9と接触すると、フィルター部材9中に含
有されている水膨潤性高分子材料は膨潤し、フィルター
部材9の連続気孔は遮断される。
【0046】この後、採血針7を血管より抜く。この
時、針先から血液がこぼれることはない。また、フィル
ター部材9から血液がしみだすこともない。次いで、針
先をゴム部材等でシールするか、ホルダー5を用いると
きには、採取容器1をホルダーから抜くことによって採
血は完了する。なお、上記に準じ、ルアーチップ、ルア
ーアダプター等を心臓カテーテル後端と活栓等を介し接
続し、上記と同様に心臓カテーテルからの採血を行うこ
ともできる。
【0047】また、できるだけ空気との接触を避けつつ
採血したいときには、操作体2を採取容器1の先端まで
押し込んだ状態で、動脈に採血針7を穿刺することもで
きる。このときには、フィルターより空気が容器外に抜
け、血液がフィルター面に接触した後は、動脈圧にて操
作体2が自動的に摺動する。操作体が所定の採血量位置
まで押し上げられ、所定量を採取後、採血針を抜く。こ
のようにしてもフィルター部材9の連通気孔は遮断さ
れ、採血が嫌気的に行われる。
【0048】更に、閉鎖体として封栓2´を用いるとき
には予め封栓2´が管体内に、所定採血量が得られるよ
うに固定されるものであり、この時も採血針の穿刺や心
臓カテーテルとの連結を行うと、上記に準じ、血液流入
と共に、空気の排出とフィルター部材9の連続気孔の遮
断とが自動的に行われる。
【0049】
【実施例】次に、本発明に適する上記の水膨潤性高分子
材料の有効性を実施例を示して説明する。 (実施例)まず、本発明の実施例として、架橋型N−ビ
ニルカルボン酸アミド樹脂(PNVA、昭和電工社
製)、ポリエチレンオキシド系重合体(アクアコーク、
住友精化製)、及びアルファー化デンプン(KZR−1
01、日澱化学社製)、比較例としてデンプン・アクリ
ル酸ナトリウムグラフト共重合体(サンウェット、三洋
化成社製)、イソブチル−無水マレイン酸共重合体(K
Iゲル、クラレ社製)、変性アクリル系架橋重合体(ア
クアクリック、日本触媒社製)を用意し、それぞれの微
粉品とポリエチレンの微粉品とをブレンドして焼結する
ことにより、乾燥状態で水膨潤性高分子材料を22重量
%含有したフィルターを作製した。この時、水膨潤性高
分子材料の膨潤度としては、常温にて、水により10分
で自重の400倍に膨張するものである。
【0050】次に図1に示されるような採取器として、
プレザパックII(登録商標、テルモ(株))2.5mlを
用意し、上記の各実施例及び比較例のフィルターを用い
た採取器を作製した。具体的には、ガスケットは図7に
示すガスケット4の構造を有するが、このフィルター部
材9を上記の各実施例、比較例のフィルターに置き換
え、7IUの凍結乾燥ヘパリンを封入した採取器を作製
した。各々健常者より1mlずつ静脈血を採血した。採血
後、室温で30分間放置後、血液ガス・電解質分析装置
(AVL社製)にて血中の遊離カルシウムイオン濃度を
測定した。結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】表1に示す通り、比較例のサンウェット、
KIゲル、アクアクリックでは遊離カルシウム濃度は初
期値と比較して低値となるが、実施例のPNVA、アク
アコーク、KZR−101では初期値と同等の値を示し
た。
【0053】
【発明の効果】本発明の血液採取器は、ヘパリンを乾燥
状態で内蔵させるときでも、採取容器や採取容器や採血
針内に予め存在する空気の採取血液への混入が防止で
き、またヘパリンを乾燥状態で内蔵できることによりヘ
パリン溶液による採取血液の希釈による弊害を防ぐこと
ができる。
【0054】さらに、上記の遊離カルシウムイオンに親
和性のない、遊離イオンのキレート化を引き起こさない
水膨潤性高分子材料、例えば架橋型N−ビニルカルボン
酸アミド樹脂、ポリエチレンオキシド系重合体、及びア
ルファー化デンプンなどを焼結フィルターの部材として
使用することにより、血液中の遊離カルシウムイオンを
正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例の一部を断面にした正
面図である。
【図2】本発明の実施形態の一例の一部を断面にした正
面図である。
【図3】本発明の実施形態の一例の一部を断面にした正
面図である。
【図4】本発明の閉鎖体を操作体として構成した時の一
例を示す断面図である。
【図5】本発明の閉鎖体を操作体として構成した時の操
作体を構成するガスケットの一例を説明するための一部
を断面にした正面図である。
【図6】本発明の閉鎖体を操作体として構成した時の操
作体を構成するガスケットの一例を説明するための一部
を断面にした正面図である。
【図7】本発明の閉鎖体を操作体として構成した時の操
作体を構成するガスケットの一例を説明するための一部
を断面にした正面図である。
【図8a】本発明の閉鎖体を操作体として構成した時の
操作体を構成するプランジャーの一例を説明するための
一部省略正面図である。
【図8b】本発明の閉鎖体を操作体として構成した時の
操作体を構成するプランジャーの一例を説明するための
図8aの左側面図である。
【図9】本発明の閉鎖体を操作体として構成した時の操
作体を構成するガスケットの他の例を説明するための一
部を断面にした正面図である。
【符号の説明】
1・・・採取容器、2・・・操作体、2´・・・封栓、
3・・・プランジャー、4・・・ガスケット、4´・・
・弾性リング状体、7,7´・・・採血針、9・・・フ
ィルター部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管体からなる採取容器と、当該管体内で管
    体後端開口を閉鎖する閉鎖体とからなり、当該管体先端
    から血液が導入可能とされた血液採取器において、上記
    閉鎖体の少なくとも採取血液接触部に連通気孔を有し、 該連通気孔に、水膨潤性高分子材料を含有するフィルタ
    ー部材であって、水膨潤性高分子材料の乾燥時には空気
    透過性を有し、水膨潤性高分子材料の膨潤時には気密性
    を有するフィルター部材を設け、 該フィルター部材を介して上記採取容器内部がその外部
    と連通する血液採取器であって、 前記水膨潤性高分子材料が、架橋型N−ビニルカルボン
    酸アミド樹脂、ポリエチレンオキシド系重合体、及びア
    ルファー化デンプンの少なくとも一つからなることを特
    徴とする血液採取器。
  2. 【請求項2】管体が、採血針またはカテーテル後端を装
    着できる先端部を有する請求項1に記載の血液採取器。
  3. 【請求項3】管体先端に採血針を備えた請求項1に記載
    の血液採取器。
  4. 【請求項4】管体を、採血針を備えたホルダーに装着可
    能に構成し、しかも上記管体先端に、その先端開口部を
    密封し、かつ上記管体のホルダーへの装着に際し、上記
    採血針後端が穿通可能な弾性栓を設けた請求項1に記載
    の血液採取器。
  5. 【請求項5】閉鎖体が、管体後端開口を閉鎖するととも
    に、管体内周壁に沿って密着摺動する操作体である請求
    項1乃至4に記載の血液採取器。
JP9000278A 1997-01-06 1997-01-06 血液採取器 Pending JPH10192261A (ja)

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